JP2017113839A - 切削インサートおよび切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工形状(歯)を高精度にできる切削インサートおよび切削工具を提供する。【解決手段】本発明は、対向する第1および第2の端面(2、3)と、該端面(2、3)の間をつなぐ周側面(4)とを有する切削インサートであって、前記第1の端面(2)に対向する方向からみて、該第1の端面(2)の輪郭形状は、少なくとも1つの頂部(9a)と、該頂部(9a)を挟むように延在する2つの辺陵部(8a、8b)とを有する。前記2つの辺陵部(8a、8b)の少なくとも一部は切れ刃(12)とされる。前記第1の端面(2)は、前記切れ刃(12)に接続するすくい面(5)を備える。前記2つの辺陵部(8a、8b)の両方を横切り、かつ前記第2の端面(3)に直交する断面でみて、前記すくい面(5)は、前記第2の端面(3)に対して傾斜している。【選択図】図1

Description

本発明は、切削インサートと、それを着脱自在に装着した切削工具に関する。
総形の切削工具として、特に歯車等の歯を形成するための切削工具として、総形の切れ刃を有する複数の切削インサートが着脱自在に装着されてなるホブが知られている。そのような刃先交換式ホブにおいては、切れ刃が損傷した場合、損傷した切れ刃を有する切削インサートを交換する、または同一切削インサートの他の切れ刃を使用できるように向きを変えることができ、工具全体を交換する必要がない。したがって、経済性に優れるとともに迅速に加工に復帰することができるため、生産性が厳しく要求される近年の生産現場において多用されている。
特許文献1には、そのような刃先交換式ホブの一例が開示されている。特許文献1のホブにおいては、同一形状の切削インサートが、略円筒形状の工具ボデーの周側面上に、進み角が一定の螺旋状に配置されている。各々の切削インサートは、螺旋の進行方向に対してすくい面が直角に交差するように配置されている。
特開2012−116336号公報
特許文献1のような従来の切削工具(ホブ)は、同一形状の複数の切削インサートを用いて各々の切削インサートが螺旋状に配置されている。すなわち、切削インサートを載置するインサート取付部(座)も、螺旋状に配置されている。そして、各々のインサート取付部は、その配置位置だけでなく、円周方向の配置角度が少しずつ異なる。特にホブにおいては、非常に多くの切削インサートを用いるため、それに応じてインサート取付部も非常に多く配置される。これらのインサート取付部を切削工具の工具ボデーに形成するためには、長い加工時間を要する。そして、少しずつ配置角度の異なるインサート取付部を多数形成するためは、工作機械のテーブル上に回転割出しの角度調整が自在にできる回転割出し台などを載置するか、工作機械の工具軸の傾斜角度を自在に調整できる5軸マシニングセンタなどを用いることを要する。しかし、いずれの方法でインサート取付部を切削加工する場合でも、制御軸として自在に制御できる回転軸が1軸加わるため、加工位置精度が低下しやすい。または、工作機械の剛性などが低下して切削条件を高めることが難しく、切削条件が制限されて製造コストが増大しやすい。
この問題を解決する方法の一つに、図示しないが、工具ボデー側のインサート取付部はプレート部材などを用いて形成し、工具ボデーにはプレート部材の溝状装着部のみを形成する方法がある。しかし、その場合でも、複数のプレート部材を同一形状に形成し、プレート部材の溝状装着部が少しずつ角度を変えるように形成するのでは、前述の問題を解決することができない。したがって、加工位置精度を高めるため、または製造コストを抑制するためには、1つのプレート部材で複数の切削インサートに対応させ、なおかつプレート部材の装着部は、単純な形状である直線状の溝に(同一平面上に)形成されることが望まれる。そのようにすることで、工具ボデーの回転姿勢を固定した状態でプレート部材の溝状装着部を好適に形成することが可能となる。すなわち、加工位置精度が向上し、また切削条件を高めることを可能にし、加工する切削工具をエンドミルからサイドカッタへ変更するなど加工能率を高め、製造コストを抑制することが可能となる。
プレート部材の溝状装着部が直線状に形成される場合、プレート部材のインサート取付部も同一平面上に谷部(頂部)の深さ(高さ)を整列させて配置されることが望まれる。そうしないと、プレート部材のインサート取付部が階段状になり、またインサート取付部の配置角度も少しずつ異なるため、プレート部材の切削加工の際に加工位置精度が低下したり、製造コストが増大しやすくなり、前述の問題を解決することができない。特許文献1のようなホブは、プレート部材のインサート取付部を同一平面上に配置する場合、工具ボデーの回転軸線方向に整列した切削インサートが、ホブの側面視において、工具ボデーの回転軸線に対して一定の角度だけ傾斜する直線上に配置される。また、その直線上において、各々の切削インサートは、高さを揃えて整列させられる。そのため、あらたに次のような問題が生じる。すなわち、工具ボデーの回転軸線方向中央に位置している切削インサートに合わせた切れ刃形状とされた場合、中央から離れた位置にある切削インサートほど、工具ボデーの円筒形状の周側面から突出した位置に切れ刃が位置することになる。回転軸線方向中央は、形成したい歯の形状に対して誤差のない理想的な切れ刃位置であるので、この位置にある切削インサートは、意図したとおりの歯の形状を切削加工することが可能であるが、回転軸線方向中央から離れるほど、本来であれば周方向にずれた分だけ切削インサートを配置する高さや角度を調整しなければならないが、同一平面上に平行に高さを揃えて整列させられているために工具ボデーの中心軸線Oから切れ刃までの距離が大きくなり、また理想の切れ刃形状に対して配置される周方向の角度がずれるため、同一形状の切削インサートを使用すると、形成される歯の形状にずれが生じてくる。すなわち、回転軸線方向中央にある切削インサート以外は、円筒面上からずれ、配置角度もずれるので、被加工物に作用するときの切れ刃の角度等が、回転軸線方向中央に配置される切削インサートとずれてしまう。ここで使用されている切削インサートは切れ刃形状を被加工物に転写する総形タイプであるので、被加工物に形成される歯の形状精度が低下してしまう。このような理由により、特許文献1のような切削工具において、プレート部材のインサート取付部を同一平面上に配置すると、歯を高精度に形成することが難しいという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、同一形状の複数の切削インサートを使用する総形の切削工具でありながらも、加工形状(歯)を高精度に切削加工することが可能で、なおかつ切削工具の製造コストを抑制できる切削インサートおよび切削工具(ホブ)を提供することを目的とする。
本発明における切削インサートは、対向する第1および第2の端面と、該端面の間をつなぐ周側面とを有する切削インサートであって、第1の端面に対向する方向からみて、第1の端面の輪郭形状は、少なくとも1つの頂部と、頂部を挟むように延在する2つの辺陵部とを有する。2つの辺陵部の少なくとも一部は切れ刃とされる。第1の端面は、切れ刃に接続するすくい面を備える。2つの辺陵部の両方を横切り、かつ第2の端面に直交する断面でみて、すくい面は、第2の端面に対して傾斜している。
本発明における切削工具は、本発明の切削インサートと、工具ボデーとを備え、工具ボデーは、略円形の2つの端面と、該端面をつなぐ周側面と、回転軸線(RA)とを有する略円柱形状とされ、工具ボデーの周側面上に、一方の端面から他方の端面に向かって複数の切削インサートが螺旋状に配置されるように装着されてなる切削工具であって、切削工具の側面視で、切削インサートは、回転軸線(RA)に対して略平行に整列される。切削インサートのすくい面の傾斜角度(α)は、複数の切削インサートがなす螺旋の進み角(β)と同一である。
本発明における別の切削工具は、本発明の切削インサートと、工具ボデーとを備え、工具ボデーは、略円形の2つの端面と、該端面をつなぐ周側面と、回転軸線(RA)とを有する略円柱形状とされ、工具ボデーの周側面上に、一方の端面から他方の端面に向かって複数の切削インサートの各々の頂部が螺旋状に配置されてなる切削工具であって、切削インサートの長手方向は、回転軸線(RA)に対して略平行に配置される。切削インサートの各々のすくい面の傾斜角度(α)は、前記頂部がなす螺旋の進み角(β)と同一である。
本発明によると、切削インサートを工具ボデーの回転軸線(RA)に対して略平行に並ぶように配置しながらも、切削インサートのすくい面を螺旋の進行方向に対して略直角に位置させることが可能となる。そのため、どの位置に装着された切削インサートであっても、切れ刃の形状が理想の総形刃形となるため、加工形状(歯)を高精度に形成することが可能である。なおかつ切削工具の製造コストを抑制できる。
第1の実施形態における切削インサートの斜視図を示す。 図1の切削インサートの平面図を示す。 図1の切削インサートの底面図を示す。 図1の切削インサートの背面図を示す。 図1の切削インサートの右側面図を示す。 図1の切削インサートの図2のVI−VI切断線における断面図を示す。 図1の切削インサートの図2のVII−VII切断線における断面図を示す。 図1の切削インサートの図2のVIII−VIII切断線における断面図を示す。 図1の切削インサートの図2のIX−IX切断線における断面図を示す。 第1の実施形態における切削インサートを装着した切削工具(第1の実施形態)の平面図を示す。 図10の切削工具の右側面図を示す。 図10の切削工具の左側面図を示す。 図10の切削工具を切削インサートおよびプレート部材の装着状態が見えるように切断した部分断面図の模式図を示す。 図10の切削工具の工具ボデーを構成するリング部材の斜視図を示す。 図10の切削工具に装着されているブレート部材の斜視図を示す。 図15のプレート部材の正面図を示す。 図15のプレート部材の左側面図を示す。 図15のプレート部材の平面図を示す。 図15のプレート部材の右側面図を示す。 第2の実施形態における切削インサートの斜視図を示す。 図20の切削インサートの平面図を示す。 図20の切削インサートの背面図を示す。 図20の切削インサートの右側面図を示す。 第3の実施形態における切削インサートの斜視図を示す。 図24の切削インサートの平面図を示す。 図24の切削インサートの背面図を示す。 図24の切削インサートの右側面図を示す。 第4の実施形態における切削インサートの斜視図を示す。 図28の切削インサートの平面図を示す。 図28の切削インサートの背面図を示す。 図28の切削インサートの右側面図を示す。 第5の実施形態における切削インサートの斜視図を示す。 図32の切削インサートの平面図を示す。 図32の切削インサートの背面図を示す。 図32の切削インサートの右側面図を示す。 第5の実施形態における切削インサートを装着した切削工具を、切削インサートの装着状態が見えるように切断した部分断面図の模式図を示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」のような用語を用いるが、これらは理解を容易にするように用いられるに過ぎず、本発明を限定することを意図しない。
第1の実施形態における切削インサート1は、図1から図4に示されているように、略四角形板状の外郭形状を有している。なお、正面図は、図4の背面図と同様(回転対称)であるため省略する。また左側面図は、図5の右側面図と同様(回転対称)であるため省略する。切削インサート1は、略四角形形状を有する第1の端面2と、第1の端面2に対向するように配置された第2の端面3と、第1の端面2と第2の端面3とを接続する周側面4とから基本的に構成されている。第1の端面2の略中央部と第2の端面3の略中央部とを貫通するように、中心軸線Oが定められる。切削インサート1は、中心軸線Oに対して180°回転対称に構成されている。
第1の端面2は、第1の端面2に対向する方向からみて(つまり図2の平面図において、平面視で)、略三角形形状をしたすくい面5と、すくい面5と180°回転対称な形状にされた第2のすくい面6と、すくい面5と第2のすくい面6との間に配置された当接面7とから構成されている。すくい面5は、略三角形形状と説明したが、略台形形状とみることもできる。すなわち、すくい面5は、短辺部9と、その短辺部9を挟むように配置される2つのほぼ同じ長さを有する長辺部8とを備えるとみることもできる。長辺部8および短辺部9は、各々が略直線状にされており、短辺部9と各々の長辺部8との接続部10は滑らかな湾曲形状をなしている。2つの長辺部8は、それぞれの延長線がなす内角が鋭角をなすように配置されている。すくい面5、第2のすくい面6および当接面7は、それぞれ略平坦面とされている。すくい面5と周側面4との交差稜線部は切れ刃12とされ、同様に、第2のすくい面6と周側面4との交差稜線部も切れ刃12とされている。2つのすくい面5、6と当接面7とは、各々のつなぎ面11によって接続されている。なお、以降は説明を簡略にするため、第2のすくい面6は、すくい面5と同様であるため、特に必要な場合を除いて説明を省略する。
すくい面5に対向する方向(法線方向)からすくい面5をみたとき、すくい面5は、ほぼ左右対称な形状にされている。第1の端面2に対向する方向からみても(平面視で)、すくい面5は、ほぼ左右対称な形状にされている。すなわち、すくい面5は、平面視で、短辺部9の中央部を通過し且つ短辺部9に直角な基準線Lを中心にしてほぼ左右が反転した形状を有している。別の言い方をすれば、平面視で、すくい面5は、各々の長辺部8の延長線のなす内角の2等分線Lに対してほぼ線対称な形状を有している。すくい面5と第2のすくい面6は、平面視で、各々の短辺部9が切削インサート1の外方側に位置するように配置されている。したがって、短辺部9は、頂部9aと称されることもできる。後に詳細に説明するが、第1の端面2のすくい面5、第2のすくい面6および当接面7は、同一平面上に位置してはいない。一方、図3に示されているように、第1の端面2に対向する第2の端面3は、全体が1つの平坦面より構成されている。また、本実施形態においては、長辺部8および短辺部9がすべて略直線形状であるが、これに限定されることはなく、必要に応じて、インボリュート曲線のような曲線形状や直線形状と曲線形状とを組み合わせた形状などに変更することが可能である。また切れ刃から延長された切削に関与しない部分(切れ刃として使用されない稜線部分)は、どのような形状とされても構わない。
本実施形態における切削インサート1において、第1の端面2の当接面7は第2の端面3と平行にされているが、すくい面5および第2のすくい面6は第2の端面3と平行にされていない。すなわち、図4に示されているように、第1の端面2のすくい面5および第2のすくい面6は、第2の端面3に対して傾斜するように配置されている。この傾斜は、前述した基準線(2等分線)Lを中心軸としてすくい面5を回転させた傾斜である。そのため、すくい面5においては、一方の長辺部(第1の辺陵部)8a側と他方の長辺部(第2の辺陵部)8b側では、切削インサート1の厚さ方向(中心軸線Oに沿う方向)における当接面7との距離が異なっている。すなわち、例えば、すくい面5においては、図6の断面図に示すように、左側の長辺部(第1の辺陵部)8a側から右側の長辺部(第2の辺陵部)8b側に向かうにつれ、第2の端面3側に漸次近接するような傾斜となっている。別の言い方をすれば、基準線Lを横切る断面、すなわち2つの辺陵部8a、8bを横切り、かつ第2の端面3に直交する断面でみたとき、すくい面5は、第2の端面3に対して傾斜している。なお、図7の断面図に示すように、基準線Lを含み、かつ第2の端面3に直交する断面でみたとき、すくい面5は、第2の端面3と略平行である。
本実施形態においては、すくい面5のうち、切削インサート1の厚さ方向において当接面7と同じ高さに位置する部分は存在していない。すなわち、すくい面5のうち最も高い部分でさえも、当接面7よりも低い(第2の端面3に近い)位置にある。したがって、すくい面5と当接面7との間には段部(つなぎ面)11が配置されている。しかしながら、本発明はこれに限定されることはなく、すくい面5のうち最も高い位置が当接面7と同じ高さにあってもよいし、当接面7よりも高い位置にあってもよい。同様に、すくい面5のうち最も低い部分が当接面7と同じ高さにあってもよいし、当接面7よりも高い位置にあってもよい。また、当接面7を有さない形態でもよい。前述のとおり、第2のすくい面6はすくい面5と同じ形状を有しており、切削インサートの中心軸線Oを中心として、すくい面5と180度回転対称となるように配置されている。したがって、第2のすくい面6は、傾斜の方向が、すくい面5と左右反対になっている。
本実施形態において、図6に示すすくい面5の傾斜角度αは、約3°である。この角度は、後述するとおり、工具ボデー20に装着される切削インサート1が配置される螺旋の進み角βと同一の角度である。したがって、この傾斜角度αは、加工される歯車の形状などに応じて、適宜変更されることが可能である。
第1の端面2のすくい面5に接続している周側面4の部分は、図8および図9の断面図に示されているように、すくい面5に対して内角が角度θ1または角度θ2で交差している。図8は、図2の平面図で第1の辺陵部8aと直角で、かつ第2の端面3と垂直な切断面における断面図であり、すくい面5と周側面4との内角は角度θ1である。図9は、図2の平面図で第2の辺陵部8bと直角で、かつ第2の端面3と垂直な切断面における断面図であり、すくい面5と周側面4との内角は角度θ2である。本実施形態において、角度θ1およびθ2は、ともに直角(90°)とされている。周側面4は、すくい面5の全領域、すなわち、2つの長辺部8および1つの短辺部9とそれらを接続する接続部10に関して全て直角に交差している。そのため、すくい面5の2つの長辺部8に接続した各々の周側面4部分は、同じ方向に傾斜している。周側面4は、第2のすくい面6に対しても、すくい面5と同様に接続している。本実施形態における切削インサート1は、周側面4がこのようにすくい面5および第2のすくい面6に接続しているため、図2の平面図に示されるように、第1の端面2の法線方向から切削インサート1をみたとき、すくい面5に接続する周側面4のうち、一方の長辺部8(第1の辺陵部8a)に隣接する部分を目視することができる。周側面4のうち、当接面7に接続している部分は、すくい面5に接続している部分と第2のすくい面6に接続している部分とを接続するようにされている。本実施形態における切削インサート1では、すくい面5に接続している部分と第2のすくい面6に接続している部分との各々が同一平面上で延長され、交差部に稜線が現れている。
すくい面5と周側面4との交差稜線部は、切れ刃12とされている。同様に、第2のすくい面6と周側面4との交差稜線部も切れ刃12とされている。すくい面5および第2のすくい面6の長辺部8と、短辺部9と、それらをつなぐ曲線状の接続部10のすべてが切れ刃12として機能する。本実施形態における切削インサート1は、中心軸線Oを中心として180度回転させることによって、すくい面5側の切れ刃12と第2のすくい面6側の切れ刃12とを入れ替えて使用することが可能な、2コーナ使用タイプである。これらの切れ刃12に隣接する周側面4部分は、逃げ面として機能する。第2の端面3は後述するインサート取付部31の底面32と当接する着座面として機能する。また、当接面7は、切削インサート1を固定するための楔部材41が当接する部分として機能する。
以上説明してきた本実施形態における切削インサート1の切れ刃12周辺の材料は、超硬合金、サーメット、セラミックス、立方晶窒化硼素を含有する焼結体、ダイヤモンドを含有する焼結体および単結晶ダイヤモンドといった硬質材料、またはそれらにCVDもしくはPVDによるコーティングを施したものとされることができる。切れ刃12周辺以外の部分の材料も、同様の硬質材料とされることが好ましい。
次に、本実施形態における切削インサート1を着脱自在に装着した切削工具(ホブ)20について説明する。
図10から図12に示すように、本実施形態におけるホブ20は、回転軸線RAを有する略円柱形状の工具ボデー21に、複数の切削インサート1が装着されてなる。なお、正面図、下面図および背面図は、図11の平面図と同様であるため省略する。ただし、厳密には、切削インサート1の配置位置が螺旋に沿って平面図とずれた位置となっている。図13は、切削インサート1およびプレート部材30が見えるようにホブ20を部分的に切断した模式図である。工具ボデー21は、リング部材25が6本のボルトで固定された構造とされている。リング部材25の斜視図を図14に示す。本実施形態において、工具ボデー21は、リング部材25が分離可能な構造とされたが、これに限定されない。工具ボデーは、リング部材を用いない一体構造とされても構わない。リング部材25を含めた工具ボデー21は、互いに対向する2つの略円形状の端面22と、それらを接続する周側面23とから構成されている。また、2つの端面22間を貫通するように取付穴24が配置されている。
工具ボデー21の周側面23には、複数のプレート部材30が取り付けられている。図15から図21に示すように、プレート部材30は、略直方体を基本とした全体形状であり、複数の切削インサート1と当接することが可能であるように複数の切欠き状のインサート取付部31を有するとともに、工具ボデー21に固定されている。図13に隠れ線で示したように、プレート部材30の工具ボデー21への固定には、締め付けねじ50が用いられている。締め付けねじ50は、プレート部材30を工具ボデー21の一方の端面22である第2の端面22b側からリング部材25へ向かって押し付けている。プレート部材30のとリング部材25とは、円錐状の傾斜面で当接している。すなわち、リング部材25は、円錐状のテーパ側面34を備え、プレート部材30の端面は、テーパ側面34に対応する形状とされている。このため、プレート部材30は、遠心力が加わったときにもリング部材25でしっかりと固定されている。プレート部材30は、複数の切削インサート1が一列に整列することができる程度の長さを有している。逆に言うと、円錐状のテーパ側面34を設けやすいように、本実施形態における切削工具20はリング部材25を分離できるように備えている。リング部材25は、工具ボデー21の他方の端面となる第1の端面22aを有する。
プレート部材30の1つの端面上には、複数の同一形状のインサート取付部31が長手方向に沿って一列に配置されている。なお、複数のプレート部材30において、インサート取付部31の配置される位置は、各々のプレート部材30ごとに長手方向にずらされている。すなわち、インサート取付部31の配置される位置は、工具ボデー21のそれぞれの所定の位置に各々のプレート部材30が固定されたとき、進み角が一定の螺旋基準線が定まるように配置されている。インサート取付部31の深さは、切削インサート1の最大厚さとほぼ等しい寸法、または少し小さい寸法を有する。インサート取付部31は、切削インサート1の外郭形状にならった形状を有している底面32と、底面32に交差するように配置された側壁面33とから構成されている。底面32は、インサート取付部31が配置されているプレート部材30の端面と対向する端面と略平行な平坦面からなる。複数のインサート取付部31は、底面32を同一の方向に向けるようにプレート部材30上に配置されている。
本実施形態において、1つのプレート部材30に形成されたインサート取付部31の数は5つである。しかし、これに限定されることはなく、適宜変更することが可能である。このような形状を有するプレート部材30は、インサート取付部31の底面32が工具回転方向前方を向くように、工具ボデー21の周側面23上の所定の位置に装着され、締め付けねじ50等の固定部材によって固定される。このとき、各々のプレート部材30は、工具ボデー21の回転軸線RAに対して略平行に固定されている。したがって、全てのインサート取付部31の底面32も、工具ボデー21の回転軸線RAに対して略平行に配置される。なお、本実施形態における切削工具は、プレート部材を用いたが、それに限定されない。プレート部材を用いず、工具ボデーにインサート取付部が一体的に形成されても構わない。
切削インサート1は、インサート取付部31の底面32に第2の端面3を当接させるようにして載置された後、楔部材41によって工具ボデー21に固定される。本実施形態においては、楔部材41は切削インサート1の当接面7にのみ当接している。すなわち、楔部材41は、当接面7のみを押圧するように構成されている。また、固定された切削インサート1においては、すくい面5または第2のすくい面6のいずれかがプレート部材30および工具ボデー21から突出しており、この突出しているすくい面5または第2のすくい面6に形成されている切れ刃12が切削加工に関与する。以降は、説明を簡略にするため、すくい面5およびその切れ刃12が切削に関与する場合を説明する。第2のすくい面6をよびその切れ刃が切削に関与する場合も同様であるため、特別に必要がある場合を除いて説明を省略する。
本実施形態におけるホブ20では、12枚のプレート部材30が、工具ボデー21の周方向において一定間隔で、かつ工具ボデー21の回転軸線RAの方向において一方の端面21a側から他方の端面21b側に向けてインサート取付部31の位置をずらすように配置されている。このとき、隣り合うプレート部材30の回転軸線RA方向におけるインサート取付部31の位置のずれ量は一定とされ、各々の切削インサート1は、略円柱形状の工具ボデー21の周側面23上に一定の角度でねじれる螺旋状に配置される。複数の切削インサート1が並ぶことで形成された螺旋状のラインは、螺旋基準線と呼ばれることができる。螺旋基準線とは、螺旋の進行方向を示す線と言うこともできる。図10の平面図に示すように、工具ボデー21の回転軸線RAと直角に交差する線に対する螺旋基準線の傾斜角度βを、螺旋の進み角と呼称する。進み角βによって、螺旋が工具ボデー21を周方向に一回りする間に回転軸線RA方向に進む距離が定められる。本実施形態において、進み角βは約3°であるが、この角度は加工される歯車の形状などに応じて、適宜変更されることが可能である。
前述したように、第1の実施形態における切削インサート1のすくい面5および第2のすくい面6には、約3°の傾斜角度αが付与されている。この傾斜角度αは、螺旋の進み角βと同一角度である。そのため、切削インサート1の第2の端面3をインサート取付部31の底面32に、すくい面5側がプレート部材30から突出するように載置したとき(すなわち、すくい面5の切れ刃12が切削に関与するように切削インサート1を装着したとき)、すくい面5は螺旋基準線に対して略直角に交差する。
次に、本実施形態における切削インサート1およびそれを装着したホブ20の作用及び効果について説明する。
本実施形態における切削インサート1は、第1の端面2と、第1の端面2に対向する第2の端面3と、第1の端面2と第2の端面3とを接続する周側面4とを有し、第1の端面2の少なくとも一部には、第2の端面3に対して傾斜したすくい面5が形成され、すくい面5と周側面4との交差稜線には切れ刃12が形成されるという特徴を有している。このような構成によって、切削インサート1を工具ボデー21の回転軸線RAに対して略平行に並ぶように配置しながらも、切削インサート1のすくい面5を螺旋基準線(螺旋の進行方向)に対して略直角に配置することが可能となる。すなわち、本実施形態におけるホブ20においては、すくい面5を螺旋基準線に対して略直角に配置しながらも、切削インサート1の列を回転軸線RAに対して略平行に配列させることが可能となったために、どの切削インサート1においても回転軌跡における切れ刃12の輪郭形状が理想の総形の形状とほぼ一致する。したがって、加工される歯の形状精度を大幅に向上させることが可能である。
切削インサート1を工具ボデー21の回転軸線RAに対して略平行に並ぶように配置できるということは、インサート取付部31も工具ボデー21の回転軸線RAに対して略平行に並ぶように配置できる。したがって、プレート部材30も工具ボデー21の回転軸線RAに対して略平行に並ぶように配置できる。ブレート部材の溝状装着部は、工具ボデー21の回転軸線RAに対して略平行に配置されるため、工具ボデー21を回転させなくても、1列分のブレート部材の装着部を一度に形成することができる。したがって、例えばエンドミルに代えて、サイドカッタなどのような剛性の高い切削工具で切削加工することが可能となる。あるいは、工具軸の角度制御ができる5軸マシニングセンタなどの高額で剛性の低い設備を使わず、安価で剛性の高い工作機械でも切削加工できる。さらに、角度が調整できる制御軸数が1つ減るため、加工位置精度も高めることができる。すなわち、角度調整軸の位置再現性について、繰り返し精度のばらつきを防止することができる。
本実施形態における切削インサート1においては、切れ刃12が、2つの長辺部8と、長辺部8の間に位置する短辺部9と、短辺部9と各々の長辺部8とを接続する2つの接続部10とから形成された総形形状をなしているが、これに限定されない。また、本実施形態における切削インサート1においては、すくい面5が、前述した2等分線Lを中心軸として回転するように傾斜しているが、これに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であるなら、これとは別に規定された基準線に基づいて傾斜するようにされても構わない。本実施形態における切削工具20は、歯車などを加工することに適するホブであったが、これに限定されない。螺旋状に切れ刃が配置される切削工具に広く適用され得る。
本実施形態における切削インサート1においては、すくい面5と、中心軸線Oに対してすくい面5と180°回転対称の形状を有する第2のすくい面6とが隣接しており、すくい面5と第2のすくい面と6の間には、第2端面3と略平行な平坦面である当接面7が設けられた。したがって、使用可能な切れ刃が2組となることから、経済的である。また、第2の端面3は全体が平坦面とされ、全体が着座面として機能するため、切削インサート1の固定性(座りの安定性)も良好である。
次に、本発明の第2の実施形態における切削インサート101について説明する。図20から図23に示されているように、本実施形態における切削インサート101では、第1の実施形態における第2のすくい面6の部分が存在していない。したがって、本実施形態は、すくい面5の切れ刃のみが使用可能な1コーナ使用タイプである。また、第2のすくい面6がない分だけ当接面7が大きく形成されており、略四角形形状をなしているが、当接面7はこの形状に限定されることはない。また、当接面7に接続している周側面4部分は、当接面7に対して略直角に交差している。これ以外の部分の形状は、基本的に第1の実施形態における切削インサート1と同様であるため説明を省略する。
本実施形態における切削インサート101を装着した切削工具(ホブ)は、インサート取付部が本実施形態における切削インサート101に対応する形状とされている。それ以外の形状は、第1の実施形態における切削工具と同様であるため、説明を省略する。
第2の実施形態における切削インサート101においては、第2のすくい面6が存在していない。したがって、使用可能な切れ刃12は1つ(一組)であるが、切削インサート101の長手方向の大きさを第1の実施形態における切削インサート1と比較して小さくすることができる。そのため、小型の切削工具において好適に使用され得る。
次に、本発明の第3の実施形態における切削インサート201について説明する。図24から図27に示されているように、本実施形態における切削インサート201では、第2の実施形態における切削インサート101における当接面7の部分が存在しておらず、第1の端面2の全体がすくい面5を延長した平坦面によって構成されている。すなわち、本実施形態においては、すくい面5を含む第1の端面2の全体が傾斜している。このように本実施形態においては、第1の端面2の全体がすくい面5を延長した平坦面なのであるが、切れ刃として機能する部分は、第2の実施形態における切削インサート101の場合と同様である。すなわち、切削インサート201の長辺部8、短辺部9、それらを接続する接続部10のみが切れ刃として機能する。それ以外の交差稜線部分は、切れ刃としては機能しない。また7、すくい面5を延長した平坦面は、その一部が当接面として機能する。切削インサート201の外郭形状は図示されているものに限定されることはなく、適宜変更することが可能である。
本実施形態における切削インサート201を装着した切削工具(ホブ)は、インサート取付部が本実施形態における切削インサート201に対応する形状とされている。また、楔部材などの固定部材も、切削インサート201に対応する形状とされている。すなわち、楔部材などの押圧面が、切削インサート201のすくい面5の傾斜にならって、傾斜面とされている。楔部材などの押圧面が、切削インサート201のすくい面5の一部と当接する。それ以外の形状は、第1の実施形態における切削工具と同様であるため、説明を省略する。
第3の実施形態における切削インサート201においては、第1の端面2の全体がすくい面5を延長した平坦面となっているため、第2のすくい面6および第2の端面3と略平行な当接面7が存在しない。本実施形態における切削インサート201は、使用可能な切れ刃12は1つであるが、第2の実施形態における切削インサート101と同様に、切削インサート201の長手方向の大きさを第1の実施形態における切削インサート1と比較して小さくすることができるという利点がある。また、第1の端面2が1つの平坦面とされるために、第2の実施形態における切削インサート101と比較して製造が容易になるという利点が存在する。そのため、小型の切削工具において好適に使用され得る。
次に、本発明の第4の実施形態における切削インサート301について説明する。図28から図32に示されているように、本実施形態における切削インサート301では、第1の端面2の一方の領域には第1の実施形態と同様のすくい面5が形成されているのであるが、他方の領域には第1の実施形態における第2のすくい面6が形成されてはおらず、当接面7が残りの領域の全体に拡張した形状となっている。一方、第2の端面3は、中心軸線Oと直角に交差し且つ切削インサート201を長手方向に2等分する位置に引かれた基準線を定義するとき、基準線を中心に第1の端面2と180度回転対称となるような形状を有している。したがって、本実施形態における切削インサート301は、第1の実施形態における切削インサート1と同様に、すくい面5側の切れ刃12と第2のすくい面6側の切れ刃12とを切り替えて使用することが可能な2コーナ使用タイプである。ただし、第1の端面2と第2の端面3とを切り替えて使用するタイプとなっている。これ以外の部分の形状は、基本的に第1の実施形態における切削インサートと同様であるため、説明を省略する。
本実施形態における切削インサート301を装着した切削工具(ホブ)は、インサート取付部が本実施形態における切削インサート301に対応する形状とされている。それ以外の形状は、第1の実施形態における切削工具と同様であるため、説明を省略する。
第4の実施形態における切削インサート301においては、中心軸線Oと直角に交差し、かつ切削インサート301を長手方向に2等分する位置に引かれた基準線を定義するとき、第2の端面3には、基準線を中心としてすくい面5と180度回転対称の形状を有する第2のすくい面6が形成されている。したがって、使用可能な切れ刃が2つになることから経済的である。また、すくい面5と当接面7との間の段部11が、第1の端面2と180°回転対称な第2の端面3にも配置されるため、図示しないが、インサート取付部に段部11に対応する段部形状を設けた場合、段部11を切削インサート301の固定姿勢を決める基準面として利用することができる。すなわち、段部11をインサート取付部の対応する段部形状と当接させることができる。このため、周囲面4のみを固定姿勢を決める基準面として当接させる場合と比較して、切削インサート301の姿勢を精度よく調整することができる。
次に、本発明の第5の実施形態における切削インサート401について説明する。図32から図35に示されているように、本実施形態における切削インサート401は、いわゆるブレードタイプであり、直方体形状を基本とする外周面の1つに、複数の短辺部9につらなる切れ刃12が一列に整列するように一体的に形成された構成をなしている。切削インサート401は、第1の端面2と、第1の端面2に対向して配置された第2の端面3と、それらを接続する周側面4とを有する。第1の端面2には、第1の実施形態における切削インサート1と同様の形状を有するすくい面5が5つ形成されている。すべてのすくい面5は、同じ形状とされており、かつ第2の端面3に対して傾斜角度αで、同じ方向に傾斜している。各々のすくい面5と周側面4との交差稜線部は、各々の切れ刃12として機能し、周側面4は逃げ面として機能する。第2の端面3は着座面として機能する。周側面4の逃げ面として機能する部分は、第1の実施形態における切削インサート1と同様に、各々のすくい面5に対して直角に接続している。
本実施形態における切削インサート401を装着した切削工具(ホブ)420は、インサート取付部が本実施形態における切削インサート401に対応する形状とされている。ただし、切削インサート401をプレート部材に装着する必要がない。すなわち、図36の模式図に示すように、この切削インサート401は、工具ボデーの周側面上に回転軸線と略平行に設けられた凹部に挿入することによって、直接取り付けることができる。ホブ420は、工具ボデー421の周側面上に、複数の切削インサート401が装着されている。複数の切削インサート401の各々の頂部9aは、工具ボデー421の一方の端面22aから他方の端面22bに向かって螺旋状に配置されるように、各々の切削インサート401が装着されている。本実施形態(第5の実施形態)におけるホブ420においても、第1の実施形態におけるホブ20と同様に、すくい面5は螺旋基準線に対して略直角に配置されている。それ以外の形状は、第1の実施形態における切削工具と同様であるため、説明を省略する。
第5の実施形態における切削インサート401においては、ブレードタイプであるため、1つの切れ刃部のみを交換することはできないが、一列の切れ刃部を同時に交換することが可能となる。したがって、切削インサート401を交換する労力を削減したい場合には有利である。図示しないが、本実施形態において、楔部材は、全ての切れ刃12に隣接してではなく、1つおきなどに取り付けられても構わない。楔部材の数を削減すると、切削インサート401を交換する労力を削減したい場合には、さらに有利である。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は種々の変更が可能であり、本願の請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、置換、変更が可能である。
1 第1の実施形態における切削インサート
2 第1の端面
3 第2の端面
4 周側面
5 すくい面
6 第2のすくい面
7 当接面
8 切れ刃の長辺部
8a 第1の辺陵部
8b 第2の辺陵部
9 切れ刃の短辺部
9a 頂部
10 切れ刃の接続部
11 段部(つなぎ面)
12 切れ刃
20 第1の実施形態における刃先交換式ホブ
21 工具ボデー
22 端面
22a 工具ボデーの第1の端面
22b 工具ボデーの第2の端面
23 工具ボデーの周側面
24 取付穴
25 リング部材
30 プレート部材
31 インサート取付部
32 底面
33 側壁面
34 テーパ側面
40 固定部材
41 楔部材
50 締め付けねじ
101 第2の実施形態における切削インサート
201 第3の実施形態における切削インサート
301 第4の実施形態における切削インサート
401 第5の実施形態における切削インサート
420 第5の実施形態における刃先交換式ホブ
421 第5の実施形態における工具ボデー
L 2つの長辺の延長線における交差角度の2等分線
O 中心軸線
RA 回転軸線
α 切削インサートのすくい面の傾斜角度
β 螺旋の進み角

Claims (11)

  1. 対向する第1および第2の端面(2、3)と、該端面(2、3)の間をつなぐ周側面(4)とを有する切削インサートであって、
    前記第1の端面(2)に対向する方向からみて、該第1の端面(2)の輪郭形状は、少なくとも1つの頂部(9a)と、該頂部(9a)を挟むように延在する2つの辺陵部(8a、8b)とを有し、
    前記2つの辺陵部(8a、8b)の少なくとも一部は切れ刃(12)とされ、前記第1の端面(2)は、前記切れ刃(12)に接続するすくい面(5)を備え、
    前記2つの辺陵部(8a、8b)の両方を横切り、かつ前記第2の端面(3)に直交する断面でみて、前記すくい面(5)は、前記第2の端面(3)に対して傾斜している切削インサート(1、101、201、301、401)。
  2. 前記第1の端面(2)に対向する方向からみて、前記2つの辺陵部(8a、8b)の各々の延長線がなす内角の2等分線(L)を定め、
    前記2等分線(L)を含み、かつ前記第2の端面(3)に直交する断面でみて、前記すくい面(5)は、前記第2の端面(3)と略平行である請求項1に記載の切削インサート(1、101、201、301、401)。
  3. 前記切れ刃(12)は、前記頂部(9a)に配置される短辺部(9)と、前記2つの辺陵部(8a、8b)に各々1つずつ配置される長辺部(8)と、前記短辺部(9)と前記長辺部(8)の各々とを接続する2つの接続部(10)とを備え、
    前記第1の端面(2)に対向する方向からみて、前記切れ刃(12)は、前記2等分線(L)に対して線対称に配置される請求項2に記載の切削インサート(1、101、201、301、401)。
  4. 前記第1の端面(2)は、前記第2の端面(3)に平行でかつ略平坦な当接面(7)を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の切削インサート(1、101、301、401)。
  5. 前記第1の端面(2)と前記第2の端面(3)とを貫通するように中心軸線(O)が定められ、
    前記第1の端面(2)は、前記中心軸線(O)に対して前記すくい面(5)と180度回転対称に配置される第2のすくい面(6)を備え、
    前記すくい面(5)と前記第2のすくい面(6)との間に前記当接面(7)が設けられる請求項4に記載の切削インサート(101)。
  6. 前記すくい面(5)を含む前記第1の端面(2)の全体が、前記第2の端面(3)に対して傾斜している請求項1から3のいずれか一項に記載の切削インサート(201)。
  7. 前記第2の端面(3)は、第2のすくい面(6)を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の切削インサート(301)。
  8. 前記切れ刃(12)の前記短辺部(9)を複数備え、
    すべての前記短辺部(9)が一列に整列するように形成されることで、全体としてくし形とされ、
    各々の前記短辺部(9)に対応する複数の前記すくい面(5)が形成され、
    すべての前記すくい面(5)の傾斜方向は同一である請求項1から4に記載の切削インサート(401)。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載の切削インサート(1、101、201、301)と、工具ボデー(21)とを備え、
    前記工具ボデー(21)は、略円形の2つの端面(22)と、該端面(22)をつなぐ周側面(23)と、回転軸線(RA)とを有する略円柱形状とされ、
    前記工具ボデー(21)の周側面(23)上に、一方の端面(22a)から他方の端面(22b)に向かって複数の前記切削インサート(1、101、201、301)が螺旋状に配置されるように装着されてなる切削工具(20)であって、
    前記切削工具(20)の側面視で、前記切削インサート(1、101、201、301)は、前記回転軸線(RA)に対して略平行に整列され、
    前記切削インサート(1、101、201、301)の前記すくい面(5)の傾斜角度(α)は、複数の前記切削インサート(1、101、201、301)がなす螺旋の進み角(β)と同一である切削工具(20)。
  10. 請求項8に記載の切削インサート(401)と、工具ボデー(421)とを備え、
    前記工具ボデー(421)は、略円形の2つの端面(22a、22b)と、該端面(22a、22b)をつなぐ周側面と、回転軸線(RA)とを有する略円柱形状とされ、
    前記工具ボデー(421)の周側面上に、一方の端面(22a)から他方の端面(22b)に向かって複数の前記切削インサート(401)の各々の前記頂部(9a)が螺旋状に配置されてなる切削工具(420)であって、
    前記切削インサート(401)の長手方向は、前記回転軸線(RA)に対して略平行に配置されており、
    前記切削インサート(401)の各々の前記すくい面(5)の傾斜角度(α)は、前記頂部(9a)がなす螺旋の進み角(β)と同一である切削工具(420)。
  11. 歯車を加工するためのホブとされる請求項9または10に記載の切削工具(20、420)。
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