JP2017114400A - 航空機用ドック設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】航空機を所定位置に駐機することで、多機種の航空機に対して適切に整備できるドック設備を提供する。【解決手段】航空機の胴体部52を配置する床面を有する格納部と、格納部の空間に配置した胴体部の両側部に、胴体部の高さに床面を形成する固定床部20と、航空機を胴体部の整備位置が固定床部の高さに位置するように前記機体を昇降させる昇降ジャッキと、を備え、固定床部は、格納部の空間に配置した航空機の胴体部に向けて進出する胴体作業床部21と、航空機の主翼部の下面に沿って傾斜する主翼作業床部30と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、航空機を整備するためのドック設備に関する。
従来、航空機を整備するためなどに用いるドック設備がある。例えば、この種の先行技術として、航空機を収容する建屋内において、胴作業域と主翼作業域とを分離した構成にした航空機用作業設備がある(例えば、特許文献1参照)。この先行技術では、胴体の長手方向に敷設されたレールにより、胴作業域で作業台を移動自在にしている。
また、他の先行技術として、胴体部スタンドを前後に分割し、前側の胴体部スタンドを建屋天井部に配設された横走行レールにより飛行機の左右方向で移動自在にしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特公平8−13680号公報 実願平4−34198号公報
ところで、近年、航空機の進歩、重整備の海外移管、保有機種の増加などの背景を受け、多機種に対応可能なドック設備が要求されている。
しかしながら、上記した先行技術では、航空機に対して、全部位への同時アクセスが可能なようにすることで、航空機の全体を同時に整備する重整備時における作業効率性を求めている。そのため、各作業台を航空機の形状に合うように位置調整する構造となっており、対応機種を限定したドック設備となっている。従って、多機種の航空機に対応することは難しい。
そこで、本発明は、航空機を所定位置に駐機することで、多機種の航空機に対して適切に整備できるドック設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、航空機の機体を配置する床面を有する格納部と、前記格納部の空間に配置した前記機体の胴体部の両側部に、該胴体部の高さに床面を形成する固定床部と、前記機体の整備位置が前記固定床部の高さに位置するように前記機体を昇降させる昇降ジャッキと、を備え、前記固定床部は、前記格納部の空間に配置した前記航空機の前記胴体部に向けて進出する胴体作業床部と、前記航空機の主翼部の下面に沿って傾斜する主翼作業床部と、を備えている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「胴体部」は、機体の胴体部からノーズ部を含む。
この構成により、航空機の機体を格納部の構成に合せて所定位置に駐機させた状態で、昇降ジャッキによって機体を固定床部の高さに位置するように昇降させる。そして、固定床部から胴体作業床部を進出させれば、胴体部の左右位置に胴体を整備する作業床を形成することができる。主翼部は、機体を昇降ジャッキで昇降させることで主翼作業床部と適切な距離にすれば、主翼作業床部から作業できる。このように、航空機を格納部の適切な位置に駐機させ、機体を昇降ジャッキで固定床部に対して適切な高さに配置する。これによって、多機種の航空機に対し、固定床部に連なる胴体作業床部から胴体部に対して適切な作業ができる。しかも、固定床となっている主翼作業床部から主翼部に対して適切な作業ができるドック設備を構成できる。よって、航空機をドック設備の格納部に合わせて駐機させて、多機種対応化を実現することができる。
また、前記胴体作業床部は、前記胴体部に近接した位置から、該胴体部の外面に向けて左右方向に進出する第1スライド床をさらに備えていてもよい。
このように構成すれば、格納部に格納した状態で、胴体部の左右位置に胴体作業床部で作業床を形成した後、第1スライド床で胴体部の曲面に沿うような作業床を形成することができる。よって、航空機の胴体部の外形が異なっても、胴体部の外形に沿うように作業床を形成することができる。
また、前記胴体作業床部は、前記第1スライド床に加え、前記主翼部に取り付けられたエンジン部に向けて前後方向に進出する複数の第2スライド床をさらに備えていてもよい。
このように構成すれば、航空機を格納部に格納し、第1スライド床で胴体部の左右方向に作業床を形成した状態で、第2スライド床でエンジン部の前後方向に作業床を形成することができる。
また、前記固定床部は、前記航空機の主翼から後方部分の前記胴体部の後部分に接近した位置まで形成された後部固定床部を備えており、前記後部固定床部は、前記胴体部の後部分に向けて左右方向に進出する第3スライド床を備えていてもよい。
このように構成すれば、航空機の胴体部を格納部に配置した状態で、胴体部の主翼よりも後方部分の後部分は、後部固定床から第3スライド床を進出させて、胴体部の左右位置に作業床を形成することができる。
また、前記制御装置は、複数の前記昇降ジャッキを制御することで、前記航空機の前記胴体部が前記胴体作業床部に対して所定高さとなる位置、及び前記主翼部が前記主翼作業床部に対して所定高さとなる位置、の少なくとも一方が所定高さとなるように昇降させるように構成されていてもよい。
このように構成すれば、制御装置によって複数の昇降ジャッキの駆動制御をして、胴体部の作業時には胴体部を胴体作業床部に対して適切な高さになるように航空機を昇降させ、主翼部の作業時には主翼部を主翼作業床部に対して適切な高さになるように航空機を昇降させることができる。
また、前記格納部は、地上面から所定深さの地下に形成され、地上面から地下の前記格納部に向けて前記航空機を導くスロープを有していてもよい。
このように構成すれば、航空機用ドック設備の地上部分における建屋高さなどを低くして、建屋及び固定床部を形成する部材を削減できる。よって、航空機用ドック設備を形成するための部材重量を大幅に削減することができる。
本発明によれば、航空機を格納部の構成に合せて所定位置に駐機することで、多機種の航空機に対して適切に整備できる航空機用ドック設備を構成することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態を示す航空機用ドック設備の平面図である。 図2は、図1に示す航空機用ドック設備のエンジン部における正面視の図面である。 図3は、図1に示す航空機の胴体部に向けて固定床部から胴体作業床部を進出させた状態を示す平面図である。 図4は、図2に示す航空機の胴体部に向けて固定床部から胴体作業床部を進出させた状態の拡大正面図である。 図5は、図4に示す胴体部の前部分における胴体作業床部と第1スライド床とを示す拡大平面図である。 図6は、図2に示す航空機の主翼部の下面に沿って傾斜する主翼作業床部と航空機を昇降させる昇降ジャッキとを示す拡大正面図である。 図7は、図3に示す航空機のエンジン部における拡大平面図である。 図8は、図7に示すエンジン部における正面図である。 図9は、図7,8に示すスライド床の進出を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、地上面Gに格納部10を有し、地上面に駐機するようにした航空機用ドック設備1を例に説明する。また、大型の航空機50を実線で示し、小型の航空機50を二点鎖線で示す。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後方向の概念は、図1に示す航空機50の前後方向の概念と一致するものとする。上下左右方向の概念は、図2に示す航空機50に向かった状態における上下左右方向の概念と一致するものとする。
(航空機用ドック設備1の全体構成)
図1,2に示すように、この実施形態の航空機用ドック設備1は、建屋2の内部に航空機50(機体51)を配置する格納部10を備えている。建屋2は、上部に天井3を有し、前部に扉4を有している。格納部10は、地上面Gと同じ面の床面11を有している。格納部10には、この格納部10の空間12に配置した機体51の胴体部52の両側部に固定床部20が備えられている。固定床部20は、胴体部52の高さ付近に床面を形成している。また、格納部10には、航空機50(機体51)を、固定床部20に対して適切な高さに昇降させる昇降ジャッキ40が備えられている。昇降ジャッキ40は、航空機50に備えられた複数のジャッキアップポイント55を支持している。
固定床部20は、格納部10の空間12に配置した航空機50の胴体部52に向けて進出する胴体作業床部21を備えている。胴体作業床部21は、航空機50を格納部10に駐機するまでは固定床部20に格納されている。胴体作業床部21は、固定床部20とほぼ同じ高さとなっている。
また、固定床部20には、航空機50の主翼部53の下面に沿って傾斜する主翼作業床部30が備えられている。主翼作業床部30は、固定床部20と同様に、固定された床となっている。主翼作業床部30は、格納部10の空間12に近い位置では固定床部20よりも低くなっている。主翼作業床部30は、格納部10から離れた位置では固定床部20よりも高くなっている(図2)。主翼作業床部30の高い位置には、手摺31が設けられている。
さらに、上記固定床部20は、航空機50の主翼部53から後方部分においては、胴体部52の後部分52bに接近した位置まで形成された後部固定床部27を備えている。後部固定床部27は、航空機50の胴体部52の後部分52bとの間に、適切な空間12が形成される位置に備えられている。これにより、胴体部52の後部分52bでは、後部固定床部27から胴体部52に向けて胴体作業床部21は進出させない構成となっている。
このような格納部10に、航空機50は航空機牽引車(トーイングトラクター:図示略)によって牽引されて所定位置に駐機させられる。航空機牽引車による航空機50の駐機は、航空機50の胴体部52の後部分52bから格納され、格納部10の所定位置に駐機される。
図3に示すように、例えば、実線で示す大型の航空機50の胴体部52の前部分52a(ノーズ部を含む)を整備するときには、上記航空機牽引車によって航空機50の胴体部52の前端が所定位置(図1に実線で示す位置)となるように駐機される。そして、航空機50(機体51)が複数の昇降ジャッキ40によって支持される。
また、大型の航空機50の主翼部53を整備するときには、胴体部52を昇降ジャッキ40で昇降させることで、主翼作業床部30から適切な高さに調整される。これにより、主翼部53を整備する場合は、主翼部53の下面に沿って傾斜する主翼作業床部30から作業ができる。
一方、二点鎖線で示す小型の航空機50の主翼部53を整備するときには、主翼部53が主翼作業床部30の上方に位置する状態で駐機する。その後は、大型機と同様に、昇降ジャッキ40によって所定高さに昇降させられる。また、胴体部52の前部分52aを整備するときには、胴体部52の先端部を大型と同様の位置に配置して駐機する(図の状態から、大型機の先端部と同じ位置まで移動させる)。その後は、大型機と同様に、昇降ジャッキ40によって所定高さに昇降させられる。
上記したように航空機50を支持する複数の昇降ジャッキ40は、制御装置15によって駆動制御される。制御装置15は、複数の昇降ジャッキ40を制御することで、航空機50を適切に昇降させる。この昇降は、上記したように、胴体部52を整備する場合は、胴体部52が胴体作業床部21に対して所定高さとなる位置に昇降させられる。主翼部53を整備する場合は、主翼部53が主翼作業床部30に対して所定高さとなる位置に昇降させられる。
このように、制御装置15によって複数の昇降ジャッキ40を昇降制御することで、胴体部52の作業時には胴体部52が胴体作業床部21に対して適切な高さになるように航空機50が昇降させられる。また、主翼部53の作業時には主翼部53が主翼作業床部30に対して適切な高さになるように航空機50が昇降させられる。
航空機50の胴体部52を胴体作業床部21の高さに昇降させる場合、例えば、航空機50が固定床部20から胴体部52に設けられたドアを開放して内部に入出できる高さに昇降させられる。また、その他の整備位置に適切な高さに昇降させられる。この航空機50の昇降は、例えば、昇降ジャッキ40で航空機50を上昇させた後、車輪を格納し、所定高さに下降させて保持される。また、昇降ジャッキ40で航空機50を所定高さに上昇させて保持される場合などがある。昇降ジャッキ40の高さを調整することで、航空機50の駐機高さが決まる。
このように、上記航空機用ドック設備1によれば、航空機50を格納部10の適切な位置に駐機させ、航空機50を昇降ジャッキ40で固定床部20に対して適切な高さに昇降させる。これにより、多機種の航空機50に対し、胴体作業床部21から胴体部52に対して適切な作業ができる。また、主翼作業床部30から主翼部53に対して適切な作業ができる。
(胴体作業床部21の構成)
図4は、航空機50の胴体部52に向けて固定床部20から胴体作業床部21を進出させた状態の拡大正面図である。図5は、図4に示す胴体作業床部21と第1スライド床23とを示す平面図である。
図示するように、航空機50を格納部10に駐機した状態で、固定床部20から胴体作業床部21を進出させる。胴体作業床部21は、固定床部20から航空機50の胴体部52に向けて進出するようになっている。胴体作業床部21は、主に胴体部52の前部分52aにおける作業に用いられる。胴体作業床部21は、下端に床面11を走行する走行車輪22が備えられている。胴体作業床部21は、図示しない駆動装置によって胴体部52との間の空間12に進出させられる。胴体作業床部21は、駆動装置によって空間12から固定床部20に向けて後退させられる。
このように、胴体部52を所定高さに配置した状態で、固定床部20から胴体作業床部21が格納部10の空間12に進出させられる。胴体作業床部21を胴体部52まで進出させることで、この胴体作業床部21の上面で、胴体部52の左右位置に作業床を形成することができる。
また、上記胴体作業床部21は、胴体部52に近接した位置から、胴体部52の外面に向けて左右方向に進出する複数の第1スライド床23をさらに備えている。第1スライド床23は、胴体作業床部21の機体長手方向に複数個が並設されている。各第1スライド床23は、胴体作業床部21に備えられた第1ガイド24(図9と同じ構造)に沿って進出又は後退させることができる。第1スライド床23は、それぞれ進出量を異ならせることで、胴体部52に外形に沿わせることができる(図5)。
これにより、胴体部52の左右位置に胴体作業床部21で作業床を形成した後、各第1スライド床23で胴体部52の外形の曲面に沿うような作業床を形成することができる。このため、航空機50の胴体部52の外形が異なっても、胴体部52の外形に沿う作業床を形成することができる。例えば、機体51のノーズ形状が異なっても、それぞれのノーズ形状に沿うように適切な作業床を形成することができる。
一方、図3に示すように、上記後部固定床部27の上記胴体部52の主翼部53よりも後部分52bの位置には、胴体部52の後部分52bに向けて進出する複数の第3スライド床28が備えられている。胴体部52の主翼部53よりも後方部分は、後部固定床部27から第3スライド床28を胴体部52に向けて進出させて作業床を形成する。この第3スライド床28は、後部固定床部27に備えられた第3ガイド(図示略:図9の第1ガイド24と同じ構造)に沿って進出、又は後退することができる。第3スライド床28により、胴体部52の左右位置に作業床を形成することができる。
(主翼作業床部30の構成)
図6は、図2示す航空機50の主翼部53の下面に沿って傾斜する主翼作業床部30と、航空機50を昇降させる昇降ジャッキ40とを示す拡大正面図である。
図示するように、主翼作業床部30は、固定床部20と同様に、固定された床として形成されている(図2)。主翼作業床部30は、上面が、この例では大型の航空機50の主翼部53の傾斜に沿うような斜面に形成されている。この主翼作業床部30の位置には、主翼部53に取り付けられたエンジン部54に向けて進出する第1スライド床23が備えられている(図3参照)。この第1スライド床23も、主翼作業床部30に備えられた第1ガイド24(図9と同じ構造)に沿って進出、又は後退するようになっている。
このような主翼作業床部30によれば、昇降ジャッキ40で機体51を昇降させて、主翼部53が主翼作業床部30から適切な高さとなるように配置される。これにより、主翼部53に対する整備を、主翼作業床部30から適切に行うことができる。
(エンジン部54における構成)
図7は、航空機50のエンジン部54における平面図である。図8は、図7に示すエンジン部54における正面図である。図9は、図7,8に示す第1スライド床23及び第2スライド床25の進出を説明する斜視図である。
図7,8に示すように、エンジン部54においては、上記胴体作業床部21が、胴体部52の長手方向である前後方向に細かく分割されている。そして、エンジン部54及び昇降ジャッキ40を避けた位置の胴体作業床部21が胴体部52に向けて進出させられる。この胴体作業床部21は、上記第1スライド床23に加え、エンジン部54に向けて前後方向に進出する複数の第2スライド床25をさらに備えている。これにより、胴体作業床部21を胴体部52に向けて進出させ、その胴体作業床部21から胴体部52に向けて第1スライド床23を進出させる。そして、この第1スライド床23の下部から胴体部52の長手方向である前後方向に第2スライド床25を進出させる。なお、この例では、図9に示すように、第2スライド床25が2段で進出する例を示している。
図9に示すように、第1スライド床23は、胴体作業床部21の下面に設けられた第1ガイド24に沿って胴体部52に向かって進出する。第2スライド床25は、第1スライド床23の下部に設けられた第2ガイド26に沿って胴体部52の長手方向に進出する。この例では、第1スライド床23の下部から1段目の第2スライド床25が進出し、この第2スライド床25の下部から2段目の第2スライド床25が進出する例となっている。なお、第2スライド床25は、例えば、テレスコピック式で、1段目の第2スライド床25の中から2段目の第2スライド床25が延びるようにしてもよい。
これにより、図7に示すように、固定床部20からエンジン部54の前後位置に進出させた胴体作業床部21と、胴体部52の長手方向に進出させた第2スライド床25とによって、エンジン部54の前後位置及び左右位置に作業床を形成することができる。
(その他の実施形態)
上記した実施形態の他、上記格納部10は、地上面Gから所定深さの地下に形成されてもよい。格納部10が地下の場合、固定床部20は、地上面Gに形成される。また、地上面Gから地下の格納部10に向けて航空機50を導くスロープが備えられる。
このように構成すれば、航空機用の航空機用ドック設備1の地上部分における高さを低くできる。地上部分における建屋2の高さなどを低くできるとともに、固定床部20を形成する部材を削減できる。よって、航空機用ドック設備1を形成するための部材重量を、天井支持タイプの作業台に比べて大幅に削減することができる。
なお、格納部10は、地上、地下、その中間などに設けてもよく、上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態では、エンジン部54を有する航空機50を例に説明したが、エンジン部54を有さない航空機(グライダーなど)の整備にも使用でき、航空機50はエンジン部54を有する構成に限定されない。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の構成を変更してもよく、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
(総括)
以上のように、上記航空機用ドック設備1によれば、航空機50を格納部10の形状に合わせて駐機し、昇降ジャッキ40を用いて機体51を支持し、固定床部20に対して適切な高さに昇降させる。そして、固定床部20から胴体作業床部21が胴体部52に向けて進出させる。これにより、胴体部52の側部に作業床を形成することができる。また、航空機50の主翼部53については、固定床部20に備えられた主翼作業床部30の高さに合せて機体51を昇降させることで、主翼部53に対する作業床を形成することができる。従って、機体51の大きさや高さが異なっても、駐機位置と昇降ジャッキ40による高さ調整とによって適切な整備位置に配置することができる。よって、多機種の航空機50に対して整備可能な航空機用ドック設備1を構成することが可能となる。
しかも、固定床部20に連なる胴体作業床部21または主翼作業床部30から適切な作業ができるので、作業道具の準備や交換などを固定床部20との間で効率良くできる。よって、整備の作業効率向上を図ることも可能となる。例えば、胴体部52のドアから内部のシート交換などを行う場合も、固定床部20に連なる胴体作業床部21を通って排出、搬入などができ、作業効率の向上を図ることが可能となる。
その上、この航空機用ドック設備1によれば、胴体作業床部21を固定床部20から進出する走行式にすることで、建屋2の天井3への負荷を削減することが可能となる。よって、天井支持タイプの作業台に比べて設備費用の低減を図ることが可能となる。
1 航空機用ドック設備
2 建屋
3 天井
10 格納部
11 床面
12 空間
15 制御装置
20 固定床部
21 胴体作業床部
22 走行車輪
23 第1スライド床
24 第1ガイド
25 第2スライド床
26 第2ガイド
27 後部固定床部
28 第3スライド床
30 主翼作業床部
31 手摺
40 昇降ジャッキ
50 航空機
51 機体
52 胴体部
52a 前部分
52b 後部分
53 主翼部
54 エンジン部
55 ジャッキアップポイント
G 地上面

Claims (6)

  1. 航空機の機体を配置する床面を有する格納部と、
    前記格納部の空間に配置した前記機体の胴体部の両側部に、該胴体部の高さに床面を形成する固定床部と、
    前記機体の整備位置が前記固定床部の高さに位置するように前記機体を昇降させる昇降ジャッキと、を備え、
    前記固定床部は、前記格納部の空間に配置した前記航空機の前記胴体部に向けて進出する胴体作業床部と、前記航空機の主翼部の下面に沿って傾斜する主翼作業床部と、を備えている、ことを特徴とする航空機用ドック設備。
  2. 前記胴体作業床部は、前記胴体部に近接した位置から該胴体部の外面に向けて左右方向に進出する第1スライド床をさらに備えている、請求項1に記載の航空機用ドック設備。
  3. 前記胴体作業床部は、前記第1スライド床に加え、前記主翼部に取り付けられたエンジン部に向けて前後方向に進出する複数の第2スライド床をさらに備えている、請求項2に記載の航空機用ドック設備。
  4. 前記固定床部は、前記航空機の主翼から後方部分の前記胴体部の後部分に接近した位置まで形成された後部固定床部を備えており、
    前記後部固定床部は、前記胴体部の後部分に向けて左右方向に進出する第3スライド床を備えている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の航空機用ドック設備。
  5. 複数の前記昇降ジャッキを駆動制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、複数の前記昇降ジャッキを制御することで、前記航空機の前記胴体部が前記胴体作業床部に対して所定高さとなる位置、及び前記主翼部が前記主翼作業床部に対して所定高さとなる位置、の少なくとも一方が所定高さとなるように昇降させるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の航空機用ドック設備。
  6. 前記格納部は、地上面から所定深さの地下に形成され、
    地上面から地下の前記格納部に向けて前記航空機を導くスロープを有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の航空機用ドック設備。
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