JP2017127398A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】心拍等を精度をよく計測することができる情報処理装置を提供する。【解決手段】人体の動きの計測を行う計測装置と接続する情報処理装置が、計測による結果を示す第1計測データを計測装置から取得し、第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を推定し、計測による結果を示す第2計測データを計測装置から取得し、第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、ビタビアルゴリズムに基づいて、基準ピーク間隔と、複数のピークによるピーク間隔の差の和が最小となるピークの組み合わせを特定する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、いわゆるドップラーレーダ(Doppler radar)及びウェーブレット変換(Wavelet Transform)を用いて、心拍等を計測する方法が知られている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2)。
Jingyu Wang他、「1−D Microwave Imaging of Human Cardiac Motion:An Ab−Initio Investigation」、IEEE TRANSACTIONS ON MICROWAVE THEORY AND TECHNIQUES,VOL.61,NO.5、MAY 2013 A.Tariq他、「Vital signs detection using Doppler radar and Continuous Wavelet Transform」、the 5th European Conference on Antennas and Propagation、2011
しかしながら、従来の方法では、ウェーブレット周波数スペクトルに表れるピークに基づき心拍等を検出していたが、計測の精度が劣化する場合がある。
本発明の1つの側面は、心拍等の計測の精度をよくすることを目的とする。
一態様における、人体の動きの計測を行う計測装置と接続する情報処理装置は、前記計測による結果を示す第1計測データを前記計測装置から取得する第1取得部と、前記第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を推定する推定部と、前記計測による結果を示す第2計測データを前記計測装置から取得する第2取得部と、前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、ビタビアルゴリズムに基づいて、前記基準ピーク間隔と、前記複数のピークによるピーク間隔の差の和が最小となるピークの組み合わせを特定する特定部とを含むことを特徴とする。
また、一態様における、人体の動きの計測を行う計測装置と接続する情報処理装置は、前記第2計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を計測する計測部と、前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、前記基準ピーク間隔によって定まる前記確率密度関数に基づく探索範囲にピークが存在するそれぞれの確率の和が最大となるピークの組み合わせを特定する特定部とを含むことを特徴とする。
心拍等の計測の精度をよくすることができる。
本発明の一実施形態に係る全体構成の一例を説明する概念図である。 本発明の一実施形態に係るドップラーレーダの一例を説明する概念図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態に係るマザーウェーブレットに関する処理の一例を説明する概念図である。 本発明の一実施形態に係る心拍数の計算の一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置による全体処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置による多項式近似処理の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置による多項式近似処理によって呼吸成分の影響を減らした波形の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置によるピークの組み合わせを特定する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る第3波形の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るビタビアルゴリズムによってピークの組み合わせを特定する方法の一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るブランチメトリックを計算する式の一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るブランチメトリックの一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るパスメトリックを計算する式の一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る実験の実験緒元を説明する表である。 本発明の一実施形態に係る実験結果の一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を説明する機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る情報処理装置による全体処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る4つの確率密度関数の例を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態において生成される確率密度関数の例を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る実験結果の一例を説明する図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を説明する機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
<全体構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係る全体構成の一例を説明する概念図である。
以下、図示する情報処理システム1を例に説明する。この例では、情報処理システム1は、PC(Personal Computer)10と、アンプ11と、ドップラーレーダ12とを有する。
情報処理装置は、例えばPC10である。以下、PC10を例に説明する。また、計測装置は、例えばドップラーレーダ12である。以下、ドップラーレーダ12を例に説明する。
図示するように、この例では、PC10は、アンプ11に接続される。また、アンプ11は、フィルタ13に接続される。さらに、フィルタ13は、ドップラーレーダ12に接続される。そして、PC10は、アンプ11及びフィルタ13を介して、ドップラーレーダ12から計測データを取得する。すなわち、計測データは、波形を示すデータである。次に、PC10は、取得される計測データに基づいて被験者2の心拍、呼吸及び体の動き等の体動を解析し、心拍数等の人体の動きを計測する。以下、人体の動きのうち、心拍数を計測する場合を例に説明する。
アンプ11及びフィルタ13は、ドップラーレーダ12が出力した信号をそれぞれ前処理する。
なお、フィルタ13で行われる前処理は、例えば、ハイパスフィルタ(High−pass filter)、ローパスフィルタ(Low−pass filter)又はバンドパス(Band−pass filter)等のフィルタリングである。
フィルタには、心拍を精度よく計測できるようにするため、0Hz乃至10Hzの周波数を取り出す設定がされるのが望ましい。さらに、フィルタには、心拍をより精度よく計測できるようにするため、0.016Hz乃至7.0Hzの周波数を取り出す設定がされるのがより望ましい。すなわち、フィルタには、例えば、ハイパスフィルタのカットオフ周波数が0.016Hz、かつ、ローパスフィルタのカットオフ周波数が7.0Hzとする設定等がされる。
このように、フィルタは、ドップラーレーダ12が出力した信号を後段のPC10が処理しやすくするため、ノイズを減少させる処理等を行う。なお、フィルタ処理は、ハードウェアで実現される、ソフトウェアによる処理によって実現される又は両方であってもよい。
アンプ11は、信号を増幅させる処理を行う。また、アンプ11には、心拍をより精度よく計測するため、ドップラーレーダ12の仕様等に応じて、出力が数ボルト程度になるように、増幅度が設定されるのが望ましい。
ドップラーレーダ12は、入力される信号に基づいて、計測対象の位置及び速度等を計測する計測装置である。まず、ドップラーレーダ12は、信号を発信する。次に、発信される信号は、被験者2で反射し、反射した信号は、ドップラーレーダ12に受信される。続いて、ドップラーレーダ12は、発信した信号と、受信した信号とを比較する。ここで、発信した信号及び受信した信号は、いわゆるドップラー効果によって周波数が異なる信号となる。そこで、ドップラーレーダ12は、比較結果である周波数の差に基づいて、被験者2の位置又は速度等を計測し、計測結果を示すデータを生成する。なお、データは、例えば、信号で出力される。
なお、全体構成は、図示する構成に限られない。例えば、全体構成は、PC10、アンプ11及びドップラーレーダ12は、一体となった一装置であってもよい。
<ドップラーレーダの例>
図2は、本発明の一実施形態に係るドップラーレーダの一例を説明する概念図である。
ドップラーレーダ12は、例えば、図2に示す装置である。具体的には、ドップラーレーダ12は、ソース(Source)12Sと、発信器12Txと、受信器12Rxと、ミキサー(Mixer)12Mとを有する。また、ドップラーレーダ12は、受信器12Rxが受信するデータのノイズを減らす等の処理を行う調整器12LNA(Low Noise Amplifier)を有する。
ソース12Sは、発信器12Txが発信する信号を生成する発信源である。
発信器12Txは、被験者2に対して信号を発信する。なお、発信する信号は、時間tに係る関数Tx(t)で示せ、例えば、下記(1)式のように示せる。
Figure 2017127398

上記(1)式では、ωは、発信する信号の角周波数である。
ここで、被験者2、すなわち、発信された信号の反射面は、時間tにおいて、x(t)の変位である場合とする。この例では、被験者2の変位であるx(t)は、例えば、下記(2)式のように示せる。
Figure 2017127398

上記(2)式では、「m」は、変位の振幅を示す定数である。また、上記(2)式では、「ω」は、被験者2の動きによってシフトする角速度である。
受信器12Rxは、発信器12Txによって発信され、被験者2で反射する信号を受信する。また、受信する信号は、時間tに係る関数Rx(t)で示せ、例えば、下記(3)式のように示せる。
Figure 2017127398

上記(3)式では、「d」は、被験者2と、ドップラーレーダ12との距離である。また、「λ」は、信号の波長である。
ドップラーレーダ12は、上記(1)式で示す発信信号の関数Tx(t)と、上記(3)式で示す受信信号の関数R(t)とをミキシングして、ドップラー信号を生成する。なお、ドップラー信号は、時間tに係る関数B(t)で示すと、下記(4)式のように示せる。
Figure 2017127398

ここで、ドップラー信号の角周波数を「ω」とすると、ドップラー信号の角周波数ωは、下記(5)式のように示せる。
Figure 2017127398

また、上記(4)及び上記(5)式における位相θは、下記(6)式のように示せる。
Figure 2017127398

上記(6)式では、「θ」は、被験者2、すなわち、反射面での位相変位である。
次に、ドップラーレーダ12は、発信した信号と、受信した信号との比較結果、すなわち、上記の式による計算結果に基づいて、被験者2の位置及び速度を示す信号を出力する。
<情報処理装置のハードウェア構成例>
図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。例えば、PC10は、CPU(Central Processing Unit)10H1と、記憶装置10H2と、入力装置10H3と、出力装置10H4と、入力I/F(Interface)10H5とを有する。なお、PC10が有する各ハードウェアは、バス(Bus)10H6で接続され、各ハードウェアの間では、バス10H6を介して、データ等が相互に送受信される。
CPU10H1は、PC10が有するハードウェアを制御する制御装置及び各種処理を実現するための演算を行う演算装置である。
記憶装置10H2は、例えば、主記憶装置及び補助記憶装置等である。具体的には、主記憶装置は、例えば、メモリ等である。また、補助記憶装置は、例えば、ハードディスク等である。そして、記憶装置10H2は、PC10が用いる中間データを含むデータ及び各種処理及び制御に用いるプログラム等を記憶する。
入力装置10H3は、ユーザの操作によって、計算に必要なパラメータ及び命令をPC10に入力するための装置である。具体的には、入力装置10H3は、例えば、キーボード、マウス及びドライバ等である。
出力装置10H4は、PC10による各種処理結果及び計算結果をユーザ等に出力するための装置である。具体的には、出力装置10H4は、例えば、ディスプレイ等である。
入力I/F10H5は、計測装置等の外部装置と接続し、データ等を送受信するためのインタフェースである。例えば、入力I/F10H5は、コネクタ又はアンテナ等である。すなわち、入力I/F10H5は、ネットワーク、無線又はケーブル等を介して、外部装置とデータを送受信する。
なお、ハードウェア構成は、図示する構成に限られない。例えば、PC10は、処理を並列、分散又は冗長して行うため、更に演算装置又は記憶装置等を有してもよい。また、PC10は、演算、制御及び記憶を並列、分散又は冗長して行うため、他の装置とネットワーク又はケーブルを介して接続される情報処理システムでもよい。すなわち、1以上の情報処理装置を有する情報処理システムによって、本発明は実現されてもよい。
このようにして、PC10は、ドップラーレーダ等の計測装置から計測結果である心拍の波形を示す計測データを取得する。なお、計測データは、リアルタイムで随時取得されてもよいし、ある期間分の計測結果をドップラーレーダが記憶して、その後まとめて取得されてもよい。
次に、PC10は、取得される計測データから心拍のピークを検出する。心拍の検出方法は、例えば、ウェーブレット変換及びマザーウェーブレットに基づく処理、又は多項式近似処理等で実現される。まず、ウェーブレット変換及びマザーウェーブレットに基づく処理を用いる例を説明する。
<ウェーブレット変換及びマザーウェーブレットに基づく処理例>
PC10は、アンプ11(図1参照)を介して、ドップラーレーダ12から取得されるデータに対してウェーブレット変換を行う。
ウェーブレット変換は、あらかじめ定める所定の波形を用いて行う。なお、以下の説明では、あらかじめ定める所定の波形を「マザーウェーブレット」という。
マザーウェーブレットを用いる処理は、対象となる波形に対して、マザーウェーブレットを当てはめ、当てはめの結果、一致度を計算する処理である。例えば、当てはめは、マザーウェーブレットを変換対象の波形に時間軸上で移動させながら行う。なお、当てはめの際、マザーウェーブレットは、拡大又は縮小される。
図4は、本発明の一実施形態に係るマザーウェーブレットに関する処理の一例を説明する概念図である。
図4(a)は、本発明の一実施形態に係るマザーウェーブレットの一例を説明する図である。
マザーウェーブレットは、例えば、図示するマザーウェーブレット3Aである。なお、マザーウェーブレット3Aは、いわゆるMorletウェーブレットである。
Morletウェーブレットは、例えば、時間領域において、下記(7)式に示す関数Ψ(η)で示せる波形である。
Figure 2017127398

上記(7)式では、「m」は、ウェーブ数である。また、上記(7)式では、「η」は、非次元パラメータである。
なお、マザーウェーブレットは、Morletウェーブレットに限られない。例えば、マザーウェーブレットは、Mexican hat、Daubechies又はSymlet等でもよい。
なお、心拍を計測する場合には、マザーウェーブレットは、心拍のタイミングを精度よく抽出できるMorletウェーブレットが望ましい。以下、Morletウェーブレットであるマザーウェーブレット3Aが用いられる例で説明する。
PC10は、変換対象の波形に当てはめるため、マザーウェーブレット3Aを拡大又は縮小する処理を行う。
図4(b)は、本発明の一実施形態に係る縮小されたマザーウェーブレットの一例を説明する図である。
PC10は、図4(a)に示すマザーウェーブレット3Aを縮小する処理を行い、例えば、図示するような縮小されたマザーウェーブレット3Bを生成する処理を行う。
図4(c)は、本発明の一実施形態に係る拡大されたマザーウェーブレットの一例を説明する図である。
PC10は、図4(a)のマザーウェーブレット3Aを拡大する処理を行い、例えば、図示するような拡大されたマザーウェーブレット3Cを生成する処理を行う。
スケールファクタ(以下「SF」という。)は、拡大及び縮小の処理における拡大縮小率である。
縮小されたマザーウェーブレット3Bは、PCによって、図4(a)に示すマザーウェーブレット3Aを図4(b)に図示するように時間軸方向へ縮小して生成される。このように、縮小が行われる場合では、SFは、例えば、「SF=0.5」等のように、SFは、「1.0」より小さい値となる。
拡大されたマザーウェーブレット3Cは、PCによって、図4(a)に示すマザーウェーブレット3Aを図4(c)に図示するように時間軸方向へ拡大して生成される。このように、拡大が行われる場合では、SFは、例えば、「SF=2.0」等のように、SFは、「1.0」より大きい値となる。
図4(d)は、本発明の一実施形態に係る解析対象となる波形の一例を説明する図である。
図4(d)で示す波形は、アンプ11(図1参照)及びフィルタ13(図1参照)を介して、ドップラーレーダ12(図1参照)からPC10(図1参照)が取得するデータが示す波形の例である。
PC10は、図4(d)で示す波形の解析を図4(a)に示すマザーウェーブレット3A等を当てはめて行う。
図4(d)で示す波形が上記(2)式で示す関数x(t)である場合には、解析の結果であるx(t)に対する一致度は、下記(8)式のウェーブレット係数CWTで示せる。
Figure 2017127398

上記(8)式では、「a」は、0より大きい値であり、図4で説明するSFである。また、上記(8)式では、「τ」は、時間遅延である。さらに、(8)式では、関数hは、インパルス応答である。さらにまた、上記(8)式では、「*」は、複素共役を示す。
PC10(図1参照)は、事前学習の処理によってSFを決定する。
事前学習の処理は、図2に示す被験者2の動作が少ない状態で、計測データを取得する処理である。なお、動作が少ない状態は、例えば、図2の被験者2が20秒間程度安静にしている状態等である。
基準データは、心拍計測においてノイズの少ない状態で、ドップラーレーダ12(図1参照)に計測された計測データである。なお、心拍計測におけるノイズは、計測の対象である心拍以外の被験者の動作である。例えば、ノイズは、被験者の腕の動き又は呼吸等である。すなわち、基準データは、被験者の動作が少ない状態で取得される計測データである。以下、動作が少ない状態で取得される計測データを例に説明する。
PC10は、事前学習の処理で計測データを取得し、取得される計測データに基づいて、図4で説明する計算等によって、SFを計算する。このように、被験者2の体動が少ない状態での計測データ4によって、SFが決定されると、PC10は、心拍等を検出しやすくすることができる。
図5は、本発明の一実施形態に係る心拍数の計算の一例を説明するための図である。
情報処理システム1は、作業等を行っている被験者2(図2参照)の計測を行う。まず、計測によって、PC10は、作業等を行っている場合の計測データ4を取得する。PC10は、事前学習の処理で決定したSFに基づいて計測データ4をウェーブレット変換し、解析を行う。
図5は、計測データ4を事前学習の処理で決定したSFに基づいて計測データ4をウェーブレット変換して解析した解析結果の一例である。
図示する波形を示す計測データ4が取得された場合には、PC10(図1参照)は、ウェーブレット変換及び事前学習の処理で決定したSFに基づいて解析することによって、例えば、頂点P1、頂点P2及び頂点P3等の極大となる点を検出することができる。
<多項式近似処理を用いる全体処理例>
図6は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置による全体処理の一例を示すフローチャートである。図示する処理では、PCが計測データを取得し、上記のウェーブレット変換及びマザーウェーブレットに基づく処理に代えて、多項式近似処理を行う例を説明する。
ステップS01では、PCは、第1計測データを取得する。すなわち、ステップS01では、PCは、心拍を含む波形を示すデータを計測装置から取得する。なお、ステップS01は、リアルタイムに行われてもよく、一方で、ステップS01は、複数のデータをまとめて取得するように行われてもよい。
ステップS02では、PCは、ローパスフィルタ処理を行う。すなわち、ステップS02では、PCは、第1計測データに含まれる体動を示す成分を減衰させる処理を行う。なお、体動は、高周波成分であることが多いため、所定の周波数以下を減衰させるローパスフィルタ処理によって減衰できる。
ステップS03では、PCは、多項式近似処理を行い、ステップS02でローパスフィルタ処理された波形から呼吸成分を減らす。まず、ステップS03では、PCは、以下のように、多項式近似処理を行う。
図7は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置による多項式近似処理の一例を示す図である。図は、第1計測データが示す波形に対して、ステップS02(図6参照)によるローパスフィルタ処理が行われて、生成される波形(以下「第1波形」といい、図では、x(t)である。)と、第1波形x(t)に対して多項式近似処理が行われて、生成される波形(以下「第2波形」といい、図では、r(t)である。)とを示す。
なお、図では、多項式近似における次数を「20」とする例である。また、この例では、第1波形x(t)は、安静状態の被験者から計測される例である。図示するように、第1波形x(t)には、被験者の呼吸による成分(以下「呼吸成分」という。)が含まれる。これに対して、PCが第1波形x(t)に多項式近似処理を行うと、図示するように、PCは、呼吸成分を示す第2波形r(t)を生成することができる。
この例のように、被験者が安静状態であると、呼吸成分は、0.1Hz乃至0.3Hz程度の周波数である場合が多い。また、被験者が安静状態であると、被験者の心拍による成分(以下「心拍成分」という。)は、1Hz乃至3Hz程度の周波数である場合が多い。
なお、多項式近似処理は、次数を「20」とする処理に限られない。呼吸成分は、被験者の状態によって異なる場合が多い。したがって、次数は、被験者の状態によって、値が設定されてもよい。例えば、被験者の呼吸が荒い場合には、呼吸成分は、周波数が高くなる場合が多いので、次数は、大きい値が設定されるのが望ましい。
次に、ステップS03(図6参照)では、PCは、下記(9)式のように、第1波形x(t)から第2波形r(t)を減算して、呼吸成分を低減させた波形(以下「第3波形」という。下記(9)式では、F(t)である。)を算出する。
Figure 2017127398

上記(9)式で示す第3波形F(t)は、例えば、以下のように示せる。
図8は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置による多項式近似処理によって呼吸成分の影響を減らした波形の一例を示す図である。上記(9)式で算出される第3波形F(t)は、例えば、図示するような波形となる。図示するように、第3波形F(t)には、複数の極大又は極小となる点、すなわち、ピークとなる点が含まれる。以下、第3波形F(t)に含まれる極大を示すピークを使用して、心拍が計測される例を説明する。
図6に戻り、ステップS04では、PCは、ビタビアルゴリズム(Viterbi Algorithm)に基づいて、ピークの組み合わせを特定する。例えば、ピークの組み合わせは、以下の処理等で特定される。
図9は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置によるピークの組み合わせを特定する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9は、ステップS04の一例を示す。まず、PCは、第1計測データに基づいて、ビタビアルゴリズムにおいて基準となるピーク間隔(以下「基準ピーク間隔」という。)を推定する。また、以下の説明では、ピーク間隔を「RRI」(R−R interval、R−R間隔)という場合がある。
ステップS11では、PCは、第3波形から心拍の候補となるピークを検出する。以下、図10に示す波形を例に説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係る第3波形の一例を示す図である。この例では、第3波形に、図示するように、ピーク「R1」乃至「R7」が含まれるとする。また、各ピークが検出される時間をそれぞれ「t」で示す。例えば、「R1」が検出される時間を「t」とし、同様のインデックス番号を付して以下説明する。
図9に戻り、ステップS12では、PCは、基準RRIを推定する。なお、基準RRIは、例えば、第1計測データに基づく波形、すなわち、第3波形に含まれるピークの間隔を複数計算し、計算される複数のRRIを平均して推定される。具体的には、例えば、安静状態の被験者を1分間程度計測する。これによって、生成される第1計測データに基づいて生成される第3波形から複数の心拍を示すピークを検出する。これらの複数のピークのうち、2つのピークを選択して、選択される2つのピークの時間差を計算すると、それぞれのRRIが計算できる。なお、基準RRIを推定するためのそれぞれのRRIは、他の方法によって計算されてもよい。
もし、被験者の状態が安静状態で継続されるとすると、基準RRIは、一定である場合が多い。一方で、被験者の状態が変わっていく場合、例えば、被験者が運動している状態であったり、精神状態が変化していく状態であったりする場合には、基準RRIは、被験者の状態に応じて、変化していく。以下の説明では、基準RRIが一定である例で説明する。なお、基準RRIは、固定でなくともよい。上記の通り、被験者の状態が変わっていく場合には、被験者の状態に合わせた基準RRIが用いられてもよい。なお、基準RRIは、例えば、安静状態では、1分間程度計測された第1計測データに基づいて算出されるのが望ましい。一方で、運動状態等の基準RRIが変化していく場合には、基準RRIは、数秒間程度計測された第1計測データに基づいて算出されるのが望ましい。
以上、ステップS12までの処理によって、PCは、基準RRIを推定する。続いて、推定された基準RRIを用いて、ピークの組み合わせを特定する処理が行われる。なお、基準RRIは、あらかじめ推定されていてもよい。また、基準RRIは、被験者の状態に合わせて変更する等のため、複数推定されてもよい。
ステップS13では、PCは、第2計測データを取得する。なお、第1計測データと、第2計測データは、一体となっていてもよい。この場合には、計測データの一部が、基準RRIを推定する、すなわち、第1計測データとして用いられる。一方で、基準RRIの推定に用いられた以降の計測データが、第2計測データとして用いられる。
ステップS14では、PCは、まず、ピーク間隔を検出する。次に、PCは、基準RRIと、ピーク間隔との差の和が最小となるピークの組み合わせを特定する。例えば、PCは、以下のようにピークの組み合わせを特定する。
図11は、本発明の一実施形態に係るビタビアルゴリズムによってピークの組み合わせを特定する方法の一例を説明する図である。図では、ピークは、それぞれ「RRI index」で示される。この例では、「RRI index」が「0」の場合(この例では、開始点とする。)において、心拍を示すピークとなる可能性があるピークは、「R1」、「R2」及び「R3」の3つ候補であるとする。なお、図示する「R1」乃至「R20」は、それぞれ検出されるピークを特定するインデックスであり、図10に示す「R1」等と対応する。また、これらの候補は、説明では、図示するように、ノードで示す。
次に、PCは、「RRI index」が「0」の3つのノードに対して、それぞれ「RRI index」が「1」のノードを特定する。例えば、計測対象が心拍である場合には、ノード間、すなわち、ピーク間隔が心拍として取り得る値となるノードが候補とされる。この例では、「R1」のノードに対して、「R4」が心拍として取り得る値のピーク間隔となるノードであり、「R4」以外のノードは、「R1」のノードと組み合わせると、心拍を示すピーク間隔とならない場合である。
同様に、「R2」のノードに対して、「R5」及び「R6」のそれぞれのノードが候補とされるとする。さらに、「R3」のノードに対して「R5」、「R6」及び「R7」のそれぞれのノードが候補とされるとする。
以上のようにして、「RRI index」について、PCは、それぞれノードを設定する。なお、図示する例は、「RRI index」が「2」の「R7」以降には、ノードがない例である。このように、候補となりうるノードが存在しない場合には、図示する「RRI index」が「2」の「R7」以降のように、ノードは、PCによって削除されてもよい。
次に、PCは、基準RRIと、各ピーク間隔との差(以下「ブランチメトリック」といい、「BM」という場合もある。)を計算する。ブランチメトリックは、「確からしさ」を示す値である。例えば、ブランチメトリックは、以下のように計算される。
図12は、本発明の一実施形態に係るブランチメトリックを計算する式の一例を説明する図である。図示する式では、左辺、すなわち、「BM[i,j]」が、各ブランチメトリックを示す。なお、図示する式では、「i」及び「j」は、ノードをそれぞれ示すインデックス番号であり、例えば、「1」であると、図11において「R1」を示す値である。つまり、図11に示すように、「BM[1,4]」は、「R1」と、「R4」とに係るブランチメトリックを示す。以下、「BM[1,4]」を例にブランチメトリックの計算例を説明する。
図12に戻り、ブランチメトリックを計算するには、まず、PCによって、ピーク間隔dtが計算される。この例では、「t」は、図10に示す「t」である。さらに、「t」は、図10に示す「t」である。次に、PCは、基準RRI(BRRI)と、ピーク間隔dtとの差を計算する。この計算結果の絶対値が、ブランチメトリックである。つまり、ブランチメトリックは、以下のような値である。
図13は、本発明の一実施形態に係るブランチメトリックの一例を説明する図である。図示するように、「BM[1,4]」は、「R1」と、「R4」とのピーク間隔dtから、基準RRI(BRRI)を引いて、PCによって計算される。なお、基準RRI(BRRI)は、一定でもよく、被験者の状態に合わせて変化してもよい。
次に、PCは、基準RRIと、ピーク間隔との差の和、すなわち、ブランチメトリックの総和(以下、「パスメトリック」といい、「PM」という場合もある。)を計算する。例えば、パスメトリックは、以下のように計算される。
図14は、本発明の一実施形態に係るパスメトリックを計算する式の一例を説明する図である。図示するように、パスメトリックは、計算されるブランチメトリックのうち、最も値が小さい最小ブランチメトリックMBMを一つ前のパスメトリックに加えて計算される。例えば、図11において、「R6」のノードのパスメトリックを計算する例で説明する。図11に図示するように、「R6」のノードには、一つ前のノードは、「R2」及び「R3」がある。この例では、それぞれのブランチメトリックは、図12に示す計算方法によって、「BM[2,6]」及び「BM[3,6]」が計算される。この例で、「BM[2,6]>「BM[3,6]」であるとする。この場合には、図14に示すように、「PM[6]」は、一つ前のパスメトリック「PM[3]」に、最小ブランチメトリックMBMである「BM[3,6]」を加えて計算される。
このようにパスメトリックを計算すると、PCは、基準ピーク間隔と、複数のピークのピーク間隔の差の和が最小となるピークの組み合わせを特定することができる。
図9に戻り、ステップS15では、PCは、まず、特定されるピークの組み合わせにおいて、それぞれのピーク間隔の分散を計算する。次に、PCは、計算される分散に基づいて、ピーク間隔がほぼ一定とみなせる期間を検出する。
ステップS16では、PCは、ステップS15で検出される期間で周期的に現れるピークを検出する。このようにすると、PCは、心拍等を示すピークを精度よく検出できる。
図6に戻り、ステップS05では、PCは、特定された組み合わせに基づくピーク間隔を検出する。このように、ピーク間隔が検出されると、PCは、心拍等を計算できる。
<実験結果>
図9に示す処理を行い、情報処理装置によって、心拍を計測した実験結果を以下に示す。
図15は、本発明の一実施形態に係る実験の実験緒元を説明する表である。以下、図示するような条件及び設定で行った実験結果を示す。
図16は、本発明の一実施形態に係る実験結果の一例を説明する図である。図では、図9に示す処理による実験結果(以下「第1実験結果RES1」という。)と、2つの比較例とを示す。
以下、図で「polynomial fitting」と示す実験結果を「第1比較例COM1」という。さらに、図で「wavelet coefficients」と示す実験結果を「第2比較例COM2」という。
第1比較例COM1は、呼吸の波形と、計測データが示す元の波形との差分を示す波形から計測された実験結果である。これは、「J. Wang, X. Wang, Z. Zhu, J. Huangfu, C. Li, and L. Ran, ''1−D microwave imaging of human cardiac motion: An ab−initio investigation," IEEE Trans. Microw. Theory Techn.,vol. 61, no. 5, pp. 2101−2107, May 2013.」に示す方法による実験結果である。具体的には、まず、多項式近似処理によって呼吸の波形が抽出される。次に、抽出された呼吸の波形と、元の波形との差分が計算される。この差分が示す波形に基づいて、第1比較例COM1が算出される。
第2比較例COM2は、ウェーブレット変換を適用した波形から計測された実験結果である。これは、「M. Sekine and K. Maeno, "Non−contact heart rate detection using periodic variation in Doppler frequency," in Proc. IEEE Sensors Appl. Symp., pp.318−322, Feb. 2011.」に示す方法による実験結果である。具体的には、自己相関関数によって、最も高いピークを検出される。この検出されるピークに基づく計算によって、第2比較例COM2が算出される。
なお、図では、第1実験結果RES1、第1比較例COM1及び第2比較例COM2は、RMSE(Root Mean Square Error、二乗平均平方根誤差)の平均でそれぞれ示す。ここで、RMSEの平均は、下記(10)式のように計算される値である。
Figure 2017127398

上記(10)式において計算される値は、値が小さいほど、心電計(electrocardiograph、以下「ECG」という。)に近い計測ができていることを示す。このようなRMSEの平均によって、各比較例と、本発明の実施形態に係る実験結果とを比較すると、図示する例では、本発明の実施形態に係る実験結果は、RMSEの平均が、被験者全体の平均で「約40msec」精度がよいことが分かる。特に、実際のRRIの変動が小さい場合に、RMSEがよい。
<機能構成例>
図17は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を説明する機能ブロック図である。図示するように、PC10は、第1取得部F101と、推定部F102と、第2取得部F103と、特定部F104とを含む。
第1取得部F101は、人体の動きの計測を行う計測装置から、計測による結果を示す第1計測データD1を取得する。なお、第1取得部F101は、例えば、入力I/F10H5(図3参照)等によって実現される。
推定部F102は、第1計測データD1に基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔BRRIを推定する。なお、推定部F102は、例えば、CPU10H1(図3参照)等によって実現される。
第2取得部F103は、人体の動きの計測を行う計測装置から、計測による結果を示す第2計測データD2を取得する。なお、第2取得部F103は、例えば、入力I/F10H5(図3参照)等によって実現される。
特定部F104は、第2計測データD2が示す波形に含まれる複数のピークのうち、ビタビアルゴリズムに基づいて、基準ピーク間隔BRRIと、複数のピークによるピーク間隔の差の和が最小となるピークの組み合わせを特定する。なお、特定部F104は、例えば、CPU10H1(図3参照)等によって実現される。
PC10は、第1取得部F101によって、第1計測データD1を取得する。次に、第1計測データD1に基づいて、PC10は、推定部F102によって、基準ピーク間隔BRRIを推定する。
続いて、PC10は、第2取得部F103によって、第2計測データD2を取得する。次に、PC10は、特定部F104によって、基準ピーク間隔BRRIを用いて、図11に示すように、ビタビアルゴリズムにより、ピーク間隔の差の和が最小となるピークの組み合わせを特定できる。このような機能構成とすると、PC10は、計測データが示す波形から、心拍等を示すピークを精度よく抽出できる。そのため、PC10は、心拍等を精度よく計測することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、例えば、第1実施形態と同様の全体構成及びハードウェアを用いて実現される。したがって、以下の説明では、全体構成及びハードウェアは、第1実施形態と同様の例とし、詳細な説明は、省略する。第2実施形態は、第1実施形態と比較すると、全体処理が異なる。
<多項式近似処理を用いる全体処理例>
図18は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る情報処理装置による全体処理の一例を示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同様の処理には、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。具体的には、第1実施形態と比較すると、ステップS21及びステップS22等が行われる点が異なる。
ステップS21では、PCは、ステップS01で取得される第1計測データに基づいて確率密度関数を生成し、確率密度関数を示すデータを記憶する。
第1計測データは、例えば、ECGによって計測されるデータである。なお、第1計測データは、他の方法によって計測されるデータでもよい。
また、確率密度関数の種類は、あらかじめ設定される。なお、計測対象が心拍である場合には、確率密度関数の種類は、正規分布であるのが望ましい。一方で、確率密度関数の種類は、確率密度関数があらかじめ設定できればよく、例えば、ガウス分布又はヒストグラム等でもよい。
さらに、確率密度関数は、RRIの種類ごとに生成され、それぞれの確率密度関数を示すデータが記憶される。以下、「700msec乃至1100msec」のRRIが計測対象である例で説明する。また、以下に示す例では、RRIを4種類に分類するとする。
図19は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る4つの確率密度関数の例を示す図である。図示するように、この例では、4つの確率密度関数は、「A乃至D」の4種類に分けられる。図示するように、各確率密度関数は、RRIが「100msec」ごとにそれぞれ生成される。
なお、確率密度関数は、4種類に限られない。生成される確率密度関数は、4つより多い又は4つより少なくてもよい。例えば、4つより多くの確率密度関数がPCによって生成されると、4つの確率密度関数を用いる場合と比較して、多くの場合分けが可能となるため、PCは、より精度よく計測を行うことができる。一方で、4つより少ない確率密度関数がPCによって生成されると、4つの確率密度関数を用いる場合と比較して、少ないモデルで実行が可能となるため、PCは、少ないデータ量で心拍等を計測することができる。
確率密度関数は、RRIの種類ごとに、例えば、以下のように生成される。
図20は、本発明の第2実施形態の一実施形態において生成される確率密度関数の例を示す図である。図示する例は、確率密度関数が正規分布の例である。図示するように、正規分布が定まり、正規分布の平均値「μ」及び正規分布の標準偏差「σ」が、RRIの種類ごとに、PCによってそれぞれ計算される。
図18に戻り、第1実施形態と同様に、ステップS13では、PCは、第2計測データを取得する。さらに、第2計測データが示す波形に対して、第1実施形態と同様に、PCによって、ローパスフィルタ処理及び多項式近似処理がそれぞれ行われる。なお、第1計測データ及び第2計測データは、別々に取得されてもよいし、計測データが取得され、一部が第1計測データとして使用されてもよい。
ステップS22では、PCは、確率密度関数に基づいて、ピークの組み合わせを特定する。まず、PCは、基準となる基準RRIを計測する。以下の説明では、時刻「t−1」でPCによって、計測されるRRIが基準RRIとなる。次に、計測された基準RRIに基づいて、PCは、確率密度関数を選択する。
以下、図19に示すように、4つに場合分けがされている例で説明する。例えば、基準RRIが「750msec」である場合には、図19に示す「A」に対応する正規分布がPCによって選択される。このように、PCは、基準RRIの値によって、用いる確率密度関数を場合分けし、あらかじめ用意する確率密度関数の中から選択する。
次に、PCは、時刻「t」に取り得るピークを探索する。この探索では、探索範囲が、選択される確率密度関数に基づいて定まる。具体的には、図19に示す「A」に対応する正規分布が選択された場合には、探索範囲は、例えば、下記(11)式のように定まる。
Figure 2017127398

上記(11)式の例では、探索範囲は、平均に対して「2σ」、すなわち、「95.45%」の確率でピークが存在する範囲である。なお、計測対象が心拍である場合には、「2σ」が望ましい。心拍の場合には、確率密度関数に基づいて、「σ」が「50msec乃至60msec」程度になる場合がある。そのため、例えば、「3σ」のように、「2σ」より大きい探索範囲とすると、探索範囲に、次のピークが含まれる場合がある。したがって、探索範囲は、「2σ」のように、次のピークが含まれない範囲であるのが望ましい。次に、PCは、時刻「t」において、ピークが存在する確率を算出する。以下、RRIの確率を下記(12)式のように示す。
Figure 2017127398

時刻「t」におけるピークが存在する確率が上記(12)式の通りとすると、時刻「t」及び時刻「t−1」の確率の和は、下記(13)式のように示せる。
Figure 2017127398

PCは、上記(13)式における「P」、すなわち、確率密度関数に基づく探索範囲にピークが存在するそれぞれの確率の和が、最大となるピークの組み合わせを特定する。
また、探索の結果、時刻「t」に取り得るピークが探索範囲にないとPCによって判断される場合には、PCは、ピークを補間する。例えば、PCは、あらかじめ入力される統計量等に基づいて、ピークが存在する可能性が高い点にピークを補間する。このようにして、PCは、ピークが探索範囲にない場合には、ピークを補間して、ピークが存在すると仮定するようにする。
以上のように処理が行われると、ピークの組み合わせがPCによって特定できる。このように、ピークの組み合わせが特定できると、第1実施形態と同様に、図18に示すステップS05では、PCは、特定された組み合わせに基づくピーク間隔を検出する。このように、ピーク間隔が検出されると、心拍等が計算できる。
<実験結果例>
図18に示す処理で心拍を計測した実験結果を以下に示す。なお、以下に示す実験結果は、条件及び設定等の実験緒元は、第1実施形態と同様の図15に示す通りであり、この実験緒元による実験結果である。
図21は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る実験結果の一例を説明する図である。図は、図18に示す処理による実験結果(以下「第2実験結果RES2」という。)と、比較例とを示す。以下、図で、「conventional method」と示す実験結果を「第3比較例COM3」という。
第3比較例COM3は、ウェーブレット変換を適用した心拍成分を含む波形から計測された実験結果である。具体的には、まず、PCによって、ウェーブレット変換を適用した心拍成分を含む波形が抽出される。次に、PCは、学習時に選択されるSFに基づいて、テストの際の心拍数に相当するSFを選択して、心拍を検出し、心拍数を算出する。
なお、図では、第2実験結果RES2及び第3比較例COM3は、RMSEの平均、すなわち、上記(10)式で計算される値である。
RMSEの平均によって、比較例と、本発明の実施形態に係る実験結果とを比較すると、図示する例では、本発明の実施形態に係る実験結果は、RMSEの平均が、被験者全体の平均で「約40msec」精度がよいことが分かる。
<機能構成例>
図22は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を説明する機能ブロック図である。図示するように、PC10は、第1取得部F201と、記憶部F202と、第2取得部F203と、計測部F204と、特定部F205とを含む。
第1取得部F201は、人体の動きの計測を行う計測装置から、計測による結果を示す第1計測データD1を取得する。なお、第1取得部F201は、例えば、入力I/F10H5(図3参照)等によって実現される。
記憶部F202は、第1計測データD1に基づく波形に含まれるピークの間隔の種類ごとに、それぞれの確率密度関数を示すデータを記憶する。なお、記憶部F202は、例えば、記憶装置10H2(図3参照)等によって実現される。
第2取得部F203は、人体の動きの計測を行う計測装置から、計測による結果を示す第2計測データD2を取得する。なお、第2取得部F203は、例えば、入力I/F10H5(図3参照)等によって実現される。
計測部F204は、第2計測データD2に基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を計測する。なお、計測部F204は、例えば、CPU10H1(図3参照)等によって実現される。
特定部F205は、第2計測データD2が示す波形に含まれる複数のピークのうち、計測部F204によって計測される基準ピークによって定まる確率密度関数に基づく探索範囲にピークが存在するそれぞれの確率の和が最大となるピークの組み合わせを特定する。なお、特定部F205は、例えば、CPU10H1(図3参照)等によって実現される。
PC10は、第1取得部F201によって、第1計測データD1を取得する。次に、第1計測データD1に基づいて、PC10は、例えば、図19に示すように場合分けして、RRIの種類ごとに、確率密度関数を生成する。そして、PC10は、生成された確率密度関数を示すデータを記憶部F202によって、記憶する。
続いて、PC10は、第2取得部F203によって、第2計測データD2を取得する。次に、PC10は、計測部F204によって、基準ピーク間隔を計測する。計測される基準ピーク間隔の値によって、例えば、図19に示すように、PCは、確率密度関数を選択することができる。このように、確率密度関数が定まると、ピークを探索する探索範囲が定まる。この探索でピークが存在する確率を上記(13)式等のように計算すると、探索範囲にピークが存在するそれぞれの確率の和が特定部F205によって算出される。さらに、PC10は、特定部F205によって、確率の和が最大となるピークを抽出することができる。したがって、このような機能構成とすると、PC10は、計測データが示す波形から、心拍等を示すピークを精度よく抽出できる。そのため、PC10は、心拍等を精度よく計測することができる。
なお、本発明に係る実施形態は、全体処理に係る各手順を含む情報処理方法を情報処理装置に行わせて、実現されてもよい。また、本発明に係る実施形態は、全体処理に係る各手順を含む情報処理方法を情報処理装置等のコンピュータに実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は、係る特定の実施形態に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
1 情報処理システム
10 PC
10H1 CPU
10H2 記憶装置
10H3 入力装置
10H4 出力装置
10H5 入力I/F
10H6 バス
11 アンプ
12 ドップラーレーダ
12S ソース
12Tx 発信器
12Rx 受信器
12LNA 調整器
12M ミキサー
13 フィルタ
2 被験者
3A マザーウェーブレット
3B 縮小されたマザーウェーブレット
3C 拡大されたマザーウェーブレット
BRRI 基準RRI

Claims (14)

  1. 人体の動きの計測を行う計測装置と接続する情報処理装置であって、
    前記計測による結果を示す第1計測データを前記計測装置から取得する第1取得部と、
    前記第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を推定する推定部と、
    前記計測による結果を示す第2計測データを前記計測装置から取得する第2取得部と、
    前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、ビタビアルゴリズムに基づいて、前記基準ピーク間隔と、前記複数のピークによるピーク間隔の差の和が最小となるピークの組み合わせを特定する特定部と
    を含む情報処理装置。
  2. 人体の動きの計測を行う計測装置と接続する情報処理装置であって、
    前記計測による結果を示す第1計測データを前記計測装置から取得する第1取得部と、
    前記第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔の種類ごとに、それぞれの確率密度関数を示すデータを記憶する記憶部と、
    前記計測による結果を示す第2計測データを前記計測装置から取得する第2取得部と、
    前記第2計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を計測する計測部と、
    前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、前記基準ピーク間隔によって定まる前記確率密度関数に基づく探索範囲にピークが存在するそれぞれの確率の和が最大となるピークの組み合わせを特定する特定部と
    を含む情報処理装置。
  3. 前記確率密度関数は、正規分布である請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記人体の動きは、心拍数である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記人体の動きは、被験者の体の動きである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1計測データ又は前記第2計測データが示す波形に対してフィルタリングを行い、0Hzより大きく、かつ、10Hz以下の周波数の波形を取り出す請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2計測データが示す波形に対して多項式近似を行う請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記第2計測データが示す波形に対して、事前学習の処理で決定したスケールファクタに基づくウェーブレット変換を行う請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 人体の動きの計測を行う計測装置と接続する1以上の情報処理装置を有する情報処理システムであって、
    前記計測による結果を示す第1計測データを前記計測装置から取得する第1取得部と、
    前記第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を推定する推定部と、
    前記計測による結果を示す第2計測データを前記計測装置から取得する第2取得部と、
    前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、ビタビアルゴリズムに基づいて、前記基準ピーク間隔と、前記複数のピークによるピーク間隔の差の和が最小となるピークの組み合わせを特定する特定部と
    を含む情報処理システム。
  10. 人体の動きの計測を行う計測装置と接続する情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    前記情報処理装置が、前記計測による結果を示す第1計測データを前記計測装置から取得する第1取得手順と、
    前記情報処理装置が、前記第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を推定する推定手順と、
    前記情報処理装置が、前記計測による結果を示す第2計測データを前記計測装置から取得する第2取得手順と、
    前記情報処理装置が、前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、ビタビアルゴリズムに基づいて、前記基準ピーク間隔と、前記複数のピークによるピーク間隔の差の和が最小となるピークの組み合わせを特定する特定手順と
    を含む情報処理方法。
  11. 人体の動きの計測を行う計測装置と接続するコンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータが、前記計測による結果を示す第1計測データを前記計測装置から取得する第1取得手順と、
    前記コンピュータが、前記第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を推定する推定手順と、
    前記コンピュータが、前記計測による結果を示す第2計測データを前記計測装置から取得する第2取得手順と、
    前記コンピュータが、前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、ビタビアルゴリズムに基づいて、前記基準ピーク間隔と、前記複数のピークによるピーク間隔の差の和が最小となるピークの組み合わせを特定する特定手順と
    を実行させるためのプログラム。
  12. 人体の動きの計測を行う計測装置と接続する1以上の情報処理装置を有する情報処理システムであって、
    前記計測による結果を示す第1計測データを前記計測装置から取得する第1取得部と、
    前記第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔の種類ごとに、それぞれの確率密度関数を示すデータを記憶する記憶部と、
    前記計測による結果を示す第2計測データを前記計測装置から取得する第2取得部と、
    前記第2計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を計測する計測部と、
    前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、前記基準ピーク間隔によって定まる前記確率密度関数に基づく探索範囲にピークが存在するそれぞれの確率の和が最大となるピークの組み合わせを特定する特定部と
    を含む情報処理システム。
  13. 人体の動きの計測を行う計測装置と接続する情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    前記情報処理装置が、前記計測による結果を示す第1計測データを前記計測装置から取得する第1取得手順と、
    前記情報処理装置が、前記第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔の種類ごとに、それぞれの確率密度関数を示すデータを記憶する記憶手順と、
    前記情報処理装置が、前記計測による結果を示す第2計測データを前記計測装置から取得する第2取得手順と、
    前記情報処理装置が、前記第2計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を計測する計測手順と、
    前記情報処理装置が、前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、前記基準ピーク間隔によって定まる前記確率密度関数に基づく探索範囲にピークが存在するそれぞれの確率の和が最大となるピークの組み合わせを特定する特定手順と
    を含む情報処理方法。
  14. 人体の動きの計測を行う計測装置と接続するコンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータが、前記計測による結果を示す第1計測データを前記計測装置から取得する第1取得手順と、
    前記コンピュータが、前記第1計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔の種類ごとに、それぞれの確率密度関数を示すデータを記憶する記憶手順と、
    前記コンピュータが、前記計測による結果を示す第2計測データを前記計測装置から取得する第2取得手順と、
    前記コンピュータが、前記第2計測データに基づく波形に含まれるピークの間隔を検出し、基準となる基準ピーク間隔を計測する計測手順と、
    前記コンピュータが、前記第2計測データが示す波形に含まれる複数のピークのうち、前記基準ピーク間隔によって定まる前記確率密度関数に基づく探索範囲にピークが存在するそれぞれの確率の和が最大となるピークの組み合わせを特定する特定手順と
    を実行させるためのプログラム。
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