JP2017128555A - ケミカルピーリング剤 - Google Patents

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【課題】皮膚のシワ、シミ(老人性色素斑などの色素沈着)及びクスミをとると共に、ニキビの治療及び脂性肌の改善をはかることができるケミカルピーリング剤を提供する。【解決手段】 乳酸とポリエチレングリコールからなるケミカルピーリング剤。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚のシワ、シミ(老人性色素斑などの色素沈着)及びクスミをとると共に、ニキビの治療及び脂性肌の改善をはかり、安全で容易に使用できるケミカルピーリング剤に関する。尚、本明細書のケミカルピーリング剤とは、医薬品又は化粧品として使用するものをいう。
従来、欧米ではシワやシミ等の除去が医学的治療方法のひとつとして考えられ、三塩化酢酸(TCA)、フェノール等のケミカルピーリング剤を様々な濃度の水溶液として適当な時間皮膚に塗り、化学的なやけど(腐蝕)をつくり、その後に正常な細胞を再生させることによって治療する方法が、欧米の皮膚科、形成外科、美容外科では一般的に行われている。
しかし、これらの薬剤は白人には効果があるものの、東洋人の肌には術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用のために使用できないという問題があった。
また、近年、比較的安全なα−ヒドロキシ酸(AHA)によるピーリングが東洋人にも効果があることが判明し、一般的に施行されるようになった。しかし、その効果と副作用はAHAの濃度とpHに大きく依存することから、その施行には熟練を要するという問題があった。
下記、特許文献1に記載されているのは、グリコール酸と、重合度が2000から50000である高重合度ポリエチレングリコールとを含む皮膚外用剤があるが、皮膚表面に均一に塗布することが容易とし、保存安定性の向上を目的としている。また、重合度が2000から50000である高重合度ポリエチレングリコールを溶媒で使用すると、粘性が強く、肌からの拭き取りが困難となる。
特許第3907659号公報
しかしながら、本発明は、粘性が強く、肌からの拭き取りが困難となる問題を解決し、施術者の熟練を必要とせず、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用がなく、皮膚が若返り(小ジワがなくなり、皮膚に弾力性が戻る)、シミがとれ、クスミがなくなり、さらに、ニキビが治り、脂性肌も改善することができるケミカルピーリング剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために、以下の発明を提供する。本発明のケミカルピーリング剤は、α−ヒドロキシ酸10〜30重量%と溶媒としてポリエチレングリコール90〜70重量%とからなり、ポリエチレングリコールの重合度が400から1999である、ケミカルピーリング剤であることを見出し、本発明を完成した。
本発明のケミカルピーリング剤には、ゲル化剤又は粘度調整剤としてアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等を0.1〜5重量%加えると、夏場の製品の軟化を防止することができて好ましい。
本発明のケミカルピーリング剤には、薬効を妨げないもの、若しくは薬効に関係ないものとして、粘性調節として水、軟膏用添加剤や化粧品用添加剤として一般的に使用されている香料、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤や湿潤剤を、薬効を損なわない範囲で適宜加えることができる。又、ビタミンA酸を添加してもよい。尚、界面活性剤としてエトキシジグリコール等を加えると薬効を向上させることができて好ましい。
本発明によれば、ポリエチレングリコールを溶媒とし用いているため、α−ヒドロキシ酸を単独での使用時に現れやすい術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用がなく、皮膚が若返り(小ジワがなくなり、皮膚に弾力性が戻る)、シミがとれ、クスミがなくなり、さらに、ニキビが治り、脂性肌も改善することができ、また、重合度が400から1999であるポリエチレングリコールを溶媒としているため、熟練を要すことなく、肌からの拭き取りが容易となり、問題を解決するケミカルピーリング剤を提供することができた。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
本発明のケミカルピーリング剤は、α−ヒドロキシ酸、及び水溶性高分子を含有するものである。
本発明に用いるα−ヒドロキシ酸は、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸やこれらの誘導体等が挙げられる。また、ピーリング効果の観点から、本発明にかかるケミカルピーリング剤のpHは2.0以下となるようにする。pHが2.0をこえると、優れた効果を有するケミカルピーリング剤が得られない。
また、本発明に用いる水溶性高分子は、多糖類を除く非イオン性水溶性高分子とし、ポリエチレングリコールを好適に用いることができる。その重合度は400から1999が好ましく、400から1000が特に好ましい。
さらに、本発明の混合比は、α−ヒドロキシ酸10〜50重量%とポリエチレングリコール90〜50重量%が好ましく、α−ヒドロキシ酸10〜30重量%とポリエチレングリコール90〜70重量%が特に好ましい。
本発明のケミカルピーリング剤は、常法のとおり、常温で、又は加温あるいは加圧し、ポリエチレングリコールを溶融した状態でα−ヒドロキシ酸と混和し、場合によっては添加剤を加えることにより製造することができる。したがって、本発明のケミカルピーリング剤を使用するときは、皮膚に本ピーリング剤を塗布し、所定時間経過後にピーリング剤を拭き取ることにより、皮膚の表皮上層(主に角層)が剥離され、表皮有棘細胞及び表皮基底層細胞が影響を受け、真皮の繊維芽細胞が新生してくる。新生した繊維芽細胞は老化した真皮成分と入れ替わり、皮膚が若返る効果を招来する。これによりシワが取れ、皮膚に弾力性が出現する。また、同時に毛包角層が剥離され、堆積した角質を除去することにより、ニキビが治療できる。ニキビには主薬の殺菌効果が相乗効果を呈し、脂性肌も改善される。また、角層が剥離され、真皮に繊維芽細胞が新生し、真皮の再構築が起こるため、真皮滴落メラチンは時間の経過と共に病巣より除去されていく。また、新皮メラノサイトの上部に新生した繊維組織が帯状に存在するようになるため、外見上、青〜褐色の色調もマスクされる。そのため、これらの原因による色素沈着症も治療できる。つまり、シミ、クスミは消失する。ピーリング剤の塗布時間は3分から20分が好ましいが、これに限定されるものではなく、副作用が生じず、効果的にピーリングができる範囲で適宜選択することができる。
本発明にかかる皮膚外用剤を適用できる部位としては特に限定は無く、顔面のみならず、首筋、腕、胴体、臀部、脚等の全身に使用することができる。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<本発明の製剤の製造>
ポリエチレングリコール600(和光純薬工業)、90重量%に、グリコール酸(和光純薬工業)10重量%の混和により、本発明の製剤(皮膚老化予防・治療剤又はニキビ治療剤)をケミカルピーリング剤A−1として用いた。
ポリエチレングリコール600(和光純薬工業)、80重量%に、グリコール酸(和光純薬工業)20重量%の混和により、本発明の製剤(皮膚老化予防・治療剤又はニキビ治療剤)をケミカルピーリング剤A−2として用いた。
ポリエチレングリコール600(和光純薬工業)、70重量%に、グリコール酸(和光純薬工業)30重量%の混和により、本発明の製剤(皮膚老化予防・治療剤又はニキビ治療剤)をケミカルピーリング剤A−3として用いた。
ポリエチレングリコール600(和光純薬工業)、90重量%に、乳酸(和光純薬工業)10重量%の混和により、本発明の製剤(皮膚老化予防・治療剤又はニキビ治療剤)をケミカルピーリング剤B−1として用いた。
ポリエチレングリコール600(和光純薬工業)、80重量%に、乳酸(和光純薬工業)20重量%の混和により、本発明の製剤(皮膚老化予防・治療剤又はニキビ治療剤)をケミカルピーリング剤B−2として用いた。
ポリエチレングリコール600(和光純薬工業)、70重量%に、乳酸(和光純薬工業)30重量%の混和により、本発明の製剤(皮膚老化予防・治療剤又はニキビ治療剤)をケミカルピーリング剤B−3として用いた。
<実施例1>
上記で製造したケミカルピーリング剤A−1を、40代〜60代の治験者10人の顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。肌診断機(A−ONE lite使用)による結果、浅いシワは消失し、色調も明度の上昇が見られた。また、ピーリング前後を比較した結果、角層水分量の軽度増加、経皮水分蒸散量の軽度上昇及び皮膚伸展性(キュートメータ使用)の改善が見られた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例2>
上記で製造したケミカルピーリング剤A−2を、40代〜60代の治験者10人の顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。肌診断機(A−ONE lite使用)による結果、浅いシワは消失し、色調も明度の上昇が見られた。また、ピーリング前後を比較した結果、角層水分量の軽度増加、経皮水分蒸散量の軽度上昇及び皮膚伸展性(キュートメータ使用)の改善が見られた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例3>
上記で製造したケミカルピーリング剤A−3を、40代〜60代の治験者10人の顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。肌診断機(A−ONE lite使用)による結果、浅いシワは消失し、色調も明度の上昇が見られた。また、ピーリング前後を比較した結果、角層水分量の軽度増加、経皮水分蒸散量の軽度上昇及び皮膚伸展性(キュートメータ使用)の改善が見られた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例4>
上記で製造したケミカルピーリング剤B−1を、40代〜60代の治験者10人の顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。肌診断機(A−ONE lite使用)による結果、浅いシワは消失し、色調も明度の上昇が見られた。また、ピーリング前後を比較した結果、角層水分量の軽度増加、経皮水分蒸散量の軽度上昇及び皮膚伸展性(キュートメータ使用)の改善が見られた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例5>
上記で製造したケミカルピーリング剤B−2を、40代〜60代の治験者10人の顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。肌診断機(A−ONE lite使用)による結果、浅いシワは消失し、色調も明度の上昇が見られた。また、ピーリング前後を比較した結果、角層水分量の軽度増加、経皮水分蒸散量の軽度上昇及び皮膚伸展性(キュートメータ使用)の改善が見られた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例6>
上記で製造したケミカルピーリング剤B−3を、40代〜60代の治験者10人の顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。肌診断機(A−ONE lite使用)による結果、浅いシワは消失し、色調も明度の上昇が見られた。また、ピーリング前後を比較した結果、角層水分量の軽度増加、経皮水分蒸散量の軽度上昇及び皮膚伸展性(キュートメータ使用)の改善が見られた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例7>
上記で製造したケミカルピーリング剤A−1を、10代〜30代のニキビのある治験者10人にニキビのある顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。その結果、ニキビの減少及び治癒が治験者全員に認められた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例8>
上記で製造したケミカルピーリング剤A−2を、10代〜30代のニキビのある治験者10人にニキビのある顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。その結果、ニキビの減少及び治癒が治験者全員に認められた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例9>
上記で製造したケミカルピーリング剤A−3を、10代〜30代のニキビのある治験者10人にニキビのある顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。その結果、ニキビの減少及び治癒が治験者全員に認められた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例10>
上記で製造したケミカルピーリング剤B−1を、10代〜30代のニキビのある治験者10人にニキビのある顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。その結果、ニキビの減少及び治癒が治験者全員に認められた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例11>
上記で製造したケミカルピーリング剤B−2を、10代〜30代のニキビのある治験者10人にニキビのある顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。その結果、ニキビの減少及び治癒が治験者全員に認められた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
<実施例12>
上記で製造したケミカルピーリング剤B−3を、10代〜30代のニキビのある治験者10人にニキビのある顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。その結果、ニキビの減少及び治癒が治験者全員に認められた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
本発明のケミカルピーリング剤では、皮脂中に高濃度に浸透することがなく角層内に留まるため、全身的な副作用を起こす危険性がなく、しかも、角質のみを強力に剥離することができる。したがって、本発明のケミカルピーリング剤では、効果的に皮膚のシワ、シミ(老人性色素斑などの色素沈着)及びクスミをとることができる上に、ニキビの治療及び脂性肌の改善をはかることができる。また、皮膚に塗布するときに皮膚表面によく密着し、水に溶けやすいため容易に洗い去ることができる。そのため、熟練を要することなく効果的かつ安全にピーリング処理を行うことができる。
ポリエチレングリコールとの混和によるケミカルピーリング剤は、特許文献1に記載されている。該特許文献1はポリエチレングリコールとサリチル酸、フェノール及びレゾルシノールとからなるケミカルピーリング剤がある。しかし、サリチル酸、フェノール及びレゾルシノールなどは劇物指定されているので、肌に使用するのは困難。
特許第3437965号公報
本発明者は、上記目的を達成するために、以下の発明を提供する。本発明のケミカルピーリング剤は、乳酸とポリエチレングリコールとからなり、さらに、乳酸20〜60重量%と溶媒としてポリエチレングリコール80〜40重量%とからなり、ポリエチレングリコールの重合度が3から900である、ケミカルピーリング剤であることを見出し、本発明を完成した。
本発明のケミカルピーリング剤には、水を5〜30重量%を加えると乳酸とポリエチレングリコールとの混和が容易になるので好ましい。
本発明によれば、乳酸を、主たる溶媒としてポリエチレングリコールを用いて溶解しているため、主たる溶媒として水で溶解して用いる時に現れやすい、術後の肌における紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用がなく、皮膚が若返り(小ジワがなくなり、皮膚に弾力性が戻る)、シミがとれ、クスミがなくなり、さらに、ニキビが治り、脂性肌も改善することができ、また、重合度が3から900であるポリエチレングリコールを主たる溶媒としているため、熟練を要すことなく、肌からの拭き取りが容易となり、問題を解決するケミカルピーリング剤を提供することができた。
本発明のケミカルピーリング剤は、乳酸、及び水溶性高分子であるポリエチレングリコールを含有するものである。
本発明に用いるピーリング剤の酸は、乳酸、及び該同族体のα−ヒドロキシ酸等が挙げられる。また、ピーリング効果の観点から、本発明にかかるケミカルピーリング剤のpHは3.0以下となるようにする。pHが3.0をこえると、優れた効果を有するケミカルピーリング剤が得られない。
また、本発明に用いる水溶性高分子は、多糖類を除く非イオン性水溶性高分子とし、ポリエチレングリコールを好適に用いることができる。その重合度は3から900が好ましく、4から100が特に好ましい。
さらに、本発明の混合比は、乳酸10〜60重量%とポリエチレングリコール90〜40重量%が好しく、乳酸20〜60重量%とポリエチレングリコール80〜40重量%が特に好ましい。
本発明のケミカルピーリング剤は、常法のとおり、常温で、又は加温あるいは加圧し、ポリエチレングリコールを溶融した状態で乳酸と混和し、場合によっては添加剤を加えることにより製造することができる。したがって、本発明のケミカルピーリング剤を使用するときは、皮膚に本ピーリング剤を塗布し、所定時間経過後にピーリング剤を拭き取ることにより、皮膚の表皮上層(主に角層)が剥離され、表皮有棘細胞及び表皮基底層細胞が影響を受け、真皮の繊維芽細胞が新生してくる。新生した繊維芽細胞は老化した真皮成分と入れ替わり、皮膚が若返る効果を招来する。これによりシワが取れ、皮膚に弾力性が出現する。また、同時に毛包角層が剥離され、堆積した角質を除去することにより、ニキビが治療できる。ニキビには主薬の殺菌効果が相乗効果を呈し、脂性肌も改善される。また、角層が剥離され、真皮に繊維芽細胞が新生し、真皮の再構築が起こるため、真皮滴落メラチンは時間の経過と共に病巣より除去されていく。また、新皮メラノサイトの上部に新生した繊維組織が帯状に存在するようになるため、外見上、青〜褐色の色調もマスクされる。そのため、これらの原因による色素沈着症も治療できる。つまり、シミ、クスミは消失する。ピーリング剤の塗布時間は3分から20分が好ましいが、これに限定されるものではなく、副作用が生じず、効果的にピーリングができる範囲で適宜選択することができる。
乳酸(和光純薬工業)とポリエチレングリコール400(和光純薬工業)との混和をすることにより、本発明の製剤(皮膚老化予防・治療剤又はニキビ治療剤)をケミカルピーリング剤として用いた。
上記で示した製剤を作成する混和比を表1に示す。
Figure 2017128555
<実施例判定方法1>
上記で製造したケミカルピーリング剤を、40代〜60代の治験者10人の顔面に塗布し、8分後に拭き取り、水洗いした。これを週一回の割合で三回行った。効果の判定としては、肌診断機(A−ONE lite使用)による結果、浅いシワの喪失の有無、キュートメータによる皮膚伸展性の改善の有無でみた。
上記で示した判定方法を用い効果の有無を表2に示した。
Figure 2017128555
<実施例判定方法2>
上記で製造したケミカルピーリング剤を、10代〜30代のニキビのある治験者10人にニキビのある顔面に塗布し、8分後に拭き取り、水洗いした。これを月三回の割合で三か月間行った。結果の判定は、ニキビの減少及び治癒の有無で調べた。
上記で示した判定方法を用い効果の有無を表3に示した。
Figure 2017128555

Claims (3)

  1. α−ヒドロキシ酸10〜30重量%とポリエチレングリコール90〜70重量%とからなるケミカルピーリング剤。
  2. α−ヒドロキシ酸と、重合度が400から1999であるポリエチレングリコールからなる請求項1記載のケミカルピーリング剤。
  3. α−ヒドロキシ酸が、グリコール酸、又は乳酸である、請求項1、及び請求項2に記載のケミカルピーリング剤。
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