JP2017132006A - 電動工具 - Google Patents

電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2017132006A
JP2017132006A JP2016014715A JP2016014715A JP2017132006A JP 2017132006 A JP2017132006 A JP 2017132006A JP 2016014715 A JP2016014715 A JP 2016014715A JP 2016014715 A JP2016014715 A JP 2016014715A JP 2017132006 A JP2017132006 A JP 2017132006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
circuit board
rotating shaft
motor
power tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016014715A
Other languages
English (en)
Inventor
央 松下
Hiroshi Matsushita
央 松下
西河 智雅
Tomomasa Nishikawa
智雅 西河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2016014715A priority Critical patent/JP2017132006A/ja
Publication of JP2017132006A publication Critical patent/JP2017132006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電動工具本体の小型化を図りつつ、回路基板を効率的に冷却することが可能な電動工具を提供する。【解決手段】インパクトドライバ1は、ステータコア部37を備えたステータ33と、モータ軸31と、モータ軸31に固定されモータ軸31の径方向においてステータ33と対向して配置されるロータ32と、を有するモータ30と、モータ軸31が延びる方向においてステータ33の一端側に対向して設けられ、対向する面にロータ32の回転位置を検出する複数の回転位置検出素子44が設けられたインバータ回路基板部40と、対向する面側に接触するヒートシンク50と、を備える。ヒートシンク50は、モータ軸31の径方向において、回転位置検出素子44に対して外側から内側に亘って設けられている。【選択図】図8

Description

本発明は、ブラシレスモータを搭載する電動工具に関する。
従来より、駆動源としてブラシレスモータを搭載するインパクトドライバ等の電動工具では、ブラシレスモータの駆動を制御するインバータ回路基板にFET等のスイッチング素子が設けられている。発熱量の大きいスイッチング素子を放熱するために、インバータ回路基板にヒートシンクを設けることが知られている。例えば、下記特許文献1に開示されている電動工具では、スイッチング素子が放熱フィンに固定されている。
特開2006−297532
ところで、ブラシレスモータを搭載する電動工具は、発熱量の大きいスイッチング素子とブラシレスモータとが近傍して配置されている。このため、スイッチング素子は、ブラシレスモータの熱によっても温度が上昇する。スイッチング素子を冷却するためにヒートシンクを設けると、電動工具本体が大型化してしまうという問題があった。
上記課題に鑑み、本発明は、電動工具本体の小型化を図りつつ、回路基板を効率的に冷却することが可能な電動工具を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するために、本発明の電動工具は、ステータコア部を備えたステータと、回転軸と、前記回転軸に固定され前記回転軸の径方向において前記ステータと対向して配置されるロータと、を有するブラシレスモータと、前記回転軸が延びる方向において前記ステータの一端側に対向して設けられ、前記対向する面に前記ロータの回転位置を検出する複数の回転位置検出素子が設けられた回路基板と、前記対向する面側に接触する放熱部材と、を備え、前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、前記回転位置検出素子に対して外側から内側に亘って設けられていることを特徴とする。
かかる構成によれば、放熱部材は、回転軸の径方向において、回転位置検出素子に対して外側から内側まで延びている。そのため、放熱部材が回転位置検出素子の外側にのみ配置されている構成に対して、放熱部材の表面積を大きくすることができる。従って、放熱部材の冷却効果を高めることができ、回路基板を効率的に冷却することができる。
(2)上記した電動工具において、前記放熱部材は、前記回転位置検出素子を露出するための露出部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、放熱部材がロータの回転位置検出の邪魔になることがなく、ロータの回転位置検出を確実に行うことができると共に、可能な限り放熱部材の表面積を大きくすることができ、放熱効率を向上させることができる。
(3)上記した電動工具において、前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、前記ステータの外郭部よりも内側に設けられることが好ましい。
かかる構成によれば、回転軸の径方向において放熱部材がステータの外郭部から外方に突出しないので、回転軸の径方向において電動工具本体の大型化を抑制することができる。
(4)上記した電動工具において、前記放熱部材は、ベース部と、前記ベース部から前記回転軸が延びる方向に突出する接触部と、を有し、前記ステータコア部は、複数のステータコアと、前記複数のステータコアにそれぞれ巻回される複数のコイルと、を有し、前記接触部は、前記複数のコイルに接触することが好ましい。
かかる構成によれば、回転軸が延びる方向に突出した接触部がステータコア部の複数のコイルに接触する。接触部が回転軸が延びる方向に突出しているので、接触部を確実に複数のコイルに接触させることができる。従って、ブラシレスモータで発生した熱を、放熱部材に確実に伝達させることができ、ブラシレスモータを効率よく冷却できる。
(5)上記した電動工具において、前記接触部は、前記複数のコイルにそれぞれ接触する複数の凸部を有し、前記複数の凸部は、前記回転軸の回転方向において互いに間隔を空けて配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、各凸部が、各コイルに接触するので、放熱部材を確実にブラシレスモータに接触させることができる。また、放熱部材が平板状に形成されている場合と比べて、複数の凸部を設けることで放熱部材の表面積を増大させることができ、放熱効率を向上させることができる。また、複数の凸部間に空気の流れを案内することができ、かかる空気の流れにより放熱部材の冷却効果をさらに高めることができる。従って、回路基板及びブラシレスモータを効率よく冷却できる。
(6)上記した電動工具は、前後方向に延びる前記回転軸を有する前記ブラシレスモータを収容する胴体部と、前記胴体部から下方に延出されるハンドル部と、を有するハウジングと、前記ブラシレスモータの前方に設けられ、先端工具が保持される先端工具保持部と、前記ステータと前記先端工具保持部との間に設けられるファンと、を備え、前記前後方向において、後方から、前記回路基板、前記放熱部材、前記ステータ、前記ファン、前記先端工具保持部の順に配置することが好ましい。
かかる構成によれば、回転軸が延びる方向(前後方向)において、後方から順に、回路基板、放熱部材、ステータ、ファン、先端工具保持部を配置したので、ブラシレスモータ、及び、先端工具保持部を含む出力部からの熱が回路基板に伝達されるのを抑制することができる。また、回路基板とステータとの間に放熱部材を介在させて回路基板とステータとを離間させることにより、ブラシレスモータの熱を放熱部材に吸収させて、回路基板への熱伝達を抑制することができる。
(7)上記した電動工具において、前記回路基板は、金属材料からなるベース基材を備えることが好ましい。
かかる構成によれば、回路基板は、放熱性の高い材料から形成されているため、回路基板で発生した熱を効率的に放熱部材に伝達することができる。従って、回路基板を効率よく冷却できる。
(8)上記した電動工具において、前記回路基板は、ベース基材上を覆うレジスト層を有し、前記放熱部材は、レジスト層に接触することが好ましい。
かかる構成によれば、放熱部材を電気絶縁材料で形成されるレジスト層に接触させるため、別途絶縁部材を設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
(9)上記した電動工具は、前記回転軸に固定されるファンをさらに備え、前記ファンは、回転することにより前記ロータと前記ステータとの間に風の流れを発生させるように構成されることが好ましい。また、上記した電動工具は、空気流入孔と空気排出孔とが形成されたハウジングであって、前記ブラシレスモータと前記回路基板と前記放熱部材と前記ファンとを保持するハウジングをさらに備え、前記ファンの回転により発生する風の流れは、前記空気流入孔から前記ロータと前記ステータとの間を通過して、前記空気排出孔から排出されることが好ましい。
かかる構成によれば、ファンの回転により空気流入孔から取り込まれた空気は、冷却風として回路基板、放熱部材、ブラシレスモータを冷却し、空気排出孔から排出される。従って、回路基板及びブラシレスモータをより一層放熱させることができる。
(10)上記した電動工具では、前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、その外周が前記ステータの外郭部より内側に設けられ、前記ステータコア部は、複数のステータコアと、前記複数のステータコアにそれぞれ巻回される複数のコイルと、を有し、前記放熱部材の外周部には、前記複数のコイルの端部を受け入れるための受入部が形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、受入部を介して各コイルの端部を回路基板に接続することができるため、コイルをステータ及び放熱部材の外側に這いまわす必要がない。よって、コイル長を短くできると共に、回転軸の径方向において電動工具本体の大型化を抑えることができる。
(11)また、本発明の電動工具は、ステータコア部を備えたステータと、回転軸と、前記回転軸に固定され前記回転軸の径方向において前記ステータと対向して配置されるロータと、を有するブラシレスモータと、前記回転軸が延びる方向において前記ステータの一端側に対向して設けられる回路基板と、前記回路基板に接触する放熱部材と、を備え、前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、前記ステータの外郭部よりも内側に設けられることを特徴とする。
かかる構成によれば、放熱部材が回路基板に接触するので、回路基板で発生した熱を放熱部材に伝達させて、回路基板を冷却することができる。また、回転軸の径方向において放熱部材がステータの外郭部から外方に突出しないので、回転軸の径方向において電動工具本体の大型化を抑制することができる。
(12)また、本発明に係る電動工具は、ステータコア部を備えたステータと、前後方向に延びる回転軸と、前記回転軸に固定され前記回転軸の径方向において前記ステータと対向して配置されるロータと、を有するブラシレスモータと、前記ブラシレスモータを収容する胴体部と、前記胴体部から下方に延出されるハンドル部と、を有するハウジングと、前記ブラシレスモータの前方に設けられ、先端工具が保持される先端工具保持部と、前記ステータと前記先端工具保持部との間に設けられるファンと、前記前後方向において前記ステータの一端側に対向して設けられ、前記対向する面に前記ロータの回転位置を検出する複数の回転位置検出素子が設けられた回路基板と、前記対向する面側に接触する放熱部材と、を備え、前記前後方向において、後方から、前記回路基板、前記放熱部材、前記ステータ、前記ファン、前記先端工具保持部の順に配置したことを特徴とする。
かかる構成によれば、放熱部材が回路基板に接触するので、回路基板で発生した熱を放熱部材に伝達させて、回路基板を冷却することができる。また、回転軸が延びる方向(前後方向)において、後方から順に、回路基板、放熱部材、ステータ、ファン、先端工具保持部を配置したので、ブラシレスモータ、及び、先端工具保持部を含む出力部からの熱が回路基板に伝達されるのを抑制することができる。また、回路基板とステータとの間に放熱部材を介在させて回路基板とステータとを離間させることにより、ブラシレスモータの熱を放熱部材に吸収させて、回路基板への熱伝達を抑制することができる。
本発明に係る電動工具によれば、電動工具本体の小型化を図りつつ、回路基板を効率的に冷却することが可能となる。
実施の形態に係るインパクトドライバの内部構造を示す中央断面図である。 図1に示すインパクトドライバのハウジング胴体部の部分拡大図である。 図1に示すインパクトドライバのモータユニットの斜視図である。 (A)は、図3に示すモータユニットの底面図である。(B)は、図3に示すモータユニットの平面図である。 図3に示すモータユニットの分解斜視図である。 図2に示すハウジング胴体部のA−A断面図である。 図5に示すインバータ回路基板部の正面図である。 図5に示すインバータ回路基板部とヒートシンクとが組み付けられた状態の斜視図である。 図2に示すハウジング胴体部のB−B断面図である。 図9に示すハウジング胴体部の断面図であって、ステータを取り除いた状態を示す図である。 図1に示すインパクトドライバにおける空気の経路を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照して説明する。ここでは、本発明をコードレス式のインパクトドライバに適用した場合を例に、説明を行う。
まず、本発明の実施の形態に係るインパクトドライバ1の概略構成について、図1に基づき説明する。インパクトドライバ1は、図1に示されるように、ハウジング2、モータユニット3、ファン4、ギヤ機構5、ハンマ6及びアンビル部7を含んで構成される。
以下、図1において、モータユニット3に対してギヤ機構5が設けられている方向を前方向と定義し、逆を後方向と定義する。また、後述する胴体部21から後述するハンドル部22が取り付けられる方向を下方向と定義し、逆を上方向と定義する。更に、前後方向及び上下方向と直交する方向を左右方向と定義する。図1において、紙面奥側から手前側に向かう方向を右方向と定義し、逆を左方向と定義する。
ハウジング2は、樹脂製であってインパクトドライバ1の外郭をなしており、図1に示されるように、略筒状の胴体部21と、胴体部21から延出されるハンドル部22と、基板収容部23とから構成される。胴体部21内には、図1に示されるように、モータユニット3、ファン4、ギヤ機構5、ハンマ6及びアンビル部7が、前後方向に沿って配置されている。
胴体部21内の前側位置には、ハンマ6及びアンビル部7が内蔵される金属製のハンマケース24が配置されている。ハンマケース24は、前方に向かうに従って徐々に径が細くなる略漏斗形状をなしている。ハンマケース24の前端部分には開口24aが形成され、開口24aから後述する先端工具保持部72の先端部分が露出する。
また、胴体部21には、ファン4により胴体部21内に空気を流入及び排出するための空気流入孔21a及び空気排出孔21bが形成されている。空気流入孔21aは、胴体部21の後壁、及び、胴体部21の側壁後方であって、モータユニット3の外周に対向する部分に形成されている(図6参照)。空気排出孔21bは、胴体部21の上壁であって、前後方向略中央部に形成されている。なお、空気排出孔は、図示はされていないが、胴体部21の側壁の前後方向略中央部であって、ファン4の外周に対向する部分にも形成されている。
ハンドル部22は、胴体部21の前後方向略中央位置から下側に向けて延出し、下端が基板収容部23に接続されている。ハンドル部22の内部には、スイッチ機構10が内蔵される。ハンドル部22において、胴体部21との接続部分近傍であって前側位置には、作業者の操作箇所となり電子スイッチであるトリガスイッチ11が設けられている。このトリガスイッチ11は、スイッチ機構10と接続しており、モータユニット3への駆動電力の供給と遮断とを切り替えるために用いられる。また、ハンドル部22と胴体部21との接続部分であって、トリガスイッチ11の直上には、後述するモータ30の回転方向を正転方向及び反転方向間で切り替える切替スイッチ12が設けられている。
基板収容部23は、上部に制御回路部13を収容し、下部には電池パック装着面が形成されている。基板収容部23は、ハンドル部の下端から前方に突出する形状をなしている。この突出する部分の前端部は、先端工具保持部72よりも前方へ突出しないように、即ち、先端工具保持部72よりも前後方向においてモータユニット3側に位置している。また、基板収容部23の左右方向の幅は、胴体部21の左右方向の幅と略等しくなるように形成されている。電池パック装着面には、リチウムイオン電池等の複数の電池セルが収容された電池パック14が着脱可能に装着される。
モータユニット3は、胴体部21の後部に配置され、モータ30、インバータ回路基板部40及びヒートシンク50を含んで構成される。モータ30は、本実施の形態ではブラシレスモータであり、モータ軸31、ロータ32、ステータ33を含んで構成される。モータユニット3の詳細な構成については、後述する。
ファン4は、本実施の形態では遠心ファンである。ファン4は、モータ軸31の前端部に固定され、モータ軸31と同軸一体回転を行う。
ギヤ機構5は、モータユニット3の前方に配置されている。ギヤ機構5は、複数の歯車を備える遊星歯車機構で構成される減速機構であり、モータ軸31の回転を減速して、ハンマ6に伝達する。
ハンマ6は、その前端に、一対の衝突部6Aを備えている。また、ハンマ6は、バネ61により前方に付勢され、当該付勢力に抗して後方に移動可能に構成されている。
アンビル部7は、ハンマ6の前方に配置されており、アンビル71と、先端工具保持部72とから主に構成される。
アンビル71は、先端工具保持部72の後方に、当該先端工具保持部72と一体に構成され、先端工具保持部72の回転中心に対して対極に配置された一対の被衝突部71Aを有する。また、先端工具保持部72の先端には、先端工具が着脱可能に保持される開口部72aが形成される。
次に、本実施の形態に係るモータユニット3の構成について、図2乃至図10に基づいて、詳細に説明する。
まず、モータ30の構成について、説明する。
モータ軸31は、図2に示されるように、円柱形状をなし、軸心方向が前後方向と一致するように胴体部21内に配置される。モータ軸31は、前端部及び後端部において、ベアリングを介して胴体部21に正転方向及び反転方向に回転可能に支承されている。
ロータ32は、モータ軸31よりも大径の円柱形状をなしている。ロータ32は、モータ軸31を中心軸としてその外周に配置されつつロータ32の前後にモータ軸31が突出するように、モータ軸31に接続されている。ロータ32は、モータ軸31の軸心を回転軸心として、モータ軸31と同軸一体回転を行う。図2に示されるように、ロータ32は、2組の永久磁石35を備えている。
ステータ33は、ロータ32の外周に対向する位置に配置される。言い換えると、ステータ33は、モータ軸31の径方向において、ロータ32と対向して配置されている。ステータ33は、円筒状の外形を有している。
ステータ33は、図2乃至図5に示すように、本体部36とステータコア部37とを有している。本体部36は、円筒形状をなし、ステータ33の外郭をなしている。本体部36には、上切欠部36a及び下切欠部36bが形成されている。上切欠部36aは、本体部36の上部において、本体部36の後端から前方へ向かって凹むように、平面視略矩形状に切り欠かれている。下切欠部36bは、本体部36の下部において、本体部36の後端から前方へ向かって凹むように、底面視略矩形状に切り欠かれている。また、本体部36には、後方に突出する複数の位置決め部36A(本実施形態では4つ)が形成されている。
ステータコア部37は、複数のステータコア(ティース)38(本実施形態では6つ)と、複数のステータコア38にそれぞれ巻回される複数のコイル39(本実施形態では6つ)とを有している。図5に示されるように、複数のステータコア38及び複数のコイル39は、本体部36内において、ロータ32の外周に沿って略等間隔に配置されている。言い換えると、複数のステータコア38及び複数のコイル39は、本体部36の周方向に沿って、互いに間隔を空けて配置されている。さらに言い換えると、複数のステータコア38及び複数のコイル39は、モータ軸31の回転方向において互いに間隔を空けて配置されている。
次に、インバータ回路基板部40について説明する。インバータ回路基板部40は、モータ30の駆動を制御する。インバータ回路基板部40は、図6及び図7に示すように、基板41と、レジスト層42と、複数のスイッチング素子43(本実施形態では6つ)と、複数の回転位置検出素子44(本実施形態では3つ)と、を有している。スイッチング素子43及び回転位置検出素子44は、基板41上に実装されている。
図5及び6に示すように、基板41は、正面視略円板状の平板形状をなし、モータ軸31に直交する方向に延びている。基板41は、ステータ33のモータ軸31に直交する平面に沿った断面の形状(本体部36の断面形状)とほぼ同形である。基板41は、金属材料からなるベース基材と、ベース基材上に設けられた図示せぬ絶縁層と、絶縁層上に設けられた図示せぬ回路パターン層と、を有する両面基板である。ベース基材を構成する金属材料は、熱伝導性(放熱性能)に優れるものであれば、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、銅等の単体金属や、これらを少なくとも1種を含む合金等が挙げられる。基板41の略中央部には、モータ軸31が挿通される開口部41aが形成されている。また、基板41には、ねじ19及びねじ20(図5参照)が螺合される複数のねじ孔(符号なし)と複数のコイル39の端部39Aが挿通される複数の貫通孔41b(本実施形態では6つ)が形成されている。
レジスト層42は、電気絶縁材料からなり、図7に示すように、基板41の前面41A上に形成される。具体的には、レジスト層42は、基板41の前面41Aの外周部分と回転位置検出素子44が実装されている部分を除くほぼ全域を覆っている。レジスト層42は、基板41の図示せぬ回路パターン層を保護し、絶縁性を確保する。なお、基板41の後面41B上にも、前面41A上と同様に、レジスト層が形成されているが、図示を省略している。
複数のスイッチング素子43のそれぞれは、図6に示すように、略直方体形状をなし、基板41の後面41Bに実装(面実装)されている。各スイッチング素子43は、コイル39に流す電流のオンオフを行う。本実施の形態では、スイッチング素子43は、FET(Field Effect Transistor)により構成されている。なお、スイッチング素子43は、FETには限定されず、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)により構成されていてもよい。
図7に示すように、複数の回転位置検出素子44のそれぞれは、略直方体形状をなし、基板41の前面41Aに実装されている。各回転位置検出素子44は、ロータ32の回転位置の検出を行う。
続いて、ヒートシンク50について説明する。図5、図8及び図10に示すように、ヒートシンク50は、正面視略円板状の略平板形状をなし、モータ軸31に直交する方向に延びている。ヒートシンク50は、インバータ回路基板部40及びモータ30で発生する熱を受容する。ヒートシンク50は、熱伝導性に優れた金属、例えば、アルミニウム、により形成される。熱伝導性に優れていれば、アルミニウム以外の金属材料を使用してもよい。あるいは、ヒートシンク50は、熱容量の大きい金属、例えば、鉄や銅により形成されていてもよい。または、ヒートシンク50は、熱伝導率の高い樹脂によって形成されていてもよい。ヒートシンク50は、ベース部51及び接触部52を有している。
図10に示すように、ベース部51は、正面視略円板状の略平板形状をなしている。ベース部51は、ステータ33のモータ軸31に直交する平面に沿った断面の形状(本体部36の断面形状)よりも小さく形成されている。ベース部51の略中央部には、モータ軸31が挿通される開口部51aが形成されている。開口部51aは、基板41の開口部41aとほぼ同等の形状及び大きさを有している。また、ベース部51には、開口部51aの周囲に、回転位置検出素子44を受け入れるため(露出させるため)の複数の開口部51b(本実施形態では3つ、切欠きでもよい)が形成されている。また、ベース部51には、ねじ19が螺合されるねじ孔が形成されている。さらに、ベース部51の外周部には、複数のコイル39の端部39Aに対応する位置に、複数の切欠き51c(本実施形態では6つ)が形成されている。
図8及び図10に示すように、接触部52は、複数の凸部52A(本実施形態では6つ)を有している。本実施形態では、凸部52Aの数は、ステータコア38の数に対応している。各凸部52Aは、それぞれが略同一の正面視略台形状をなし、ベース部51から前方に向かって突出している。複数の凸部52Aは、開口部51aを囲むように、ベース部51の外縁部に略等間隔に設けられている。言い換えると、複数の凸部52Aは、ベース部51の径方向において開口部51aの外側に配置されており、かつ、ベース部51の周方向に沿って、互いに間隔を空けて配置されている。さらに言い換えると、複数の凸部52Aは、モータ軸31の回転方向において互いに間隔を空けて配置され、モータ軸31に対して放射状に配置されている。各凸部52Aには、その前面に、溝部52aが形成されている。
次に、モータユニット3を構成するための、モータ30、インバータ回路基板部40及びヒートシンク50の組み付けについて説明する。
まず、インバータ回路基板部40とヒートシンク50とが、ヒートシンク50のベース部51の後面51Aがインバータ回路基板部40のレジスト層42に対向するように、組み付けられる。このとき、図8に示すように、インバータ回路基板部40とヒートシンク50とは、ベース部51に形成された開口部51aが基板41に形成された開口部41aと前後方向において一致し、ベース部51の開口部51bに回転位置検出素子44が受け入れられるように重ねられる。この状態において、インバータ回路基板部40とヒートシンク50とが、ねじ19により締結される。
インバータ回路基板部40とヒートシンク50とが組み付けられた状態において、インバータ回路基板部40に設けられた複数の回転位置検出素子44は、それぞれ、ヒートシンク50のベース部51に形成された複数の開口部51bから露出する。ベース部51は、基板41の前面41Aの外周部分と回転位置検出素子44が実装されている部分を除くほぼ全域を覆っている。つまり、ベース部51は、モータ軸31の径方向において、回転位置検出素子44に対して外側から内側に亘って設けられている。また、ヒートシンク50のベース部51の後面51Aとインバータ回路基板部40のレジスト層42とは接触している。なお、ヒートシンク50とインバータ回路基板部40との間に、両者間の絶縁を確保するため、絶縁シートを介してもよい。
次に、上述のように組み付けられたインバータ回路基板部40とヒートシンク50とを、モータ30に組み付ける。具体的には、モータ30のモータ軸31を開口部41a及び開口部51aに挿通させて、ステータ33の本体部36の後端面と基板41の前面41Aの外周部分とを接触させる。このとき、本体部36の複数の位置決め部36Aに基板41の外周面が当接されて、モータ30に対してインバータ回路基板部40が位置決めされる。この状態において、ヒートシンク50が組み付けられたインバータ回路基板部40を、モータ30に、ねじ20により締結する。なお、複数のコイル39の端部39Aは、それぞれ、ベース部51に形成された複数の切欠き51cを介して、基板41に形成された複数の貫通孔41bに挿通されて半田付けされ、スイッチング素子43に接続される。このようにして、モータ30に、ヒートシンク50が組み付けられたインバータ回路基板部40が取り付けられて、モータユニット3が形成される。
モータ30に、ヒートシンク50が組み付けられたインバータ回路基板部40が取り付けられた状態(つまり、モータユニット3)において、図2に示すように、ヒートシンク50は、モータ軸31の軸心方向において、ステータコア部37とインバータ回路基板部40との間に配置されている。つまり、前後方向において、後方から、インバータ回路基板部40、ヒートシンク50、ステータ33の順に並んでいる。また、この状態において、ヒートシンク50の接触部52は、モータ30のステータ33のステータコア部37と接触している。具体的には、図9に示すように、接触部52の各凸部52Aは、各ステータコア38に巻回されたコイル39に接触している。凸部52Aの溝部52aは、図8に示すように、コイル39の外面形状に対応した形状を有しているため、凸部52Aはコイル39と密に接触する。また、ヒートシンク50は、ステータ33の本体部36の外周面よりも、モータ軸31の径方向において、内側に配置されている。
また、図4(B)に示されるように、モータユニット3の上端部には、本体部36の上切欠部36aと基板41とにより、隙間G1が画定される。さらに、図4(A)に示されるように、モータユニット3の下端部には、本体部36の下切欠部36bと基板41とにより、隙間G2が画定される。モータユニット3において、ヒートシンク50は、上下方向において、隙間G1及び隙間G2に面するように配置されている。
以上のように構成されたインパクトドライバ1において、モータ30が駆動されてハンマ6が回転すると、一方の衝突部6Aと一方の被衝突部71Aとが衝突し、これによりハンマ6の回転力がアンビル71に伝達され、アンビル71に打撃が与えられる。また、衝突部6Aと被衝突部71Aとの衝突後、ハンマ6は、バネ61の付勢力に抗して回転しながら後退する。そして、衝突部6Aが被衝突部71Aを乗り越えると、バネ61に蓄えられた弾性エネルギーが解放されて、ハンマ6は、前方に移動し、再び、衝突部6Aと被衝突部71Aとが衝突することとなる。このように、モータ30のモータ軸31の回転がギヤ機構5及びハンマ6を介してアンビル部7に伝達され、先端工具保持部72に保持された図示せぬ先端工具が回転することとなる。このとき、ロータ32が正転方向に回転する場合、先端工具は止具等の締め付け作業を行い、ロータ32が反転方向に回転する場合、先端工具は止具等の緩め作業を行う。
ところで、モータ30が駆動されると、モータ30の駆動に伴い、モータ30及びインバータ回路基板部40が発熱する。特に、基板41に実装された複数のスイッチング素子43は、高速でのスイッチング動作を行うので、発熱量が大きい。そのため、モータ30及びインバータ回路基板部40の冷却が必要となる。
上述したように、インバータ回路基板部40のレジスト層42は、ヒートシンク50のベース部51の後面51Aと接触し、ヒートシンク50の接触部52の各凸部52Aは、各ステータコア38に巻回されたコイル39に接触している。従って、インバータ回路基板部40及びモータ30で発生した熱は、ヒートシンク50に吸収されて、放熱される。
また、モータ30の駆動に伴い、モータ軸31に固定されたファン4が回転し、胴体部21内において空気流が発生する。図11において矢印で示すように、ファン4の回転により、空気流入孔21aから胴体部21内に空気が取り入れられ、胴体部21内に取り入れられた空気は、胴体部21内を空気排出孔21b及び図示せぬ空気排出孔へと通過することにより、インバータ回路基板部40、ヒートシンク50及びモータ30を冷却する。
具体的には、空気流入孔21aから胴体部21内に取り込まれた空気は、インバータ回路基板部40(スイッチング素子43)を冷却し、さらに、開口部41a及び開口部51aと、隙間G1と、隙間G2とを経由してモータユニット3内に流れ込みながら、ヒートシンク50を冷却する。開口部41a及び開口部51a、隙間G1及び隙間G2の周辺では、空気流路が狭いため、空気は、流速を増してモータユニット3内に流れ込む。開口部51aが設けられ、隙間G1及び隙間G2に面するヒートシンク50は、速度の増した空気流にさらされる。そして、モータユニット3内に流れ込んだ空気は、接触部52の各凸部52A間を経由し、ロータ32とステータ33との間を通過する。つまり、接触部52の各凸部52Aは、モータユニット3内に取り込まれた空気の案内路を形成し、ロータ32の外周とステータコア部37との間に空気の流れを導く。そして、ロータ32の外周とステータコア部37との間を通過した空気は、ステータコア部37を冷却し、ファン4の後方側からファン4の径方向外方に向かって流れる。ファン4の径方向外方に流れた空気は、空気排出孔21b及び図示せぬ空気排出孔から胴体部21の外部に排出される。
<作用効果>
上述の実施形態に係るインパクトドライバ1は、モータ軸31、ロータ32及びステータ33を有するモータ30と、インバータ回路基板部40と、ヒートシンク50とを備える。インバータ回路基板部40は、モータ軸31の軸心方向において、ステータ33の一端側(後側)に対向して設けられ、基板41のステータ33の一端側に対向する面(前面41A)に、ロータ32の回転位置を検出する複数の回転位置検出素子44が設けられている。ヒートシンク50は、インバータ回路基板部40の前面41A側に接触し、モータ軸31の径方向において、回転位置検出素子44に対して外側から内側に亘って設けられている。
つまり、ヒートシンク50は、基板41に形成された開口部41aの近傍まで配置されており、モータ軸31の径方向において回転位置検出素子44に対して内側まで延びている。そのため、ヒートシンク50の表面積を大きくすることができる。また、胴体部21内に取り入れられた空気が基板41の開口部41a及びベース部51の開口部51aからモータユニット3内に流れ込む際に、空気がヒートシンク50に当たり易くなる。その結果、ヒートシンク50がモータ軸31の径方向において回転位置検出素子44の外側にのみ配置されている構成に対して、ヒートシンク50の冷却効果をさらに高めることができる。
また、回転位置検出素子44は、ヒートシンク50のベース部51に形成された開口部51bから露出している。そのため、ヒートシンク50が回転位置検出素子44によるロータ32の回転位置検出の邪魔になることがない。従って、ロータ32の回転位置検出を確実に行うことができる。
また、ヒートシンク50は、モータ軸31の径方向において、ステータ33の外郭(本体部36の外周面)よりも内側に設けられている。モータ軸31の径方向においてステータ33からヒートシンク50が突出しないので、モータ軸31の径方向における電動工具の大型化を抑制することができる。
また、ヒートシンク50は、ベース部51と、ベース部51からモータ軸31の軸心方向に突出する接触部52とを有し、接触部52は、ステータコア部37の複数のコイル39に接触する。モータ30の駆動に伴い、モータ30及びインバータ回路基板部40が発熱する。インバータ回路基板部40及びモータ30で発生した熱は、ヒートシンク50に吸収される。接触部52が軸心方向に突出しているので、接触部52を確実に複数のコイル39に接触させることができる。従って、モータ30で発生した熱をヒートシンク50に確実に伝達させて、モータ30を効率的に冷却することができる。
また、接触部52は、複数のコイル39にそれぞれ接触する複数の凸部52Aを有し、複数の凸部52Aは、モータ軸31の回転方向において互いに間隔を空けて配置されている。そのため、複数の凸部52Aが、それぞれ、対応するコイル39に接触するので、ヒートシンク50を確実にモータ30に接触させることができる。また、ヒートシンク50が平板状に形成されている場合と比べて、複数の凸部52Aを設けることでヒートシンク50の表面積を増大させることでき、放熱効率を向上させることができる。また、複数の凸部52A間に空気の流れを案内することができ、かかる空気の流れによりヒートシンク50の冷却効果をさらに高めることができる。従って、インバータ回路基板部40及びモータ30を効率よく冷却できる。
また、モータ軸31の軸心方向(前後方向)において、後方から順に、インバータ回路基板部40、ヒートシンク50、ステータ33、ファン4、出力部(ギヤ機構5、ハンマ6、アンビル71、先端工具保持部72)を配置したため、モータ30及び出力部からの熱がインバータ回路基板部40に伝達され難い構成とすることができる。すなわち、インバータ回路基板部40とステータ33との間にヒートシンク50を介在させて、インバータ回路基板部40とステータ33とを離間させることにより、モータ30の熱はヒートシンク50に吸収(冷却)され、インバータ回路基板部40への熱伝達を抑制することができる。
インバータ回路基板部40とヒートシンク50とを、モータ30と出力部との間に配置することも考えられるが、この場合、インバータ回路基板部40が出力部と近接する構成になってしまう。そのため、出力部からの熱がインバータ回路基板部40に伝達されてしまう可能性がある。そこで、前後方向において、インバータ回路基板部40を最後端に配置することで、モータ30及び出力部からの熱が伝達され難いようにしている。また、モータ30と出力部との間にはファン4を介在しているため、モータ30と出力部との間の熱伝達も抑制することができる。
また、インバータ回路基板部40の基板41は、金属材料からなるベース基材を備える。インバータ回路基板部40の基板41を構成するベース基材は、放熱性の高い材料から形成されているため、インバータ回路基板部40で発生した熱を効率的にヒートシンク50に伝達することができる。従って、インバータ回路基板部40を効率よく冷却できる。なお、ヒートシンク50は、基板41のベース基材よりも体積が大きいことが望ましい。この場合、ヒートシンク50は、基板41のベース基材に比較して熱容量を大きくすることができる。そのため、インバータ回路基板部40で発生した熱を速やかにヒートシンク50に伝達できる。
また、ヒートシンク50は、インバータ回路基板部40の基板41上を覆うレジスト層42に接触する。ヒートシンク50を電気絶縁材料で形成されるレジスト層42に接触させるため、別途絶縁部材を設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
また、ファン4は、回転することによりロータ32とステータ33との間に風の流れを発生させるように構成される。また、ハウジング2には、空気流入孔21aと空気排出孔21bとが形成されており、ファン4の回転により発生する風の流れは、空気流入孔21aからロータ32とステータ33との間を通過して、空気排出孔21bから排出される。そのため、ファン4の回転により空気流入孔21aから取り込まれた空気は、冷却風としてインバータ回路基板部40、ヒートシンク50、モータ30を冷却し、空気排出孔21bから排出される。従って、インバータ回路基板部40及びモータ30をより一層放熱させることができる。
また、ヒートシンク50のベース部51の外周部には、コイル39の端部39Aをインバータ回路基板部40に接続するために、コイル39の端部39Aを受け入れるための切欠き51cが形成されている。そのため、コイル39をステータ33及びヒートシンク50の外側に這いまわす必要がない。従って、コイル長が長くなることを抑制できると共に胴体部21の径方向の大型化を抑えることができる。
<特許請求の範囲との対応関係>
インパクトドライバ1は、本発明の電動工具の一例である。モータ30は、本発明のブラシレスモータの一例である。モータ軸31は、本発明の回転軸の一例である。本体部36の外周面は、本発明の外郭部の一例である。インバータ回路基板部40は、本発明の回路基板の一例である。ヒートシンク50は、本発明の放熱部材の一例である。開口部51bは、本発明の露出部の一例である。切欠き51cは、本発明の受入部の一例である。
<変形例>
本発明による電動工具は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した発明の要旨の範囲内で、種々の変形や改良が可能である。
例えば、本発明の電動工具は、上述した本実施形態では、インパクトドライバ1を示して説明したが、ブラシレスモータを用いた電動工具であれば、インパクトドライバに限定されない。例えば、グラインダ(研削工具)、サンダ(研磨工具)、釘打ち機、ねじ打ち機、丸鋸、チェンソー(切断工具)等を含む。
本実施の形態では、モータ30は、いわゆるインナーロータ型であったが、アウターロータ型であってもよい。
ヒートシンク50のベース部51の後面51Aは、インバータ回路基板部40の基板41のレジスト層42と接触すれば、どのような形状の面でもよい。本実施の形態では、ベース部51の後面51Aは、平面状に形成されていたが、例えば、インバータ回路基板部40の基板41上に実装された回路等の形状に対応させて、後面51Aに凹凸を形成してもよい。
本実施の形態では、ヒートシンク50は、ベース部51にモータ軸31の軸心方向に突出する接触部52が設けられていた。しかし、ヒートシンク50は、かかる形状に限定されず、例えば、フィン形状であってもよい。また、本実施の形態では、接触部52の凸部52Aは、それぞれ、対応するコイル39に接触していた。しかし、接触部52の各凸部52Aは、各ステータコア38に接触してもよいし、各ステータコア38とそのステータコア38に巻回されたコイル39との両方に接触してもよい。
本実施の形態では、ヒートシンク50は、インバータ回路基板部40に組み付けられた後、モータ30に取り付けられて、モータユニット3を形成していた。しかし、モータ30、インバータ回路基板部40及びヒートシンク50の組み付け方法については、上記の順に限定されない。例えば、ヒートシンク50を先にモータ30に組み付けて、ヒートシンク50が組み付けられたモータ30に、インバータ回路基板部40を取り付けてもよい。
1・・インパクトドライバ 2・・ハウジング 4・・ファン
21・・胴体部 21a・・空気流入孔 21b・・空気排出孔
22・・ハンドル部 30・・モータ 31・・モータ軸 32・・ロータ
33・・ステータ 36・・本体部・・ステータコア部
38・・ステータコア 39・・コイル 40・・インバータ回路基板部
42・・レジスト層 44・・回転位置検出素子 50・・ヒートシンク
51・・ベース部 51b・・開口部 52・・接触部 52A・・凸部
72・・先端工具保持部

Claims (17)

  1. ステータコア部を備えたステータと、回転軸と、前記回転軸に固定され前記回転軸の径方向において前記ステータと対向して配置されるロータと、を有するブラシレスモータと、
    前記回転軸が延びる方向において前記ステータの一端側に対向して設けられ、前記対向する面に前記ロータの回転位置を検出する複数の回転位置検出素子が設けられた回路基板と、
    前記対向する面側に接触する放熱部材と、を備え、
    前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、前記回転位置検出素子に対して外側から内側に亘って設けられていることを特徴とする電動工具。
  2. 前記放熱部材は、前記回転位置検出素子を露出するための露出部を有することを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、前記ステータの外郭部よりも内側に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の電動工具。
  4. 前記放熱部材は、ベース部と、前記ベース部から前記回転軸が延びる方向に突出する接触部と、を有し、
    前記ステータコア部は、複数のステータコアと、前記複数のステータコアにそれぞれ巻回される複数のコイルと、を有し、
    前記接触部は、前記複数のコイルに接触することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電動工具。
  5. 前記接触部は、前記複数のコイルにそれぞれ接触する複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部は、前記回転軸の回転方向において互いに間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
  6. 前後方向に延びる前記回転軸を有する前記ブラシレスモータを収容する胴体部と、前記胴体部から下方に延出されるハンドル部と、を有するハウジングと、
    前記ブラシレスモータの前方に設けられ、先端工具が保持される先端工具保持部と、
    前記ステータと前記先端工具保持部との間に設けられるファンと、を備え、
    前記前後方向において、後方から、前記回路基板、前記放熱部材、前記ステータ、前記ファン、前記先端工具保持部の順に配置したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電動工具。
  7. 前記回路基板は、金属材料からなるベース基材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電動工具。
  8. 前記回路基板は、ベース基材上を覆うレジスト層を有し、
    前記放熱部材は、レジスト層に接触することを特徴とする請求項7に記載の電動工具。
  9. 前記回転軸に固定されるファンをさらに備え、
    前記ファンは、回転することにより前記ロータと前記ステータとの間に風の流れを発生させるように構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電動工具。
  10. 空気流入孔と空気排出孔とが形成されたハウジングであって、前記ブラシレスモータと前記回路基板と前記放熱部材と前記ファンとを保持するハウジングをさらに備え、
    前記ファンの回転により発生する風の流れは、前記空気流入孔から前記ロータと前記ステータとの間を通過して、前記空気排出孔から排出されることを特徴とする請求項9に記載の電動工具。
  11. 前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、その外周が前記ステータの外郭部より内側に設けられ、
    前記ステータコア部は、複数のステータコアと、前記複数のステータコアにそれぞれ巻回される複数のコイルと、を有し、
    前記放熱部材の外周部には、前記複数のコイルの端部を受け入れるための受入部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動工具。
  12. ステータコア部を備えたステータと、回転軸と、前記回転軸に固定され前記回転軸の径方向において前記ステータと対向して配置されるロータと、を有するブラシレスモータと、
    前記回転軸が延びる方向において前記ステータの一端側に対向して設けられる回路基板と、
    前記回路基板に接触する放熱部材と、を備え、
    前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、前記ステータの外郭部よりも内側に設けられることを特徴とする電動工具。
  13. 前記回路基板は、前記対向する面に前記ロータの回転位置を検出する複数の回転位置検出素子を有し、
    前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、前記回転位置検出素子に対して外側から内側に亘って設けられていることを特徴とする請求項12に記載の電動工具。
  14. 前後方向に延びる前記回転軸を有する前記ブラシレスモータを収容する胴体部と、前記胴体部から下方に延出されるハンドル部と、を有するハウジングと、
    前記ブラシレスモータの前方に設けられ、先端工具が保持される先端工具保持部と、
    前記ステータと前記先端工具保持部との間に設けられるファンと、を備え、
    前記前後方向において、後方から、前記回路基板、前記放熱部材、前記ステータ、前記ファン、前記先端工具保持部の順に配置したことを特徴とする請求項12または13に記載の電動工具。
  15. ステータコア部を備えたステータと、前後方向に延びる回転軸と、前記回転軸に固定され前記回転軸の径方向において前記ステータと対向して配置されるロータと、を有するブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータを収容する胴体部と、前記胴体部から下方に延出されるハンドル部と、を有するハウジングと、
    前記ブラシレスモータの前方に設けられ、先端工具が保持される先端工具保持部と、
    前記ステータと前記先端工具保持部との間に設けられるファンと、
    前記前後方向において前記ステータの一端側に対向して設けられ、前記対向する面に前記ロータの回転位置を検出する複数の回転位置検出素子が設けられた回路基板と、
    前記対向する面側に接触する放熱部材と、を備え、
    前記前後方向において、後方から、前記回路基板、前記放熱部材、前記ステータ、前記ファン、前記先端工具保持部の順に配置したことを特徴とする電動工具。
  16. 前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、前記回転位置検出素子に対して外側から内側に亘って設けられていることを特徴とする請求項15に記載の電動工具。
  17. 前記放熱部材は、前記回転軸の径方向において、前記ステータの外郭部よりも内側に設けられることを特徴とする請求項15または16に記載の電動工具。
JP2016014715A 2016-01-28 2016-01-28 電動工具 Pending JP2017132006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016014715A JP2017132006A (ja) 2016-01-28 2016-01-28 電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016014715A JP2017132006A (ja) 2016-01-28 2016-01-28 電動工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017132006A true JP2017132006A (ja) 2017-08-03

Family

ID=59502044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016014715A Pending JP2017132006A (ja) 2016-01-28 2016-01-28 電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017132006A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021220991A1 (ja) * 2020-04-28 2021-11-04 工機ホールディングス株式会社 作業機及び作業機システム
CN113710426A (zh) * 2019-04-22 2021-11-26 株式会社牧田 作业工具
CN114051686A (zh) * 2019-07-11 2022-02-15 株式会社牧田 电动作业机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113710426A (zh) * 2019-04-22 2021-11-26 株式会社牧田 作业工具
CN113710426B (zh) * 2019-04-22 2023-12-19 株式会社牧田 作业工具
CN114051686A (zh) * 2019-07-11 2022-02-15 株式会社牧田 电动作业机
CN114051686B (zh) * 2019-07-11 2024-01-12 株式会社牧田 电动作业机
WO2021220991A1 (ja) * 2020-04-28 2021-11-04 工機ホールディングス株式会社 作業機及び作業機システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5013314B2 (ja) 電動工具
JP5170222B2 (ja) 充電工具
EP2689897B1 (en) Power tool
US9680349B2 (en) Power tool with substrate having apertures for cooling coils and switching elements
JP5482274B2 (ja) 電動工具
JP4974054B2 (ja) 電動工具
JP2017094453A (ja) 電動工具
US20160121509A1 (en) Cordless circular saw
EP3503355A1 (en) Electric motor assembly with heat sink
JP2017132006A (ja) 電動工具
KR101432622B1 (ko) 차량용 팬 모터
JP2006174578A (ja) 電動モータ及びそれを備える電動工具
JP2008296306A (ja) 電動工具
JP2005297120A (ja) 電動工具
JP7193412B2 (ja) 作業工具
JP7233942B2 (ja) 電動作業機
JP2018187702A (ja) 電動工具
JP2022012823A (ja) 電動作業機
TWI712251B (zh) 電動馬達及電動工具
JP2006141105A (ja) 電動モータ及びそれを備える電動工具
JP2015123540A (ja) 電動工具
EP3553923B1 (en) Brushless motor and electrically powered tool
CN112638591A (zh) 电动工具
US20230208252A1 (en) Electric work machine
JP5541324B2 (ja) 電動工具