JP2017129772A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017129772A JP2017129772A JP2016009642A JP2016009642A JP2017129772A JP 2017129772 A JP2017129772 A JP 2017129772A JP 2016009642 A JP2016009642 A JP 2016009642A JP 2016009642 A JP2016009642 A JP 2016009642A JP 2017129772 A JP2017129772 A JP 2017129772A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intermediate transfer
- image carrier
- image
- transfer member
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】感光ドラムが劣化することを抑制する技術を提供する。【解決手段】複数の像担持体1のうち所定の像担持体1には、所定の像担持体1から中間転写体10に現像剤が一次転写されるように、二次転写部材20から中間転写体10を介して電流が供給され、所定の像担持体1以外の像担持体1である他の像担持体1には、他の像担持体1から中間転写体10に現像剤が一次転写されるように、電流供給源21から電流が供給され、制御部Sは、他の像担持体1のみを用いて記録媒体Pに画像を形成する場合に、電流供給源21から他の像担持体1に電流が供給されないように電流供給源21の動作を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、電子写真技術を用いて画像を形成する画像形成装置に関するものである。
従来、複写機やレーザープリンターなどの画像形成装置として、中間転写ベルトを用いてシートに画像を形成する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置において、感光ドラムの表面に形成されたトナー像は、感光ドラムに対向して配置される一次転写ローラに電圧が印加されることで、感光ドラムから中間転写ベルトに転写(一次転写)される。そして、複数色のトナー像が感光ドラムから中間転写ベルトに順次一次転写されることで、中間転写ベルトの表面に複数色のトナー像が形成される。
次に、中間転写ベルトの表面に一次転写された複数色のトナー像は、二次転写ローラに電圧が印加されることで、用紙などのシートの表面に一括で転写される。その後、シートに一括で転写されたカラーのトナー像は、定着装置によって加熱・加圧されることで記録材に定着される。そして、定着装置によってトナー像が定着したシートは排紙トレイに排出される。このようにして、シートに画像が形成される。
ここで、特許文献1に開示される技術では、一次転写ローラに電圧を印加する専用の高圧電源を設けないことで、画像形成装置の低コスト化・小型化を図っている。具体的には、中間転写ベルトの外周面に接触する二次転写ローラを電流供給源とし、二次転写ローラから中間転写ベルトを介して感光ドラムに電流が流れる構成となっている。特許文献1に開示されている技術では、中間転写ベルトの内周面に接触する複数のローラに電圧維持素子(ツェナーダイオード)が接続されている。電圧維持素子の作用によって、中間転写ベルトの内周面に接触するローラに印加される電圧が一定となり、中間転写ベルトから複数の感光ドラムに一定の電流が流れることになる。これにより、画像形成装置の低コスト化・小型化を図りつつ、一次転写を精度よく行うことができる。
ここで、感光ドラムの表面は、帯電ローラや1次転写ローラからの放電によって劣化し、クリーニングブレードと摺擦することで削れてしまう。それにより、感光ドラムの膜厚は徐々に薄くなっていく。そのため、画像形成回数が増加し、感光ドラムの回転数の積算数が増加すると、感光ドラムが放電・摺擦を受ける回数が増えるため、感光ドラムの膜厚は薄くなっていく。
そして、特許文献1に開示される技術では、モノカラープリント時にブラック以外の感光ドラムが削れてしまうことで、感光ドラムを早期に交換する必要があった。特許文献1に開示される技術では、一次転写のために中間転写ベルトから感光ドラムに流れる電流は電圧維持素子を介して複数の感光ドラムに同時に供給されており、感光ドラムに流れる電流を感光ドラムごとに制御することができなかった。そのため、モノカラープリント時であっても、ブラックのトナー像が形成される感光ドラム以外の感光ドラムに電流が流れてしまっていた。
これにより、ブラックのトナー像が形成される感光ドラム以外の感光ドラムについても、ブラックのトナー像が形成される感光ドラムと同様に、感光ドラム表面の電位が下がってしまうことで、帯電ローラや中間転写ベルトからの放電が多くなってしまっていた。ブラックのトナー像が形成される感光ドラム以外の感光ドラムについても、感光ドラムの表面が劣化してしまっていた。
本発明の目的は、感光ドラムが劣化することを抑制する技術を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明である画像形成装置は、
現像剤像が形成される複数の像担持体と、
前記像担持体に形成された現像剤像が一次転写される中間転写体と、
前記中間転写体に一次転写された現像剤像を記録媒体に二次転写する二次転写部材と、
前記中間転写体を介して前記像担持体に電流を供給する電流供給源と、
画像形成装置内の機器の動作を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
複数の前記像担持体のうち所定の像担持体には、前記所定の像担持体から前記中間転写体に現像剤が一次転写されるように、前記二次転写部材から前記中間転写体を介して電流が供給され、
前記所定の像担持体以外の像担持体である他の像担持体には、前記他の像担持体から前記中間転写体に現像剤が一次転写されるように、前記電流供給源から電流が供給され、
前記制御部は、前記他の像担持体のみを用いて記録媒体に画像を形成する場合に、前記電流供給源から前記他の像担持体に電流が供給されないように前記電流供給源の動作を制御することを特徴とする。
現像剤像が形成される複数の像担持体と、
前記像担持体に形成された現像剤像が一次転写される中間転写体と、
前記中間転写体に一次転写された現像剤像を記録媒体に二次転写する二次転写部材と、
前記中間転写体を介して前記像担持体に電流を供給する電流供給源と、
画像形成装置内の機器の動作を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
複数の前記像担持体のうち所定の像担持体には、前記所定の像担持体から前記中間転写体に現像剤が一次転写されるように、前記二次転写部材から前記中間転写体を介して電流が供給され、
前記所定の像担持体以外の像担持体である他の像担持体には、前記他の像担持体から前記中間転写体に現像剤が一次転写されるように、前記電流供給源から電流が供給され、
前記制御部は、前記他の像担持体のみを用いて記録媒体に画像を形成する場合に、前記電流供給源から前記他の像担持体に電流が供給されないように前記電流供給源の動作を制御することを特徴とする。
本発明は、感光ドラムが劣化することを抑制する技術を提供する。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
(実施例1)
図1は、実施例1に係る画像形成装置を説明する図である。図1を用いて、本実施例に係る画像形成装置内の構成および動作を説明する。なお、本実施例に係る画像形成装置には画像形成ステーションa〜dを設けられており、画像形成装置は、いわゆるタンデムタイプのプリンタである。画像形成ステーションaはイエロー(Y)、画像形成ステーショ
ンbはマゼンタ(M)、画像形成ステーションcはシアン(C)、画像形成ステーションdはブラック(Bk)の各色の画像を形成する。各画像形成ステーションの構成は収容するトナーの色以外は同じであるため、画像形成ステーションa〜dについての説明は画像形成ステーションaを用いて行うこととする。また、画像形成ステーションa〜dを構成する部材については、添え字であるa〜dを省略してまとめて説明する場合もある。
図1は、実施例1に係る画像形成装置を説明する図である。図1を用いて、本実施例に係る画像形成装置内の構成および動作を説明する。なお、本実施例に係る画像形成装置には画像形成ステーションa〜dを設けられており、画像形成装置は、いわゆるタンデムタイプのプリンタである。画像形成ステーションaはイエロー(Y)、画像形成ステーショ
ンbはマゼンタ(M)、画像形成ステーションcはシアン(C)、画像形成ステーションdはブラック(Bk)の各色の画像を形成する。各画像形成ステーションの構成は収容するトナーの色以外は同じであるため、画像形成ステーションa〜dについての説明は画像形成ステーションaを用いて行うこととする。また、画像形成ステーションa〜dを構成する部材については、添え字であるa〜dを省略してまとめて説明する場合もある。
画像形成ステーションaは、ドラム状の像担持体としての感光ドラム1aと、帯電部材である帯電ローラ2aと、現像器4aと、クリーニング装置5aとを有する。感光ドラム1aは、矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動し、現像剤像としてのトナー像を担持する像担持体である。さらに、現像器4aは、イエローのトナーを収容し、感光ドラム1aにイエローのトナーを現像するための装置である。クリーニング装置5aは、感光ドラム1aに付着したトナーを回収するための部材である。本実施例では、クリーニング装置5aは、感光ドラム1aに当接するクリーニング部材であるクリーニングブレードと、クリーニングブレードが回収したトナーを収容する廃トナーボックスとを有する。
コントローラ等の制御部(不図示)が画像信号を受信することによって画像形成動作が開始され、感光ドラム1aは回転駆動される。感光ドラム1aが回転する過程で、感光ドラム1aは、帯電ローラ2aによって、所定の極性(本実施例では負極性)で所定の電位に一様に帯電される。その後、感光ドラム1aは、画像信号に応じた露光を露光手段3aから受ける。これにより、感光ドラム1aに静電潜像が形成される。
静電潜像は、現像位置において現像器(イエロー現像器)4aにより現像され、イエロートナー像として可視化される。ここで、現像器に収容されたトナーの正規の帯電極性は負極性である。この実施例では、帯電ローラ2によって感光ドラム1が帯電される極性と同極性に帯電したトナーにより静電潜像を反転現像しているが、必ずしもこれに限られることはない。例えば、感光ドラム1が帯電する極性とは逆の極性に帯電したトナーによって静電潜像を正現像してもよい。
中間転写体としての中間転写ベルト10は、駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13によって張架されている。また、中間転写ベルト10は、感光ドラム1aと中間転写ベルト10とが当接する部分において感光ドラム1の回転方向と同じ向きに移動するように、感光ドラム1aと略同一の周速度で回転駆動される。感光ドラム1a上に形成されたイエローのトナー像は、感光ドラム1aと中間転写ベルト10の外周面との当接部(以下、一次転写部とする)を通過する過程で、中間転写ベルト10の上に転写(一次転写)される。一次転写が行われる際に中間転写ベルト10から感光ドラム1aに流れる電流については後述する。
感光ドラム1aの表面に残留した一次転写残トナーは、クリーニング装置5aにより清掃・除去された後で画像形成プロセスに再び利用される。以下、同様に、画像形成ステーションb〜dによって、第2色のマゼンタのトナー像と、第3色のシアンのトナー像と、第4色のブラックのトナー像が形成される。それらのトナー像が中間転写ベルト10上に順次重ねて転写されることで記録媒体としての記録材Pにカラー画像を形成することができる。
中間転写ベルト10上の4色のトナー像は、中間転写ベルト10と二次転写ローラ20とによって形成される2次転写ニップを通過する過程で、給紙手段50によって給紙された記録材Pの表面に一括転写(2次転写)される。二次転写部材としての二次転写ローラ20は、体積抵抗:108Ω・cm/厚み:5mmに調整された発泡スポンジ体で、外径8mmのニッケルメッキ鋼棒を覆うことで形成される。なお、発泡スポンジ体はNBRと
エピクロルヒドリンゴムとを主成分としており、二次転写ローラ20の外径は18mmとなっている。
エピクロルヒドリンゴムとを主成分としており、二次転写ローラ20の外径は18mmとなっている。
また、二次転写ローラ20は、中間転写ベルト10に対して50Nの加圧力で当接することで、中間転写ベルト10と二次転写部(以下、二次転写ニップ)を形成している。二次転写ローラ20は、中間転写ベルト10に対して従動回転している。また、中間転写ベルト10上のトナーを紙等の記録材Pに二次転写しているときには、二次転写ローラ20には、電流供給源としての二次転写電源21より2500Vの電圧が印加されている。その後、4色のトナー像が形成された記録材Pは、定着器30に搬送され、加熱および加圧される。これにより、4色のトナー像は、溶融混色して記録材Pに定着する。二次転写後に中間転写ベルト10上に残ったトナーは、クリーニング装置17によって清掃・除去される。このようにして、フルカラーの画像が記録材Pにプリントされる。
次に、中間転写ベルト10と駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13と導電性部材としての金属ローラ14a〜14dと電圧維持部材としての電圧維持素子15について説明する。本実施例の構成では、金属ローラ14a〜14dが中間転写ベルト10を介して感光ドラム1a〜1dに対向するように金属ローラ14a〜14dが配置されている。また、金属ローラ14a〜14dは、それぞれ、中間転写ベルト10の移動方向において一次転写部よりも所定量だけ下流側に配置されている。また、中間転写ベルト10を張架する駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13と金属ローラ14dは電圧維持素子15を介して接地され、金属ローラ14a〜14cは一次転写電源16に接続されている。
各画像形成ステーションa〜dと対向する位置には、中間転写体として中間転写ベルト10が配置されている。中間転写ベルト10は、樹脂材料に導電剤を添加することで導電性が付与された無端状ベルトである。また、中間転写ベルト10は、駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13とによって張架され、テンションローラ12によって総圧60Nの張力で張架されている。
上述した金属ローラ14a〜14dの構成について図2を用いて詳細を説明する。図2は、実施例1について一次転写が行われる部分を示す図です。図2において、金属ローラ14aは、感光ドラム1aの中心位置に対して、中間転写ベルト10の移動方向における下流側に8mmずれた位置に配置されている。また、感光ドラム1aに中間転写ベルト10が巻きつくように、感光ドラム1aと中間転写ベルト10との接触面よりも、金属ローラ14aの上端が1mm上方に配置されている。つまり、感光ドラム1aと中間転写ベルト10とが接触している部分における中間転写ベルト10の移動方向から見て、金属ローラ14aは、中間転写ベルト10が感光ドラム1aに巻きつくように、金属ローラ14aが感光ドラム1aと重なっている。金属ローラ14a〜14dが感光ドラム1a〜1dに接触することによる傷を考慮しつつ、中間転写ベルト10の電位の安定化を考慮して、金属ローラ14a〜14dは配置されている。
ここで、図2に示すように、画像形成ステーションaの感光ドラム1aと、画像形成ステーションbの感光ドラム1bとの間の距離をW、金属ローラ14aのオフセット距離をK、金属ローラ14aが中間転写ベルト10を持ち上げる高さをHとする。本実施例では、W=60mm、K=8mm、H=1mmとなっている。なお、金属ローラ14aは、ニッケルメッキSUSで形成された外径6mmの丸棒であり、中間転写ベルト10の回転に伴って従動して回転する。画像形成ステーションbに配置される金属ローラ14bと、画像形成ステーションcに配置される金属ローラ14cと、画像形成ステーションdに配置される金属ローラ14dについても金属ローラ14aと同様の構成となる。
本実施例で使用した中間転写ベルト10は、周長700mm/厚さ90μmであり、導電剤であるカーボンを混合した無端状のポリイミド樹脂によって形成されている。本実施例では、中間転写ベルト10の材料としてポリイミド樹脂を使用したが、中間転写ベルト10の材料は熱可塑性樹脂であれば他の材料でもよい。例えば、ポリエステルやポリカーボネートやポリアリレートやアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)やポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の材料やこれらの混合樹脂を使用しても良い。また、導電剤としてはカーボン以外に、導電性の金属酸化物微粒子とイオン導電剤を使用することが可能である。
本実施例では、中間転写ベルト10の体積抵抗率は1×109Ω・cmである。体積抵抗率の測定は、三菱化学株式会社のHiresta−UP(MCP−HT450)にリングプローブのタイプUR(型式MCP−HTP12)を使用して測定した。測定条件ついては、室内温度:23℃、室内湿度:50%、印加電圧:100[V]、測定時間:10secである。本実施例では、体積抵抗率が1×107〜1010Ω・cmである中間転写ベルト10を使用することができる。
中間転写ベルト10の体積抵抗率は、中間転写ベルト10の導電性の尺度となる。中間転写ベルト10の周方向に電流を流して実際に所望の一次転写電位を形成することできるどうかは、中間転写ベルト10の周方向における抵抗値が重要となる。中間転写ベルト10の周方向の抵抗は、図3(a)に示すように、周方向抵抗測定治具を使用して測定した。中間転写ベルト10の周方向の抵抗を測定する方法について説明する。
抵抗が測定される中間転写ベルト10は、内面ローラ101と駆動ローラ102とによってたるみがなくなるように張架される。金属製の内面ローラ101は高圧電源103(TREK社製高圧電源:Model_610E)に接続され、駆動ローラ102は接地されている。駆動ローラ102の表面は、中間転写ベルト10よりも抵抗が低い導電ゴムで被覆されており、駆動ローラ102は、中間転写ベルト10の表面速度が100mm/secとなるように回転する。
駆動ローラ102によって中間転写ベルト10を100mm/secで回転させた状態で内面ローラ101に一定の電流ILを印加し、内面ローラ101に繋いだ高圧電源103によって電圧[VL]がモニターされる。図3(a)に示す測定系は、図3(b)に示す等価回路で表すことができる。内面ローラ101と駆動ローラ102との距離L(本実施例では300mm)における中間転写ベルト10の周方向の抵抗RLはRL=2[VL]/ILによって算出することができる。そして、この抵抗RLを、中間転写ベルト10の100mm分の周長に相当する抵抗値に換算する。これにより、中間転写ベルト10の周方向の抵抗を求める。なお、電流供給部材から中間転写ベルト10を介して感光ドラム1に電流を流すためには、中間転写ベルト10の周方向の抵抗は1×109Ω以下が好ましい。
本実施例では、上述した測定方法によって求められた周方向の抵抗値が1×106Ωである中間転写ベルト10を用いている。本実施例の中間転写ベルト10では、IL=5μAの電流(定電流)を中間転写ベルト10に流して抵抗値を測定したときに、高圧電源103によって測定されたモニター電圧[VL]は3.25[V]であった。中間転写ベルト10が1周する間電圧を測定し、その間における電圧値の平均値をモニター電圧[VL]として求めている。また、RL=2[VL]/ILであるため、実際の値は、RL=2×3.25/(5×10−6)=1.5×106Ωとなる。そして、中間転写ベルト10の100mm分の周長に相当する抵抗値にこの値を換算すると、中間転写ベルト10の周方向の抵抗値はRL=0.5×106Ωとなる。本実施例では、このように周方向に電流を流すことが可能な導電性ベルトを、中間転写ベルト10として用いている。
次に、本実施例の特徴である一次転写部の構成について説明する。本実施例では、ブラックのトナー像を形成する画像形成ステーションdにおいては、電流供給部材(二次転写ローラ20)から電圧維持素子15を介して感光ドラム1dに電流が流れる。一方、その他の画像形成ステーション(画像形成ステーションa〜c)については、一次転写電源16から感光ドラム1a〜1cに電流が流れる。
最初に、ブラックの画像形成ステーションdの構成について詳細に説明する。図1に示すように、本実施例では、中間転写ベルト10を張架するための駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13と金属ローラ14dは、電圧維持素子15を介して接地されている。金属ローラ14dは、ブラックの画像形成ステーションdの近傍に配置されている。
電圧維持素子15については、電流供給部材(二次転写ローラ20)から中間転写ベルト10を介して電圧維持素子15に電流が流れる。これにより、被接続部材(駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13と金属ローラ14d)を所定値以下の電位に維持することができる。電圧維持素子15に接続される部材の電位は、一次転写部で所望の転写効率を得ることができるように設定されている。本実施例では、電圧維持素子15として、定電圧素子であるツェナーダイオードが用いられている。なお、ツェナーダイオードに一定以上の電流が流れた場合、電圧維持素子15(ツェナーダイオード)のカソード側には所定の電圧が発生する(以下、ツェナー電圧とする)。本実施例では、所望の一次転写効率を得るためにツェナー電圧を300[V]としている。
次に、ブラックの画像形成ステーションdで一次転写を行う方法について詳細に説明する。本実施例では、二次転写ローラ20に電圧を印加する二次転写電源21が、ブラックステーションで一次転写を行うための電源として使用されている。上述したように、中間転写ベルト10を張架している二次転写対向ローラ13には電圧維持素子15が接続されている。そして、二次転写電源21から中間転写ベルト10を介して二次転写対向ローラ13に向かって電流を流すことで、ブラックの画像形成ステーションdにおいて一次転写を行う。
このとき、電圧維持素子15に電流が流れることで、二次転写対向ローラ13の電位は電圧維持素子15によって調整される。そして、二次転写対向ローラ13の電位が起点となって金属ローラ14dに電流が流れることで、ブラックの画像形成ステーションdにおいて一次転写電位が形成される。具体的には、金属ローラ14dの電位と感光ドラム1dの電位との電位差によって、感光ドラム1d上のブラックのトナー像が中間転写ベルト10上に転写(一次転写)される。
次に、画像形成ステーションa〜cの構成について説明する。上述したように、画像形成ステーションa〜cに対応して配置される金属ローラ14a〜14cは、一次転写電源16に接続されている。そして、感光ドラム1a〜1c上のトナー像を中間転写ベルト10に転写する際には、金属ローラ14a〜14cの電位が一定となるように制御されている。
つまり、一次転写電源16は、不図示のトランスから出力された一次転写電圧を金属ローラ14a〜14cに供給している。画像形成装置の制御ICである制御部S(図10を参照)は、予め設定されたコントロール電圧と、実際の出力値であるモニター電圧との差分をトランスにフィードバックしている。このようにして、金属ローラ14a〜14cに印加される一次転写電圧が略一定となるように一次転写電圧は制御している。なお、本実施例では、一次転写電源16は、100[V]〜1000[V]の範囲で電圧を出力する
ことが可能である。
ことが可能である。
本実施例では、フルカラープリント時には、画像形成ステーションa〜cにおける一次転写電圧を、ブラックの画像形成ステーションdと同様に300vに設定している。一方、モノカラープリント時には、画像形成ステーションa〜cにおける一次転写電圧をOFFにしている。ブラックの画像形成ステーションdについては、電流供給部材である二次転写ローラ20から電圧維持素子15を介して金属ローラ14dに一次転写電位を供給しているため、金属ローラ14dの電位はプリントモードによらず300Vとなっている。つまり、本実施例では、フルカラープリント時においては、金属ローラ14a〜14dに印加される一次転写電圧は共通して300Vとなる。一方、モノカラープリント時においては、金属ローラ14a〜14cに印加される一次転写電圧は0V(OFF)となり、金属ローラ14dに印加される一次転写電圧は300Vとなっている。
ここで、図10は、実施例1に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。本実施例において、制御部Sと記憶部Mと感光ドラム1と一次転写電源16と定着器30と現像装置4と露光手段3と二次転写電源21と給紙手段50と帯電ローラ2はバスBを介して互いに接続されている。制御部Sが記憶部Mに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、感光ドラム1と一次転写電源16と定着器30と現像装置4と露光手段3と二次転写電源21と給紙手段50と帯電ローラ2の動作が制御される。ここで、制御部Sは、CPUなどの演算処理装置であり、画像形成装置内の機器の動作を制御する。記憶部Mは、HDD(ハードディスクドライブ)やメモリなどの記憶装置である。
ここで、本実施例において、モノカラープリント時には、制御部Sが一次転写電源16と二次転写電源21とを制御することで、一次転写電源16の動作がOFFとなり、二次転写電源21の動作がONとなる。一方、カラープリント時には、制御部Sが一次転写電源16と二次転写電源21とを制御することで、一次転写電源16の動作と二次転写電源21の動作とがともにONとなる。
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例では、モノカラープリント時において、金属ローラ14a〜14cに印加される一次転写電圧をOFFにすることで、ブラックの感光ドラム1d以外(像担持体以外)の感光ドラム1a〜1cが削れてしまうことを抑制することができる。本実施例では、モノカラープリント時においては、駆動ローラ11と二次転写対向ローラ13と金属ローラ14dに二次転写ローラ20から電圧が印加される。ここで、本実施例では、駆動ローラ11と二次転写対向ローラ13と金属ローラ14dから感光ドラム1bと感光ドラム1cまでの距離は遠くなっている。そのため、駆動ローラ11と二次転写対向ローラ13と金属ローラ14dから感光ドラム1bと感光ドラム1cに流れる電流がごく微小となる。これにより、感光ドラム1bと感光ドラム1cが削れてしまうことを抑制している。表1は、本実施例と比較例1と比較例2について、モノカラープリント時における一次転写電圧の設定値と、モノカラープリントで3000枚通紙した時の感光ドラム1表面の削れ具合とを示している。
図4は、比較例1に係る画像形成装置を説明する図である。比較例1では、図4に示すように、実施例1と同様に、各感光ドラム1a〜1dの対向する位置に、中間転写ベルト10を介して金属ローラ14a〜14dがそれぞれ配置されている。また、金属ローラ14a〜14dは、一次転写部から所定量だけ、中間転写ベルト10の移動方向における下流側にずれてそれぞれ配置されている。
また、中間転写ベルト10を張架する駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13と金属ローラ14a〜14dは電圧維持素子15を介して接地されてい
る。これにより、電流供給部材である二次転写ローラ20から二次転写対向ローラ13を介して電圧維持素子15に電流が流れることで、金属ローラ14a〜14dの電位が一次転写電位となる。つまり、金属ローラ14a〜14dに印加される一次転写電圧がプリントモードによらず一定となるため、モノカラープリント時おいて、金属ローラ14a〜14dに印加される一次転写電圧は共通して300Vとなる。比較例1におけるその他の構成については実施例1と同様である。
る。これにより、電流供給部材である二次転写ローラ20から二次転写対向ローラ13を介して電圧維持素子15に電流が流れることで、金属ローラ14a〜14dの電位が一次転写電位となる。つまり、金属ローラ14a〜14dに印加される一次転写電圧がプリントモードによらず一定となるため、モノカラープリント時おいて、金属ローラ14a〜14dに印加される一次転写電圧は共通して300Vとなる。比較例1におけるその他の構成については実施例1と同様である。
図5は、比較例2に係る画像形成装置を説明する図である。比較例2では、図5に示すように、実施例1と同様に、各感光ドラム1a〜1dの対向する位置に、中間転写ベルト10を介して金属ローラ14a〜14dがそれぞれ配置されている。また、中間転写ベルト10を張架する3本の駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13と金属ローラ14a〜14cは電圧維持素子15を介して接地されている。
これにより、電流供給部材である二次転写ローラ20から二次転写対向ローラ13を介して電圧維持素子15に電流を流すことで、金属ローラ14a〜14cの電位が一次転写電位となっている。一方、金属ローラ14dについては一次転写電源16に接続されている。つまり、実施例1とは反対に、画像形成ステーションa〜cに対応する金属ローラ14a〜14cは電圧維持素子15に接続され、ブラックの画像形成ステーションdに対応する金属ローラ14dは一次転写電源16に接続されている。比較例2におけるその他の構成は実施例1と同様である。なお、本実施例と比較例1と比較例2に係る画像形成装置のプロセススピードは100mm/secとなっている。
次に評価結果について説明する。比較例1と比較例2では、モノカラープリント時における一次転写電圧の設定値は、金属ローラ14a〜14dにおいて共通して300Vとなっている。そのため、モノカラープリント時においても、一次転写の際に中間転写ベルト10から感光ドラム1a〜dに流れる電流が感光ドラム1a〜1cに流れてしまうことになる。
上述したように、感光ドラム1の表面は、帯電ローラ2や転写ローラなどからの放電によって劣化することがある。また、感光ドラム1とクリーニングブレードとが摺擦することで感光ドラム1の表面が削れるため感光ドラム1の膜厚は薄くなっていく。つまり、画像形成装置の画像形成回数が増加し、感光ドラム1の回転数の積算数が増加すると、感光ドラム1が放電・摺擦を受ける回数も増加するため、感光ドラム1の膜厚は薄くなっていく。
比較例1と比較例2では、モノカラー画像を印刷する場合であっても、画像形成ステーションa〜cにおいて、金属ローラ14a〜14cから感光ドラム1a〜1cに放電が繰り返されることで、感光ドラム1の表面の劣化が進行してしまう。そのため、モノカラープリントで通紙枚数が3000枚を超えた場合に、使用していない感光ドラム1a〜1cの削れが進行してしまった。これに対して、本実施例では、モノカラープリント時には、金属ローラ14a〜14cに印加される電圧をOFFにしている。そのため、金属ローラ14a〜14cから感光ドラム1a〜1cに放電されず、画像形成ステーションa〜cにおける感光ドラム1a〜1cの削れが進行しなかった。
以上のように、本実施例では、ブラックの画像形成ステーションdについては、電流供給部材(二次転写ローラ20)から電圧維持素子15を介して金属ローラ14dに電圧を印加している。一方、画像形成ステーションa〜cについては、一次転写電源16から金属ローラ14a〜14cに電圧を印加している。そして、モノカラープリント時には、一次転写電源16から金属ローラ14a〜14cに印加される電圧をOFFにしている。そのため、モノカラープリント時には、中間転写ベルト10から感光ドラム1a〜1cへの放電を抑制することができる。これにより、画像形成ステーションa〜cにおける感光ドラム1a〜1cの削れを抑制することができる。
本実施例では、金属ローラ14a〜14cに印加される電圧が正極性である場合のみについて説明を行った。しかし、必ずしもこれに限定されることはない。例えば、図6に示すように、ブラックの画像形成ステーションdについて、電圧維持素子15(ツェダーダイオード)のカソード側を入れ替えた第2電圧維持部材としての電圧維持素子15aを電圧維持素子15と直列に電気的に接続することもできる。また、負極性(逆極性)の電圧を印加することができる第2電流供給源(第3電流供給源)としての一次転写電源16aを金属ローラ14a〜14cに接続することによって、金属ローラ14a〜14cに負極性の電圧を印加することもできる。
これにより、金属ローラ14a〜14cに負極性の電圧を印加した場合に、現像装置4a〜4dによって現像されたトナー像が中間転写ベルト10に転写されることなく、感光ドラム1からクリーニング装置5a〜5dにトナーを供給することができる。感光ドラム1a〜1dからクリーニング装置5a〜5dにトナーを供給することで、感光ドラム1a〜1dとクリーニング装置5a〜5dとの摩擦力を低減することができる。これにより、精度良く、感光ドラム1a〜1dがクリーニング装置5a〜5dによってクリーニングされることができる。なお、感光ドラム1a〜1dのクリーニングは、感光ドラム1a〜1dから中間転写ベルト10への一次転写が行われていないタイミングで実行されることが好ましい。一次転写が実行されているタイミングでは、金属ローラ14a〜14cには正極の電圧が印加されているためである。したがって、例えば、プリント動作を一旦中断するタイミングや、プリントジョブを終了するタイミングなどで、感光ドラム1a〜1dがクリーニングされることが望ましい。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。ここで、実施例2において、実施例1と同様の機能を有する部分についての説明は同一符号を付すことで省略する。ここで、実施例1では、ブラックの画像形成ステーションdに対応する金属ローラ14dは、電圧維持素子15を介して電流供給部材(二次転写ローラ20)に接続されている。また、画像形成ステーションa〜cに対応する金属ローラ14a〜14cは一次転写電源16に接続されている。
次に、実施例2について説明する。ここで、実施例2において、実施例1と同様の機能を有する部分についての説明は同一符号を付すことで省略する。ここで、実施例1では、ブラックの画像形成ステーションdに対応する金属ローラ14dは、電圧維持素子15を介して電流供給部材(二次転写ローラ20)に接続されている。また、画像形成ステーションa〜cに対応する金属ローラ14a〜14cは一次転写電源16に接続されている。
これに対して、本実施例では、金属ローラ14a〜14dに負極性の電圧が印加される場合に、電圧維持素子15によって、金属ローラ14a〜14dに印加される負極性の電圧が一定の値に制限される。本実施例では、画像形成装置は電圧維持素子15aを有している。また、電圧維持素子15a(ツェナーダイオード)のカソード側は、電圧維持素子15(ツェナーダイオード)のカソード側と反対の方向を向いている。
次に、図7を用いて、本実施例の構成について説明する。本実施例では、中間転写ベルト10を張架する3本の駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13と、金属ローラ14dは、電圧維持素子15とカソード側を入れ替えた電圧維持素子15aを介して接地されている。カソード側が入れ替わった電圧維持素子15aは、電圧維持素子15と直列に接続されている。これにより、電圧維持素子15aは、駆動ローラ11とテンションローラ12と二次転写対向ローラ13と金属ローラ14a〜14dに負極
性の電圧が印加された場合であっても、それらに印加される負極性の電圧を一定の値に制限する。電流供給部材(二次転写ローラ20)から中間転写ベルト10を介して電圧維持素子15aに負極性の電流が流れることで、電圧維持素子15aは、被接続部材(金属ローラ14a〜14dなど)の電位(負極性の電位)を所定の値に維持することができる。
性の電圧が印加された場合であっても、それらに印加される負極性の電圧を一定の値に制限する。電流供給部材(二次転写ローラ20)から中間転写ベルト10を介して電圧維持素子15aに負極性の電流が流れることで、電圧維持素子15aは、被接続部材(金属ローラ14a〜14dなど)の電位(負極性の電位)を所定の値に維持することができる。
電圧維持素子15aによって、被接続部材(金属ローラ14a〜14dなど)に印加される負極性の電位は、感光ドラム1a〜1d上のトナーが中間転写ベルト10に転写されないような電位に維持されている。本実施例では、被接続部材(金属ローラ14a〜14dなど)に印加される負極性の電位を所望の値にするために、電圧維持素子15aのツェナー電圧を−400[V]とした。金属ローラ14a〜14dに正極性の電圧を印加する一次転写電源16は、電圧維持素子15aを介して接地されている。つまり、本実施例では、金属ローラ14a〜14dに負極性の電圧を印加した場合に、金属ローラ14a〜14dの全てが電圧維持素子15aに接続されることになる。
次に本実施例の作用について説明をする。上述したように、金属ローラ14a〜14dに正極性の電圧(一次転写電圧)が印加される場合は実施例1と同様になる。つまり、モノカラープリント時において、画像形成ステーションa〜cにおける感光ドラム1a〜1cの削れについて実施例1と同様の効果を得ることができる。また、金属ローラ14a〜14dに負極性の電圧が印加される場合には、現像装置4a〜4dによって現像されたトナー像が中間転写ベルト10に転写されることなく、感光ドラム1からクリーニング装置5a〜5dにトナーを供給することができる。感光ドラム1a〜1dからクリーニング装置5a〜5dにトナーを供給することで、感光ドラム1a〜1dとクリーニング装置5a〜5dとの摩擦力を低減することができる。これにより、精度良く、感光ドラム1a〜1dがクリーニング装置5a〜5dによってクリーニングされることができる。
なお、実施例1では、二次転写ローラ13を電流供給部材として使用する構成について説明した。しかし、必ずしもこの構成に限定されることはない。例えば、図8に示すように、中間転写ベルト10上に残留したトナーをクリーニングする導電性ブラシ18を電流供給部材として使用してもよい。この場合、導電性ブラシ18にブラシ電源18aを接続する。また、図9に示すように、クリーニング装置17にクリーニング電源17aを接続することで、クリーニング装置17を電流供給部材として使用してもよい。
なお、各実施例において、二次転写電源21から供給されるバイアスは必ずしも電流である必要はない。例えば、二次転写電源21から供給されるバイアスは電圧であってもよい。
また、各実施例において、二次転写電源21から供給される電流は、必ずしも、ブラックのトナー像が形成される感光ドラムに供給される必要はない。例えば、二次転写電源21から供給される電流は、例えば、イエローやマゼンタやシアンなどのトナー像が形成される感光ドラムに供給されてもよい。
また、各実施例において、二次転写電源21から供給される電流は、必ずしも、ブラックのトナー像が形成される感光ドラムに供給される必要はない。例えば、二次転写電源21から供給される電流は、例えば、イエローやマゼンタやシアンなどのトナー像が形成される感光ドラムに供給されてもよい。
1…感光ドラム、10…中間転写ベルト、20…二次転写ローラ、21…二次転写電源、S…制御部、P…記録材
Claims (10)
- 現像剤像が形成される複数の像担持体と、
前記像担持体に形成された現像剤像が一次転写される中間転写体と、
前記中間転写体に一次転写された現像剤像を記録媒体に二次転写する二次転写部材と、
前記中間転写体を介して前記像担持体に電流を供給する電流供給源と、
画像形成装置内の機器の動作を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
複数の前記像担持体のうち所定の像担持体には、前記所定の像担持体から前記中間転写体に現像剤が一次転写されるように、前記二次転写部材から前記中間転写体を介して電流が供給され、
前記所定の像担持体以外の像担持体である他の像担持体には、前記他の像担持体から前記中間転写体に現像剤が一次転写されるように、前記電流供給源から電流が供給され、
前記制御部は、前記他の像担持体のみを用いて記録媒体に画像を形成する場合に、前記電流供給源から前記他の像担持体に電流が供給されないように前記電流供給源の動作を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定の像担持体には、ブラックのトナー像が形成され、
前記他の像担持体には、ブラック以外のトナー像が形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記中間転写体を介して前記二次転写部材から前記所定の像担持体に電流を供給するための電圧を所定値以下に維持する電圧維持部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記電圧維持部材はツェナーダイオードであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記電圧維持部材は第1電圧維持部材であり、
前記電流供給源は第1電流供給源であって、
前記所定の像担持体から前記中間転写体に現像剤像を一次転写する際に前記所定の像担持体に印加される電圧と逆極性の電圧が前記所定の像担持体に供給された場合に、前記所定の像担持体に供給される電圧を所定値以下に維持する第2電圧維持部材と、
前記他の像担持体から前記中間転写体に現像剤像を一次転写する際に前記他の像担持体に供給される電流と逆極性の電流を前記他の像担持体に供給するための第2電流供給源と、を有し、
前記第2電圧維持部材は前記第1電圧維持部材と直列に接続されており、
前記第2電流供給源は前記第1電流供給源と直列に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記電圧維持部材は第1電圧維持部材であり、
前記所定の像担持体から前記中間転写体に現像剤像を一次転写する際に前記所定の像担持体に印加される電圧と逆極性の電圧が前記所定の像担持体に供給された場合に、前記所定の像担持体に印加される電圧を所定値以下に維持する第3電圧維持部材を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記中間転写体をクリーニングする導電性のブラシを有し、
前記所定の像担持体から前記中間転写体に現像剤が一次転写されるように、前記二次転写部材からではなく前記ブラシから前記所定の像担持体に電圧が供給されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体をクリーニングするクリーニング部材を有し、
前記所定の像担持体から前記中間転写体に現像剤が一次転写されるように、前記二次転写部材からではなく前記クリーニング部材から前記所定の像担持体に電流が供給されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体は感光ドラムであり、
前記中間転写体は中間転写ベルトであり、
前記像担持体は、前記中間転写体の外周面に接触しており
前記二次転写部材に電気的に接続された複数の導電性部材であって、前記中間転写体の内周面に接触する導電性部材を有し、
前記導電性部材は、前記二次転写部材からの電流を複数の前記像担持体に供給するために、複数の前記像担持体のそれぞれに対応して配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記導電性部材は導電性を有するローラであり、
前記像担持体の外周面と前記中間転写体の外周面は接触しており、
前記像担持体と前記中間転写体とが接触している部分における前記中間転写体の移動方向から見て、前記導電性部材は、前記中間転写体が前記像担持体に巻きつくように、前記導電性部材が電流を供給する前記像担持体と重なっていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016009642A JP2017129772A (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016009642A JP2017129772A (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017129772A true JP2017129772A (ja) | 2017-07-27 |
Family
ID=59396734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016009642A Pending JP2017129772A (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017129772A (ja) |
-
2016
- 2016-01-21 JP JP2016009642A patent/JP2017129772A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20160124353A1 (en) | Image forming apparatus | |
JP2013231942A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6395499B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2017194653A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2020109434A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2019015895A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009116130A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6340927B2 (ja) | 画像形成装置及びプログラム | |
US9519238B2 (en) | Image forming apparatus with photoconductor drum preservation | |
JP2015075602A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6335646B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2016099572A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5904844B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2016090819A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2018120219A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6091591B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US20150286164A1 (en) | Image forming apparatus | |
US10423115B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP6184197B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2017129772A (ja) | 画像形成装置 | |
US20180246451A1 (en) | Image forming apparatus | |
JP2015114498A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7512081B2 (ja) | 画像形成装置 | |
KR20180114514A (ko) | 화상 형성 장치 | |
JP2006138891A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20181116 |