JP2017117229A - 電力推定方法および該電力推定方法が適用される電力推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気機器を重複して検出することなく、計算量を低減させながら、電気機器の消費電力を推定すること。【解決手段】 本実施形態の電力推定方法は、分電盤上の消費電力から、各電気機器によって消費される消費電力を推定するための電力推定方法であって、各電気機器について、それぞれ任意に選択された1つの動作モードを組み合わせてなる組み合わせを複数作成し、各組み合わせについて、スコア関数を算出し、分電盤上の消費電力を、算出された複数のスコア関数の各々に代入し、複数のスコア関数のうちの最大値を示すスコア関数となる組み合わせに基づいて、各電気機器によって消費される消費電力を推定することを特徴とする。【選択図】図7

Description

この発明は、電気機器の消費電力を推定するための電力推定方法および該電力推定方法が適用される電力推定装置に関する。
従来、家庭等の分電盤に設置された電流センサを用いて電流波形を測定し、その測定された波形の形状に基づき、家庭等内で動作している電気機器の消費電力を推定するシステムが知られている(特許文献1)。
特開2013−238523号公報
しかしながら、例えば、従来のようにサポートベクターマシン等のパターン認識技術による学習を用いて消費電力の推定を行う場合において、対象となる電気機器の数が増大した場合、消費電力を推定するために必要な学習時間も増大する。すなわち、消費電力を推定するために必要な計算量も増大するという問題がある。
また、このようなパターン認識を用いて個別の電気機器に対して各々消費電力の推定を行い、その推定の結果を集計する従来の方法を用いた場合、類似する電流波形を出力する電気機器を重複して検出するという問題もある。この場合、例えば、分電盤において測定される消費電力よりも、推定の結果によって得られた電気機器の消費電力の総和が大きくなることがある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電気機器を重複して検出することなく、計算量の増大を抑えながら、電気機器の消費電力を推定するための電力推定方法および該電力推定方法が適用される電力推定装置を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、以下のような構成要素を備えている。すなわち、本発明の電力推定方法は、分電盤上の消費電力から、各電気機器によって消費される消費電力を推定するための電力推定方法であって、各電気機器による消費実績に基づいて、各電気機器の各動作モードにおける消費電力の平均値および消費電力の標準偏差、ならびに、各電気機器の全動作モードに対する各動作モードの動作時間の割合を示す滞在率、を事前に算出記録し、各電気機器について、それぞれ任意に選択された1つの動作モードを組み合わせてなる組み合わせを複数作成し、各組み合わせについて、対応する各動作モードにおける、消費電力の平均値、消費電力の標準偏差、および、滞在率に基づき、スコア関数を算出し、分電盤上の消費電力を、算出された複数のスコア関数の各々に代入し、複数のスコア関数のうちの最大値を示すスコア関数となる組み合わせに基づいて、各電気機器によって消費される消費電力を推定することを特徴とする。
すなわちこの発明によれば、電気機器を重複して検出することなく、計算量の増大を抑えながら、電気機器の消費電力を推定するための電力推定方法、および該電力推定方法が適用される電力推定装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態の電力推定方法が適用された電力推定装置を含む電力推定システムの概念を説明するための図である。 第1の実施形態の電力推定装置において用いられる滞在率を説明するための図である。 第1の実施形態の電力推定装置において用いられる動作モード組み合わせデータベースを示す図である。 第1の実施形態の電力推定装置において用いられるスコア関数を示すグラフである。 第1の実施形態の電力推定装置において用いられるスコア関数の別の例を示すグラフである。 第1の実施形態の電力推定システムのより詳細な構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態の電力推定装置によって実行される電力推定処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の電力推定方法が適用された電力推定装置を含む電力推定システムの概念を説明するための図である。 第2の実施形態の電力推定装置において用いられる動作モード組み合わせデータベースを示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
始めに、具体的に図面を参照して説明する前に、第1の実施形態の概要について説明する。
第1の実施形態の電力推定方法が適用された電力推定装置は、家庭やオフィス等において使用される複数の異なる種類の家電機器等の電気機器の各々によって消費される個々の消費電力を推定するために、家庭やオフィス等に設置されている分電盤に設けられた電力センサによって計測される分電盤上の消費電力に基づき、個々の電気機器の動作状態を推定することによって、個々の電気機器の消費電力を推定する。
より詳細には、各電気機器の動作状態を示す動作モードごとの、消費電力の平均値、消費電力の標準偏差、および後述する滞在率等を用いて、各電気機器における動作モードの組み合わせに対応する複数のスコア関数を算出し、算出されたスコア関数を例えばデータベースとして蓄積する。そして、電力センサによって計測された分電盤上の消費電力を各スコア関数に代入することによって、複数のスコア関数のうちの最大値が得られるスコア関数に対応する電気機器の動作モードの組み合わせを判定し、その判定結果に応じて、個々の電気機器の消費電力を推定する。
次に、図1乃至図5を参照して、第1の実施形態の電力推定方法が適用された電力推定装置の概要について説明する。
図1は、第1の実施形態の電力推定装置10を含む電力推定システム1の概念を説明するための図である。
電力推定システム1は、電力推定装置10に加えて、電力センサ9を備える分電盤8と、表示部14とを備える。
電力推定装置10は、分電盤8上の消費電力から、各電気機器によって消費される消費電力を推定するためのシステムである。例えば、家庭やオフィス等において利用される電気機器A,B等の複数の電気機器のそれぞれの消費電力の推定を行うためのシステムである。以下、複数の電気機器として電気機器A,Bの2つの電気機器を想定して説明する。また、以下、電気機器Aと電気機器Bを特に区別する必要がない場合は、電気機器Aおよび電気機器Bを、それぞれ、単に電気機器と称する場合がある。
電気機器A,Bは、分電盤8と接続されており、分電盤8の配下で動作する。
分電盤8は、電気機器A,Bが利用される家庭やオフィス等に設置されており、コンセント等を介して電気機器A,Bと接続されており、電気機器A,Bによって使用される電力を供給する。
電力センサ9は、例えば分電盤8内に設置されており、分電盤8上の消費電力wを計測する。
電力推定装置10は、電力センサ9によって計測された分電盤8上の消費電力wに基づき、後述する図6における蓄積部19に蓄積された電気機器データベース12を用いて、電気機器Aの消費電力(以下、「消費電力Aw」と称す。)および電気機器Bの消費電力(以下、「消費電力Bw」と称す。)を推定するための電力推定処理を行う。なお、電力推定装置10による電力推定処理の詳細については、図6および図7等を参照して後述する。
電気機器データベース12は、電気機器A,Bの各々の各動作モードにおける消費電力の平均値等の情報を有する。また、電気機器データベース12は、電力推定装置10によって電力推定処理が行われるよりも前に予め生成される。
動作モードは、電気機器の利用状態等の動作状態を示しており、例えば、電気機器の電源がオフ状態であるOFFモード、電気機器の電源がオン状態であるONモード等を含む。
具体的には、電気機器データベース12は、図示するように、電気機器A,Bの種類等を識別するための内容を示す電気機器項目12a、電気機器A,Bの動作モードを示す状態項目12b、電気機器A,Bの消費電力の平均値Eおよびその消費電力の平均値Eに関する標準偏差Sを示す平均・標準偏差項目12c、および電気機器A,Bの各々の全動作モードに対する各動作モードの動作時間の割合を示す滞在率Pを示す滞在率項目12dを含む。なお、滞在率Pの詳細については、図2を参照して後述する。
より詳細には、電気機器Aは、動作モードとして、例えば、図示するように、電源がオフ状態であることを示す動作モード「0:off」、および、電源がオン状態であることを示す動作モード「1:on」の2つの動作モードを有する。そして、動作モード「0:off」では、消費電力の平均値Eが0ワットであり、標準偏差Sが0ワットであることを示している。一方、動作モード「1:on」では、消費電力の平均値Eが100ワットであり、標準偏差Sが10ワットであることを示している。
また、電気機器Aの全動作モードの総動作時間を100とした場合における各動作モードの動作時間の割合(%)を示す滞在率Pに関しては、30%が動作モード「0:off」で動作しており、残りの70%が動作モード「1:on」で動作していることを示している。
次に、電気機器Bは、動作モードとして、例えば、図示するように、電源がオフ状態であることを示す動作モード「0:off」、例えば低消費電力で動作している状態であることを示す動作モード「1:half」、および、高消費電力で動作している状態であることを示す動作モード「2:full」の3つの動作モードを有する。
なお、電気機器Aの動作モード「0:off」と電気機器Bの動作モード「0:off」とを区別するために、電気機器Aの動作モード「0:off」を例えば「0:off(A)」とし、電気機器Bの動作モード「0:off」を例えば「0:off(B)」としてもよい。
そして、動作モード「0:off」では、消費電力の平均値Eが0ワットであり、標準偏差Sが0であることを示している。一方、動作モード「1:half」では、消費電力の平均値Eが80ワットであり、標準偏差Sが10ワットであることを示している。また、動作モード「2:full」では、消費電力の平均値Eが160ワットであり、標準偏差Sが20ワットであることを示している。
また、電気機器Bの全動作モードの総動作時間を100とした場合における各動作モードの動作時間の割合(%)を示す滞在率Pに関しては、60%が動作モード「0:off」で動作しており、30%が動作モード「1:half」で動作しており、残りの10%が動作モード「2:full」で動作していることを示している。
表示部14は、電力推定装置10によって推定された消費電力Awおよび消費電力Bwを、例えばユーザ等に提示するために、例えば分電盤8に備えられた画面に表示させるための処理を行う。また、分電盤8に備えられた画面の代わりに、例えば、無線通信を用いてユーザの携帯端末の画面等に表示させてもよい。
次に、図2を参照して、滞在率Pについて詳細に説明する。
各電気機器の滞在率Pは、上述したように、各電気機器の全動作モードに対する各動作モードの動作時間の割合である。各動作モードの動作時間は、例えば、各電気機器の各動作モードに対応する各状態が継続している時間である。
例えば、滞在率Pは、例えば所定の1日において、所定の動作モードで動作している動作時間の平均値がt時間である場合、その所定の動作モードにおける滞在率Pは、t/24*100(%)である。
図2は、電気機器A,Bの各々の、所定の一日における、各動作モードおよび消費電力の変化を示している。また、図2の横軸は、所定の一日における時刻(hr)を示しており、図2の縦軸は、各電気機器の消費電力(W)を示している。
電気機器Aは、グラフ70aに示すように、約7時から24時の間、動作モード「1:on」である。そして、それ以外の時間、すなわち0時から約7時は、動作モード「0:off」である。
そして、動作モード「1:on」における滞在率Pは、70%であり、動作モード「0:off」における滞在率Pは、残りの30%である。
また、グラフ70aに示すように、動作モード「1:on」における、電気機器Aの消費電力の平均値Eは、例えば、w2で示す値、100ワットである。
一方、電気機器Bは、グラフ70b−1,70b−3に示すように、8時から12時の間および約15時から約18時の間、動作モード「1:half」である。また、グラフ70b−2に示すように、12時から約15時の間、動作モード「2:full」である。そして、それ以外の時間、すなわち、0時から8時の間および約18時から24時の間は、動作モード「0:off」である。
そして、動作モード「1:half」における滞在率Pは、30%であり、動作モード「2:full」における滞在率Pは、10%であり、動作モード「0:off」における滞在率Pは、残りの60%である。
また、グラフ70b−1,70b−3に示すように、動作モード「1:half」における、電気機器Bの消費電力の平均値Eは、例えば、w1で示す値、80ワットである。また、グラフ70b−2に示すように、動作モード「2:full」における、電気機器Bの消費電力の平均値Eは、例えば、w3で示す値、160ワットである。
次に、図3を参照して、第1の実施形態の電力推定装置において用いられる動作モード組み合わせデータベース20について説明する。
後述する図6における蓄積部19に蓄積された動作モード組み合わせデータベース20は、電気機器データベース12における各電気機器の各動作モードの組み合わせを示しており、電気機器データベース12に基づき生成される。また、動作モード組み合わせデータベース20は、電力推定処理においてスコア関数を算出するために用いられる。なお、スコア関数に関しては図4を参照して後述する。
動作モード組み合わせデータベース20は、具体的には、図3に示すように、電気機器Aの動作モード「0:off」に関する項目21a、電気機器Aの動作モード「1:on」に関する項目21b、電気機器Bの動作モード「0:off」に関する項目22a、電気機器Bの動作モード「1:half」に関する項目22b、および電気機器Bの動作モード「02:full」に関する項目22cを有する。
また、動作モード組み合わせデータベース20は、電気機器Aの各動作モードと電気機器Bの各動作モードとの各組み合わせに対応する複数の動作モード(以下、「組み合わせ動作モード」と称す。)に関する要素を有する。そして、この複数の組み合わせ動作モードは、それぞれ、動作モード組み合わせデータベース20の各要素、すなわち要素23a,23b,23c,23d,23e,23fに対応する。
要素23a,23b,23c,23d,23e,23fには、対応する組み合わせ動作モードにおける「滞在率P,消費電力の平均値E±標準偏差S」が示されている。なお、各組み合わせ動作モードにおける滞在率P、消費電力の平均値E、および標準偏差Sの算出方法については、図4を参照して後述する。
電気機器Aの動作モード「0:off」と電気機器Bの動作モード「0:off」とを組み合わせた場合における組み合わせ動作モード(以下、「組み合わせ動作モード(23a)」と称す。)は、図3に示すように、要素23aに対応する。そして、要素23aに示す「18%,0±10」は、組み合わせ動作モード(23a)の滞在率Pが18%であり、消費電力の平均値Eが0ワットであり、標準偏差Sが10ワットであるということを示している。
同様に、例えば、電気機器Aの動作モード「1:on」と電気機器Bの動作モード「1:half」とを組み合わせた場合における組み合わせ動作モード(以下、「組み合わせ動作モード(23e)」と称す。)は、要素23eに対応する。そして、要素23eに示す「21%,180±20」は、組み合わせ動作モード(23e)の滞在率Pが21%であり、消費電力の平均値Eが180ワットであり、標準偏差Sが20ワットであるということを示している。
次に、図4を参照して、スコア関数について説明する。
スコア関数は、電力センサ9によって計測された分電盤8上の消費電力wに基づき、動作モードの組み合わせを判定するために用いるスコアを算出するための関数であり、動作モード組み合わせデータベース20に基づき算出される。スコア関数は、例えば、数式(1)に示すようなガウシアン関数Fである。
ここで、wは、電力センサ9によって計測された分電盤8上の消費電力wを示している。M,M,…Mは、それぞれ、各電気機器の動作モードを示している。
また、数式(1)のPは、数式(2)に示すように、各電気機器(n=1,2,3,…)のM番目の動作モードの滞在率Pn,Mnの積によって得られる滞在率Pを示している。なお、図1および図3で示した滞在率Pは、数式(1)のPを百分率で示したものである。以下、滞在率Pと記載した場合は、百分率で示した滞在率を意味する。
なお、数式(3)に示すように、どの電気機器においても、各動作モードの滞在率Pn,Mnの和は1であり、百分率では100%に相当する。
例えば、電気機器Aの動作モード「1:on」の滞在率P=70%と電気機器Bの動作モード「2:full」の滞在率P=10%との積は、滞在率P=7%である。
また、数式(1)において、λは、ガウシアン関数Fのピークを分離するために調整可能なチューニングパラメータである。図4では、λ=1とした場合を示している。
また、Eは、各電気機器(n=1,2,3,…)のM番目の動作モードの消費電力の平均値En,Mnの総和、すなわち
、を示している。また、Sは、各電気機器(n=1,2,3,…)のM番目の動作モードの標準偏差Sn,Mnの総和、すなわち
、を示している。
また、標準偏差Sは、数式(4a),(4b),(4c)の何れか1つを用いて、算出してもよい。つまり、ガウシアン関数Fに用いられる標準偏差Sとして、対応する各動作モードにおける、消費電力の標準偏差Sn,Mnの和、消費電力の標準偏差Sn,Mnの自乗和の平方根、滞在率Pn,Mnと標準偏差Sn,Mnの積和、および、滞在率Pn,Mnと標準偏差Sn,Mnの自乗積和の平方根、のうちの何れか1つを含む標準偏差を用いてもよい。
数式(4a)は、例えば、電気機器の動作またはその動作モードが互いに無相関である場合に用いられる。数式(4a)を用いる場合は、例えば、冷蔵庫やトイレの便座ヒーターのように人の活動と関係なく動作するような電気機器を対象とする場合が想定され得る。
数式(4b)は、
に対して、各動作モードの滞在率Pに応じて重み付けを行う場合に用いられる。
数式(4c)は、数式(4a)に対して、さらに、各動作モードの滞在率Pに応じて重み付けを行う場合に用いられる。換言すると、数式(4c)は、各電気機器の動作が互いに無相関とみなされた場合であって、かつ、滞在率Pに応じて重み付けをする場合に用いられる。
また、数式(4b)および数式(4c)のように、滞在率Pに応じて重み付けを行う場合は、例えば、使用頻度が高くない電気機器または稼働率が低い電気機器が含まれる場合が想定され得る。
また、数式(4b)および数式(4c)の分母に示すmaxPn,Mnは、各電気機器の動作モードMの滞在率Pn,Mnのうちの最大の滞在率の値を示している。
なお、滞在率Pの測定が困難な場合には、簡便法として、滞在率P=1としてもよい。
また、例えば、全ての電気機器がオフ状態である場合、標準偏差Sが0になり、ガウシアン関数Fが発散する。そのため、例えば、各電気機器において、消費電力の平均値が最小となる動作モードに対応する標準偏差Sの中で、最も小さな値をとるものを、オフ状態における標準偏差Sとする。図3の要素23aは、このようにしてS=10としてある。
なお、以下、第1の実施形態において、標準偏差Sが、
によって算出される場合について説明する。
図4は、上述したような数式(1)を用いて算出された、動作モード組み合わせデータベース20の要素23a,23b,23c,23d,23e,23fに示される各組み合わせ動作モードに対応するスコア関数を示すスコア関数グラフ30a,30b,30c,30d,30e,30fを示している。
図4の横軸は、分電盤8上の消費電力w(ワット(W))を示しており、図4の縦軸は、各スコア関数の分電盤8上の消費電力wに対するスコアを示している。
具体的には、スコア関数グラフ30a,30b,30c,30d,30e,30fは、それぞれ、要素23a,23b,23c,23d,23e,23fに示す滞在率P、消費電力の平均値E、および標準偏差Sを用いて算出された、分電盤8上の消費電力wに対するスコアを示している。
例えば、スコア関数グラフ30aは、電気機器Aが動作モード「0:off」であり、かつ、電気機器Bが動作モード「0:off」である場合におけるスコア関数に対応する。
そして、図4において、スコア関数グラフ30a,30b,30c,30d,30e,30fのうちの何れか1つが、分電盤8上の消費電力wに対して、最大のスコアを得ることが分かる。
例えば、電力センサ9によって計測された分電盤8上の消費電力wが270ワットである場合について説明する。この場合、スコア関数グラフ30a,30b,30c,30d,30e,30fのうちのスコア関数グラフ30fに対応するスコア関数が、図4のfP1で示される最大のスコアを得ることが分かる。つまり、電気機器Aが動作モード「1:on」で動作しており、かつ、電気機器Bが動作モード「2:full」で動作していることが分かる。
一方、スコア関数グラフ30fは、電気機器Aが動作モード「1:on」であり、かつ、電気機器Bが動作モード「2:full」である場合におけるスコア関数に対応する。そして、この場合における各電気機器の消費電力の平均値Eは、電気機器データベース12に示すように、電気機器Aの消費電力の平均値Eが100ワットであり、電気機器Bの消費電力の平均値Eが160ワットである。つまり、電気機器Aの消費電力の平均値Eと電気機器Bの消費電力の平均値Eの合計は260ワットである。
そのため、分電盤8上の消費電力wと判定された組み合せ動作モードにおける消費電力の平均値Eとの差分として10ワットが生じる。この10ワットの差分は、例えば、各電気機器の対応する動作モードにおける標準偏差Sに基づき、各電気機器に対して按分する。
例えば、電気機器データベース12に示すように、電気機器Aの動作モード「1:on」における標準偏差Sは10ワットであり、電気機器Bの動作モード「2:full」における標準偏差Sは20ワットである。そのため、電気機器Aに関して、10ワットの約3分の1である3ワットを加算し、電気機器Bに関して、10ワットの約3分の2である7ワットを加算する。
そして、最終的に、消費電力Awが103ワット(100ワット+3ワット)であり、消費電力Bwが167ワット(160ワット+7ワット)であると推定され得る。
なお、図4は、λ=1とした場合を示しており、スコア関数グラフ30の重なりを低減させるためにλを調整することによって、動作モードの組み合わせの判定をすることもできる。
次に、図5を参照して、λの値を変更した場合におけるスコア関数について説明する。
図5は、λ=10の場合における各スコア関数のグラフを示している。また、スコア関数グラフ30a,30b,30c,30d,30e,30fは、それぞれ、スコア関数グラフ60a,60b,60c,60d,60e,60fに対応する。
そして、λの値を1よりも大きくすることによって、各スコア関数グラフがシャープになり、分解能が高くなるため、各スコア関数グラフにおける重なりが低減され、各スコア関数グラフのピークを明確に分離することができる。これにより、例えば分電盤8上の消費電力が160ワット強であったばあい、図5では60cと判定できるものが、図4のように30eと誤判定される可能性を低減させることができる。
次に、図6を参照して、図1を参照して説明した電力推定システム1をより詳細に説明する。図6は、電力推定システム1の構成例を示すブロック図である。なお、図1を参照して説明した構成および内容については、説明を省略する。
電力推定装置10は、取得部15、算出部16、および推定部17を備える。
取得部15は、電力センサ9によって計測された分電盤8上の消費電力wを、分電盤8から取得する。そして、算出部16に送る。
算出部16は、各電気機器による消費実績に基づいて、各電気機器の各動作モードにおける消費電力の平均値Eおよび消費電力の標準偏差S、ならびに、滞在率P、を事前に算出記録し、各電気機器について、それぞれ任意に選択された1つの動作モードを組み合わせてなる組み合わせを複数作成し、各組み合わせについて、対応する各動作モードにおける、消費電力の平均値E、消費電力の標準偏差S、および、滞在率Pに基づき、スコア関数を算出する。
以下、スコア関数が、蓄積部19に予め蓄積されている場合について説明する。
推定部17は、判定部17aを備え、蓄積部19から取得されたスコア関数に関する情報d1および算出部16から送られた分電盤8上の消費電力wに関する情報bに基づき、消費電力Aw,Bwを推定する。
判定部17aは、消費電力Aw,Bwを推定するために必要な、動作モードの組み合わせの判定を行う。分電盤8上の消費電力wが代入された各スコア関数のスコアを比較し、スコアが最大であるスコア関数に対応する動作モードの組み合わせを判定する。
そして、推定部17は、分電盤8上の消費電力wと、判定された動作モードの消費電力との間に差がある場合は、その差の電力を按分することにより、消費電力Aw,Bwを推定する。
そして、推定部17は、推定された消費電力Aw,Bwを、上述した画面等に表示させるために、推定された消費電力Aw,Bwを含む推定結果cを表示部19に送る。
また、推定部17は、推定結果を、情報d2として蓄積部19に送ってもよい。このように、推定結果を蓄積部19に蓄積させることによって、例えば、推定部17によって推定結果が得られた後、所定時間経過後、蓄積部19に蓄積されている推定結果を表示部14に表示させることもできる。
蓄積部19は、上述したような、スコア関数に関する情報、および、推定部17によって推定された消費電力Aw,Bwに関する情報、を蓄積する。
なお、蓄積部19は、図6に示すように電力推定装置10の外部に設けられていてもよいし、電力推定装置10の内部に設けられていてもよい。また、例えば、電力推定システム1とインターネット等を介して接続されているクラウドストレージのような外部の記録装置として、電力推定システム1の外部に設けられていてもよい。
表示部14は、推定部17から送られた推定結果cに基づき、推定された消費電力Aw,Bwを、推定結果として、上述した画面等に表示させるための処理を行う。例えば、各電気機器と対応する各消費電力を関連付けて画面に表示させる。
なお、電力推定装置10は、ソフトウェアとして実現してもよいし、ハードウェアとして実現してもよい。
また、請求項において、分電盤8上の消費電力を、算出された複数のスコア関数の各々に代入し、複数のスコア関数のうちの最大値を示すスコア関数となる前記組み合わせに基づいて、各電気機器によって消費される消費電力を推定する推定手段は、例えば、推定部17に対応する。
次に、図7のフローチャートを参照して、第1の実施形態の電力推定装置10によって実行される電力推定処理手順の一例について説明する。
まず、例えば算出部16によって、電力センサ9等によって計測された各電気機器による消費実績に基づいて、各電気機器の各動作モードにおける、消費電力の平均値E、消費電力の標準偏差S、および滞在率Pが事前に算出され、電気機器データベース12が生成され、生成された電気機器データベース12が蓄積部19に記録される(ステップS50)。
次に、例えば算出部16によって、ステップS50において生成された電気機器データベース12に基づき、各電気機器について、それぞれ任意に選択された1つの動作モードを組み合わせてなる組み合わせが複数生成され、生成された各組み合わせについて、スコア関数が算出される(ステップS52)。
次に、取得部15によって、電力センサ9によって計測された分電盤8上の消費電力wが、分電盤8から送られる(ステップS54)。
そして、推定部17によって、ステップS54において送られた分電盤8上の消費電力wが、ステップS52において算出された各スコア関数に代入され、各スコア関数のスコアが算出される(ステップS56)。
次に、判定部17aによって、ステップS56において算出された複数のスコア関数のうちの最大のスコアを示すスコア関数となる動作モードの組み合わせが判定される(ステップS58)。
そして、ステップS58で判定された動作モードの組み合わせに基づき、各電気機器の消費電力、例えば消費電力Aw,Bw、が推定される(ステップS60)。
そして、表示部14によって、推定された各電気機器の消費電力が画面等に表示される(ステップS62)。
以上のような第1の実施形態によって、次のような効果を得ることができる。
各電気機器の消費電力を推定する際、電気機器を重複して検出することなく、計算量の増大を抑えながら、各電気機器の消費電力を推定することが可能となる。
より詳細には、従来のようなサポートベクターマシン等のパターン認識技術による学習を用いることなく、スコア関数を用いることによって、各電気機器の消費電力を、計算量の増大を抑えながら、より短時間で、推定することが可能となる。そして、類似する電流波形に対応する電気機器が重複して検出されることを抑制することも可能となる。
さらにまた、電気機器を重複して検出しないため、推定される消費電力の誤差を減少させ、推定される消費電力および各電気機器の動作状態を、高精度に推定することも可能となる。
そして、推定結果を画面等に表示することによって、例えば電気機器を利用するユーザは、各電気機器の消費電力を知ることが可能となる。そのため、例えば、ユーザは、総消費電力を低減するために、知り得た各消費電力に関する情報を利用することも可能となる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
なお、第1の実施形態における構成および動作等と同様の内容については、例えば同一符号を付すことによって、説明を省略する。
第2の実施形態では、消費電力の平均値Eの代わりに、各電気機器の各動作モードにおける電流波形の平均波形Iを用いて、各電気機器の消費電力を推定する。なお、電流波形の平均波形Iは、ベクトルである。
図8は、第2の実施形態の電力推定方法が適用された電力推定装置10を含む電力推定システム1の概念を説明するための図である。
分電盤8は、電力センサ9の代わりに電流電圧センサ7を備える。電流電圧センサ7は、分電盤8上の電流波形と電圧波形とを計測する。
電気機器データベース80は、電気機器データベース12の電気機器項目12a、状態項目12b、および滞在率項目12d、にそれぞれ対応する、電気機器項目80a、状態項目80b、および滞在率項目80eを含む。さらに、電気機器A,Bの電流波形の平均波形Iを示す平均電流波形項目80c、および、標準偏差Sを示す標準偏差項目80d、を含む。
平均電流波形項目80cについて、例えば、電気機器Aの動作モード「0:off」における電流波形の平均波形Iは、IA,0(=0)、すなわち0ベクトル、である。なお、電流波形の平均波形Iの2つの添え字は、それぞれ、電気機器項目80aに関する文字と状態項目80bに関する文字である。また、例えば、電気機器Bの動作モード「1:half」における電流波形の平均波形Iは、IB,1である。
また、標準偏差項目80dに示す値は、平均・標準偏差項目12cにおける標準偏差Sの値に相当する。
そして、例えば算出部16によって、電気機器データベース80に示される各電気機器の各動作モードにおける電流波形の平均波形Iを用いて、図9に示すような動作モード組み合わせデータベース90が事前に生成され、蓄積部19に記録される。動作モード組み合わせデータベース90の詳細については後述する。
そして、例えば算出部16によって、動作モード組み合わせデータベース20の代わりに、生成された動作モード組み合わせデータベース90を用いて、複数のスコア関数が算出される。
ここで、第2の実施形態におけるスコア関数の一例について説明する。
スコア関数として、例えば、数式(5)に示すようなガウシアン関数Fを用いる。
数式(5)のJは、電流電圧センサ7によって計測された分電盤8上の電流波形、すなわち実測値である電流波形、を示している。Vは、電流電圧センサ7によって計測された分電盤8上の電圧波形を示している。ここで、JおよびVは、ベクトルである。
また、組合せ電流波形Iは、
のように算出される。ここで、In、Mnは、n番目の電気機器の動作モードMにおける電流波形の平均波形を示している。
なお、数式(5)のSは、数式(1)と同様の標準偏差Sを示している。そして、Sは、第1の実施形態と同様に、
のように算出される。また、数式(4a),(4b),(4c)を用いて算出されてもよい。
同様に、数式(5)のPは、数式(1)と同様の滞在率Pを示している。そして、Pは、第1の実施形態と同様に、
のように算出される。
また、数式(5)に示すように、V・(J―I)が、数式(1)におけるw−Eに相当する。
そして、推定部17は、分電盤8上の消費電力wの代わり、電流電圧センサ7によって計測された分電盤8上の電流波形Jを、組合せ電流波形Iを用いて、算出された複数のスコア関数の各々に代入し、代入された複数のスコア関数のうちの最大値を示すスコア関数となる動作モードの組み合わせに基づいて、各電気機器によって消費される消費電力を推定する。
次に、動作モード組み合わせデータベース90の詳細について説明する。
動作モード組み合わせデータベース90は、図3に示す動作モード組み合わせデータベース20における項目21a,21b,22a,22b,22cにそれぞれ対応する項目91a,91b,92a,92b,92cを有する。
要素93a,93b,93c,93d,93e,93fは、対応する組み合わせ動作モードにおける「滞在率P,組合せ電流波形I,標準偏差S」を示す。
例えば、電気機器Aの動作モード「1:on」と電気機器Bの動作モード「1:half」とを組み合わせた場合における組み合わせ動作モード(以下、「組み合わせ動作モード(93e)」と称す。)は、要素93eに対応する。そして、要素93eに示す「21%,IA,1+IB,1,20」は、組み合わせ動作モード(93e)の滞在率Pが21%であり、組合せ電流波形IがIA,1+IB,1であり、標準偏差Sが20ワットであることを示している。
ここで、IA,1+IB,1は、電流波形の平均波形IA,1と電流波形の平均波形IB,1との合計を意味する。また、IA,1+IB,1は、ベクトルIA,1とベクトルIB,1とを合成したベクトルを意味する。
以上のような第2の実施形態によって、第1の実施形態における効果に加えて、次のような効果を得ることができる。
すなわち、第2の実施形態では、消費電力の平均値Eの代わりに電流波形の平均波形Iを用いることによって、消費電力の推定のためにより多くの情報を利用できるため、第1の実施形態よりも計算量は増えるものの、より高精度に消費電力の推定を行うことが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電力推定システム、7…電流電圧センサ、8…分電盤、9…電力センサ、10…電力推定装置、12…電気機器データベース、12a…電気機器項目、12b…状態項目、12c…平均・標準偏差項目、12d…滞在率項目、14…表示部、15…取得部、16…算出部、17…推定部、17a…判定部、19…蓄積部、20…動作モード組み合わせデータベース、21a,91a…電気機器Aの動作モード「0:off」に関する項目、21b,91b…電気機器Aの動作モード「1:on」に関する項目、22a,92a…電気機器Bの動作モード「0:off」に関する項目、22b,92b…電気機器Bの動作モード「1:half」に関する項目、22c,92c…電気機器Bの動作モード「02:full」に関する項目、23a,23b,23c,23d,23e,23f,93a,93b,93c,93d,93e,93f…要素、30a,30b,30c,30d,30e,30f…スコア関数グラフ、60a,60b,60c,60d,60e,60f…スコア関数グラフ、70a,70b−1,70b−2,70b−3…(滞在率Pに関する)グラフ、80…電気機器データベース、80a…電気機器項目、80b…状態項目、80c…平均電流波形項目、80d…標準偏差項目、80e…滞在率項目、90…動作モード組み合わせデータベース、A,B…電気機器、Aw…消費電力、Bw…消費電力、E…消費電力の平均値、F…ガウシアン関数、I…電流波形の平均波形(平均電流波形)、J…電流波形(実測値)、V…電圧波形、S…標準偏差、P…滞在率、w…消費電力、b…情報、c…推定結果、w1,w3…電気機器Bの消費電力の平均値、w2…電気機器Aの消費電力の平均値。

Claims (6)

  1. 分電盤上の消費電力から、各電気機器によって消費される消費電力を推定するための電力推定方法であって、
    前記各電気機器による消費実績に基づいて、前記各電気機器の各動作モードにおける消費電力の平均値および前記消費電力の標準偏差、ならびに、前記各電気機器の全動作モードに対する各動作モードの動作時間の割合を示す滞在率、を事前に算出記録し、
    前記各電気機器について、それぞれ任意に選択された1つの動作モードを組み合わせてなる組み合わせを複数作成し、前記各組み合わせについて、対応する各動作モードにおける、前記消費電力の平均値、前記消費電力の標準偏差、および、前記滞在率に基づき、スコア関数を算出し、
    前記分電盤上の消費電力を、前記算出された複数のスコア関数の各々に代入し、前記複数のスコア関数のうちの最大値を示すスコア関数となる前記組み合わせに基づいて、前記各電気機器によって消費される消費電力を推定する、
    電力推定方法。
  2. 前記消費電力の平均値、前記消費電力の標準偏差、および、前記滞在率を算出することは、さらに、前記各電気機器による消費実績に基づいて、前記各電気機器の各動作モードにおける電流波形の平均波形を事前に算出記録し、
    前記スコア関数を算出することは、前記各電気機器の消費電力の平均値の代わりに、前記各電気機器の電流波形の平均波形を用いて、前記複数のスコア関数を算出し、
    分電盤上の消費電力の内訳を推定することは、前記分電盤上の消費電力の代わり、分電盤上の電流波形を、前記各電気機器の電流波形の平均波形を用いて算出された前記複数のスコア関数の各々に代入することによって、前記各電気機器によって消費される消費電力を推定する、請求項1記載の電力推定方法。
  3. 前記複数のスコア関数の各々は、ガウシアン関数である請求項1または2に記載の電力推定方法。
  4. 前記ガウシアン関数に用いられる標準偏差は、前記対応する各動作モードにおける、前記消費電力の標準偏差の和、前記消費電力の標準偏差の自乗和の平方根、前記滞在率と標準偏差の積和、および、前記滞在率と標準偏差の自乗積和の平方根、のうちの1つを含む請求項3記載の電力推定方法。
  5. 分電盤上の消費電力から各電気機器によって消費される消費電力を推定するための電力推定装置であって、
    前記各電気機器による消費実績に基づいて、前記各電気機器の各動作モードにおける消費電力の平均値および前記消費電力の標準偏差、ならびに、前記各電気機器の全動作モードに対する各動作モードの動作時間の割合を示す滞在率、を事前に算出記録し、前記各電気機器について、それぞれ任意に選択された1つの動作モードを組み合わせてなる組み合わせを複数作成し、前記各組み合わせについて、対応する各動作モードにおける、前記消費電力の平均値、前記消費電力の標準偏差、および、前記滞在率に基づき、スコア関数を算出する算出手段と、
    前記分電盤上の消費電力を、前記算出された複数のスコア関数の各々に代入し、前記複数のスコア関数のうちの最大値を示すスコア関数となる前記組み合わせに基づいて、前記各電気機器によって消費される消費電力を推定する推定手段と、
    を備える電力推定装置。
  6. 前記算出手段は、さらに、前記各電気機器による消費実績に基づいて、前記各電気機器の各動作モードにおける電流波形の平均波形を事前に算出記録し、前記各電気機器の消費電力の平均値の代わりに、前記各電気機器の電流波形の平均波形を用いて、前記複数のスコア関数を算出し、
    前記推定手段は、前記分電盤上の消費電力の代わり、前記分電盤上の電流波形を、前記電流波形の平均波形を用いて算出された前記複数のスコア関数の各々に代入することによって、前記各電気機器によって消費される消費電力を推定する、請求項5記載の電力推定装置。
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