JP6184197B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来から、複写機やレーザービームプリンターなどの画像形成装置として、中間転写体を使用する構成の画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、一次転写工程として、像担持体としての感光ドラムの表面に形成されたトナー像を、感光ドラム対向部に配置された一次転写部材に電圧を印加することで、中間転写体上に転写する。この一次転写工程を、複数色のトナー像に関して繰り返し実行することにより、中間転写体表面に複数色のトナー像を形成する。続けて、二次転写工程として、中間転写体表面に形成された複数色のトナー像を、二次転写部材へ電圧を印加することで、紙などの記録材表面に一括して転写する。一括転写されたトナー像は、その後、定着手段により、記録材に永久定着されることにより、カラー画像が形成される。
特許文献1には、一次転写専用の高圧電源を無くすことで低コスト化、小型化を図ることができる画像形成装置が開示されている。特許文献1に開示される構成においては、中間転写体としてベルト状の部材(以下、中間転写ベルトという)を使用し、中間転写ベルトに当接する電流供給部材に電圧を印加する。そして、電流供給部材から中間転写ベルトを介して複数の感光ドラムに電流を流すことで、中間転写ベルトにトナー像を一次転写させている。
特開2012−98709号公報
しかしながら、中間転写ベルトの周方向に電流を流して、複数の感光ドラムから一次転写を行う構成では、電流供給部材から、近い画像形成ステーションと遠い画像形成ステーションとで、一次転写電位を適正値に維持できない場合があった。一次転写電位が維持できないと、必要なトナー量を中間転写ベルト上に転写することができなくなり、濃度薄等の問題が発生する虞がある。
具体的には、中間転写ベルトの周方向に電流を流して一次転写を行う構成においては、各画像形成ステーション(各一次転写部)における一次転写電圧は、中間転写ベルトの周方向の抵抗によって変動してしまう。そのため、電流供給部材から遠い画像形成ステーションになるほど電圧が小さくなってしまい、中間転写ベルトの移動方向の上流側の画像形成ステーションと下流側の画像形成ステーションとでは、大きな電位差となってしまう。その結果、各々の画像形成ステーションにおいて、一次転写に適正な電圧で転写することができなくなってしまい、転写不良を招いてしまう虞がある。本現象は特に、中間転写ベルトの周方向の抵抗が高い場合、画像形成ステーション(一次転写部)間の電位差が大きくなってしまうため、顕著に発生してしまう。
上記課題に鑑みて、本発明の目的は、各一次転写部において良好な転写性を確保することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、
循環移動する無端状の中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトの外周面に当接して設けられる複数の像担持体と、
前記複数の像担持体の表面をそれぞれ帯電する複数の帯電手段と、
前記複数の像担持体の表面をそれぞれ露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
前記中間転写ベルトの外周面に当接し前記中間転写ベルトに電流を供給する電流供給部材と、
前記電流供給部材に電圧を印加する電源と、
を有し、
前記電源が、前記電流供給部材に電圧を印加することにより、前記像担持体と前記中間転写ベルトとの当接部である一次転写部における前記像担持体の表面電位と前記中間転写ベルトの表面電位に電位差を設けて、前記複数の像担持体の表面にそれぞれ形成されたトナー像を前記像担持体から前記中間転写ベルトへ一次転写させる画像形成装置において、
前記中間転写ベルトの移動方向において、前記複数の像担持体のうち最上流に配置される像担持体と最下流に配置される像担持体の間で前記中間転写ベルトの内周面に接触する接触部材と、
前記電流供給部材に前記中間転写ベルトを介して対向し、前記中間転写ベルトの内周面に接触する対向部材と、
前記接触部材と前記対向部材に接続される電圧維持素子と、を有し、
前記電圧維持素子は、前記電流供給部材から前記対向部材を介して前記電圧維持素子に電流が供給されることによって、前記対向部材と前記接触部材の電位を維持し、
前記露光手段が、前記中間転写ベルトの移動方向に関する、前記電流供給部材と前記中間転写ベルトとの当接部から各像担持体における前記一次転写部までのそれぞれの距離に基づいて、前記複数の像担持体の表面をそれぞれ異なる露光量で露光することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、
循環移動する無端状の中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトの外周面に当接して設けられる複数の像担持体と、
前記複数の像担持体の表面をそれぞれ帯電する複数の帯電手段と、
前記複数の像担持体の表面をそれぞれ露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
前記中間転写ベルトの外周面に当接し前記中間転写ベルトに電流を供給する電流供給部材と、
前記電流供給部材に電圧を印加する電源と、
を有し、
前記電源が、前記電流供給部材に電圧を印加することにより、前記像担持体と前記中間転写ベルトとの当接部である一次転写部における前記像担持体の表面電位と前記中間転写ベルトの表面電位に電位差を設けて、前記複数の像担持体の表面にそれぞれ形成されたトナー像を前記像担持体から前記中間転写ベルトへ一次転写させる画像形成装置において、
前記中間転写ベルトの移動方向において、前記複数の像担持体のうち最上流に配置される像担持体と最下流に配置される像担持体の間で前記中間転写ベルトの内周面に接触する接触部材と、
前記電流供給部材に前記中間転写ベルトを介して対向し、前記中間転写ベルトの内周面に接触する対向部材と、
前記接触部材と前記対向部材に接続される電圧維持素子と、を有し、
前記電圧維持素子は、前記電流供給部材から前記対向部材を介して前記電圧維持素子に電流が供給されることによって、前記対向部材と前記接触部材の電位を維持し、
前記複数の帯電手段が、前記電流供給部材と前記中間転写ベルトとの当接部から各像担持体における前記一次転写部までのそれぞれの距離に基づいて、前記複数の像担持体の表面をそれぞれ異なる帯電量で帯電することを特徴とする。
本発明によれば、各一次転写部において良好な転写性を確保することができる。
実施例1に係る画像形成装置の概略断面図 中間転写ベルトを張架する構成について説明する図 中間転写ベルトの抵抗値の測定について説明する図 実施例1の中間転写ベルト付近の構成の詳細を説明するための図 実施例1における弱露光の制御を説明する図 一次転写電位を算出する回路図 変形例に係る画像形成装置の概略断面図 実施例2に係る画像形成装置の概略断面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に
詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
まず、図1を用いて、実施例1に係るカラー画像形成装置(以下、単に、画像形成装置という)の構成及び動作について説明する。図1は、実施例1に係る画像形成装置の概略断面図である。実施例1に係る画像形成装置は、画像形成ステーションa〜dを備えている、いわゆるタンデムタイプのプリンタである。第1の画像形成ステーションaはイエロー(Y)、第2の画像形成ステーションbはマゼンタ(M)、第3の画像形成ステーションcはシアン(C)、第4の画像形成ステーションdはブラック(Bk)の各色の画像を形成する。各画像形成ステーションの構成は、収容するトナーの色以外は同様であるため、以下、第1の画像形成ステーションaを用いて説明し、他の画像形成ステーションの説明については省略する。
第1の画像形成ステーションaは、ドラム状の像担持体としての電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1aと、帯電手段としての帯電ローラ2aと、現像手段としての現像器4aと、クリーニング装置5aと、を備えている。感光ドラム1aは、図1中矢印A方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動するように設けられている。
イエロー(Y)のトナー(現像剤)を収容する現像器4aは、感光ドラム1aにイエロートナーを現像するための装置である。クリーニング装置5aは、感光ドラム1aに当接するクリーニング部材としてのクリーニングブレード51aと、クリーニングブレード51aが回収したトナーを収容する廃トナーボックス52aを備える。
コントローラ等の制御部(不図示)が画像信号を受信することによって画像形成動作が開始され、感光ドラム1aは回転駆動される。感光ドラム1aは回転過程で、帯電ローラ2aにより所定の極性(本実施例では負極性)で所定の電位に一様に帯電処理され、露光手段3aにより画像信号に応じた露光を受ける。これにより、目的のカラー画像のイエロー色成分像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、その静電潜像は現像位置において現像器(イエロー現像器)4aにより現像され、イエロートナー像として可視化される。ここで、本実施例において、現像器4aに収容されたトナーの正規の帯電極性は、負極性である。本実施例では帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーにより静電潜像を反転現像している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、感光ドラム1の帯電極性とは逆極性に帯電したトナーにより静電潜像を正現像するようにした電子写真装置にも適用できる。
中間転写ベルト10は、複数の張架ローラ11、12、13とで張架され、感光ドラム1aと当接する一次転写部N1aで同方向に移動する向き(図1中矢印B方向)に、感光ドラム1aと略同一の周速度で循環移動可能(回転駆動可能)に設けられている。感光ドラム1a上に形成されたイエロートナー像は、感光ドラム1aと中間転写ベルト10との当接部(以下、一次転写部という)N1aを通過する過程で、中間転写ベルト10の上に転写される(一次転写)。本実施例では、一次転写時には中間転写ベルト10の外周面に当接する二次転写ローラ20から中間転写ベルト10の周方向に電流を流し、中間転写ベルト10の各一次転写部N1a〜N1dで一次転写電位が形成される。
一次転写後、感光ドラム1a表面に残留した一次転写残トナーは、クリーニング装置5aにより清掃、除去された後、帯電以下の画像形成プロセスに供せられる。以下、同様に
して、第2、3、4の画像形成ステーションb、c、dによって第2色のマゼンタトナー像、第3色のシアントナー像、第4色のブラックトナー像が形成される。そして、それらトナー像が、中間転写ベルト10上に順次重ねて転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラー画像が得られる。
中間転写ベルト10上に一次転写された4色のトナー像は、中間転写ベルト10と二次転写部材としての二次転写ローラ20が形成する二次転写部N2を通過する過程で、給紙手段50により給紙された転写材としての記録材Pの表面に一括転写される(二次転写)。二次転写ローラ20は外径8mmのニッケルメッキ鋼棒に、体積抵抗10Ω・cm、厚み5mmに調整したニトリルブタジエンゴム(NBR)とエピクロルヒドリンゴムを主成分とする発泡スポンジ体で覆った外径18mmのものを用いている。
二次転写ローラ20は、中間転写ベルト10の外周面に対して、50Nの加圧力で当接し、二次転写部N2を形成している。二次転写ローラ20は、図1中の矢印C方向に回転するように、すなわち中間転写ベルト10に対して従動回転するように設けられている。また、二次転写ローラ20は、中間転写ベルト10上のトナーを紙等の記録材Pに二次転写している時には、二次転写電源(電源)21から2500[V]の電圧が印加されている。
二次転写電源21は、二次転写ローラ20に接続され、不図示のトランスから出力された二次転写電圧を二次転写ローラ20に供給する構成となっている。二次転写電圧は、画像形成装置の制御ICである不図示のCPUにより、予め設定されたコントロール電圧と実際の出力値であるモニター電圧との差分をトランスにフィードバックすることで、二次転写電圧を略一定に制御している。また、二次転写電源21は、100[V]から4000[V]の範囲の出力が可能である。
その後、4色のトナー像を担持した記録材Pは定着器30に導入され、そこで加熱および加圧されることにより4色のトナーが溶融混色して記録材Pに固定される。二次転写後に中間転写ベルト10上に残ったトナーは、中間転写ベルト10に当接して設けられるクリーニング装置16により清掃、除去される。以上の動作により、フルカラーのプリント画像が形成される。
次に、図1、図2を参照して、各一次転写部N1a〜N1dで一次転写電位を形成する為に必要な構成である、中間転写ベルト10と、支持部材としての張架部材11、12、13、金属ローラ14、電圧維持素子15について説明する。図2は、中間転写ベルトを張架する構成について説明する図である。図2(a)は、金属ローラの配置について示す図であり、図2(b)は、中間転写ベルトが張架された状態を示す図である。
各画像形成ステーションa、b、c、d(各感光ドラム1a、1b、1c、1d)と対向する位置には、中間転写体として中間転写ベルト10が配置されている。中間転写ベルト10は、樹脂材料に導電剤を添加して導電性を付与した無端状ベルトである。そして、張架部材である駆動ローラ11、テンションローラ12、二次転写対向ローラ(二次転写対向部材)13の3軸で張架(支持)され、テンションローラ12により総圧60Nの張力で張架されている。
中間転写ベルト10は、感光ドラム1a、1b、1c、1dと当接した一次転写部N1で同方向に移動する向きに、駆動源(不図示)によって回転する駆動ローラ11によって感光ドラム1a、1b、1c、1dと略同一の周速度で回転駆動される。本実施例では、感光ドラム1a、1b、1c、1dからトナー像が一次転写される一次転写面を、二次転写対向ローラ13と駆動ローラ11の二つの張架ローラによって形成している。
図2(a)に示すように、中間転写ベルト10の移動方向において、感光ドラム1bと感光ドラム1cの間の位置には、中間転写ベルト10の内周面に接触する接触部材である金属ローラ14が配置されている。この金属ローラ14は、第2の画像形成ステーションbと第3画像形成ステーションcとの中間位置に配置されている。そして、金属ローラ14は、感光ドラム1b、1cへの中間転写ベルト10の巻きつき量を確保できるように、感光ドラム1b、1cと中間転写ベルト10で形成される水平面に対して、持ち上げた位置で両端部を保持している。
金属ローラ14は、外径6mmのストレート形状のニッケルメッキされたSUS(ステンレス鋼)丸棒で構成され、中間転写ベルト10の回転に伴い、従動して回転する。金属ローラ14は、中間転写ベルト10の移動方向と直交する長手方向の所定領域に亘って接触している。
図2(a)に示すように、感光ドラム1bと感光ドラム1cの間の距離をW、感光ドラム1b、1cと金属ローラ14の距離をT、中間転写ベルト10に対する金属ローラ14の持ち上げ高さをH1と定義する。距離W、距離Tは、中間転写ベルトの移動方向において、隣接する軸中心と軸中心の間の距離である。実施例1では、W=50mm、T=25mm、H1=2mmとする。
また、実施例1では感光ドラム1a、1dに対する中間転写ベルト10の巻きつき量を確保するため、図2(b)に示すように、駆動ローラ11、二次転写対向ローラ13を感光ドラム1a〜1dと中間転写ベルト10で形成される水平面よりも持ち上げている。感光ドラム1a、1dに対する中間転写ベルト10の巻きつき量を確保することによって、感光ドラム1a、1dと中間転写ベルト10との接触が不安定になることで発生する転写不良を抑制する効果がある。
また、図2(b)に示すように、二次転写対向ローラ13と感光ドラム1a間の距離をD1、駆動ローラ11と感光ドラム1d間の距離をD2とする。また、中間転写ベルト10に対する、二次転写対向ローラ13の持ち上げ高さをH2、張架ローラ11の持ち上げ高さをH3とする。この時、実施例1においては、D1=D2=50mm、H2=H3=2mmとした。
実施例1の中間転写ベルト10の材料として、周長700mm、厚さ90μmであって、導電剤としてカーボンを混合した無端状のポリイミド樹脂を用いた。実施例1で使用した中間転写ベルト10は、電気的特性としては電子導電性の特性を示し、雰囲気中の温湿度に対する抵抗値変動が小さいのが特徴である。なお、実施例1では、中間転写ベルト10の材料としてポリイミド樹脂を使用したものの、熱可塑性樹脂であれば、他の材料でもよい。例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリロ二トリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の材料及びこれらの混合樹脂を使用しても良い。また、導電剤としてはカーボン以外に、導電性の金属酸化物微粒子を使用することが可能である。
実施例1の中間転写ベルト10は、体積抵抗率で1×10Ω・cmである。体積抵抗率の測定は、三菱化学株式会社のHiresta−UP(MCP−HT450)にリングプローブのタイプUR(型式MCP−HTP12)を使用して測定する。測定条件は、室内温度は23℃、室内湿度は50%に設定し、印加電圧100[V]、測定時間10secの条件である。実施例1では、中間転写ベルト10の体積抵抗率は、1×10〜1010Ω・cmの範囲のものが使用可能である。
ここで体積抵抗率は、中間転写ベルトの材料としての導電性の尺度であり、実際に周方向に電流を流して所望の一次転写電位を形成することが可能なベルト(導電性ベルト)であるか否かは、周方向の抵抗の大きさが重要である。
実施例1の中間転写ベルト10の周方向の抵抗については、図3(a)に示す周方向抵抗測定治具を使用して測定した。図3は、中間転写ベルトの抵抗値の測定について説明する図である。図3(a)は、抵抗測定治具を示す図であり、図3(a)は、図3(a)に示す測定系の等価回路を示す図である。
まず、測定系の構成を説明する。測定する中間転写ベルト10は内面ローラ101と駆動ローラ102でたるみが無いように張架される。金属でできた内面ローラ101は高圧電源(TREK社製高圧電源:Model_610E)103に接続され、駆動ローラ102は接地されている。駆動ローラ102の表面は、中間転写ベルト10に対して十分に抵抗の低い導電ゴムで被覆されており、中間転写ベルト10が100mm/secとなるように回転する。
次に、測定方法について説明する。駆動ローラ102によって中間転写ベルト10を100mm/secで回転させた状態で内面ローラ101に一定電流ILを印加し、内面ローラ101に繋いだ高圧電源103で電圧[V]Lをモニターする。図3(a)に示す測定系は図3(b)に示す等価回路であるとみなすと、内面ローラ101と駆動ローラ102までの距離L(本実施例では300mm)の長さにおける中間転写ベルト10の周方向の抵抗RL=2[V]L/ILによって算出することが出来る。この抵抗RLを中間転写ベルト10の100mm相当の中間転写ベルト周長に換算することで周方向の抵抗を求める。電流供給部材から中間転写ベルト10を通して感光ドラム1に電流を流すため、周方向の抵抗は1×10Ω以下が好ましい。
実施例1の構成では、前述した測定方法によって求められた、周方向の抵抗値で4×10Ωの中間転写ベルト10を用いている。本実施例の中間転写ベルト10は、IL=5μAの定電流で測定を行い、その時のモニター電圧[VL]は30[V]であった。モニター電圧[VL]は、中間転写ベルト10の1周分の区間で行い、その区間測定値の平均値から求めている。また、RLに関しては、RL=2[V]L/ILであるため、RL=2×30/(5×10−6)=1.2×107Ωとなり、これを100mm相当に換算す
ると、周方向の抵抗値は、4×10Ωとなる。本実施例では、このように周方向に電流が流すことが可能な導電性ベルトを中間転写ベルト10として用いている。
また、図1に示すように、実施例1では、中間転写ベルト10の一次転写面を形成する二次転写対向ローラ(被接続部材)13は、電圧維持素子(定電圧素子)15を介して接地されている。電圧維持素子15は、二次転写ローラ20から中間転写ベルト10を介して電圧維持素子15に電流が流れることで、二次転写対向ローラ13の電位を所定電位に維持する素子である。このように、二次転写対向ローラ13の電位を所定電位に維持することで、一次転写部N1における中間転写ベルト10の表面電位を所定電位以上に維持することができる。
実施例1において、各一次転写部N1a〜N1dで所望の転写効率を得ることができる一次転写電位を維持できるように電位は設定されている。実施例1では電圧維持素子15として、定電圧素子であるツェナーダイオード15を使用している。ツェナーダイオード15に一定以上の電流が流れた際にカソード側が維持する電圧をツェナー電圧と定義する。
電圧維持素子15としてツェナーダイオード15を使用する場合は、ツェナーダイオードのツェナー電圧が所定電位を維持できるように設定すればよい。ツェナー電圧は、本実施例では、所望の転写効率を得るためにツェナー電圧を300[V]としている。
次に、一次転写を実行する為の一次転写電位の形成方法について詳細に説明する。実施例1の構成では、二次転写ローラ20に電圧を印加する二次転写電源21が、一次転写を行うための電源として使用される。すなわち、二次転写電源21は、一次転写と二次転写の共通の転写電源であり、中間転写ベルト10に当接する電流供給部材としての二次転写ローラ20と中間転写ベルト10の一次転写部N1に電流を流す電源である。
上述したように、中間転写ベルト10を張架している二次転写対向ローラ13には電圧維持素子15を接続しており、二次転写電源21から中間転写ベルト10を介して二次転写対向ローラ13に向かって電流を流すことで、一次転写を行う構成となっている。この時、二次転写対向ローラ13には、電圧維持素子15に応じた電位となり、この電位が起点となって、中間転写ベルト10の周方向に電流を流すことで、各一次転写部N1a〜N1dにおいて一次転写電位を形成している。この中間転写ベルト10の表面電位である一次転写電位と感光ドラムの表面電位との電位差によって、感光ドラム1a、1b、1c、1d上のトナーが中間転写ベルト10上に移動することで、一次転写を行っている。
次に、図4を用いて、本実施例の特徴である、各一次転写部N1a〜N1dにおける一次転写電位の変動に対し、感光ドラム1a〜1dの表面電位を調整する方法について説明する。図4は、実施例1の中間転写ベルト付近の構成の詳細を説明するための図である。
本実施例の構成では、一次転写時には各一次転写部N1a、N1b、N1c、N1dにおいて、中間転写ベルト10から各感光ドラム1a、1b、1c、1dへ電流が流れている。そのため、中間転写ベルト10の周方向の抵抗によって電圧降下してしまい、中間転写ベルト10の循環移動方向(矢印B方向)の下流側が上流側より一次転写電位が低下してしまう。中間転写ベルト10の抵抗は、二次転写ローラ20と中間転写ベルト10の当接部である二次転写部N2から各一次転写部N1a、N1b、N1c、N1dまでの距離に比例して変化する。
図4にあるように、実施例1の構成においては、各一次転写部N1間の距離はD1=D3=D4=D5=50mmとなり、各部の距離が等しくなっている。そのため、各部における中間転写ベルト10の抵抗値は、100mm換算で4×10Ωであるので、50mm換算すると2×10Ω(2MΩ)となる。
その結果、転写に最適な電流として各画像形成ステーションで5μA流れているため、二次転写対向ローラ13部でツェナーダイオード15により300Vとなっていた電位が、第1画像形成ステーションaでは260Vとなる。さらに、第2の画像形成ステーションbでは230V、第3の画像形成ステーションcでは210V、第4の画像形成ステーションdでは200Vと電圧降下している。つまり、一次転写部N1へ電流を供給している二次転写対向ローラ13(二次転写部N2)から、各画像形成ステーションa、b、c、d(各一次転写部N1a、N1b、N1c、N1d)までの距離(給電距離)に応じて電圧降下している。
次に、図5を用いて、感光ドラム1a、1b、1c、1dの電位制御方法について説明する。図5は、実施例1における弱露光の制御を説明する図である。実施例1では、各感光ドラム1の電位制御方法として、露光手段3a、3b、3c、3dにより画像信号に応じた静電潜像を形成する際に、弱露光によって各感光ドラム1面の非画像部領域を一様に露光することで、感光ドラムの表面電位を制御している。なお、本実施例においては、4
つの感光ドラム1a〜1dに対応して複数の露光手段3a〜3dを備える構成としたが、1つの露光手段3で4つの感光ドラム1a〜1dに対して露光する構成であっても良い。
ここで、非画像部領域の弱露光について、第1の画像形成ステーションaの露光手段3aを例にとって、図5を用いて説明する。不図示のコントローラから送られて来る画像信号60は、8ビット=256階調の深さ方向を持つ多値信号(0〜255)であり、この信号が0のときレーザー光はオフ、255のとき完全オン、1〜254の間では両者の中間の値を暫時持つものとする。
ここで、非画像部露光レベルは、上記多値信号のレベルにより任意に設定することが可能である。以下の説明においては、この多値信号のレベルとして32を用いて、非画像部露光を行うものとする。不図示のコントローラから送られて来る画像信号が0の非画像部は画像信号変換回路68aにより32に変換され、画像信号が1から255の値のもの関しては、33から255に圧縮変換している。その後、周波数変調回路61aにより、シリアルな時間軸方向の信号に変換され、本実施例では解像度が600ドット/インチの各ドットパルスのパルス幅変調に用いられる。
この信号により、レーザードライバー62aが駆動されてレーザーダイオード63aが発光し、レーザー光6aが出射する。このレーザー光6aは、ポリゴンミラー64a、レンズ65a、折り返しミラー66aを含んだ補正光学系67aを経て、走査光として感光ドラム1aに照射される。なお、周波数変調回路61aは、レーザードライバー62aとは離して、コントローラ側に設けても良い。
また、実施例1では、画像信号変換回路68aにより不図示のコントローラからの画像信号が0の場合は32へ、1〜255の場合は33〜255へ圧縮変換しているものの特にこれに限定されるものではない。例えば、不図示のコントローラからの画像信号が0〜32はすべて32へ変換し、33〜255の画像信号はそのままにしてもよい。また、不図示のコントローラからの画像信号にすべてに32を加算し、255を超えるものはすべて255と貼り付けるような信号変換を行ってもよい。
以上の様な方法を行うことで、実施例1では非画像部の帯電電位は、非画像部露光前の帯電電位=−600Vから、非画像部露光によって感光ドラム1a電位は−500Vまで減少させることができる。一方、画像部の露光電位は、レーザー光6aのフル発光により、帯電電位−600Vから−150Vとなっている。実施例1においては、非画像部露光の露光量を各画像形成ステーションa、b、c、dにおける一次転写電位に応じて変化させている。具体的には、一次転写電位が高い場合には、非画像部露光のレーザー光量を高く設定し、一次転写電位が低い場合には、非画像部露光のレーザー光量を低く設定する。
つまり、第1画像形成ステーションaでは、32/255の割合でレーザー光を微小発光させることで、感光ドラム1aの表面電位(帯電電位)を−500V制御している。第2の画像形成ステーションb、第3の画像形成ステーションc、第4の画像形成ステーションdについても同様に、一次転写部N1における中間転写ベルト10の表面電位に応じて、表面電位を制御する。すなわち、第2の画像形成ステーションbでは、26/255の割合でレーザー光を微小発光させることで表面電位を−530Vに制御する。第3の画像形成ステーションbでは、20/255の割合でレーザー光を微小発光させることで表面電位を−550Vに制御する。第4の画像形成ステーションdでは、16/255の割合でレーザー光を微小発光させることで表面電位を−560Vに制御する。これにより中間転写ベルト10の表面電位の値に応じて、感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面電位を制御できる。
なお、実施例1では、非画像部露光を行う方法として、画像信号に応じてパルス幅変調により行う方法を述べたが、本発明はこれに限らない。例えば、微小電流で駆動するようにレーザードライバーを制御することでレーザーダイオードを微小発光させるアナログ方式の非画像部露光方式をとっても同様の効果を得ることができる。
次に、実施例1の作用について説明する。実施例1の構成では、中間転写ベルトの抵抗(給電距離)による各一次転写部N1a〜N1dにおける一次転写電位の変動に対し、弱露光によって感光ドラム1a、1b、1c、1d面の非画像部領域を一様に露光することで帯電電位を制御している。これにより、各画像形成ステーションa、b、c、dにおいて最適な一次転写コントラスト(電位差)を維持できるため、良好な一次転写性を確保できる。
以下詳細を説明する。表1は、本実施例における各画像形成ステーションa、b、c、dにおける一次転写電位、各感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面電位、一次転写コントラストを示している。
各画像形成ステーションa、b、c、dにおける一次転写電位について、図6を参考にして説明する。図6は、一次転写電位を算出する回路図を示している。二次転写電源21から供給された電流によって、二次転写対向ローラ13を介してツェナーダイオード15電流が流れることで、二次転写対向ローラ部電位Vtが300Vとなる。
そして、この電位が起点となって、中間転写ベルト10の周方向に電流が流れることで、各部の抵抗に応じて各画像形成ステーションで電位降下する。各画像形成ステーションに流れる電流は5μAであるため、二次転写対向ローラ13部から画像形成ステーションaまでの間では、Ia=5μA×4=20μA流れている。同様に画像形成ステーションaから画像形成ステーションbまでの間では、Ib=5μA×3=15μAとなる。同様に、画像形成ステーションbから画像形成ステーションcまでの間では、Ic=5μA×2=10μA、画像形成ステーションcから画像形成ステーションdまでの間では、Id=5μAとなる。
ここで、各部の抵抗値は、ステーション間(各一次転写部間)距離から換算してRa=Rb=Rc=Rd=2MΩであるため、画像形成ステーションaでの一次転写電位は、300V−20μA×2MΩ=260Vとなる。画像形成ステーションb、c、dについても同様に一次転写電位を計算すると、230V、210V、200Vとなる。感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面電位(帯電電位)に関しては、上述した通り一次転写電位の変動に応じて、非画像部の弱露光量を制御することで、V1a=−500、V1b=−530、V1c=−550、V1d=−560となる。これにより、一次転写コントラストは、各画像形成ステーションa、b、c、dにおいて同一の値である760Vを維持できるようになり、良好な一次転写性を確保できる。
本実施例の構成では、温湿度変化や感光ドラム膜厚等の使用環境が変化することにより、感光ドラム1の電位が変動してしまった場合でも、使用環境に応じて非画像部の弱露光量を制御することで、感光ドラム1の電位を安定化させることができる。
以上説明したように、実施例1においては、二次転写電源21から二次転写ローラ20に電圧を印加し、中間転写ベルト10を介して各一次転写部N1a〜N1dにおいて、各感光ドラム1に電流を流すことで一次転写を行う構成をとっている。そして、中間転写ベルト10の移動方向に関する、二次転写部N2から各一次転写部N1a〜N1dまでの距離に基づいて、各感光ドラム1a〜1dの表面電位を制御するように露光手段3が感光ドラム1a〜1dの表面を露光する構成となっている。すなわち、感光ドラム1a〜1dのそれぞれの非画像部に対する露光量を、二次転写部N2から各感光ドラム1a〜1dにおける一次転写部N1a〜N1dまでのそれぞれの距離に基づいて変更する構成となっている。具体的には、各画像形成ステーションa〜dにおける一次転写コントラストが同じとなるように、それぞれ異なる露光量で感光ドラム1a〜1dの表面を露光する。実施例1に係る画像形成装置は、このような構成をとることにより、各一次転写部N1a〜N1dにおいて良好な転写性を確保できる。
実施例1では、金属ローラ14の材質としてニッケルメッキされたSUSを使用したものの、これに限られることはなく、アルミニウム、鉄等の他の金属、または、導電性の樹脂ローラであっても、同様の効果を得ることができる。
また、実施例1では、電圧安定化素子としてツェナーダイオード15を使用したものの、同様の効果を得られる素子であれば、別の電圧安定化素子でも良く、たとえばバリスタなどの素子を用いても良い。
また、実施例1では、ツェナーダイオード15の接続構成として、二次転写対向ローラ13のみに接続する構成を示したものの、この構成に限られるものではない。例えば、図7において、変形例に係る画像形成装置の構成を示す。図7に示すように、二次転写対向ローラ13とともに、第2の画像形成ステーションbと第3の画像形成ステーションcの間に配置された金属ローラ14、駆動ローラ11とともにツェナーダイオード15を介して接地するような構成であってもよい。このような構成とすることで、各画像形成ステーションb、c、dの近くからも電流供給できるため、一次転写電位の変動をより抑えることができる。
(実施例2)
次に、図8を用いて、実施例2について説明する。図8は、実施例2に係る画像形成装置の概略断面図である。実施例2で適用する画像形成装置の構成において、実施例1と同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。実施例1では、最適な一次転写コントラストを維持するため、一次転写電位の変動に対して、非画像部の弱露光量を制御することで各感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面電位を制御した。これに対して、実施例2では、帯電ローラ2a、2b、2c、2dの帯電電圧(帯電量)を変更することで、各感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面電位を制御することを特徴とする。
実施例2で使用した帯電ローラ2a、2b、2c、2dは、外径6mmのニッケルメッキ鋼棒上に、弾性層として厚み3mmのニトリルブタジエンゴム(NBR)、表層として厚み10μmのポリウレタン樹脂を用いている。弾性層の体積抵抗率は10Ω・cm、表面層の体積抵抗率は1011Ω・cmに調整している。また、帯電ローラ2aは6Nの加圧力で感光ドラム1aに当接され、感光ドラム1aに対して従動回転している。
帯電ローラ2a、2b、2c、2dには、帯電高圧電源22a、22b、22c、22
dによって直流電圧が印加される。例えば、帯電電圧が−1100Vになるように制御した時、帯電ローラ2a、2b、2c、2dにより感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面電位Vdが−600Vになるよう略一定に帯電される。
一次転写電位は、実施例1と同様に、第1の画像形成ステーションaでは260V、第2の画像形成ステーションbでは230V、第3の画像形成ステーションcでは210V、第4の画像形成ステーションdでは200Vとなっている。
次に感光ドラム1a、1b、1c、1dの帯電電位の制御方法について説明する。本実施例では、表面電位の制御方法として、帯電ローラ2a、2b、2c、2dの帯電電圧を変更することで、各感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面電位を制御している。
具体的には、一次転写電位が高い場合には、帯電電圧の値を低く設定し、一次転写電位が低い場合には、帯電電圧の値を高く設定する。つまり、第1の画像形成ステーションaでは、帯電電圧を−1000Vとすることで感光ドラム1aの表面電位(帯電電位)を−500V制御している。第2の画像形成ステーションb、第3の画像形成ステーションc、第4の画像形成ステーションdについても同様に、一次転写部N1における中間転写ベルト10の表面の電位に応じて、帯電電圧を制御する。第2の画像形成ステーションbでは帯電電圧を−1030Vとすることで表面電位を−530Vに制御する。第3の画像形成ステーションbでは帯電電圧を−1050Vとすることで表面電位を−550Vに制御する。第4の画像形成ステーションdでは帯電電圧を−1060Vとすることで表面電位を−560Vに制御する。これにより一次転写電位の値に応じて、感光ドラム1a、1b、1c、1dの電位を制御できる。その他の画像形成装置構成及び一次転写部の動作については、実施例1と同様であるため、説明は省略する。
このように、実施例2の構成では、中間転写ベルト10の抵抗(給電距離)による各画像形成ステーションa、b、c、dにおける一次転写電位の変動に応じ、帯電電圧(帯電量)を制御している。このように帯電電圧(帯電量)を制御することにより、感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面電位(帯電電位)を制御している。これにより、実施例1と同様に、各画像形成ステーションa、b、c、dにおいて最適な一次転写コントラストを維持できるため、良好な一次転写性を確保できる。
1…感光ドラム(像担持体)、2…帯電ローラ(帯電手段)、3…露光手段、4…現像器(現像手段)、10…中間転写ベルト、20…二次転写ローラ(電流供給部材、二次転写部材)、21…二次転写電源(電源)

Claims (10)

  1. 循環移動する無端状の中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトの外周面に当接して設けられる複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体の表面をそれぞれ帯電する複数の帯電手段と、
    前記複数の像担持体の表面をそれぞれ露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
    前記中間転写ベルトの外周面に当接し前記中間転写ベルトに電流を供給する電流供給部材と、
    前記電流供給部材に電圧を印加する電源と、
    を有し、
    前記電源が、前記電流供給部材に電圧を印加することにより、前記像担持体と前記中間転写ベルトとの当接部である一次転写部における前記像担持体の表面電位と前記中間転写ベルトの表面電位に電位差を設けて、前記複数の像担持体の表面にそれぞれ形成されたトナー像を前記像担持体から前記中間転写ベルトへ一次転写させる画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトの移動方向において、前記複数の像担持体のうち最上流に配置される像担持体と最下流に配置される像担持体の間で前記中間転写ベルトの内周面に接触する接触部材と、
    前記電流供給部材に前記中間転写ベルトを介して対向し、前記中間転写ベルトの内周面に接触する対向部材と、
    前記接触部材と前記対向部材に接続される電圧維持素子と、を有し、
    前記電圧維持素子は、前記電流供給部材から前記対向部材を介して前記電圧維持素子に電流が供給されることによって、前記対向部材と前記接触部材の電位を維持し、
    前記露光手段が、前記中間転写ベルトの移動方向に関する、前記電流供給部材と前記中間転写ベルトとの当接部から各像担持体における前記一次転写部までのそれぞれの距離に基づいて、前記複数の像担持体の表面をそれぞれ異なる露光量で露光することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記露光手段は、各像担持体の前記一次転写部における前記電位差が全て同じになるように、前記複数の像担持体の表面をそれぞれ異なる露光量で露光することを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記露光手段は、前記複数の像担持体のそれぞれの非画像部に対する露光量を、前記当接部から各前記像担持体における前記一次転写部までのそれぞれの距離に基づいて変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 循環移動する無端状の中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトの外周面に当接して設けられる複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体の表面をそれぞれ帯電する複数の帯電手段と、
    前記複数の像担持体の表面をそれぞれ露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
    前記中間転写ベルトの外周面に当接し前記中間転写ベルトに電流を供給する電流供給部材と、
    前記電流供給部材に電圧を印加する電源と、
    を有し、
    前記電源が、前記電流供給部材に電圧を印加することにより、前記像担持体と前記中間転写ベルトとの当接部である一次転写部における前記像担持体の表面電位と前記中間転写ベルトの表面電位に電位差を設けて、前記複数の像担持体の表面にそれぞれ形成されたトナー像を前記像担持体から前記中間転写ベルトへ一次転写させる画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトの移動方向において、前記複数の像担持体のうち最上流に配置される像担持体と最下流に配置される像担持体の間で前記中間転写ベルトの内周面に接触する接触部材と、
    前記電流供給部材に前記中間転写ベルトを介して対向し、前記中間転写ベルトの内周面に接触する対向部材と、
    前記接触部材と前記対向部材に接続される電圧維持素子と、を有し、
    前記電圧維持素子は、前記電流供給部材から前記対向部材を介して前記電圧維持素子に電流が供給されることによって、前記対向部材と前記接触部材の電位を維持し、
    前記複数の帯電手段が、前記電流供給部材と前記中間転写ベルトとの当接部から各像担持体における前記一次転写部までのそれぞれの距離に基づいて、前記複数の像担持体の表面をそれぞれ異なる帯電量で帯電することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記複数の帯電手段は、各像担持体の前記一次転写部における前記電位差が全て同じになるように、前記複数の像担持体の表面をそれぞれ異なる帯電量で帯電することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記電流供給部材は、前記中間転写ベルトとの当接部としての二次転写部において、前記中間転写ベルトに一次転写されたトナー像を転写材に二次転写する二次転写部材であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記電圧維持素子は、定電圧素子であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記中間転写ベルトの内周面に接触する支持部材を有し、
    前記中間転写ベルトは、前記対向部材と前記支持部材によって循環移動可能に支持されており、
    記支持部材に前記定電圧素子が接続されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記定電圧素子は、ツェナーダイオードであることを特徴とする請求項7又は請求項8
    に記載の画像形成装置。
  10. 前記定電圧素子は、バリスタであることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の画像形成装置。
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