以下、図面を参照して、本発明の実施の形態における蒸気弁駆動装置について説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図3を用いて、第1の実施の形態における蒸気弁駆動装置について説明する。ここでは、まず、図1を用いて、本実施の形態における蒸気弁駆動装置を備える発電プラントについて説明する。
図1に示す発電プラント1は、原子力発電プラントの一例であって、とりわけ、改良型沸騰水型軽水炉(ABWR:Advanced Boiling Water Reactor)を用いた発電プラントとなっている。
図1に示すように、発電プラント1は、核燃料の核分裂によって炉水を加熱して蒸気を発生させる原子炉2と、原子炉2から送られた蒸気によって回転駆動される高圧タービン3と、高圧タービン3から排出された蒸気によって回転駆動される複数の低圧タービン4と、を備えている。このうち、高圧タービン3および低圧タービン4はターボ機械であり、高圧タービン3のタービンロータと低圧タービン4のタービンロータとは直結されて一体に回転するようになっている。
原子炉2において発生した蒸気は、主蒸気止め弁5および蒸気加減弁6を順次通って高圧タービン3に送られる。この蒸気が高圧タービン3を回転駆動する。主蒸気止め弁5および蒸気加減弁6は、原子炉2から高圧タービン3に送られる蒸気の流れを制御する。
高圧タービン3と低圧タービン4との間には、湿分分離加熱器7が設けられている。高圧タービン3から排出された蒸気は、湿分分離加熱器7において湿分が除去されるとともに加熱される。
湿分分離加熱器7から排出された蒸気は、各中間蒸気止め弁8および各インターセプト弁9を順次通って対応する低圧タービン4に送られる。すなわち、湿分が除去されて加熱された蒸気が各低圧タービン4に送られ、各低圧タービン4を回転駆動する。中間蒸気止め弁8およびインターセプト弁9は、湿分分離加熱器7から低圧タービン4に送られる蒸気の流れを制御する。
低圧タービン4は復水器10に接続されており、低圧タービン4から排出された蒸気は、対応する復水器10に送られて凝縮され、復水が生成される。生成された復水は、給水ポンプ11によって原子炉2に炉水として圧送される。
このようにして、原子炉2において発生した蒸気によって高圧タービン3および低圧タービン4が回転駆動され、図示しない発電機が駆動されて発電を行う。この間、上述した主蒸気止め弁5、蒸気加減弁6、中間蒸気止め弁8およびインターセプト弁9によって、蒸気の流れが調整される。
各弁5、6、8、9は、それぞれ多重化されている。例えば、主蒸気止め弁5は、図2に示すように、互いに並列に設けられた複数の蒸気弁SVによって複数の系統を有するように構成されている。このことにより、任意の一の系統の蒸気弁SVを閉じた場合であっても、他の系統の蒸気弁SVを開いて、発電プラント1の運転を継続することができるように構成されている。各蒸気弁SVは弁体VB(図3参照)を有しており、この弁体VBが蒸気弁駆動装置20によって駆動される。また、各蒸気弁SVは、所謂ON/OFF弁であってもよいが、弁開度を調整可能な所謂流量調整弁であってもよい。さらに、各蒸気弁SVは、図示しない副弁を有していてもよい。蒸気加減弁6、中間蒸気止め弁8およびインターセプト弁9についても同様である。
次に、図3を用いて、本実施の形態による蒸気弁駆動装置20について説明する。ここに示す蒸気弁駆動装置20は、上述した複数の蒸気弁SVの弁体VBを駆動するための装置である。
本実施の形態による蒸気弁駆動装置20は、互いに異なる蒸気弁SVの弁体VBを独立に駆動する複数の駆動ユニット21を備えている。すなわち、各駆動ユニット21が、図2に示す対応する蒸気弁SVの弁体VBを独立して駆動するようになっている。
図3には、複数の駆動ユニット21のうちの一の駆動ユニット21が、対応する蒸気弁SVとともに代表的に示されている。各駆動ユニット21の構成は略同一であるため、ここでは、任意の一の駆動ユニット21の構成について説明する。
図3に示すように、各駆動ユニット21は、対応する蒸気弁SVの弁体VBを作動油によって駆動する油圧シリンダ30と、油圧シリンダ30への作動油の流れを制御するパイロット電磁弁40(第1電磁弁)と、油圧シリンダ30に一体に設けられたダンプ弁50と、ダンプ弁50への作動油の流れを制御する急速作動電磁弁60(第2電磁弁)と、を有している。
油圧シリンダ30は、シリンダ容器31と、シリンダ容器31内を摺動可能に設けられ、弁体VBに連結された油圧ピストン32と、を含んでいる。シリンダ容器31内の空間は、油圧ピストン32によって弁閉側室33と、弁開側室34とに区画されている。このうち弁閉側室33は、油圧ピストン32よりも弁体VBの側に位置し、弁開側室34は、油圧ピストン32よりも弁体VBの側とは反対側に位置している。パイロット電磁弁40から供給される作動油は、弁開側室34に供給されるようになっている。弁開側室34に作動油が供給されると、この作動油による油圧によって、油圧ピストン32が弁体VBを開く方向に移動し、弁体VBが開く。
一方、油圧ピストン32は、スプリング35によって弁体VBを閉じる方向に付勢されている。このことにより、パイロット電磁弁40から供給されていた作動油による油圧が失われる(当該作動油が排出される)と、油圧ピストン32が弁体VBを閉じる方向に移動し、弁体VBが閉じる。
油圧ピストン32には、差動トランス36が接続されている。差動トランス36は、蒸気弁SVの開度を検出するために油圧ピストン32の変位を測定する。なお、駆動対象の弁が、上述した蒸気加減弁6やインターセプト弁9である場合には、差動トランス36は、測定の信頼度を向上させるために多重化されてもよい。なお、蒸気弁SVが全閉状態である場合、そのことが作動子37とリミットスイッチ38とにより検出可能になっており、検出された情報は他の制御動作に利用される。
パイロット電磁弁40は、油圧シリンダ30への作動油の流れを許可する状態と、油圧シリンダ30への作動油の流れを遮断する状態とに切替可能になっている。すなわち、パイロット電磁弁40は、図示しない油圧源装置から遮断弁70(後述)を介して油圧シリンダ30に供給される作動油の流れを許可または遮断する。
パイロット電磁弁40は、スプール41と、油圧源装置から油圧シリンダ30に供給される作動油の流れを許可する方向にスプール41を付勢するスプリング42と、を含んでいる。また、パイロット電磁弁40は、コイル43を含んでおり、このコイル43が励磁されると、油圧源装置から油圧シリンダ30に供給される作動油の流れが遮断されて、当該作動油が排出される。一方、コイル43が励磁されない場合には、スプリング42の付勢力によって、スプール41が油圧源装置から油圧シリンダ30に供給される作動油の流れを許可する位置に位置づけられ、油圧シリンダ30の弁開側室34に作動油が供給される。
なお、パイロット電磁弁40は、所謂ON/OFF弁であってもよいが、弁開度を調整可能な流量調整機能を有する所謂サーボ弁であってもよい。後者の場合、油圧シリンダ30が蒸気弁SVの弁体VBの開度を適宜調整することが可能になり、蒸気加減弁6やインターセプト弁9にも好適に適用することが可能になる。
ダンプ弁50は、油圧シリンダ30内の作動油を保持する閉鎖状態と、油圧シリンダ30内の作動油を排出する開放状態とに切替可能になっている。
ダンプ弁50は、ダンプ弁容器51と、ダンプ弁容器51内を摺動可能に設けられたディスク52と、閉鎖状態の方向にディスク52を付勢するスプリング53と、を含んでいる。ダンプ弁容器51は、油圧シリンダ30のシリンダ容器31と一体的に形成または取り付けられており、ディスク52が油圧シリンダ30の弁開側室34に対向している。ダンプ弁容器51内の空間は、ディスク52によって区画されており、ディスク52よりも弁開側室34の側とは反対側の部分に、ダンプ弁室54が形成されている。このダンプ弁室54に、油圧源装置から急速作動電磁弁60を介して作動油が供給されるようになっている。このダンプ弁室54に作動油が供給されると、この作動油の圧力によってディスク52は閉鎖し、パイロット電磁弁40から油圧シリンダ30に供給された作動油を油圧シリンダ30の弁開側室34内に保持する。一方、ダンプ弁50は、急速作動電磁弁60を介して供給されていた作動油による油圧が失われる(当該作動油が排出される)と、ディスク52が開き、ダンプ弁室54内の作動油を排出する。
急速作動電磁弁60は、ダンプ弁50を閉鎖状態にするための作動油のダンプ弁50への流れを許可する状態と、ダンプ弁50への作動油の流れを遮断する状態とに切替可能になっている。本実施の形態による急速作動電磁弁60は、ダンプ弁50への作動油の流れを許可する状態において、後述する遮断弁70への作動油の流れも許可し、ダンプ弁50への作動油の流れを遮断する状態において、遮断弁70への作動油の流れも遮断する。このようにして、急速作動電磁弁60は、図示しない油圧源装置からダンプ弁50および遮断弁70に供給される作動油の流れを許可または遮断する。
急速作動電磁弁60は、スプール61と、油圧源装置からダンプ弁50および遮断弁70に供給される作動油の流れを許可する方向にスプール61を付勢するスプリング62と、を含んでいる。また、急速作動電磁弁60は、コイル63を含んでおり、このコイル63が励磁されると、油圧源装置からダンプ弁50および遮断弁70に供給される作動油の流れが遮断されて、当該作動油が排出される。一方、コイル63が励磁されない場合には、スプリング62の付勢力によって、スプール61が油圧源装置からダンプ弁50および遮断弁70に供給される作動油の流れを許可する位置に位置づけられ、ダンプ弁50および遮断弁70に作動油が供給される。
本実施の形態による蒸気弁駆動装置20は、パイロット電磁弁40への作動油の流れを制御する遮断弁70(油圧パイロット弁)を更に有している。
遮断弁70は、急速作動電磁弁60から供給される作動油によって、パイロット電磁弁40への作動油の流れを許可する状態と、パイロット電磁弁40への作動油の流れを遮断する状態とに切替可能になっている。すなわち、遮断弁70は、図示しない油圧源装置からパイロット電磁弁40に供給される作動油の流れを許可または遮断する。
遮断弁70は、スプール71と、油圧源装置からパイロット電磁弁40に供給される作動油の流れを遮断する方向にスプール71を付勢するスプリング72と、を含んでいる。このような構成により、急速作動電磁弁60から遮断弁70に作動油が供給されると、油圧源装置からパイロット電磁弁40に供給される作動油の流れが許可される。この際、パイロット電磁弁40のコイル43が励磁されていないと、遮断弁70からパイロット電磁弁40に供給された作動油が、油圧シリンダ30に供給される。一方、急速作動電磁弁60からの作動油による油圧が失われる(当該作動油が排出される)と、油圧源装置からパイロット電磁弁40に供給される作動油の流れが遮断される。
本実施の形態による蒸気弁駆動装置20は、急速作動電磁弁60への作動油の流れを許可する開放状態と、急速作動電磁弁60への作動油の流れを遮断する閉鎖状態とに切替可能な第1止め弁81と、遮断弁70への作動油の流れを許可する開放状態と、遮断弁70への作動油の流れを遮断する閉鎖状態とに切替可能な第2止め弁82と、を更に有している。このうち第1止め弁81は、油圧源装置と急速作動電磁弁60との間に介在され、第2止め弁82は、油圧源装置と遮断弁70との間に介在されている。
図3に示すように、油圧源装置と急速作動電磁弁60は、第1供給路L11によって連結されている。この第1供給路L11には上述した第1止め弁81が設けられている。第1止め弁81の開放状態では、第1供給路L11は、油圧源装置から急速作動電磁弁60に作動油を導く。
油圧源装置と遮断弁70は、第2供給路L12によって連結されている。この第2供給路L12には、上述した第2止め弁82が設けられている。第2止め弁82の開放状態では、第2供給路L12は、油圧源装置から急速作動電磁弁60に作動油を導く。
急速作動電磁弁60とダンプ弁50は、第3供給路L13によって連結されており、第3供給路L13から第4供給路L14が分岐している。急速作動電磁弁60がダンプ弁50への作動油の流れを許可する状態では、第3供給路L13は、急速作動電磁弁60からダンプ弁50のダンプ弁室54に作動油を導き、第4供給路L14は、急速作動電磁弁60から遮断弁70に作動油を導くようになっている。第4供給路L14には、オリフィス85が設けられている。
遮断弁70とパイロット電磁弁40は、第5供給路L15によって連結されている。遮断弁70がパイロット電磁弁40への作動油の流れを許可する状態では、第5供給路L15は、遮断弁70からパイロット電磁弁40に作動油を導く。第5供給路L15には、オリフィス86が設けられている。
パイロット電磁弁40と油圧シリンダ30は、第6供給路L16によって連結されている。パイロット電磁弁40が油圧シリンダ30への作動油の流れを許可する状態では、第6供給路L16は、パイロット電磁弁40から油圧シリンダ30の弁開側室34に作動油を導く。第6供給路L16には、オリフィス87が設けられている。
また、図3に示すように、油圧シリンダ30の弁閉側室33に第1排出路L21が連結されている。この第1排出路L21は、弁閉側室33内の作動油を、上述した油圧源装置に導く。
第1排出路L21には、第2排出路L22が合流している。この第2排出路L22は、ダンプ弁50の開放状態において、油圧シリンダ30の弁開側室34に連結され、弁開側室34内の作動油を油圧源装置に導く。
また、第1排出路L21には、第3排出路L23が合流している。この第3排出路L23は、急速作動電磁弁60の2つのドレンポートに連結されており、各ドレンポートからの作動油を油圧源装置に導く。
パイロット電磁弁40の2つのドレンポートに、第4排出路L24が連結されている。この第4排出路L24は、パイロット電磁弁40の各ドレンポートからの作動油を、上述した油圧源装置に導く。
第4排出路L24には、第5排出路L25が合流している。この第5排出路L25は、遮断弁70の2つのドレンポートに連結されており、遮断弁70の各ドレンポートからの作動油を油圧源装置に導く。
図3に示すように、本実施の形態における蒸気弁駆動装置20は、駆動ユニット21パイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が、マニホールドブロック90内に設けられている。このマニホールドブロック90内には、上述した第1供給路L11、第2供給路L12、第3供給路L13、第4供給路L14、第5供給路L15および第6供給路L16、並びに、第3排出路L23、第4排出路L24および第5排出路L25が設けられている。なお、各マニホールドブロック90は、単一部品として形成されていることが好適である。この場合、強度上有利であるとともに、作動油の漏れを低減できる。しかしながら、マニホールドブロック90は、複数のブロックによって構成されていてもよい。この場合、各ブロックは、直結されていてもよく、あるいは配管等によって連結されていてもよい。また、マニホールドブロック90は、各駆動ユニット21に設けられていることが好適であるが、例えばオンラインメンテナンスの頻度が高くなり得る、いずれか一の駆動ユニット21だけにマニホールドブロック90が設けられていてもよい。
マニホールドブロック90は、上記一の駆動ユニット21の油圧シリンダ30に、第1配管91を介して連結されている。すなわち、マニホールドブロック90は、当該マニホールドブロック90内に設けられたパイロット電磁弁40などに対応する油圧シリンダ30(当該パイロット電磁弁40から作動油が供給される油圧シリンダ30)に、第1配管91を介して連結されている。より具体的には、この第1配管91は、マニホールドブロック90内に設けられた第6供給路L16を、油圧シリンダ30の弁開側室34に連結している。
第1配管91は、所定の長さを有していることが好適である。すなわち、蒸気弁SVの蒸気通路部SPを蒸気が流れている場合であっても、マニホールドブロック90のオンラインメンテナンスを安全に行うことができる程度に、第1配管91が形成されていればよい。例えば、図1に示すように発電プラント1が原子力発電プラントである場合には、この蒸気通路部SPを流れる蒸気の放射線量に対して、オンラインメンテナンスを安全に行うことができる程度の長さ(放射線量にもよるが、例えば100m程度)で第1配管91が形成されていることが好適である。また、発電プラント1が火力発電プラントである場合には、この蒸気通路部SPを流れる蒸気の温度に対して、オンラインメンテナンスを安全に行うことができる程度の長さ(蒸気の温度にもよるが、例えば10m程度)で第1配管91が形成されていることが好適である。なお、第1配管91は、例えば、鋼管などによって剛性を有するように形成されていてもよく、あるいは、フレキシブル性を有するように形成されていてもよい。
また、マニホールドブロック90は、当該一の駆動ユニット21のダンプ弁50に、第2配管92を介して連結されている。すなわち、マニホールドブロック90は、当該マニホールドブロック90内に設けられた急速作動電磁弁60などに対応するダンプ弁50(当該急速作動電磁弁60から作動油が供給されるダンプ弁50)に、第2配管92を介して連結されている。より具体的には、この第2配管92は、マニホールドブロック90内に設けられた第3供給路L13を、ダンプ弁50のダンプ弁室54に連結している。
第2配管92は、所定の長さを有していることが好適である。すなわち、第1配管91と同様に、蒸気弁SVの蒸気通路部SPを蒸気が流れている場合であっても、マニホールドブロック90のオンラインメンテナンスを安全に行うことができる程度に、第2配管92が形成されていればよい。また、第2配管92は、第1配管と同様に、剛性を有するように形成されていてもよく、あるいは、フレキシブル性を有するように形成されていてもよい。
なお、第1供給路L11は、図示しない配管で、油圧源装置に連結されていることが好適である。同様に、第2供給路L12は、図示しない配管で、油圧源装置に連結されていることが好適である。
また、第1排出路L21および第2排出路L22は、上述したマニホールドブロック90の外側に設けられていれば、配管として構成されていてもよく、他のブロックで構成されていてもよく、任意である。
マニホールドブロック90内の第3排出路L23は、図示しない配管で、第1排出路L21に連結されて合流していることが好適である。また、マニホールドブロック90内の第4排出路L24は、図示しない配管で、油圧源装置に連結されていることが好適である。そして、マニホールドブロック90内の第5排出路L25は、図示しない配管で、第4排出路L24と第2作動油排出部とを連結する配管に連結されて合流していることが好適である。
本実施の形態による蒸気弁駆動装置20は、以上のような駆動ユニット21を複数備えており、各駆動ユニット21が、多重化するように構成された複数の蒸気弁SVのうちの一の蒸気弁SVを駆動するようになっている。上述した油圧源装置は、各駆動ユニット21の第1止め弁81を介して対応する急速作動電磁弁60に作動油を供給するとともに、各駆動ユニット21の第2止め弁82を介して対応する遮断弁70に作動油を供給するように構成されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
通常運転時では、第1止め弁81が、急速作動電磁弁60への作動油の流れを許可している。このことにより、図示しない油圧源装置から第1供給路L11を介して急速作動電磁弁60に作動油が供給される。急速作動電磁弁60のコイル63は、通常運転時では励磁されないため、急速作動電磁弁60は、ダンプ弁50および遮断弁70への作動油の流れを許可している。このことにより、急速作動電磁弁60に供給された作動油は、第3供給路L13を介してダンプ弁50に供給されるとともに、第4供給路L14を介して遮断弁70に供給される。ダンプ弁50は、作動油が供給されると閉鎖され、油圧シリンダ30の弁開側室34内の作動油を保持する。
また、通常運転時では、第2止め弁82が、遮断弁70への作動油の流れを許可している。このことにより、油圧源装置から第2供給路L12を介して遮断弁70に作動油が供給される。遮断弁70は、急速作動電磁弁60から作動油が供給されると、パイロット電磁弁40への作動油の流れを許可する。このことにより、遮断弁70から第5供給路L15を介してパイロット電磁弁40に作動油が供給される。パイロット電磁弁40のコイル43は、通常運転時では励磁されないため、パイロット電磁弁40は、油圧シリンダ30への作動油の流れを許可している。このことにより、パイロット電磁弁40に供給された作動油は、第6供給路L16を介して油圧シリンダ30の弁開側室34に供給される。この場合、弁開側室34に供給された作動油による油圧によって、蒸気弁SVの弁体VBが開く。
一方、本実施の形態による蒸気弁駆動装置20が、図示しない保安装置から異常検知信号を受け取ると、急速作動電磁弁60のコイル63が励磁される。このことにより、ダンプ弁50および遮断弁70への作動油の流れが遮断される。この場合、ダンプ弁50が開放され、油圧シリンダ30の弁開側室34内の作動油が、第2排出路L22を介して排出される。また、急速作動電磁弁60から遮断弁70に作動油が供給されないため、遮断弁70がパイロット電磁弁40への作動油の流れを遮断する。このことにより、パイロット電磁弁40から油圧シリンダ30の弁開側室34に作動油が供給されなくなる。このようにして、油圧ピストン32の弁開側室34内において作動油による油圧が失われ、蒸気弁SVの弁体VBが閉じる。
ところで、上述したように、本実施の形態による蒸気弁駆動装置20の駆動対象となる主蒸気止め弁5、蒸気加減弁6、中間蒸気止め弁8およびインターセプト弁9は、図2に示すように多重化された複数の蒸気弁SVによって、複数の系統を有するように構成されている。このことにより、任意の一の系統の蒸気弁SVを閉じた場合であっても、他の系統の蒸気弁SVを開いて、他の系統の駆動ユニット21の運転を継続して発電プラント1の運転を継続することができる。このようにして、発電プラント1の運転を継続しながら、一の系統の蒸気弁SVを駆動する駆動ユニット21のパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60および遮断弁70の修理、交換等のオンラインメンテナンス(保全作業)を行うことができる。
とりわけ、本実施の形態においては、駆動ユニット21のパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70などがマニホールドブロック90内に設けられ、このマニホールドブロック90が、第1配管91を介して油圧シリンダ30に連結されるとともに、第2配管92を介してダンプ弁50に連結されている。このことにより、蒸気が流れている蒸気弁SVの蒸気通路部SPからマニホールドブロック90までの距離を、オンラインメンテナンスを安全に行うことができる程度に確保することができる。このため、マニホールドブロック90内のパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70などのオンラインメンテナンスを安全に行うことができる。以下に、一の駆動ユニット21のパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70のオンラインメンテナンスを行う方法について説明する。
パイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60および遮断弁70のオンラインメンテナンスを行う場合、まず、オンラインメンテナンス対象の駆動ユニット21の第1止め弁81が閉鎖されて、急速作動電磁弁60への作動油の流れが遮断される。また、第2止め弁82が閉鎖されて、遮断弁70への作動油の流れが遮断される。この場合、他の駆動ユニット21の第1止め弁81および第2止め弁82は開放され、油圧源装置から急速作動電磁弁60および遮断弁70への作動油の流れが許可され、他の駆動ユニット21に対応する蒸気弁SVの弁は開いている。
続いて、パイロット電磁弁40のオンラインメンテナンスを行う場合、急速作動電磁弁60のコイル63が励磁され、ダンプ弁50および遮断弁70への作動油の流れが遮断される。この場合、ダンプ弁50が開放され、油圧シリンダ30の弁開側室34内の作動油が、第2排出路L22を介して排出される。また、遮断弁70がパイロット電磁弁40への作動油の流れを遮断する。この場合、油圧源装置から遮断弁70に供給される作動油、および遮断弁70からパイロット電磁弁40に供給される作動油が、第5排出路L25を介して排出される。このことにより、作動油の供給が断たれたパイロット電磁弁40のオンラインメンテナンスを行うことができる。パイロット電磁弁40のオンラインメンテナンスの間、油圧ピストン32の弁開側室34には作動油が供給されず、蒸気弁SVの弁体VBは閉じている。オンラインメンテナンスを終了した後、急速作動電磁弁60のコイル63を消磁するとともに、第1止め弁81および第2止め弁82を開放することにより、当該駆動ユニット21を通常運転に復帰させることができる。
また、急速作動電磁弁60のオンラインメンテナンスを行う場合、パイロット電磁弁40のコイル43が励磁され、油圧シリンダ30への作動油の流れが遮断される。この場合、油圧シリンダ30への作動油が、第4排出路L24を介して排出される。このことにより、油圧ピストン32の弁開側室34内において作動油による油圧が失われ、蒸気弁SVの弁体VBが閉じる。そして、上述したように、第1止め弁81が閉鎖されているため、急速作動電磁弁60への作動油の流れが遮断されている。このことにより、作動油の供給が断たれた急速作動電磁弁60のオンラインメンテナンスを行うことができる。オンラインメンテナンスを終了した後、パイロット電磁弁40のコイル43を消磁するとともに、第1止め弁81および第2止め弁82を開放することにより、当該駆動ユニット21を通常運転に復帰させることができる。
また、パイロット電磁弁40および急速作動電磁弁60のオンラインメンテナンスを行う場合、第1止め弁81および第2止め弁82が閉鎖されているため、パイロット電磁弁40への作動油の流れが遮断されるとともに急速作動電磁弁60への作動油の流れが遮断されている。このことにより、作動油の供給が断たれたパイロット電磁弁40および急速作動電磁弁60のオンラインメンテナンスをそれぞれ行うことができる。オンラインメンテナンスを終了した後、第1止め弁81および第2止め弁82を開放することにより、当該駆動ユニット21を通常運転に復帰させることができる。
さらに、遮断弁70のオンラインメンテナンスを行う場合、急速作動電磁弁60のコイル63が励磁され、ダンプ弁50および遮断弁70への作動油の流れが遮断される。この場合、ダンプ弁50が開放され、油圧シリンダ30の弁開側室34内の作動油が、第2排出路L22を介して排出される。また、急速作動電磁弁60から遮断弁70への作動油が、第3排出路L23を介して排出される。また、第2止め弁82が閉鎖されているため、遮断弁70への作動油の流れが遮断されている。このことにより、作動油の供給が断たれた遮断弁70のオンラインメンテナンスを行うことができる。遮断弁70のオンラインメンテナンスの間、油圧ピストン32の弁開側室34には作動油が供給されず、蒸気弁SVの弁体VBは閉じている。オンラインメンテナンスを終了した後、急速作動電磁弁60のコイル63を消磁するとともに、第1止め弁81および第2止め弁82を開放することにより、当該駆動ユニット21を通常運転に復帰させることができる。
このようにして、本実施の形態による蒸気弁駆動装置20においては、一の駆動ユニット21のパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60および遮断弁70のオンラインメンテナンスを行う場合、第1止め弁81および第2止め弁82によって、各弁40、60、70への作動油の流れを遮断することができる。このことにより、他の駆動ユニット21の運転を継続して発電プラント1の運転を継続しながら、パイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60および遮断弁70のオンラインメンテナンスを行うことができる。このため、発電プラント1の停止を回避することができ、発電プラント1の連続運転時間を長くして稼働率を改善することができる。
このように本実施の形態によれば、一の駆動ユニット21のパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60および遮断弁70は、マニホールドブロック90内に設けられ、このマニホールドブロック90が、当該駆動ユニット21の油圧シリンダ30に、第1配管91を介して連結されるとともに、当該駆動ユニット21のダンプ弁50に、第2配管92を介して連結されている。このことにより、蒸気が流れている蒸気弁SVの蒸気通路部SPからマニホールドブロック90までの距離を、オンラインメンテナンスを安全に行うことができる程度に確保することができる。このため、マニホールドブロック90内のパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70のオンラインメンテナンスを安全に行うことができる。また、当該駆動ユニット21が、急速作動電磁弁60への作動油の流れを許可または遮断する第1止め弁81と、遮断弁70への作動油の流れを許可または遮断する第2止め弁82と、を有している。このことにより、他の駆動ユニット21の運転を継続して発電プラント1の運転を継続しながら、パイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60および遮断弁70のオンラインメンテナンスを行うことができる。この結果、オンラインメンテナンスを安全に行うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、図4を用いて、本発明の第2の実施の形態における蒸気弁駆動装置について説明する。
図4に示す第2の実施の形態においては、駆動ユニットが、パイロット電磁弁に並列に設けられた予備パイロット電磁弁を更に有している点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図4において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施の形態による各駆動ユニット21は、パイロット電磁弁40に並列に設けられた予備パイロット電磁弁100(予備第1電磁弁)を更に有している。この予備パイロット電磁弁100は、油圧シリンダ30への作動油の流れを許可する状態と、油圧シリンダ30への作動油の流れを遮断する状態とに、パイロット電磁弁40とは独立して切替可能になっている。すなわち、予備パイロット電磁弁100は、図示しない油圧源装置から遮断弁70を介して油圧シリンダ30に供給される作動油の流れを許可または遮断する。なお、予備パイロット電磁弁100は、パイロット電磁弁40と同様の構成とすることができるため、ここでは詳細な図示および詳細な説明は省略する。
図4に示すように、パイロット電磁弁40とオリフィス86との間には、止め弁101が設けられており、パイロット電磁弁40とオリフィス87との間には、止め弁102が設けられている。同様に、予備パイロット電磁弁100とオリフィス86との間には、予備止め弁105が設けられており、予備パイロット電磁弁100とオリフィス87との間には、予備止め弁106が設けられている。なお、予備パイロット電磁弁100には第7排出路L26が連結されており、作動油を第7排出路L26によって排出可能になっている。
予備パイロット電磁弁100は、図3に示すマニホールドブロック90内に設けられている。上述した2つの止め弁101、102および2つの予備止め弁105、106も、このマニホールドブロック90内に設けられていることが好適である。
通常運転時には、2つの止め弁101、102を開放するとともに、2つの予備止め弁105、106を閉鎖する。このことにより、遮断弁70からの作動油は、パイロット電磁弁40に供給される。一方、パイロット電磁弁40のオンラインメンテナンスを行う場合には、2つの止め弁101、102を閉鎖するとともに、2つの予備止め弁105、106を開放する。このことにより、遮断弁70からの作動油は、パイロット電磁弁40をバイパスして、予備パイロット電磁弁100に供給される。予備パイロット電磁弁100において、遮断弁70からの作動油は、当該作動油の流れを許可する場合、油圧シリンダ30の弁開側室34に供給される。そして、作動油の供給が断たれたパイロット電磁弁40のオンラインメンテナンスを行うことができる。
このように本実施の形態によれば、パイロット電磁弁40に並列に設けられた予備パイロット電磁弁100が、マニホールドブロック90内に設けられている。このことにより、パイロット電磁弁40のオンラインメンテナンスを行う場合には、遮断弁70からの作動油をパイロット電磁弁40ではなく、予備パイロット電磁弁100に供給して、予備パイロット電磁弁100によって油圧シリンダ30への作動油の流れを制御することができる。このため、駆動ユニット21の運転を継続しながら、当該駆動ユニット21のパイロット電磁弁40のオンラインメンテナンスを行うことができる。
(第3の実施の形態)
次に、図5を用いて、本発明の第3の実施の形態における蒸気弁駆動装置について説明する。
図5に示す第3の実施の形態においては、駆動ユニットが、急速作動電磁弁に並列に設けられた予備急速作動電磁弁を更に有している点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図5において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施の形態による駆動ユニット21は、急速作動電磁弁60に並列に設けられた予備急速作動電磁弁110(予備第2電磁弁)を更に有している。この予備急速作動電磁弁110は、ダンプ弁50を閉鎖状態にするための作動油のダンプ弁50への流れを許可する状態と、ダンプ弁50への作動油の流れを遮断する状態とに、急速作動電磁弁60とは独立して切替可能になっている。この予備急速作動電磁弁110は、ダンプ弁50への作動油の流れを許可する状態において、遮断弁70への作動油の流れも許可し、ダンプ弁50への作動油の流れを遮断する状態において、遮断弁70への作動油の流れも遮断する。このようにして、予備急速作動電磁弁110は、図示しない油圧源装置からダンプ弁50および遮断弁70に供給される作動油の流れを許可または遮断する。なお、予備急速作動電磁弁110は、急速作動電磁弁60と同様の構成とすることができるため、ここでは詳細な図示および詳細な説明は省略する。
図5に示すように、急速作動電磁弁60の油圧源装置の側には、上述した第1止め弁81が設けられており、ダンプ弁50の側には、止め弁111が設けられている。同様に、予備急速作動電磁弁110の油圧源装置の側には、予備第1止め弁115が設けられており、ダンプ弁50の側には、予備止め弁116が設けられている。なお、予備急速作動電磁弁110には第8排出路L27が連結されており、作動油を第8排出路L27によって排出可能になっている。
予備急速作動電磁弁110は、図3に示すマニホールドブロック90内に設けられている。上述した第1止め弁81および止め弁111、並びに予備第1止め弁115および予備止め弁116も、このマニホールドブロック90内に設けられていることが好適である。
通常運転時には、第1止め弁81および止め弁111を開放するとともに、予備第1止め弁115および予備止め弁116を閉鎖する。このことにより、油圧源装置からの作動油は、急速作動電磁弁60に供給される。一方、急速作動電磁弁60のオンラインメンテナンスを行う場合には、第1止め弁81および止め弁111を閉鎖するとともに、予備第1止め弁115および予備止め弁116を開放する。このことにより、油圧源装置からの作動油は、急速作動電磁弁60をバイパスして、予備急速作動電磁弁110に供給される。予備急速作動電磁弁110において、油圧源装置からの作動油は、当該作動油の流れを許可する場合、ダンプ弁50および遮断弁70に供給される。そして、作動油の供給が断たれた急速作動電磁弁60のオンラインメンテナンスを行うことができる。
このように本実施の形態によれば、急速作動電磁弁60に並列に設けられた予備急速作動電磁弁110が、マニホールドブロック90内に設けられている。このことにより、急速作動電磁弁60のオンラインメンテナンスを行う場合には、油圧源装置からの作動油を急速作動電磁弁60ではなく、予備急速作動電磁弁110に供給して、予備急速作動電磁弁110によってダンプ弁50および遮断弁70への作動油の流れを制御することができる。このため、駆動ユニット21の運転を継続しながら、当該駆動ユニットの急速作動電磁弁60のオンラインメンテナンスを行うことができる。
(第4の実施の形態)
次に、図6を用いて、本発明の第4の実施の形態における蒸気弁駆動装置について説明する。
図6に示す第4の実施の形態においては、駆動ユニットが、遮断弁に並列に設けられた予備遮断弁を更に有している点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図6において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施の形態による駆動ユニット21は、遮断弁70に並列に設けられた予備遮断弁120を更に有している。この予備遮断弁120は、急速作動電磁弁60から供給される作動油によって、パイロット電磁弁40への作動油の流れを許可する状態と、パイロット電磁弁40への作動油の流れを遮断する状態とに切替可能になっている。すなわち、予備遮断弁120は、図示しない油圧源装置からパイロット電磁弁40に供給される作動油の流れを許可または遮断する。なお、予備遮断弁120は、遮断弁70と同様の構成とすることができるため、ここでは詳細な図示および詳細な説明は省略する。
図6に示すように、遮断弁70の油圧源装置の側には、上述した第2止め弁82が設けられている。また、遮断弁70とオリフィス85との間には、止め弁121が設けられており、遮断弁70とオリフィス86との間には、止め弁122が設けられている。同様に、予備急速作動電磁弁110の油圧源装置の側には、予備第2止め弁125が設けられている。また、予備遮断弁120とオリフィス85との間には、予備止め弁126が設けられており、予備遮断弁120とオリフィス86との間には、予備止め弁127が設けられている。なお、予備遮断弁120には第9排出路L28が連結されており、作動油を第9排出路L28によって排出可能になっている。
予備遮断弁120は、図3に示すマニホールドブロック90内に設けられている。上述した第2止め弁82および止め弁121、122、並びに予備第2止め弁125および予備止め弁126、127も、このマニホールドブロック90内に設けられていることが好適である。
通常運転時には、第2止め弁82および止め弁121、122を開放するとともに、予備第2止め弁125および予備止め弁126、127を閉鎖する。このことにより、油圧源装置からの作動油は、遮断弁70に供給される。一方、遮断弁70のオンラインメンテナンスを行う場合には、第2止め弁82および止め弁121、122を閉鎖するとともに、予備第2止め弁125および予備止め弁126、127を開放する。このことにより、油圧源装置からの作動油は、遮断弁70をバイパスして、予備遮断弁120に供給される。予備遮断弁120において、油圧源装置からの作動油は、当該作動油の流れを許可する場合、パイロット電磁弁40に供給される。そして、作動油の供給が断たれた遮断弁70のオンラインメンテナンスを行うことができる。
このように本実施の形態によれば、遮断弁70に並列に設けられた予備遮断弁120が、マニホールドブロック90内に設けられている。このことにより、遮断弁70のオンラインメンテナンスを行う場合には、油圧源装置からの作動油を遮断弁70ではなく、予備遮断弁120に供給して、予備遮断弁120によってパイロット電磁弁40への作動油の流れを制御することができる。このため、駆動ユニット21の運転を継続しながら、当該駆動ユニット21の遮断弁70のオンラインメンテナンスを行うことができる。
(第5の実施の形態)
次に、図7を用いて、本発明の第5の実施の形態における蒸気弁駆動装置について説明する。
図7に示す第5の実施の形態においては、蒸気弁駆動装置が、各駆動ユニットのパイロット電磁弁に並列に設けられた予備パイロット電磁弁を更に備えている点が主に異なり、他の構成は、図4に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図7において、図4に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、本実施の形態による蒸気弁駆動装置20は、各駆動ユニット21a〜21dのパイロット電磁弁40a〜40dに並列に設けられた予備パイロット電磁弁100A(予備第1電磁弁)を更に備えている。この予備パイロット電磁弁100Aには、各駆動ユニット21a〜21dの遮断弁70から、第5供給路L15a〜L15dを介して作動油が供給可能になっている。また、予備パイロット電磁弁100Aは、各駆動ユニット21a〜21dの遮断弁70からの作動油を、第6供給路L16a〜L16dを介して対応する油圧シリンダ30に供給可能になっている。なお、図7においては、4つの蒸気弁SVによって多重化されている例が示されているが、蒸気弁SVの個数は、これに限られることはない。
本実施の形態による予備パイロット電磁弁100Aは、油圧シリンダ30への作動油の流れを許可する状態と、油圧シリンダ30への作動油の流れを遮断する状態とに、各パイロット電磁弁40a〜40dとは独立して切替可能になっている。すなわち、予備パイロット電磁弁100Aは、図示しない油圧源装置から各遮断弁70を介して対応する油圧シリンダ30に供給される作動油の流れを許可または遮断する。なお、予備パイロット電磁弁100Aは、パイロット電磁弁40a〜40dと同様の構成とすることができるため、ここでは詳細な図示および詳細な説明は省略する。
図7に示すように、各パイロット電磁弁40a〜40dと対応するオリフィス86a〜86dとの間には、止め弁101a〜101dが設けられており、各パイロット電磁弁40a〜40dと対応するオリフィス87a〜87dとの間には、止め弁102a〜102dが設けられている。同様に、予備パイロット電磁弁100Aと各オリフィス86a〜86dとの間には、予備止め弁105a〜105dが設けられており、予備パイロット電磁弁100Aと各オリフィス87a〜87dとの間には、予備止め弁106a〜106dが設けられている。
本実施の形態においては、図3に示すマニホールドブロック90内に、他の駆動ユニットのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が設けられている。すなわち、各駆動ユニット21a〜21dのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が、単一のマニホールドブロック90内に設けられている。このマニホールドブロック90内に、上述した予備パイロット電磁弁100Aが設けられている。上述した8つの止め弁101a〜101d、102a〜102d、および8つの予備止め弁105a〜105d、106a〜106dも、このマニホールドブロック90内に設けられていることが好適である。
通常運転時には、8つの止め弁101a〜101d、102a〜102dを開放するとともに、8つの予備止め弁105a〜105d、106a〜106dを閉鎖する。このことにより、各遮断弁70からの作動油は、対応するパイロット電磁弁40a〜40dに供給される。一方、いずれか一のパイロット電磁弁(例えば、図7に示すパイロット電磁弁40a)のオンラインメンテナンスを行う場合には、当該パイロット電磁弁40aに対応する2つの止め弁101a、102aを閉鎖するとともに、対応する2つの予備止め弁105a、106aを開放する。このことにより、当該パイロット電磁弁40aに対応する遮断弁70からの作動油は、当該パイロット電磁弁40aをバイパスして、予備パイロット電磁弁100Aに供給される。予備パイロット電磁弁100Aにおいて、当該遮断弁70からの作動油は、当該作動油の流れを許可する場合、対応する油圧シリンダ30の弁開側室34に供給される。そして、作動油の供給が断たれたパイロット電磁弁40aのオンラインメンテナンスを行うことができる。
このように本実施の形態によれば、各駆動ユニット21a〜21dのパイロット電磁弁40a〜40dに並列に設けられた予備パイロット電磁弁100Aが、マニホールドブロック90内に設けられている。このことにより、いずれか一のパイロット電磁弁40aのオンラインメンテナンスを行う場合には、当該パイロット電磁弁40aに対応する遮断弁70からの作動油を当該パイロット電磁弁40aではなく、予備パイロット電磁弁100Aに供給して、予備パイロット電磁弁100Aによって対応する油圧シリンダ30への作動油の流れを制御することができる。このため、駆動ユニット21aの運転を継続しながら、当該駆動ユニット21aのパイロット電磁弁40aのオンラインメンテナンスを行うことができる。とりわけ、本実施の形態によれば、予備パイロット電磁弁100Aは、各遮断弁70からの作動油を、対応する油圧シリンダ30に供給可能になっている。このことにより、一の予備パイロット電磁弁100Aが、各パイロット電磁弁40a〜40dを代用することができる。このため、各パイロット電磁弁40a〜40dをオンラインメンテナンスするための予備パイロット電磁弁100Aの個数を削減することができ、蒸気弁駆動装置20の構成を簡素化することができる。
また、本実施の形態によれば、マニホールドブロック90内に、他の駆動ユニットのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が設けられている。このことにより、蒸気弁駆動装置20の強度を向上させることができるとともに、作動油の漏れを低減することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、マニホールドブロック90内に、他の駆動ユニットのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、各駆動ユニット21a〜21dが、図3に示すマニホールドブロック90を個別に有していてもよい。この場合には、複数の駆動ユニット21a〜21dのうちの一の駆動ユニットのマニホールドブロック90内に、図7に示す予備パイロット電磁弁100Aが設けられていればよい。
(第6の実施の形態)
次に、図8を用いて、本発明の第6の実施の形態における蒸気弁駆動装置について説明する。
図8に示す第6の実施の形態においては、蒸気弁駆動装置が、各駆動ユニットの急速作動電磁弁に並列に設けられた予備急速作動電磁弁を更に備えている点が主に異なり、他の構成は、図5に示す第3の実施の形態と略同一である。なお、図8において、図5に示す第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施の形態による蒸気弁駆動装置20は、各駆動ユニット21a〜21dの急速作動電磁弁60a〜60dに並列に設けられた予備急速作動電磁弁110A(予備第2電磁弁)を更に備えている。この予備急速作動電磁弁110Aには、油圧源装置から、第1供給路L11を介して作動油が供給可能になっている。また、予備急速作動電磁弁110Aは、油圧源装置からの作動油を、第3供給路L13a〜L13dを介して対応するダンプ弁50および遮断弁70に供給可能になっている。なお、図8においては、4つの蒸気弁SVによって多重化されている例が示されているが、蒸気弁SVの個数は、これに限られることはない。
本実施の形態による予備急速作動電磁弁110Aは、ダンプ弁50を閉鎖状態にするための作動油のダンプ弁50への流れを許可する状態と、ダンプ弁50への作動油の流れを遮断する状態とに、各急速作動電磁弁60a〜60dとは独立して切替可能になっている。この予備急速作動電磁弁110Aは、ダンプ弁50への作動油の流れを許可する状態において、対応する遮断弁70への作動油の流れも許可し、ダンプ弁50への作動油の流れを遮断する状態において、対応する遮断弁70への作動油の流れも遮断する。このようにして、予備急速作動電磁弁110Aは、図示しない油圧源装置から各ダンプ弁50およびこれに対応する遮断弁70に供給される作動油の流れを許可または遮断する。なお、予備急速作動電磁弁110Aは、急速作動電磁弁60a〜60dと同様の構成とすることができるため、ここでは詳細な図示および詳細な説明は省略する。
図8に示すように、各急速作動電磁弁60a〜60dの油圧源装置の側には、第1止め弁81a〜81dが設けられており、ダンプ弁50の側には、止め弁111a〜111dが設けられている。同様に、予備急速作動電磁弁110Aの油圧源装置の側には、予備第1止め弁115が設けられており、予備急速作動電磁弁110Aのダンプ弁50の側には、予備止め弁116a〜116dが設けられている。
本実施の形態においては、図3に示すマニホールドブロック90内に、他の駆動ユニットのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が設けられている。すなわち、各駆動ユニット21a〜21dのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が、単一のマニホールドブロック90内に設けられている。このマニホールドブロック90内に、上述した予備急速作動電磁弁110Aが設けられている。上述した4つの第1止め弁81a〜81dおよび4つの止め弁111a〜111d、並びに予備第1止め弁115および4つの予備止め弁116a〜116dも、このマニホールドブロック90内に設けられていることが好適である。
通常運転時には、4つの第1止め弁81a〜81dおよび4つの止め弁111a〜111dを開放するとともに、予備第1止め弁115および4つの予備止め弁116a〜116dを閉鎖する。このことにより、油圧源装置からの作動油は、各急速作動電磁弁60a〜60dに供給される。一方、いずれか一の急速作動電磁弁(例えば、図8に示す急速作動電磁弁60a)のオンラインメンテナンスを行う場合には、当該急速作動電磁弁60aに対応する第1止め弁81aおよび止め弁111aを閉鎖するとともに、予備第1止め弁115および当該急速作動電磁弁60aに対応する予備止め弁116aを開放する。このことにより、油圧源装置からの作動油は、当該急速作動電磁弁60aをバイパスして、予備急速作動電磁弁110Aに供給される。予備急速作動電磁弁110Aにおいて、油圧源装置からの作動油は、当該作動油の流れを許可する場合、ダンプ弁50および遮断弁70に供給される。そして、作動油の供給が断たれた急速作動電磁弁60aのオンラインメンテナンスを行うことができる。
このように本実施の形態によれば、各駆動ユニット21a〜21dの急速作動電磁弁60a〜60dに並列に設けられた予備急速作動電磁弁110Aが、マニホールドブロック90内に設けられている。このことにより、いずれか一の急速作動電磁弁60aのオンラインメンテナンスを行う場合には、油圧源装置からの作動油を当該急速作動電磁弁60aではなく、予備急速作動電磁弁110Aに供給して、予備急速作動電磁弁110Aによって対応するダンプ弁50および遮断弁70への作動油の流れを制御することができる。このため、駆動ユニット21aの運転を継続しながら、当該駆動ユニット21aの急速作動電磁弁60aのオンラインメンテナンスを行うことができる。とりわけ、本実施の形態によれば、予備急速作動電磁弁110Aは、油圧源装置からの作動油を、各ダンプ弁50および遮断弁70に供給可能になっている。このことにより、一の予備急速作動電磁弁110Aが、各急速作動電磁弁60a〜60dを代用することができる。このため、各急速作動電磁弁60a〜60dをオンラインメンテナンスするための予備急速作動電磁弁110Aの個数を削減することができ、蒸気弁駆動装置20の構成を簡素化することができる。
また、本実施の形態によれば、マニホールドブロック90内に、他の駆動ユニットのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が設けられている。このことにより、蒸気弁駆動装置20の強度を向上させることができるとともに、作動油の漏れを低減することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、マニホールドブロック90内に、他の駆動ユニットのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、各駆動ユニット21a〜21dが、図3に示すマニホールドブロック90を個別に有していてもよい。この場合には、複数の駆動ユニット21a〜21dのうちの一の駆動ユニットのマニホールドブロック90内に、図8に示す予備急速作動電磁弁110Aが設けられていればよい。
(第7の実施の形態)
次に、図9を用いて、本発明の第7の実施の形態における蒸気弁駆動装置について説明する。
図9に示す第7の実施の形態においては、蒸気弁駆動装置が、各駆動ユニットの遮断弁に並列に設けられた予備遮断弁を更に備えている点が主に異なり、他の構成は、図6に示す第4の実施の形態と略同一である。なお、図9において、図6に示す第4の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、本実施の形態による蒸気弁駆動装置20は、各駆動ユニット21a〜21dの遮断弁70a〜70dに並列に設けられた予備遮断弁120A(予備第2電磁弁)を更に備えている。この予備遮断弁120Aには、油圧源装置から、第2供給路L12を介して作動油が供給可能になっている。また、予備遮断弁120Aは、急速作動電磁弁60から第4供給路L14a〜L14dを介して供給される作動油によって、油圧源装置からの作動油を、第5供給路L15a〜L15dを介して各駆動ユニット21a〜21dのパイロット電磁弁40に供給可能になっている。なお、図9においては、4つの蒸気弁SVによって多重化されている例が示されているが、蒸気弁SVの個数は、これに限られることはない。
本実施の形態による予備遮断弁120Aは、急速作動電磁弁60から供給される作動油によって、パイロット電磁弁40への作動油の流れを許可する状態と、パイロット電磁弁40への作動油の流れを遮断する状態とに切替可能になっている。すなわち、予備遮断弁120Aは、図示しない油圧源装置から各パイロット電磁弁40に供給される作動油の流れを許可または遮断する。なお、予備遮断弁120Aは、遮断弁70a〜70dと同様の構成とすることができるため、ここでは詳細な図示および詳細な説明は省略する。
図9に示すように、各遮断弁70a〜70dの油圧源装置の側には、上述した第2止め弁82a〜82dが設けられている。また、各遮断弁70a〜70dと対応するオリフィス85a〜85dとの間には、止め弁121a〜121dが設けられているとともに、各遮断弁70a〜70dと対応するオリフィス86a〜86dとの間には、止め弁122a〜122dが設けられている。同様に、予備遮断弁120Aの油圧源装置の側には、予備第2止め弁125が設けられている。また、予備遮断弁120Aとオリフィス85a〜85dとの間には、予備止め弁126a〜126dが設けられているとともに、予備遮断弁120Aとオリフィス86a〜86dとの間には、予備止め弁127a〜127dが設けられている。
本実施の形態においては、図3に示すマニホールドブロック90内に、他の駆動ユニットのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が設けられている。すなわち、各駆動ユニット21a〜21dのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が、単一のマニホールドブロック90内に設けられている。このマニホールドブロック90内に、上述した予備遮断弁120Aが設けられている。上述した4つの第2止め弁82a〜82dおよび8つの止め弁121a〜121d、122a〜122d、並びに、予備第2止め弁125および8つの予備止め弁126a〜126d、127a〜127dも、このマニホールドブロック90内に設けられていることが好適である。
通常運転時には、8つの第2止め弁82a〜82dおよび8つの止め弁121a〜121d、122a〜122dを開放するとともに、予備第2止め弁125および8つの予備止め弁126a〜126d、127a〜127dを閉鎖する。このことにより、油圧源装置からの作動油は、各遮断弁70a〜70dに供給される。一方、いずれか一の遮断弁(例えば、図9に示す遮断弁70a)のオンラインメンテナンスを行う場合には、当該遮断弁70に対応する第2止め弁82aおよび止め弁121a、122aを閉鎖するとともに、予備第2止め弁125および対応する予備止め弁126a、127aを開放する。このことにより、油圧源装置からの作動油は、当該遮断弁70aをバイパスして、予備遮断弁120Aに供給される。予備遮断弁120Aにおいて、油圧源装置からの作動油は、当該作動油の流れを許可する場合、対応するパイロット電磁弁40に供給される。そして、作動油の供給が断たれた遮断弁70aのオンラインメンテナンスを行うことができる。
このように本実施の形態によれば、各駆動ユニット21a〜21dの遮断弁70a〜70dに並列に設けられた予備遮断弁120Aが、マニホールドブロック90内に設けられている。このことにより、いずれか一の遮断弁70aのオンラインメンテナンスを行う場合には、油圧源装置からの作動油を当該遮断弁70aではなく、予備遮断弁120Aに供給して、予備遮断弁120Aによって対応するパイロット電磁弁40への作動油の流れを制御することができる。このため、駆動ユニット21aの運転を継続しながら、当該駆動ユニット21aの遮断弁70aのオンラインメンテナンスを行うことができる。とりわけ、本実施の形態によれば、予備遮断弁120Aは、油圧源装置からの作動油を、各パイロット電磁弁40に供給可能になっている。このことにより、一の予備遮断弁120Aが、各遮断弁70a〜70dを代用することができる。このため、各遮断弁70a〜70dをオンラインメンテナンスするための予備遮断弁120Aの個数を削減することができ、蒸気弁駆動装置20の構成を簡素化することができる。
また、本実施の形態によれば、マニホールドブロック90内に、他の駆動ユニットのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が設けられている。このことにより、蒸気弁駆動装置20の強度を向上させることができるとともに、作動油の漏れを低減することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、マニホールドブロック90内に、他の駆動ユニットのパイロット電磁弁40、急速作動電磁弁60、遮断弁70、第1止め弁81および第2止め弁82が設けられている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、各駆動ユニット21a〜21dが、図3に示すマニホールドブロック90を個別に有していてもよい。この場合には、複数の駆動ユニット21a〜21dのうちの一の駆動ユニットのマニホールドブロック90内に、図9に示す予備遮断弁120Aが設けられていればよい。
以上述べた実施の形態によれば、オンラインメンテナンスを安全に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
なお、上述した本実施の形態においては、発電プラント1が原子力発電プラントである例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、原子炉2に代えてボイラ(図示せず)を備えた発電プラントや、一軸型や多軸型のコンバインドサイクル発電プラントなどであってもよい。