JP2017113550A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
またこの種の遊技には、前記擬似演出図柄による演出表示を行う演出図柄表示装置を複数設け、複数の演出図柄表示装置を一体的に用いて一つの演出表示を行い、演出力を高めることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
そこで本発明は前記事情に鑑み、一つの当否判定の結果を各々の演出図柄表示装置にて異なる演出表示内容で実施可能としても、遊技者が混乱や誤解せずに好適に表示内容を楽しむことができ、複数の演出図柄表示装置による演出効果を充分に発揮できる遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
始動口への入球に起因して図柄当り、小当り、及びハズレのいずれかの当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定手段による判定結果が前記小当りとなることで小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段と、
少なくとも前記小当り遊技を実施したときに開閉作動する大入賞装置と、
前記大入賞装置内に設けられた特定領域と、
前記判定結果が前記図柄当りのとき、又は前記小当り遊技で前記特定領域へ遊技球が入球することにより役物当りとなったときに賞球の獲得に有利な大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段と、
前記当否判定の結果に基づいて演出表示を実施する第1演出表示手段及び第2演出表示手段と、を備えた遊技機において、
前記当否判定に伴い、前記第1演出表示手段にて前記図柄当りの当否判定に関する演出表示を、前記第2演出表示手段にて前記小当りの当否判定に関する演出表示を実施可能に構成したことを特徴とする。
遊技球が流下する遊技領域として、遊技球を第1の発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第1遊技領域と、前記第1の発射強度よりも強い第2の発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第2遊技領域と、に分けられ、
始動口への入球に起因して図柄当り、小当り、及びハズレのいずれかの当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定手段による判定結果が前記小当りとなることで小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段と、
少なくとも前記小当り遊技を実施したときに開閉作動する大入賞装置と、
前記大入賞装置内に設けられた特定領域と、
前記第2遊技領域に設けられて、前記判定結果が前記図柄当りにて遊技球を入球させることにより大当り遊技が開始される役物連続作動回数決定装置と、
前記判定結果が前記図柄当りで前記役物連続作動回数決定装置に遊技球が入球することにより賞球の獲得に有利な大当り遊技を実施する、又は前記小当り遊技で前記特定領域へ遊技球が入球することにより役物当りとなったときに賞球の獲得に有利な大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段と、
前記当否判定の結果に基づいて演出表示を実施する第1演出表示手段及び第2演出表示手段と、を備え、
前記小当り遊技及び前記大当り遊技を前記第2遊技領域にて遊技させるように構成された遊技機において、
所定の前記図柄当りが生起した場合に、前記第1演出表示手段にてハズレを報知する演出表示を行う一方、前記第2演出表示手段にて前記小当りの生起を報知する演出表示を実施可能に構成したことを特徴とする。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2A(図2)が設けられている。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に貯まった遊技球を遊技施設に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
遊技盤2Aには外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20の中央付近には、それぞれが特図に対応する演出用の擬似演出図柄の変動表示を可能とするLCDパネルを有する第1演出図柄表示装置21A(特許請求の範囲に記載の第1演出表示手段)と、この第1演出図柄表示装置21Aと同一形状のLCDパネルを有する第2演出図柄表示装置21B(特許請求の範囲に記載の第2演出表示手段)とが、透明な遊技盤2Aを透して目視できるように、遊技盤2Aの背面側に上下二段に設けられている。遊技領域20には図示しない風車や多数の遊技釘が植設されている。
左側の遊技領域Lの下流部には内レール202に下端部沿いに、遊技盤2A内へ遊技球を取り込むアウト口203と、通常入球が可能な複数の普通入賞口27が配置されている。
作動ゲート22は遊技球の通過により普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される起因となるゲートである。
第2特図始動口23Bは普通電動役物(普電役物)の開放時にのみ入球可能である。普電役物は、遊技球が作動ゲート22を通過したことに起因して実行される普図の抽選で当りとなると所定時間開放する。第2特図始動口23Bは入球により前記第1特図始動口23Aと同様に特図の当否判定が実行される起因となる入球口である。
第2大入賞口24Bは、大当り遊技の所定のラウンド遊技に、第1大入賞口24Aに変わって開閉可能とされる大入賞口である。第2大入賞口24Bは内部が若干縦長に設けられ、下端部には、入球により特図の当選確率が高確率とされる確変遊技状態に移行可能な確変口240と、大入賞口内の遊技球を遊技盤内へ取り込む(排出する)取込口245とが横並びに設置されている。また、確変口240の上部には確変口240を開閉可能とするシャッター25が設けられており、これにより確変口240への入球がコントロールされる。即ち、シャッター25により確変口240を一定の間隔で開閉作動させ、タイミングが合わないと入球困難とされている。
尚、第2大入賞口24Bへ入球した遊技球は、入口に設けられた球検出センサ(第2カウントSW508、図4参照)により検出され入賞球としてカウントされる。また、前記確変口240へ入球した遊技球及び前記取込口245へ取り込まれた遊技球と前記カウントを照合して第2大入賞口24B内に残存している遊技球の有無を確認する構成である。
また遊技領域20の中央下端部で盤面最下部には左右の遊技領域L,Rからの遊技球を最終的に取り込むアウト口203が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2Aに設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図4では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
また主制御装置40は、第1大入賞口SOL515を制御して第1大入賞口24Aの大入賞口を開閉作動せしめ、第2大入賞口SOL516を制御して第2大入賞口24Bを開閉作動せしめ、普電役物SOL517を制御して第2特図始動口23Bの普電役物の開閉作動せしめ、更にシャッターSOL518を制御して確変口240を開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113等の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクターなどを表示する擬似演出や特図に対応する擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1は、普図の作動ゲート22への入球に起因して普図の抽選を行い、普図表示装置29の抽選の変動表示を開始する。前記抽選結果が当りであれば、普図表示装置29に普図の当りを確定表示して普電役物の扉部を開放する。これにより第2特図始動口23Bへの入球が可能となる。
第1特図始動口23A又は第2特図始動口23Bへの入球があると、これに起因して乱数値が抽出され、特図の保留記憶として記憶される。そして記憶された保留記憶の乱数値に基づいて特図の当否判定を行い、特図表示装置28にて特図の変動を開始するとともに第1演出図柄表示装置21A及び/又は第2演出図柄表示装置21Bにて特図に対応する擬似演出図柄の変動を開始する。前記当否判定の結果が大当りであれば、前記各表示装置28,21A,21Bに大当り図柄(擬似演出大当り図柄)を確定表示して第1大入賞口24A又は第2大入賞口24Bの開放を伴う大当り遊技(特別遊技)を実施する。
また、本パチンコ機1では、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、保留記憶の先読み判定が行われる。先読み判定に関連して、第1演出図柄表示装置21A、第2演出図柄表示装置21Bに表示される保留記憶の存在及び保留記憶数を示す保留図柄として複数種類の先読み図柄の表示形態が設けられており、各種類の先読み図柄を表示することで、対応する保留記憶により大当りとなる可能性の有無や、その可能性の大きさを示唆する先読み演出が行われる。
図5は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
尚、本実施形態のパチンコ機1は、普電役物の開放延長が機能していないと第2特図始動口23Bへの入球が望めないので、通常遊技状態において左打ち遊技により第1特図始動口23Aを狙い大当り遊技を目指す。
保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の処理において特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を特図の保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する。S202の処理は特許請求の範囲に記載の「乱数値抽出手段」、「保留記憶手段」に相当する。
続くS204の処理で加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
図7に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、S300の処理において役物連続作動装置の作動を確認して大当り遊技中であるか否かを確認し、大当り遊技中でなければ(S300:no)、S301の処理において特図が変動中であるか否かを確認する。変動中でなければ(S301:no)、S302の処理において特図の確定図柄が確定表示中であるか否かを確認する。尚、役物連続作動装置が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理1」に移行する。
特図の保留記憶がなければ(S310:no)、「特別遊技処理1」に移行する。
確変中でなければ(S312:no)、S314の処理において通常確率の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う。
大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続くS317の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。
続くS322の処理では、特図表示装置28の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理1」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により特図表示装置28の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する擬似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続くS353の処理で時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを確認する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、S355の処理において時短フラグを「0」にリセットする。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理1」に移行する。
前記S401の処理で第1又は第2大入賞口24A,24Bが開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを確認し、インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを確認し、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S404:yes)、S405の大入賞口開放処理で第1ラウンドの第1又は第2大入賞口24A,24Bを開放してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の処理により次のラウンドの第1又は第2大入賞口24A,24Bの開放を実行してリターンする。
次にS436の処理では前記大当り図柄に応じて時短設定があるか否かを確認し、時短設定があれば(S436:yes)、時短遊技の繰り返し回数(100回)を設定し(S437)、時短フラグに「1」をセットする(S438)。これにより大当り遊技終了後に開放延長遊技が付与される。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S439)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
サブ統合制御装置42において、図15に示すように、「先読み図柄表示処理」が実行され、この処理では、先ず、S600の処理において主制御装置40から特図に関する保留表示コマンド(前記S204の処理の特図保留数コマンドを含む)を受信したか否かを確認する。コマンドの受信を確認すれば(S600:yes)、S601の処理において前記先読み判定処理に伴う先読み図柄であるか否かを確認する。
一方、先読み図柄でなければ(S601:no)、S603の処理において、第1演出図柄表示装置21A及び/又は第2演出図柄表示装置21Bの保留図柄を通常の保留図柄で表示する処理を実施する。これにより演出図柄制御装置43へコマンドを送信し、これに応じて演出図柄制御装置43が、第1演出図柄表示装置21A、第2演出図柄表示装置21Bの表示制御を行う。
この処理では、先ず、S700の処理において主制御装置40から特図に関する変動コマンド(前記S322の処理の特図変動開始コマンドを含む)を受信したか否かを確認する。コマンドの受信を確認すれば(S700:yes)、S701の処理においてコマンドが所定のコマンド、例えばリーチ判定や大当り判定に伴うコマンドであるか否かを確認する。
前記所定のコマンドであれば(S701:yes)、S702の処理において、前記単独演出モードの演出表示を行う表示処理を実施する。これにより演出図柄制御装置43へコマンドを送信し、これに応じて演出図柄制御装置43が、第1演出図柄表示装置21A、第2演出図柄表示装置21Bの表示制御を行う。
例えば、図20に示すように、第1演出図柄表示装置21Aにおいて空手モード72の演出表示が実施され、第2演出図柄表示装置21Bにおいて達吉モード73の演出表示が実施されている状態で、第2演出図柄表示装置21Bの保留図柄71Bの2番目に先読み図柄710が表示されている場合には、2回後の変動において、図21に示すように、第2演出図柄表示装置21Bの表示を停止し、第1演出図柄表示装置21Aでの空手モード72での単独の演出表示が行われる。このように先読み図柄が表示された側の演出表示が取り止められる(非実施とされる)。何も表示しない状態にしても良いし、キャラクターが止まって静止画にしたり、この状態の時だけ第1演出図柄表示装置21Aで表示していた保留図柄などを第2演出図柄表示装置21Bに移動させて表示してもよい。また、先読み図柄が示された変動から数変動に渡って非実施状態が継続するなどの構成も考えられる。いずれも一つの演出表示にすることにより、遊技者に集中して演出表示を見せることが可能となる。
尚、必ずしも先読み図柄が表示されたら単独演出モードによる演出表示を行うものではない。即ち、偽の先読み演出を行うようにしてもよい。
更に所定の当否判定の時には単独演出モードでの演出表示を行う構成において、先読み判定により所定の先読み判定がなされたときには、一方の演出モードによる演出表示が非実施とされることを示唆する先読み保留図柄を表示する構成とすることで、先読み保留図柄にて数変動前から単独演出モードでの演出表示を行うことを示唆することにより遊技者の大当りに関する期待感をより高め、遊技の興趣を豊かにできる。
また、図22に示すように、第2演出図柄表示装置21Bを移動式の表示装置とし、第1演出図柄表示装置21Aの前面位置へ移動可能に設け、第2演出図柄表示装置21Bの単独演出モードによる演出表示を行う場合に、第1演出図柄表示装置21Aの演出を非実施とすることなく、第2演出図柄表示装置21Bを第1演出図柄表示装置21Aの前面位置に移動して第1演出図柄表示装置21Aの演出表示を覆い隠すようにしてもよい。
前記支援演出を行う制御は、図23に示すように、サブ統合制御装置42で実行される「表示制御処理2」により行われる。
この処理では、先ず、S710の処理において主制御装置40から特図に関する変動コマンド(前記S322の処理の特図変動開始コマンドを含む)を受信したか否かを確認する。コマンドの受信を確認すれば(S710:yes)、S711の処理においてコマンドが所定のコマンド、例えばリーチ判定や大当り判定に伴うコマンドであるか否かを確認する。
前記所定のコマンドであれば(S711:yes)、S712の処理において、前記支援演出の演出表示を行う表示処理を実施する。これにより演出図柄制御装置43へコマンドを送信し、これに応じて演出図柄制御装置43が、第1演出図柄表示装置21A、第2演出図柄表示装置21Bの表示制御を行う。
例えば、図24に示すように、第1演出図柄表示装置21Aにおいて空手モード72の演出表示が実施され、第2演出図柄表示装置21Bにおいて達吉モード73の演出表示が実施されている状態で、第2演出図柄表示装置21Bの保留図柄71Bの2番目に「くまの達吉」の「達」を示す先読み図柄711が表示されている場合には、2回後の変動において、図25に示すように、第1演出図柄表示装置21Aにおいて空手選手721が「達吉がんばれ」と支援する空手モード支援演出表示72Aが実施され、第2演出図柄表示装置21Bにおいて前記支援に応じて達吉731がVマークを捕まえようとする別バージョンの達吉モード演出表示73Aが実施される。
尚、必ずしも先読み図柄が表示されたら支援演出による演出表示を行うものではない。即ち、偽の先読み演出を行うようにしてもよい。
前記一体演出は、図26に示すように、サブ統合制御装置42で実行される「表示制御処理3」により行われる。
この処理では、先ず、S720の処理において主制御装置40から特図に関する変動コマンド(前記S322の処理の特図変動開始コマンドを含む)を受信したか否かを確認する。コマンドの受信を確認すれば(S720:yes)、S721の処理においてコマンドが所定のコマンド、例えばリーチ判定や大当り判定に伴うコマンドであるか否かを確認する。
前記所定のコマンドであれば(S721:yes)、S722の処理において、前記一体演出の演出表示を行う表示処理を実施する。これにより演出図柄制御装置43へコマンドを送信し、これに応じて演出図柄制御装置43が、第1演出図柄表示装置21A、第2演出図柄表示装置21Bの表示制御を行う。
例えば、図27に示すように、第1演出図柄表示装置21Aにおいて空手モード72の演出表示が実施され、第2演出図柄表示装置21Bにおいて達吉モード73の演出表示が実施されている状態で、第1演出図柄表示装置21Aの保留図柄71Aの2番目及び第2演出図柄表示装置21Bの保留図柄71Bの2番目に「くまの達吉」の「達」を示す先読み図柄711,712が表示されている場合には、2回後の変動において、図28に示すように、第1演出図柄表示装置21A及び第2演出図柄表示装置21Bの両方において上下一体的に大きく達吉730を表示する達吉一体演出モード73B,73Cによる演出表示が実施される。
尚、必ずしも先読み図柄が表示されたら一体演出による演出表示を行うものではない。即ち、偽の先読み演出を行うようにしてもよい。
また遊技者が好みに応じて演出モードを切り替える場合、図31に示すように、第1演出図柄表示装置21A及び第2演出図柄表示装置21Bにおいてそれぞれ異なる演出モードの演出表示を行うものの、一方の演出モードによる演出表示を休止してもよい。尚、図例では第2演出図柄表示装置21Bの達吉モードを休止モード73Dとした。
更に遊技者が好みに応じて演出モードを切り替える場合、図32に示すように、第1演出図柄表示装置21Aにおいて演出表示を行い、第2演出図柄表示装置21Bにおいて保留図柄71A及び先読み図柄715を表示する演出表示75を実施可能としてもよい。
更にまた遊技者が好みに応じて演出モードを切り替える場合、図33に示すように、第1演出図柄表示装置21A及び第2演出図柄表示装置21Bにおいて同一の演出モードによる演出表示を実施可能としてもよい。いずれも、二つの演出図柄表示装置を有効活用することができる。
尚、本パチンコ機1において、図34に示す遊技盤2Bのように、第1演出図柄表示装置21Aをメインの表示装置として大型の表示装置とし、第2演出図柄表示装置21Bをサブとして小型の表示装置で構成してもよい。この構成の場合、好みの演出モードをメインの表示装置で見たいため、図17、18で示したように演出モードの表示位置を入れ替える機能が重要になってくる。尚、メインとサブの関係として、メインの方は演出表示に係る音声が出力され、サブの方は出力されない構成なども考えられる。異なる音声が同時に出力されると聞き取れなくなる可能性があるためで、これによっても好みの演出モードをメインに入れ替える動機とすることができる。また、第2演出図柄表示装置21Bが第1演出図柄表示装置21Aの前面側にこれを覆い隠すように移動可能としてもよい。
本パチンコ機は、特図の当否判定において、大当り(図柄当り)、小当り、及びハズレのいずれかの判定がなされ、判定結果が小当りのとき、大入賞口内に設けられた特定領域に遊技が入球することにより大当り(役物当り)に発展させることが可能な混合機タイプの遊技機である。
図37に示すように、「特図当否判定処理2」は、先ず、S350の処理において条件装置が未作動であるか否かを確認して大当り遊技中であるか否かを確認する。条件装置が作動中(S350:no)であればリターンする。
条件装置が未作動で大当り遊技中でなければ(S350:yes)、S351の処理において特図の変動が停止中か否かを確認する。変動停止中であれば(S351:yes)、S352の処理において特図の確定図柄が未表示であるか否かを確認する。
尚、第2大入賞口24B内に遊技球がない状態であるときにこの「特図当否判定処理2」を実行するように、特図の変動時間、小当り遊技の開始インターバル、終了インターバルなどを、大入賞口への入賞から排出までに要する時間以上の時間となるように設定している。
特図の保留記憶があれば(S353:yes)、S354の処理において保留記憶のシフト処理を行う。シフト処理により保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
特図の保留記憶がなければ(S353:no)、リターンする。
その後、S359の処理において前記当否判定結果を示すデータ(大当り、小当り、ハズレの種類、リーチの有り無し、変動時間など)を含んだ特図変動開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に出力するとともに、特図表示装置28において特図を変動表示させる処理を行う。S359の処理後、リターンする。
次に、S363の小当り内容設定処理において、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて小当り遊技の内容(第2大入賞口24Bの開放パターン、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)及び小当り遊技終了後の遊技状態等の設定を行う。更に遊技状態、例えば特定領域への入球率に合わせた小当り遊技時間を設定する。その後、前記S359へ移行して変動開始コマンド送信処理を行う。
一方、変動時間が経過したことを確認すると(S370:yes)、S371の処理においてサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に図柄停止コマンドを送信する。
続くS372の処理において図柄が大当り図柄であることが確認できれば(S372:yes)、S373の処理において特図表示装置28に大当り図柄を確定表示させる処理
を行う。
その後、S376の処理において時短フラグが「1」(時短中)であることが確認できれば(S376:yes)、S377の処理において時短フラグを「0」にリセットする。そしてS378の処理において大当りフラグに「1」をセットする。尚、前記S376の処理で時短フラグが「1」でなくても(S376:no)S378の処理において大当りフラグに「1」をセットする。その後、リターンする。
その後、S382の処理において時短フラグが「1」(時短中)であることが確認できれば(S382:yes)、S383の処理において時短フラグを「0」にリセットする。更にS384の処理において時短遊技の付与回数を制限する時短カウンタのカウント値を記憶する。これにより小当り遊技終了後に時短を、小当り発生時の時短回数から継続させる。そしてS385の処理において小当りフラグに「1」をセットする。尚、前記S381の処理で時短フラグが「1」でなくても(S381:no)、S385の処理において小当りフラグに「1」をセットする。その後、リターンする。
一方、規定数に達していなければ(S520:no)、S521の処理において第2大入賞口24Bの開放時間が終了したか否かを確認する。
続くS533の処理において第2大入賞口24Bが開放中であることが確認されれば(S533:yes)、S534の処理において第2大入賞口24Bを閉鎖し、更にS535の処理において特定領域26を無効化する。
その後、S536の処理において役物当り開始演出の設定を行ない、これによりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ役物当り開始コマンドを送信する。そしてS537の処理において小当りフラグを「0」にリセットするとともに、S538の処理において大当りフラグに「1」をセットする。これにより小当りから大当り(役物当り)へ移行する。またここでは前記時短フラグを「0」にリセットして時短遊技を終了させる。その後、リターンする。
大当り開始演出中であれば(S553:yes)、S554の処理において大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、演出時間の経過を確認できれば(S554:yes)、S555の処理において第1大入賞口24Aを開放する。その後、リターンする。
一方、規定数に達していなければ(S560:no)、S561の処理において第1大入賞口24Aの開放時間が終了したか否かを確認する。開放時間の終了を確認すれば(S561:yes)、第1大入賞口24Aを閉鎖する(S562)。
一方、最終ラウンドの終了でなければ(S563:no)、S565の処理において開放間インターバル(大当りインターバル)処理を行ない、これにより大当りインターバルコマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
時短を付与する場合には(S573:yes)、S574の処理において前記時短フラグに「1」をセットし、更にS575の処理において大当り遊技終了後の遊技状態を設定する。更にまたS576の処理において前記大当りフラグを「0」にリセットする。
第1特図の大当りが生起し、その後に遊技状態が時短遊技状態となると、第2特図始動口を狙って第2特図の小当りを目指す。
時短遊技状態では、前記「右打ち」遊技により遊技球が作動ゲート22を通過し、普図の抽選及び普図の保留記憶が貯まる可能性が高い。そして普図の抽選により普電役物が開放すると第2特図始動口23Bへの入球が可能となる。
図48に示すように、例えば、第1演出図柄表示装置21Aにおいて空手モード72により大当りとなるか否かの演出表示を実施する。これと同時に、第2演出図柄表示装置21Bにおいて達吉モード73により小当りとなるか否かの演出表示を実施する。
第1演出図柄表示装置21Aにおいて当り図柄が確定表示されれば「図柄当り」となり、第2演出図柄表示装置21Bにおいて当り図柄が確定表示されれば「小当り」とする。
本実施形態のパチンコ機は、前記第2の実施形態と同様に混合機タイプの遊技機で、且つ図柄当りの発生時に役物連続作動回数決定装置への入球に応じて、大当り遊技のラウンド回数を決定するように構成したものである。尚、大当り遊技は、所定の開放態様での第1大入賞口24Aの開放動作を1ラウンドとするラウンド遊技を複数回行いもので、ラウンド回数が多いほど賞球の獲得に有利である。
入球があれば(S580:yes)、S581の処理において抽選で役物連続作動回数を決定し、続くS582の処理において第1大入賞口24Aが開放中であるか否かを確認する。開放中でなければ(S582:no)、S583の処理において大当りのインターバル中であるか否かを確認する。
大当り開始演出中であれば(S585:yes)、S586の処理において大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、演出時間の経過を確認できれば(S586:yes)、S587の処理において第1大入賞口24Aを開放する。その後、リターンする。
第1特図の大当りが生起し、その後に遊技状態が時短遊技状態となると、第2特図始動口を狙って第2特図の小当りを目指す。
時短遊技状態では、前記「右打ち」遊技により遊技球が作動ゲート22を通過し、普図の抽選及び普図の保留記憶が貯まる可能性が高い。そして普図の抽選により普電役物が開放すると第2特図始動口23Bへの入球が可能となる。
尚、これらの演出以外にも両方の表示装置で大当りと小当りを報知する構成も考えられる。この場合、遊技者は役物連続作動回数決定装置222を通過するまでどちらであるか分らないという遊技性を奏することができるようになる。また、両方当りを示さずにいずれかで当選したことだけを報知し、役物連続作動回数決定装置222に遊技球を通過させることを促す演出も考えられる。
また、これらの演出以外にも両方の表示装置で大当りと小当りを報知する構成も考えられる。この場合、遊技者は役物連続作動回数決定装置222を通過するまでどちらであるか分らないという遊技性を奏することができるようになる。また、両方当りを示さずにいずれかで当選したことだけを報知し、役物連続作動回数決定装置222に遊技球を通過させることを促す演出も考えられる。
この場合、図59に示すように、遊技者の好みに応じて第1演出図柄表示装置21Aの表示態様を、第2演出図柄表示装置21Bと同様、LCDパネルに3つの大型の7セグメント表示器を模した表示を行うようにしてもよい。
更に図60に示すように、第1演出図柄表示装置21Aにキャラクターの「くまの達吉」などを表示することにより遊技者の目を楽しませることができる。
できる。
また、枠側表示装置を用いる場合は、遊技とは関係なしに演出表示を表示する事も考えられる。
枠側表示装置は、サブ統合制御装置42からの指示で動作する状態と、独立して動作する状態とを選択可能に設け、独立して動作する際には遊技の進行と関係なく演出表示を行うことが考えられる。例えばあるドラマをモチーフとした遊技機の場合は、遊技盤側の演出図柄表示装置でドラマをモチーフとした演出表示にて当否判定の結果に基づいて演出表示を行うが、同時に枠側表示装置では遊技の進行に関係なくドラマを閲覧することができる。このようにすれば、ドラマに興味のある遊技者がドラマをモチーフにした演出表示を楽しむことができるととともに、ドラマそのものを遊技しながら楽しむことができるようになる。
構成としては、遊技枠に枠側演出表示装置を備え、遊技盤に盤側演出表示装置を備えた遊技機において、前記枠側演出表示装置は、サブ統合制御装置の指示にて動作する第1動作状態と、独立して動作する第2動作状態とを備え、第2動作状態では、電源投入されると遊技の進行に関せずに演出表示を実行し、第1動作状態では、サブ統合制御装置の指示により盤側演出表示装置と連動して演出表示を行う遊技機となる。
また、遊技に関係なく演出表示を行うと、遊技をせずに演出表示だけを見続ける遊技者が現れる可能性もあるため、第2動作状態では、遊技球の発射や入賞検知、アウト口での検知など、遊技が行なわれたことを条件として演出表示を開始する構成とすることが考えられる。それとともに演出表示が開始されてから、所定期間遊技球の発射、入賞検知、アウト口検知が検出されないと演出表示を停止することにより、遊技している者のみが演出表示を享受できるようにすることが考えられる。ほぼ遊技進行に影響されない演出表示を備えることにより、遊技自体に飽きてしまった遊技者でも枠側表示装置での演出表示を見たくて遊技を続行するといった稼働支援の効果を奏する。
20 遊技領域
L 左側の遊技領域(第1遊技領域)
R 右側の遊技領域(第2遊技領域)
21A 第1演出図柄表示装置(第1演出表示手段)
21B 第2演出図柄表示装置(第2演出表示手段)
222 役物連続作動回数決定装置
23A 第1特図始動口(始動口)
23B 第2特図始動口(始動口)
24A 第1大入賞口(大入賞装置)
24B 第2大入賞口(大入賞装置)
26 特定領域
40 主制御装置(乱数値抽出手段、保留記憶手段、当否判定手段、先読み判定手段、
小当り遊技実施手段、大当り遊技実施手段)
42 サブ統合制御装置(サブ制御装置)
43 演出図柄制御装置(サブ制御装置)
Claims (2)
- 始動口への入球に起因して図柄当り、小当り、及びハズレのいずれかの当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定手段による判定結果が前記小当りとなることで小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段と、
少なくとも前記小当り遊技を実施したときに開閉作動する大入賞装置と、
前記大入賞装置内に設けられた特定領域と、
前記判定結果が前記図柄当りのとき、又は前記小当り遊技で前記特定領域へ遊技球が入球することにより役物当りとなったときに賞球の獲得に有利な大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段と、
前記当否判定の結果に基づいて演出表示を実施する第1演出表示手段及び第2演出表示手段と、を備えた遊技機において、
前記当否判定に伴い、前記第1演出表示手段にて前記図柄当りの当否判定に関する演出表示を、前記第2演出表示手段にて前記小当りの当否判定に関する演出表示を実施可能に構成したことを特徴とする遊技機。 - 遊技球が流下する遊技領域として、遊技球を第1の発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第1遊技領域と、前記第1の発射強度よりも強い第2の発射強度で発射したときに遊技球が流下可能な第2遊技領域と、に分けられ、
始動口への入球に起因して図柄当り、小当り、及びハズレのいずれかの当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定手段による判定結果が前記小当りとなることで小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段と、
少なくとも前記小当り遊技を実施したときに開閉作動する大入賞装置と、
前記大入賞装置内に設けられた特定領域と、
前記第2遊技領域に設けられて、前記判定結果が前記図柄当りにて遊技球を入球させることにより大当り遊技が開始される役物連続作動回数決定装置と、
前記判定結果が前記図柄当りで前記役物連続作動回数決定装置に遊技球が入球することにより賞球の獲得に有利な大当り遊技を実施する、又は前記小当り遊技で前記特定領域へ遊技球が入球することにより役物当りとなったときに賞球の獲得に有利な大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段と、
前記当否判定の結果に基づいて演出表示を実施する第1演出表示手段及び第2演出表示手段と、を備え、
前記小当り遊技及び前記大当り遊技を前記第2遊技領域にて遊技させるように構成された遊技機において、
所定の前記図柄当りが生起した場合に、前記第1演出表示手段にてハズレを報知する演出表示を行う一方、前記第2演出表示手段にて前記小当りの生起を報知する演出表示を実施可能に構成したことを特徴とする遊技機。
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