JP2017128296A - 車両バックドア - Google Patents
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Abstract
【課題】大型の補強パネルを設けることなく効率的な補強を行うことができ、重量やコストを増大させることなく荷重や振動に対する剛性を高めることが可能な車両バックドアを提供する。【解決手段】本発明にかかる車両バックドアは、インナパネルと、アウタパネルと、車体に設けられたストライカに係合するラッチと、インナパネルの上端に配置されて当該車両バックドアの開閉の中心となるヒンジと、インナパネルのラッチの取付位置近傍に配置されてラッチを支持するリンフォースとを含み、リンフォースは、側面視においてヒンジとラッチとを結ぶ直線に沿っている第1プレートと、側面視において第1プレートの下端から車両後側に延びインナパネルに固定される第2プレートと、側面視において第1プレートの上端から第2プレートに直交するように上側に延びインナパネルに固定される第3プレートとを有することを特徴とする。【選択図】図3
Description
本発明は、車両後部で開閉される車両バックドアに関するものである。
車両バックドアをはじめとする車両ドアは、ドア開閉時、特に閉時にかかる荷重や、通常走行時に車体パネルから伝播する振動が伝播する。これらの荷重や振動による騒音の発生を低減するために、車両ドアには、荷重や振動に耐えうる剛性が要求される。例えば特許文献1では、ラッチ取付部に補強プレートを配置することにより、バックドアの振動、ひいてはそれに起因する騒音の発生を抑制している。
特許文献1のように、大型の補強パネルを設ければドアパネルの補強効果は得られるが、それと引き換えに重量やコストの増加は免れない。このため、重量やコストを増大させることなく、効率的に車両ドアを補強することができる構造の開発が求められていた。
本発明は、このような課題に鑑み、大型の補強パネルを設けることなく効率的な補強を行うことができ、重量やコストを増大させることなく荷重や振動に対する剛性を高めることが可能な車両バックドアを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両バックドアの代表的な構成は、車両後部で開閉される車両バックドアにおいて、内面を構成するインナパネル、外面を構成するアウタパネルと、インナパネルの下端に取り付けられたラッチであって車体に設けられたストライカに係合するラッチと、インナパネルの上端に配置され当該車両バックドアの開閉の中心となるヒンジと、インナパネルとアウタパネルとの間であってインナパネルのラッチの取付位置近傍に配置されてラッチを支持するリンフォースとを含み、リンフォースは、側面視においてヒンジとラッチとを結ぶ直線に沿っている第1プレートと、側面視において第1プレートの下端から車両後側に延びインナパネルに固定される第2プレートと、側面視において第1プレートの上端から第2プレートに直交するように上側に延びインナパネルに固定される第3プレートとを有することを特徴とする。
上記構成では、ヒンジとラッチを結ぶ直線、すなわちヒンジに対するラッチの回転軌跡の法線に沿って第1プレートが配置されている。これにより、車両バックドア(以下、バックドアと称する)開閉時、特に閉時の回転方向の荷重が第1プレートに負荷される。そして、この第1プレートの上端および下端から第2プレートおよび第3プレートが延びていることにより、第1プレートにかかった荷重が第2プレートおよび第3プレートに分散される。したがって、荷重の集中を避けることができ、小型のリンフォースによって効率的な補強を実現することができる。
また車両走行時の振動に対しては、リンフォースの第2プレートおよび第3プレートがインナパネルに固定されていることにより、インナパネルのリンフォースが固定されている箇所では板厚が2枚相当となる。これにより、振動をより厚い板材で受けることとなるため、振動に対する剛性を高めることが可能となる。
側面視において、上記第2プレートはストライカへのラッチの係合方向に沿っているとよい。かかる構成によれば、ラッチがストライカに係合した際の荷重を、第1プレートを介して第2プレートから第3プレートに伝播することができるため、上述した効果を高めることが可能となる。
当該車両バックドアが閉位置にあるときに、側面視における第3プレートの長さは、第2プレートの長さよりも長く、第3プレートは、第3プレートの長さ方向における所定間隔をあけた複数の位置でインナパネルに固定されているとよい。このように第2プレートよりも第3プレートの長さを長くすることにより、ドア閉時に受ける荷重に対する剛性を向上させ、上述した効果を更に高めることが可能となる。また第3プレートにおいて、所定間隔をあけた複数の位置でインナパネルと固定されることにより、回転方向の荷重に対する剛性の向上を図ることができる。
上記第3プレートには、アウタパネル側に向かって膨出するビード形状が形成されているとよい。これにより、ビード形状によって第3プレートに閉断面が形成されるため、第3プレートの剛性を高まり、リンフォースにおいてより高い補強効果を得ることが可能となる。
本発明によれば、大型の補強パネルを設けることなく効率的な補強を行うことができ、重量やコストを増大させることなく荷重や振動に対する剛性を高めることが可能な車両バックドアを提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかる車両バックドア(以下、バックドア100と称する)の斜視図である。図2は、図1のバックドア100を車両前方から観察した状態を示す斜視図である。図1(a)は、バックドア100を車両後方から観察した図であり、図1(b)は、図1(a)のバックドア100からアウタパネル110を取り外した状態を示す図である。図2は、図1のバックドア100を車両前方から観察した状態を示す図である。
図1(a)に示すバックドア100は、車体(不図示)の後部に取り付けられるドアである。バックドアは、図1(a)に示すアウタパネル110によって外面が構成され、その内側に配置されるインナパネル120によって内面が構成されている(ドアパネル)。図1(b)および図2に示すように、インナパネル120の上端には、車体に対してバックドア100を回動させるヒンジ130が取り付けられている。
図3は、図2のバックドア100の模式的な断面図である。図3(a)は、バックドア100が開状態のときの断面図であり、図3(b)は、バックドア100が閉状態のときのラッチ140近傍の断面図である。図4は、図1(b)および図3(b)に示したリンフォース150の斜視図であり、図1(b)のリンフォース150近傍の拡大図である。
図3(a)に示すように、インナパネル120の下端にはラッチ140が取り付けられている。バックドア100は、車両後部において、ラッチ140がヒンジ130を回転中心(開閉の中心)とした回転軌跡L1を描くように開閉される。そして、図3(b)に示すように、ラッチ140は、バックドア100の閉状態には車体に設けられたストライカ102に係合する。
図1(b)および図4に示すように、本実施形態のバックドア100では、インナパネル120のラッチ140(図2参照)の取付位置近傍に、かかるラッチ140を支持するリンフォース150が配置される。図3(b)に示すように、リンフォース150は、車両前後方向ではインナパネル120とアウタパネル110との間に配置されている。
図3(b)に示すように、本実施形態のリンフォース150は、延びる方向が異なる3つの平板状の部材である第1プレート152、第2プレート154および第3プレート156を含んで構成される。第1プレート152は、側面視において、ヒンジ130とラッチ140とを結ぶ直線、すなわちヒンジ130に対するラッチ140の回転軌跡の法線L2(図3(a)参照)に沿って延びる部材である。第2プレート154は、側面視において、第1プレート152の下端から車両後側に延び、インナパネル120に固定される。第3プレート156は、側面視において、第1プレート152の上端から第2プレート154に直交するように上側に延び、インナパネル120に固定される。
上記構成によれば、バックドア100の開閉時、特に閉時の回転軌跡L1方向の荷重が第1プレート152に負荷されると、荷重は第2プレート154および第3プレート156を介してインナパネル120全体に分散される。これにより、ラッチ140取付位置近傍における荷重の集中を抑制することができ、効率的な補強が可能となる。
またインナパネル120では、第2プレート154および第3プレート156が固定されている領域は、インナパネル120およびリンフォース150の板厚を合わせた厚みとなる。すなわち、インナパネル120において第2プレート154および第3プレート156が固定されている領域は、他の領域よりも厚い板材で構成されているとみなすことができる。したがって、車両走行時にタイヤを通じて路面から受ける振動より厚い板材で受けることとなるため、振動に対する剛性を高めることが可能となる。
更に本実施形態では、図3(b)に示すように、側面視において、第2プレート154は、ストライカへのラッチの係合方向L3に沿っている。これにより、バックドア100の閉時にラッチ140がストライカ102に係合した際の荷重を、第1プレート152を介して第2プレート154から第3プレート156により効率的に伝播させることができる。
図5は、図4のリンフォースを様々な方向から観察した状態を示す斜視図である。図5(a)は、バックドア100が閉位置にあるときのリンフォース150を側方から観察した状態を図示していて、図5(b)は、リンフォース150を車両後方左側から観察した状態を図示している。
ここで、バックドア100では、閉時にラッチ140がストライカ102に係合すると回転軌跡L1に対して逆向きの荷重を受ける。すると、この荷重がモーメントとなり、バックドア100には、それを捩じる方向の負荷がかかってしまう。
そこで本実施形態では、図5(a)に示すように、本実施形態のバックドア100では、側面視における第3プレート156の長さL4は、第2プレート154の長さL5よりも長く設定されている。これにより、バックドア閉時に受ける荷重に対する剛性を向上させ、上述した効果を更に高めることが可能となる。
また図5(a)に示すように、リンフォース150は、第3プレート156が、その長さ方向における所定間隔をあけた複数の位置(本実施形態では2箇所の固定点P1・P2)でインナパネル120に固定されている。これにより、第3プレート156はインナパネル120に対して面接触した状態となるため、捩じれ方向の荷重に対する剛性を高めることが可能となる。
更に本実施形態では、図5(b)に示すように、第3プレート156には、アウタパネル110側に向かって膨出するビード形状158が形成されている。これにより、ビード形状158とインナパネル120によって第3プレート156に閉断面が形成される。したがって、リンフォース150においてより高い補強効果を得ることが、上述した補強効果を更に高めることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両後部で開閉される車両バックドアに利用することができる。
L1…回転軌跡、L2…法線、100…バックドア、102…ストライカ、110…アウタパネル、120…インナパネル、130…ヒンジ、140…ラッチ、150…リンフォース、152…第1プレート、154…第2プレート、156…第3プレート、158…ビード形状
Claims (4)
- 車両後部で開閉される車両バックドアにおいて、
内面を構成するインナパネル、
外面を構成するアウタパネルと、
前記インナパネルの下端に取り付けられたラッチであって車体に設けられたストライカに係合するラッチと、
前記インナパネルの上端に配置され当該車両バックドアの開閉の中心となるヒンジと、
前記インナパネルと前記アウタパネルとの間であって該インナパネルの前記ラッチの取付位置近傍に配置されて該ラッチを支持するリンフォースとを含み、
前記リンフォースは、
側面視において前記ヒンジと前記ラッチとを結ぶ直線に沿っている第1プレートと、
側面視において前記第1プレートの下端から車両後側に延び前記インナパネルに固定される第2プレートと、
側面視において前記第1プレートの上端から前記第2プレートに直交するように上側に延び前記インナパネルに固定される第3プレートとを有することを特徴とする車両バックドア。 - 側面視において、前記第2プレートは前記ストライカへの前記ラッチの係合方向に沿っていることを特徴とする請求項1に記載の車両バックドア。
- 当該車両バックドアが閉位置にあるときに、
側面視における前記第3プレートの長さは、前記第2プレートの長さよりも長く、
前記第3プレートは、前記第3プレートの長さ方向における所定間隔をあけた複数の位置で前記インナパネルに固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両バックドア。 - 前記第3プレートには、前記アウタパネル側に向かって膨出するビード形状が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両バックドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016010595A JP2017128296A (ja) | 2016-01-22 | 2016-01-22 | 車両バックドア |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016010595A JP2017128296A (ja) | 2016-01-22 | 2016-01-22 | 車両バックドア |
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JP2017128296A true JP2017128296A (ja) | 2017-07-27 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2016010595A Pending JP2017128296A (ja) | 2016-01-22 | 2016-01-22 | 車両バックドア |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022202810A1 (ja) * | 2021-03-23 | 2022-09-29 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両のテールゲート構造 |
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2016
- 2016-01-22 JP JP2016010595A patent/JP2017128296A/ja active Pending
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WO2022202810A1 (ja) * | 2021-03-23 | 2022-09-29 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両のテールゲート構造 |
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