JP2017119737A - 合成樹脂エマルジョンの製造方法、および該製造方法により得られる合成樹脂エマルジョンを用いてなるポリマーセメント組成物、ならびにポリマーセメント組成物を用いてなる塗膜防水材 - Google Patents
合成樹脂エマルジョンの製造方法、および該製造方法により得られる合成樹脂エマルジョンを用いてなるポリマーセメント組成物、ならびにポリマーセメント組成物を用いてなる塗膜防水材 Download PDFInfo
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Abstract
Description
しかしながら、ポリマーセメント組成物に用いられるポリマーエマルジョンにおいては、近年、界面活性剤の生態系に与える毒性の問題が指摘され、環境上の問題から塗膜から界面活性剤が溶出しないことが求められているが、特許文献1においてはエマルジョンを安定して重合するために非反応性の界面活性剤を用いており、界面活性剤の溶出が懸念されるものであった。また、強度に優れた塗膜が得られることが記載されているものの、塗膜の伸度との両立においては満足のいくものではなかった。
しかしながら、Tgが−15〜15℃のエチレン−酢酸ビニル系共重合体エマルジョンに、アルミナセメントを添加すると、塗膜の伸度の温度依存性が大きくバランスが取れないという問題があった。
に関するものである。
なお、本発明において、(メタ)アクリル酸とはアクリル酸あるいはメタクリル酸を、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリロイルとはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味する。
本発明の合成樹脂エマルジョンの製造方法は、モノマー成分[I]を多段乳化重合する合成樹脂エマルジョンの製造方法であって、アニオン型反応性界面活性剤及びノニオン型反応性界面活性剤を含有する反応性界面活性剤を乳化剤として用い、反応性界面活性剤の使用量がモノマー成分[I]100重量部に対して4重量部以下であり、アニオン型反応性界面活性剤とノニオン型反応性界面活性剤の含有比率(重量比)が55/45〜90/10であり、最後段の重合に用いるノニオン型反応性界面活性剤の使用量が、ノニオン型反応性界面活性全体の60重量%以上であることを特徴とするものである。
モノマー成分[I]全体に対するスチレン系モノマーおよび/または(メタ)アクリレート系モノマーの含有量が少なすぎると、塗膜の強度が低下する傾向がある。
アクリル系モノマー;例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどのアルキル基の炭素数が4以上、好ましくは6〜18の(メタ)アクリレート、特に脂肪族系(メタ)アクリレートや、フェノキシアクリレート等の芳香族系(メタ)アクリレート、メタクリル酸トリフルオロエチルなどが挙げられる。
スチレン系モノマー;例えば、スチレン、α−メチルスチレンなどが挙げられる。
ビニル系モノマー;例えば、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル、バーサチック酸ビニルなどが挙げられる。
上記疎水性モノマーは、1種または2種以上併用して用いることができる。
かかる反応性界面活性剤としては、例えば、アニオン型、カチオン型、およびノニオン型の反応性界面活性剤があげられるが、本発明においては、重合安定性、経時安定性、セメント混和性向上をバランスよく満足することができる点から、アニオン型反応性界面活性剤とノニオン型反応性界面活性剤を併用することが必要である。
上記連鎖移動剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール;アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、フルフラール、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類;n−ドデシルメルカプタン、チオグリコール酸、チオグリコール酸オクチル、チオグリセロール等のメルカプタン類等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
本発明においては、塗膜の強度と伸度のバランスを調製する点では、連鎖移動剤を使用することも好ましい。
連鎖移動剤の使用量としては、0.01〜1重量部であることが好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.5重量部である。使用量が多すぎると分子量が小さくなりすぎるため塗膜の強度が低下する傾向があり、少なすぎると塗膜の伸度向上効果が得られない、もしくは低下する傾向がある。
かかるモノマー成分[I−b]の乳化重合は、モノマー成分[I−b]の全量を通常40〜90℃(好ましくは60〜85℃)で0.5〜5時間(好ましくは0.5〜3時間)かけて一括または分割し滴下すればよい。
また、モノマー成分[I−b]の全量を滴下した後、一定時間の熟成期間を設けることも好ましい。
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+・・・+Wn/Tgn ・・・(1)
上記式(1)において、W1からWnは、使用している各モノマーの重量分率を示し、Tg1からTgnは、各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度(単位は絶対温度「K」)を示す。また絶対温度は、絶対温度「K」=セルシウス温度「℃」+273.15として計算する。
なお、本発明における固形分濃度とは、合成樹脂エマルジョンを105℃で1時間乾燥した後の固形分濃度をいう。
上記添加剤の配合量としては、合成樹脂エマルジョンの固形分100重量部に対して、0.1〜20重量部であることが好ましく、特には0.2〜15重量部、殊には0.3〜10重量部であることが、防水性付与の点から好ましい。
かくして得られる合成樹脂エマルジョンは、セメントと配合してポリマーセメント組成物として使用することができ、更に水や砂、砂利を配合することにより、モルタルやコンクリートとして使用することができる。
〔合成樹脂エマルジョン(A−1)の製造〕
〈1段目の重合反応に用いるプレエマルジョン(a1)の調整〉
予め、容器に水22.4部、スチレン(St)21部、ブチルアクリレート(BA)49部、アニオン型反応性界面活性剤「アデカリアソープSR−10」(ADEKA社製)2.1部を投入してディスパーで30分撹拌し、プレエマルジョン(a1)を調製した。
〈2段目の重合反応に用いるプレエマルジョン(b1)の調整〉
また、別の容器に、水9.6部、スチレン9部、ブチルアクリレート21部、ノニオン型反応性界面活性剤「アデカリアソープER−20」(ADEKA社製)1.2部を投入してディスパーで30分撹拌し、プレエマルジョン(b1)を調製した。
続いて、温度計、撹拌機、還流冷却管、窒素導入管および滴下ロートを備えたガラス製反応容器に水60部に重炭酸ナトリウム0.02部を添加し、撹拌して溶解させた。そこに、上記で調製したプレエマルジョン(a1)の10%を加えて、80℃に昇温し、重合開始剤として10%過硫酸ナトリウム水溶液1部を添加し、30分間初期重合を行った。
その後、80℃に温度を保ちつつ、残りのプレエマルジョン(a1)と10%過硫酸ナトリウム水溶液3.5部の混合溶液を150分かけて滴下しながら重合を行った。滴下終了後、30分間熟成を行い、1段目の重合を終了した。
重合は、170rpmで撹拌しながら行った。
次いで、プレエマルジョン(b1)と10%過硫酸ナトリウム水溶液1.5部の混合溶液を60分間かけて滴下しながら80℃で重合を行った。滴下終了後、60分間熟成を行い、2段目の重合を終了した。重合は、170rpmで撹拌しながら行った。
なお、粒子径測定はレーザー回折/散乱式粒子径測定装置LA−950V2(株式会社堀場製作所製)を用いて測定した。
1段目の重合に用いたプレエマルジョンと2段目の重合に用いたプレエマルジョンの組成、各重合段階における重合開始剤の添加量と添加時間を、以下の条件で行った以外は実施例1と同様にして、合成樹脂エマルジョン(A−2)〜(A−8)、(A’−1)〜(A’−5)を製造した。
得られた合成樹脂エマルジョン(A−2)〜(A−8)、(A’−1)〜(A’−5)の固形分濃度、粘度、合成樹脂エマルジョン中の合成樹脂粒子のガラス転移温度、平均粒子径を表1に示す。
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水25.6部、メチルメタクリレート(MAA)32部、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)48部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)2.4部
〈2段目〉 水6.4部、メチルメタクリレート8部、2−エチルヘキシルアクリレート12部、ノニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)0.6部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム4部、滴下時間170分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム1部、滴下時間40分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水16部、スチレン18部、2−エチルヘキシルアクリレート32部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)3部
〈2段目〉 水16部、スチレン18部、2−エチルヘキシルアクリレート32部、ノニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)0.6部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム2.5部、滴下時間105分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム2.5部、滴下時間105分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水28.2部、メチルメタクリレート33部、ブチルアクリレート55部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)1.8部
〈2段目〉 水3.8部、メチルメタクリレート4部、ブチルアクリレート8部、ノニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープER−30)0.2部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム4.4部、滴下時間185分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム0.6部、滴下時間25分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水24部、スチレン15部、メチルメタクリレート15部、2−エチルヘキシルアクリレート45部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)2.4部
〈2段目〉 水8部、スチレン5部、メチルメタクリレート5部、2−エチルヘキシルアクリレート15部、ノニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)0.6部、ノニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープER−30)0.6部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム3.8部、滴下時間160分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム1.2部、滴下時間50分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水19.2部、スチレン9部、メチルメタクリレート9部、ブチルアクリレート42部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)1部
〈2段目〉 水12.8部、スチレン6部、メチルメタクリレート6部、ブチルアクリレート28部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)0.3部、ノニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)0.5部、
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム3部、滴下時間120分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム2部、滴下時間90分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水20.8部、スチレン20部、ブチルアクリレート45部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)2部
〈2段目〉 水11.2部、メチルメタクリレート10部、ブチルアクリレート25部、ノニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープER−30)0.8部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム3.3部、滴下時間140分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム1.7部、滴下時間70分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水16部、スチレン18部、2−エチルヘキシルアクリレート32部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)3部
〈2段目〉 水16部、メチルメタクリレート18部、2−エチルヘキシルアクリレート32部、ノニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)0.6部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム2.5部、滴下時間105分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム2.5部、滴下時間105分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水22.4部、スチレン21部、ブチルアクリレート49部、ノニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)2.1部
〈2段目〉 水9.6部、スチレン9部、ブチルアクリレート21部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)1.5部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム3.5部、滴下時間150分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム1.5部、滴下時間60分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水25.6部、メチルメタクリレート32部、2−エチルヘキシルアクリレート48部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)2.4部
〈2段目〉 水6.4部、メチルメタクリレート8部、2−エチルヘキシルアクリレート12部、ノニオン型非反応性界面活性剤「アデカプルロニック L−61」(ADEKA社製)0.6部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム4部、滴下時間170分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム1部、滴下時間40分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水16部、メチルメタクリレート14.5部、2−エチルヘキシルアクリレート32部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)1.5部、ノニオン性反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)0.3部
〈2段目〉 水16部、メチルメタクリレート14.5部、2−エチルヘキシルアクリレート32部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)1.5部、ノニオン性反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)0.3部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム2.5部、滴下時間105分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム2.5部、滴下時間105分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水24部、スチレン15部、メチルメタクリレート15部、2−エチルヘキシルアクリレート45部、アニオン型反応性界面活性剤(アデカリアソープSR−10)1.5部
〈2段目〉 水8部、スチレン5部、メチルメタクリレート5部、2−エチルヘキシルアクリレート15部、ノニオン性反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)1部、ノニオン性反応性界面活性剤(アデカリアソープER−30)1部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム3.8部、滴下時間160分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム1.2部、滴下時間50分
〔プレエマルジョン組成〕
〈1段目〉 水19.2部、スチレン12部、メチルメタクリレート12部、ブチルアクリレート18部、2−エチルヘキシルアクリレート18部、アニオン型非反応性界面活性剤「ニューコール 707−SF」(日本乳化剤株式会社製)1部
〈2段目〉 水12.8部、スチレン8部、メチルメタクリレート8部、ブチルアクリレート12部、2−エチルヘキシルアクリレート12部、ノニオン性反応性界面活性剤(アデカリアソープER−20)0.2部、ノニオン性反応性界面活性剤(アデカリアソープER−30)0.2部
〔重合開始剤の添加量と添加時間〕
〈1段目〉 10%過硫酸ナトリウム3部、滴下時間120分
〈2段目〉 10%過硫酸ナトリウム2部、滴下時間90分
合成樹脂エマルジョン100部、ポルトラントセメント70部、珪砂40部を配合し、ディスパーで2分間撹拌してポリマーセメント組成物を得た。
上記ポリマーセメント組成物を、幅25cm×奥行き25cm×厚み2mmの型枠に流し込み、温度20℃±2℃、湿度65%±10%で7日間養生して硬化塗膜を得た。その後、得られた硬化塗膜を2号ダンベルの形に打ち抜いた。引張試験機で、チャック間距離60mmでダンベルを挟み、200mm/minのスピードで引張試験を行い、最大引張荷重と破断時の標線間距離から塗膜強度および塗膜伸度を算出した。
算出方法は以下の(1)および(2)式による。
・TB=PB/A・・・・(1)
TB:塗膜強度(N/mm2) PB:最大引張荷重(N) A:断面積(mm2)
(評価基準)
○・・・1.0N/mm2以上
×・・・1.0N/mm2未満
・E=〔(L−20)/20〕×100・・・・(2)
E:塗膜伸度(%) L:破断時の標線間距離
(評価基準)
○・・・100%以上
×・・・100%未満
上記ダンベルの初期重量をM1、ダンベルを1週間水に浸漬した後の重量をM2とし、下記式により吸水率を算出した。吸水率が多いほど、塗膜の耐水性に劣ることを意味する。
吸水率(%)=(M2―M1)/M1×100
(評価基準)
○・・・20%未満
×・・・20%以上
日本水道協会JWWA(Japan Water Works Association)K139規格に準拠して、上記で得られた塗膜の界面活性剤の溶出量を測定した。
(評価基準)
○・・・アニオン型界面活性剤の溶出量が0.02mg/L以下、かつノニオン型界面活性剤の溶出量が0.005mg/L以下であった。
×・・・アニオン型界面活性剤の溶出量が0.02mg/Lより多く、かつノニオン型界面活性剤の溶出量が0.005mg/Lより多かった。
上記ポリマーセメント組成物を、幅25cm×奥行き25cm×厚み2mmの型枠に流し込み、温度20℃±2℃、湿度65%±10%で3日間養生した後の硬化塗膜の表面状態を目視で観察した。合成樹脂エマルジョンのセメント混和性が優れるほど塗膜表面にクラックが観察されず外観が良好となる。
(評価基準)
◎:塗膜表面が平滑だった。
○:塗膜表面にシワが少し見られたが、ワレは見られなかった。
△:塗膜表面に多くのシワや微細なワレが見られた。
×:塗膜表面に顕著なワレが見られた。
Claims (4)
- モノマー成分[I]を多段乳化重合する合成樹脂エマルジョンの製造方法であって、
アニオン型反応性界面活性剤及びノニオン型反応性界面活性剤を含有する反応性界面活性剤を乳化剤として用い、反応性界面活性剤の使用量がモノマー成分[I]100重量部に対して4重量部以下であり、アニオン型反応性界面活性剤とノニオン型反応性界面活性剤の含有比率(重量比)が55/45〜90/10であり、最後段の重合に用いるノニオン型反応性界面活性剤の使用量が、ノニオン型反応性界面活性全体の60重量%以上であることを特徴とする合成樹脂エマルジョンの製造方法。 - モノマー成分[I]全体に対してスチレンを40重量%以下含有し、かつ、合成樹脂エマルジョン中の合成樹脂粒子のガラス転移温度が−15℃以下であることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂エマルジョンの製造方法。
- 請求項1または2に記載の製造方法により得られた合成樹脂エマルジョンを含有してなることを特徴とするポリマーセメント組成物。
- 請求項1または2に記載の製造方法により得られたポリマーセメント組成物を含有してなることを特徴とする塗膜防水材。
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