JP2017118725A - ワイヤーハーネス - Google Patents

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芙美彦 武井
Fumihiko Takei
芙美彦 武井
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Abstract

【課題】本発明は、部品点数が増加することを抑えつつ、簡易な構造でクリップを電線群に固定することができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】ワイヤーハーネス10は、少なくとも1本の電線12と、前記電線12の周囲に取付けられた外装部材20と、前記外装部材20に固定されているクリップ30と、を備える。クリップ30は、車両に固定される車両固定部32と、前記車両固定部32に連なり前記外装部材20に固定されている外装部材固定部40とを含み、前記外装部材固定部40の一部が前記外装部材20に溶着されて固定されている。【選択図】図3

Description

この発明は、車両固定用部品を電線の周囲に取付ける技術に関する。
電線を車両に固定するためのクリップを電線に外装されたコルゲートチューブに取付ける技術が例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の電線群支持用クリップは、係止部に連なる受け側半筒体と受け側半筒体とは別体の押え側半筒体とでコルゲートチューブを挟み込むようにしてコルゲートチューブに取付けられている。
特開2015−133774号公報
しかしながら、上記電線群支持用クリップでは、受け側半筒体と押え側半筒体とが別体で設けられているため、部品点数が多くなってしまう問題がある。
また、クリップを電線群に固定する構造としては、上記の他、テープ止構造又はバンド構造が採用されることが考えられる。前者の場合、別部材としてテープが必要となり、上記電線群支持用クリップと同様に部品点数が多くなってしまう問題がある。後者の場合、バンド構造の分、クリップの構造が複雑となりクリップを製造するための金型の形状が複雑化する恐れがある。
そこで、本発明は、部品点数が増加することを抑えつつ、簡易な構造でクリップを電線群に固定することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、少なくとも1本の電線と、前記電線の周囲に取付けられた外装部材と、車両に固定される車両固定部と、前記車両固定部に連なり前記外装部材に固定されている外装部材固定部とを含み、前記外装部材固定部の一部が前記外装部材に溶着されて固定されているクリップと、を備える。
第2の態様に係るワイヤーハーネスは、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記外装部材固定部は、前記外装部材の周方向に沿って延出する固定片を含み、前記固定片の少なくとも一部が前記外装部材に溶着されている。
第3の態様に係るワイヤーハーネスは、第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記固定片は、前記外装部材の周方向に沿って相互に反対方向に延出する第1の固定片と第2の固定片とを含み、前記第1の固定片及び前記第2の固定片それぞれの少なくとも一部が前記外装部材に溶着されている。
第4の態様に係るワイヤーハーネスは、第3の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記第1の固定片及び前記第2の固定片は、各先端側部分が互いに離れる方向に弾性変形可能に形成されている。
第5の態様に係るワイヤーハーネスは、第2から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記固定片が、前記外装部材の延在方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第5のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記外装部材固定部は、前記外装部材の延在方向に沿って延出し、前記外装部材に延在方向に沿って当接している支持片を含む。
第7の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第6のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記外装部材は、環状凸部と環状凹部とが延在方向に沿って交互に連続するコルゲートチューブである。
第1から第7の態様によると、クリップが外装部材に溶着にされて固定されているため、クリップを外装部材に固定するための部品点数が増加することを抑制することができる。また、クリップを外装部材に固定するための構造を簡素化することができる。これにより、軽量化を図ることができる。また、これらによりコストの削減を図ることができる。
特に、第2の態様によると、外装部材の周方向に沿って延出する固定片によって、クリップを外装部材に対して所望の位置に固定することができる。
特に、第3の態様によると、外装部材に対して外装部材回りのクリップの姿勢を安定させることができる。
特に、第4の態様によると、径の異なる外装部材に対しても、一種類のクリップで対応することができる。
特に、第5の態様によると、外装部材に対して外装部材回りのクリップの姿勢及び外装部材の延在方向と直交する軸回りのクリップの姿勢を安定させることができる。
特に、第6の態様によると、外装部材に対して溶着部分回りのクリップの姿勢を安定させることができる。
特に、第7の態様によると、コルゲートチューブに対しても部品点数の増加を抑えつつ、簡易な構成でクリップを取付けることができる。
第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す側面図である。 第1実施形態に係るクリップを示す正面図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスを製造する様子を示す説明図である。 第1実施形態に係るワイヤーハーネスの変形例を示す側面図である。 第2実施形態に係るクリップを示す正面図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスを製造する様子を示す説明図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す側面図である。図2は、第1実施形態に係るクリップ30を示す正面図である。図3は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を製造する様子を示す説明図である。
ワイヤーハーネス10は、電線12と、外装部材20と、クリップ30とを備える。
電線12は、少なくとも1本含まれていればよい。電線12は、芯線の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。ここでは、複数の電線12が束ねられた電線束12aの例で説明する。なお、電線束12aには、光ファイバ等が電線12に沿って配設されていてもよい。電線12は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。なお、図1及び図3では、電線束12aの概形が描かれている。
外装部材20は、電線12の経路規制又は保護等を目的として電線束12aの周囲に取付けられている。ここでは、外装部材20として、コルゲートチューブ22が採用されている。コルゲートチューブ22は、環状凸部24と環状凹部26とが延在方向に沿って交互に連続する態様で形成されている。コルゲートチューブ22には、延在方向に沿ってスリットが形成されている場合もある。この場合、コルゲートチューブ22が当該スリットで割り開かれることによって、スリットを通じてコルゲートチューブ22の内部に電線束12aを配設することができるようになっている。
もちろん外装部材20はコルゲートチューブ22以外の部材であっても構わない。例えば、外装部材20としては、角筒状に形成されたプロテクタ、又は、外面及び内面に凹凸のない円筒状部材等が考えられる。
クリップ30は、車両のパネルなどの取付対象物に形成された取付孔に係止可能に形成されている。クリップ30は電線12等の周囲に取付けられ、当該電線12等を車両に固定するために用いられる。ここでは、クリップ30は、外装部材20に溶着されて固定されている。具体的には、クリップ30は、車両固定部32と、外装部材固定部40とを含む。
車両固定部32は、車両に固定される部分である。車両固定部32は、取付孔に挿入可能に、且つ挿入後に係止可能に形成された部分である。具体的には、車両固定部32は、皿部34と係止片36とを含む。車両固定部32は、取付対象物に形成された取付孔の形状に対応した形状に形成される。ここでは、取付孔が長円形に形成されており、車両固定部32の形状は、長円形に対応した形状とされているものとして説明する。もっとも、取付孔の形状は長円形に限られるものではなく、円形又は角形等であってもよい。
皿部34は、皿バネ状に形成されている。より具体的には、皿部34は、底部35aと胴部35bとを含む。底部35aは、長円形の平板状に形成され、一方の主面が外装部材固定部40の後述する支持片48に接するように設けられている。胴部35bは、底部35aの外縁から外方に向けて広がるように傾斜しつつ突出している。胴部35bの外縁は、取付対象物に形成された取付孔よりも大きく設定されている。車両固定部32が取付孔に係止した状態で、胴部35bの外縁は、取付孔の周縁に当接可能に形成されている。
係止片36は、取付孔に挿入可能であり、挿入後に抜止可能な形状に形成されている。ここでは、係止片36は、コルゲートチューブ22の径方向を向いている。より具体的には、係止片36は、棒状部37と、羽部38とを含む。
棒状部37は、底部35a(ここでは、底部35aの中心)から底部35aの主面に直交する態様で延びるように形成されている。棒状部37は、係止部が取付孔に係止した状態で取付孔の内側に位置する部分を含む。羽部38は、棒状部37の先端から外方に広がりつつ底部35a側へ向かって延びるように一対形成されている。ここでは、一対の羽部38は、棒状部37の先端から支持片48の延在方向に沿って反対側に延びるように形成されている。
一対の羽部38の先端側には、段差部38aが設けられている。当該段差部38aの基端側部分に、一対の羽部38の外向き面の間隔が最大となる部分(最外寸部)が設けられており、当該最外寸部の間隔は、取付孔よりも大きく設定されている。また、一対の羽部38は、最外寸部の間隔が取付孔以下となるように弾性変形可能に形成されている。
車両固定部32を取付孔に挿入させていくと、最外寸部の間隔が小さくなるように羽部38が弾性変形しつつ、取付孔内を進んでいく。そして、最外寸部が取付孔を抜けると、羽部38が弾性復帰し始め、段差部38aが取付孔を抜けることで段差部38aが取付孔の周縁に引っ掛かる。これにより、車両固定部32を取付孔から抜こうとしても、段差部38aが取付孔の周縁に引っ掛かることによって、移動不可となる。また、この状態で、さらに車両固定部32を取付孔に挿入させようとすると、胴部35bが取付孔の周縁に引っ掛かり、移動不可となる。これにより車両固定部32が取付孔に係止した状態となり、以て、クリップ30が取付対象物に取付けられた状態となる。
外装部材固定部40は、車両固定部32に連なる。外装部材固定部40は、クリップ30を外装部材20に固定するための部分である。ここでは、外装部材固定部40の一部が外装部材20に溶着されて固定されている。具体的には、外装部材固定部40は、固定片42と支持片48とを含む。
支持片48の両端は、外装部材20の延在方向に沿って延出している。支持片48は、外装部材20に延在方向に沿って当接している。より具体的には、支持片48は、長方形板状に形成されている。そして、支持片48の一方主面に車両固定部32が突設されている。このとき、支持片48の他方主面は、延在方向に沿って両端部分が外装部材20に当接している。また、支持片48の一対の側面のうち一方に後述する第1の固定片43が突設されていると共に支持片48の一対の側面のうち他方に後述する第2の固定片44が突設されている。支持片48の延在方向に沿った寸法は、各固定片43、44の幅寸法(取付状態で外装部材20の延在方向に沿う寸法)よりも大きく設定されている。
支持片48が設けられることにより、クリップ30が外装部材20に対して回転することが抑制されている。より詳細には、ここでは、クリップ30は、車両固定部32を間に挟んで同一周上の2点でコルゲートチューブ22に溶着されている。この際、支持片48が設けられていない場合、クリップ30がコルゲートチューブ22に対して溶着部分周りに捩じれるように回転してしまい、係止片36が所望外の向き(ここでは、コルゲートチューブ22の延在方向と交差する向きであって、当該延在方向と直交する方向と交差する向き)を向いてしまう恐れがある。しかしながら、ここでは支持片48の他方主面の延在方向に沿った両端がコルゲートチューブ22の外面に当接しているため、クリップ30がコルゲートチューブ22に対して溶着部分周りに回転しようとした場合に、回転が抑制される。
固定片42は、クリップ30を外装部材20に固定するための部分である。固定片42は、外装部材20の周方向に沿って延出している。ここでは、固定片42は、支持片48の側面から延出している。固定片42の少なくとも一部は、外装部材20に溶着されている。具体的には、固定片42は、第1の固定片43と第2の固定片44とを含む。
第1の固定片43及び第2の固定片44は、支持片48から外装部材20の周方向に沿って相互に反対方向に延出する。そして、第1の固定片43及び第2の固定片44それぞれの少なくとも一部が外装部材20に溶着されている。ここでは、第1の固定片43及び第2の固定片44の先端側部分の一部が、外装部材20に溶着されている。また、ここでは、第1の固定片43及び第2の固定片44は、1つずつ設けられている。さらに、第1の固定片43及び第2の固定片44は、支持片48の延在方向に沿って同じ位置から延出している。
第1の固定片43及び第2の固定片44は、各先端側部分が互いに離れる方向に弾性変形可能に形成されている。この際、第1の固定片43及び第2の固定片44は、各先端側部分が互いに接近する方向に弾性変形可能に形成されていてもよい。つまり、第1の固定片43及び第2の固定片44は、各先端側部分が互いに接近する方向のみ、離れる方向のみ、又は接近及び離間する方向に弾性変形可能であることが考えられる。これにより、径の異なる外装部材20に対しても、一種類のクリップ30で対応することができる。さらに、第1の固定片43及び第2の固定片44の各先端側部分が互いに離れる方向に弾性変形可能であると、外装部材20の外径が、自然状態にある第1の固定片43及び第2の固定片44の間隔よりも大きい場合に、第1の固定片43及び第2の固定片44が外装部材20を締付けつつクリップ30が外装部材20に取付けられる。このため、溶着が完了するまでの間の外装部材20に対するクリップ30の位置ずれを抑制することができる。
また、第1の固定片43及び第2の固定片44が周方向に延出しており、第1の固定片43及び第2の固定片44のうち溶着される部分の周辺が周方向に沿った湾曲状に形成されている。これにより、コルゲートチューブ22のように外装部材20が円環状に形成されていても、第1の固定片43及び第2の固定片44を外装部材20に溶着させる際により大きい面積で当接させることができ、溶着面積を大きくすることができる。
また、第1の固定片43及び第2の固定片44それぞれの先端側には、一方の主面側が凹む態様で窪み45が形成されている。当該窪み45は、ここでは、ほぼ円形状に形成されている。当該窪み45は、溶着の際に作業者に溶着位置を指示するための目印とされる。つまり、作業者は、図3に示すように窪み45の底部分をコルゲートチューブ22に溶着する。これによって、製品ごとに溶着位置がずれることが抑制される。
クリップ30をコルゲートチューブ22に溶着するに当たり、ここでは、超音波溶着を採用している。この際、図3に示すように、窪み45の底部分がコルゲートチューブ22の外面に接した状態で、超音波溶着器80によって溶着している。ここでは、このような超音波溶着器80としてスポット溶着可能なものを用いている。このとき、クリップ保持治具90にクリップ30を保持させると共に、コルゲートチューブ保持治具にコルゲートチューブ22の一部を保持させた状態で、クリップ30をコルゲートチューブ22に溶着するとよい。このようなクリップ保持治具90としては、例えば、車両固定部32が一時的に係止可能に形成されている部分を含むことが考えられる。また、このようなコルゲートチューブ保持治具としては、例えば、環状凹部26に嵌まる部分を含むことが考えられる。
上記のような溶着方法を採用することによって、溶着に係る工程の自動化を図ることが容易となる。より詳細には、クリップをテープ巻によってコルゲートチューブ22に固定する場合、テープを引き出しつつ外装部材に巻付ける作業が複雑であるため、設備が複雑になる恐れがある。同様に、クリップをバンド構造によってコルゲートチューブ22に固定する場合、バンドを外装部材に巻付けつつバンド固定部に固定させる作業が複雑であるため、設備が複雑になる恐れがある。これに対して、クリップ30を超音波溶着によってコルゲートチューブ22に固定する場合、クリップ30及びコルゲートチューブ22を治具で固定する工程と、スポット用超音波溶着器80を溶着したい部分に押し当てる工程とを含んでいればよいので、作業が簡易となる。このため、設備を簡易なものにすることができ、自動化が容易となる。そして、溶着工程を自動化する場合、一度に複数個所の溶着を流れ作業的に行うことが容易となり、工数削減につながる。
クリップ30をコルゲートチューブ22に溶着するに当たり、クリップ30は、溶着相手のコルゲートチューブ22のベース樹脂と同じベース樹脂の材料によって形成されていることが好ましい。すなわち、コルゲートチューブ22が、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などをベース樹脂とする材料によって形成されている場合には、クリップ30はこれらと同じベース樹脂の合成樹脂によって形成されていることが好ましい。これにより、クリップ30とコルゲートチューブ22とをより確実に溶着することが可能となる。なお、この場合、添加剤については、コルゲートチューブ22を構成する合成樹脂と、クリップ30を構成する合成樹脂とで、同じである必要はない。もっとも、クリップ30が、溶着相手であるコルゲートチューブ22のベース樹脂と同じベース樹脂の材料によって形成されていることは必須ではない。
さらには、クリップ30をコルゲートチューブ22に溶着するに当たり、コルゲートチューブ22を電線束12aに取付ける前に溶着してもよいし、コルゲートチューブ22を電線束12aに取付けた後に溶着してもよい。
コルゲートチューブ22を電線束12aに取付ける前にクリップ30をコルゲートチューブ22に溶着する場合であって、コルゲートチューブ22にスリットが設けられる場合は、第1の固定片43及び第2の固定片44がコルゲートチューブ22のスリットを跨がないように溶着されるとよい。これにより、スリットを通じて電線束12aをコルゲートチューブ22の内部に配設することができる。
コルゲートチューブ22を電線12に取付けた後にクリップ30をコルゲートチューブ22に溶着する場合であって、コルゲートチューブ22にスリットが設けられる場合は、第1の固定片43及び第2の固定片44がコルゲートチューブ22のスリットを跨ぐように溶着されてもよいし、跨がないように溶着されていてもよい。このとき第1の固定片43及び第2の固定片44がコルゲートチューブ22のスリットを跨ぐように溶着されていると、クリップ30が取付けられている部分でのスリットの口開きが抑制される。
なお、当該窪み45の部分の他方の主面側が、一部外側(一方主面側とは反対側)に出っ張るように形成されていることも考えられる。そして、出っ張った部分がコルゲートチューブ22の環状凹部26に入り込んだ状態で、出っ張った部分を含みその周辺部分がコルゲートチューブ22に溶着されていることが考えられる。
もっとも、第1の固定片43及び第2の固定片44に窪み45が形成されていることは必須ではなく、窪み45は設けられていなくてもよい。特に、溶着工程が自動化される場合には、窪み45が設けられなくとも溶着位置が製品ごとにずれることを抑制可能である。
このようなワイヤーハーネス10によると、クリップ30が外装部材20に溶着にされて固定されているため、クリップ30を外装部材20に固定するための部品点数が増加することを抑制することができる。また、クリップ30を外装部材20に固定するための構造を簡素化することができる。これにより、軽量化を図ることができる。また、これらによりコストの削減を図ることができる。
また、外装部材20の周方向に沿って延出する固定片42によって、クリップ30を外装部材20に対して所望の位置に固定することができる。
また、第1の固定片43及び第2の固定片44によって外装部材20に対して外装部材20回りのクリップ30の姿勢を安定させることができる。
また、第1の固定片43及び第2の固定片44が離れる方向に弾性変形可能であることによって、径の異なる外装部材20に対しても、一種類のクリップ30で対応することができる。
また、外装部材20の延在方向に沿って延出する支持片48によって、外装部材20に対して溶着部分回りのクリップ30の姿勢を安定させることができる。
また、コルゲートチューブ22に対しても部品点数の増加を抑えつつ、簡易な構成でクリップ30を取付けることができる。
{変形例}
次に、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の変形例について説明する。図4は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10の変形例を示す側面図である。
変形例に係るワイヤーハーネス10Aは、固定片42Aの構成が第1実施形態に係るワイヤーハーネス10とは異なる。具体的には、クリップ30Aにおいて、固定片42Aが、外装部材20の延在方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。
ここでは、第1の固定片43Aが2つ設けられている。そして、2つの第1の固定片43Aは、支持片48の延在方向に沿って離れた位置から延出している。
このように、固定片42Aが、外装部材20の延在方向に沿って間隔をあけて複数設けられることによって、外装部材20に対して外装部材20回りのクリップ30Aの姿勢及び外装部材20の延在方向と直交する軸回りのクリップ30Aの姿勢を安定させることができる。
固定片42Aが、外装部材20の延在方向に沿って間隔をあけて複数設けられている別の態様としては、以下のような態様も考えられる。即ち、第1実施形態に係るクリップ30と同様に、第1の固定片及び第2の固定片が1つずつ設けられ、第1の固定片及び第2の固定片が、外装部材20の延在方向に沿って間隔をあけて設けられていることも考えられる。
なお、第2の固定片は、第1の固定片43Aと同様に、外装部材20の延在方向に沿って間隔をあけて2つ設けられていてもよい。もっとも、第1の固定片43A及び第2の固定片は、同数設けられていなくてもよい。例えば、第1の固定片43Aが2つ設けられる一方で、第2の固定片は1つ又は3つ以上設けられていてもよい。
また、外装部材20の延在方向に沿って第1の固定片43Aと同じ位置に設けられてもよいし、異なる位置に設けられていてもよい。例えば、第1の固定片43Aが2つ設けられる一方で、第2の固定片が1つ設けられている場合、第2の固定片は、外装部材20の延在方向に沿って2つの第1の固定片43Aの間に設けられていることが考えられる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係るワイヤーハーネス110について説明する。図5は、第2実施形態に係るクリップ130を示す斜視図である。なお、図5では、クリップ130のうち車両固定部32が簡略化されて描かれている。図6は、第2実施形態に係るワイヤーハーネス110を製造する様子を示す説明図である。なお、本実施の形態の説明において、これまでに説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係るワイヤーハーネス110において、クリップ130の外装部材固定部140の形状が第1実施形態に係るワイヤーハーネス10におけるクリップ30の外装部材固定部40の形状とは異なる。
具体的には外装部材固定部140には、固定片42が設けられていない。そして、支持片148の一部が溶着されてクリップ130がコルゲートチューブ22に固定されている。より具体的には、ここでは、支持片148の両端に窪み49が形成され、窪み49の底部分がコルゲートチューブ22に溶着されている。
このように支持片148を溶着する場合、支持片148の他方主面のうち幅方向に沿った中間部分が一方主面側に凹むように支持片148が形成されることによって、支持片148の他方主面が湾曲状に形成されることが考えられる。これにより、クリップ30のうち溶着される部分とコルゲートチューブ22との接触面積を増やすことができ、溶着面積を大きくすることができる。
このようなクリップ130としては、従来のテープ止クリップに比べてテープ巻きが施されない分、支持片148の厚み寸法、及び、支持片148の長手寸法(外装部材20の延在方向に沿った寸法)を小さくすることができる。さらに、支持片148の長手方向両端にテープ止用のリブを設ける必要がなくなる。これらにより、当該クリップ130が用いられることで、テープ止クリップが用いられる場合に比べてワイヤーハーネス110の軽量化を図ることができる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
12 電線
12a 電線束
20 外装部材
22 コルゲートチューブ
24 環状凸部
26 環状凹部
30 クリップ
32 車両固定部
34 皿部
36 係止片
40 外装部材固定部
42 固定片
43 第1の固定片
44 第2の固定片
45 窪み
48 支持片
80 超音波溶着器

Claims (7)

  1. 少なくとも1本の電線と、
    前記電線の周囲に取付けられた外装部材と、
    車両に固定される車両固定部と、前記車両固定部に連なり前記外装部材に固定されている外装部材固定部とを含み、前記外装部材固定部の一部が前記外装部材に溶着されて固定されているクリップと、
    を備える、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記外装部材固定部は、前記外装部材の周方向に沿って延出する固定片を含み、前記固定片の少なくとも一部が前記外装部材に溶着されている、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記固定片は、前記外装部材の周方向に沿って相互に反対方向に延出する第1の固定片と第2の固定片とを含み、前記第1の固定片及び前記第2の固定片それぞれの少なくとも一部が前記外装部材に溶着されている、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項3に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1の固定片及び前記第2の固定片は、各先端側部分が互いに離れる方向に弾性変形可能に形成されている、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記固定片が、前記外装部材の延在方向に沿って間隔をあけて複数設けられている、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記外装部材固定部は、前記外装部材の延在方向に沿って延出し、前記外装部材に延在方向に沿って当接している支持片を含む、ワイヤーハーネス。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記外装部材は、環状凸部と環状凹部とが延在方向に沿って交互に連続するコルゲートチューブである、ワイヤーハーネス。
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