JP2017123699A - 非接触給電装置及びそれを用いた非接触給電システム - Google Patents

非接触給電装置及びそれを用いた非接触給電システム Download PDF

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Abstract

【課題】1次側コイルと2次側コイルとの相対的な位置がずれても、十分な給電効率で給電することのできる非接触給電装置及びそれを用いた非接触給電システムを提供する。【解決手段】非接触給電装置2は、インバータ回路21と、1次側コンデンサC11を有する容量調整回路22と、制御回路23と、1次側コイルL1とを備える。制御回路23は、第1スイッチ素子S11〜S14に与える第1駆動信号G11,G14(G12,G13)の位相と、第2スイッチ素子S21〜S24に与える第2駆動信号G22,G23(G21,G24)の位相とが一致するように始動する。そして、制御回路23は、第2駆動信号G21〜G24の位相が、第1駆動信号G11〜G14の位相よりも進むように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に非接触給電装置、非接触給電システム、より詳細には負荷に非接触で給電する非接触給電装置及びそれを用いた非接触給電システムに関する。
従来、移動体へ電磁誘導を利用して非接触で電力を供給する非接触給電装置が知られており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の非接触給電装置は、給電コイル(1次側コイル)と、給電側制御部とを備えている。1次側コイルは、磁界を発生することで、電気自動車に備えられた非接触受電装置に電力を供給する。給電側制御部は、1次側コイルの給電の開始・停止を制御したり、1次側コイルから供給する電力の大きさを制御したりする。
非接触受電装置は、受電コイル(2次側コイル)と、整流回路と、蓄電池(負荷)とを備えている。2次側コイルは、電磁誘導により1次側コイルから電力の受電が可能となっている。そして、電磁誘導により2次側コイルが受電した電力は、整流回路に入力されて直流に変換され、負荷へ出力される。
特開2013−243929号公報
しかしながら、上記従来例では、電気自動車を規定された停車位置からずらして停車した場合、1次側コイルと2次側コイルとの相対的な位置がずれる可能性があった。この場合、1次側コイルと2次側コイルとの結合状態が変化して給電効率が低下する可能性があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されており、1次側コイルと2次側コイルとの相対的な位置がずれても、十分な給電効率で給電することのできる非接触給電装置及びそれを用いた非接触給電システムを提供することを目的とする。
本発明の非接触給電装置は、複数の第1スイッチ素子を有し、前記複数の第1スイッチ素子のオン/オフが切り替えられることで直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ回路と、前記インバータ回路の出力する交流電力を受けて磁界を発生する1次側コイルと、前記インバータ回路と前記1次側コイルとの間に電気的に接続されて、複数の第2スイッチ素子と、1次側コンデンサとを有し、前記複数の第2スイッチ素子のオン/オフが切り替えられることで、前記1次側コンデンサを介する経路と、前記1次側コンデンサを介さない経路とを切り替える容量調整回路と、前記複数の第1スイッチ素子及び前記複数の第2スイッチ素子のオン/オフをそれぞれ制御する制御回路とを備え、前記1次側コイルは、前記1次側コンデンサと共に共振回路を形成し、前記制御回路は、前記複数の第1スイッチ素子に与える第1駆動信号の位相と、前記複数の第2スイッチ素子に与える第2駆動信号の位相とが一致するように始動し、且つ前記第2駆動信号の位相が、前記第1駆動信号の位相よりも進むように制御することを特徴とする。
本発明の非接触給電システムは、上記の非接触給電装置と、前記非接触給電装置から給電される電力を受ける受電装置とを備え、前記受電装置は、前記1次側コイルが発生する磁界を受けて交流電力を発生する2次側コイルと、前記2次側コイルと共に共振回路を形成する2次側コンデンサとを備えることを特徴とする。
本発明の非接触給電装置は、1次側コイルと2次側コイルとの相対的な位置がずれても、十分な給電効率で給電することができる。
また、本発明の非接触給電システムは、1次側コイルと2次側コイルとの相対的な位置がずれても、十分な給電効率で給電することができる。
実施形態に係る非接触給電システム及び非接触給電装置を示す回路概略図である。 図2Aは、実施形態に係る非接触給電装置における各駆動信号の波形図で、図2Bは、実施形態に係る非接触給電装置において、位相をずらした場合の各駆動信号の波形図である。 実施形態に係る非接触給電システムの使用例を示す概略図である。 図4Aは、共振特性が双峰特性を示す場合のスイッチング周波数と出力電力との相関図である。図4Bは、共振特性が単峰特性を示す場合のスイッチング周波数と出力電力との相関図である。 実施形態に係る非接触給電装置における、第1駆動信号と第2駆動信号との位相差と、出力電力との相関を示す図である。 実施形態に係る非接触給電装置における、遅相モードでの動作を示す波形図である。 実施形態に係る非接触給電装置において、コンデンサを更に追加した場合の回路概略図である。 実施形態に係る非接触給電装置において、追加したコンデンサを容量調整回路の後段に配置した場合の回路概略図である。 実施形態に係る非接触給電装置において、追加したコンデンサを容量調整回路の前段に配置した場合の回路概略図である。 実施形態に係る非接触給電装置における容量調整回路の他の構成を示す回路概略図である。
本発明の実施形態に係る非接触給電装置2は、図1に示すように、インバータ回路21と、容量調整回路22と、制御回路23と、1次側コイルL1とを備えている。インバータ回路21は、複数の第1スイッチ素子S11〜S14を有している。インバータ回路21は、複数の第1スイッチ素子S11〜S14のオン/オフが切り替えられることで、直流電力を交流電力に変換して出力する。
1次側コイルL1は、インバータ回路21の出力する交流電力を受けて磁界を発生する。容量調整回路22は、インバータ回路21と1次側コイルL1との間に電気的に接続される。容量調整回路22は、複数の第2スイッチ素子S21〜S24と、1次側コンデンサC11とを有している。容量調整回路22は、複数の第2スイッチ素子S21〜S24のオン/オフが切り替えられることで、1次側コンデンサC11を介する経路と、1次側コンデンサC11を介さない経路とを切り替える。
制御回路23は、複数の第1スイッチ素子S11〜S14及び複数の第2スイッチ素子S21〜S24のオン/オフをそれぞれ制御する。また、1次側コイルL1は、1次側コンデンサC11と共に共振回路(1次側の共振回路)を形成する。
制御回路23は、図2Aに示すように、第1駆動信号G11,G14(G12,G13)の位相と、第2駆動信号G22,G23(G21,G24)の位相とが一致するように始動する。第1駆動信号G11〜G14は、複数の第1スイッチ素子S11〜S14の各々に与えられる信号である。第2駆動信号G21〜G24は、複数の第2スイッチ素子S21〜S24の各々に与えられる信号である。そして、制御回路23は、図2Bに示すように、第2駆動信号G21〜G24の位相が第1駆動信号G11〜G14の位相よりも進むように制御する。
また、本発明の実施形態に係る非接触給電システム1は、図1に示すように、非接触給電装置2と、受電装置3とを備えている。受電装置3は、1次側コイルL1が発生する磁界を受けて交流電力を発生する2次側コイルL2と、2次側コイルL2と共に共振回路(2次側の共振回路)を形成する2次側コンデンサC21とを備えている。
以下、本実施形態の非接触給電装置2及び非接触給電システム1について詳細に説明する。但し、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
なお、以下では、図3に示すように、本実施形態の非接触給電装置2及び非接触給電システム1を用いて、電気自動車100の蓄電池101に給電する場合について例示するが、この例に限定する趣旨ではない。すなわち、本実施形態の非接触給電装置2及び非接触給電システム1は、負荷4に非接触で給電する構成であればよく、負荷4は電気自動車100の蓄電池101に限定されない。
本実施形態の非接触給電システム1は、図1に示すように、非接触給電装置2と、受電装置3とで構成されている。非接触給電装置2は、図1に示すように、インバータ回路21と、容量調整回路22と、制御回路23と、1次側コイルL1とを備えている。受電装置3は、図1に示すように、整流回路31と、2次側コイルL2と、2次側コンデンサC21とを備えている。
本実施形態の非接触給電システム1において、非接触給電装置2は、図3に示すように、床や地面上に設置されている。なお、非接触給電装置2は、床や地面上のみならず、例えば床や地面に埋め込んで配置されてもよい。また、非接触給電装置2は、1次側コイルL1のみを2次側コイルL2と対向可能な位置に配置し、その他の部品や回路等は1次側コイルL1から離れた場所に配置するように構成されていてもよい。
本実施形態の非接触給電システム1において、受電装置3は、図3に示すように、電気自動車100の車両内に設置されている。受電装置3は、電気自動車100の蓄電池101に電気的に接続されている。蓄電池101は、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池、高容量のコンデンサにより構成されている。蓄電池101は、電気自動車100の備える電動機(図示せず)の電源として用いられる。その他、蓄電池101は、電気自動車100が備えるカーナビゲーションシステムやカーオーディオ、パワーウィンドウなどの電子機器(図示せず)の電源として用いられる。
先ず、非接触給電装置2について説明する。
インバータ回路21は、図1に示すように、4つの第1スイッチ素子S11〜S14で構成されるフルブリッジ・インバータである。本実施形態の非接触給電装置2では、各第1スイッチ素子S11〜S14は、それぞれnチャネルのエンハンスメント型MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。なお、各第1スイッチ素子S11〜S14は、バイポーラトランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の他の半導体スイッチング素子で構成されていてもよい。
インバータ回路21では、2つの第1スイッチ素子S11,S12の直列回路と、2つの第1スイッチ素子S13,S14の直列回路とが並列に接続されている。第1スイッチ素子S11,S13のドレインは、直流電源DC1の高電位側の出力端に電気的に接続されている。また、第1スイッチ素子S12,S14のソースは、直流電源DC1の低電位側の出力端に電気的に接続されている。そして、第1スイッチ素子S13のソース及び第1スイッチ素子S14のドレインの接続点が、インバータ回路21の第1出力端となっている。また、第1スイッチ素子S11のソース及び第1スイッチ素子S12のドレインの接続点が、インバータ回路21の第2出力端となっている。
なお、図1において、各第1スイッチ素子S11〜S14のドレインとソースとの間に電気的に接続されているダイオードは、各第1スイッチ素子S11〜S14が各々有する寄生ダイオードである。
インバータ回路21は、第1駆動信号G11〜G14をそれぞれ各第1スイッチ素子S11〜S14に与えられることで動作する。具体的には、インバータ回路21は、第1駆動信号G11〜G14により、第1スイッチ素子S11,S14のオン期間と、第1スイッチ素子S12,S13のオン期間とを交互に切り替えるように動作する(図2A参照)。第1スイッチ素子S11,S14のオン期間では、インバータ回路21は、負極性の電圧を出力する。また、第1スイッチ素子S12,S13のオン期間では、インバータ回路21は、正極性の電圧を出力する。したがって、インバータ回路21は、正極性の電圧と負極性の電圧とを交互に出力する。
つまり、インバータ回路21は、複数の第1スイッチ素子S11〜S14を有して構成されている。そして、インバータ回路21は、複数の第1スイッチ素子S11〜S14のオン/オフが切り替えられることで、直流電源DC1(図1参照)から供給される直流電力を交流電力に変換して出力するように構成されている。
容量調整回路22は、図1に示すように、1次側コンデンサC11と、4つの第2スイッチ素子S21〜S24とで構成されている。本実施形態の非接触給電装置2では、各第2スイッチ素子S21〜S24は、それぞれnチャネルのエンハンスメント型MOSFETである。なお、各第2スイッチ素子S21〜S24は、バイポーラトランジスタやIGBT等の他の半導体スイッチング素子で構成されていてもよい。
容量調整回路22では、2つの第2スイッチ素子S21,S22の直列回路と、2つの第2スイッチ素子S23,S24の直列回路とが並列に接続されている。第2スイッチ素子S21のソース及び第2スイッチ素子S22のドレインの接続点は、インバータ回路21の第1出力端に電気的に接続されている。また、第2スイッチ素子S23のソース及び第2スイッチ素子S24のドレインの接続点は、1次側コイルL1の一端に電気的に接続されている。そして、第2スイッチ素子S21,S23の各ソースの接続点と、第2スイッチ素子S22,S24の各ドレインの接続点との間に、1次側コンデンサC11が電気的に接続されている。
なお、図1において、各第2スイッチ素子S21〜S24のドレイン端子とソース端子との間に電気的に接続されているダイオードは、各第2スイッチ素子S21〜S24が各々有する寄生ダイオードである。
容量調整回路22は、第2駆動信号G21〜G24をそれぞれ各第2スイッチ素子S21〜S24に与えられることで動作する。具体的には、容量調整回路22は、第2駆動信号G21〜G24により、第2スイッチ素子S21,24のオン期間と、第2スイッチ素子S22,S23のオン期間とを交互に切り替えるように動作する(図2A参照)。
第2スイッチ素子S21,S24のオン期間において、インバータ回路21が正極性の電圧を出力している期間では、第2スイッチ素子S21,S24を介して1次側コンデンサC11に電圧が印加される。つまり、容量調整回路22の入出力間は、1次側コンデンサC11を介する経路となる。一方、第2スイッチ素子S21,S24のオン期間において、インバータ回路21が負極性の電圧を出力している期間では、第2スイッチ素子S23の寄生ダイオードと第2スイッチ素子S21とを通る経路で電流が流れる。つまり、容量調整回路22の入出力間は、1次側コンデンサC11を介さない経路となる。言い換えれば、容量調整回路22の入出力間は、入出力間をバイパスする経路となる。
同様に、第2スイッチ素子S22,S23のオン期間において、インバータ回路21が正極性の電圧を出力している期間では、第2スイッチ素子S22と第2スイッチ素子S24の寄生ダイオードとを通る経路で電流が流れる。つまり、容量調整回路22の入出力間は、1次側コンデンサC11を介さない経路となる。一方、第2スイッチ素子S22,S23のオン期間において、インバータ回路21が負極性の電圧を出力している期間では、第2スイッチ素子S22,S23を介して1次側コンデンサC11に電圧が印加される。つまり、容量調整回路22の入出力間は、1次側コンデンサC11を介する経路となる。
つまり、容量調整回路22は、インバータ回路21と1次側コイルL1との間に電気的に接続されて、複数の第2スイッチ素子S21〜S24と、1次側コンデンサC11とを有して構成されている。そして、容量調整回路22は、複数の第2スイッチ素子S21〜S24のオン/オフが切り替えられることで、1次側コンデンサC11を介する経路と、1次側コンデンサC11を介さない経路とを切り替えるように構成されている。このように、1次側コンデンサC11が入出力間に接続されている期間と、1次側コンデンサC11が入出力間に接続されていない期間とを変化させることで、容量調整回路22の静電容量を調整することができる。
制御回路23は、主制御回路231と、第1駆動回路232と、第2駆動回路233とを備えている。主制御回路231は、例えばマイコン(マイクロコンピュータ)で構成されている。主制御回路231は、インバータ回路21の各第1スイッチ素子S11〜S14の各々のオン/オフを切り替えるための2値の第1制御信号を出力する。本実施形態の非接触給電装置2では、主制御回路231は、第1スイッチ素子S11,S14のオン/オフを切り替えるための制御信号と、第1スイッチ素子S12,S13のオン/オフを切り替えるため制御信号とを第1制御信号として出力する。
また、主制御回路231は、容量調整回路22の各第2スイッチ素子S21〜S24のオン/オフを切り替えるための2値の第2制御信号を出力する。本実施形態の非接触給電装置2では、主制御回路231は、第2スイッチ素子S21,S24のオン/オフを切り替えるための制御信号と、第2スイッチ素子S22,S23のオン/オフを切り替えるための制御信号とを第2制御信号として出力する。
第1駆動回路232は、主制御回路231から出力される第1制御信号のレベルを、インバータ回路21の各第1スイッチ素子S11〜S14を駆動可能なレベルまで増幅するドライバである。第1駆動回路232により増幅された第1制御信号は、第1駆動信号G11〜G14としてそれぞれ各第1スイッチ素子S11〜S14の各ゲートに入力される。したがって、各第1スイッチ素子S11〜S14は、それぞれ第1駆動信号G11〜G14によりオン/オフが切り替えられる。
第2駆動回路233は、主制御回路231から出力される第2制御信号のレベルを、容量調整回路22の各第2スイッチ素子S21〜S24を駆動可能なレベルまで増幅するドライバである。第2駆動回路233により増幅された第2制御信号は、第2駆動信号G21〜G24としてそれぞれ各第2スイッチ素子S21〜S24の各ゲートに入力される。したがって、各第2スイッチ素子S21〜S24は、それぞれ第2駆動信号G21〜G24によりオン/オフが切り替えられる。
つまり、制御回路23は、複数の第1スイッチ素子S11〜S14及び複数の第2スイッチ素子S21〜S24のオン/オフをそれぞれ制御するように構成されている。
ここで、第1駆動回路232は、第1駆動信号G12,14として、回路グランドを基準とした電圧を出力する。また、第1駆動回路232は、第1駆動信号G11,G13として、第1スイッチ素子S11,S13の各々のソースを基準とした電圧を出力する。一方、第2駆動回路233は、第2駆動信号G21〜G24として、第2スイッチ素子S21〜S24の各々のソースを基準とした電圧を出力する。そして、第2駆動回路233には、第1駆動回路232と比較して高電圧が印加される。このため、本実施形態の非接触給電装置2では、第1駆動回路232と第2駆動回路233とは、互いに電気的に絶縁されている。
1次側コイルL1は、容量調整回路22を介してインバータ回路21の一対の出力端に電気的に接続されている。1次側コイルL1は、インバータ回路21が出力する交流電流が流れると、磁界を発生する。つまり、1次側コイルL1は、インバータ回路21が出力する交流電力を受けて磁界を発生する。また、1次側コイルL1は、容量調整回路22が有する1次側コンデンサC11と共に共振回路(1次側の共振回路)を形成している。
次に、受電装置3について説明する。
2次側コイルL2は、図3に示すように、電気自動車100が規定の停車位置に停車すると、1次側コイルL1の近傍に位置するように設けられる。2次側コイルL1は、1次側コイルL1が発生する磁界を受けると、電磁誘導により交流電流が流れる。つまり、2次側コイルL2は、1次側コイルL1が発生する磁界を受けて交流電力を発生する。2次側コイルL2の一端には、図1に示すように、2次側コンデンサC21が電気的に接続されている。このため、2次側コイルL2は、2次側コンデンサC2と共に共振回路(2次側の共振回路)を形成している。
整流回路31は、図1に示すように、4つのダイオードD1〜D4と、平滑用コンデンサC3とで構成されている。各ダイオードD1〜D4は、ダイオードブリッジ311を構成している。ダイオードブリッジ311は、2次側コイルL2で発生した交流電流を脈流電流に変換して出力する。また、平滑用コンデンサC3は、ダイオードブリッジ311の一対の出力端に電気的に接続されている。平滑用コンデンサC3は、ダイオードブリッジ311から出力される脈流電流を平滑化し、直流電流を出力する。つまり、整流回路31は、2次側コイルL2で発生した交流電力を直流電力に整流して出力する。整流回路31が出力する直流電力は、負荷4(ここでは、蓄電池101)に供給される。
以下、本実施形態の非接触給電システム1における給電方式について説明する。本実施形態の非接触給電システム1では、磁気共鳴現象を利用した共鳴方式により、1次側コイルL1から2次側コイルL2に電力を送電している。すなわち、本実施形態の非接触給電システム1では、1次側コイルL1と1次側コンデンサC11とで形成される1次側の共振回路による共振現象を利用して、非接触給電装置2の出力電力を増幅している。そして、本実施形態の非接触給電システム1では、2次側コイルL2と2次側コンデンサC21とで形成される2次側の共振回路と、1次側の共振回路との磁気共鳴を利用して、非接触給電装置2の出力電力を効率良く受電装置3に伝送している。したがって、1次側の共振回路と、2次側の共振回路とで共振特性が互いに一致するのが望ましい。
ここで、本実施形態の非接触給電システム1における共振特性について説明する。本実施形態の非接触給電システム1では、1次側コイルL1と2次側コイルL2との結合が密である場合、図4Aに示すように、1次側の共振回路(2次側の共振回路)の共振特性がいわゆる双峰特性を示す。この共振特性では、第1共振周波数fr1で出力がピークに達する山と、第2共振周波数fr2で出力がピークに達する谷と、第3共振周波数fr3で出力がピークに達する山とが現れている。各共振周波数fr1〜fr3は、1次側の共振回路(2次側の共振回路)のインダクタンスを‘L’、静電容量を‘C’、相互インダクタンスを‘M’で表すと、それぞれ次式で表される。
Figure 2017123699
Figure 2017123699
Figure 2017123699
また、本実施形態の非接触給電システム1では、1次側コイルL1と2次側コイルL2との結合が疎である場合、図4Bに示すように、1次側の共振回路(2次側の共振回路)の共振特性がいわゆる単峰特性を示す。この共振特性では、第4共振周波数fr4で出力がピークに達する山が現れている。第4共振周波数fr4は、1次側の共振回路(2次側の共振回路)のインダクタンスを‘L’、静電容量を‘C’で表すと、次式で表される。
Figure 2017123699
なお、受電装置3が2次側コンデンサC21を備えていない場合(すなわち、2次側の共振回路を形成していない場合)も、1次側の共振回路の共振特性が単峰特性を示す。
ここで、図4A,図4Bに示すように、インバータ回路21のスイッチング周波数f1と各共振周波数fr1〜fr4との相関に応じて、インバータ回路21が遅相モード又は進相モードの何れかの動作モードで動作する。なお、スイッチング周波数f1は、第1駆動信号G11〜G14及び第2駆動信号G21〜G24のそれぞれの周波数に相当する。
進相モードは、インバータ回路21の出力電流の位相が、インバータ回路21の出力電圧よりも進んだ状態でインバータ回路21が動作する動作モードである。進相モードでは、インバータ回路21のスイッチング動作がいわゆるハードスイッチングになる。したがって、進相モードでは、各第1スイッチ素子S11〜S14のスイッチングによる損失が増大したり、各第1スイッチ素子S11〜S14に過大なストレスを与えたりする可能性があるため、好ましくない。
一方、遅相モードは、1次側コイルL1を流れる電流(すなわち、1次側電流)の位相が、インバータ回路21の出力電圧の位相よりも遅れた状態でインバータ回路21が動作する動作モードである。遅相モードでは、インバータ回路21のスイッチング動作がいわゆるソフトスイッチングになる。したがって、遅相モードでは、各第1スイッチ素子S11〜S14のスイッチングによる損失を低減することができ、また、各第1スイッチ素子S11〜S14に過大なストレスが与えられるのを防止することができる。つまり、本実施形態の非接触給電装置2では、インバータ回路21が遅相モードで動作するのが好ましい。
共振特性が双峰特性を示す場合、図4Aに示すように、スイッチング周波数f1が第1共振周波数fr1よりも小さい(f1<fr1)と、インバータ回路21が進相モードで動作する。また、図4Aに示すように、スイッチング周波数f1が第2共振周波数fr2と第3共振周波数fr3との間にある(fr2<fr1<fr3)と、インバータ回路21が進相モードで動作する。一方、図4Aに示すように、スイッチング周波数f1が第2共振周波数fr1と第2共振周波数fr2との間にある(fr1<f1<fr2)と、インバータ回路21が遅相モードで動作する。また、図4Aに示すように、スイッチング周波数f1が第3共振周波数fr3よりも大きい(f1>fr3)と、インバータ回路21が遅相モードで動作する。
共振特性が単峰特性を示す場合、図4Bに示すように、スイッチング周波数f1が第4共振周波数fr4よりも小さい(f1<fr4)と、インバータ回路21が進相モードで動作する。また、図4Bに示すように、スイッチング周波数f1が第4共振周波数fr4よりも大きい(f1>fr4)と、インバータ回路21は遅相モードで動作する。
本実施形態の非接触給電装置2では、制御回路23は、スイッチング周波数f1が第1共振周波数fr1と第2共振周波数fr2との間に収まるようにインバータ回路21の各スイッチ素子S11〜S14を制御している。この構成では、1次側コイルL1を流れる電流の位相と、2次側コイルL2を流れる電流の位相とが互いに180度近くずれるため、不要輻射を低減することができるので、好ましい。
ところで、本実施形態の非接触給電システム1では、1次側コイルL1と2次側コイルL2との相対的な位置がずれる場合がある。例えば、電気自動車100の停車位置が予め規定されている停車位置からずれると、1次側コイルL1と2次側コイルL2との相対的な位置がずれる。このように1次側コイルL1と2次側コイルL2との相対的な位置がずれると、1次側コイルL1と2次側コイルL2との結合状態が変化し、相互インダクタンスや、1次側の共振回路(2次側の共振回路)のインダクタンスが変化する可能性がある。
この場合、各共振周波数fr1〜fr4が変化するため、共振特性も変化する。すると、共振特性の変化に伴って非接触給電装置2の出力電力が低下し、十分な給電効率で給電することができない可能性がある。また、共振特性の変化によっては、スイッチング周波数f1が進相モードの領域に入る可能性がある。この場合、予め設定されているスイッチング周波数f1でインバータ回路21を動作させると、インバータ回路21が進相モードで動作してしまう。
スイッチング周波数f1を変化させる方法を用いれば、非接触給電装置2の出力電力を変化させることは可能である。しかしながら、電波法などの法律により、使用可能な周波数帯が規制されているので、スイッチング周波数f1を変化させる方法は好ましくない。また、スイッチング周波数f1を変化させる方法では、依然としてインバータ回路21が進相モードで動作する可能性がある。
ここで、本願の発明者等は、図5に示すように、スイッチング周波数f1を変化させなくとも、位相差θを変化させることで非接触給電装置2の出力電力が変化することをシミュレーション(実験)により確かめている。図5では、スイッチング周波数f1が93kHzの場合の特性を実線で示しており、スイッチング周波数f1が91kHzの場合の特性を破線で示している。なお、位相差θは、図2Bに示すように、第1駆動信号G11,G14の位相と第2駆動信号G22,G23の位相との差、または第1駆動信号G12,G13の位相と第2駆動信号G21,G24の位相との差である。すなわち、位相差θは、第1駆動信号G11,G14(G12,G13)の位相と、第2駆動信号G22,G23(G21,G24)の位相との差である。
また、本願の発明者等は、図5に示すように、位相差θが零の状態であれば、非接触給電装置2の出力電力が零の状態で始動できることをシミュレーション(実験)により確かめている。更に、本願の発明者等は、図5に示すように、インバータ回路21の動作モード(すなわち、進相モード又は遅相モード)が、位相差θに応じて変化することをシミュレーション(実験)により確かめている。
そこで、本実施形態の非接触給電装置2では、制御回路23は、図2Aに示すように、第1期間T1と第2期間T2とが一致するように始動する。第1期間T1は、インバータ回路21が負極性の交流電圧を出力する期間である。また、第2期間T2は、容量調整回路22が1次側コンデンサC11を介する経路に切り替えている期間である。具体的には、制御回路23は、始動時において、第1駆動信号G11,G14を出力するタイミングと、第2駆動信号G22,G23を出力するタイミングとが一致するように制御する。同様に、制御回路23は、始動時において、第1駆動信号G12,G13を出力するタイミングと、第2駆動信号G21,G24を出力するタイミングとが一致するように制御する。つまり、制御回路23は、第1駆動信号G11,G14(G12,G13)の位相と、第2駆動信号G22,G23(G21,G24)の位相とが一致するように始動する。
制御回路23の上記の制御により、第1期間T1と第2期間T2とが一致する、すなわち位相差θが零の状態でインバータ回路21が動作を開始する。したがって、本実施形態の非接触給電装置2の出力電力は始動時に零となる(図5参照)。そして、位相差θが零の状態は、図5に示すように遅相モードの領域と進相モードの領域との境界に当たるため、インバータ回路21が進相モードで動作するのを防止することができる。勿論、制御回路23が上記のように制御すれば、1次側コイルL1と2次側コイルL2との相対的な位置ずれが生じた場合でも、位相差θが零の状態でインバータ回路21が動作する。
また、制御回路23は、図2Bに示すように、始動後において、第2駆動信号G21〜G24の位相が第1駆動信号G11〜G14の位相よりも進むように制御する。具体的には、制御回路23は、第2駆動信号G21〜G24を出力するタイミングを、第1駆動信号G11〜G14を出力するタイミングよりも早めていく。
制御回路23の上記の制御により、位相差θが零よりも小さくなり、非接触給電装置2の出力電力が増大する(図5参照)。そして、位相差θが零よりも小さい状態は、図5に示すように、遅相モードの領域に当たるため、インバータ回路21が遅相モードで動作する。つまり、制御回路23の上記の制御により、インバータ回路21が進相モードで動作するのを防止することができる。勿論、制御回路23が上記のように制御すれば、1次側コイルL1と2次側コイルL2との相対的な位置ずれが生じた場合でも、位相差θが零よりも小さくなり、インバータ回路21が遅相モードで動作する。
上述のように、本実施形態の非接触給電装置2では、制御回路23は、第1駆動信号G11,G14(G12,G13)の位相と、第2駆動信号G22,G23(G21,G24)の位相とが一致するように始動する。そして、制御回路23は、第2駆動信号G21〜G24の位相が第1駆動信号G11〜G14の位相よりも進むように制御する。このため、本実施形態の非接触給電装置2では、1次側コイルL1と2次側コイルL2との相対的な位置がずれても、スイッチング周波数f1を変化させることなく、非接触給電装置2の出力電力を増大させることができる。したがって、本実施形態の非接触給電装置2は、1次側コイルL1と2次側コイルL2との相対的な位置がずれても、十分な給電効率で給電することができる。
また、本実施形態の非接触給電装置2では、位相差θが零の状態でインバータ回路21が動作を開始し、始動後に位相差θが小さくなるので、インバータ回路21が進相モードで動作するのを防止することができる。勿論、本実施形態の非接触給電装置2を用いた本実施形態の非接触給電システム1でも、同様の効果を奏することができる。
ここで、位相差θを小さくしていくと、インバータ回路21の動作モードが遅相モードから進相モードに切り替わる可能性がある。そこで、本実施形態の非接触給電装置2では、制御回路23は、非接触給電装置2の出力電力の単位時間当たりの変化量を監視するように構成されていてもよい。この場合、制御回路23は、出力電力の単位時間当たりの変化量が所定の閾値を下回るか、或いは負の値となった場合に、出力電力がピークに達したと判断する。したがって、この構成では、インバータ回路21が遅相モードから進相モードに切り替わるタイミングを判断することができる。
その他、制御回路23は、インバータ回路21の出力電圧の位相と、1次側コイルL1を流れる電流(1次側電流)の位相との位相差θ1を監視するように構成されていてもよい(図6参照)。この構成では、位相差θ1が所定の閾値を上回るか否かを制御回路23が監視することで、インバータ回路21の動作モードが遅相モードから進相モードに切り替わるタイミングを判断することができる。
また、本実施形態の非接触給電装置2は、図7に示すように、インバータ回路21と1次側コイルL1との間において、容量調整回路22に直列に接続されるコンデンサC12を備えるのが好ましい。この構成では、インバータ回路21と1次側コイルL1との間に印加される電圧が、1次側コンデンサC11とコンデンサC12とで分圧されるので、1次側コンデンサC11に印加される電圧を小さくすることができる。つまり、この構成では、容量調整回路22に印加される電圧を小さくすることができるので、各第2スイッチ素子S21〜S24に要求される耐圧を小さくすることができる。
ここで、既に述べたように、第1駆動回路232と第2駆動回路233とは互いに電気的に絶縁されているが、その要求される絶縁耐圧は、回路グランドとインバータ回路21の第1出力端との間の電圧V1により決定される。そして、図9に示すように、コンデンサC12がインバータ回路21と容量調整回路22との間に接続されている場合、電圧V1の最大電圧は、直流電源DC1の電源電圧に、コンデンサC12の両端電圧を加えた電圧となる。この場合、コンデンサC12の両端電圧の分だけ絶縁耐圧を大きくする必要があるため、第1駆動回路232と第2駆動回路233との間の絶縁の設計が難しい。
そこで、図8に示すように、コンデンサC12は、容量調整回路22と1次側コイルL1との間に接続されるのが好ましい。この構成では、電圧V1の最大電圧は、直流電源DC1の電源電圧となるので、図9に示す構成と比較して要求される絶縁耐圧を小さくすることができる。つまり、この構成は、図9に示す構成と比較して、第1駆動回路232と第2駆動回路233との間の絶縁の設計が容易になるという利点がある。
なお、図8,図9に示す構成では、非接触給電装置2は、1次側の共振回路に更にコンデンサC13を備えているが、このコンデンサC13を備えるか否かは任意である。また、図8,図9に示す構成では、受電装置3は、2次側の共振回路に更にコンデンサC22を備えているが、このコンデンサC22を備えるか否かは任意である。
ところで、本実施形態の非接触給電装置2では、4つの第2スイッチ素子S21〜S24を用いて容量調整回路22を構成しているが、容量調整回路22は他の構成であってもよい。例えば、容量調整回路22は、図10に示すように、1次側コンデンサC11と、第1双方向スイッチQ1と、第2双方向スイッチQ2とで構成されていてもよい。第1双方向スイッチQ1及び第2双方向スイッチQ2は、複数の第2スイッチ素子S21〜S24の代わりに用いられている。
第1双方向スイッチQ1は、2つのゲート端子GT1,GT2を有するダブルゲート構造の半導体素子で構成されている。また、第1双方向スイッチQ1は、1次側コンデンサC11に直列に接続されている。第2双方向スイッチQ2は、2つのゲート端子GT3,GT4を有するダブルゲート構造の半導体素子で構成されている。また、第2双方向スイッチQ2は、第1双方向スイッチQ1及び1次側コンデンサC11の直列回路と並列に接続されている。
第1双方向スイッチQ1は、ゲート端子GT1にオン信号、ゲート端子GT2にオフ信号が入力されると、インバータ回路21の第1出力端から1次側コイルL1の一端に向かう方向(第1方向)に導通する。また、第1双方向スイッチQ1は、ゲート端子GT1にオフ信号、ゲート端子GT2にオン信号が入力されると、第1方向とは逆方向(第2方向)に導通する。また、第1双方向スイッチQ1は、各ゲート端子GT1,GT2にオン信号が入力されると、第1方向及び第2方向の両方向に導通する。そして、第1双方向スイッチQ1は、各ゲート端子GT1,GT2にオフ信号が入力されると、第1方向及び第2方向の何れにも非導通となる。
第2双方向スイッチQ2は、ゲート端子GT3にオン信号、ゲート端子GT4にオフ信号が入力されると、第1方向に導通する。また、第2双方向スイッチQ2は、ゲート端子GT3にオフ信号、ゲート端子GT4にオン信号が入力されると、第2方向に導通する。また、第2双方向スイッチQ2は、各ゲート端子GT3,GT4にオン信号が入力されると、第1方向及び第2方向の両方向に導通する。そして、第2双方向スイッチQ2は、各ゲート端子GT3,GT4にオフ信号が入力されると、第1方向及び第2方向の何れにも非導通となる。
第1双方向スイッチQ1のゲート端子GT1には、第2駆動信号G21が入力され、ゲート端子GT2には第2駆動信号G22が入力される。また、第2双方向スイッチQ2のゲート端子GT3には、第2駆動信号G23が入力され、ゲート端子GT4には第2駆動信号G24が入力される。このように構成された容量調整回路22は、図1に示すような複数の第2スイッチ素子S21〜S24を有する容量調整回路22と同様に動作する。
また、第1双方向スイッチQ1及び第2双方向スイッチQ2は、それぞれ窒化ガリウム(GaN)系半導体素子であるのが好ましい。この構成では、各双方向スイッチQ1,Q2の耐圧性や、耐温度性を向上することができる。その他、第1双方向スイッチQ1(第2双方向スイッチQ2)は、ダイオード(図示せず)及びIGBT(図示せず)の直列回路を2つ、それぞれ互いに極性が逆になるように並列に接続して構成されていてもよい。また、第1双方向スイッチQ1(第2双方向スイッチQ2)は、nチャネルのエンハンスメント型MOSFET(図示せず)と、pチャネルのエンハンスメント型MOSFET(図示せず)とを直列に接続して構成されていてもよい。
なお、本実施形態の非接触給電装置2及び非接触給電システム1では、共鳴方式により1次側コイルL1から2次側コイルL2に電力を供給しているが、電磁誘導方式で電力を供給する構成であってもよい。この構成では、受電装置3において共振回路を形成する必要がないので、二次側コンデンサC21は不要である。
1 非接触給電システム
2 非接触給電装置
21 インバータ回路
22 容量調整回路
23 制御回路
3 受電装置
C11 1次側コンデンサ
C21 2次側コンデンサ
C12 コンデンサ
G11〜G14 第1駆動信号
G21〜G24 第2駆動信号
L1 1次側コイル
L2 2次側コイル
Q1 第1双方向スイッチ
Q2 第2双方向スイッチ
S11〜S14 第1スイッチ素子
S21〜S24 第2スイッチ素子

Claims (6)

  1. 複数の第1スイッチ素子を有し、前記複数の第1スイッチ素子のオン/オフが切り替えられることで直流電力を交流電力に変換して出力するインバータ回路と、
    前記インバータ回路の出力する交流電力を受けて磁界を発生する1次側コイルと、
    前記インバータ回路と前記1次側コイルとの間に電気的に接続されて、複数の第2スイッチ素子と、1次側コンデンサとを有し、前記複数の第2スイッチ素子のオン/オフが切り替えられることで、前記1次側コンデンサを介する経路と、前記1次側コンデンサを介さない経路とを切り替える容量調整回路と、
    前記複数の第1スイッチ素子及び前記複数の第2スイッチ素子のオン/オフをそれぞれ制御する制御回路とを備え、
    前記1次側コイルは、前記1次側コンデンサと共に共振回路を形成し、
    前記制御回路は、前記複数の第1スイッチ素子に与える第1駆動信号の位相と、前記複数の第2スイッチ素子に与える第2駆動信号の位相とが一致するように始動し、且つ前記第2駆動信号の位相が、前記第1駆動信号の位相よりも進むように制御することを特徴とする非接触給電装置。
  2. 前記インバータ回路と前記1次側コイルとの間において、前記容量調整回路に直列に接続されるコンデンサを備えることを特徴とする請求項1記載の非接触給電装置。
  3. 前記コンデンサは、前記容量調整回路と前記1次側コイルとの間に接続されることを特徴とする請求項2記載の非接触給電装置。
  4. 前記複数の第2スイッチ素子は、第1双方向スイッチと第2双方向スイッチであって、
    前記容量調整回路は、前記第1双方向スイッチを前記1次側コンデンサと直列に接続し、前記第2双方向スイッチを前記1次側コンデンサ及び前記第1双方向スイッチの直列回路と並列に接続して構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の非接触給電装置。
  5. 前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチは、それぞれ窒化ガリウム系半導体素子であることを特徴とする請求項4記載の非接触給電装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の非接触給電装置と、前記非接触給電装置から給電される電力を受ける受電装置とを備え、
    前記受電装置は、
    前記1次側コイルが発生する磁界を受けて交流電力を発生する2次側コイルと、
    前記2次側コイルと共に共振回路を形成する2次側コンデンサとを備えることを特徴とする非接触給電システム。
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