JP2017120024A - 道路上方設置型災害避難設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置場所を新たに確保することなく簡単に設置することができる道路上方設置型災害避難設備を提供する。【解決手段】自動車道路1の両側部に配置された支柱11と、自動車道路1の路肩と離れてその上方に位置するように支柱11に取り付けられ、災害時に被災者Aを避難させる避難スペースCとしての役目を果たす床部材12と、床部材12の上方に床部材12の少なくとも一部を覆う屋根としての役目を兼ねた複数枚の太陽光発電パネル30からなる太陽光発電装置31とを備えることで、設置場所を新たに確保することなく簡単に設置することができる道路上方設置型災害避難設備を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、災害時に被災者を避難させる場所を提供する道路上方設置型災害避難設備に関する。
従来から地面を掘り下げて打設された基礎コンクリートにボックスカルバートを載置した災害避難設備が知られている(例えば、特許文献1参照)。同文献に記載の災害避難設備は、複数のボックスカルバートを連接したステージ本体の上面に、津波の発生時に人々の避難用とする避難場所を形成している。
特開2015−025253号公報
ところが、特許文献1に記載の災害避難設備では、複数のボックスカルバートを設置する場所、即ち設置専用の一定の広さの土地(地面)を確保しなければならない。そのため、例えば、東京都内等の過密地域においては、設置場所及び工事場所を確保するために莫大な費用を要し、簡単に設置することができない。また、高速道路に設置する場合、その周囲の土地の新たな購入が必要となる。
また、実際に設置するに際して、特許文献1に記載の災害避難設備では、ボックスカルバートが箱形のプレキャストコンクリート製品であるために、重量が重くなっており、大型クレーン車等を必要として設置を簡単に行えない。
一方、近年、日本国においては、超大型台風の襲来が予想されている。そのような台風が襲来した場合、例えば、東京都の深川地区等のゼロメートル地帯では、9m(メートル)程度の浸水が想定されている。その結果、あるテレビ番組で放送されたシミュレーションによると、深川地区だけで約180万人の被災者が生じ、20万〜30万人の死亡者が生じると予想されている。
また、例えば首都直下型地震や南海トラフ地震等の災害が発生した場合、都市部においては多くの帰宅困難者が生じる恐れがある。
また、例えば関東・東海、甲信越、東北地方においては、図8に示すように、現在、高速道路としては、東京TMを中心に、東名高速道路TH1及び新東名高速道路TH2、中央道CH、関越道KH、上信越道JH、東北道NH、常磐道GH、東関東道HH等が整備されている。そして、仮に上述した首都直下型地震や南海トラフ地震が発生した場合、高速道路上を車で走行することが困難になり、車を放置したまま避難する必要が生じる。特にこのような高速道路において沿岸に沿った区間(図8における太い実線で示す海岸線に近い区間参照)においては、大地震に伴う津波から身を守るために高所に避難する必要がある。
本発明の目的は、新たな土地等の設置場所を特別に確保することなく簡単に設置することができる道路上方設置型災害避難設備を提供することにある。
本発明の請求項1に係る道路上方設置型災害避難設備は、
自動車道路の両側部に配置された複数本の支柱と、
前記自動車道路の路面と離れてその上方に位置にするように前記複数本の支柱に取り付けられ、災害時に被災者を避難させる避難スペースとしての役目を果たす床部材と、
前記床部材の上方に当該床部材の少なくとも一部を覆う屋根としての役目を兼ねた複数枚の太陽光発電パネルからなる太陽光発電装置と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項2に係る道路上方設置型災害避難設備は、請求項1に記載の道路上方設置型災害避難設備において、
前記床部材は、前記自動車道路の車両進行方向に沿って一定の長さを有すると共に、前記自動車道路の幅方向少なくとも一部を上方から覆うように配置されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項3に係る道路上方設置型災害設備は、請求項1又は請求項2に記載の道路上方設置型災害避難設備において、
前記床部材の上に、医療設備、給湯設備、調理設備及びトイレ設備を含む救護設備を更に備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項4に係る道路上方設置型災害避難設備は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備において、
前記道路上方設置型災害避難設備の設置された道路と前記床部材との間の避難者の行き来を可能とする昇降装置を備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項5に係る道路上方設置型災害避難設備は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備において、
前記道路上方設置型災害避難設備が幹線道路の交差点の上方に設置されるようになっており、前記道路上方設置型避難設備を前記交差点に設置した状態で上方から見て当該交差点をなす道路に対応した略十字形状を有していることを特徴としている。
また、本発明の請求項6に係る道路上方設置型災害避難設備は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備において、
前記床部材上にヘリポートを備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項7に係る道路上方設置型災害避難設備は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備において、
前記道路上方設置型災害避難設備が、これを設置する前記自動車道路に沿って直列に連続して繋げて設置することが可能となっており、かつ複数の前記道路上方設置型災害避難設備を前記自動車道路に沿って直列して連続してつなげることで前記床部材が多数つながって前記自動車道路の上方に避難用歩行路を形成することを特徴としている。
また、本発明の請求項8に係る道路上方設置型災害避難設備は、請求項7に記載の道路上方設置型災害避難設備において、
前記太陽光発電装置の各太陽光発電パネルが前記床部材全体の上方を全て覆うことで、当該各太陽光発電パネルが前記避難用歩行路に沿って形成された屋根としての役目を果たすことを特徴としている。
また、本発明の請求項9に係る道路上方設置型災害避難設備は、請求項1乃至請求項8の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備において、
前記太陽光発電装置の各太陽光発電パネルの少なくとも一部の上側に、人が避難することができる床部材であって、十分な強度を有すると共に各太陽光発電パネルの発電効率を所定量確保可能な網状の床部材が配置されていることを特徴としている。
請求項1に記載した道路上方設置型災害避難設備によれば、既存の自動車道路両側部に複数本の支柱を介してこの自動車道路上方の空きスペースに道路上方設置型災害避難設備の床部材を取り付け、この床部材全体を避難スペースとすることができる。その結果、道路以外の地上に設置場所を新たに確保することなく、道路上方設置型災害避難設備を簡単に設置することができる。
即ち、低コストかつ短い工期で道路上方設置型災害避難設備を国内の高速道路や主要幹線道路の適所に必要な数だけ設置できるので、いつ何時起こるか分からない大地震等の災害に対していち早く対策を取っておくことができる。
また、本発明の請求項2に記載の道路上方設置型災害避難設備によると、床部材が、自動車道路に沿って一定の長さを備えると共に、自動車道路の幅方向に少なくとも一部を覆うように配置されているため、既存の自動車道路の上方空間を有効活用することができる。
また、本発明の請求項3の道路上方設置型災害避難設備によれば、太陽光発電設備によって得られる電力を用いて救護設備における医療設備、給湯設備、調理設備を機能させることができる。また、救護設備におけるトイレ設備によって被災者の用足しの便宜を図ることができる。これによって、大地震等の災害発生時に通常の電力供給システム等のインフラが機能しなくなっても、災害避難設備としての機能を充分果たすことが可能となる。その結果、道路上方設置型災害避難設備に多数の人々をある程度長期間に亘って避難させておくことが可能となる。
また、本発明の請求項4に記載の道路上方設置型災害避難設備によれば、昇降装置を用いて被災者を自動車道路から床部材まで簡単に到達できるようになる。これによって高齢者や急病人、負傷者、及び体の不自由な人を床部材に無理なく避難させることができる。
本発明の請求項5に記載の道路上方設置型災害避難設備によれば、主要幹線道路の交差点に道路上方設置型災害避難設備を設けることができるので、大地震等の災害発生時に、例えば主要幹線道路を利用する帰宅困難者を収容し易い。
また、請求項6に記載した発明によれば、床部材上のヘリポートを使って救難ヘリコプターや支援物資輸送ヘリコプター、ドクターヘリコプターの離着陸を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の外観斜視図である。 図1に示した道路上方設置型災害避難設備の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の正面図である。 トンネルの出口側と入口側の双方に第1の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備を設けた場合に各道路上方設置型災害避難設備間を避難者が移動可能とするトンネル内の構造を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の外観斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の正面図である。 関東・東海・甲信越地方や東北地方の高速道路網を示す模式図である。 上述した発明に関する道路上方設置型災害避難設備を道路上方に連続的に繋げて示す概略図であって直線状にこの道路上方設置型災害避難設備が設置された状態を示している。 図9に対応する概略図であって道路上方設置型災害避難設備の曲線道路に沿って設置した構造を示す図である。 上述した発明に更なる有用な構成要素を加えた追加的改良発明を示す概略正面図である。 上述した発明に更なる有用な構成要素を加えた追加的改良発明を示す概略正面図である。 図11とは異なる上述した発明に更なる有用な構成要素を加えた追加的改良発明を示す概略正面図である。 図11から図13に示す全ての特徴的構成要素を有した改良発明を示す概略正面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の外観斜視図である。また、図2は、図1に示した道路上方設置型災害避難設備の正面図である。
この第1の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備は、図1及び図2に示すように、本発明の「自動車道路」の一例としての既存の高速自動車道路1の両側部に配置された複数本の支柱11と、高速自動車道路1の上方に離れて位置するように支柱11に取り付けられた床部材12とを備える。
また、道路上方設置型災害避難設備10は、太陽光発電設備13を有し、医療設備15、給湯設備16、調理設備17及びトイレ設備18を含む救護設備14を有する。更に、道路上方設置型災害避難設備10は、階段20、エレベーター21を含む昇降装置19を有している。
高速自動車道路1は、本実施形態の場合、例えば片側3車線であって、路肩2が3.0m、車線3が3.6m、中央側帯4が0.75m、中央分離帯5が3.0mであるために、全体の幅員L1が32.1mとなっている。
支柱11は、支柱本体22と、ステー23を備える。なお、支柱本体22は、本実施形態の場合、高速自動車道路1の左右外側部において道路方向に沿って、例えば、75m〜100mの間隔を置いて3本立設されている。なお、支柱本体22は、高速自動車道路1の左右側部において路面6に設置されても良い。支柱11は、両端までが長さ寸法L2を有する。
ステー23は、支柱本体22における高速自動車道路1の幅方向に接合されている。なお、ステー23は、支柱本体22の補強用であって、長さ方向に直交する方向に対する曲げ強度を向上させる役目を果たす。
支柱11は、高速自動車道路1の路面6から予め定められた長さ寸法を有する。ここで、予め定められた長さ寸法とは、災害発生時に浸水が想定される高さ寸法を考慮して、その高さ寸法よりも大きく設定される。
より具体的には、支柱11の長さ寸法は、3階建ての建造物よりも長く設定される。また、支柱本体22は、上端部近傍に床部材12を固定するための床部材固定部24を有する。
床部材12は、平面視で矩形形状をなし、例えば150m〜200mの長さ寸法を有し、幅寸法に関しては設置される道路の道路幅と同等の幅を有している。そして、床部材12は、本実施形態の場合、例えば多数の避難者(車椅子に乗せられた避難者も含む)が、図1に示すように床上に乗っても強度上問題が生じることがない厚さ寸法を有するチェッカープレートとも呼ばれる炭素鋼熱間圧延鋼板製の縞鋼板が用いられている。
そして、床部材12は、圧延によって連続した滑り止め用の突起を表面に有する。これによって、万が一、床部材12上に避難した被災者Aが滑って二次災害を起こすのを未然に防止している。また、床部材12上を車椅子で移動する際の安全性も確保している。なお、床部材12は、例えばJIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)を保証値としている。
床部材12は、端部の複数個所が支柱本体22の床部材固定部24に固定されることにより支柱11に一体的に結合されている。そして、床部材12上に十分な広さの避難スペースCが形成される。また、床部材12は、高速自動車道路1の路面6に対して高さ寸法L2を有する。
床部材12は、図2に示すように、周囲の四方の外側端部にフェンス25を更に備えている。フェンス25は、縦部材26と、手摺部材27と、斜め部材28と、を有する。縦部材26は、床部材12の四方の外側端部において等間隔で離れて立設されている。手摺部材27は、上下方向に複数本平行して延在し、複数本の縦部材26にそれぞれ直交して固定されている。斜め部材28は、縦部材26の間隔内においてV字形状に襷掛けで固定されている。
フェンス25は、床部材12の上面に避難する被災者Aの身長よりも十分に大きい高さ寸法を有する。以上のような構成によって、フェンス25の上端部における手摺部材27の中央部と、支柱11の下端との間に、筋交い部材29が取り付けられている。このようにして、床部材12上に避難した人々が床部材12から誤って転落するのを防止している。
床部材12の一方の端部には、太陽光発電設備13が設置されている。太陽光発電設備13は、多数の太陽光発電パネル30をマトリックス状に並べて配置した構成を有している。そして、太陽光発電設備13は、フェンス25の手摺部材27よりも上方であってその下側に避難者が余裕を持って立っていられる程度の高さを有している。これによって、雨風が強い悪天候において太陽光発電設備13が屋根の役目を果たし、このようなときには太陽光発電設備13の下で体を濡らさずに快適に過ごすことができる。
なお、図1に示した太陽光発電パネル30は、その中間部分を破断して示しているが、実際は、ここでは図示しない多数の太陽光発電パネルが、図1において長手方向両端に示した太陽光発電パネルの間の部分にも連続して配置され、床部材において避難者がいる場所の屋根代わりとなっている。
また、避難用の階段20及び昇降エレベーター21は、避難者が道路から床部材12に避難できるだけではなく、避難者が太陽光発電パネル30の上に避難できるようになっている。
大地震が発生した際に沿岸部の例えば特に湾をなしている地域においては、10m程度の予想された津波よりも更に高い津波が押し寄せる場合があるが、このような沿岸地域の高速道路や幹線道路においてこの道路上方設置型避難設備10を設けることによって、床部材12にいる避難者が太陽光発電パネル30の上に更に避難することができる。これにより、このような更に高い津波が押し寄せても、床部材12にいる避難者全員の安全を確保することが可能となる。
なお、そのような場合に備えて、太陽光発電パネル30に避難者が直接乗った場合にこれが破損しないように、太陽光発電パネル配置面の上方全体を覆うような床部材(図1では図示せず)であって避難者が乗ることができる十分な強度と耐久性を有した鋼鉄製の網目の粗いメッシュ状の緊急避難用の床材を更に設けるのが良い。このように緊急避難用の床材が網目の粗い鋼鉄製のメッシュ状をなす板材でできていることで、太陽光発電パネルの発電効率を低下させなくて済む。
なお、上述のように床部材上を全て太陽光発電パネルで覆わずに床部材全体における一部のエリアのみを太陽光発電パネルで覆っても良いことは言うまでもない。
太陽光発電設備13は、多数の太陽光発電パネルのそれぞれの発電量を合わせて十分な発電量の電力を発生させると共に、これによって得られた十分な電力を蓄えておくことができるバッテリーからなる蓄電装置31を装備している。そしてこのような蓄電装置31によって、太陽光発電設備13において発電した電力を蓄積可能としている。
救護設備14の医療設備15は、床部材12の他方の端部に設置されており、簡易ベッド、ストレッチャー、車椅子、薬品、食糧、及び水等が備えられている。医療設備15は、蓄電装置31に電気的に接続されているために、蓄電装置31に蓄積されている電力によって照明の点灯や各種医療機器等の使用を可能としている。
救護設備14には、ヒーターによってお湯を沸かすことができる給湯設備16が備わっている。給湯設備16は、蓄電装置31に電気的に接続されているので、蓄電装置31に蓄積されている電力によって飲料用のお湯やシャワーを浴びるお湯を沸かすことが可能となっている。
救護設備14の調理設備17には、炊飯器やその他の料理を調理可能とする電子レンジやオーブン等の種々のIH調理器が備えられている。なお、炊飯器に代えてかまど等を備えていても良い。調理設備17は、蓄電装置31に電気的に接続されているために、蓄電装置31に蓄積されている電力によって各種IH調理器の使用を可能としている。
なお、救護設備14は、蓄電装置31に加えて発電装置32を備えている。発電装置32は、蓄電装置31に並列に電気的に接続されており、例えば、高速自動車道路1に乗り捨てられた車両Bに残ったガソリンや軽油を利用しても所定の電圧を発電可能となっており、大地震等の災害が発生して高速道路としての機能が失われた場合であって発電機の燃料調達が困難な際に対応可能となっている。
昇降装置19の階段20は、本実施形態では、床部材12において救護設備14とは幅方向反対側部に設置されており、被災者Aが高速自動車道路1の路面6から床部材12に避難できるようになっている。なお、階段20は、床部材12において左右の両側に設置されていても良い。
昇降装置19のエレベーター21は、床部材12において救護設備14に近い左右の両側に設置されている。左右のエレベーター21は、本実施形態の場合、左右4基ずつ設置されている。エレベーター21は、蓄電装置31に電気的に接続されており、蓄電装置31に蓄積されている電力によって、被災者Aが高速自動車道路1の路面6から床部材12に速やかに避難できるようになっている。なお、エレベーター21の設置台数は、本実施形態のように4基設置されるのに代えて、それより少ない3基以下であっても良く、それより多い5基以上であっても良い。
また、本実施形態の場合、上述したようにエレベーター21の近傍には階段が設置され、エレベーター21を利用しなくても避難者が床部材12上に避難することを可能にしている。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の正面図である。本実施形態においては、図2に示すように、高速自動車道路1の全体の幅員L1が32.1mであるために、道路上方設置型災害避難設備10において、左右に対向配置される支柱11の間隔は、32.1mを超える長さ寸法L4となっている。
また、床部材12は、ジグザグに形成した鉄骨33を板方向に連接しているために高い強度を有する。
以上説明したように、本実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備10によれば、高速自動車道路1の両側部に配置された支柱11と、高速自動車道路1の路面と離れてその上方に位置するように複数の支柱11に取り付けられ、災害時に被災者Aを避難させる避難スペースCを設けた極めて簡単な構成を有している。
即ち、道路上方設置型災害避難設備10によれば、床部材12は、高速自動車道路1を覆うように配置されるために、現状では全く利用されていない高速自動車道路1の上方空間を有効活用することができる。このように、第1の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備10によれば、既存の高速自動車道路1の上方空間の空きスペースに支柱11を介して取り付けられた床部材12に避難スペースCが形成されるために、高速自動車道路の周囲の土地を購入して設置場所を新たに確保する必要がない。即ち、高速自動車道路周辺の私有地となっている土地の用地取得の煩雑な交渉や手続きを必要とせず、低コスト化かつ短期間で設置することができる。
また、本実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備10によれば、太陽光発電設備13を備えると共に、医療設備15、給湯設備16、調理設備17及びトイレ設備18を含む救護設備14を更に備える。従って、道路上方設置型災害避難設備10によれば、太陽光発電設備13によって得られる電力を用いて救護設備14における医療設備15、給湯設備16、調理設備17を使用することができ、救護設備14におけるトイレ設備18によって被災者Aが用を足すことができ、被災者Aが不便やストレスを感じることなく一時的に又は或る程度長期に亘って避難生活を送ることができる。
また、道路上方設置型災害避難設備10によれば、床部材12に対して昇降可能な昇降装置19を備えるために、昇降装置19を用いて被災者Aを高速道路上から床部材12に避難させることができる。
続いて、本発明の第2の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備について説明する。なお、上述の実施形態と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の正面図である。同図に示すように、この場合の道路上方設置型災害避難設備50は、道路の側方がビルや住宅街Dに接しているいわゆる「幹線型自動車道路」の一例としての既存の一般自動車道路7上に設置されている。
一般自動車道路7は、例えば本実施形態では、片側3車線であって、路肩2が0.5m、車線3が3m、中央側帯4が0.75m、中央分離帯5が3.0mであり、全体の幅員L5が23.5mとなっている。そのため、道路上方設置型災害避難設備50において、左右に対向配置される支柱11の間隔は、23.5mを超える長さ寸法L6となっている。なお、この寸法関係はあくまで一例を示したものに過ぎない。
第2の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備50によれば、一般自動車道路7の両側部に配置された支柱11と、一般自動車道路7の路面と離れてその上方に位置するように複数の支柱11に取り付けられ、災害時に被災者Aを避難させる避難スペースCを形成する床部材12を備える。従って、本実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備50によれば、既存の一般自動車道路7上に支柱10を介して取り付けられた床部材12に避難スペースCが形成されるために、設置場所を新たに確保することなく簡単に設置することができる。
続いて、本発明の第3の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備について説明する。なお、上述の実施形態と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の正面図である。同図に示すように、この場合の道路上方設置型災害避難設備60は、床部材12の上方にヘリポート61を備える。ヘリポート61は、延長された支柱62に取り付けられており、夜間用の飛行場灯台63、ヘリポート昇降装置64を装備する。
即ち、本実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備60によれば、床部材12上のヘリポート61を使って救難ヘリコプターやドクターヘリ、食料や衣料品、毛布、衣服等の支援物資運搬用のヘリコプターの離着陸を行うことができる。
即ち、ヘリポート61は、ドクターヘリ、消防ヘリ、防災ヘリ等が緊急重篤患者を病院へ搬送することを目的とするものであり、大地震等の災害発生時に都市部において交通機関が麻痺した状態において、緊急性を有する重篤な負傷者や重病人を受け入れる病院までのこれらの人々を搬送する重要な役目を果たしている。
また、ヘリポート61の使用用途は、上述した重篤な負傷者や重病人の搬送の他、道路上方設置型災害避難設備への食料や水等の救援物資や、その他、一時的な避難生活に欠かすことのできない物資の搬送の役目を有している。更には、このようなヘリポート61を有することで、地震により堤防が決壊し河川が氾濫して周囲の地域が洪水により歩いて避難できなくなる直前に被災者を避難させることができる。これにより、街中に溢れていた泥水の所々に存在する家屋に人々がばらばらに取り残されるようなことをなくすことができる。
また、このような上空から見て一目で分かるヘリポート61を有することで、ヘリコプターにより避難者を救出する際にその被災者が集まっている場所を上空から容易に確認できるので、ヘリコプターにより多くの避難所を迅速に救出することができる。
続いて、上述した各実施形態における好ましい具体的構成について説明する。図1及び図2に示す避難用階段に関しては、その上部が床部材といわゆるヒンジを介して結合して階段の傾きが床部材の水平に対して僅かに変更可能であると共に、階段の端部にダンパーを設けてこの端部が地面に接するようにするのが好ましい。
避難用階段がこのような構成を有することで、階段の上り下りの際に受ける衝撃を避難する人達に直接与えないような役目をダンパーが果たす。また、大地震の際に余震が頻発する場合等においても、その余震が階段に与える振動等の影響をダンパーにより吸収するので、余震が頻発して昇降装置が使用できない場合にただでさえパニック状態になりながら階段を上る避難者に対して恐怖感を和らげることができる。
続いて、高速道路や主要幹線道においてトンネル700の出口側と入口側の双方に第1の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備10を設けた場合の好ましい形態について説明する。図5は、トンネル700の出口側と入口側の双方に第1の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備10を設けた場合において各道路上方設置型災害避難設備間を避難者が移動可能とするトンネル内の構造を示す説明図である。
同図から明らかなように、トンネル内の上方に幅方向に2箇所においてトンネルの入り口から出口に亘って避難者専用の歩行用避難通路710,720が設けられている。また、同図では詳細には示さないが、これらの通路の延在方向適当な間隔でトンネル内の車両が通行する部分から避難者専用の歩行用避難通路710,720に避難者Aが昇降できる簡易的な階段やはしご(図5では図示せず)が設けられている。
本発明に係る道路上方設置型災害避難設備10がこのような構成を有することで、トンネル700の入口と出口を隔てて道路上方設置型災害避難設備10を2箇所設けた場合であっても、必要に応じてトンネル内の歩行用避難通路710,720を利用して一方の道路上方設置型災害避難設備(図5では図示せず)から他方の道路上方設置型災害避難設備(図5では図示せず)に避難者Aが移動できる。
これによって、一方の道路上方設置型災害避難設に設けられた医療設備では対応できない重篤な負傷者や急病人等の避難者Aを例えば車椅子や担架に乗せて他方の道路上方設置型避難設備に搬送し、好ましい医療処置を施すことが可能となる。
また、大規模地震等の災害時においてトンネル内に車両同士の衝突事故が多数発生した場合や、トンネル内の一部で火災が発生した場合においては、トンネル内の車両通行用道路を避難者Aが徒歩でトンネル入口や出口に向かうのは非常に危険でありかつ困難である。しかしながら、上述のような歩行用避難通路710,720がトンネル内の幅方向上部両側に設置されていることによって、これを利用して安全かつ迅速にトンネル700の中からトンネル入口や出口に向かって歩いて避難し、トンネル700の両側に設けた道路上方設置型災害避難設備10に速やかに避難することができる。
続いて、本発明の第4の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備について説明する。なお、上述の実施形態と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の外観斜視図である。この第4の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備80は、同図に示すように道路上方設置型災害避難設備が交差点の上方に設置されるようになっており、道路上方設置型避難設備80を交差点に設置した状態で上方から見て交差点をなす道路に対応した略略十字形状を有している。
この第4の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備80によると、例えば都心の環状線とこれに交わる主要道路との交差点において設置することで、平時の際からこの設備の設置場所を多くの人に周知徹底させておくことができる。その結果、大地震等の災害が発生した際に都心から徒歩で帰宅する人たちが数多く利用する環状線と主要道路から多くの被災者を避難させることができる。これによって、徒歩で避難する帰宅困難者が一時的に休憩したり急病人を介護したり、負傷者を治療したり、食料や飲料水を補給したりするのに好都合である。
また、本実施形態に係る道路上方設置型避難設備80が、上述した第3の実施形態のようなヘリポートを備えることで、食料や飲料水、衣料品、毛布やテント等の災害時救急支援物資をヘリコプターで搬入したりドクターヘリを派遣して負傷者を救出したりすることができる。この道路上方設置型避難設備80は、これを交差点に設置した状態で上方から見て交差点をなす道路に対応した略略十字形状を有しているので、この設置場所を上空からすぐ見つけ出すことができるので、非常に好都合である。
続いて、本発明の第5の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備について説明する。なお、上述の実施形態と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
図7は、本発明の第5の実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備90の正面図である。本実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備の場合、例えば都心の首都高速道路のように地上から一定の高さに設けられた高速道路に設けられている。このような地上からある程度の高さを有しながら都心のビルの間に沿って延びる高速道路の上方の空きスペースを道路上方設置型災害避難設備90として利用することで、大地震等の災害発生時に高速道路上において複数の車両が事故や渋滞で走行不能になった場合に、その車両Bの運転者や乗客が避難者Aとして速やかに避難できる場所を確保可能となる。
また、このような高速道路は地上からかなりの高さに設けられているため、この高速道路の上方に道路上方設置型災害避難設備90を更に設置することで、余分な土地が余っていない都心であってもこの高速道路の上方の空きスペースを有効活用することができる。また、このような構成をとることによって、道路上方設置型災害避難設備90の床部材91が、例えば図7に示すように近隣のビル99の屋上よりも更に高い位置に設置されるようになるので、上述した第4の実施形態と同様に、災害時救急支援物資輸送用のヘリコプターやドクターヘリがこの場所を容易に見つけることができる。
また、このような高架型の高速道路が地上の幹線道路の上方を交差するような場所に本実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備を設けると共に、上述した実施形態における昇降装置や階段を更に設けることで、地上の幹線道路を歩く帰宅困難者が避難して一時的に休憩したり急病人の看護や応急処置に利用したりすることができる。
なお、道路上方設置型災害避難設備90を設けるにあたっては、既存の都心の高速道路の路面を支えるコンクリート製の支柱95を補強材96で補強しておくことが好ましい。
以下に本発明の好ましい形態をより補足して述べる。本発明に係る道路上方設置型災害避難設備の避難用床上において災害時に備えて準備しておく備品としては、例えば以下のようなものが挙げられる。具体的には、救命胴衣(ライフジャケット)、救命ブイ、ゴムボート、コンプレッサー、水道、トイレ、公衆電話、防犯カメラ、小型の電気自動車、簡易ベッド、ストレッチャー、テント、車椅子、食料、ペットボトルの飲料水、薬品、蓄電池を、発電機等が挙げられる。
また、道路上方設置型災害避難設備に関する災害が生じていない場合の日常的な用い方を説明する。本発明に係る道路上方設置型災害避難設備は、一例として密集した都心の道路上の空きスペースを有効利用できるため、例えば、2020年に東京オリンピックが開催される際に海外からの観光客を含めて多数の人々が集う憩いの場所としても利用可能である。同様に、災害が生じていない平時においては、その構造の斬新性から都市部の様々な場所に本発明に係る道路上方設置型災害避難設備を設けることで、例えばスカイツリー等の人気に匹敵する観光名所としての役割を果たすことができる。
また、本発明に係る道路上方設置型災害避難設備を幹線道路に沿って多数連続して繋げた状態で設置することで、日常的に人々の歩行路として使用することが可能となり、1級道路や2級道路の歩行者と車輌の交通事故の大半を減らすことができる。そのため、特に歩行者と車両の交通事故が起こり易い幹線道路の事故多発区間に本発明に係る道路上方設置型災害避難設備を連続して設置するとその効果が大きい。
また、昨今の健康志向に伴い、災害が起こっていない平時の際には、遊歩道に使ったりマラソン、ジョギング、ランニングを楽しむ場所としても利用したりしても良い。この場合、災害が起こっていない間においては、例えば一律100円とか200円程度の利用料金を徴収してその設備の点検や修理等の維持管理費用としてその徴収した金額を使っても良い。なお、料金に関しては、これはあくまで一例を示したものに過ぎず、適当な料金を適宜設定して徴収するようにすれば良い。
また、以上説明したように、本発明に係る道路上方設置型避難設備によると、道路の上側が避難所になっているので、避難設備以上の土地を新たに購入するような必要がない。そのため、本発明に係る道路上方設置型災害避難設備の設置場所を決定し易くかつ決定した後にこの設備を短期間で設置することが可能となる。
また、避難場所としての床部材の高さを約10m程度にすることでビル3階分の高さとすることができる。その結果、この避難設備の付近に一級河川等の規模の大きい川が流れている場合であって、その堤防が決壊して道路が水浸しになったり周囲の建物が床上浸水等の被害を受けたりした場合であっても、被災者はとりあえず高さの高い道路上方設置型避難設備の床部材に避難することで、川の水や泥水によって溺れたり身体がずぶ濡れになったりするのを防止できる。
これに加えて、このような地域において生活する人々が、大地震等の災害が起こった際であっても、医療設備を利用した負傷者の迅速な手当てや食料や飲料水の配給を受けたり、トイレ設備を利用したりすることで、さほど苦痛を感じずに一時的な又は或る程度の長期の避難生活を送ることができる。
また、本発明に係る道路上方設置型災害避難設備は、多数の避難者を受け入れることができるので、この避難設備に多くの人々が避難してきて集まることで、各避難者同士の情報交換を行ったり励ましあったりして大地震等の未曽有の災害に力強く立ち向かうことができる。
また、避難者同士が集まることで各人に安心感を与えることができ、大地震等の災害発生後人々が長期にわたってこのトラウマによるいわゆるPTSDに悩まされることがないようにできる。
また、高速道路を適当な場所に単発的にもしくは連続してこの避難設備を設けることで、災害時における緊急の避難場所としての役割を十分に果たすことができる。特に大地震が起こった場合は、高速道路上の同士で事故が発生し易く、負傷者も多数出ると考えられるが、このような負傷者をエレベーター等の昇降設備を利用して高速道路上方の道路上方設置型災害避難設備の床部材に搬送してこの床部材に設けた医療設備を利用して応急処置をとることができる。これによって、多数の負傷者を救出することが可能となる。この場合、この設備に特にヘリポートを設けることによって、ドクターヘリがいち早く到着して多数の負傷者の救出をすることが可能となる。
この際、本発明に係る道路上方設置型災害避難設備は、特にその構造上の特徴に起因して上空からその存在場所をすぐに見つけることができるので、上述のヘリポートを備えることで、被災者収容用のヘリコプターや負傷者を救急病院に搬送するためのドクターヘリの迅速な到着を可能にする。
また、高速道路が例えば南海トラフ等の大規模な地震発生地域に近い沿岸を通っている場合、万が一大地震が発生して津波が到来する情報が流された場合、高速道路上に車両を放置したまま高速道路から外に逃げだして近くにある高い建物やある程度の高さの丘や山まで走って避難しなければならないが、必ずしもこのような適当な避難所が近くにあるとは限らない。また、高齢者や身体の不自由な同乗者がいる場合、このような距離の離れた遠くの場所まで一緒に急いで逃げることは非常に困難である。
日本は、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートの連結線上に位置した地震多発国であるので、国内の何れの場所においても大地震等の災害がいつ何時起こるか予測がつかない状況にある。そのため、大地震に伴う津波の影響を受けそうな日本中の高速道路のあらゆる場所に本発明に係る道路上方設置型災害避難設備を設けておくことで、大きなメリットを与える。
つまり、本発明に係る道路上方設置型避難設備が高速道路上に設けられていれば、このような避難者をすべて十分な高さを有し津波が到来しても安全な十分な高さの床面を上方に有する道路上方設置型避難設備にすぐに避難でき、数多くの人命を助けることができる。また、高速自動車道路利用者や上記地域の周辺住民に常に安心感を与えることができる。
また、このような未曽有の災害が起こった場合、道路上方設置型避難設備の床部材で暫く救助を待たなければならないが、この間に太陽光発電設備によって得られる電力を利用して医療設備や給湯設備、調理設備、暖房設備瞬、トイレ設備等を稼働させることができるので、救援物資を運んだりするヘリコプターや負傷者を搬送するドクターヘリのヘリポートがこの避難所からかなり離れた場所にあって直ぐに到着できないような場合であっても、その間被災者を介護したり避難者の健康を管理したりすることができる。
なお、本発明は上述した各実施形態及びその変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、第1の実施形態において、床部材12のフェンス25として、図示した縦部材26、手摺部材27、斜め部材28に代えて、網形状のものでも適用可能であることは言うまでもない。
また、上記各実施形態における寸法や形状、個数等の具体的構成は本発明の一例を示したものであり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
最後に、本発明に係る道路上方設置型避難設備の発展型実施形態について説明する。この発展型実施形態(以下、「将来形実施形態」とする)に係る道路上方設置型避難設備の一例としては、例えば都市部の主要幹線道路の広範囲にわたって、もしくは東名高速道路や国道246号等の主要幹線道路において、都市部から富士山に至るまで上述した長さ100mから200m程度の道路上方設置型避難設備を連続してつなげた形態を有している。
このような国家プロジェクトに匹敵するような大掛かりな道路上方設置型避難設備を設けることで、将来的にいつ何時生じるか分からない大地震や火山の大規模噴火等が発生して都市部や周辺地域のインフラが機能しなくなっても、この道路上方設置型避難設備を利用することで上述したインフラの代わりに利用することができる。
具体的には、上述のような重大な災害時においては、車や電車、飛行機についても火山灰の影響でその本来の移動手段としての役目を果たすことができなくなり、大都市部や都市と地方を結ぶ高速道路や幹線道路等のインフラが完全に麻痺してしまうこととなる。
そして、上述のような大災害が発生して輸送手段である車や電車、飛行機がその輸送手段としての役割を果たせなくなった場合であっても、この道路上方設置型避難設備を用いることでこの床部材の上を避難者が歩いたり、床部材の下側の道路を緊急車両や小型自動車、二輪車等の自由な走行を可能としたりすることで、大規模災害発生時の主要な移動路とし重要なインフラの1つとしての役目を果たすことができる。
具体的一例を示して説明すると、江戸時代中期に起こったいわゆる宝永大噴火と呼ばれる噴火以来、富士山の大噴火は起こっておらず、近い将来大噴火が起こる可能性を否定できない。このような富士山の大噴火が一旦起こると、偏西風による風下にあたる富士山から東京にかけては火山灰がかなりの量堆積し、車両走行用のインフラとしての役目を果たす道路における車両走行が極めて広範囲に亘って不可能になると考えられる。
しかしながら、上述の将来形実施形態に係る道路上方設置型避難設備を道なりに繋げて設けた幹線道路や高速道路に関しては、その火山灰が太陽光発電パネル上に堆積することにより、その下方の床部材が多数連結することで形成された歩行用通路や更に下方の幹線道路や高速道路自体には火山灰が堆積しない。
その結果、このような災害時においても歩行用通路を歩く避難者が堆積した火山灰によって歩行が困難になることなく、かつ幹線道路や高速道路を緊急車両等が走行することが可能となる。従って、この道路上方設置型避難設備を設けた幹線道路や高速道路を利用して緊急車両や小型車両、二輪車等が都市部から富士山周辺まで若しくはその逆方向に走行できるようになる。
このように、国内のさまざまな場所の主要都市と郊外との間を結ぶ幹線道路や高速道路において、この将来形実施形態に係る道路上方設置型災害避難設備を連続して設けることで、国内の様々な場所における緊急時のインフラとしての役目を果たすことができる。
また、大都市部の幹線道路に都心から郊外に亘って道路上方設置型避難設備を連続的に繋げて設けることで、太陽光発電パネル自体が帰宅困難者の歩行路としての役目を果たす床部材上を連続的に覆うようなるので、これが幹線道路の上に形成された道路上方設置型避難設備の帰宅困難者の歩行路の屋根としての役目を果たす。その結果、帰宅困難者がこの歩行路を歩行中に天候が急変して雨が降ってきても濡れずに済む。そのため、帰宅困難者が傘やカッパ等を持ち合わせていなくてもこの歩行路を介して身体に負担をかけずに都市部から自宅のある郊外に向かって歩いて帰宅することができる。
また、将来形実施形態に係る道路上方設置型避難設備を例えば津波の影響を受け易い沿岸部に沿うように延びる高速道路の全区間において設けた場合、この高速道路の特定の区間であって道路がその両側にある山で挟まれたような場所において、この道路上方設置型避難設備の床部材から更に山の斜面に向かって更に高い位置に歩いて避難できるような階段を設けておくのが良い。
これによって、例えば通常予想されている10m程度の高さの津波を超えて例えば30mから40m程度の想定外の高さの津波が到来する危険性が迫っている場合であっても、床部材や太陽光発電パネル上にいる避難者が速やかに山の斜面をのぼって避難することができる。
また、上述した実施形態においては山のトンネルの出入り口の双方に道路上方設置型避難設備を設置した構成について説明したが、この双方の道路上方設置型避難設備においてもそれぞれの床部材から山の上のほうに避難できる避難用階段を設置しておくのが良い。これによって、上述した場合と同様に沿岸付近で想定外の高さの津波が到来する予報が出された際に避難者がより高い場所にいち早く避難することができる。
また、上述した実施形態において道路上方設置型避難設備にヘリポートを設けた例を紹介したが、このヘリポートの上にヘリコプター格納庫を備えると共に、この格納庫内にヘリコプターを常に格納しておくことも考えられる。このようにすれば、救難用ヘリコプターやドクターヘリ、支援物資運搬用ヘリコプターを待つまでもなく、緊急の医療処置が必要な急病人や負傷者を医療機関にいち早く搬送することができると共に、支援物資の調達をいち早く行うことができる。
また、高速道路や主要幹線道路に沿って連続的に繋げて設けた道路上方設置型避難設備の床部材に動く歩道(ムービングウォーク)を連続して設けることにより、この道路上方設置型避難設備を用いて移動する避難者たちの歩く速度を2倍に高めることができ、都市部における帰宅困難者の自宅へのより早い帰宅及び避難を可能とする。
また、歩行困難な避難者を車椅子で移動させる場合に、車椅子を押しながら床部材上を直接移動すると、これを押す人の負担も大きくなるが、上述のような動く歩道を利用することによって、車椅子に載せた人を楽に移動させることができる。
また、この道路上方設置型避難設備を都市部の主要幹線道路に広範囲に亘って繋げて設けることで、この連続した道路上方設置型避難設備の例えば床部材の下側に都市部インフラ整備に必要不可欠な電線ケーブルや光ファイバーを這わせることが可能となる。
これによって、余分な電信柱を設けたり定期点検のために地面を掘り返して繰り返し行う無駄な公共工事を将来的に減らすことができるようになる。また、これに加えて通常の電話線を這わせることで、大地震等の災害発生時に携帯電話の各基地局が機能しなくなって携帯電話自体が使用できなくなった場合であっても、通常の電話回線を利用して非常時の連絡を行うことができる。
また、この連続した道路上方設置型避難設備の例えば床部材の下側に、道路案内表示板や信号、車両走行方向表示案内、交通事故多発地点における注意喚起のための表示板をしっかりと固定した状態で吊り下げることも可能である。
これによって、例えば都心部の様々な箇所に多数の道路案内表示板や信号、車両走行方向表示案内、交通事故多発場所における注意喚起表示に関する表示板を簡単な取り付け作業で様々な場所に必要に応じて迅速に取り付けることができる。
これによって、各表示板を設置するにあたってそれぞれ支柱を介して地面から道路の上方に延ばして設置するような従来行われていた煩雑な設置工事を行わなくて済み、無駄な公共工事を減らすと共に、都市部の景観を害する表示板設置用の支柱をこの都市部においてむやみに乱立させないようにできる。更には、床部材の下側にこのような道路案内表示板を設けることに加えて、道路上方設置型避難設備の床部材上面の歩道部分に電子表示板や広告板を設置しても良い。また、広告板を設置した場合、平時においてはこの広告板の利用者から所定の広告料を徴収するようにしても良い。
また、この連続した道路上方設置型避難設備の例えば床部材に行政広報用のスピーカーを適当な間隔で設置しておけば、大地震等の災害の発生時にこの場所に避難してきた避難者に都市部の災害危機管理センター等から適切な情報を常に提供することが可能となる。
また、道路上方設置型避難設備の床部材の適当な場所に簡易交番等を設けておいても良い。このような簡易交番を設けることで、平時においてだけでなく特に大地震等の災害発生時に避難民が一時的に又は或る程度長期に亘ってこの場所に滞在する際に生じ易くなる避難民同士のトラブルの未然防止やトラブルが発生した際の迅速な解決に役立てることができる。更には、この交番に代えて適当な場所に、又はこの交番と共に、防犯カメラを設置しても良い。このような防犯カメラを設置しておくことで、例えば夜間等の犯罪発生に関する抑止効果を発揮することができる。
また、上述の実施形態において昇降用エレベーター及び階段は、床部材だけでなく更にその上の太陽光発電パネルの設置部まで達しているので、避難者は、通常の予想よりもはるかに高い想定外の高さの津波が生じる予報が出された場合やそのような想定外の高さの津波の到来の兆候が見られたら場合にこの昇降用エレベーターや階段を使ってより高さの高い太陽光発電パネルの上まで避難することができる。
この場合、多数の人が太陽光発電パネルの上に乗って太陽光発電パネル自体が破損しないようにするために、太陽光発電パネルのパネル面のわずかな上方全体を十分な強度の鋼鉄製の網状でできた板材で覆うことが好ましい。これによって、多数の人がこの緊急避難用の網体でできた鋼鉄製の板材に避難することができると共に、太陽光発電パネル自体を破損することなくその後に太陽光発電パネルを利用して発電を継続することができる。
また、上述した道路上方設置型避難設備においては、救命胴衣、救命ブイ、ゴムボート、コンプレッサー、水道、トイレ、公衆電話、防犯カメラ、小型電気自動車、簡易ベッド、ストレッチャー、テント、車椅子、食料、ペットボトル水、医薬品、地区電気、発電機等を備えておく旨を記載したが、これに加えて、先端に瓦礫等の異物除去用のフックを有した瓦礫等の異物除去用の長さの長い棒を備えて、道路上方設置型避難設備の支柱に瓦礫等の異物が引っかかった場合にこの棒を使って数人がかりで出瓦礫等の異物を除去し、道路上方設置型避難設備の支柱に悪影響を及ぼす余分な力が作用するのを防止するようにしても良い。
また、上述した各実施形態に係る道路上方設置型避難設備の全てにおいて支柱や床部材等の各構成要素の設計強度は、この道路上方設置型避難設備として組み立てた際に、大地震が起こっても壊れない十分な強度と耐久性を有するようになっていることを言うまでもない。
最後に、例えばこの道路上方設置型避難設備を多数つなげながら高速道路に沿って長距離に亘って設ける場合についての好ましい施工工事の方法について説明する。具体的には、高速道路の車両通行の妨げにならないように各インターチェンジの隣接する区間ごとに区切りながら施工工事を行う。この際、この施工工事の区間は、車両を高速道路以外に迂回させるようにする。
そして、例えば左右がそれぞれ支柱となって上側が床部材固定部となった逆角形U字状の支柱と床部材を固定する双方の役割を兼ねた左右対称(シンメトリー)の鉄骨を大量生産し、かつこの鉄骨に合致した寸法の床部材や床部材の幅方向に取り付ける避難者落下防止用の枠材、太陽光発電パネル、避難者が床部材や太陽光発電パネルの上に避難するための昇降装置や階段も大量生産しておく。
そして、上述した施工工事を行う前にこの施工工事を行う区間における高速道路の幅方向両側に予めアンカーボルト等を打設しておき、かつ上記鉄骨の左右両下端部を差し込んでこの鉄骨を高速道路の上方にしっかりと立設するための基礎工事を予め行っておく。
次いで、この施工工事の区間を車両通行止めとして上述した多数の鉄骨を高速道路の車両通行止めの区間に沿って上述した基礎工事を行なった場所においてアンカーボルト等を利用してそれぞれ迅速に立設していくと共に、床部材をこの鉄骨に溶接やボルト絞め等でしっかりと固定し、上述した避難者落下防止用の枠材、太陽光発電パネル、昇降装置や階段を素早く取り付ける。これによって、上記施工工事を行う区間の高速道路の通行止めの期間を短縮することができる。このようにして、高速道路の全区間に亘って道路上方設置型避難設備を短い工期で連続的に設置していくことが可能となる。
上記の材料の鉄骨を利用する場合は、予め高速道路や一般幹線道路上の測量を全て済ませておいて、鉄骨を工場で製作した後、現場にまとめて搬送して一気に立設させることで、施工工期を短くすることができる。
また、近年においては大地震等が起こって原子力発電所の機能が停止すると共に、原子炉の破損による放射能漏れなどの深刻な事態が日本各地で起こる畏れがあることが重大な社会問題になっている。このような問題は、将来的に絶対生じ得ないとは断言できないものであり、一旦原子力発電の損壊による放射能漏れが起こると、周辺住民は至急避難しなければならない。この点では大地震の発生よりも深刻な問題と言える。
例えば高浜原発や大飯原発等では比較的京都に近い地域に設置されているが、このような原子力発電所が一旦損壊して放射能漏れが起こったとすると、周辺住民はとりあえず道路を介して関西地方に逃げなければならない。このような緊急避難にあたって、本願発明のような道路上方設置型災害避難設備を主要な幹線道路に連続的にこの原発の設置地域から関西地方の都市部まで繋げておくことで、幹線道路の車両が渋滞して車での避難ができなくなった場合にその上方に設けた連続した床部材からなる歩道路を介して放射能汚染の影響を受けない極力離れた安全な方向に多くの人が歩いて避難することができる。
また、放射能が飛散した際に天候の悪化により雨が降ると、放射能が含まれた雨を被って人体に対する重大な被害を受けてしまうが、本発明に係る道路上方設置型災害避難設備の上述した歩道路を介して歩いて避難することで、この上側が太陽光発電パネルで屋根代わりとなっているので、このような放射能汚染された雨が避難者の体が濡れるのを防止することができる。
また、放射性物質の多くは空気よりも重く、地面に至る前に地面近傍に拡散していく傾向にあり、通常の大人よりも身長の低い子供たちに特に重大な悪影響を与えてしまうが、このような子供たちが本発明に係る道路上方設置型災害避難設備の床部材に避難することによって、地面よりもかなりの高さにある床部材まで避難することができる。そして、この床部材が連なって形成される屋根付きの歩行路を歩いて放射能を極力浴びることなく、風の吹く方向を見て放射能物質の影響を受けない方角に向かって、なるべく遠くまで避難することが可能となる。
この点でも、本発明に係る道路上方設置型災害避難設備によると、そのような重大な災害が生じた場合に、我が国の将来を担う子供たちを放射能汚染による健康被害から守ることができる。
続いて、以下に本発明者が上述した発明に基づいて新たに着想した更なる追加的改良発明について説明する。図9は、上述した発明に関する道路上方設置型災害避難設備を道路上方に連続的に繋げて示す概略図であって直線状にこの道路上方設置型災害避難設備が設置された状態を示している。また、図10は、図9に対応する概略図であって道路上方設置型災害避難設備の曲線道路に沿って設置した構造を示す図である。即ち、この図においては、略S字カーブにこの道路上方設置型災害避難設備が設置された状態を示している。
ここで、図9及び図10の道路上方設置型災害避難設備110,120,130,・・・(100),210,220,230,・・・(200)は、幹線道路が延びる方向に延在するようにそれぞれが連結されて設置されており帰宅困難者が歩く方向を表している。なお、図9及び図10に示す道路上方設置型災害避難設備は100,200、避難歩行用通路の上側を所定の厚さを有する薄い箱型の屋根部111,121,131,・・・(101), 211,221,231,・・・(201)で覆っている。この屋根部101,201は、太陽光発電パネルを備えて太陽光発電装置としての役目を果たすようにしても良く、屋根の内部を災害時に使用する様々な必需品を収納しておく収納部屋として利用しても良い。
そして、図9のように、延在方向に直線状をなす道路上方設置型災害避難設備100を連続的に繋げた状態で直線状をなす都市部の幹線道路に沿って設けて、例えば都市部に発生した直下型地震などの際に多数の帰宅困難者が幹線道路に沿って避難歩行用通路112,122,132,・・・(102)を利用して自宅方面に帰宅したり例えば東京においては例えば駒沢公園などの非常に大きい避難区域内に向かったりしても良い。
また、図10のように延在方向に曲線状をなす道路上方設置型災害避難設備200を連続的に繋げた状態で曲線状をなす地方の沿岸部近くに沿った幹線道路に設けて、例えば南海トラフ等のいつ何時発生するか分からない大地震が起きた際津波が押し寄せる前に、この曲線状をなす幹線道路を走行する車両から人々が避難歩行用通路212,222,232,・・・(202)に緊急避難して身の安全を図ったりするようにしても良い。
同じく、同図に示すような延在方向に曲線状をなす道路上方設置型災害避難設備200を連続的に繋げた状態で曲線状をなす地方の内陸部近くに沿った幹線道路に設けることで、例えば道路付近の山の崖崩れにより幹線道路が数箇所にわたって車両走行不能となった場合であっても、車両から人々が避難歩行用通路202に緊急避難して身の安全を図ったりすることができる。
同じく、上述した曲線状をなす道路上方設置型災害避難設備200を連続的に繋げていつ何時大規模な噴火が起こるか分からない火山地域を通過するように設けられた幹線道路に備えても良い。これによって、火山灰が幹線道路に降り積もって車両が走行不能になる恐れがなくなると共に、幹線道路に住む周辺住民であって家屋が火山灰の大量の堆積により倒壊する恐れがある人達が近くの避難歩行通路212,222,232,・・・(202)に一時的に避難することも可能である。
また、火山灰は屋根に降り積もってその下の道路105,205上には堆積しないので、例えば救急車や消防車などの緊急自動車が遠くの地域から急病人や負傷者が一時滞在している避難歩行用通路102,202に迅速にたどり着いたり、道路上方設置型災害避難設備100,200の付近の店舗などの商業施設や住宅が火災になった際にいち早く駆けつけて消火活動を始めたりすることが可能となる。
なお、幹線道路は、一般に直線の道路と曲線の道路が連なって形成されているので、或る都市部と隣接する都市部を結ぶ幹線道路の全長にわたってこの道路上方設置型災害避難設備100,200を連結して設ける場合、図9に示す直線状の道路上方設置型災害避難設備100と図10に示す曲線状の道路上方設置型災害避難設備200とを適宜組み合わせて繋げ連続した歩行者避難通路を形成できることは言うまでもない。
また、図11は、上述した発明に更なる有用な構成要素を加えた追加的改良発明を示す概略正面図である。図11においては、道路上方設置型災害避難設備300の避難歩行用通路350の床面をしっかりした構造体で作ると共に、この避難歩行用通路350の下側面、即ち車両が通行する道路の上方にインフラ設備収容部320を設けている。同図においては、図中円形で示す電線331や電話線332、非常時の生活水や火災消火用の水を供給する水道水供給管333が設けられている。
そして、この図では詳細には説明しないが、これら電線331や電話線332、水道水供給管333の道路上方設置型災害避難設備300のインフラ設備収容部320の両端部にはそれぞれ隣接する道路上方設置型避難設備のインフラ設備収容部320に設けた電線331や電話線332、水道水供給管333と連結する図示しないジョイントが設けられている。
これによって、例えば道路上方設置型災害避難設備300(310,320,330,・・・)を或る都市部から隣接する都市部に至る幹線道路状に連続的に繋げた場合、大規模災害の発生により一方の都市部のインフラが全く機能しなくなった事態に陥っても、インフラが整備している他方の都市部から上述した電線331や水道水供給管333を介してこの壊滅的な打撃を受けている一方の都市部に電力や水道を供給できると共に、電話線332を介して一方の都市部の状態をリアルタイムで詳細に知ることができ、この一方の都市部の被害の拡大を最小限に抑えることができる。
また、図12は、上述した発明に更なる有用な構成要素を加えた追加的改良発明を示す概略正面図である。図12に示す追加的改良発明に係る道路上方設置型災害避難設備400においては、被災者が避難のため避難用フロアとして一時滞在したり大規模災害の発生に伴う帰宅困難者が帰宅用の避難歩行用通路として利用したりする際に使用する避難歩行用通路410において煤煙強制排気装置420が適当な間隔で設けられている。
この煤煙強制排気装置420は、歩行用通路の下側の自動車が走行する道路405上で火災が生じた際に、その煤煙が避難用フロアとしての役目も兼用する避難歩行用通路410に充満して一時滞在する避難者や避難のために歩いて帰宅する人達の健康を害するのを防止し、その本来の避難生活エリアや帰宅困難者の歩行用通路の役割を確実に果たすようにする。特に、この道路上方設置型災害避難設備400の製造コスト面の要因から、避難歩行用通路410の床材や歩行用通路自体が細かい鋼鉄のメッシュ状(網状)とした場合、このような煤煙強制排気装置を短い間隔で設けておくことで車両火災に伴う煤煙をこの煤煙強制排気装置で道路上方設置型災害避難設備400の上方に排出することができるので好ましい。
一方、避難歩行用通路410の床材が上述のようなメッシュ状の床材でなく車両の通行する道路と歩行者の被災者の避難や帰宅困難者の歩行路として使用するために穴が開いていない板状の床材を使用する場合、この床材を介して車両通行する道路からの煤煙がこの避難歩行用通路410に入り込むことがないが、多数の車両のガソリンに着火して道路上における火災の規模が大きくなる場合、この道路の上方で避難歩行用通路410の床材の下側に溜まった煤煙が避難歩行用通路410の幅方向左右の開口部から通路内に入り込む恐れがあるが、上述したような煤煙強制排気装置420を作動させることによって、大部分の煤煙を道路上方設置型避難設備400の上方に排出することができ、上述したような好ましくない事態を避けることができる。
同じく、上述したような煤煙強制排気装置420を作動させることによって、道路の上方に溜まった煤煙を含む高熱の空気を煤煙強制排気装置420によって道路上方設置型災害避難設備400の上方に排出するので、避難歩行用通路410の床面の温度の上昇を防止することができ、避難者や帰宅歩行者の身体に悪影響を及ぼすことがない。
なお、上述した煤煙強制排気装置420には排気用ファン駆動部430が備わると共に、大規模災害発生の際にこの排気用ファン駆動部430を常に作動させるための電力を供給する太陽電池パネル及びこの太陽電池パネルによって発電した電力を長期間蓄えておくバッテリーが避難歩行用通路の上方に設けた屋根部440に備わっているのが良い。
これによって、通常のインフラの電力を用いなくても自然のエネルギーのみで煤煙強制排気装置420を常に作動させることができるので、避難歩行用通路410内の避難者や帰宅歩行者が常に安心して長い距離に避難歩行用通路410内に滞在したりこの避難歩行用通路410を介して自宅や安全な広域避難設備に向かって歩いて避難したりすることができる。
また、図13は、図11とは異なる上述した発明に更なる有用な構成要素を加えた追加的改良発明を示す概略正面図である。図13に示す道路上方設置型災害避難設備500においては、避難歩行用通路550の歩行方向左右両側にこの通路の開口した左右両側の空間を全て閉じて避難歩行用通路550を外部の雰囲気から遮断したほぼ密閉された安全用通路とするための緊急時遮蔽装置520が備わっている。
同図においては、緊急時遮蔽装置520の上端には遮蔽板開閉角度保持用ロック機構付きヒンジ521が設けられており、通常は遮蔽板522が所定の角度だけ開かれた状態で固定され、外部雰囲気と避難歩行用通路550との間の空気の出入りが自由にできるようになっている。
しかしながら、遮蔽板開閉角度保持用ロック機構付きヒンジ521には、大規模地震の発生の際にこの揺れを検知する振動センサ(図示せず)が設けられ、大規模地震の揺れを検知してロック機構が解除され、遮蔽板が自重で図中二点鎖線に示すように下方に揺動して避難歩行用通路550の左右の開口部511を遮蔽板522で完全に密閉するようになっている。
なお、振動センサーやロック機構の解除のためのアクチュエータ523に供給される電力は、上述したように歩行用通路の上部の屋根部530に設けた太陽電池によって蓄電されたバッテリーからの電力を利用すると効果的である。しかしながら、ロック機構を完全に機械的な構造体から構成し、大地震の発生に伴う大きな揺れを利用してロック機構が機械的に解除するようにしても良い。
また、図13に示すような構成のほかに、屋根部530にここでは図示しない遮蔽シャッター収容部を設け、大地震の発生と同時に上述した遮蔽板開閉角度保持用ロック機構付きヒンジ521を備えた遮蔽板522が避難歩行用通路550の幅方向左右両側を閉塞するのと同じ原理でこの部分を遮蔽シャッターを下げることで閉塞するようにしても良い。
特に、図13に示すような避難歩行用通路の左右両側の外部との開口部が大規模災害の一例である大地震発生時に自動的に遮蔽板522や遮蔽シャッター(図示せず)を連続して繋がる道路上方設置型災害避難設備500のそれぞれにおいて一斉に下げることで、床材や天井の部材がメッシュ用の金属で形成されておらず板状体を利用していれば、避難歩行用通路が多数繋げて連結された道路上方設置型災害避難設備510,520,530,・・・(500)の一方の端部から他方の端部まで密閉された非常に細長い閉塞空間として機能させることができる。
これによって、このような多数繋げられて連結された道路上方設置型災害避難設備500を原子力発電所の近傍の幹線道路に設けた場合、大地震の発生やこれに伴う想定外の津波の到来により原子力発電所が正常に機能しなくなり放射能が外部に拡散しても、第1の理由として避難歩行用通路550が地面からある程度の高さで形成されており、かつ第2の理由として避難歩行用通路550自体が長く密閉された空間を形成していることを鑑みると、この災害発生箇所の原子力発電所の近辺に居住する住民やこの付近を通りかかった車両の運転者や乗客が放射能汚染物質の届き難い高さにある密閉された避難歩行用通路550を介して例えばこの途中に設けた高層で周囲全体が遮蔽板で密閉されたような例えば特願2016−112294で開示された大規模な災害時避難設備に安全にたどり着くことができ、このような未曽有の災害に基づく被災者の安全及びある程度長期に亘る避難生活を確保することが可能となる。
同様に、この道路上方設置型災害避難設備500を大地震に伴う津波が到来しそうな沿岸部の例えば湾に沿ってしっかりした構造にして設けることによって、想定外の高さの津波が到来しても、遮蔽板522によって避難歩行用通路の両側開口部を完全に閉じていることにより、避難歩行用通路内に津波が浸入するのを防止し、この内部にいる人達の安全を確保することができる。
なお、上述の説明において図12及び13に示す構成においては、インフラ設備収容部320を合わせて図示したが、これらの図面に対応する説明から明らかなように、これら各図面に対応する構成においては必ずしもインフラ設備収容部320を有している必要はない。
また、図14に示す道路上方設置型災害避難設備610,620,630,・・・(600)は、上述した図11から図13に示す全ての特徴的構成要素、即ち図11に示す特徴的構成であるインフラ設備収容部320、図12に示す特徴的構成である煤煙強制排気装置420、図13に示す特徴的構成である緊急時遮蔽装置520を全て有した構造となっており、なおかつ屋根部611,621,631,・・・(601)には道路上方設置型災害避難設備610,620,630,・・・のうち少なくとも何れかの道路上方設置型災害避難設備600に太陽電池パネルが設けられている。このような道路上方設置型災害避難設備600を、都心の幹線道路が一定区間や地域の或る都市や町からこれに隣接する都市や町までを結ぶ地方の幹線道路につなげることで災害に最も強い避難歩行用通路がこれらの間に形成されるように連続して設ければ、上述した本発明の効果を最大限に発揮することができる。
1 高速自動車道路(自動車道路)
2 路肩
3 車線
4 中央側帯
5 中央分離帯
6 路面
7 一般自動車道路(自動車道路)
10 道路上方設置型災害避難設備
11 支柱
12 床部材
13 太陽光発電設備
14 救護設備
15 医療設備
16 給湯設備
17 調理設備
18 トイレ設備
19 昇降装置
20 階段
21 エレベーター
22 支柱本体
23 ステー
24 床部材固定部
25 フェンス
26 縦部材
27 手摺部材
28 斜め部材
29 筋交い部材
30 太陽光発電パネル
31 蓄電装置
32 発電装置
33 鉄骨
50,60 道路上方設置型災害避難設備
61 ヘリポート
62 支柱
63 飛行場灯台
64 ヘリポート昇降装置
80,90 道路上方設置型災害避難設備
99 ビル
91 床部材
95 支柱
96 補強材
105 道路
110,120,130,・・・(100) 道路上方設置型災害避難設備
111,121,131,・・・(101) 屋根部
112,122,132,・・・(102) 避難歩行用通路
205 道路
210,220,230,・・・(200) 道路上方設置型災害避難設備
211,221,231,・・・(201) 屋根部
212,222,232,・・・(202) 避難歩行用通路
310,320,330,・・・(300) 道路上方設置型災害避難設備
320 インフラ設備収容部
331 電線
332 電話線
333 水道水供給管
350 避難歩行用通路
400 道路上方設置型災害避難設備
405 道路
410 避難歩行用通路
420 煤煙強制排気装置
430 排気用ファン駆動部
440 屋根部
500 道路上方設置型災害避難設備
511 開口部
520 緊急時遮蔽装置
521 遮蔽板開閉角度保持用ロック機構付きヒンジ
522 遮蔽板
523 アクチュエータ
530 屋根部
510,520,530,・・(500) 道路上方設置型災害避難設備
550 避難歩行用通路
610,620,630,・・(600) 道路上方設置型災害避難設備
611,621,631,・・・(601) 屋根部
700 トンネル
710,720 歩行用避難通路
TM 東京
TH1,TH2 東名高速道路
CH 中央道
KH 関越道
JH 上信越道
NH 東北道
GH 常磐道
HH 東関東道
A 被災者(避難者)
C 避難スペース

Claims (9)

  1. 自動車道路の両側部に配置された複数本の支柱と、
    前記自動車道路の路面と離れてその上方に位置するように前記複数本の支柱に取り付けられ、災害時に被災者を避難させる避難スペースとしての役目を果たす床部材と、
    前記床部材の上方に当該床部材の少なくとも一部を覆う屋根としての役目を兼ねた複数枚の太陽光発電パネルからなる太陽光発電装置と、を備えることを特徴とする道路上方設置型災害避難設備。
  2. 前記床部材は、前記自動車道路の車両走行方向に沿って一定の長さを有すると共に、前記自動車道路の幅方向少なくとも一部を上方から覆うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の道路上方設置型災害避難設備。
  3. 前記床部材の上に、医療設備、給湯設備、調理設備及びトイレ設備を含む救護設備を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の道路上方設置型災害避難設備。
  4. 前記道路上方設置型災害避難設備の設置された道路と前記床部材間における避難者の行き来を可能とする昇降装置を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備。
  5. 前記道路上方設置型災害避難設備が幹線道路の交差点の上方に設置されるようになっており、前記道路上方設置型避難設備を前記交差点に設置した状態で上方から見て当該交差点をなす道路に対応した略略十字形状を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備。
  6. 前記床部材上にヘリポートを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備。
  7. 前記道路上方設置型災害避難設備が、これを設置する前記自動車道路に沿って直列に連続して繋げて設置することが可能となっており、かつ複数の前記道路上方設置型災害避難設備を前記自動車道路に沿って直列して連続してつなげることで前記床部材が多数つながって前記自動車道路の上方に避難用歩行路を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備。
  8. 前記太陽光発電装置の各太陽光発電パネルが前記床部材全体の上方を全て覆うことで、当該各太陽光発電パネルが前記避難用歩行路に沿って形成された屋根としての役目を果たすことを特徴とする請求項7に記載の道路上方設置型災害避難設備。
  9. 前記太陽光発電装置の各太陽光発電パネルの少なくとも一部の上側に、人が避難することができる床部材であって、十分な強度を有すると共に各太陽光発電パネルの発電効率を所定量確保可能な網状の床部材が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の道路上方設置型災害避難設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018235583A1 (ja) 2017-06-19 2018-12-27 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 多能性幹細胞の分化能の予測方法及びそのための試薬
CN109183535A (zh) * 2018-10-08 2019-01-11 西南交通大学 一种可切换方向的城市快速路平面匝道控制系统

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