JP2017132398A - プラグインハイブリッド車両のバッテリ制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】プラグインハイブリッド車両において、SOCベースの充電電力制限に伴う内燃機関の始動を従来よりも抑制させることの可能な、プラグインハイブリッド車両のバッテリ制御システムを提供する。【解決手段】制御部は、温度−電力上限値マップから、外部充電時のメインバッテリの加温目標温度Twに対応する第1の充電電力上限値Win_Twを求め、SOC−電力上限値マップから、第1の充電電力上限値Win_Twに対応するSOC_Twを求め、当該SOC_Twを外部充電における充電目標SOCに設定する。【選択図】図4
Description
本発明は、プラグインハイブリッド車両のバッテリ制御システムに関する。
いわゆるハイブリッド車両には駆動源として内燃機関及び回転電機が搭載され、また回転電機の電源としてバッテリ(二次電池)が搭載されている。バッテリには温度特性があり、低温(例えば氷点下未満)であると化学反応が鈍くなり、大電力の放充電ができなくなる。そこで、従来からバッテリの温度に応じた電力制限が行われている。
具体的にはバッテリが低温であると、放電電力上限値Wout及び充電電力上限値Winが低めに(絞り目に)設定される。したがって例えばバッテリが低温であるときに、回転電機のみの動力で車両を駆動させるEV走行を行うと、登坂走行時や加速時等、車両への駆動要求が大きいときにこれに見合う大電力の供給が困難となり、結局EV走行から内燃機関を駆動させる(つまり燃料消費を伴う)HV走行に切り替わってしまう。
そこで例えば特許文献1では、外部電源からの充電(外部充電またはプラグイン充電)が可能なプラグインハイブリッド車両に対して、車両始動前の外部充電の際に、バッテリの充電に併せてヒータを用いてバッテリを加温させている。このようにすることで、車両始動時にはバッテリが十分に加温され、放電電力上限値Wout及び充電電力上限値Winが引き上げられる。
ところで、バッテリに対する電力制限には、バッテリ温度を基準にした電力制限の他に、バッテリのSOC(State Of Charge)を基準にした電力制限がある。例えばバッテリが高SOC(例えば90%)のときには、過充電防止の観点から充電電力上限値Winが低めに(絞り目に)設定される。したがって、外部充電時にバッテリを十分に加温させて温度ベースの充電電力上限値Win_Tを引き上げても、外部充電により高SOCとなったバッテリに対してSOCベースの充電電力上限値Win_Sが低めに設定される。
このような場合に、車両の回生制動によって生じる回生電力Wrが、SOCベースの充電電力上限値Win_Sを超過する場合、バッテリ保護のため、回生電力Wrの一部が強制的に消費される。具体的には回転電機を駆動させて、大電力消費を伴うクランキングトルクを発生させる。したがってEV走行を行っていても、このような強制的なクランキングトルクの発生により内燃機関が始動してHV走行に切り替わってしまう。そこで本発明は、SOCベースの充電電力制限に伴う内燃機関の始動を従来よりも抑制させることの可能な、プラグインハイブリッド車両のバッテリ制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関と回転電機を駆動源とし、外部電源からバッテリを充電させる外部充電が可能な、プラグインハイブリッド車両のバッテリ制御システムに関する。当該制御システムは、ヒータ、記憶部、及び制御部を備える。ヒータは、前記外部充電の際に前記バッテリを加温する。記憶部には、前記バッテリの温度と前記バッテリに対する充電電力上限値及び放電電力上限値との対応関係を示す温度−電力上限値マップと、前記バッテリのSOCと前記バッテリに対する充電電力上限値及び放電電力上限値との対応関係を示すSOC−電力上限値マップが記憶されている。制御部は、前記温度−電力上限値マップから、前記外部充電時の前記バッテリの加温目標温度に対応する第1の充電電力上限値を求め、前記SOC−電力上限値マップから、前記第1の充電電力上限値に対応するSOCを求め、当該SOCを前記外部充電における充電目標SOCに設定する。
本発明によれば、バッテリの加温によって引き上げられた温度ベースの充電電力上限値にSOCベースの充電電力上限値が揃うように、充電目標SOCが設定される。これにより、SOCベースの充電電力制限に伴う内燃機関の始動を従来よりも抑制させることが可能となる。
図1に、本実施形態に係るバッテリ制御システム及び当該システムが搭載されたプラグインハイブリッド車両の構成を例示する。なお、図示を簡略化するために、図1では、本実施形態に係るバッテリ制御システムとの関連性の低い構成については適宜図示を省略している。また、図1の一点鎖線は信号線を表している。
なお、メインバッテリ10の放充電電力の取り扱いについて、慣例的に放電電力は正符号、充電電力は負符号で表わされる。これを踏まえて、以下の実施形態では、特に断りのない限り、充電電力の大小関係は絶対値ベースで比較されるものとする。
例えば「バッテリ温度ベースの充電電力上限値Win_T及びSOCベースの充電電力上限値Win_Sの低い方」とは、|Win_T|と|Win_S|の低い方を指す、つまり0に近い方を指すものとする。また例えば「回生電力Wrが充電電力上限値Winを超過する」とは、|Wr| > |Win|との大小関係を表わすものとする。
図1について、メインバッテリ10から出力された直流電力は昇降圧DC/DCコンバータ12にて昇圧される。昇圧された直流電力はインバータ14にて直交変換される。変換後の交流電力は回転電機MG1,MG2の少なくとも一方に供給される。
例えば内燃機関ENGを駆動させずに回転電機の駆動力のみにて車両を走行させるEV走行モードでは、メインバッテリ10から回転電機MG2に電力が供給され、これにより得られた駆動力が動力分配機構16を介して車輪18に伝達される。
回転電機MG2に加えて内燃機関ENGからも駆動力を出力させるHV走行モードでは、内燃機関ENGの駆動力の一部が動力分配機構16を介して車輪18に伝達される。残りの駆動力は動力分配機構16を介して回転電機MG1に伝達され、これにより回転電機MG1が発電駆動される。その発電電力が回転電機MG2に供給され、これにより得られた駆動力が動力分配機構16を介して車輪18に伝達される。
EV走行モードからHV走行モードに切り替わる際には、回転電機MG1に電力を供給してクランキングトルクを生じさせ、内燃機関ENGを始動させる。例えばメインバッテリ10に対する放電電力上限値Woutを超過するような駆動要求が生じた際には、回転電機MG2の出力だけでは要求された駆動力を賄い切れないので、EV走行からHV走行に切り替わる。
また、車両の制動時に生じる回生電力Wrが、メインバッテリ10に対する充電電力上限値Winを超過する場合(|Wr| > |Win|)は、メインバッテリ10を保護する観点から、強制的に回生電力Wrの一部を回転電機MG1に供給してクランキングトルクを生じさせる。これにより内燃機関ENGが始動して、車両の走行モードはEV走行からHV走行に切り替わる。
なお、メインバッテリ10に対する充電電力上限値Winとは、後述するバッテリ温度ベースの充電電力上限値Win_T及びSOCベースの充電電力上限値Win_Sの両者が含まれる。両者のうちの低い方(0に近い方)を超過するような回生電力Wrが生じると、上記のようなEV走行からHV走行への強制的な切り替えが実行される。
また、図1に示す車両には、メインバッテリ10と昇降圧DC/DCコンバータ12とを繋ぐ電路から分岐して、降圧DC/DCコンバータ20に接続される分岐電路が設けられる。降圧DC/DCコンバータ20によって降圧された直流電力は補機バッテリ22及び制御部24に供給される。
加えて、制御部24によってヒータリレー26がオフ状態からオン状態に切り替えられると、降圧DC/DCコンバータ20によって降圧された直流電力はバッテリヒータ28にも供給される。バッテリヒータ28によりメインバッテリ10が加温される。
また、図1に例示するプラグインハイブリッド車両は、外部のAC電源30からメインバッテリ10への充電(外部充電またはプラグイン充電)が可能となっている。外部充電は、本実施形態に係るバッテリ制御システムによって制御される。なお、AC電源30は例えば家庭用の単相100V交流電源や単相200V交流電源である。
外部充電に当たり、AC電源30のコネクタ32が車両に設けられたコネクタ34に接続される。制御部24によって充電リレー36がオフ状態からオン状態に切り替わると、AC電源30から供給された交流電力が充電器38によって交直変換及び昇圧され、変換及び昇圧後の直流電力がメインバッテリ10に供給される。
<バッテリ制御システム>
本実施形態に係るバッテリ制御システムは、メインバッテリ10、充電器38、充電リレー36、バッテリ電流センサ37、バッテリ電圧センサ39、バッテリ温度センサ40、バッテリヒータ28、ヒータリレー26、及び制御部24を含んで構成される。
本実施形態に係るバッテリ制御システムは、メインバッテリ10、充電器38、充電リレー36、バッテリ電流センサ37、バッテリ電圧センサ39、バッテリ温度センサ40、バッテリヒータ28、ヒータリレー26、及び制御部24を含んで構成される。
メインバッテリ10は、ニッケル水素やリチウムイオン電池等の二次電池から構成される。例えばメインバッテリ10は、1〜5V程度の電池セル(単電池)を複数積層させたスタック(積層体)から構成される。
充電器38は、外部のAC電源30から供給される交流電力を直流電力に変換させるとともに、変換後の直流電力をメインバッテリ10の電圧(端子電圧)まで昇圧させる。充電器38は、例えばPFC(Power Factor Correction:力率補正)回路と絶縁型のDC/DCコンバータを備える。
制御部24は、例えばコンピュータから構成され、演算回路であるCPU42及び記憶部44を備える。記憶部44はSRAM等の揮発性メモリ及びROMやハードディスク等の不揮発性メモリを含んで構成される。記憶部44には後述する加温目標温度Tw、温度−電力上限値マップ、SOC−電力上限値マップ、及び充電目標SOC設定フローを実行するためのプログラム等が記憶されている。
制御部24は、車両内の種々の機器を制御する。例えば、昇降圧DC/DCコンバータ12及びインバータ14の図示しないスイッチング素子のオンオフ制御を介して、回転電機MG1,MG2の回転数やトルクを制御する。また、降圧DC/DCコンバータ20の図示しないスイッチング素子のオンオフ制御を介して降圧動作を制御する。
また制御部24は、車両に搭載された各種センサから検出値を受信する。具体的にはバッテリ電圧センサ39、バッテリ電流センサ37、及びバッテリ温度センサ40から、それぞれメインバッテリ10の電圧値Vb、電流値Ib、及び温度Tbを受信する。またヒータ温度センサ46からバッテリヒータ28の温度を受信する。
さらに制御部24は、図示しないタイマー充電スイッチから、外部充電の充電開始時刻または充電終了時刻を受信する。例えば外部のAC電源30のコネクタ32を車両のコネクタ34に接続した状態で、車両の乗員により、充電終了時刻として、次回の車両始動時刻が入力される。制御部24は、充電終了時刻やメインバッテリ10のSOC等から外部充電の開始時刻を算出(逆算)する。
制御部24に設けられたタイマーにより、外部充電の開始時刻に到達したことを検知すると、制御部24は充電リレー36をオフ状態からオン状態に切り替える。これにより外部のAC電源30から充電器38を介してメインバッテリ10に電力が供給される。制御部24は、バッテリ電流センサ37が検出するバッテリ電流Ibを積算することにより、メインバッテリ10のSOCを算出する。メインバッテリ10のSOCが後述する充電目標SOCに到達すると、制御部24は充電リレー36をオン状態からオフ状態に切り替えて、外部充電を終了させる。
また、外部充電の際に、メインバッテリ10の温度Tbが後述する加温目標温度Tw未満である場合には、制御部24によってシステムメインリレー41及びヒータリレー26がオフ状態からオン状態に切り替えられる。これによりAC電源30からシステムメインリレー41、降圧DC/DCコンバータ20及びヒータリレー26を経由して、バッテリヒータ28に直流電力が供給される。これによりメインバッテリ10が加温される。制御部24は、バッテリ温度センサ40が検出するバッテリ温度Tbをモニタリングし、メインバッテリ10の温度が加温目標温度Twに到達すると、システムメインリレー41及びヒータリレー26をオン状態からオフ状態に切り替える。
加温目標温度Twは、図2に示す温度−電力上限値マップと、メインバッテリ10に要求される最大電力値とに応じて予め定められる。温度−電力上限値マップには、メインバッテリ10の温度Tbと、メインバッテリ10に対する放電電力上限値Wout_T及び充電電力上限値Win_Tの対応関係が記録されている。この対応関係は、図2のように特性線によって記録されていてもよいし、表形式で記録されていてもよい。また当該マップについて、横軸はバッテリ温度Tbを示し、縦軸は正側が放電電力上限値Wout_T[kW]、負側が充電電力上限値Win_T[kW]を示す。
当該マップに例示されているように、バッテリ温度Tbが低いほど放電電力上限値Wout_T及び充電電力上限値Win_Tが低めに(絞り目に)定められる。このような特性を踏まえ、例えばEV走行にて想定される最大放電電力値Wout_Mに対応するバッテリ温度を温度−電力上限値マップから求め、これを加温目標温度Twとして予め記憶部44に記憶させる。
なお以下では、バッテリ温度Tbに基づく放電電力上限値Wout_T及び充電電力上限値Win_Tを、バッテリ温度ベースの放電電力上限値Wout_T及び充電電力上限値Win_Tと呼ぶ。
本実施形態に係るバッテリ制御システムでは、上述した温度−電力上限値マップと、後述するSOC−電力上限値マップを介して、加温目標温度Twに応じた外部充電の充電目標SOCを設定している。
図3には、SOC−電力上限値マップが例示されている。SOC−電力上限値マップには、メインバッテリ10のSOCと放電電力上限値Wout_S及び充電電力上限値Win_Sとの対応関係が記録されている。この対応関係は、図3のように特性線によって記録されていてもよいし、表形式で記録されていてもよい。また当該マップについて、横軸はメインバッテリ10のSOCを示し、縦軸は正側が放電電力上限値Wout_S[kW]、負側が充電電力上限値Win_S[kW]を示す。
なお、図示を簡略化するため、図3では、充電電力上限値Win_Sの特性線のみを示し、放電電力上限値Wout_Sの特性線については図示を省略する。また以下では、メインバッテリ10のSOCに基づく放電電力上限値Wout_S及び充電電力上限値Win_Sを、SOCベースの放電電力上限値Wout_S及びSOCベースの充電電力上限値Win_Sと呼ぶ。
上述したように、メインバッテリ10が高SOCであるときに大電力が供給されると過充電のおそれがある。このことから、SOC−電力上限値マップでは、メインバッテリ10のSOCが高くなるほど充電電力上限値Win_Sが低め(絞り目)、つまり0に近づくように設定されている。
外部充電によりメインバッテリ10のSOCが高くなる(例えば初期値SOC_d)と、SOCベースの充電電力上限値Win_Sが低く(0に近く)なる(例えばWin_d)。そうなると、車両走行中に生じた回生電力WrがWin_Sを超過(|Wr| > |Win_S|)し易くなり、その結果、内燃機関ENGが強制始動されEV走行がHV走行に切り替わってしまう。
内燃機関ENGの強制始動を抑制するためには、SOCベースの充電電力上限値Win_Sを(正確には|Win_S|を)引き上げればよい。しかしながら、図3のSOC−電力上限値マップにて示されているように、充電電力上限値Win_Sを引き上げるには、外部充電の際の充電目標SOCを引き下げなければならない。つまり充電電力上限値Win_Sの過度な引き上げは、外部充電における充電不足に繋がる。
その上、SOCベースの充電電力上限値Win_Sをバッテリ温度ベースの充電電力上限値Win_Tより引き上げても(|Win_S| > |Win_T|)、回生電力Wrがバッテリ温度ベースの充電電力上限値Win_Tを超過すれば(|Wr| > |Win_T|)内燃機関ENGが強制始動されてしまうのであるから、そのようなSOCベースの充電電力上限値Win_Sの引き上げは過度のものとなる。
そこで本実施形態では、図2の温度−電力上限値マップにおける加温目標温度Twに対応する充電電力上限値Win_Twを、図3のSOC−電力上限値マップにプロットする。つまりWin_S=Win_Twとする。さらに、これに対応するSOC_Twを取得し、当該SOC_Twを外部充電の充電目標SOCに設定している。このようにすることで、SOCベースの充電電力上限値Win_Sはバッテリ温度ベースの充電電力上限値Win_Tに揃えられる(引き上げられる)。この結果、SOCベースの充電電力上限値Win_Sによる内燃機関ENGの強制始動を従来よりも抑制可能となる。
<外部充電における充電目標SOC設定フロー>
図4には、本実施形態に係るバッテリ制御システムによる、充電目標SOCの設定フローが例示されている。本フローは、例えば外部充電(プラグイン充電)の前段階フローとして実行してもよい。すなわち、タイマー充電機能により制御部24が起動すると、制御部24はまず図4に示すフローを実行し、これにより求められた充電目標SOCに基づいて、外部のAC電源30からの受電を開始する。
図4には、本実施形態に係るバッテリ制御システムによる、充電目標SOCの設定フローが例示されている。本フローは、例えば外部充電(プラグイン充電)の前段階フローとして実行してもよい。すなわち、タイマー充電機能により制御部24が起動すると、制御部24はまず図4に示すフローを実行し、これにより求められた充電目標SOCに基づいて、外部のAC電源30からの受電を開始する。
制御部24は、バッテリ温度センサ40からメインバッテリ10の温度Tbを取得し、この温度Tbが記憶部44に記憶された加温目標温度Tw未満であるか否かを判定する(S10)。メインバッテリ10の温度Tbが加温目標温度Tw以上である場合には、バッテリヒータ28によるメインバッテリ10の加温が行われない。そこで制御部24は、充電目標SOCを、予め定められた初期値(デフォルト値)SOC_dに設定して(S12)、本フローを終了する。
メインバッテリ10の温度Tbが加温目標温度Tw未満である場合には、バッテリヒータ28によるメインバッテリ10の加温が行われる。制御部24は、記憶部44から温度−電力上限値マップ(図2)を呼び出し、加温目標温度Twに対応する充電電力上限値Win_Twを求める(S14)。つまりWin_T=Win_Twとする。
さらに制御部24は、記憶部44からSOC−電力上限値マップ(図3)を呼び出し、これにステップS14にて求めた充電電力上限値Win_Twをプロットする。つまりWin_S=Win_Twとする。次に制御部24は、SOC−電力上限値マップにおいてWin_Twに対応するSOC_Twを求める(S16)。
続いて制御部24は、ステップS16で求めたSOC_Twを、外部充電における充電目標SOCに設定する(S18)。その後制御部24は充電リレー36をオフ状態からオン状態に切り替えて、外部充電を実行する。その間制御部24は、メインバッテリ10のSOCを監視し、そのSOCが充電目標SOC_Twに到達するまで外部充電を継続させる。またシステムメインリレー41及びヒータリレー26をオフ状態からオン状態に切り替えて、AC電源30からバッテリヒータ28に電力を供給させ、メインバッテリ10を加温目標温度Twまで加温させる。
なお、上述図4のフローチャートでは、ステップS10においてバッテリ温度Tbと加温目標温度Twとを比較していたが、加温目標温度Twの代わりに閾値温度Tthを設定してもよい。例えば閾値温度Tthを0℃として、ステップS10を、メインバッテリ10の凍結有無を判定するようなステップとしてもよい。
10 メインバッテリ、24 制御部、26 ヒータリレー、28 バッテリヒータ、30 外部のAC電源、37 バッテリ電流センサ、39 バッテリ電圧センサ、40 バッテリ温度センサ、44 記憶部、46 ヒータ温度センサ。
Claims (1)
- 内燃機関と回転電機を駆動源とし、外部電源からバッテリを充電させる外部充電が可能な、プラグインハイブリッド車両のバッテリ制御システムであって、
前記外部充電の際に前記バッテリを加温するヒータと、
前記バッテリの温度と前記バッテリに対する充電電力上限値及び放電電力上限値との対応関係を示す温度−電力上限値マップと、前記バッテリのSOCと前記バッテリに対する充電電力上限値及び放電電力上限値との対応関係を示すSOC−電力上限値マップが記憶された記憶部と、
前記温度−電力上限値マップから、前記外部充電時の前記バッテリの加温目標温度に対応する第1の充電電力上限値を求め、前記SOC−電力上限値マップから、前記第1の充電電力上限値に対応するSOCを求め、当該SOCを前記外部充電における充電目標SOCに設定する制御部と、
を備えることを特徴とする、プラグインハイブリッド車両のバッテリ制御システム。
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CN110228396A (zh) * | 2018-12-06 | 2019-09-13 | 蔚来汽车有限公司 | 增加电池包续航里程的方法、装置、控制器和介质 |
JP2020022301A (ja) * | 2018-08-02 | 2020-02-06 | トヨタ自動車株式会社 | 車両 |
EP3753778A1 (en) * | 2019-06-20 | 2020-12-23 | Quanta Computer Inc. | Smart battery device and charging method |
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