JP2017129181A - 制動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的小さい構成で要求される制動トルクを発生させることができる制動装置を提供する。【解決手段】一方の車輪に連結された第1回転軸と、他方の車輪に連結されかつ第1回転軸と相対回転可能に設けられた第2回転軸とを備え、第1回転軸および第2回転軸に制動トルクを作用させるように構成された制動装置において、第1回転軸に連結されるとともに第1回転軸よりも高回転数で回転する第1回転体27と、第1回転体27に摩擦接触する第1接触体30とにより構成された第1ブレーキ機構8と、第2回転軸に連結されるとともに第2回転軸よりも高回転数で回転する第2回転体45と、第2回転体45に摩擦接触する第2接触体46とにより構成された第2ブレーキ機構9とを備え、第1ブレーキ機構8と第2ブレーキ機構9とが独立して作動することができるように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、左右の車輪に制動トルクを作用させることができる制動装置に関するものである。
特許文献1には、二つのモータを駆動力源とした駆動装置が記載されており、この駆動装置には、車幅方向における一方側に延出した第1シャフトと、他方側に延出した第2シャフトとが連結され、それぞれのシャフトには、シャフトに対して車両の上下方向に移動することができるように駆動輪が連結されている。また、各シャフトには、それらのシャフトに制動トルクを作用させる制動装置が設けられている。この制動装置は、第1シャフトのうち駆動装置の外部に飛び出ている部分に一体化された第1ブレーキディスクと、第2シャフトのうち駆動装置の外部に飛び出ている部分に一体化された第2ブレーキディスクと、駆動装置を跨がって配置され、各ブレーキディスクに摩擦力を作用させるブレーキキャリパーとにより構成されている。
特開2012−76506号公報
特許文献1に記載された制動装置は、車両の上下方向で駆動輪と相対移動することができるように設けられている。そのため、駆動輪の重量を減少させることができるので、バネ下荷重を減少させることができる。一方、制動トルクは、摩擦力の大きさと、回転中心から摩擦力を作用させる箇所までの距離とで定まるため、摩擦力を生じさせるアクチュエータや、摩擦力を作用させる回転体は、要求される制動トルクの大きさに応じて大型化する傾向にある。車両の減速時には、比較的大きな制動トルクが要求される場合があるため、特許文献1に記載された制動装置では、ブレーキキャリパーやブレーキディスクは、その要求される制動トルクを発生させるために不可避的に大きくなる。したがって、車両の減速時に要求されるような大きな制動トルクを発生させることができる制動装置を小型化するための改善の余地がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、比較的小さい構成で要求される制動トルクを発生させることができる制動装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、一方の車輪に連結された第1回転軸と、他方の車輪に連結されかつ前記第1回転軸と相対回転可能に設けられた第2回転軸とを備え、前記第1回転軸および第2回転軸に制動トルクを作用させるように構成された制動装置において、前記第1回転軸に連結されるとともに前記第1回転軸よりも高回転数で回転する第1回転体と、前記第1回転体に摩擦接触する第1接触体とにより構成された第1ブレーキ機構と、前記第2回転軸に連結されるとともに前記第2回転軸よりも高回転数で回転する第2回転体と、前記第2回転体に摩擦接触する第2接触体とにより構成された第2ブレーキ機構とを備え、前記第1ブレーキ機構と前記第2ブレーキ機構とが独立して作動することができるように構成されていることを特徴とするものである。
この発明では、前記第1ブレーキ機構と前記第2ブレーキ機構とを収容するケースと、前記第1回転軸と前記第1回転体とを連結する第1歯車機構と、前記第2回転軸と前記第2回転体とを連結する第2歯車機構とを備え、前記第1ブレーキ機構は、前記第1回転体と前記第1接触体との接触面にオイルが介在するように構成された湿式のブレーキ機構により構成され、前記第2ブレーキ機構は、前記第2回転体と前記第2接触体との接触面にオイルが介在するように構成された湿式のブレーキ機構により構成されてもよい。
この発明では、前記第1回転軸が連結された回転要素と、前記第1回転体が連結された回転要素との少なくとも二つの回転要素を有する第1遊星歯車機構と、前記第2回転軸が連結された回転要素と、前記第2回転体が連結された回転要素との少なくとも二つの回転要素を有する第2遊星歯車機構とを備えてもよい。
この発明では、前記第1遊星歯車機構は、前記第1回転軸が連結された第1キャリヤと、前記第1回転体が連結された第1サンギヤと、前記第1サンギヤに噛み合うとともに前記第1キャリヤにより自転および公転可能に保持された第1ピニオンギヤと、前記第1ピニオンギヤに噛み合いかつ回転不能に設けられた第1リングギヤとを有するシングルピニオン型の遊星歯車機構により構成され、前記第2遊星歯車機構は、前記第2回転軸が連結された第2キャリヤと、前記第2回転体が連結された第2サンギヤと、前記第2サンギヤに噛み合うとともに前記第2キャリヤにより自転および公転可能に保持された第2ピニオンギヤと、前記第2ピニオンギヤに噛み合いかつ回転不能に設けられた第2リングギヤとを有するシングルピニオン型の遊星歯車機構により構成されてもよい。
この発明では、前記第1接触体は、前記第1キャリヤと一体に回転するように構成され、前記第2接触体は、前記第2キャリヤと一体に回転するように構成されてもよい。
この発明では、前記第1回転体と前記第2回転体とは、相対回転することができるように連結されており、前記第1接触体は、前記第1回転体を軸線方向における前記第2回転体側に押圧し、前記第2接触体は、前記第2回転体を軸線方向における前記第1回転体側に押圧するように構成されてもよい。
この発明では、前記第1回転体は、中空部を有する中空状に形成され、前記第1回転体の前記中空部を介してオイルが流動するように構成され、前記第2回転体は、中空部を有する中空状に形成され、前記第2回転体の前記中空部を介してオイルが流動するように構成されてもよい。
この発明によれば、一方の駆動輪に連結された第1回転軸よりも高回転数で回転する第1回転体と第1接触体とが摩擦接触するように第1ブレーキ機構が構成され、他方の駆動輪に連結された第2回転軸よりも高回転数で回転する第2回転体と第2接触体とが摩擦接触するように第2ブレーキ機構が構成されている。したがって、各ブレーキ機構により生じた制動トルクが増大されて各駆動輪に伝達されるため、各ブレーキ機構を小型化しても大きな制動トルクを車輪に作用させることができる。さらに、各ブレーキ機構は独立して作動することができるため、左右輪の制動トルクに差を設けることができ、旋回しながら減速している場合などにおける走行安定性を向上させることができる。
この発明によれば、第1回転軸と第1回転体とを連結する第1歯車機構と第2回転軸と第2回転体とを連結する第2歯車機構と、上記各歯車機構と各ブレーキ機構とを収容するケースとを備えている。したがって、各歯車機構を潤滑または冷却するためのオイルにより、各ブレーキ機構を冷却することができる。そのため、各ブレーキ機構が過度に高温になることを抑制することができ、また各ブレーキ機構の熱容量を増大させるため等によるブレーキ機構の大型化を抑制することができる。
この発明によれば、第1回転軸と第1回転体とが第1遊星歯車機構を介して連結され、第2回転軸と第2回転体とが第2遊星歯車機構を介して連結され、それら遊星歯車機構のうちの出力要素に各回転体に接触する接触体が設けられている。したがって、ブレーキディスクとして機能する部材が回転することになるため、各ブレーキ機構の冷却性を向上させることができる。そのため、各ブレーキ機構が過度に高温になることを抑制することができ、また各ブレーキ機構の熱容量を増大させるため等によるブレーキ機構の大型化を抑制することができる。
この発明によれば、各回転体に中空部が形成され、その中空部を介してオイルが流動するように構成されているため、各回転体の冷却性を向上させることができる。そのため、各ブレーキ機構が過度に高温になることを抑制することができ、また各ブレーキ機構の熱容量を増大させるため等によるブレーキ機構の大型化を抑制することができる。
この発明の実施例における制動装置の一例を説明するための断面図である。 回転部の冷却性を向上させることができる構成の一例を説明するための断面図である。 回転部の冷却性を向上させることができる他の構成例を説明するための断面図である。 遊星歯車機構を構成する二つの回転要素同士が摩擦接触するように構成されたブレーキ機構の構成の一例を説明するための断面図である。 この発明の実施例における制動装置を搭載した車両の構成を説明するための模式図である。
図5には、左右の前輪1L,1Rを駆動輪とした電気自動車(以下、車両と記す)Veを模式的に示している。この車両Veには、駆動用モータ2を備えた駆動装置3が前方に設けられている。上記駆動用モータ2は、車両Veに要求される駆動力の全てを出力する駆動力源として機能するものであり、その駆動用モータ2の出力トルクを分割して左右の駆動輪1L,1Rに伝達するための第1差動機構4が設けられている。また、車両Veが旋回走行した場合など一方の駆動輪1L(1R)と他方の駆動輪1R(1L)とが相対回転することができることが好ましいため、上記第1差動機構4は、従来知られているデファレンシャルギヤなどと同様に、各駆動輪1L,1Rが相対回転することができるように構成されている。さらに、駆動装置3には、左右の駆動輪1L,1Rに制動トルクを作用させることができるように構成された第1ブレーキ機構5が設けられている。
この車両Veの後輪6L,6Rは非駆動輪であり、また互いに相対回転することができるように設けられている。具体的には、左右の後輪6L,6Rは、車幅方向における中央部に設けられた第2差動機構7に連結されている。この第2差動機構7には、一方の後輪6Lに制動トルクを作用させることができる第2ブレーキ機構8と、他方の後輪6Rに制動トルクを作用させることができる第3ブレーキ機構9とが設けられている。また、これらのブレーキ機構8,9は、独立して制動トルクを作用させることができるように構成されている。これは、従来知られているアンチロックシステムなどと同様に、左右輪に異なる制動トルクを作用させることができるようにするためである。
図1には、その第2差動機構7の構成の一例を説明するための断面図を示している。図1に示す第2差動機構7は、有底円筒状に形成された二つのカバー部材10,11によって構成されたケースの内部に収容されている。図に示す例では、第2差動機構7は、図における左側のカバー部材(以下、第1カバー部材と記す)10に収容されたシングルピニオン型の遊星歯車機構(以下、第1遊星歯車機構と記す)12と、図における右側のカバー部材(以下、第2カバー部材と記す)11に収容されたシングルピニオン型の遊星歯車機構(以下、第2遊星歯車機構と記す)13とにより構成されている。なお、上記第1カバー部材10と第2カバー部材11とが、この発明の実施例における「ケース」に相当し、第1遊星歯車機構12が、この発明の実施例における「第1歯車機構」に相当し、第2遊星歯車機構13が、この発明の実施例における「第2歯車機構」に相当する。
上記第1遊星歯車機構12は、第1サンギヤ14と、第1サンギヤ14と同心円上に配置された第1リングギヤ15と、第1サンギヤ14および第1リングギヤ15に噛み合う第1ピニオンギヤ16と、第1ピニオンギヤ16が自転することができかつ第1サンギヤ14の回転中心を中心として公転することができるように、第1ピニオンギヤ16を保持する第1キャリヤ17とにより構成されている。なお、第1ピニオンギヤ16は、円周方向に所定の間隔を空けて複数設けられている。
上記第1キャリヤ17は、第1出力部18と、第1プレート部19と、第1ピニオンシャフト20とにより構成されている。この第1出力部18は、車幅方向における外側に向けて開口した有底円筒状の部分であり、その開口部には、左側の後輪6Lにトルクを伝達する第1出力軸21aが挿入されている。この第1出力軸21aが、この発明の実施例における「第1回転軸」に相当する。なお、第1出力軸21aには、図示しないボールジョイントや等速ジョイントが設けられている。
また、第1プレート部19は、第1出力部18のうちの車両中央側の端部に形成された環状の部分であり、第1ピニオンシャフト20は、一方の端部が第1プレート部19に嵌合され、かつ他方の端部が上記第1ピニオンギヤ16に嵌合されている部分である。そして、第1カバー部材10には、車幅方向における外側の面に貫通孔が形成されており、その貫通孔に第1ボールベアリング22が嵌合し、その第1ボールベアリング22に第1出力部18が回転可能に保持されている。なお、第1ボールベアリング22よりも車幅方向における外側には、第1シール部材23が設けられている。この第1シール部材23は、各カバー部材10,11で構成されたケーシングの内部に、各遊星歯車機構12,13などを潤滑または冷却するために供給されているオイルが外部に漏洩することを抑制するために設けられている。
この第1カバー部材10には、第1リングギヤ15の外径と同一の内径に形成された第1嵌合部24が形成されており、その第1嵌合部24に第1リングギヤ15が固定されている。すなわち、第1リングギヤ15は、軸線方向に移動することができず、また回転することもできない。したがって、第1遊星歯車機構12は、第1サンギヤ14の回転数が第1キャリヤ17の回転数よりも高回転数となり、第1サンギヤ14を入力要素とした場合には減速機として機能する。また、第1カバー部材10における車両Veの中央部側の内径は、第1嵌合部24の内径よりも大きく形成されている。なお、上記第1リングギヤ15に代えて、第1嵌合部24の内面に歯を形成し、その歯に第1ピニオンギヤ16が噛み合うように構成してもよい。
また、第1サンギヤ14は、車幅方向に所定の長さを有する第1回転軸25に形成されている。この第1回転軸25は、一方の端部が第1プレート部19の内側まで形成されており、その端部が、第1プレート部19の内周面に嵌合した第2ボールベアリング26によって回転可能に保持されている。そして、第2ボールベアリング26に隣接した位置に第1サンギヤ14が形成されている。さらに、第1回転軸25は、軸線方向において第1カバー部材10と第2カバー部材11との境界位置、またはその境界位置よりも第2カバー部材11側まで形成されており、その端部の近傍に円盤状の第1回転部27が形成されている。この第1回転部27が、この発明の実施例における「第1回転体」に相当する。
この第1回転部27の外径は、第1カバー部材10の内径よりも若干小さく形成されており、また第1リングギヤ15の外径とほぼ同一の外径となっている。また、第1回転部27の外周側の側面には、第1リングギヤ15側(車両Veの外側)に向けて突出した第1突出部28が形成されている。またさらに、第1回転部27のうち第1遊星歯車機構12とは反対側を向いた側面には、環状の凹部29が形成されている。なお、第1回転軸25と一体に形成された第1回転部27などは、金属などの磁性材料によって構成されている。
上述したように第1回転部27は、第1サンギヤ14よりも車両Veの中央部側に形成されており、第1回転軸25の軸線方向において、第1サンギヤ14と第1回転部27とには隙間が空いている。その隙間の部分に、環状に形成された第1ブレーキディスク30が配置されている。この第1ブレーキディスク30の外周面は、第1カバー部材10の内周面とスプライン係合しており、したがって、第1ブレーキディスク30は、第1回転軸25の軸線方向に移動することができるとともに、回転することができない。そして、第1ブレーキディスク30の内径は、第1突出部28の内径よりも小さく形成されており、その内周部に第1コイル31が設けられている。具体的には、第1回転部27に対向する面に第1コイル31が設けられており、その第1コイル31のうち第1回転部27側の部分が、第1突出部28の内側に到るように第1ブレーキディスク30から突出して形成されている。なお、第1ブレーキディスク30の外周側の側面と第1突出部28との隙間が、第1コイル31と第1回転部27との隙間よりも小さくなるように形成されている。この第1ブレーキディスク30が、この発明の実施例における「第1接触体」に相当する。
図1に示す第2差動機構7は、車幅方向における中央部(第1カバー部材10と第2カバー部材11との境界部)を挟んでほぼ左右対称の形状となっている。したがって、以下の説明では、図1における左側の構成と同様の構成については簡単に説明する。
第2カバー部材11の内側には、第1遊星歯車機構12と同様に第2サンギヤ32と、第2リングギヤ33と、第2ピニオンギヤ34と、第2キャリヤ35とにより構成された第2遊星歯車機構13が設けられている。なお、第2リングギヤ33、第2ピニオンギヤ34、第2キャリヤ35は、第1リングギヤ15、第1ピニオンギヤ16、第1キャリヤ17と同一の構成である。すなわち、第2キャリヤ35は、上記の第1出力部18、第1プレート部19、第1ピニオンシャフト20と同様に構成された第2出力部36と、第2プレート部37と、第2ピニオンシャフト38とにより構成されており、第2出力部36が、第2カバー部材11に形成された貫通孔に挿入され、かつ第3ボールベアリング39を介して回転可能に保持されており、その開口部に、この発明の実施例における「第2回転軸」に相当する第2出力軸21bが連結されている。また、第2リングギヤ33は、第2カバー部材11に固定されている。すなわち、第2遊星歯車機構13は、第2サンギヤ32の回転数が第2キャリヤ35の回転数よりも高回転数となり、第2サンギヤ32を入力要素とした場合には減速機として機能する。なお、オイルが外部に漏洩することを抑制するためのシール部材40が、第3ボールベアリング39に隣接して設けられている。
一方、第2サンギヤ32が形成された第2回転軸41は、上記の第1回転軸25と同様に一方の端部が、第2プレート部37に嵌合した第4ボールベアリング42により回転可能に保持されているものの、他方の端部は、円筒状に形成されている。この円筒状に形成された部分は、上記第1回転部27に形成された凹部29まで延出しており、また、第1回転軸25の先端部を囲う長さとなっている。そして、上記円筒状に形成された部分の内面に第5ボールベアリング43と第6ボールベアリング44とが隣接した状態で嵌合しており、その第5ボールベアリング43と第6ボールベアリング44とのインナーレースに第1回転軸25が嵌合している。すなわち、第1回転軸25と第2回転軸41とが相対回転することができるように、互いに保持している。言い換えると、第1キャリヤ17、第1回転軸25、第2回転軸41、第2キャリヤ35が互いに相対回転することができ、かつ両端支持されている。
また、第2回転軸41に形成された、この発明の実施例における「第2回転体」に相当する第2回転部45と対向して第2ブレーキディスク46が設けられ、その第2ブレーキディスク46に第2コイル47が設けられている。この第2ブレーキディスク46が、この発明の実施例における「第2接触体」に相当する。なお、第2回転軸41と一体に形成された第2回転部45などは、金属などの磁性材料によって構成されている。
さらに、上述した第1コイル31と第2コイル47とは、図示しないコントローラに電気的に接続されている。このコントローラは、運転者によるブレーキペダルの操作や走行安定性を向上させるための制御部などからの信号が入力されるように構成されている。そして、その入力された信号に基づいて第1コイル31と第2コイル47とに通電する電流を独立して制御するように構成されている。すなわち、第1コイル31と第2コイル47とのいずれか一方に通電し、他方には通電しないことができ、また、第1コイル31と第2コイル47とに異なった値の電流を通電することができるように構成されている。なお、その電力は、図示しないバッテリーからインバータなどを介して供給される。
つぎに、図1に示す第2差動機構7の作用について説明する。上記の第1コイル31に通電すると、その電流値に応じた電磁力が生じる。上述したように第1回転部27は磁性体であるので、第1コイル31で生じた電磁力により第1ブレーキディスク30と第1回転部27とには引力が作用する。第1ブレーキディスク30は軸線方向に移動することができるように第1カバー部材10に係合しているため、その引力により第1回転部27側に移動し、その後、第1ブレーキディスク30と第1突出部28とが対向する面が接触する。この際の接触圧は、第1コイル31に通電される電流値に応じたものとなる。すなわち、第1コイル31に通電する電流値を制御することで、第1ブレーキディスク30と第1突出部28との間に生じる摩擦力を制御することができる。
その第1ブレーキディスク30と第1突出部28との間に生じる摩擦力は、第1回転軸25の回転中心からの距離に比例して第1回転軸25の回転数を低下させる制動トルクとして作用する。すなわち、第1ブレーキディスク30と第1回転部27とは、第1回転部27をブレーキロータとした第2ブレーキ機構8を構成している。
上述したように第1遊星歯車機構12は、第1サンギヤ14を入力要素とした場合には、減速機として機能するため、第1回転軸25に作用する制動トルクが増大されて第1キャリヤ17に作用する。すなわち、左側の後輪6Lに対して制動トルクを作用させることができる。
上述したように第1遊星歯車機構12が減速機として機能するため、第2ブレーキ機構8により生じた制動トルクを増大させて左側の後輪6Lに伝達することができる。そのため、第2ブレーキ機構8を小型化しても、左側の後輪6Lに要求されるような比較的大きな制動トルクを発生させることができる。すなわち、第1ブレーキディスク30や第1回転部27の外径が大きくなることを抑制することができるので、それらを収容する第1カバー部材10の外径が大きくなることを抑制することができる。
なお、第2コイル47に通電した場合も、第2ブレーキディスク46と第2回転部45が摩擦接触して制動トルクを発生させる。すなわち、第2ブレーキディスク46と、第2回転部45とにより第3ブレーキ機構9を構成している。そして、その制動トルクは、第2遊星歯車機構13により増大されて右側の後輪6Rに作用する。そのため、第2コイル47に通電した場合も、第1コイル31に通電した場合と同様の効果を奏することができる。すなわち、第2差動機構7のケーシングとなる第1カバー部材10と第2カバー部材11との外径が大きくなることを抑制することができる。その結果、車両Veに要求される最低地上高を確保することができる。
また、左右の後輪6L,6Rに制動トルクを作用させる各ブレーキ機構8,9を、一つのケーシングに収容することができるため、部品点数や製造時の工数などを低減することができ、製造コストを低減することができる。
さらに、第1回転部27と第2回転部45とを挟んで第1ブレーキディスク30と第2ブレーキディスク46とが配置されているため、第1ブレーキディスク30と第1回転部27との接触圧と、第2ブレーキディスク46と第2回転部45との接触圧とが対抗して作用する。また、第1回転軸25と第2回転軸41とは、第5ボールベアリング43と第6ボールベアリング44とを介して軸線方向に連結されている。そのため、上記のように対抗して作用した接触圧が相殺される。その結果、第1回転軸25や第2回転軸41の耐久性が低下することを抑制することができ、または、大きな座屈荷重に対応するために支持剛性を過度に大きくすること、すなわち各回転軸25,41の外径を大きくすることなどが必要がなく、各回転軸25,41を小型化することができる。
またさらに、減速機として機能する構成が歯車機構によって構成されており、それらを冷却するためや潤滑するために第2差動機構7のケーシング内には、オイルが供給されている。そのようにオイルが供給された空間内に各ブレーキ機構8,9が設けられている。すなわち、各ブレーキ機構8,9は、摩擦接触する面にオイルが介在する湿式のブレーキ機構である。そのように湿式のブレーキ機構とすることにより、摩擦により生じた熱を冷却することができる。そのため、各回転部27,45や各ブレーキディスク30,46の熱容量を増大させるためなどにより、それらの部材が大型化することを抑制することができる。なお、湿式のブレーキ機構では、ブレーキディスクとブレーキロータとの摩擦面での摩擦係数が小さくなりやすい。一方、上述したように図1に示す各ブレーキ機構8,9は、減速機を介して各後輪6L,6Rに連結されているため、小さな摩擦力により大きな制動トルクを各後輪6L,6Rに作用させることができる。そのため、図1に示す構成であれば、湿式のブレーキ機構としても各後輪6L,6Rに要求される制動トルクを得ることができる。
なお、上述したように各ブレーキ機構8,9は、各車輪6L,6Rとは独立した状態で設けられているため、いわゆるバネ下荷重を低下させることができ、その結果、車体の振動を抑制して走行安定性を向上させることができる。
図2には、各ブレーキ機構8,9の冷却性を向上させることができる構成を示している。図2に示す第2差動機構7は、一つのケース48に収容されている。なお、このケース48は、図1に示す例と同様に複数のカバー部材を組み付けて構成されていてもよい。以下の説明では、図1に示す構成と同様の構成については同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図2に示すケース48は、車幅方向における両端が閉じられた円筒状のものであって、その両端を閉じる壁部48a,48bのそれぞれには、上記各カバー部材10,11と同様に、各突出部18,36が挿入される貫通孔が形成されている。また、ケース48の外周面のうち車幅方向における中央部には、円周方向に所定の間隔を空けて複数の第1貫通孔49が形成されている。この第1貫通孔49は、図示しないオイルポンプに連通しており、オイルポンプから出力されたオイルをケース48の内部に供給するための入力ポートとなっている。
さらに、ケース48の外周面のうち第1貫通孔49よりも車幅方向における一方側には、第1貫通孔49と所定の間隔を空けて第2貫通孔50が形成されている。この第2貫通孔50も第1貫通孔49と同様に円周方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。またさらに、ケース48の外周面のうち第1貫通孔49を挟んで第2貫通孔50とは反対側に第3貫通孔51が形成されている。この第3貫通孔51も第1貫通孔49や第2貫通孔50と同様に円周方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。これら第2貫通孔50と第3貫通孔51とは、図示しない貯留部に連通されていて、ケース48の内部のオイルを、貯留部に排出するための排出ポートとなっている。
また、図2に示す例では、回転中心軸上に円筒状の保持軸52が設けられている。この保持軸52は、第1回転軸25と第2回転軸41とを回転自在に保持するためのものである。また、保持軸52の軸線方向における中央部には、フランジ部53が形成されている。このフランジ部53には、円周方向に所定の間隔を空けて保持軸52の中空部からフランジ部53の外周面に連通した第4貫通孔54が複数形成され、その第4貫通孔54と第1貫通孔49とが連通するようにケース48の内壁面に取り付けられている。すなわち、オイルポンプから出力されたオイルは、第1貫通孔49、第4貫通孔54を介して保持軸52の中空部に供給されるように構成されている。
さらに、図2に示す第1回転軸25は、第1サンギヤ14と第1回転部27とが隣接して形成されており、また第2ボールベアリング26に挿入される端部とは反対側の端部が、図1に示す例と比較して短く形成され、その端部が、保持軸52の一方の端部に嵌合した第7ボールベアリング55に回転自在に保持されている。また、第1回転軸25における保持軸52に保持されている側の端部から第1回転部27が形成されている部分まで、第1回転軸25の回転軸線に沿って中空部が形成されており、また第1回転部27は、板厚方向における中央部が中空に形成されている。したがって、上述したように保持軸52の中空部に供給されたオイルは、第1回転軸25の中空部を介して第1回転部27に形成された中空部61に流動するように構成されている。
そのように第1回転部27に供給されたオイルを、第1回転部27の外部に排出するための第5貫通孔56が第1回転部27に形成されている。この第5貫通孔56は、第1回転部27の外周側の側面、より具体的には、フランジ部53側を向いた側面に形成されている。また、第1回転部27が回転することによる遠心力によってオイルが外部に排出されやすくなるように、第5貫通孔56のうち第1回転部27の内側の開口部は、第1回転部27の外側の開口部よりも第1回転部27の半径方向における内周側に形成されている。そのように形成された第5貫通孔56が、第1回転部27の円周方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。
さらに、第1突出部28は、第1回転部27におけるフランジ部53側を向いた側面から突出するように形成されており、また第5貫通孔56よりも第1回転部27の外周側に形成されている。そして、第5貫通孔56から排出されたオイルが、第1突出部28を通って更に半径方向における外側に流動させることができるように、第1突出部28における内周面から外周面に連通した第6貫通孔57が、円周方向に所定の間隔を空けて複数形成され、その第6貫通孔57よりも半径方向における外側に、上記第2貫通孔50が形成されている。
そして、上記第1突出部28の側面と対向した位置に、第1ブレーキディスク30が形成されており、その内側に第1コイル31が設けられている。
なお、図2に示す例では、車幅方向における中央部を挟んで両側の構成が線対称の構成となっているため、図における右側に示す構成の説明は省略する。
上述したように構成することにより、第1貫通孔から供給されたオイルは、フランジ部53、保持軸52、第1回転軸25、第1回転部27の内部を流動することになる。その際には、オイルポンプの吐出圧によりオイルを強制循環させてもよく、第1回転部27が回転することによる遠心力によってオイルが流動するように構成してもよい。そして、上記のように流動するオイルは、第1突出部28と第1ブレーキディスク30との接触部を介して排出されることになるため、第1突出部28と第1ブレーキディスク30とが摩擦接触した状態で相対回転することにより生じる熱を迅速に冷却することができる。その結果、第1突出部28や第1ブレーキディスク30の耐久性が低下することを抑制することができる。
また、第1突出部28が過度に高温になることを抑制することができるので、その第1突出部28と一体化された第1サンギヤ14も同様に過度に高温になることを抑制することができる。その結果、第1サンギヤ14が熱膨張することを抑制することができるため、第1サンギヤ14と第1ピニオンギヤ16との歯当たりが変化することを抑制することができる。すなわち、第1遊星歯車機構12の動力損失が悪化することや、第1サンギヤ14や第1ピニオンギヤ16の耐久性が低下することを抑制することができる。上記の効果に加え、図1に示す構成と同様の効果を奏することができる。
なお、図2に示す構成は、フランジ部53を介して保持軸52がケース48に保持されているものの、各回転軸25,41の端部が、各キャリヤ17,35を介してそれぞれケース48に保持されているため、保持軸52を直接ケース48で保持することなく、保持軸の両端部を第1回転軸25と第2回転軸41に相対回転可能に連結してもよい。すなわち、図3に示すように保持軸52にフランジ部53を形成していない構成であってもよい。その場合には、保持軸52における外周面のいずれかに貫通孔を形成し、その貫通孔から中空部にオイルを供給するように構成すればよい。
また、図1に示す構成によれば、各ブレーキディスク30,46は、各回転部27,46に接触する部分よりも半径方向における外側が各カバー部材10,11にスプライン係合しているのみであり、各ブレーキディスク30,46の支持剛性が比較的低い。そのため、図4には、ブレーキディスク30,46の支持剛性を向上させることができる構成を示している。なお、以下の説明では、図1と同様の構成については同一の参照符号を付してその説明を省略するとともに、図4におけるブレーキディスク30,46の支持剛性を向上させる構成は、車幅方向における中央部を挟んで左右対称の構成となっているため、図における右側の構成のみについて説明する。
図4に示す例では、第1ピニオンシャフト20の一方の端部が、第1ピニオンギヤ16よりも車幅方向における中央部に向けて延出して設けられており、その端部に、環状のプレート部材58が連結されている。このプレート部材58の外周側には、プレート部材58の外径よりも内径が大きい環状の可動部材59が配置され、プレート部材58の外周面と可動部材59の内周面とがスプライン係合している。なお、プレート部材58と可動部材59との少なくともいずれか一方が、金属などの磁性体により形成されている。
また、第1カバー部材10の内周面には、環状に第3コイル60が配置されており、この第3コイル60に通電することにより可動部材59が、第1回転部27に向けて移動するように構成されている。
上記の第3コイル60に通電することにより、可動部材59が第1回転部27に接触する。そのため、第1遊星歯車機構12は、差動機能が制限されることとなる。すなわち、第1サンギヤ14と、第1リングギヤ15と、第1キャリヤ17との回転数が一致するように、各回転要素にトルクが作用する。一方、第1リングギヤ15は、回転することができないため、第1サンギヤ14と第1キャリヤ17とには、回転数が低下するように制動トルクが作用する。そのように第1サンギヤ14に作用するトルクは、第1遊星歯車機構12により増大されて第1キャリヤ17に作用する。したがって、図1に示す例と同様の効果を奏することができる。
また、第2ブレーキ機構8は、第1回転部27を車幅方向の中央部に向けて押圧するように構成され、さらに、上述したように図4に示す例では、車幅中央を挟んで両側がほぼ対称の形状となっていることにより、第3ブレーキ機構9も第2回転部45を車幅方向の中央部に向けて押圧するように構成されているので、各回転部27,45が押圧される荷重は、互いに相殺される。したがって、各回転部27,45を支持する剛性が向上する。そのため、各回転軸25,41が高回転すること、すなわち、各遊星歯車機構12,13のギヤ比を大きくすることができる。その結果、各ブレーキ機構8,9により生じさせる制動トルクを比較的小さくしても、言い換えると、各ブレーキ機構8,9を小型化しても、大きな制動トルクを各駆動輪6L,6Rに作用させることができる。
さらに、図4に示す例では、第1ブレーキディスク30が回転するように構成されているため、第1ブレーキディスク30の回転に伴って第1ブレーキディスク30の冷却性を向上させることができる。
なお、上述した各例では、減速機構として遊星歯車機構を設けているものの、例えば、駆動輪に連結された一方の回転軸と、その回転軸に平行な他方の回転軸とを備え、一方の回転軸が他方の回転軸よりも低回転数となるように、それら各回転軸をギヤにより連結し、上記他方の回転軸に制動トルクを作用させるブレーキ機構を設けた構成であってもよい。つまり、駆動輪と一体に回転する回転軸に連結されるとともに、その回転軸よりも高回転数となる回転部材に制動トルクを作用させるようにブレーキ機構が設けられていればよい。
4,7…差動機構、 5,8,9…ブレーキ機構、 6L,6R…後輪、 10,1…カバー部材、 12,13…遊星歯車機構、 14,32…サンギヤ、 15,33…リングギヤ、 16,34…ピニオンギヤ、 17,35…キャリヤ、 18,36…出力部、 19,37…プレート部、 20,38…ピニオンシャフト、 21a,21b…出力軸、 25,41…回転軸、 27,45…回転部、 28…突出部、 30,46…ブレーキディスク、 31,47,60…コイル、 48…ケース、 52…保持軸、 53…フランジ部、 58…プレート部材、 59…可動部材、 61…中空部、 Ve…車両。

Claims (7)

  1. 一方の車輪に連結された第1回転軸と、他方の車輪に連結されかつ前記第1回転軸と相対回転可能に設けられた第2回転軸とを備え、前記第1回転軸および第2回転軸に制動トルクを作用させるように構成された制動装置において、
    前記第1回転軸に連結されるとともに前記第1回転軸よりも高回転数で回転する第1回転体と、前記第1回転体に摩擦接触する第1接触体とにより構成された第1ブレーキ機構と、
    前記第2回転軸に連結されるとともに前記第2回転軸よりも高回転数で回転する第2回転体と、前記第2回転体に摩擦接触する第2接触体とにより構成された第2ブレーキ機構と
    を備え、
    前記第1ブレーキ機構と前記第2ブレーキ機構とが独立して作動することができるように構成されている
    ことを特徴とする制動装置。
  2. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記第1ブレーキ機構と前記第2ブレーキ機構とを収容するケースと、
    前記第1回転軸と前記第1回転体とを連結する第1歯車機構と、
    前記第2回転軸と前記第2回転体とを連結する第2歯車機構と
    を備え、
    前記第1ブレーキ機構は、前記第1回転体と前記第1接触体との接触面にオイルが介在するように構成された湿式のブレーキ機構により構成され、前記第2ブレーキ機構は、前記第2回転体と前記第2接触体との接触面にオイルが介在するように構成された湿式のブレーキ機構により構成されている
    ことを特徴とする制動装置。
  3. 請求項1または2に記載の制動装置において、
    前記第1回転軸が連結された回転要素と、前記第1回転体が連結された回転要素との少なくとも二つの回転要素を有する第1遊星歯車機構と、
    前記第2回転軸が連結された回転要素と、前記第2回転体が連結された回転要素との少なくとも二つの回転要素を有する第2遊星歯車機構と
    を備えている
    ことを特徴とする制動装置。
  4. 請求項3に記載の制動装置において、
    前記第1遊星歯車機構は、前記第1回転軸が連結された第1キャリヤと、前記第1回転体が連結された第1サンギヤと、前記第1サンギヤに噛み合うとともに前記第1キャリヤにより自転および公転可能に保持された第1ピニオンギヤと、前記第1ピニオンギヤに噛み合いかつ回転不能に設けられた第1リングギヤとを有するシングルピニオン型の遊星歯車機構により構成され、
    前記第2遊星歯車機構は、前記第2回転軸が連結された第2キャリヤと、前記第2回転体が連結された第2サンギヤと、前記第2サンギヤに噛み合うとともに前記第2キャリヤにより自転および公転可能に保持された第2ピニオンギヤと、前記第2ピニオンギヤに噛み合いかつ回転不能に設けられた第2リングギヤとを有するシングルピニオン型の遊星歯車機構により構成されている
    ことを特徴とする制動装置。
  5. 請求項4に記載の制動装置において、
    前記第1接触体は、前記第1キャリヤと一体に回転するように構成され、
    前記第2接触体は、前記第2キャリヤと一体に回転するように構成されている
    ことを特徴とする制動装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の制動装置において、
    前記第1回転体と前記第2回転体とは、相対回転することができるように連結されており、
    前記第1接触体は、前記第1回転体を軸線方向における前記第2回転体側に押圧し、前記第2接触体は、前記第2回転体を軸線方向における前記第1回転体側に押圧するように構成されている
    ことを特徴とする制動装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の制動装置において、
    前記第1回転体は、中空部を有する中空状に形成され、前記第1回転体の前記中空部を介してオイルが流動するように構成され、
    前記第2回転体は、中空部を有する中空状に形成され、前記第2回転体の前記中空部を介してオイルが流動するように構成されている
    ことを特徴とする制動装置。
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