JP2017130858A - 撮像装置及び故障検出方法、並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents

撮像装置及び故障検出方法、並びにプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】通常の撮影状態を維持しながら、撮像装置の故障を検出することが可能である。
【解決手段】撮像部(10)からの撮像画像を信号処理する信号処理部(21)と、信号処理部(21)から出力される画像に対して、撮像部(10)における撮像の頻度よりも低い頻度で処理を行う低頻度処理部(24、28)とを備え、低頻度処理部(24、28)における処理で用いられる画像(F、Re)が信号処理部(21)で信号処理される期間又は撮像で得られる期間以外の期間を利用して故障検出処理を行う。低頻度処理部(24、28)は、例えば、画像合成部(24)或いは画像認識部(28)である。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、及び撮像装置の故障を検出する故障検出方法に関する。本発明はさらに、故障検出方法における処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び該プログラムをコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
周囲の状況を連続して撮影する撮像装置から出力された撮影画像データに基づいて、当該撮像装置の故障を検出する方法が知られている。例えば、特許文献1に開示された車両用カメラの露光制御装置では、車両が所定の運転状態にあるとき、例えば、車両のサイドブレーキがオン、ギヤの位置がニュートラルもしくはパーキング、或いは車速が所定値以下の場合に、通常の制御が中断され、カメラの診断が行われる。診断においては、撮像の露光量を増加又は減少させ、露光量の増加又は減少に応じて、画面の輝度が増加又は減少したか否かにより故障を判定する。
上記の装置では、通常の撮影が必要とされないときに診断を行うこととしており、診断中は通常の撮影は行われない。
特開2005−73296号公報(第10頁、第19図)
しかしながら、監視カメラ或いは車載カメラなどの、撮影を連続的に行う撮像装置では、撮影状態を維持し、撮影により得られた画像データに対して定められた処理を行う状態を維持することが望まれる。そのため、故障の判定、或いは故障の検知のために、通常の撮影を行わない時間帯を設けることは好ましくない。この理由で、特許文献1に示される故障判定方法を適用することが適切でない場合がある。
本発明の撮像装置は、
被写体からの光を受けて撮像フレーム期間毎に撮像を行う撮像部と、
前記撮像部における撮像フレーム期間毎の露光条件を制御する撮像制御部と、
前記撮像部で、それぞれの撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像に対して、対応する信号処理フレーム期間に信号処理を行い、処理画像を生成する信号処理部と、
前記撮像部における撮像の頻度よりも低い頻度で前記処理画像を用いた処理を行う低頻度処理部と、
前記低頻度処理部における処理で用いられる処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が前記撮像部での撮像により得られる少なくとも一つの撮像フレーム期間、又は当該撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間を利用して、前記撮像部及び前記信号処理部の少なくとも一方の故障検出処理を行う故障検出処理部とを有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、通常の撮影状態を維持しながら、撮像装置の故障を検出することが可能である。
本発明の実施の形態1の撮像装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態1の撮像部の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態1の撮像装置で用いられるメモリ内の格納領域を示す図である。 低露光画像及び高露光画像の撮像の順序を概略的に示す図である。 実施の形態1における撮像部での撮像と、画像処理部内の各部における処理との関係を示す。 低露光画像の輝度ヒストグラムの一例を示す図である。 高露光画像の輝度ヒストグラムの一例を示す図である。 使用される露光条件の組合せパターンの例を示す図である。 輝度ヒストグラムから得られる特徴量と組合せパターン間の遷移との関係を規定するパターンテーブルの一例を示す図である。 一つの故障検出処理サイクル内で、既定画像利用検査のみを行う場合の、撮像部及び画像処理部の各部における動作を示す。 一つの故障検出処理サイクル内で、フレーム間相関検査のみを行う場合の、撮像部及び画像処理部における動作を示す。 一つの故障検出処理サイクル内で、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の双方を行う場合の、撮像部及び画像処理部における動作を示す。 本発明の実施の形態2の撮像装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 実施の形態2の撮像装置で用いられるメモリ内の格納領域を示す図である。 実施の形態2における撮像部10での撮像と、画像処理部内の各部における処理との関係を示す。 実施の形態2において、一つの故障検出処理サイクル内で、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の双方を行う場合の、撮像部及び画像処理部における動作を示す。 実施の形態1又は2の撮像装置の処理を実行するコンピュータの例を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の撮像装置1の構成を概略的に示す。この撮像装置1は、撮像部10と、画像処理部20と、メモリ30とを有する。
撮像部10は、被写体からの光を受けて、予め定められたフレーム期間毎に撮像を行って、連続するフレームの静止画像の時系列を動画として出力する。
図2は、撮像部10の構成を概略的に示す。
図2に示されるように、撮像部10は、撮像光学系12、固体撮像素子13、フロントエンド部14及び駆動回路15を有する。
固体撮像素子13は、例えばベイヤ配列などの色フィルタ配列を有する単板式のイメージセンサで構成されている。
撮像光学系12は、入射光11を固体撮像素子13の撮像面上に結像して光学像を形成する。
固体撮像素子13は、撮像光学系12により結像された光学像を光電変換してアナログ撮像信号Raを生成し、フロントエンド部14に供給する。
フロントエンド部14は、撮像信号Raに対して、相関二重サンプリング(CDS:Correllated Double Sampling)処理、プログラマブル利得増幅(PGA:Programmable Gain Amplification)などを実行してアナログ信号を生成する。
CDS処理は、固体撮像素子13から出力されるアナログ撮像信号Raからノイズなどの不要な成分を除去する処理である。
フロントエンド部14は、上記のCDS処理を受けた画像信号をA/D変換してRAW形式のディジタル画像信号Fを生成する。
メモリ30は、図3に示すように、フレームバッファ領域301と、露光条件テーブル格納領域302と、パターンテーブル格納領域303と、既定画像格納領域304と、信号処理条件格納領域305と、露光条件格納領域306と、検査データ格納領域307と、ヒストグラム格納領域309とを有する。フレームバッファ領域301は、低露光画像用フレームバッファ領域301sと、高露光画像用フレームバッファ領域301tとを含む。
図1に示されるように、画像処理部20は、信号処理部21、ヒストグラム生成部22、撮像制御部23、画像合成部24、及び故障検出処理部25を有する。
これらの構成要素21〜25は、バス(信号伝達路)26を介して相互に接続されるとともに、メモリ30とも接続されている。
信号処理部21は、撮像部10から出力されるディジタル画像信号Fに対して信号処理を行う。信号処理部21で施される信号処理としては、色同時化処理、ノイズ低減処理、輪郭補正処理、白バランス調整処理、信号振幅調整処理、色補正処理、色空間変換などがある。信号処理部21は、これらの処理のうちの一つ以上を行う。処理の結果、信号処理部21からは、輝度成分と色差成分とから成るカラー画像信号Reが出力される。
RAW形式のディジタル画像信号Fは、各画素について、複数の色成分のうちの一つの色成分しか持たない。色同時化処理は、すべての画素がすべての色成分を有するカラー画像信号を構成するためになされるものであり、各画素において不足している色成分を補間する処理である。例えば固体撮像素子13の色フィルタ配列が原色系のベイヤ配列の場合には、RAW形式のディジタル画像信号は、各画素について、赤、緑及び青のうちの一色の成分しか持たない。この場合、各画素について不足している2色の色成分が周辺画素の色成分から補間される。
信号処理部21から出力されたカラー画像信号Reは、バス26を介してメモリ30のフレームバッファ領域301に転送される。フレームバッファ領域301は、バス26により転送された、各フレームのカラー画像信号Reを記憶し、一時的に、即ち複数のフレーム期間にわたり保持(バッファリング)する。この結果フレームバッファ領域301には、複数のフレームのカラー画像信号が蓄えられた状態が維持される。
以下、画像信号F、Reで表される画像を同じ符号F、Reで表す。他の信号についても同様である。「画像信号」の代わりに「画像」と言う表現を用いて、信号処理部21は、撮像部10での撮像で得られた画像Fに対して信号処理を行って画像Reを生成するものであると言うことができる。他の構成要素についても同様である。
区別のため、信号処理部21から出力される画像Reを「処理画像」と言い、撮像部10から出力される画像Fを「撮像画像」と言うことがある。
ヒストグラム生成部22は、信号処理部21で生成され、フレームバッファ領域301に保持されている各フレームの処理画像Reを受け、当該処理画像Reの輝度成分の輝度ヒストグラムを生成する。
生成された輝度ヒストグラムは、メモリ30のヒストグラム格納領域309に格納されるとともに、撮像制御部23に供給される。
撮像制御部23は、撮像部10における撮像の際の露光条件をフレーム期間毎に制御する。
撮像制御部23は、ヒストグラム生成部22で生成された輝度ヒストグラムと、メモリ30の露光条件テーブル格納領域302に予め格納されている露光条件テーブルTecとを用いて、撮像部10の露光条件を制御する。
撮像制御部23はまた、後述の故障検出処理中に、故障検出処理を終了させるべき条件が満たされたか否かの判定を行い、上記の条件が満たされたと判断したときは、故障検出処理を終了させる。
撮像制御部23は、撮像光学系12の絞りと、固体撮像素子13の露光時間(電荷蓄積時間)と、フロントエンド部14内の増幅器のゲイン(増幅率)とを個別に制御する。
撮像制御部23は、撮像部10の制御のため制御信号群ECを撮像部10に供給する。図2に示されるように、制御信号群ECは、制御信号ECaと、制御信号ECsと、制御信号ECgとを含む。
制御信号ECaは、絞りの制御のためのものであり、撮像光学系12に供給される。
制御信号ECsは、固体撮像素子13の露光時間(電荷蓄積時間)の制御のためのものであり、駆動回路15に供給され、駆動回路15が、露光時間(電荷蓄積時間)の制御を行う。露光時間の制御のため、駆動回路15は、制御信号ECsに応じて固体撮像素子13を駆動する駆動信号を発生し、固体撮像素子13に供給する。
制御信号ECgは、フロントエンド部14内の増幅器のゲイン(増幅率)の制御のためのものであり、フロントエンド部14に供給される。
撮像制御部23は、撮像部10に第1の露光量での撮像と第2の露光量での撮像とを交互に行わせる機能を有する。即ち、撮像制御部23は、撮像部10に、第1のフレーム期間において、第1の露光量で撮像を行わせ、当該第1の露光量での撮像で得られた撮像画像を出力させ、第2のフレーム期間において、第2の露光量で撮像を行わせ、当該第2の露光量での撮像で得られた撮像画像を出力させる。
第1の撮像モード、即ちHDR(ハイダイナミックレンジ)モードでは、撮像制御部23は、第1の露光量と第2の露光量とが異なる値となるように露光条件を設定する。
第1の露光量よりも第2の露光量が大きい場合、第1の露光量での撮像を低露光撮像と言い、その撮像で得られた撮像画像を低露光画像と言い、第2の露光量での撮像を高露光撮像と言い、その撮像で得られた撮像画像を高露光画像と言う。
区別のため、低露光画像を符号「Fs」で表し、高露光画像を符号「Ft」で表す場合がある。さらにどのフレームの画像であるかを示すため、括弧付きの数字「(i)」(iは整数)を付すこともある。低露光画像Fs及び高露光画像Ftはいずれも撮像部10から出力される画像(撮像画像)であり、両者を区別しないとき、或いは両者に共通の説明に際しては、符号「F」が用いられる。
低露光撮像と高露光撮像を交互に行う結果、低露光画像と高露光画像が交互に得られる。
図4は、HDRモードでの撮像により得られた、それぞれのフレームの低露光画像Fs(1),Fs(3),…と、それぞれのフレームの高露光画像Ft(2),Ft(4),…とを概略的に示す。
第2の撮像モード、即ち非HDRモードでは、撮像制御部23は、第1の露光量と第2の露光量とが同じ値となるように、露光条件を設定する。
画像合成部24は、撮像部10により第1のフレーム期間における撮像で得られた撮像画像Fsに対して、信号処理部21で信号処理することで生成された第1の処理画像Reと、撮像部10により第2のフレーム期間における撮像で得られた撮像画像Ftに対して、信号処理部21で信号処理することで生成された第2の処理画像Reとに基づいて合成画像Rhを生成して出力する。
HDRモードにおいては、画像合成部24は、第1の露光量での撮像で得られた撮像画像Fsに対し信号処理部21で信号処理した結果生成された処理画像Reと、第2の露光量での撮像で得られた撮像画像Ftに対し信号処理部21で信号処理した結果生成された処理画像ReとをHDR合成することで、ダイナミックレンジが拡大された合成画像Rhを生成して、出力する。
非HDRモードにおいては、画像合成部24は、第1の露光量での撮像で得られた撮像画像Fsに対し信号処理部21で信号処理した結果生成された処理画像Reと、第2の露光量での撮像で得られた撮像画像Ftに対し信号処理部21で信号処理した結果生成された処理画像Reとのいずれか一方をそのまま合成画像Rhとして出力する。
画像合成に用いるべき画像の特定を可能にするため、処理画像Reにフレーム番号を示すデータを付加しておくこととしても良い。この場合、画像合成部24は、このフレーム番号を示すデータに基づいて、画像合成に用いるべき画像を特定することができる。
ここで言う「画像合成に用いるべき画像」には、HDR合成されるべき1対の画像を指す場合もあり、選択されてそのまま合成画像Rhとして用いられるべき画像を指す場合もある。
図5は、撮像装置がHDRモードで動作しているときの、撮像部10における撮像と、画像処理部20内の各部における処理との関係を示す。図5には、8フレーム期間を1サイクルとして、各サイクル内のフレームの順番をフレーム番号として、図5の最も上の行に示している。各サイクル内のフレーム番号iのフレームを当該サイクル内の第iのフレームと言う。
図5において、撮像部10、並びに画像処理部20のそれぞれの処理部とで、同じ番号のフレーム期間はその開始及び終了の時刻が同じであるとは限らず、時間差があり得る。
即ち、撮像部10で第iのフレーム期間における撮像で得られた撮像画像は、それより少し遅れて信号処理部21で処理されるが、この処理が行われる期間が、撮像部10における第iのフレーム期間に対応する期間であり、信号処理部21での処理に関しての第iのフレーム期間であると見ることができる。
区別のため、撮像部10での撮像に関してのフレーム期間を「撮像フレーム期間」と言い、信号処理部21での信号処理に関してのフレーム期間を「信号処理フレーム期間」と言うことがある。
信号処理部21で第iの信号処理フレーム期間における信号処理の結果生成された処理画像Reは、一旦メモリ30に書き込まれた後読み出されてヒストグラム生成部22に送られ、当該処理画像Reについての輝度ヒストグラムが生成されるが、この輝度ヒストグラムの生成が行われる期間が、第iの撮像フレーム期間及び第iの信号処理フレーム期間に対応する期間であり、ヒストグラム生成部22での処理に関しての第iのフレーム期間であると見ることができる。
画像合成部24では、信号処理部21で第iの信号処理フレーム期間における処理の結果生成された処理画像と、それより一つ前の信号処理フレーム期間における処理の結果生成された処理画像とが合成される。この合成が行われる期間を、画像合成に関しての第iのフレーム期間と見ることができる。
撮像制御部23の露光制御に関しての第iのフレーム期間は、第iの撮像フレーム期間における撮像のための露光制御が行われる期間を意味する。
図5に示されるように、奇数番目の撮像フレーム期間、即ち第1、第3、第5及び第7の撮像フレーム期間において、低露光撮像が行われて、低露光画像Fs(1)、Fs(3)、Fs(5)及びFs(7)が得られ、偶数番目の撮像フレーム期間、即ち第2、第4、第6及び第8の撮像フレーム期間において、高露光撮像が行われて、高露光画像Ft(2)、Ft(4)、Ft(6)及びFt(8)が得られる。そのことが図5の「撮像部10」の行に示されている。
撮像部10から出力された低露光画像Fsと高露光画像Ftとは信号処理部21で信号処理を受けた後、メモリ30のフレームバッファ領域301に一時的に保持される。
図5の「信号処理部21」の行には、信号処理部21で、低露光画像Fs(Fs(1)、Fs(3)、Fs(5)、Fs(7))に対する処理と、高露光画像Ft(Ft(2)、Ft(4)、Ft(6)、Ft(8))に対する処理とが交互に行われ、処理画像Re(1)〜Re(8)が出力されることが示されている。例えば、第1のフレーム期間の欄における「Fs(1)→Re(1)」は、低露光画像Fs(1)に対する信号処理の結果、処理画像Re(1)が生成されることを示す。他のフレーム期間についても同様である。
ヒストグラム生成部22は、メモリ30のフレームバッファ領域301から各フレームの処理画像Reを撮像順に読み出し、各フレームの処理画像の輝度ヒストグラムを生成し、生成された輝度ヒストグラムHs、Htを表すデータ(ヒストグラムデータ)を撮像制御部23に出力する。符号Hsは、低露光画像の輝度ヒストグラムを表し、符号Htは、高露光画像の輝度ヒストグラムを表す。
図5には、ヒストグラム生成部22で、奇数番目のフレーム期間に処理画像Re(Re(1)、Re(3)、Re(5)、Re(7))の輝度ヒストグラムHs(Hs(1)、Hs(3)、Hs(5)、Hs(7))の生成が行われ、偶数番目のフレーム期間に処理画像Re(Re(2)、Re(4)、Re(6)、Re(8))の輝度ヒストグラムHt(Ht(2)、Ht(4)、Ht(6)、Ht(8))の生成が行われることが示されている。
以下、各(或いは第iの)撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像を「各(或いは第iの)フレームの撮像画像」と言い、各(或いは第iの)信号処理フレーム期間における信号処理で生成された処理画像を「各(或いは第iの)フレームの処理画像」と言い、「各(或いは第iの)フレームの処理画像」の輝度ヒストグラムを「各(或いは第i)のフレームの輝度ヒストグラム」と言うことがある。さらに、符号「Ft」、「Fs」、「Re」などを付すことで区別できる場合には、「各(或いは第iの)フレームの撮像画像」を単に「各(或いは第iの)フレームの画像Ft」、「各(或いは第iの)フレームの画像Fs」と言い、「各(或いは第iの)フレームの処理画像」を単に「各(或いは第iの)フレームの画像Re」と言うこともある。
図6及び図7は、輝度値が8ビットで表される場合、即ち輝度値が0〜255の範囲の階調値で表される場合に生成される輝度ヒストグラムの例を示す。図6が低露光画像の輝度ヒストグラムHsの一例を示し、図7が高露光画像の輝度ヒストグラムHtの一例を示す。
図6及び図7において、横軸は階調値を示し、縦軸は各階調値を有する画素の出現度数を示している。
上記のように、図6及び図7に示される例では、輝度ヒストグラムとして、各階調値を有する画素の出現度数を表すものが生成される。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば各々複数の階調値から成る複数の階級の各々について該階級内の階調値を有する画素の出現度数を表す輝度ヒストグラムが生成される場合にも本発明は適用可能である。各階調値を有する画素の出現度数を表す輝度ヒストグラムは、各階級に属する階調値の数が1である場合に相当する。
撮像制御部23は、ヒストグラム生成部22で生成された輝度ヒストグラムHs、Htに基づいて、メモリ30の露光条件テーブル格納領域302に格納されている露光条件テーブルTecを参照して、撮像部10における撮像の際の露光条件をフレーム期間毎に決定する。
各フレームの低露光画像の撮像の際の露光条件は、直近に、即ち2フレーム期間前における撮像で得られた低露光画像から生成された輝度ヒストグラムHsに基づいて決定される。
一方、各フレームの高露光画像の撮像の際の露光条件は、直近に、即ち2フレーム期間前における撮像で得られた高露光画像から生成された輝度ヒストグラムHtに基づいて決定される。
露光条件の決定は、制御信号ECa、ECs、ECgの値の決定を含む。
撮像制御部23は、決定された値を有する制御信号ECa、ECs、ECgを撮像部10に供給して、撮像部10を制御する。
図5の、撮像制御部23の「露光制御」の行の、例えば第3のフレーム期間の欄における「Hs(1)→EB(3)」は、第1のフレームの輝度ヒストグラムHs(1)に基づいて、第3のフレーム期間の露光条件EB(3)が決定されて、決定された露光条件を用いて露光制御が行われることを示す。同様に、第2のフレーム期間の欄における「Hs(8)→EB(2)」は、一つ前のサイクルの第8のフレームの輝度ヒストグラムHt(8)に基づいて第2のフレーム期間の露光条件EB(2)が決定され、決定された露光条件を用いて露光制御が行われることを示す。他のフレーム期間についても同様である。
露光条件テーブルTecには、輝度ヒストグラムの特徴を表すデータと露光条件との対応関係が予め記憶されている。露光条件テーブルTecに記憶されている露光条件には、低露光撮像用の露光条件及び高露光撮像用の露光条件が含まれる。
露光条件の項目の一つとして、露光時間が定められる。
露光時間としては、例えば図8に示される、高露光撮像の露光時間と低露光撮像の露光時間の組合せとして、5つの組合せパターンP1〜P5が用意されており、それらの組合せパターンのうちのいずれかが選択される。
図8の例では、高露光撮像用の露光時間(長露光時間)は、組合せパターンP1〜P5の全てにおいて32ミリ秒に固定されている。
一方、低露光撮像用の露光時間(短露光時間)は、図8に示されるように、組合せパターンによって異なり、組合せパターンP1で2ミリ秒、組合せパターンP2で4ミリ秒、組合せパターンP3で8ミリ秒、組合せパターンP4で16ミリ秒、組合せパターンP5で32ミリ秒である。
図9は、輝度ヒストグラムの特徴を表すデータ(パラメータ)と、選択されるべき組合せパターンとの関係を示すパターンテーブルTpsの一例を示す。このパターンテーブルTpsは、メモリ30のパターンテーブル格納領域303に格納されている。
図9のパターンテーブルTpsは、直近の低露光撮像時に選択された組合せパターンP1〜P5(遷移元パターン)と、当該撮像で得られた撮像画像(低露光画像)に対応する処理画像の輝度ヒストグラムの特徴を表す5つのパラメータYo200、Yu100、Yu50、Yu25及びYu12の値とに基づいて、現在(即ち次に)選択されるべき組合せパターンP1〜P5(遷移先パターン)を決定するためのものである。
ここで、Yo200は、200以上の輝度値を有する画素の全有効画素数に対する割合(単位:パーセント)を示すパラメータである。また、Yu100は、0〜100の範囲内の輝度値を有する画素の全有効画素数に対する割合(単位:パーセント)を示すパラメータである。Yu50は、0〜50の範囲内の輝度値を有する画素の全有効画素数に対する割合(単位:パーセント)を示すパラメータである。Yu25は、0〜25の範囲内の輝度値を有する画素の全有効画素数に対する割合(単位:パーセント)を示すパラメータである。Yu12は、0〜12の範囲内の輝度値を有する画素の全有効画素数に対する割合(単位:パーセント)を示すパラメータである。
例えば、組合せパターンP1が選択されている状態において、パラメータYu100が90%以上であれば、次に組合せパターンP2が選択される。また、組合せパターンP2が選択されている状態において、パラメータYo200が50%以上であれば、次に組合せパターンP1が選択される。
撮像制御部23は、直近に、即ち2フレーム期間前における撮像で得られた低露光画像の輝度ヒストグラムHsからパラメータYo200、Yu100、Yu50、Yu25及びYu12を算出し、これらパラメータYo200、Yu100、Yu50、Yu25及びYu12の値と、直近に選択された組合せパターンとに基づいて、組合せパターンP1〜P5の中から一つを選択する。
なお、図8及び図9の例では、高露光撮像時の露光時間は一定の32ミリ秒に固定されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、高露光撮像についても、低露光撮像と同様に、直近の高露光撮像時に選択された組合せパターンと、当該高露光撮像で得られた撮像画像(高露光画像)に対応する処理画像の輝度ヒストグラムの特徴を表すデータ(パラメータ)の値とから次に選択されるべき組合せパターンを既定するパターンテーブルを予め用意しておき、このパターンテーブルを用いて高露光撮像の露光条件を設定してもよい。
また、露光時間に限らず、撮像光学系12の絞り、フロントエンド部14内の増幅器のゲインなども露光条件として設定することが可能である。絞りが大きいほど露光量が小さくなり、露光時間が長いほど露光量が大きくなり、またゲインが大きいほど露光量が大きくなる。
上記のように、画像合成部24は、各撮像フレーム期間の撮像で得られた高露光画像とその直前又は直後の撮像フレーム期間の撮像で得られた低露光画像とに基づいて合成画像を生成する。
図5には、第2のフレーム期間に、第2のフレームの処理画像Re(2)と、その直前のフレーム、即ち第1のフレームの処理画像Re(1)とが合成に用いられることが「Re(1)+Re(2)→Rh(2)」により示され、他の偶数番目のフレーム期間についても同様のことが示されている。
画像合成部24における画像合成は2フレーム期間に一度行われる。即ち、画像合成部24における処理は、撮像部10における撮像よりも低い頻度で行われる。従って、画像合成部24は、撮像部10における撮像よりも低い頻度で処理を行う低頻度処理部の一態様であるということができる。
組合せパターンP5が選択されているときには、高露光撮像の露光条件と、低露光撮像の露光条件とが同じになる。この状態になると、本実施の形態の撮像装置は、非HDRモードでの動作を行う。非HDRモードでは、画像合成部24は、高露光画像及び低露光画像の一方をそのまま合成画像として出力する。
非HDRモードでの撮像においては、高露光画像と低露光画像とが同じ露光条件での撮像で得られたものとなるが、便宜上、HDRモードで用いられる「高露光画像」、「低露光画像」との表現を非HDRモードでの撮像で得られた撮像画像についても用いる。即ち、非HDRモードの撮像で得られた撮像画像のうち、HDRモードにおいて高露光撮像を行うのと同じタイミングでの(同じ撮像フレーム期間における)撮像で得られた撮像画像を、高露光画像と言い、非HDRモードの撮像で得られた撮像画像のうち、HDRモードにおいて低露光撮像を行うのと同じタイミングでの(同じ撮像フレーム期間における)撮像で得られた撮像画像を、低露光画像と言う。
このように撮像装置が非HDRモードで動作している間は、高露光画像及び低露光画像のうち、画像合成に用いられる処理画像Reに対応する撮像画像F以外の撮像画像Fが撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する信号処理フレーム期間には、信号処理部21は、画像合成で用いられる画像の生成のための処理とは別の処理を行い得ることになる。例えば、高露光画像のみから合成画像が生成される場合には、低露光画像が撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する信号処理フレーム期間には、画像合成で用いられる画像の生成のための処理とは異なる処理を行い得ることになる。そこで本発明の一つの態様では、そのような信号処理フレーム期間のうちの1又は2以上の信号処理フレーム期間を利用して、故障検出を行うこととする。故障検出は故障検出処理部25により行われる。
「低露光画像が撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する信号処理フレーム期間」は、「撮像部10から出力された低露光画像が、HDRモードであれば、信号処理部21で処理される信号処理フレーム期間」を意味する。
「画像合成に用いられる処理画像Reに対応する撮像画像F以外の撮像画像Fが撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する信号処理フレーム期間」は、「画像合成に用いられる処理画像Reが信号処理部21で処理される信号処理フレーム期間以外の信号処理フレーム期間」と言い換えることができる。
また、撮像装置が非HDRモードで動作している間は、高露光画像及び低露光画像のうちの画像合成に用いられる処理画像Reに対応する撮像画像F以外の撮像画像Fの撮像のための撮像フレーム期間における露光条件は、画像合成に用いられる処理画像に対応する撮像画像の撮像のために用いられる露光条件とは別に自由に定め得ることになる。例えば、高露光画像のみから合成画像を生成する場合には、低露光画像の撮像が行われる撮像フレーム期間の露光条件は自由に定め得ることになる。そこで本発明の他の態様では、そのような撮像フレーム期間のうちの1又は2以上の撮像フレーム期間を利用して、故障検出を行うこととする。露光条件の制御は撮像制御部23により行われ、故障検出は故障検出処理部25により行われる。
「画像合成に用いられる処理画像Reに対応する撮像画像F以外の撮像画像Fの撮像のための撮像フレーム期間」は、「画像合成に用いられる処理画像Reに対応する撮像画像Fの撮像のための撮像フレーム期間以外の撮像フレーム期間」と言い換えることができる。
以上要するに、故障検出処理部25は、画像合成部24における画像合成で用いられる処理画像Reに対応する撮像画像F以外の撮像画像Fが撮像により得られる撮像フレーム期間のうちの1又は2以上の撮像フレーム期間、又はそのような撮像フレーム期間に対応する信号処理フレーム期間のうちの1又は2以上の信号処理フレーム期間に、撮像部10及び信号処理部21の少なくとも一方の故障検出処理を行う。
なお、「画像合成で用いられる処理画像Reに対応する撮像画像F」を、単に、「画像合成で用いられる撮像画像F」或いは「画像合成で用いられる画像F」と言うことがある。当該画像Fも、信号処理を受けたのちに画像合成で用いられるからである。
以下、故障検出処理についてより詳しく説明する。
撮像装置が非HDRモードで動作する状態になったら、撮像制御部23は、故障検出処理部25に対して、故障検出処理を実行するよう指示する。
図5には、撮像制御部23の「故障検出処理開始」の行に、「Hs(1)」、「Hs(3)」、「Hs(5)」、「Hs(7)」と記入されており、これにより撮像制御部23が、輝度ヒストグラムHs(1)、Hs(3)、Hs(5)又はHs(7)から得られたパラメータYo200、Yu100、Yu50、Yu12に基づいて(より具体的には、組合せパターンP5が選択されたか否かに基づいて)故障検出処理を開始すべきか否かの判断を行うことが示されている。
故障検出処理としては、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の少なくとも一方が行われる。
既定画像利用検査においては、低露光画像が撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間(即ち、HDRモードでは低露光撮像に対する信号処理が行われる少なくとも一つの信号処理フレーム期間)において、信号処理部21で、低露光画像の代わりに故障検出用の(故障検出のために用意され或いは定められた)既定画像を故障検出用の処理条件で処理し、処理の結果として信号処理部21から出力された処理画像が、期待通りのものであるか否か、即ち予め記憶されている期待画像と一致するか否かを、故障検出処理部25で判定する。
既定画像としては、メモリ30の既定画像格納領域304に記憶されているものが用いられる。故障検出用の処理条件としては、メモリ30の信号処理条件格納領域305に記憶されているものが用いられる。
フレーム間相関検査においては、撮像制御部23で低露光撮像が行われる少なくとも一つの撮像フレーム期間において、故障検出用の露光条件を用いて撮像を行い、この撮像で得られた画像と、他の撮像フレーム期間における撮像で得られた画像との間の変化が、上記の故障検出用の露光条件と、上記の他の撮像フレーム期間における露光条件との間の変化に対応するものか否か、即ち、露光条件の変化と画像の変化との間に相関があるか否かを、故障検出処理部25で判定する。
上記の他の撮像フレーム期間は、高露光撮像が行われる撮像フレーム期間であっても良く、低露光撮像が行われる撮像フレーム期間であっても良い。
他の撮像フレーム期間が、高露光撮像が行われる撮像フレーム期間である場合には、その撮像フレーム期間における露光条件は、画像合成で用いられる画像を得るために定められるものであり、故障検出用の露光条件を、上記の他の撮像フレーム期間における露光条件を基準にして定める必要がある。上記のように、他の撮像フレーム期間における露光条件を基準にして露光条件を定める場合、例えば、上記の他の撮像フレーム期間における露光条件に対して既知の関係を有する(例えば露光量が既知の割合となる)ように、露光条件を定めれば良い。
他の撮像フレーム期間が、低露光撮像が行われる撮像フレーム期間である場合には、その撮像フレーム期間においても、上記の故障検出用の露光条件とは異なる、さらなる故障検出用の露光条件を用いることができ、従って、2つの撮像フレーム期間における故障検出用の露光条件を、両者間に、ある既知の変化が生じるように定めれば良い。
露光条件相互間の変化としては、露光条件で決まる露光量相互間の比を用いることができ、画像相互間の変化としては、画像の明るさ相互間の比を用いることができる。
相互間の変化、例えば比が求められる画像は、処理画像であっても良く、撮像画像を用いても良い。
故障検出処理を行っている間、撮像制御部23は、ヒストグラム生成部22で生成される輝度ヒストグラムの変化をチェックし、輝度ヒストグラムに予め定められた閾値以上の変化が生じたら、故障検出処理部25に対して、故障検出処理の終了を指示する。
図10は、一つの故障検出処理サイクル内で、既定画像利用検査のみを行う場合の、撮像部10及び画像処理部20の各部における動作を示す、図5と同様の図である。
図10に示される例では、8フレーム期間を一つの故障検出処理サイクルとして、各故障検出処理サイクルに一度検査を行うこととしている。図10の最も上の行の「フレーム番号」は各故障検出処理サイクル内における各フレームの順番を示す。
図10に示される例では、図5の場合と同様に、偶数番目の撮像フレーム期間、即ち第2、第4、第6及び第8の撮像フレーム期間において、高露光撮像が行われ、奇数番目の撮像フレーム期間、即ち第1、第3、第5及び第7の撮像フレーム期間において、低露光撮像が行われる。但し、非HDRモードでは、低露光撮像の露光条件は、高露光撮像の露光条件と同じであり、低露光画像は画像合成には用いられない。
信号処理部21は、撮像部10から低露光画像が出力されても、それに対する信号処理を行わなくても良く、また行ったとして、その結果生成される処理画像は画像合成に用いられない。そこで、低露光画像が撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間を選択し、選択した信号処理フレーム期間を利用して、既定画像利用検査が行われる。
この検査のため、撮像制御部23は、既定画像利用検査を行うべきことを故障検出処理部25に指示する。この指示には、既定画像利用検査を行うべきタイミングの指定、並びに検査で用いるべき既定画像の指定、及び当該既定画像に対する信号処理の条件の指定が含まれる。
上記のタイミングとしては、画像合成に用いられない、低露光画像が撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間が指定される。以下では、上記のタイミングとして第3の信号処理フレーム期間が指定されたものとする。
また、上記の既定画像としては、メモリ30の既定画像格納領域304に予め格納されている故障検出用の既定画像Fkが指定されたものとする。
さらに、上記の信号処理の条件としては、メモリ30の信号処理条件格納領域305に予め格納されている信号処理の条件が指定されたものとする。
このような指示に従って、故障検出処理部25が既定画像利用検査を行う。
この検査において、故障検出処理部25は、撮像制御部23による指定に従って、メモリ30の既定画像格納領域304から故障検出用の既定画像Fkを読出し、第3の撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像F(3)の代わりに、信号処理部21に供給する。これとともに、故障検出処理部25は、撮像制御部23による指定に従って、メモリ30の信号処理条件格納領域305から信号処理の条件を読出し、読み出した信号処理の条件を、信号処理部21に設定する。
その結果、信号処理部21は、既定画像Fkに対して、設定された信号処理の条件で、信号処理を行い、処理の結果としての処理画像Re(3)を出力する。このことが、図10の「信号処理部21」の行の、第3のフレーム期間の欄に「Fk→Re(3)」で示されている。
信号処理部21は、第3の信号処理フレーム期間以外の信号処理フレーム期間においては、図5の場合と同様に動作する。但し、第3のフレーム以外の、奇数番目のフレームの画像(低露光画像)についての信号処理の結果は、画像合成にも故障検出にも用いられない。従って、これらのフレームの画像に対する信号処理は省略しても良い。そのことを示すため、図10の「信号処理部21」の行の、第3のフレーム期間以外の、奇数番目のフレーム期間の欄には文字が記入されていない。
後述のヒストグラム生成部22についても同様である。
以下では、第3のフレーム以外の奇数番目のフレームの画像については信号処理が行われず、処理画像が生成されないものとして説明する。偶数番目フレームの画像に対する信号処理は、図5の場合と同様に行われる。そのことが、図10の「信号処理部21」の行に、「Ft(2)→Re(2)」などで示されている。
信号処理部21は、信号処理の結果生成された処理画像Re(2)、Re(4)、Re(6)及びRe(8)、並びに処理画像Re(3)をメモリ30に記憶させる。このうち、処理画像Re(2)、Re(4)、Re(6)及びRe(8)は、フレームバッファ領域301に格納され、処理画像Re(3)は検査データ格納領域307に格納される。
処理画像Re(3)の検査データ格納領域307への書き込みが終わると、信号処理部21は、故障検出処理部25に対してそのこと、即ち処理完了を通知する。
ヒストグラム生成部22は、処理画像Re(2)、Re(4)、Re(6)及びRe(8)をメモリ30から読出して、順次輝度ヒストグラムHt(2)、Ht(4)、Ht(6)及びHt(8)を生成するほか、処理画像Re(3)をもメモリ30から読出し、その輝度ヒストグラムHk(3)の生成を行う。
これらの輝度ヒストグラムの生成が、図10の「ヒストグラム生成部22」の行に「Re(2)→Ht(2)」、「Re(3)→Hk(3)」などで示されている。
ヒストグラム生成部22で生成された輝度ヒストグラムはメモリ30に蓄えられる。
このうち、輝度ヒストグラムHt(2)、Ht(4)、Ht(6)及びHt(8)はヒストグラム格納領域309に格納され、輝度ヒストグラムHk(3)は検査データ格納領域307に格納される。
輝度ヒストグラムHk(3)のメモリ30への書き込みが完了すると、ヒストグラム生成部22は、処理完了を故障検出処理部25に通知する。
メモリ30から読み出された既定画像Fkの信号処理部21への供給、信号処理部21から出力された処理画像Reのメモリ30への書き込み、メモリ30から読み出された処理画像Reのヒストグラム生成部22への供給、及びヒストグラム生成部22で生成された輝度ヒストグラムのメモリ30への書き込みは、バス26を介して行われる。
故障検出処理部25は、メモリ30の検査データ格納領域307に格納されたデータ(即ち、信号処理部21から出力された処理画像Re(3)及びヒストグラム生成部22で生成された輝度ヒストグラムHk(3))を読出し、読み出されたデータがそれぞれ期待される通りのものであるか否かを判定する。期待される通りのものであるか否かの判定は、メモリ30の期待値格納領域308に予め格納されている、それぞれの期待値との相関(類似度)をチェックすることで行われる。
画像についての相関があるか否かの判定は、例えば、処理画像Re(3)(既定画像Fkに対応する処理画像)に対して、予め定められた処理を施すことで得られる値と、予め記憶されている期待値との相関を、予め定められた閾値と比較することで行われる。
予め定められた処理を施すことで得られる値は、例えばチェックサム値である。この場合、チェックサム値の期待値がメモリ30の期待値格納領域308に格納されている。なお、チェックサム値の生成規則も、メモリ30に記憶されており、故障検出処理部25は、メモリ30に記憶されている生成規則に従って、処理画像Re(3)から、チェックサム値を生成する。
チェックサム以外の、予め定められた処理を施すことで得られる値を用いる場合にも、当該予め定められた処理を表す情報がメモリ30に記憶されている。
輝度ヒストグラムについての相関があるか否かの判定は、例えば各階調値の出現度数を比較し、比較結果をすべての階調値について総合することで行われる。
故障検出処理部25が、第3のフレーム期間に、処理画像Re(3)及び輝度ヒストグラムHk(3)に基づいて故障検出を行うことが、図10の故障検出処理部25の「既定画像利用検査」の行の、第3のフレーム期間の欄に「Re(3),Hk(3)」で示されている。
以上のようにして、メモリ30の検査データ格納領域307に格納されたデータ(即ち、処理画像Re(3)及び輝度ヒストグラムHk(3))がそれぞれ期待される通りのものであると判定されたときは、撮像部10、信号処理部21、メモリ30の低露光画像用フレームバッファ領域301s、及びバス26が正常に動作していると判断する。
期待される通りのものでないと判定されたときは、撮像部10、信号処理部21、メモリ30の低露光画像用フレームバッファ領域301s、及びバス26のいずれかに故障があると判断する。
画像合成部24における画像合成は高露光画像Ftに対応する処理画像のみに基づいて行われる。図10の「画像合成部24」の行の、例えば第2のフレーム期間の欄における、「Re(2)→Rh(2)」は、第2のフレームの処理画像Re(2)のみから合成画像Rh(2)が生成されることを意味する。他の偶数番目のフレーム期間についても同様である。
上記のように、故障検出処理を行っている間、撮像制御部23は、ヒストグラム生成部22で生成される高露光画像の輝度ヒストグラムの変化をチェックする。高露光画像の輝度ヒストグラムの変化は、各フレームの高露光画像の輝度ヒストグラムをその直近の、即ち2フレーム前の高露光画像の輝度ヒストグラムと比較することで行われる。
図10の撮像制御部23の「故障検出処理終了」の行の例えば第2のフレーム期間の欄における「Ht(8),Ht(2)」は、第2のフレームの輝度ヒストグラムHt(2)と、一つ前の故障検出処理サイクルの第8のフレームの輝度ヒストグラムHt(8)とが判定に用いられることを意味する。他のフレーム期間についても同様である。
輝度ヒストグラムの変化としては、それぞれの階調値の出現度数の変化を総合的に判断することとしても良い。また、より単純な方法として、平均値、中央値、最小値と最大値の差(階調分布の幅)における変化を用いても良い。
変化としては、フレーム間の変化、即ち一つのフレームにおける値と別のフレームにおける値との差が用いられる。
「変化が生じた」とは、フレーム間での変化の量が閾値以上であることを意味する。
撮像制御部23は、高露光画像の輝度ヒストグラムに変化が生じたら、故障検出処理部25に対して、故障検出処理の終了を指示する。高露光画像の輝度ヒストグラムに変化が生じない場合、即ち変化の量が閾値未満である場合には、故障検出処理が続行される。
図11は、一つの故障検出処理サイクル内で、フレーム間相関検査のみを行う場合の、撮像部10及び画像処理部20における動作を示す、図10と同様の図である。
図11に示される例では、図10の場合と同様に、偶数番目の撮像フレーム期間、即ち第2、第4、第6及び第8の撮像フレーム期間において、高露光撮像が行われ、奇数番目の撮像フレーム期間、即ち第1、第3、第5及び第7の撮像フレーム期間において、低露光撮像が行われる。但し、非HDRモードでは、低露光撮像の露光条件は、高露光撮像の露光条件と同じであり、低露光画像は画像合成には用いられない。
そこで、低露光画像が撮像により得られる少なくとも一つの撮像フレーム期間を選択し、選択した撮像フレーム期間を利用して、フレーム間相関検査が行われる。この検査においては、選択した撮像フレーム期間における露光条件として、その直前又は直後の撮像フレーム期間(高露光撮像が行われる撮像フレーム期間)における露光条件に対して変更を加えたものを用い、上記の露光条件の変更に対応する画像が得られたか否かを、言い換えれば、露光条件の変化と、撮像により得られた画像の変化との間に相関があるか否かを、故障検出処理部25が判定する。撮像により得られた画像は、撮像画像であっても良く、処理画像であっても良い。以下では、上記の「撮像により得られた画像」として、処理画像(撮像で得られた撮像画像に対応する処理画像)が用いられる場合について説明する。
この検査のため、撮像制御部23は、フレーム間相関検査を行うべきことを故障検出処理部25に指示する。この指示には、フレーム間相関検査を行うべきタイミングの指定、並びに検査のための撮像で用いるべき、故障検出用の露光条件を示す情報が含まれる。
上記のタイミングとしては、画像合成に用いられない、低露光画像が撮像により得られる少なくとも一つの撮像フレーム期間が指定される。以下では、上記のタイミングとして第7の撮像フレーム期間が指定されたものとする。
また、上記の故障検出用の露光条件として、撮像制御部23において、第6の撮像フレーム期間における露光条件EB(6)に基づいて決定された露光条件EB(a)が指定されるものとする。具体的には第6の撮像フレーム期間における露光条件EB(6)に対して、予め定められた比を有する露光量を与える露光条件が指定されるものとする。撮像制御部23は、上記のようにして故障検出用の露光条件EB(6)を決定し、決定された露光条件を故障検出処理部25に通知する。
この指示に従って、故障検出処理部25がフレーム間相関検査を行う。
撮像制御部23は、第7の撮像フレーム期間以外の撮像フレーム期間における露光制御を図5の場合と同様に行うほか、上記のようにして決定された露光条件EB(a)で第7の撮像フレーム期間における露光制御を行う。そのために、撮像制御部23は、決定した露光条件EB(a)に対応する制御信号群ECを撮像部10に供給する。
図11には、撮像制御部23の「露光制御」の行のうち、第7のフレーム期間の欄に「EB(a)」と記入されており、これにより、第7の撮像フレーム期間に露光条件EB(a)が用いられることが示されている。
第7の撮像フレーム期間の撮像での露光条件を上記のように定め、当該第7の撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像F(a)と、第6の撮像フレーム期間における撮像で得られた高露光画像Ft(6)とを検査に用いる。具体的には、第6の撮像フレーム期間における露光条件EB(6)で決まる露光量と第7の撮像フレーム期間における露光条件EB(a)で決まる露光量との比と、第6の撮像フレーム期間の撮像で得られた撮像画像Ft(6)に対応する処理画像Re(6)の明るさと第7の撮像フレーム期間の撮像で得られた撮像画像F(a)に対応する処理画像Re(7)の明るさとの比との間に相関があるか否かを判定する。
このような判定のため、信号処理部21は、撮像部10から出力された撮像画像のうちの、第7のフレームの撮像画像F(a)以外の撮像画像に対して、通常動作時(フレーム間相関検査を行わないとき)と同様に信号処理をするほか、これらの撮像画像に対する信号処理と同様に、第7のフレームの撮像画像F(a)に対する信号処理を行う。
なお、信号処理部21における信号処理の条件がフレーム毎に変わる場合には、第7のフレームの撮像画像F(a)に対する信号処理の条件を、第6のフレームの撮像画像Ft(6)に対する信号処理の条件と同じにする。
第7のフレーム以外の、奇数番目のフレームの画像(低露光画像)についての信号処理の結果は、画像合成にも故障検出にも用いられない。従って、これらのフレームの画像に対する信号処理は省略しても良い。そのことを示すため、図11の「信号処理部21」の行の、第7のフレーム期間以外の、奇数番目のフレーム期間の欄には文字が記入されていない。
後述のヒストグラム生成部22についても同様である。
以下では、第7のフレーム以外の奇数番目のフレームの画像については信号処理が行われず、処理画像が生成されないものとして説明する。
信号処理部21は、信号処理の結果生成された処理画像Re(2)、Re(4)、Re(6)及びRe(8)、並びにRe(7)をメモリ30に記憶させる。このうち、処理画像Re(2)、Re(4)、Re(6)及びRe(8)は、フレームバッファ領域301に格納され、処理画像Re(7)は検査データ格納領域307に格納される。
処理画像Re(6)及びRe(7)のメモリ30への書き込みが完了すると、信号処理部21は、処理完了を故障検出処理部25に通知する。
図11には、第7の撮像フレーム期間における撮像で撮像画像F(a)が得られることが「F(a)」で示され、第7の信号処理フレーム期間に撮像画像F(a)に対する信号処理が行われて処理画像Re(7)が生成されることが「F(a)→Re(7)」で示されている。
ヒストグラム生成部22は、処理画像Re(2)、Re(4)、Re(6)及びRe(8)をメモリ30から読出して、順次輝度ヒストグラムHt(2)、Ht(4)、Ht(6)及びHt(8)を生成するほか、処理画像Re(7)をもメモリ30から読出し、その輝度ヒストグラムHa(7)の生成を行う。
これらの輝度ヒストグラムの生成が、図11の「ヒストグラム生成部22」の行に「Re(2)→Ht(2)」、「Re(7)→Ha(7)」などで示されている。
ヒストグラム生成部22で生成された輝度ヒストグラムはメモリ30に蓄えられる。
このうち、輝度ヒストグラムHt(2)、Ht(4)、Ht(6)及びHt(8)はヒストグラム格納領域309に格納され、輝度ヒストグラムHa(7)は検査データ格納領域307に格納される。
輝度ヒストグラムHt(6)及びHa(7)のメモリ30への書き込みが完了すると、ヒストグラム生成部22は、処理完了を故障検出処理部25に通知する。
信号処理部21から出力された処理画像Reのメモリ30への書き込み、メモリ30から読み出された処理画像Reのヒストグラム生成部22への供給、及びヒストグラム生成部22で生成された輝度ヒストグラムのメモリ30への書き込みは、バス26を介して行われる。
故障検出処理部25は、メモリ30に蓄えられたデータ(即ち、処理画像Re(6)及びRe(7)、並びに輝度ヒストグラムHt(6)及びHa(7))を読み出し、読み出したデータと、処理画像Re(6)及びRe(7)に対応する撮像画像Fを得るための撮像に用いられた露光条件EB(6)、EB(a)を表すデータとを用いて故障の有無の判定を行う。この処理のため、撮像制御部23で決定された露光条件EB(6)及びEB(a)が、上記のように、故障検出処理部25に通知される。
故障検出処理部25は、処理画像Re(6)と処理画像Re(7)との間の変化が、撮像画像Ft(6)を得るための撮像の際の露光条件EB(6)と撮像画像F(a)を得るための撮像の際の露光条件EB(a)との間の変化に対して相関を有するか否かの判定を行う。
故障検出処理部25はまた、輝度ヒストグラムHt(6)と輝度ヒストグラムHa(7)との間の変化が、撮像画像Ft(6)を得るための撮像の際の露光条件EB(6)と撮像画像F(a)を得るための撮像の際の露光条件EB(a)との間の変化に対して相関を有するか否かの判定を行う。
例えば、露光条件の項目の一つとしての、露光時間を1/2に変更し、露光条件の他の項目(絞り、ゲイン)を同じに維持すれば、(被写体自体が変化していないと仮定すれば)画像の明るさも1/2程度になるはずである。
故障検出処理部25は、このような既知の関係に基づいて、露光条件の変化と輝度ヒストグラムの変化との間に相関があるか否かの判定を行う。
例えば、故障検出処理部25は、撮像によって得られた撮像画像に対応する処理画像Re(6)及びRe(7)の明るさ相互間の比が、それらの撮像で用いられた露光条件EB(6)及びEB(a)で決まる露光量相互間の比に対し相関を有するか否かの判定を行う。
故障検出処理部25はまた、撮像によって得られた撮像画像に対応する処理画像Re(6)及びRe(7)の輝度ヒストグラムHt(6)及びHa(7)で示される画像の明るさ相互間の比が、それらの撮像で用いられた露光条件EB(6)及びEB(a)で決まる露光量相互間の比に対し相関を有するか否かの判定を行う。
例えば、第7の撮像フレーム期間における露光時間を、第6の撮像フレーム期間における露光時間の1/2とし(露光条件の他の項目を同じにし)、第7のフレームの処理画像Re(7)の明るさ又は輝度ヒストグラムHa(7)によって示される画像の明るさの、第6のフレームの処理画像Re(6)の明るさ又は輝度ヒストグラムHt(6)によって示される画像の明るさに対する比が、1/2又はそれに近い値である場合には、相関があるものと判断する。
明るさの比が1/2に近い値であるか否かは、算出された明るさの比と1/2との差が予め定められた閾値以下であるか否かで判断することができる。
故障検出処理部25が、処理画像Re(6)、Re(7)、及び輝度ヒストグラムHt(6)、Ha(7)並びに露光条件EB(6)、EB(a)に基づいて故障検出を行うことが、図11の故障検出処理部25の「フレーム間相関検査」の行の、第7のフレーム期間の欄に「Re(6),Re(7),Ht(6),Ha(7),EB(6)、EB(a)」で示されている。
以上のようにして、露光条件の変化と、撮像で得られた撮像画像に対応する処理画像における変化との間に相関があると判定されたときは、撮像部10、信号処理部21、メモリ30の低露光画像用フレームバッファ領域301s、及びバス26が正常に動作していると判断する。
相関がないと判定されたときは、撮像部10、信号処理部21、メモリ30の低露光画像用フレームバッファ領域301s、及びバス26のいずれかに故障があると判断する。
図10の場合と同様に、画像合成部24における画像合成は高露光画像Ftに対応する処理画像のみに基づいて行われる。図11の「画像合成部24」の行の、例えば第2のフレーム期間の欄における、「Re(2)→Rh(2)」は、第2のフレームの処理画像Re(2)のみから合成画像Rh(2)が生成されることを意味する。他の偶数番目のフレーム期間についても同様である。
上記のように、故障検出処理を行っている間、撮像制御部23は、ヒストグラム生成部22で生成される高露光画像の輝度ヒストグラムの変化をチェックする。高露光画像の輝度ヒストグラムに変化が生じた場合には、撮像制御部23は、故障検出処理部25に故障検出処理の終了を指示する。
以上、図10及び図11を参照して、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査を説明した。これらの2つの検査を相前後して行うこととしても良い。例えば、ある故障検出サイクルでは、既定画像利用検査を行い、次の故障検出処理サイクルではフレーム間相関検査を行うこととし、そのような動作を繰り返すこととしても良い。
また、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の一方を、複数の故障検出サイクルにわたり繰り返して行った後、他方の検査を、複数の故障検出処理サイクルにわたり繰り返し、或いは1回だけ(一つの故障検出処理サイクルでのみ)行うこととしても良い。
さらにまた、一つの故障検出処理サイクル内で、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の双方を行うこととしても良く、さらに、そのような動作を複数の故障検出処理サイクルにわたり繰り返すこととしても良い。
以下では、一つの故障検出処理サイクル内で、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の双方を行う場合についてより詳しく説明する。
撮像装置が非HDRモードで動作する状態になったら、撮像制御部23は、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査を行うべきことを故障検出処理部25に指示する。
この指示には、既定画像利用検査を行うべきタイミングの指定、及びフレーム間相関検査を行うべきタイミングの指定が含まれる。既定画像利用検査を行うべきタイミングとしては、画像合成で用いられるフレームの画像以外の画像が撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間が指定される。フレーム間相関検査を行うべきタイミングとしては、画像合成で用いられるフレームの画像以外の画像が撮像により得られる少なくとも一つの撮像フレーム期間が指定される。
以下では、第3の信号処理フレーム期間を利用して既定画像利用検査を行うべきこと、及び第6及び第7の撮像フレーム期間を利用してフレーム間相関検査を行うべきことが指示されたものとする。
この指示に従って、故障検出処理部25が既定画像利用検査及びフレーム間相関検査を行う。
図12は、一つの故障検出処理サイクル内で、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の双方を行う場合の、撮像部10及び画像処理部20における動作を示す、図10及び図11と同様の図である。
図12に示される例では、8フレーム期間を一つの故障検出処理サイクルとして、各故障検出処理サイクルに一度ずつ、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査既定画像故障検出が行われる。
図12に示される例では、図10及び図11の場合と同様に、偶数番目の撮像フレーム期間、即ち第2、第4、第6及び第8の撮像フレーム期間において、高露光撮像が行われ、奇数番目の撮像フレーム期間、即ち第1、第3、第5及び第7の撮像フレーム期間において、低露光撮像が行われる。但し、非HDRモードでは、低露光撮像の露光条件は、高露光撮像の露光条件と同じであり、低露光画像は画像合成には用いられない。
図12に示される例では、図10の場合と同様に、第3の信号処理フレーム期間を利用して、既定画像利用検査が行われる。
また、図11の場合と同様に、第7の撮像フレーム期間における露光条件として、故障検出用の露光条件を設定し、その撮像で得られた撮像画像F(a)に対応する処理画像Re(7)と、その直前の撮像フレーム期間、即ち、第6の撮像フレーム期間の撮像で得られた高露光画像Ft(6)に対応する処理画像Re(6)とを利用してフレーム間相関検査が行われる。
既定画像利用検査の詳細は、図10を参照して説明したのと同様である。フレーム間相関検査の詳細は、図11を参照して説明したのと同様である。
故障検出処理を行っているときに、ヒストグラム生成部22により生成された高露光画像の輝度ヒストグラムに変化が生じた場合には、撮像制御部23は、故障検出処理部25に故障検出処理の終了を指示する。
既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の双方を行い、これらの検出処理の結果を総合することで、故障のある部位を特定することが可能となる場合がある。例えば、フレーム間相関検査で、撮像部10、信号処理部21、ヒストグラム生成部22、及びメモリ30のいずれかに故障があると判断され、一方、既定画像利用検査の結果から、信号処理部21、ヒストグラム生成部22及びメモリ30が正常であると判断された場合、これら2つの検査の結果を総合することで、撮像部10に故障が発生していると判断することが可能となる。
本実施の形態では、露光条件の組合せパターンP5が選択され、画像合成に高露光画像のみが用いられる状態になったときに、低露光画像を撮像する少なくとも一つの撮像フレーム期間又は該撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間を利用して、故障検出処理を行うこととしたので、撮影状態を維持しながら、故障検出を行うことが可能である。
図10、図11及び図12を参照して説明した例では、一定の長さを有する故障検出サイクルに1回、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の少なくとも一方を実施する。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、各回の検査(既定画像利用検査又はフレーム間相関検査)が終了したら、故障検出処理部25がその旨を撮像制御部23に伝え、それに応じて直ちに或いはある時間の経過後に、撮像制御部23が次の検査(既定画像利用検査又はフレーム間相関検査)の開始の指示を与えるようにしても良い。
この場合、上記した2つの検査(既定画像利用検査及びフレーム間相関検査)を相前後して行うには、撮像制御部23が、2つの検査を行う順序を決め、故障検出処理部25に対し各検査の開始の指示を与える。
以下では、既定画像利用検査を先に行う場合について具体的に説明する。
撮像制御部23は、既定画像利用検査の開始を故障検出処理部25に指示する。この指示には、既定画像利用検査を行うべきタイミングの指定が含まれる。故障検出処理部25は、指示に従って既定画像利用検査を実行する。既定画像利用検査が終了すると、故障検出処理部25は、その終了を撮像制御部23に通知する。
この通知を受けて、撮像制御部23は、故障検出処理部25に、フレーム間相関検査の開始を指示する。この指示には、フレーム間相関判別を行うべきタイミングの指定が含まれる。故障検出処理部25はこの指示に従って、フレーム間相関検査を実行する。フレーム間相関検査が終了すると、故障検出処理部25は、その終了を撮像制御部23に通知する。
また、上記のように、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査を1回ずつ行う代わりに、2つの検査の少なくとも一方を複数回繰り返して行うこととしても良い。
例えば、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の一方を複数回繰り返して行った後、他方の検査を1回又は複数回行うこととしても良い。
故障検出処理、例えば既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の各々を、撮像部10、画像処理部20、及びメモリ30のそれぞれの故障発生率などに基づいて定められた適切な期間毎に行うこととしても良い。
例えば、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の少なくとも一方について、1回の検査が終了したら、故障検出処理部25がその旨を撮像制御部23に伝え、それに応じて予め定められた時間の経過後に、撮像制御部23が次の検査の開始の指示を与えるようにしても良い。
また、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の双方を行う場合、既定画像利用検査とフレーム間相関検査とを異なる時間間隔で行うようにしても良い。
故障検出処理を適切な期間毎に行うこととすれば、過度な故障検出処理を行わずに済むので、撮像装置全体の処理量削減に繋がる。
上記の例では信号処理部21において、故障検出用の既定画像Fkに対する故障検出用の信号処理の条件は、予め定められたものとしたが、これは必ずしも、用いられる信号処理の条件が一通りであることを意味しない。
上記の信号処理の条件を変更することで、画像処理内部の特定部位の故障検出を行うこととしても良い。故障部位を特定することができれば、その後故障部位を回避するように制御を行うことが可能となる。
ここで、「特定部位」は、例えば、信号処理部21内の諸機能のうちのいずれかと言う意味である。例えば、信号処理部21は、上記のように、「色同時化処理、ノイズ低減処理、輪郭補正処理、白バランス調整処理、信号振幅調整処理、色補正処理及び色空間変換」を行うが、これらの処理のうちのいずれかを意味する。この場合、各処理について故障があるか否かを判定し、故障があると判定された処理を、通常動作時には実行させないこととする。
例えば、信号処理部21の輪郭補正処理を実施した場合と、実施しなかった場合のそれぞれについて、結果として得られた処理画像を、それぞれの期待値と比較することで、輪郭補正処理における故障の有無を検出し、輪郭補正処理に故障があると検出されたら、通常動作時には、輪郭補正処理を実行させないこととする。
なおまた、信号処理部21、ヒストグラム生成部22、及びバス26の各々を特定部位として、それらのうちのいずれで故障が起きたかを判定し、故障がおきたと判定された部位を通常動作時には動作させないこととしても良い。この場合、バックアップ用の信号処理部21、ヒストグラム生成部22及びバス26を設けておき、故障が検出された部位についてはバックアップ用として用意されたものを用いることとしても良い。高信頼性が要求されるシステムでは、上記のようにバックアップ用の回路などを備えた構成とすることが望ましい。
上記の実施の形態では、既定画像利用検査で用いられる既定画像Fkは、メモリ30の所定の領域(既定画像格納領域304)に予め格納されていることとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、故障検出処理部25内に、画像生成規則を予め記憶させておき、故障検出処理の開始時に故障検出処理部25が、信号処理部21に画像生成規則を伝え、信号処理部21が故障検出処理部25から伝えられた画像生成規則に従って既定画像を生成し、生成した既定画像を、メモリ30の低露光画像用フレームバッファ領域301sに書込み、書き込んだデータを読み出すようにしても良い。画像生成規則に従って生成される既定画像の一例は、グラデーションパターン(階調値が次第に増加するパターン)である。
このような構成であれば、既定画像(Fk)を保持するための格別のメモリ領域(304)が不要になるとともに、通常の処理で使用されるメモリ30の低露光画像用フレームバッファ領域301sの故障を検出することが可能となる。この場合、既定画像を指定する情報として、既定画像を生成する規則を示す情報、又は当該規則が記憶された部位例えばメモリ30内のアドレスを示す情報を与えることとすれば良い。
上記の実施の形態では、既定画像利用検査において、既定画像を信号処理することで得られた処理画像Reと、期待値との相関の有無を判定するために、チェックサム値とその期待値とを比較している。
本発明は、これに限定されない。
例えば、画像を複数の領域に分割し、分割領域毎の輝度値の平均値或いは積算値を、予め求められた期待値と比較し、比較結果を総合的に判断することとしても良い。この場合には、上記の分割領域毎の輝度値の平均値或いは積算値が、画像に対して、「予め定められた処理を施すことで得られる値」に相当する。要するに、画像に対して、予め定められた処理を施すことで得られる値が期待値との相関をチェックすることとすれば良い。より一般的には、既定画像を処理した結果得られた処理画像と期待画像との相関の有無の判定を行うこととすれば良い。
上記の例では、非HDRモードにおいて画像合成に用いられる処理画像に対応する撮像画像が撮像により得られる一つの撮像フレーム期間(例えば第6の撮像フレーム期間)における露光条件と、非HDRモードにおいて画像合成に用いられない画像が撮像で得られる一つの撮像フレーム期間(例えば第7の撮像フレーム期間)における露光条件と、それらの撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像(Ft(6)、F(a))とを(具体的にはそれらを信号処理することで得られた処理画像(Re(6)、Re(7))及びそれらの輝度ヒストグラム(Ht(6)、Ha(7))とを用いてフレーム間相関検査を行っている。
代わりに、非HDRモードにおいて、画像合成に用いられない画像が撮像で得られる2つの撮像フレーム期間(例えば第5及び第7の撮像フレーム期間)における露光条件として、故障検出用に別途定められた露光条件EB(b)、EB(c)を用い、これらの露光条件EB((b)、EB(c))と、これらの撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像(F(b)、F(c))とを(具体的にはそれらを信号処理することで得られた処理画像(Re(5)、Re(7))及びそれらの輝度ヒストグラム(Hc(5)、Ha(7))とを用いてフレーム間相関検査を行うこととしても良い。このような構成とすれば、撮像の際の露光条件(EB(b)、EB(c))を自由に定め得る(画像合成に用いられる処理画像に対応する撮像画像の撮像に対する制約を受けることなく定め得る)ので、露光条件(EB(b)、EB(c))を、故障検出のために最適となるように定めることができる。また、露光条件(EB(b)、EB(c))を予め定めて例えば、メモリ30に記憶しておくことも可能である。この場合、露光条件を指定する情報として、露光条件の取得に必要な情報、例えば露光条件が記憶されている部位、例えばメモリ30内のアドレスを示す情報を与えることとすれば良い。
上記の実施の形態では、高露光画像のみを用いて合成画像を生成し、低露光画像を撮像する少なくとも一つの撮像フレーム期間又は該撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間を利用して故障検出処理(フレーム間相関検査における撮像、或いは既定画像利用検査における信号処理)を行うこととしている。これは逆であっても良い。すなわち、低露光画像のみを用いて合成画像を生成し、高露光画像を撮像する少なくとも一つの撮像フレーム期間又は該撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間を利用して故障検出処理(フレーム間相関検査における撮像、或いは既定画像利用検査における信号処理)を行うこととしても良い。
また、上記の2通りの処理を交互に行うこととしても良い。そのようにすれば、例えば、信号処理部21、ヒストグラム生成部22、バス26、及びメモリ30が、高露光画像の処理或いは格納に関わる部分と、低露光画像の処理或いは格納に関わる部分とに分離可能であれば、そのいずれの部分が故障しているかの判定を行うことができる。
実施の形態2.
図13は、本発明の実施の形態2の撮像装置1aの構成を概略的に示す。この撮像装置1aは、図1の撮像装置1と概して同じであるが、画像処理部20の代わりに画像処理部20aを備えている。画像処理部20aは、画像処理部20と概して同じであるが、ヒストグラム生成部22の代わりに平均輝度値算出部27が設けられ、画像合成部24の代わりに画像認識部28が設けられている点で異なる。
実施の形態1の撮像装置1は、HDRモードと非HDRモードのいずれかで動作するものであり、HDRモードでは露光条件がフレーム毎に切り替えられるが、本実施の形態2の撮像装置1aではそのような切り替えは行われない。
図13において、図1と同じ符号は同様の構成要素を示す。但し、図13のメモリ30は、図14に示すように、フレームバッファ領域301と、露光条件テーブル格納領域302と、既定画像格納領域304と、信号処理条件格納領域305と、露光条件格納領域306と、検査データ格納領域307と、期待値格納領域308と、平均輝度値格納領域310とを有する。
平均輝度値算出部27は、メモリ30のフレームバッファ領域301から読み出された各フレームの処理画像Reの平均輝度値Yaを算出する。処理画像Reはカラー画像であり、その平均輝度値Yaは、処理画像Reの輝度成分の画面全体にわたる平均値である。算出された平均輝度値Yaは、メモリ30の平均輝度値格納領域310に格納される。
撮像制御部23は、平均輝度値算出部27で算出された平均輝度値Yaとメモリ30の露光条件テーブル格納領域302に予め格納されている露光条件テーブルTecとを用いて、露光条件を決定する。露光条件の決定は制御信号ECa、ECs、ECgの値の決定を含む。撮像制御部23は、決定された値を有する制御信号ECa、ECs、ECgを撮像部10に供給して撮像部10の露光条件を制御する。
本実施の形態の撮像装置1aの撮像制御部23は、平均輝度値Yaの変動が小さくなるように撮像部10の動作を制御して、撮像を行わせる。
信号処理部21は、実施の形態1と同様に、撮像部10から出力されたそれぞれのフレームの撮像画像Fに対して信号処理を行い、処理の結果として、それぞれのフレームの処理画像Reを生成する。処理画像Reは、メモリ30のフレームバッファ領域301に蓄えられる。
画像認識部28は、複数のフレームの処理画像Reのうちの一部のフレームの処理画像Reに対し画像認識を行う。具体的には、フレームバッファ領域301に蓄えられている複数のフレームの処理画像のうちの、撮像部10において一定の時間間隔での撮像で得られたフレームの撮像画像に対応する処理画像を抽出して、画像認識を行う。
例えば、予め定められたフレーム数毎の画像を抽出する。以下では、8フレームのうちの1フレームの画像を抽出し、抽出した画像について、画像認識を行う場合について説明する。
図15は、撮像部10における撮像と、画像処理部20a内の各部における処理との関係を示す、図5と同様の図である。
撮像部10から出力された撮像画像Fは信号処理部21で信号処理を受け、この信号処理によって生成された処理画像Reがメモリ30のフレームバッファ領域301に一時的に保持される。
図15には、信号処理部21で、撮像画像F(F(1)〜F(8))に対する処理がそれぞれの信号処理フレーム期間に行われ、処理画像Re(Re(1)〜Re(8))が出力されることが示されている。例えば、第1のフレーム期間の欄における「F(1)→Re(1)」は、撮像画像F(1)に対する処理が行われてその結果、処理画像Re(1)が生成されることを示す。他のフレーム期間についても同様である。
平均輝度値算出部27は、メモリ30のフレームバッファ領域301から各フレームの処理画像Reを撮像順に読み出し、各フレームの処理画像Reの平均輝度値Yaを算出し、算出した平均輝度値Yaを表すデータを撮像制御部23に出力する。
図15には、平均輝度値算出部27で、それぞれのフレーム期間に、処理画像Re(1)〜Re(8)の平均輝度値Ya(1)〜Ya(8)の算出が行われることが示されている。
撮像制御部23は、平均輝度値算出部27で算出された平均輝度値Yaに基づいて、メモリ30に格納されている露光条件テーブルTecを参照して、撮像部10における撮像の際の露光条件を決定する。
各撮像フレーム期間における撮像の際の露光条件EB(i)は、直近の、即ち一つ前のフレーム期間における撮像で得られた撮像画像Fを信号処理することで得られた処理画像Reの平均輝度値Ya(i−1)に基づいて決定される。逆に言えば、各撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像Fを信号処理することで得られた処理画像Reの平均輝度値Ya(i)に基づいて次の撮像フレーム期間で用いられる露光条件EB(i+1)が決定される。
図15の、撮像制御部23の「露光制御」の行の第2のフレーム期間の欄における「Ya(1)→EB(2)」は、第1のフレームの平均輝度値Ya(1)に基づいて、第2の撮像フレーム期間の露光条件EB(2)が決定されて、決定された露光条件を用いて、第2の撮像フレーム期間における露光制御が行われることを示す。他のフレーム期間についても同様である。
画像認識部28には、メモリ30に格納されている処理画像Reのうちの、予め定められたフレーム数毎のフレームの処理画像Reが入力され、画像認識部28は入力された処理画像Reに対して画像認識を行い、画像認識の結果Rrを出力する。
画像認識に用いるべき処理画像Reの特定を可能にするため、処理画像Reにフレーム番号を示すデータを付加しておくこととしても良い。この場合、画像認識部28は、このフレーム番号を示すデータに基づいて、画像認識に用いるべき処理画像Reを特定することができる。
図15には、第3の撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像F(3)に対応する処理画像Re(3)について画像認識が行われ、認識結果Rr(3)が出力されることが「画像認識部28」の行の、第3のフレーム期間の欄における「Re(3)→Rr(3)」で示されている。
ここで言う画像認識には、例えば画像中の被写体の種類の判別、例えば人が含まれるか、車両が含まれるかの判定、含まれると判定された被写体の大きさの判定が含まれる。
以上のように、画像認識部28における画像認識は、撮像部10から出力される複数のフレームの撮像画像Fに対応する処理画像Reのうちの一部のフレームの処理画像Reに対して行われる。
例えば、図示の例では、撮像部10から出力される画像のフレームレートに対し、画像認識で用いられる画像のフレームレートは1/8である。
従って、画像認識部28は、撮像部10における撮像よりも低い頻度で処理を行う低頻度処理部の一態様であるということができる。
なお、画像認識は定期的に行われるとは限らず、不定期的に、例えば、何らの条件が満たされたときにのみ画像認識が行われることとしても良い。
例えば、画像の明るさが大幅に変化したとき、或いはシーンチェンジが検出されたときに画像認識を行うこととしても良く、外部から指示が与えられたときにのみ画像認識が行われることとしても良い。
このような場合、画像認識に用いるべき画像の特定を可能にするため、また、画像の明るさが大幅に変化したこと、或いはシーンチェンジが検出されたことを示す情報を付加しておくこととしても良い。この場合、画像認識部28が、この付加情報に基づいて、画像認識に用いるべき画像を特定することができる。
本実施の形態では、画像認識部28における画像認識に用いられるフレームの処理画像Reに対応する撮像画像F以外の撮像画像Fが撮像で得られる少なくとも一つの撮像フレーム期間、又はこれに対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間を利用して故障検出を行う。
具体的には、画像認識に用いられるフレームの処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する信号処理フレーム期間には、信号処理部21は、画像認識で用いられる画像の生成のための処理とは別の処理を行い得ることになる。そこで、本発明の一つの態様では、そのような信号処理フレーム期間のうちの1又は2以上の信号処理フレーム期間を利用して、故障検出を行うこととする。故障検出は故障検出処理部25により行われる。
「画像認識に用いられるフレームの処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する信号処理フレーム期間」は、「画像認識で用いられないフレームの撮像画像が撮像部10から出力されて、通常動作状態(故障検出を行わない状態)であれば、信号処理部21により処理される信号処理フレーム期間」を意味し、「画像認識に用いられるフレームの処理画像が信号処理部21で処理される信号処理フレーム期間以外の信号処理フレーム期間」と言い換えることができる。
また、画像認識に用いられる処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が撮像により得られる撮像フレーム期間においては、露光条件を、画像認識で用いられる処理画像に対応する撮像画像の撮像に用いられる露光条件とは別に自由に定め得ることになる。そこで本発明の他の態様では、そのような撮像フレーム期間のうちの1又は2以上の撮像フレーム期間を利用して、故障検出用の露光条件を用いた撮像を行い、この撮像で得られる画像を利用して故障検出を行うこととする。露光条件の制御は撮像制御部23により行われ、故障検出は故障検出処理部25により行われる。
「画像認識に用いられる処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が撮像により得られる撮像フレーム期間」は、「画像認識に用いられる処理画像に対応する撮像画像が撮像により得られる撮像フレーム期間以外の撮像フレーム期間」と言い換えることができる。
故障検出処理としては、実施の形態1と同様に、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の少なくとも一方が行われる。
以下では、実施の形態1に関し、図12を参照して説明したのと同様に、8フレーム期間を一つの故障検出処理サイクルとし、各故障検出処理サイクル内で、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の双方を行う場合について説明する。
図16は、そのように故障検出処理を行う場合の、撮像部10及び画像処理部20aにおける動作を示す、図15と同様の図である。
図16の最も上の行の「フレーム番号」は各故障検出処理サイクル内における各フレームの順番を示す。
図16に示される例では、図15の場合と同様に、第3のフレームの処理画像Re(3)に対して、画像認識が行われる。それ以外のフレームの処理画像Reは、画像認識には用いられない。
図16に示される例では、第5の信号処理フレーム期間を利用して既定画像利用検査が行われる。また、第6及び第7の撮像フレーム期間を利用してフレーム間相関検査が行われる。
撮像制御部23は、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査を行うべきことを故障検出処理部25に指示する。
この指示には、既定画像利用検査を行うべきタイミングの指定、検査で用いるべき既定画像の指定、及び当該既定画像に対する信号処理の条件の指定、並びにフレーム間相関検査を行うべきタイミングの指定、及び検査のための撮像で用いるべき、故障検出用の露光条件を示す情報が含まれる。
既定画像利用検査を行うべきタイミングとしては、画像認識で用いられるフレームの画像以外の画像が撮像により得られる撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間が指定される。
フレーム間相関検査を行うべきタイミングとしては、画像認識で用いられるフレームの画像以外の画像が撮像により得られる少なくとも一つの撮像フレーム期間が指定される。
以下では、第5の信号処理フレーム期間を利用して既定画像利用検査を行うべきこと、及び第6及び第7の撮像フレーム期間を利用してフレーム間相関検査を行うべきことが指示されたものとする。
この指示に従って、故障検出処理部25が既定画像利用検査及びフレーム間相関検査を行う。
既定画像利用検査のため、故障検出処理部25は、撮像制御部23からの指定に従いメモリ30の既定画像格納領域304に予め格納されている故障検出用の既定画像Fkを読出し、第5の撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像F(5)の代わりに、信号処理部21に供給する。これとともに、故障検出処理部25は、撮像制御部23からの指定に従いメモリ30の信号処理条件格納領域305に記憶されている、予め定められた信号処理の条件を読出し、読み出した信号処理の条件を、信号処理部21に設定する。
その結果、信号処理部21は、既定画像Fkに対して、設定された信号処理の条件で、信号処理を行い、処理の結果としての処理画像Re(5)を出力する。
信号処理部21が、第5の信号処理フレーム期間に、既定画像Fkに対する処理を行って、処理画像Re(5)を出力することが、図16の「信号処理部21」の行の、第5のフレーム期間の欄に「Fk→Re(5)」で示されている。
フレーム間相関検査のため、撮像制御部23において、故障検出のための露光条件EB(c)、EB(d)として、予め定められ、メモリ30の露光条件格納領域306に記憶されているものを用いることが指定されたものとする。
撮像制御部23は、メモリ30の露光条件格納領域306に記憶されている露光条件EB(d)、EB(e)を読出して、読み出した露光条件EB(d)、EB(e)で第6及び第7の撮像フレーム期間における撮像を行わせる。そのために、撮像制御部23は、露光条件EB(d)、EB(e)に対応する制御信号群ECを生成して、撮像部10に供給する。
撮像制御部23は、さらに、露光条件EB(d)、EB(e)が検査に使用されることを故障検出処理部25に通知する。
図16には、撮像制御部23の「露光制御」の行のうち、第6及び第7のフレーム期間の欄に「EB(d)」、「EB(e)」と記入されており、これにより、第6及び第7の撮像のフレーム期間に露光条件EB(d)、EB(e)が用いられることが示されている。
露光条件EB(d)及びEB(e)は互いに異なるものである。例えば露光条件EB(d)に対して露光条件EB(e)は露光時間が1/2であり、露光条件の他の項目(絞り、ゲイン)が同じである。
露光条件EB(d)及びEB(e)を用いた撮像で得られた撮像画像F(d)、F(e)も、信号処理部21で信号処理を受け、処理画像Re(6)、Re(7)が出力される。
信号処理部21における撮像画像F(d)に対する信号処理の条件と撮像画像F(e)に対する信号処理の条件は互いに同じである。
図16には、第6及び第7の撮像フレーム期間における撮像で撮像画像F(d)、F(e)が得られることが、「撮像部10」の行の第6及び第7のフレーム期間の欄に「F(d)」、「F(e)」で示されている。
図16にはまた、第6及び第7の信号処理フレーム期間に、撮像画像F(d)、F(e)に対する信号処理が行われて処理画像Re(6)、Re(7)が生成されることが、「信号処理部21」の行の、第6及び第7のフレーム期間の欄に「F(d)→Re(6)」、「F(e)→Re(7)」で示されている。
第6及び第7の撮像フレーム期間以外の撮像フレーム期間においては、図15の場合と同様に撮像が行われる。
第5〜第7の信号処理フレーム期間以外の信号処理フレーム期間においては、図15の場合と同様に信号処理が行われる。
信号処理部21から出力された処理画像Re(1)〜Re(8)は、メモリに蓄えられる。そのうち、処理画像Re(5)〜Re(7)は検査データ格納領域307に格納され、処理画像Re(1)〜Re(4)、及びRe(8)は、フレームバッファ領域301に格納される。
平均輝度値算出部27は、メモリ30から処理画像Re(1)〜Re(8)を読出し、読出した処理画像Re(1)〜Re(8)に対して、その平均輝度値Ya(1)〜Ya(8)の算出を行う。
そのことが図16の「平均輝度値算出部27」の行に「Re(1)→Ya(1)」などで示されている。
平均輝度値算出部27は、算出した平均輝度値Ya(1)〜Ya(8)のうち、平均輝度値Ya(1)〜Ya(4)及びYa(8)を表すデータを撮像制御部23に供給し、平均輝度値Ya(5)、Ya(6)、Ya(7)を表すデータを、メモリ30の検査データ格納領域307に格納する。
メモリ30から読み出された既定画像Fkの信号処理部21への供給、信号処理部21から出力された処理画像Re(1)〜Re(8)のメモリ30への書き込み、メモリ30から読み出された処理画像Re(1)〜Re(8)の平均輝度値算出部27への供給、及び平均輝度値算出部27で算出された輝度平均値のメモリ30への書き込みは、バス26を介して行われる。
既定画像利用検査における判定のため、故障検出処理部25は、メモリ30の検査データ格納領域307に格納された処理画像Re(5)(信号処理部21での信号処理の結果得られた処理画像Re(5))、及び平均輝度値算出部27で算出された平均輝度値Ya(5)がそれぞれ期待される通りのものであるか否かを判定する。期待される通りのものであるか否かの判定は、メモリ30の期待値格納領域308に予め格納されている、それぞれの期待値との相関(類似度)をチェックすることで行われる。そして、相関が閾値以上であれば、信号処理部21、平均輝度値算出部27、及びバス26が正常に動作していると判定する。相関が閾値未満であれば、信号処理部21、平均輝度値算出部27、及びバス26のいずれかに故障があると判定する。
画像についての相関があるか否かの判定は、例えば、処理画像Re(5)(既定画像Fkに対応する処理画像)に対して、予め定められた処理を施すことで得られる値と、予め記憶されている期待値との相関を、予め定められた閾値と比較することで行われる。
予め定められた処理を施すことで得られる値は、例えばチェックサム値である。この場合、チェックサム値の期待値がメモリ30の期待値格納領域308に格納されている。なお、チェックサム値の生成規則も、メモリ30に記憶されており、故障検出処理部25は、メモリ30に記憶されている生成規則に従って、処理画像Re(5)から、チェックサム値を生成する。
チェックサム以外の、予め定められた処理を施すことで得られる値を用いる場合にも、当該予め定められた処理を表す情報がメモリ30に記憶されている。
平均輝度値についての相関があるか否かの判定は、例えば、平均輝度値と期待値との差が閾値以下であるか否かに基づいて行われる。
故障検出処理部25が、第5のフレーム期間に、処理画像Re(5)及び平均輝度値Ya(5)に基づいて既定画像利用検査を行うことが、図16の故障検出処理部25の「既定画像利用検査」の行の、第5のフレーム期間の欄に「Re(5),Ya(5)」で示されている。
フレーム間相関検査における判定のため、故障検出処理部25は、メモリ30に蓄えられた平均輝度値Ya(6)、Ya(7)を表すデータを読み出し、読み出したデータと、撮像制御部23からの通知された露光条件EB(d)、EB(e)とに基づいて故障の有無の判定を行う。
故障検出処理部25が、平均輝度値Ya(6)、Ya(7)及び露光条件EB(d)、EB(e)に基づいてフレーム間相関検査を行うことが、図16の故障検出処理部25の「フレーム間相関検査」の行の、第7のフレーム期間の欄に「Ya(6),Ya(7),EB(d)、EB(e)」で示されている。
故障検出処理部25は、露光条件EB(d)、EB(e)相互間の変化と、平均輝度値Ya(6)、Ya(7)相互間の変化との間に相関があるか否かの判定を行う。
例えば、露光条件EB(d)の露光条件に対して露光条件EB(e)の露光時間が1/2で、露光条件EB(d)及びEB(e)の他の項目(絞り、ゲイン)が同じであれば、平均輝度値Ya(7)は、平均輝度値Ya(6)に対して1/2程度となるはずである。
故障検出処理部25は、このような既知の関係に基づいて、露光条件相互間の変化と平均輝度値相互間の変化との間に相関があるか否かの判定を行う。
例えば、故障検出処理部25は、露光条件EB(d)、EB(e)で決まる露光量相互間の比と、平均輝度値Ya(6)、Ya(7)相互間の比との間に相関があるか否かの判定を行う。
平均輝度値Ya(6)、Ya(7)はそれぞれ画像Re(6)、Re(7)の明るさを表すものであり、従って、上記の判定は、露光条件EB(d)、EB(e)で決まる露光量相互間の比と、平均輝度値Ya(6)、Ya(7)で表される画像Re(6)、Re(7)の明るさ相互間の比との間に相関があるか否かの判定と言い換えることができる。
以上のようにして、露光条件の変化と、撮像で得られた撮像画像に対応する処理画像の平均輝度値における変化との間に相関があると判定されたときは、撮像部10、信号処理部21、メモリ30のフレームバッファ領域301、及びバス26が正常に動作していると判断する。
逆に、相関がないと判断されたときは、撮像部10、信号処理部21、メモリ30のフレームバッファ領域301、及びバス26のいずれかに故障があると判断する。
上記のように第6及び第7の撮像フレーム期間での撮像を故障検出用に別途定められた露光条件で行う場合には、その直後の撮像フレーム期間、即ち、第8の撮像フレーム期間では、直前の撮像フレーム期間(第7の撮像フレーム期間)での撮像で得られた撮像画像に対応する処理画像の平均輝度値Yaに基づいて露光条件を定めることが適切でない。そこで、本実施の形態では、第6の撮像フレーム期間の前の撮像フレーム期間、即ち第5の撮像フレーム期間で用いたのと同じ露光条件EB(5)を、第8の撮像フレーム期間でも用いる。図16には、そのことが「EB(5)→EB(8)」により示されている。
上記の例では、2つの撮像フレーム期間、例えば、第6及び第7の撮像フレーム期間における露光条件として、故障検出用に別途用意された露光条件を用いて、相関判別を行うこととしている。代わりに、2つの撮像フレーム期間のうちの一方では、通常の撮像と同様に、被写体の明るさに基づいて定められた露光条件で撮像を行い、2つの撮像フレーム期間のうちの他方では、当該露光条件を基準として定められた露光条件を用いて撮像を行い、これら2つの撮像フレーム期間相互間での露光条件で決まる露光量相互間の比と、これら2つの撮像フレーム期間での撮像で得られた撮像画像に対応する処理画像の明るさ、例えばその平均輝度値相互間の比との間に相関があるか否かの判定をすることとしても良い。被写体の明るさに基づいて定められた露光条件を基準として定められた露光条件としては、例えば被写体の明るさに基づいて定められた露光条件に対して既知の関係を有する(例えば露光量が既知の割合である)露光条件を用いることができる。
故障検出処理部25が上記のように故障検出処理を行っている間、撮像制御部23は、故障検出処理を終了させるべき条件が成立したか否かを監視する。具体的には、各故障検出処理サイクルの第1〜第4のフレーム期間における撮像で得られた撮像画像(第1〜第4のフレームの画像)に対応する処理画像の平均輝度値Ya(1)〜Ya(4)に基づいて平均輝度値に変化が生じたか否かの判定を行う。
例えば、第1及び第2のフレームの処理画像の平均輝度値Ya(1)及びYa(2)の平均値と、第3及び第4のフレームの処理画像の平均輝度値Ya(3)及びYa(4)の平均値と差が閾値以上であれば、変化が生じたと判定する。
平均輝度値に変化が生じたと判定されたときは、撮像制御部23は、故障検出処理部25に対して、故障検出処理の終了を指示し、故障検出処理部25はこれに従って、故障検出処理を終了する。
故障検出処理を終了すべき条件が成立したか否かの判定は、既定画像利用検査で用いられる処理画像(上記の例では、第5のフレームの処理画像Re(5))、及び故障検出のための露光条件での撮像で得られた撮像画像に対応する処理画像(上記の例では、第6及び第7のフレームの処理画像Re(6)及びRe(7))以外の画像(上記の例では、処理画像Re(1)、Re(2)、Re(3)、Re(4)及びRe(8)のいずれか)の平均輝度値を用いる必要がある。
図16を参照して、一つの故障検出処理サイクル内で、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の双方を行う場合の、撮像部及び画像処理部における動作を説明したが、実施の形態1に関して説明したように、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の一方のみを行うこととしても良く、一つの故障検出サイクルで既定画像利用検査を行い、別の故障検出サイクルでフレーム間相関検査を行うようにしても良く、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査の一方を複数回繰り返した後、他方を複数回繰り返すこととしても良い。
また実施の形態2でも、実施の形態1と同様にヒストグラム生成部を設け、既定画像利用検査及びフレーム間相関検査で、輝度ヒストグラムを利用することとしても良い。
実施の形態1に関して説明した、上記以外の変形例も、実施の形態2にも適用し得る。
実施の形態2では、画像認識で用いられないフレームの処理画像に対応する撮像画像が撮像により得られる撮像フレーム期間、或いはそのような撮像フレーム期間に対応する信号処理フレーム期間に、故障検出処理を行うこととしたので、画像認識を継続しながら、撮像装置の故障検出を行うことが可能となる。
以上実施の形態1では、撮像部10における第1の露光量での撮像で得られた撮像画像Fに対して、信号処理部21で信号処理することで生成された処理画像Reと、撮像部10における第2の露光量での撮像で得られた撮像画像Fに対して、信号処理部21で信号処理することで生成された処理画像Reとを、画像合成部24で合成して合成画像Rhを生成する構成について説明し、実施の形態2では、撮像部10による撮像で得られた複数のフレームの撮像画像Fを信号処理部21で信号処理することで得られる複数のフレームの処理画像Reのうちの一部のフレームの処理画像Reに対し、画像認識部28で画像認識を行う構成について説明した。
画像合成部24及び画像認識部28は、いずれも、撮像部10における撮像の頻度よりも低い頻度で、処理画像Reを用いた処理を行う点で共通であり、各々低頻度処理部の一態様であると見ることができる。
しかしながら、本発明は、上記の構成に限定されず、画像合成部24及び画像認識部28以外の、撮像部10における撮像の頻度よりも低い頻度で、処理画像Reを用いた処理を行う、低頻度処理部が用いられる構成において適用可能である。
以上本発明を撮像装置として説明したが、上記の撮像装置で実施される画像処理方法、特にその故障検出方法もまた本発明の一部を成す。
以上実施の形態1及び2において、画像処理部20、20a各部分(機能ブロックとして図示した部分)は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPUであっても良い。
例えば、図1又は図13の各部分の機能をそれぞれ別個の処理回路で実現してもよいし、複数の部分の機能をまとめて一つの処理回路で実現しても良い。
処理回路がCPUの場合、画像処理部の各部分の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア或いはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、画像処理部は、処理回路により実行されるときに、図1又は図13に示される各部分の機能が、結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、画像処理部で実施される画像処理方法、特にその故障検出方法における処理、或いはその手順をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
なおまた、画像処理部の各部分の機能のうち、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしても良い。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
図17に上記の処理回路がCPUであって、単一のCPUを含むコンピュータ(符号50で示す)で画像処理部及びメモリのすべての機能を実現する場合の構成の一例を、撮像部10とともに示す。コンピュータ50と撮像部10とで撮像装置が構成されている。
図17に示されるコンピュータ50は、CPU51と、メモリ52と、第1のインターフェース53と、第2のインターフェース54とを備え、これらはバス55で接続されている。
第1のインターフェース53には、撮像部10からの撮像画像Fを表す信号が入力される。また、第1のインターフェース53を介して制御信号群ECが撮像部10に供給される。
CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラムに従って動作し、第1のインターフェース53を介して入力された映像信号に対して、実施の形態1又は2の画像処理部の各部の処理を行って、処理の結果得られた出力信号を第2のインターフェース54から出力する。
CPU51による処理の内容は、実施の形態1又は2で説明したのと同様である。メモリ52は、メモリ30の役割を果たす。
本発明の撮像装置の画像処理部で実施される画像処理方法、特にその故障検出方法、画像処理部の各部分の処理、或いは画像処理方法、特にその故障検出方法における各処理をコンピュータに実行させるプログラム及び該プログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体についても、画像処理部について述べたのと同様の効果が得られる。従って、これらのプログラム及び記録媒体も本発明の一部を成す。
1、1a 撮像装置、 10 撮像部、 12 撮像光学系、 13 固体撮像素子、 14 フロントエンド部、 20、20a 画像処理部、 21 信号処理部、 22 ヒストグラム生成部、 23 撮像制御部、 24 画像合成部、 25 故障検出処理部、 26 バス、 27 平均輝度値算出部、 28 画像認識部、 30 メモリ。

Claims (16)

  1. 被写体からの光を受けて撮像フレーム期間毎に撮像を行う撮像部と、
    前記撮像部における撮像フレーム期間毎の露光条件を制御する撮像制御部と、
    前記撮像部で、それぞれの撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像に対して、対応する信号処理フレーム期間に信号処理を行い、処理画像を生成する信号処理部と、
    前記撮像部における撮像の頻度よりも低い頻度で前記処理画像を用いた処理を行う低頻度処理部と、
    前記低頻度処理部における処理で用いられる処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が前記撮像部での撮像により得られる少なくとも一つの撮像フレーム期間、又は当該撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間を利用して、前記撮像部及び前記信号処理部の少なくとも一方の故障検出処理を行う故障検出処理部とを有する
    撮像装置。
  2. 前記信号処理部は、前記低頻度処理部における処理で用いられる処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が前記撮像部での撮像で得られる撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間に、前記撮像部での撮像で得られた撮像画像の代わりに、故障検出用の画像の供給を受け、供給された画像に対し、故障検出用の処理条件で信号処理を行い、
    前記故障検出処理部は、前記故障検出用の画像に対して信号処理を行った結果生成された処理画像が、期待される通りのものであるか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記故障検出用の画像を記憶するメモリをさらに有し、
    前記故障検出処理部は、前記メモリから前記故障検出用の画像を読み出して前記故障検出用の画像として前記信号処理部に供給する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記信号処理部が、故障検出用の画像を生成する規則に従って、前記故障検出用の画像を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記故障検出処理部は、前記故障検出用の画像に対して、信号処理を行った結果生成された処理画像に対して、予め定められた処理を施すことで得られる値と、予め記憶されている期待値との相関が、予め定められた閾値以上であるか否かにより故障の有無を判定することを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像制御部は、前記低頻度処理部における処理で用いられる処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が前記撮像部での撮像により得られる撮像フレーム期間に、前記撮像部に、故障検出用の露光条件で撮像を行わせ、
    前記故障検出処理部は、前記故障検出用の露光条件での撮像で得られた画像と、他の撮像フレーム期間における撮像で得られた画像との間の変化が、前記故障検出用の露光条件と、前記他の撮像フレーム期間における露光条件との間の変化に対応するものであるか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像制御部は、前記判定として、前記故障検出用の露光条件での撮像で得られた画像の明るさと、他の撮像フレーム期間における撮像で得られた画像の明るさとの比と、前記故障検出用の露光条件で決まる露光量と、前記他の撮像フレーム期間における露光条件で決まる露光量との比との間に相関があるか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記他の撮像フレーム期間が、前記低頻度処理部における処理で用いられる処理画像に対応する撮像画像が撮像により得られる撮像フレーム期間であり、
    前記撮像制御部は、
    前記故障検出用の露光条件を、前記他の撮像フレーム期間における露光条件を基準として定める
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
  9. 前記他の撮像フレーム期間が、前記低頻度処理部における処理で用いられる処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が撮像により得られる撮像フレーム期間であり、
    前記撮像制御部は、前記他の撮像フレーム期間における露光条件として、前記故障検出用の露光条件とは異なる、さらなる故障検出用の露光条件を用いる
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
  10. 前記画像の明るさが、前記画像の輝度ヒストグラムで示される画像の明るさであることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  11. 前記画像の明るさが、前記画像の平均輝度値で表される明るさであることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  12. 前記低頻度処理部が、
    第1の撮像フレーム期間に前記撮像部での撮像により得られた撮像画像に対して、前記信号処理部で信号処理することで生成された第1の処理画像と、第2の撮像フレーム期間に前記撮像部での撮像により得られた撮像画像に対して、前記信号処理部で信号処理することで生成された第2の処理画像とに基づいて合成画像を生成して出力する画像合成部であり、
    第1の撮像モードでは、
    前記撮像制御部は、前記撮像部に、前記第1の撮像フレーム期間における露光量と前記第2の撮像フレーム期間における露光量とが互いに異なる値となるように露光条件を設定して撮像を行わせ、
    前記画像合成部は、前記第1の処理画像と前記第2の処理画像とを合成して、前記合成画像としてダイナミックレンジが拡大された画像を出力し、
    第2の撮像モードでは、
    前記画像合成部は、前記第1の処理画像をそのまま前記合成画像として出力し、
    前記故障検出処理部は、前記第2の撮像フレーム期間、又は前記第2の撮像フレーム期間に対応する信号処理フレーム期間を利用して、前記故障検出処理を行う
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記低頻度処理部が、
    前記撮像部による撮像で得られた複数のフレームの撮像画像をそれぞれ前記信号処理部で信号処理することで得られる複数のフレームの処理画像のうちの一部のフレームの処理画像に対し画像認識を行う画像認識部であり、
    前記故障検出処理部は、前記複数のフレームの処理画像のうち、前記画像認識で用いられるフレームの処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が前記撮像部での撮像により得られる少なくとも一つの撮像フレーム期間、又は当該撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間を利用して、前記故障検出処理を行う
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 被写体からの光を受けて撮像フレーム期間毎に撮像を行う撮像部と、
    前記撮像部における撮像フレーム期間毎の露光条件を制御する撮像制御部と、
    前記撮像部で、それぞれの撮像フレーム期間における撮像で得られた撮像画像に対して、対応する信号処理フレーム期間に信号処理を行い、処理画像を生成する信号処理部と、
    前記撮像部における撮像の頻度よりも低い頻度で前記処理画像を用いた処理を行う低頻度処理部とを有する撮像装置において、
    前記低頻度処理部における処理で用いられる処理画像に対応する撮像画像以外の撮像画像が前記撮像部での撮像により得られる少なくとも一つの撮像フレーム期間、又は当該撮像フレーム期間に対応する少なくとも一つの信号処理フレーム期間を利用して、前記撮像部及び前記信号処理部の少なくとも一方の故障検出処理を行う
    ことを特徴とする故障検出方法。
  15. 請求項14に記載の故障検出方法の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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