JP2017120339A - 顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法およびプログラム - Google Patents

顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017120339A
JP2017120339A JP2015257321A JP2015257321A JP2017120339A JP 2017120339 A JP2017120339 A JP 2017120339A JP 2015257321 A JP2015257321 A JP 2015257321A JP 2015257321 A JP2015257321 A JP 2015257321A JP 2017120339 A JP2017120339 A JP 2017120339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
axis direction
objective lens
position information
microscope system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015257321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6641177B2 (ja
Inventor
昭弘 酒井
Akihiro Sakai
昭弘 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015257321A priority Critical patent/JP6641177B2/ja
Publication of JP2017120339A publication Critical patent/JP2017120339A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6641177B2 publication Critical patent/JP6641177B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

【課題】観察光路上に配置されている対物レンズの焦点が合うようにステージの位置制御を行うこと。【解決手段】顕微鏡システムは、ステージの二次元の位置情報と対物レンズとの位置関係に基づいて、作動位置情報を用いたZ軸方向におけるステージの位置制御、または、作動位置情報および距離情報を用いたステージの位置制御を行う制御部を備える。【選択図】 図5

Description

本発明は、顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法およびプログラムに関する。
近年、光学顕微鏡は、病理学的診断の為に、組織切片の病変部の微細な観察を実現する手段として病理医によって利用されている。光学顕微鏡には、低倍率から高倍率の複数の対物レンズを装着し、観察光路上に対物レンズを切換えるレボルバが備えられている。拡大率の異なる各対物レンズは作動距離(ワーキングディスタンス:WD)も異なり、対物レンズを切り換える度に、Z方向にステージを移動させて、切り替えられた対物レンズと観察対象との焦点を合わせる操作が必要となる。
特許文献1、2においては、対物レンズと標本との接触を防止して、標本を保護するために、対物レンズを切り換える際にステージと対物レンズとの間隔を対物レンズの作動距離以上にステージを離れる方向に退避させる技術について記載されている。
特開平10−221611号公報 特開平10− 68888号公報
焦点を合わせるための基準マークの光軸方向の高さと、観察対象およびカバーガラスが載せられたスライドガラスの光軸方向の高さは必ずしも同一でない。このため、対物レンズの焦点を基準マークに合わせた後に、スライドガラス上の観察対象を観察する場合、対物レンズの焦点が合わなくなり、観察画像にぼけが発生し得る。このような場合、スライドガラス上の観察対象の領域で、再度、焦点を合わせる操作が必要となり操作性が損なわれる。
特許文献1、2では、接触を防止するためステージを退避する位置に制御する技術について記載されているが、作動距離以上にステージを退避させた後、焦点を再度合わせる操作が必要となるため操作性が損なわれる。特許文献1、2においては、対物レンズが切り換えられたり、対物レンズの焦点を合わせた後に観察領域にステージを移動させた場合であっても、観察光路上に配置されている対物レンズの焦点が合うようにステージの位置制御を行うことは考慮されていない。
上記課題に鑑み、本発明は、観察光路上に配置されている対物レンズの焦点が合うようにステージの位置制御を行うことが可能な顕微鏡システムを提供する。
上記の目的を達成するための本発明の一つの態様による顕微鏡システムは、
複数の対物レンズのうちいずれか一つの対物レンズを切り換えて観察光路上に配置するレボルバを備えた顕微鏡本体と、
前記顕微鏡本体に装着され、互いに交差するX軸方向およびY軸方向およびZ軸方向に移動可能に構成され、観察対象のスライドガラスが載置されるステージであって、前記X軸方向およびY軸方向の面内に前記面内の位置管理用のスケールと前記面内の軸合せの基準として使用する基準マークとを有するステージと、
前記スケールの読み取り結果により、前記X軸方向およびY軸方向における前記ステージの二次元の位置情報を検知する位置検知手段と、
前記複数の対物レンズの夫々の焦点を前記基準マークに合わせたときの前記Z軸方向における前記ステージの作動位置情報を取得する位置記録手段と、
前記スライドガラスに対するZ軸方向の距離情報を取得する距離記録手段と、
前記二次元の位置情報と前記対物レンズとの位置関係に基づいて、前記作動位置情報を用いた前記Z軸方向における前記ステージの位置制御、または、前記作動位置情報および前記距離情報を用いた前記Z軸方向における前記ステージの位置制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、観察光路上に配置されている対物レンズの焦点が合うようにステージの位置制御を行うことが可能になる。
実施形態による顕微鏡システムの構成を示す図。 顕微鏡本体の概略構成およびコントローラの構成を示す図。 実施形態によるステージ装置の概略構成を示す図。 対物レンズの倍率、作動距離、Z軸方向の位置情報の関係を示す図。 Zステージの位置制御を説明する図。 顕微鏡システムが実行する処理の流れを示す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
本発明の顕微鏡システムは、観察が可能なXYスケールの第3のマークによって焦点を合わせたZ位置を記録するZ位置記録手段と、非観察物に応じてZ軸方向の任意の距離を入力し移行させるシフト手段の情報と、XYスケールのXY座標情報に基づいてZ軸方向の位置を制御する。
[位置管理顕微鏡システムの構成]
図1は本実施形態による位置管理顕微鏡システム(以下、顕微鏡システム10)の基本構成を示す図である。顕微鏡システム10は、顕微鏡本体101、ステージ装置50(XYZステージ)、カメラ装着用のアダプタ部300、デジタルカメラ400、制御ユニット500を備える。制御ユニット500は、コントローラ520と表示部530を有する。
顕微鏡本体101を構成する鏡基121は、顕微鏡の各種構造物を取り付けるための堅牢な本体フレームである。接眼鏡基122は鏡基121に固定され、接眼鏡筒123(本例では双眼)を接続する。接眼鏡筒123には接眼レンズ200が設けられている。光源ボックス124は、透過観察用の光源(たとえば、ハロゲンランプまたはLEDなど)を収納し、鏡基121に取り付けられる。Z摘み125は、基台130をZ軸方向(上下方向:鉛直方向)へ移動させるための摘みである。
基台130には、位置管理機能を提供するステージ装置50が載置される。基台130は、Z摘み125の回転に応じて基台130をZ方向に移動する基台移動機構131により鏡基121に装着されている。126は対物レンズであり、光学倍率に応じた複数種類の対物レンズが存在する。電動レボルバ127は、複数種類の対物レンズ3を取り付けられる構造を有し、電動レボルバ127を回転させることにより、観察光路上に所望の対物レンズを顕微鏡による観察のために選択することが出来る。顕微鏡本体101は、複数の対物レンズのうちいずれか一つの対物レンズを切り換えて観察光路上に配置する電動レボルバ127を備える。
ステージ装置50は、X方向、Y方向およびZ方向に移動可能なXYZステージを有する。ステージ装置50は、たとえばUSBインタフェースケーブル112によりコントローラ520(制御装置)と接続され、コントローラ520からの移動指示に応じてステージ位置をXYZ方向に移動し、そのステージ位置をコントローラ520に通知する。また、X摘み201、Y摘み202により手動操作によりステージ位置を移動することができる。アダプタ部300は、接眼鏡基122に鏡基マウント128を介してデジタルカメラ400を装着するための装着部として機能する、カメラ装着用のアダプタである。
デジタルカメラ400は、アダプタ部300及び鏡基マウント128により、接眼鏡基122と所定の位置関係を保って、着脱可能に顕微鏡本体101に取り付けられる。デジタルカメラ400は、顕微鏡本体101により得られる顕微鏡画像を撮像する。デジタルカメラ400は、エビデンス記録を目的とするもので、例えば、USBインタフェースケーブル111を介してコントローラ520に接続され、コントローラ520からの指示により顕微鏡下の観察像を撮影する。撮影された観察像は、コントローラ520の制御下で表示部530(表示部)に表示される。
デジタルカメラ400の撮像機能は、イメージセンサの出力をリアルタイムでモニタに表示するライブビューを行うためのライブ画像撮像機能と、静止画撮像機能を含む。ライブ画像撮像機能は静止画撮像機能よりも低解像度である。また、ライブ画像撮像機能および静止画撮像機能は、撮影された画像(動画、静止画)を所定のインタフェース(本実施形態ではUSBインタフェース)を介して外部装置へ送信することが可能となっている。
ステージ装置50のXYステージは、Xステージ55およびYステージ54により構成される二次元の移動機構として機能する。本実施形態では、Yステージ54上にXステージ55が配置された構成を例示的に説明しているが、本発明の趣旨はこの例に限定されるものではなく、この逆の配置順でXYステージを構成してもよい。
図2は顕微鏡本体101の概略構成および顕微鏡本体101を制御する制御ユニット500の構成を示す図である。顕微鏡システム10において、顕微鏡本体101の全体構成は図1に示したとりであり、顕微鏡本体101は、ステージ装置50(XYZステージ)、接眼レンズ200、カメラ装着用のアダプタ部300、デジタルカメラ400を有する。制御ユニット500の各制御部(507〜510)における処理はプログラムを実行することにより、後述する各種処理を実行することが可能である。顕微鏡制御部510は表示部530の表示制御を行う表示制御部としても機能する。
(顕微鏡光路の説明)
図2に示す撮像光学系の光路600には、アダプタ部300とデジタルカメラ400の装着により、デジタルカメラ400内に配設されたイメージセンサ(不図示)の撮像面に観察像が形成され、デジタルカメラ400による顕微鏡画像の撮像が可能となる。光路をプリズム等で変更することで接眼レンズ200により観察可能となる。
(レボルバの説明)
顕微鏡本体101には電動レボルバ127が設けられている。電動レボルバ127には、低倍率から高倍率の複数の対物レンズ3(3a、3b、3c、3d・・・)が装着される。電動レボルバ127は光路600に対して回転自在に設けられ、電動レボルバ127の回転により、対物レンズ3を観察対象の上方に配置することが可能である。
電動レボルバ127は、例えば、回転式スイングレボルバ等を用いて構成することが可能である。電動レボルバ127の内部には電動レボルバ127の回転位置を検知できるロータリーエンコーダ等で構成されたレボルバ位置検知部501が設けられている。レボルバ制御部507はレボルバ位置検知部501からの情報に基づいて、電動レボルバ127の回転位置、回転方向の情報、観察光路上(光路600)に配置されている対物レンズを識別することが可能である。
レボルバ制御部507は、レボルバ位置検知部501の検知結果に基づいて、レボルバドライバ502を介して電動レボルバ127のモータ(不図示)を駆動して、電動レボルバ127の回転駆動を制御する。電動レボルバ127の回転駆動よって、複数の対物レンズのうちいずれか一つの対物レンズが選択的に光路上に切換えられる。接眼レンズ200により選択した対物レンズの倍率で観察対象を観察することができる。
(対物レンズの説明)
電動レボルバ127に装着される、複数の対物レンズ3(3a、3b、3c、3d・・・)の作動距離(ワーキングディスタンス:WD)は異なる。各対物レンズの作動距離(WD)に応じたZ方向の焦点位置に合わせるようにステージ装置50のZステージ57の位置が制御される。
顕微鏡制御部510は、レボルバ制御部507、XYステージ制御部508、Zステージ制御部509およびZ位置記録部511の動作を全体的に管理する。顕微鏡制御部510の制御の下に、XYステージ制御部508、Zステージ制御部509は、ステージ装置50のXY平面内の位置制御およびZ方向(光軸方向)の位置制御を行う。また、顕微鏡制御部510の制御の下に、レボルバ制御部507は電動レボルバ127を回転させて、対物レンズ3を観察対象の上方に配置する。
XYステージ制御部508の制御によりXステージ55、Yステージ54が移動し、レボルバ制御部507の制御により電動レボルバ127が回転して、後述する図3のXYスケール8のXYクロスハッチマーク8a面の上方に対物レンズが配置される。Zステージ制御部509はZステージ57を制御して、対物レンズの焦点を図3のXYスケール8のXYクロスハッチマーク8a面に合わせる。このときのZステージ57のZ軸方向の位置情報が、Z位置記録部511に記録される。各対物レンズに関するZ軸方向の位置情報がZ位置記録部511に記録される。
焦点合わせについては、デジタルカメラ400を用いた画像処理の結果より、顕微鏡制御部510は最適な焦点位置(Z軸方向の位置)を決定することが可能である。本実施形態では顕微鏡の誤差を低減する目的でデジタル画像処理の結果を用いるが、正確な対物レンズの作動距離(WD)、その他のレンズ特性の情報が明らかな場合、顕微鏡制御部510は、操作入力部515を介して対物レンズの作動距離(WD)やレンズ特性の情報を外部装置(システム、データベース)から取得することも可能である。
図4は、Z位置記録部511が記録している、レボルバ位置(R1〜R6)と各レボルバ位置に装着されている各対物レンズ(3a〜3f)の倍率、作動距離(WD)、Z軸方向の位置を対応付けたルックアップテーブルである。レボルバ位置R1〜R6に対して、対物レンズ3a〜3fの作動距離(WD)と、測定されたZ軸方向の位置情報Za〜Zfが対応付けられている。
例えば、レボルバ位置R1に装着されている対物レンズ3aの拡大率は100倍であり、作動距離(WD)は、例えば、0.17mmである。対物レンズ3aの焦点がXYクロスハッチマーク8a面に合うように、Zステージ制御部509はZステージ57の位置制御を行う。位置制御に基づくZ軸方向の位置情報(作動位置情報)がZaとしてZ位置記録部511へ記録される。
この対物レンズ3aが選択的に光路600上に切換えられた場合、顕微鏡制御部510は、Z位置記録部511からZ軸方向の位置情報(作動位置情報:Za)を取得して、Zステージ制御部509は、顕微鏡制御部510が取得したZ軸方向の位置情報(作動位置情報:Za)に基づいて、Zステージ57の位置制御を行う。Zステージ制御部509は、顕微鏡本体の観察に使用される対物レンズが切り換わると、切換後の対物レンズに対応付けて記憶されているZ軸方向の位置情報(作動位置情報:Za)をルックアップテーブルから取得する。Zステージ制御部509は、顕微鏡本体の観察に使用される対物レンズが切り換わると、切り換わるたびに位置制御を行うことが可能である。
(XYZステージの説明)
顕微鏡本体101の中央部にはステージ装置50(XYZステージ)が搭載されている。Yステージ54、およびXステージ55は、対物レンズの光軸に対して交差(直交)する方向に移動でき、Zステージ57は光軸方向へ電動駆動により移動できる。対物レンズの光軸に対して交差(直交)する平面において、Xステージ55は平面内の第1の方向(X方向)に移動可能であり、Yステージ54は、第1の方向に対して面内方向において交差する第2の方向(Y方向)に移動可能に構成されている。Zステージ57は、第1の方向(X方向)および第2の方向(Y方向)に交差する第3の方向(Z方向:顕微鏡光軸方向)に移動可能である。
図3(a)は、ステージ装置50(XYZステージ)の構成例を示す図であり、Yステージ54はXステージ55上に配置されている。Yステージ54は、Xステージ55上において矢印Y方向に移動可能に支持され、並進移動することができる。Xステージ55はXYベース56上に配置されている。Xステージ55は、XYベース56上において矢印X方向に移動可能に支持され、並進移動することができる。XYベース56は、Zステージ57上において矢印Z方向に移動可能に支持されていて、光路600方向へ移動することができる。Zステージ57は顕微鏡本体101に対して移動可能に支持されている。ステージ装置50(XYZステージ)は、顕微鏡本体に装着され、互いに交差するX軸方向およびY軸方向およびZ軸方向に移動可能に構成され、観察対象のスライドガラスが載置されるステージであって、X軸方向およびY軸方向の面内に面内の位置管理用のスケール(XYスケール8スケール)と面内の軸合せの基準として使用するXYクロスハッチマーク8a(基準マーク)とを有する。
XYステージ制御部508は、XYステージ位置検知部503の検知結果に基づいて、XYステージドライバ504を介して、Xステージ55およびYステージ54の各モータ(不図示)を駆動して、Xステージ55およびYステージ54の並進移動を制御する。尚、実施形態では、電動駆動によりXステージ55およびYステージ54を駆動する構成を説明したが、例えば、X摘み201、Y摘み202(図1)により手動操作によりステージ位置を移動することも可能である。
位置管理用のスケール(XYスケール8)の材質は熱膨張係数が極めて小さい材質、たとえば、合成石英が使用され、Yステージ54上に構成されている。
XYスケール8には上面にX方向とY方向の二次元の長さを測定する目盛8b、8cが設けられている。目盛8bは、Y方向移動時の位置管理に使われるY方向の位置情報を計測するためのY方向のスケール(目盛)である。目盛8cは、X方向移動時の位置管理に使われるX方向の位置情報を計測するためのX方向のスケール(目盛)である。
X方向の目盛8cを読み取るX方向センサ(不図示)、およびY方向の目盛8bを読み取るY方向センサ(不図示)が、顕微鏡本体101に配置されている。X方向センサおよびY方向センサによる目盛の読み取り結果に基づいて、XYステージ位置検知部503は、Xステージ55およびYステージ54における二次元の位置を検知する。XYステージ位置検知部503の検知結果は、XYステージ制御部508に入力される。XYステージ制御部508は、XYステージ位置検知部503の検知結果に基づいて、XYステージドライバ504を介して、Xステージ55およびYステージ54の並進移動を位置制御する。
Zステージ57においては、一次元の長さを測定するZ方向のスケール(目盛)が設けられている。Z方向のスケール(目盛)は、Z方向移動時の位置管理に使われるZ方向の位置情報を計測するためのスケール(目盛)である。Z方向のスケール(目盛)は、位置管理用のスケール(XYスケール8)の材質と同様に、熱膨張係数が極めて小さい材質、たとえば、合成石英が使用され、Zステージ57上に構成されている。
また、Z方向の目盛を読み取るZ方向センサ(不図示)が顕微鏡本体101に配置されている。Z方向センサによる目盛の読み取り結果に基づいて、Zステージ位置検知部505は、Zステージ57における一次元の位置を検知する。Zステージ位置検知部505の検知結果は、Zステージ制御部509に入力される。Zステージ制御部509は、Zステージ位置検知部505の検知結果に基づいて、Zステージドライバ506を介して、Zステージ57のモータ(不図示)を駆動して、Zステージ57の鉛直方向の移動を位置制御する。
(XYスケールクロスハッチの説明)
XYスケール8には、目盛8b、8cと同一平面には、X方向スケールとY方向スケールとが交差するように形成されたXYクロスハッチマーク8a(基準マーク)が極めて高精度に形成されている。XYクロスハッチマーク8a(基準マーク)は、X軸方向およびY軸方向の軸合せの基準として使用される。
Yステージ54上のXYクロスハッチマーク8a(基準マーク)は、Xステージ55またはYステージ54の移動により光路600(光軸)に位置合わせされ、Zステージ57の移動により光路600(光軸)上を移動することが可能である。スライドガラス9上の被観察物11と同様にXYクロスハッチマーク8aを観察することができる。スライドガラス9およびXYクロスハッチマーク8aが観察対象領域に入るようにしている。すなわち、スライドガラス9のみならずXYクロスハッチマーク8aも、撮像部であるデジタルカメラ400により撮影可能に配置されている。
XYクロスハッチマーク8aは、Xステージ55およびYステージ54の位置の初期化において、X方向およびY方向の軸合せの基準座標(ステージ基準位置)を得るために使用され、位置ズレや、異なるデジタル顕微鏡間のステージの特性の影響を受けない、普遍的な位置管理を可能としている。
スライドガラス上には被観察物11が配置され、被観察物上にカバーガラス12が配置されている。スライドガラス9は、ステージ基準位置となるXYクロスハッチマーク8aに対してYステージ54上に、高い位置精度で載せることができる。
(クロスハッチ領域の説明)
図3(b)は、Yステージ54を対物レンズ側から見た拡大概略図である。図中のX方向可動範囲とY方向可動範囲は、ステージ装置50を構成するXステージ55およびYステージ54が光路600上を移動できる範囲を示している。この範囲はデジタルカメラ400で画像の撮影および接眼レンズ200により観察可能な範囲である。図中のC1はXYクロスハッチマーク8a(基準マーク)が配置されているクロスハッチマーク領域(第1領域)であり、G1はスライドガラス9が配置されているスライドガラス領域(第2領域)である。XYステージ制御部508は、XYステージ位置検知部503から入力される、Xステージ55およびYステージ54における二次元の位置情報に基づいて、スライドガラス領域G1およびクロスハッチマーク領域C1のうち、どちらの領域が光路600上に位置しているかを判定することが可能である。
図5は、Zステージの位置制御を説明する図であり、光路600を軸にした対物レンズ3とXYクロスハッチマーク8aとスライドガラス9の近傍を示す拡大断面図である。図5(a)は、クロスハッチマーク領域C1で観察している状態を示しており、図5(b)は、スライドガラス領域G1で観察している状態を示している。Yステージ54上のXYクロスハッチマーク8aの近傍には、平面部54bおよび斜面部54cが形成されている。XYクロスハッチマーク8a近傍におけるYステージ54の構造をコンパクトにすることにより、対物レンズ3とステージ装置50の下方に配置されているコンデンサレンズ(不図示)との間の限られた空間内にステージ装置50をコンパクトに配置することが可能になる。また、Yステージ54の構造をコンパクトにすることにより、電動レボルバ127により対物レンズ3が切替えられる際に、対物レンズの先端とYステージ54の上面とが干渉しないようにすることができる。
図5(a)は、クロスハッチマーク領域C1において電動レボルバ127によって対物レンズ3aが選択的に光路600上に切換えられた状態を示している。図4に示すルックアップテーブルに記録されている対物レンズ3aの作動距離(WD)は、例えば、0.17mmであり、Z軸方向の位置情報はZaである。
レボルバ制御部507はレボルバ位置検知部501からの情報に基づいて、切り換えられた対物レンズを識別する。レボルバ制御部507は切り換えられた対物レンズの識別結果を、顕微鏡制御部510に入力する。顕微鏡制御部510は、レボルバ制御部507の識別結果に基づいて、Z軸方向の位置情報(Za)をZ位置記録部511から取得する。顕微鏡制御部510は、取得したZ軸方向の位置情報(Za)を、Zステージ制御部509に入力する。Zステージ制御部509は、顕微鏡制御部510を介して、Z軸方向の位置情報(Za)を取得する。Zステージ制御部509は、取得したZ軸方向の位置情報(Za)に基づいて、Zステージ57の位置制御を行う。Z位置記録部511で記録されているZ軸方向の位置情報(Za)に基づいて、Zステージ57の位置制御を行うことにより、対物レンズを切換えてもジャスト焦点の状態を維持することができる。
一方、スライドガラス9の厚さは約1mmであり、スライドガラス9の面はXYクロスハッチマーク8aの面と同一のZ軸方向の位置(Za)に合うようにYステージ54の載置部54aに載せられている。また、スライドガラス9上の被観察物11の厚さは約3μmであり、カバーガラス12の厚さは、約15μmである。カバーガラス12の上面の位置Hは、XYクロスハッチマーク8aに対して、被観察物11の厚さ(t1)とカバーガラス12の厚さ(t2)の分だけ高くなる(図5(a)のh1=t1+t2)。スライドガラス領域G1において、スライドガラス9上の被観察物11をジャスト焦点で観察する場合、作動距離(WD)にh1の移行距離(距離情報)を加える必要がある。
オペレータは、あらかじめ、被観察物11およびカバーガラス12の厚さのばらつきを見込んだ任意の距離情報(厚さ量)を設定部512から設定し、距離記録部514に記録する。距離記録部514に記録された距離情報(厚さ量)は、スライドガラス領域G1におけるZステージ57の位置制御に使用される。
図5(b)は、スライドガラス領域G1において電動レボルバ127によって対物レンズ3aが選択的に光路600上に切換えられた状態を示している。図4に示すルックアップテーブルに記録されている対物レンズ3aの作動距離(WD)は、例えば、0.17mmであり、Z軸方向の位置情報はZaである。また、距離記録部514に記録されている距離情報(厚さ量)はh1である。
レボルバ制御部507はレボルバ位置検知部501からの情報に基づいて、切り換えられた対物レンズを識別する。レボルバ制御部507は対物レンズの識別結果を、顕微鏡制御部510に入力する。顕微鏡制御部510は、レボルバ制御部507の識別結果に基づいて、Z軸方向の位置情報(Za)をZ位置記録部511から取得する。
Zステージ制御部509は、顕微鏡制御部510を介して、Z軸方向の位置情報(Za)を取得し、距離記録部514から距離情報(厚さ量)h1を取得する。Zステージ制御部509は、取得したZ軸方向の位置情報(Za)および距離情報(厚さ量)h1に基づいて、Zステージ57の位置制御を行う。
図5(b)において、紙面の下向きを+、紙面の上向きを−とすると、Zステージ制御部509は、Zステージ57のZ軸方向の位置がZa+h1となるように位置制御を行う。Zステージ制御部509の位置制御により、スライドガラス9の上面から対物レンズ3aの先端までの距離が作動距離(例えば、WD=0.17mm)となるようZステージ57の位置が制御される。この場合、Zステージ制御部509は、Z軸方向の位置(Za)に対して距離情報(厚さ量)h1の分だけZステージ57を降下させる(+Z方向にZステージ57を移動させる)。このように、Z軸方向の位置情報(Za)および距離情報(厚さ量)h1に基づいて、Z軸方向の位置制御を行うことにより、スライドガラス領域G1において、対物レンズを切換えてもカバーガラス12の上面に対物レンズ3aの焦点をシフトさせることができる。
対物レンズ3aの切換え動作後のステージ装置50(XYスZテージ)の位置情報は、顕微鏡制御部510に入力されており、顕微鏡制御部510は、スライドガラス領域G1に光路600(光軸)が位置するか、クロスハッチマーク領域C1に光路600(光軸)が位置するかを判定することができる。
Zステージ制御部509は、顕微鏡制御部510の判定結果を用いて、対物レンズの切替えに応じて実行するZ軸方向の位置制御で使用する情報を決定する。
すなわち、クロスハッチマーク領域C1において、対物レンズが切替えられる場合、上述のように、Zステージ制御部509は、顕微鏡制御部510を介してZ位置記録部511からZ軸方向の位置情報(Za)を取得して、Zステージ57の位置制御を行う。
また、クロスハッチマーク領域C1において焦点が合った状態でステージを移動させて、スライドガラス領域G1において、スライドガラスの観察を行う場合、Zステージ制御部509は、更に、距離記録部514から距離情報(厚さ量)h1を取得して、Z軸方向の位置情報(Za)および距離情報(厚さ量)h1に基づいて、Zステージ57の位置制御を行う。
スライドガラス領域G1において、対物レンズが切替えられる場合、Zステージ制御部509は、Z位置記録部511からZ軸方向の位置情報(Za)を取得する。更に、Zステージ制御部509は、距離記録部514から距離情報(厚さ量)h1を取得して、Z軸方向の位置情報(Za)および距離情報(厚さ量)h1に基づいて、Zステージ57の位置制御を行う。
また、スライドガラス領域G1において焦点が合った状態でステージを移動させて、クロスハッチマーク領域C1において、前記基準マークの観察を行う場合、Zステージ制御部509は、Z軸方向の位置情報(Za)に基づいてZステージ57の位置制御を行う。この場合、Zステージ制御部509は、スライドガラス領域G1におけるZ軸方向の位置(Za+h1)を基準として、距離情報(厚さ量)h1だけZステージ57を上昇させて、Z軸方向の位置をZaに制御する。このような位置制御により、スライドガラス領域G1およびクロスハッチマーク領域C1において、ステージを移動させて、対物レンズを切替えても、対物レンズの焦点を合わせることができる。ステージ装置50(XYZステージ)を移動させてもWDを一定に保つようにZ軸方向の位置を制御するので対物レンズの目標とする物体面の焦点がずれること無く、ジャスト焦点を維持することが可能となる。
図6は、顕微鏡システムが実行する処理の流れを示す図である。ステップS1で、顕微鏡制御部510は操作入力部515から対物レンズの切換えを指示する指示信号の入力を受け付ける。顕微鏡制御部510は入力された指示信号に基づいて切り換えるレボルバ位置を指定する。レボルバ制御部507は、顕微鏡制御部510で指定されたレボルバ位置に基づいて、レボルバドライバ502を介して電動レボルバ127のモータ(不図示)を駆動して、電動レボルバ127の回転駆動を制御する。
ステップS2で、XYステージ位置検知部503は、X方向センサによるX方向の目盛8cの読み取り結果、およびY方向センサによるY方向の目盛8bの読み取り結果に基づいて、Xステージ55およびYステージ54における二次元の位置情報(XY位置情報)を取得する。
ステップS3で、XYステージ制御部508は、XYステージ位置検知部503から入力される、Xステージ55およびYステージ54における二次元の位置情報(XY位置情報)に基づいて、スライドガラス領域G1およびクロスハッチマーク領域C1のうち、どちらの領域が光路600上に位置しているかを判定する。
ステップS3の判定で、クロスハッチマーク領域C1に光路600が位置していれば(S3−Yes)、処理はステップS4に進められる。ステップS4で、クロスハッチマーク領域C1において、光路上に切り換える対物レンズについて、Zステージ制御部509は、顕微鏡制御部510を介してZ位置記録部511からZ軸方向の位置情報(Za)を取得する。そして、ステップS5で、Zステージ制御部509は、取得したZ軸方向の位置情報(Za)に基づいて、Zステージ57の位置を制御して、Z軸方向の位置決めを完了する(S6)。
一方、ステップS3の判定で、クロスハッチマーク領域C1に光路600が位置していない場合(S3−No)、すなわち、スライドガラス領域G1に光路600が位置している場合、処理はステップS7に進められる。
ステップS7で、スライドガラス領域G1において、光路上に切り換える対物レンズについて、Zステージ制御部509は、顕微鏡制御部510を介してZ位置記録部511からZ軸方向の位置情報(Za)を取得する。
また、ステップS8で、Zステージ制御部509は、距離記録部514から距離情報(厚さ量)h1を取得する。
ステップS9で、Zステージ制御部509は、Z軸方向の位置情報(Za)と距離情報(厚さ量)h1との加算情報を取得する。そして、ステップS10で、Zステージ制御部509は、取得したZ軸方向の位置情報(Za)および距離情報(厚さ量)h1の加算情報に基づいて、Zステージ57の位置を制御して、Z軸方向の位置決めを完了する(S6)。本実施形態ではZ軸方向の位置制御をステージ装置50(XYZステージ)により行っているが、この構成例に限定されず、電動レボルバ127を支持する鏡基121にZ方向の移動機構を設け、Z軸方向の位置情報(Za)、またはZ軸方向の位置情報(Za)および距離情報(厚さ量)h1の加算情報に基づいて、対物レンズ3のZ方向の位置を制御することも可能である。
本実施形態の顕微鏡システムによれば、観察光路上に配置されている対物レンズの焦点が合うようにステージの位置制御を行うことが可能になる。
本実施形態の顕微鏡システムによれば、クロスハッチの領域から観察領域にXYステージを移動して観察しても対物レンズの焦点がずれること無く、ジャスト焦点を維持することが可能である。
また、複数の対物レンズの切換えを行っても、それぞれの対物レンズの作動距離(WD)を一定に保ち、ジャスト焦点を維持することが可能である。
対物レンズの焦点位置は、顕微鏡システムのZ軸方向の基準となる安定した精度の高いXYクロスハッチマークに対して測定され、測定されたZ軸方向の焦点位置は、Z位置記録部によって記録することができる。電動レボルバによって選択的に光路上に切換えられる対物レンズについて、焦点位置は、各対物レンズの焦点位置に対応した作動距離情報に基づいて、高い精度で再現することができる。また、スライドガラスに対するZ軸方向の距離情報(スライドガラスに載せられた非観察物およびカバーガラスの厚み量)をZ軸方向におけるステージの位置制御に反映することができる。
以上の構成により、クロスハッチマークにおいて対物レンズの焦点が合った状態でステージを移動させて、スライドガラス領域においてスライドガラスの観察を行う場合、Zステージ制御部は、作動位置情報および距離情報に基づいて、ステージの位置制御を行うことができる。
また、スライドガラス領域において対物レンズの焦点が合った状態でステージを移動させて、クロスハッチマークにおいてXYクロスハッチマーク(基準マーク)の観察を行う場合、Zステージ制御部は、作動位置情報に基づいて、ステージの位置制御を行うことが可能である。
対物レンズの作動距離が一定となるように、Z方向の位置を制御することが可能となるため、焦点合わせの操作性が向上する。また、作動距離の短い対物レンズを切り換える際でも、対物レンズの先端と観察対象(カバーガラス)との干渉を防止することが可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
3:対物レンズ、8:XYスケール、127:電動レボルバ、
50:ステージ装置、54:Yステージ、55:Xステージ、
56:XYベース、57:Zステージ、 501:レボルバ位置検知部、
503:XYステージ位置検知部、505:Zステージ位置検知部、
507:レボルバ制御部、508:XYステージ制御部、
509:Zステージ制御部、510:顕微鏡制御部、511:Z位置記録部

Claims (18)

  1. 複数の対物レンズのうちいずれか一つの対物レンズを切り換えて観察光路上に配置するレボルバを備えた顕微鏡本体と、
    前記顕微鏡本体に装着され、互いに交差するX軸方向およびY軸方向およびZ軸方向に移動可能に構成され、観察対象のスライドガラスが載置されるステージであって、前記X軸方向およびY軸方向の面内に前記面内の位置管理用のスケールと前記面内の軸合せの基準として使用する基準マークとを有するステージと、
    前記スケールの読み取り結果により、前記ステージの二次元の位置情報を検知する位置検知手段と、
    前記複数の対物レンズの焦点を前記基準マークに合わせたときの前記Z軸方向における前記ステージの作動位置情報を取得する位置記録手段と、
    前記スライドガラスに対するZ軸方向の距離情報を取得する距離記録手段と、
    前記二次元の位置情報と前記対物レンズとの位置関係に基づいて、前記作動位置情報を用いた前記Z軸方向における前記ステージの位置制御、または、前記作動位置情報および前記距離情報を用いた前記ステージの位置制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記二次元の位置情報に基づいて前記基準マークが配置されている前記面内の第1領域で前記対物レンズが切り換えられる場合、前記制御手段は、切り換えられた対物レンズに対応する前記作動位置情報に基づいて、前記Z軸方向における前記ステージの位置制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記第1領域において前記対物レンズの焦点が合った状態で前記ステージを移動させて、前記スライドガラスが配置されている前記面内の第2領域において前記スライドガラスの観察を行う場合、前記制御手段は、前記作動位置情報および前記距離情報に基づいて、前記ステージの位置制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記二次元の位置情報に基づいて前記スライドガラスが配置されている前記面内の第2領域で前記対物レンズが切り換えられる場合、前記制御手段は、切り換えられた対物レンズに対応する前記作動位置情報および前記距離情報に基づいて、前記Z軸方向における前記ステージの位置制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  5. 前記第2領域において前記対物レンズの焦点が合った状態で前記ステージを移動させて、前記基準マークが配置されている前記面内の第1領域において前記基準マークの観察を行う場合、前記制御手段は、前記作動位置情報に基づいて、前記ステージの位置制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡システム。
  6. 前記レボルバの回転位置、回転方向の情報、光路上に配置されている対物レンズを検知するレボルバ位置検知手段と、
    前記検知の結果に基づいて、前記レボルバの回転駆動を制御して、前記複数の対物レンズのうちいずれか一つの対物レンズを選択的に前記光路上に切換えるレボルバ制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  7. 前記ステージに配置されたZ軸方向の位置情報を提供するスケールの読み取り結果により、前記Z軸方向における前記ステージの位置情報を検知するステージ位置検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記ステージ位置検知手段の検知結果に基づいて、前記ステージの位置制御を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  8. 前記位置記録手段は、前記複数の対物レンズのそれぞれに対応した作動位置情報を記憶したルックアップテーブルを有することを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡システム。
  9. 前記位置記録手段は、前記ステージ位置検知手段により検知された前記作動位置情報を、前記複数の対物レンズのそれぞれに対応付けて前記ルックアップテーブルに記憶することを特徴とする請求項8に記載の顕微鏡システム。
  10. 前記位置記録手段は、外部装置から取得した作動位置情報を前記複数の対物レンズのそれぞれに対応付けて前記ルックアップテーブルに記憶することを特徴とする請求項8に記載の顕微鏡システム。
  11. 前記制御手段は、前記対物レンズに対応する作動位置情報を前記ルックアップテーブルから取得することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  12. 前記制御手段は、前記顕微鏡本体の観察に使用される対物レンズが切り換わると、切換後の対物レンズに対応付けて記憶されている作動位置情報を前記ルックアップテーブルから取得することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  13. 前記制御手段は、前記顕微鏡本体の観察に使用される対物レンズが切り換わると、切り換わるたびに前記位置制御を行うことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  14. 前記位置管理用のスケールには、前記X軸方向の位置情報を提供するスケールおよび前記Y軸方向の位置情報を提供するスケールが含まれることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  15. 前記距離記録手段は、スライドガラス上の被観察物および被観察物上のカバーガラスの厚さの情報を前記Z軸方向の距離情報として取得することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  16. 前記制御手段は、前記二次元の位置情報に基づいて、前記対物レンズの観察光路が位置する領域が、前記基準マークが配置されている前記面内の第1領域であるか、前記スライドガラスが配置されている前記面内の第2領域であるかを判定し、前記判定の結果に基づいて前記位置制御を行うことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の顕微鏡システム。
  17. 複数の対物レンズのうちいずれか一つの対物レンズを切り換えて観察光路上に配置するレボルバを備えた顕微鏡本体と、
    前記顕微鏡本体に装着され、互いに交差するX軸方向およびY軸方向およびZ軸方向に移動可能に構成され、観察対象のスライドガラスが載置されるステージであって、前記X軸方向およびY軸方向の面内に前記面内の位置管理用のスケールと前記面内の軸合せの基準として使用する基準マークとを有するステージと、
    前記スケールの読み取り結果により、前記ステージの二次元の位置情報を検知する位置検知手段と、
    前記複数の対物レンズの焦点を前記基準マークに合わせたときの前記Z軸方向における前記ステージの作動位置情報を取得する位置記録手段と、
    前記スライドガラスに対するZ軸方向の距離情報を取得する距離記録手段と、を備えた顕微鏡システムを制御するコントローラによる顕微鏡システムの制御方法であって、
    前記二次元の位置情報と前記対物レンズとの位置関係に基づいて、前記作動位置情報を用いた前記Z軸方向における前記ステージの位置制御、または、前記作動位置情報および前記距離情報を用いた前記ステージの位置制御を行う制御工程を有することを特徴とする顕微鏡システムの制御方法。
  18. 請求項17に記載の顕微鏡システムの制御方法の工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2015257321A 2015-12-28 2015-12-28 顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法およびプログラム Active JP6641177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015257321A JP6641177B2 (ja) 2015-12-28 2015-12-28 顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015257321A JP6641177B2 (ja) 2015-12-28 2015-12-28 顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017120339A true JP2017120339A (ja) 2017-07-06
JP6641177B2 JP6641177B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=59272424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015257321A Active JP6641177B2 (ja) 2015-12-28 2015-12-28 顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6641177B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210069201A (ko) * 2019-12-03 2021-06-11 주식회사 엑소퍼트 표면 증강 라만 분광학 신호 분석을 위한 검출 자동화 시스템 및 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0315015A (ja) * 1989-03-20 1991-01-23 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡
JP2004070036A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 顕微鏡画像撮像装置
JP2005128493A (ja) * 2003-09-29 2005-05-19 Olympus Corp 顕微鏡システム
JP2011507014A (ja) * 2007-12-10 2011-03-03 サイテック コーポレイション 顕微鏡を較正する装置、方法および較正装置を具えるステージ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0315015A (ja) * 1989-03-20 1991-01-23 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡
JP2004070036A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 顕微鏡画像撮像装置
JP2005128493A (ja) * 2003-09-29 2005-05-19 Olympus Corp 顕微鏡システム
JP2011507014A (ja) * 2007-12-10 2011-03-03 サイテック コーポレイション 顕微鏡を較正する装置、方法および較正装置を具えるステージ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210069201A (ko) * 2019-12-03 2021-06-11 주식회사 엑소퍼트 표면 증강 라만 분광학 신호 분석을 위한 검출 자동화 시스템 및 방법
KR102268256B1 (ko) * 2019-12-03 2021-06-24 주식회사 엑소퍼트 표면 증강 라만 분광학 신호 분석을 위한 검출 자동화 시스템 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6641177B2 (ja) 2020-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6643072B2 (ja) 顕微鏡システムおよびその制御方法
JP5325522B2 (ja) 複合型観察装置
JP6562626B2 (ja) 顕微鏡システム
JP6009862B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JP6659133B2 (ja) スライドおよびスライドとカバーガラスのセット、並びに顕微鏡システム
JP6562627B2 (ja) 顕微鏡システム
JP6478605B2 (ja) 顕微鏡システムおよびその制御方法
JP6560490B2 (ja) 顕微鏡システム
JP2007148221A (ja) 間欠撮影装置
JP2006308808A (ja) 拡大観察装置
WO2016092819A1 (en) Slide and microscope system using the slide
US7564625B2 (en) Systems and methods for a scanning boom microscope
JP6609174B2 (ja) 顕微鏡システムおよびその制御方法
JP6643071B2 (ja) 顕微鏡システム
JP6641177B2 (ja) 顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法およびプログラム
JP2009223164A (ja) 顕微鏡画像撮影装置
JP4302213B2 (ja) 立体顕微鏡及び細隙灯顕微鏡
JP2013020172A (ja) オートフォーカス装置、顕微鏡装置
JP4346888B2 (ja) 顕微鏡装置
JP6562624B2 (ja) 顕微鏡システムのためのアダプタ、及び当該アダプタを有する顕微鏡システム
JP2004150895A (ja) 標本画像データ処理方法及び標本検査システム
JP2024064354A (ja) 拡大観察装置、拡大観察方法、拡大観察プログラムおよび記録媒体
JP5875834B2 (ja) バーチャルスライド作成装置
JP2000136910A (ja) 基板検査装置
JP2016200678A (ja) ステージ装置および顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6641177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151