JP2017116205A - 収納庫 - Google Patents
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Abstract
Description
開口部を有する箱状収納部と、前記開口部を開閉自在に閉成する扉と、前記箱状収納部の両内壁面に設けられて対向する一対のガイドレールと、前記扉の両側端に突出して設けられ、前記夫々のガイドレールに移動可能に係合するガイドピンとを備え、前記扉は前記ガイドピンにより前記ガイドレールを案内されて、前記開口部の完全開放位置と該開口部の完全閉成位置との間を移動する収納庫において、
前記扉を全開位置まで移動させた際に、前記ガイドピンが前記ガイドレールの終端部と衝突する手前で該扉を停止させる位置規制手段が設けられていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、扉を全開位置に開放させる際に、ガイドピンがガイドレールの終端部に当接する手前で、位置規制手段により該扉が全開位置に停止するよう構成した。これにより、扉を全開位置に開放させた際にガイドピンに負荷が掛からないので、該ガイドピンが破損するのを防止し得る。
請求項2に係る発明によれば、ガイド部材に設けた当接部に扉の端縁が当接することで該扉が全開位置に停止するので、扉を全開位置に開放させる度にガイドピンに負荷が掛かるのを防止することができ、該ガイドピンが破損するのを防止し得る。
請求項3に係る発明によれば、扉に設けた当接部が、収納部の前側に配設されたパネル部材に当接することで該扉が全開位置に停止するので、扉を全開位置に開放させる度にガイドピンに負荷が掛かるのを防止することができ、該ガイドピンが破損するのを防止し得る。
請求項4に係る発明によれば、収納部の両内壁面に設けた当接部に扉の端縁が当接することで該扉が全開位置に停止するので、扉を全開位置に開放させる度にガイドピンに負荷が掛かるのを防止することができ、該ガイドピンが破損するのを防止し得る。
請求項5に係る発明によれば、ガイドレールが設けられたガイド部材の上面で生じた結露水が、突条部により収納部の外部へ流出しないので、収納部の外面が結露水により濡れたり、該収納部の外面において該結露水により雑菌が発生するのを防止し得る。
請求項6に係る発明によれば、パネル部材の後側に設けられた庇部により、パネル部材を収納庫本体に対して適切に位置決めして取付けることができる。また、左右のガイド部材の配設間隔が庇部により適切に維持されるので、扉のスムーズな開閉動作が阻害されるのを防止し得る。
請求項7に係る発明によれば、フロントパネルの後面で生じた結露水を庇部の凹溝で受け止めるので、該結露水が扉に流下して付着するのを防止し得る。
請求項8に係る発明によれば、左右のガイド部材間に架設した間隔保持部材により両ガイド部材の配設間隔が適切に維持されて、扉のスムーズな開閉動作が阻害されるのを防止し得る。
先ず、収納庫としての貯氷庫(箱状収納部)13が装備される製氷機10について概略説明する。実施例の製氷機10は、図2〜図4に示すように、矩形箱状に構成された本体11の内部が上下に区画されて、下部空間が機械室12とされると共に上部空間に貯氷庫13が画成されている。本体11は、左、右のサイドパネル14,14、リアパネル15、ベースパネル16、トップパネル17およびフロントパネル(パネル部材)18により外面が構成されている。前記機械室12内には、冷凍機構を構成する圧縮機、凝縮器およびエバポレータや電装箱等(何れも図示せず)が配設されている。また、前記貯氷庫13内には、その後部上方に、氷を生成する製氷機構19が設置されており、該製氷機構19で生成された氷が貯氷庫13内に放出されて一時的に貯留される。前記製氷機構19は、氷を生成する製氷部を備えると共に、前記冷凍機構を構成する蒸発管(図示せず)が該製氷部に配設されている。これにより、冷凍機構を運転することで、製氷運転時には製氷部が冷却されて氷が生成可能となり、除氷運転時には該製氷部が加熱されて氷の放出が可能となる。また、前記貯氷庫13には、図2〜図5に示すように、該貯氷庫13の前記開口部13aを開閉する扉26が設けられている。この扉26は、後述するように、貯氷庫13に設けられたガイドレール33,34により、開口部13aを完全に閉成した全閉位置と該開口部13aを完全に開放した全開位置との間を移動可能に配設されている。
前記貯氷庫13は、図2および図3に示すように、前記各パネル14〜18の内側に配設された断熱箱体であって、左断熱壁(内壁面)21、右断熱壁(内壁面)22、底部断熱壁23、後部断熱壁24および前記トップパネル17により画成されている。そして貯氷庫13は、前部に形成された前記開口部13aを介して氷の取出しが可能となっている。前記左断熱壁21、右断熱壁22、底部断熱壁23、後部断熱壁24は、夫々が対向する前記左サイドパネル14、右サイドパネル14、ベースパネル16、リアパネル15との間に断熱材が配設されており、断熱性が高められている。そして、前記左断熱壁21および右断熱壁22に、前記扉26を移動可能に支持する左右一対のガイドレール33,34が設けられている。
図1〜図3に示すように、貯氷庫13における左断熱壁21の内面に、左ガイドレール(ガイドレール)33が形成された左ガイド部材30が取り付けられていると共に、該貯氷庫13における右断熱壁22の内面に、右ガイドレール(ガイドレール)34が形成された右ガイド部材31が取り付けられている。左右のガイド部材30,31は、左右対称形状をなすと共に逆L型に形成されており、上下方向に延在する縦ガイド部30a,31aと、該縦ガイド部30a,31aの上部から後方へ延在する横ガイド部30b,31bとからなる。そして、左右のガイド部材30,31は、前記縦ガイド部30a,30bが左右の断熱壁21,22の前縁に沿って位置すると共に、前記横ガイド部30b,31bが該左右の断熱壁21,22の上縁に沿って位置した状態で該左右の断熱壁21,22に取り付けられている。また、左ガイド部材30および右ガイド部材31は、両ガイド部材30,31の夫々の下端部が、左右に延在する連結部材32によって連結されている。
前記扉26は、図1に示すように、プレート状に形成された略矩形状の成形部材である。この扉26は、図4に示すように、横幅(左端縁26aから右端縁26bまでの長さ)W1が、前記左ガイド部材30および右ガイド部材31の左右方向における間隔と略同じである。また扉26は、縦幅(第1端縁26cから第2端縁26dまでの長さ)W2が、貯氷庫13の開口部13aの縦開口幅と略同じである。そして扉26は、その第1端縁26cに隣接する下部分が、前方へ湾曲に形成された指掛け部27となっている。
図1に示すように、前記扉26には、その左端縁(側端)26aおよび右端縁(側端)26bに、側外方へ突出するガイドピン28,29が設けられている。実施例では、扉26の左端縁26aに複数(実施例では2つ)の左ガイドピン28,28が設けられ、扉26の右端縁26bに複数(実施例では2つ)の右ガイドピン29,29が設けられている。なお、以降の説明において、左端縁26aにおける第2端縁(端縁)26dから近い部位に設けられた左ガイドピン28を、第1の左ガイドピン28と指称すると共に、第2端縁26dから遠い部位に設けられた左ガイドピン28を、第2の左ガイドピン28と指称する場合がある。また、右端縁26aにおける第2端縁26dから近い部位に設けられた右ガイドピン29を、第1の右ガイドピン29と指称すると共に、第2端縁26dから遠い部位に設けられた右ガイドピン29を、第2の右ガイドピン29と指称する場合がある。
前記フロントパネル18は、図2および図4に示すように、前記貯氷庫13の開口部13aと前後に対向するパネル開口部20が形成されている。前記パネル開口部20の内縁形状は、前記扉26の外縁形状に合わせた略矩形状に形成されており、横開口幅は、該扉26の横幅W1よりも僅かに大きいと共に、縦開口幅は、該扉26の縦幅W2よりも僅かに小さく設定されている。これにより、扉26が前記全閉位置となった場合には、該扉26がパネル開口部20を塞いだ状態となり、前記指掛け部27がパネル開口部20の下縁から前斜め下方へ突出し得るようになっている。また、フロントパネル18は、前記パネル開口部20の下方に、機械室12内と外部とを連通する吸気口25が形成されており、前記冷凍機構の作動時に外気が機械室12内へ取り込まれるのを許容する。このようなフロントパネル18は、その上部が、左右のガイド部材30,31に対して、ネジにより固定される。
実施例の貯氷庫13は、前記扉26を前記全開位置に停止させて位置規制する位置規制手段Sを備えている。この位置規制手段Sは、図6および図7に示すように、扉26を全閉位置から全開位置へ向けて移動させた場合に、前記第1の左右のガイドピン28,29が前記左右のガイドレール33,34の終端部(横レール部33b,34bの後端部)33c,34cに衝突する手前で、該扉26が該位置規制手段Sにより該全開位置へ停止するように構成されたものである。すなわち、位置規制手段Sを備えることで、第1の左右のガイドピン28,29が前記左右のガイドレール33,34の終端部(横レール部33b,34bの後端部)33c,34cに衝突することなく、扉26を全開位置に停止させることが可能であり、第1の左右のガイドピン28,29に負荷が掛からないように構成されている。
前記貯氷庫13は、氷の取出しに際して前記扉26を全開位置に開放させると外気が進入するため、前記左右のガイド部材30,31の上面に結露水が生じ易くなっている。このため、前記左右のガイド部材30,31には、該ガイド部材30,31の上面で生じた結露水が、左サイドパネル14の外面および右サイドパネル14の外面へ流下することを防止する構造を備えている。この結露水防止構造は、図1、図2および図7に示すように、前記左右のガイド部材30,31の上面に、前後方向へ延在すると共に上方へ突出した突条部45から構成されている。この突条部45は、左右のガイド部材30,31の上面において、貯氷庫13の内側と反対側、すなわちサイドパネル14側の側端縁に沿って前後に延在している。また、突条部45は、ガイド部材30,31の上面を左右に延在している。
次に、前述のように構成された実施例の扉開閉機構の作用について説明する。
前記扉26は、前記貯氷庫13の開口部13aを閉成した全閉位置では、図5(a)に示すように、左端縁26aに設けられた第1および第2の左ガイドピン28,28が、左ガイドレール33における縦レール部33aに位置していると共に、右端縁26bに設けられた第1および第2の右ガイドピン29,29が、右ガイドレール34における縦レール部34aに位置している。これにより、扉26は、略垂直状態で全閉位置に保持されて、フロントパネル18のパネル開口部20内に整合すると共に、貯氷庫13の開口部13aを閉成する。
前記扉26は、前記全閉位置から全開位置に向けて開放する際には、次のように姿勢変位する。すなわち扉26は、図5(b)に示すように、指掛け部27を把持して上方へ付勢すると、前記第1の左ガイドピン28が、左ガイドレール33の縦レール部33aから横レール部33bへ移動して、該横レール部33bに沿って後方へ移動すると共に、前記第1の右ガイドピン29が、右ガイドレール34の縦レール部34aから横レール部34bへ移動して、該横レール部34bに沿って後方へ移動する。また、前記第2の左ガイドピン28が、左ガイドレール33の縦レール部33aに沿って上方へ移動すると共に、前記第2の右ガイドピン29が、右ガイドレール34の縦レール部34aに沿って上方へ移動する。従って扉26は、全閉位置から全開位置へ移動するに従い、該扉26の第2端縁26d側(上部)が後方へ移動すると共に、該扉26の第1端縁26c側(指掛け部27側)が上方へ移動することで、垂直状態から徐々に水平状態へ徐々に姿勢変位する。また、扉26は、垂直状態から水平状態へ姿勢変位する際に、第1端縁26c側が、フロントパネル18のパネル開口部20から前方へ延出するようになる。
前記扉26を、ガイドピン28,29に負荷が掛かることなく前記全開位置に停止させるための前記位置規制手段Sは、次のような構成であってもよい。
図9は、前記位置規制手段Sの第1別形態を示している。第1別形態の位置規制手段Sは、前記扉26に設けられた当接部41である。この当接部41は、該扉26の外面に外方へ突出するように形成されており、前記フロントパネル18に当接するようになっている。すなわち、当接部41は、該扉26の外面に形成された段差部分であり、フロントパネル18のパネル開口部20の上縁部42に前側から当接可能となっている。すなわち、実施例の扉26は、図5(b)に示すように、全閉位置から全開位置に向けて開放移動させる際に、該扉26の第1端縁26c側がパネル開口部20から前方へ延出する構成であるので、前記当接部41がパネル開口部20の前側へ移動して、該パネル開口部20の上縁部42に当接可能となる。
図10は、前記位置規制手段Sの第2別形態を示している。第2別形態の位置規制手段Sは、前記貯氷庫13における左断熱壁21および右断熱壁22に設けられた当接部43である。この当接部43は、前記左断熱壁21および右断熱壁22において、全閉位置から全開位置に向けて開放移動する扉26の移動方向後方に位置している。すなわち、一方の当接部43は、左断熱壁21に設けられた剛性を有する突状部分であり、他方の当接部43は、右断熱壁22に設けられた剛性を有する突状部分である。左断熱壁21の当接部43は、該左断熱壁21の壁面から右方へ突設されており、前記扉26の第2端縁26dが当接可能となっている。また、右断熱壁22の当接部43は、該右断熱壁22の壁面から左方へ突設されており、前記扉26の第2端縁26dが当接可能となっている。
本願の収納庫は、実施例の構成に限定されず、以下のようにも変更可能である。
(1)実施例および第2の別形態では、位置規制手段として左右一対の当接部を設けた場合を例示したが、当接部は左右の何れか1つだけであってもよい。また、当接部は、3つ以上であってもよい。
(2)閉鎖位置および全開位置の間における扉の姿勢変位は、実施例で例示した形態に限るものではなく、上部に開口部を備えた収納庫では、閉鎖位置を水平状態とすると共に全開位置を垂直状態としてもよい。また、扉は、閉鎖位置および全開位置を、垂直状態を維持しながら移動するタイプであってもよいし、水平状態を維持しながら移動するタイプであってもよい。
(3)ガイド部材の上面を、貯氷庫の内側に近づくにつれて下方傾斜した傾斜面としてもよい。この場合には、上面で発生した結露水を、貯氷庫内へ移動させることができ、該結露水が貯氷庫の外部へ流出することを防止し得る。
(4)本願が対象とする収納庫は、貯氷庫に限るものではなく、様々な物品を収納可能とした収納庫が対象とされる。
21 左断熱壁(内壁面),22 右断熱壁(内壁面),26 扉,26a 左端縁(側端)
26b 右端縁(側端),26d 第2端縁(端縁),28 左ガイドピン(ガイドピン)
29 右ガイドピン(ガイドピン),30 左ガイド部材(ガイド部材)
31 右ガイド部材(ガイド部材),33 左ガイドレール(ガイドレール)
33c 終端部,34 右ガイドレール(ガイドレール),34c 終端部,40 当接部
41 当接部,43 当接部,45 突条部,47 庇部,48 凹溝,49 排水部
50 間隔保持部材,S 位置規制手段
Claims (8)
- 開口部(20)を有する箱状収納部(13)と、前記開口部(20)を開閉自在に閉成する扉(26)と、前記箱状収納部(13)の両内壁面(21,22)に設けられて対向する一対のガイドレール(33,34)と、前記扉(26)の両側端(26a,26b)に突出して設けられ、前記夫々のガイドレール(33,34)に移動可能に係合するガイドピン(28,29)とを備え、前記扉(26)は前記ガイドピン(28,29)により前記ガイドレール(33,34)を案内されて、前記開口部(20)の完全開放位置と該開口部(20)の完全閉成位置との間を移動する収納庫において、
前記扉(26)を全開位置まで移動させた際に、前記ガイドピン(28,29)が前記ガイドレール(33,34)の終端部(33c,34c)と衝突する手前で該扉(26)を停止させる位置規制手段(S)が設けられている
ことを特徴とする収納庫。 - 前記位置規制手段(S)は、前記ガイドレール(33,34)が設けられるガイド部材(30,31)に配設した当接部(40,40)であって、
前記全開位置へ移動した扉(26)の端縁(26d)が前記当接部(40,40)に当接することで、該扉(26)が位置規制される請求項1記載の収納庫。 - 前記位置規制手段(S)は、前記扉(26)の外方に突出させた当接部(41)であって、
前記全開位置へ移動した扉(26)の前記当接部(41)が前記箱状収納部(13)の前側に位置するパネル部材(18)に当接することで、該扉(26)が位置規制される請求項1記載の収納庫。 - 前記位置規制手段(S)は、前記箱状収納部(13)の両内壁面(21,22)に設けた当接部(43)であって、
前記全開位置へ移動した扉(26)の端縁(26d)が前記当接部(43)に当接することで、該扉(26)が位置規制される請求項1記載の収納庫。 - 前記ガイド部材(30,31)の上面に、前後方向へ延在すると共に上方へ突出する突条部(45)が設けられ、
前記ガイド部材(30,31)の上面に生ずる結露水は、前記突条部(45)により阻止されて前記収納部(13)の外方への流出が防止される請求項2〜4の何れか一項に記載の収納庫。 - 前記箱状収納部(13)の内部に臨む前記パネル部材(18)の後端縁に庇部(47)が形成され、該パネル部材(18)を収納庫本体に取付ける際に、前記庇部(47)の両端を前記左右のガイド部材(30,31)に当接することで、前記左右のガイド部材(30,31)が対向し合う間隔が矯正される請求項2〜5の何れか一項に記載の収納庫。
- 前記庇部(47)は、上方に開口する凹溝(48)を有し、前記凹溝(48)の底部に排水口(49)が形成されている請求項6記載の収納庫。
- 前記箱状収納部(13)の両内壁面(21,22)に対向して設けた前記ガイド部材(30,31)の間に、該左右のガイド部材(30,31)の配設間隔と同じ長さの間隔保持部材(50)が架設される請求項2〜7の何れか一項に記載の収納庫。
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