JP2017135925A - 電源切換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同期切換手段や、横流を抑制する横流抑制手段などを設けることなく、電源切り換え時に横流の発生を防止することのできる電源切換装置を提供する。【解決手段】第1と第2の交流電源のそれぞれから共通の負荷へ給電する2つの給電回路に、それぞれ給電スイッチを設け、これらの給電スイッチの切り換えにより負荷へ給電する電源を切り換える電源切換装置において、前記2つの給電スイッチを、それぞれ2つのサイリスタ素子を逆極性に並列接続して構成し、前記2つの給電スイッチを切り換えて電源を切り換える際、オンしている切換元電源側の給電スイッチの各サイリスタにゲートオフ信号を与え、この切換元電源側の給電スイッチの電流の極性を検知し、この電流の極性が正であれば、オフしている切換先電源側の給電スイッチの正極性のサイリスタにゲートオン許可信号を与え、負であれば負極性のサイリスタにゲートオン許可信号を与える。【選択図】図1

Description

この発明は、2つの交流電源を交互に切り換えて負荷へ給電するための電源切換装置に関する。
一般に、冗長化された2系統の電源から負荷に給電する場合、給電中の電源系統の電圧が低下すると、給電系統が待機側の電源に切り換えられる。電源の切換は電源切換装置にて行われるが、電源系統を切り換える切換スイッチの同時オン状態が発生すると、2つの電源間で横流が流れる。
一方、給電系統の切換えに遅れが生じると、負荷に対して停電もしくは電圧変動が生じる。
このような電圧変動や、横流の発生を抑制するための電源切換装置として、従来から特許文献1や2に示される装置が知られている。しかし、このような従来の電源切換装置は、インバータを備える電源の電圧と、もう一方の商用交流電源の電圧とを同期させて切り換えを行う同期切換手段や、横流を抑制する横流抑制手段などを備えるので、構成が複雑になる問題がある。
特開平09−019065号公報 特公平07−004052号公報
この発明は、前記の従来装置における問題を解決するため、同期切り換え手段や、横流を抑制する横流抑制手段などを設けることなく、電源切り換え時に横流の発生を防止することのできる、構成の簡単な電源切換装置を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するため、この発明は、第1と第2の交流電源のそれぞれから共通の負荷へ給電する2つの給電回路に、それぞれ、2個のサイリスタ素子を逆極性に並列接続して構成した給電スイッチを設け、これらの給電スイッチのオン、オフを切り換えることにより負荷へ給電する電源を切り換える電源切換装置において、前記2つの給電スイッチに切換指令が与えられたとき、オンしている側の給電スイッチを流れる電流を検出し、この検出した電流の極性を判別する手段と、この判別手段により判別された電流の極性が正極性のときは、オフしている側の給電スイッチの正極性のサイリスタにゲートオン許可信号を与え、前記電流の極性が負極性のときは、オフしている側の給電スイッチの負極性のサイリスタにゲートオン許可信号を与える手段とを有する切換制御回路を備えることを特徴とするものである。
この発明においては、給電スイッチを流れる電流の極性を判別する手段は、前記給電スイッチを流れる電流の90°または270°位相を検出する手段と、これらの位相検出手段で90°または270°が検出された時点から、クロックパルスをカウントし、前記電流の位相を推定する位相推定手段と、この位相推定手段のカウント値から電流が正極性または負極性であるか否かを判定する極性判定手段とで構成することができる。
また、前記給電スイッチに流れる電流の90°または270°位相を検出する手段は、前記給電スイッチを流れる電流の変化量を求め、この変化量の負から正または正から負への変化をとらえて、90°位相または270°位相を示す信号を発生する手段を備えるとよい。
この発明によれば、2つの交流電源から共通の負荷へ給電する2つの給電回路にそれぞれ設けた、サイリスタ素子で構成した給電スイッチのオン、オフを切り換えて電源の切り換えを行うとき、オンしている側の給電スイッチに流れる電流を検出し、この検出した電流の極性を判別し、電流の極性が正極性の場合は、オフしている側の給電スイッチの正極性のサイリスタのゲートオンを許可し、電流の極性が負極性の場合は、オフしている側の給電スイッチの負極性のサイリスタのゲートオンを許可するようにしているので、2つの給電スイッチの切換時に、2つの給電スイッチのサイリスタが同時にオンされることがなく、オンしている側のスイッチのサイリスタがオフした後にオフしている側の給電スイッチのサイリスタがオンに切り換えられる。このため、同期切換手段や、横流抑制手段などを設けることなく、給電回路の切換時に横流が発生するのを防止することができる。
この発明の実施例を示す回路構成図である。 この発明の実施例の動作波形図である。
この発明の実施の形態を図に示す実施例について説明する。
図1は、この発明の電源切換装置の実施例を示す構成図であり、三相交流回路は、簡単にするため一相分で示す。
図1において、1および2は、第1および第2の交流電源である。この2つの交流電源のそれぞれから、給電路11および21を切り換えて共通の負荷5に給電する。給電路11および21には、それぞれ、電流検出器12、22、および負荷5への給電路を選択的に切り換えるための給電スイッチ3、4が設けられている。給電スイッチ3および4は、それぞれ2つのサイリスタ3P、3Nおよび4P、4Nを逆極性に並列接続して構成される。なお、ここでは、各給電スイッチにおいて電流の通流方向が電源から負荷側へ向けられたサイリスタの極性を正極性、電流の通流方向が負荷から電源側へ向けられたサイリスタの極性を負極性と定義する。
給電スイッチ3および4には、それぞれ、切換制御回路30および40が付属する。切換制御回路30および40は、外部からの切換指令により一方の給電スイッチがオンしているときは他方の給電スイッチがオフされ、2つの給電スイッチ3、4が同時にオンされることがないように、給電スイッチ3、4のオン、オフの切り換えを制御する。
切換制御回路30は、給電スイッチ3に対する切換指令s3がオン(「1」)のとき、給電スイッチ3のサイリスタ3P,3Nへのゲート信号g3P、g3Nをオン(「1」)にし、給電スイッチ4のサイリスタ4P,4Nへのゲート信号g4P、g4Nをオフ(「0」)にする動作をする。そして、切換制御回路40は、給電スイッチ4に対する切換指令s4がオン(「1」)のとき、給電スイッチ4のサイリスタ4P、4Nへのゲート信号g4P、g4Nをオン(「1」)にし、給電スイッチ3のサイリスタ3P、3Nへのゲート信号g3P、g3Nをオフ(「0」)にする動作をする。
切換制御回路30および40は、同じ構成を有するので、図1には、切換制御回路40の構成だけ詳細を示し、切換制御回路30は、ブロックで示し、詳細な構成の図示を省略する。
切換制御回路40は、電流検出器12で検出した給電路11の給電スイッチ3を通して流れる交流電流I1の微分値を求める微分演算手段41を備える。この微分演算手段41は、検出した交流電流I1を所定のクロック信号に同期してサンプリングして取り込み、前回取り込んだ電流値と今回取り込んだ電流値との変化分を求めることにより微分演算を行う。
微分演算手段41の出力は、交流電流I1の90°および270°位相を検出するため、90°位相検出手段42aおよび270°位相検出手段42bに加えられる。90°位相検出手段42aは、微分演算手段41から出力される交流電流I1の微分値I1´の極性の変化を監視し、微分値、すなわち変化量が正から負へ変化するタイミングをとらえて電流I1の90°位相検出信号s90を発生する。270°位相検出手段42bは、微分演算手段41から出力される交流電流I1の微分値I1´の極性の変化を監視し、微分値、すなわち変化量が負から正に変化するタイミングをとらえて電流I1の270°位相検出信号s270を発生する。
90°位相検出手段42aおよび270°位相検出手段42bからの検出信号s90およびs270は、交流電流I1の位相推定手段43aおよび43bに加えられる。
この位相推定手段43a、43bは、クロック信号C1をカウントするカウンタで構成されている。位相推定手段43aを構成するカウンタは、90°位相検出信号s90によってカウントを開始し、90°から180°相当のクロック信号C1をカウントし、270°のカウント値に達した時点で、カウント値をリセットする。位相推定手段43bを構成するカウンタは、270°位相検出信号s270によってカウントを開始し、180°相当のクロックをカウントした時点で、カウント値をリセットする。これによって、おのおののカウント値から、検出した90°、270°からどれだけ位相が進んだかを推定する。
位相推定手段43aの電流I1の位相推定値を示すカウント値は、比較器44a、44bの比較入力に加えられる。比較器44aは、この電流I1の位相推定値を示すカウント値と、基準入力に加えられた設定器S1aの設定値180°とを比較し、カウント値が設定値180°以上のとき「1」とし、そして、設定値180°以下のとき「0」とする比較出力s44aを発生する。また、比較器44bは、比較入力に加えられる位相推定値を示すカウント値と、基準入力に加えられる設定器S1bの設定値180°とを比較し、カウント値が設定値180°以下のとき「1」とし、そして、設定値180°以上のとき「0」とする比較出力s44bを発生する。
位相推定手段43bの電流I1の位相推定値を示すカウント値は、比較器45a、45bの比較入力に加えられる。比較器45aは、位相推定値を示すカウント値を設基準入力に加えられた設定器S2aの設定値0°と比較し、位相推定値を示すカウント値が設定値0°以上のとき「1」とし、そして、設定値0°以下のとき「0」とする比較出力s45aを発生する。また、比較器43bは、比較入力に加えられて位相推定値を示すカウント値と、基準入力に加えられた設定器S1bの設定値0°とを比較し、位相推定値を示すカウント値が設定値0°以下のとき「1」とし、そして、設定値以上のとき「0」とする比較出力s45bを発生する。
比較器44bと比較器45aの出力s44b,s45aは、オアゲート46bおよびアンドゲート47aを介してフリップフロップ回路で構成された信号保持手段48aに加えられる。そして、比較器44aと比較器45bの出力は、オアゲート46bおよびアンドゲート47bを介してフリップフロップ回路で構成された信号保持手段48bに加えられる。
信号保持手段48aの出力はアンドゲート49Pに、給電路21の給電スイッチ4の正極性に接続されたサイリスタ4Pに対するゲートオン許可信号s4Pとして加えられる。また、信号保持手段48bの出力はアンドゲート49Nに,給電路21の給電スイッチ4の負極性に接続されたサイリスタ4Nに対するゲートオン許可信号s4Nとして加えられる。
切換制御回路40の切換信号入力端C4には、外部から給電スイッチ4への切換信号s4が加えられる。切換制御回路30の切換信号入力端C3には、給電スイッチ3への切換信号s3が加えられる。給電スイッチ4への切換信号s4が「1」となってオンを指令するときは、給電スイッチ3への切換信号s3は、「0」となってオフを指令する。その反対に、給電スイッチ3への切換信号s3が「1」となってオンを指令するときは、給電スイッチ4への切換信号s4は、「0」となってオフを指令する。
信号保持手段48a、48bには、給電スイッチ4への切換信号s4が、「0」となってオフを指令するとき、ノットゲート51を介して「1」となってリセット信号として加わり、信号保持手段48a、48bがリセットされる。
また、切換制御回路30への切換信号s3がノットゲート52を介して、アンドゲート47aおよび47bに加えられる。
なお、給電路21の電流検出器22により検出された電流i2は、切換制御回路30に加えられる。
次に、このように構成されたこの発明の電源切換装置の動作を、図2に示す動作波形図を参照して説明する。なお、図2において、格子状ハッチング部分は、信号の状態が確定しない不定状態となる部分、および誤カウント部分を示す。
電源切換装置において、横流防止対策が何も施されていない場合は、例えば、切換元の電源1から切換先の電源2への切換過程で、電源1側の給電スイッチ3の正極性のサイリスタ3Pがオンし、点線で示す電流IP1が流れているときに、電源2側の給電スイッチ4の負極性のサイリスタ4Nがオンすると、これを通して電源1から電源2へ点線で示すように電流IP2が、サイリスタ3Pがオフするまで、横流として流れる。
この発明は、このような横流IP2が流れるのを防止するものである。
ここでは、図1の電源切換装置において給電スイッチ3がオンし、給電スイッチ4がオフして電源1から負荷5へ給電されている状態から、電源2からの給電に切り換える場合の切換動作を説明する。このため、ここでは、電源1が切換元電源となり、電源2が切換先電源となる。
このt1からt4の状態では、給電スイッチ3がオンし、電源1から給電路11を通して負荷5へ電流I1が供給され、この電流を電流検出器12により検出した電流i1を図2(a)に示す。
切換先電源側の切換制御回路40においては、給電路11の電流検出器12で検出された電流i1が微分演算手段41で微分演算される。この微分演算手段41からは、図2(b)に示すような微分電流i1´が得られる。
この微分電流i1´の波形から明らかなように、電流i1は、微分電流i1´が正となる期間に図2(c)に示すように変化量が正となり、微分電流i1´が負となる期間に図2(d)に示すように、変化量が負となる。
90°位相検出手段42aは、電流i1の変化量を監視し、これが0から1へ立ち上がるのを検知して、90°位相検出信号s90を発生する。このため、90°位相検出手段42aから、図2(e)に示すように、電流i1が90°位相となるt5時点で90°位相検出信号s90が発生される。
また、270°位相検出手段42bは、電流i1の変化量を監視し、これが0から1へ立ち上がるのを検知して、図2(f)に示すように、電流i1が270°位相となるt2時点で270°位相検出信号s270を発生する。
クロック信号をカウントして電流i1の位相を推定する位相推定手段43aおよび43bは、それぞれ図2(g)および図2(h)に示すように、90°位相検出信号s90および270°位相検出信号s270が加えられることによって、それぞれ設定された初期値90°および270°からカウントを開始する。カウントを開始した位相推定手段43aおよび43bは、それぞれ、270°位相検出信号s270および90°位相検出信号s90によりカウントを開始してから、それぞれカウント値が270°および90°になるまでカウントし、270°および90°に達したところでカウント値をリセットして初期値(90°および270°)に戻す動作をする。
このため、位相推定手段43aは、t2時点まで、およびt5〜t7時点間でカウント動作を行い、位相推定手段43bは、t2〜t5時点間でカウント動作を行い、それぞれのカウント値が電流i1の位相の推定値を示す。
位相推定手段44aの電流位相の推定値を示すカウント値は、比較器44aおよび44bによって設定値180°と比較され、カウント値が180°以上であれば比較器44aが「1」となる信号を出力し、カウント値が180°以下であれば比較器44bが「1」となる信号を出力する。比較器44aの出力から電流i1の位相が180°以上にあること、そして比較器44bの出力から電流i1の位相が180°以下であることを検知することができる。
位相推定手段43bの電流位相推定値を示すカウント値は、比較器45aおよび45bによって設定値0°と比較され、カウント値が0°以上であれば比較器45aが「1」となる信号を出力し、カウント値が0°以下であれば比較器45bが「1」となる信号を出力する。比較器45aの出力から電流i1の位相が0°以上にあること、そして比較器45bの出力から電流i1の位相が0°以下であることを検知することができる。
このため、比較器44bと45aのオア出力を取り出すオアゲート46aからは、電流i1の位相が0°(360°)から180°の間、図2(i)に示すように「1」となる出力が発生される。これは、電流i1の正極性期間を示すもので、オアゲート46aの出力から電流i1の正極性期間を検知できる。
比較器44aと45bのオア出力を取り出すオアゲート46bからは、電流i1の位相が180°から360(0)°の間、図2(j)に示すように「1」となる出力が発生される。これは、電流i1の負極性期間を示すもので、オアゲート46aの出力から電流i1の負極性期間を検知できる。
オアゲート46aおよび46bの出力は、それぞれアンドゲート47aおよび47bの一端に加えられる。これらのアンドゲート47aおよび47bの他端には、ノットゲート52を介してスイッチ3の切換信号s3が加えられている。このため、アンドゲート47aからは、図2(i)に示すように電流i1が正極性となっているt3〜t6時点間において、スイッチ切換信号s3が、図2(k)に示すようにオフ、すなわち「0」となったとき、「1」となる出力s47aが得られ、これが信号保持手段48aよって、ゲートオン許可信号s4Pとして保持される。このゲートオン許可信号s4Pは、電源2側の給電スイッチ4の正極性のサイリスタ4Pにゲート信号を加えるアンドゲート49Pの一端に加えられる。
また、アンドゲート47bからは、図2(j)に示すように電流i1の負極性となっているt3時点まで、またはt6時点以降において、スイッチ切換信号s3が、図2(k)に示すようにオフ、すなわち「0」となると「1」となる出力s47bが得られ、これが信号保持手段48bよって、ゲートオン許可信号s4Nとして保持される。このゲートオン許可信号s4Nは、電源2側の給電スイッチ4の負極性のサイリスタ4Nにゲート信号を加えるアンドゲート49Nの一端に加えられる。
このように、アンドゲート49Pまたは49Nの一端にゲートオン許可信号s4Pまたはs4Nが加えられている状態で、給電スイッチ4に切り換えを指令する切換信号s4がオン(「1」)となると、給電スイッチ4の正極性サイリスタ4Pまたは負極性サイリスタ4Nにゲート信号が加えられ、これがオンされるようになる。
図1における給電スイッチ3がオンされ、電源1から給電路11を通して負荷5に図2(a)に示すような電流i1(I1)が供給されているところで、t4時点で電源切換指令が与えられ、給電スイッチ3の切換信号s3がオン(「1」)からオフ(「0」)に切り換わり、給電スイッチ4の切換信号s4がオフ(「0」)からオン(「1」)に切り換わると、電源1側のスイッチ3へのゲート信号がアンドゲート39P、39Nによってオフにされる。このときは、電流i1が、正極期間であるので、スイッチ3の正極性サイリスタ3Pはゲート信号がオフされても通流を継続する。これは、電流i1がゼロ点を通過するまで継続される。
この状態で、電源2側の給電スイッチ4の、スイッチ3の導通している正極性のサイリスタ3Pとは逆極性となる負極性サイリスタ4Nが導通すると、導通を継続している正極性サイリスタ3Pと導通を開始するスイッチ4の負極性サイリスタ4Nを通して電源1から電源2へ横流IP2が流れることになる。
しかし、この発明においては、t4時点で電源切換指令が与えられても、電流i1が正極性期間にある場合は、ゲートオン許可信号を、スイッチ4の正極性サイリスタ4Pのゲートにゲート信号を与えるアンドゲート49Pだけに与え、負極性サイリスタ4Nのゲートにゲート信号を与えるアンドゲート49Nには与えないので、この期間には負極性のサイリスタ4Nがオンされることはない。
また、ゲートオン許可信号s4Pが与えられることにより、アンドゲート49Pがオンとなり、正極性サイリスタ3Pのゲートにゲート信号g4Pが加わり、このサイリスタ4Pがオンされるが、サイリスタ4Pの通流方向が電源1側から流れる横流の通流方向に対して逆向きとなるため、この横流はこのサイリスタ4Pによって阻止されることになる。
このため、スイッチ3の正極性サイリスタ3Pが通流している電流i1の正極性期間の終わるt6時点までは、スイッチ4は横流を通流させることがないので、電源1側から電源2に横流が流れることが防止される。
電流i1の正極性期間の終わるt6時点で、電流i1がゼロとなるため、スイッチ3の正極性サイリスタ3Pがターンオフし、スイッチ3が閉じて、電流i1を遮断する。
電流i1が遮断されても、この電流の位相推定手段43aは最後に90°位相を検出したタイミング(t5)から270°となるまでの間は電流の有無に関わらず、カウントを継続するため、そのカウント値から、位相がさらに90°進んで電流i1の極性が変わってサイリスタがオフするタイミング(180°位相)となるt6を経過したことを推定することができる。すなわち、位相推定手段43aの位相推定値を示すカウント値が180°以上になったとき、比較器44aから出力される「1」となる出力信号s44aが、サイリスタがオフするタイミング(180°位相)を示す。
この比較器44aの電流i1が負極性期間にあることを示す「1」となった出力信号s44aが、オアゲート46b、およびアンドゲート47bを介して保持回路48bに加わり、転換先の切換信号s4がオン(「1」)になってから、電流i1が最初に負極性となったときに保持回路48bに保持されることなる。この結果、保持回路48bからアンドゲート49Nにゲートオン許可信号s4Nが与えられ、アンドゲート49Nを通してスイッチ4の切換信号s4がゲート信号g4Nとしてスイッチ4の負極性サイリスタ4Nのゲートに与えられる。これにより、スイッチ4の負極性サイリスタ4Nが導通し、電源2から負荷5への給電が開始され、電源の切り換えが完了する。
なお、電流i1がゼロとなるt6時点で、給電スイッチ3のサイリスタ3Pがターンオフされることにより、切換回路40の入力電流i1がゼロになると、位相検出手段(42a、42b)の出力信号が不定となるため、電流変化量+および−、ならびに90°検出信号s90および270°検出信号s270は、図2(c)、(d)、(e)、(f)に格子状のハンチングで示すようにt6時点以降は不定となる。この結果、位相推定手段43a、43bが電流変化量+および電流変化量−の誤った立ち上がりでカウントを開始する。位相推定手段43a、43bの図2(e)、(f)のt6時点以降の格子状のハンチングで示すカウントは、誤カウントとなる。
このように、切換回路40の位相推定手段43a、43bに誤カウントが生じても、すでに、給電スイッチ3から給電スイッチ4に切り換えが実行されたのちであるので、特に問題となることはない。
このように、この発明によれば、電源の切り換えを行うとき、切換元の電源からの電流の極性を判定して、この電流の極性が正極性の場合は、切換先の電源の給電スイッチの正極性のサイリスタにゲートオン許可信号を与え、負極性の場合は、切換先の電源の給電スイッチの負極性のサイリスタにゲートオン許可信号を与えることにより、切換元の電源から切換先の電源への横流の発生を防止しているので、同期切換手段や、横流を抑制する横流抑制手段などを設ける必要がなくなり、構成を簡単にすることができる。
また、電源2から電源1への切り換えを行うときは、スイッチ3側の切換制御回路30により、スイッチ4側の切換制御回路40と同様に切換時に電源間に横流を発生させることなく切り換えを行うことができる。
1,2:交流電源
11,21:給電路
12,22:電流検出器
3,4:給電スイッチ
5:負荷
3P,3N,4P,4N:サイリスタ
30,40:切換制御回路
41:微分演算手段
42a:90°位相検出手段
42b:270°位相検出手段
43a,43b:位相予測手段(カウンタ)
44a,44b,45a,45b:比較器
39P,39N,47a,47b,49P,49N:アンドゲート
46a,46b:オアゲート
48a,48b:信号保持手段(フリップフロップ回路)
51,52:ノットゲート
c3,c4:切換信号入力端
s3:給電スイッチ3に対する切換信号
s4:給電スイッチ4に対する切換信号
g3P,g3N,g4P,g4N:ゲート信号
s3P,s3N,s4P,s4N:ゲートオン許可信号

Claims (3)

  1. 第1と第2の交流電源のそれぞれから共通の負荷へ給電する2つの給電回路に、それぞれ、2個のサイリスタ素子を逆極性に並列接続して構成した給電スイッチを設け、これらの給電スイッチのオン、オフを切り換えることにより負荷へ給電する電源を切り換える電源切換装置において、前記2つの給電スイッチに切換指令が与えられたとき、オンしている側の給電スイッチを流れる電流を検出し、この検出した電流の極性を判別する手段と、この判別手段により判別された電流の極性が正極性のときは、オフしている側の給電スイッチの正極性のサイリスタにゲートオン許可信号を与え、前記電流の極性が負極性のときは、オフしている側の給電スイッチの負極性のサイリスタにゲートオン許可信号を与える手段とを有する切換制御回路を備えることを特徴とする電源切換装置。
  2. 請求項1に記載の電源切換装置であって、
    給電スイッチを流れる電流の極性を判別する手段は、前記給電スイッチを流れる電流の90°または270°位相を検出する手段と、これらの位相検出手段で90°または270°が検出された時点から、クロックパルスをカウントし、前記電流の位相を推定する位相推定手段と、この位相推定手段のカウント値から電流が正極性または負極性であるか否かを判定する極性判定手段とで構成することを特徴とする電源切換装置。
  3. 請求項1または2に記載の電源切換装置であって、
    前記給電スイッチに流れる電流の90°または270°位相を検出する手段は、前記給電スイッチを流れる電流の変化量を求め、この求めた電流の変化量の負から正または正から負への変化をとらえて、90°位相または270°位相を示す信号を発生する手段を備えることを特徴とする電源切換装置。
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