JP2017113705A - 無菌試験装置及びそれを用いた試験方法 - Google Patents
無菌試験装置及びそれを用いた試験方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017113705A JP2017113705A JP2015252134A JP2015252134A JP2017113705A JP 2017113705 A JP2017113705 A JP 2017113705A JP 2015252134 A JP2015252134 A JP 2015252134A JP 2015252134 A JP2015252134 A JP 2015252134A JP 2017113705 A JP2017113705 A JP 2017113705A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tray
- container
- test
- sterility test
- sterility
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
- Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)
Abstract
【課題】再生医療製品を製造する工程における無菌試験及び無菌試験に付随する試験に必要な作業を自動で行う無菌試験装置及びそれを用いた試験方法を提供する。
【解決手段】無菌試験装置は、再生医療製品を製造する工程における無菌試験を行うための無菌試験装置であって、各々が無菌試験又は無菌試験に付随する試験を行うために必要な複数の蓋付きの容器を保持する複数のトレーが保管される保管室と、保管室と開口部で連通した操作室と、複数のトレーのうちの1つを、保管室と操作室の間で移送する移送装置と、保管室と操作室の間に設けられた、トレーの移送が行われるときに開口部を開くシャッターと、操作室において容器の蓋の開閉を行う蓋開閉装置と、操作室において複数の容器のうちの1つの容器から取り出した内容物を、複数の容器のうちの別の1つ又は複数の容器に注入する分注装置と、操作室にトレーが移送されるたびに、操作室内部を除染する除染装置と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】無菌試験装置は、再生医療製品を製造する工程における無菌試験を行うための無菌試験装置であって、各々が無菌試験又は無菌試験に付随する試験を行うために必要な複数の蓋付きの容器を保持する複数のトレーが保管される保管室と、保管室と開口部で連通した操作室と、複数のトレーのうちの1つを、保管室と操作室の間で移送する移送装置と、保管室と操作室の間に設けられた、トレーの移送が行われるときに開口部を開くシャッターと、操作室において容器の蓋の開閉を行う蓋開閉装置と、操作室において複数の容器のうちの1つの容器から取り出した内容物を、複数の容器のうちの別の1つ又は複数の容器に注入する分注装置と、操作室にトレーが移送されるたびに、操作室内部を除染する除染装置と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、再生医療製品の製造工程において品質評価を行うための無菌試験装置及びそれを用いた試験方法に関する。
再生医療の分野では、製造された再生医療製品の品質を確認するために、細胞を培養する工程において、無菌試験、エンドトキシン試験、及びマイコプラズマ否定試験等の品質評価を行う必要がある。このうちの無菌試験は、試験対象である細胞培養(以下、「検体」という。)に、細菌や真菌が存在しないことを確認する試験であり、検体を培地へ添加し、その後培地内の菌が増殖するか否かを確認する。無菌試験は、無菌環境下で行う必要があるため、無菌環境が維持されたアイソレータが使用される。無菌試験を行う作業者は、アイソレータに備え付けられたグローブに手を入れて、該アイソレータ内の無菌室内で検体を培地へ添加する分注作業を行う。例えば、特許文献1には、細胞培養の工程ではないが、薬品の生産工程において行われる無菌試験のためのアイソレータが開示されている。
上記のような再生医療製品の製造工程における無菌試験は、医薬品の製造工程における無菌試験と同様、日本薬局方に準拠する必要がある。日本薬局方には、無菌試験の有効性を確保するために、例えば無菌試験前あるいは無菌試験と並行して、無菌試験と同じ環境下で、無菌試験に用いられる培地の性能試験や、手法の適合性試験を行う必要があることを定めている。これらの試験では、無菌試験と異なり、菌株が用いられる。また、日本薬局方には、無菌試験において菌の有無が判定不能であった場合に、判定不能であった培地を用いて追加的に試験を行うことも規定している。このように、1つの検体に対して無菌試験を行うためには、取り扱う対象が異なる、無菌試験に付随した試験を行う必要がある。無菌試験及び無菌試験に付随する試験を上述したアイソレータを使用して手作業で行う場合には、分注作業等に多大な労力を要するため、無菌試験及び無菌試験に付随する試験に必要な作業を自動で行う装置が求められる。
そこで、本発明は、再生医療製品を製造する工程における無菌試験及び無菌試験に付随する試験に必要な作業を自動で行う無菌試験装置及びそれを用いた試験方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る無菌試験装置は、再生医療製品を製造する工程における無菌試験を行うための無菌試験装置であって、各々が無菌試験又は無菌試験に付随する試験を行うために必要な複数の蓋付きの容器を保持する複数のトレーが保管される保管室と、前記保管室と開口部で連通した操作室と、前記複数のトレーのうちの1つを、前記保管室と前記操作室の間で移送する移送装置と、前記保管室と前記操作室の間に設けられた、前記トレーの移送が行われるときに前記開口部を開くシャッターと、前記操作室において前記容器の蓋の開閉を行う蓋開閉装置と、前記操作室において前記複数の容器のうちの1つの容器から取り出した内容物を、前記複数の容器のうちの別の1つ又は複数の容器に注入する分注装置と、前記操作室に前記トレーが移送されるたびに、前記操作室内部を除染する除染装置と、を備える。
上記の構成によれば、保管室に保管された複数のトレーのうちの1つが、移送装置により、操作室へと移動する。そして、操作室において、蓋開閉装置により、トレーに保持されて操作室へと移送された容器の蓋が開けられ、分注装置により、蓋が開けられた容器に対して分注作業が行われる。その後、蓋開閉装置により、分注作業を終えた容器の蓋が閉められる。このため、無菌環境が保たれた操作室での分注作業を自動的に行うことができる。また、各トレーには無菌試験又は無菌試験に付随する試験を行うために必要な容器が保持されているので、トレーごとに試験を実施することができる。さらに、操作室内で菌を含む容器の蓋を開けたとしても、除染装置により、操作室にトレーが移送されるたびに、シャッターが閉じた状態で操作室内部を除染するため、再び無菌環境となった操作室で、各トレーについての分注作業を実施できる。
上記の無菌試験装置において、前記複数の容器は、検体容器、培地容器及び菌株容器のうちの少なくとも2種類を含み、前記トレーは、前記検体容器が挿入される少なくとも1つの第1保持穴と、前記培地容器が挿入される少なくとも2つの第2保持穴と、前記菌株容器が挿入される少なくとも2つの第3保持穴とを有してもよい。この構成によれば、無菌試験に付随する試験、例えば無菌試験に用いられる培地の性能試験や手法の適合性試験、無菌試験において菌の有無が判定不能であった場合に行われる追加の試験についても、無菌試験と同じトレーで運用できる。
上記の無菌試験装置において、前記保管室は、前記複数のトレーがそれぞれ配置される少なくとも6つのトレー配置空間を有しており、前記少なくとも6つのトレー配置空間は、1列又は複数列で上下方向に並んでいてもよい。この構成によれば、保管室に、複数のトレーの配置空間が1列又は複数列で上下方向に並んで配置されるため、無菌試験装置の設置スペースの省スペース化が可能になる。また、保管室が少なくとも6つのトレー配置空間を有しているため、菌株を用いる培地の性能試験又は手法の適合性試験を行う際に、6種の菌株についての試験を行うための6つのトレーを保管室に保管することができる。
上記の無菌試験装置において、前記移送装置は、前記トレー配置空間に突き出されて、前記トレー配置空間にあるトレーと係合する係合部であって、前記係合部に係合されたトレーが前記保管室から前記操作室に移送された後、移送されたトレーが配置されていた前記トレー配置空間に突き出された状態で待機される係合部を有してもよい。この構成によれば、保管室が有する複数のトレー配置空間のうち、操作室に移送されたトレーが配置されていたトレー配置空間には、係合部が突き出された状態で待機されているので、そのトレー配置空間には、新たに別のトレーを配置することができない。このため、操作室に移送されたトレーが、当初配置されていたトレー配置空間に戻ることを確実にすることができる。
上記の無菌試験装置は、前記複数のトレーを、前記保管室に入庫する及び前記保管室から出庫するための入出扉を備え、前記シャッターが閉まっている間は、前記入出扉は開閉可能な状態にあり、前記シャッターが開くときに、前記入出扉は閉じた状態でロックされてもよい。この構成によれば、シャッターが開くときに入出扉が閉じた状態でロックされるため、操作室の無菌環境の維持が容易になる。また、シャッターが閉まっている間は、入出扉は開閉可能な状態にあるため、操作室で分注作業や除染作業などの無菌試験に関する作業が行われている間であっても、保管室へのトレーの入庫、保管室からのトレーの出庫、トレーに保持された容器の交換などが可能である。
本願発明に係る試験方法は、無菌試験を行うための無菌試験装置を用いた試験方法であって、少なくとも1つの第1保持穴と、複数の第2保持穴と、複数の第3保持穴とを有する複数のトレーを用い、前記複数のトレーのうち、無菌試験のための第1トレーの前記少なくとも1つの第1保持穴に、細胞を培養する過程で抽出される検体を収容する少なくとも1つの検体容器を挿入する工程と、前記第1トレーの前記複数の第2保持穴のうちの少なくとも2つに、培地を収容する培地容器をそれぞれ挿入する工程と、前記検体容器と前記培地容器とが保持された前記第1トレーを、前記無菌試験装置に入庫する工程と、前記複数のトレーのうち、無菌試験に付随する試験のための第2トレーにおいて、前記複数の第3保持穴のうちの少なくとも1つに、菌株の懸濁液を調製するための菌株容器を挿入する工程と、前記第2トレーの前記複数の第2保持穴のうちの少なくとも2つに、培地を収容する培地容器をそれぞれ挿入する工程と、少なくとも前記菌株容器と前記培地容器とが保持された前記第2トレーを、前記無菌試験装置に入庫する工程と、を備えてもよい。
上記の試験方法によれば、無菌試験のための第1トレーと、無菌試験に付随する試験のための第2トレーを入庫した状態で、無菌試験装置を作動させれば、無菌試験と無菌試験に付随する試験を同時に実行することができる。
本発明によれば、再生医療製品を製造する工程における無菌試験及び無菌試験に付随する試験に必要な作業を自動で行う無菌試験装置及びそれを用いた試験方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る無菌試験装置を図面に基づいて説明する。図1は、一実施形態に係る無菌試験装置1の概略正面図である。図2は、無菌試験装置1の概略正面断面図である。図3は、無菌試験装置1の概略右側面断面図である。図4は、図1のIV-IV矢視図である。無菌試験装置1は、再生医療製品を製造する工程における培養細胞について無菌試験を行うための装置である。無菌試験では、再生医療製品の製造工程における培養細胞を検体として、該検体中に細菌や真菌がいないことを確認する。無菌試験には、メンブランフィルター法と直接法があるが、本発明の無菌試験装置は直接法を採用している。以下の説明では、再生医療製品の製造工程における培養細胞を「検体」と呼ぶ。
(装置の構成)
図1〜図4に示すように、無菌試験装置1は、略直方体状の筐体10を有する。図2に示すように、無菌試験装置1は、筐体10の内部に、無菌試験等のために必要な作業が行われる操作室10Aと、検体等を載せるための後述するトレー20が保管される保管室10Bを備える。図2及び図4に示すように、操作室10Aと保管室10Bとは、それらの間に設けられた仕切壁11で仕切られており、仕切壁11に開口した開口部11aで互いに連通している。
図1〜図4に示すように、無菌試験装置1は、略直方体状の筐体10を有する。図2に示すように、無菌試験装置1は、筐体10の内部に、無菌試験等のために必要な作業が行われる操作室10Aと、検体等を載せるための後述するトレー20が保管される保管室10Bを備える。図2及び図4に示すように、操作室10Aと保管室10Bとは、それらの間に設けられた仕切壁11で仕切られており、仕切壁11に開口した開口部11aで互いに連通している。
また、図2及び図4に示すように、操作室10Aと保管室10Bとの間には、開口部11aを開閉可能なシャッター12が設けられている。筐体10の操作室10Aは、シャッター12が開口部11aを閉じているときに密閉状態が保たれるように形成されている。シャッター12は、後述するトレー20が操作室10Aと保管室10Bとの間で移送されるときに開口部11aを開くように作動する。
図1に戻って、無菌試験装置1の筐体10の正面(前方)左側には、操作室10Aを外部に開放する扉である第1扉14が設けられている。第1扉14は、無菌試験の準備のために、多数のチップが収容されたチップボックス等を操作室10Aに入庫する際などに開けられる。第1扉14は、透明なガラス体で形成された窓部14aと、窓部14aに形成された2つの開口部のそれぞれに設けられたグローブ14bを有する。グローブ14bは、操作室10Aの無菌環境を維持した状態で試験担当者が操作室10A内部で何らかの操作をする場合、例えば、チップボックスの蓋を開けてその中の多数のチップを所定のチップスタンド63に置く場合などに使用される。
また、筐体10の正面右側には、保管室10Bを外部に開放する扉である第2扉15が設けられている。第2扉15は、後述するトレー20を保管室10Bに入庫する際や保管室10Bから出庫する際などに開けられる。第2扉15は、シャッター12が閉まっている間は開閉可能な状態にあり、シャッター12が開くときに、第2扉15は閉じた状態でロックされる。
図2に示すように、筐体10内であって操作室10Aの上側の空間10Cには、換気装置16が設けられている。換気装置16は、操作室10Aをクラス100(ISO5)の空気清浄度に保持し、且つ、操作室10A内を陽圧に保持する。また、筐体10内であって操作室10Aの下側の空間10Dには、後述する除染装置17及び廃棄箱18が設けられている。
図3に示すように、保管室10B内における第2扉15の近位側(即ち、前方側)の領域には、検体等を載せるための複数のトレー20を保管する保管ユニット30が設けられている。保管室10B内における第2扉15の遠位側(即ち、後方側)の領域には、保管ユニット30に保管されたトレー20を操作室10Aへと移送する移送装置40が設けられている。
図5(A)に、保管ユニット30に保管されるトレー20の平面図を示す。また、図5(B)は、図5(A)のVB-VB矢視図であり、図5(C)は、図5(A)のVC-VC矢視図である。トレー20は、無菌試験だけでなく、無菌試験に付随する試験、即ち、培地の性能試験、手法の適合性試験、及び、無菌試験において菌の有無が判定不能であった場合に、判定不能であった培地を用いて追加的に行う試験(以下、「追加試験」という。)についても共通して使用できるように構成されている。
トレー20には、無菌試験又は無菌試験に付随する試験を行うために必要な複数の蓋付きの容器が保持される。ここで、無菌試験又は無菌試験に付随する試験を行うために必要な複数の蓋付きの容器とは、検体が収容された検体容器22と、培地が収容された培地容器23と、菌株を調製するための菌株容器24a,24bの3種類のうちの少なくとも2種類の容器である。トレー20にセットされる容器の種類や個数は、試験に応じて異なる。例えば、培地の性能試験や手法の適合性試験を行う場合、トレー20には、図5(B)において点線で示される菌株容器24a,24bがセットされる。本実施形態では、菌株容器24aには、凍結乾燥された菌体ペレットが収容され、菌株容器24bには、該菌体ペレットを溶かすための水和液が収容される。
トレー20は、略直方体状であり、トレー20の上面には、上記の複数の蓋付きの容器を保持するための複数の保持穴が設けられている。具体的には、トレー20の上面には、検体容器22が挿入される2つの第1保持穴21c,21dと、培地容器23が挿入される8つの第2保持穴21e〜21lと、菌株容器24a,24bが挿入される2つの第3保持穴21a,21bとが設けられている。トレー20には、検体容器22、培地容器23及び菌株容器24a,24bのうちの少なくとも2種類の容器が保持された状態で保管室10Bに保管される。トレー20の下面には、後述する係合ピン43dと係合する係合穴25が設けられている。
図2及び図3に示すように、保管ユニット30は、複数のトレー20の各々が配置される複数(この例では10個)のトレー配置空間31を有している。複数のトレー配置空間31は、1列又は複数列(この例では2列)で上下方向に並ぶ。
保管ユニット30は、筐体10の壁部である又は筐体10に固定された複数の固定部32と、固定部32に設けられた、複数のトレー20をそれぞれ支持する複数の支持部33を有する。本実施形態では、固定部32は、保管室10B内における第2扉15近傍に左右方向に間隔を空けて設けられた上下に延びる3つの支柱部材32a(図2及び図4参照)と、これら3つの支柱部材の後方側に間隔を空けて設けられた3つの支柱部材32b(図3及び図4参照)と、前後に並んだ一対の支柱部材32a及び32bに固定された、それらの間で前後方向に延びる複数の板状部材32c(図3及び図4参照)を含む。複数の板状部材32cには、上下方向に間隔を空けて複数の支持部33が設けられている。支持部33に支持されるトレー20が配置される空間がトレー配置空間31となる。本実施形態において、図4に示すように、各支持部33は、トレー20の下面の左右方向における端部を支持するように、前後方向に並んだ、軸方向の長さが短い複数の搬送ローラにより構成されている。
図4に示すように、保管ユニット30は、各トレー20の背面に当接して、各トレー20の奥行き方向への移動を制限する複数のストッパー34を有する。トレー配置空間31にあるトレー20は、ストッパー34に当接した状態で保管室10Bに保管される。例えば、トレー配置空間31にあるトレー20がストッパー34に当接していない場合には、第2扉15は、閉まらない又はロックがかからないように構成されていてもよい。例えば、無菌試験装置1は、トレー配置空間31にトレー20があるかを検知するセンサを備えていてもよく、この場合、無菌試験装置1は、該センサにより検知されていないトレー20については操作室10Aに移送しないように構成されていてもよい。
移送装置40は、トレー20を保管室10Bと操作室10Aの間で移送する。図4に示すように、移送装置40は、トレー20を収容する収容ユニット41と、収容ユニット41を昇降させる昇降装置42とを含む。収容ユニット41は、トレー20を収容する収容空間41aを構成する枠体41bを有する。枠体41bにより構成された収容空間41aの数は、トレー配置空間31が上下方向に並ぶ列の数と同じであり、本実施形態の収容ユニット41は、2つの収容空間41aを有する。枠体41bが構成する収容空間41aは、トレー20が前方側から収容されるように、前方に開放されている。収容空間41aに収容されたトレー20は、枠体41bに固定された支持部41cに支持される。本実施形態において、図4に示すように、支持部41cは、トレー20の下面の左右方向における端部を支持するように、前後方向に並んだ、軸方向の長さが短い複数の搬送ローラにより構成されている。
また、収容ユニット41は、トレー配置空間31と収容空間41aとの間でトレー20を移動させるための2つの駆動装置43を有する。枠体41bの上部には、1つの収容空間41aに対して1つの駆動装置43が設けられている。各駆動装置43は、互いに独立に駆動する。図6(A)〜(D)は、移送装置40の動作、特に駆動装置43の動作を説明するための図である。なお、図6(A)〜(D)では、収容ユニット41については側面断面図を示している。駆動装置43は、枠体41bに固定された前後方向に延びる1つ又は複数の軸部43aと、軸部43aに支持され前後方向に駆動する駆動部43bと、駆動部43bに固定され、トレー20と係合可能な係合部43cとを有する。本実施形態では、係合部43cは、トレー20の係合穴25と係合する係合ピン43dを有する。
図6(A)〜(C)は、保管室10Bに保管されたトレー20を操作室10Aへと移送する際の移送装置40の動作を時系列順に示している。図6(A)は、目的のトレー20の高さに収容ユニット41が移動した状態を示す。図6(B)は、目的のトレー20に、駆動装置43の係合部43cが係合した状態を示す。図6(C)は、係合部43cに係合されたトレー20を収容ユニット41に収容した状態を示す。
まず、図6(A)に示すように、移送装置40は、昇降装置42により、目的のトレー20の高さに収容ユニット41を移動させる。その後、図6(B)に示すように、駆動装置43及び昇降装置42がそれぞれ駆動して、係合部43cをトレー20に係合させる。その後、駆動装置43及び昇降装置42がそれぞれ駆動して、トレー20にストッパー34を越えさせて、収容空間41aへトレー20を引き込み収容する。移送装置40は、収容されたトレー20を昇降装置42により下方へと移動させ、その後、図略のローラコンベアにより開口部11aを通過させて操作室10Aへと移動させる。
図6(D)は、トレー20が操作室10Aに移送された後の移送装置40の待機状態を示す。また、図6(D)は、操作室10Aに移送されたトレー20とは別のトレー20bを点線で示す。移送装置40は、トレー20を操作室10Aに移送した後、移送したトレー20が配置されていたトレー配置空間31の前まで収容ユニット41を移動させる。その後、図6(D)に示すように、駆動装置43により係合部43cを前方のトレー配置空間31へと突き出し、この状態で操作室10A内のトレー20について試験が終わるまで待機する。このため、操作室10Aに移送されたトレー20が配置されていたトレー配置空間31に別のトレー20bを入れようとしても、突き出された係合部43cにより妨げられる。こうして、操作室10Aにあるトレー20が配置されていたトレー配置空間31には別のトレー20bが保管されず、空いた状態が維持されるため、操作室10Aにあるトレー20が戻るトレー配置空間31を確保することができる。
図4に戻って、操作室10Aには、分注搬送装置50が設けられている。分注搬送装置(本発明の分注装置に対応)50は、トレー20に保持された容器のうちの1つから取り出した内容物を別の1つ又は複数の容器に注入する分注機能を有すると共に、容器を搬送する搬送機能を有している。図2及び図4に示すように、分注搬送装置50は、容器を把持する把持部52とチップを装着可能なノズル53とが設けられたヘッド51、及び、ヘッド51を前後左右方向に移動させる搬送部54を有している。
図7に、ヘッド51の概略正面図を示す。把持部52は、ヘッド51の下部に設けられており、ヘッド51に設けられた図略のアクチュエータによって上下方向に移動可能である。把持部52は4本の把持アーム52aを有しており、4本の把持アーム52aが容器の側面を押圧して把持する。ヘッド51は、2本のノズル53を有しており、2本のノズル53は、ヘッド51に設けられた図略のアクチュエータによって上下方向に個別に移動可能である。各ノズル53は、その先端部に、操作室10Aに設けられたチップスタンド63(図4参照)のチップが装着されて、チップ内にある容器内の液体を吸引し、吸引された液体を別の容器へと吐出する。
図4に戻って、操作室10Aには、蓋開閉装置61が設けられている。蓋開閉装置61は、操作室10Aにおいて、分注搬送装置50によりトレー20から搬送された容器の蓋を開閉する。また、操作室10Aには、攪拌機62が設けられている。攪拌機62は、操作室10Aにおいて、分注搬送装置50により搬送された容器を振動させて、該容器内の内容物を撹拌する。
また、操作室10Aには、除染装置17とつながっており、除染装置17から操作室10Aを除染するための過酸化水素を操作室10A内に供給する供給口64が設けられている。供給口64には蓋部64aが設けられており、操作室10Aにトレー20が移送されるたびに、蓋部64aが開いて、除染装置17は、操作室10A内部を除染する。
また、操作室10Aには、使用済みのチップを廃棄箱18に送るための廃棄口65が設けられている。廃棄口65には蓋部65aが設けられており、蓋部65aは、使用済みのチップを廃棄するときに開くように構成されている。
また、操作室10Aには、トレー搬送部66が設けられている。トレー搬送部66は、移送装置40により操作室10A内の開口部11a近傍に送られたトレー20を、操作室内の所定位置へと搬送する。トレー搬送部66は、例えばトレー20を下方から支持するローラコンベアである。
この無菌試験装置1は、図略の入力装置から入力されて作動する。入力装置は、例えば、無菌試験装置1の筐体10に設けられた操作パネル、または、無菌試験装置1と別に設置されたパーソナルコンピュータなどである。
以下、無菌試験装置1を用いた無菌試験の流れについて説明する。
(無菌試験)
試験担当者は、保管室10Bに入庫される無菌試験のためのトレー20を用意する。より詳しくは、試験担当者は、トレー20の2つの第1保持穴21c,21dにそれぞれ検体容器22を挿入する。2つの検体容器22には、同じ細胞培養から抽出した同じ検体が収容されており、一方の検体容器は、他方の検体容器に収容された内容物が試験に十分な量でない場合に使用される予備の容器である。また、試験担当者は、トレー20の8つの第2保持穴21e〜21lに培地容器23を挿入する。
試験担当者は、保管室10Bに入庫される無菌試験のためのトレー20を用意する。より詳しくは、試験担当者は、トレー20の2つの第1保持穴21c,21dにそれぞれ検体容器22を挿入する。2つの検体容器22には、同じ細胞培養から抽出した同じ検体が収容されており、一方の検体容器は、他方の検体容器に収容された内容物が試験に十分な量でない場合に使用される予備の容器である。また、試験担当者は、トレー20の8つの第2保持穴21e〜21lに培地容器23を挿入する。
さらに詳しく言えば、8つの第2保持穴21e〜21lのうち、4つの第2保持穴21e〜21hには、嫌気性細菌の培養に適した培地である液状チオグリコール酸培地が収容された培地容器23が挿入される。このうち3つの第2保持穴21e〜21gに保持される培地容器23は、操作室10Aで検体が加えられることになる試験用の容器である。残りの第2保持穴21hに保持される培地容器23は、陰性対照用の容器である。また、8つの第2保持穴21e〜21lのうち、他の4つの第2保持穴21i〜21lには、真菌及び好気性細菌の培養に適した培地であるソイビーン・カゼイン・ダイジェスト培地が収容された培地容器23が挿入される。このうち3つの第2保持穴21i〜21kに保持される培地容器23は、操作室10Aで検体が加えられることになる試験用の容器である。残りの第2保持穴21lに保持される培地容器23は、陰性対照用の容器である。
試験担当者は、トレー20の用意が終わると、該トレー20を第2扉15から保管室10Bに入庫する。試験担当者は、トレー20を入庫後、トレー20が配置されたトレー配置空間31やそこに配置されたトレー20について実施される試験内容等を、入力装置を介して無菌試験装置1に入力し、その後、無菌試験装置1による各種作業を開始させる。こうして、無菌試験装置1により、保管室10Bに保管されたトレー20が、順次、操作室10Aに移送され、分注作業等が自動で実施される。
より具体的には、無菌試験装置1に作業開始が入力されると、無菌試験装置1は、シャッター12を開き、移送装置40により保管室10Bから操作室10Aに1つのトレー20が移送し、その後、シャッター12を閉める。その後、無菌試験装置1は、除染装置17により、操作室10Aの除染作業を行う。除染作業後、分注搬送装置50によりヘッド51を移動させ、ノズル53にチップスタンド63のチップを装着する。その後、無菌試験装置1は、分注搬送装置50により検体容器22を攪拌機62に搬送し、検体容器22の内容物を撹拌した後、蓋開閉装置61により検体容器22の蓋を開ける。次に、無菌試験装置1は、分注搬送装置50により搬送された第2保持穴21eに保持された培地容器23の蓋を蓋開閉装置61により開ける。そして、分注搬送装置50により、検体容器22の内容物を、蓋を開けた培地容器23に添加する。添加された培地容器23について、蓋開閉装置61により蓋を閉めた後、分注搬送装置50により元の第2保持穴21eに戻す。無菌試験装置1は、このような操作を残りの第2保持穴21f,21g,21i〜21kに保持された試験用の培地容器23についても行う。なお、第2保持穴21h,21lに保持された陰性対照用の培地容器23については、検体の添加は行われない。全ての検体添加作業を行った後、無菌試験装置1は、使用済みチップを廃棄口65に廃棄し、再度操作室10Aの除染作業を行う。その後、シャッター12を開き、移送装置40により、操作室10Aから保管室10Bのトレー配置空間31にトレー20を移送する。その後、無菌試験装置1は、保管室10Bに保管された別のトレー20を操作室10Aへと移送する。こうして、無菌試験装置1は、保管室10Bに保管されたトレー20について、無菌試験に必要な作業を順次実施する。
試験担当者は、保管室10Bに移送されたトレー20を出庫し、14日間以上培養する。試験担当者は、培養期間中及び最終日に、培地に肉眼的な微生物の増殖があるかどうかを調べて、検体の無菌試験の適合性を判定する。判定不能であった場合、追加試験を行う。追加試験の詳細は後述する。
上述したように、無菌試験の有効性を確保するために、例えば無菌試験前あるいは無菌試験と並行して、無菌試験と同じ環境下で、無菌試験に用いられる培地の性能試験や手法の適合性試験を行う必要がある。以下、培地の性能試験及び手法の適合性試験の流れについて説明する。
(培地性能試験)
まず、無菌試験装置1を用いた培地性能試験の流れについて説明する。培地性能試験は、無菌試験に使用される培地の適合性を確認するための試験である。この試験は、無菌試験実施前、又は並行して行うことができる。培地性能試験では、無菌試験と同じ環境下で菌株を培地に加えて、培養後、微生物の増殖が肉眼で明らかに観察されるか否かにより、培地が基準に適合しているかを判定する。培地性能試験で用いられる菌株としては、クロストリジウム・スポロゲネス(Clostridium sporogenes)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、コウジカビ(Aspergillus niger)、枯草菌(Bacillus subtilis)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)の6種がある。
まず、無菌試験装置1を用いた培地性能試験の流れについて説明する。培地性能試験は、無菌試験に使用される培地の適合性を確認するための試験である。この試験は、無菌試験実施前、又は並行して行うことができる。培地性能試験では、無菌試験と同じ環境下で菌株を培地に加えて、培養後、微生物の増殖が肉眼で明らかに観察されるか否かにより、培地が基準に適合しているかを判定する。培地性能試験で用いられる菌株としては、クロストリジウム・スポロゲネス(Clostridium sporogenes)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、コウジカビ(Aspergillus niger)、枯草菌(Bacillus subtilis)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)の6種がある。
試験担当者は、培地性能試験のために、上記6種の菌株のいずれかであって、互いに異なる種類の菌株を載せた6つのトレー20を用意する。より詳しくは、試験担当者は、トレー20の2つの第3保持穴21a,21bに菌株容器24a,24bを挿入する。
また、試験担当者は、トレー20の8つの第2保持穴21e〜21lのうち、4つの第2保持穴21e〜21hに培地容器23を挿入する。このうち3つの第2保持穴21e〜21gに保持される培地容器23は、操作室10Aで菌株が加えられることになる試験用の容器である。残りの第2保持穴21hに保持される培地容器23は、陰性対照用の容器である。
さらに詳しく言えば、4つの第2保持穴21e〜21hには、トレー20にセットされて試験される菌株の種類に応じて、適切な培地が収容された培地容器23を挿入する。例えば、菌株容器24aの菌株が、クロストリジウム・スポロゲネス、緑膿菌、黄色ブドウ球菌の3種のいずれかである場合には、4つの第2保持穴21e〜21hには、液状チオグリコール酸培地を収容した培地容器23が挿入される。また、例えば、菌株容器24aの菌株が、コウジカビ、枯草菌、カンジダ・アルビカンスの3種のいずれかである場合には、4つの第2保持穴21e〜21hには、ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト培地を収容した培地容器23が挿入される。
試験担当者は、上記6つのトレー20の用意が終わると、6つのトレー20全てを第2扉15から保管室10Bに入庫する。試験担当者は、トレー20を入庫後、トレー20が配置されたトレー配置空間31やそこに配置されたトレー20について実施される試験内容等を、入力装置を介して無菌試験装置1に入力し、その後、無菌試験装置1による各種作業を開始させる。こうして、無菌試験装置1により、保管室10Bに保管されたトレー20が、順次、操作室10Aに移送され、分注作業等が自動で実施される。
より具体的には、無菌試験装置1に作業開始が入力されると、無菌試験装置1は、シャッター12を開き、移送装置40により保管室10Bから操作室10Aに1つのトレー20を移送し、その後、シャッター12を閉める。その後、無菌試験装置1は、除染装置17により、操作室10Aの除染作業を行う。除染作業後、分注搬送装置50により、ヘッド51を移動させ、ノズル53にチップスタンド63のチップを装着する。その後、無菌試験装置1は、蓋開閉装置61により菌株容器24a,24bの蓋を開け、分注搬送装置50により菌株容器24aに収容された菌体ペレットを菌株容器24bに入れて、蓋開閉装置61により蓋を閉めた状態で、攪拌機62により菌株容器24bを攪拌する。こうして、菌株容器24b内に、均質な菌懸濁液が調製される。その後、3つの第2保持穴21e〜21gに保持された3つの培地容器23に菌株(即ち、調製された菌株の懸濁液)を順次添加する。なお、第2保持穴21hに保持された陰性対照用の培地容器23については、検体の添加は行われない。全ての菌株添加作業が行われた後、無菌試験装置1は、使用済みチップを廃棄口65に廃棄し、再度操作室10Aの除染作業を行う。その後、シャッター12を開き、移送装置40により、操作室10Aから保管室10Bのトレー配置空間31にトレー20を移送する。その後、無菌試験装置1は、別の菌株を載せた別のトレー20を操作室10Aへと移送する。
こうして、保管室10Bに入庫された6つのトレー20全てについて菌株添加作業が自動的に行われる。その後、試験担当者は、保管室10Bのトレー20を出庫し、所定期間培養し、培地に肉眼的な微生物の増殖があるかどうかを調べて、培地が基準に適合しているかを判定する。
(手法の適合性試験)
次に、無菌試験装置1を用いた手法の適合性試験の流れについて説明する。手法の適合性試験では、無菌試験と同じ環境下で検体を培地に加えた後、上記6種の菌株のいずれかを加える。その後、培養して、陽性対照に匹敵するほど増殖したことが観察された場合、手法が適切であると判定する。手法の適合性試験は、新しい製品に無菌試験を行う場合及び試験の実施条件に変更があった場合に行う。手法の適合性試験は、同じ検体の無菌試験と同時に行うこともできる。手法の適合性試験でも、培地性能試験と同じ6種の菌株が用いられる。
次に、無菌試験装置1を用いた手法の適合性試験の流れについて説明する。手法の適合性試験では、無菌試験と同じ環境下で検体を培地に加えた後、上記6種の菌株のいずれかを加える。その後、培養して、陽性対照に匹敵するほど増殖したことが観察された場合、手法が適切であると判定する。手法の適合性試験は、新しい製品に無菌試験を行う場合及び試験の実施条件に変更があった場合に行う。手法の適合性試験は、同じ検体の無菌試験と同時に行うこともできる。手法の適合性試験でも、培地性能試験と同じ6種の菌株が用いられる。
試験担当者は、手法の適合性試験のために、検体とともに、上記6種の菌株のいずれかであって、互いに異なる種類の菌株を載せた6つのトレー20を用意する。より詳しくは、試験担当者は、上記の無菌試験と同様に、トレー20の2つの第1保持穴21c,21dに検体容器22を挿入し、上記の培地性能試験と同様に、トレー20の2つの第3保持穴21a,21bに菌株容器24a,24bを挿入する。また、試験担当者は、8つの第2保持穴21e〜21lに、上記の培地性能試験と同様、トレー20にセットされた菌株の種類に応じた適切な培地が収容された培地容器23を挿入する。8つの第2保持穴21e〜21lに保持される培地容器23のうち、3つの第2保持穴21e〜21gに保持される培地容器23は、操作室10Aで検体及び菌株が加えられることになる容器であり、第2保持穴21hに保持される培地容器23は、操作室10Aで検体のみが加えられることになる容器であり、3つの第2保持穴21i〜21kに保持される培地容器23は、操作室10Aで菌株のみが加えられることになる陽性対照用の容器であり、残りの第2保持穴21lに保持される培地容器23は、検体も菌株も加えられない陰性対照用の容器である。
試験担当者は、上記の6つのトレー20の用意が終わると、6つのトレー20全てを第2扉15から保管室10Bに入庫する。試験担当者は、トレー20を入庫後、トレー20が配置されたトレー配置空間31やそこに配置されたトレー20について実施される試験内容等を、入力装置を介して無菌試験装置1に入力し、その後、無菌試験装置1による各種作業を開始させる。こうして、無菌試験装置1により、保管室10Bに保管されたトレー20が、順次、操作室10Aに移送され、分注作業等が自動で実施される。
より具体的には、無菌試験装置1に作業開始が入力されると、無菌試験装置1は、シャッター12を開き、移送装置40により保管室10Bから操作室10Aに1つのトレー20が移送し、その後、シャッター12を閉める。その後、除染装置17により、操作室10Aの除染作業を行う。除染作業後、分注搬送装置50によりヘッド51を移動させ、ノズル53にチップスタンド63のチップを装着する。その後、分注搬送装置50、蓋開閉装置61及び攪拌機62により、無菌試験や培地性能試験と同様に、所定の順序で検体添加作業及び菌株添加作業が行う。即ち、無菌試験装置1は、分注搬送装置50、蓋開閉装置61及び攪拌機62により、4つの第2保持穴21e〜21hに保持された3つの培地容器23に、検体容器22に収容された検体を添加する。また、無菌試験装置1は、培地性能試験と同様、分注搬送装置50、蓋開閉装置61及び攪拌機62により、菌株容器24a,24bから菌株の懸濁液を調製し、6つの第2保持穴21e〜21g,21i〜21kに保持された6つの培地容器23に、菌株(即ち、調製された菌株の懸濁液)を添加する。なお、3つの第2保持穴21i〜21kに保持された陽性対照用の培地容器23については、菌株の添加は行われるが、検体の添加は行われない。また、第2保持穴21lに保持された陰性対照用の培地容器23については、菌株も検体も添加されない。全ての検体添加作業及び菌株添加作業が行った後、無菌試験装置1は、再度操作室10Aの除染作業を行い、シャッター12を開き、移送装置40により、操作室10Aから保管室10Bのトレー配置空間31にトレー20を移送する。その後、無菌試験装置1は、保管室10Bに保管された別のトレー20を操作室10Aへと移送する。
こうして、保管室10Bに入庫された6つのトレー20全てについて検体添加作業及び菌株添加作業が自動的に行われる。その後、試験担当者は、保管室10Bのトレー20を出庫し、所定期間培養し、培地に肉眼的な微生物の増殖があるかどうかを調べて、手法が適切であるかを判定する。
上述したように、無菌試験において菌の有無が判定不能であった場合には、判定不能であった培地を用いて追加試験を行う必要がある。以下、追加試験の流れについて説明する。
(追加試験)
追加試験は、無菌試験の培養期間中及び最終日に、培地に肉眼的な微生物の増殖があるかを判定し、微生物の増殖の有無を肉眼的に容易に判定できない場合に追加で行われる。無菌試験での培養開始から14日後に、培地容器23に収容された培地の一部を、同じ培地の新たな培地容器23に移し、元の培地と移植した培地の両方を4日以上培養する。そして、微生物の増殖が観察されない場合、当該検体の培養細胞が無菌試験に適合すると判定する。
追加試験は、無菌試験の培養期間中及び最終日に、培地に肉眼的な微生物の増殖があるかを判定し、微生物の増殖の有無を肉眼的に容易に判定できない場合に追加で行われる。無菌試験での培養開始から14日後に、培地容器23に収容された培地の一部を、同じ培地の新たな培地容器23に移し、元の培地と移植した培地の両方を4日以上培養する。そして、微生物の増殖が観察されない場合、当該検体の培養細胞が無菌試験に適合すると判定する。
例えば、無菌試験において、検体及び液状チオグリコール酸培地が収容された培地容器23(即ち、第2保持穴21e〜21gに保持された培地容器23)について、培養期間中及び最終日に微生物増殖の有無を容易に判定できなかった場合を例として説明する。この場合、試験担当者は、追加試験を行うために、トレー20の第2保持穴21e〜21gに保持された培地容器23を、追加試験のための新たなトレー20の第2保持穴21e〜21gに挿入する。また、試験担当者は、同じ培地である液状チオグリコール酸培地が収容された新たな培地容器23を、新たなトレー20の他の4つの第2保持穴21h〜21kに挿入する。なお、このうちの1つの第2保持穴21kに保持された培地容器23は、陰性対照容器である。
試験担当者は、追加試験のための新たなトレー20を保管室10Bに入庫する。試験担当者は、トレー20を入庫後、トレー20が配置されたトレー配置空間31やそこに配置されたトレー20について実施される試験内容等を、入力装置を介して無菌試験装置1に入力し、その後、無菌試験装置1による各種作業を開始させる。こうして、無菌試験装置1により、保管室10Bに保管されたトレー20が、順次、操作室10Aに移送され、分注作業等が自動で実施される。
より具体的には、無菌試験装置1に作業開始が入力されると、無菌試験装置1は、シャッター12を開き、移送装置40により保管室10Bから操作室10Aに1つのトレー20を移送し、その後、シャッター12を閉める。その後、無菌試験装置1は、除染装置17により、操作室10Aの除染作業を行う。除染作業後、分注搬送装置50によりヘッド51を移動させ、ノズル53にチップスタンド63のチップを装着する。その後、無菌試験装置1は、分注搬送装置50、蓋開閉装置61及び攪拌機62により、無菌試験で判定不能だった培地容器23の培地の一部を、新たな培地容器23にそれぞれ移す。即ち、無菌試験装置1は、第2保持穴21eの培地容器23の培地の一部を、第2保持穴21hの培地容器23に添加し、第2保持穴21fの培地容器23の培地の一部を、第2保持穴21iの培地容器23に添加し、第2保持穴21gの培地容器23の培地の一部を、第2保持穴21jの培地容器23に添加する。なお、第2保持穴21kに保持された陰性対照用の培地容器23については、培地添加作業は行われない。元の培地容器23から新たな培地容器23への培地添加作業を行った後、無菌試験装置1は、再度操作室10Aの除染作業を行い、シャッター12を開き、移送装置40により、操作室10Aから保管室10Bのトレー配置空間31にトレー20を移送する。
試験担当者は、保管室10Bのトレー20を出庫し、元の培地と移植した培地の両方を4日以上培養して、当該検体の培養細胞が無菌試験に適合するか否かを判定する。
以上の説明では、無菌試験、培地性能試験、手法の適合性試験及び追加試験のいずれか1つの試験に関する少なくとも1つのトレー20が保管室10Bに保管される場合について説明された。しかしながら、無菌試験、培地性能試験、手法の適合性試験及び追加試験のうちの2つ以上の試験に関する複数のトレー20が保管室10Bに保管されてもよい。例えば、試験担当者は、無菌試験のためのトレー(第1トレー)20を用意するとともに、無菌試験に付随する試験のためのトレー(第2トレー)20も用意し、いずれのトレーも保管室10Bに入れて、無菌試験装置1による分注作業等を開始させることができる。
例えば、試験担当者は、無菌試験のための第1トレー20の第1保持穴21c,21dに検体容器22を挿入し、第1トレー20の第2保持穴21e〜21lに培地容器23を挿入し、その後、第2トレー20を該無菌試験装置1に入庫する。また、試験担当者は、無菌試験に付随する試験、例えば培地性能試験のための第2トレー20の第3保持穴21a,21bに菌株容器24a,24bを挿入し、第2トレー20の第2保持穴21e〜21lに培地容器23を挿入し、その後、第2トレー20を該無菌試験装置1に入庫する。試験担当者は、これら第1トレー20及び第2トレー20を入庫後、各トレー20が配置されたトレー配置空間31やそこに配置されたトレー20について実施される試験内容等を、入力装置を介して無菌試験装置1に入力し、その後、無菌試験装置1による各種作業を開始させる。こうして、無菌試験装置1により、保管室10Bに保管されたトレー20が、順次、操作室10Aに移送され、分注作業等が自動で実施される。
以上説明したように、上記実施形態に係る無菌試験装置1によれば、保管室10Bに保管された複数のトレー20のうちの1つが、移送装置40により、操作室10Aへと移動する。そして、操作室10Aにおいて、蓋開閉装置61により、トレー20に保持されて操作室10Aへと移送された容器の蓋が開けられ、分注搬送装置50により、蓋が開けられた容器に対して分注作業が行われる。
また、各トレー20には無菌試験又は無菌試験に付随する試験を行うために必要な容器が保持されているので、トレー20ごとに試験を実施することができる。
さらに、操作室10A内で菌を含む容器の蓋を開けたとしても、除染装置17により、操作室10Aにトレー20が移送されるたびに、シャッター12が閉じた状態で操作室10A内部を除染するため、無菌環境となった操作室10Aで、各トレー20についての分注作業を実施できる。
このように、上記実施形態に係る無菌試験装置1によれば、再生医療製品を製造する工程における無菌試験及び無菌試験に付随する試験に必要な作業を自動で行うことができる。
また、上記無菌試験装置1は、菌株を用いる培地性能試験や手法の適合性試験のために、トレー20が操作室10Aに移送されてから、該操作室10A内で菌懸濁液を調製する。このため、培地性能試験や手法の適合性試験に求められる菌量(例えば100CFU以下)の菌株を培地容器23に添加することを確実に行うことができる。
また、トレー20は、検体容器22が挿入される少なくとも1つの第1保持穴21c,21dと、培地容器23が挿入される少なくとも2つの第2保持穴21e〜21lと、菌株容器が挿入される少なくとも2つの第3保持穴21a,21bとを有しているので、無菌試験に付随する試験、即ち、無菌試験に用いられる培地の性能試験や手法の適合性試験、無菌試験において菌の有無が判定不能であった場合に行われる追加試験についても、無菌試験と同じトレー20で運用できる。
また、保管室10Bに、複数のトレー20の配置空間が1列又は複数列で上下方向に並んで配置されるため、無菌試験装置1の設置スペースの省スペース化が可能になる。また、保管室10Bが少なくとも6つのトレー配置空間31を有しているため、菌株を用いる培地の性能試験又は手法の適合性試験を行う際に、6種の菌株についての試験を行うための6つのトレー20を保管室10Bに保管することができる。
また、移送装置40の係合部43cは、係合部43cに係合されたトレー20が保管室10Bから操作室10Aに移送された後、移送されたトレー20が配置されていたトレー配置空間31に突き出された状態で待機されるので、そのトレー配置空間31には、第2扉15から新たに別のトレー20bを入庫して配置することができない。このため、操作室10Aに移送されたトレー20が、当初配置されていたトレー配置空間31に戻ることを確実にすることができる。
また、保管室10Bにトレー20を入庫するための第2扉15が、シャッター12が閉まっている間は開閉可能な状態にあるので、操作室10Aで分注作業や除染作業などの無菌試験に関する作業が行われている間であっても、保管室10Bへのトレー20の追加や保管室10Bに保管されたトレー20の交換が可能である。また、シャッター12が開くときに、第2扉15が閉じた状態でロックされるので、操作室10Aの無菌環境の維持が容易になる。
(その他の実施形態)
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態で示した無菌試験装置1が備える構成要素の位置や、トレー20の保持穴の数や配置等は例示であり、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、トレー20は、検体容器22が挿入される2つの第1保持穴21c,21dと、培地容器23が挿入される2つの第2保持穴21e〜21lと、菌株容器24a,24bが挿入される8つの第3保持穴21a,21bとを有しているが、トレー20は、検体容器22が挿入される少なくとも1つの第1保持穴と、培地容器23が挿入される少なくとも2つの第2保持穴と、菌株容器24a,24bが挿入される少なくとも2つの第3保持穴とを有していればよい。
また、保管室10Bのトレー配置空間31の数や配置等も上記実施形態に限定されない。例えば、複数のトレー配置空間31は、上下方向に一列に並ぶように配置されていてもよい。あるいは、複数のトレー配置空間31は、全て同一水平面上に並ぶように配置されてもよい。
また、上記実施形態の無菌試験装置1は、分注機能と共に、容器を搬送する搬送機能を有する分注搬送装置50を備えていたが、この代わりに、分注機能を有する分注装置と容器を搬送する搬送装置とを備えていてもよい。トレー20に保持される容器の形状や容器の蓋の構造によっては、蓋開閉装置61は、操作室10Aにあるトレー20まで移動可能であって、トレーに保持された状態の容器の蓋を開閉するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、シャッター12が閉まっている間は、第2扉15が開閉可能状態にあり、操作室10Aで分注作業が実施されている間であっても保管室10Bへのトレー20の入庫や保管室10Bからのトレー20の出庫が可能であったが、操作室10Aで分注作業中に、第2扉15を閉じた状態でロックすることも可能である。この場合、移送装置40は、操作室10Aで分注作業中のトレー20が戻ることになるトレー配置空間31に係合部43cを突き出した状態で待機する必要はない。
また、無菌試験及び無菌試験に付随する試験のために無菌試験装置1が操作室10Aで実施する作業内容や作業順序は、本願明細書に開示されたものに限定されず、適宜変更可能である。
1 無菌試験装置
10A 操作室
10B 保管室
11a 開口部
12 シャッター
15 第2扉(入出扉)
17 除染装置
20 トレー
21a,21b 第3保持穴
21c,21d 第1保持穴
21e〜21l 第2保持穴
22 検体容器
23 培地容器
24a,24b 菌株容器
31 トレー配置空間
40 移送装置
43c 係合部
50 分注搬送装置(分注装置)
61 蓋開閉装置
10A 操作室
10B 保管室
11a 開口部
12 シャッター
15 第2扉(入出扉)
17 除染装置
20 トレー
21a,21b 第3保持穴
21c,21d 第1保持穴
21e〜21l 第2保持穴
22 検体容器
23 培地容器
24a,24b 菌株容器
31 トレー配置空間
40 移送装置
43c 係合部
50 分注搬送装置(分注装置)
61 蓋開閉装置
Claims (6)
- 再生医療製品を製造する工程における無菌試験を行うための無菌試験装置であって、
各々が無菌試験又は無菌試験に付随する試験を行うために必要な複数の蓋付きの容器を保持する複数のトレーが保管される保管室と、
前記保管室と開口部で連通した操作室と、
前記複数のトレーのうちの1つを、前記保管室と前記操作室の間で移送する移送装置と、
前記保管室と前記操作室の間に設けられた、前記トレーの移送が行われるときに前記開口部を開くシャッターと、
前記操作室において前記容器の蓋の開閉を行う蓋開閉装置と、
前記操作室において前記複数の容器のうちの1つの容器から取り出した内容物を、前記複数の容器のうちの別の1つ又は複数の容器に注入する分注装置と、
前記操作室に前記トレーが移送されるたびに、前記操作室内部を除染する除染装置と、を備える、無菌試験装置。 - 前記複数の容器は、検体容器、培地容器及び菌株容器のうちの少なくとも2種類を含み、
前記トレーは、前記検体容器が挿入される少なくとも1つの第1保持穴と、前記培地容器が挿入される少なくとも2つの第2保持穴と、前記菌株容器が挿入される少なくとも2つの第3保持穴とを有する、請求項1又は2に記載の無菌試験装置。 - 前記保管室は、前記複数のトレーがそれぞれ配置される少なくとも6つのトレー配置空間を有しており、前記少なくとも6つのトレー配置空間は、1列又は複数列で上下方向に並んでいる、請求項1又は2に記載の無菌試験装置。
- 前記移送装置は、前記トレー配置空間に突き出されて、前記トレー配置空間にあるトレーと係合する係合部であって、前記係合部に係合されたトレーが前記保管室から前記操作室に移送された後、移送されたトレーが配置されていた前記トレー配置空間に突き出された状態で待機される係合部を有する、請求項3に記載の無菌試験装置。
- 前記複数のトレーを、前記保管室に入庫する及び前記保管室から出庫するための入出扉を備え、
前記シャッターが閉まっている間は、前記入出扉は開閉可能な状態にあり、前記シャッターが開くときに、前記入出扉は閉じた状態でロックされる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の無菌試験装置。 - 無菌試験を行うための無菌試験装置を用いた試験方法であって、
少なくとも1つの第1保持穴と、複数の第2保持穴と、複数の第3保持穴とを有する複数のトレーを用い、
前記複数のトレーのうち、無菌試験のための第1トレーの前記少なくとも1つの第1保持穴に、細胞を培養する過程で抽出される検体を収容する少なくとも1つの検体容器を挿入する工程と、
前記第1トレーの前記複数の第2保持穴のうちの少なくとも2つに、培地を収容する培地容器をそれぞれ挿入する工程と、
前記検体容器と前記培地容器とが保持された前記第1トレーを、前記無菌試験装置に入庫する工程と、
前記複数のトレーのうち、無菌試験に付随する試験のための第2トレーにおいて、前記複数の第3保持穴のうちの少なくとも1つに、菌株の懸濁液を調製するための菌株容器を挿入する工程と、
前記第2トレーの前記複数の第2保持穴のうちの少なくとも2つに、培地を収容する培地容器をそれぞれ挿入する工程と、
少なくとも前記菌株容器と前記培地容器とが保持された前記第2トレーを、前記無菌試験装置に入庫する工程と、を備えた、試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015252134A JP2017113705A (ja) | 2015-12-24 | 2015-12-24 | 無菌試験装置及びそれを用いた試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015252134A JP2017113705A (ja) | 2015-12-24 | 2015-12-24 | 無菌試験装置及びそれを用いた試験方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017113705A true JP2017113705A (ja) | 2017-06-29 |
Family
ID=59231038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015252134A Pending JP2017113705A (ja) | 2015-12-24 | 2015-12-24 | 無菌試験装置及びそれを用いた試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017113705A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210076611A (ko) * | 2019-12-16 | 2021-06-24 | 한양이엔지 주식회사 | 케미컬 샘플링 로봇 및 이를 이용한 케미컬 자동 샘플링 시스템 |
-
2015
- 2015-12-24 JP JP2015252134A patent/JP2017113705A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210076611A (ko) * | 2019-12-16 | 2021-06-24 | 한양이엔지 주식회사 | 케미컬 샘플링 로봇 및 이를 이용한 케미컬 자동 샘플링 시스템 |
KR102328736B1 (ko) * | 2019-12-16 | 2021-11-18 | 한양이엔지 주식회사 | 케미컬 샘플링 로봇 및 이를 이용한 케미컬 자동 샘플링 시스템 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103370409B (zh) | 细胞培养处理系统以及细胞培养处理系统的模块连接方法 | |
JP4300863B2 (ja) | 無菌システムとその使用方法 | |
KR101708474B1 (ko) | 채취물 조제용 퍼스널 박스 및 채취물 조제 시스템 및 채취물 조제 방법 | |
JP6440432B2 (ja) | 細胞培養システム | |
JP6358429B2 (ja) | 自動培養操作装置 | |
US20060115889A1 (en) | Automatic cell cultivation apparatus having a multijoint robot | |
EP2698427A1 (en) | Cell culture device and transport device | |
JP6465268B2 (ja) | 培養装置 | |
JP5055479B2 (ja) | 自動細胞培養装置 | |
US9932555B2 (en) | Incubator conveying system, incubator depository and isolator system | |
JP2006115798A (ja) | オートクレーブ滅菌を利用した自動細胞培養装置及びその使用方法 | |
WO2015072177A1 (ja) | 多能性幹細胞の培養方法及び施設 | |
JP2013031461A (ja) | 自動培養装置 | |
JP2012147685A (ja) | 細胞培養処理システム | |
JP2005278565A (ja) | 無菌培養方法及び無菌培養装置 | |
JP4656485B2 (ja) | 無菌培養方法及びその装置 | |
JP2017113705A (ja) | 無菌試験装置及びそれを用いた試験方法 | |
WO2016183513A1 (en) | Transportable conditioned cell culture enclosure | |
JP6354935B2 (ja) | 培養作業システム | |
CN212439486U (zh) | 自动化无菌检查生产线 | |
JP2012147693A (ja) | 分注装置及び細胞培養処理システム | |
WO2020144968A1 (ja) | ガス滅菌に対応可能な駆動機構 | |
JP4389614B2 (ja) | 培養システム | |
CN111773418A (zh) | 自动化无菌检查生产线及无菌检查操作方法 | |
TW202122568A (zh) | 細胞處理系統 |