JP2017128522A - 創傷治癒促進組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】腸内環境改善と創傷治癒とが因果関係を有するという観点から、腸内環境を改善させることによって創傷治癒を促進させる組成物を提供することを目的とする。【解決手段】乳酸菌と、酪酸菌と、糖化菌とを含むことを特徴とする創傷治癒促進組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、腸内環境の改善がもたらす創傷治癒促進作用を好適に引き起こす組成物に関する。
従来、乳酸菌と酪酸菌、糖化菌を含有する組成物が腸絨毛を伸長させて消化吸収を向上させる効果を有することが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、乳酸菌やビフィズス菌においては、その摂取が創傷や褥瘡の治癒促進に有用であることが知られている(例えば、特許文献2、3参照)。
特許文献1には、乳酸菌と、酪酸菌、糖化菌を含有する組成物が腸絨毛を伸長させる効果は記載されているものの、その組成物が創傷の治癒促進に有用であるかどうかについては検討されていない。また、特許文献2、3では、乳酸菌やビフィズス菌の創傷・褥瘡治癒促進に関する効果については検討されているものの、腸内環境改善効果との因果関係については検討されていない。そのため、これまで腸内環境改善効果を有するものとして知られてきた細菌が、創傷や褥瘡の治癒促進にも効果を有するか否かは未だに分かっていない。
特開2014−133736号公報 特開2011−178683号公報 特開2015−120646号公報
そこで本発明は、腸内環境改善と創傷治癒とが因果関係を有するという観点から、腸内環境を改善させることによって創傷治癒を促進させる組成物を提供することを目的とする。
本発明の創傷治癒促進組成物はかかる課題を解決するためになされたもので、乳酸菌と、酪酸菌と、糖化菌とを含むことを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、前記乳酸菌がエンテロコッカス属であることを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、前記エンテロコッカス属がエンテロコッカス・フェカリスであることを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、前記エンテロコッカス・フェカリスがエンテロコッカス・フェカリス T−110株であることを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、前記酪酸菌がクロストリウジウム・バチリカムであることを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、前記クロストリウジウム・バチリカムがクロストリウジウム・バチリカム TO−A株であることを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、前記糖化菌がバチルス・メセンテリカスであることを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、前記バチルス・メセンテリカスがバチルス・メセンテリカスTO−A株であることを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、前記乳酸菌がエンテロコッカス・フェカリス T−110株であり、前記酪酸菌がクロストリウジウム・バチリカム TO−A株であり、前記糖化菌がバチルス・メセンテリカス TO−A株であることを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、さらに食物繊維を含むことを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、前記食物繊維が水溶性食物繊維であることを特徴とする。
また、本発明の創傷治癒促進組成物は、経腸投与もしくは経口投与によって投与されるものであることを特徴とする。
本発明の創傷治癒促進組成物によれば、腸内環境を改善させることによって創傷治癒を促進させることができる。
創面積比の推移を示すグラフであり、(a)は以下に記載する実施例1の結果を、(b)は実施例2の結果を示す。 上皮化率の推移を示すグラフである。 糞便検査の結果を示すグラフであり、(a)は腸内細菌叢の割合、(b)は短鎖脂肪酸の割合を示す。 腸管組織における組織学的所見を示すグラフであり、(a)は小腸粘膜、(b)は大腸粘膜の様子を示す。 参考試験例における創面積比の推移を示すグラフである。
本発明の創傷治癒促進組成物は、乳酸菌と、酪酸菌と、糖化菌の3種類の細菌を含む。3種類の細菌を共生させると、それぞれの細菌の増殖性が向上するため、高い腸内環境改善効果、並びに創傷治癒促進効果が得られるからである。なお、本明細書において、「腸内環境の改善」とは主に、小腸の絨毛や、大腸の腸管粘膜の萎縮が抑制されることや、腸内細菌叢が是正されることをいう。また、一般的に「創傷」とは、外的、内的要因によって起こる体表組織の物理的損傷を指すが、本明細書における「創傷」とは、切創、割創といった開放性損傷の他、擦過傷や挫傷といった非開放性の損傷、または褥瘡(例えば、「床ずれ」)の少なくとも何れか1つを含む皮膚組織の損傷をいうものとする。
創傷の治癒過程は、好中球やマクロファージといった免疫細胞による貪食処理が行われる「炎症期」、線維芽細胞が肉芽を増殖させる「増殖期」、上皮細胞が上皮を形成する「成熟期」の3段階よりなる。小腸には腸管関連リンパ組織(gut-associated lymphoid tissue;GALT)と呼ばれる生体内で最大級の免疫組織が存在するため、腸内環境が改善されると、免疫細胞が賦活化し、「炎症期」の期間が短縮されうる。また、バランスのとれた腸内細菌叢は健全な腸管免疫系の形成に有効である。さらに、腸内環境が改善されると創傷治癒に必要な各栄養素の吸収が良好に行われるため、結果として創傷治癒が促進される可能性がある。
本発明の創傷治癒促進組成物に使用される乳酸菌は特に制限されず、例えば、エンテロコッカス属、ビフィドバクテリウム属、ラクトバチルス属、ストレプトコッカス属、ラクトコッカス属に属するものが挙げられる。このうち、エンテロコッカス属に属する乳酸菌を用いることが好ましく、エンテロコッカス・フェカリスを用いるのがより好ましい。さらに、エンテロコッカス・フェカリス T−110株を用いるのが特に好ましい。エンテロコッカス・フェカリス T−110株は、胃酸、胆汁酸に対して抵抗性があり、小腸下部から大腸にかけて活発に増殖し、乳酸を産生することで腸管内のpHを酸性に傾け有害菌の発育を抑制するためである。また、酪酸菌の増殖を促す働きもある。
本発明の創傷治癒促進組成物に使用される酪酸菌とはクロストリジウム属に属する細菌をいう。このうち、クロストリジウム・バチリカムを用いるのが好ましく、クロストリジウム・バチリカム TO−A株を用いるのが特に好ましい。クロストリジウム・バチリカム TO−A株は、芽胞を形成して、熱・酸・アルカリに対しての抵抗性があり、大腸で増殖し、酪酸、酢酸などの短鎖脂肪酸を産生することでpHを酸性に傾け、有害菌の発育を抑制するためである。これらの短鎖脂肪酸は腸管粘膜の栄養素となり、腸内環境を改善する。
本発明の創傷治癒促進組成物に使用される糖化菌とはバチルス属に属する細菌をいう。このうち、バチルス・メセンテリカスを用いるのが好ましく、バチルス・メセンテリカス TO−A株を用いるのが特に好ましい。バチルス・メセンテリカス TO−A株は、既に腸内に生息するビフィズス菌の助長作用および分裂促進作用を有するためである。すなわち、バチルス・メセンテリカス TO−A株を投与すると腸内に元から存在するビフィズス菌が増殖し、腸内環境改善効果がもたらされる。また、バチルス・メセンテリカス TO−A株により増殖したビフィズス菌は、ビタミンB12および葉酸を産生する。産生されたビタミンB12および葉酸は、血中のヘモグロビンを合成する。ヘモグロビンが増加すると血中の酸素を多く運搬できるようになるが、酸素は免疫細胞や繊維芽細胞の働きを活発にするため、創傷治癒がさらに促進される。
本発明の創傷治癒促進組成物における他の実施形態として、さらにオリゴ糖や食物繊維といった、いわゆるプレバイオティクスを含んでいてもよい。プレバイオティクスは、単独で投与しても腸内環境を改善する効果を有する。しかし、本発明の創傷治癒促進組成物に含まれる細菌と一緒に投与することにより、細菌の栄養源となりその増殖を助長する。また、細菌がプレバイオティクスを発酵することにより、乳酸や酢酸といった短鎖脂肪酸が産生される。短鎖脂肪酸は大腸上皮細胞から吸収され、上皮細胞の増殖や粘液の分泌、水やミネラルの吸収に寄与する。これにより、腸内環境がさらに改善され、結果として創傷治癒がさらに促進される。さらに、プレバイオティクスは、腸内に既に存在するビフィズス菌の増殖をも助けるため、ヘモグロビンの合成も促進される。プレバイオティクスとしては、短鎖脂肪酸の産生量の観点から水溶性食物繊維が好ましく、グアーガム分解物が特に好ましい。
本発明の創傷治癒促進組成物は、経腸投与もしくは経口投与によって投与されることが好ましい。本発明の創傷治癒促進組成物は公知の方法によって製剤化することができ、剤形としては、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、シロップ剤、乳剤、散剤、坐剤などが挙げられる。投与量および投与回数は、投与方法、治療期間、年齢、性別、体重等により適宜設定することができる。本発明の創傷治癒促進組成物の投与時期は、創傷が形成された後、もしくは、創傷が形成される前に予防的に投与することができる。
以下、本発明の創傷治癒促進組成物を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]創傷治癒促進組成物
創傷治癒促進組成物として、エンテロコッカス・フェカリス T−110株を1×10個/1g、クロストリジウム・バチリカム TO−A株を1×10個/1g、バチルス・メセンテリカス TO−A株を1×10個/1gを含む生菌剤を用いた。なお、当該生菌剤は東亜薬品工業株式会社のビオスリーH、もしくはビオスリーHi錠として入手可能である。
[実施例2]プレバイオティクスと創傷治癒促進組成物の混和物
創傷治癒促進組成物としては、実施例1と同様の生菌剤を用いた。さらに、プレバイオティクスとして、グアーガム分解物(PHGG)を用い、前記生菌剤と混和した。
[投与対象]
投与対象として、5週齢のWistar系雄性ラット(日本チャールズ・リバー(株))を用いた。ラットは事前に1週間の馴化飼育を行い、馴化飼育中の飼料(固形飼料MF、オリエンタル酵母工業(株))および水は自由摂取とした。室温22±2℃、相対湿度55±5%、照明時間12時間という環境下の飼育室で個別飼育した。
[群分け]
ラットを、体重差が生じないように2群に分けた。このうち、一方は生菌剤を投与する「投与群」とし、もう一方は生菌剤を投与しない「対照群」とした。なお、以下の記載においては、実施例1の生菌剤を投与する群を「投与群1」、実施例2の生菌剤・PHGG混和物を投与する群を「投与群2」と呼ぶ。また、便宜上、「投与群1」と比較する対照群を「対照群1」、「投与群2」と比較する対照群を「対照群2」と呼ぶ。また、単に「投与群」、「対照群」と記載する場合は、投与群(対照群)1および2の両方を指す。
[投与方法]
投与群、対照群ともに、食物繊維を含まない経腸栄養剤(エンシュアH、アボットジャパン(株))45ml(摂取カロリー70kcalに相当)を毎日投与した。経腸栄養剤は小動物用給水器(ウォーターボトルフラット70、(株)マルカン)を使用して投与した。水は給水器から自由摂取させた。投与群1には、1日当たり生菌剤0.1gを蒸留水1mlに混和したものを投与した。また、投与群2には、1日当たり生菌剤0.1gとPHGG0.7gを蒸留水2mlに混和したものを投与した。投与は、経口ゾンデ(KN−349B、(株)夏目製作所)を用い、1日2回(投与間隔8時間)に分けて麻酔下で強制経口投与した。
[創傷モデルの作製]
投与群1においては生菌剤の投与を始めて7日目に、投与群2においては生菌剤・PHGG混合物の投与を始めてから14日目に、創傷モデルを作製した。創傷作製前日、ラット背部において、皮膚の状態が観察できるよう電気バリカン(DC−6、清水電気工業(株))で剃毛した後、除毛剤(エピラット、クラシエ(株))を用いて除毛した。投与群、対照群ともに、麻酔下で直径8mmの生検トレパン(BIOPSYPUNCH、カイインダストリーズ(株))を用いて背部に皮筋層を含む皮下全層欠損創傷を左右対称に2箇所作製した。対照群1、対照群2についても、投与群1もしくは投与群2と同日に創傷モデルを作製した。
[創面の処置]
創作製後、1日1回以下の処置を行った。創面に、創傷被覆材(ハイドロサイトADジェントル、スミス&ネフュー(株))を貼付後、自己剥離防止のために粘着包帯(キノプレス、日東メディカル(株))を体幹に1周巻いて固定した。
[評価]
上記方法による投与群および対照群について、以下の項目を評価した。
<創面積比>(全ての投与群および対照群)
創作製日を0日目とし、1日1回創面積を測定した。0日目の創面積に対する創面積比を下記の式により求めた。
創面積比(%)=[(測定日の創面積)/(創作製日の創面積)]×100
<上皮化率>(投与群2および対照群2)
全体の創傷数に対する、上皮化した創傷数の比率(%)を算出した。
<糞便検査>(投与群2および対照群2)
創作製前に、各群3匹のラットについて、糞便中の腸内細菌叢のT−RFLPフローラ解析および短鎖脂肪酸分析を行った。
<腸管組織の顕微鏡観察>(投与群2および対照群2)
小腸、大腸の腸管組織を摘出し光学顕微鏡により観察した。摘出した組織は10%中性緩衝ホルマリン液(和光純薬工業(株))で固定し、エタノール(60〜100%)にて脱水、キシレンにて置換した後パラフィンに包理した。パラフィンブロックよりミクロトームを用いて3μmの薄切片を作製後、ヘマトリキシン・エオジン(HE)染色を施した。染色した組織について光学顕微鏡を用いて観察した。
[結果]
上記評価項目の結果を図1〜4に示す。
図1には、創面積比の推移を示す。図1(a)には実施例1における結果を示し、図1(b)には実施例2における結果を示す。投与群1および投与群2の両方において、創作製後1日目より対照群1または対照群2よりも創面積比は小さい状態で推移した。
図2には、上皮化率の推移を示す。投与群2は6日目に上皮化が始まり7日目に87.5%上皮化したが、対照群2は6日目には未だ上皮化せず、7日目の上皮化率は50%にとどまった。すなわち、投与群2の方が早期に上皮化する割合が高いことが分かった。
図3には、糞便検査の結果を示す。図3(a)には糞便中の腸内細菌叢の割合を、図3(b)には糞便中に存在する短鎖脂肪酸の割合を示す。図3(a)について、Bifidobacteriumは対照群2では3.1±1.5%に対し投与群2では11.2±2.9%、Lactobacillales目は対照群2では22.8±2.7%に対し投与群2では24.1±4.6%、Bacteroidesは対照群2では15.6±3.2%に対し投与群2では30.6±8.7%、Clostridium subcluster XIVaは対照群2では11.1±2.1%に対し投与群2では13.3±3.4%であり、腸内環境の改善に効果をもたらすと言われている細菌の増殖が認められた。また、これらの細菌の増殖に伴い、その他の細菌は対照群2では38.2±0.8%、投与群2では14.7±6.0%と、投与群2の方が少なかった。特に、投与群2のBifidobacterium(ビフィズス菌)は、対照群2と比較して有意に高い値となった(p<0.05)。
図3(b)について、酢酸は対照群2では0.56±0.08mg/gに対し投与群2では1.37±0.15mg/g、乳酸は対照群2では0.08±0.06mg/gに対し投与群2では0.51±0.1mg/g、酪酸は、対照群2では0.12±0.02mg/gに対し投与群2では0.13±0.01mg/gであり、すべての項目で投与群2の方が多かった。また、総短鎖脂肪酸量としても、対照群2では0.93±0.22mg/gに対し投与群2では2.29±0.55mg/gと、投与群2の方が多いことが分かった。
図4は、腸管組織における組織学的所見を示す。図4(a)は小腸粘膜、図4(b)は大腸粘膜の様子を示す。小腸の組織学的所見では、対照群2の粘膜は投与群に比べ小腸絨毛の高さが低く、萎縮していた。大腸の組織では、対照群2において粘膜層が投与群2と比較し全体的に高さが低く萎縮していた。また、対照群2の筋層も投与群と比較し萎縮している所見が確認された。すなわち、投与群2の方が対照群2よりも腸内環境が優れているといえる。
以上の結果より、腸内環境を改善することが創傷治癒の促進に繋がることが示唆され、腸内環境改善に効果を有する組成物が創傷治癒促進組成物としても有用であると考えられる。
[参考試験例]プレバイオティクスの創傷治癒促進効果
プレバイオティクスのみを投与した場合の創傷治癒促進効果について検討した。プレバイオティクスには、実施例2と同じPHGGを使用した。投与方法において、PHGG0.5gを蒸留水1mlに混和したものを投与した以外は、上記と同様の方法でラットに投与した。PHGGを投与した群(投与群3)とPHGGを投与しなかった群(対照群1)について、上記と同様の方法によって創面積比を算出した。
図5に、参考試験例における創面積比の推移を示す。創作製後1日目より、対照群1よりも投与群3の方が創面積比は小さく推移し、投与群3の方が創傷治癒が早期に進行することが分かった。

Claims (12)

  1. 乳酸菌と、酪酸菌と、糖化菌とを含むことを特徴とする創傷治癒促進組成物。
  2. 前記乳酸菌がエンテロコッカス属であることを特徴とする、請求項1記載の創傷治癒促進組成物。
  3. 前記エンテロコッカス属がエンテロコッカス・フェカリスであることを特徴とする、請求項2記載の創傷治癒促進組成物。
  4. 前記エンテロコッカス・フェカリスがエンテロコッカス・フェカリス T−110株であることを特徴とする、請求項3記載の創傷治癒促進組成物。
  5. 前記酪酸菌がクロストリウジウム・バチリカムであることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の創傷治癒促進組成物。
  6. 前記クロストリウジウム・バチリカムがクロストリウジウム・バチリカム TO−A株であることを特徴とする、請求項5記載の創傷治癒促進組成物。
  7. 前記糖化菌がバチルス・メセンテリカスであることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の創傷治癒促進組成物。
  8. 前記バチルス・メセンテリカスが、バチルス・メセンテリカス TO−A株であることを特徴とする、請求項7記載の創傷治癒促進組成物。
  9. 前記乳酸菌がエンテロコッカス・フェカリス T−110株であり、前記酪酸菌がクロストリウジウム・バチリカム TO−A株であり、前記糖化菌がバチルス・メセンテリカス TO−A株であることを特徴とする、請求項1記載の創傷治癒促進組成物。
  10. さらに食物繊維を含むことを特徴とする、請求項1〜9の何れか一項に記載の創傷治癒促進組成物。
  11. 前記食物繊維が水溶性食物繊維であることを特徴とする、請求項10記載の創傷治癒促進組成物。
  12. 経腸投与もしくは経口投与によって投与されるものであることを特徴とする、請求項1〜11の何れか一項に記載の創傷治癒促進組成物。
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