JP2017121104A - 長尺体支持具及びワイヤ架設構造 - Google Patents

長尺体支持具及びワイヤ架設構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2017121104A
JP2017121104A JP2015255661A JP2015255661A JP2017121104A JP 2017121104 A JP2017121104 A JP 2017121104A JP 2015255661 A JP2015255661 A JP 2015255661A JP 2015255661 A JP2015255661 A JP 2015255661A JP 2017121104 A JP2017121104 A JP 2017121104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate portion
body support
wire
bolt
long
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015255661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6563808B2 (ja
Inventor
祐介 北村
Yusuke Kitamura
祐介 北村
和秀 瀬川
Kazuhide Segawa
和秀 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mirai Industry Co Ltd
Original Assignee
Mirai Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mirai Industry Co Ltd filed Critical Mirai Industry Co Ltd
Priority to JP2015255661A priority Critical patent/JP6563808B2/ja
Publication of JP2017121104A publication Critical patent/JP2017121104A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6563808B2 publication Critical patent/JP6563808B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

【課題】ワイヤを安定的に仮保持可能であり、施工における作業性を改善する長尺体支持具を提供する。【解決手段】長尺体支持具100は、基端から先端に向けて延設され、構造物に固定される固定部102を有する第1板部101と、該第1板部101の先端から第1の屈折角αで屈折して延在し、第1の屈折角αが鈍角である第2板部103と、該第2板部103の先端から第2の屈折角βで屈折して延在し、第2板部103に対向するように第2の屈折角βが鋭角である第3板部105と、を備える。第2板部103及び第3板部105には、略くの字状の屈曲ボルト111を内挿するための挿通部104,106がそれぞれ形成され、第2板部103と第3板部105とに跨がって屈曲ボルト111が配置されたときに、第2板部103、第3板部105及び屈曲ボルト111によって長尺体の外周を包囲する支持空間108が定められる。【選択図】図1

Description

本発明は、長尺体を構造物に支持するための長尺体支持具及び該長尺体支持具によるワイヤ架設構造に関する。
例えば、電柱等の構造物に対してワイヤ等の長尺体を支持するために種々の長尺体支持具が用いられている。
例えば、特許文献1は、電柱(P)に張架するメッセンジャーワイヤ(M)を支持するケーブル固定金具(3)を開示する。該ケーブル固定金具(3)は、電柱(P)に取り付けられた引留用装柱バンド・配電バンド(4)に対してボルト(7)及びナット(8)を介して固定される。該ケーブル固定金具(3)は、方形状の板片の長手方向の両端部を若干下向きに湾曲させ、板片の全体を略L字状に屈曲させている。また、ケーブル固定金具(3)の垂直部分には、ボルト挿通孔(15)が設けられている。このボルト挿通孔(15)は、引留用装柱バンド・配電バンド(4)の凹部(5)内に配置されたボルト(7)の先端部を挿通させるものである。さらに、ケーブル固定金具(3)の水平部分の先端部を、上方に向けて屈曲させている。この屈曲した先端部には、中央部分に長目の溝部(16)を形成している。この溝部(16)に、L字状のボルト(17)とナット(18)から成る治具を取り付けることで、メッセンジャーワイヤ(M)を掛け留めするための掛架部(19)が形成される。なお、()内に特許文献1の符号を示した。
特開2007−330015号公報
特許文献1のケーブル固定具(長尺体支持具)は、構造物(電柱)に固定される板片の垂直部分と、ワイヤが載置される水平部分と、該水平部分の先端部から上方に屈曲した屈曲部分とからなる。そして、板片の水平部分と垂直部分とが略直角をなし、垂直部分と屈曲部分とが鈍角をなしている。すなわち、板片の垂直部分の上方が広く開放されているので、L字状ボルトとナットによりワイヤを掛架部に掛け留めする前段階で、ワイヤをケーブル固定金具の板片上に仮置きしたときに、ワイヤが板片上から脱落し易い。特には、該ケーブル固定具の垂直部分を天井面に固定する際、この不具合が顕著に現れる。例えば、図14に示すように、天井面Qに固定された長尺体支持具1(特許文献1のケーブル固定具に対応)では、垂直部分2が天井面Qに固定され、該垂直部分2から鉛直下方に水平部分3が延在し、該水平部分3下端で屈曲部分4の先端が下方に傾斜している。それ故、ワイヤを板片の屈曲部分の上に載置しても、ワイヤが屈曲部分の先端から滑り落ちてしまうので、作業中に長尺のワイヤを仮保持できず、ワイヤを別途支持する支持手段(例えば手による把持)が必要となり、施工が比較的困難となる。すなわち、従来の長尺体支持具では、長尺体の構造物への支持作業を行う際、長尺体を安定的に仮保持できず、作業性の低下を招くことが問題であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ワイヤを安定的に仮保持可能であり、施工における作業性を改善する長尺体支持具及び該長尺体支持具によるワイヤ架設構造を提供することにある。
請求項1に記載の長尺体支持具は、長尺体を構造物に支持するための長尺体支持具であって、
基端から先端に向けて延設され、構造物に固定される固定部を有する第1板部と、
前記第1板部の先端から第1の屈折角で屈折して延在し、前記第1の屈折角が鈍角である第2板部と、
前記第2板部の先端から第2の屈折角で屈折して延在し、前記第2板部に対向するように前記第2の屈折角が鋭角である第3板部と、を備え、
前記第2板部及び第3板部には、略くの字状の屈曲ボルトを内挿するための挿通部がそれぞれ形成され、
前記第2板部と前記第3板部とに跨がって前記屈曲ボルトが配置されたときに、前記第2板部、前記第3板部及び前記屈曲ボルトによって前記長尺体の外周を包囲する支持空間が定められることを特徴とする。
請求項2に記載の長尺体支持具は、請求項1に記載の長尺体支持具において、前記第2板部の挿通部は、肉部によって外周が縁取られた挿通孔であり、且つ、前記第3板部の挿通部は、前記第3板部の先端縁に開放された挿通溝であり、
前記挿通孔は、前記第2板部の延在方向に沿って延びる長孔状に形成され、
前記挿通孔の延在方向の長さは、前記挿通孔内で前記屈曲ボルトを変位させて前記挿通溝から離脱させ、前記屈曲ボルトと前記第3板部の先端縁との間に前記長尺体が通過可能な隙間を形成可能であるように定められていることを特徴とする。
請求項3に記載の長尺体支持具は、請求項2に記載の長尺体支持具において、前記挿通孔の延在方向の長さは、前記挿通溝の延在方向の長さ以上であることを特徴とする。
請求項4に記載の長尺体支持具は、請求項1から3のいずれか一項に記載の長尺体支持具において、前記第1板部は略円板形状を有していることを特徴とすることを特徴とする。
請求項5に記載のワイヤ架設構造は、請求項1から4のいずれか一項に記載の複数の長尺体支持具と、
前記各長尺体支持具の第2板部と第3板部とに跨がって配置された屈曲ボルトと、
前記各長尺体支持具の前記第2板部、前記第3板部及び前記屈曲ボルトによって定められた支持空間を通過するワイヤと、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の長尺体支持具によれば、構造物に固定される第1板部と第2板部とが鈍角をなし、且つ、第2板部と第3板部とが鋭角をなすように、長尺体支持具が屈曲している。すなわち、第1板部が垂直(鉛直)方向に沿って固定されたとき、第2板部がその先端が下がるように傾斜し、該第2板部の先端で第3板部が第1板部側に折り返されている。このため、長尺体が長尺体支持具の板部上に仮置きされたときに、長尺体が第2板部の傾斜面にガイドされて第2板部の先端側に配置される。そして、第2板部の先端で折り返された第3板部と第2板部との間に挟まれるように長尺体が配置される。つまり、長尺体は、第2板部、第3板部及び屈曲ボルトによって支持空間が形成される位置で仮保持される。他方、長尺体支持具の第1板部が水平方向に沿って固定されたとき、第2板部が第1板部から第1の屈折角で下方に屈折し、第3板部が第2板部先端で上方に折り返される。このため、長尺体が長尺体支持具の板部上に仮置きされたときに、長尺体が第3板部の傾斜面にガイドされて第3板部の基端側に配置される。そして、第2板部の先端と第3板部の基端の間に挟まれるように長尺体が配置される。つまり、長尺体は、第2板部、第3板部及び屈曲ボルトによって支持空間が形成される位置で仮保持される。すなわち、長尺体支持具は、長尺体を垂直面、下向き水平面のいずれに対して配設する場合であっても、長尺体を安定的に仮保持することができる。したがって、本発明の長尺体支持具は、その施工における作業性を著しく改善するものである。
請求項2に記載の長尺体支持具によれば、請求項1の発明の効果に加えて、挿通孔内で屈曲ボルトを変位させて挿通溝から離脱させ、屈曲ボルトと第3板部の先端縁との間に長尺体が通過可能な隙間を形成可能であるように、挿通孔及び挿通溝の形状寸法が定められている。すなわち、長尺体を仮置きする前段階で屈曲ボルトを挿通孔に挿通し、支持空間を予め区画することができる。そして、屈曲ボルトを操作することで支持空間に長尺体の導入部(隙間)を形成し、該導入部から長尺体を支持空間へと容易に配置することができる。さらに、長尺体を支持空間へと導入した後、屈曲ボルトを挿通溝に挿通させることにより、支持空間を簡易的に閉塞することができる。したがって、本発明の長尺体支持具は、長尺体を支持空間により安定的に仮保持することができる。
請求項3に記載の長尺体支持具によれば、請求項2の発明の効果に加えて、挿通孔の延在方向の長さが挿通溝の延在方向の長さ以上であることにより、屈曲ボルトの遊動域が大きくなり、より簡単な屈曲ボルトの操作で屈曲ボルトを挿通溝から離脱させることができる。
請求項4に記載の長尺体支持具によれば、請求項1から3のいずれかの発明の効果に加えて、第1板部が円板形状を有していることにより、長尺体支持具を水平又は垂直方向から傾斜させて固定したとしても、長尺体支持具自体が視覚的に傾いて見えることを抑えることができる。すなわち、設置時の見栄えを改善することができる。
請求項5に記載のワイヤ架設構造は、請求項1から4のいずれかの長尺体支持具の発明の効果を発揮して構築されたものである。すなわち、本発明のワイヤ架設構造は、その施工における作業性を著しく改善したものである。
本発明の一実施形態の長尺体支持具の(a)前方から見た概略斜視図及び(b)後方から見た概略斜視図。 図1の長尺体支持具の(a)平面図、(b)正面図、(c)背面図、(d)側面図及び(e)A−A断面図。 図1の長尺体支持具と屈曲ボルトからなる支持装置の(a)前方から見た概略斜視図及び(b)後方から見た概略斜視図。 図3の支持装置の(a)平面図、(b)正面図、(c)背面図、(d)側面図及び(e)B−B断面図。 図3の支持装置の分解斜視図。 本発明の一実施形態の第1のワイヤ架設構造を示す概略斜視図。 図6のワイヤ架設構造の(a)部分正面図及び(b)C−C断面図。 図6のワイヤ架設構造を構築する各工程を示す模式図。 本発明の一実施形態の第2のワイヤ架設構造を示す概略斜視図。 図9のワイヤ架設構造の(a)部分正面図及び(b)D−D断面図。 図9のワイヤ架設構造を構築する各工程を示す模式図。 本発明の一実施形態の第3のワイヤ架設構造を示す概略側面図。 本発明の変形例の長尺体支持具の斜視図。 従来例の長尺体支持具を天井面に設置した構造を示す概略図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本発明の一実施形態の長尺体支持具100は、架設された長尺体(ワイヤW)を構造物(電柱P、天井面Qなど)に対して支持し、長尺体を空中などに架設することに用いられる。また、本発明の支持装置は、長尺体支持具100及び屈曲ボルト111から構成された、長尺体を支持するための装置である。そして、本実施形態では、長尺体が金属線に合成樹脂を被覆したワイヤWであるが、本発明はこれに限定されない。
図1及び図2を参照して、本実施形態の長尺体支持具100の構成を説明する。図1(a(b)は、長尺体支持具100の前方及び後方から見た概略斜視図である。図2(a)〜(e)は、長尺体支持具100の平面図、正面図、背面図、側面図及びA−A断面図である。
図1及び図2に示すように、長尺体支持具100は、基端から先端まで延在し、その延在方向で屈曲した板片からなる。長尺体支持具100は、内面及び外面を有し、板片を3つの板部に区分けするように内面側に2箇所で屈折している。すなわち、該長尺体支持具100は、その基端に位置する平板状の第1板部101と、該第1板部101の先端から屈折して延在する平板状の第2板部103と、該第2板部105の先端から屈折して延在する平板状の第3板部105とから構成されている。なお、本明細書における「屈折」とは、屈曲、湾曲、又は、本実施形態よりも大きな曲率半径を有する緩やかな曲げをも含む概念である。
第1板部101は、略円板状に形成されている。より具体的には、その基端に円形(又は円弧)部分が形成され、該円形部分の先端側に矩形部分が組み合わさっている。該第1板部101には、構造物に固定される固定部102が設けられている。該固定部102は、第1板部101の略中心に穿設された固定孔102aと、該固定孔102aの両脇に穿設された一対の回転防止孔102bとからなる。固定孔102aは後述する固定部材113(ボルト113a、固定ビス113c)が貫通可能な径で形成されている。一対の回転防止孔102bは、ビスなどを構造物に打ち込むことよって固定孔102aを中心とした長尺体支持具100の回転を抑えるように機能する。しかし、一対の回転防止孔102bを用いなくても固定孔102aを介して第1板部101を構造物に固定可能であるので、一対の回転防止孔102bが省略されてもよい。あるいは、回転防止孔102bのみを使用して固定部102を構造物に固定してもよい。なお、第1板部101が円板形状を有していることにより、長尺体支持具100を水平又は垂直方向から傾斜させて固定したとしても、長尺体支持具100自体が視覚的に傾いて見えることを抑えることができる。すなわち、設置時の見栄えを改善することができる。
第2板部103は、第1板部101の先端から第1の屈折角αで内面側に屈折して形成されている。この第1の屈折角αは、第1板部101内面と第2板部103内面とがなす角度であり、鈍角をなしている。本実施形態では、第1の屈折角αは約110°である。第2板部103は、矩形状を有し、その基端から先端まで所定長さで延在している。該第2板部103の略中央から先端側にかけて屈曲ボルト111の挿通部としての挿通孔104が穿設されている。挿通孔104は、肉部によって外周が縁取られ、第2板部103の延在方向に沿って延びる長孔状に形成されている。すなわち、挿通孔104は、延在方向に沿った長幅と、それに直交する短幅を有し、該挿通孔104の短幅が屈曲ボルト111の径よりも僅かに大きい。
第3板部105は、第2板部103の先端から第2の屈折角βで内面側に屈折して形成されている。この第2の屈折角βは、第2板部103内面と第3板部105内面とがなす角度であり、鋭角をなしている。本実施形態では、第2の屈折角βは約40°である。第3板部105は、矩形状を有し、その基端から先端まで所定長さで延在している。すなわち、第3板部105は、第1板部101内面に向けて折り返され、その内面が第2板部103内面に対向している。すなわち、第2板部103及び第3板部105によって略V字状の屈曲部分107が形成されている。そして、該第3板部105の基端側から先端縁にかけて屈曲ボルト111の挿通部としての挿通溝106が切り欠き形成されている。すなわち、挿通溝106は、延在方向に沿った長幅と、それに直交する短幅を有し、該挿通溝106の短幅が屈曲ボルト111の径よりも僅かに大きい。さらに、本実施形態では、挿通溝106の長幅は挿通孔104の長幅よりも小さくなるように定められている。
図3は、長尺体支持具100に屈曲ボルト111を挿着してなる支持装置11の概略斜視図である。図4(a)〜(e)は、該支持装置11の平面図、正面図、背面図、側面図及びB−B断面図である。
図3及び図4に示すとおり、支持装置11は、長尺体支持具100と、略「く」の字状の屈曲ボルト111とから構成されている。屈曲ボルト111は、径方向に張り出した頭部111aと、該頭部111aから延びる軸部111bとを備える。頭部111aは円板形状を有し、その径が挿通孔104の短幅よりも大きい。軸部111bは、基端近傍に位置する屈曲部分と、該屈曲部分から先端側に直線状に延びる外螺子状の直線部分とからなる。そして、該軸部111bの直線部分にナット112を螺着可能である。
該支持装置11では、図4(e)に示すように、屈曲ボルト111の軸部111b(屈曲部分)が挿通孔104を貫通し、頭部111aが第3板部105外面側に配置されている。そして、軸部111b(直線部分)が挿通溝106を貫通し、その先端にナット112が螺着されている。図4の状態では、ナット112が屈曲ボルト111に対して仮固定されているだけで、締め付けられていない。このような仮保持状態では、屈曲ボルト111が挿通孔104及び挿通溝106内を板部の延在方向に遊動可能である。挿通孔104及び挿通溝106の形状寸法は、挿通孔104及び挿通溝106内で屈曲ボルト111を遊動させて屈曲ボルト111の直線部分を挿通溝106の外に離脱させることができるように定められている。本実施形態では、図4(e)に示すように、挿通溝106の延在方向の長さが、挿通孔104の延在方向の長さよりも小さい。
そして、図4(d),(e)に示すように、第2板部103内面、第3板部105内面及び屈曲ボルト111によって包囲又は閉塞された空間が、長尺体(ワイヤW)が貫通配置される支持空間108として定められる。すなわち、後述するように、複数の長尺体支持具100の支持空間108を長尺体であるワイヤWが貫通することで、ワイヤWが支持される。また、該支持空間108は、屈曲ボルト111が挿通孔104及び挿通溝106内で移動することにより、拡張又は縮小可能である。さらに、ナット112が屈曲ボルト111に締め付けられることにより、屈曲ボルト111が長尺体支持具100に固定されて支持空間108が定められる。
本発明の長尺体支持具100において、第1の屈折角αは、100〜140°の範囲内にあることが好ましい。当該範囲内であれば、第2板部103先端近傍の支持空間108を構築物から十分に離隔させて支持することが可能であるとともに、第1板部101と第2板部103との間に、構築物への長尺体支持具100の固定作業のための空間を好適に確保することができる。また、第2の屈折角βは、20〜60°の範囲内にあることが好ましい。当該範囲内であれば、V字形状の屈曲部分107の底部に長尺体をより安定的に維持することが可能である。なお、上記数値範囲は、本発明を限定するものではなく、支持する対象物(長尺体)の種類や構築物の種類に応じて、任意に変更され得る。
図5は、支持装置11の分解斜視図である。図5に示すように、長尺体支持具100の第2板部103外面側から、屈曲ボルト111の軸部111bを挿通孔104及び挿通溝106に挿通させ、ワッシャとともにナット112を軸部111b先端に螺着することにより、屈曲ボルト111を長尺体支持具100に仮保持させることができる。
続いて、本実施形態の支持装置11(長尺体支持具100)を使用して構築した各種ワイヤ架設構造10,10’,10”についてそれぞれ説明する。第1のワイヤ架設構造10では、鉛直面(電柱P側面)に固定された長尺体支持具100によってワイヤWが支持される。第2のワイヤ架設構造10’では、下向き水平面(天井面Q)に固定された長尺体支持具100によってワイヤWが支持される。第3のワイヤ架設構造10”では、下向き傾斜面に固定された長尺体支持具100によってワイヤWが支持される。
図6は、本実施形態の複数の長尺体支持具100(又は支持装置11)によって長尺体であるワイヤWが架設された第1のワイヤ架設構造10の概略斜視図である。図7(a)(b)は、該第1のワイヤ架設構造10の正面図及びC−C断面図である。
図6に示す第1のワイヤ架設構造10では、構造物である複数本の電柱Pの各側面に固定部材113を介して長尺体支持具100が固定され、複数の電柱P間にワイヤWを架設するように、複数の長尺体支持具100でワイヤWが支持されている。より具体的には、各電柱Pは、該電柱Pに巻き付けられたバンドを介して、その軸部を径方向外方に向けるように固定ボルト113a(固定部材113)を突出させて保持している。そして、固定ボルト113aの軸部が長尺体支持具100の固定部102(固定孔102a)を貫通するとともに、固定ボルト113aの軸部に固定ナット113bが螺着及び締結されている。本ワイヤ架設構造10では、各長尺体支持具100がほぼ同じ高さで固定されているので、ワイヤWが略水平に架設されている。
すなわち、複数の長尺体支持具100が協働して長尺体であるワイヤWを各支持空間108に配置することでワイヤWを電柱Pに対して支持している。より詳細には、図7に示すように、ワイヤWが第2板部103先端と第3板部105基端との間の屈曲部分107に配置されている。略V字形状の屈曲部分107は、鉛直上側に開放されるとともに、鉛直方向で相対的に低い位置に底部を有している。また、ワイヤWは、屈曲部分107の底部で互いに対向する第2板部103内面と第3板部105内面とに挟まれるように配置されている。そして、屈曲ボルト111が挿通孔104及び挿通溝106を貫通した状態でナット112で固定されていることにより、屈曲ボルト111の軸部111bによって支持空間108が閉塞されている。屈曲ボルト111の固定位置は、ワイヤWのがたつきを抑えるべく、ワイヤWの外周面に屈曲ボルト111の軸部111bが圧接するように定められることが好ましい。その結果、ワイヤWは、各長尺体支持具100において、第2板部103、第3板部105及び屈曲ボルト111によって包囲され、閉塞された支持空間108から離脱しないように安定的に保持されている。
図8を参照して、第1のワイヤ架設構造10を構築する方法を説明する。図8(a)に示すように、電柱Pにバンドを巻回させて固定ボルト113aの軸部を径方向外側に突出させるように固定ボルト113aを電柱Pに固定する。次に、屈曲ボルト111を仮保持する長尺体支持具100(支持装置11)を操作して、第1板部101外面を鉛直面である電柱P外側面に当接させるように固定孔102aに固定ボルト113aを挿通させる。長尺体支持具100の姿勢を延在方向が垂直となるように定め、固定ボルト113aに固定ナット113bを螺着して締め付ける。なお、第1板部101と第2板部103とが鈍角で屈折していることにより、第1板部101と第2板部103と間に、工具を操作するための空間が確保されるため、当該固定作業が比較的容易となっている。
次いで、図8(b)に示すように、屈曲ボルト111を挿通部(挿通孔104及び挿通溝106)内で操作してワイヤWの支持空間108を開放する。より詳細には、屈曲ボルト111を挿通孔104内で第2板部103の基端側にスライドさせるとともに、屈曲ボルト111先端を第1板部101側に傾動させることにより、ワイヤWが通過可能な導入部109(換言すると、ワイヤWの径よりも大きい隙間)を形成することができる。そして、該導入部109からワイヤWを挿通させ、支持空間108が形成される第2板部103上に載置する。このとき、第2板部103の先端側が下がるように第2板部103上に傾斜面が形成されている。当該傾斜面によって、ワイヤWは、支持空間108が形成される第2板部103及び第3板部105の間の屈曲部分107にガイドされる。すなわち、電柱Pから斜め下方に延びる第2板部103と、上方に折り返された第3板部105とが対向して形成された鋭角(第2の屈折角β)な屈曲部分107にワイヤWが載置されるので、ワイヤWは、長尺体支持具100から脱落することがないように安定的に仮保持され得る。なお、支持装置11において、屈曲ボルト111及びナット112が長尺体支持具100に予め組み付けられた状態で屈曲ボルト111が操作されるので、各部材を落下させることなく、容易に作業を行うことができる。
続いて、図8(c)に示すように、屈曲ボルト111を挿通部(挿通孔104及び挿通溝106)内で操作してワイヤWの支持空間108を閉塞する。より詳細には、屈曲ボルト111を挿通孔104内で第2板部103の先端側にスライドさせるとともに、屈曲ボルト111先端を第3板部105側に傾動させることにより、屈曲ボルト111をワイヤWに当接させた状態で導入部109を閉塞することができる。この状態においても、ワイヤWが長尺体支持具100によって安定的に仮保持されている。次いで、ナット112を締結方向に回転させて強く締め付け、屈曲ボルト111を長尺体支持具100に固定することにより、ワイヤWを支持空間108に拘束することができる。各支持装置11においても、順番に又は並行して同様の工程を行うことにより、複数の電柱PにワイヤWを架設することができる。なお、ここで説明した方法は、一例にすぎず、当業者であれば、各工程の順序を入れ替え、又は、状況に応じて不要な工程を省略又は変更することも可能である。
図9は、本実施形態の複数の長尺体支持具100(又は支持装置11)によって長尺体であるワイヤWが架設された第2のワイヤ架設構造10’の概略斜視図である。図10(a)(b)は、該第2のワイヤ架設構造10’の正面図及びD−D断面図である。
図9に示す第2のワイヤ架設構造10’では、構造物である天井面(下向き水平面)Qに固定部材113を介して長尺体支持具100が固定され、天井面Qに沿ってワイヤWを添設するように、複数の長尺体支持具100でワイヤWを支持している。より具体的には、固定ビス113cの軸部が長尺体支持具100の固定部102(固定孔102a)を貫通し、天井面Qに埋め込まれている。本ワイヤ架設構造10’では、各長尺体支持具100が略直線上に固定されて、ワイヤWが直線的に長尺体支持具100間に架設されている。
すなわち、複数の長尺体支持具100が協働して長尺体であるワイヤWを各支持空間108に配置することでワイヤWを天井面Qに対して支持している。より詳細には、図10に示すように、ワイヤWが第2板部103先端と第3板部105基端との間の屈曲部分107に配置されている。略V字形状の屈曲部分107は、鉛直上側に開放されるとともに、鉛直方向で相対的に低い位置に底部を有している。また、ワイヤWは、屈曲部分107の底部で互いに対向する第2板部103内面と第3板部105内面とに挟まれるように配置されている。そして、屈曲ボルト111が挿通孔104及び挿通溝106を貫通した状態でナット112で固定されていることにより、屈曲ボルト111の軸部111bによって支持空間108が閉塞されている。その結果、ワイヤWは、各長尺体支持具100において、第2板部103、第3板部105及び屈曲ボルト111によって包囲され、閉塞された支持空間108から離脱しないように安定的に保持されている。
図11を参照して、第2のワイヤ架設構造10’を構築する方法を説明する。図11(a)に示すように、長尺体支持具100の第1板部101外面を下向き水平面である天井面Qに宛がい、固定孔102aに固定ビス113cを挿通させて天井面Qに打ち込む。
次いで、図11(b)に示すように、屈曲ボルト111を挿通部(挿通孔104及び挿通溝106)内で操作してワイヤWの支持空間108を開放する。そして、導入部109からワイヤWを挿通させて第3板部105上に載置する。第3板部105の基端側が下がるように第3板部105内面に傾斜面が形成されている。当該傾斜面によって、ワイヤWは、支持空間108が形成される第2板部103及び第3板部105の間の屈曲部分107にガイドされる。すなわち、天井面Qから下方に延在する第2板部103と、上方に折り返された第3板部105とが対向して形成された鋭角(第2の屈折角β)な屈曲部分107にワイヤWが載置されるので、ワイヤWは、長尺体支持具100から脱落することがないように安定的に仮保持され得る。
続いて、図11(c)に示すように、屈曲ボルト111を挿通部(挿通孔104及び挿通溝106)内で操作してワイヤWの支持空間108を閉塞する。より詳細には、屈曲ボルト111を挿通孔104内で第2板部103の先端側にスライドさせるとともに、屈曲ボルト111先端を第3板部105側に傾動させることにより、屈曲ボルト111をワイヤWに当接させた状態で導入部109を閉塞することができる。この状態においても、ワイヤWが長尺体支持具100によって安定的に仮保持されている。次いで、ナット112を締結方向に回転させて強く締め付け、屈曲ボルト111を長尺体支持具100に固定することにより、ワイヤWを支持空間108に拘束することができる。各支持装置11においても、順番に又は並行して同様の工程を行うことにより、天井面Qに対してワイヤWを添設することができる。なお、ここで説明した方法は、一例にすぎず、当業者であれば、各工程の順序を入れ替え、又は、状況に応じて不要な工程を省略又は変更することも可能である。
図12は、下向き傾斜面Rに対してワイヤWが架設された第3のワイヤ架設構造10”の概略側面図である。該第3のワイヤ架設構造10”においても、第2板部103と第3板部105とがなすV字状の屈曲部分107の開口が上側を向き、屈曲部分107の底部が鉛直方向で相対的に低い位置に配置される。すなわち、第3のワイヤ架設構造10”においても同様に、ワイヤWが屈曲部分107の底部に安定的に仮保持又は配置され得る。当該第3のワイヤ架設構造10”は、上述した第2のワイヤ架設構造10’とほぼ同様の工程を経て構築可能である。なお、本発明のワイヤ架設構造は、上記3形態に限定されず、例えば、各形態を組み合わせた架設構造としてもよい。
以下、本発明に係る一実施形態の長尺体支持具100(支持装置11及びワイヤ架設構造10,10’,10”)の作用効果について説明する。
本実施形態の長尺体支持具100によれば、構造物(例えば、電柱P、天井面Q、下向き傾斜面R)に固定される第1板部101と第2板部103とが鈍角をなし、且つ、第2板部103と第3板部105とが鋭角をなすように、長尺体支持具100が屈曲している。第1のワイヤ架設構造10の如く、第1板部101が電柱Pの鉛直面に固定されたとき、垂直に延在する第1板部101先端から第2板部103がその先端が下がるように第1の鈍角(α)で傾斜し、該第2板部103の先端で第3板部105が鋭角(β)で上方に向けて折り返されている。他方、第2のワイヤ架設構造10’、第3のワイヤ架設構造10”の如く、長尺体支持具100の第1板部101が下向き水平面又は下向き傾斜面に固定されたとき、第1板部101先端から第2板部103が鈍角(α)で下方に延びるように屈折し、第3板部105が第2板部103先端で上方に向けて鋭角(β)で折り返される。すなわち、長尺体支持具100が垂直面、下向き水平面及び下向き傾斜面のいずれに固定された場合であっても、第2板部103先端と第3板部105基端とによって上側に開放されたV字状の屈曲部分107が形成される。また、当該V字状の屈曲部分107の底部が鉛直位置において相対的に低い位置に配置されるため、ワイヤWが長尺体支持具100の板部内面上に仮置きされたときに、当該V字状の屈曲部分107の底部へとガイドされる。そして、ワイヤWは、屈曲部分107の底部で対向する第2板部103と第3板部105の間に挟まれた状態で安定的に留められる。すなわち、長尺体支持具100は、ワイヤWを垂直面、下向き水平面及び下向き傾斜面のいずれに対して配設する場合であっても、ワイヤWを安定的に仮保持することができる。したがって、本実施形態の長尺体支持具100は、その施工における作業性を著しく改善するものである。
本実施形態の長尺体支持具100によれば、挿通孔104内で屈曲ボルト111を変位させて挿通溝106から離脱させ、屈曲ボルト111と第3板部105の先端縁との間にワイヤWが通過可能な導入部109を形成可能であるように、挿通孔104及び挿通溝106の形状寸法が定められている。特には、挿通孔104の延在方向の長さが挿通溝106の延在方向の長さ以上であることにより、屈曲ボルト111の遊動域が大きくなり、より簡単な屈曲ボルト111の操作で屈曲ボルト111を挿通溝106から離脱させることができる。すなわち、ワイヤWを仮置きする前段階で屈曲ボルト111を挿通孔104に挿通し、支持空間108を予め区画することができる。そして、屈曲ボルト111を操作することで支持空間108にワイヤWの導入部(隙間)109を形成し、該導入部109からワイヤWを支持空間108へと容易に配置することができる。さらに、ワイヤWを支持空間108へと導入した後、屈曲ボルト111を挿通溝106に挿通させることにより、支持空間108を簡易的に閉塞することができる。したがって、本実施形態の長尺体支持具100は、ワイヤWを支持空間108により安定的に仮保持することができる。
さらに、本実施形態の長尺体支持具100によれば、第1板部101と第2板部103とが鈍角をなしていることにより、第1板部101と第2板部103とが直角に屈折した場合と比べて、幾つかの利点をさらに有する。すなわち、第1板部101から長尺体の支持空間108までの距離を確保しつつ、板部全体の長さをより短くすることが可能であり、長尺体支持具100自体をコンパクトに構成することが可能である。換言すると、同じ全長であれば、第1板部101から第2板部103の先端までの突出幅を大きくとれるので、構造物からワイヤWをより一層離隔させて支持することができる。これにより、構造物とワイヤWとの間にゴミがたまることを抑えることができる。また、第1板部101内面に対して第2板部103内面が離隔するように屈曲しているので、固定部102を固定する際、工具を操作する空間をより広く確保することができる。例えば、第1のワイヤ架設構造10において、板部101、103、105が鈍角から鋭角へと屈折していることにより、固定孔102aの固定ナット113bをソケットレンチを使用して締め込んでも、第3板部105の先端が邪魔にならない。換言すると、ワイヤWが掛かり易いように、第3板部105の第2板部103からの延出長を大きくしても、第1板部101と第2板部103とが鈍角で屈折しているから、固定孔102a(固定ナット113b)に対して第3板部105の先端が離れるため、工具の挿入空間が確保できる。その上、第1板部101から第3板部105までの板長が短くできて、全体にコンパクトにできる。
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形例を取り得る。以下、本発明の変形例を説明する。なお、各変形例において、三桁で示される構成要素において下二桁が共通する構成要素は、説明がない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
(1)上記実施形態では、長尺体はワイヤWであるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の長尺体は、可撓管やケーブルをも含む概念である。そして、長尺体がワイヤでなくとも、長尺体支持具の形状寸法を変更することにより容易に対応することができる。
(2)本発明の長尺体支持具は、上記実施形態の形状に限定されない。例えば、図13(a)の長尺体支持具200では、第2板部203の挿通孔204が丸孔であり、第3板部205の挿通部206がその先端で開放されていない。当該長尺体支持具200では、長尺体を第2板部203と第3板部205の間の屈曲部分207に仮置きした後、屈曲ボルト211を挿通孔204及び挿通部206に貫通させることにより、長尺体を支持可能である。そして、当該長尺体支持具200を垂直面、下向き水平面、下向き傾斜面のいずれに固定した場合でも、V字形状の屈曲部分207が上方に開口し、該屈曲部分207の底部が鉛直方向における下方位置に配置されるので、長尺体を安定的に仮保持可能である。
(3)本発明の長尺体支持具は、上記実施形態の形状に限定されない。例えば、図13(b)の長尺体支持具300では、第1板部301の形状は矩形状である。すなわち、各板部301、303、305の形状は、例えば、矩形状、円形状に限られず、種々の形状をとり得る。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 ワイヤ架設構造
11 支持装置
100 長尺体支持具
101 第1板部
102 固定部
102a 固定孔
102b 回転防止孔
103 第2板部
104 挿通孔(挿通部)
105 第3板部
106 挿通溝(挿通部)
107 屈曲部分
108 支持空間
109 導入部
111 屈曲ボルト
111a 頭部
111b 軸部
112 ナット
113 固定部材
113a 固定ボルト
113b 固定ナット
113c 固定ビス
α 第1の屈折角
β 第2の屈折角
W ワイヤ
P 電柱(構造物)
Q 天井面(構造物)
R 下向き傾斜面

Claims (5)

  1. 長尺体を構造物に支持するための長尺体支持具であって、
    基端から先端に向けて延設され、構造物に固定される固定部を有する第1板部と、
    前記第1板部の先端から第1の屈折角で屈折して延在し、前記第1の屈折角が鈍角である第2板部と、
    前記第2板部の先端から第2の屈折角で屈折して延在し、前記第2板部に対向するように前記第2の屈折角が鋭角である第3板部と、を備え、
    前記第2板部及び第3板部には、略くの字状の屈曲ボルトを内挿するための挿通部がそれぞれ形成され、
    前記第2板部と前記第3板部とに跨がって前記屈曲ボルトが配置されたときに、前記第2板部、前記第3板部及び前記屈曲ボルトによって前記長尺体の外周を包囲する支持空間が定められることを特徴とする長尺体支持具。
  2. 前記第2板部の挿通部は、肉部によって外周が縁取られた挿通孔であり、且つ、前記第3板部の挿通部は、前記第3板部の先端縁に開放された挿通溝であり、
    前記挿通孔は、前記第2板部の延在方向に沿って延びる長孔状に形成され、
    前記挿通孔の延在方向の長さは、前記挿通孔内で前記屈曲ボルトを変位させて前記挿通溝から離脱させ、前記屈曲ボルトと前記第3板部の先端縁との間に前記長尺体が通過可能な隙間を形成可能であるように定められていることを特徴とする請求項1に記載の長尺体支持具。
  3. 前記挿通孔の延在方向の長さは、前記挿通溝の延在方向の長さ以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の長尺体支持具。
  4. 前記第1板部は略円板形状を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の長尺体支持具。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の複数の長尺体支持具と、
    前記各長尺体支持具の第2板部と第3板部とに跨がって配置された屈曲ボルトと、
    前記各長尺体支持具の前記第2板部、前記第3板部及び前記屈曲ボルトによって定められた支持空間を通過するワイヤと、を備えることを特徴とするワイヤ架設構造。
JP2015255661A 2015-12-28 2015-12-28 長尺体支持具及びワイヤ架設構造 Active JP6563808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015255661A JP6563808B2 (ja) 2015-12-28 2015-12-28 長尺体支持具及びワイヤ架設構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015255661A JP6563808B2 (ja) 2015-12-28 2015-12-28 長尺体支持具及びワイヤ架設構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017121104A true JP2017121104A (ja) 2017-07-06
JP6563808B2 JP6563808B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=59272560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015255661A Active JP6563808B2 (ja) 2015-12-28 2015-12-28 長尺体支持具及びワイヤ架設構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6563808B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7475229B2 (ja) 2020-07-20 2024-04-26 未来工業株式会社 ワイヤ付き配線・配管材、保持具および吊下げ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7475229B2 (ja) 2020-07-20 2024-04-26 未来工業株式会社 ワイヤ付き配線・配管材、保持具および吊下げ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6563808B2 (ja) 2019-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10724239B2 (en) Mounting hardware and mounting system for vertical panels
JP6170721B2 (ja) 吊り下げ支持装置
JP6563808B2 (ja) 長尺体支持具及びワイヤ架設構造
CN101403468A (zh) 支承零件及螺母保持件
KR20100112243A (ko) 파이프용 행거
JP2014125812A (ja) ブレース連結金具及びそれを用いたブレース施工方法
JP2007020344A (ja) ケーブルクリート
RU121901U1 (ru) Устройство для монтажа подвесного осветительного прибора на натяжной потолок
KR20100099401A (ko) 케이블 고정장치
JP6637338B2 (ja) 配線・配管材吊持具
US10895370B2 (en) Hands-free support bolt and method
JP6649543B2 (ja) 配管支持具
JP4413691B2 (ja) スピーカー・キャビネットの取付け装置
RU160752U1 (ru) Устройство для крепления к опоре точечного светильника
JP6649545B2 (ja) 配管支持具
RU156593U1 (ru) Узел крепления трубостойки антенно-фидерного устройства на поясе металлической решетчатой опоры
RU2272209C1 (ru) Кронштейн для крепления кабеля
JP6649546B2 (ja) 配管支持具
JP2020193682A (ja) 配管支持具
KR200343699Y1 (ko) 스프링 클러 고정장치
JP3190156U (ja) 通信線支持具
CN105757616A (zh) 灯具及其减振垫
JP6081410B2 (ja) 腕金取付金具
JP2020200921A (ja) 配管支持具
JP2020193683A (ja) 配管支持具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6563808

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250