JP2017113925A - 可塑化装置および可塑化装置の制御方法 - Google Patents

可塑化装置および可塑化装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に一定以上均等に撹拌された材料を供給することの可能な可塑化装置および可塑化装置の制御方法を提供する。【解決手段】 大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒18内に複数種の材料M1,M2を供給し可塑化を行う可塑化装置13において、複数種の材料M1,M2を撹拌する撹拌用ホッパ41と、前記撹拌用ホッパ41内を大気とは異なる雰囲気状態にする雰囲気形成手段50と、前記撹拌用ホッパ41内から前記加熱筒18内へ撹拌された複数種の材料M1,M2を供給する材料供給手段34,43,44等とが備えられている。【選択図】図1

Description

本発明は、大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に複数種の材料を供給し可塑化を行う可塑化装置および可塑化装置の制御方法に関するものである。
大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に複数種の材料を供給し可塑化を行う可塑化装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1では、樹脂材料と繊維材料をそれぞれ別の供給装置からフィードスクリュを用いて大気とは異なる雰囲気状態(減圧状態)の加熱筒内に供給している。また複数種の材料を加熱筒内に供給するものではないが、材料を減圧雰囲気状態の加熱筒内に供給して加熱筒内で可塑化を行う可塑化装置としては、特許文献2に記載されたものが知られている。
特開2013−226672号公報(請求項1、請求項2、図1) 特開平7−60803号公報(請求項1、0031、0039、図1、図2)
しかしながら前記特許文献1では、樹脂材料と繊維材料をそれぞれ別の供給装置からフィードスクリュを用いて減圧雰囲気状態の加熱筒内に供給しているため、材料の種類によっては加熱筒内のスクリュ回転による混合だけで良好に混合できない場合があった。また特許文献1については、それぞれの材料のためにフィードスクリュと供給装置とを別個に備えており装置が複雑なものとなっていた。
また特許文献2は、フィーダ内(ホッパ内)には下方に向けて材料を送り込むフィードスクリュが設けられるのみであって材料の撹拌機能は有していないので、複数種の材料を用いたときの撹拌効果は期待できないものであった。そしてフィーダ内に比重が異なる2種類の材料が供給された場合には、比重の大きい材料がフィーダ内で下部側に多く貯留された状態で、射出装置の計量時にフィーダのフィードスクリュが回転し、先に比重の大きい材料が加熱筒内に多く供給される可能性が高いものであった。
従って特許文献1も特許文献2も大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に一定以上均等に撹拌された材料を供給することができないものであった。
そこで本発明では上記の問題を鑑みて、大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に一定以上均等に撹拌された材料を供給することの可能な可塑化装置および可塑化装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の可塑化装置は、大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に複数種の材料を供給し可塑化を行う可塑化装置において、複数種の材料を撹拌する撹拌用ホッパと、前記撹拌用ホッパ内を大気とは異なる雰囲気状態にする雰囲気形成手段と、前記撹拌用ホッパ内から前記加熱筒内へ撹拌された複数種の材料を供給する材料供給手段と、が備えられたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の可塑化装置は、請求項1において、撹拌用ホッパの下方には、閉鎖した際に雰囲気の流通の阻止と複数種の材料の落下の阻止が可能な開閉機構を有する材料供給手段が備えられたことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の可塑化装置の制御方法は、大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に複数種の材料を供給し可塑化を行う可塑化装置の制御方法において、複数種の材料を撹拌する撹拌用ホッパと、前記撹拌用ホッパ内を大気とは異なる雰囲気状態にする雰囲気形成手段とが備えられ、前記撹拌用ホッパ内から前記複数種の材料が供給不可能な状態で前記撹拌手段により前記複数種の材料の撹拌を行い、前記撹拌手段による撹拌終了後に、前記撹拌用ホッパから撹拌された複数種の材料の供給を可能にすることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の可塑化装置の制御方法は、請求項3において、前記撹拌用ホッパ内と該撹拌用ホッパ内から材料が直接供給される区画内を略同圧にした状態で、前記撹拌用ホッパ内から前記区画内に撹拌された複数種の材料の供給を可能にすることを特徴とする。
本発明の可塑化装置は、大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に複数種の材料を供給し可塑化を行う可塑化装置において、複数種の材料を撹拌する撹拌用ホッパと、前記撹拌用ホッパ内を大気とは異なる雰囲気状態にする雰囲気形成手段と、前記撹拌用ホッパ内から前記加熱筒内へ撹拌された複数種の材料を供給する材料供給手段と、が備えられているので、減圧状態またはガス置換状態の加熱筒内に一定以上均等に撹拌された材料を供給することができる。
本発明の実施形態の可塑化装置の概略断面図である。 本発明の別の実施形態の可塑化装置の概略断面図である。 本実施形態の更に別の実施形態の可塑化装置の概略断面図である。
まず本発明の実施形態の射出成形機とその可塑化装置について図1により説明する。射出成形機11は、図示しないベッド上に型締装置12と可塑化装置である射出装置13とを備えている。型締装置12は、固定盤14、可動盤15および図示しない型締機構等を備えている。そして固定盤14には固定金型16、可動盤15には可動金型17がそれぞれ取付けられる。
射出装置13は複数種からなる樹脂材料M1,M2の可塑化を行った後に射出を行うものであり次の構成を備えている。加熱筒18内の軸方向に設けられた内孔19にはスクリュ20が設けられている。加熱筒18の前部には加熱筒の一部であるシリンダヘッド部21が取付けられ、シリンダヘッド部21の前部にはノズル22が取付けられている。そしてノズル22は先端のノズル孔から加熱筒18の内孔19に向けて内孔により連通されている。
また加熱筒18の後端からはスクリュ20の軸部23が突出しており、軸部23は図示しないカップリング等を介して計量用のサーボモータ24等のアクチュエータに接続されている。また射出装置13は図示しない射出用のサーボモータ等のアクチュエータを備える。
本実施形態ではスクリュ20についてはシングルフライトのスクリュであり、後方から前方に向けて順に軸径が小径のフィードゾーン25、軸径が拡大されるコンプレッションゾーン26および軸径が拡大されたメタリングゾーン27が形成されている。またスクリュ20のフライトの前方には逆流防止弁28が設けられ、先端にはスクリュヘッド29が設けられている。なおスクリュ20については、材料M1,M2を前方に送出するものであれば、形状は限定されない。
加熱筒18、シリンダヘッド部21、およびノズル22の外周にはヒータ30が設けられている。また加熱筒18の後部寄りの部分にはブロック状のハウジング部31(前部プレート)が固定されている。ハウジング部31の内部には流路(図示せず)が設けられ、該流路に温調水を流すなどしてハウジング部31の温調が可能となっている。そしてハウジング部31が固定された載置台(図示せず)がノズルタッチ装置(図示せず)により前後進移動可能となっている。加熱筒18の後部寄りの部分の上部とハウジング部31の上部を貫通して上方に向けて供給孔32が設けられている。供給孔32には筒部33を介してフィード装置34の落下孔38が接続されている。
フィード装置34の供給筒35の内部には加熱筒18内に材料M1,M2を供給するフィードスクリュ36が備えられている。供給筒35の一端にはフィードスクリュ36を回転させるモータ37が固定されている。フィードスクリュ36は供給筒35の一端と他端に設けられたベアリングにより回転可能に軸支されている。また供給筒35の他端寄りの上部には後述する材料供給装置39に接続される供給孔40が形成されている。なお本実施形態ではフィード装置34の供給筒35は水平に設けられているが、材料が送出される側に向けて上昇または下降するように供給筒35に傾斜を設けてもよい。フィード装置34は、本発明における撹拌用ホッパ41内から加熱筒18内へ撹拌された複数種の材料M1,M2を供給する材料供給手段の一部に相当する。なおフィード装置34は必須のものではなく、ハウジング部31に直接、材料供給装置39を取付けてもよい。
フィード装置34の供給筒35には、加熱筒内を減圧する減圧手段50の吸引管67が接続されている。そして吸引管67は、開閉バルブ68や図示しないフィルタ等を介して真空ポンプ63に接続されている。減圧手段50は加熱筒内を大気とは異なる雰囲気状態とするものである。加熱筒内の減圧(真空度)については、成形に使用される複数種の材料M1,M2によって限定されないが、一例としてゲージ圧が大気圧基準(ゲージ圧基準)で−95kPa以下(絶対圧基準で6.33kPa以下)に維持できるもの等が採用される。また加熱筒18内を減圧する吸引管は、加熱筒18の中部から後部ゾーンの間や加熱筒18の後端に接続されるものでもよい。
次に材料供給装置39について説明する。材料供給装置39は、複数種の材料M1,M2を撹拌し供給する装置であって、その上部側には撹拌用ホッパ41が設けられている。そして前記撹拌用ホッパ41の下側には第1の供給管42が接続され、第1の供給管42の途中には第1のシャッタ43(開閉機構)が設けられている。そしてまた第1の供給管42の下側には貯留用ホッパ44が接続されている。更に貯留用ホッパ44の下側には、第2の供給管45が接続され、第2の供給管45の途中には第2のシャッタ46(開閉機構)が設けられている。そしてまた第2の供給管45の下側には前記したようにフィード装置34が接続されている。第1の供給管42、第1のシャッタ43、貯留用ホッパ44、第2の供給管45、および第2のシャッタ46、およびフィード装置34は、本発明における撹拌用ホッパ41内から加熱筒18内へ撹拌された複数種の材料M1,M2を供給する材料供給手段の一部または全部に相当する。
撹拌用ホッパ41は、ホッパ外郭部47と撹拌手段49を備えている。ホッパ外郭部47は、複数種の材料M1,M2を貯留するためのケースであって、下方に向けて径が縮小し下端部で第1の供給管42に接続されるテーパ部51と前記テーパ部51の上側に接続される円筒部52と前記円筒部52の上側に接続される上板部53とからなっている。ホッパ外郭部47の部分同士および前記ホッパ外郭部47と他の部分との接続部は、撹拌用ホッパ41内を減圧状態に保つことができるシール構造および強度となっている。なお撹拌用ホッパ41のホッパ外郭部47の形状や容積は限定されない。また撹拌用ホッパ41は、ホッパ外郭部47にヒータが取付けられ、ホッパ内の複数種の材料M1,M2を加熱するものや、除電装置が取付けられ複数種の材料M1,M2の静電気を除去するもの等でもよい。
撹拌用ホッパ41の撹拌手段49は、複数種の材料M1,M2を撹拌する機構であって、水平方向に設けられた上板部53の上部には撹拌手段49のモータ54が駆動軸(図示せず)を下側に向けて取付けられている。そしてモータ54の駆動軸に固定される回転軸55は、上板部53にベアリング(図示せず)を介して保持されている。上部板53と回転軸55の間は、撹拌用ホッパ41内を密閉可能なようにシールされている。そして前記回転軸55には複数の撹拌用羽根56が取付けられている。撹拌用羽根56は撹拌用ホッパ41の円筒部52の内部と下部のテーパ部51の内部に設けられ、テーパ部51内に貯留された複数種の材料M1,M2が撹拌可能に設けられている。前記撹拌用羽根56は、回転軸55に対して同じ高さに2枚が180度の角度に取付られている。また撹拌用羽根56は、それぞれの羽根が回転方向に対して上部が後退するように回転軸55に対して角度を持って取付けられている。従って回転軸55を中心とした撹拌用羽根56の回転により複数種の材料M1,M2が上方へすくい上げられながら掻き混ぜられるようになっている。ただし本発明において撹拌用羽根56の形状や枚数は限定されない。また撹拌手段49は、回転軸が垂直方向以外に設けられたものでもよく、モータや回転軸の数も1個に限定されない。更に撹拌用羽根56は、複数種の材料M1,M2の変更に応じて最適のものに変更するようにしてもよい。ただし撹拌用羽根は、特許文献2のような回転時に材料を強制的に下方に向けて送るためのスクリュのみからなるものについては不適切であり、撹拌用ホッパ41内部の下側に滞留した材料を再度上側に浮き上がらせて撹拌できる機能を備えたものが望ましい。
また撹拌用ホッパ41には、材料導入手段48が付設されている。撹拌用ホッパ41のホッパ外郭部47の上部板53には、材料導入手段48の2本の導入管57,58が接続されている。なお導入管57,58の数は2本に限定されない。2本の導入管57,58には気流を用いた材料導入機構(図示せず)が設けられている。また導入管57には第3のシャッタ59が設けられ、導入管58には第4のシャッタ60が設けられている。そして第3のシャッタ59、第4のシャッタ60の開放時にそれぞれの材料M1,M2を撹拌用ホッパ41内に供給可能であり、閉鎖時に撹拌用ホッパ41内を密閉可能となっている。なお撹拌用ホッパ41への材料導入機構は、重力やモータの駆動力等を用いたものでもよく、更には導入管57,58を設けずに撹拌用ホッパ41の上部から作業者が複数種の材料M1,M2を手作業により供給するものでもよい。
更に撹拌用ホッパ41にはホッパ内を減圧する減圧手段50が付設されている。減圧手段50については、本発明の撹拌用ホッパ内を大気とは異なる雰囲気状態にする雰囲気形成手段に相当する。ホッパ外郭部47の上部には、ホッパ内を減圧する減圧手段50の吸引管61が接続されている。吸引管61は、開閉バルブ62や図示しないフィルタ等を介して真空ポンプ63に接続されている。
撹拌用ホッパ41の下方には、材料供給手段が接続されている。材料供給手段の第1の供給管42は筒状の部材であり、第1の供給管42の途中に開閉機構である第1のシャッタ43が設けられている。第1のシャッタ43はエアシリンダの駆動により上下方向に供給穴が開いたシャッタが水平方向に進退移動して、第1の供給管42を開通状態または閉鎖状態とすることが可能となっている。また第1のシャッタ43は各部がシールされている。従って第1のシャッタ43が閉鎖された状態では、シャッタを介しての雰囲気の流通の阻止と複数種の材料M1,M2の落下の阻止が可能となっている。なお開閉機構については、ロータリ式のものなど他の方式のものでもよい。また撹拌用ホッパ41の下側に第1の供給管42等を介さずに開閉機構が直接接続されるものでもよい。
そして第1の供給管42の下側には、貯留用ホッパ44が接続されている。ただし第1のシャッタ43の下側に直接、貯留用ホッパ44が接続されるものでもよい。本実施形態では貯留用ホッパ44のホッパ外郭部64の形状は撹拌用ホッパ41の外郭部とほぼ同であり、内部は撹拌された複数種の材料M1,M2が収容される空間となっている。ただし貯留用ホッパ44の形状や容積は限定されない。本実施形態の貯留用ホッパ44は、撹拌用ホッパ41内から複数種の材料M1,M2が直接供給される区画に相当する。そして貯留用ホッパ44についてもその上部にホッパ内を減圧する減圧手段50の吸引管65が接続されている。吸引管65は、開閉バルブ66や図示しないフィルタ等を介して真空ポンプ63に接続されている。そして貯留用ホッパ44の下方にも撹拌用ホッパ41の下方の第1の供給管42および第1のシャッタ43と同様の第2の供給管45および第2のシャッタ46が設けられ、第2の供給管45の下側にはフィード装置34が接続されている。
次に本実施形態の可塑化装置の制御方法について説明する。撹拌用ホッパ41に接続される一方の導入管57からは図示しない材料導入機構の作動によりベース熱可塑性樹脂ペレット(材料M1)が、撹拌用ホッパ41内に投入される。本実施形態ではベース樹脂ペレットの種類は、無色のポリプロピレン樹脂ペレットであり、比重0.90〜0.91である。もう一方の導入管58からは材料導入機構の作動により熱可塑性樹脂のマスターバッチ樹脂ペレット(材料M2)が撹拌用ホッパ41内に投入される。本実施形態の熱可塑性樹脂のマスターバッチ樹脂ペレットの比重は1.4〜2.3である。この材料供給の際、第1のシャッタ43は閉鎖されており、これら材料M1,M2は撹拌用ホッパ41内に貯留される。一般的には材料M1,M2の投入中は、撹拌用羽根56は停止しており、撹拌は行わない。そしてこの際に材料M1とM2は、比重が異なるため、比重の大きいよりも大きいマスターバッチ樹脂ペレット(M2)が撹拌用ホッパ41の下側に多く滞留しがちとなる。
撹拌用ホッパ41内に材料M1と材料M2が投入・供給されると、導入管57,58の第3のシャッタ59と第4のシャッタ60が閉鎖され、撹拌用ホッパ41内が密閉される。次に減圧手段50の開閉バルブ62を開放し、加熱筒18内の減圧のために継続作動している真空ポンプ63を用いて撹拌用ホッパ41内の減圧(真空吸引)を行う。また減圧開始と同時、または所定時間が経過して撹拌用ホッパ41内の真空度が低下してから撹拌手段のモータ54を作動させて回転軸55と撹拌用羽根56を回転させ、材料M1と材料M2が一定以上均一になるように所定時間撹拌を行う。この際の回転軸55の回転速度は、材料M1,M2によっても相違するので、これに限定されるものではないが一例として、20min−1ないし200min−1で行われる。また撹拌時間もこれに限定されるものではないが一例として、15秒ないし180秒行われる。
また上記の撹拌において一定以上均一な撹拌状態(良好な撹拌状態)とは、これに限定される訳ではないが一例として、撹拌用ホッパ41への投入時のM1,M2の比率(重量%)に対して、撹拌後に採取したサンプルの少ない方の材料M1またはM2の比率が15重量%以内の差に収まっていることにより判断する。例えばM1の投入時の比率(重量%)が20重量%の場合は、撹拌後に採取したサンプルのM1の比率が17〜23重量%であれば一定以上均一な撹拌状態と判断する。また一例としてM1の投入時の比率が40重量%の場合は、撹拌後に採取したサンプルのM1の比率が34〜46重量%の範囲内に収まっていることを指す。これら撹拌後の材料M1,M2の比率のサンプリング測定は、投入時の材料M1,M2の重量に対して、撹拌後の材料M1,M2をn等分に区分し、区分された材料M1,M2の重量計測を行うことにより材料M1またはM2の比率を演算することができる。また本実施形態のように比重が1.0より下の材料と1.0より上の材料の場合は、区分した材料M1,M2を水中に投入し、水に浮いた材料M1と水に沈んだ材料M2を分離し、それぞれ乾燥させてから重量を計測することによっても撹拌後の材料M1,M2の比率を測定可能である。
なお本発明において撹拌用ホッパ41内を減圧して撹拌することは必須ではなく、テスト結果では減圧の有無は撹拌の良否には殆ど影響を与えなかった。しかしながら撹拌用ホッパ41内を減圧状態(真空状態)にして材料M1,M2の撹拌を行うことにより、材料M1,M2から水分やガス等を除去することができる。そのため材料M1,M2によっては少なくとも一方を予め乾燥しなくてもよい場合もある。また減圧して撹拌することは、ハウジング部31の供給孔32付近の結露を防止したり、加熱筒内の真空度の低下を防止するといった効果を奏する場合もある。
そして所定時間が経過して撹拌終了時間となるとモータ54が停止され、撹拌用羽根56の回転が停止される。次に第1のシャッタ43のエアシリンダが作動され、第1のシャッタ43が開放状態となり、撹拌が終了して混合された材料M1,M2が撹拌用ホッパ41内から貯留用ホッパ44(材料M1,M2が直接供給される区画内)へ落下・供給される。この際貯留用ホッパ44の下側の第2のシャッタ46は閉鎖されている。またこの際、貯留用ホッパ44内は既に減圧手段50の開閉バルブ66が開放され減圧が完了していて撹拌用ホッパ41内と貯留用ホッパ44内(材料M1,M2が直接供給される区画内)は略同圧となっている。
そして貯留用ホッパ44内に撹拌された材料M1,M2が全て落下して貯留されると、第1のシャッタ43を閉鎖する。また前記第1のシャッタ43閉鎖後に、適宜のタイミングで第2のシャッタ46を開放して、材料M1,M2を、第2の供給管45とフィード装置34の供給筒35内に供給する。そしてフィード装置34の供給筒35内に供給された撹拌された材料M1,M2は、射出装置13の計量時にスクリュ25の回転数に応じてフィードスクリュ36が回転されると加熱筒18内に向けて供給される。なおこの際加熱筒18内(含むフィード装置34内)は、真空ポンプ63により既に減圧されている。従って計量時に材料M1,M2が溶融して発生したガスや水分は、加熱筒18内から吸引され除去される。また前記射出装置13による計量や射出と並行して次回の撹拌用ホッパ41での材料M1,M2の撹拌が行われる。本実施形態では、射出装置13による計量や射出と撹拌用ホッパ41への材料M1,M2の供給や撹拌は連動させる必要がなく並行して別個に行える。そして上記のように撹拌用ホッパ41での撹拌終了後に貯留用ホッパ44内にすぐに撹拌された材料M1,M2を供給するもの以外に、撹拌用ホッパ41での撹拌終了後に撹拌用ホッパ41内に材料M1,M2を貯留しておき、貯留用ホッパ44内に設けた材料M1,M2の残量検知手段により貯留用ホッパ44内の材料M1,M2の減少が検知されると、第1のシャッタ43を開放して撹拌用ホッパ41の材料M1,M2を貯留用ホッパ44へ供給開始するものでもよい。
次に図2に示される本発明の別の実施形態の可塑化装置について説明する。図2の別の実施形態において、図1の実施形態と同一部分については同一番号を付している。図2の別の実施形態と図1の実施形態の相違点は、貯留用ホッパ44と第2のシャッタ46を備えない点である。別の実施形態の材料供給装置71では、材料供給手段の貯留用ホッパ44を備えないので、撹拌用ホッパ41で材料M1,M2を撹拌後に、撹拌用ホッパ41の下方の第1のシャッタ43を開いて材料M1,M2を第1のシャッタ43よりも下方の第1の供給管42内とフィード装置34の供給筒35内に落下させる。従って前記第1の供給管42内とフィード装置34の供給筒35内が、撹拌用ホッパ41内から材料M1,M2が直接供給される区画内に相当する。この際、減圧された撹拌用ホッパ41内と減圧された加熱筒18内に接続されるフィード装置34内は略同圧となっている。そして射出装置13により計量が行われるとフィード装置34のフィードスクリュ36が回転されて撹拌された材料M1,M2の加熱筒18内への送出が行われる。そして第1のシャッタ43の部分の材料M1,M2が前記送出により無くなってシャッタが閉鎖可能となるとシャッタが閉鎖され、再び撹拌用ホッパ41に材料導入手段48により材料M1,M2が供給され、撹拌手段49により撹拌が行われる。なお別の実施形態においてもフィード装置34は必須のものではなく、ハウジング部31に直接、材料供給装置71を取付けてもよい。その場合は、ハウジング部31の落下孔32内と加熱筒18内が撹拌用ホッパ41内から材料M1,M2が直接供給される区画内に相当することになる。
次に図3に示される本発明の更に別の実施形態の可塑化装置について説明する。図3の更に別の実施形態において、図1の実施形態と同一部分については同一番号を付している。図3の別の実施形態と図1の実施形態の相違点は、第1のシャッタ43と貯留用ホッパ44と第2のシャッタ46とフィード装置34を備えない点である。更に別の実施形態の材料供給装置81では、撹拌用ホッパ41が供給筒82を介して直接ハウジング部31に接続されている。従ってハウジング部の落下孔32と加熱筒18内が撹拌用ホッパ41内から材料M1,M2が直接供給される区画内に相当する。ただし供給筒82の部分に樹脂交換時等に使用する手動のシャッタを備えたものでもよい。また図3においては撹拌用ホッパ41の上部の材料導入手段の導入管83は既に2種類の材料M1,M2が混合されて供給されるものであるが、前記導入管83に2段式のシャッタ84,85をそれぞれ設け、撹拌用ホッパ41に接続された吸引管86によりシャッタ84,85の間の部分を減圧可能とすることにより、材料M1,M2の供給によりホッパ内の減圧状態が解消されないようにすることが望ましい。そのことにより加熱筒18内と撹拌用ホッパ41内の減圧状態が保たれ略同圧にすることができる。
図3に示される更に別の実施形態では、連続成形時にシーケンス的に作動するシャッタを備えないので、撹拌用ホッパ41で材料M1,M2を撹拌中に射出装置の計量を行うと、スクリュ20が加熱筒18内(材料が直接供給される区画内)の材料M1,M2を前方に送出してしまい、同時にホッパ内から加熱筒18内に向けて材料M1,M2が落下・供給されてしまう。その結果ホッパ内の下側に滞留しがちな比重の大きい材料M2が先に加熱筒内に供給されて良好な撹拌が行えない場合がある。また射出時もスクリュが移動するので、計量時と同様にホッパ下部の材料が先に加熱筒内に供給される。従って図3の更に別の実施形態では、計量工程と射出工程を除いた工程に撹拌用ホッパ41内の材料M1,M2の撹拌が行われる。そのことにより撹拌用ホッパ41内から複数種の材料M1,M2が供給不可能な状態で撹拌手段49により複数種の材料M1,M2の撹拌を行い、撹拌手段49による撹拌終了後に、計量や射出により、撹拌用ホッパ41から撹拌された複数種の材料M1,M2の供給を可能にしている。なお図3に示される更に別の実施形態(第1のシャッタ43無しの例)においてフィードスクリュ36を備えたフィード装置34を設けてもよい。
なお図1ないし図3に示される例も含め本発明の可塑化装置は、スクリュが設けられた可塑化装置において複数種の材料M1,M2が可塑化された後に、可塑化装置とは別に設けられたプランジャ装置に供給され、プランジャ装置から射出される所謂プリプラ(登録商標)式の射出装置であってもよい。また図1の射出装置やプリプラ式の射出装置の可塑化装置は、スタンピング成形機の材料供給用の可塑化装置であってもよい。
また本発明の可塑化装置は、押出機であってもよい。押出機の場合、加熱筒の内部に1本または複数本のスクリュが設けられている。そして加熱筒の後部近傍の上部の材料供給口に撹拌装置が設けられた材料供給装置39が直接取付けられる。押出機の場合、図1に示される実施形態のように貯留用ホッパ44とフィードスクリュ36を備えたものが材料M1,M2を途切れずに加熱筒内に供給する点で望ましい。
なおいずれの可塑化装置であっても、材料供給装置39等の撹拌用ホッパ41で撹拌される複数種の材料M1,M2の組合わせについては上記に限定されない。例えば熱可塑性樹脂ペレットとガラス繊維や炭素繊維等の繊維材料の組合わせなどでもよく、熱可塑性樹脂ペレットと発泡剤の組合わせなどでもよい。従って複数種の材料M1,M2のうち溶融される材料が一方のみの場合も含まれる。また材料の種類も少なくとも2種類であればよく3種類以上であってもよい。
また図1ないし図3に示される実施形態においては、加熱筒内を大気とは異なる雰囲気状態にする場合として真空ポンプ63を用いて減圧する例を記載した。しかしながらいずれの可塑化装置であっても、加熱筒内を窒素ガス等の不活性ガスにより置換するものや、減圧と不活性ガスによる置換の双方を行うことにより大気とは異なる雰囲気状態を形成する雰囲気形成手段を備えたものでもよい。その場合、撹拌用ホッパ41や貯留用ホッパ44等も加熱筒内と同様に雰囲気形成手段により窒素ガス等の不活性ガスによる置換や減圧と不活性ガスによる置換の双方が行われる。更には不活性ガス以外のガスや蒸気、またはガスや蒸気の発生源となる液体や固体を撹拌用ホッパ41内や加熱筒18内に投入するものでもよい。前記の不活性ガス等を用いる場合においても撹拌用ホッパ41を開放する際は、撹拌用ホッパ41内と、撹拌された材料M1,M2が撹拌用ホッパ41から次に直接供給される区画内を略同圧にすることが望ましい。
更に図1に示される実施形態においてはホッパ内を減圧する減圧手段は必須のものではなく、大気圧の状態の撹拌用ホッパ41内で撹拌を行ってもよい。その場合は、材料M1,M2が直接供給される区画内である貯留用ホッパ44内も減圧しない略同圧の状態(大気圧)で第1のシャッタ43の開放を行い、撹拌された材料M1,M2を落下・供給する。ただしその後に貯留用ホッパ44内を減圧して、減圧された加熱筒18内(フィード装置内を含む)と同圧にしてから、第2のシャッタ46を開放して撹拌された材料M1,M2の加熱筒18内(フィード装置34内)への供給を行う。また材料M1,M2の種類によっては、加熱筒18内も減圧しないで使用する場合も想定される。
本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。
11 射出成形機
13 射出装置(可塑化装置)
18 加熱筒
20 スクリュ
34 フィード装置
36 フィードスクリュ
39,71,81 材料供給装置
41 撹拌用ホッパ
43 第1のシャッタ(開閉機構)
44 貯留用ホッパ
48 材料導入手段
49 撹拌手段
50 減圧手段(雰囲気形成手段)
56 撹拌用羽根
63 真空ポンプ
M1,M2 複数種の材料

Claims (4)

  1. 大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に複数種の材料を供給し可塑化を行う可塑化装置において、
    複数種の材料を撹拌する撹拌用ホッパと、
    前記撹拌用ホッパ内を大気とは異なる雰囲気状態にする雰囲気形成手段と、
    前記撹拌用ホッパ内から前記加熱筒内へ撹拌された複数種の材料を供給する材料供給手段と、が備えられたことを特徴とする可塑化装置。
  2. 撹拌用ホッパの下方には、閉鎖した際に雰囲気の流通の阻止と複数種の材料の落下の阻止が可能な開閉機構を有する材料供給手段が備えられたことを特徴とする請求項1に記載の可塑化装置。
  3. 大気とは異なる雰囲気状態の加熱筒内に複数種の材料を供給し可塑化を行う可塑化装置の制御方法において、
    複数種の材料を撹拌する撹拌用ホッパと、
    前記撹拌用ホッパ内を大気とは異なる雰囲気状態にする雰囲気形成手段とが備えられ、
    前記撹拌用ホッパ内から前記複数種の材料が供給不可能な状態で前記撹拌手段により前記複数種の材料の撹拌を行い、
    前記撹拌手段による撹拌終了後に、前記撹拌用ホッパから撹拌された複数種の材料の供給を可能にすることを特徴とする可塑化装置の制御方法。
  4. 前記撹拌用ホッパ内と該撹拌用ホッパ内から材料が直接供給される区画内を略同圧にした状態で、前記撹拌用ホッパ内から前記区画内に撹拌された複数種の材料の供給を可能にすることを特徴とする請求項3に記載の可塑化装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110435100A (zh) * 2019-08-21 2019-11-12 赖会美 一种基于能量利用的注塑系统
JP2021133684A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 株式会社ソディック 成形材料供給装置およびその成形材料供給方法

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