JP2017136017A - 農作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】土寄せ作業をするときに農作業機本体と整地体とを接続する接続機構にかかる負荷が低減される。【解決手段】第1部材、及び、第2部材を有する農作業機本体と、第1部材の後端部に回動可能に支持された整地体と、整地体に配置されて農作業機本体の幅方向に延びる筒部、及び、農作業機本体に配置されて農作業機本体の幅方向に延びる筒部の内部に挿入された状態で整地体を支持する支持軸を有し、農作業機本体と整地体との間を接続する接続機構と、を備え、支持軸の中心が筒部の中心に対して偏心しており、支持軸が筒部の内面の前方側に接触していることを特徴とする農作業機。【選択図】図9

Description

本発明は、農作業機本体と、整地体と、農作業機本体と整地体とを接続する接続機構と、を備える農作業機に関する。
従来の農作業機として、農作業機本体の第1部材(シールドカバーともいう)の後端部に接続機構を介して整地体(エプロンともいう)の前端部が接続されて、整地体が上下動自在に支持された農作業機が特許文献1に開示されている。このような農作業機では、従来、パイプの内径とピンの外径が略同じ径に設定されていた。
特開2005−130715号公報
しかしながら、その第1部材と整地体との間を回動可能に接続し、そのように回動させる接続機構をパイプ(筒部)とピン(支持軸)で構成した場合に、以下の改良点が考えられた。
前述したように従来、パイプの内径とピンの外径が略同じ径に設定されていたために、パイプとピンの接触面積が大きい状態であった。この状態で、整地体が第1部材に対して回動すると、パイプとピンの間がきつ過ぎて、摩擦が生じたり、動きにくくなったり、パイプやピンが削れたりする等の現象が考えられた。
その現象を抑制するために、ピンの外径がパイプの内径よりも小さい構成にすることも考えられる。ところが、パイプとピンの間に隙間ができることで、農作業機により土寄せ作業をするときに、パイプに対してピンがぶつかり、接続機構に大きな負荷がかかる場合が考えられる。
本発明は、上記実情に鑑み、土寄せ作業をするときに農作業機本体と整地体とを接続する接続機構にかかる負荷を低減させることができる農作業機を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の農作業機は、耕耘作業を行うロータリ作業部の上部に対向する第1部材、及び、前記ロータリ作業部のロータリ軸方向の端部に対向する第2部材を有する農作業機本体と、前記第1部材の後端部に回動可能に支持された整地体と、前記農作業機本体と前記整地体のいずれか一方に配置されて前記農作業機本体の幅方向に延びる筒部、及び、前記農作業機本体と前記整地体のいずれか他方に配置されて前記農作業機本体の幅方向に延びる前記筒部の内部に挿入された状態で前記整地体を支持する支持軸を有し、前記農作業機本体と前記整地体との間を接続する接続機構と、を備え、前記支持軸の中心が前記筒部の中心に対して偏心しており、前記支持軸が前記筒部の内面の前方側に接触していることを特徴とする。
本発明によれば、土寄せ作業をするときに農作業機本体と整地体とを接続する接続機構にかかる負荷が低減される。
本発明の一実施形態に係る農作業機の斜視図である。 図1の矢印K1方向から見た図に相当し、農作業機の平面図である。 図1の矢印K2方向から見た図に相当し、農作業機の背面図である。 (a)は、非土寄せ作業のときの右作業部を右方から見た側面図である。(b)は、土寄せ作業のときの右作業部を右方から見た断面図である。 農作業機における農作業機本体の幅方向の右端部側の拡大斜視図である。 (a)は、農作業機における農作業機本体の幅方向の右端部側の拡大断面図である。(b)は、(a)の矢印J1−J2線に沿う接続機構の断面図である。 第1整地体に対して接続部を取り付ける前の分解斜視図である。 図7の構成を第1部材に取付ける前の分解斜視図である。 筒部と支持軸との関係を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様の機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
左右に同様の機能を有する部分がある場合には、左にあるものには、「L」との接尾語を付し、右にあるものには、「R」との接尾語を付し、両者をまとめて呼ぶ場合、または単独で呼ぶ場合でも、接尾語を付さない場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
また、説明の便宜上、上方又は下方という語句を用いて説明するが、上方又は下方はそれぞれ作業機の作業状態における向きを示す。また、同様に、前方又は後方という語句を用いて説明するが、前方は農作業機10に対する農作業機10を牽引する牽引車80(走行機体)の方向を示し、後方は牽引車80に対する農作業機10の方向を示す。
図1乃至図4を用いて、本発明の一実施形態に係る農作業機10の全体構成及び各機能部についての説明をする。本発明の実施形態に係る農作業機10は、耕耘作業機や代かき機のように、例えば、トラクタなどの牽引車80(走行機体)(図2参照)の後部に連結され、耕耘爪22(図4(a)参照)を回転させることで土壌を耕す又は撹拌する農作業機10に用いることができる。本実施形態は、代かき作業機のうち作業機本体の両側に左右の作業体が折り畳み且つ展開可能な代かき作業機を例にして説明するが、本発明に係る農作業機10は、耕耘作業機であってもよく、耕耘作業機及び代かき機以外の農作業機に適用することもできる。
図1は、本実施形態に係る農作業機10の斜視図である。本実施形態に係る農作業機10(代かき作業機)は、中央作業部10C、左作業部10L及び右作業部10Rを備えた3分割構造となっている。
中央作業部10Cは、農作業機10の中央部に配置されている。左作業部10L及び右作業部10Rは、中央作業部10Cの左右両端部に上下方向に回動可能に取り付けられている。
[主として中央作業部10Cの構成]
中央作業部10Cは、トップマスト11と、ロアーリンク連結部12と、入力軸13と、伝動フレーム15と、支持フレーム16と、ロータリ作業部20(図4(a)参照)と、第1部材51(シールドカバーともいう)と、第2部材19(側板ともいう)と、第1整地体52(エプロンともいう)と、第3部材29(側板ともいう)と、第2整地体24(レベラともいう)と、リンク機構部26と、を備えている。なお、整地体といった場合には、第1整地体52と、第2整地体24と、第3部材29と、を含むものとする。
ここでは、農作業機本体200といった場合には、農作業機本体200は、少なくとも第1部材51と第2部材19とを有する。第1部材51は、耕耘作業を行うロータリ作業部20の上部に対向するように、第2部材19に取付けられる(あるいは図示しないフレームに取付けられても良い)。第2部材19は、ロータリ作業部20のロータリ軸方向(図4(a)の紙面に垂直な方向)の端部に対向するように、ロータリ軸方向で第1部材51の端部に取付けられる(あるいは図示しないフレームに取付けられても良い)。
このことから、本実施形態では、第1部材51と第2部材19は、ロータリ作業部20を覆うカバーの機能を有する。ただし、この実施形態に限定されず、第2部材19が支持軸63を支持する機能(この点は図6を用いて後述する)を有していれば良く、カバーの機能を有していなくても良い。
なお、農作業機本体200は、その他に、支持フレーム16と伝動フレーム15も有しても良い。本実施形態においては、第2部材19は、中央作業部10Cの農作業機本体200の幅方向Mの両端、左作業部10Lの農作業機本体200の幅方向Mの両端、右作業部10Rの農作業機本体200の幅方向Mの両端、の各々に配置されている。
また、前述の第1整地体52は、第1部材51の後端部に回動可能に支持されている。図6を参照しつつ後述する接続機構60は、農作業機本体200と第1整地体52とを接続する。
入力軸13(図1参照)は、中央作業部10Cの前方中央部に設けられたギヤボックス14に内装され、前方に突出している。入力軸13には、牽引車80(トラクタ)(図2参照)のPTO(Power Take Off)軸から、ユニバーサルジョイント、伝動シャフト等を介して、動力が伝達される。
伝動フレーム15及び支持フレーム16は、本体フレームを兼ね、ギヤボックス14の左右両側に、水平方向に延設されている。伝動フレーム15は、伝動シャフト(図示せず)を内装している。支持フレーム16は、伝動シャフトを内装せず、中空となっていてもよい。伝動フレーム15の側端部にはチェーン伝動ケース18が垂設され、また、支持フレーム16の側端部には第2部材19がチェーン伝動ケース18と対向して垂設されている。
また、トップマスト11が取付けられる一対のマストベース110には、駆動部カバー90が固定される。駆動部カバー90は、駆動部カバー90Aと駆動部カバー90Bとを有する。一方のマストベース110には、第2整地体24を駆動する図示しないモータ、ギヤ、リンクが固定され、駆動部カバー90Aがそれらのモータ、ギヤ、リンクを覆う。他方のマストベース110には、農作業機10の駆動を制御する図示しない制御ボックスが固定され、駆動部カバー90Bがその制御ボックスを覆う。
図2は、図1の矢印K1方向から見た図に相当し、農作業機10の平面図である。図2に示されるように、トップマスト11及びロアーリンク連結部12は、中央作業部10Cの前方の中央部及び前方の左右2箇所にそれぞれ設けられている。トップマスト11及び左右2箇所に設けられたロアーリンク連結部12は、牽引車80(トラクタ)のトップリンク81及び左右2箇所に設けられたロアーリンク82(3点リンクヒッチ機構)にそれぞれ連結され(図2参照)、農作業機10は牽引車80(トラクタ)の後部に昇降可能に装着される。
図3は、図1の矢印K2方向から見た図に相当し、農作業機10の背面図である。図3に示されるように、本実施形態では、接続機構60が農作業機本体200の幅方向Mで間欠的(不連続的、又は、離散的とも言える)に配置される。このことから、筒部61(図9参照)が農作業機本体200の幅方向Mで間欠的に配置される。支持軸63(図9参照)が農作業機本体200の幅方向Mで間欠的に配置される。
また、接続機構60は、少なくとも農作業機本体200の幅方向Mの端部に設けられる。従って、接続機構60は、右作業部10Rの農作業機本体200の幅方向Mの外側の端部、左作業部10Lの農作業機本体200の幅方向Mの外側の端部に設けられる。なお、本実施形態では、接続機構60は、その他に、中央作業部10Cの農作業機本体200の幅方向Mの中央と両端部に設けられる。また、接続機構60は、右作業部10Rの農作業機本体200の幅方向Mの内側端部と、左作業部10Lの農作業機本体200の幅方向Mの内側端部と、にも設けられる。
図4(a)は、非土寄せ作業のときの右作業部10Rを右方から見た側面図である。図4(b)は、土寄せ作業のときの右作業部10Rを右方から見た一部断面図である。図4(a)に示されるように、ロータリ作業部20は、図示しないロータリ軸及び複数の耕耘爪22を含む。ロータリ軸は、チェーン伝動ケース18(図1参照)の下端部と第2部材19の下端部との間に軸架されている。複数の耕耘爪22は、ロータリ軸の軸周りに、着脱可能に取り付けられている。
図2の牽引車80(トラクタ)から図1の入力軸13に伝達された動力は、ギヤボックス14内で変速され、伝動シャフトを回転させてチェーン伝動ケース18を介してロータリ軸を回転駆動し、図4(a)のロータリ作業部20を所定方向に回転させて耕耘作業を行う構成となっている。なお、ロータリ軸は、取付フランジを含んでもよく、複数の耕耘爪22は、取付フランジに着脱可能に取り付けられてもよい。
第1部材51は、図1のように伝動フレーム15の下方に配置され、ロータリ作業部20(図4(a)参照)の上部を覆う。
第1整地体52(エプロン)は、図1のように第1部材51の後端部に、上下方向に回動自在に取り付けられ、後側が斜め下方へ延びる。第1整地体52の後端部によって耕耘地面が平坦に整地される。
第2整地体24(レベラ)は、第1整地体52の後端部に上下方向に回動自在に取り付けられている。第2整地体24によって圃場の耕耘地面が更に平坦に整地される。
リンク機構部26は、一端部がギヤボックス14(図1参照)の後部に接続され、他端部が第2整地体24の上面に接続されている。リンク機構部26は、第2整地体24の上下方向の回動に伴って上下方向に移動自在となっている。本実施形態においては、リンク機構部26は、揺動アーム27及び操作ロッド28から構成されている。
揺動アーム27は、ギヤボックス14の後部に一端部が回動自在に接続され、他端部が後方に延びて上下方向に揺動可能となっている。ここで、揺動アーム27の一端部は、ギヤボックス14の後部に横方向に延びる軸部を回動支点として回動自在に接続されている。
操作ロッド28は、上側操作ロッド28aと下側操作ロッド28bとを有する(図4参照)。上側操作ロッド28aの上端部は駆動部カバー90(図1参照)の中に収容される図示しないギヤで駆動される図示しないリンクと接続されている。上側操作ロッド28aの下端部、下側操作ロッド28bの上端部、揺動アーム27の他端部は、ピン26Xで回動可能に接続されている。下側操作ロッド28bの下端部は第2整地体24に接続されている。駆動部カバー90の中のギヤが駆動すると、図示しないロック機構の動作によりリンク機構部26が動作がロック又はロック解除され、第2整地体24の傾斜姿勢の固定又は固定解除がされる。
[左右作業部の構成]
次に、左作業部10L及び右作業部10Rの構成について説明する。左作業部10L及び右作業部10Rは、中央作業部10Cの左右方向の両端部に設けられた回動支点である前後方向の図示しない折畳用軸を中心として、上下方向に回動可能となっている。左作業部10L及び右作業部10Rは、回動により折畳非作業状態(閉状態)および展開作業状態(開状態)に選択的に切り換えられ、展開作業状態時には中央作業部10Cからの動力によって耕耘作業が可能である。
そして、右作業部10Rと左作業部10Lでも、中央作業部10Cと同様に、農作業機本体200の幅方向Mで互いに対向する第2部材19の間で第1部材51が第2部材19に取付けられている(あるいは図示しないフレームに取付けられても良い)。そして、接続機構60によって、第1部材51の後端部に第1整地体52が接続されている。
図5は、農作業機10の農作業機本体200の幅方向Mの右端部側の拡大斜視図である。図5に示されるように、本実施形態では、接続機構60(図1参照)が有する接続部73は、後述の筒部61(図6参照)を支持する支持部70と、第1部材51に固定される固定部71と、を有する。支持部70は固定部71に接続されていて、一体化されている(図6(b)参照)。後述する第1整地体52の筒部61が接続部73の支持部70に回動可能に支持されている(図7も参照)。なお、後述するが、接続機構60は、接続部73、筒部61、支持軸63と、回り止め部65と、を有する(図6(a)も参照)。このうち接続部73は支持部70と固定部71とを有する。
なお、後述する図8に示されるように、第1部材51における農作業機本体200の幅方向Mの端部に第2部材19が取付けられ、第1整地体52における農作業機本体200の幅方向Mの端部に第3部材29が取付けられる。そして、接続部73によって第1部材51と第1整地体52とが接続されて図5の状態となる。
図6(a)は、農作業機10の農作業機本体200の幅方向Mの右端部側の拡大断面図である。図6(b)は、図6(a)の矢印J1−J2線に沿う接続機構60の断面図である。図6(a)に示されるように、支持部70の中に筒部61が配置される。また、筒部61の中に支持軸63が配置される。ここでは、支持部70は円筒状に形成される。また、筒部61も円筒状に形成される。なお、本実施形態の接続機構60では、前述の筒部61と、支持軸63と、の構成が問題となり、その他の部分の構成は適宜変更されても良い。
第2部材19の農作業機本体200の幅方向Mの外側に、回り止め部65が配置される。回り止め部65は、支持軸63を支持している。
筒部61は整地体(第1整地体52)に設けられ、支持軸63は農作業機本体(第2部材19)に設けられる。ただし、この形態に限定されず、筒部61が農作業機本体(第1部材51)に設けられ、支持軸63が整地体(第3部材29)に設けられる構成であっても良い(この点に関しては、後述する図8を参照しつつ再度説明する)。
また、筒部61は、農作業機本体200の幅方向Mに延びる。支持軸63は、農作業機本体200の幅方向Mに延びる筒部61の内部に挿入された状態で第1整地体52を支持する。
こうしたことから、第1整地体52は、筒部61を内包する支持部70が固定部71で第1部材51に固定されるので、第1部材51によって支持されていることになる。同時に、第1整地体52は、筒部61に挿入される支持軸63が回り止め部65で第2部材19に回り止めされるので、第2部材19によって支持されていることになる。
なお、支持軸63は、農作業機本体200の幅方向Mで筒部61よりも短い寸法で構成されている。支持軸63は、農作業機本体200の幅方向Mと直交する方向で、第1整地体52の農作業機本体200の幅方向Mの端部の第3部材29とオーバーラップする位置にあればよい。支持軸63が筒部61に挿入される長さが長いと、その分だけ、双方の間の摺動摩擦が増加するため、そのような摩擦の増加を抑制するため、支持軸63の長さが筒部61に比べて短く設定されている。
図6(b)に示されるように、支持部70の内径と筒部61の外径の大きさは略同じである。しかし、筒部61の内径と支持軸63の外径とは大きさが異なる。
図7は、第1整地体52に対して接続部73を取り付ける前の分解斜視図である。図8は、図7の構成を第1部材51に取付ける前の分解斜視図である。図7のように、接続部73は、円筒状の支持部70と板状の固定部71とを有する。一方で、第1整地体52の農作業機本体200の幅方向Mの端部には筒部61がその基端部(図7の紙面で左上側の端部70a)を溶接されている。支持部70の内径は、筒部61の外径よりも大きい。従って、支持部70の内部に筒部61が配置された状態で、固定部71が第1部材51に固定されると、支持部70の内部に筒部61が回動可能に支持された状態になる。
なお、支持部70の内部に筒部61が配置される構成は以下のように作る。すなわち、図7中の第3部材29の穴部29aが筒部61の端部の外周に嵌められる前に筒部61に対して支持部70が挿入される。それから、第3部材29の穴部29aが筒部61の端部の外周に位置するように嵌められる。
図8に示されるように、接続部73の固定部71には孔71aと孔71bとが形成されている。そして、2つのネジ55が孔71a、71bに挿通されて第1部材51のネジ穴51c、51dに締結される。これにより、第1整地体52が第1部材51に対して筒部61を中心として回動可能に支持される。
また、第2部材19には、回り止め部65に取付けられた支持軸63が挿通可能な挿通穴51aと、ネジ穴51bと、が形成されている。回り止め部65の支持軸63は挿通穴51aに挿通されて筒部61の内部に挿通される。さらに、回り止め部65は、挿通穴65aを有し、固定ネジ64が挿通穴65aに挿通されてネジ穴51bに締結されることにより固定される。
本実施形態では、筒部61が整地体(第1整地体52)に設けられ、支持軸63が農作業機本体(第2部材19)に設けられる。これとは逆に、筒部61が農作業機本体(第1部材51)に設けられ、支持軸63が整地体(第3部材29)に設けられる構成(変形例)であっても良い。この本実施形態と変形例との構成の違いを以下に詳述する。
本実施形態では、筒部61がその基端部を整地体(第1整地体52)に溶接等により固定される。加えて、接続部73(支持部70と固定部71を含む)が農作業機本体(第1部材51)に固定され、回り止め部65(支持軸63を含む)が農作業機本体(特に第2部材19)に形成される穴を通されて更に第1整地体52の筒部61の中に挿入される。
これとは逆に、変形例では、筒部61がその基端部を農作業機本体(第1部材51(例えばネジ穴51c、51dの前の位置))に溶接等により固定される。加えて、接続部73(支持部70と固定部71を含む)が整地体(第1整地体52)に固定され、回り止め部65(支持軸63を含む)が整地体(特に第3部材29)に形成される穴を通されて更に第1部材51の筒部61の中に挿入される。
ここで、本実施形態の構成の説明に戻る。図9は、本実施形態の筒部61と支持軸63との関係を示す断面図である。図9の状態は、第1整地体52の先端が最下端に位置するとき(土寄せ作業のとき)(図4(b)参照)の状態である。図4(b)の状態のとき、第2整地体24には力Fがかかっている(図4(b)参照)。このときに、支持軸63の中心63X(図9中の1点鎖線が交差する点)が筒部61の中心61X(図9中の2点鎖線が交差する点)に対して農作業機本体200の前方向に偏心している。なお、第1整地体52の先端が図4(a)のように最下端に位置していない非土寄せ作業のときにも(図4(a)の第3部材29の紙面裏側に第1整地体52がある)、支持軸63の中心63Xが筒部61の中心61Xに対して農作業機本体200の前方向に偏心している。
このように非土寄せ作業のときでも土寄せ作業のときでも、支持軸63の中心63Xが筒部61の中心61Xに対して農作業機本体200の前方向に偏心して、支持軸63が筒部61に接触した状態に設定されている。仮に、非土寄せ作業のときに支持軸63が筒部61に非接触である構成であったならば、非土寄せ作業のときから土寄せ作業のときへと移行するときに、支持軸63が筒部61に対して離れた位置から当接した位置まで移動して、支持軸63が筒部61に衝突する。本実施形態の構成であれば、そのような衝撃が生じる可能性が低減される。
図9に示されるように、支持軸63の外径が筒部61の内径よりも小さくて、支持軸63と筒部61との間には隙間があるので、支持軸63の中心63Xが筒部61の中心61Xに対して偏心する状態が生じる。この構成により、筒部61と支持軸63との接触面積が従来技術と比較して縮小するので、筒部61の内周面と支持軸63の外周面との間の摺動摩擦による消耗が抑制される。
ただし、支持軸63と筒部61との径が略同じ径である構成に比べて支持軸63と筒部61との間の接触面積が小さい分、第1整地体52に負荷がかかったときに、筒部61と支持軸63との間の単位面積当たりの荷重が大きくなってしまう。その衝撃を抑制するために、支持軸63が筒部61の内面の農作業機10の進行方向に対して前方側に接触させられている。なお、本実施形態のように、支持軸63は、筒部61の中で、農作業機本体200の下方向にも偏心するように設定されていても良い。
また、筒部61は、支持軸63に対して周方向に回動可能に支持される。すなわち、固定ネジ64により締結された回り止め部65により支持軸63の位置が固定されている。そして、筒部61が支持軸63にひっかかっている状態であるので、筒部61が支持軸63に対して周方向に回動可能であると言える。このように、筒部61が支持軸63回りで回動できるために、筒部61と支持軸63とが周方向に相対移動しつつ摺動する範囲が増加する。そのために、その筒部61と支持軸63にかかる負荷が周方向の任意の位置で低減される。また、回り止め部65は、固定ネジ64で位置が固定されているので、筒部61が回転し過ぎるのを抑制する機能も有する。
本実施形態の構成によれば、土寄せ作業をするときに農作業機本体200と第1整地体52とを接続する接続機構60にかかる負荷が低減される。すなわち、農作業機10が進行方向に進んで農作業機10により土寄せ作業が行われて第1整地体52が後方に引っ張られるときに、支持軸63が筒部61に衝突する衝撃が抑制され、また、支持軸63が筒部61に衝突した状態からさらに押圧する衝撃も抑制される。その結果、筒部61にかかる負荷が低減される。
10 農作業機
19 第2部材
20 ロータリ作業部
51 第1部材
52 第1整地体
60 接続機構
61 筒部
61X 中心
63 支持軸
63X 中心
M 幅方向

Claims (4)

  1. 耕耘作業を行うロータリ作業部の上部に対向する第1部材、及び、前記ロータリ作業部のロータリ軸方向の端部に対向する第2部材を有する農作業機本体と、
    前記第1部材の後端部に回動可能に支持された整地体と、
    前記農作業機本体と前記整地体のいずれか一方に配置されて前記農作業機本体の幅方向に延びる筒部、及び、前記農作業機本体と前記整地体のいずれか他方に配置されて前記農作業機本体の幅方向に延びる前記筒部の内部に挿入された状態で前記整地体を支持する支持軸を有し、前記農作業機本体と前記整地体との間を接続する接続機構と、
    を備え、
    前記支持軸の中心が前記筒部の中心に対して偏心しており、前記支持軸が前記筒部の内面の前方側に接触していることを特徴とする農作業機。
  2. 前記筒部は、前記支持軸に対して周方向に回動可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の農作業機。
  3. 前記筒部は前記整地体に設けられ、前記支持軸は前記農作業機本体に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の農作業機。
  4. 前記接続機構は、前記農作業機本体の幅方向で間欠的に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の農作業機。
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