JP2017134383A - 虚像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像光における光量差を減少させて画像の劣化を回避し、所望の品質の画像を表示すること。【解決手段】光源LSと、光源LSから照射された光を受けて、複数の行及び複数の列に配置される画素ごとの画像情報を含む画像光を出力する画像表示素子10と、画像光を平行にして射出するコリメート光学系300と、コリメート光学系300から射出された画像光を導光して射出するライトガイド50と、画像情報に対して行毎及び列毎に異なる画像処理を行う画像処理回路500と、を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、虚像表示装置に関する。
近年、時計型やリスト型、メガネ型など、腕や頭部などの身体に直接身に着けるウェアラブル端末が急速に普及している。また、2次元の画像を虚像光学系により拡大し、拡大された虚像を観察者に観察させるように表示する装置として、ライトガイドを用いた虚像表示装置が知られている。
例えば、観察者に虚像による画像光を認識させるとともに、観察者に外界像をシースルーで観察させる虚像表示装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の虚像表示装置は、外光の透過率低下や画像光の反射率低下を防止し、ゴーストの発生を抑制するメガネ型の装置である。
しかしながら、上述した従来のメガネ型の虚像表示装置では、光源に近い側と遠い側とでは、ライトガイドを通って眼球まで到達する光量に差が生じてしまう。そうすると、例えば、光源から遠い側の画像端部が劣化してしまい、所望の品質の画像を表示することが困難になってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像の劣化を回避して、所望の品質の画像を表示できる虚像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光源と、前記光源から照射された光を受けて、行列に配置される画素ごとの画像情報を含む画像光を出力する画像表示素子と、前記画像光を平行光にして射出する光学系と、前記光学系から射出された前記画像光を導光して射出する導光部と、前記画像情報に対して行列毎に異なる画像処理を行う画像処理部と、を備える。
本発明によれば、画像の劣化を回避して、所望の品質の画像を表示できるという効果を奏する。
図1は、実施形態の虚像光学系の概略を示す平面図である。 図2は、図1に示す虚像光学系の斜視図である。 図3は、本実施形態の虚像光学系における画像光の光路を示す図である。 図4は、ライトガイドを示す図である。 図5は、実施形態の虚像光学系の概略を示す平面図である(他の例)。 図6は、図5の虚像光学系の斜視図である。 図7は、画像取り出し部の部分拡大平面図である。 図8は、導光部材と光学部材の境界面を拡大して示した図である。 図9は、導光部材と光学部材の境界面を拡大して示した図である。 図10は、導光部材と光学部材の境界面を拡大して示した図である。 図11は、本実施形態の虚像表示装置を示す平面図である。 図12は、メガネ型の虚像表示装置の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、虚像表示装置の実施形態を詳細に説明する。本実施形態の虚像表示装置は、透過型のライトガイド(導光部)を用いた虚像光学系を備えており、まず虚像光学系の構成について説明する。
図1は、実施形態の虚像光学系の概略を示す平面図である。図2は、図1に示す虚像光学系の斜視図である。
図1及び図2に示す本実施形態の虚像光学系は、虚像を表示させるための画像情報を含む画像光を出力する画像表示素子10と、画像表示素子10から出力された画像光をコリメートして射出するコリメート光学系300と、ライトガイド50と、を備える。ライトガイド50は、コリメート光学系300から拡大して射出される画像光を内部に導光し、虚像表示のために外部すなわち観察者の目(眼球)に向けて射出する役割を担うものである。図1、2では、これらの構成の位置関係を示している。
図3は、本実施形態の虚像光学系における画像光の光路を示す図である。図3では、虚像光学系において、画像情報を含む画像光の光路を矢印で示すとともに、観察者の目を模式的に描いている。以下、ライトガイド50の面に関し、観察者から見て手前側(図3において下側)の面を「後面」とし、奥側(図3において上側)の面を「前面」として説明する。
画像表示素子10は、光源(図11参照)から照射された光を受けて、ライトガイド50を通じて表示する虚像の基となる画像情報を含む画像光を出力するデバイスである。画像情報は、複数の行(例えばM行、Mは2以上の整数)、および、複数の列(例えばN列、Nは2以上の整数)に配置された画素ごとに画像処理が可能であって、M行N列に配置された画像情報を含む画像光が射出されることで観察者が視認可能な虚像となる。画像表示素子10は、有機LED(OLED:Organic Light Emitting Diode)や液晶表示素子が好適であるが、他にも種々の表示方式のものが適用できる。例えば、画像表示素子10として、DMD(Digital Micromirror Device)が適用可能である。また、画像表示素子10として、TFT(Thin Film Transistor)やLCOS(Liquid Crystal On Silicon)が適用可能である。さらに、画像表示素子10として、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)が適用可能である。
コリメート光学系300は、画像表示素子10から出力される上述の画像光を拡大し平行光にして射出するものであり光学系の一例である。図3に示すように、コリメート光学系300は、その射出光の中心軸(光軸)が、ライトガイド50の後述する光線射出部104に対して傾きを有するように配置される。
(ライトガイド)
ライトガイド50は、コリメート光学系300から射出された画像光を内部に入射して導光し、外部すなわち観察者の目に向けて射出することで、画像光を観察者に虚像として提供するものであり、導光部の一例である。図4は、ライトガイドを示す図である。ライトガイド50は、図4に示すように、画像光の入射、導光及び射出を行うための導光部材100と、ライトガイド50のシースルー性を確保するため導光部材100と一体をなすように設けられる光学部材200と、を備える。
(導光部材)
ライトガイド50の導光部材100は、本実施形態では、コリメート光学系300からの画像光が入射される光線入射部101と、画像光を外部に射出する光線射出部104と、を有する。光線入射部101と光線射出部104とは、各々異なる面で形成されている。「異なる面」とは、同一面でも平行面でもなく、一方に対して他方が傾斜する面(交差する面)であることを意味する。本実施形態では、光線入射部101は、光線射出部104に対して鈍角で傾斜している。
本実施形態では、導光部材100の光線入射部101と光線射出部104は、それぞれ平面となっている。光線入射部101及び光線射出部104を平面にすることで、導光部材100さらにはライトガイド50の生産性を向上させ、また、導光部材100及びライトガイド50全体をシンプルな構成にすることができる。
また、光線入射部101と光線射出部104とを異なる面にすることで、入射光線の角度をより適切な角度に設定することが可能になり、これによりライトガイドをコンパクトに、すなわち小型で薄肉にすることが可能になる。また、光線入射部101と光線射出部104とを異なる面とすることで、光線束を広く取ることができることから、視野角を広角とするのに有利になる。
なお、光線入射部101と光線射出部104を同一面とした場合には、加工面や管理面での容易性がある反面、光線入射部101と光線射出部104の自由度が減る。このため、視野角を広く取ろうとすると、ライトガイドが大型化、厚肉化する。このため、本実施形態では、光線入射部101と光線射出部104とを異なる面にしている。
また、シースルー性を良好にするために、導光部材100は、光線射出部104が設けられた後面と、奥側(図4において上側)の前面105とが、互いに平行に形成されている。
ここで、ライトガイド50の他の例を示す。図5は、実施形態の虚像光学系の概略を示す平面図である(他の例)。図6は、図5の虚像光学系の斜視図である。
図4に示す導光部材100では、光線射出部104を含む後面の全体が平面に形成されている。これに対して、図5に示す導光部材100では、光線入射部101を光線射出部104の延長面から平面視において三角形状に突き出した形状となっている。
図2と図6とを比較して分かるように、図6に示す実施形態では、光線入射部101の面積が相対的に大きくなるため、入射される光線束を大きくとることができ、より広い視野角を確保することができる。また、図6に示すライトガイドは、コリメート光学系300から入射される光線の角度を変えることで、より広い角度の画像光を入射させることができる。
図4に戻り、導光部材100は、光線入射部101から入射された画像光を光線射出部104に導光して取り出すための画像取り出し部103を備えている。画像取り出し部103の具体的な構成は後述する。導光部材100の材質としては、シースルー性を考慮すると透過性の高い材質が好ましく、さらに、後述する画像取り出し部103の加工を考慮すると、樹脂で成形することが好ましい。
(光学部材)
次に、図4を参照して、ライトガイド50の光学部材200の概要を説明する。光学部材200は、導光部材100に一体的に設けられている。具体的には、光学部材200は、平面テーパー状をなし、導光部材100の光線射出部104に平行な平行面としての前面210と、前面210に対して傾斜し、導光部材100の画像取り出し部103に対向して配置される傾斜部203を有する。光学部材200の傾斜部203は、導光部材100の画像取り出し部103に対して近接設置または接合される部位であり、かかる部位の詳細については後述する。
ライトガイド50は、導光部材100の前面105と光学部材200の前面210とが同一平面になるように面位置を合わせて配置されており、これにより、ライトガイド50全体として、前面と後面が平行を保つ形状をなしている。
なお、ライトガイド50の変形例として、光学部材200の前面210が導光部材100の前面105の位置から前方に出ている或いは後方に引っ込んでいる形状とすることもあり得る。すなわち、シースルー性を考慮すると、導光部材100の前面105と光学部材200の前面210の面位置は、一致していることが望ましいが、携帯性や用途などを考慮して、かかる両面の面位置をずらす形態としてもよい。但し、導光部材100の画像取り出し部103を外部に露出しないようにすることが望ましい。
ライトガイド50は、導光部材100の光線射出部104の平面と、光学部材200の前面210とが平行とされる。かかる構成によって、光線射出部104を通じてのシースルー性が良好になる。導光部材100の光線射出部104の面と、光学部材200の前面210とが平行でない場合、プリズム効果によりシースルー性が低下するので好ましくない。
(導光部材の画像取り出し部)
次に、画像取り出し部103の詳細について説明する。図7(a)及び(b)は、画像取り出し部の部分拡大平面図である。図7(a)は、導光部材100の画像取り出し部103と光線射出部104の各一部を拡大して表し、図7(b)は、画像取り出し部103の一部をさらに拡大して表している。また、図7(b)中、光線射出部104と平行な仮想面を点線で表している。
画像取り出し部103は、光線射出部104に対してθaの角度を有する第1面103aと、光線射出部104に対してθbの角度を有する第2面103bとが、交互に配置されており、略階段状の形状をなしている(図7(b)参照)。
ここで、第1面103aは、入射された画像光を反射させて光線射出部104に導いて光線射出部104から射出させる役割を担う面であり、光線射出部104に対して傾斜する平面となっている。第1面103aが光線射出部104に対して傾斜するθaの角度は、導光部材100の材質の屈折率にもよるが、20度から30度までの範囲に設定することが好ましい。
他方、第2面103bは、入射された画像光を導光部材100の内部に導光させる反射面としての役割を担う面であり、光線射出部104と平行な平面となっている。したがって、角度θb=0°である。さらに、第2面103bは、シースルー性を確保するため、ライトガイド50の前面及び後面からの外部の光を入射させる透過面としての役割も担っている。
ここで、第2面103bを光線射出部104に対して傾斜させる、すなわち角度θb≠0°に設定すると、導光部材100内で導光される画像光が、第2面103bで反射される反射角と、光線射出部104で反射される反射角とで一致せずに変化することになる。
この場合、光線入射部101から入射される光線と光線入射部101の法線とのなす角で定義される入射角θinと、光線射出部104から射出される光線と光線射出部104の法線とのなす角で定義される射出角θoutとが同角度とならない。
さらに、画像光が第1面103a及び光線射出部104を通じてライトガイド50の外部に射出される際に、異なった方向に射出されてしまい、虚像としては思わしくないものとなってしまう。したがって、本実施形態では、角度θb=0°とし、第2面103bを光線射出部104に対して平行に形成している。
ライトガイド50の厚みは、1mmから8mmの範囲とすることが望ましい。ライトガイド50の厚みが1mmに満たないと、導光部材100の画像取り出し部103の形状を形成することが困難となる。他方、ライトガイド50の厚みが8mmを超えると、広視野角を得るには有利であるが、部材の重量が大きくなることから、好ましくない。
(導光部材と光学部材の配置)
次に、光学部材200の構成及び導光部材100に対する光学部材200の配置について説明する。図8〜10は、導光部材100と光学部材200の境界面を拡大して示した図である。図8(a)及び(b)に示す例では、光学部材200は、導光部材100の画像取り出し部103に空気層すなわちエアギャップ140を介して近接配置されている。図9及び図10に示す他の例では、光学部材200は、導光部材100の画像取り出し部103に接着剤150を用いて接合されている。
まず、図8に示す形態から説明する。なお、図8(b)中、前面210と平行な仮想面を点線で表している。光学部材200の傾斜部203は、導光部材100の画像取り出し部103に対向した部位に、前面210に対してθa'の角度を有する第3面203aと、前面210に対してθb'の角度を有する第4面203bとが、交互に配置されている(図9参照)。
前面210は、導光部材100の光線射出部104と平行な面である。また、第4面203bは、前面210と平行であり、角度θb'=0°である。したがって、第4面203bは導光部材100の光線射出部104、第2面103bとも平行であり、θb=θb'=0°である。このような設定とすることで、ライトガイド50のシースルー性を高めることができる。なお、第4面203bが前面210、導光部材100の光線射出部104、第2面103bに対して平行な面でない場合は、プリズム効果によりシースルー性が低下するので好ましくない。
さらに、前面210に対する第3面203aの角度θa'を、上述した角度θaすなわち光線射出部104に対する画像取り出し部103の角度と等しい角度に設定することが好ましい。この場合、光学部材200の第3面203aは導光部材100の第1面103aと平行となり、ライトガイド50のシースルー性をより高めることが可能になる。
ライトガイド50のシースルー性について最大の効果を得るためには、導光部材100の第1面103aを光線射出部104の法線方向(図8における上方向)に平行移動させたときに、対向する第3面203aとの間のずれを最小限にすることである。組立上、多少のずれが発生するが、目安としては、10μm程度のずれの場合は、シースルー性は保持できる。かかるずれを最小限に留めるには、一例として、光学部材200に、導光部材100との間の間隔すなわちエアギャップ140を調整する調整機構を取り付けることによって、それをなすことが可能となる。
ライトガイド50のシースルー性を確保するために、導光部材100と光学部材200は、相互に同一の材料で作られていることが望ましい。
次に、導光部材100と光学部材200が接着剤150を介して固定される形態について説明する。図9は、図8に示す導光部材100及び光学部材200を、接着剤150を介して固定した例を示している。導光部材100及び光学部材200の対向する各部位は、図8で説明した例と同様に、導光部材100の各第1面103aと、対向する各第3面203aとの位置が一致するように配置されている。このような配置とすることで、導光部材100の第2面103bでの全反射が保持され、かつ、ライトガイド50のシースルー性を保持することが可能となる。
接着剤150の屈折率は、導光部材100の材質の屈折率よりも低い、または同等であることが望ましい。導光部材100の材質の屈折率と接着剤150の屈折率を同等とする場合は、接着界面にハーフミラー等のコートを施すことで、界面での画像光の反射を確保しつつ、ライトガイド50のシースルー性を高めることが可能となる。なお、接着剤150の屈折率が導光部材100の材質の屈折率よりも高い場合は、画像光が全反射せずに接着剤150の部位で屈折してしまうため、虚像を表示することが困難になる。
図10は、図9と同様に、導光部材100と光学部材200が接着剤150を介して固定されている形態を示しているが、導光部材100の画像取り出し部103に対向する光学部材200の傾斜部203が均一な面であることが図9の例と異なる。図10に示す例でも、接着剤150の屈折率を導光部材100の材質の屈折率と同等かそれ以下とすることにより、高いシースルー性を保つことができる。
(虚像表示装置)
次に、上述したライトガイド50及び虚像光学系を用いた虚像表示装置について説明する。図11は、本実施形態の虚像表示装置を示す平面図である。図11では、画像光の光線経路を矢印で示すとともに、観察者すなわちユーザの目を模式的に描いている。図11に示す虚像表示装置は、図2に示す虚像光学系に対して画像表示素子10を照明するための光源LSを加えたものであり、同一部分についての説明を省略する。画像表示素子10は、光源を必要とするLCOSやDMDなどが用いられる。光源LSは、種々のものが適用でき、例えばLED(Light Emitting Diode)、半導体レーザ(Laser Diode:LD)、放電ランプなどを用いることができる。
かかる虚像表示装置によれば、光源LSで照明された画像表示素子10の画像光は、コリメート光学系300で拡大されてライトガイド50に入射する。すなわち、コリメート光学系300で拡大された画像光は、ライトガイド50における導光部材100の光線入射部101から入射して導光部材100の内部に導光される。導光された画像光は、画像取り出し部103の第1面103aで反射され、光線射出部104からユーザの両目に向けて画像情報として射出される。ユーザは、導光部材100の光線射出部104及び光学部材200を通して前方を覗くことで、画像情報の虚像を視認することができる。
上述の図1から図11に示す実施形態では、虚像観察者の左側に導光部材100の光線入射部101を配置して、画像光を虚像観察者の左側から入射する例について説明した。かかる配置を左右逆にする場合、すなわち虚像観察者の右側に導光部材100の光線入射部101を配置して、画像光を虚像観察者の右側から入射する場合も、上述と同一の効果が得られる。
次に、上述したライトガイド50をメガネ型の虚像表示装置すなわちHMD(Head Mounted Display)に適用した例を示す。図12(a)、(b)及び(c)は、メガネ型の虚像表示装置の例を示す図である。
図12(a)に示す例は、一つのライトガイド50を両眼用のHMDに適用した場合であり、導光部材100の光線入射部101を虚像観察者すなわちユーザの右側に配置している。ライトガイド50は、ユーザの耳に掛けられるツルとしての役割を担うフレーム部400に固定される。図12ではフレーム部400を簡略化して表しているが、フレーム部400は、ライトガイド50の両端側のみならず、上側縁や下側縁を覆う形状とすることができる。
また、図12(b)及び(c)に示す例は、一つのライトガイド50を小型化して単眼用のHMDに適用した場合である。図12(b)に示す例は、二つのライトガイド50、50をユーザの左右各々の目の位置に対応させて配置した場合であり、各ライトガイド50の光線入射部101は、左右外側に配置される。
なお、図12では虚像光学系や光源の図示を省略したが、これらはフレーム部400に取り付けることができる。すなわち、図12(a)及び(c)に示す例では光源LS、画像表示素子10及びコリメート光学系300を右目側のフレーム部400に、図12(b)に示す例ではこれらを左右両方のフレーム部400に取り付ければよい。
上述した実施形態では、ライトガイド50をメガネ型のHMDに適用した場合について説明した。他方、上述したライトガイド50は、他の種類のHMDにも適用可能であり、さらには、ヘッドアップディスプレイ(HUD)にも適用できる。ライトガイド50は、特に、微小デバイスにより光変調された光束によって形成される原画像を虚像表示するのに適している。
(画像処理回路)
また、図11に示すように、本実施形態の虚像表示装置は、画像情報に対して画像処理を行う画像処理回路500を備えている。画像処理回路500は、画像処理部の一例である。本実施形態では、画像処理回路500は、画像表示素子10が出力する画素ごとの画像情報に対して、行毎及び列毎に異なる画像処理を行う。
画像処理回路500は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの任意のハードウェア回路により構成できる。画像処理回路500の機能の一部または全部を、CPU(Central Processing Unit)およびRAM(Random Access Memory)などを用いてソフトウェアにより実現してもよい。
図11に示す虚像表示装置では、観察者の視界左右方向において、光源LSの配置側と反対側である奥側に向けて観察者の目(眼球)まで到達する光量が落ちていくと考えられる。つまり、光源LSから観察者の目(眼球)まで到達するまでの光路が長いほど、光量が弱くなる。従って、画像処理回路500は、画像表示素子10によって出力された画像光が観察者の目(眼球)に到達するまでの光路が長いほど光量を強くするよう、画像情報に対して行毎及び列毎に画像処理を行う。この時、画像処理回路500は、観察者の視界上下方向において光量差がない場合、列ごとの画像処理を行う。
画像処理の一例として光量補正がある。本実施形態の本構成のようなメガネ型の虚像表示装置(例えば、図12(a)参照)では、左右方向で画像情報に光量差が生じてしまう。そこで、本実施形態の虚像表示装置は、当該光量差を減少させるために画像情報に対して光量を補正する。
具体的には、例えば、画像表示素子10として液晶素子や有機EL素子を用いた場合、画像処理回路500は、画像情報の各色の透過量を調整することで光量補正を行う。また、例えば、画像表示素子10としてDMDを用いた場合、画像処理回路500は、DMDで光源から照射された光を反射するタイミングを調整することで光量補正を行う。
本実施形態の虚像表示装置では、光源LSが視界の横側に配置された構成となっているが、視界の上側に配置する構成としてもよい。その場合、画像取り出し部の形状は90°回転する。これに伴い、画像処理回路500による画像処理も90°回転することになる。
上述した例では、画像処理回路500は、光量補正を行っているが、色補正によって画像処理を行ってもよい。また、画像処理回路500は、光源LS側で画像処理を行ってもよいし、画像表示素子10側で画像処理を行ってもよい。
このように、本実施形態の虚像表示装置では、画像表示素子10が出力する画素ごとの画像情報に対して、行毎及び列毎に光量補正を行う。これにより、画像光における光量差を減少させて画像の劣化を回避して、所望の品質の画像を表示できる。
また、上述した実施形態及び実施例によれば、小型で40度以上の広い視野角を有する透過型のライトガイドが実現され、また、ライトガイドのコンパクト化を実現できる虚像表示装置を提供することができる。
また、本実施形態の虚像表示装置は、導光部材100の温度上昇に応じて、表示性能が変化していくことが考えられる。具体的には、虚像表示装置を使用することにより発生する熱によって、導光部材100が膨張し、光線入射部101から画像取り出し部103までの距離が長くなることがある。そうすると、虚像表示装置は、導光部材100への画像光の入射角度は変わらないまま、反射面である第1面103aが離れていくことになる。これにより、虚像表示装置における光源LSの配置側と反対側である奥側で光量変化が起こってしまう。
ライトガイド50をメガネ型の虚像表示装置に適用した場合、導光部材100の長さは、片目(単眼用)の場合50mm、両目(両眼用)の場合100mmが標準的な長さと考えられる。そこで、本実施形態の虚像表示装置が片目型であって、導光部材100の材質を典型的なプラスチック材料とし、長さが50mm、上昇温度が30℃、および線膨張係数が100×10−6[1/K]である場合を一例として、導光部材100の熱膨張量について説明する。
ここで、部材の熱膨張量ΔL[m]は、長さL[m]、上昇温度ΔT[K]、および線膨張係数α[1/K]を用いると、式(1)と表すことができる。

ΔL=L×ΔT×α …(1)
従って、上述した虚像表示装置の場合、L=50mm=50×10−3m、ΔT=30K、および線膨張係数が100×10−6[1/K]を用いると、式(2)と表すことができる。

ΔL=50×10−3×30×100×10−6
=150×10−6[m]
=150[μm] …(2)
本実施形態の虚像表示装置において、反射面(第1面103a)ピッチは1mm程度(0.5−1.5mm程度は調整可能)であるため、画像光の光量に与える影響は十分に大きいと考えられる。
以上のような、導光部材100の膨張による光量変化を解決するためには、導光部材100の温度に応じて、画像処理パターンを変化させればよい。
つまり、例えば、画像処理回路500(画像処理部の一例)は、画像表示素子10の動作時間に基づいて、画像情報に対して行毎及び列毎に画像処理を行う。具体的には、例えば、画像表示素子10の動作時間と上昇温度の相関テーブルを予め記憶しておき、動作時間に対応する上昇温度を用いて温度を予測する。画像処理回路500は、画像処理の一例として光量補正を行う。
また、例えば、虚像表示装置は、導光部材100の温度を検知する温度センサ(例えば、熱電対や抵抗温度計)を備える。そして、画像処理回路500は、検知された導光部材100の温度に基づいて、画像情報に対して行毎及び列毎の画像処理を行う。なお、温度を検知する場合、熱膨張量そのものを測定するものであってもよく、この場合は間接的に導光部材100の温度を測定することになる。画像処理回路500は、画像処理の一例として光量補正を行う。
こうした画像処理方法は、導光部材100を外し、画像表示素子10から出力される画像光を経時観察することで、どのようなパターンで画像処理が行われているか確認することができる。例えば、ストライプ画像を投影し続けることで、そのストライプ画像の間隔が変化していくことを確認することで、画像処理のパターンが確認できる。
10 画像表示素子
300 コリメート光学系
LS 光源
50 ライトガイド
100 導光部材
101 光線入射部
103 画像取り出し部
103a 第1面
103b 第2面
104 光線射出部
150 接着剤
200 光学部材
210 前面(平行面)
203 傾斜部
500 画像処理回路
特許第5703875号公報

Claims (11)

  1. 光源と、
    前記光源から照射された光を受けて、複数の行及び複数の列に配置される画素ごとの画像情報を含む画像光を出力する画像表示素子と、
    前記画像光を平行にして射出する光学系と、
    前記光学系から射出された前記画像光を導光して射出する導光部と、
    前記画像情報に対して行毎及び列毎に異なる画像処理を行う画像処理部と、を備える、虚像表示装置。
  2. 前記画像処理部は、出力された前記画像光が観察者に到達するまでの光路が長いほど光量を強くするよう、前記画像情報に対して行毎及び列毎に光量補正を行う、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記画像表示素子は、液晶表示素子または有機LED(Organic Light Emitting Diode)であって、
    前記画像処理部は、前記画像情報の各色の透過量を調整することで前記光量補正を行う、請求項2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記画像表示素子は、DMD(Digital Micromirror Device)であって、
    前記画像処理部は、前記画像表示素子で前記光源から照射された光が反射するタイミングを調整することで前記光量補正を行う、請求項2に記載の虚像表示装置。
  5. 前記導光部は、前記画像光が入射される光線入射部と、前記画像光を外部に射出するための光線射出部とが異なる面で形成された導光部材を有し、
    前記導光部材は、前記光線射出部に対して傾斜する第1面と前記光線射出部と平行な第2面とが交互に設けられ、前記画像光を前記第1面で反射させて前記光線射出部に導光して取り出す画像取り出し部を備える、請求項1〜4のいずれか一つに記載の虚像表示装置。
  6. 前記画像処理部は、前記画像表示素子の動作時間に基づいて、前記画像情報に対して行毎及び列毎に画像処理を行う、請求項1に記載の虚像表示装置。
  7. 前記画像処理部は、前記画像情報に対して行毎及び列毎に光量補正を行う、請求項6に記載の虚像表示装置。
  8. 前記導光部の温度を検知する温度検知部をさらに有し、
    前記画像処理部は、検知された前記導光部の温度に基づいて、前記画像情報に対して行毎及び列毎に画像処理を行う、請求項1に記載の虚像表示装置。
  9. 前記画像処理部は、前記画像情報に対して行毎及び列毎に光量補正を行う、請求項8に記載の虚像表示装置。
  10. 前記導光部は、前記導光部材に一体的に設けられる光学部材をさらに有し、
    前記光学部材は、前記光線射出部に平行な平行面と、前記平行面に対して傾斜し、前記画像取り出し部に対向して配置される傾斜面と、を有する、請求項5に記載の虚像表示装置。
  11. 前記導光部は、前記導光部材と前記光学部材とが接着剤で接合されている、請求項10に記載の虚像表示装置。
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