JP2017134040A - 電波センサ、センサユニット、介護用ベッドおよび見守りシステム - Google Patents

電波センサ、センサユニット、介護用ベッドおよび見守りシステム Download PDF

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Hiroya Tsuji
博也 辻
貴拓 相原
Takahiro Aihara
貴拓 相原
聡 奥谷
Satoshi Okuya
聡 奥谷
均 工藤
Hitoshi Kudo
均 工藤
歩未 神谷
Ayumi Kamiya
歩未 神谷
洋介 井澤
Yosuke Izawa
洋介 井澤
隆雄 宮井
Takao Miyai
隆雄 宮井
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Abstract

【課題】検出精度の高い電波センサを提供する。【解決手段】電波センサ100は、電波を発信する電波発信部110aと、電波発信部110aから発信された電波の反射波を受信する電波受信部110bと、電波発信部110aおよび電波受信部110bを収納するケース120とを備え、ケース120は、それぞれケース120の上壁120aおよび側壁120bとして構成される第1部位および第2部位を有し、第1部位における電波の透過率は、第2部位における電波の透過率よりも高く、第1部位は、ケース120において電波発信部110aおよび電波受信部110bのそれぞれの正面と対向する位置にある。【選択図】図6A

Description

本発明は、被介護者の身体状態を検出するための電波センサ、その電波センサを備えたセンサユニット、介護用ベッドおよび見守りシステムに関する。
福祉または介護の分野において、ベッドに横たわる高齢者または病人などの被介助者または被介護者の身体状態を検出するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなシステムでは、介護用ベッドが置かれている部屋の天井や壁面に設置された電波センサであるドップラーセンサーを用いて、その介護用ベッドにいる被介護者の呼吸または体動などの状態を検出する。
特開2012−5745号公報
しかしながら、上記電波センサでは、被介護者の身体状態を精度よく検出することができないという課題がある。
そこで、本発明は、検出精度の高い電波センサなどを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電波センサの一態様は、電波を発信する電波発信部と、前記電波発信部から発信された電波の反射波を受信する電波受信部と、前記電波発信部および前記電波受信部を収納するケースとを備え、前記ケースは、それぞれ前記ケースの壁の少なくとも一部として構成される第1部位および第2部位を有し、前記第1部位における電波の透過率は、前記第2部位における電波の透過率よりも高く、前記第1部位は、前記ケースにおいて前記電波発信部および前記電波受信部のそれぞれの正面と対向する位置にある。
また、本発明に係るセンサユニットの一態様は、上記電波センサと、介護用ベッドにおいて、当該介護用ベッドに載置されるマットレスの上面よりも下側の位置に、前記電波センサを固定するための固定具とを備える。
また、本発明に係る介護用ベッドの一態様は、上記センサユニットと、前記マットレスが載置されるボトムと、前記ボトムを支持するフレームとを備える。
また、本発明に係る見守りシステムの一態様は、被介護者の身体状態を見守る見守りシステムであって、上記電波センサと、前記電波センサからの出力を処理する処理装置とを備え、前記処理装置は、反射物の動きに応じてドップラーシフトした前記反射波から得られるドップラー波形に基づいて検出される前記被介護者の身体状態に関する処理を行う。
本発明によれば、被介護者の身体状態の検出精度を高めることができる。
図1は、実施の形態1における見守りシステムの構成図である。 図2Aは、実施の形態1における電波センサの取り付け位置の一例を示す図である。 図2Bは、実施の形態1における電波センサの取り付け位置の他の例を示す図である。 図3は、実施の形態1における、上下方向から介護用ベッドを見たときの電波センサの取り付け位置を示す図である。 図4Aは、電波センサの課題を説明するための電波センサの概略構成を示す図である。 図4Bは、電波センサの課題を説明するための電波の指向性を示す図である。 図5Aは、実施の形態1における電波センサの概略構成を示す図である。 図5Bは、実施の形態1における電波センサの機能的な概略構成を示す図である。 図6Aは、実施の形態1における電波センサのケースの断面図である。 図6Bは、実施の形態1における電波センサのケースの他の例を示す断面図である。 図7は、実施の形態1における電波センサの、単一の材質からなるケースの断面図である。 図8Aは、実施の形態1における電波センサの、吸収材を有するケースの断面図である。 図8Bは、実施の形態1における電波センサの、吸収材を有するケースの他の例を示す断面図である。 図9Aは、実施の形態1における電波センサの、反射材を有するケースの断面図である。 図9Bは、実施の形態1における電波センサの、反射材を有するケースの他の例を示す断面図である。 図10Aは、実施の形態1における電波センサの、傾斜した側壁を有するケースの断面図である。 図10Bは、実施の形態1における電波センサの、傾斜した側壁を有するケースの他の例を示す断面図である。 図11は、実施の形態1における電波センサのバリエーションを示す図である。 図12Aは、実施の形態2におけるセンサユニットの構成を示す図である。 図12Bは、実施の形態2における固定具の断面図である。 図13Aは、実施の形態2における、電波センサが弾性押圧タイプの固定具によってボトムに取り付けられた状態を示す図である。 図13Bは、図13AのI−I線における断面図である。 図14Aは、実施の形態2における、電波センサが伸縮押圧タイプの固定具によってボトムに取り付けられた状態を示す図である。 図14Bは、図14AのII−II線における断面図である。 図15Aは、実施の形態2における、電波センサが伸縮押圧タイプの固定具によってボトムに取り付けられた状態の他の例を示す図である。 図15Bは、図15AのIII−III線における断面図である。 図16Aは、実施の形態2における、電波センサが保持タイプの固定具によってボトムに取り付けられた状態を示す図である。 図16Bは、図16AのIV−IV線における断面図である。 図17Aは、実施の形態2における、電波センサが保持タイプの固定具によってボトムに取り付けられた状態の他の例を示す図である。 図17Bは、図17AのV−V線における断面図である。 図18Aは、実施の形態2における、電波センサが内面取り付けタイプの固定具によってボトムに取り付けられた状態を示す図である。 図18Bは、図18AのVI−VI線における断面図である。 図19Aは、実施の形態2における、電波センサが内面取り付けタイプの固定具によってボトムに取り付けられた状態の他の例を示す図である。 図19Bは、図19AのVII−VII線における断面図である。 図20Aは、実施の形態2における、電波センサが、磁石を備えた内面取り付けタイプの固定具によってボトムに取り付けられた状態を示す図である。 図20Bは、図20AのVIII−VIII線における断面図である。 図21Aは、実施の形態2における複合タイプの固定具によってボトムに取り付けられた状態を示す図である。 図21Bは、図21AのIX−IX線における断面図である。 図22は、実施の形態2における電波センサの上下方向の取り付け位置のバリエーションを示す図である。 図23は、実施の形態2における電波センサの取り付け方法を示すフローチャートである。 図24は、実施の形態3における介護用ベッドを側面から見たときの電波センサの取り付け位置を示す図である。 図25Aは、実施の形態3における電波センサの取り付け位置の具体例を示す図である。 図25Bは、実施の形態3における電波センサの取り付け位置の他の具体例を示す図である。 図25Cは、実施の形態3における電波センサの取り付け位置のさらに他の具体例を示す図である。 図26は、実施の形態3における電波センサの取り付け方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明する。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
(実施の形態1)
<システム>
図1は、本実施の形態における見守りシステムの構成図である。
本実施の形態における見守りシステム1は、例えば病院または介護施設などの、複数の介護用ベッド300が置かれている施設に設置される。具体的には、見守りシステム1は、それぞれ被介護者の身体状態を検出する複数の電波センサ100と、それらの電波センサ100によって検出された被介護者の身体状態に関する処理を行う処理装置200とを備える。なお、被介護者は、上記施設における介護用ベッド300を使用する高齢者、病人、または被介助者であるが、これらに限定されず、生体であればよい。また、被介護者の身体状態とは、被介護者の動きであって、例えば心拍、脈拍、呼吸、または寝返りなどの体動である。また、本実施の形態では、複数の介護用ベッド300が置かれている施設に設置される見守りシステム1を例にあげて説明するが、この見守りシステム1は、単一の介護用ベッド300が置かれている家屋に設置されるシステムであってもよい。
電波センサ100は、施設内の介護用ベッド300に取り付けられ、例えばマイクロ波などの電波を送受信することによって、介護用ベッド300上にいる被介護者の身体状態を検出する。そして、電波センサ100は、検出された被介護者の身体状態に異常などがあれば、アラート信号を送信することによって、処理装置200に警報を出す。例えば、電波センサ100は、被介護者の心拍がない状態が所定期間継続すると、処理装置200に警報を出す。さらに、電波センサ100は、処理装置200からの命令に応じて、検出された被介護者の身体状態を示す生体情報を処理装置200に送信する。
処理装置200は、例えば介護施設の介護ステーションに設置され、電波センサ100のそれぞれと電力線搬送通信(以下、PLC:Power Line Communicationという)を介して通信する。したがって、処理装置200は、電波センサ100からアラート信号をそのPLCを介して受信すると、介護スタッフに警報を発する。また、処理装置200は、そのPCLを介して、電波センサ100に命令し、電波センサ100から生体情報を受信すると、その生体情報によって示される被介護者の身体状態を表示する。
なお、処理装置200は、例えばWiFi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)などの無線通信によって電波センサ100と通信してもよく、有線を介して電波センサ100と通信してもよい。
<電波センサの取り付け位置>
図2Aは、電波センサ100の取り付け位置の一例を示す図である。
介護用ベッド300は、図2Aに示すように、マットレス400が載置されるボトム310と、ボトム310を支持する例えば金属製のフレーム320と、ボトム310の姿勢、傾きおよび高さを調節する調節機構330とを備える。被介護者は、このような介護用ベッド300のマットレス400の上に横たわったり、端座位の姿勢をとったりする。
なお、以降、本明細書において、「上、上向きまたは上側」とは鉛直方向の上、上向きまたは上側であって、介護用ベッド300のマットレス400とボトム310の配列方向のマットレス400側の向きである。また「下、下向きまたは下側」とは鉛直方向の下、下向きまたは下側であって、介護用ベッド300のマットレス400とボトム310の配列方向のボトム310側の向きである。また、上下方向をZ軸方向とし、上をプラス側、下をマイナス側としている。また、介護用ベッド300の長さ方向(つまり長手方向)をX軸方向とし、介護用ベッド300に横たわる介護者の足側(後ろ側)をプラス側、頭側(前側)をマイナス側としている。さらに、また、介護用ベッド300の幅方向(つまり短手方向)をY軸方向とし、介護用ベッド300に横たわる介護者の左側をプラス側、右側をマイナス側としている。
電波センサ100は、このような介護用ベッド300に取り付けられている。具体的には、電波センサ100は、例えば、ボトム310の孔または隙間に埋設されるように介護用ベッド300に取り付けられている。つまり、電波センサ100は、介護用ベッド300における、マットレス400の上面よりも下側であって、フレーム320よりも上側の部位に取り付けられている。この取り付けのために、2つの固定具190aを用いてもよい。2つの固定具190aは、例えば、孔または隙間に埋設された電波センサ100が上下方向にずれないように、孔または隙間の2つの開口を塞ぐことによって、電波センサ100を固定する。
電波センサ100は、このように取り付けられた部位から、マットレス400の上面側(つまり上側)に向けて電波を発信し、その電波の反射波を受信する。そして、電波センサ100は、マットレス400の上にある被介護者の身体状態をその反射波に基づいて検出する。具体的には、電波センサ100は、反射物の動きに応じてドップラーシフトした反射波から得られるドップラー波形に基づいて被介護者の身体状態を判定または検出する。なお、このような身体状態の判定または検出は、処理装置200によって行われてもよい。つまり、電波センサ100は、発信された電波と、受信された反射波とに関する情報を処理装置200に出力し、処理装置200がその出力に基づいて、被介護者の身体状態を判定または検出する。
図2Bは、電波センサ100の取り付け位置の他の例を示す図である。
電波センサ100は、図2Aに示す例と同様に、マットレス400とフレーム320との間にあるボトム310の内部に取り付けられているが、ボトム310よりも上にあってもよい。例えば、図2Bに示すように、電波センサ100は、マットレス400に埋め込まれていてもよい。具体的には、電波センサ100は、マットレス400の下面に設けられた凹部に挿入される。そして、固定具190bは、その電波センサ100が挿入された凹部の開口を塞ぐように、マットレス400の下面に取り付けられる。
なお、本実施の形態では、電波センサ100と固定具190aまたは190bとによってセンサユニット10が構成される。言い換えれば、本実施の形態におけるセンサユニット10は、電波センサ100と、固定具190aまたは190bとを備える。固定具190aまたは190bは、介護用ベッド300において、介護用ベッド300に載置されるマットレス400の上面よりも下側の位置に、その電波センサ100を固定する。
図3は、上下方向から介護用ベッド300を見たときの電波センサ100の取り付け位置を示す図である。なお、図3の(a)は、マットレス400が外されている介護用ベッド300を上から見た図であり、図3の(b)は、その介護用ベッド300を下から見た図である。
ボトム310は、それぞれ略平板状の背ボトム311、腰ボトム312、膝ボトム313および足ボトム314を備える。背ボトム311、腰ボトム312、膝ボトム313および足ボトム314は、介護用ベッド300の長手方向に沿って配列され、それぞれ互いに隣接するボトムと回動自在に連結されている。また、ボトム310には、上下方向に貫通する複数の孔または隙間である貫通部310hが形成されている。これらの貫通部310hは、例えば通気または軽量化などを目的に形成されている。
また、フレーム320は複数の梁321を具備している。例えば、複数の梁321のそれぞれは、ボトム310に平行な面上において、介護用ベッド300の長手方向と垂直な方向(Y軸方向)に沿った状態で、長手方向(X軸方向)の各位置に配列されている。
電波センサ100は、図3に示すように、ボトム310のうち、例えば背ボトム311に取り付けられている。より具体的には、電波センサ100は、背ボトム311のうち、被介護者が介護用ベッド300に横たわった場合に、その被介護者の胸に最も近い部分に取り付けられている。例えば、電波センサ100は、背ボトム311の貫通部310hに収納されて、固定具190aによって固定されている。
また、上述の調節機構330は、例えば複数のアームを備え、その複数のアームによって、背ボトム311、腰ボトム312、膝ボトム313および足ボトム314のそれぞれの高さおよび傾きを変える。
このように、本実施の形態にける介護用ベッド300は、上述のセンサユニット10と、マットレス400が載置されるボトム310と、そのボトム310を支持するフレーム320とを備える。また、本実施の形態における見守りシステム1は、電波センサ100と、その電波センサ100からの出力を処理する処理装置200とを備える。そして、処理装置200は、反射物の動きに応じてドップラーシフトした上述の反射波から得られるドップラー波形に基づいて検出される被介護者の身体状態に関する処理(例えば、表示および警報などの処理)を行う。
図4Aおよび図4Bは、電波センサの指向性に関する課題を説明するための図である。
例えば、特許文献1のように電波センサを部屋の天井または壁面に設置する場合には、介護用ベッド300のギャッジアップまたはダウンを行うと、電波センサと被介護者までの距離が変化する。その結果、電波センサの感度が変化し、高精度な呼吸または心拍のセンシングができない場合がある。しかし、本実施の形態では、電波センサ100は、介護用ベッド300におけるマットレス400の上面よりも下側に取り付けられているため、上述のようなギャッジアップまたはダウンによる感度変化を抑えることできる。
また、例えば、防水性を得るために、図4Aに示すように、マイクロ波などの電波を発信および受信するセンサ本体910を、一般的なケース920で覆うことによって電波センサ900を構成することが考えられる。このような電波センサ900を介護用ベッドの下に取り付けると、電波は、その電波センサ900から広い角度範囲に発信されることがある。したがって、このような電波センサ900では、介護用ベッド上にいる被介護者からの反射波だけでなく、介護用ベッド上にいない人または動物などからの反射波も受信してしまう。あるいは、電波センサ900は、介護用ベッドを構成する金属製の構成部材などからの反射波を受信してしまう。その結果、電波センサ900はノイズを検知してしまう。
本実施の形態における電波センサ100は、このようなノイズの影響を低減する。以下、本実施の形態における電波センサ100について、詳細に説明する。
<電波センサのケース>
図5Aおよび図5Bは、本実施の形態における電波センサ100の概略構成を示す図である。
電波センサ100は、回路基板などからなるセンサ本体110と、そのセンサ本体110を覆うケース120とを備える。センサ本体110は、電波を発信する電波発信部110aと、電波発信部110aから発信された電波の反射波を受信する電波受信部110bとを備える。
図6Aは、電波センサ100におけるケース120の断面図である。
ケース120は、例えば略直方体に形成され、互いに対向する上壁120aおよび底壁120cと、上壁120aと底壁120cのそれぞれの周縁に接する側壁120bとを有する。センサ本体110は、電波発信部110aおよび電波受信部110bのそれぞれの正面が、上壁120aの内面に対向するように、ケース120内の底壁120c上に載置される。なお、電波発信部110aの正面は、電波発信部110aにおいて、例えば最も強い強度の電波が発信される面であり、電波受信部110bの正面は、電波受信部110bにおいて、例えば電波の受信感度が最も高い面である。
ここで、本実施の形態におけるケース120の上壁120aの電波の透過率は、透過率=T1であり、側壁120bおよび底壁120cのそれぞれの透過率は、透過率=T2(<T1)である。例えば、上壁120aは樹脂材料からなり、側壁120bおよび底壁120cは金属材料からなる。
このように、本実施の形態における電波センサ100は、電波を発信する電波発信部110aと、その電波発信部110aから発信された電波の反射波を受信する電波受信部110bと、電波発信部110aおよび電波受信部110bを収納するケース120とを備える。
そして、図6Aに示す例では、ケース120は、ケース120の上壁120aとして構成される第1部位と、側壁120bおよび底壁120cとして構成される第2部位を有する。第1部位における電波の透過率は、第2部位における電波の透過率よりも高い。また、第1部位は、ケース120において、電波発信部110aおよび電波受信部110bのそれぞれの正面と対向する位置にある。
これにより、電波センサ100から発信される電波と、受信される電波の指向性を制限することができる。つまり、電波の指向性を、電波発信部110aおよび電波受信部110bのそれぞれの正面に対して垂直な方向であって、センサ本体110から見て上壁120a側の向きに絞ることができる。したがって、このような電波センサ100を、ケース120の上壁120a側を上に向けた状態で、介護用ベッド300の図2Aまたは図2Bに示す位置に取り付けることで、ノイズの影響を受け難くすることができる。具体的には、電波センサ100から発信される電波の範囲を、介護用ベッド300上の被介護者の範囲に限定することができる。その結果、介護用ベッド300から離れた人または動物、あるいは、介護用ベッド300の金属製の構造物に向けて電波が発信されて、その発信された電波の反射波を受信してしまうことを抑制することができる。したがって、被介護者の身体状態の検出精度を高めることができる。
また、図6Aに示す上壁120aでは、上壁120aにおける全ての部位の透過率が、側壁120bおよび底壁120cの透過率よりも高い。しかし、上壁の一部の透過率だけが、側壁120bおよび底壁120cの透過率よりも高くてもよい。
図6Bは、電波センサ100におけるケース120の他の例を示す断面図である。
図6Bに示す例では、ケース120は、上壁121、側壁120bおよび底壁120cからなる。ここで、本実施の形態におけるケース120の上壁121は、電波発信部110aおよび電波受信部110bのそれぞれの正面に対向する範囲にある上壁中央部121bと、その上壁中央部121bを取り囲む上壁周辺部121aとからなる。そして、上壁中央部121bの透過率は、透過率=T1であり、上壁周辺部121aの透過率は、透過率=T2(<T1)である。例えば、上壁中央部121bは、樹脂材料からなり、上壁周辺部121aは、側壁120bおよび底壁120cと同様に金属材料からなる。
つまり、図6Bに示す例では、ケース120は、ケース120の上壁121の一部として構成される上壁中央部121bである第1部位と、側壁120bおよび底壁120cとして構成される第2部位とを有する。また、図6Bに示す例でも、第1部位は、ケース120において、電波発信部110aおよび電波受信部110bのそれぞれの正面と対向する位置にある。
これにより、電波センサ100から発信される電波と、受信される電波の指向性をより制限することができる。
また、電波センサ100のケース120は、単一の材質から構成されていてもよい。
図7は、電波センサ100における単一の材質からなるケース120の断面図である。
ケース120は、例えば略直方体に形成され、互いに対向する上壁120dおよび底壁120cと、上壁120dと底壁120cのそれぞれの周縁と接する側壁120bとを有する。ここで、側壁120b、底壁120cおよび上壁120dは、同一の材質からなる。例えば、これらの壁は樹脂材料からなる。また、上壁120dの厚みは、側壁120bおよび底壁120cの厚みよりも薄い。
つまり、図7に示す例では、側壁120bおよび底壁120cとして構成される第2部位は、上壁120dとして構成される第1部位よりも厚い。したがって、第1部位における電波の透過率は、第2部位における電波の透過率よりも高い。
これにより、電波センサ100から発信される電波と、受信される電波の指向性を制限することができる。
また、電波センサ100のケース120は、電波の吸収材を有していてもよい。
図8Aは、電波センサ100における吸収材を有するケース120の断面図である。
ケース120は、例えば略直方体に形成され、互いに対向する上壁120dおよび底壁120cと、上壁120dと底壁120cのそれぞれの周縁と接する側壁122とを有する。ここで、側壁122は、電波を吸収する吸収材からなる。吸収材は、例えばセラミックスなどである。より具体的には、吸収材は、カーボン等の導電性材料、フェライト等の磁性材料、またはSiCセラミックス等の誘電体材料からなる。また、吸収材は、TiO2(酸化チタン(IV)、二酸化チタン、チタニア)でもよい。
つまり、図8Aに示す例では、側壁122として構成される第2部位は、発信された電波を吸収する吸収材を有する。したがって、上壁120dとして構成される第1部位における電波の透過率は、側壁122として構成される第2部位における電波の透過率よりも高い。
これにより、電波センサ100から発信される電波と、受信される電波の指向性を制限することができる。
また、側壁の一部だけが吸収材によって構成されていてもよい。
図8Bは、電波センサ100における吸収材を有するケース120の他の例を示す断面図である。
ケース120は、例えば略直方体に形成され、互いに対向する上壁120dおよび底壁120cと、上壁120dと底壁120cのそれぞれの周縁と接する側壁123とを有する。ここで、側壁123は、側壁ベース部123aと、その側壁ベース部123aの内面に貼り付けられた吸収シート123bとを備える。例えば、上壁120d、側壁ベース部123aおよび底壁120cは樹脂材料からなり、吸収シート123bは、電波を吸収する吸収材(例えばセラミックス)からなる。このような場合でも、上壁120dとして構成される第1部位における電波の透過率は、側壁123として構成される第2部位における電波の透過率よりも高い。
したがって、電波センサ100から発信される電波と、受信される電波の指向性を制限することができる。なお、上述の例では、吸収シート123bは、側壁ベース部123aに貼り付けられているが、側壁ベース部123aの内面に吸収材を塗布してもよい。
また、電波センサ100のケース120は、電波の反射材を有していてもよい。
図9Aは、電波センサ100における反射材を有するケース120の断面図である。
ケース120は、例えば略直方体に形成され、互いに対向する上壁120dおよび底壁120cと、上壁120dと底壁120cのそれぞれの周縁と接する側壁124とを有する。ここで、側壁124は、電波を反射する反射材からなる。反射材は、例えば金属製の部材などである。なお、上壁120dおよび底壁120cは樹脂材料などからなる。
つまり、図9Aに示す例では、側壁124として構成される第2部位は、発信された電波を反射する反射材を有する。したがって、上壁120dとして構成される第1部位における電波の透過率は、側壁124として構成される第2部位における電波の透過率よりも高い。
これにより、電波センサ100から発信される電波と、受信される電波の指向性を制限することができる。
また、側壁の一部だけが反射材によって構成されていてもよい。
図9Bは、電波センサ100における反射材を有するケース120の他の例を示す断面図である。
ケース120は、例えば略直方体に形成され、互いに対向する上壁120dおよび底壁120cと、上壁120dと底壁120cのそれぞれの周縁と接する側壁125とを有する。ここで、側壁125は、側壁ベース部123aと、その側壁ベース部123aの内面に貼り付けられた反射シート125bとを備える。例えば、上壁120d、側壁ベース部123aおよび底壁120cは樹脂材料からなり、反射シート125bは、電波を反射する反射材(例えば金属板)からなる。このような場合でも、上壁120dとして構成される第1部位における電波の透過率は、側壁125として構成される第2部位における電波の透過率よりも高い。
したがって、電波センサ100から発信される電波と、受信される電波の指向性を制限することができる。
なお、反射シート125bは、金属板または金属箔のように、側壁ベース部123aの内面の全てを覆うような構成でもよく、その内面を部分的に覆うような構成でもよい。内面を部分的に覆う反射シート125bは、複数の孔が形成されている金属板、あるいは、メッシュ状に形成された金属板または金属被覆である。
また、ケース120の側壁は傾斜していてもよい。
図10Aは、電波センサ100における、傾斜した側壁を有するケース120の断面図である。
ケース120は、図9Aに示すケース120と同様に、互いに対向する上壁120dおよび底壁120cと、上壁120dと底壁120cのそれぞれの周縁と接する側壁124とを有する。ここで、図10Aに示す例では、上壁120dは、底壁120cよりも広く、側壁124は、上壁120d側に向かうにつれてケース120の外側に倒れるように傾斜している。言い換えれば、ケース120は、その断面形状が逆等脚台形の4辺からなる形状となるように形成されている。
つまり、図10Aに示す例では、ケース120は、電波発信部110aと電波受信部110bのそれぞれの正面に対向する、上記第1部位を構成する上壁120dと、その上壁120dとの間に電波発信部110aおよび電波受信部110bを挟むように上壁120dと対向する底壁120cと、電波発信部110aおよび電波受信部110bを囲むように、底壁120cと上壁120dとの間に設けられた、第2部位を構成する側壁124とを有する。そして、側壁124において上壁120dと接する周縁によって囲まれる領域が、側壁124において底壁120cと接する周縁によって囲まれる領域よりも広くなるように、側壁124は傾斜している。
これにより、電波センサ100から側壁124に向けて発信された電波を、側壁124に反射させて、その電波を、上壁120dを介して介護用ベッド300の上側に発信することができる。さらに、介護用ベッド300上の被介護者からの反射波が電波受信部110bから外れていても、その反射波を側壁124に反射させて電波受信部110bに受信させることができる。
これにより、送信される電波の指向性を制限することができるととともに、反射波の受信感度を向上することができる。
また、傾斜した側壁の一部だけが反射材によって構成されていてもよい。
図10Bは、電波センサ100における、傾斜した側壁を有するケース120の他の例を示す断面図である。
ケース120は、図10Aに示す傾斜した側壁124の代わりに、傾斜した側壁125を有していてもよい。側壁125は、図9Bに示す例と同様、側壁ベース部123aと、その側壁ベース部123aの内面に貼り付けられた反射シート125bとを備える。
このような構成であっても、電波センサ100から側壁124に向けて発信された電波を、側壁125の反射シート125bに反射させて、その電波を、上壁120dを介して介護用ベッド300の上側に発信することができる。さらに、介護用ベッド300上の被介護者からの反射波が電波受信部110bから外れていても、その反射波を側壁125の反射シート125bに反射させて電波受信部110bに受信させることができる。
これにより、送信される電波の指向性を制限することができるととともに、反射波の受信感度を向上することができる。
<実施の形態1のまとめ>
以上のように、本実施の形態における電波センサ100は、電波を発信する電波発信部110aと、電波発信部110aから発信された電波の反射波を受信する電波受信部110bと、電波発信部110aおよび電波受信部110bを収納するケース120とを備える。そして、ケース120は、それぞれケース120の壁の少なくとも一部として構成される第1部位および第2部位を有する。第1部位における電波の透過率は、第2部位における電波の透過率よりも高い。第1部位は、ケース120において電波発信部110aおよび電波受信部110bのそれぞれの正面と対向する位置にある。
これにより、ケース120に電波発信部110aと電波受信部110bとが収納されるため、防水機能を高めることができる。さらに、水分の影響を排除ことで、機器の劣化または検知精度の低下を抑制することができる。さらに、ケース120において電波発信部110aおよび電波受信部110bのそれぞれの正面と対向する位置に、第1部位があり、その他の位置に、第1部位よりも電波の透過率が低い第2部位がある。したがって、介護用ベッド300のマットレス400の上面よりも下側に、電波センサ100を取り付けるときに、その電波センサ100の第1部位をマットレス400の上面に向けておけば、介護用ベッド300上の被介護者側に電波の指向性を絞ることができる。つまり、発信される電波の強度と受信される電波の強度とのそれぞれの角度依存性を適切に制御することができる。その結果、介護用ベッド300から離れた位置から反射された電波を受信することを抑えてノイズの低減を図ることができ、検出精度を高めることができる。さらに、電波発信部110aおよび電波受信部110bのそれぞれの正面と対向する位置に、電波の透過率が高い第1部位があるため、電波の発信および受信のときの電波のロスを小さくすることができ、省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施の形態における電波センサ100では、高価なレンズなどを用いることなく電波の指向性を制御することができるため、電波センサ100のコスト低減も図ることができる。さらに、防水性を保つ機能とレンズ機能(電波の指向性の制御機能)とを、ケース120によって同時に実現しているため、電波センサ100の小型化または薄型化を図ることができる。その結果、介護用ベッド300のギャッジアップまたはダウンを行うときに、介護用ベッド300の構成部材(梁321または調節機構330)などが電波センサ100と物理的に干渉してしまうことを抑えることができる。また、介護用ベッド300の種類(モーター数等)によって、介護用ベッド300の下部の構造は異なる。しかし、本実施の形態における電波センサ100では、上述のように小型化または薄型化が可能であるため、どのような種類の介護用ベッド300にも電波センサ100を取り付けることができる。つまり、ベッド下の形状依存性を低減することができる。
また、例えば図7に示すように、第2部位は第1部位よりも厚くてもよい。
これにより、第2部位が第1部位よりも厚いため、第2部位の電波の透過率を第1部位の電波の透過率よりも適切に低くすることができ、上述の角度依存性の制御を容易に行うことができる。また、壁の厚みによって電波の透過率が調整されるため、第2部位と第1部位とに同一の材質を用いることができ、ケース120を容易に且つ低コストに成型することができる。また、同一の材質を用いた場合には、異なる材質の部材を接着してケースを構成した場合と比較し、熱への耐性を向上することができる。また、上壁120dと側壁120bを一体成形することができ、防湿性を向上することができる。
また、例えば図8Aおよび図8Bに示すように、第2部位は、発信された電波を吸収する吸収材を有してもよい。
これにより、ケース120の薄型化および軽量化を図ることができる。つまり、第2部位の厚みを厚くすることなく、第2部位における電波の透過率を下げることができる。その結果、電波センサ100の検出精度をさらに高めることができる。また、側壁ベース部123aと吸収シート123bとによって、その第2部位である側壁123を構成してもよい。この場合には、側壁ベース部123aによって高い防水性および耐久性を確保することがでるとともに、吸収シート123bによって高い電波の吸収性(すなわち低い電波の透過率)を確保することができる。
図11は、本実施の形態における電波センサ100のバリエーションを示す図である。
本実施の形態における電波センサ100には、図11に示すように、側壁122の高さが異なる複数のタイプの電波センサがあってもよい。これにより、電波の指向性(角度依存性)を、側壁122の高さによって選択的に切り換えることができる。
また、例えば図9Aおよび図9Bに示すように、第2部位は、発信された電波を反射する反射材を有してもよい。
これにより、ケース120の薄型化および軽量化を図ることができる。つまり、第2部位の厚みを厚くすることなく、第2部位における電波の透過率を下げることができる。その結果、電波センサ100の検出精度をさらに高めることができる。また、側壁ベース部123aと反射シート125bとによって、その第2部位である側壁125を構成してもよい。この場合には、側壁ベース部123aによって高い防水性および耐久性を確保することがでるとともに、反射シート125bによって高い電波の反射性(すなわち低い電波の透過率)を確保することができる。
また、例えば図10Aおよび図10Bに示すように、ケース120は、電波発信部110aと電波受信部110bのそれぞれの正面に対向する、第1部位を構成する上壁120dと、上壁120dとの間に電波発信部110aおよび電波受信部110bを挟むように上壁120dと対向する底壁120cと、電波発信部110aおよび電波受信部110bを囲むように、底壁120cと上壁120dとの間に設けられた、第2部位を構成する側壁124とを有し、側壁124において上壁120dと接する周縁によって囲まれる領域が、側壁124において底壁120cと接する周縁によって囲まれる領域よりも広くなるように、側壁124は傾斜していてもよい。
これにより、側壁124または125が傾斜しているため、その側壁124または125で反射した電波をより効果的に被介護者に放射することができる。また、側壁124または125の反射材で反射した電波のロスを抑制することができ、省エネルギー化を図ることができる。さらに、側壁124または125の傾斜の角度を調整することで、図11に示す例と同様に、容易に検知対象領域を変更することができる。
また、本実施の形態におけるセンサユニット10は、例えば図2Aまたは図2Bに示すように、電波センサ100と、介護用ベッド300において、介護用ベッド300に載置されるマットレス400の上面よりも下側の位置に、電波センサ100を固定するための固定具(190a、190b)とを備える。
また、本実施の形態における介護用ベッド300は、例えば図2Aまたは図2Bに示すように、センサユニット10と、マットレス400が載置されるボトム310と、ボトム310を支持するフレーム320とを備える。
このように、固定具190aまたは190bによって、電波センサ100は介護用ベッド300のマットレス400の上面よりも下側の位置に固定される。このとき、電波センサ100は、例えば、ケース120における第1部位がマットレス400の上面側に向けられた状態で固定される。したがって、介護用ベッド300の上の被介護者の身体状態を高感度に検出することができる。また、上述のように電波センサ100が固定されるため、介護用ベッド300の上の被介護者に、その電波センサ100を意識させることなく、身体状態を検出することができる。さらに、上述のように電波センサ100が固定されるため、介護用ベッド300の上の検出範囲を選択的に切り換えることができる。
また、本実施の形態における見守りシステムは、被介護者の身体状態を見守る見守りシステム1であって、電波センサ100と、電波センサ100からの出力を処理する処理装置200とを備える。処理装置200は、反射物の動きに応じてドップラーシフトした反射波から得られるドップラー波形に基づいて検出される被介護者の身体状態に関する処理を行う。
これにより、被介護者の身体状態を精度よく監視することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態におけるセンサユニットは、実施の形態1におけるセンサユニットと同様に、電波センサ100と固定具とを備える。そして、本実施の形態における固定具は、少なくとも電波センサ100およびその固定具のうちの何れか一方の一部が、ボトム310に形成された貫通部310hに収納された状態で、その電波センサ100をボトム310に固定する。このような本実施の形態におけるセンサユニットの固定具は、実施の形態1のセンサユニットの固定具190aまたは190bとは異なる構成を有し、実施の形態1と異なる方法で、電波センサ100を固定する。つまり、本実施の形態は、センサユニットおよび電波センサ100の取り付け方法のバリエーションの1つである。
また、以下の説明では、少なくとも電波センサ100およびその固定具のうちの何れか一方の一部が、ボトム310の孔として形成された貫通部310hに収納される例をあげて説明するが、貫通部310hは孔に限定されるものではない。例えば、ボトム310を構成する背ボトム311、腰ボトム312、膝ボトム313および足ボトム314のうちの何れかに固定された隙間が形成されていれば、その隙間に、少なくとも電波センサ100およびその固定具のうちの何れか一方の一部を収納してもよい。つまり、背ボトム311、腰ボトム312、膝ボトム313および足ボトム314のうちの何れかが、複数の長尺上の板が短手方向に沿って隙間をあけて配列された状態(いわゆる、すのこの状態)に構成されていれば、その隙間に、上述の一部を収納してもよい。このような、隙間は、背ボトム311、腰ボトム312、膝ボトム313および足ボトム314のそれぞれの隙間のように可変の隙間ではなく、固定されている。このような固定されている隙間は、上述の孔と同等に貫通部310hとして扱うことができる。以下、本実施の形態では、孔として形成された貫通部310hを例にあげて説明するが、その貫通部310hは上述の固定された隙間であってもよい。
以下、本実施の形態におけるセンサユニットについて詳細に説明する。
<電波センサを押圧によって固定>
図12Aは、本実施の形態におけるセンサユニットの構成を示す図である。また、図12Bは、そのセンサユニットに含まれる固定具の断面図である。
本実施の形態におけるセンサユニット10は、電波センサ100と、押圧によって電波センサ100をボトム310に固定する押圧タイプの固定具500とを備える。
押圧タイプの固定具500は、略矩形平板状のベース板501と、ベース板501に立設されて互いに対向する2つの板状の押圧部502と、それらの2つの押圧部502およびベース板501に接する互いに対向する2つの壁504と、2つの押圧部502のそれぞれの先端に設けられた外爪503とを有する。なお、2つの押圧部502および2つの壁504は、ベース板501の下面(Z軸方向のマイナス側の面)の中央部分を囲むように、そのベース板501に立設されている。2つの押圧部502および2つの壁504はそれぞれ弾性を有する。また、外爪503は、押圧部502の先端から、他方の押圧部502側と反対側に突出している。また、図12Bに示すように、押圧部502の先端には、他方の押圧部520側に突出する内爪505が形成されている。なお、壁504の先端にも、同様に、他方の壁504側に突出する内爪が形成されている。
また、2つの押圧部502の配列方向(X軸方向)における、一方の押圧部502の外側から、他方の押圧部502の外側までの距離である押圧部間距離L1は、貫通部310hの幅よりも長い。また、図12Bに示すように、この2つの押圧部502と2つの壁504との間のスペース504aに電波センサ100が配置される。例えば、2つの押圧部502および2つの壁504をたわませながら、電波センサ100をそのスペース504aに押し込む。これにより、電波センサ100は、2つの押圧部502および2つの壁504と、それらの内爪505と、ベース板501の下面によって保持される状態となる。
このような固定具500は、例えばシリコンからなり、押圧部502の弾性による押圧によって電波センサ100をボトム310に固定する押圧タイプ(以下、弾性押圧タイプという)の固定具である。
図13Aおよび図13Bは、電波センサ100が弾性押圧タイプの固定具500によってボトム310に取り付けられた状態を示す図である。なお、図13Aは、ボトム310を上から見た図であり、図13Bは、ボトム310を側面(Y軸方向)から見た断面図であり、図13AのI−I線における断面図である。
このような弾性押圧タイプの固定具500によって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、固定具500における上述のスペース504aに電波センサ100を挿入して、上述の内爪505などに電波センサ100を係止させる。そして、その固定具500の2つの押圧部502を、ボトム310の貫通部310hに、ボトム310の上から挿入する。
このとき、上述のように、押圧部間距離L1は貫通部310hの幅L2よりも長いため、2つの押圧部502はそれぞれ、ボトム310の貫通部310hの内面によって貫通部310hの内側に押圧される。そして、ベース板501がボトム310の上面に接するまで2つの押圧部502が挿入されると、外爪503がボトム310の下面と係止する。
このように、2つの押圧部502の間に電波センサ100が配置された状態で、2つの押圧部502および電波センサ100は、貫通部310hに挿入される。このような場合には、2つの押圧部502のそれぞれは、ボトム310における貫通部310hの内面と電波センサ100とに挟まれて変形することよって生じる弾性力によって、電波センサ100とその内面とを押圧する。
これにより、固定具500は、電波センサ100をボトム310に固定する。
つまり、本実施の形態におけるセンサユニット10は、ボトム310を有する介護用ベッド300に設置されるセンサユニットであって、介護用ベッド300上の被介護者の身体状態を検出するために電波の発信および受信を行う電波センサ100と、電波センサ100を、介護用ベッド300のボトム310に固定する固定具500とを備える。そして、固定具500は、少なくとも電波センサ100および固定具500のうちの何れか一方の一部が、ボトム310に形成された貫通部310hに収納された状態で、電波センサ100をボトム310に固定する。
このように、本実施の形態では、少なくとも電波センサ100および固定具500のうちの何れか一方の一部が、ボトム310に形成された貫通部310hに収納される。したがって、貫通部310hのスペースを有効に利用することができ、介護用ベッド300の可動部の動きに対してセンサユニット10が障害となることを抑えることができる。
また、図12〜図13Bに示す例では、電波センサ100と、固定具500の一部とが貫通部310hに収納される。そして、固定具500の一部は、電波センサ100と、ボトム310における貫通部310hの内面との間に配置されて、電波センサ100とその内面とを押圧することによって、電波センサ100をボトム310に固定する。
これにより、電波センサ100をしっかりとボトム310に固定することができる。
また、図12〜図13Bに示す例では、固定具500は、それぞれ弾性を有し、貫通部310hに挿入される2つの押圧部502を、それぞれ上述の固定具500の一部として備える。そして、2つの押圧部502の間に電波センサ100が配置された状態で、2つの押圧部502および電波センサ100が貫通部310hに挿入された場合には、2つの押圧部502のそれぞれは、ボトム310における貫通部310hの内面と電波センサ100とに挟まれて変形することよって生じる弾性力によって、電波センサ100とその内面とを押圧する。
これにより、電波センサ100をしっかりとボトム310に固定することができる。また、図12〜図13Bに示す例では、固定具500は、シリコンからなるため、電波センサ100に対する防水の機能も果たすことができる。
<電波センサを伸縮によって固定>
ここで、固定具は、図12〜図13Bに示す、弾性によって押圧する弾性押圧タイプの固定具500の代わりに、伸縮によって押圧する伸縮押圧タイプの固定具であってもよい。
図14Aおよび図14Bは、電波センサ100が伸縮押圧タイプの固定具によってボトム310に取り付けられた状態を示す図である。なお、図14Aは、ボトム310を上から見た図であり、図14Bは、ボトム310を後ろ(X軸方向のプラス側)から見た断面図であり、図14AのII−II線における断面図である。
伸縮押圧タイプの固定具500aは、2つの空気袋506からなる。これらの空気袋506は、内部に封入される空気量によって膨張または収縮することによって伸縮する。
このような伸縮押圧タイプの固定具500によって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、まず、電波センサ100と2つの空気袋506をボトム310の貫通部310hに挿入する。このとき、電波センサ100の両端に空気袋506が配置される。そして、空気袋506内に空気を注入して膨張させる。これにより、2つの空気袋506は、それぞれ膨張することによって、ボトム310の幅方向(Y軸方向)に伸張する。2つの空気袋506は、このような伸張によって、電波センサ100と、ボトム310における貫通部310hの内面とを押圧する。これにより、電波センサ100がボトム310に固定される。
また、伸縮押圧タイプの固定具は、2つの空気袋506からなる固定具500aの代わりに、バネによって伸縮する固定具であってもよい。
図15Aおよび図15Bは、電波センサ100が伸縮押圧タイプの固定具によってボトム310に取り付けられた状態の他の例を示す図である。なお、図15Aは、ボトム310を上から見た図であり、図15Bは、ボトム310を後ろ(X軸方向のプラス側)から見た断面図であり、図15AのIII−III線における断面図である。
伸縮押圧タイプの固定具500bは、2つのバネ機構507からなる。
バネ機構507は、バネ513と、バネ513の中心に挿入される軸芯514と、軸芯514の基端が挿入される凹部を有してその基端を支持する支持部511とを備える。
このような伸縮押圧タイプの固定具500bによって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、まず、2つのバネ機構507のそれぞれの支持部511を、ボトム310における貫通部310hの周縁部に引っかける。そして、2つのバネ機構507のそれぞれの軸芯514の先端を電波センサ100に当接させる。このとき、2つのバネ機構507のそれぞれのバネ513は、電波センサ100と支持部511とから押されて縮んだ状態となって付勢される。2つのバネ機構507は、このような付勢によって、電波センサ100と、ボトム310における貫通部310hの内面とを押圧する。これにより、電波センサ100がボトム310に固定される。
このように、図14A〜図15Bに示す例では、電波センサ100と固定具500aまたは500bとは、貫通部310hに収納される。そして、固定具500aまたは500bは、伸縮自在に構成される。このような固定具500aまたは500bは、電波センサ100と、ボトム310における貫通部310hの内面との間に配置されて、伸張することによって、電波センサ100とその内面とを押圧する。
これにより、電波センサ100をしっかりとボトム310に固定することができる。
また、固定具は、上述の弾性押圧タイプおよび伸縮押圧タイプとは異なり、電波センサ100をボトム310の上面を利用して保持する保持タイプの固定具であってもよい。
<フックを使って電波センサを保持>
図16Aおよび図16Bは、電波センサ100が保持タイプの固定具によってボトム310に取り付けられた状態を示す図である。なお、図16Aは、ボトム310を上から見た図であり、図16Bは、ボトム310を側面から見た断面図であり、図16AのIV−IV線における断面図である。
保持タイプの固定具500cは、2つのフック521と、その2つのフック521をそれぞれスライド自在に保持する略平板状の保持部材522とを備える。
このような保持タイプの固定具500cによって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、まず、保持部材522の略中央部分に電波センサ100を取り付ける。
そして、2つのフック521を保持部材522から引き出した状態にして、保持部材522に取り付けられた電波センサ100が貫通部310hに上から挿入されるように、保持部材522をボトム310の上面に載置する。このとき、引き出された2つのフック521のそれぞれは、電波センサ100が挿入される貫通部310hの両側にある互いに異なる貫通部310hに上から挿入される。そして、2つのフック521のそれぞれを、保持部材522側に寄せるようにスライドさせて、ボトム310における貫通部310hの周縁部に引っかける。
このような取り付けによって、保持部材522が、ボトム310の上面における貫通部310hの周辺部分に当接または係止しているため、電波センサ100は、ボトム310の貫通部310hから下に落ちないように保持される。また、フック521がボトム310における貫通部310hの周縁部に引っかけられているため、電波センサ100は、ボトム310の上面に沿って動かないように保持される。したがって、電波センサ100は、保持部材522から吊るされたような状態でボトム310に固定される。
このように、図16Aおよび図16Bに示す例では、固定具500cは、貫通部310hの少なくとも一部を塞ぐようにボトム310の上面に載置される保持部材522を備える。その保持部材522は、貫通部310hに収納された電波センサ100における、ボトム310の上面側の部分を保持することによって、電波センサ100をボトム310に固定する。
これにより、電波センサ100を、上下方向において、ボトム310にしっかりと固定することができる。
また、図16Aおよび図16Bに示す例では、固定具500cは、保持部材522に対してスライド自在に取着されたフック521を備える。このフック521は、スライドすることによって、ボトム310において、電波センサ100が収納される貫通部310hと異なる位置に形成された他の貫通部310hの周辺部に引っかけられる。
これにより、電波センサ100を、ボトム310の上面に沿った方向において、ボトム310にしっかりと固定することができる。
<粘着剤を使って電波センサを保持>
また、保持タイプの固定具は、フック521の代わりに粘着剤を用いてもよい。
図17Aおよび図17Bは、電波センサ100が保持タイプの固定具によってボトム310に取り付けられた状態の他の例を示す図である。なお、図17Aは、ボトム310を上から見た図であり、図17Bは、ボトム310を側面から見た断面図であり、図17AのV−V線における断面図である。
図17Aおよび図17Bに示す保持タイプの固定具500dは、略平板状に形成された保持部材523と、保持部材523に塗布された粘着剤531とを備える。
このような保持タイプの固定具500dによって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、まず、保持部材523の略中央部分に電波センサ100を取り付ける。
そして、その電波センサ100が貫通部310hに上から挿入されるように、保持部材523をボトム310の上面に載置する。このとき、保持部材523の下面の一部と、ボトム310の上面における貫通部310hの周辺部分とが、粘着剤531によって粘着する。
このような取り付けによって、保持部材523が、ボトム310の上面における貫通部310hの周辺部分に当接または係止しているため、電波センサ100は、ボトム310の貫通部310hから下に落ちないように保持される。また、保持部材523とボトム310の上面とが粘着剤531によって粘着するため、電波センサ100は、ボトム310の上面に沿って動かないように保持される。したがって、電波センサ100は、図16Aおよび図16Bに示す例と同様に、保持部材523から吊るされたような状態でボトム310に固定される。
このように、図17Aおよび図17Bに示す例では、保持部材523は、粘着剤531によってボトム310の上面に取り付けられる。したがって、電波センサ100を、ボトム310の上面に沿った方向において、ボトム310にしっかりと固定することができる。
<電波センサを貫通部の内面に固定>
また、固定具は、ボトム310における貫通部310hの内面に電波センサ100を取り付ける内面取り付けタイプの固定具であってもよい。
図18Aおよび図18Bは、電波センサ100が内面取り付けタイプの固定具によってボトム310に取り付けられた状態を示す図である。なお、図18Aは、ボトム310を上から見た図であり、図18Bは、ボトム310を側面から見た断面図であり、図18AのVI−VI線における断面図である。
内面取り付けタイプの固定具500eは、両面に粘着剤が塗布されたシールとして構成されている。
このような保持タイプの固定具500eによって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、まず、固定具500eを、ボトム310における貫通部310hの内面に貼り付ける。次に、電波センサ100を、その内面との間に固定具500eを挟み込むように、固定具500eに押し当てる。これにより、電波センサ100は、固定具500eの粘着剤によってボトム310に固定される。なお、固定具500eは、シールではなく、液状またはゲル状の粘着剤であってもよい。
図19Aおよび図19Bは、電波センサ100が内面取り付けタイプの固定具によってボトム310に取り付けられた状態の他の例を示す図である。なお、図19Aは、ボトム310を上から見た図であり、図19Bは、ボトム310を側面から見た断面図であり、図19AのVII−VII線における断面図である。
図19Aおよび図19Bに示す例では、内面取り付けタイプの固定具500fは、万力(バイス)のように構成された狭持物からなる。このような固定具500fは2つの口金533aを有する。固定具500fは、その2つの口金533aが互い対向した状態で、それらの口金533a間の幅が調整可能に構成されている。
このような内面取り付けタイプの固定具500fによって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、まず、固定具500fに電波センサ100を取り付ける。次に、電波センサ100が取り付けられた固定具500fをボトム310の貫通部310hに挿入する。そして、その固定具500fの2つの口金533aの間に、ボトム310における貫通部310hの周辺部を嵌めて、その2つの口金533a間の幅を狭めることによって、固定具500fにボトム310を狭持させる。これにより、電波センサ100は、固定具500fの狭持によってボトム310に固定される。
なお、固定具500fでは、2つの口金533a間の幅が調整可能であるが、その幅が調整不可能な狭持物を固定具として用いてもよい。この場合、2つの口金間の幅は、ボトム310の厚みよりも少し短く、それらの口金は弾性を有する。このような固定具によって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、2つの口金間の幅が広がるようにそれらをたわませながら、その2つの口金の間に、ボトム310における貫通部310hの周辺部を嵌め込む。これにより、電波センサ100は、固定具の狭持によってボトム310に固定される。
また、電波センサ100の固定具500fへの取り付けには、磁石を用いてもよい。つまり、固定具は磁石を備えてもよい。
図20Aおよび図20Bは、電波センサ100が、磁石を備えた内面取り付けタイプの固定具によって、ボトム310に取り付けられた状態の例を示す図である。なお、図20Aは、ボトム310を上から見た図であり、図20Bは、ボトム310を側面から見た断面図であり、図20AのVIII−VIII線における断面図である。
内面取り付けタイプの固定具500gは、狭持物533と磁石534とを備える。狭持物533は、例えば強磁性体の金属材料などからなり、上述の固定具500fと同一の構成を有する。また、固定具500gによって取り付けられる電波センサ100のケースも、強磁性体の金属材料からなる。
このような内面取り付けタイプの固定具500gによって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、まず、磁石534の磁力によって狭持物533に電波センサ100を取り付ける。次に、電波センサ100が取り付けられた狭持物533をボトム310の貫通部310hに挿入する。そして、その狭持物533の2つの口金533aの間に、ボトム310における貫通部310hの周辺部を嵌めて、その2つの口金533a間の幅を狭めることによって、狭持物533にボトム310を狭持させる。これにより、電波センサ100は、狭持物533の狭持と、磁石534の磁力とによってボトム310に固定される。
なお、狭持物533では、2つの口金533a間の幅が調整可能であるが、上述の固定具500fと同様に、その幅が調整不可能であってもよい。また、上述のように磁石534を用いる場合には、電波センサ100の電波が磁石534の影響を受けることも考えられる。しかし、電波センサ100から見て主な検知対象(例えば、被介護者の胸部)の方向と反対の方向に磁石534を配置すれば、その影響を減らすことが可能である。
このように、図18A〜図20Bに示す例では、固定具は、ボトム310における貫通部310hの内面に電波センサ100を固定する。これにより、貫通部310hの形状に依存せず、電波センサ100を容易に取り付けることができる。また、固定具の構成が単純であるため、固定具を安価に製作することができる。
<複合タイプ>
また、固定具は、上述の空気袋および磁石などを備えた複合的な構成であってもよい。
図21Aおよび図21Bは、電波センサ100が複合的な構成の固定具によってボトム310に取り付けられた状態の例を示す図である。なお、図21Aは、ボトム310を上から見た図であり、図21Bは、ボトム310を側面から見た断面図であり、図21AのIX−IX線における断面図である。
複合的な構成の固定具500hは、強磁性体の金属材料からなり、凹部541aを有する支持板541と、磁石534と、空気袋506とを備える。また、固定具500hによって取り付けられる電波センサ100のケースも、強磁性体の金属材料からなる。
このような複合的な構成の固定具500hによって電波センサ100を介護用ベッド300に取り付けるときには、まず、支持板541における凹部541aの底面に、磁石534の磁力によって電波センサ100を取り付ける。そして、支持板541における凹部541aの2つの内側面のそれぞれと、電波センサ100との間に、空気袋506を挿入する。そして、それらの空気袋506に空気を注入して空気袋506を膨張させる。これにより、空気袋506は、電波センサ100と、支持板541における凹部541aの内側面とを押圧する。したがって、電波センサ100は、上述の磁石534の磁力だけでなく、空気袋506による押圧によっても、凹部541a内で動かないように固定される。そして、電波センサ100および空気袋506が凹部541aに収納された状態で、支持板541をボトム310の上面に載置する。このとき、支持板541における凹部541aの周辺にある側辺部541bがボトム310の上面に当接するまで、支持板541における凹部541aに収納された電波センサ100が、ボトム310の貫通部310hに挿入される。
これにより、支持板541による支持と、磁石534の磁力とによって、電波センサ100の上下方向のずれまたは動きを抑えることができる。さらに、空気袋506の押圧と、磁石534の磁力とによって、電波センサ100の、ボトム310の上面に沿った方向のずれまたは動きを抑えることができる。したがって、電波センサ100を、ボトム310にしっかりと固定することができる。
(実施の形態2のまとめ)
以上のように、本実施の形態におけるセンサユニットは、孔または固定された隙間である貫通部310hを有するボトム310を備える介護用ベッド300に設置されるセンサユニット10である。このセンサユニット10は、介護用ベッド300上の被介護者の身体状態を検出するために電波の発信および受信を行う電波センサ100と、その電波センサ100を、介護用ベッド300のボトム310に固定する固定具(500、500a〜500g)とを備え、固定具は、少なくとも電波センサ100および固定具のうちの何れか一方の一部が、貫通部310hに収納された状態で、電波センサ100をボトム310に固定する。
これにより、電波センサ100はボトム310に固定される。したがって、介護用ベッド300のギャッジアップまたはダウン、あるいはボトム310の角度調整が行われても、電波センサ100と、介護用ベッド300の上の被介護者との位置関係を一定に保つことができる。その結果、電波センサ100による被介護者の身体状態の検出精度を高めることができる。
また、貫通部310hが形成されたボトム310は樹脂素材で作られていることが多い。したがって、電波センサ100がそのような樹脂素材からなるボトム310に固定されることによって、介護用ベッド300が有する金属製の部材による電波センサ100の検出精度への影響を抑えることができる。また、そのような樹脂素材からなるボトム310の貫通部310hに電波センサ100が収納される場合には、ボトム310における貫通部310hの周辺部分が電波の広がりを抑える。したがって、電波センサ100の電波の指向性を介護用ベッド300の上の被介護者側に絞ることができる。また、電波センサ100が貫通部310hに収納されていなくても、電波センサ100が貫通部310hの真下にある場合には、電波センサ100の電波の指向性を介護用ベッド300の上の被介護者側に絞ることができる。したがって、電波センサ100による被介護者の身体状態の検出精度をより高めることができる。
さらに、少なくとも電波センサ100と固定具500または500a〜500gとのうちの何れか一方の一部が、貫通部310hに収納されるため、介護用ベッド300の構成部材との物理的な干渉を抑えることができる。つまり、介護用ベッド300のギャッジアップまたはダウン、あるいはボトム310の角度調整が行われる際に、介護用ベッド300の構成部材が動いても、センサユニット10がその動きを妨げることを抑制することができる。
また、電波センサ100と、固定具500の少なくとも一部とは、貫通部310hに収納されてもよい。そして、固定具500の少なくとも一部は、電波センサ100と、ボトム310における貫通部310hの内面との間に配置されて、電波センサ100とその内面とを押圧することによって、電波センサ100をボトム310に固定してもよい。
これにより、電波センサ100を貫通部310hの内部にしっかりと固定することができる。
また、例えば図12〜図13Bに示すように、固定具500は、それぞれ弾性を有し、貫通部310hに挿入される2つの押圧部502を、それぞれ固定具500の少なくとも一部として備えてもよい。そして、2つの押圧部502の間に電波センサ100が配置された状態で、2つの押圧部502および電波センサ100が貫通部310hに挿入された場合には、2つの押圧部502のそれぞれは、ボトム310における貫通部310hの内面と電波センサ100とに挟まれて変形することよって生じる弾性力によって、電波センサ100とその内面とを押圧してもよい。
これにより、電波センサ100を貫通部310hに収納した状態でボトム310に簡単に固定することができる。
また、例えば図14A〜図15Bに示すように、電波センサ100と固定具(500a、500b)とは、貫通部310hに収納されてもよい。その固定具は、伸縮自在に構成され、電波センサ100と、ボトム310における貫通部310hの内面との間に配置されて、伸張することによって、電波センサ100とその内面とを押圧してもよい。
これにより、電波センサ100を貫通部310hの内部にしっかりと固定することができる。また、固定具500aまたは500bは、伸張することによって電波センサ100と貫通部310hの内面とを押圧するため、貫通部310hの形状に依存せず、電波センサ100を貫通部310hに収納した状態でボトム310に固定することができる。
また、例えば図16A〜図17Bに示すように、固定具(500c、500d)は、貫通部310hの開口の少なくとも一部を塞ぐようにボトム310の上面に載置される保持部材(522、523)を備えてもよい。そして、保持部材は、貫通部310hに収納された電波センサ100における、ボトム310の上面側の部分を保持することによって、電波センサ100をボトム310に固定してもよい。
これにより、電波センサ100を貫通部310hに収納した状態でボトム310に簡単に固定することができる。また、固定具500cまたは500dの構成を簡単にすることができ、その結果、コストの低減を図ることができる。
また、図16Aおよび図16Bに示すように、固定具500cは、さらに、保持部材522に対してスライド自在に取着されたフック521を備え、フック521は、スライドすることによって、ボトム310において、電波センサ100が収納される貫通部310hと異なる位置に形成された他の貫通部310hの周辺部に引っかけられてもよい。
これにより、ボトム310の上面に沿った方向の電波センサ100のずれを抑制することができ、電波センサ100の検出精度を高めることができる。
また、図17Aおよび図17Bに示すように、保持部材523は、粘着剤531によってボトム310の上面に取り付けられてもよい。
これにより、ボトム310の上面に沿った方向の電波センサ100のずれを抑制することができ、電波センサ100の検出精度を高めることができる。
また、図18A〜図20Bに示すように、固定具(500e〜500g)は、ボトム310における貫通部310hの内面に電波センサ100を固定してもよい。
これにより、貫通部310hの形状に依存せず、電波センサ100を貫通部310hに収納した状態でボトム310に簡単に固定することができる。また、固定具500e〜500gの構成を簡単にすることができ、その結果、コストの低減を図ることができる。
また、本実施の形態では、電波センサ100の全てが貫通部310hに収納されているが、その全てが収納されていなくてもよい。
図22は、電波センサ100の上下方向の取り付け位置のバリエーションを示す図である。
電波センサ100は、図22の(a)に示すように、例えば、図21Bに示す支持板541からなる固定具によって、貫通部310hの真下に位置するように、ボトム310に固定されてもよい。また、電波センサ100は、図22の(b)に示すように、支持板541からなる固定具によって、電波センサ100の上部のみが、貫通部310hに収納された状態で、ボトム310に固定されてもよい。
また、本実施の形態における介護用ベッド300は、上記センサユニット10と、ボトム310と、ボトム310を支持するフレーム320とを備える。
これにより、介護用ベッド300の上の被介護者の身体状態を高感度に検出することができる。また、上述のように電波センサ100が固定されるため、介護用ベッド300の上の被介護者に、その電波センサ100を意識させることなく、身体状態を検出することができる。
図23は、本実施の形態における電波センサ100の取り付け方法を示すフローチャートである。
本実施の形態における電波センサ100の取り付け方法は、介護用ベッド300上の被介護者の身体状態を検出するために電波の発信および受信を行う電波センサ100を、介護用ベッド300に取り付ける方法である。このような取り付け方法は、固定具500または500a〜500gを用いて、電波センサ100を介護用ベッド300のボトム310に固定する固定ステップS11を含む。この固定ステップS11では、少なくとも電波センサ100と固定具500または500a〜500gとのうちの何れか一方の一部が、ボトム310に形成された貫通部310hに収納された状態で、電波センサ100をボトム310に固定することによって、電波センサ100を介護用ベッド300に取り付ける。
これにより、電波センサ100の検出精度を高めることができる。
また、本実施の形態における介護用ベッド300の製造方法は、孔または固定された隙間である貫通部310hを有するボトム310を備える介護用ベッド300の製造方法である。この製造方法は、介護用ベッド300上の被介護者の身体状態を検出するために電波の発信および受信を行う電波センサ100を、固定具(500、500a〜500g)を用いて、介護用ベッド300に取り付ける取り付けステップを含む。この取り付けステップでは、少なくとも電波センサ100および固定具のうちの何れか一方の一部が、貫通部310hに収納された状態で、電波センサ100をボトム310に固定することによって、電波センサ100を介護用ベッド300に取り付ける。
つまり、この介護用ベッド300の製造方法は、図23に示す固定ステップS11を取り付けステップとして含む。これにより、検出精度の高い電波センサ100を備えた介護用ベッド300を製造することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態における介護用ベッド300は、実施の形態1および2と同様に、電波センサ100が取り付けられた介護用ベッドであるが、本実施の形態では、その電波センサ100が取り付けられている位置が、実施の形態1および2とは異なる。つまり、本実施の形態は、介護用ベッド300および電波センサ100の取り付け方法のバリエーションの1つである。
図24は、本実施の形態における、介護用ベッド300を側面(Y軸方向)から見たときの電波センサ100の取り付け位置を示す図である。
本実施の形態における電波センサ100は、図24に示すように、フレーム320に具備されている複数の金属製の構造部材である梁321の最上面をつないで形成される基準面よりも下側に設置されている。
図25Aは、本実施の形態における電波センサ100の取り付け位置の具体例を示す図である。なお、図25Aの(a)は、介護用ベッド300を上から見たときの、複数の梁321と、その介護用ベッド300に横たわる被介護者と、電波センサ100との位置関係を示す。また、図25Aの(b)は、介護用ベッド300を側面(Y軸方向)からみたときの、複数の梁321と電波センサ100との位置関係を示す。
例えば、図25Aの(a)に示すように、電波センサ100の設置位置は、介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分よりも被介護者の足側にある。このような場合、その電波センサ100は、複数の梁321のうち電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の頭側に設置されている。
これにより、図25Aの(b)に示すように、電波センサ100(図25Aの(b)中の黒四角の位置にある電波センサ100)は、梁321による電波の遮蔽、反射または散乱などの影響を抑えて、電波を被介護者の胸部に向けて発信することができる。つまり、電波センサ100が、その最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側(図25Aの(b)中の白四角の位置)に設置されている場合には、その梁321が電波の障害となる。そのため、電波センサ100が電波を発信しても、その電波が被介護者の胸部に達しにくくなる。しかし、本実施の形態では、電波センサ100が、その最も近い位置にある梁321よりも被介護者の頭側に配置されるため、このような障害による電波の影響を抑えて、電波を発信および受信することができる。そのため、電波センサ100による身体状態の検出精度を高めることができる。
図25Bは、本実施の形態における電波センサ100の取り付け位置の他の具体例を示す図である。なお、図25Bの(a)は、介護用ベッド300を上から見たときの、複数の梁321と、その介護用ベッド300に横たわる被介護者と、電波センサ100との位置関係を示す。また、図25Bの(b)は、介護用ベッド300を側面(Y軸方向)からみたときの、複数の梁321と電波センサ100との位置関係を示す。
例えば、図25Bの(a)に示すように、電波センサ100の設置位置は、介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分よりも被介護者の頭側にある。このような場合、その電波センサ100は、複数の梁321のうち電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側に設置されている。
これにより、図25Bの(b)に示すように、電波センサ100(図25Bの(b)中の黒四角の位置にある電波センサ100)は、梁321による電波の遮蔽、反射または散乱などの影響を抑えて、電波を被介護者の胸部に向けて発信することができる。つまり、電波センサ100が、その最も近い位置にある梁321よりも被介護者の頭側(図25Bの(b)中の白四角の位置)に設置されている場合には、その梁321が電波の障害となる。そのため、電波センサ100が電波を発信しても、その電波が被介護者の胸部に達しにくくなる。しかし、本実施の形態では、電波センサ100が、その最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側に配置されるため、このような障害による電波の影響を抑えて、電波を発信および受信することができる。そのため、電波センサ100による身体状態の検出精度を高めることができる。
図25Cは、本実施の形態における電波センサ100の取り付け位置のさらに他の具体例を示す図である。なお、図25Cの(a)は、介護用ベッド300を上から見たときの、複数の梁321と、その介護用ベッド300に横たわる被介護者と、電波センサ100との位置関係を示す。また、図25Cの(b)は、介護用ベッド300を側面(Y軸方向)からみたときの、複数の梁321と電波センサ100との位置関係を示す。
例えば、図25Cの(a)に示すように、電波センサ100の設置位置は、介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分にある。このような場合、その電波センサ100は、複数の梁321のうち電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側に設置されている。
これにより、図25Cの(b)に示すように、電波センサ100(図25Cの(b)中の黒四角の位置にある電波センサ100)は、梁321による電波の遮蔽、反射または散乱などの影響を抑えて、電波を被介護者の胸部に向けて発信することができる。さらに、電波センサ100は、梁321による影響を抑えて、電波を被介護者の足側に向けて発信することができる。
つまり、電波センサ100が、その最も近い位置にある梁321よりも被介護者の頭側(図25Cの(b)中の白四角の位置)に設置されている場合でも、梁321による電波の遮蔽、反射または散乱などの影響を抑えて、電波を被介護者の胸部に向けて発信することができる。しかし、このような場合には、その梁321が足側に向かう電波の障害となる。そのため、電波センサ100が電波を発信しても、その電波が、被介護者の胸部から足までの広い範囲に達しにくくなる。しかし、本実施の形態では、電波センサ100が、その最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側に配置されるため、このような電波の障害を抑えることができる。つまり、電波センサ100は、被介護者の胸部から足までの広い範囲に電波を発信して、その広い範囲からの反射波を受信することができる。これにより、電波センサ100による身体状態の検出を、被介護者の広い範囲に対して行うことができる。
(実施の形態3のまとめ)
以上のように、本実施の形態における介護用ベッド300は、介護用ベッド300の長さ方向における各位置に、介護用ベッド300の幅方向に沿うように設置される金属製の梁(構造部材)321と、介護用ベッド300上の被介護者の身体状態を検出するために電波の発信および受信を行う電波センサ100とを備える。そして、(i)介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分よりもその被介護者の足側に、電波センサ100の設置位置がある場合には、電波センサ100は、介護用ベッド300において、複数の梁321の最上面をつないで形成される基準面よりも下側であって、かつ、複数の梁321のうち電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の頭側に、設置される。また、(ii)介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分よりもその被介護者の頭側に、電波センサ100の設置位置がある場合には、電波センサ100は、介護用ベッド300において、基準面よりも下側であって、かつ、複数の梁321のうち電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側に、設置される。
これにより、電波センサ100から被介護者の胸部に向かって発信される電波が、電波センサ100の近くの金属製の構造部材である梁321によって干渉を受けることを抑制することができる。その結果、電波センサ100の検出精度を高めることができる。
また、介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分に、電波センサ100の設置位置がある場合には、電波センサ100は、介護用ベッド300において、基準面よりも下側であって、かつ、複数の梁321のうち電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側に、設置されてもよい。
これにより、介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分に、電波センサ100の設置位置がある場合には、被介護者の胸部の身体状態を精度よく検出することができる。また、このような場合に、電波センサ100は、電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側に設置される。したがって、電波センサ100から被介護者の足側に向かって発信される電波が、電波センサ100の近くの金属製の構造部材である梁321によって干渉を受けることを抑制することができる。その結果、被介護者の胸部から足側の広い範囲で身体状態を精度よく検出することができる。
図26は、本実施の形態における電波センサ100の取り付け方法を示すフローチャートである。
本実施の形態における電波センサ100の取り付け方法は、介護用ベッド300上の被介護者の身体状態を検出するために電波の発信および受信を行う電波センサ100を、介護用ベッド300に取り付ける方法である。ここで、介護用ベッド300の長さ方向における各位置には、介護用ベッド300の幅方向に沿うように金属製の構造部材である梁321が設置されている。
この電波センサ100の取り付け方法では、(i)介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分よりも被介護者の足側に、電波センサ100の設置位置がある場合には、ステップS21を実行する。一方、(ii)介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分よりも被介護者の頭側に、電波センサ100の設置位置がある場合には、ステップS22を実行する。
ステップS21では、介護用ベッド300において、複数の梁321の最上面をつないで形成される基準面よりも下側であって、かつ、複数の梁321のうちその電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の頭側に、電波センサ100を設置する。また、ステップS22では、介護用ベッド300において、基準面よりも下側であって、かつ、複数の梁321のうちその電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側に、電波センサ100を設置する。
また、本実施の形態における介護用ベッド300の製造方法は、介護用ベッド300の長さ方向における各位置には、介護用ベッド300の幅方向に沿うように金属製の梁321(構造部材)が設置されてある。そして、その製造方法は、介護用ベッド300上の被介護者の身体状態を検出するために電波の発信および受信を行う電波センサ100を、介護用ベッド300に取り付ける取り付けステップを含む。この取り付けステップでは、(i)介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分よりもその被介護者の足側に、電波センサ100の設置位置がある場合には、介護用ベッド300において、複数の梁321の最上面をつないで形成される基準面よりも下側であって、かつ、複数の梁321のうち電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の頭側に、電波センサ100を取り付ける。また、(ii)介護用ベッド300において、被介護者の胸部に対応する部分よりもその被介護者の頭側に、電波センサ100の設置位置がある場合には、介護用ベッド300において、その基準面よりも下側であって、かつ、複数の梁321のうち電波センサ100に最も近い位置にある梁321よりも被介護者の足側に、電波センサ100を取り付ける。
つまり、この介護用ベッド300の製造方法は、図26に示すステップS21およびS22を含む。これにより、検出精度の高い電波センサ100を備えた介護用ベッド300を製造することができる。
以上、本発明の電波センサ、センサユニット、介護用ベッド、電波センサの取り付け方法および介護用ベッドの製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、実施の形態および変形例における一部の構成要素を任意に組み合わせて構築される別の形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態1におけるケース120の形状は、略直方体に限らず、任意の形状であってもよい。例えば、ケース120の形状は円筒形でもよい。また、電波センサ100を用いた身体状態の検出または判定の方法は、ドップラー波形を利用した方法に限らない。また、実施の形態2のセンサユニット10は、実施の形態1の電波センサ100を備えてもよく、実施の形態1の電波センサ100とは異なる電波センサを備えてもよい。同様に、実施の形態3の介護用ベッド300は、実施の形態1の電波センサ100を備えてもよく、実施の形態1の電波センサ100とは異なる電波センサを備えてもよい。また、図22に示す支持板541を用いれば、実施の形態2のセンサユニット10を実施の形態3の介護用ベッド300に適用することができる。さらに、実施の形態1〜3のそれぞれでは、介護用ベッド300を例に挙げて説明したが、介護用に限らず、一般的なベッドに電波センサ100を取り付けてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 見守りシステム
10 センサユニット
100 電波センサ
110a 電波発信部
110b 電波受信部
120 ケース
120a、120d、121 上壁
120b、122、123、124、125 側壁
120c 底壁
123b 吸収シート
125b 反射シート
190a、190b 固定具
200 処理装置
300 介護用ベッド
310 ボトム
320 フレーム
400 マットレス

Claims (8)

  1. 電波を発信する電波発信部と、
    前記電波発信部から発信された電波の反射波を受信する電波受信部と、
    前記電波発信部および前記電波受信部を収納するケースとを備え、
    前記ケースは、それぞれ前記ケースの壁の少なくとも一部として構成される第1部位および第2部位を有し、
    前記第1部位における電波の透過率は、前記第2部位における電波の透過率よりも高く、
    前記第1部位は、前記ケースにおいて前記電波発信部および前記電波受信部のそれぞれの正面と対向する位置にある
    電波センサ。
  2. 前記第2部位は前記第1部位よりも厚い
    請求項1に記載の電波センサ。
  3. 前記第2部位は、発信された前記電波を吸収する吸収材を有する
    請求項1または2に記載の電波センサ。
  4. 前記第2部位は、発信された前記電波を反射する反射材を有する
    請求項1または2に記載の電波センサ。
  5. 前記ケースは、
    前記電波発信部と前記電波受信部のそれぞれの正面に対向する、前記第1部位を構成する上壁と、
    前記上壁との間に前記電波発信部および前記電波受信部を挟むように前記上壁と対向する底壁と、
    前記電波発信部および前記電波受信部を囲むように、前記底壁と前記上壁との間に設けられた、前記第2部位を構成する側壁とを有し、
    前記側壁において前記上壁と接する周縁によって囲まれる領域が、前記側壁において前記底壁と接する周縁によって囲まれる領域よりも広くなるように、前記側壁は傾斜している
    請求項4に記載の電波センサ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の電波センサと、
    介護用ベッドにおいて、当該介護用ベッドに載置されるマットレスの上面よりも下側の位置に、前記電波センサを固定するための固定具と
    を備えるセンサユニット。
  7. 介護用ベッドであって、
    請求項6に記載のセンサユニットと、
    前記マットレスが載置されるボトムと、
    前記ボトムを支持するフレームと、
    を備える介護用ベッド。
  8. 被介護者の身体状態を見守る見守りシステムであって、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の電波センサと、
    前記電波センサからの出力を処理する処理装置とを備え、
    前記処理装置は、
    反射物の動きに応じてドップラーシフトした前記反射波から得られるドップラー波形に基づいて検出される前記被介護者の身体状態に関する処理を行う
    見守りシステム。
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