JP2017081890A - ケミカルピーリング剤 - Google Patents

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基嗣 田島
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Abstract

【課題】皮膚のシワ、シミ(老人性色素斑などの色素沈着)及びクスミをとると共に、ニキビの治療及び脂性肌の改善をはかることができるケミカルピーリング剤を提供する。
【解決手段】
一般式
Figure 2017081890

(式中において、mは、それぞれmは4以上、酸化エチレンの付加モル量mは、酸化エチレン鎖部分が全分子量の40%以上になる数を示す。)のケミカルピーリング剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚のシワ、シミ(老人性色素斑などの色素沈着)及びクスミをとると共に、ニキビの治療及び脂性肌の改善をはかることができるケミカルピーリング剤に関する。尚、本明細書のケミカルピーリング剤とは、医薬品又は化粧品として使用するものをいう。
欧米ではシワやシミ等の除去が医学的治療方法のひとつとして考えられ、三塩化酢酸(TCA)、フェノール等のケミカルピーリング剤を様々な濃度の水溶液として適当な時間皮膚に塗り、化学的なやけど(腐蝕)をつくり、その後に正常な細胞を再生させることによって治療する方法が、欧米の皮膚科、形成外科、美容外科では一般的に行われている。
しかし、これらの薬剤は白人には効果があるものの、東洋人の肌には術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用のために使用できないという問題があった。
また、近年、比較的安全なα−ハイドロキシアシド(AHA)によるピーリングが東洋人にも効果があることが判明し、一般的に施行されるようになった。しかし、その効果と副作用はAHAの濃度とPHに大きく依存することから、その施行には熟練を要するという問題があった。
また、アメリカでサリチル酸をアルコールに溶解した方法が白人に施行され効果を上げている。しかし、この方法は東洋人には治療中の発赤や疼痛、治療後の色素沈着等の副作用が大きくて使用できないという問題があった。
また、下記、特許文献1に記載されているように、サリチル酸をポリエチレングリコールに混和するケミカルピーリング剤があるが、サリチル酸とポリエチレングリコールの混和が非常に困難であり、そのことによるサリチル酸の析出が問題になっている。
特許第3437965号公報
しかしながら、本発明は、サリチル酸の析出の問題を解決し、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用がなく、皮膚が若返り(小ジワがなくなり、皮膚に弾力性が戻る)、シミがとれ、クスミがなくなり、さらに、ニキビが治り、脂性肌も改善することができるケミカルピーリング剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために、以下の発明を提供する。本発明のケミカルピーリング剤は、下記、一般式(1)、(2)、(3)又は(4)からなる群から選ばれる1種以上のいずれかの製剤であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、下記、一般式(1)のケミカルピーリング剤。
Figure 2017081890
(一般式(1)において、AOは炭素数3から18の酸化アルキレンを示し、m及びnは、それぞれmは4以上、nは0又は1以上で、酸化エチレンの付加モル量mは、酸化エチレン鎖部分が全分子量の40%以上になる数を示す。尚、酸化エチレン、酸化アルキレンの重合のさせ方は、ランダムでもブロックのどちらでもよい。)を特徴とするケミカルピーリング剤。
又は、一般式(1)の代表的なものとして、下記、一般式(2)のケミカルピーリング剤。
Figure 2017081890
(一般式(2)において、mは、それぞれmは4以上、酸化エチレンの付加モル量mは、酸化エチレン鎖部分が全分子量の40%以上になる数を示す。)を特徴とするケミカルピーリング剤。
又は、下記、一般式(3)のケミカルピーリング剤
Figure 2017081890
(一般式(3)において、AOは炭素数3から18の酸化アルキレンを示し、m及びnは、それぞれmは4以上、nは0又は1以上で、酸化エチレンの付加モル量mは、酸化エチレン鎖部分が全分子量の40%以上になる数を示す。尚、酸化エチレン、酸化アルキレンの重合のさせ方は、ランダムでもブロックのどちらでもよい。)を特徴とするケミカルピーリング剤。
又は、一般式(3)の代表的なものとして、下記、一般式(4)のケミカルピーリング剤。
Figure 2017081890
(一般式(4)において、mは、それぞれmは4以上、酸化エチレンの付加モル量mは、酸化エチレン鎖部分が全分子量の40%以上になる数を示す。)を特徴とするケミカルピーリング剤。
本発明のケミカルピーリング剤には、ゲル化剤又は粘度調整剤としてアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等を0.1〜5重量%加えると、夏場の製品の軟化を防止することができて好ましい。
本発明のケミカルピーリング剤には、薬効を妨げないもの若しくは薬効に関係ないものとして、従来から軟膏用添加剤や化粧品用添加剤として一般的に使用されている香料、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤や湿潤剤を、薬効を損なわない範囲で適宜加えることができる。又、ビタミンA酸を添加してもよい。尚、界面活性剤等を加えると薬効を向上させることができて好ましい。
本発明によれば、サリチル酸の析出の問題を解決し、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用がなく、皮膚が若返り(小ジワがなくなり、皮膚に弾力性が戻る)、シミがとれ、クスミがなくなり、さらに、ニキビが治り、脂性肌も改善することができるケミカルピーリング剤を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
本発明で用いるピーリング剤は、下記、一般式(1)、(2)、(3)及び(4)から選ばれる1種以上のいずれかの製剤である。
一般式
Figure 2017081890
Figure 2017081890
Figure 2017081890
及び
Figure 2017081890
上記、(1)−(4)の式中において、AOは炭素数3から18の酸化アルキレンを示し、m及びnは、それぞれmは4以上、nは0又は1以上で、酸化エチレンの付加モル量mは、酸化エチレン鎖部分が全分子量の40%以上になる数を示す。尚、酸化エチレン、酸化アルキレンの重合のさせ方は、ランダムでもブロックのどちらでもよい。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<本発明の製剤の製造>
一般式(2)を製造する。サリチル酸とポリエチレングリコールの脱水縮合反応により一般式(2)を製造し、本発明の製剤(皮膚老化予防・治療剤又はニキビ治療剤)をケミカルピーリング剤Aとして用いた。一般式(4)を製造する。サリチル酸とポリエチレングリコールの脱水縮合反応により一般式(4)を製造し、本発明の製剤(皮膚老化予防・治療剤又はニキビ治療剤)をケミカルピーリング剤Bとして用いた。
上記で製造したケミカルピーリング剤Aを、40代〜60代の治験者16人の顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。肌診断機(A−ONElite使用)による結果、浅いシワは消失し、色調も明度の上昇が見られた。また、ピーリング前後を比較した結果、角層水分量の軽度増加、経皮水分蒸散量の軽度上昇及び皮膚伸展性(キュートメータ使用)の改善が見られた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
上記で製造したケミカルピーリング剤Bを、40代〜60代の治験者16人の顔面に塗布し、5分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。肌診断機(A−ONElite使用)による結果、浅いシワは消失し、色調も明度の上昇が見られた。また、ピーリング前後を比較した結果、角層水分量の軽度増加、経皮水分蒸散量の軽度上昇及び皮膚伸展性(キュートメータ使用)の改善が見られた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
上記で製造したケミカルピーリング剤Aを、10代〜30代のニキビのある治験者16人にニキビのある顔面に塗布し、8分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。その結果、ニキビの減少及び治癒が治験者全員に認められた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
上記で製造したケミカルピーリング剤Bを、10代〜30代のニキビのある治験者16人にニキビのある顔面に塗布し、8分後に拭き取った。これを月二回の割合で三か月間行った。その結果、ニキビの減少及び治癒が治験者全員に認められた。また、治験者全員について、術後の紅斑、色素沈着、瘢痕等の副作用は認められなかった。
本発明のケミカルピーリング剤では、皮脂中に高濃度に浸透することがなく角層内に留まるため、全身的な副作用を起こす危険性がなく、しかも、角質のみを強力に剥離することができる。したがって、本発明のケミカルピーリング剤では、効果的に皮膚のシワ、シミ(老人性色素斑などの色素沈着)及びクスミをとることができる上に、ニキビの治療及び脂性肌の改善をはかることができる。また、皮膚に塗布するときに皮膚表面によく密着し、刺激性がなく、又、水に溶けやすいため容易に洗い去ることができる。そのため、熟練を要することなく効果的かつ安全にピーリング処理を行うことができる。

Claims (2)

  1. 一般式
    Figure 2017081890
    Figure 2017081890
    Figure 2017081890
    及び
    Figure 2017081890
    (式中において、AOは炭素数3から18の酸化アルキレンを示し、m及びnは、それぞれmは4以上、nは0又は1以上で、酸化エチレンの付加モル量mは、酸化エチレン鎖部分が全分子量の40%以上になる数を示す。尚、酸化エチレン、酸化アルキレンの重合のさせ方は、ランダムでもブロックのどちらでもよい。)からなる群より選ばれたケミカルピーリング剤。
  2. 前記成分に、ゲル化剤又は粘度調整剤を加えたことを特徴とする請求項1のケミカルピーリング剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107602846A (zh) * 2017-10-26 2018-01-19 湖南华腾制药有限公司 聚乙二醇修饰水杨酸的合成方法

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