JP2018066678A - 半導体スイッチング素子の不導通検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路構成の簡略化を図りつつ、半導体スイッチング素子が不導通になったことの検出、及び、不導通のスイッチング素子の特定を可能にした不導通検出装置を提供する。【解決手段】三相交流電源1,2の各相と負荷5との間にそれぞれ接続された交流スイッチ3u,3v,3w,4u,4v,4wを構成する半導体スイッチング素子の不導通状態を検出する不導通検出装置において、前記交流スイッチの入力線間電圧と出力線間電圧との差電圧を検出するための電圧検出装置11〜13、全波整流回路21〜23、減算器41,42と、前記交流スイッチにゲート信号が与えられた状態で前記差電圧が所定の閾値を超えた時に、前記交流スイッチを構成する何れかのスイッチング素子が不導通状態であることを検出するための比較器31,32、アンド回路51,52、計時要素61,62と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、例えば電源転換回路用の交流スイッチを構成する半導体スイッチング素子の不導通状態を検出する技術に関するものである。
交流スイッチを構成するサイリスタの不導通状態を検出する従来技術としては、例えば特許文献1に記載された不導通検出装置が知られている。
図5は、上記の不導通検出装置を示す構成図である。図5において、101は三相交流電源、102は負荷、103u,103v,103wは各相(U,V,W相)の電流検出器、THua,THub,THva,THvb,THwa,THwbは各相の交流スイッチを構成するサイリスタ、105はU,V相間の線間電圧VUVを検出する電圧検出器、110は線間電圧VUVから同期信号を生成する同期検出回路、120はU相のサイリスタTHuaまたはTHubの不導通を検出する不導通検出回路である。
図5は、上記の不導通検出装置を示す構成図である。図5において、101は三相交流電源、102は負荷、103u,103v,103wは各相(U,V,W相)の電流検出器、THua,THub,THva,THvb,THwa,THwbは各相の交流スイッチを構成するサイリスタ、105はU,V相間の線間電圧VUVを検出する電圧検出器、110は線間電圧VUVから同期信号を生成する同期検出回路、120はU相のサイリスタTHuaまたはTHubの不導通を検出する不導通検出回路である。
不導通検出回路120において、121は線間電圧VUVの同期信号を30°遅らせてU相電圧の同期信号を得るための減算器、122はU相電圧の同期信号から60°間隔の割込信号を生成する割込信号発生回路、123はマイコン、123aはU相正電流の実効値演算回路、123bはU相負電流の実効値演算回路、123cは各実効値演算回路123a,123bからそれぞれ出力される正負電流実効値の偏差を求める減算器、124は上記偏差を検出レベルと比較してサイリスタの不導通検出信号を出力する比較器である。
なお、各実効値演算回路123a,123bには、60°間隔の割込信号のほか、U相電流検出値のサンプリングや種々の演算を行うための400μsの定周期割込信号が入力されている。
なお、各実効値演算回路123a,123bには、60°間隔の割込信号のほか、U相電流検出値のサンプリングや種々の演算を行うための400μsの定周期割込信号が入力されている。
ここで、電圧検出器105、同期検出回路110、不導通検出回路120はU相のサイリスタTHuaまたはTHubの不導通を検出するためのものであり、図示されていないが、V相のサイリスタTHvaまたはTHvb、W相のサイリスタTHwaまたはTHwbの不導通検出用に、V相,W相にもそれぞれ同様の回路が設けられている。
次に、この従来技術において、U相のサイリスタTHuaまたはTHubの何れかが故障によって不導通となった場合の不導通検出動作を、図6を参照しつつ説明する。
各実効値演算回路123a,123bは、400μsの定周期割込信号によりU相電流検出値のサンプリング、その二乗値演算を行い、U相電圧の半周期ごとにU相正電流及びU相負電流の二乗積分値の演算,保持,リセットを行う。また、これらの二乗積分値に基づいてU相正電流及びU相負電流の実効値(rms)を演算し、この実効値をU相電圧の半周期ごとに更新されるようになっている。
各実効値演算回路123a,123bは、400μsの定周期割込信号によりU相電流検出値のサンプリング、その二乗値演算を行い、U相電圧の半周期ごとにU相正電流及びU相負電流の二乗積分値の演算,保持,リセットを行う。また、これらの二乗積分値に基づいてU相正電流及びU相負電流の実効値(rms)を演算し、この実効値をU相電圧の半周期ごとに更新されるようになっている。
いま、サイリスタTHuaまたはTHubの何れかが不導通となり、図6の時刻t0でU相電流検出値が消失したとする。この場合、U相負電流の二乗積分値がそれ以前より小さくなり、負期間のデータ更新サイクルではU相負電流の実効値が大幅に減少するのに対し、U相正電流の実効値は以前とほぼ同じ大きさを維持するため、図5の減算器123cにより算出されるU相電流実効値の偏差は、図6の下から2段目の波形のようになる。
従って、比較器124に適宜な不導通検出レベルを設定しておくことにより、サイリスタTHuaまたはTHubの何れかが不導通になったことを示す不導通検出信号を比較器124から出力させることができる。
従って、比較器124に適宜な不導通検出レベルを設定しておくことにより、サイリスタTHuaまたはTHubの何れかが不導通になったことを示す不導通検出信号を比較器124から出力させることができる。
上述した従来技術において、全てのサイリスタの不導通を検出するためには各相個別に同期検出回路や不導通検出回路等を設ける必要があり、回路構成が複雑化してコスト高になると共に、不導通になったサイリスタを特定することができないという問題があった。
そこで、本発明の解決課題は、回路構成の簡略化及びコストの低減を図ると共に、不導通になった半導体スイッチング素子の特定を可能にした不導通検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
三相交流電源の各相と負荷との間にそれぞれ接続された交流スイッチを構成する半導体スイッチング素子の不導通状態を検出する不導通検出装置において、
前記交流スイッチの入力電圧と出力電圧との差電圧を検出する手段と、
前記交流スイッチをオン・オフさせるための駆動制御信号が与えられた状態で前記差電圧が所定の閾値を超えた時に、前記交流スイッチを構成する何れかの半導体スイッチング素子が不導通状態であることを示す不導通検出信号を生成する手段と、
を備えたことを特徴とする。
三相交流電源の各相と負荷との間にそれぞれ接続された交流スイッチを構成する半導体スイッチング素子の不導通状態を検出する不導通検出装置において、
前記交流スイッチの入力電圧と出力電圧との差電圧を検出する手段と、
前記交流スイッチをオン・オフさせるための駆動制御信号が与えられた状態で前記差電圧が所定の閾値を超えた時に、前記交流スイッチを構成する何れかの半導体スイッチング素子が不導通状態であることを示す不導通検出信号を生成する手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した半導体スイッチングの不導通検出装置において、前記差電圧を検出する手段は、各相の前記交流スイッチに入力される線間電圧の全波整流波形と各相の前記交流スイッチから出力される線間電圧の全波整流波形との差電圧を検出することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載した半導体スイッチング素子の不導通検出装置において、前記三相交流電源の任意の二相の線間電圧の位相を検出する手段を備え、前記位相と前記不導通検出信号とに基づいて不導通状態の半導体スイッチング素子を特定する手段を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載した半導体スイッチング素子の不導通検出装置において、前記交流スイッチが、互いに逆並列に接続された2個のサイリスタからなることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載した半導体スイッチング素子の不導通検出装置において、前記三相交流電源及び前記交流スイッチを有する給電系統を複数備え、一つの給電系統から前記不導通検出信号が検出され、かつ当該給電系統の出力電圧が低下した時に、当該給電系統による前記負荷への給電を停止して他の給電系統による給電に切り換えるように前記駆動制御信号を制御する手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、比較的簡単な回路構成により、三相交流電源から負荷への給電系統に接続された交流スイッチを構成する何れかのサイリスタ等の半導体スイッチング素子が不導通状態であること、更には、どのスイッチング素子が不導通になったかという素子の特定が可能である。
また、スイッチング素子の不導通を検出した場合には、給電系統を速やかに切り換えて電源転換を行い、故障系統への横流の発生を防止しつつ負荷への給電を継続することができる。
また、スイッチング素子の不導通を検出した場合には、給電系統を速やかに切り換えて電源転換を行い、故障系統への横流の発生を防止しつつ負荷への給電を継続することができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
なお、本実施形態は、電源転換回路の交流スイッチを構成するサイリスタの不導通状態を検出するものであるが、対象とする半導体スイッチング素子はサイリスタに限らず、パワートランジスタ等の各種のパワー半導体素子であっても良い。
なお、本実施形態は、電源転換回路の交流スイッチを構成するサイリスタの不導通状態を検出するものであるが、対象とする半導体スイッチング素子はサイリスタに限らず、パワートランジスタ等の各種のパワー半導体素子であっても良い。
図1は、この実施形態に係る不導通検出装置の構成図である。
図1において、第1,第2の三相交流電源1,2が三相の電力線6u,6v,6wを介して接続され、これらの電力線6u,6v,6wには負荷5が接続されている。また、三相交流電源1の各相と負荷5との間の電力線6u,6v,6wには、交流スイッチ3u,3v,3wがそれぞれ接続され、三相交流電源2の各相と負荷5との間の電力線6u,6v,6wにも、交流スイッチ4u,4v,4wがそれぞれ接続されている。
U相の交流スイッチ3uはサイリスタSCR11,SCR12を逆並列に接続して構成され、同じく交流スイッチ4uはサイリスタSCR21,SCR22を逆並列に接続して構成されている。これは、他相の交流スイッチ3v,3w,4v,4wについても同様である。
図1において、第1,第2の三相交流電源1,2が三相の電力線6u,6v,6wを介して接続され、これらの電力線6u,6v,6wには負荷5が接続されている。また、三相交流電源1の各相と負荷5との間の電力線6u,6v,6wには、交流スイッチ3u,3v,3wがそれぞれ接続され、三相交流電源2の各相と負荷5との間の電力線6u,6v,6wにも、交流スイッチ4u,4v,4wがそれぞれ接続されている。
U相の交流スイッチ3uはサイリスタSCR11,SCR12を逆並列に接続して構成され、同じく交流スイッチ4uはサイリスタSCR21,SCR22を逆並列に接続して構成されている。これは、他相の交流スイッチ3v,3w,4v,4wについても同様である。
ここで、三相交流電源1及び交流スイッチ3u,3v,3wを含む負荷5への給電系統を1系の給電系統、三相交流電源2及び交流スイッチ4u,4v,4wを含む負荷5への給電系統を2系の給電系統として、負荷5に対しては1系または2系の給電系統から電力を供給するものとする。そして、一方の系の交流スイッチを構成するサイリスタが故障して不導通になった場合には、健全なサイリスタを有する他方の給電系統から負荷5に給電する(いわゆる電源転換を行う)ようになっている。
なお、1系の交流スイッチ3u,3v,3wを構成する全てのサイリスタはゲート信号(駆動制御信号)G1により、2系の交流スイッチ4u,4v,4wを構成する全てのサイリスタはゲート信号G2により、それぞれオン・オフされるものである。
なお、1系の交流スイッチ3u,3v,3wを構成する全てのサイリスタはゲート信号(駆動制御信号)G1により、2系の交流スイッチ4u,4v,4wを構成する全てのサイリスタはゲート信号G2により、それぞれオン・オフされるものである。
三相交流電源1と交流スイッチ3u,3v,3wとの間には、交流スイッチ3u,3v,3wへの入力相電圧を検出する第1の電圧検出回路11が接続され、三相交流電源2と交流スイッチ4u,4v,4wとの間には、交流スイッチ4u,4v,4wへの入力相電圧を検出する第2の電圧検出回路12が接続されている。また、交流スイッチ3u,3v,3wと交流スイッチ4u,4v,4wとの間には、各交流スイッチの出力相電圧を検出する第3の電圧検出回路13が接続されている。
第1〜第3の電圧検出回路11,12,13から出力された二相の電圧瞬時値とその和に「−1」を乗じて得た残り一相の電圧瞬時値とは、第1〜第3の全波整流回路21,22,23に入力され、入力線間電圧の全波整流波形が出力される。
第1〜第3の電圧検出回路11,12,13から出力された二相の電圧瞬時値とその和に「−1」を乗じて得た残り一相の電圧瞬時値とは、第1〜第3の全波整流回路21,22,23に入力され、入力線間電圧の全波整流波形が出力される。
全波整流回路21,23の出力は第1の減算器41に図示の符号でそれぞれ入力され、その出力は第1の比較器31の一方の入力端子に加えられている。また、全波整流回路22,23の出力は第2の減算器42に図示の符号でそれぞれ入力され、その出力は第2の比較器32の一方の入力端子に加えられている。
第1,第2の比較器31,32の各他方の入力端子には、設定器7から所定の閾値がそれぞれ入力されている。
第1,第2の比較器31,32の各他方の入力端子には、設定器7から所定の閾値がそれぞれ入力されている。
比較器31の出力は第1のアンド回路51の一方の入力端子に加えられ、比較器32の出力は第2のアンド回路52の一方の入力端子に加えられている。また、アンド回路51の他方の入力端子には1系の交流スイッチ3u,3v,3wに対するゲート信号G1が加えられ、アンド回路52の他方の入力端子には2系の交流スイッチ4u,4v,4wに対するゲート信号G2が加えられている。
アンド回路51,52の出力側には第1,第2の計時要素61,62がそれぞれ接続され、アンド回路51,52の出力のレベルが計時要素61,62による設定時間を超えて「High」である時に、第1,第2のサイリスタ不導通検出信号S1,S2がそれぞれ出力されるようになっている。
また、第1,第2の電圧検出回路11,12から出力される二相(例えばU,V相)間の線間電圧VUVの位相を検出する第1,第2の位相検出回路71,72が設けられており、位相検出回路71,72の出力は第1,第2の不導通サイリスタ特定回路81,82にそれぞれ入力されている。なお、位相検出回路71,72によって位相が検出される線間電圧は、U,V相間の線間電圧に限らず、任意の二相間の線間電圧であれば良い。
また、第1,第2の電圧検出回路11,12から出力される二相(例えばU,V相)間の線間電圧VUVの位相を検出する第1,第2の位相検出回路71,72が設けられており、位相検出回路71,72の出力は第1,第2の不導通サイリスタ特定回路81,82にそれぞれ入力されている。なお、位相検出回路71,72によって位相が検出される線間電圧は、U,V相間の線間電圧に限らず、任意の二相間の線間電圧であれば良い。
不導通サイリスタ特定回路81,82には前記サイリスタ不導通検出信号S1,S2もそれぞれ入力されており、不導通サイリスタ特定回路81,82は、位相検出回路71,72から出力される位相とサイリスタ不導通検出信号S1,S2とに応じて不導通状態のサイリスタを特定し、不導通サイリスタ特定信号T1,T2を出力する。
次に、この実施形態の動作を説明する。ここでは、例えば1系の給電系統内の三相交流電源1から交流スイッチ3u,3v,3wを介して負荷5に給電しているものとする。
図2は、全波整流回路21から出力される入力電圧(入力線間電圧)全波整流波形と、全波整流回路23から出力される出力電圧(出力線間電圧)全波整流波形と、これらの波形の差電圧と、位相検出回路71から出力される線間電圧VUVの位相の一例を示している。
図2は、全波整流回路21から出力される入力電圧(入力線間電圧)全波整流波形と、全波整流回路23から出力される出力電圧(出力線間電圧)全波整流波形と、これらの波形の差電圧と、位相検出回路71から出力される線間電圧VUVの位相の一例を示している。
いま、図2の時刻tFで、交流スイッチ3u,3v,3wを構成するサイリスタのうちの何れかが不導通になったとすると、出力電圧全波整流波形が減少して入力電圧全波整流波形と一致しなくなり、これらの波形の間に差電圧が発生する。
上記の差電圧は減算器41により検出され、この差電圧が設定器7による閾値を超えた場合に比較器31から「High」レベルの信号が出力される。アンド回路51では、比較器31からの「High」レベルの信号とゲート信号G1との論理積により、「High」レベルの信号を出力する。
上記の差電圧は減算器41により検出され、この差電圧が設定器7による閾値を超えた場合に比較器31から「High」レベルの信号が出力される。アンド回路51では、比較器31からの「High」レベルの信号とゲート信号G1との論理積により、「High」レベルの信号を出力する。
そして、アンド回路51から出力された「High」レベルの信号が計時要素61による設定時間を超えて継続した場合に、交流スイッチ3u,3v,3wを構成するサイリスタのうちの何れかが不導通になったことを示すサイリスタ不導通検出信号S1が出力される。
なお、計時要素61による設定時間は、誤検出防止を目的として、例えば、入力線間電圧の60°から180°の位相に相当する時間(入力線間電圧一周期の1/3)よりも短い任意の時間にすれば良い。
なお、計時要素61による設定時間は、誤検出防止を目的として、例えば、入力線間電圧の60°から180°の位相に相当する時間(入力線間電圧一周期の1/3)よりも短い任意の時間にすれば良い。
ここで、図3は、1系の交流スイッチ3u,3v,3wを構成する6個のサイリスタのオン期間と入力電圧(入力線間電圧)全波整流波形、線間電圧VUVの波形及び位相を示している。
図中のSCR11(u),SCR12(u)は、図1におけるU相の交流スイッチ3uを構成するサイリスタSCR11,SCR12に相当し、SCR11(v),SCR12(v)はV相の交流スイッチ3vを構成する一対のサイリスタ、SCR11(w),SCR12(w)はW相の交流スイッチ3wを構成する一対のサイリスタにそれぞれ相当する。また、上記SCR11(u)〜SCR12(w)の下に表記したVUV(p)〜VWU(n)は、当該サイリスタのオンによって現われる入力線間電圧波形の一部(図2における入力電圧全波整流波形の包絡線に相当)であり、例えば、VUV(p)はU相の交流スイッチ3uのサイリスタSCR11がオンすることにより現れる波形、VUV(n)は同じくU相の交流スイッチ3uのサイリスタSCR12がオンすることにより現れる波形である。
図中のSCR11(u),SCR12(u)は、図1におけるU相の交流スイッチ3uを構成するサイリスタSCR11,SCR12に相当し、SCR11(v),SCR12(v)はV相の交流スイッチ3vを構成する一対のサイリスタ、SCR11(w),SCR12(w)はW相の交流スイッチ3wを構成する一対のサイリスタにそれぞれ相当する。また、上記SCR11(u)〜SCR12(w)の下に表記したVUV(p)〜VWU(n)は、当該サイリスタのオンによって現われる入力線間電圧波形の一部(図2における入力電圧全波整流波形の包絡線に相当)であり、例えば、VUV(p)はU相の交流スイッチ3uのサイリスタSCR11がオンすることにより現れる波形、VUV(n)は同じくU相の交流スイッチ3uのサイリスタSCR12がオンすることにより現れる波形である。
図2,図3から明らかなように、交流スイッチ3u,3v,3wを構成する6個のサイリスタのうち、どのサイリスタが不導通になったかによって、前記差電圧が発生する線間電圧VUVの位相が異なる。従って、不導通サイリスタ特定回路81では、サイリスタ不導通検出信号S1と線間電圧VUVの位相情報とに基づいて、不導通になったサイリスタを特定し、不導通サイリスタ特定信号T1として出力することができる。
なお、上述した1系の給電系統と同様に、2系の給電系統内の交流スイッチ4u,4v,4wを構成する6個のサイリスタについても、全波整流回路22,23、減算器42、比較器32、アンド回路52、計時要素62、不導通サイリスタ特定回路82の動作により、何れかのサイリスタが不導通になったことを検出してサイリスタ不導通検出信号S2を出力させ、更には、どのサイリスタが不導通になったかを検出して不導通サイリスタ特定信号T2を出力させることができる。
次に、図4は、時刻tFで1系の給電系統内のサイリスタに不導通が発生したため、負荷5への給電系統を2系側に切り換えた場合の動作を示す波形図である。
1系においてサイリスタが不導通になったことにより三相のうち一相で回路が開放され、負荷5への出力電圧が低下して0[V]に達すると共に、健全相のサイリスタを含む三相全てのサイリスタを流れる電流が0[A]になったことに基づいてサイリスタのオフ条件(電流が保持電流以下)が満たされていると判断することができる。
1系においてサイリスタが不導通になったことにより三相のうち一相で回路が開放され、負荷5への出力電圧が低下して0[V]に達すると共に、健全相のサイリスタを含む三相全てのサイリスタを流れる電流が0[A]になったことに基づいてサイリスタのオフ条件(電流が保持電流以下)が満たされていると判断することができる。
従って、サイリスタ不導通検出信号S1と出力電圧及び電流の消失とを確認したら、時刻tF以前に1系の給電系統内のサイリスタに与えていたゲート信号G1をオフにし、2系の給電系統内のサイリスタに対するゲート信号G2をオンさせる。
これにより、時刻tF以後は、2系の給電系統により健全な交流スイッチ4u,4v,4wを介して負荷5に電力を供給することができ、いわゆる電源転換動作を完了することができる。
これにより、時刻tF以後は、2系の給電系統により健全な交流スイッチ4u,4v,4wを介して負荷5に電力を供給することができ、いわゆる電源転換動作を完了することができる。
なお、上記実施形態では負荷5に対して二つの給電系統を有する電源転換回路について説明したが、本発明は、三つ以上の給電系統を有する電源転換回路にも適用可能である。
更に、本発明におけるスイッチング素子の不導通検出原理、及び、不導通スイッチング素子の特定原理は、三相交流電源の各相に接続された交流スイッチを介して負荷に給電する単一の給電系統にも適用することができる。
更に、本発明におけるスイッチング素子の不導通検出原理、及び、不導通スイッチング素子の特定原理は、三相交流電源の各相に接続された交流スイッチを介して負荷に給電する単一の給電系統にも適用することができる。
本発明は、三相の負荷に対する電源転換回路、冗長給電回路に利用することができる。
1,2:三相交流電源
3u,3v,3w,4u,4v,4w:交流スイッチ
5:負荷
6u,6v,6w:電力線
7:設定器
11,12,13:電圧検出回路
21,22,23:全波整流回路
31,32:比較器
41,42:減算器
51,52:アンド回路
61,62:計時要素
71,72:位相検出回路
81,82:不導通サイリスタ特定回路
3u,3v,3w,4u,4v,4w:交流スイッチ
5:負荷
6u,6v,6w:電力線
7:設定器
11,12,13:電圧検出回路
21,22,23:全波整流回路
31,32:比較器
41,42:減算器
51,52:アンド回路
61,62:計時要素
71,72:位相検出回路
81,82:不導通サイリスタ特定回路
Claims (5)
- 三相交流電源の各相と負荷との間にそれぞれ接続された交流スイッチを構成する半導体スイッチング素子の不導通状態を検出する不導通検出装置において、
前記交流スイッチの入力電圧と出力電圧との差電圧を検出する手段と、
前記交流スイッチをオン・オフさせるための駆動制御信号が与えられた状態で前記差電圧が所定の閾値を超えた時に、前記交流スイッチを構成する何れかの半導体スイッチング素子が不導通状態であることを示す不導通検出信号を出力する手段と、
を備えたことを特徴とする半導体スイッチング素子の不導通検出装置。 - 請求項1に記載した半導体スイッチングの不導通検出装置において、
前記差電圧を検出する手段は、各相の前記交流スイッチに入力される線間電圧の全波整流波形と各相の前記交流スイッチから出力される線間電圧の全波整流波形との差電圧を検出することを特徴とする半導体スイッチング素子の不導通検出装置。 - 請求項1または2に記載した半導体スイッチング素子の不導通検出装置において、
前記三相交流電源の任意の二相の線間電圧の位相を検出する手段を備え、
前記位相と前記不導通検出信号とに基づいて不導通状態の半導体スイッチング素子を特定する手段を備えたことを特徴とする半導体スイッチング素子の不導通検出装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載した半導体スイッチング素子の不導通検出装置において、
前記交流スイッチが、互いに逆並列に接続された2個のサイリスタからなることを特徴とする半導体スイッチング素子の不導通検出装置。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載した半導体スイッチング素子の不導通検出装置において、
前記三相交流電源及び前記交流スイッチを有する給電系統を複数備え、
一つの給電系統から前記不導通検出信号が検出され、かつ当該給電系統の出力電圧が低下した時に、当該給電系統による前記負荷への給電を停止して他の給電系統による給電に切り換えるように前記駆動制御信号を制御する手段を備えたことを特徴とする半導体スイッチング素子の不導通検出装置。
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JP2016206003A JP2018066678A (ja) | 2016-10-20 | 2016-10-20 | 半導体スイッチング素子の不導通検出装置 |
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