JP2017129486A - 中性子束分布の算出方法、炉心の反応度評価方法、プログラム及び装置 - Google Patents

中性子束分布の算出方法、炉心の反応度評価方法、プログラム及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度な中性子束分布の算出方法、炉心の反応度評価方法、プログラム及び装置を提供すること。
【解決手段】本発明の中性子束分布の算出方法は、炉心Cに装荷されたすべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに、当該燃料集合体Akのみが変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを炉心解析で算出する中性子束分布算出工程と、炉心Cに装荷されたすべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに変位後の中性子束分布φk→iを記憶する中性子束分布記憶工程と、入力された炉心Cの変位条件と、変位前の中性子束分布φbase,iと、変位後の中性子束分布φk→iとに基づいて、変位条件に対応する燃料集合体Akの予測中性子束分布φdisp,iを、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子束分布算出工程とを含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、中性子束分布の算出方法、炉心の反応度評価方法、プログラム及び装置に関する。
燃料集合体が装荷された炉心が正常状態であることを確認するために反応度を監視する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、高速炉において、制御棒の干渉効果による反応度変化を予測する。
特開昭59−164987号公報
炉心は、地震時に、燃料集合体が変位して燃料集合体同士が集散を繰り返す際に、瞬間的に正の反応度が投入されるおそれがある。このため、炉心の耐震安全設計において、地震時における炉心の反応度を予測し、反応度が制限値を充足することを証明することが求められる。ところが、炉心の耐震安全設計に使用される地震シナリオは多岐に渡り、かつ、詳細なタイムステップでの解析を実行するため、炉心解析相当の詳細計算に基づく評価は、膨大な計算時間を要してしまう。
そこで、計算時間を短縮するため、炉心を2次元R−Z円筒体系に近似してモデル化し、モデル化した炉心の反応度を評価することが知られている。この方法では、炉心を2次元R−Z円筒体系に近似するため、複数の燃料集合体が装荷された実際の炉心の反応度との差異が大きくなるおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、高精度な中性子束分布の算出方法、炉心の反応度評価方法、プログラム及び装置を提供することを目的とする。
本発明の中性子束分布の算出方法は、炉心に装荷されたすべての燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する中性子束分布算出工程と、前記中性子束分布算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶する中性子束分布記憶工程と、前記中性子束分布記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子束分布と、前記中性子束分布記憶工程で記憶した前記変位後の中性子束分布とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子束分布算出工程とを含むことを特徴とする。
この方法によれば、炉心に装荷された燃料集合体ごとに中性子束分布を高精度に算出することができる。
本発明の中性子束分布の算出方法における、前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位条件に対応する、ある前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、前記燃料集合体のみが前記変位条件に対応して変位した際の前記変位後の中性子束分布を重ね合わせて算出する、ことが好ましい。この方法によれば、炉心に装荷された燃料集合体ごとに中性子束分布をより高精度に算出することができる。
本発明の中性子束分布の算出方法における、前記中性子束分布算出工程は、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体を軸線方向に複数に分割して、前記燃料集合体の分割された各部分ごとに、当該燃料集合体の分割された各部分のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出し、前記中性子束分布記憶工程は、前記燃料集合体の分割された各部分ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶し、前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位条件に対応する、前記変位条件に対応する、ある前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体の分割された各部分ごとに、前記燃料集合体の分割された各部分のみが前記変位条件に対応して変位した際の前記変位後の中性子束分布を重ね合わせて算出する、ことが好ましい。この方法によれば、炉心に装荷された燃料集合体ごとに中性子束分布をより高精度に算出することができる。
本発明の中性子束分布の算出方法における、前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を内挿法で算出する、ことが好ましい。この方法によれば、炉心に装荷された燃料集合体ごとに中性子束分布をより高精度に算出することができる。
本発明の中性子束分布の算出方法における、前記中性子束分布算出工程は、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが燃料集合体間ギャップが基準状態からゼロに変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する、ことが好ましい。これにより、燃料集合体が大きく変位した場合における変位後の中性子束分布が算出される。この方法によれば、炉心に装荷された燃料集合体ごとに中性子束分布を高精度に算出することができる。
本発明の中性子束分布の算出方法における、前記中性子束分布算出工程は、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが燃料集合体間ギャップが基準状態から数倍に変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する、ことが好ましい。これにより、燃料集合体が大きく変位した場合における変位後の中性子束分布が算出される。この方法によれば、炉心に装荷された燃料集合体ごとに中性子束分布を高精度に算出することができる。
本発明の中性子束分布の算出方法における、前記燃料集合体は、多角柱状に形成され、前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位前の中性子束分布と、すべての前記燃料集合体の面ごとの前記変位後の中性子束分布の総和とを加算して、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を算出する、ことが好ましい。これにより、多角形柱状の燃料集合体について、すべての燃料集合体の面ごとの変位後の中性子束分布に基づいて、燃料集合体の変位による反応度に対する感度係数が算出される。この方法によれば、炉心に装荷された燃料集合体ごとに中性子束分布を高精度に算出することができる。
本発明の中性子束分布の算出方法における、前記燃料集合体は、多角柱状に形成され、前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位前の中性子束分布と、すべての前記燃料集合体の面ごとの前記変位後の中性子束分布の総積とを乗算して、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を算出する、ことが好ましい。これにより、多角形柱状の燃料集合体について、すべての燃料集合体の面ごとの変位後の中性子束分布に基づいて、燃料集合体の変位による反応度に対する感度係数が算出される。この方法によれば、炉心に装荷された燃料集合体ごとに中性子束分布を高精度に算出することができる。
本発明の中性子束分布の算出方法における、前記燃料集合体は、多角柱状に形成され、
前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位前の中性子束分布とすべての前記燃料集合体の面ごとの前記変位後の中性子束分布の総和との和と、前記変位前の中性子束分布とすべての前記燃料集合体の面ごとの前記変位後の中性子束分布の総積との積とを加算して、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を算出する、ことが好ましい。これにより、多角形柱状の燃料集合体について、すべての燃料集合体の面ごとの変位後の中性子束分布に基づいて、燃料集合体の変位による反応度に対する感度係数が算出される。この方法によれば、炉心に装荷された燃料集合体ごとに中性子束分布を高精度に算出することができる。
本発明の炉心の反応度評価方法は、炉心に装荷されたすべての燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する中性子束分布算出工程と、前記中性子束分布算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶する中性子束分布記憶工程と、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子もれ量を炉心解析で算出する中性子もれ量算出工程と、前記中性子もれ量算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子もれ量を記憶する中性子もれ量記憶工程と、前記中性子束分布記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子束分布と、前記中性子束分布記憶工程で記憶した前記変位後の中性子束分布とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子束分布算出工程と、前記中性子もれ量記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子もれ量と、前記中性子もれ量記憶工程で記憶した前記変位後の中性子もれ量とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子もれ量を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子もれ量算出工程と、前記予測中性子束分布算出工程と前記予測中性子もれ量算出工程とを実行した後に、算出した前記予測中性子束分布と、算出した前記予測中性子もれ量とに基づいて、前記炉心の変位による投入反応度を算出する反応度算出工程とを含むことを特徴とする。この方法によれば、炉心の反応度を高精度に算出することができる。
本発明の炉心の反応度評価プログラムは、炉心に装荷されたすべての燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する中性子束分布算出工程と、前記中性子束分布算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶する中性子束分布記憶工程と、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子もれ量を炉心解析で算出する中性子もれ量算出工程と、前記中性子もれ量算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子もれ量を記憶する中性子もれ量記憶工程と、前記中性子束分布記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子束分布と、前記中性子束分布記憶工程で記憶した前記変位後の中性子束分布とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子束分布算出工程と、前記中性子もれ量記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子もれ量と、前記中性子もれ量記憶工程で記憶した前記変位後の中性子もれ量とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子もれ量を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子もれ量算出工程と、前記予測中性子束分布算出工程と前記予測中性子もれ量算出工程とを実行した後に、算出した前記予測中性子束分布と、算出した前記予測中性子もれ量とに基づいて、前記炉心の変位による投入反応度を算出する反応度算出工程とをコンピューターに実行させることを特徴とする。このプログラムによれば、炉心の反応度を高精度に算出することができる。
本発明の炉心の反応度評価装置は、炉心に装荷されたすべての燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する中性子束分布算出部と、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶する中性子束分布記憶部と、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子もれ量を炉心解析で算出する中性子もれ量算出部と、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子もれ量を記憶する中性子もれ量記憶部と、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子束分布と、前記中性子束分布記憶部に記憶した前記変位後の中性子束分布とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子束分布算出部と、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子もれ量と、前記中性子もれ量記憶部に記憶した前記変位後の中性子もれ量とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子もれ量を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子もれ量算出部と、算出した前記予測中性子束分布と、算出した前記予測中性子もれ量とに基づいて、前記炉心の変位による投入反応度を算出する反応度算出部とを含むことを特徴とする。この装置によれば、炉心の反応度を高精度に算出することができる。
本発明によれば、高精度な中性子束分布の算出方法、炉心の反応度評価方法、プログラム及び装置を実現できる。
図1は、燃料集合体が装荷された炉心の構造の一例を示す模式図である。 図2は、燃料集合体の構造の一例を示す模式図であり、燃料集合体間ギャップが基準状態(ノミナル)の状態を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る炉心の反応度評価装置のブロック図である。 図4は、燃料集合体の構造の一例を示す模式図であり、燃料集合体間ギャップがゼロ(ゼロギャップ)に変位した状態を示す図である。 図5は、燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を記憶した第一感度係数テーブルを模式的に示す概略図である。 図6は、本発明の実施形態に係る炉心の反応度評価方法の概略を示すフロー図である。 図7は、燃料集合体の構造の他の例を示す模式図であり、燃料集合体間ギャップが数倍(図中は一例として2倍の場合を図示)に変位した状態を示す図である。 図8は、燃料集合体の構造の他の例を示す模式図であり、断面を複数に分割した状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施可能である。
まず、図1、図2を参照して炉心C及び燃料集合体Ak(kは1からAMAX)の概要について説明する。本実施形態では、高速炉の炉心Cについて説明する。図1は、燃料集合体が装荷された炉心の構造の一例を示す模式図である。図2は、燃料集合体の構造の一例を示す模式図であり、燃料集合体間ギャップが基準状態(ノミナル)の状態を示す図である。図2は、燃料集合体A1について図示しているが、他の燃料集合体Akも同様に構成されている。炉心Cには、複数(AMAX)の燃料集合体Akが装荷されている。本実施形態において、燃料集合体Akは、六角柱状に形成されている。燃料集合体Akは、軸線方向に平行な、6つの表面sを有する。本実施形態において、燃料集合体Akは、軸線方向にm個に分割されている。燃料集合体Akの分割された各部分を「メッシュ」という。具体的には例えば、燃料集合体A1は、m個のメッシュA1_1〜メッシュA1_mを含む。燃料集合体A1には、複数の燃料棒Rが配置されている。燃料集合体A1は、外周部に燃料棒Rが位置していない燃料集合体間ギャップGを有する。
図3は、本発明の実施形態に係る炉心の反応度評価装置のブロック図である。炉心の反応度評価装置1は、地震時の炉心Cの反応度を評価する。図3に示すように、炉心の反応度評価装置1は、制御部2と、記憶部3とを備える。
制御部2は、メモリ及びCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)により構成される。制御部2は、専用のハードウェアにより実現されるものであっても、制御部2の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。制御部2は、中性子束分布算出部21と、中性子束分布記憶制御部22と、中性子もれ量算出部23と、中性子もれ量記憶制御部24と、予測中性子束分布算出部25と、予測中性子もれ量算出部26と、反応度算出部27とを有する。
中性子束分布算出部21は、炉心Cに装荷されたすべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに、燃料集合体Akのみが変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを炉心解析で算出する。炉心解析とは、燃料集合体Aが装荷された炉心Cについての核的特性(実効増倍率、中性子束分布等)を計算する解析法である。燃料集合体Akの変位は、燃料集合体Akの燃料集合体間ギャップの変位とする。本実施形態において、燃料集合体Akの変位は、燃料集合体間ギャップが変位無し状態である基準状態(ノミナル)からゼロ(ゼロギャップ)に変位したものとする。このときのギャップ変位幅を、「ノミナル−ゼロギャップ」という。燃料集合体間ギャップをゼロギャップに変位したものとするのは、この場合、燃料集合体同士が最も集まった状態となるためである。言い換えると、この場合、炉心Cに投入される反応度絶対値が最も大きくなると予測されるためである。また、本実施形態において、上述したように、燃料集合体Akが軸線方向にm個に分割されている。これらにより、本実施形態において、中性子束分布算出部21は、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを炉心解析で算出する。
図4、図5を参照して、中性子束分布算出部21における情報処理についてより詳しく説明する。図4は、燃料集合体の構造の一例を示す模式図であり、燃料集合体間ギャップがゼロ(ゼロギャップ)に変位した状態を示す図である。図5は、燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を記憶した第一感度係数テーブルを模式的に示す概略図である。
まず、中性子束分布算出部21は、燃料集合体A1のメッシュA1_1のみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを炉心解析で算出する。つぎに、中性子束分布算出部21は、燃料集合体A1のメッシュA1_2のみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを炉心解析で算出する。中性子束分布算出部21は、このような処理を、燃料集合体A1のすべてのメッシュA1_1〜メッシュA1_mについて実行して、メッシュA1_1〜メッシュA1_mごとに、各メッシュA1_1〜メッシュA1_mのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを炉心解析で算出する。さらに、中性子束分布算出部21は、このような処理を、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて実行して、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを炉心解析で算出する。
中性子束分布記憶制御部22は、中性子束分布算出部21で算出した、すべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに、燃料集合体Akのみが変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを記憶部3の中性子束分布記憶部31に記憶する。本実施形態において、中性子束分布記憶制御部22は、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを記憶部3の中性子束分布記憶部31に記憶する。
中性子もれ量算出部23は、炉心Cに装荷されたすべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに、燃料集合体Akのみが変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを炉心解析で算出する。ここで、keffは炉心Cの実効増倍率、kinfは炉心Cの無限増倍率を示す。中性子もれ量算出部23における処理は、中性子束分布算出部21と同様の処理であるため詳細な説明を省略する。本実施形態において、中性子もれ量算出部23は、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを炉心解析で算出する。
中性子もれ量記憶制御部24は、中性子もれ量算出部23で算出した、すべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに、燃料集合体Akのみが変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを記憶部3の中性子もれ量記憶部32に記憶する。本実施形態において、中性子もれ量記憶制御部24は、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを記憶部3の中性子もれ量記憶部32に記憶する。
予測中性子束分布算出部25は、入力された炉心Cの変位条件である入力条件と、燃料集合体Aiの変位無し状態(以下、「変位前」という)の中性子束分布φbase,iと、記憶部3の中性子束分布記憶部31に記憶した燃料集合体Akが変位した際の変位後の燃料集合体Aiの中性子束分布φk→iとに基づいて、入力条件に応じた燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを、炉心解析をせず、四則演算による内挿法(直接内挿)で算出する。予測中性子束分布算出部25は、変位条件に対応する、ある燃料集合体Aiの予測中性子束分布を、炉心Cに装荷されたすべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに、燃料集合体Akのみが変位条件に対応して変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを重ね合わせて算出する。本実施形態において、予測中性子束分布算出部25は、入力された炉心Cの変位条件である入力条件と、燃料集合体Aiの変位前の中性子束分布φbase,iと、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の燃料集合体Aiの中性子束分布φk→iとに基づいて、入力条件に応じた燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを、内挿法で算出する。
ここで、入力条件は、炉心Cの反応度を評価する複数の地震シナリオである。より詳しくは、入力条件は、地震シナリオごとに、炉心Cの各燃料集合体Aのギャップ変位方向とギャップ変位幅とを含む。本実施形態において、入力条件は、地震シナリオごとに、炉心Cの各燃料集合体Akの各メッシュAk_tのギャップ変位方向とギャップ変位幅とを含む。変位前の中性子束分布φbase,iは、あらかじめ炉心解析により算出されたものが入力される。
より詳しくは、予測中性子束分布算出部25は、次式で入力条件に応じた燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを算出する。ΔGk,s,inpは、入力条件における各燃料集合体Aのギャップ変位方向とギャップ変位幅とに基づいて算出した、各燃料集合体Aの表面sごとのギャップ変位幅である。ΔGk,s,tblは、中性子束分布記憶部31に記憶された第一感度係数テーブルにおける燃料集合体Akの表面sのギャップ変位幅である。本実施形態において、ΔGk,s,tblは、ノミナル−ゼロギャップである。
Figure 2017129486
このようにして、予測中性子束分布算出部25は、地震シナリオに対する、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを算出する。
予測中性子もれ量算出部26は、予測中性子もれ量を示す、実効倍増率keffと無限倍増率kinfとの比であるkeff/kinfの予測値Ldispを算出する。より詳しくは、予測中性子もれ量算出部26は、入力された炉心Cの変位条件である入力条件と、変位前の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLbaseと、記憶部3の中性子もれ量記憶部32に記憶した燃料集合体Akが変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLとに基づいて、入力条件に応じた変位後の予測keff/kinfであるLdispを、炉心解析をせず、四則演算による内挿法(直接内挿)で算出する。変位前の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLbaseは、あらかじめ炉心解析により算出されたものが入力される。予測中性子もれ量算出部26は、変位条件に対応する、変位後の予測中性子もれ量を、炉心Cに装荷されたすべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに、燃料集合体Akのみが変位条件に対応して変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを重ね合わせて算出する。本実施形態において、予測中性子もれ量算出部26は、入力された炉心Cの変位条件である入力条件と、変位前の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLbaseと、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLとに基づいて、入力条件に応じた変位後の予測keff/kinfであるLdispを内挿法で算出する。
より詳しくは、予測中性子もれ量算出部26は、次式で入力条件に応じた変位後の予測keff/kinfを算出する。
Figure 2017129486
このようにして、予測中性子もれ量算出部26は、地震シナリオに対する、変位後の予測keff/kinfであるLdispを算出する。
反応度算出部27は、算出した予測中性子束分布φdisp,iと、算出した予測中性子もれ量Ldispとに基づいて、地震シナリオに対する、炉心Cへ投入される反応度を算出する。より詳しくは、反応度算出部27は、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iと、変位後の予測keff/kinfであるLdispとに基づいて、燃料集合体Aiごとの変位による投入反応度を算出し、地震シナリオに対する、炉心Cへ投入される反応度を算出する。
より詳しくは、反応度算出部27は、次式で地震シナリオに対する、炉心Cへ投入される反応度を算出する。
Figure 2017129486
反応度算出部27は、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iより反応率を算出し、体系積分の生成反応率と吸収反応率、及び、変位後の予測keff/kinfであるLdispに基づいて、実効倍増率keffを算出する。核分裂反応あたりに発生する中性子数ν、中性子吸収断面積(吸収確率)Σ、核分裂断面積Σは入力値である。本実施形態において、反応率の算出に用いるメッシュごとの核分裂断面積と中性子吸収断面積は、ノミナル−ゼロギャップ間におけるギャップ変位幅に対する内挿法(直接内挿)で算出する。
記憶部3は、制御部2の中性子束分布算出部21と中性子束分布記憶制御部22と中性子もれ量算出部23と中性子もれ量記憶制御部24と予測中性子束分布算出部25と予測中性子もれ量算出部26と反応度算出部27とにおける情報処理を実行するために用いられる各種プログラム及び各種データベースが記憶されている。図3に戻って、記憶部3は、中性子束分布記憶部31と、中性子もれ量記憶部32とを備える。
中性子束分布記憶部31は、すべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに、燃料集合体Akのみが変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを第一感度係数テーブルとして記憶している。本実施形態において、中性子束分布記憶部31は、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを第一感度係数テーブルとして記憶している。
中性子もれ量記憶部32は、すべての燃料集合体Aについて、燃料集合体Akごとに、燃料集合体Akのみが変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを第二感度係数テーブルとして記憶している。本実施形態において、中性子もれ量記憶部32は、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを第二感度係数テーブルとして記憶している。
次に、図6を用いて、上記構成を有する炉心の反応度評価装置1を用いた炉心の反応度評価方法について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る炉心の反応度評価方法の概略を示すフロー図である。本実施形態に係る炉心の反応度評価方法は、テーブル作成判定工程(ステップS1)、中性子束分布算出工程(ステップS2)と、中性子束分布記憶工程(ステップS3)と、中性子もれ量算出工程(ステップS4)と、中性子もれ量記憶工程(ステップS5)と、予測中性子束分布算出工程(ステップS6)と、予測中性子もれ量算出工程(ステップS7)と、反応度算出工程(ステップS8)とを含む。
まず、制御部2は、テーブル作成判定工程(ステップS1)を実行する。より詳しくは、制御部2は、現在の炉心条件において、第一感度係数テーブルと第二感度係数テーブルとが作成されていない場合(ステップS1でYes)、ステップS2〜ステップS5を実行し、第一感度係数テーブルと第二感度係数テーブルとを作成する。言い換えると、制御部2は、炉心条件が変更されない限り、ステップS2〜ステップS5を一回実行し、第一感度係数テーブルと第二感度係数テーブルとを作成すればよい。制御部2は、現在の炉心条件において、第一感度係数テーブルと第二感度係数テーブルとが作成されている場合(ステップS1でNo)、ステップS6に進む。
制御部2は、中性子束分布算出部21で中性子束分布算出工程を実行する(ステップS2)。より詳しくは、制御部2は、中性子束分布算出部21で、炉心Cのすべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを炉心解析で算出する。
制御部2は、中性子束分布算出工程を実行した後、中性子束分布記憶制御部22で中性子束分布記憶工程を実行する(ステップS3)。より詳しくは、制御部2は、中性子束分布記憶制御部22で、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを第一感度係数テーブルとして記憶部3の中性子束分布記憶部31に記憶する。
制御部2は、中性子もれ量算出部23で中性子もれ量算出工程を実行する(ステップS4)。より詳しくは、制御部2は、中性子もれ量算出部23で、炉心Cのすべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを炉心解析で算出する。
制御部2は、中性子もれ量算出工程を実行した後、中性子もれ量記憶制御部24で中性子もれ量記憶工程を実行する(ステップS5)。より詳しくは、制御部2は、中性子もれ量記憶制御部24で、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを第二感度係数テーブルとして記憶部3の中性子もれ量記憶部32に記憶する。
制御部2は、予測中性子束分布算出部25で予測中性子束分布算出工程を実行する(ステップS6)。より詳しくは、制御部2は、予測中性子束分布算出部25で、入力された炉心Cの変位条件である入力条件と、燃料集合体Aiの変位前の中性子束分布φbase,iと、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の燃料集合体Aiの中性子束分布φk→iとに基づいて、入力条件に応じた燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを内挿法(直接内挿)で算出する。このように、制御部2は、地震シナリオに対する、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを算出する。
制御部2は、予測中性子もれ量算出部26で予測中性子もれ量算出工程を実行する(ステップS7)。より詳しくは、制御部2は、予測中性子もれ量算出部26で、入力された炉心Cの変位条件である入力条件と、変位前の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLbaseと、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLとに基づいて、変位後の予測keff/kinfであるLdispを内挿法(直接内挿)で算出する。このように、制御部2は、地震シナリオに対する、変位後の予測keff/kinfであるLdispを算出する。
制御部2は、予測中性子束分布算出工程及び予測中性子もれ量算出工程を実行した後、反応度算出部27で反応度算出工程を実行する(ステップS8)。より詳しくは、制御部2は、反応度算出部27で、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iと、変位後の予測keff/kinfであるLdispとに基づいて、炉心Cへ投入される反応度を算出する。
制御部2は、地震シナリオごとに、上記の処理を繰り返し実行する。このようにして、制御部2は、地震シナリオごとに、炉心Cへ投入される反応度を算出する。
本実施形態に係る中性子束分布の算出方法は、テーブル作成判定工程と、中性子束分布算出工程と、中性子束分布記憶工程と、予測中性子束分布算出工程とを含む。制御部2は、中性子束分布の算出方法を実行する場合、テーブル作成判定工程を実行し、Noと判定した場合、予測中性子束分布算出工程に進み、Yesと判定した場合、中性子束分布算出部21で中性子束分布算出工程を実行し、中性子束分布記憶制御部22で中性子束分布記憶工程を実行し、予測中性子束分布算出部25で予測中性子束分布算出工程を実行するように制御する。
以上のように、本実施形態の炉心の反応度評価装置1によれば、第一感度係数テーブルとして、すべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akごとに、燃料集合体Akのみが変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを記憶している。炉心の反応度評価装置1は、第一感度係数テーブルに基づいて、入力条件に応じた燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを内挿法(直接内挿)で高精度に算出することができる。このように、燃料集合体Aiごとに、入力条件に応じた燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを算出することができる。このため、例えば、燃料集合体が装荷された炉心を2次元R−Z円筒体系に一体として近似しモデル化した場合に比べて、実際の炉心Cについて炉心解析で算出する反応度により近い反応度を算出することができる。このように、炉心の反応度評価装置1は、炉心Cへ投入される反応度をより高精度に評価することができる。
本実施形態の炉心の反応度評価装置1は、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュAk_tごとに、メッシュAk_tのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを第一感度係数テーブルとして記憶する。また、予測中性子束分布算出部25と予測中性子もれ量算出部26とは、各燃料集合体Aの表面sごとのギャップ変位幅に基づいて、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iや変位後の予測keff/kinfであるLdispを算出する。このため、炉心の反応度評価装置1は、より精度良く燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iや炉心Cへ投入される反応度を算出することができる。
炉心の反応度評価装置1は、炉心条件が変更されない限り、すべての燃料集合体Akについて、燃料集合体Akのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを算出する際に炉心解析を一回実行すればよい。炉心の反応度評価装置1によれば、地震シナリオに対する、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iは、第一感度係数テーブルを使用した内挿法で算出することができる。言い換えると、炉心の反応度評価装置1によれば、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iは、地震シナリオごとに炉心解析をせずに算出することができる。このため、炉心の反応度評価装置1は、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iの算出と炉心Cへ投入される反応度の算出とに要する計算時間を短縮することができる。
さて、これまで本実施形態に係る中性子束分布の算出方法、炉心の反応度評価方法、プログラム及び装置について説明したが、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
予測中性子束分布算出部25は、次式のように、燃料集合体Aiの変位前の中性子束分布φbase,iとすべての燃料集合体Akの表面sごとの変位後の中性子束分布φk→iの総和とを加算して、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを算出してもよい。これにより、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iの算出と炉心Cへ投入される反応度の算出とに要する計算時間をより短縮することができる。
Figure 2017129486
予測中性子束分布算出部25は、次式のように、燃料集合体Aiの変位前の中性子束分布φbase,iとすべての燃料集合体Akの表面sごとの変位後の中性子束分布φk→iの総積とを乗算して、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを算出してもよい。これにより、燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iの算出と炉心Cへ投入される反応度の算出とに要する計算時間をより短縮することができる。
Figure 2017129486
予測中性子もれ量算出部26は、次式のように、変位前のkeff/kinfであるLbaseと、すべての燃料集合体Akの表面sごとの変位後のkeff/kinfであるLの総和とを加算して、予測keff/kinfであるLdispを算出してもよい。これにより、炉心Cへ投入される反応度の算出に要する計算時間をより短縮することができる。
Figure 2017129486
予測中性子もれ量算出部26は、次式のように、変位前のkeff/kinfであるLbaseと、すべての燃料集合体Akの表面sごとの変位後のkeff/kinfであるLの総積とを乗算して、予測keff/kinfであるLdispを算出してもよい。これにより、炉心Cへ投入される反応度の算出に要する計算時間をより短縮することができる。
Figure 2017129486
上記実施形態において、燃料集合体Akの変位は、燃料集合体間ギャップが基準状態(ノミナル)からゼロ(ゼロギャップ)に変位したものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、燃料集合体Akの変位は、基準状態(ノミナル)から数倍に変位したものとしてもよい。図7は、燃料集合体の構造の他の例を示す模式図であり、燃料集合体間ギャップが2倍(倍ギャップ)に変位した状態を示す図である。実際の倍ギャップの幅は、入力される変位のとり得る範囲を包絡するような値を、任意に設定できる。このようにしても、炉心の反応度評価装置1は、入力条件に応じた燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iを内挿法(直接内挿)で高精度に算出することができる。
燃料集合体Akは、軸線方向にm個に分割するのに加え、図8に示すように、軸線方向に直交する断面においても分割してもよい。図8は、燃料集合体の構造の他の例を示す模式図であり、断面を複数に分割した状態を示す図である。この場合、燃料集合体A1は、より細分化された、6×m個のメッシュを含む。この場合も、上記実施形態と同様に、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュごとに、メッシュのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子束分布φk→iを算出し、すべての燃料集合体Akのすべてのメッシュについて、メッシュごとに、メッシュのみがゼロギャップに変位した際の変位後の中性子もれ量を示す、keff/kinfであるLを算出すればよい。これにより、炉心の反応度評価装置1は、より精度良く燃料集合体Aiの変位後の予測中性子束分布φdisp,iや炉心Cへ投入される反応度を算出することができる。
燃料集合体Akは、六角柱状に形成されているものとしたが、これに限定されず、例えば、四角柱状、八角柱状など多角柱状を含む他の形状であってもよい。その場合、数式1及び数式2は、燃料集合体の形状に合わせて変形すればよい。
1 炉心の反応度評価装置
2 制御部
21 中性子束分布算出部
22 中性子束分布記憶制御部
23 中性子もれ量算出部
24 中性子もれ量記憶制御部
25 予測中性子束分布算出部
26 予測中性子もれ量算出部
27 反応度算出部
3 記憶部
31 中性子束分布記憶部
32 中性子もれ量記憶部
A 燃料集合体
C 炉心
G 燃料集合体間ギャップ
s 表面

Claims (12)

  1. 炉心に装荷されたすべての燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する中性子束分布算出工程と、
    前記中性子束分布算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶する中性子束分布記憶工程と、
    前記中性子束分布記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子束分布と、前記中性子束分布記憶工程で記憶した前記変位後の中性子束分布とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子束分布算出工程と
    を含むことを特徴とする中性子束分布の算出方法。
  2. 前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位条件に対応する、ある前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、前記燃料集合体のみが前記変位条件に対応して変位した際の前記変位後の中性子束分布を重ね合わせて算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の中性子束分布の算出方法。
  3. 前記中性子束分布算出工程は、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体を軸線方向に複数に分割して、前記燃料集合体の分割された各部分ごとに、当該燃料集合体の分割された各部分のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出し、
    前記中性子束分布記憶工程は、前記燃料集合体の分割された各部分ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶し、
    前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位条件に対応する、前記変位条件に対応する、ある前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体の分割された各部分ごとに、前記燃料集合体の分割された各部分のみが前記変位条件に対応して変位した際の前記変位後の中性子束分布を重ね合わせて算出する、ことを特徴とする請求項2に記載の中性子束分布の算出方法。
  4. 前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を内挿法で算出する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の中性子束分布の算出方法。
  5. 前記中性子束分布算出工程は、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが燃料集合体間ギャップが基準状態からゼロに変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の中性子束分布の算出方法。
  6. 前記中性子束分布算出工程は、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが燃料集合体間ギャップが基準状態から数倍に変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の中性子束分布の算出方法。
  7. 前記燃料集合体は、多角柱状に形成され、
    前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位前の中性子束分布と、すべての前記燃料集合体の面ごとの前記変位後の中性子束分布の総和とを加算して、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を算出する、ことを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の中性子束分布の算出方法。
  8. 前記燃料集合体は、多角柱状に形成され、
    前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位前の中性子束分布と、すべての前記燃料集合体の面ごとの前記変位後の中性子束分布の総積とを乗算して、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を算出する、ことを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の中性子束分布の算出方法。
  9. 前記燃料集合体は、多角柱状に形成され、
    前記予測中性子束分布算出工程は、前記変位前の中性子束分布とすべての前記燃料集合体の面ごとの前記変位後の中性子束分布の総和との和と、前記変位前の中性子束分布とすべての前記燃料集合体の面ごとの前記変位後の中性子束分布の総積との積とを加算して、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を算出する、ことを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の中性子束分布の算出方法。
  10. 炉心に装荷されたすべての燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する中性子束分布算出工程と、
    前記中性子束分布算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶する中性子束分布記憶工程と、
    前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子もれ量を炉心解析で算出する中性子もれ量算出工程と、
    前記中性子もれ量算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子もれ量を記憶する中性子もれ量記憶工程と、
    前記中性子束分布記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子束分布と、前記中性子束分布記憶工程で記憶した前記変位後の中性子束分布とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子束分布算出工程と、
    前記中性子もれ量記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子もれ量と、前記中性子もれ量記憶工程で記憶した前記変位後の中性子もれ量とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子もれ量を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子もれ量算出工程と、
    前記予測中性子束分布算出工程と前記予測中性子もれ量算出工程とを実行した後に、算出した前記予測中性子束分布と、算出した前記予測中性子もれ量とに基づいて、前記炉心の変位による投入反応度を算出する反応度算出工程と
    を含むことを特徴とする炉心の反応度評価方法。
  11. 炉心に装荷されたすべての燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する中性子束分布算出工程と、
    前記中性子束分布算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶する中性子束分布記憶工程と、
    前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子もれ量を炉心解析で算出する中性子もれ量算出工程と、
    前記中性子もれ量算出工程を実行した後に、前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子もれ量を記憶する中性子もれ量記憶工程と、
    前記中性子束分布記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子束分布と、前記中性子束分布記憶工程で記憶した前記変位後の中性子束分布とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子束分布算出工程と、
    前記中性子もれ量記憶工程を実行した後に、入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子もれ量と、前記中性子もれ量記憶工程で記憶した前記変位後の中性子もれ量とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子もれ量を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子もれ量算出工程と、
    前記予測中性子束分布算出工程と前記予測中性子もれ量算出工程とを実行した後に、算出した前記予測中性子束分布と、算出した前記予測中性子もれ量とに基づいて、前記炉心の変位による投入反応度を算出する反応度算出工程と
    をコンピューターに実行させることを特徴とする炉心の反応度評価プログラム。
  12. 炉心に装荷されたすべての燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子束分布を炉心解析で算出する中性子束分布算出部と、
    前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子束分布を記憶する中性子束分布記憶部と、
    前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに、当該燃料集合体のみが変位した際の変位後の中性子もれ量を炉心解析で算出する中性子もれ量算出部と、
    前記炉心に装荷されたすべての前記燃料集合体について、前記燃料集合体ごとに前記変位後の中性子もれ量を記憶する中性子もれ量記憶部と、
    入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子束分布と、前記中性子束分布記憶部に記憶した前記変位後の中性子束分布とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子束分布を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子束分布算出部と、
    入力された前記炉心の変位条件と、変位前の中性子もれ量と、前記中性子もれ量記憶部に記憶した前記変位後の中性子もれ量とに基づいて、前記変位条件に対応する前記燃料集合体の変位後の予測中性子もれ量を、炉心解析を行わず、四則演算のみで算出する予測中性子もれ量算出部と、
    算出した前記予測中性子束分布と、算出した前記予測中性子もれ量とに基づいて、前記炉心の変位による投入反応度を算出する反応度算出部と
    を含むことを特徴とする炉心の反応度評価装置。
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