JP2017126001A - 定着装置およびこれ用いた画像形成装置 - Google Patents

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哲生 徳田
良州 佐々木
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良州 佐々木
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博司 小野
弘典 山岡
Hironori Yamaoka
弘典 山岡
元義 山野
Motoyoshi Yamano
元義 山野
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Abstract

【課題】用紙生産性を犠牲にすることなく、予定の紙間よりも長くなっても装置を大型化することなく、低コストで加圧ローラの紙間中の温度上昇を抑制可能とする。
【解決手段】加圧ローラ7と定着ローラ3の位置を可変させる駆動装置を備える。この駆動装置は、用紙の連続通紙中に、温度検出部(2)12で検出した温度が所定値よりも高くなったら、接離手段により通紙中よりも低い定着ニップの幅に下げ、再度定着ニップに用紙が侵入する直前に前記接離手段によってニップ幅を通紙中の通常ニップ幅に戻す。定着ベルト2から加圧ローラ7への熱伝達が抑制され、加圧ローラ7の温度上昇が緩やかとなる。そのため加圧ローラ7の温度が高すぎることで発生するブリスター、ホットオフセット、用紙の光沢度変動が防止可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、定着装置およびこれ用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用した画像形成装置の画像形成プロセスは、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナー等によって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録紙に転写して画像を担持させ、圧力や熱等を用いる定着装置によって記録紙上のトナー画像を定着する過程により成立している。定着装置には、対向するローラもしくはベルトもしくはそれらの組み合わせにより構成された定着回転体が配置されており、記録紙を挟みこみ、熱および圧力を加え、上記トナー像を記録紙上に定着する。
このような画像形成装置では、像担持体(感光体)又は中間転写体上に形成されたトナー像は転写手段によって記録紙(転写材ともいう)上に転写される。トナー像を保持した記録紙は、定着装置の圧接状態にある加熱定着部材と加圧部材とによって形成される定着ニップ部を通過する間に加熱加圧され、トナーは記録紙上に融着して定着が行われる。
定着においては、ブリスターと称される画像形成上好ましくない現象がある。ブリスターは主に坪量の小さいコート紙が記録紙として用いられる際に生じる現象である。コート紙が定着ニップ部を通過する間に、トナー層中の空気や水分が外に逃げ切れずにトナー像内部で気泡となり、またコート紙中の水分がコート層を通過して蒸発する結果、トナー層表面がザラザラした画像の荒れが生じる現象である。ブリスター現象は、コート紙が加熱定着部材である例えば定着ベルトと、加圧部材である例えば外部加圧ローラとによって形成される定着ニップ部を通過する間に発生するトナー像を記録材上に溶融固定し、必要な光沢を得るためにはトナー像を十分な高温にする必要がある、しかし、この加熱によって記録材や光沢にはあまり寄与しないトナー像下層も必要以上に加熱され、ブリスターの発生を引き起こす。トナー像下層や記録材の温度には、加圧部材の温度の影響が大きく加圧部材の温度を低く保つことによってブリスターが軽減されることが知られている。しかし、外部加圧ローラは画像形成中は定着ベルトと圧接状態にあるので、積極的に加熱しなくても紙間や通紙領域外で定着ベルトから受け取る熱によって、外部加圧ローラの温度は許容温度を超え、ブリスタが発生する環境となってしまう。
特許文献1には、ブリスターが発生するのを防止する手段として、加熱定着部材である加熱定着ロールと、無端ベルト状の加圧部材の設定温度を異なる値に設定し、センサによって検知したそれぞれの検知温度状況に基づいて、加熱定着ロールと加圧部材とを離間した状態でそれぞれ回転する構成とすることが記載されている。
特許文献2には、転写材に紙しわや定着像の乱れを防止するのに、加圧ローラの軸方向に4個の冷却ファンを設け、紙サイズに応じてファンを駆動させて加圧ローラの高温箇所の温度を下げることが記載されている。
特許文献3には、定着ローラの最適加熱量を高加熱量から低加熱量に移行させる方法として、定着ローラの周面を冷却する冷却ファンを設け、定着ローラの温度が定着温度範囲より高い温度になった際、温度検知手段の温度検知信号に基づいて、制御手段が冷却ファンを作動させて、定着ローラ全体の温度を均一に低下させることが記載されている。
特許文献4には、加圧部材である外部加圧部材の冷却を行う冷却手段を、画像形成時の紙間比率に基づいて冷却作動するよう制御することによって、外部加圧部材が温度上昇を招く条件下では冷却手段を積極的に作動するよう制御がなされて、外部加圧ローラの温度がブリスターを生じ易い温度まで上昇するのを有効に防止することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、紙間での加圧ローラの温度上昇を抑制可能であるが、離間/圧接の為の時間が必要となり、用紙生産性が犠牲となってしまう。また特許文献2〜4に記載の発明では、冷却ファンの能力を超える紙間となった場合に加圧ローラの温度上昇を抑制しきれなくなり、冷却可能とするには冷却ファンが大きくなりすぎ設置スペース等の問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、用紙生産性を犠牲にすることなく、予定の紙間よりも長くなった場合でも装置を大型化することなく、低コストで加圧ローラの紙間中の温度上昇を抑制可能とすることを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、加熱源によって加熱される加熱ローラと定着ローラによって張架される定着ベルトと、前記定着ベルトの表面の軸方向中央部近傍の温度を検出する第1の温度検出手段と、前記加熱ローラを介した定着ベルトの表面温度が目標温度になるように前記第1の温度検知手段の出力に応じて前記加熱源への通電を所定時間周期にて制御する通電制御部と、前記定着ベルトを介して前記定着ローラに対向配置され、前記定着ローラとの間に定着ニップを形成する加圧ローラと、前記定着ローラと前記加圧ローラを接離手段によって複数の押圧力を可変し、複数幅の定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ローラと前記加圧ローラを回転駆動する駆動部と、前記駆動部の回転数を制御する回転駆動制御部と、搬送される用紙の有無を検出する用紙検出手段と、前記加圧ローラ表面の軸方向中央部近傍の温度を検出する第2の温度検出手段と、
を備えた定着装置において、前記加圧ローラと前記定着ローラの位置を可変させる駆動装置を備え、該駆動装置は、用紙の連続通紙中に、前記第2の温度検出手段で検出した温度が所定値よりも高くなったら、前記接離手段により前記定着ニップを通紙中よりも低いニップ幅に下げ、再度前記定着ニップに用紙が侵入する直前に前期接離手段によって前記ニップ幅を通紙中の通常のニップ幅に戻す、ことを特徴とする。
本発明によれば、用紙の連続通紙中に加圧ローラの温度が第1閾値温度以上となったら、ニップ圧を下げるようにニップ幅を変更することで、定着ベルトから加圧ローラへの熱伝達が抑制され加圧ローラの温度上昇が緩やかとなり、加圧ローラの温度が高すぎることで発生するブリスター、ホットオフセット、用紙の光沢度変動の発生が防止可能となる。
本発明に係る定着装置の構成の一例を表す断面図である。 本発明の一実施形態における制御フローを示すフローチャート図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概念的な断面図である。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下では、複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置に供するトナーの定着方法、定着装置を説明する。また、湿式プロセス(電子写真、インクジェットなど)の画像形成装置における、用紙乾燥、加熱装置について説明する。
まず図3により本発明の実施対象となる画像形成装置の一例を説明する。
図示のプリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのトナー像形成部6Y、6M、6C、6Kを備えている。トナー像形成部6Y、6M、6C、6Kの図中下方には、中間転写体たる中間転写ベルト8を張架しながら無端移動させる中間転写ユニット15が配設されている。この中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K、クリーニング装置12などを備えている。中間転写ベルト8は、図中時計回りに無端移動させる。1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y、1M、1C、1Kとの間に挟み込んで、それぞれ1次転写ニップを形成している。これら1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。
4つのトナー像形成部6Y、6M、6C、6Kでは、画像形成物質として、互いに異なる色のYトナー、Mトナー、Cトナー、Kトナーが用いられるが、それ以外は同じ構成になっている。そこで、Yトナー像を生成するためのトナー像形成部(プロセスカートリッジ)6Yを例にして説明する。
トナー像形成部6Yはドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、不図示の除電装置、帯電装置4Y、現像装置5Yなどを備えている。帯電装置4Yは、不図示の駆動手段によって図中反時計回りに回転させる感光体1Yの表面を一様帯電する。一様に帯電された感光体1Yの表面は、不図示の原稿読取装置もしくは外部PCなどから送られた画像情報に基づき潜像形成手段たる露光装置7Yからのレーザ光によって露光走査されてY用の静電潜像を形成される。このYの静電潜像は、Yトナーを用いる現像装置5YによってYトナー像に現像され、中間転写ベルト8上に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、除電装置は、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
他のトナー像形成部6M、6C、6Kにおいても同様にして感光体1M、1C、1K上にMトナー像、Cトナー像、Kトナー像が形成される。中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY、M、C、K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y、1M、1C、1K上のYトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ユニット15の2次転写バックアップローラ14は、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップにて、互いに順方向に表面移動する中間転写ベルト8と2次転写ローラ19の間を搬送される用紙Pに転写される。2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、用紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これはクリーニング装置12によってクリーニングされる。2次転写ニップから送り出された用紙Pは、定着装置20のローラ間を通過する際に熱と圧力とにより、表面に転写された4色トナー像を定着される。
図1は本発明に係る定着装置の特徴的な機構の例を示す。
定着装置80は、定着ローラ3と加熱源であるハロゲンヒータ10を有する加熱ローラ1、定着ローラ3及び加熱ローラ1によって張架されると共に定着ローラ3より回転駆動力を受けて駆動される定着ベルト2を備える。また、加圧部材である加圧ローラ7は、定着ローラ3に対して定着ベルト2を介して対向配置されて加圧され、定着ニップNを形成される。定着ローラ3の定着ニップNよりも下流に近接させて配設した定着分離板30と、加圧ローラ7の定着ニップNより下流に近接させて配置した加圧分離板31を備える。これらによって用紙Pが分離搬送され、定着出口センサ21によって搬送される用紙の有無を検出する。なお以上及び以下において、単に用紙と記載した場合は、通常用いられる用紙だけでなく、種々の記録媒体をも含むものとする。
定着ベルト2の表面の軸方向中央部近傍を第1の温度検出手段である温度検出部(1)11によって検出する。そして、加熱ローラ1を介した定着ベルト2の表面温度が目標温度になるように温度検知手段11の出力に応じてハロゲンヒータ10への通電が通電制御部(図示しない)によって所定時間周期にて制御する。例えば400ミリ秒の制御周期でハロゲンヒータ10への通電をコントロールする。また、駆動装置(図示しない)により定着ローラ3、加圧ローラ7が回転駆動され、駆動制御部(図示しない)により回転数をコントロール可能としている。
定着ローラ3は、アルミニウム又は鉄の芯金上に所定厚さのシリコンゴムを被覆し、更に定着ベルト2が巻き掛けられる。なお、場合により、定着ローラ3のみで定着ベルトおよび加熱ローラを持たない構成としてもよく、この場合、内部にハロゲンヒータ10を必要とする。また熱源がIH(Induction Heatingの略:加熱原理であり、誘導加熱と称される)であってもかまわない。加圧ローラ7は、中空鉄芯金上に所定厚さの弾性層としてシリコンゴムを被覆し、その外周側が離型層により被覆されている。
定着ベルト2は、PI(ポリイミド)樹脂からなる例えば層厚90μmのベース層上に、シリコンゴムなどの弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端ベルトである。定着ベルト2の弾性層は、例えば層厚が200μm程度であって、シリコンゴム、フッ素ゴム、発泡性シリコンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ベルト2の離型層は、層厚が例えば20μm程度であって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等で形成されている。定着ベルト2の表層に離型層を設けることにより、トナー(トナー像)に対する離型性(剥離性)が確保されることになる。
一方、加圧ローラ7は、その両端の軸部は図示しない接離手段によって複数の押圧力を可変な加圧手段であるバネにより定着ローラ81に加圧され、定着ニップNを形成するようになっている。用紙Pの連続通紙中に、第2の温度検出手段である温度検出部(2)12による加圧ローラの温度を検出し、第1閾値温度以上であった場合、接離手段によりニップ幅を通常通紙中のニップ幅の25〜50%に設定する。そのことで定着ベルト2から加圧ローラ7への熱伝達が抑制され加圧ローラ7の温度上昇が緩やかとなる。すると、加圧ローラ7の温度が高すぎることで発生するブリスター、ホットオフセット、用紙の光沢度変動の発生が防止可能となる。
また、定着出口センサ21によって用紙紙間時間検出を検出し、紙間が通常紙間よりも+100ミリ秒となった場合に、定着設定温度を下げる。それでも温度検出部(2)12による加圧ローラの温度が第2閾値温度以上となる場合には、定着時の通紙時回転速度を下げることにより、定着ベルト2から加圧ローラ7への熱伝達が抑制される。すると、加圧ローラ7の温度上昇が緩やかとなり、加圧ローラ7の温度が高すぎることで発生するブリスター、ホットオフセット、用紙の光沢度変動の発生が防止可能となる。
好適な設定の一例として、紙間時のニップ幅を通常の30%、紙間時回転数を通紙時回転数の45%、紙間時の定着目標温度を通紙時温度−10℃とした。この設定とすることで、紙間時の定着ベルト2から加圧ローラ7への熱移行が約50%に低減し、紙間時の加圧ローラの温度上昇が抑制可能となった。
また通常よりも紙間時間があいた後の次紙が再度定着ニップNに再突入する直前の通電制御周期で、回転数を回転駆動制御部(図示しない)により通紙時の通常回転数に戻すと共に、定着設定温度を通常の通紙時温度+10℃に設定する。このことで、定着ベルト2から加圧ローラ7への熱移行速度が速くなって定着ベルト2の温度が低下することを防止する。また次紙が定着ニップNに突入した際に、ハロゲンヒータ10が消灯することがないように制御され、定着不良が防止される。
本発明の実施形態における定着動作の手順、共通制御を図2のフローチャートを用いて説明する。なお、以下に説明する処理、制御は、図示しない画像形成装置の装置本体に電源が入っており、ユーザによりコピースタートボタン等が押されたことや、プリント信号の受信を条件に開始されるものとする。
画像形成装置の本体制御部(図示しない)は、温度検出部(2)12により加圧ローラ7の温度を検出し、第1閾値温度以上であるかの判定を行う(ステップS10)。そして第1閾値温度以上である場合にはステップS11に移行し、紙間でない場合はスタートに移行する。
ステップS10にて第1閾値温度以下であった場合、本体制御部は、接離手段にて、定着ニップ幅を通常通紙中ニップ幅の35%に変更を行う(ステップS11)。紙間時間が通常の紙間時間+100ミリ秒以上であるかの判定を行い、紙間時間が通常の紙間時間+100ミリ秒以上の場合にはステップS11に移行し、紙間時間が通常の紙間時間+100ミリ秒以下の場合はステップS21に移行する。(ステップS12)。
そして、ステップS12にて紙間時間が通常の紙間時間+100ミリ秒以上であった場合、本体制御部は、定着目標温度を通常よりも−10℃に設定を行う(ステップS13)。
次いで温度検出部(2)12による加圧ローラの温度が第2閾値温度以上かであるかの判定を行う(ステップS14)。加圧ローラの温度が第2閾値温度以上であればステップS15に移行し、加圧ローラの温度が所定値以下であればステップS13の後に移行する。
ステップS14にて加圧ローラの温度が所定値以上であった場合、定着目標温度を通常よりも−10℃に設定を行う(ステップS15)。
次いで定着ニップNに、次紙が突入する直前の制御周期であるかの判定を行い、次紙が突入する直前の制御周期でなければステップS13にループし、次紙が突入する直前の制御周期であればステップS17に移行する(ステップS16)。
ステップS16にて次紙が突入する直前の制御周期であった場合に、駆動回転制御部で駆動部の回転数を通常の通紙時の回転数に変更を行う(ステップS17)。それと同時に、定着目標温度を通常+10℃に設定され(ステップS18)、ステップS19に移行する。
次いで定着ニップNに次紙が突入してから1秒経過したかの判定を行い、定着ニップNに次紙が突入して1秒以下であればステップS20にループし、定着ニップNに次紙が突入して1秒経過した場合にステップ17に移行する(ステップS19)。定着ニップNに次紙が突入して1秒経過していれば定着目標温度を通常に再度設定する(ステップS20)。そして、本体制御部は、通紙が終了したかの判定する(ステップS21)。
具体的には、最後の用紙Pが排紙センサにより検出されなくなったか否かにより判定する(ステップS21)。本体制御部は、排紙センサからの信号が検出されている場合には、ステップS10に移行し、一方排紙センサからの信号が検出されなくなった場合には、終了する。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る定着装置においては、用紙の連続通紙中に、温度検出部(2)12で検出した温度が所定値よりも高くなったら、接離手段により通紙中よりも低いニップ幅に下げる。そして再度ニップ部に用紙が侵入する直前に前期接離手段によってニップ幅を通紙中の通常ニップ幅に戻す。用紙搬送間隔が長くなった場合の加圧ローラの温度上昇による、用紙ブリスター、ホットオフセット、用紙の光沢度変動の発生を防止するためである。そして、用紙の連続通紙中に加圧ローラの温度が第1閾値温度以上となったら、ニップ幅を下げる。このことで、定着ベルトから加圧ローラへの熱伝達が抑制され加圧ローラの温度上昇が緩やかとなり、加圧ローラの温度が高すぎることで発生するブリスター、ホットオフセット、用紙の光沢度変動の発生が防止可能となる。
また加圧ローラの温度が第1閾値以上となった際のニップ幅は、通常の用紙搬送時のニップ幅よりも狭くする。加圧ローラの温度が第1閾値以上となった際、定着ベルトと加圧ローラの接触面積を減らすことで定着ベルトとの接触機会を減少させて加圧ローラの温度上昇を抑制する。すなわち、加圧ローラの温度が第1閾値以上となった際、ニップ幅を狭く接離制御することで、用紙有無検出が無い紙間中の定着ベルトと加圧ローラの接触機会を減らし、加圧ローラの温度上昇を抑制する。そして、そして、加圧ローラの温度が高すぎることで発生するブリスター、ホットオフセット、用紙の光沢度変動の発生防止する。
用紙検出手段による紙間区間が通常の設定時間よりも長くなった場合に、回転駆動制御部により回転速度を下げる。用紙後処理等で通常の紙間よりも時間が空いた場合に上昇する加圧ローラの温度を抑制するためである。すなわち、紙間区間が通常の時間よりも長くなった場合に、回転駆動制御部により回転速度を下げる。このことで、さらに定着ベルトと加圧ローラの接触機会を減少させ、加圧ローラの温度上昇を防止し、加圧ローラの温度が高すぎることで発生するブリスター、ホットオフセット、用紙の光沢度変動の発生が防止可能となる。
また用紙検出手段による紙間区間で、温度検出部(2)12の検出温度が第1閾値温度を超えた場合に、定着目標温度を下げる。通常よりも紙間時間が長くなる区間での加圧ローラの温度上昇を抑制することを可能とする。
用紙検出手段による紙間区間が通常の時間が長くなった次紙が再度定着ニップに突入する直前の制御周期の切替わり時に、回転速度、定着目標温度を通常よりも高く設定し、次紙が定着ニップを突入し所定時間経過後に通常目標温度に戻す。このことで、温度不足による定着不良を防止可能となる。
以上のように、本発明に係る画像形成装置では、用紙の連続通紙中に、用紙検出手段に所定時間以上の用紙有無検出が無い紙間(用紙搬送間隔が長くなる)で定着部の回転速度を低下させる。そのことで、定着ベルトから加圧ローラへの熱伝達が抑制され、加圧ローラの温度上昇が緩やかとなり、加圧ローラの温度が高すぎることで発生するブリスター、ホットオフセット、用紙の光沢度変動が防止可能な定着装置備えた画像形成装置が提供可能となる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1 :加熱ローラ
2 :定着ベルト
3 :定着ローラ
7 :加圧ローラ
10 :ハロゲンヒータ
11 :温度検知手段
17 :ステップ
21 :定着出口センサ
30 :定着分離板
31 :加圧分離板
80 :定着装置
81 :定着ローラ
N :定着ニップ
P :用紙
特開平11−194647号公報 特開平6−242701号公報 特開平10−20707号公報 特開2006−380434号公報

Claims (6)

  1. 加熱源によって加熱される加熱ローラと定着ローラによって張架される定着ベルトと、
    前記定着ベルトの表面の軸方向中央部近傍の温度を検出する第1の温度検出手段と、
    前記加熱ローラを介して加熱された前記定着ベルトの表面温度が目標温度になるように前記第1の温度検知手段の出力に応じて前記加熱源への通電を所定時間周期にて制御する通電制御部と、
    前記定着ベルトを介して前記定着ローラに対向配置され、前記定着ローラとの間に定着ニップを形成する加圧ローラと、
    前記定着ローラと前記加圧ローラを接離手段によって複数の押圧力を可変し、複数幅の前記定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ローラと前記加圧ローラを回転駆動する駆動部と、
    前記駆動部の回転数を制御する回転駆動制御部と、
    搬送される用紙の有無を検出する用紙検出手段と、
    前記加圧ローラの表面の軸方向中央部近傍の温度を検出する第2の温度検出手段と、
    を備えた定着装置において、
    前記加圧ローラと前記定着ローラの位置を可変させる駆動装置を備え、
    該駆動装置は、
    用紙の連続通紙中に、前記第2の温度検出手段で検出した温度が所定値よりも高くなったら、前記接離手段により前記定着ニップを通紙中よりも低いニップ幅に下げ、
    再度前記定着ニップに用紙が侵入する直前に前期接離手段によって前記ニップ幅を通紙中の通常の前記ニップ幅に戻す、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧ローラの温度が第1閾値以上となった際の前記定着ニップの幅は、通常の用紙搬送時の前記定着ニップの幅よりも狭く制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記用紙検出手段による紙間区間が通常の設定時間よりも長くなった場合に、前記回転駆動制御部により回転速度を下げる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記用紙検出手段による紙間区間で、前記第2の温度検出手段の検出温度が第1閾値温度を超えた場合に、定着目標温度を下げる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記用紙検出手段による紙間区間が通常の時間が長くなった場合の次紙が再度前記定着ニップに突入する直前の制御周期の切替わり時に、回転速度、定着目標温度を通常よりも高く設定し、次紙が前記定着ニップに突入して所定時間経過後に通常目標温度に戻す、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置を用い、記録媒体に転写されたトナー像を熱及び圧力で前記用紙に定着させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10191423B2 (en) 2016-09-28 2019-01-29 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including a fixing device

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