JP2017113707A - 廃液処理方法及び廃液処理システム - Google Patents

廃液処理方法及び廃液処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】油脂分解/資化効率を改善した廃液処理方法及び廃液処理システムを提供する。【解決手段】本発明の廃液処理方法は、ロドコッカス属(Rhodococcus)の放線菌株と、ヤロワイヤ属(Yarrowai)の酵母株とを添加して廃液中の油脂を分解/資化させる油脂分解/資化工程を含む。処理後の浄化水におけるノルマルヘキサン抽出物質含有量は、5mg/L以下である。特に、ロドコッカス属の放線菌株がPR−04株であり、ヤロワイヤ属の酵母株がHY−23株であることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、廃液処理方法及び廃液処理システムに関する。特に、廃液中に含まれる油脂を分解/資化する、廃液処理方法及び廃液処理システムに関する。
これまで、微生物を用いて廃液中に含まれる油脂を分解/資化する廃液処理方法が知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1、2参照)。また、特許文献2には、ロドコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)PR−04株を用いた廃液処理方法が開示されている。
特開平08−155489号公報 特許第4877900号公報
環境バイオテクノロジー学会誌 Vol.7 No.1,11‐17,2007 用水・排液の産業別処理技術 p190−193
以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
上述の微生物を用いた廃液処理方法は、処理効率が十分なものでは無く、改善が求められていた。例えば、日本国環境省が定める排出基準では、ノルマルヘキサン抽出物質含有量(鉱油類含有量)の許容限度は5mg/Lと規定されているが、上述の方法ではこの排出基準を満足することができない場合があった。
そこで、本願では、油脂分解/資化効率が改善された廃液処理方法及び廃液処理システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の視点によれば、ヤロワイヤ属(Yarrowai)の酵母株と、ロドコッカス属(Rhodococcus)の放線菌株とを添加して廃液中の油脂を分解/資化させる油脂分解/資化工程を含む廃液処理方法が提供される。なお、該廃液処理方法は、温度、廃液の量、菌体の量、酸素供給量などについては、所定の標準的廃液処理条件の下で行われる。
上記の廃液処理方法において、処理後の浄化水におけるノルマルヘキサン抽出物質含有量が、5mg/L以下に達するのに十分な時間処理することが好ましい。
また、上記の廃液処理方法において、ヤロワイヤ属の酵母株が、HY−23株であることであることが好ましい。
また、上記の廃液処理方法において、ロドコッカス属の放線菌株が、PR−04株であることが好ましい。
また、上記の廃液処理方法において、油脂分解/資化工程による処理の後に、凝集剤及び/又は凝結剤を用いて固液分離する凝凝集分離工程を更に含むことが好ましい。
また、上記の廃液処理方法において、油脂分解/資化工程が、常温の好気性条件下での処理期間の後で、凝集分離工程後の上澄み液におけるノルマルヘキサン抽出物質含有量が5mg/L以下となることが好ましい。
また、上記の廃液処理方法において、凝結剤が、カチオン性凝結剤であることが好ましい。
また、上記の廃液処理方法において、カチオン性凝結剤が、ポリ鉄及び/又はポリアルミニュウム凝結剤であることが好ましい。
また、上記の廃液処理方法において、カチオン性凝結剤が、コロイド値としてマイナス0.1meq/gからマイナス5.0meq/gを有することが好ましい。
本発明の第2の視点によれば、ヤロワイヤ属(Yarrowai)の酵母株とロドコッカス属(Rhodococcus)の放線菌株とによって、廃液中の油脂を分解/資化する油脂分解/資化槽を備えた廃液処理システムが提供される。
上記の廃液処理システムが、油脂分解/資化槽の下流に接続され、凝集剤を用いて
固液分離する凝集沈殿槽又は凝集分離槽を更に備えることが好ましい。
本発明の各視点によれば、処理効率が改善された廃液処理方法及び廃液処理システムが提供される。
本発明の廃液処理方法による解析結果を示す図である。 廃液処理システムの構成の一例を示すブロック図である。 廃液処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
本発明のとり得る好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
[本発明の概要]
先ず、本発明の概要について説明する。本願によれば、ヤロワイヤ属(Yarrowai)の酵母株と、ロドコッカス属(Rhodococcus)の放線菌株とを添加して廃液中の油脂を分解/資化させる油脂分解/資化工程を含む廃液処理方法が提供される。
ヤロワイヤの酵母株は、油脂を分解/資化する酵母の一種であり、例えば、本願発明者らによる先の特許4654332号には、ヤロワイヤ・リポリティカYH−01、YH−02、YH−03株が開示されている。また、本発明において、本願発明者らは、ヤロワイヤ属の酵母株のスクリーニングを再度行い、新たなるHY−23株を単離した。
ロドコッカス属(Rhodococcus)の放線菌株は、グラム陽性放線菌の一種であり、石油系炭化水素やフェノールなどの殺菌物質を分解/資化する能力を有する。特に、ロドコッカス・エリスロポリスPR−04株は、プリスタン(例えば、2, 6, 10, 14-Tetramethyl-pentadecane)等の分岐アルカン、トルエン等のアルキルベンゼンを分解/資化する細菌として単離された株である。このPR−04株は、油水混合液では、油脂粒子内に移行することも知られている(特許文献2)。
本発明において、本願発明者らは、ロドコッカス属の放線菌株が油脂粒子の内部(すなわち油脂内層)において油脂を分解/資化し、その一方でヤロワイヤ属の酵母株が油脂粒子の表面(すなわち油脂表層)において油脂を分解/資化するという特性の違いを見出した。後に詳細に説明するとおり、ロドコッカス属の放線菌株単独での油脂分解/資化効率は、日本国環境省が定める排出基準を満足するものではなかったが、ヤロワイヤ属の酵母株を組み合わせることによって、排出基準を満足する油脂分解/資化効率が達成された。
このように、本発明によれば、油脂分解/資化効率が改善された廃液処理方法及び廃液処理システムが提供される。特に本発明の油脂分解/資化効率は、処理後の浄化水におけるノルマルヘキサン抽出物質含有量が排出基準を満足するという点で顕著なものである。
[定義]
次に、本願において用いられる用語について説明する。
「油脂」とは、動物性油脂、植物性油脂、鉱物油、合成油を含み、水と界面を形成するものであり、「有機溶媒」、「有機化合物」、「炭化水素」などの用語と互換的に用いられる。
「動物性油脂」とは、動物から得られる油脂の総称であり、常温で液体状のものは動物油、常温で固体状のものは動物脂と称される。
「動物油」は、海生生物由来の動物油(魚油、肝油、鯨油など)と陸生生物由来の動物油(さなぎ油、牛脚油、骨油など)に分けられる。
「動物脂」は、ヘット、ラード、馬脂、骨脂、乳酪脂(バター脂)などを含む。
「植物性油脂」とは、植物に含まれる脂肪を抽出又は精製した油脂であり、特に脂肪含有率の高いヤシや大豆、菜種などの種子や果肉から精製される。なお、「動物油」および「植物油」はトリグリセライドなどのグリセライド類、リンを含んだリン脂質、ロウ成分を含む。
「鉱物油(こうぶつゆ)」とは、石油(原油)、天然ガス、石炭などの地下資源由来の炭化水素化合物単体、又は不純物を含んだ混合油脂の総称であり、「鉱油(こうゆ)」、「鉱物性油(こうぶつせいゆ)」などの用語と互換的に用いられる。特に、石油は、石油精製の過程で飽和画分、芳香属画分、レジン画分、アスファルテン画分などに画分されるが、全ての画分及びそれらに窒素や他の分子の含んだものも「鉱物油」と称する。炭化水素の成分構成でC重油、B重油、A重油などに別けて販売されている。
「C重油」とは、石油の蒸留精製後の残渣油(残油又は釜残油とも称される)と、軽油とを、残渣油:軽油=9:1の比率で混合したものであり、ノルマルヘキサン抽出物質を含むものである。
「ノルマルヘキサン抽出物質」とは、「ヘキサン抽出物」と互換的に使用され、C重油に含まれる。ノルマルヘキサン抽出物質含有量(鉱油類含有量)は、日本国環境省が定める排出基準において、許容限度は5mg/Lと規定されており、この基準を満足するように処理された廃液は、浄化水として河川又は下水道へ排出することができる。例えば、平成27年11月13日に改正された下水道法施行令には、
「第9条 法第12条第1項(法第25条の18第1項において準用する場合を含む。)の規定による条例は、次の各号に掲げる項目に関し、それぞれ当該各号に定める範囲内の水質の下水について定めるものとする。
(省略)
三 ノルマルヘキサン抽出物質含有量
イ 鉱油類含有量
1リットルにつき5ミリグラムを超えるもの
(省略)」
と規定されている。
「合成油」とは、トリクロロエチレン類、PCB、合成エンジンオイル、切削油を含み、人工的に合成された油脂を意味する。
「分解/資化(degrade/metabolize)」とは、油脂を分解して栄養源として取り込むことを意味する。
「ロドコッカス属(Rhodococcus)の放線菌株」とは、上述の通り、グラム陽性放線菌の一種である。本発明では、芳香属、レジン、アスファルテン成分などの難揮発性化合物の毒性に対して耐性が高く、それらを分解/資化するものが好ましい。特に、ロドコッカス・エリスロポリスPR−04株は、炭素数2〜8のアルカン、分岐アルカン(プリスタンなど)、アルキルベンゼン(トルエンなど)を分解/資化できることが分かっている。
「ヤロワイヤ属(Yarrowai)の酵母株」とは、上述の通り、油脂を分解/資化する酵母の一種であり、本願発明者らによってYH−01、YH−02、YH−03株が単離されている。特に、新規に単離されたHY−23株を用いることが好ましい。
「廃液処理方法」とは、廃液中の油脂を分解/資化して浄化水へと処理する方法であり、一般的には、処理プロセスが単純であり、ランニングコストも低い活性汚泥法が広く採用されている。活性汚泥法とは、廃液中に酸素を供給することで好気性条件を保ち、好気性微生物の代謝作用を利用して油脂を分解/資化する方法を意味する。
「所定の標準的廃液処理条件」とは、温度、廃液の量、菌体の量、酸素供給量などに関する諸条件であり、本発明を実施する環境に応じて適切に変更されるものである。例えば、夏季や冬季など、廃液の温度が高く(又は低く)、ヤロワイヤ属の酵母株及びロドコッカス属の放線菌株の活性が低い条件下では、廃液の量を減らし、かつ、菌体の量を増やす変更が考えられる。
「凝集分離工程」とは、沈殿槽内に廃液を静置して沈殿物と上澄液とに固液分離する工程を意味する。凝集分離工程によって生じる沈殿物は、特に油脂微粒子中の未分解有機物、鉱物、菌体を含むものである。なお、凝集分離工程において、油脂凝集物は、密度が水よりも大きい場合には重力の作用で沈殿して沈殿物として回収され、密度が水よりも小さい場合には浮上処理によって水上に浮上し、必要に応じてスキマーなどによって回収される。そのため、用語「凝集・分離」には、油脂が凝集して沈殿する作用及び水上に浮上する作用を含む。
「油脂微粒子」とは、微粒子状の油脂を意味し、水溶性コロイドとも称される。油脂微粒子は、廃液中では表面が親水性膜で覆われた粒子径が1μm以下のコロイド粒子の状態で存在し、表面がアニオンに帯電している。つまり、油脂微粒子は、廃液中ではお互いに電気的に反発して廃液中において漂い、長時間放置しても沈殿しない性質を有する。
「凝結剤」とは、油脂微粒子を凝結して、小さいフロック(flock:集合体)の形成を促進する製剤(物質)を意味する。「カチオン性凝結剤」は、カチオン荷電を有する凝結剤であり、無機系凝結剤及び有機系凝結剤を含む。無機系凝結剤は、塩化第二鉄、ポリ鉄、ポリ塩化アルミ、ポリ硫化アルミニウム(硫酸バンド)、ポリ塩化アルミニュウム(PAC:Poly Aluminum Chloride)、ポリ硫酸鉄を含む。分子量500〜600のポリ硫酸鉄がより好ましい。有機系凝結剤は、ポリダドマック系のポリジメチルジアリルアンモニュウムクロライド、ジシアンジアミド系のジシアンジアミド樹脂の4級アンモニュウム塩、ポリアミン系のジメチルアミンとエピクロルヒドリンの重縮合物を含む。
上記のカチオン性凝結剤のカチオン荷電は、油脂微粒子表面を電気的に中和することで、油脂微粒子を分子間力によって凝結させて、マイクロフロック(小さな凝結物)を形成させる。このようなカチオン性凝結剤の性質は、エマルジョン(つまり、油脂微粒子のコロイド状態)を破壊せずに乳化したままで油脂微粒子の凝結を可能にする。なお、ロドコッカス属の放線菌株は油脂微粒子の内部に存在し、ヤロワイヤ属の酵母株は油脂微粒子の表面に存在するので、凝結剤を用いて油脂微粒子を凝結すると、これらの菌体も凝結される。
「凝集剤」とは、凝結剤によって形成された小さいフロックをさらに凝集して、大きいフロック形成を促進する製剤(物質)を意味する。凝集剤は、天然物系としてはアニオン系のアルギン酸ナトリウム、カルボキシルメチルセルロース、カチオン系のキトサン、でんぷんなど等を含み、合成物としてはアニオン系ではポリアクリルアマイドの部分加水分解物、カチオン系ではアミンホルマリン縮合物、ポリアミノアルキルアクリレート、ポリアクリルアマイドの共重合物等を含む。
一般には、凝集剤として使用する水溶性コロイド剤は電荷をもっているので、微生物生成物等や酵母を凝集するには相対する電荷の大きさで選択すればよい。荷電量の大きさはコロイド値を用いることができ、コロイド値の測定法としては、遠心管に試料100mlを摂り、3000回転/分3分間遠心沈殿させ、上澄み液10mlをホールピペットにて採取し200mlのトールビーカーに入れて純水を100ml加える。この液に1/200Nメチルグリコールキトサン(Mgch)を溶液2ml加え撹拌し、指示薬としてTB1〜2滴加え、1/400Nポリビニル硫酸カリウム(PVSK)溶液にて滴定(B ml)し、同様にブランクを測定(A ml)する。この計算式は下記の通りである。
コロイド値(当量)=(B−A)/10(mL)×1/400×1000(meq/L)
細菌や酵母の表面はアニオンでマイナスにチャージし、水中に分散する形態で存在するので、ポリ硫酸鉄などの正の荷電を有する物質と結合させたのち、高分子水溶性コロイド物質である凝集剤を加えて粗大化させて凝集させる。高分子水溶性凝集剤にはポリグルタミン酸、ポリアクリルアマイドなどがある。
本願発明では、菌体生成物等に過剰にカチオン凝結剤が付着するので、アニオン性凝集剤が望ましく、アニオン性コロイド値としてはマイナス0.1meq/gからマイナス5.0meq/gを有し、好ましくはマイナス0.3meq/gからマイナス3.0meq/gを有するものである。
以下に本発明の具体的な一実施形態を説明する。先ず実施例1として、実験室レベルでの廃液処理方法と、この方法による解析結果を説明する。
ロドコッカス属の放線菌株であるPR−04株は、以下の組成のYB培地で前培養した。
<前培養用のYB培地>
・グルコース(和光純薬工業):10g
・酵母エキス(DIFCOLABORATOREIS):10g
・硫酸マグネシウム・7水和物(MgSO・7HO、和光純薬工業):0.2g
・塩化カルシウム・2水和物(CaCl・2HO、和光純薬工業):0.132g
・塩化ナトリウム(NaCl、和光純薬工業):0.1g
・塩化鉄(III)・6水和物(FeCl・HO、和光純薬工業):0.01g
・硫酸アンモニウム((NHSO、和光純薬工業):0.5g
これらを清水に溶解し、1000mlまでメスアップし、pH7.2に調製した後に、121℃で15分間のオートクレーブ処理を行った。
ヤロワイヤ属の酵母株であるHY−23株は、以下の組成のYM培地で前培養した。
<前培養用のYM培地>
・グルコース(和光純薬工業):10g
・硫酸アンモニウム((NHSO、和光純薬工業):0.5g
・リン酸1水素2カリウム(KHPO、和光純薬工業):0.5g
・硫酸マグネシウム・7水和物(MgSO/7HO、和光純薬工業):0.25g
これらを清水に溶解し、1000mlまでメスアップし、pH6.8に調製した後に、121℃で15分間のオートクレーブ処理を行った。
PR−04株単独での油脂分解/資化効率を測定するために、1Lの解析用培地に、PR−04株の前培養物を0.5ml加え、ジャーファンメーター(Jar fermentor)の中で、1Lの培地に対して1分間に1000mlの空気を供給する酸素供給条件、500rpmの攪拌条件、かつ28℃の温度条件の下で4日間培養を行った。
また、PR−04株及びHY−23株の協働での油脂分解/資化効率を測定するために、解析用培地にPR−04株及びHY−23株の前培養物を0.5ml加え、PR−04株単独の時と同一培養条件(すなわち、1Lの解析用培地、ジャーファンメーター(Jar fermentor)の中で、1Lの培地に対して1分間に1000mlの空気を供給する酸素供給条件、500rpmの攪拌条件、かつ28℃の温度条件の下で4日間)の下で培養を行った
また、比較例(培養処理前)として、上記の菌株を添加せずに同一培養条件で処理したものを調製した。
なお、解析用培地は、上記の前培養用のYB培地から炭素源としてのグルコースを除き、その代わりにC重油を1000mg添加したものである。
4日間の振盪養後、これらの培養液に対して、凝結剤としての塩化第二鉄(日鉄化学)200mg/Lと、凝集剤としてのエルビックセトラーPA25S(日之出産業(株))10mg/mlとを加えて、凝集沈殿処理を行った。
厚生省の定める水質環境分析法に準じ、凝集沈殿処理の前後でCOD(化学的酸素要求量:Chemical Oxygen Demand)及びヘキサン抽出物の残留量を測定した。この測定結果は、図1に示すとおりである。
図1に示すとおり、PR−04株単独での凝集沈殿後上澄み液には、15.2mg/Lのヘキサン抽出物が残留しており、日本国環境省が定める排出基準(ノルマルヘキサン抽出物質含有量:5mg/L)を満足するものではない。しかしながら、PR−04株と株とを組み合わせたものではヘキサン抽出物は1.25mg/Lまで低減されており、排出基準を満足するものとなっている。
このように、実施例1の廃液処理方法では、従来技術に比べて油脂分解/資化効率が顕著に改善されている。なお、28℃で1日の油脂分解/資化工程の処理期間であっても、本発明は、従来技術に比べて顕著な油脂分解/資化効率を奏することも分かっている。
次に、実施例2として、上記の廃液処理方法を実行する廃液処理システムの一例を説明する。廃液処理システムは、最も単純なものとして図2に示すように曝気槽10と、凝集沈殿槽20と、汚泥返送機構30とを有する。
曝気槽10は、油脂分解/資化槽とも称され、ヤロワイヤ属の酵母株と、ロドコッカス属の放線菌株とを用いて油脂の分解/資化を行うタンク又は区画である。具体的は、曝気槽10には、廃液を好気性条件に保持し、かつ廃液を攪拌するための酸素供給機構(ブロワ)が備えられる。なお、必要に応じて、廃液の温度を調節するための温度調節機構(ヒータなど)を更に備えても良い。
曝気槽10へ流入する廃液は、油脂を含むものであり、この油脂は曝気槽10へ添加されえるヤロワイヤ属の酵母株と、ロドコッカス属の放線菌株とによって分解/資化される。これらの菌株の添加は、特に限定されないが、例えば、前培養液を直接添加する方法や、培養ケーキ又は培養粉末を添加する方法が採用される。なお、更に、廃液に他の微生物(バチルス属、他の放線菌、酵母など)を添加しても良い。また、廃液には、糸状性バルキングを抑制するための抑制剤、微生物の活性を促進する活性化剤、消泡剤、消臭剤、ペクチン除去剤などを添加してもよい。また必要に応じて廃液のpHを調製してもよい。
曝気槽10における曝気処理(すなわち廃液処理)の処理条件は、経験的に定められるものであっても良いし、又は、BOD(生物化学的酸素要求量:Biochemical oxygen demand)や、フロックの形成を指標として決定しても良い。
曝気槽10において処理された廃液は、凝集沈殿槽20に導入され、凝集沈殿工程に供される。特に、凝集沈殿槽20の中に、油脂微粒子の凝集・沈殿を促進する凝結剤(特に、カチオン性凝結剤)及び凝集剤を添加することが好ましい。
凝集沈殿槽20内で廃液を所定時間静置すると、廃液の固液分離が行われる。すなわち、密度が水よりも小さい油脂凝集物は水上に浮上する。また、密度が水よりも大きい油脂凝集物や凝集剤は沈殿して沈殿物になる。
その後、凝集沈殿槽20における廃液の上澄み液は、必要に応じて浮上処理などを施し、スキマーなどの油脂回収装置によって油水分離が行われる。分離した水は、浄化水として排出される。このとき、浄化水におけるノルマルヘキサン抽出物質含有量は、5mg/L以下である。また、分離した油脂は、別途廃棄処理される。
凝集沈殿槽20における沈殿物は、汚泥返送機構30に送られる。汚泥返送機構30は、沈殿物の一部を返送汚泥として曝気槽10へ返送し、残りの沈殿物を脱水して、脱水汚泥として廃棄する機構である。
上述のように、実施例2の廃液処理システムでは、ヤロワイヤ属の酵母株と、ロドコッカス属の放線菌株とを用いて油脂の分解/資化が行われる。ヤロワイヤ属の酵母株と、ロドコッカス属の放線菌株とを用いた場合の油脂分解/資化効率は実施例1において実証されたとおり、従来技術に比べて改善されたものである。
また、実施例2の廃液処理システムでは、凝結剤及び凝集剤を用いて油脂微粒子が凝集・沈殿される。この時、ロドコッカス属の放線菌株は油脂微粒子の内部に存在し、ヤロワイヤ属の酵母株は油脂微粒子の表面に存在する。そのため、実施例2の廃液処理システムでは、これらの微生物を効率よく回収することができる。
また、実施例2の廃液処理システムは、ロドコッカス属の放線菌株と、ヤロワイヤ属の酵母株とを用いて油脂を分解/資化することを主たる特徴とするため、既存の廃液処理施設等において、何ら設備変更をせずに実施することができる。すなわち、設備投資などのコスト面においても本発明は有用である。
なお、凝集沈殿槽20における廃液の固液分離は、ろ過材を用いて実行することもできる。ろ過膜は、中空糸や平膜状の精密ろ過膜(MF膜)から限界ろ過膜(UF膜)を含む。ろ過膜の素材は、セラミックやポリフッ化ビニリデン等の高分子が一般的であるが、ろ過膜の種類や素材は、廃液の種類など、目的に合わせて選択することが可能である。
次に、実施例3として、廃液処理システムの他の一例を説明する。実施例3の廃液処理システムは、実施例2の廃液処理システムとは以下の点で異なる。
図3に示すように、曝気槽10は、微細気泡発生装置40及び凝集分離槽50に接続される。微細気泡発生装置40は、曝気槽10に対して微細気泡(マイクロバブル)を供給する装置である。
微細気泡とは、主要な気泡の直径が200μm以下の気泡である。微細気泡は、例えば、せん断流による気液界面の不安定化による方法(具体的には、ベンチュリー管、オリフィス方式等のような管の径を絞る絞り機構を用いる方法)によって調製される。これらは微細気泡を発生するとともに吸い込んだ液体中の固形物も微細分化(ホモジナイズ効果)する機能を有し、生成する汚泥をフロック化しない役割を奏する。
微細気泡が曝気槽10へ供給されると、曝気槽10内でのフロックの形成が抑制され、その結果、曝気槽10から凝集沈殿槽20へ導入される廃液において、油脂は主に微粒子の状態で存在する。
凝集分離槽50では、凝結剤(特に、カチオン性凝結剤)及び凝集剤を用いて廃液の固液分離が行われる。この時、微細気泡の添加によってフロックの形成が抑制された結果、凝集分離槽50内での固液分離は、実施例2の凝集沈殿槽20よりも効率良く行われる。なお、凝集分離槽50では、主な油脂凝集物は水上に浮上し、凝集物として脱水機構60へ送られる。
脱水機構60は、油脂凝集物を、例えばプレスによって脱水して、脱水汚泥として廃棄する機構である。
以上のように、実施例3の廃液処理システムでは、曝気槽10でのフロックの形成を抑制することによって、凝集分離槽50内での固液分離を効率良く行うことができる。
なお、上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
10 曝気槽
20 凝集沈殿槽
30 汚泥返送機構
40 微細気泡発生装置
50 凝集分離槽
60 脱水機構

Claims (11)

  1. ヤロワイヤ属(Yarrowai)の酵母株と、ロドコッカス属(Rhodococcus)の放線菌株とを添加して廃液中の油脂を分解/資化させる油脂分解/資化工程を含む廃液処理方法。
  2. 前記油脂分解/資化工程による処理後の浄化水におけるノルマルヘキサン抽出物質含有量が、5mg/L以下となるよう処理することを特徴とする請求項1に記載の廃液処理方法。
  3. 前記ヤロワイヤ属の酵母株が、HY−23株であることを特徴とする請求項2に記載の廃液処理方法。
  4. 前記ロドコッカス属の放線菌株が、PR−04株であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の廃液処理方法。
  5. 前記油脂分解/資化工程による処理の後に、凝集剤及び/又は凝結剤を用いて固液分離する凝集分離工程を更に含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の廃液処理方法。
  6. 常温の好気性条件下での前記油脂分解/資化工程の処理期間の後で、
    前記凝集分離工程後の上澄み液におけるノルマルヘキサン抽出物質含有量が5mg/L以下となることを特徴とする請求項5に記載の廃液処理方法。
  7. 前記凝結剤がカチオン性凝結剤であることを特徴とする請求項5又は6に記載の廃液処理方法。
  8. 前記カチオン性凝結剤が、ポリ鉄及び/又はポリアルミニュウム凝結剤であることを特徴とする請求項7に記載の廃液処理方法。
  9. 前記凝集剤が、コロイド値としてマイナス0.1meq/gからマイナス5.0meq/gを有することを特徴とする請求項7に記載の廃液処理方法。
  10. ヤロワイヤ属(Yarrowai)の酵母株とロドコッカス属(Rhodococcus)の放線菌株とによって、廃液中の油脂を分解/資化する油脂分解/資化槽を備えた廃液処理システム。
  11. 前記油脂分解/資化槽の下流に接続され、凝集剤を用いて固液分離する凝集沈殿槽又は凝集分離槽を更に備えた請求項10に記載の廃液処理システム。
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