JP2017127939A - 研削工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】構成を複雑にすることなく、砥石を保持する摺動部材の、加工対象孔の径方向に沿うスムーズな進退運動を維持できる研削工具を提供する。【解決手段】本研削工具1では、摺動部材12とスリットの内壁面(支持面)との摺動面、詳しくは、摺動部材12の側面12a、12bにDLCコーティングが施されている。これにより、摺動部材12の側面12a、12bとスリットの内壁面との間の摺動性が向上され、さらに、DLCコーティングは、撥水性にも優れているために研削カスの残存を抑制することができ、ひいては、構成を複雑にすることなく、摺動部材12の、加工対象孔の径方向に沿うスムーズな進退運動を維持することができる。【選択図】図3
Description
本発明は、加工対象孔の内壁面のホーニング加工に使用される研削工具に関するものである。
一般に、研削工具のホーンヘッドには、周方向に間隔を置いて放射状に配置される複数の砥石と、各砥石と加工対象孔の内壁面との間の接触状態を良好に維持するために、各砥石を加工対象孔の径方向に沿って進退(拡縮)させる拡縮機構とが備えられている。この拡縮機構は、円錐台状部を有し、軸方向に移動可能な拡縮用ロッドと、砥石を保持し、拡縮用ロッドの周りに周方向に間隔を置いて放射状に複数配置され、拡縮用ロッドの円錐台状部に接触して、拡縮用ロッドの軸方向への移動に伴って加工対象孔の径方向に沿って進退運動する摺動部材と、該摺動部材を加工対象孔の径方向に沿って摺動可能に挟持する支持面とを備えている。
この研削工具によるホーニング加工は、水溶性クーラントの環境下で行われており、ホーニング加工により発生した研削カスが摺動部材と支持面との間にクーラントと共に滞留する。その後、滞留したクーラントが非動作時に気化して、研削カスのみが残存するようになる。この研削カスの残存により、その状態でホーニング加工を実施しようとすると、各摺動部材が加工対象孔の径方向に沿ってスムーズに前進することができず加工に不都合を及ぼすことになる。一方、ホーニング加工の完了時においても、各摺動部材が加工対象孔の径方向に沿って完全に後退することができず、その結果、各砥石が加工対象孔の内壁面に接触した状態であるために、ホーンヘッドを加工対象孔から抜き取る動作時に、加工対象孔の内壁面が各砥石により損傷する等の不具合が発生することになる。
上述した問題を解決すべく提案された特許文献1には、研削工具内に流路を設け、該流路に洗浄液を流すことにより、内部に堆積した切粉や剥離砥粒等を外部に排出する研削工具が開示されている。
しかしながら、特許文献1に係る研削工具では、研削工具内に流路を設ける必要があり、しかも、この流路に洗浄液を送入する送入装置をも備える必要があり、研削工具の製造コストが高くなり採用することが困難となる。要するに、特許文献1に係る研削工具では、切粉や剥離砥粒等を外部に排出するための構成が複雑化して、製造コストが高くなる虞があり採用することが困難となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、構成を複雑にすることなく、砥石を保持する摺動部材の、加工対象孔の径方向に沿うスムーズな進退運動を維持できる研磨工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ホーンヘッドの支持面によって摺動可能に支持された、砥石を保持する摺動部材を、加工対象孔の内壁面に向かって前進させてホーニング加工を行う研削工具であって、前記摺動部材と前記支持面との摺動面にDLCコーティングが施されることを特徴とするものである。
なお、摺動部材は、ホーンヘッドを構成する円筒状のハウジングの周壁部に形成されたスリット内に支持されており、前記支持面は、スリットの内壁面、具体的には、スリットの軸方向に沿う一対の内壁面、及び周方向に沿う一対の内壁面に相当する。
また、DLCコーティングは、摺動部材と支持面との摺動面として、摺動部材側の摺動面にコーティングしてもよいし、支持面側の摺動面にコーティングしてもよい。
なお、摺動部材は、ホーンヘッドを構成する円筒状のハウジングの周壁部に形成されたスリット内に支持されており、前記支持面は、スリットの内壁面、具体的には、スリットの軸方向に沿う一対の内壁面、及び周方向に沿う一対の内壁面に相当する。
また、DLCコーティングは、摺動部材と支持面との摺動面として、摺動部材側の摺動面にコーティングしてもよいし、支持面側の摺動面にコーティングしてもよい。
請求項1の発明によれば、摺動部材と支持面との摺動面にDLCコーティングが施されるので、摺動部材と支持面との間の摺動性が向上され(低摩擦)、さらに、DLCコーティングは、撥水性にも優れているために、摺動部材と支持面との間の研削カスが水溶性クーラントと共に排出され易くなり、研削カスの残存を抑制することができる。これにより、本研削工具においては、構成を複雑にすることなく、摺動部材の、加工対象孔の径方向に沿うスムーズな進退運動を維持することができる。しかも、DLCコーティングは、耐摩耗性及び低相手攻撃性に対しても優れているので、本研削工具の寿命を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る研削工具1は、図1に示すように、加工対象孔5(例えば、シリンダブロックのボア)の内壁面6をホーニング加工するものである。本研削工具1は、周方向に間隔を置いて放射状に配置される複数の砥石2と、各砥石2と加工対象孔5の内壁面6との間の接触状態を良好に維持するために、各砥石2を加工対象孔5の径方向に沿って進退運動させる拡縮機構3と、該拡縮機構3を収容する円筒状のハウジング4とを有するホーンヘッド10を備えている。なお、このホーンヘッド10には、該ホーンヘッド10を昇降させる昇降用モータ(図示略)を含む昇降装置(図示略)が連結される。また、このホーンヘッド10には、該ホーンヘッド10を回転させる回転用モータ(図示略)が連結される。
本発明の実施形態に係る研削工具1は、図1に示すように、加工対象孔5(例えば、シリンダブロックのボア)の内壁面6をホーニング加工するものである。本研削工具1は、周方向に間隔を置いて放射状に配置される複数の砥石2と、各砥石2と加工対象孔5の内壁面6との間の接触状態を良好に維持するために、各砥石2を加工対象孔5の径方向に沿って進退運動させる拡縮機構3と、該拡縮機構3を収容する円筒状のハウジング4とを有するホーンヘッド10を備えている。なお、このホーンヘッド10には、該ホーンヘッド10を昇降させる昇降用モータ(図示略)を含む昇降装置(図示略)が連結される。また、このホーンヘッド10には、該ホーンヘッド10を回転させる回転用モータ(図示略)が連結される。
拡縮機構3は、第1及び第2円錐台状部21b、22bを有し、軸方向に移動自在に支持される拡縮用ロッド11と、砥石2を保持して、ハウジング4の各スリット17内にそれぞれ配置され、拡縮用ロッド11の第1及び第2円錐台状部21b、22bに接触して、拡縮用ロッド11の軸方向への移動に伴ってスリット17内を加工対象孔5の径方向に沿って進退運動する摺動部材12とを備えている。
図1及び図2に示すように、ハウジング4は、拡縮機構3を収容するべく円筒状に形成される。ハウジング4は、小径ハウジング15及び大径ハウジング16が軸方向に沿って一体的に接続されて構成される。大径ハウジング16がホーンヘッド10の先端側(図2の下端側)に位置する。大径ハウジング16の周壁部には、周方向に間隔を置いて放射状に複数のスリット17が形成される。各スリット17は軸方向に長く形成される。これらスリット17内に摺動部材12が加工対象孔5の径方向に沿って進退自在(摺動自在)に支持される。また、ハウジング4の大径ハウジング16の外壁面における軸方向両端部には、後述する第1リング31を収容すべく環状に延びる第1環状溝部19と、後述する第2リング32を収容すべく環状に延びる第2環状溝部20とがそれぞれ形成される。これら第1及び第2環状溝部19、20は、各スリット17と交差するように形成される。
拡縮用ロッド11は、ハウジング4と同心状に該ハウジング4に対して軸方向に移動自在に支持される。該拡縮用ロッド11は、該拡縮用ロッド11を軸方向に沿って移動させる、拡縮用モータ(図示略)を含む回転直動機構(図示略)に連結される。拡縮用ロッド11には、第1及び第2拡縮用コマ21、22が軸方向に沿って間隔を置いて一体的にそれぞれ形成される。第1拡縮用コマ21は、第1円柱状部21aと第1円錐台状部21bとが一体的に接続されて構成される。第1円錐台状部21bがホーンヘッド10の先端側(図2の下端側)に位置する。一方、第2拡縮用コマ22も、第2円柱状部22aと第2円錐台状部22bとが一体的に接続されて構成される。第2円錐台状部22bがホーンヘッド10の先端側(図2の下端側)に位置する。第1拡縮用コマ21の第1円柱状部21aと、第2拡縮用コマ22の第2円柱状部22aとは、同じ外径を有している。第1拡縮用コマ21の第1円錐台状部21bと、第2拡縮用コマ22の第2円錐台状部22bとは、ホーンヘッド10の先端(図2において下端)に向かって先細りとなるようにそれぞれ形成される。第1円錐台状部21bのテーパ面の軸方向に対する傾斜角度と、第2円錐台状部22bのテーパ面の軸方向に対する傾斜角度とは同一である。
なお、本実施形態では、拡縮ロッド11に、2つの拡縮用コマ21、22を一体的に設けているが、1つの拡縮用コマを一体的に設けてもよい。
なお、本実施形態では、拡縮ロッド11に、2つの拡縮用コマ21、22を一体的に設けているが、1つの拡縮用コマを一体的に設けてもよい。
図1〜図3に示すように、摺動部材12は、板状で軸方向に沿う縦長のコ字状に形成される。該摺動部材12の厚さ寸法は、ハウジング4に設けたスリット17の幅寸法に略一致する。摺動部材12の軸方向に沿う高さ寸法は、ハウジング4に設けたスリット17の高さ寸法に略一致する。その結果、摺動部材12は、ハウジング4のスリット17の内壁面18、すなわち、軸方向に沿う一対の内壁面18a、18a(図1(b)参照)及び周方向に沿う一対の内壁面18b、18b(図1(b)参照)より支持される。摺動部材12の、加工対象孔5の内壁面6と対向する一側面に、軸方向に延びる細長い板状の砥石2が固着される。一方、摺動部材12の、砥石2と反対側の他側面には、第1テーパ部25と第2テーパ部26とが軸方向に沿って間隔を置いて一体的に形成される。摺動部材12の、第1テーパ部25と第2テーパ部26との間の部位は、その幅寸法(短手側寸法)が小さくなるように凹設される。これら第1及び第2テーパ部25、26は、拡縮用ロッド11に設けた第1及び第2拡縮用コマ21、22の第1及び第2円錐台状部21b、22bに対応する位置に形成される。
第1及び第2テーパ部25、26は、いずれも、ホーンヘッド10の先端(図2において下端)に向かって漸次その摺動部材12の幅寸法(短手側寸法)が大きくなる傾斜面25a、26bを有している。第1及び第2テーパ部25、26の傾斜面25a、26aの軸方向に対する傾斜角度は同一であり、拡縮用ロッド11の第1及び第2円錐台状部21b、22bのテーパ面の軸方向に対する傾斜角度と同一である。第1及び第2テーパ部25、26は、図3(a)、(c)に示すように、摺動部材12の傾斜面25a、26a(砥石2側と反対側の他側面)に向かってその厚みが漸次薄くなるように形成される。また、摺動部材12の一側面(砥石2側)で、その軸方向両端部には、第1及び第2溝部28、29がそれぞれ形成される。各摺動部材12の第1溝部28に伸縮自在の第1リング31が巻回される。一方、各摺動部材12の第2溝部29に伸縮自在の第2リング32が巻回される。
図3に示すように、摺動部材12の表面の略全域(コーティング加工時に摺動部材12を把持する部位を除く)にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングが施されている(図3の黒塗部分)。このDLCコーティングは、ダイヤモンド結合とグラファイト結合を併せ持つ構造を有し、高硬度、摺動性(低摩擦)、耐摩耗性、低相手攻撃性及び撥水性等に優れた特長を兼ね備えている。DLCコーティングは、1000〜8000の硬度(Hv)を有するものが採用される。DLCコーティングの膜厚は、0.1〜20μmの所定値に設定される。DLCコーティングの色調は、黒色等が採用される。DLCコーティングの色調を目視することにより、再処理の要否を容易に判断することが可能になる。DLCコーティングにより、摺動部材12の側面12a、12bの面粗度を所定値(例えば、面粗度Raを0.2μm以下)に設定することができる。
そして、図1及び図2に示すように、ハウジング4内に拡縮用ロッド11をハウジング4に対して同心状に配置して、ハウジング4の各スリット17内に外方に砥石2が配置されるように摺動部材12をそれぞれ挿入する。その結果、各摺動部材12は、各スリット17の、軸方向に沿う一対の内壁面18a、18a及び周方向に沿う一対の内壁面18b、18bより支持され、各スリット17内で軸方向及び周方向への移動が規制される。この時、拡縮用ロッド11の第1拡縮用コマ21を構成する第1円錐台状部21bのテーパ面に、各摺動部材12の第1テーパ部25の傾斜面25aを当接させると共に、第2拡縮用コマ22を構成する第2円錐台状部22bのテーパ面に、各摺動部材12の第2テーパ部26の傾斜面26aを当接させる。さらに、各摺動部材12の第1溝部28に第1リング31を巻回して、各摺動部材12の第2溝部29に第2リング32を巻回する。これら第1及び第2リング31、32の付勢力により、各摺動部材12はハウジング4の内方に向かって付勢され、各摺動部材12の第1テーパ部25の傾斜面25aが、第1拡縮用コマ21を構成する第1円錐台状部21bのテーパ面に密着すると共に、各摺動部材12の第2テーパ部26の傾斜面26aが、第2拡縮用コマ22を構成する第2円錐台状部22bのテーパ面に密着する。
以上のように構成した、研削工具1のホーンヘッド10において、拡縮用モータを駆動させ、拡縮用ロッド11を軸方向に移動させると、拡縮用ロッド11の第1拡縮用コマ21を構成する第1円錐台状部21bのテーパ面が、各摺動部材12の第1テーパ部25の傾斜面25aに対して摺動すると共に、第2拡縮用コマ22を構成する第2円錐台状部22bのテーパ面が、各摺動部材12の第2テーパ部26の傾斜面26aに対して摺動する。そして、各摺動部材12は、その、加工対象孔5の軸方向に沿う両側面12a、12a及び加工対象孔5の周方向に沿う両側面12b、12bが、ハウジング4の各スリット17の、軸方向に沿う一対の内壁面18a、18a及び周方向に沿う一対の内壁面18b、18bに対して摺動しながら、加工対象孔5の径方向に沿って前進又は後退する。
なお、ハウジング4のスリット17の内壁面18、すなわち、軸方向に沿う一対の内壁面18a、18a及び周方向に沿う一対の内壁面18b、18bが、摺動部材12を加工対象孔5の径方向に沿って摺動可能に支持する支持面に相当する。
また、本実施形態に係る研削工具1には、ホーニング加工時、各砥石2と加工対象孔5の内壁面6との接触圧を検出するための接触圧検出手段(図示略)と、ホーニング加工時、加工対象孔5の内径を検出する内径検出手段(図示略)とが備えられており、接触圧検出手段からの検出信号と、内径検出手段からの検出信号とに基づいて、拡縮用モータの駆動、すなわち各砥石2の加工対象孔5の径方向に沿う前進運動(拡縮用ロッド11の軸方向への移動)を制御するように構成される。
次に、本発明の実施形態に係る研削工具1の作用を説明する。
まず、本研削工具1のホーンヘッド10を、各摺動部材12を最も後退させた状態で、昇降装置の駆動により加工対象孔5内に挿入する。
次に、回転用モータ及び昇降装置を駆動させて、ホーンヘッド10を高速回転させると共に、軸方向に沿って往復運動させながら、拡縮用モータを駆動させ、拡縮用ロッド11を軸方向に沿って前進させることで、各摺動部材12を、第1及び第2リング31、32の付勢力に対抗しつつ、ハウジング4の各スリット17内を加工対象孔5の径方向に沿って前進させる。そして、各砥石2により、加工対象孔5の内壁面6を、その内径が所定値に到達するまでホーニング加工を行う。このホーニング加工時、上述したように、接触圧検出手段からの検出信号と、内径検出手段からの検出信号とに基づいて、拡縮用モータの駆動、すなわち各砥石2の前進運動(拡縮用ロッド11の移動)を制御するようにしている。また、各砥石2と、加工対象孔5の内壁面6との間の接触状態を所定条件にて維持できるように、拡縮用モータの駆動を制御するようにしている。
まず、本研削工具1のホーンヘッド10を、各摺動部材12を最も後退させた状態で、昇降装置の駆動により加工対象孔5内に挿入する。
次に、回転用モータ及び昇降装置を駆動させて、ホーンヘッド10を高速回転させると共に、軸方向に沿って往復運動させながら、拡縮用モータを駆動させ、拡縮用ロッド11を軸方向に沿って前進させることで、各摺動部材12を、第1及び第2リング31、32の付勢力に対抗しつつ、ハウジング4の各スリット17内を加工対象孔5の径方向に沿って前進させる。そして、各砥石2により、加工対象孔5の内壁面6を、その内径が所定値に到達するまでホーニング加工を行う。このホーニング加工時、上述したように、接触圧検出手段からの検出信号と、内径検出手段からの検出信号とに基づいて、拡縮用モータの駆動、すなわち各砥石2の前進運動(拡縮用ロッド11の移動)を制御するようにしている。また、各砥石2と、加工対象孔5の内壁面6との間の接触状態を所定条件にて維持できるように、拡縮用モータの駆動を制御するようにしている。
次に、ホーニング加工が完了すると、拡縮用ロッド11を軸方向に沿って後退させることで、第1及び第2リング31、32の付勢力により、各摺動部材12を、ハウジング4の各スリット17内を加工対象孔5の径方向に沿って最大限後退させる。その後、昇降装置の駆動により、ホーンヘッド10を加工対象孔5内から抜き取り、次の加工対象孔5のホーニング加工が開始される。
このホーニング加工時、拡縮ロッド11の軸方向に沿う移動により、拡縮ロッド11の第1拡縮用コマ21を構成する第1円錐台状部21bのテーパ面が、各摺動部材12の第1テーパ部25の傾斜面25aに対して摺動すると共に、第2拡縮用コマ22を構成する第2円錐台状部22bのテーパ面が、各摺動部材12の第2テーパ部26の傾斜面26aに対して摺動するようになるが、各摺動部材12の第1及び第2テーパ部25、26の傾斜面25a、26aには、DLCコーティングが施されているので、各摺動部材12の第1及び第2テーパ部25、26の傾斜面25a、26aと、拡縮ロッド11の第1及び第2円錐台状部21b、22bの各テーパ面との間の摺動性が向上される。
さらに、ホーニング加工時、各摺動部材12の、加工対象孔5の軸方向に沿う両側面12a、12a、及び加工対象孔5の周方向に沿う両側面12b、12bが、ハウジング4の各スリット17の内壁面18、すなわち、軸方向に沿う一対の内壁面18a、18a及び周方向に沿う一対の内壁面18b、18bに対して摺動しながら、各摺動部材12が加工対象孔5の径方向に沿って進退運動するが、各摺動部材12の、加工対象孔5の軸方向に沿う両側面12a、12a、及び加工対象孔5の周方向に沿う両側面12b、12bにはDLCコーティングが施されているので、各摺動部材12の側面12a、12bと各スリット17の内壁面18との間の摺動性が向上され、しかも、DLCコーティングは、撥水性にも優れており、各摺動部材12の側面12a、12bと各スリット17の内壁面18との間から水溶性クーラントと共に研削カスが排出され易くなるために、該研削カスの残存を抑制することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る研削工具1では、摺動部材12とハウジング4のスリット17の内壁面18との摺動面、詳しくは、摺動部材12の、ハウジング4のスリット17の軸方向に沿う一対の内壁面(支持面)18a、18aが接触する、加工対象孔5の軸方向に沿う両側面12a、12a、及びスリット17の周方向に沿う一対の内壁面(支持面)18b、18bが接触する、加工対象孔5の周方向に沿う両側面12b、12bにDLCコーティングが施されているので、ホーニング加工時、各摺動部材12が、ハウジング4の各スリット17の内壁面18に対して摺動しながら、加工対象孔5の径方向に沿って進退運動する際、各摺動部材12の側面12a、12bと各スリット17の内壁面(支持面)18との間の摺動性が向上され、しかも、DLCコーティングは、撥水性にも優れているために研削カスの残存を抑制することができる。これにより、本研削工具1の構成を複雑にすることなく、各摺動部材12の、加工対象孔5の径方向に沿うスムーズな進退運動を維持することができる。さらに、DLCコーティングは、耐摩耗性及び低相手攻撃性に対しても優れているので、本研削工具1の寿命を向上させることができる。
また、本実施形態に係る研削工具1では、摺動部材12の表面の略全域にDLCコーティングを施されているので、拡縮用ロッド11の第1及び第2円錐台状部21b、22bの各テーパ面と、各摺動部材12の第1及び第2テーパ部25、26の傾斜面25a、26aとの間の摺動性を向上させることができる。また、摺動部材12の表面の略全域にDLCコーティングを施すことにより、ホーニング加工時の水溶性クーラントの環境下においても、摺動部材12の腐食を抑制することができ、本研削工具1の寿命をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態に係る研削工具1では、摺動部材12とハウジング4のスリット17の内壁面18との摺動面、詳しくは、摺動部材12の、加工対象孔5の軸方向に沿う両側面12a、12a、及び加工対象孔5の周方向に沿う両側面12b、12bにDLCコーティングが施されているが、ハウジング4のスリット17の内壁面18、詳しくは、軸方向に沿う一対の内壁面18a、18a、及び周方向に沿う一対の内壁面18b、18bにDLCコーティングを施してもよい。
また、本実施形態に係る研削工具1では、摺動部材12の表面の略全域にDLCコーティングが施されているが、摺動部材12の、少なくとも、加工対象孔5の軸方向に沿う両側面12a、12a、及び加工対象孔5の周方向に沿う両側面12b、12bに限定してDLCコーティングを施すように構成してもよい。
1 研削工具,2 砥石,5 加工対象孔,6 内壁面,10 ホーンヘッド,12 摺動部材,12a、12b 側面,17 スリット,18 内壁面(支持面),18a 内壁面(軸方向に沿う内壁面),18b 内壁面(周方向に沿う内壁面),
Claims (1)
- ホーンヘッドの支持面によって摺動可能に支持された、砥石を保持する摺動部材を、加工対象孔の内壁面に向かって前進させてホーニング加工を行う研削工具であって、
前記摺動部材と前記支持面との摺動面にDLCコーティングが施されることを特徴とする研削工具。
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