JP2017129218A - ねじの保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ねじ部材を確実に保持して締め付けることができるねじの保持構造を提供する。【解決手段】ねじの保持構造1は、固定部材Sに取り付けられる被固定部材10と、被固定部材10が固定部材Sに取り付けられたとき固定部材Sに当接する、被固定部材10に設けられる取り付けステー11と、取り付けステー11に形成される挿通孔12に挿通され、取り付けステー11から突出する先端が固定部材Sに形成される雌ねじ部Wに螺合可能なねじ部材20と、ねじ部材20を挿通孔12に挿通された状態に保持する保持機構30と、を備えて構成され、保持機構30は、取り付けステー11を固定部材Sへ当接させたときねじ部材20の先端を取り付けステー11の挿通孔12内に位置させて保持する。【選択図】図1

Description

本発明はねじの保持構造に関する。
自動車部品などの被固定部材を車体などの固定部材にねじ部材で固定する場合に、被固定部材の取り付けステーにねじ部材を予め保持しておくことが行われている。
ねじを保持し脱落を防止する構造として、例えば、特許文献1に開示されたものがあり、ねじ部材の雄ねじ部の外径より小さい孔径でねじ部材がねじ込まれる取り付け孔を有する弾性部材を被固定部材に設けておき、弾性部材の取り付け孔の弾性力によってねじ部材を保持するようにしている。
特開平7−310725号公報
ところが、特許文献1に開示された構造では、ねじ部材を弾性部材の取り付け孔に装着して弾性力で保持するため、装着状態で輸送しようとすると、輸送に伴う振動などでねじ部材が取り付け孔から脱落してしまうという問題がある。
また、ねじ部材の脱落を防止するため、ねじ部材を弾性部材の取り付け孔に深く入れておくと、雄ねじ部が下から突き出し、固定部材に取り付ける場合にねじ部材が当たり、被固定部材が浮き上がって位置合わせをして締め付けることが不安定になるという問題もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ねじ部材を確実に保持して締め付けることができるねじの保持構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るねじの保持構造は、
固定部材に取り付けられる被固定部材と、
前記被固定部材が前記固定部材に取り付けられたとき前記固定部材に当接する、前記被固定部材に設けられる取り付けステーと、
前記取り付けステーに形成される挿通孔に挿通され、前記取り付けステーから突出する先端が前記固定部材に形成される雌ねじ部に螺合可能なねじ部材と、
前記ねじ部材を前記挿通孔に挿通された状態に保持する保持機構と、を備え、
前記保持機構は、前記取り付けステーを前記固定部材へ当接させたとき前記ねじ部材の前記先端を前記取り付けステーの前記挿通孔内に位置させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、ねじ部材を確実に保持して締め付けることができる。
本発明のねじの保持構造の一実施の形態に係り、(a)は、締め付け状態の断面図、(b)は、ねじの保持状態の断面図である。 本発明の他の一実施の形態に係り(a)は、締め付け状態の断面図、(b)は、クリップ部材の斜視図、(c)は、分解状態の斜視図である。 本発明のねじの保持構造の一実施の形態に係り、(a)は、締め付け状態の断面図、(b)は、平面図である。 本発明の他の一実施の形態に係る締め付け状態の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係り、(a)は、締め付け状態の断面図、(b)は、保持機構の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係り、(a)〜(c)は保持機構によるねじの保持工程を説明する断面図である。
以下に、本発明の一実施の形態に係るねじの保持構造を添付図面に基づいて説明する。
本発明のねじの保持構造1は、固定部材Sに取り付けられる被固定部材10と、被固定部材10が固定部材Sに取り付けられたとき固定部材Sに当接する、被固定部材10に設けられる取り付けステー11と、取り付けステー11に形成される挿通孔12に挿通され、取り付けステー11から突出する先端が固定部材Sに形成される雌ねじ部Wに螺合可能なねじ部材20と、ねじ部材20を挿通孔12に挿通された状態に保持する保持機構30と、を備えて構成され、保持機構30は、取り付けステー11を固定部材Sへ当接させたときねじ部材20の先端を取り付けステー11の挿通孔12内に位置させて保持するように構成される。
本実施の形態のねじの保持構造1は、例えば自動車に取り付けられる部品や機器が被固定部材10とされ、固定部材Sとなる車体の雌ねじ部Wにねじ部材20で取り付ける場合に適用される。
例えば、ヘッドアップディスプレイ装置を被固定部材10とし、ヘッドアップディスプレイ装置の取り付けステー11に予めねじ部材20を保持機構30で脱落しないように確実に保持しておき、しかも、ねじ部材20が取り付けステー11から突き出さないようにしておくことで、固定部材Sに取り付けステー11を当接させたときに固定部材Sから浮き上がらないようにし、組立および締め付けを安定した状態で容易にできるようにする。
固定部材Sは、例えば車体とされ、固定部材Sには、図1(a)に示すように、雌ねじ部Wが形成されている。また、固定部材Sの表面には、雌ねじ部Wと同軸に位置決め用凹部Hが固定部材Sの中間部まで形成してある。固定部材Sの位置決め用凹部Hには、後述する取り付けステー11の位置決め用筒部13が装着されることで、固定部材Sと取り付けステー11との位置決めがなされるようになっている。
なお、固定部材Sの位置決め用凹部Hおよび取り付けステー11の位置決め用筒部13は、必ずしも必要ではなく、省略するようにしても良い。
被固定部材10は、例えばヘッドアップディスプレイ装置で構成され、図1に示すように、分離組立可能な合成樹脂製の上ケース(図示せず)と下ケース14とを備えており、下ケース14の4箇所に水平に突き出して取り付けステー11が一体に成形されている(図2(c)参照)。
取り付けステー11は、表裏方向に貫通して挿通孔12が形成され、ねじ部材20を挿通することができるようにしてある。
挿通孔12は、図1(a)に示すように、取り付けステー11の表面から上部に第1雌ねじ部15が形成され、第1雌ねじ部15より下部は、ねじ部材20が挿通される円筒部16が形成されている。
このねじの保持構造1では、取り付けステー11の裏面に位置決め用筒部13が下方に突き出すように一体に形成され、位置決め用筒部13の中心部に、円筒部16が連通して形成されている。位置決め用筒部13の先端部外周は、下方に尖ったテーパ状に形成され、位置決め用凹部Hへのガイドとされる。
取り付けステー11および位置決め用筒部13の円筒部16は、ねじ部材20の先端が突き出さずに挿通孔12内に位置させるための退避空間17となる。
ねじ部材20は、いわゆる脱落防止ねじで構成され、ねじ頭部21と、ねじ部材20の先端に形成される雄ねじ部22と、ねじ頭部21および雄ねじ部22の間に位置し、雄ねじ部22より小径に形成される小径部23と、を備えて構成される。
ねじ部材20の雄ねじ部22は、取り付けステー11の第1雌ねじ部15に螺合可能とされている。ねじ部材20は、雄ねじ部22が第1雌ねじ部15を通過すると、第1雌ねじ部15に小径部23が位置し、自由に回転できる状態で挿通孔12内に位置する。言い換えれば、取り付けステー11には、ねじ部材20が挿通孔12に挿通された状態(ねじ部材20のねじ頭部21が取り付けステー11の表面に当接した状態)で、ねじ部材20の小径部23に対向する位置(取り付けステー11の表面からの上部)に、ねじ部材20の雄ねじ部22が螺合可能な第1雌ねじ部15が形成されていることになる。
なお、第1雌ねじ部15は、取り付けステー11の表面から形成する場合に限らず、凹部を介して中間部から形成するようにしても良い。
保持機構30は、取り付けステー11の第1雌ねじ部15と、ねじ部材20の雄ねじ部22と、から構成される。これにより、ねじ部材20の雄ねじ部22が第1雌ねじ部15に螺合されて通過した後は、ねじ頭部21が取り付けステー11の表面で、下方への脱落(落下)が抑えられ、上方への脱落が第1雌ねじ部15の下面で抑えられ、ねじ部材20が確実に取り付けステー11に保持される。また、取り付けステー11に形成した退避空間17によって、ねじ部材20の雄ねじ部22を先端が突き出すことなく収納することができる。
これにより、固定部材Sに取り付けステー11を載置するように当接させても雄ねじ部22が上に押されて退避空間17に退避し、雌ねじ部Wとの当接で取り付けステー11が浮き上がることが防止される。
このように構成したねじの保持構造1では、被固定部材10の取り付けステー11の第1雌ねじ部15にねじ部材20の雄ねじ部22を螺合して雄ねじ部22を通過させた状態としておく。
このような状態では、保持機構30を構成する取り付けステー11の第1雌ねじ部15と、ねじ部材20の雄ねじ部22と、によってねじ部材20が取り付けステー11に保持された状態となる。この状態で、被固定部材10の輸送などが行われ、被固定部材10を平らな面に置くことで、ねじ部材20が押し戻されて退避した状態で退避空間17内に位置する。
被固定部材10の固定部材Sへの取り付けは、固定部材Sの位置決め用凹部Hに、被固定部材10の取り付けステー11に一体に形成した位置決め用筒部13を入れるようにして位置決めする。こうすることで、取り付けステー11に保持機構30で保持されたねじ部材20が押し戻されて退避した状態で退避空間17内に位置する。
次いで、ねじ部材20のねじ頭部21を工具で押し込むようにして回すことで、雄ねじ部22が固定部材Sの雌ねじ部Wに螺合され、締め付けることで互いを固定することができる。
このようなねじの保持構造1によれば、ねじ部材20を保持機構30により確実に取り付けステー11に保持することができる。
また、ねじ部材20の退避空間17を、取り付けステー11の挿通孔12と、これと一体の位置決め用筒部13とで構成することで、取り付けステー11の厚さを厚くすることなく、ねじ部材20の雄ねじ部22を退避させる空間を確保することができる。
また、固定部材Sに位置決め用凹部Hを形成し、これに位置決め用筒部13を装着して位置決めすることで、ねじ部材20と雌ねじ部Wだけの場合に比べ、外径が大きい分だけ、目視やロボットなどによる位置合わせが容易となり、作業性を向上することができる。
次に、本発明の他の一実施の形態について、図2により説明する。
なお、既に説明した上記のねじの保持構造1と同一部分には、同一記号を記し、重複する説明は、省略する。
このねじの保持構造1Aでは、取り付けステー11に第1雌ねじ部45を直接形成することなく、クリップ部材40に第1雌ねじ部45を形成しておき、クリップ部材40を取り付けステー11に装着するようにしている。
クリップ部材40は、ねじ部材20の雄ねじ部22が螺合される第1雌ねじ部45が形成され、取り付けステー11に装着されたとき第1雌ねじ部45が挿通孔12に一致するように構成されている(図2(b)参照)。
クリップ部材40は、取り付けステー11の厚さに対応する間隔を形成してステンレス鋼などの金属板をコ字状に折り曲げたクリップ本体41を備えている。
クリップ本体41は、表板部42に貫通孔43が形成され、貫通孔43の外周部から中心に向かって3つの突き出し片44が一体に形成され、突き出し片44の3つの先端縁が第1雌ねじ部45に相当するねじ孔を構成している。
また、表板部42は、先端部裏側に突き出す突条部46が形成してある。突条部46は、組立の際、取り付けステー11の上面に形成した凹条部18に落とし込むことでクリック感を得て、ほぼ所定位置に装着したことを確認することができるようにする。したがって、突条部46に対して凹条部18を大きな寸法として形成してある。また、突条部46と凹条部18とによって簡単にクリップ部材40が取り付けステー11からはすれないようにする。
クリップ本体41は、裏板部47に取り付けステー11への装着方向先端側が開口した半円状の切り欠き部48が形成され、取り付けステー11への装着の際、位置決め用筒部13との干渉を防止して装着できるようにしてある。裏板部47の切り欠き部48の両側には、先端部表側に突き出す突起部49が形成してある。突起部49は、組立の際、取り付けステー11の下面に形成した凹部(図示省略)に落とし込むことでクリック感を得て、ほぼ所定位置に装着したことを確認することができるようにする。したがって、突起部49に対して凹部を大きな寸法として形成してある。また、突起部49と凹部とによって簡単にクリップ部材40が取り付けステー11からはすれないようにする。
このねじの保持構造1Aでは、保持機構30は、クリップ部材40の第1雌ねじ部45とねじ部材20の雄ねじ部22とで構成され、挿通孔12が退避空間17を構成している。
なお、ねじの保持構造1Aのクリップ部材40以外の他の構成は、既に説明したねじの保持構造1と同一である。
このように構成したねじの保持構造1Aでは、被固定部材10の取り付けステー11にクリップ部材40を挟むように装着し、第1雌ねじ部45が挿通孔12と中心軸がほぼ一致するように装着し、クリップ部材40の突条部46および突起部49によるクリック感を得てほぼ所定位置に装着したことを確認する。
この後、クリップ部材40の第1雌ねじ部45にねじ部材20を予め装着する。
これ以降の作業工程は、既に説明したねじの保持構造1と同一である。
このようなねじの保持構造1Aによれば、クリップ部材40に第1雌ねじ部45を形成して取り付けステー11に装着するようにしているので、取り付けステー11の第1雌ねじ部15が損傷したり、破損しても、クリップ部材40だけを交換することで簡単に対応することができる。
また、ねじの保持構造1と同一の作用効果を奏することは、言うまでもない。
次に、本発明のさらに他の一実施の形態について、図3により説明する。
なお、既に説明した上記のねじの保持構造1、1Aと同一部分には、同一記号を記し、重複する説明は、省略する。
このねじの保持構造1Bでは、ねじ部材60を一般のねじで構成し、保持機構70は、ねじ頭部61を押えて脱落を防止する押え部材71で構成するようにしている。
すなわち、保持機構70は、挿通孔12に挿通されたねじ部材60の先端が挿通孔12内に位置する状態でねじ頭部61を押さえて保持する押え部材71を備え、押え部材71には、ねじ頭部61を操作する操作孔72が形成されて構成されている。
ねじ部材60は、ねじ頭部61と、先端部の雄ねじ部62とを備える一般のねじで構成される。ねじ頭部61には、例えば、図3(b)に示すように、六角形の星形をしたねじ穴を備えたヘクスローブねじ(トルクス(登録商標)ねじ)が用いられる。なお、ねじ部材60のねじ穴は、上記のヘクスローブねじに限らず、マイナスねじや、プラスねじ、6角穴付きのねじ等どのようなものであって良い。
保持機構70は、図3に示すように、挿通孔12に挿通されたねじ部材60の雄ねじ部62の先端が挿通孔12内に位置する状態でねじ頭部61を押さえて保持する押え部材71を備えており、押え部材71には、ねじ頭部61のねじ穴を操作する操作孔72が形成されている。
押え部材71は、ねじ頭部61を押さえる押え部73が表側に突き出す凹状に形成してある。これにより、ねじ頭部61を凹状の押え部73に位置させることで、ねじ部材60が倒れないようにして保持する。
押え部材71は、下ケース14に一体に形成したボス部14aに固定ねじ74で取り付けられている。
すなわち、保持機構70は、ねじ部材60の雄ねじ部62の先端が取り付けステー11の挿通孔12内に位置する状態で、ねじ頭部61を押えることで、上方への脱落を防止する。これに加えて、ねじ頭部61を凹状の押え部73に位置させることで、ねじ部材60の倒れによる脱落を防止する。
したがって、保持機構70によりねじ部材60は、どのような状態になっても取り付けステー11の挿通孔12に保持された状態となる。
また、保持機構70では、ねじ部材60のねじ頭部61の表面が押え部材71に当接した状態で、雄ねじ部62が取り付けステー11の挿通孔12内に位置し、雄ねじ部62の先端が取り付けステー11の裏面から突き出すことがなく退避状態としておくことができる。すなわち、押え部材71と挿通孔12との間が退避空間17を構成し、ねじ部材60を退避収納することができる。
このように構成したねじの保持構造1Bでは、取り付けステー11の挿通孔12にねじ部材60を挿通した後、ねじ頭部61の上方に押え部材71を配置して固定ねじ74で下ケース14のボス部14aに固定する。
この状態で、被固定部材10を輸送する。輸送中は、保持機構70によってねじ部材60の取り付けステー11の挿通孔12から脱落しないように保持することができる。また、取り付けステー11を箱などの平らなところに置いた場合には、ねじ部材60が押し戻されて退避空間17内に収納された状態となり、浮き上がることもなく、安定した状態で静置することができる。
輸送などが行われた後、固定部材Sの雌ねじ部Wに取り付ける場合には、取り付けステー11を固定部材Sの上に置くように当接させ、雌ねじ部Wにねじ部材60の雄ねじ部62を位置させる。
次いで、押え部材71の操作孔72から工具を入れてねじ部材60を回して締め付けることで、被固定部材10を固定部材Sに固定することができる。
このようなねじの保持構造1Bによれば、ねじ部材60として、一般のねじを用いることができ、取り付けステー11の挿通孔12への加工が不要である。
なお、本実施の形態では、取り付けステー11の位置決め用筒部13と固定部材Sの位置決め用凹部Hとを省略したが、これらを設けて被固定部材10と固定部材Sとを位置決めするようにしても良く、作業性を向上することができる。
次に、本発明の他の一実施の形態について、図4により説明する。
なお、既に説明した上記のねじの保持構造1Bと同一部分には、同一記号を記し、重複する説明は、省略する。
このねじの保持構造1Cでは、ねじ部材60を一般のねじで構成し、保持機構70は、ねじ頭部61を押えて脱落を防止する押え部材75が被固定部材10に一体に設けて構成してある。
ねじの保持構造1Cでは、被固定部材10は、分離組立可能な第1の被固定部材である下ケース14と第2の被固定部材である上ケース19とで構成され、第1の被固定部材である下ケース14に取り付けステー11が一体に合成樹脂で形成されており、押え部材75は、第2の被固定部材である上ケース19に一体に合成樹脂で形成されて構成されている。
押え部材75は、ねじ部材60を操作するための操作孔76が形成してあり、押え部材75をセットした後、ねじ部材60のねじ頭部61のねじ穴を介して締め付けたり、外したりすることが可能としている。
また、押え部材75は、裏側に凹状の押え部(図示せず)が形成してある。これにより、ねじ頭部61を凹状の押え部に位置させることで、ねじ部材60が倒れないようにして保持することができる。
押え部材75は、上ケース19を下ケース14に組み立てることでねじ部材60の上方に配置されて固定される。
すなわち、保持機構70の押え部材75は、ねじ部材60の雄ねじ部62の先端が取り付けステー11の挿通孔12内に位置する状態で、ねじ頭部61を押えることで、保持機構70の押え部材71と同様に、上方への脱落を防止する。これに加えて、保持機構70の押え部材71と同様に、ねじ頭部61を凹状の押え部に位置させることで、ねじ部材60の倒れによる脱落を防止する。
したがって、保持機構70の押え部材75によりねじ部材60は、どのような状態になっても取り付けステー11の挿通孔12に保持された状態となる。
また、保持機構70の押え部材75では、ねじ部材60のねじ頭部61の表面が押え部材75に当接した状態で、雄ねじ部62が取り付けステー11の挿通孔12内に位置し、雄ねじ部62の先端が取り付けステー11の裏面から突き出すことがない退避状態としておくことができる。すなわち、押え部材75と挿通孔12との間が退避空間17を構成し、ねじ部材60を退避収納することができる。
なお、ねじの保持構造1Cの他の構成は、すでに説明したねじの保持構造1Bと同一であるので、説明は省略する。
このように構成したねじの保持構造1Cでは、下ケース14の取り付けステー11の挿通孔12にねじ部材60を挿通した後、上ケース19を下ケース14に組み立てることで、ねじ頭部61の上方に押え部材75を配置して固定する。
この状態で、被固定部材10を輸送する。輸送中、保持機構70の押え部材75によってねじ部材60は、取り付けステー11の挿通孔12から脱落しないように保持することができる。また、取り付けステー11を箱などの平らなところに置いた場合には、ねじ部材60が押し戻されて退避空間17内に収納された状態となり、取り付けステー11が固定部材Sから浮き上がることもなく、静置することができる。
輸送などが行われた後、固定部材Sの雌ねじ部Wに取り付ける場合には、取り付けステー11を固定部材Sの上に置くように当接させ、雌ねじ部Wにねじ部材60の雄ねじ部62を位置させる。
次いで、押え部材75の操作孔76から工具を入れてねじ部材60を回して締め付けることで、被固定部材10を固定部材Sに固定する。
このようなねじの保持構造1Cによれば、ねじ部材60として、一般のねじを用いることができ、取り付けステー11の挿通孔12への加工が不要である。
また、押え部材75を上ケース19に一体成形することで、押え部材75を別部材として用意する必要がなく、部品点数を削減することができ、押え部材75の位置調整の必要もなく、上ケース19の取り付けに伴って位置決めされ、作業性を向上することもできる。
なお、本実施の形態では、取り付けステー11の位置決め用筒部13と固定部材Sの位置決め用凹部Hとを省略したが、これらを設けて被固定部材10と固定部材Sとを位置決めするようにしても良く、作業性を向上することができる。
次に、本発明の他の一実施の形態について、図5および図6により説明する。
なお、既に説明した上記のねじの保持構造1Aと同一部分には、同一記号を記し、重複する説明は、省略する。
このねじの保持構造1Dでは、ねじ部材60を一般のねじで構成し、保持機構80は、挿通孔12に挿通されたねじ部材60を、ねじ部材60の先端が挿通孔12内に位置するように取り付けステー11上で弾性的に変位可能に保持する弾性保持部材81を備えて構成される。
弾性保持部材81は、ねじ部材60のねじ頭部61を、ねじ頭部61の側方から挟み込むことでねじ部材60を保持する複数の弾性挟持部材82を備えている。
弾性挟持部材82は、弾性挟持部材82からねじ部材60を外すべく、弾性挟持部材82に保持されたねじ部材60が固定部材Sの雌ねじ部Wに向かって移動するにつれて複数の弾性挟持部材82を互いに離れる方向に弾性変形させる第1のガイド部83と、ねじ部材60を弾性挟持部材82に保持させるべく、挿通孔12に挿通されるねじ部材60が弾性挟持部材82に向かって移動するにつれて複数の弾性挟持部材82を互いに離れる方向に弾性変形させる第2のガイド部84と、を備えて構成されている。
すなわち、ねじの保持構造1Dでは、取り付けステー11の上方に保持機構80を配置して弾性保持部材81および弾性挟持部材82によってねじ部材60を弾性的に保持し、ねじ部材60の締め付け前や取り外しの際に退避空間17に位置させるように構成してある。
保持機構80では、弾性保持部材81は、金属板を曲げ加工することで構成されており、既に説明したねじの保持構造1Aが有するクリップ本体41を備えている。クリップ本体41は、ねじの保持構造1Aと同様に、取り付けステー11に挟み込むように取り付けられるコ字状に折り曲げ加工がなされており、クリップ本体41の表板部42には、貫通孔43が形成され、裏板部47には、半円状の切り欠き部48が形成されている。
保持機構80では、クリップ本体41の表板部42の取り付けステー11への装着直交方向で貫通孔43を挟む両側に、弾性保持部材81が対向するように1対配置されて上方に立設されている。
1対の弾性保持部材81は、上方に突き出す垂直板部81aの上端が斜め下方に折り曲げられて斜面部81bとされ、さらに斜面部81bの先端から下方に弾性挟持部材82が設けられて貫通孔43を挟む両側に平行で垂直に対向している。
対向している1対の弾性挟持部材82の左右の間隔は、ねじ部材60の雄ねじ部62のほぼ外径と同じ間隔としてあり、ねじ頭部61は、弾性挟持部材82の弾性変形によって通過できる。弾性挟持部材82には、ねじ部材60のねじ頭部61が通過した後に入ることで保持される保持孔82aが矩形に形成されている。保持孔82aは、上部および左右部を切り込んで外側に折り曲げることで形成され、折り曲げ部は、上端が外側に位置し、下端が内側の弾性挟持部材82上に位置する傾斜面とされて第1のガイド部83を構成している。
保持孔82aは、クリップ本体41を取り付けステー11に取り付けた状態で、ねじ頭部61を挿着孔12から雄ねじ部62の先端が突き出さない位置に形成してある。
すなわち、取り付けステー11の挿着孔12から保持孔82aまでの部分が退避空間17を構成している。
また、弾性挟持部材82の下端には、第2のガイド部84が設けられ、折り曲げ部として形成され、上端が内側の弾性挟持部材82上に位置し、下端が外側に位置する傾斜面とされて第2のガイド部84が構成されている。
さらに、それぞれの弾性挟持部材82の両側縁には、内側に曲げられたねじ頭部ガイド82bが形成され、1対の弾性挟持部材82の4箇所のねじ頭部ガイド82bによってねじ部材60のねじ頭部61を弾性的に保持し、上下方向の移動をガイドできるようにしてある。
この保持機構80では、クリップ本体41が取り付けステー11を挟むように取り付けられ、貫通孔43が取り付けステー11の挿通孔12と一致するように配置される。
なお、クリップ本体41と取り付けステー11との間に、ねじの保持構造1Aと同様に、クリップ部材40に突条部および突起部を形成することで、クリック感を得てほぼ所定位置に装着したことを確認できるようにしても良い。
また、取り付けステー11に、裏面の挿通孔12の外側にリング状の平坦面を形成するようにすることで、取り付けステー11の全面を平坦に仕上げることなく、上下方向の位置決め精度を向上することができる。
次いで、この保持機構80に、予めねじ部材60を上方から装着して保持させる。
予め装着されるねじ部材60は、図6(a)に示すように、ねじ頭部ガイド82bでガイドされてねじ頭部ガイド82bを弾性変形させて押し広げるようにして下方に移動し、図6(b)に示すように、ねじ頭部61が保持孔82aに落とし込まれてねじ部材60が保持される。
この状態では、ねじ部材60が保持機構80で保持された状態となり、取り付けステー11の上方の退避空間17にねじ部材60が保持された状態となる。
このねじ頭部61が保持孔82aに入った状態では、ねじ頭部61の下端が第1のガイド部83上に位置する。
こうしてねじ部材60が保持機構80で保持された被固定部材10は、輸送などが行われる。
次いで、輸送が行われた後、被固定部材10の固定部材Sへの取り付けは、固定部材Sの位置決め用凹部Hに、被固定部材10の取り付けステー11に一体に形成した位置決め用筒部13を入れるようにして位置決めする。
次いで、ねじ部材20のねじ頭部21を工具で押し込むようにして回すことで、雄ねじ部22が固定部材Sの雌ねじ部Wに螺合され、締め付けることで互いを固定することができる。
このねじ部材60を押し込むようにして回す操作が行われると、図6(c)に示すように、ねじ頭部61が第1のガイド部83の傾斜面に沿って下方に移動し、移動に伴って弾性挟持部材82を押し広げるように弾性変形させて雄ねじ部62が固定部材Sの雌ねじ部Wにねじ込まれる。
一方、このねじの保持構造1Dでは、被固定部材10を取り外す必要がある場合に、ねじ部材60を外す方向に回転すると、図6(c)に示すように、ねじ部材60が上昇し、ねじ頭部61が第2のガイド部84の傾斜面に沿って上昇することで、弾性挟持部材82を押し広げるように弾性変形させ、上昇したねじ頭部61が保持孔82aに落とし込まれて保持される。
これにより、ねじ部材60は、被固定部材10に、保持機構80によって保持された状態となり、被固定部材10を取り外すことに伴って退避空間17に保持されて取り外すことができる。
このようなねじの保持構造1Dによれば、保持機構80を弾性保持部材81備えて構成することで、ねじ部材60を動かない状態で保持することができ、輸送中の音の発生などを無くすことができる。
また、ねじの保持構造1Dによれば、第1のガイド部83と第2のガイド部84によって、被固定部材10の固定部材Sへの取り付け前のねじ部材60の保持だけでなく、固定部材Sから被固定部材10を取り外す場合のねじ部材60の保持もできる。
なお、本実施の形態では、取り付けステー11の位置決め用筒部13と固定部材Sの位置決め用凹部Hとを省略したが、これらを設けて被固定部材10と固定部材Sとを位置決めするようにしても良く、作業性を向上することができる。
本実施の形態のねじの保持構造1によれば、固定部材Sに取り付けられる被固定部材10と、被固定部材10が固定部材Sに取り付けられたとき固定部材Sに当接する、被固定部材10に設けられる取り付けステー11と、取り付けステー11に形成される挿通孔12に挿通され、取り付けステー11から突出する先端が固定部材Sに形成される雌ねじ部Wに螺合可能なねじ部材20と、ねじ部材20を挿通孔12に挿通された状態に保持する保持機構30と、を備えて構成され、保持機構30は、取り付けステー11を固定部材Sへ当接させたときねじ部材20の先端を取り付けステー11の挿通孔12内に位置させて保持するので、ねじ部材20を保持機構30により確実に取り付けステー11に保持することができる。また、取り付けステー11を固定部材Sに当接させてもねじ部材20が雌ねじ部Wに当たって被固定部材10が浮き上がることがなく、安定した状態で確実に取り付けることができる。
本実施の形態のねじの保持構造1によれば、ねじ部材20は、ねじ頭部21と、ねじ部材20の先端に形成される雄ねじ部22と、ねじ頭部21および雄ねじ部22の間に位置し、雄ねじ部22より小径に形成される小径部23と、を備えて構成され、取り付けステー11には、ねじ部材20が挿通孔12に挿通された状態で、ねじ部材20の小径部23に対向する位置に、ねじ部材20の雄ねじ部22が螺合可能な第1雌ねじ部15が形成され、保持機構30は、取り付けステー11の第1雌ねじ部15と、ねじ部材20の雄ねじ部22と、から構成され、挿通孔12には、挿通孔12における固定部材S側に形成され、ねじ部材20の雄ねじ部22を収容可能な退避空間17が形成されて構成されているので、ねじ部材20の雄ねじ部22が第1雌ねじ部15に螺合されて通過した後は、ねじ頭部21が取り付けステー11の表面で、下方への脱落(落下)が抑えられ、上方への脱落が第1雌ねじ部15の下面で抑えられ、ねじ部材20が確実に取り付けステー11に保持される。また、取り付けステー11に形成した退避空間17によって、ねじ部材20の雄ねじ部22を先端が突き出すことなく収納することができる。
これにより、固定部材Sに取り付けステー11を載置するように当接させても雄ねじ部22が上に押されて退避空間17に退避し、雌ねじ部Wとの当接で取り付けステー11が浮き上がることを防止することができる。
本実施の形態のねじの保持構造1Aによれば、ねじ部材20の雄ねじ部22が螺合される第1雌ねじ部15が形成され、取り付けステー11に装着されたとき第1雌ねじ部15が挿通孔12に一致するクリップ部材40を備えているので、取り付けステー11の第1雌ねじ部15が損傷したり、破損しても、クリップ部材40だけを交換することで簡単に対応することができる。
本実施の形態のねじの保持構造1Bによれば、保持機構70は、挿通孔12に挿通されたねじ部材60の先端が挿通孔12内に位置する状態でねじ頭部61を押さえて保持する押え部材71を備え、押え部材71には、ねじ頭部61を操作する操作孔72が形成されているので、ねじ部材60として、一般のねじを用いることができ、取り付けステー11の挿通孔12への加工を不要とすることができる。
本実施の形態のねじの保持構造1Cによれば、被固定部材10は、分離組立可能な第1の被固定部材である下ケース14と第2の被固定部材である上ケース19とで構成され、第1の被固定部材である下ケース14に取り付けステー11が一体に形成されており、押え部材75は、第2の被固定部材である上ケース19に一体に形成されて構成されているので、ねじ部材60として、一般のねじを用いることができ、取り付けステー11の挿通孔12への加工を不要とすることができる。
また、押え部材75を上ケース19に一体成形することで、押え部材75を別部材として用意する必要がなく、部品点数を削減することができ、押え部材75の位置調整の必要もなく、上ケース19の取り付けに伴って位置決めされ、作業性を向上することもできる。
本実施の形態のねじの保持構造1Dによれば、保持機構80は、挿通孔12に挿通されたねじ部材60を、ねじ部材60の先端が挿通孔12内に位置するように取り付けステー11上で弾性的に変位可能に保持する弾性保持部材81を備えているので、弾性保持部材81によってねじ部材60を保持することができる。また、ねじ部材60を動かない状態で保持することができ、輸送中の音の発生などを無くすことができる。
本実施の形態のねじの保持構造1Dによれば、弾性保持部材81は、ねじ部材60のねじ頭部61を、ねじ頭部61の側方から挟み込むことでねじ部材60を保持する複数の弾性挟持部材82を備え、弾性挟持部材82は、弾性挟持部材82からねじ部材60を外すべく、弾性挟持部材82に保持されたねじ部材60が固定部材Sの雌ねじ部Wに向かって移動するにつれて複数の弾性挟持部材82を互いに離れる方向に弾性変形させる第1のガイド部83と、ねじ部材60を弾性挟持部材82に保持させるべく、挿通孔12に挿通されるねじ部材60が弾性挟持部材82に向かって移動するにつれて複数の弾性挟持部材82を互いに離れる方向に弾性変形させる第2のガイド部84と、を備えて構成されているので、第1のガイド部83と第2のガイド部84によって、被固定部材10の固定部材Sへの取り付け前のねじ部材60の保持だけでなく、固定部材Sから被固定部材10を取り外す場合のねじ部材60の保持もできる。
なお、上記の実施の形態では、被固定部材10としてのヘッドアップディスプレイ装置を固定部材Sである車体に取り付ける場合を例に説明したが、これに限らず、他の被固定部材を固定部材に固定する場合に広く適用することができ、本発明は、上記実施の形態に限定するものではない。
1 ねじの保持構造
S 固定部材
W 雌ねじ部
H 位置決め用凹部
10 被固定部材
11 取り付けステー
12 挿通孔
13 位置決め用筒部
14 下ケース
14a ボス部
15 第1雌ねじ部
16 円筒部
17 退避空間
18 凹条部
19 上ケース
20 ねじ部材
21 ねじ頭部
22 雄ねじ部
23 小径部
30 保持機構
1A ねじの保持構造
40 クリップ部材
41 クリップ本体
42 表板部
43 貫通孔
44 突き出し片
45 第1雌ねじ部
46 突条部
47 裏板部
48 切り欠き部
49 突起部
1B ねじの保持構造
60 ねじ部材
61 ねじ頭部
62 雄ねじ部
70 保持機構
71 押え部材
72 操作孔
73 押え部
74 固定ねじ
1C ねじの保持構造
75 押え部材
76 操作孔
1D ねじの保持構造
80 保持機構
81 弾性保持部材
81a 垂直板部
81b 斜面部
82 弾性挟持部材
82a 保持孔
82b ねじ頭部ガイド
83 第1のガイド部
84 第2のガイド部

Claims (7)

  1. 固定部材に取り付けられる被固定部材と、
    前記被固定部材が前記固定部材に取り付けられたとき前記固定部材に当接する、前記被固定部材に設けられる取り付けステーと、
    前記取り付けステーに形成される挿通孔に挿通され、前記取り付けステーから突出する先端が前記固定部材に形成される雌ねじ部に螺合可能なねじ部材と、
    前記ねじ部材を前記挿通孔に挿通された状態に保持する保持機構と、を備え、
    前記保持機構は、前記取り付けステーを前記固定部材へ当接させたとき前記ねじ部材の前記先端を前記取り付けステーの前記挿通孔内に位置させる、
    ことを特徴とするねじの保持構造。
  2. 前記ねじ部材は、ねじ頭部と、前記ねじ部材の前記先端に形成される雄ねじ部と、前記ねじ頭部および前記雄ねじ部の間に位置し、前記雄ねじ部より小径に形成される小径部と、を備え、
    前記取り付けステーには、前記ねじ部材が前記挿通孔に挿通された状態で、前記ねじ部材の前記小径部に対向する位置に、前記ねじ部材の前記雄ねじ部が螺合可能な第1雌ねじ部が形成され、
    前記保持機構は、前記取り付けステーの前記第1雌ねじ部と、前記ねじ部材の前記雄ねじ部と、から構成され、
    前記挿通孔には、前記挿通孔における前記固定部材側に形成され、前記ねじ部材の前記雄ねじ部を収容可能な退避空間が形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のねじの保持構造。
  3. 前記ねじ部材の前記雄ねじ部が螺合される前記第1雌ねじ部が形成され、前記取り付けステーに装着されたとき前記第1雌ねじ部が前記挿通孔に一致するクリップ部材を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載のねじの保持構造。
  4. 前記保持機構は、前記挿通孔に挿通された前記ねじ部材の前記先端が前記挿通孔内に位置する状態でねじ頭部を押さえて保持する押え部材を備え、
    前記押え部材には、前記ねじ頭部を操作する操作孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のねじの保持構造。
  5. 前記被固定部材は、分離組立可能な第1の被固定部材と第2の被固定部材とで構成され、
    前記第1の被固定部材に前記取り付けステーが形成されており、
    前記押え部材は、前記第2の被固定部材に形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のねじの保持構造。
  6. 前記保持機構は、前記挿通孔に挿通された前記ねじ部材を、前記ねじ部材の前記先端が前記挿通孔内に位置するように前記取り付けステー上で弾性的に変位可能に保持する弾性保持部材を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のねじの保持構造。
  7. 前記弾性保持部材は、
    前記ねじ部材のねじ頭部を、前記ねじ頭部の側方から挟み込むことで前記ねじ部材を保持する複数の弾性挟持部材を備え、
    前記弾性挟持部材は、
    前記弾性挟持部材から前記ねじ部材を外すべく、前記弾性挟持部材に保持された前記ねじ部材が前記固定部材の前記雌ねじ部に向かって移動するにつれて前記複数の弾性挟持部材を互いに離れる方向に弾性変形させる第1のガイド部と、
    前記ねじ部材を前記弾性挟持部材に保持させるべく、前記挿通孔に挿通される前記ねじ部材が前記弾性挟持部材に向かって移動するにつれて前記複数の弾性挟持部材を互いに離れる方向に弾性変形させる第2のガイド部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項6に記載のねじの保持構造。
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