JP2017113853A - ロボットハンドおよびケーブル手繰り方法 - Google Patents

ロボットハンドおよびケーブル手繰り方法 Download PDF

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【課題】本願は、ケーブルの位置決めと引き回しが可能なロボットハンドおよびケーブル手繰り方法を開示する。【解決手段】本願で開示するロボットハンドは、把持対象のケーブルを架けることが可能な指を有するハンドと、指に架かるケーブルを指に押さえつけ可能な押さえと、押さえがケーブルを押さえつける力の強度を、ハンドにケーブルを把持させる際に用いられる第1強度と、ケーブルが指に対して滑りながらハンドによって引き回される際に用いられる、第1強度よりも弱い第2強度とに調整可能な制御手段と、を備える。【選択図】図2

Description

本願は、ロボットハンドおよびケーブル手繰り方法に関する。
近年、工場では各種のロボットが用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平2−53588号公報
電子機器には、部品同士を電気的に接続する各種のケーブルが用いられている。ケーブルは、電子機器の組立作業の邪魔にならないよう、既定の配線ルートに従って引き回される。よって、ケーブルの引き回し作業を自動化する場合、当該作業を担うロボットには、ケーブルを掴んで位置決めを行う能力や、掴んだケーブルを離さずに既定の配線ルートに従って引き回す能力を有することが望まれる。ところが、ケーブルの位置決めと引き回しの両方が可能なロボットハンドは実現されていないのが実情であった。
そこで、本願は、ケーブルの位置決めと引き回しが可能なロボットハンドおよびケーブル手繰り方法を開示する。
本願は、次のようなロボットハンドを開示する。すなわち、本願で開示するロボットハンドは、把持対象のケーブルを架けることが可能な指を有するハンドと、指に架かるケーブルを指に押さえつけ可能な押さえと、押さえがケーブルを押さえつける力の強度を、ハンドにケーブルを把持させる際に用いられる第1強度と、ケーブルが指に対して滑りながらハンドによって引き回される際に用いられる、第1強度よりも弱い第2強度とに調整可能な制御手段と、を備える。
また、本願は、以下のようなケーブル手繰り方法を開示する。すなわち、本願で開示するケーブル手繰り方法は、把持対象のケーブルを架けることが可能なハンドの指にケーブルを架け、指に架かるケーブルを押さえで指に押さえつけ、押さえがケーブルを押さえつける力の強度を、ハンドにケーブルを把持させる際に用いられる第1強度と、ケーブルが指に対して滑りながらハンドによって引き回される際に用いられる、第1強度よりも弱い第2強度とに調整する。
上記のロボットハンドおよびケーブル手繰り方法であれば、ケーブルの位置決めと引き回しが可能である。
図1は、ロボットの一例を示した図である。 図2は、ロボットハンドの斜視図である。 図3は、押さえの構造図である。 図4は、ブッシュの拡大図である。 図5は、ロボットハンドを制御する制御システムを示した図である。 図6は、ロボットが実現する動作のフローチャートを示した図である。 図7は、ロボットハンドがケーブルへ近づく様子を示した図である。 図8は、指が閉じる様子を示した図である。 図9は、ケーブルがロボットハンドに把持される様子を示した図である。 図10は、押さえの中空部に流れる制御用空気の流量の変化をグラフで示した図である。 図11は、ケーブルの位置決めの様子を示した図である。 図12は、ケーブルを引き回す様子を示した図である。 図13は、比較例に係るロボットハンドの動作状態を示した図である。 図14は、ケーブルの径の大きさと弾性体との位置関係を示した図である。 図15は、ケーブルの径の大きさとブッシュの押圧状態との関係を示した図である。 図16は、ブッシュの変形例を示した図である。 図17は、変形例に係るブッシュとケーブルとの接触状態を示した図である。 図18は、2つの指の代わりにフック状の指を設けたロボットハンドを示した図である。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、ロボットの一例を示した図である。ロボット1は、いわゆる多関節ロボットであり、ロボットアーム2、及び、ロボットアーム2の先端に設けられたロボットハンド3を備える。ロボットアーム2は、第1関節1K1を介してベース1Bに連結される第1アーム1A1と、第2関節1K2を介して第1アーム1A1の先端部に連結される第2アーム1A2とを備える。ロボットハンド3は、第3関節1K3を介して第2アーム1A2の先端に設けられる。
図2は、ロボットハンド3の斜視図である。ロボットハンド3は、2つの指4,4を有する。2つの指4,4は、指4,4の間を開閉させるアクチュエータ5で動かすことができる。2つの指4,4は、各々の先端にやや斜めに傾斜するツメ6,6が設けられている。各指4,4のツメ6,6は、互いに向かい合っている。よって、2つの指4,4の間がアクチュエータ5によって閉じられると、ツメ6,6同士が接触する。2つの指4,4の間がアクチュエータ5に閉じられてツメ6,6同士が接触すると、ロボットハンド3の把持対象であるケーブルを囲い込む囲いが2つの指4,4の間に形成される。なお、ロボット1がケーブルを引き回す際にケーブルが滑るよう、ツメ6,6の内側にはテフロン処理(「テフロン」は登録商標)が施されている。なお、ツメ6,6の内側は、ケーブルを引き回す際に滑ることができる程度の摩擦係数であればよく、例えば、テフロン処理以外の各種の低摩擦な処理あるいは部材を適用してもよい。
また、ロボットハンド3は、2つの指4,4の間に囲い込まれたケーブルを指4,4に押さえつけるための押さえ7を有する。押さえ7は、中空の円筒状部材8と、円筒状部材8の開口端に嵌めるゴム製のブッシュ9とを有する。
図3は、押さえ7の構造図である。円筒状部材8は、中空部10を有している。また、円筒状部材8には、中空部10に連通する流入孔11が設けられている。そして、円筒状部材8は、ブッシュ9を動かすための制御用空気が流れる管と中空部10とが流入孔11を介して繋がっている。流入孔11から制御用空気が流入すると中空部10の圧力が上が
り、円筒状部材8の開口端に嵌められているゴム製のブッシュ9が外側へ膨らむことになる。なお、ブッシュ9を形成するゴムは、本願でいう「弾性体」の一例であり、弾性体としては、弾性変形可能なゴム以外の各種の素材を適用することも可能である。
図4は、ブッシュ9の拡大図である。ブッシュ9の中心には微細な貫通孔12が形成されている。よって、円筒状部材8の中空部10に制御用空気が流入すると、ブッシュ9が膨らみ始めてからケーブルに接触して貫通孔12がケーブルに塞がれるまでの間、当該貫通孔12から空気が漏れ続けることになる。
図5は、ロボットハンド3を制御する制御システムを示した図である。ロボットハンド3を制御する制御システム13は、システム制御部18、アクチュエータ制御部14、流量・圧力制御器15、流量センサ16を備える。システム制御部18は、ロボットハンド3に関する制御を執り行う制御装置であり、ロボット1を制御するロボットコントローラ17からの指令を受けると、流量・圧力制御器15およびアクチュエータ制御部14に対する各種指令を行う。流量・圧力制御器15は、圧縮された空気の供給経路から押さえ7へ至る空気経路の途中に設けられる弁の制御器であり、システム制御部18からの指令に応じた開度で弁を開閉する。流量センサ16は、流量・圧力制御器15から押さえ7へ至る空気経路の途中に設けられる制御用空気の流量を検知するセンサであり、信号線がシステム制御部18へ繋がっている。アクチュエータ制御部14は、ロボットハンド3の指4,4を開閉するアクチュエータ5を制御する制御回路であり、システム制御部18からの指令に応じて指4,4を開閉させる。
図6は、ロボット1が実現する動作のフローチャートを示した図である。例えば、電子機器の組立ラインにおいて、電子機器内に引き回すケーブルの取り付け作業をロボット1に行わせる場合、ロボット1は、以下のような動作を実現する。
すなわち、ロボットコントローラ17は、システム制御部18に対してロボットハンド3を開く指令を行うと共に、ロボットアーム2を動かしてロボットハンド3をケーブルへ近づける(S101)。図7は、ロボットハンド3がケーブルへ近づく様子を示した図である。ロボットコントローラ17がシステム制御部18に対してロボットハンド3を開く指令を行うと、ロボットハンド3の指4,4の間が開く。よって、指4,4が開いた状態のロボットハンド3をロボットアーム2で動かしてケーブル19へ近づけると、ケーブル19を指4,4の間に入れることができる。
ケーブル19が指4,4の間に入った後、ロボットコントローラ17は、システム制御部18に対してロボットハンド3を閉じる指令を行う(S102)。図8は、指4,4が閉じる様子を示した図である。ケーブル19が指4,4の間に入った後、ロボットコントローラ17がシステム制御部18に対してロボットハンド3を閉じる指令を行うと、アクチュエータ制御部14がアクチュエータ5を動かしてロボットハンド3の指4,4の間を閉じる。指4,4の間が閉じてツメ6,6が互いに接触した状態になると、ロボットハンド3がケーブル19を指4,4で抱え込んだ状態になる。
指4,4を閉じた後、ロボットコントローラ17は、システム制御部18に対してケーブル19を把持する指令を行う(S103)。図9は、ケーブル19がロボットハンド3に把持される様子を示した図である。指4,4を閉じた後、ロボットコントローラ17がシステム制御部18に対してケーブル19を把持する指令を行うと、流量・圧力制御器15が押さえ7に制御用空気を送り込む。押さえ7の中空部10に制御用空気が流入すると、ブッシュ9が外側へ膨らみ始める。
押さえ7へ制御用空気の送り込みが開始された後、システム制御部18は、流量センサ
16の出力を監視する(S104)。図10は、押さえ7の中空部10に流れる制御用空気の流量の変化をグラフで示した図である。ブッシュ9には貫通孔12が設けられているため、制御用空気が流れ始めてから貫通孔12が塞がれるまでの間、押さえ7の中空部10へ制御用空気が流れ続ける。そして、膨張するブッシュ9のケーブル19への接触によって貫通孔12がケーブル19に覆われると、貫通孔12からの制御用空気の流出が止まり、流量センサ16によって検出される流量が急速に低下する。システム制御部18は、流量センサ16によって検出される流量が規定値以下になれば、ケーブル19の把持が完了したものと判定し、ブッシュ9の膨張を停止させる。貫通孔12がケーブル19に覆われた状態でブッシュ9の膨張が停止すると、ケーブル19は、ブッシュ9によって指4,4へ適当な強度(本願でいう「第1強度」の一例である)で押さえつけられた状態になる。ブッシュ9の膨張は、押さえ7に供給される制御用空気の供給を流量・圧力制御器15で遮断あるいは流量を減らすことにより停止できる。なお、システム制御部18は、流量センサ16によって検出される流量が規定値以下になるとブッシュ9の膨張を停止させていたが、例えば、流量センサ16の他に圧力センサが備わっている場合、流量センサ16によって検出される流量が規定値以下で且つ圧力センサが適当な圧力に達した場合にブッシュ9の膨張を停止させるようにしてもよい。
ケーブル19が把持された後、ロボットコントローラ17は、ケーブル19の位置決めを行う(S105)。図11は、ケーブル19の位置決めの様子を示した図である。ケーブル19が把持された後、ロボットコントローラ17は、ケーブル19を組み付ける電子機器の作業手順において定められている位置へケーブル19が移動するよう、ロボットハンド3をロボットアーム2で動かす。ケーブル19は押さえ7によって指4,4へ押さえつけられているため、ロボットハンド3がロボットアーム2によって動かされている間、ケーブル19は指4,4を滑ることなく適正に位置決めされる。
ケーブル19の位置決めが行われた後、ロボットコントローラ17は、指4,4に対してケーブル19を滑らせながらケーブル19の引き回しを行う(S106)。図12は、ケーブル19を引き回す様子を示した図である。ケーブル19の位置決めが行われた後、ロボットコントローラ17は、システム制御部18に対してロボットハンド3の把持力を低下させる指令を行うと共に、ケーブル19が所定のルートに従って引き回されるようにロボットアーム2を動かす。ロボットコントローラ17からの指令を受けたシステム制御部18は、押さえ7の内圧を下げてブッシュ9をやや収縮させる。膨張していたブッシュ9がやや収縮すると、ケーブル19は、上記ステップS105の時よりも弱い適当な強度(本願でいう「第2強度」の一例である)で指4,4に押さえつけられた状態になる。すなわち、押さえ7の内圧が下がると、押さえ7からケーブル19へ加わる力が弱まってロボットハンド3の把持力が低下する。ロボットハンド3の把持力が低下すると、指4,4に架かっているケーブル19を滑らせながらロボットアーム2で引き回すことが可能となる。押さえ7の内圧は、例えば、押さえ7に残っている制御用空気を系外へ大気開放弁等で少々排気するか、或いは、押さえ7へ流れている制御用空気の流量を更に減らすことにより下げることができる。押さえ7に残っている制御用空気を系外へ大気開放弁等で排気して押さえ7の内圧を下げるには、例えば、大気開放弁をタイマーで規定時間開くようにしてもよいし、或いは、押さえ7の内圧を計る圧力センサがある場合には圧力センサの出力を基に大気開放弁を開閉するようにしてもよい。
ケーブル19の引き回しが完了した後、ロボットコントローラ17は、システム制御部18に対し、把持しているケーブル19を解放する指令を行う。ロボットコントローラ17がシステム制御部18に対してケーブル19を解放する指令を行うと、流量・圧力制御器15が押さえ7に送り込む制御用空気を停止すると共に、アクチュエータ5が作動して指4,4の間が開く。流量・圧力制御器15が押さえ7に送り込む制御用空気を停止すると、外側へ膨らんでいたブッシュ9が萎む。
上記のロボットハンド3であれば、ケーブル19を把持する力がブッシュ9の膨張によって調整できるので、様々な径の大きさのケーブルに対応できる。したがって、上記のロボットハンド3を設けたロボット1であれば、ケーブル19の把持力を適当に調整してケーブルの位置決めおよび引き回すことができる。
図13は、比較例に係るロボットハンド103の動作状態を示した図である。比較例に係るロボットハンド103は、図13(A)に示されるように、上記実施形態のロボットハンド3と同様、2つの指104,104と、指104,104の間を開閉させる開閉アクチュエータ105Kとを備える。また、ロボットハンド103は、2つの指104,104の間に囲い込まれたケーブル19を指104,104に押さえつけるための弾性体107と、弾性体107を動かす直動アクチュエータ105Cとを備える。
比較例に係るロボットハンド103は、指104,104の間にケーブル19がある状態で指104,104を閉じ、ケーブル19を抱え込む(図13(B)を参照)。そして、弾性体107を動かしてケーブル19を指104,104へ押しつける。
比較例に係るロボットハンド103において、ケーブル19の把持力を変更したい場合、弾性体107の位置を直動アクチュエータ105Cで調整する。ケーブル19に接触している状態の弾性体107がケーブル19側へ動くと、弾性体107が更に圧縮され、ケーブル19を押圧する弾性体107の力が強くなる。ケーブル19を押圧する弾性体107の力が強くなると、ケーブル19の把持力が増す。また、ケーブル19に接触している状態の弾性体107がケーブル19側とは反対側へ動くと、弾性体107の圧縮が弱まって、ケーブル19を押圧する弾性体107の力が弱くなる。ケーブル19を押圧する弾性体107の力が弱くなると、ケーブル19の把持力が減る。すなわち、ケーブル19の把持力は、ケーブル19の被押圧部分と弾性体107との位置関係に依存する。よって、ロボットハンド103が様々な径のケーブル19を取り扱う場合、ケーブル19の被押圧部分と弾性体107との位置関係がケーブル19の径によって変化してしまうため、ケーブル19の把持力を直動アクチュエータ105Cの動作量で適当に調整することが難しい。
図14は、ケーブル19の径の大きさと弾性体107との位置関係を示した図である。弾性体107がケーブル19に接触する位置は、ケーブル19の径の大きさによって異なる。よって、ロボットハンド103に様々な径の大きさのケーブル19を適切な把持力で把持させたい場合、把持するケーブル19の径の大きさに応じて直動アクチュエータ105Cの動作量を調整することになり、ロボットハンド103の制御が難しい。
一方、上記実施形態のロボットハンド3は、ケーブル19をブッシュ9で押さえる機構を採用しているため、様々な径の大きさのケーブル19を取り扱う場合であっても、ケーブル19の把持力を、押さえ7へ送られる制御用空気の流量を基にして適切に微調整することができる。図15は、ケーブル19の径の大きさとブッシュ9の押圧状態との関係を示した図である。押さえ7へ送られる制御用空気によって膨張するブッシュ9の場合、ブッシュ9がケーブル19の外周面に沿うように変形しながらケーブル19に密着する。よって、ブッシュ9は、様々な径の大きさのケーブル19に対しても密着可能であり、ケーブル19の把持力を制御用空気で調整することができる。
なお、上記実施形態では、ブッシュ9に貫通孔12が設けられていたが、貫通孔12は省略されていてもよい。貫通孔12が省略されている場合、システム制御部18は、例えば、押さえ7の内圧を圧力センサで監視しながらブッシュ9を膨張および収縮させることで、ケーブル19を押さえつける力の強度を調整してもよいし、或いは、指4,4に設けられた荷重センサでケーブル19に加わっている力を計測しながらブッシュ9を膨張およ
び収縮させてもよい。
また、上記実施形態のロボットハンド3は、以下のように変形することも可能である。図16は、ブッシュ9の変形例を示した図である。上記実施形態のロボットハンド3は、ブッシュ9に複数の貫通孔12をケーブル19の長手方向沿いに設けたものであってもよい。例えば、図16に示す変形例のように、ブッシュ9に4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dがケーブル19の長手方向沿いに設けられている場合、以下のような制御を行うことができる。
図17は、変形例に係るブッシュ9とケーブル19との接触状態を示した図である。ブッシュ9の膨らみが大きいと、ブッシュ9のケーブル19に接触する部分が大きいため、図17(A)に示されるように、4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dが全てケーブル19に塞がれた状態になる。また、ブッシュ9の膨らみが小さいと、ブッシュ9のケーブル19に接触する部分が小さいため、例えば、図17(B)に示されるように、4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dのうち一部がケーブル19に塞がれ、他からは空気が漏れる状態になる。よって、ブッシュ9に4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dが設けられているような場合、システム制御部18は、ブッシュ9のケーブル19への接触状態を流量センサ16の流量で把握することができる。例えば、流量センサ16は、4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dのうち一部がケーブル19に塞がれ、他からは空気が漏れている場合、4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dの何れもケーブル19に覆われていない場合よりも高い流量を示す。また、流量センサ16は、4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dが全てケーブル19に覆われている場合、4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dのうち一部がケーブル19に塞がれ、他からは空気が漏れている場合よりも更に低い流量を示す。よって、システム制御部18は、流量センサ16の出力に基づいてブッシュ9の接触状態を把握しながら流量・圧力制御器15の制御量を調整することにより、4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dがケーブル19に全て覆われた強把持状態、4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dのうち一部がケーブル19に覆われた軽把持状態、4つの貫通孔12A,12B,12C,12Dの何れもケーブル19に覆われていない非把持状態を実現することができる。
また、上記実施形態では、2つの指4,4でケーブル19を抱え込んでいたが、2つの指4,4の代わりにフック状の指でケーブル19を抱え込んでもよい。図18は、2つの指4,4の代わりにフック状の指4,4を設けたロボットハンド3を示した図である。ロボットハンド3は、2つの指4,4の代わりに、棒状の部材の先端を側方へ折り曲げたようなフック状の指24を備えるものであってもよい。2つの指4,4の代わりにフック状の指24を備えたロボットハンド3であっても、比較的大径のケーブル19(図18(A)を参照)と比較的小径のケーブル19(図18(B)を参照)の何れのケーブル19を、様々な強度で指24に押し付けながら把持することができる。
なお、本願は、以下の付記的事項を含む。
(付記1)
把持対象のケーブルを架けることが可能な指を有するハンドと、
前記指に架かる前記ケーブルを前記指に押さえつけ可能な押さえと、
前記押さえが前記ケーブルを押さえつける力の強度を、前記ハンドに前記ケーブルを把持させる際に用いられる第1強度と、前記ケーブルが前記指に対して滑りながら前記ハンドによって引き回される際に用いられる、前記第1強度よりも弱い第2強度とに調整可能な制御手段と、を備える、
ロボットハンド。
(付記2)
前記押さえは、中空部と、前記中空部の少なくとも一部を形成する弾性体とを有し、
前記制御手段は、前記中空部の内圧を増減させて前記強度を調整する、
付記1に記載のロボットハンド。
(付記3)
前記弾性体は、前記ケーブルが接する部位に貫通孔を有しており、
前記制御手段は、前記中空部へ流れる気体の流量に基づいて前記強度を調節する、
付記2に記載のロボットハンド。
(付記4)
前記弾性体は、前記貫通孔を前記ケーブルの長手方向沿いに複数有する、
付記3に記載のロボットハンド。
(付記5)
把持対象のケーブルを架けることが可能なハンドの指に前記ケーブルを架け、
前記指に架かる前記ケーブルを押さえで前記指に押さえつけ、
前記押さえが前記ケーブルを押さえつける力の強度を、前記ハンドに前記ケーブルを把持させる際に用いられる第1強度と、前記ケーブルが前記指に対して滑りながら前記ハンドによって引き回される際に用いられる、前記第1強度よりも弱い第2強度とに調整する、
ケーブル手繰り方法。
(付記6)
前記押さえは、中空部と、前記中空部の少なくとも一部を形成する弾性体とを有し、
前記押さえが前記ケーブルを押さえつける力の強度を調整する際は、前記中空部の内圧を増減させて前記強度を調整する、
付記5に記載のケーブル手繰り方法。
(付記7)
前記弾性体は、前記ケーブルが接する部位に貫通孔を有しており、
前記押さえが前記ケーブルを押さえつける力の強度を調整する際は、前記中空部へ流れる気体の流量に基づいて前記強度を調節する、
付記6に記載のケーブル手繰り方法。
(付記8)
前記弾性体は、前記貫通孔を前記ケーブルの長手方向沿いに複数有する、
付記7に記載のケーブル手繰り方法。
1・・ロボット:2・・ロボットアーム:3,103・・ロボットハンド:4,24,104・・指:5・・アクチュエータ:105K・・開閉アクチュエータ:105C・・直動アクチュエータ:6・・ツメ:7・・押さえ:107・・弾性体:8・・円筒状部材:9・・ブッシュ:10・・中空部:11・・流入孔:12,12A,12B,12C,12D・・貫通孔:13・・制御システム:14・・アクチュエータ制御部:15・・流量・圧力制御器:16・・流量センサ:17・・ロボットコントローラ:18・・システム制御部:19・・ケーブル:1A1・・第1アーム:1A2・・第2アーム:1B・・ベース:1K1・・第1関節:1K2・・第2関節:1K3・・第3関節

Claims (5)

  1. 把持対象のケーブルを架けることが可能な指を有するハンドと、
    前記指に架かる前記ケーブルを前記指に押さえつけ可能な押さえと、
    前記押さえが前記ケーブルを押さえつける力の強度を、前記ハンドに前記ケーブルを把持させる際に用いられる第1強度と、前記ケーブルが前記指に対して滑りながら前記ハンドによって引き回される際に用いられる、前記第1強度よりも弱い第2強度とに調整可能な制御手段と、を備える、
    ロボットハンド。
  2. 前記押さえは、中空部と、前記中空部の少なくとも一部を形成する弾性体とを有し、
    前記制御手段は、前記中空部の内圧を増減させて前記強度を調整する、
    請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 前記弾性体は、前記ケーブルが接する部位に貫通孔を有しており、
    前記制御手段は、前記中空部へ流れる気体の流量に基づいて前記強度を調節する、
    請求項2に記載のロボットハンド。
  4. 前記弾性体は、前記貫通孔を前記ケーブルの長手方向沿いに複数有する、
    請求項3に記載のロボットハンド。
  5. 把持対象のケーブルを架けることが可能なハンドの指に前記ケーブルを架け、
    前記指に架かる前記ケーブルを押さえで前記指に押さえつけ、
    前記押さえが前記ケーブルを押さえつける力の強度を、前記ハンドに前記ケーブルを把持させる際に用いられる第1強度と、前記ケーブルが前記指に対して滑りながら前記ハンドによって引き回される際に用いられる、前記第1強度よりも弱い第2強度とに調整する、
    ケーブル手繰り方法。
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