JP2017132283A - 乗員保護システム用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員保護装置の誤作動を防止するとともに、早期に衝突による衝撃を検出可能な乗員保護システム用制御装置の提供。
【解決手段】エアバッグECU1のECUハウジング2は、取付孔21e1、21e2、21e3に挿入された締付ネジにより、車両に取り付けられている。取付孔21e1、21e2、21e3を頂点として、ハウジング多角形PHが形成されている。一方、プリント基板3は、スクリュー孔3a1、3a2、3a3に挿入されたスクリューにより、ECUハウジング2に取り付けられている。スクリュー孔3a1、3a2、3a3を頂点として、基板多角形PSが形成されている。加速度センサ41は、ハウジング多角形PHと基板多角形PSとが重畳した領域VR内に形成され、スクリュー孔3a1、3a3を互いに結んだ固定点結線CLの上に配置されている。固定点結線CLの延びる方向は、加速度センサ41の加速度検出方向と一致している。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗員保護装置の作動を制御する乗員保護システム用制御装置に関する。
近年、衝突時に乗員を保護するための乗員保護システムが設けられた車両が普及している。乗員保護システムには、エアバッグ装置やシートベルトプリテンショナといった乗員保護装置の作動を制御するための制御装置が含まれている。当該制御装置は、ハウジング内に、衝撃センサが取り付けられた回路基板が収容されて形成されている。乗員保護システムの制御装置は、衝撃センサによって車両に発生した衝撃が検出された場合に、乗員保護装置を作動させて衝突の衝撃から乗員を保護している。
上述したような乗員保護システムの制御装置においては、車両に衝突が発生していない場合における乗員保護装置の誤作動を防止するために、衝撃センサによる不必要な衝撃検出を防ぐ必要があった。特に、衝撃センサが設けられた回路基板は、車両の振動等によって共振が発生することがあるため、衝撃センサが当該共振に起因して発生した衝撃を誤検出することを防止する必要があった。この課題に対し、下記の特許文献1に記載された従来技術があった。この従来技術による制御装置は、回路基板をハウジングに取り付けるための基板取付穴を頂点として形成される最も狭い領域と、ハウジングを車両に取り付けるための車両取付穴を頂点として形成される領域とが重なる領域に、衝撃センサを配置している。これにより当該制御装置においては、車両の振動等による不要な衝撃検出を防ぎ、乗員保護装置の誤作動を防止することができる。
特開2011−75442号公報
しかしながら、乗員保護システムの制御装置は、乗員保護装置の誤作動を防止することに加えて、実際に車両に衝突が発生した場合には、乗員を保護するために、早期に車両に発生した衝撃を検出する必要があった。通常、衝突によって車両に発生した衝撃は、車両からハウジングを介して回路基板に形成された衝撃センサへと伝達する。したがって、衝突によって車両に発生した衝撃を、短時間で回路基板から衝撃センサへと伝える必要があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗員保護装置の誤作動を防止するとともに、早期に衝突による衝撃を検出可能な乗員保護システム用制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る乗員保護システム用制御装置の発明は、ハウジングと、衝撃検出センサが取り付けられ、ハウジングの内部に収容された回路基板と、を備えた乗員保護システム用制御装置であって、ハウジングは、車両に取り付けられるための複数の車両取付点を所定位置に有しており、回路基板には、ハウジングに固定されるための複数の基板固定点が設けられており、衝撃検出センサは、3個以上の車両取付点を頂点としたハウジング多角形と、3個以上の基板固定点を頂点とした基板多角形とが重畳した領域内であって、かつ、いずれか2つの基板固定点を結んだ直線である固定点結線の上に配置されている。
この構成によれば、衝撃検出センサは、いずれか2つの基板固定点を結んだ直線である固定点結線の上に配置されている。これにより、衝突によって車両に発生した衝撃が、ハウジングに固定された回路基板の基板固定点を介して、固定点結線の両端部から衝撃検出センサへと伝わるため、早期に衝突による衝撃を検出することが可能になる。
また、衝撃検出センサは、車両に取り付けられるための3個以上の車両取付点を頂点としたハウジング多角形と、ハウジングに固定されるための3個以上の基板固定点を頂点とした基板多角形とが重畳した領域に配置されている。これにより、衝撃検出センサを、回路基板の共振等が発生しない安定した部位に設けることができる。したがって、回路基板の共振等による不要な衝撃検出を防ぎ、車両振動等による乗員保護装置の誤作動を防止することができる。
本発明の実施形態1によるエアバッグECUの分解斜視図 図1に示したエアバッグECUの内部を示す模式的な平面図 実施形態2によるエアバッグECUの内部を示す模式的な平面図
<実施形態1>
(実施形態1の構成)
図1および図2に基づき、本発明の実施形態1によるエアバッグECU1について説明する。エアバッグECU1は車両7に取り付けられており、乗員保護システム用制御装置に該当する。以下、図1において矢印によって示した方向を、エアバッグECU1の上方および下方として説明するが、これは、車両7におけるエアバッグECU1の実際の取付方向とは無関係である。また、車両7の前後方向および左右方向とエアバッグECU1との関係は、図2において矢印にて示したとおりである。また、図2において、加速度センサ41以外の電子部品4、スクリュー6および締付ネジ73は省略されている。
エアバッグECU1は、ロアケース21とアッパーケース22とが係合して形成されるECUハウジング2を備えている。ECUハウジング2は、ハウジングに該当する。ECUハウジング2の内部には、プリント基板3が収容されている。プリント基板3は、回路基板に該当する。
ロアケース21は、圧延鋼板等の鉄製の板材がプレス成形されて、平面視が略矩形状を呈するように形成されている。図1に示したように、ロアケース21は中央に略矩形状を呈した平板部21aを備えており、平板部21aの周囲には、上方に向けて絞られた複数のスクリュー座面21b(図1において2個のみ示す)がそれぞれ形成されている。各々のスクリュー座面21bには、前述したプリント基板3を固定するための連結孔21cが形成されている。
平板部21aの1辺からは、取付フランジ21dが突出している。取付フランジ21dは平板部21aの外周縁に延在しており、その両端部において一対の取付孔21e1、21e2が貫通している。また、ロアケース21において、平板部21aの他辺の端部からは取付片21fが突出しており、取付片21fには取付孔21e3が貫通している(図2示)。図2に示したように、取付孔21e1、21e2、21e3は、ロアケース21の所定位置に配置されている。複数の取付孔21e1、21e2、21e3は、説明の便宜上、互いに異なる符号を付しているが、すべて同一の形状および同一の大きさを有したものでよい。各々の取付孔21e1、21e2、21e3の中心は、車両取付点に該当する。
一方、アッパーケース22は合成樹脂材料により箱状に一体成形され、平面視が略矩形状を呈するように形成されている。図1に示すように、アッパーケース22は、平板状の天井部22aと天井部22aに連結された4枚の側板部22bを有している(図1において、3枚のみ示す)。側板部22bのうちの一つには開口22cが設けられ、後述するコネクタ5の配置空間が形成されている。
プリント基板3は、絶縁性の樹脂が含浸した矩形状の基材上に、銅箔等によってパターン配線(図示せず)が配されることにより形成されている。プリント基板3上には、複数の電子部品4が配置されている。電子部品4には、CPUのほか、昇圧回路を構成するスイッチング素子、ダイオード、インダクタ、コンデンサ等が含まれている。また、電子部品4には、衝突時に車両7に加えられた衝撃を検出する加速度センサ41も含まれている。加速度センサ41は、衝撃検出センサに該当する。さらに、プリント基板3の端部には、複数のターミナル51を収容したコネクタ5が取り付けられており、外部からの電力の供給および外部との間の信号のやり取りが可能に形成されている。
プリント基板3には、プリント基板3をロアケース21およびアッパーケース22に取り付けるための複数のスクリュー孔3a1、3a2、3a3(図1においてスクリュー孔3a1、3a2のみ示す)が貫通している。図2に示すように、複数のスクリュー孔3a1、3a2、3a3は、説明の便宜上、互いに異なる符号を付しているが、すべて同一の形状および同一の大きさを有したものでよい。各々のスクリュー孔3a1、3a2、3a3の中心は、基板固定点に該当する。
前述したアッパーケース22の天井部22aの下面からは、図示しない複数の連結ボスが下方に向けて延びており、各々の連結ボスの端面には、ナット部材22d(図1示)が熱圧入によって装着されている。ナット部材22dは金属材料にて形成され、それぞれ雌ネジが形成されている。
プリント基板3がロアケース21上に載置された状態で、アッパーケース22はプリント基板3を覆うようにロアケース21に上方から係合される。この状態において、下方から3本のスクリュー6が、それぞれロアケース21の連結孔21cおよびプリント基板3のスクリュー孔3a1、3a2、3a3に挿入される。各々のスクリュー6が、アッパーケース22のナット部材22dに締め付けられることによって、ロアケース21、アッパーケース22およびプリント基板3が連結され、エアバッグECU1が完成する。
図1に示すように、車両7のフロアパネル71上には、取付ブラケット72が固定されている。取付ブラケット72には、上方に向けて絞られた一対の取付台座72aが形成されている。一方の取付台座72aには、一対の締付孔72bが互いに所定距離だけ離れた位置に貫通している。また、他方の取付台座72aには1つの締付孔72bが貫通している。取付台座72aの下面には、図示しないウェルドナットが、それぞれの締付孔72bに対応する位置に固着されている。エアバッグECU1を取付台座72a上に載置した状態で、ロアケース21の取付孔21e1、21e2、21e3に、上方から複数の締付ネジ73が貫通している。各々の締付ネジ73が、取付ブラケット72のウェルドナットに対し締め付けられることにより、エアバッグECU1は、取付台座72a上に固定されている。
図2に示したように、ロアケース21に形成された複数の取付孔21e1、21e2、21e3の中心は、ロアケース21の平面視において、それぞれ略直角三角形の頂点となるように配置されている。また、複数のスクリュー孔3a1、3a2、3a3の中心も、プリント基板3の平面視において、それぞれ略直角三角形の頂点となるように配置されている。ここで、以下、各々の取付孔21e1、21e2、21e3を頂点とした直角三角形(図2において、左下がりの斜線によるハッチングにて示す)をハウジング多角形PHと言う。また、それぞれのスクリュー孔3a1、3a2、3a3を頂点とした直角三角形(図2において、右下がりの斜線によるハッチングにて示す)を基板多角形PSと言う。
加速度センサ41は、ハウジング多角形PHと基板多角形PSとが重畳した領域VR内(重畳した領域内に該当する)に形成されている。厳密にいえば、加速度センサ41の中央部であって、伝達された加速度を検出する部位(図2において黒丸にて示す)が、ハウジング多角形PHと基板多角形PSとが重畳した領域VR内に形成されている。また、加速度センサ41は、スクリュー孔3a1の中心とスクリュー孔3a3の中心とを結んだ直線である、固定点結線CLの上に配置されている。加速度センサ41は、車両7の前後方向に働く加速度および車両7の左右方向に働く加速度を検出可能に形成されている。したがって、上述した固定点結線CLの延びる方向は、加速度センサ41が加速度を検出可能な車両7の左右方向と一致している(図2示)。
さらに、加速度センサ41は、固定点結線CL上(固定点結線上に該当する)において、最寄りのスクリュー孔3a1との間の距離Dが、固定点結線CLのうち、前述した領域VRに含まれる部位の長さLの1/2以下となる位置に配置されている。厳密にいえば、前述した図2において黒丸にて示した加速度センサ41の中央部とスクリュー孔3a1の中心との間の距離Dが、固定点結線CLのうち、領域VRに含まれる部位の長さLの1/2以下となる位置に配置されている。距離Dは、衝撃検出センサと最寄りの基板固定点との間の距離に該当する。
エアバッグECU1は、衝突による衝撃を検出する図示しないサテライトセンサおよび乗員保護装置であるエアバッグ装置と接続されている。エアバッグECU1は、加速度センサ41またはサテライトセンサによる検出値に基づいて、車両7に衝突が発生したと判定し、エアバッグ装置を作動させる。エアバッグECU1は、エアバッグ装置に代えて、またはエアバッグ装置に加えて、シートベルトプリテンショナを作動させるように形成されていてもよい。
(実施形態1の作用効果)
本実施形態によれば、加速度センサ41は、2つのスクリュー孔3a1、3a3の中心同士を結んだ直線である固定点結線CLの上に配置されている。これにより、衝突によって車両7に発生した衝撃が、固定点結線CLの両端に位置するスクリュー孔3a1、3a3に挿入されてECUハウジング2に固定された一対のスクリュー6を介して、固定点結線CLの両端部から加速度センサ41へと伝わる。このため、早期に衝突による衝撃を検出することが可能になる。
加速度センサ41は、取付孔21e1、21e2、21e3の中心を頂点としたハウジング多角形PHと、スクリュー孔3a1、3a2、3a3の中心を頂点とした基板多角形PSとが重畳した領域VR内に配置されている。これにより、加速度センサ41を、プリント基板3の共振等が発生しない安定した部位に設けることができる。したがって、プリント基板3の共振等による不要な衝撃検出を防ぎ、車両7の振動等による乗員保護装置の誤作動を防止することができる。
固定点結線CLの延びる方向は、加速度センサ41による衝撃検出の方向と一致している。これにより、車両7に発生した左右方向の衝撃が、検出する衝撃の方向に加速度センサ41を挟んだ位置にある双方のスクリュー6を介して加速度センサ41へと効率的に伝わる。このため、よりいっそう早期に衝突による衝撃を検出することが可能になる。
固定点結線CL上において、加速度センサ41と最寄りのスクリュー孔3a1の中心との間の距離Dが、固定点結線CLのうち、領域VRに含まれる部位の長さLの1/2以下となるように、加速度センサ41が配置されている。これにより、加速度センサ41をスクリュー孔3a1に挿入されたスクリュー6の近傍に配置することができる。このため、車両7に発生した衝撃が、最寄りのスクリュー6を介して加速度センサ41へと伝わり、さらに早期に衝突による衝撃を検出することが可能になる。
<実施形態2>
(実施形態2の構成)
図3に基づき、実施形態2によるエアバッグECU1Aについて説明する。尚、車両7の前後方向および左右方向とエアバッグECU1Aとの関係は、図3において矢印にて示したとおりである。また、図3においては、図2と同様に、加速度センサ41以外の電子部品4、スクリュー6および締付ネジ73は省略されている。本実施形態において、プリント基板3には、4個のスクリュー孔3a4、3a5、3a6、3a7が貫通している。各々のスクリュー孔3a4、3a5、3a6、3a7の中心は、基板固定点に該当する。プリント基板3は、スクリュー孔3a4、3a5、3a6、3a7に挿入されたスクリュー6により、ECUハウジング2に取り付けられている。スクリュー孔3a4、3a5、3a6、3a7の中心は、プリント基板3の平面視において、それぞれ略正方形の頂点となるように配置されている。プリント基板3上には、それぞれのスクリュー孔3a4、3a5、3a6、3a7の中心を頂点として基板多角形PS1(図3において、右下がりの斜線によるハッチングにて示す)が形成されている。
加速度センサ41の中央部であって、伝達された加速度を検出する部位は、実施形態1と同様に、ハウジング多角形PHと基板多角形PS1とが重畳した領域VR1内(重畳した領域内に該当する)に形成されている。図3に示したように、ハウジング多角形PHと基板多角形PS1とが重畳した領域VR1内には、固定点結線CL1と固定点結線CL2とが形成されている。固定点結線CL1は、スクリュー孔3a4の中心とスクリュー孔3a5の中心とを結んだ直線であり、固定点結線CL2は、スクリュー孔3a6の中心とスクリュー孔3a7の中心とを結んだ直線である。本実施形態において加速度センサ41は、車両7前方側(車両前方側に該当する)に位置する固定点結線CL1の上に配置されている(図3において、当該加速度センサ41を実線にて示す)。これに対し、仮に、図3の下方が車両7前方側であった場合、加速度センサ41は、もう一つの固定点結線CL2の上に配置される(図3において、その場合の加速度センサ41を破線にて示す)。
本実施形態においても、固定点結線CL1、CL2の延びる方向は、加速度センサ41が加速度を検出可能な車両7の左右方向と一致している。また、加速度センサ41は、固定点結線CL1上において、最寄りのスクリュー孔3a4の中心との間の距離D1が、固定点結線CL1のうち、領域VR1に含まれる部位の長さL1の1/2以下となる位置に配置されている。距離D1は、衝撃検出センサと最寄りの基板固定点との間の距離に該当する。本実施形態におけるその他の構成は、実施形態1と同様であるため、これ以上の説明は省略する。
(実施形態2の作用効果)
エアバッグECU1Aにおいて、ハウジング多角形PHと基板多角形PS1とが重畳した領域VR1内に、複数の固定点結線CL1、CL2が形成されている。そして、加速度センサ41は、複数の固定点結線CL1、CL2のうち、車両7前方側に位置する固定点結線CL1の上に配置されている。これにより、車両7の前方からの衝撃を早期に検出することができ、車両前方において発生した衝突に対して、乗員保護装置を早期に作動させることができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
実施形態1において、スクリュー孔3a1の中心とスクリュー孔3a2の中心とを結んだ、車両7の前後方向に延びた線を固定点結線とし、加速度センサ41を、当該固定点結線上に配置してもよい。また、実施形態2において、スクリュー孔3a4の中心とスクリュー孔3a7の中心とを結んだ、車両7の前後方向に延びた線を固定点結線とし、加速度センサ41を、当該固定点結線上に配置してもよい。これらの場合、それぞれ加速度センサ41が配置された固定点結線が延びる方向は、加速度センサ41が加速度を検出可能な車両7の前後方向と一致するように設定することができる。
ハウジング多角形PHおよび基板多角形PSは、三角形または四角形でなければならないわけではなく、五角形以上であってもよい。
ハウジング2を車両7に取り付けるための取付孔21e1、21e2、21e3は、ハウジング2において、いくつ設けられていてもよい。また、プリント基板3をハウジング2に取り付けるためのスクリュー孔3a1、3a2、3a3も、プリント基板3においていくつ形成されていてもよい。
ECUハウジング2において、取付孔21e1、21e2、21e3が4個以上形成されている場合、ハウジング多角形PHは、ECUハウジング2に形成されたすべての取付孔21e1、21e2、21e3を用いて形成されている必要はない。ハウジング多角形PHは、少なくとも、3個以上の取付孔21e1、21e2、21e3の中心を頂点として形成されていればよい。
また、プリント基板3において、スクリュー孔3a1、3a2、3a3が5個以上形成されている場合、基板多角形PSは、プリント基板3に形成されたすべてのスクリュー孔3a1、3a2、3a3を用いて形成されている必要はない。基板多角形PSは、少なくとも、3個以上のスクリュー孔3a1、3a2、3a3の中心を頂点として形成されていればよい。
ECUハウジング2を車両7に取り付けるための車両取付点として、必ずしもECUハウジング2に取付孔21e1、21e2、21e3が貫通している必要はない。例えば、ECUハウジング2にスタッドボルトを設け、ブラケット等に形成した取付孔に当該スタッドボルトを挿入し、ブラケットから突出したスタッドボルトにナットを締め付けた後、ブラケットを車両7に固定してもよい。
また、プリント基板3をECUハウジング2に取り付けるための基板固定点として、必ずしもプリント基板3にスクリュー孔3a1、3a2、3a3が形成されている必要はない。例えば、複数の基板固定点において、熱かしめ等することによって、プリント基板3をECUハウジング2に固定してもよい。
図面中、1,1AはエアバッグECU(乗員保護システム用制御装置)、2はECUハウジング(ハウジング)、3はプリント基板(回路基板)、3a1,3a2,3a3,3a4,3a5,3a6,3a7はスクリュー孔(基板固定点)、7は車両、21e1,21e2,21e3は取付孔(車両取付点)、41は加速度センサ(衝撃検出センサ)、CL,CL1,CL2は固定点結線、PHはハウジング多角形、PS,PS1は基板多角形、VR,VR1はハウジング多角形と基板多角形とが重畳した領域を示している。

Claims (4)

  1. ハウジング(2)と、
    衝撃検出センサ(41)が取り付けられ、前記ハウジングの内部に収容された回路基板(3)と、
    を備えた乗員保護システム用制御装置(1、1A)であって、
    前記ハウジングは、車両(7)に取り付けられるための複数の車両取付点(21e1、21e2、21e3)を所定位置に有しており、
    前記回路基板には、前記ハウジングに固定されるための複数の基板固定点(3a1、3a2、3a3、3a4、3a5、3a6、3a7)が設けられており、
    前記衝撃検出センサは、
    3個以上の前記車両取付点を頂点としたハウジング多角形(PH)と、3個以上の前記基板固定点を頂点とした基板多角形(PS、PS1)とが重畳した領域(VR、VR1)内であって、かつ、いずれか2つの前記基板固定点を結んだ直線である固定点結線(CL、CL1、CL2)の上に配置された乗員保護システム用制御装置。
  2. 前記固定点結線の延びる方向は、前記衝撃検出センサによる衝撃検出の方向と一致する請求項1記載の乗員保護システム用制御装置。
  3. 前記固定点結線上において、前記衝撃検出センサと最寄りの前記基板固定点(3a1、3a4)との間の距離(D、D1)が、前記固定点結線のうち、前記ハウジング多角形と前記基板多角形とが重畳した領域に含まれる部位の長さ(L、L1)の1/2以下である請求項1または2に記載の乗員保護システム用制御装置。
  4. 前記ハウジング多角形と前記基板多角形(PS1)とが重畳した領域(VR1)内に、複数の前記固定点結線(CL1、CL2)が形成されており、
    前記衝撃検出センサは、複数の前記固定点結線のうち、車両前方側に位置する前記固定点結線(CL1)の上に配置された請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の乗員保護システム用制御装置(1A)。
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JP2022017992A (ja) * 2020-07-14 2022-01-26 株式会社クボタ 電気装置
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