JP2017135808A - 発電装置 - Google Patents

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Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
山本 温
Atsushi Yamamoto
山本  温
山川 岳彦
Takehiko Yamakawa
岳彦 山川
加藤 彰
Akira Kato
彰 加藤
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Abstract

【課題】複数の高い出力電圧を同時に安定して発電することができる発電装置を提供する。【解決手段】回転軸と、回転軸と略平行方向に磁束を発生する磁束発生部と、磁束と鎖交する巻線をそれぞれ有する複数の誘導コイル部と、回転軸を中心としてそれぞれ回転する複数の回転部と、磁束発生部と複数の誘導コイル部とを支持する支持部とを備え、支持部は、複数の誘導コイル部及び磁束発生部を回転軸の近傍に位置させ、複数の回転部が回転軸を中心として回転するとき、複数の回転部が複数の誘導コイル部と磁束発生部との間の複数の空間を横切るように支持し、複数の回転部は、回転軸を中心として回転して複数の空間をそれぞれ横切るときに、複数の空間の磁束の磁束密度を変化させるための磁束変化部をそれぞれ有する。【選択図】図1

Description

本開示は発電装置に関する。
特許文献1には、電機子巻線および界磁巻線を巻回した電機子鉄心と、磁気的突極を有する誘導子から構成される回転子と、を備えた回転機が開示されている。
特開2003−180059号公報
しかしながら、特許文献1の発電装置では、複数の高い出力電圧を同時に安定して発電することができないという課題があった。
本開示の目的は以上の課題を解決し、複数の高い出力電圧を同時に安定して発電することができる発電装置を提供することにある。
本開示に係る発電装置は、
回転軸と、
上記回転軸と略平行方向に磁束を発生する磁束発生部と、
上記磁束と鎖交する巻線をそれぞれ有する複数の誘導コイル部と、
上記回転軸を中心としてそれぞれ回転する複数の回転部と、
上記磁束発生部と上記複数の誘導コイル部とを支持する支持部とを備え、
上記支持部は、上記複数の誘導コイル部及び上記磁束発生部を上記回転軸の近傍に位置させ、上記複数の回転部が上記回転軸を中心として回転するとき、上記複数の回転部が上記複数の誘導コイル部と上記磁束発生部との間の複数の空間を横切るように支持し、
上記複数の回転部は、上記回転軸を中心として回転して上記複数の空間をそれぞれ横切るときに、上記複数の空間の磁束の磁束密度を変化させるための磁束変化部をそれぞれ有する。
本開示に係る発電装置によれば、同時に複数の高い出力電力を安定して発電することが可能となる。
本開示の実施形態1に係る発電装置1−1の構成を示す概略斜視図である。 本開示の実施形態2に係る発電装置1−2の構成を示す概略斜視図である。 本開示の実施形態3に係る発電装置1−3の構成を示す概略斜視図である。 本開示の実施形態4に係る発電装置1−4の構成を示す概略斜視図である。 図4の発電装置1−4の分解斜視図である。 図4の発電装置1−4の上面図である。 図6AのXA−XA線に沿って切断したときの縦断面図である。 図6AのXB−XB線に沿って切断したときの縦断面図である。 図5の発電装置1−4において形成される磁路を説明するための概略図である。 本開示の実施形態5に係る発電装置1−5の構成を示す縦断面図である。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、本発明者の着眼点を以下に説明する。
回転式の発電機は、回転子を高速回転するものほど、高い出力を得られる。しかし、高速回転により、回転軸を受容する円筒軸受けまたはブラシの磨耗による故障の発生、および、振動騒音などが発生する。一方、出力を上げるためには、動作磁束密度を高くする方法がある。永久磁石を用いる回転機では、磁力が高い磁石を用いることで、動作磁束密度が高められる。しかし、高い磁力を有する磁石として、例えば希土類の磁性材料を用いた磁石などのコストが高い磁石が必要となる。
一方、特許文献1のような界磁巻線を用いる回転機では、電機子コイルの巻回数を多くすることで、起磁力を上げる。もしくは、界磁巻線を用いる回転機では、太いマグネットコイルの利用などによりコイルに流す電流を多くすることで、起磁力を上げる。これらにより、動作磁束密度が高められる。しかしながら、これらの対策を行う場合には、電機子自体が大きくなりかつ重くなるという課題が発生する。
以上の課題認識に基づいて、本発明者は、下記の実施形態に示される構成を創作するに至った。
実施形態1.
図1は本開示の実施形態1に係る発電装置1−1の構成を示す概略斜視図である。図1において、発電装置1−1は、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を有する座標系において、Z軸方向に平行に位置し、回転方向102に回転する回転軸50と、当該回転軸50を中心にXY平面と平行に位置する平面上を一定の角速度で回転方向101,103にそれぞれ回転する回転部10,30と、磁束発生部70と、巻線をそれぞれ有する誘導コイル部60,80とを備えて構成される。なお、回転軸50は、エンジンまたは車軸またはファンなどの回転運動と連動して回転してもよい。
各回転部10,30は略矩形形状の導体板から形成される。従って、各回転部10,30が磁束を横切るときに渦電流がそれぞれに発生する。各回転部10,30は、各回転部10,30の一端で回転軸50に固定され、他端に磁束変化部である開口部20,40が形成されている。誘導コイル部60,80と、円筒形状を有する磁束発生部70とは、支持部90を用いて固定される。ここで、回転部10と回転部30とは平行に位置するようにそれぞれ回転する。すなわち、複数の回転部10,30はそれぞれ回転するときに複数の誘導コイル部60,80及び磁束発生部70と対向するように設けられる。
誘導コイル部60と、回転部10と、磁束発生部70と、回転部30と、誘導コイル部80とは、Z軸方向と略平行に順次配置される。誘導コイル部60と誘導コイル部80とは、磁束発生部70を挟んで互いに対向するように設けられる。回転部30は、磁束発生部70と誘導コイル部80との間に配置され、回転部10は、磁束発生部70と誘導コイル部60との間に配置される。ここで、誘導コイル部60及び磁束発生部70は、回転軸50の近傍に位置させ、回転部10が回転軸50を中心として回転するとき、回転部10が誘導コイル部60と磁束発生部70との間の空間を横切るように配置される。また、誘導コイル部80及び磁束発生部70は、回転軸50の近傍に位置させ、回転部10が回転軸50を中心として回転するとき、回転部30が誘導コイル部80と磁束発生部70との間の空間を横切るように配置される。
磁束発生部70はZ軸と略平行方向に磁束を発生する。例えば、磁束発生部70には、例えば磁化の小さい磁石などの小さい起磁力の磁束発生手段を用いる。この構成により、磁束発生部70を小型化できるので、発電装置1−1を小型化することが可能となる。さらに、例えば希土類の磁性材料を用いる磁石などの高コストの部材を使用することなしに、起磁力を増加させることが可能となる。ここで、磁束発生部70は、誘導コイル部60と磁束発生部70との間の空間において磁束φ1を発生する。また、磁束発生部70は、誘導コイル部80と磁束発生部70との間の空間において磁束φ2を発生する。
次に、本開示の実施形態1に係る発電装置1−1の動作について以下に説明する。
先ず、回転部30が回転方向103で回転軸50を中心としてXY平面と平行に位置する平面上を回転する。これにより、磁束発生部70と誘導コイル部80との間の空間であって、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束φ2が通過する空間を開口部40が横切る。従って、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束φ2の磁束密度が変化するので、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束φ2の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部80に起電力が誘起される。
次に、回転部10が回転方向101で回転軸50を中心としてXY平面と平行に位置する平面上を回転する。これにより、磁束発生部70と誘導コイル部60との間の空間であって、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束φ1が通過する空間を開口部20が横切る。従って、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束φ1の磁束密度が変化するので、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束φ1の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部60に起電力が誘起される。
以上の実施形態に係る発電装置1−1によれば、回転部10,30がそれぞれ導体板で形成されるので、各回転部10,30が磁束を横切るときに渦電流がそれぞれに発生する。これにより、磁束発生部70と誘導コイル部60,80との間の空間における磁束は各回転部10,30の回転方向の前方の領域に集中するので、磁束発生部70から発生する磁束の磁束密度よりも大きい磁束密度を有する磁束を効率的に生成することが可能となる。従って、磁束発生部70から発生する磁束の磁束密度よりも大きい磁束密度の磁束を誘導コイル部80に与えることができ、同時に、磁束発生部70から発生する磁束の磁束密度よりも大きい磁束密度の磁束を誘導コイル部60に与えることができる。これにより、誘導コイル部80及び誘導コイル部60から同時に2つの高い出力電力を安定して発電することが可能となる。
また、以上の実施形態に係る発電装置1−1によれば、大型で重い部材(誘導コイル60,80及び磁束発生部70)を回転させることなしに比較的簡易かつ軽量に構成される回転部10,30のみを回転させることにより発電することができる。従って、回転時に発生する例えば機械の故障などのトラブルを低減することが可能となる。
さらに、以上の実施形態に係る発電装置1−1によれば、ブラシを用いることなしに発電装置を構成できるので、ブラシの磨耗による故障の発生を抑止することが可能となる。
実施形態1の変形例1.
上述した実施形態では、回転部10と回転部30とが平行に位置するようにそれぞれ回転した。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、回転部10と回転部30との位置関係において所定の角度差を有しながらそれぞれ回転してもよい。すなわち、複数の回転部10,30はそれぞれ異なるタイミングで複数の空間を横切ることを特徴とする。なお、本変形例では、回転部30は回転部10よりも角度差分だけ先に進んでおり、磁束が通過する空間を回転部10よりも先に横切ると仮定する。
本開示の実施形態1の変形例に係る発電装置の動作について以下に説明する。
まず、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部20が横切り、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部20が横切ることにより、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部60に起電力が誘起される。
その後、角度差分遅れて、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部40が横切り、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部20が横切ることにより、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部80に起電力が誘起される。
以上の構成によれば、誘導コイル部80と誘導コイル部60に角度差分に相当する時間遅れを伴った電力を取り出すことができる。
実施形態1の変形例2.
上述した実施形態において、開口部40及び開口部20の代わりに磁性体がそれぞれ設けられてもよい。これにより、実施形態1と比較すると、磁性体によって磁束密度を増加することが可能となる。従って、実施形態1と比較すると、より効率的に、誘導コイル部における誘導起電圧を上昇させることができる。
実施形態1の変形例3.
上述した実施形態では、各回転部10及び回転部30は導体板でそれぞれ構成された。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、各回転部10及び回転部30は絶縁体板でそれぞれ構成され、開口部20及び開口部40は当該絶縁体板に設けられた磁性体でそれぞれ構成されてもよい。これにより、各回転部10及び回転部30は絶縁体板でそれぞれ構成されるので、渦電流は発生しない。従って、電力損失を低減することができる。
さらに、開口部20及び開口部40には磁性体が形成されるので、誘導コイル部80及び誘導コイル部60の巻線を鎖交する磁束量が変化する。従って、誘導コイルにおいて誘導起電圧を得ることができる。
実施形態1の変形例4.
上述した実施形態に係る発電装置1−1において、ヨーク(例えば、磁性体ヨーク)をさらに備えてもよい。このとき、当該ヨークは、巻線と鎖交する磁束が磁束発生部70に周回する磁路を形成してもよい。これにより、磁束発生部から発生する磁束を、ヨークを介して、再び、磁束発生部に導くことができる。従って、誘導コイル部に向かう磁束をより強くすることができる。
実施形態1の変形例5.
上述した実施形態では、磁束発生部70は、磁石により構成された。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、磁束発生部70は、コイルと磁性体コアとからなる電磁石を用いて構成されてもよい。これにより、実施形態1と比較すると、作用磁界を励起するための電磁石の起磁力を小さくすることが可能となる。従って、コイルに流す電流を小さくできるので、コイルの軽量化を実現でき、かつ、銅損も小さくすることができる。
実施形態1の変形例6.
上述した実施形態では、磁束発生部70の一方の主面側に一組の回転部30と誘導コイル部80とからなる対が配置され、磁束発生部70のもう一方の主面側にもう一組の回転部10と誘導コイル部60とからなる対が配置された。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、磁束発生部70の一方の主面側に自然数N(>1)組の回転部と誘導コイル部とからなる対を配置し、磁束発生部70の他の主面側に自然数M(>1)組の回転部と誘導コイル部とからなる対を配置してもよい。これにより、実施形態1と比較すると、(N+M)個の誘導コイル部より、同時に(N+M)通りの電力を取り出すことができる。
実施形態2.
図2は本開示の実施形態2に係る発電装置1−2の構成を示す概略斜視図である。図2の発電装置1−2は、図1の発電装置1−1と比較すると、1つの開口部20が形成される矩形状の回転部10の代わりに磁束変化部として複数の開口部22a〜22dが形成される円盤状の導体板から形成される回転部22を備え、1つの開口部40を備えた矩形状の回転部30の代わりに磁束変化部として複数の開口部21a〜21dを備えた円盤状の導体板から形成される回転部21を備えたことを特徴とする。ここで、回転軸50は回転部21,22の中心をそれぞれ貫通する。なお、回転軸50は、エンジンまたは車軸またはファンなどの回転運動と連動して回転してもよい。
誘導コイル部60と、回転部22と、磁束発生部70と、回転部21と、誘導コイル部80とは、Z軸方向と略平行に順次配置される。誘導コイル部60と誘導コイル部80とは、磁束発生部70を挟んで互いに対向するように設けられる。回転部21は、磁束発生部70と誘導コイル部80との間に配置され、回転部22は、磁束発生部70と誘導コイル部60との間に配置される。ここで、誘導コイル部60及び磁束発生部70は、回転軸50の近傍に位置させ、回転部22が回転軸50を中心として回転するとき、回転部22の開口部22a〜22dが誘導コイル部60と磁束発生部70との間の空間を横切るように配置される。また、誘導コイル部80及び磁束発生部70は、回転軸50の近傍に位置させ、回転部21が回転軸50を中心として回転するとき、回転部21の開口部21a〜21dが誘導コイル部80と磁束発生部70との間の空間を横切るように配置される。
各回転部21,22は、回転軸50を中心として一定の角速度でそれぞれ回転する。ここで、各回転部21及び回転部22は、開口部22a〜22dと開口部21a〜21dとがそれぞれ平行に位置するように回転する。すなわち、複数の回転部21,22はそれぞれ回転するときに複数の誘導コイル部60,80及び磁束発生部70と対向するように設けられる。
次に、本開示の実施形態2に係る発電装置1−2の動作について以下に説明する。
先ず、回転部21が回転方向103で回転軸50を中心としてXY平面と平行に位置する平面上を回転する。これにより、磁束発生部70と誘導コイル部80との間の空間であって、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束φ2が通過する空間を開口部21a〜21dが横切る。従って、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束φ2の磁束密度が変化するので、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束φ2の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部80に第1〜第4の起電力が誘起される。
次に、回転部22が回転方向101で回転軸50を中心としてXY平面と平行に位置する平面上を回転する。これにより、磁束発生部70と誘導コイル部60との間の空間であって、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束φ1が通過する空間を開口部22a〜22dが横切る。従って、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束φ1の磁束密度が変化するので、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束φ1の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部60に第5〜第8の起電力が誘起される。
以上の実施形態に係る発電装置1−2によれば、実施形態1に係る発電装置1−1と同様の効果を得ることができる。さらに、実施形態1に係る発電装置1−1と比較すると、1つの誘導コイル部に複数の起電力を誘起させることができるので、1つの回転運動から、効率的に、より多くの出力電力を得ることができる。
実施形態2の変形例1.
上述した実施形態では、回転部21及び回転部22は、開口部21a〜21dと開口部22a〜22dとが互いにそれぞれ平行に位置するようにそれぞれ回転した。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、回転部21と回転部22との位置関係において、開口部21a〜21dと開口部22a〜22dとが所定の角度差をそれぞれ有しながらそれぞれ回転してもよい。すなわち、複数の回転部21,22はそれぞれ異なるタイミングで複数の空間を横切ることを特徴とする。なお、本変形例では、回転部21の開口部21a〜21dが回転部22の開口部22a〜22dよりも所定の角度差だけ先にそれぞれ進んでおり、磁束が通過する空間を先にそれぞれ横切ると仮定する。
本開示の実施形態2の変形例に係る発電装置の動作について以下に説明する。
まず、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部21aが横切り、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を磁束変化部21aが横切ることにより、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、誘導コイル部80に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部80に起電力が誘起される。その後、角度差分遅れて、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を磁束変化部22aが横切り、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を磁束変化部22aが横切ることにより、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、誘導コイル部60に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部60に起電力が誘起される。
以上の構成によれば、誘導コイル部60と誘導コイル部80とから開口部21aと開口部22aとの角度差に対応した時間遅れを伴った起電力が誘起される。従って、1つの回転運動から、効率的に、より多く種類の出力電力を得ることができる。
実施形態2の変形例2.
上述した実施形態では、磁束発生部70の一方の主面側に一組の回転部21と誘導コイル部80とからなる対が配置され、磁束発生部70のもう一方の主面側にもう一組の回転部22と誘導コイル部60とからなる対が配置された。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、磁束発生部70の一方の主面側にN(>1)組の回転部と誘導コイル部とからなる対を配置し、磁束発生部70の他の主面側にM(>1)組の回転部と誘導コイル部とからなる対を配置してもよい。これにより、実施形態2と比較すると、(N+M)個の誘導コイル部より、同時に(N+M)通りの電力を取り出すことができる。
実施形態3.
図3は本開示の実施形態3に係る発電装置1−3の構成を示す概略図である。図3の発電装置1−3は、図2の発電装置1−2と比較すると、誘導コイル部80の代わりに巻線をそれぞれ有する誘導コイル部80a〜80dを備え、誘導コイル部60の代わりに巻線をそれぞれ有する誘導コイル部60a〜60dを備え、磁束発生部70の代わりに磁束発生部70Aを備えたことを特徴とする。ここで、誘導コイル部60a〜60dはXY平面に平行に位置する同一平面上にそれぞれ位置され、誘導コイル部80a〜80dはXY平面に平行に位置する同一平面上にそれぞれ位置される。
また、磁束発生部70Aは、回転軸50を中心とした中空の円盤形状を有し、回転部21及び回転部22と略同一の半径を有している。さらに、誘導コイル部80a〜80d,60a〜60dと磁束発生部70Aとは支持部90を用いて固定される。また、回転部21及び回転部22は、開口部22a〜22dと開口部21a〜21dとが平行に位置するようにそれぞれ回転する。すなわち、複数の回転部21,22はそれぞれ回転するときに複数の誘導コイル部80a〜80d,60a〜60d及び磁束発生部70Aと対向するように設けられる。ここで、回転軸50は、エンジンまたは車軸またはファンなどの回転運動と連動して回転してもよい。
誘導コイル部60a〜60dと、回転部22と、磁束発生部70Aと、回転部21と、誘導コイル部80a〜80dとは、Z軸方向と略平行に順次配置される。誘導コイル部60a〜60dと誘導コイル部80a〜80dとは、磁束発生部70Aを挟んで互いに対向するように設けられる。回転部21は、磁束発生部70Aと誘導コイル部80a〜80dとの間に配置され、回転部22は、磁束発生部70Aと誘導コイル部60a〜60dとの間に配置される。ここで、誘導コイル部60a〜60d及び磁束発生部70Aは、回転軸50の近傍に位置させ、回転部22が回転軸50を中心として回転するとき、回転部22の開口部22a〜22dが誘導コイル部60a〜60dと磁束発生部70との間の各空間を横切るように配置される。
また、誘導コイル部80a〜80d及び磁束発生部70は、回転軸50の近傍に位置させ、回転部21が回転軸50を中心として回転するとき、回転部21の開口部21a〜21dが誘導コイル部80a〜80dと磁束発生部70との間の各空間を横切るように配置される。
磁束発生部70Aは磁束を発生する。例えば、磁束発生部70Aには、例えば磁化の小さい磁石などの小さい起磁力の磁束発生手段を用いる。この構成により、磁束発生部70Aを小型化できるので、発電装置1−3を小型化することが可能となる。さらに、例えば希土類の磁性材料を用いる磁石などの高コストの部材を使用することなしに、起磁力を増加させることが可能となる。
次に、本開示の実施形態3に係る発電装置1−3の動作について以下に説明する。
先ず、回転部21が回転方向103で回転軸50を中心としてXY平面と平行に位置する平面上を回転する。これにより、磁束発生部70と誘導コイル部80a〜80dとの間の各空間であって、誘導コイル部80a〜80dに備えられた巻線と鎖交する磁束φ2が通過する各空間を開口部21a〜21dが横切る。従って、誘導コイル部80a〜80dに備えられた巻線と鎖交する磁束φ2の磁束密度が変化するので、誘導コイル部80a〜80dに備えられた巻線と鎖交する磁束φ2の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部80a〜80dに第1〜第4の起電力がそれぞれ誘起される。
次に、回転部22が回転方向101で回転軸50を中心としてXY平面と平行に位置する平面上を回転する。これにより、磁束発生部70と誘導コイル部60a〜60dとの間の各空間であって、誘導コイル部60a〜60dに備えられた巻線と鎖交する磁束φ1が通過する各空間を開口部22a〜22dが横切る。従って、誘導コイル部60a〜60dに備えられた巻線と鎖交する磁束φ1の磁束密度が変化するので、誘導コイル部60a〜60dに備えられた巻線と鎖交する磁束φ1の磁束密度の変化に応じて、誘導コイル部60a〜60dに第5〜第8の起電力がそれぞれ誘起される。
以上の実施形態に係る発電装置1−3によれば、実施形態2に係る発電装置1−2と比較すると、複数の誘導コイル部に複数の起電力をそれぞれ誘起させることができるので、1つの回転運動から、効率的に、さらに多くの出力電力を得ることができる。
なお、本実施形態では、磁束発生部70Aは1つの磁束発生用の部材により構成されている。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、磁束発生部70Aは、複数の誘導コイル部のそれぞれに対向する位置に複数の磁束発生用の部材がそれぞれ配置されてもよい。さらに、複数の磁束発生用の部材のそれぞれは、互いに同じ強さの磁束を発生する部材であってもよいし、もしくは複数の磁束発生用の部材は、互いに異なる強さの磁束を発生する部材であってもよい。
実施形態4.
図4は本開示の実施形態4に係る発電装置1−4の構成を示す概略斜視図であり、図5は図4の発電装置1−4の分解斜視図であり、図6Aは図4の発電装置1−4の上面図であり、図6Bは図6AのXA−XA線に沿って切断したときの縦断面図であり、図6Cは図6AのXB−XB線に沿って切断したときの縦断面図である。
図4〜図6Cにおいて、発電装置1−4は、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を有する座標系において、Z軸方向に平行に位置し、回転方向102に回転する回転軸50と、円盤形状を有する導体板から形成され、磁束変化部である開口部14,24を有する回転部12,22と、回転軸50を中心とした中空の円盤形状を有し、回転部12,22と略同一の半径を有する磁束発生部70Aと、複数の誘導コイル部82が同一のXY平面上で接合される誘導コイル群81と、複数の誘導コイル部62が同一のXY平面上で接合される誘導コイル群61と、回転軸50を支えるための円筒軸受け110,111と、磁性体ヨーク120,121とを備えて構成される。なお、回転軸50は、エンジンまたは車軸またはファンなどの回転運動と連動して回転してもよい。
磁性体ヨーク120と、誘導コイル群81と、回転部12と、磁束発生部70Aと、回転部22と、誘導コイル群61と、磁性体ヨーク121とは、Z軸方向と略平行に順次配置される。複数の誘導コイル部82と複数の誘導コイル部62とは、磁束発生部70Aを挟んで互いに対向するように設けられる。回転部12は、磁束発生部70Aと誘導コイル群81との間に配置され、回転部22は、磁束発生部70Aと誘導コイル群61との間に配置される。ここで、磁性体ヨーク120,121は、誘導コイル群81と、回転部12と、磁束発生部70Aと、回転部22と、誘導コイル群61とを挟み込むように支持する。
各回転部12,22は、回転軸50を中心にXY平面と平行に位置する平面上を一定の角速度で回転方向102にそれぞれ回転する。各回転部12,22は、中心部に開口部である回転軸接合部13,23をそれぞれ有し、回転軸接合部13,23は、回転軸50の回転運動を回転部12,22にそれぞれ伝達する。すなわち、複数の回転部12,22はそれぞれ回転するときに複数の誘導コイル部82,61及び磁束発生部70Aと対向するように設けられる。
磁束発生部70Aは、Z軸方向の磁化を有し、回転部12,22に対してZ軸方向の磁界を印加する磁石から構成される。磁束発生部70Aは、磁束を発生する。発電装置1−4は、磁性体ヨーク120に接続され、磁束発生部70Aを支えるための支持部150を備える。各誘導コイル部62,82はそれぞれ巻線を有する。
本開示の実施形態4の変形例に係る発電装置1−4の動作について以下に説明する。
回転部12が回転することにより、誘導コイル部82に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部14が横切り、回転部22が回転することにより、誘導コイル部62に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部24が横切る。
誘導コイル部82に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部14が横切ることにより、誘導コイル部82に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、この変化に応じて、誘導コイル部82に起電力が誘起される。同時に、誘導コイル部62に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部24が横切ることにより、誘導コイル部62に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、この変化に応じて、誘導コイル部62に起電力が誘起される。
図7は図5の発電装置1−4において形成される磁路を説明するための概略図である。ここで、図6Bの一部の断面図を用いて磁路が矢印で示される。磁性体ヨーク120及び磁性体ヨーク121は、巻線と鎖交する磁束φが磁束発生部70Aに周回する磁路を形成する。
図7に示すように、回転部12及び回転部22の回転が止まっている場合、Z軸方向に磁化を有する磁束発生部70Aによって生じる磁束は、回転部12の開口部14及び回転部22の開口部24を貫通する。その後、磁束φは、誘導コイル部82及び誘導コイル部62を鎖交する。その後、磁束φは、磁性体ヨーク120と磁性体ヨーク121とを介して、磁束発生部70Aに周回する。
以上の実施形態に係る発電装置1−4によれば、実施形態3に係る発電装置1−3と同様の効果を得ることができる。さらに、発電装置1−4は、実施形態3に係る発電装置1−3と比較すると、磁性体ヨーク120,121をさらに設けているので、磁束の流れを誘導コイル部82及び誘導コイル部62で有効に利用することが可能となる。従って、実施形態3に係る発電装置1−3と比較すると、さらに効率的に複数の電力を取り出すことができる。
なお、回転軸接合部13,23は、回転軸50と回転部12,22とを直接接合して、同じ回転数で回転部12,22を回転させてもよいし、もしくは回転軸接合部13,23には、ギアなどが設けられてもよい。この構成により、回転速度を変更することにより、誘導起電圧を変更することが可能となる。
実施形態5.
上述した実施形態4に係る発電装置1−4においては、磁束発生部70Aの一方の主面側には、1対の回転部12及び複数の誘導コイル部82からなる誘導コイル81を配置し、磁束発生部70Aの他方の主面側には、1対の回転部22及び複数の誘導コイル部62からなる誘導コイル61を配置した。これに対して、本実施形態に係る発電装置1−5では、磁束発生部70Aの一方の主面側には、3対の回転部5131,5132,5133及び複数の誘導コイル部5101,5102,5103からなる誘導コイル511,512,513を配置し、磁束発生部70Aの他方の主面側には、1対の回転部5231,5232及び複数の誘導コイル部5201,5202からなる誘導コイル521,522を配置したことを特徴とする。
図8は本開示の実施形態5に係る発電装置1−5の構成を示す縦断面図である。図8の発電装置1−5は、磁束発生部5400の一方の主面側には、回転部5131と複数の誘導コイル部5101からなる誘導コイル群511とからなる対と、回転部5132と複数の誘導コイル部5102からなる誘導コイル群512とからなる対と、回転部5133と複数の誘導コイル部5103からなる誘導コイル群513とからなる対とを備え、磁束発生部5400の他方の主面側には、回転部5201と複数の誘導コイル部5201からなる誘導コイル群521とからなる対と、回転部5202と複数の誘導コイル部5202からなる誘導コイル群522とからなる対とを備える。
発電装置1−5は、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を有する座標系において、Z軸方向に平行に位置し、回転する回転軸5001と、円盤形状を有する導体板から形成され、磁束変化部である開口部5111,5112,5113,5211,5212を有する回転部5131,5132,5133,5231,5232と、回転軸5001を中心とした中空の円盤形状を有し、回転部5131,5132,5133,5231,5232と略同一の半径を有する磁束発生部5400と、複数の誘導コイル部5101,5102,5103がそれぞれ同一のXY平面上で接合される誘導コイルと、複数の誘導コイル部5201,5202がそれぞれ同一のXY平面上で接合される誘導コイルと、回転軸5001を支えるための円筒軸受け5010,5020と、磁性体ヨーク5110,5120,5130,5210,5220とを備えて構成される。なお、回転軸5001は、エンジンまたは車軸またはファンなどの回転運動と連動して回転してもよい。
発電装置1−5は、回転軸5001に対して垂直な方向で延在して設けられ、磁束発生部5400を固定する固定部5500と、各誘導コイル部5201を支持する誘導コイル支持部5124とから構成される磁性体ヨーク5210を備える。発電装置1−5は、各誘導コイル群5101を支持する誘導コイル支持部5123から構成される磁性体ヨーク5110と、各誘導コイル群5102を支持する誘導コイル支持部5121から構成される磁性体ヨーク5120と、各誘導コイル群5103を支持する誘導コイル支持部5122から構成される磁性体ヨーク5130と、各誘導コイル群5202を支持する誘導コイル支持部5221から構成される磁性体ヨーク5220とを備える。
磁束発生部5400は、磁束を発生する。ここで、磁束発生部5400は、Z軸方向の磁化を有し、回転部5131,5132,5133,5231,5232に対してZ軸方向の磁界を印加する磁石である。回転部5131,5132,5133,5231,5232は導体板でそれぞれ形成され、回転軸5001を中心としてそれぞれ回転する。誘導コイル部5101,5102,5103,5201,5202はそれぞれ巻線を有する。
磁束発生部5400と、回転部5131,5132,5133,5231,5232と、誘導コイル部5101,5102,5103,5201,5202とは、Z軸方向と略平行に順次配置される。誘導コイル部5101,5102,5103と誘導コイル部5201,5202とは、磁束発生部5400を挟んで互いに対向するように設けられる。
回転部5131は、磁束発生部5400と誘導コイル群511との間に配置される。回転部5132は、磁束発生部5400と誘導コイル群512との間に配置される。回転部5133は、磁束発生部5400と誘導コイル群513との間に配置される。回転部5231は、磁束発生部5400と誘導コイル群521との間に配置される。回転部5232は、磁束発生部5400と誘導コイル群522との間に配置される。すなわち、複数の回転部5131,5132,5133,5231,5232はそれぞれ回転するときに複数の誘導コイル部5101,5102,5103,5201,5202及び磁束発生部5400と対向するように設けられる。
ここで、磁性体ヨーク5110と磁性体ヨーク5120とは、誘導コイル群511と、回転部5131とを挟み込むように支持する。磁性体ヨーク5120と磁性体ヨーク5130とは、誘導コイル群512と、回転部5132とを挟み込むように支持する。磁性体ヨーク5130と磁性体ヨーク5220とは、誘導コイル群513,522と、回転部5133,5132と、磁束発生部5400とを挟み込むように支持する。磁性体ヨーク5210と磁性体ヨーク5220とは、誘導コイル群521と、回転部5231とを挟み込むように支持する。
回転部5131には磁束変化部である開口部5111が備えられる。回転部5132には磁束変化部である開口部5112が備えられる。回転部5133には磁束変化部である開口部5113が備えられる。回転部5231には磁束変化部である開口部5211が備えられる。回転部5232には磁束変化部である開口部5212が備えられる。
次に、本開示の実施形態5に係る発電装置1−5の動作について以下に説明する。
回転部5131が回転することにより、誘導コイル部5101に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5111が横切る。回転部5132が回転することにより、誘導コイル部5102に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5112が横切る。回転部5133が回転することにより、誘導コイル部5103に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5113が横切る。回転部5231が回転することにより、誘導コイル部5201に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5211が横切る。回転部5232が回転することにより、誘導コイル部5202に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5212が横切る。
誘導コイル部5101に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5111が横切ることにより、誘導コイル部5101に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、この変化に応じて、誘導コイル部5101に起電力が誘起される。同時に、誘導コイル部5102に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5112が横切ることにより、誘導コイル部5102に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、この変化に応じて、誘導コイル部5102に起電力が誘起される。同時に、誘導コイル部5103に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5113が横切ることにより、誘導コイル部5103に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、この変化に応じて、誘導コイル部5103に起電力が誘起される。
同時に、誘導コイル部5201に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5211が横切ることにより、誘導コイル部5201に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、この変化に応じて、誘導コイル部5201に起電力が誘起される。同時に、誘導コイル部5202に備えられた巻線と鎖交する磁束が通過する空間を開口部5212が横切ることにより、誘導コイル部5202に備えられた巻線と鎖交する磁束の磁束密度が変化し、この変化に応じて、誘導コイル部5202に起電力が誘起される。
以上の実施形態に係る発電装置1−5によれば、実施形態3に係る発電装置1−3と同様の効果を得ることができる。
なお、誘導コイル部5101,5102,5103,5201,5202の形状及び開口部5111,5112,5113,5211,5212の形状は、それぞれ異なってもよい。この構成により、誘導コイル部5101,5102,5103,5201,5202から異なった5種類の電力を取り出すことができる。
また、誘導コイル部5101,5102,5103,5201,5202の形状及び開口部5111,5112,5113,5211,5212の形状を同一とし、それぞれ直列に接続されてもよい。この構成により、誘導コイル部それぞれ単独で用いる場合と比較すると5倍の電圧を取り出すことが可能となる。従って、高電圧を必要とする用途にも対応することが可能となる。
また、誘導コイル部5101,5102,5103,5201,5202の形状及び開口部5111,5112,5113,5211,5212の形状を同一とし、それぞれ並列に接続されてもよい。この構成により、誘導コイル部単独で用いる場合と比較すると5倍の電流を取り出すことが可能となる。従って、高電流を必要とする用途にも対応することが可能となる。
上述した実施形態では、磁束発生部5400の一方の主面側に3組の回転部と誘導コイル部からなる対が配置され、磁束発生部5400の他の主面側に2組の回転部と誘導コイル部からなる対が配置された。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、磁束発生部5400の一方の主面側にN(>1)組の回転部と誘導コイル部とからなる対を配置し、磁束発生部5400の他の主面側にM(>1)組の回転部と誘導コイル部とからなる対を配置してもよい。
以上の構成によれば、誘導コイル部の形状及び開口部の形状がすべて異なる場合には、(N+M)通りの異なる電力を取り出すことができる。
なお、誘導コイル部の形状及び開口部の形状を同一とし、誘導コイル部を直列に接続した場合には、誘導コイル部それぞれ単独で使用する場合と比較すると(N+M)倍の電圧を取り出すことが可能となる。従って、高電圧を必要とする用途にも対応することが可能となる。
また、誘導コイル部の形状及び開口部の形状を同一とし、誘導コイル部を並列に接続した場合には、誘導コイル部それぞれ単独で使用する場合と比較すると(N+M)倍の電流を取り出すことが可能となる。従って、高電流を必要とする用途にも対応することが可能となる。
以上説明したように、第1の態様に係る発電装置は、
回転軸と、
上記回転軸と略平行方向に磁束を発生する磁束発生部と、
上記磁束と鎖交する巻線をそれぞれ有する複数の誘導コイル部と、
上記回転軸を中心としてそれぞれ回転する複数の回転部と、
上記磁束発生部と上記複数の誘導コイル部とを支持する支持部とを備え、
上記支持部は、上記複数の誘導コイル部及び上記磁束発生部を上記回転軸の近傍に位置させ、上記複数の回転部が上記回転軸を中心として回転するとき、上記複数の回転部が上記複数の誘導コイル部と上記磁束発生部との間の複数の空間を横切るように支持し、
上記複数の回転部は、上記回転軸を中心として回転して上記複数の空間をそれぞれ横切るときに、上記複数の空間の磁束の磁束密度を変化させるための磁束変化部をそれぞれ有する。
第2の態様に係る発電装置は、第1の態様に係る発電装置において、
上記複数の誘導コイル部及び上記磁束発生部は、上記回転軸と略平行に順次配置され、
上記複数の誘導コイル部は、上記磁束発生部を挟んで互いに対向するように設けられる。
第3の態様に係る発電装置は、第1または第2の態様に係る発電装置において、上記複数の回転部はそれぞれ、上記回転するときに上記複数の誘導コイル部及び上記磁束発生部と対向するように設けられる。
第4の態様に係る発電装置は、第1〜第3の態様に係る発電装置において、上記複数の回転部はそれぞれ異なるタイミングで上記複数の空間を横切る。
第5の態様に係る発電装置は、第1〜第4の態様に係る発電装置において、上記複数の誘導コイル部は互いに同一の形状を有する。
第6の態様に係る発電装置は、第1〜第5の態様に係る発電装置において、上記複数の磁束変化部は互いに同一の形状を有する。
第7の態様に係る発電装置は、第1〜第6の態様に係る発電装置において、上記複数の回転部は、導体板であり、上記複数の磁束変化部は、上記導体板に設けられる開口部である。
第8の態様に係る発電装置は、第1〜第6の態様に係る発電装置において、上記複数の回転部は、絶縁体板であり、上記複数の磁束変化部は、上記絶縁体板に設けられた磁性体である。
第9の態様に係る発電装置は、第1〜第8の態様に係る発電装置において、上記複数の誘導コイル部の巻線とそれぞれ鎖交する磁束を上記磁束発生部に周回する磁路を形成するためのヨークをさらに備えた。
第10の態様に係る発電装置は、第1〜第9の態様に係る発電装置において、上記回転軸に対して垂直な方向で延在して設けられ、上記磁束発生部を固定する固定部をさらに備えた。
以上詳述したように、同時に複数の高い出力電力を安定して発電することが可能となる。
1−1〜1−5…発電装置、
10,12,21,22,30,5131,5132,5133,5231,5232…回転部、
13,23…回転軸接合部、
14,20,24,40,21a〜21d,22a〜22d,5111,5112,5113,5211,5212…開口部、
50,5001…回転軸、
60,60a〜60d,62,80,80a〜80d,82,5101,5102,5103,5201,5202…誘導コイル部、
61,81,511,512,513,521,522…誘導コイル群、
70,70A,5400…磁束発生部、
90…支持部、
110,111,5010,5020…円筒軸受け、
120,121…磁性体ヨーク、
150…支持部、
5121,5122,5123,5124,5221…誘導コイル支持部、
5500…固定部。

Claims (10)

  1. 回転軸と、
    上記回転軸と略平行方向に磁束を発生する磁束発生部と、
    上記磁束と鎖交する巻線をそれぞれ有する複数の誘導コイル部と、
    上記回転軸を中心としてそれぞれ回転する複数の回転部と、
    上記磁束発生部と上記複数の誘導コイル部とを支持する支持部とを備え、
    上記支持部は、上記複数の誘導コイル部及び上記磁束発生部を上記回転軸の近傍に位置させ、上記複数の回転部が上記回転軸を中心として回転するとき、上記複数の回転部が上記複数の誘導コイル部と上記磁束発生部との間の複数の空間を横切るように支持し、
    上記複数の回転部は、上記回転軸を中心として回転して上記複数の空間をそれぞれ横切るときに、上記複数の空間の磁束の磁束密度を変化させるための磁束変化部をそれぞれ有する発電装置。
  2. 上記複数の誘導コイル部及び上記磁束発生部は、上記回転軸と略平行に順次配置され、
    上記複数の誘導コイル部は、上記磁束発生部を挟んで互いに対向するように設けられる請求項1記載の発電装置。
  3. 上記複数の回転部はそれぞれ、上記回転するときに上記複数の誘導コイル部及び上記磁束発生部と対向するように設けられる請求項1または2記載の発電装置。
  4. 上記複数の回転部はそれぞれ異なるタイミングで上記複数の空間を横切る請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の発電装置。
  5. 上記複数の誘導コイル部は互いに同一の形状を有する請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の発電装置。
  6. 上記複数の磁束変化部は互いに同一の形状を有する請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の発電装置。
  7. 上記複数の回転部は、導体板であり、
    上記複数の磁束変化部は、上記導体板に設けられる開口部である請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の発電装置。
  8. 上記複数の回転部は、絶縁体板であり、
    上記複数の磁束変化部は、上記絶縁体板に設けられた磁性体である請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の発電装置。
  9. 上記複数の誘導コイル部の巻線とそれぞれ鎖交する磁束を上記磁束発生部に周回する磁路を形成するためのヨークをさらに備えた請求項1〜8のうちのうちのいずれか1つに記載の発電装置。
  10. 上記回転軸に対して垂直な方向で延在して設けられ、上記磁束発生部を固定する固定部をさらに備えた請求項1〜9のうちのいずれか1つに記載の発電装置。
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