JP2017123742A - 電力変換装置、電力変換装置の診断システム、電力変換装置の診断サービス - Google Patents

電力変換装置、電力変換装置の診断システム、電力変換装置の診断サービス Download PDF

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Abstract

【課題】電力変換装置の診断技術により電力変換器の故障による停止を低減する。【解決手段】半導体モジュール1の端子間電圧に基づく出力電圧波形および半導体モジュールの端子に流れる電流を電流センサ26で検出した電圧信号が入力され、過渡領域において、出力電圧波形および電圧信号の振幅値を保持しつつフィルタ定数に基づいて出力電圧波形を延伸した出力電圧波形および電圧信号を求める電圧変化量抽出部14、21と、過渡領域以外の領域である定常領域における導通状態の保持時間および出力電圧波形および電圧信号の振幅値を有する出力電圧波形および電圧信号を求める電圧変化量抽出部15、22と、出力電圧波形および電圧信号が入力されディジタル変換を行うAD変換器17、24と、ディジタル変換された出力電圧波形および電圧信号に基づいて半導体モジュールの動作診断を行うディジタル信号処理回路18と、を有する電力変換装置。【選択図】図1

Description

本発明は電力変換装置、電力変換装置の診断システム、電力変換装置の診断サービスに関する。
電力変換装置内の電力用半導体モジュールの故障診断は、種々の方法があり、例えば、電力用半導体チップ内、または近傍に設けられたダイオードの静特性の温度変化から電力用半導体の接合温度を求める方法がある。また、電力用半導体モジュールの放熱ブロックに設けられたサーミスタや熱電対から半導体素子の接合温度を間接的に求め、あらかじめ設定された接合温度を越えると故障と診断する方法もある。故障が発生してしまった場合、電力用半導体モジュールはもとより、電力用半導体モジュールと接続されているゲート駆動回路やコンデンサなどへ被害が波及し2次故障も考えられる。そのため、再稼働までに故障個所全ての探索、部品交換などで多くの時間を費やすこととなり、運用コストの損失が課題となっていた。
図7は、半導体モジュールの断面図を示す。
半導体モジュール600は、ベース版603、メタル604、絶縁基板607、電力用半導体素子609およびはんだ608、610から構成されている。冷却器601上に半導体モジュール600が設けられているが、冷却器601上にグリス602を介して接着されたベース板603が設けられており、ベース版603上には、メタル604、絶縁層605、メタル606からなる絶縁基板607がはんだ608を介して実装され、その上には電力用半導体素子609がはんだ610を介して実装される。電力用半導体素子609としてはSiやSiCやGaNを基板材料とするIGBT(Insulated-Gate-Bipolar-Transistor)やFET(Field-Effect-Semiconductor)素子が考えられる。電力半導体素子609で発生した熱ははんだ610を介して絶縁基板607、ベース板603、グリス602、冷却器601を伝わる。グリス602の枯渇、冷却器601の故障などにより電力用半導体素子609の接合温度が高くなると、熱疲労が大きくなり、応力によりはんだ608、610に亀裂が入る。すると熱抵抗が高くなり、亀裂が進行して蓄積劣化し、最終的には電力用半導体素子609の接合温度が限界を超え故障する。
このような故障の前に、故障を検出、監視、余寿命を推定することにより、突発故障を防ぐとともに運用を計画的に遂行でき、運用コストの削減につながる。稼働中の半導体モジュールの熱抵抗の検出には、接合温度、電力損失を求める必要があり、スイッチング波形の解析が有効である。電力損失を求める場合、分解能10bit、サンプリングレート1Gsps程度のAD変換器を用いるが、高価でありかつ分解能とサンプリングレートとトレードオフの関係にある。そのため、サンプリングレートを下げて分解能を上げ、更に低価格にすることが課題となる。特許文献1のAD変換器のタイムインタリーブ制御は、サンプリングレートの低いAD変換器を複数用い、基準クロックに位相差をつけてサンプリングすることでこの課題を解決している。
特開2014−328436号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、複数のAD変換器の変換タイミングと変換出力を高精度に制御し合成する技術と、各AD変換器の特性が揃っていることが必要となり、ディスクリート品のAD変換器で構成することは困難である。また、サンプリングクロックには高速かつ高精度な制御が要求される。高速回路を実現する半導体素子は微細化のため、素子耐圧が低く、インバータのノイズによる過電圧,過電流により故障しやすいという問題点がある。そこで、本発明は電力変換装置内の電力用半導体モジュールの熱抵抗をスイッチング特性から求めるとき、低速なAD変換器を用いて波形を検出する技術と、電力変換装置の診断技術により電力変換器の故障による停止低減を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、半導体モジュールの端子間電圧に基づく出力電圧波形が入力され、出力電圧波形の出力電圧が時間変化する領域である過渡領域において、出力電圧波形の振幅値を保持しつつフィルタ定数に基づいて出力電圧波形を延伸した第1の出力電圧波形を求める第1の電圧変化量抽出部と、出力電圧波形が入力され、出力電圧波形のうち過渡領域以外の領域である定常領域における導通状態の保持時間および出力電圧波形の振幅値を有する第2の出力電圧波形を求める第2の電圧変化量抽出部と、半導体モジュールの端子に流れる電流を電流センサで検出した電圧信号が入力され、電圧信号の出力電圧が時間変化する領域である過渡領域において、電圧信号の振幅値を保持しつつフィルタ定数に基づいて電圧信号を延伸した第3の電圧信号を求める第3の電圧変化量抽出部と、電圧信号が入力され、電圧信号のうち過渡領域以外の領域である定常領域の導通状態の保持時間および電圧信号の振幅値を有する第4の電圧信号を求める第4の電圧変化量抽出部と、第1の出力電圧波形と、第2の出力電圧波形と、第3の電圧信号および第4の電圧信号が入力されディジタル変換を行うAD変換器と、ディジタル変換された第1の出力電圧波形と、第2の出力電圧波形と、第3の電圧信号および第4の電圧信号に基づいて半導体モジュールの動作診断を行うディジタル信号処理部と、を有する。
本発明によれば、稼働中の電力変換装置に搭載された電力用半導体モジュールの接合温度、電力損失、熱抵抗を検出することができ、これを監視することで故障前の予兆を低コスト且つ、高分解能に診断することができる。
実施例1における電力変換装置の構成図である。 実施例1における診断回路の構成図および入出力波形を示した図である。 実施例1における電力変換装置の診断システムの構成図を示している。 第2の実施例における電力変換装置の構成図である。 第2の実施例における電圧波形の1例である。 実施例3における3相インバータを搭載した電力変換装置を示す。 半導体モジュールの断面図を示す。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
以下、本発明に係る電力変換装置の半導体モジュールの診断システムについて図面に示した実施形態を参照して詳細に説明する。説明において、半導体モジュールは主回路電流の遮断と通流を制御するため、主回路電流遮断時には半導体モジュールに主回路電圧が発生し、主回路電流通流時には半導体モジュール内部抵抗起因の小さい電圧降下が発生する。主回路電流遮断後の電圧と電流の時間変化がない領域と、主回路電流通流後の電圧と電
流の時間変化がない領域を定常領域とし、主回路電流遮断時の電圧と電流の時間変化、主回路電流通流時の電圧と電流の時間変化がある領域を過渡領域と定義する。
図1は、実施例1における電力変換装置の構成図である。
半導体モジュール1はスイッチング用のIGBT7と還流用ダイオード8を備えており、電圧印加端子(コレクタ)3と電圧印加端子4(エミッタ)の間に電圧を印加し、制御端子2に供給する制御電圧の大きさで電圧印加端子3と電圧印加端子4の間の導通、非導通を制御する。なお、本実施例では半導体にIGBTを使って説明するが、FETでもよく、また、還流用ダイオードはIGBTやFETと別基板の場合、同一基板内に形成される場合もあるが、本発明はそれを限定するものではい。
半導体モジュール1の電圧検出用端子5、6は診断回路10の入力端子11と接続し、電圧印加端子4とバスバー端子9の間のバスバーに設けられた電流センサ26は診断回路10の入力端子19と接続する。
電圧印加端子(コレクタ)3と電圧印加端子4(エミッタ)の間に電圧がある場合、制御端子2により半導体素子が導通、非導通を繰り返すと診断回路10の入力端子11には電圧検出端子5、6間の電圧信号が入力される。分圧回路12では、増幅回路13の入力電圧レンジ内におさまるように電圧信号の大きさを調整する。分圧回路12で調整された電圧信号のうち、立ち上り、立下り領域の電圧の時間変化がある領域(過渡領域)に対して、第1の電圧変化量抽出部14は、立ち上り時間、立下り時間をアナログ信号処理のフィルタ定数により延伸し、選択スイッチ16で電圧変化量抽出回路14を選択することでAD変換器17でディジタル信号に変換され、ディジタル信号処理回路18に入力される。増幅回路13は初段で微分処理により入力波形の時間変化を抽出し、次段で積分処理し、この積分値出力が入力信号を延伸する。この時の積分回路の回路定数がフィルタ定数に相当する。一方、立ち上り時間の最後と立下り時間開始までの電圧変化のない領域(定常領域)は、微分回路などで構成される第2の電圧変化量抽出部15でアナログ回路処理し、立ち上がり領域と立下り領域にのみ出力がある波形となる。選択スイッチ16とAD変換器17を介してディジタル信号処理回路18に入力される。そしてディジタル信号処理回路18は、第1の電圧変化量抽出部からの信号に対しフィルタ定数をもとに元波形を演算することで元の立ち上がり、立下り時間を復元し、第2の電圧変化量抽出部で得られた立ち上がり、立ち下りで得られた微分出力間を定常期間として復元、合成する。なお、診断回路10における復元処理は図2を用いて後述する。
図1に戻り、電流センサ26で検出された電圧は、診断回路10の入力端子19に入力され、増幅回路20を介して第3の電圧変化量抽出部21と第4の電圧変化量抽出部22に入力される。第1の電圧変化量抽出部14と第2の電圧変化量抽出部15と同様にアナログ信号処理され、選択スイッチ23とAD変換器24を介してディジタル信号処理回路18に入力され、元の信号波形の順番にならって復元、合成される。ディジタル信号処理回路18は、基準信号に対する電圧波形と電流波形の遅延量の温度依存性を予め内部メモリに格納し、復元された電圧信号と電流信号と基準信号の遅延時間から半導体モジュール1内部の接合温度を推測する。管理端末28で接合温度の履歴を管理することで電力変換装置の診断が可能となる。また、管理端末28は電力変換装置の異常動作を判断するために、電力損失、接合温度、熱抵抗に対し、閾値が設定されており、閾値を越えると診断システム管理者に管理端末を通して異常と余寿命推測値を報告し、突発故障を防ぐことも可能である。
復元された電圧波形と電流波形は、入力端子25を介して管理端末28に入力される。管理端末28は、電圧波形と電流波形を半導体モジュールの制御信号2と比較することで、半導体モジュール1が制御信号2で正常に制御されているかを診断することが可能となる。
図2は、実施例1における診断回路の構成図および入出力波形を示した図である。
まず、第1の電圧変化量抽出部14および第2の電圧変化量抽出部15には、過渡領域(立上がり時間t2および立下り時間t3)および定常状態(時間t1)を有する電圧信号が入力される。
次に、第1の電圧変化量抽出部14は、過渡領域における電圧信号をアナログ信号処理のフィルタ定数により延伸する。すなわち、立上がり時間t2が立上がり時間t4に、立下り時間t3が立下り時間t5に延伸される。延伸された電圧信号は、選択スイッチ16で電圧変化量抽出部14を選択することでAD変換器17でディジタル信号に変換される。その後ディジタル信号処理回路18に入力される。具体的には、図2におけるパルス幅t4のパルス波とパルス幅t5をもつパルス波がAD変換器17を介してディジタル信号処理回路18に入力される。このように、AD変換器17には過渡領域の電圧信号が延伸された電圧信号が入力されるため、分解能が比較的低いAD変換器を用いることが可能となりコスト低減が可能となる。ただし、t4のパルス幅はt1+t2を,越えないように、t5のパルス幅は次の入力信号のt2の開始時間にかからないようにフィルタ定数を設定する必要がある。
第1の電圧変化量抽出部14では定常状態の波形情報は失われるため、第2の電圧変化量抽出部15ではアナログ回路処理し、定常状態の特徴量を抽出する。選択スイッチ16で第2の電圧変化抽出部15を選択することでAD変換器17を介してディジタル信号処理回路18に入力される。具体的にはパルス幅t2のパルス波とパルス幅t4をもつパルス波がt1の時間間隔を持ってAD変換器17を介してディジタル信号処理18に入力される。
ディジタル信号処理回路18は、元の信号波形の順番に倣って電圧信号を合成する。このようにして得られた信号を用いて故障診断を行う。ここで、ディジタル信号処理回路18は、電圧波形、電流波形の遅延時間と電力用半導体モジュールの接合温度との相関のデータを格納する記憶部を有しており、遅延時間から接合温度を推定し、端末で履歴を管理する事が出来る。
なお、ディジタル信号処理回路18において復元、合成する前の電圧信号に基づいて故障診断を行ってもよい。
また、ディジタル信号処理回路18が複数の信号を入力できる場合、選択スイッチ16を使わずに、それぞれの電圧変化量抽出部の出力にAD変換器を接続しすることも可能である。
電流センサについては電圧変化量抽出回路を14を21に、15を22に、選択スイッチ16を23に、AD変換回路17を24に置き換えた場合と同じであるため説明は省略する。
以上のように、本実施例の構成を採用することで、元波形の情報が欠落することなく波形復元することができる。一方、過渡領域および定常領域を分割処理をすることなく過渡領域のみを延伸処理する場合には、過渡領域が広く定常領域が狭くなるため元波形の情報が欠落する可能性がある。特に、定常領域の時間帯が短い場合においては、元波形の情報が欠落する状況が生じやすい。
図3は、実施例1における電力変換装置の診断システムの構成図を示している。
電力変換装置30a〜30dの管理端末の出力端子33a〜33dが、インターネット回線や専用通信回線などの情報通信ネットワーク網34に接続され、点在する電力変換装置30a〜30dをサーバー35で一括管理し、異常や余寿命に応じて電力変換装置の稼働計画、部品手配計画を提案するなどの電力変換装置の診断サービスを提供することができる。
本実施例では、過渡領域における波形の形状を再現できる電力変換装置の例を説明する。
図4は、第2の実施例における電力変換装置の構成図である。本実施例では、過渡領域を4倍に延伸する第1の電圧変化量抽出部を1番から5番目まで設けているときを例にして説明する。この過渡領域の延伸量及び回路数は本発明を限定するものではない。図1の電力変換装置のうち、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
本実施例では、増幅回路20および13から出力された信号は、それぞれ選択スイッチ27および29に入力される。この時の回路動作を図5を使って説明する。図5は横軸が時間、縦軸が電圧値で図示されたスイッチング動作時の増幅回路13、20から出力された電圧波形の1例である。図5においてt1からt6は過渡領域、t6からt22は定常領域である。選択スイッチ27と23、29と16はそれぞれディジタル信号処理回路18によリ制御されている。過渡領域、定常領域の時間はインバータの負荷状態で変化するため、インバータの制御情報をもとに過渡領域の時間を5分割し、選択スイッチの切り替え時間を決定する。選択スイッチ23と16は電圧変化量抽出部により時間が4倍に延伸された信号が通るため、選択スイッチを切り替える時間間隔が長くなる。初期状態では選択スイッチ29は制御信号により第1の電圧変化量抽出部の1番目を選択しており、t1からt2の期間抽出した電圧波形をt1からt5に延伸し出力する。この出力は第1の発明の実施形態に則りパルス波でもよいが、1番目から5番目の出力パルス波をずらして図5のAD変換入力波形を実現することは困難である。そこでパルス波を用いずに、図5に示した5つの第1の電圧波形抽出部の出力のようにハイレベルの電圧値を保持した出力にした方が、選択スイッチ16の切り替えで図のAD変換器入力波形を容易に得ることができる。AD変換器入力波形によりディジタル信号処理18の内部で合成信号が得られる。この合成信号の時間軸を1/4にすることで元の増幅回路13と同等の振幅値、過渡領域波形を持つ電圧信号を得ることができる。出力波形これによりディジタル信号回路遅延時間など理由でt1より少し遅れて信号が出力されるが、本説明では図5を使った説明を容易にするため省略している。以上のことから、入出力に接続された選択スイッチを切り替えていくことで遷移時間をn分割して波形処理できるため、n分割しない実施例1の場合と比較して、波形形状の再現向上が可能となる。こうして得られた合成された電圧波形と電流波形をもとに電力損失を算出し、半導体モジュール1の発熱量を求め、不図示の管理端末で発熱量の履歴を記憶しておくことで、電力変換装置の診断が可能となる。
また、これまで求めた電力損失、接合温度をもとに熱抵抗を算出し、管理端末28で履歴を管理することで電力変換装置の診断が可能となる。
本実施例では、3相インバータを搭載した電力変換装置の例を説明する。
図6は、実施例3における3相インバータを搭載した電力変換装置を示す。半導体モジュール1a〜1fは、直流電源28に接続されており、負荷としてモータ31が接続されている。電力変換装置の故障は半導体モジュールの故障によるものがあり、半導体モジュールの故障は半導体素子の接合温度の上昇によるものが多い。半導体モジュール1a〜1fは各々に診断回路10a〜10fが設けられており、本構成により電力変換装置を構成する各半導体モジュールの温度を検出できるため、制御信号、各モジュールの電圧と電流と照らし合わせることで稼働状況及び異常を詳細に診断することが可能となる。なお、診断回路11aの構成は既に説明した図1に示した診断回路11の構成と対応する構成を有している。また、本実施例は3相インバータを搭載した電力変換装置を取り上げたが、インバータの構成を限定するものではない。
1…半導体モジュール
2…半導体の制御端子
3,4…半導体の電圧印加用主端子
5,6…電圧検出用端子
7…半導体(IGBT)
8…半導体(ダイオード)
9…バスバー端子
10…診断回路
11…診断回路入力端子(電圧検出用)
12…分圧回路
13…増幅回路
14,21…電圧変化量抽出部1
15,22…電圧変化量抽出部2
16,23,27,29…選択スイッチ
17,24…AD変換器
18…ディジタル信号処理回路
19…診断回路入力端子(電流検出用)
20…増幅回路
25…診断回路出力端子
26…電流センサ
28…電源
30…3相インバータを搭載した電力変換装置
32…管理端末
33…管理端末出力端子

Claims (7)

  1. 半導体モジュールの端子間電圧に基づく出力電圧波形が入力され、前記出力電圧波形の出力電圧が時間変化する領域である過渡領域において、前記出力電圧波形の振幅値を保持しつつフィルタ定数に基づいて前記出力電圧波形を延伸した第1の出力電圧波形を求める第1の電圧変化量抽出部と、
    前記出力電圧波形が入力され、前記出力電圧波形のうち前記過渡領域以外の領域である定常領域における導通状態の保持時間および前記出力電圧波形の振幅値を有する第2の出力電圧波形を求める第2の電圧変化量抽出部と、
    前記半導体モジュールの端子に流れる電流を電流センサで検出した電圧信号が入力され、前記電圧信号の出力電圧が時間変化する領域である過渡領域において、前記電圧信号の振幅値を保持しつつフィルタ定数に基づいて前記電圧信号を延伸した第3の電圧信号を求める第3の電圧変化量抽出部と、
    前記電圧信号が入力され、前記電圧信号のうち前記過渡領域以外の領域である定常領域の導通状態の保持時間および前記電圧信号の振幅値を有する第4の電圧信号を求める第4の電圧変化量抽出部と、
    前記第1の出力電圧波形と、前記第2の出力電圧波形と、前記第3の電圧信号および前記第4の電圧信号が入力されディジタル変換を行うAD変換器と、
    前記ディジタル変換された前記第1の出力電圧波形と、前記第2の出力電圧波形と、前記第3の電圧信号および前記第4の電圧信号に基づいて前記半導体モジュールの動作診断を行うディジタル信号処理部と、
    を有する電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記ディジタル信号処理部は、前記第1の出力電圧波形を前記フィルタ定数に基づいて波形復元処理を行い前記第2の出力電圧波形と合成することで第1の合成電圧波形を生成し、前記第3の電圧信号を前記フィルタ定数に基づいて波形復元処理を行い前記第4の電圧信号と合成することで第2の合成電圧波形を生成し、前記第1の合成電圧波形および前記第2の合成電圧波形に基づいて前記半導体モジュールの動作診断を行う電力変換装置。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記ディジタル信号処理部は、前記第1の合成電圧波形および前記第2の合成電圧波形に基づいて前記半導体モジュールの電力損失を求める電力変換装置。
  4. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    電流波形および電圧波形の基準波形に対する遅延量に対する前記半導体モジュールの接合温度の相関データを格納する記憶部を有する電力変換装置。
  5. 請求項1に記載の電力変換装置が接続される管理端末を有し、
    前記管理端末は前記診断結果や余寿命推測値をユーザに提示する電力変換装置の診断システム。
  6. 請求項5に記載の電力変換装置の診断システムにおいて、
    前記診断結果に関するデータの履歴を前記管理端末で管理することを特徴とする電力変換装置の診断システム。
  7. 請求項5に記載の管理端末はインターネット回線や専用通信回線などの情報通信ネットワーク網に接続され、点在する電力変換装置をサーバーで一括管理し、異常や余寿命に応じて電力変換装置の稼働計画、部品手配計画を提案することを特徴とする電力変換装置の診断サービス。
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