JP2017124966A - Cha型ゼオライトの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】D6Rを結晶構造に含まないゼオライトからのゼオライト転換によるCHA型ゼオライトの製造方法を提供すること、更には高価な四級アンモニウム塩又はD6Rに基づくCHA構造の指向以外によるCHA型ゼオライトの製造方法を提供する。更には高価な四級アンモニウム塩又はD6Rに基づくCHA構造の指向以外によるCHA型ゼオライトの製造方法を提供する。【解決手段】構造指向剤、アルカリ金属カチオン、水及びペンタシルゼオライトを含有する組成物を結晶化する結晶化工程、を含むCHA構造を有するゼオライトの製造方法。前記ペンタシルゼオライトが、結晶構造中に二重六員環を含まないことが好ましい。【選択図】 図1

Description

本発明は、CHA型ゼオライトの製造方法に関する。
CHA構造を有するゼオライト(以下、「CHA型ゼオライト」又は「チャバザイト型ゼオライト」ともいう。)は天然に存在し、また、人工的に合成されている。天然に存在するCHA型ゼオライトはチャバザイトとして知られており、その組成はCaAl12Si2472である。しかしながら、アルミナに対するシリカのモル比(以下、「SiO/Al比」ともいう。)が低い組成であるため、チャバザイトは触媒等の用途では使用することができない。
一方、合成されたCHA型ゼオライトの中でも、SiO/Al比が5以上のCHA型ゼオライト(以下、「ハイシリカCHA型ゼオライト」ともいう。)は、オレフィン製造用触媒や選択的接触還元触媒(いわゆるSCR触媒)として実用化されている。これらのハイシリカCHA型ゼオライトは、N−メチル−3−キヌクリジノール、N,N,N−トリメチル−1−アダマンチルアンモニウム又はN,N,N−トリメチルエキソアミノノルボルネンなどの四級アンモニウム塩を構造指向剤として用いて合成されることが報告されている(特許文献1〜3)。しかしながら、いずれの四級アンモニウム塩も高価な化合物であり、これらの製造方法は製造コストが高いものであった。この課題を解決するため、高価な四級アンモニウム塩を必要としないハイシリカCHA型ゼオライトの製造方法が検討されている。
さらに、FAU構造を有するUSYの構造転換を利用したハイシリカCHA型ゼオライトの製造方法が開示されている(非特許文献1及び2)。この製造方法は、CHA構造と同一の構造ユニットである二重六員環(以下、「D6R」ともいう。)を結晶構造中に含むゼオライトであるUSYを原料として使用する。D6RがCHA構造を指向することで、USYからCHA型ゼオライトを製造することができる。これにより、非特許文献1及び2の製造方法では構造指向剤としてベンジルトリメチルアンモニウム(非特許文献1)又はテトラエチルアンモニウム塩(非特許文献2)など、比較的安価な化合物を使用することができた。
米国特許4,544,538 米国特許公開2013/0280160 特開2011−121859号
Chemistry Letters 908−909頁(2008年) Chemical Communication 第51巻、11030−11033頁(2015年)
高価な四級アンモニウム塩を使用しないハイシリカCHA型ゼオライトの製造方法は高シリカY型ゼオライトを原料として使用することを必須としていた。すなわち、CHA構造への指向は、高価な四級アンモニウム塩又はD6Rのいずれかしかなかった。しかしながら、高シリカY型ゼオライトは、Y型ゼオライトに脱アルミニウム処理を施して得られるゼオライトである。原料が付加的な処理を必要とするゼオライトであるため、高シリカY型ゼオライトを使用するCHA型ゼオライトの製造方法は、高価になりやすい。
これらの課題に鑑み、本発明は、D6Rを結晶構造に含まないゼオライトからのゼオライト転換によるCHA型ゼオライトの製造方法を提供すること、更には高価な四級アンモニウム塩又はD6Rに基づくCHA構造の指向以外によるCHA型ゼオライトの製造方法を提供することを目的とする。またさらには、高価な四級アンモニウム塩及び高シリカY型ゼオライトを必須としない、CHA型ゼオライトの製造方法を提供することを別の目的とする。
本発明者等は、ゼオライト転換によるCHA型ゼオライトの製造方法について検討した。その結果、高シリカY型ゼオライトを使用することなくCHA型ゼオライトが製造できることを見出した。
すなわち、本発明は、構造指向剤、アルカリ金属カチオン、水及びペンタシルゼオライトを含有する組成物を結晶化する結晶化工程、を含むCHA構造を有するゼオライトの製造方法である。
以下、本発明のCHA構造を有するゼオライトの製造方法(以下、「本発明の製造方法」ともいう。)について詳細に説明する。
本発明はCHA型ゼオライトの製造方法に係る。CHA型ゼオライトとは、国際ゼオライト学会(International ZeoliteAssociation)のStructure Commissionが定めているIUPAC構造コード(以下、単に「構造コード」ともいう。)でCHA構造となる結晶構造を有するゼオライトである。
CHA型ゼオライトの結晶構造は、Collection of simulated XRD powder patterns for zeolites,Fifth revised edition,p.112(2007)に記載の粉末X線回折(以下、「XRD」とする。)パターン、又は、IZAの構造委員会のホームページ(http://www.iza−struture.org/databases/のZeolite Framework Types)のCHAに記載のXRDパターンのいずれかと比較することで、これを同定することができる。
本発明の製造方法により得られるCHA型ゼオライトは、アルミノシリケートであることが好ましい。アルミノシリケートは、アルミニウム(Al)とケイ素(Si)とが酸素(O)を介したネットワークの繰返しからなる構造からなる結晶構造を有する結晶性物質である。したがって、CHA構造を有し、結晶構造中にAl、Si及びO以外の金属を含むゼオライト、例えば、結晶構造中にリン(P)を含むアルミノ燐酸塩やシリコアルミノリン酸塩とアルミノシリケートとは異なる。
本発明の製造方法により得られるCHA型ゼオライトとして、SSZ−13、SSZ−62、LZ−218、Linde D、Linde R及びZK−14からなる群の少なくとも1種を挙げることができ、特にSSZ−13であることが好ましい。
本発明の製造方法では、任意のSiO/Al比のCHA型ゼオライトを製造することができるが、本発明の製造方法により得られるCHA型ゼオライトは、特にSiO/Alが5以上のCHA型ゼオライト、更にはSiO/Alが15以上のCHA型ゼオライトであることが好ましい。
本発明の製造方法は、ペンタシルゼオライト、構造指向剤、アルカリ金属カチオン及び水を含有する組成物(以下、「原料組成物」ともいう。)を結晶化する結晶化工程、を含む。このような原料組成物を結晶化することで、CHA型ゼオライトが得られる。従来、ゼオライトを原料とするCHA型ゼオライトの製造方法では、原料ゼオライトは結晶構造中にD6Rを含むことが必要であった。これに対し、本発明の製造方法はD6Rを結晶構造に含まないゼオライトからのゼオライト転換によるCHA型ゼオライトの製造方法であり、D6Rを結晶構造に含まないゼオライトであるペンタシルゼオライトからCHA型ゼオライトが得られる。
原料組成物はペンタシルゼオライトを含む。ペンタシルゼオライトとは、結晶構造に酸素5員環を有するゼオライトである。原料組成物が含有するペンタシルゼオライトは、結晶構造中にD6Rを含んでいてもよいが、結晶構造中にD6Rを含まないペンタシルゼオライトであることが好ましい。結晶化工程に供する好ましいペンタシルゼオライトとして、MFI型ゼオライト、MEL型ゼオライト、MWW型ゼオライト、SSF型ゼオライト、*BEA型ゼオライト、BEC型ゼオライト、BIK型ゼオライト、BOF型ゼオライト、BOG型ゼオライト、BRE型ゼオライト、CAS型ゼオライト、CDO型ゼオライト、CFI型ゼオライト、−CHI型ゼオライト、CON型ゼオライト、CSV型ゼオライト、DAC型ゼオライト、DDR型ゼオライト、DOH型ゼオライト、DON型ゼオライト、EEI型ゼオライト、EON型ゼオライト、EPI型ゼオライト、ESV型ゼオライト、EUO型ゼオライト、*−EWT型ゼオライト、FER型ゼオライト、GON型ゼオライト、HEU型ゼオライト、IFR型ゼオライト、−IFU型ゼオライト、IFW型ゼオライト、IHW型ゼオライト、IMF型ゼオライト、IRN型ゼオライト、IRR型ゼオライト、−IRY型ゼオライト、ISV型ゼオライト、ITE型ゼオライト、ITG型ゼオライト、ITH型ゼオライト、*−ITN型ゼオライト、ITR型ゼオライト、ITT型ゼオライト、ITW型ゼオライト、IWR型ゼオライト、IWS型ゼオライト、IWV型ゼオライト、IWW型ゼオライト、LTF型ゼオライト、MAZ型ゼオライト、MEI型ゼオライト、MEP型ゼオライト、MFS型ゼオライト、MON型ゼオライト、MOR型ゼオライト、*MRE型ゼオライト、MSE型ゼオライト、MTF型ゼオライト、MTN型ゼオライト、MTT型ゼオライト、MTW型ゼオライト、NES型ゼオライト、NON型ゼオライト、NSI型ゼオライト、OKO型ゼオライト、−PAR型ゼオライト、PCR型ゼオライト、POS型ゼオライト、RRO型ゼオライト、RSN型ゼオライト、RTE型ゼオライト、RTH型ゼオライト、RUT型ゼオライト、RWR型ゼオライト、SEW型ゼオライト、SFE型ゼオライト、SFF型ゼオライト、SFG型ゼオライト、SFH型ゼオライト、SFN型ゼオライト、SFS型ゼオライト、*SFV型ゼオライト、SGT型ゼオライト、SOF型ゼオライト、SSF型ゼオライト、*−SSO型ゼオライト、SSY型ゼオライト、STF型ゼオライト、STI型ゼオライト、*STO型ゼオライト、STT型ゼオライト、STW型ゼオライト、−SVR型ゼオライト、SVV型ゼオライト、SZR型ゼオライト、TER型ゼオライト、TON型ゼオライト、TUN型ゼオライト、UOS型ゼオライト、UOV型ゼオライト、UTL型ゼオライト、UWY型ゼオライト、VET型ゼオライト、VNI型ゼオライト、VSV型ゼオライト及びYUG型ゼオライトからなる群の少なくとも1種を挙げることができ、更にはMFI型ゼオライト、MEL型ゼオライト、MWW型ゼオライト、*BEA型ゼオライト、CON型ゼオライト、DDR型ゼオライト、ESV型ゼオライト、FER型ゼオライト、HEU型ゼオライト、MOR型ゼオライト、MSE型ゼオライト、MTN型ゼオライト、MTW型ゼオライト及びRUT型ゼオライトからなる群の少なくとも1種を挙げることができ、更にはMFI型ゼオライト、FER型ゼオライト及びMEL型ゼオライトからなる群の少なくとも1種であることが好ましく、また更にはMFI型ゼオライト又はMEL型ゼオライトの少なくともいずれかであることが好ましい。
工業的な観点より、原料組成物が含有するペンタシルゼオライトは、MFI型ゼオライト又はFER型ゼオライトの少なくともいずれかであること、更にはMFI型ゼオライトであることが特に好ましい。高シリカY型ゼオライトと比べ、FER型ゼオライトやMFI型ゼオライトは、非常に安価なCHA型ゼオライトのシリカアルミナ源、更には安価なハイシリカCHA型ゼオライトのシリカアルミナ源とすることができる。
更にMFI型ゼオライトは、結晶化できるSiO/Al比の範囲が非常に広い。例えば、SiO/Al比が10以上50以下のMFI型ゼオライト、更にはSiO/Al比が10以上200以下のMFI型ゼオライト、また更にはSiO/Al比が10以上2000以下のMFI型ゼオライトであっても、構造指向剤を使用することなく結晶化による製造が可能である。
好ましいMFI型ゼオライトとして、ZSM−5、AMX−1B、AZ−1、Bor−C、Boralite C、Encilite、FZ−1、LZ−105、Mutinaite、NU−4、NU−5、TS−1、TSZ、TSZ−III、TZ−01、USC−4、USI−108、ZBH、ZKQ−1B及びZMQ−TBからなる群の少なくとも1種、が挙げられる。工業的な観点から好ましいMFI型ゼオライトはZSM−5である。
好ましいFER型ゼオライトとして、Ferrierite、Monoclinic ferrierite、[Ga−Si−O]−FER、[SiO]−FER、FU−9、ISI−6、NU−23、Sr−D、ZSM−35及び[B−Si−O]−FERからなる群の少なくとも1種、が挙げられる。工業的な観点から好ましいFER型ゼオライトはFerrieriteである。
原料組成物に含まれるペンタシルゼオライトのSiO/Al比は10以上2000以下であることが挙げられる。好ましいSiO/Al比として、10以上300以下、更にはSiO/Al比が10以上100以下、また更に15以上100以下、また更には15以上50以下が挙げられる。
ペンタシルゼオライトは、任意のカチオンタイプのものであればよい。ペンタシルゼオライトのカチオンタイプは、ナトリウム型(Na型)、プロトン型(H型)、アンモニウム型(NH型)、及び有機カチオンからなる群の少なくとも1種、更にはプロトン型を挙げることができる。
原料組成物は、シリカアルミナ源としてペンタシルゼオライトを含んでいれば、これ以外のアルミナ源やシリカ源を含む必要はない。しかしながら、ペンタシルゼオライト以外のアルミナ源やシリカ源を含んでいてもよい。
ペンタシルゼオライト以外のアルミナ源は、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、非晶質アルミノシリケート、金属アルミニウム及びアルミニウムアルコキシドからなる群の少なくとも1種を挙げることができる。工業的な観点から、ペンタシルゼオライト以外のアルミナ源は水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、非晶質アルミノシリケート及び金属アルミニウムからなる群の少なくとも1種、更には水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム及び非晶質アルミノシリケートからなる群の少なくとも1種、また更には非晶質アルミノシリケートであることが好ましい。
ペンタシルゼオライト以外のシリカ源は、シリカゾル、ヒュームドシリカ、コロイダルシリカ、沈降法シリカ、無定形ケイ酸及び無定形アルミノシリケートからなる群の少なくとも1種であることが好ましく、無定形ケイ酸又は無定形アルミノシリケートの少なくともいずれかであることが好ましい。
原料組成物は、Y型ゼオライトなどのFAU型ゼオライトを含んでいてもよい。しかしながら、特に本発明の製造方法を工業的に使用する場合、原料組成物は高シリカY型ゼオライト、特にSiO/Al比が7以上の高シリカY型ゼオライトを含まないことが好ましい。
構造指向剤(以下、「SDA」ともいう。)は、CHA型ゼオライトを指向するものであればよい。CHA型ゼオライトを指向するSDAとして、N−メチル−3−キヌクリジノールカチオン、N,N,N−トリメチル−1−アダマンチルアンモニウムカチオン、N,N,N−トリメチルエキソアミノノルボルネンカチオン、トリメチルベンジルアンモニウムカチオン、コリンカチオン、テトラエチルアンモニウムカチオン、トリエチルプロピルアンモニウムカチオン、トリエチルメチルアンモニウムカチオン、ブチルトリエチルアンモニウムカチオン、ジエチルジプロピルアンモニウムカチオン、及びエチルトリプロピルアンモニウムカチオンからなる群のいずれか1種以上のカチオンを挙げることができる。
本発明の製造方法では、ペンタシルゼオライトをシリカアルミナ源として含むことで、N−メチル−3−キヌクリジノールカチオン、N,N,N−トリメチル−1−アダマンチルアンモニウムカチオン及びN,N,N−トリメチルエキソアミノノルボルネンカチオンからなる群の少なくとも1種のカチオンをSDAとする場合であっても、D6Rを有さないゼオライトからCHA型ゼオライトへと転換することができることはもちろん、このような高価な四級アンモニウム塩以外のSDAを使用した場合であっても、D6Rを有さないゼオライトからCHA型ゼオライトへと転換することができる。
本発明の製造方法におけるSDAとして、テトラエチルアンモニウムカチオン、トリエチルメチルアンモニウムカチオン、トリエチルプロピルアンモニウムカチオン、ブチルトリエチルアンモニウムカチオン、ジエチルジプロピルアンモニウムカチオン、エチルトリプロピルアンモニウムカチオン及びN,N,N−トリメチル−1−アダマンチルアンモニウムカチオンからなる群の少なくとも1種のカチオンを使用することができる。しかしながら、安価な化合物であるため、原料組成物に含まれるSDAはテトラエチルアンモニウムカチオン、トリエチルメチルアンモニウムカチオン、トリエチルプロピルアンモニウムカチオン、ブチルトリエチルアンモニウムカチオン、ジエチルジプロピルアンモニウムカチオン及びエチルトリプロピルアンモニウムカチオンからなる群の少なくとも1種のカチオン、更にはテトラエチルアンモニウムカチオン、トリエチルメチルアンモニウムカチオン、トリエチルプロピルアンモニウムカチオン、ブチルトリエチルアンモニウムカチオン、ジエチルジプロピルアンモニウムカチオン及びエチルトリプロピルアンモニウムカチオンからなる群の少なくとも1種のカチオン、また更にはテトラエチルアンモニウムカチオン又はトリエチルメチルアンモニウムカチオンの少なくともいずれか、また更にはテトラエチルアンモニウムカチオンであることが特に好ましい。
原料組成物は、SDAを塩として含有していればよい。SDAの塩として、水酸化物、塩化物、臭化物及びヨウ化物からなる群の少なくとも1種であり、更には水酸化物、塩化物及び臭化物からなる群の少なくとも1種であることが挙げられる。
アルカリ金属カチオンはナトリウムカチオン、カリウムカチオン、リチウムカチオン、ルビジウムカチオン、及びセシウムカチオンからなる群のいずれか1種以上のカチオンを含むことが好ましく、ナトリウムカチオン又はカリウムカチオンの少なくともいずれかを含むことが好ましく、ナトリウムカチオンを含むことが更に好ましい。
原料組成物はナトリウムカチオン及びカリウムカチオンを含んでいてもよい。この場合、ナトリウムカチオンに対するカリウムカチオンの割合は、1.0以下、更には0.5以下であることが好ましい。
原料組成物は、アルカリ金属カチオンを上記のカチオンの塩として含むことが好ましい。上記のカチオンの塩は、水酸化物、塩化物、臭化物及びヨウ化物からなる群の少なくとも1種であり、更には上記のカチオンの水酸化物、塩化物及び臭化物からなる群の少なくとも1種であることが挙げられる。また、原料組成物中の他の原料がアルカリ金属を含む場合、当該アルカリ金属もアルカリ金属カチオンとすることができる。
工業的に入手しやすいため、アルカリ金属源はナトリウムを含む化合物であることが好ましく、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム及び臭化ナトリウムからなる群の少なくとも1種であることがより好ましい。さらに、工業的に入手しやすく、比較的安価であることからアルカリ金属源は水酸化ナトリウムをであることが好ましい。また、シリカ源またはアルミナ源がナトリウム以外のアルカリ金属を含む場合、当該アルカリ金属もアルカリ金属源とすることができる。
原料組成物は水を含む。原料組成物が含む水は、蒸留水、脱イオン水や純水であればよい。また、アルミナ源やシリカ源など、原料組成物に含まれる他の成分に由来する水であってもよい。
原料組成物におけるペンタシルゼオライト含有量は20重量%以上、更には30重量%以上であることが好ましい。原料組成物中のシリカアルミナ源は、ペンタシルゼオライトのみであること、すなわちペンタシルゼオライトの含有量が100重量%であってもよい。一方、原料組成物はペンタシルゼオライト以外のシリカ源又はアルミナ源を含んでいてもよく、この場合、ペンタシルゼオライトの含有量は100重量%未満であり、80重量%以下、更には60重量%以下、また更には50重量%以下であることが挙げられる。
本発明において、ペンタシルゼオライトの含有量は以下の式から求めることができる。
PZ = WPZ(Al−Si) / WT(Al−Si) × 100
上記式において、WPZは原料組成物中のペンタシルゼオライト含有量(重量%)、WPZ(Al−Si)は原料組成物中のペンタシルゼオライト中のAl及びSiの合計重量、及び、WT(Al−Si)は原料組成物中のAl及びSiの合計重量であり、WPZ(Al−Si)及びWT(Al−Si)におけるAl及びSiの合計重量は、AlをAlに換算した重量とSiをSiOに換算した重量の合計重量である。したがって、原料組成物がペンタシルゼオライト以外のシリカ源やアルミナ源、種晶などを含む場合、WT(Al−Si)はペンタシルゼオライト以外に由来するAl及びSiの重量も含む合計重量となる。
原料組成物のSiO/Al比は、10以上100以下、更には10以上50以下、また更には15以上50以下であることが好ましい。より好ましいSiO/Al比として、15以上50以下、また更には15以上40以下を挙げることができる。
原料組成物におけるシリカに対するアルカリ金属カチオンのモル比(以下、「M/SiO比」ともいう。)は、0.01以上0.5以下、更には0.05以上0.3以下、また更には0.1以上0.25以下であることが好ましい。なお、複数のアルカリ金属カチオンを用いる際、Mはアルカリ金属カチオンの総和である。
原料組成物におけるシリカに対するSDAのモル比(以下、「SDA/SiO比」ともいう。)は、0.05以上であることが好ましい。よりCHA型ゼオライトの結晶化を促進させるためにSDA/SiO比は0.10以上であることが好ましい。製造コストを低減させる観点からSDAは少ないことが好ましく、SDA/SiO比が1以下、更には0.50以下であることが好ましい。CHA型ゼオライトの結晶化の効率及び製造コストの観点から、原料組成物のSDA/SiO比は0.2以上0.5以下であることが好ましい。
原料組成物のシリカに対する水酸化物イオン(OH)のモル比(以下、「OH/SiO比」ともいう。)は2以下、更には1以下であることが好ましい。OH/SiO比が1以下であることで、より高い収率でCHA型ゼオライトを得ることができる。好ましいOH/SiO比の範囲としては0.1以上2以下、更に0.2以上1以下、また更には0.3以上1以下が挙げられる。
原料組成物のシリカに対する水のモル比(以下、「HO/SiO比」ともいう。)は、3以上50以下、更には5以上50以下、また更には5以上25以下を挙げることができる。HO/SiO比をこの範囲とすることでCHA型ゼオライトが結晶化しやすくなる。
より短時間でCHA型ゼオライトを結晶化させるため、HO/SiO比は3以上20未満、5以上20未満、更には5以上15以下であることが好ましい。
好ましい原料組成物の組成として以下のモル組成を挙げることができる。なお、以下の組成における各割合はモル(mol)割合であり、Mはアルカリ金属カチオン、及びSDAは構造指向剤である。
SiO/Al比 =10以上100以下
M/SiO比 =0.01以上0.5以下
SDA/SiO比 =0.05以上1以下
OH/SiO比 =0.1以上2以下
O/SiO比 =3以上20未満
更に好ましい原料組成物の組成として以下のものを挙げることができる。
SiO/Al比 =10以上50以下
M/SiO比 =0.05以上0.3以下
SDA/SiO比 =0.2以上0.5以下
OH/SiO比 =0.3以上1以下
O/SiO比 =3以上20未満
原料組成物の組成は、本明細書に記載したSiO/Al比、SDA/SiO比、M/SiO比、HO/SiO比及びOH/SiO比の各範囲の組合せからなる組成を有していればよい。
原料組成物は、上記の原料に加え、CHA型ゼオライトの結晶化を促進させるゼオライト(以下、「種晶ゼオライト」ともいう。)を含んでいてもよい。種晶ゼオライトは、ペンタシルゼオライトに比べて十分に少ない量であればよい。
種晶ゼオライトとして、CHA型ゼオライト、AEI型ゼオライト、OFF型ゼオライト、ERI型ゼオライト、KFI型ゼオライト、AFX型ゼオライト、AFT型ゼオライト、EAB型ゼオライト、GME型ゼオライト及びLEV型ゼオライトからなる群の少なくともいずれか、更にはCHA型ゼオライトを挙げることができる。
原料組成物の種晶ゼオライト含有量は、原料組成物中のAlをAlに換算し、SiをSiOに換算した合計重量に対する、種晶ゼオライトのAlをAlに換算し、SiをSiOに換算した合計重量の重量割合として0重量%以上30重量%以下を挙げることができる。CHA型ゼオライトを高い効率で得られる種晶ゼオライト含有量として、5重量%以上15重量%以下、更には8重量%以上12重量%以下を挙げることができる。一方、工業的に適した種晶含有量として0.01重量%以上10重量%以下、更には0.1重量%以上3重量%以下を挙げることができる。
原料組成物は結晶化後の排水処理を必要とする元素を実施的に含んでいないことが好ましい。このような元素として、フッ素(F)やリン(P)を挙げることができる。
原料組成物がフッ素を含有する場合、製造装置に対腐食性の材質を用いる必要がある。そのため、原料組成物はフッ素を含まないこと、すなわち、フッ素含有量が0重量ppmであることが好ましい。しかしながら、通常の組成分析等による測定誤差を考慮すると、原料組成物のフッ素含有量は検出限界以下であり、100重量ppm以下、更には10重量ppm以下であることが挙げられる。原料組成物がフッ素やフッ素化合物を含有しないことで、汎用的な設備を用いたCHA型ゼオライトの製造ができる。
結晶化工程では、原料組成物を結晶化する。結晶化方法は、水熱合成が挙げられる。その場合、原料組成物を密閉容器に充填し、これを加熱すればよい。
結晶化温度は100℃以上であれば、原料組成物が結晶化する。温度が高いほど、結晶化が促進される。そのため、結晶化温度は130℃以上、好ましくは140℃以上であることが好ましい。原料組成物が結晶化すれば、必要以上に結晶化温度を高くする必要はない。そのため、結晶化温度は200℃以下、好ましくは180℃以下であればよい。また、結晶化は原料組成物を攪拌した状態、又は静置した状態のいずれの状態で行うことができる。
本発明の製造方法では、結晶化工程の後、洗浄工程、乾燥工程及びイオン交換工程の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
洗浄工程は、結晶化後のCHA型ゼオライトと液相とを固液分離する。洗浄工程は、公知の方法で固液分離をし、固相として得られるCHA型ゼオライトを純水で洗浄すればよい。
乾燥工程は、結晶化工程後又は洗浄工程後のCHA型ゼオライトから水分を除去する。乾燥工程の条件は任意であるが、結晶化工程後又は洗浄工程後のCHA型ゼオライトを、大気中、50℃以上、150℃以下で2時間以上、静置することが例示できる。
結晶化後のCHA型ゼオライトは、そのイオン交換サイト上にアルカリ金属イオン等の金属イオンを有する場合がある。イオン交換工程では、これをアンモニウムイオン(NH )や、プロトン(H)等の非金属カチオンにイオン交換する。アンモニウムイオンへのイオン交換は、CHA型ゼオライトを塩化アンモニウム水溶液に混合、攪拌することが挙げられる。また、プロトンへのイオン交換は、CHA型ゼオライトをアンモニアでイオン交換した後、これを焼成することが挙げられる。
本発明により、D6Rを結晶構造に含まないゼオライトからのゼオライト転換によるCHA型ゼオライトの製造方法を提供すること、更には高価な四級アンモニウム塩又はD6Rに基づくCHA構造の指向以外によるCHA型ゼオライトの製造方法を提供することができる。またさらには、高価な四級アンモニウム塩及び高シリカY型ゼオライトを必須としない、工業的なCHA型ゼオライトの製造方法を提供することができる。さらに、高価な高シリカY型ゼオライトや高価な四級アンモニウム塩を必須とせずにCHA型ゼオライトの製造がすることができ、またさらには、安価なSDAを使用することができる。これにより、本発明によりCHA型ゼオライト、更にはハイシリカCHA型ゼオライト、また更にはSiO/Al比が10以上、更には15以上のハイシリカCHA型ゼオライトの工業的な製造方法を提供することができる。
実施例1のCHA型ゼオライトの走査型電子顕微鏡写真である。(図中スケールは1μm) 実施例2のCHA型ゼオライトのXRD図である。
以下、実施例を用いて本発明を説明する。しかしながら、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、「比」は特に断らない限り、「モル比」である。
(結晶構造の同定)
一般的なX線回折装置(装置名:UltimaIV、リガク社製)を使用し、試料のXRD測定をした。測定条件を以下に示す。
線源 : CuKα線(λ=1.5405Å)
測定モード : ステップスキャン
スキャン条件 : 毎分40deg
発散スリット : 1deg
散乱スリット : 開放
受光スリット : 開放
サンプリング幅 : 0.02deg
測定範囲 : 2θ=3°〜43°
得られたXRDパターンと、IZAの構造委員会のホームページ記載の結晶構造とを対比することで試料の結晶構造を同定した。
(組成分析)
フッ酸と硝酸の混合水溶液に試料を溶解して試料溶液を調製した。一般的なICP装置(装置名:OPTIMA5300DV、PerkinElmer社製)を使用して、当該試料溶液を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP−AES)で測定した。得られたSi、Alの測定値から、試料のSiO/Al比を求めた。
実施例1
純水、水酸化ナトリウム、MFI型ゼオライト(SiO/Al比=24、H型)、及びテトラエチルアンモニウム水酸化物(カリウム含有量3300mg/L、東京化成工業株式会社製;以下、「TEAOH」ともいう。)、及び種晶ゼオライトとしてCHA型ゼオライト(SiO/Al比=20、H型)を混合し、以下の組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =23
Na/SiO比 =0.2
K/SiO比 =0.01
TEAOH/SiO比 =0.4
O/SiO比 =7
OH/SiO比 =0.60
原料組成物におけるMFI型ゼオライトの含有量は90重量%、及び、種晶ゼオライトの含有量は10重量%であった。
原料組成物を密閉容器内に充填し、これを静置状態で150℃で一週間結晶化させた。得られた結晶化物を固液分離し、純水で洗浄した後、110℃で乾燥した。XRD測定の結果、CHA型ゼオライトが結晶化していることが確認された。
得られた粉末のSiO/Alモル比は16であった。得られた粉末のSEM写真を図1に示す。図1より、粒子径は1μm以下であることが確認できた。
実施例2
純水、水酸化ナトリウム、FER型ゼオライト(SiO/Al比=18、NH型)、及びトリエチルメチルアンモニウム水酸化物(以下、「EtMeNOH」ともいう。)を混合し、以下の組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =18
Na/SiO比 =0.2
K/SiO比 =0.01
EtMeNOH/SiO比 =0.3
O/SiO比 =10
OH/SiO比 =0.50
原料組成物を密閉容器内に充填し、実施例1と同様に結晶化、固液分離、洗浄、乾燥した。得られた粉末のSiO/Alモル比は12であった。XRD測定結果を図2に示す。図2より、CHA型ゼオライトが結晶化していることを確認できた。
実施例3
純水、水酸化ナトリウム、FER型ゼオライト(SiO/Al比=18、NH型)、EtMeNOH及び種晶ゼオライトとしてCHA型ゼオライト(SiO/Al比=20、H型)を混合し、以下の組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =18
Na/SiO比 =0.2
K/SiO比 =0.01
Et3MeNOH/SiO比 =0.3
O/SiO比 =10
OH/SiO比 =0.50
原料組成物におけるFER型ゼオライトの含有量は90重量%、及び、種晶ゼオライトの含有量は10重量%であった。
原料組成物を密閉容器内に充填し、実施例1と同様に結晶化、固液分離、洗浄、乾燥した。得られた粉末のSiO/Alモル比は10であった。XRD測定の結果、CHA型ゼオライトが結晶化していることを確認した。
実施例4
純水、水酸化ナトリウム、FER型ゼオライト(SiO/Al比=18、NH型)、TEAOH及び種晶ゼオライトとしてCHA型ゼオライト(SiO/Al比=20、H型)を混合し、以下の組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =18
Na/SiO比 =0.2
K/SiO/SiO比 =0.01
TEAOH比 =0.3
O/SiO比 =10
OH/SiO比 =0.50
原料組成物におけるFER型ゼオライトの含有量は90重量%、及び、種晶ゼオライトの含有量は10重量%であった。
原料組成物を密閉容器内に充填し、実施例1と同様に結晶化、固液分離、洗浄、乾燥した。得られた粉末のSiO/Alモル比は12であった。XRD測定の結果、CHA型ゼオライトが結晶化していることを確認した。
実施例5
純水、水酸化ナトリウム、MEL型ゼオライト(SiO/Al比=30、NH型)、TEAOH及び種晶ゼオライトとしてCHA型ゼオライト(SiO/Al比=20、H型)を混合し、以下の組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =29
Na/SiO比 =0.2
K/SiO比 =0.01
TEAOH/SiO比 =0.3
O/SiO比 =10
OH/SiO比 =0.50
原料組成物におけるMEL型ゼオライトの含有量は90重量%、及び、種晶ゼオライトの含有量は10重量%であった。
原料組成物を密閉容器内に充填し、実施例1と同様に結晶化、固液分離、洗浄、乾燥した。得られた粉末のSiO/Alモル比は15であった。XRD測定の結果、CHA型ゼオライトが結晶化していることを確認した。
実施例からも明らかなように、安価なSDAを使用した場合であっても、ペンタシルゼオライトからCHA型ゼオライトへの転換が生じることが確認でき、本発明の製造方法は工業的に有利であることが分かる。
実施例6
純水、水酸化ナトリウム、FER型ゼオライト(SiO/Al比=18、NH型)、N,N,N−トリメチル−1−アダマンチルアンモニウム水酸化物(25%水溶液、「ADAOH」ともいう。)、及び種晶ゼオライトとしてCHA型ゼオライト(SiO/Al比=20、H型)を混合し、以下の組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =18
Na/SiO比 =0.2
K/SiO/SiO比 =0.01
ADAOH/SiO比 =0.3
O/SiO比 =10
OH/SiO比 =0.50
原料組成物におけるFER型ゼオライトの含有量は90重量%、及び、種晶ゼオライトの含有量は10重量%であった。
原料組成物を密閉容器内に充填し、実施例1と同様に結晶化、固液分離、洗浄、乾燥した。得られた粉末のSiO/Alモル比は12であった。XRD測定の結果、CHA型ゼオライトが結晶化していることを確認した。
当該実施例からも明らかなように、SDAとしてADAOHを使用した場合であっても、ペンタシルゼオライトからCHA型ゼオライトへの転換が生じることが確認できた。
本発明の製造方法は、CHA型ゼオライトの製造方法、特にCHA型ゼオライトの工業的な製造方法として使用することができる。さらには、触媒等の担体として適した、SiO/Al比が10以上、更には15以上のCHA型ゼオライトの工業的な製造方法として使用することができる。

Claims (8)

  1. 構造指向剤、アルカリ金属カチオン、水及びペンタシルゼオライトを含有する組成物を結晶化する結晶化工程、を含むCHA構造を有するゼオライトの製造方法。
  2. 前記ペンタシルゼオライトが、結晶構造中に二重六員環を含まない請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記ペンタシルゼオライトが、MFI型ゼオライト、FER型ゼオライト及びMEL型ゼオライトからなる群の少なくとも1つである請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記構造指向剤が、テトラエチルアンモニウムカチオン、トリエチルメチルアンモニウムカチオン、トリエチルプロピルアンモニウムカチオン、ブチルトリエチルアンモニウムカチオン、ジエチルジプロピルアンモニウムカチオン、エチルトリプロピルアンモニウムカチオン及びN,N,N−トリメチル−1−アダマンチルアンモニウムカチオンからなる群の少なくとも1種のカチオンである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記構造指向剤が、テトラエチルアンモニウムカチオン、トリエチルメチルアンモニウムカチオン、トリエチルプロピルアンモニウムカチオン、ブチルトリエチルアンモニウムカチオン、ジエチルジプロピルアンモニウムカチオン及びエチルトリプロピルアンモニウムカチオンからなる群の少なくとも1種のカチオンである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記アルカリ金属カチオンが、ナトリウムカチオン又はカリウムカチオンの少なくともいずれかである請求項1乃至5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 前記組成物が以下の組成を有する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の製造方法。
    SiO/Al比 =10以上100以下
    アルカリ金属カチオン/SiO比 =0.01以上0.5以下
    構造指向剤/SiO比 =0.05以上1以下
    OH/SiO比 =0.1以上2以下
    O/SiO比 =3以上20未満
  8. 前記CHA構造を有するゼオライトのアルミナに対するシリカのモル比が10以上である請求項1乃至7のいずれか一項に記載の製造方法。
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