JP2017113285A - 血液透析装置 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 血液透析装置は、内部が供給室8、8’、可変容積室9、9’および回収室10、10’の3室に区画された第1透析液容器5と第2透析液容器5’とを備えている。一方の供給室から透析器1に新鮮な透析液を給送するとともに、透析器から使用済み透析液を回収室に回収する間に、ポンプ手段46により可変容積室の容積を減少させ、その容積減少分を限外濾過量としている。ポンプ手段により可変容積室の容積を減少させる際には他方の可変容積室の容積が増大しており、これを交互に繰り返すと両可変容積室の容積が異なってくる。この際には、フローセンサ57(計測手段)により一方の供給室から回収室へ給送される液体の流通量と、他方の供給室から回収室へ給送される液体の流通量とをそれぞれ計測し、ポンプ手段により両流通量の差が小さくなるように調整する。【効果】 両流通量の差が大きくなるのを防止して、正常な透析治療を行うことができる。【選択図】 図7

Description

本発明は血液透析装置に関し、より詳しくは、内部を3室に区画した2つの透析液容器を備える血液透析装置に関する。
従来、血液透析装置として、内部を供給室と可変容積室と回収室との3室に順次区画形成した2つの透析液容器を備えたものが知られている(特許文献1)
より具体的には、この血液透析装置は、内部に第1供給室と第1可変容積室と第1回収室との3室を順次区画形成した第1透析液容器と、内部に第2供給室と第2可変容積室と第2回収室との3室を順次区画形成した第2透析液容器と、一方の可変容積室から他方の可変容積室に液体を移動させて各可変容積室内の容積を増減させるポンプ手段とを備え、一方の供給室から透析器を介して一方の回収室に透析液を供給する間に、該一方の可変容積室内の容積を減少させるとともに他方の可変容積室内の容積を増大させ、これと同時に他方の供給室に新鮮透析液を供給するとともに他方の回収室の使用済み透析液を外部に排出するようになっている。
上記血液透析装置においては、一方の供給室から透析器を介して一方の回収室に透析液を供給する間に、該一方の可変容積室内の容積を減少させ、その減少分によって除水量を設定するようになっている。
特公平3−62107号公報
上記ポンプ手段は、一方の可変容積室から他方の可変容積室に同量の液体を交互に移動させるように設計されているが、交互の給送量に誤差があると、一方の可変容積室に貯溜される液体量と他方の可変容積室に貯溜される液体量とが徐々に異なることになる。
一方の可変容積室に貯溜される液体量と他方の可変容積室に貯溜される液体量とが異なると、第1供給室と第2供給室とに貯溜できる透析液量が異なることになるので、各供給室から透析器に供給できる透析液の供給量が異なることになり、このような状態を放置したまま繰り返し長時間の血液透析治療を行うと、正常な除水量の管理を行えなくなったり、透析液容器内が2枚のダイアフラムによって3室に区画されている場合にはダイアフラムの破れが生じたりする危険性があった。
本発明はそのような事情に鑑み、2つの可変容積室に貯溜される液体量のアンバランスさを解消することができる血液透析装置を提供するものである。
すなわち本発明は、内部に第1供給室と第1可変容積室と第1回収室との3室を順次区画形成した第1透析液容器と、内部に第2供給室と第2可変容積室と第2回収室との3室を順次区画形成した第2透析液容器と、一方の可変容積室から他方の可変容積室に液体を移動させて各可変容積室内の容積を増減させるポンプ手段とを備え、一方の供給室から透析器を介して一方の回収室に透析液を供給する間に、該一方の可変容積室内の容積を減少させるとともに他方の可変容積室内の容積を増大させ、これと同時に他方の供給室に新鮮透析液を供給するとともに他方の回収室の使用済み透析液を外部に排出するようにした血液透析装置において、
上記第1供給室から第1回収室へ給送される液体の流通量と、上記第2供給室から第2回収室へ給送される液体の流通量とをそれぞれ計測する計測手段を設け、いずれか一方の流通量が他方の流通量よりも少なくなった場合には、上記ポンプ手段により両流通量の差が小さくなるように当該一方の可変容積室内の液体を他方の可変容積室に移動させるようにしたものである。
上記構成によれば、2つの可変容積室に貯溜される液体量がアンバランスとなった際には、例えば第1可変容積室内の液体量が第2可変容積室の液体量よりも多くなった場合には、上記第1供給室から第1回収室へ給送される液体の流通量は、第2供給室から第2回収室へ給送される液体の流通量よりも少なくなるが、上記計測手段によりその流通量の差を検出することができる。
そして第1透析液容器側の流通量が第2透析液容器側の流通量よりも少なくなった場合には、上記ポンプ手段により第1可変容積室内の液体を第2可変容積室に移動させて、両流通量の差が小さくなるように調整することができる。
したがって、このような調整を施すことにより、繰り返し長時間の透析治療を行っても、常に正常な透析治療を行うことが可能となる。
本発明の一実施例を示す系統図 ポンプ手段46を示す断面図 図2のIII−III線に沿う断面図 透析作業中の状態を示す系統図 透析作業中の他の状態を示す系統図 バランス調整作業中の状態を示す系統図 バランス調整作業中の他の状態を示す系統図
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、透析を行なう透析器1は外装ケース1Aとその内部に収納された多数の中空糸膜1Bを備えており、血液は血液回路2の動脈側回路2Aを介して上記中空糸膜1Bの内部に供給され、該透析器1内で透析処理された血液は上記中空糸膜1Bの内部から血液回路2の静脈側回路2Bを介して人体に戻されるようになっている。
本実施例では、2つの第1透析液容器5と第2透析液容器5’を並設してあり、それぞれの透析液容器5、5’によって、上記透析器1の外装ケース1Aの内側と中空糸膜1Bの外側との間の空間に交互に新鮮な透析液を供給して透析を行なうことができるようにしてある。この際、透析液は上記中空糸膜1B内を流れる血液の流通方向とは逆方向に流通されるようになっている。
上記第1透析液容器5内は2枚のダイアフラム6、7によって内部を3室に、すなわち第1供給室8、第1可変容積室9、および第1回収室10に順次区画してあり、第1透析液容器5内の一側に形成した第1供給室8内に導入した新鮮な透析液を透析液供給回路13を介して上記透析器1の他方の室内に供給するとともに、その室内からの処理済透析液を透析液回収回路14を介して上記第1透析液容器5の他側に形成した第1回収室10内に回収できるようにしてある。
上記透析液供給回路13は、上記第1供給室8を、第1供給路17、第1供給弁18、供給路19、フィルタ20、供給路21および開閉弁22を介して上記透析器1に連通させ、また透析液回収回路14は、上記透析器1を、回収路25、開閉弁26、回収路27、送液ポンプ28、脱気装置29、第1回収路30および第1回収弁31を介して上記第1回収室10内に連通させている。
さらに、上記第1供給室8への新鮮な透析液の導入は、図示しない新鮮透析液の供給源から導入路34、開閉弁35、ポンプ36、第1導入路37および第1導入弁38を介して行なえるようにし、また第1回収室10からの処理済透析液の廃棄は、第1廃棄弁40、第1廃棄路41、廃棄路42および開閉弁43を介して図示しない回収槽へ廃棄できるようにしてある。
上記第1透析液容器5内に形成した中央の第1可変容積室9内には、例えばシリコンオイル等の液体を密封してあり、一方のダイアフラム6が移動した際には、上記液体を介して他方のダイアフラム7を上記ダイアフラム6に追従して変位できるようにしてある。
そして、上記第2透析液容器5’に関する構成も上述した第1透析液容器5についての構成と同一に構成してあり、同一部分には第1透析液容器5について用いた符号に「’」を付して示してある。
上記透析液容器5、5’の第1可変容積室9と第2可変容積室9’とは連通路45を介して相互に連通させてあり、かつ該連通路45にポンプ手段46を設けて一方の可変容積室から他方の可変容積室へ上記液体を交互に移動させることができるようにしている。
上記ポンプ手段46は、図2、図3に示すように水平方向に配置したシリンダ48と、シリンダ48内に摺動かつ回転自在に密嵌合したピストン49とを備えている。そして、上記ピストン49の先端部外周に所定形状の切欠部49aを形成してあり、この切欠部49aとピストン49の先端面およびシリンダ48の内面とで容積が変動されるポンプ室50を形成している。
上記連通路45は上記ピストン49の切欠部49aの往復移動範囲においてシリンダ48の内周面対向位置に開口させてあり、ピストン49の回転角度位置に応じて、いずれか一方の開口のみが、すなわち第1可変容積室9と第2可変容積室9’とのいずれか一方のみが、上記切欠部49aを介してポンプ室50内に連通するようになっている。
さらに、上記シリンダ48から外部に突出するピストン49の末端部には、軸方向と直交させてアーム49bを取付けてあり、該アーム49bの先端に設けた球状部49cを、カップ状継手51の内周所定位置に形成した球状凹部51aに枢支連結している。上記継手51は、サーボモータ52の駆動軸52aにピストン49の軸線に対して所定角度だけ傾斜させて連結させている。上記サーボモータ52は図示しない制御装置によって制御されるようになっており、該制御装置は例えばサーボモータ52からのパルス信号をカウントすることによってサーボモータ52の回転量を監視できるようになっている。
上記構成のポンプ手段46においては、上記サーボモータ52を回転させた際には、継手51の球状凹部51aにアーム49bを介して枢支連結されたピストン49は、上記一方向に回転されつつシリンダ48内を往復移動されるので、それに伴なって上記ポンプ室50の容積を増減することができる。
図2、図3で示す状態では、上記ピストン49はシリンダ48に最も挿入された左行端に位置しており(図2参照)、かつポンプ室50と第2可変容積室9’の連通が遮断されると同時に、第1可変容積室9が切欠部49aを介してポンプ室50に連通している。
この状態から、ピストン49が一方向に回転されながら右行され、シリンダ48から抜き出されてポンプ室50内の容積が増大されると、第1可変容積室9内の液体がポンプ室50内に吸い込まれる。
そして上記ピストン49が最も抜き出されて右行端位置となると、該ピストン49の回転により第1可変容積室9とポンプ室50との連通が遮断されるとともに、第2可変容積室9’が切欠部49aを介してポンプ室50に連通されるようになり、この状態からピストン49が左行され、シリンダ48内に押し込まれてポンプ室50内の容積が減少されると、ポンプ室50内の液体が第2可変容積室9’内に吐出されるようになる。
そして上記ピストン49が図2で示す左行端となった際には、上述したように第1可変容積室9が切欠部49a を介してポンプ室50に連通するとともに、ポンプ室50と第2可変容積室9’の連通が遮断されるようになり、上記サーボモータ52の一方向の回転によって上述の作動が繰返されるので、第1可変容積室9の液体を第2可変容積室9’に流動させることができる。
これに対し、上記サーボモータ52を逆転させることによって上述の作動と逆の作動が行なわれ、第2可変容積室9’の液体を第1可変容積室9に流動させることができる。なお、ポンプ手段46としては上記実施例のものに限定されるものではなく、ローラーポンプ等のようにモータの正逆回転で吐出方向が代わるポンプであればいかなる構成のものであってもよい。
上記構成を有する血液透析装置による透析作業について説明すると、図4に示す状態では、第1透析液容器5側の第1供給弁18および第1回収弁31が閉鎖され、第1導入弁38および第1廃棄弁40が開放されている。
これに対し第2透析液容器5’側では、上記第1透析液容器5側とは逆に、第2供給弁18’および第2回収弁31’が開放され、第2導入弁38’および第2廃棄弁40’が閉鎖されている。
したがってこの接続状態では、第1透析液容器5側は透析器1との連通が遮断されており、該第1透析液容器5側の第1供給室8内にポンプ36によって新鮮透析液が圧送導入されている。そしてこれによってダイアフラム6、7が一体的に左行されるので、第1回収室10内に回収された処理済の透析液は廃棄路42、開閉弁43を介して外部に排出されるようになる。
他方、第2透析液容器5’側は透析器1に接続されており、第2供給室8’内の新鮮透析液は透析液供給回路13を介して透析器1に供給されるとともに、処理済透析液は透析器1から透析液回収回路14を介して第2回収室10’内に回収されている。
またこの際、上記ポンプ手段46を駆動するサーボモータ52は正転されており、そのため第1可変容積室9内の容積が増大し、第2可変容積室9’内の容積が減少している。したがって、第2供給室8’から透析器1の外装ケース1A内に供給される新鮮透析液量よりも多くの処理済透析液が第2回収室10’内に徐々に回収され、上記第2可変容積室9’内の容積減少分が透析器1における限外濾過量となっている。
そして上記サーボモータ52が所定量正転されて第2可変容積室9’の容積が所定量減少し、したがって第1可変容積室9の容積が所定量増加すると、サーボモータ52の回転が停止されて限外濾過が停止される。
図5に示すように、第2透析液容器5’側における各弁が切り換って第2供給弁18’および第2回収弁31’が閉鎖され、第2導入弁38’および第2廃棄弁40’が開放される。すると、第2透析液容器5’と透析器1との連通が遮断される。
他方、第1透析液容器5側では、第1供給弁18および第1回収弁31が開放され、第1導入弁38および第1廃棄弁40が閉鎖される。これにより透析器1には第1透析液容器5側のみから新鮮透析液が供給されるようになる。
そしてこの接続状態では、サーボモータ52の逆転により上述の作動とは逆に第1可変容積室9の容積が徐々に減少されるので、該第1透析液容器5側においては、第1供給室8から透析器1の外装ケース1A内に供給される新鮮透析液量よりも多くの処理済透析液が第1回収室10内に徐々に回収されるようになり、したがって上記第1可変容積室9内の容積減少分に相当する限外濾過が行なわれる。
また上記第2透析液容器5’側においては、第2供給室8’内にポンプ36によって新鮮透析液が圧送導入されるようになり、これによってダイアフラム6、7が一体的に左行されると第2回収室10’内の処理済透析液が廃棄路42を介して外部に排出される。
さらに、上記サーボモータ52が所定量逆転されるとサーボモータ52の回転が停止される。この後、第1透析液容器5側における各弁が切り換って第1供給弁18および第1回収弁31が閉鎖され、第1導入弁38および第1廃棄弁40が開放される。また第2透析液容器5’側においては第2供給弁18’および第2回収弁31’が開放され、第2導入弁38’および第2廃棄弁40’が閉鎖される。
これにより第1透析液容器5と透析器1との連通が遮断され、透析器1には第2透析液容器5’側のみから新鮮透析液が供給されるようになると、上記サーボモータ52の正転が開始されるようになる。
この状態は、最初に説明した状態と同一であり、以後同様な作動が繰返されて透析が行なわれる。
上述した説明から理解されるように、サーボモータ52の所定量の正転と所定量の逆転とによって第1可変容積室9内の液体と第2可変容積室9’の液体とが交互に所定量ずつ移動されるが、ポンプ手段46の製造誤差などにより、第1可変容積室9から第2可変容積室9’へ移動される液体量と、第2可変容積室9’から第1可変容積室9へ移動される液体量とは必ずしも正確に一致するわけではない。
その結果、サーボモータ52の所定量の正転と所定量の逆転とを長期間繰り返すことによって、徐々に第1可変容積室9内の液体量と第2可変容積室9’内の液体量とにアンバランスさが生じるようになる。
例えば、第1可変容積室9内の液体量が第2可変容積室9’の液体量よりも多くなった場合には、第1供給室8内に貯溜できる透析液量は第2供給室8’内に貯溜できる透析液量よりも少なくなり、したがって第1供給室8から第1回収室10へ給送される液体の流通量は、第2供給室8’から第2回収室10’へ給送される液体の流通量よりも少なくなる。
このようなアンバランスさを解消するために、例えば血液透析装置の洗浄が終了した際に、それに続いて以下のバランス調整作業が行われる。血液透析装置の洗浄が終了した時点では、血液透析装置の各回路内にはRO水が導入されていることになる。
先ず、図6において、上記フィルタ20の一次側(フィルタを流通する前側)と回収路27とを連通するバイパス通路55が設けられており、このバイパス通路55にこれを開閉する開閉弁56が設けられている。上述した透析作業の際には開閉弁56が閉じられているが(図4、図5参照)、バランス調整作業の際には開閉弁56が開かれ、また透析器1の出入り口近くの開閉弁22、26が閉じられる。
またフィルタ20の手前の供給路19に、流通量を計測する計測手段57を設けてある。本実施例では、上記計測手段はRO水(流体)の流れの有無を検出するフローセンサ57と、供給室8、8’から回収室10、10’へRO水の給送を開始してから上記フローセンサ57がRO水の流れが無くなったことを検出するまでの時間をカウントするカウンタ(図示せず)とから構成してある。
なお、計測手段は上記フローセンサ57とカウンタとから構成したものに限定されるわけではなく、流通量が計測できればいかなる構成のものであってもよい。
図6の状態は上述した図4の状態に類似しており、第1透析液容器5側の第1供給弁18および第1回収弁31が閉鎖され、第1導入弁38および第1廃棄弁40が開放されている。この接続状態では、第1透析液容器5側の第1供給室8内にポンプ36によってRO水が圧送導入されている。
これに対し第2透析液容器5’側では、第2供給弁18’および第2回収弁31’が開放され、第2導入弁38’および第2廃棄弁40’が閉鎖されている。この際には、第2透析液容器5’の第2供給室8’内の容積は最大となっており、第2回収室10’内の容積は最少となっている。
またバランス調整作業の際にはポンプ手段46のサーボモータ52は作動されることはなく、両可変容積室9、9’の連通は遮断されている。したがって可変容積室9、9’内の容積が変動することはない。
この状態から回収路27に設けた送液ポンプ28が所定の送液流量で起動されると、第2供給室8’内のRO水は、透析液供給回路13、フローセンサ57、バイパス通路55、透析液回収回路14を介して第2回収室10’内に一定流量で給送されるようになる。
この間、フローセンサ57が供給路19流れるRO水を検出すると図示しないカウンタがカウントを開始し、第2供給室8’内の容積が最小となってRO水の流速がゼロとなったことがフローセンサ57によって検出されると、カウンタはそれまでにカウントされた流通時間を記録する。
上記第2供給室8’内の容積が最小となり、他方、第1供給室8内の容積が最大となると、図7に示すように第2透析液容器5’側における各弁が切り換って第2供給弁18’および第2回収弁31’が閉鎖され、第2導入弁38’および第2廃棄弁40’が開放される。他方、第1透析液容器5側では、第1供給弁18および第1回収弁31が開放され、第1導入弁38および第1廃棄弁40が閉鎖される。
この状態から上記送液ポンプ28が、上記第2透析液容器5’側の場合と同じ所定の送液流量で起動されると、第1供給室8内のRO水は、透析液供給回路13、フローセンサ57、バイパス通路55、透析液回収回路14を介して第1回収室10内に、上記第2透析液容器5’側の場合と同じ一定流量で給送されるようになる。
そしてフローセンサ57とカウンタとにより、上記第1供給室8内からのRO水の供給が開始されてから、RO水の流速がゼロとなるまでのカウント時間が記録される。
上記送液ポンプ28は一定流量で送液しているので、上記第1供給室8から第1回収室10へ給送されるRO水の流通時間と、上記第2供給室8’から第2回収室10’へ給送されるRO水の流通時間とに差があれば、それは第1供給室8から第1回収室10へ給送される液体の流通量と、第2供給室8’から第2回収室10’へ給送される液体の流通量とに差があることになる。そしてそれにより、可変容積室9、9’の容積に差があることが検出される。
上記時間差による容積差は演算することができ、他方、上記ポンプ手段46のサーボモータ52によってピストン49が1回転された際の給送量(ポンプ室50内の容積変動量)は予め計測することができるので、上記時間差に基づいて、上記差を小さくするためのピストン49の回転方向と回転数とを算出することができる。
したがって図示しない制御装置は、いずれか一方の流通量と他方の流通量とに差がある場合には、上記ポンプ手段46により一方の可変容積室内の液体を他方の可変容積室に移動させて両流通量の差が小さくなるように調整することができる。
なお、上記ポンプ手段46によってバランス調整を行う際には、両可変容積室9、9’の容積変動を許容できるように各開閉弁を開閉制御すればよい。原理的には、各透析液容器5、5’の供給室8、8’を相互に連通させるとともに、回収室10,10’を相互に連通させておけば、両可変容積室9、9’の容積を調整することができる。
なお、上記バランス調整作業は、上述したように血液透析装置の洗浄が終了した際に行うことができるが、これに限定されるわけではなく、洗浄を開始する前や透析工程の途中に行うことも可能で、この場合には透析液を送液して行うことになる。
また、上記ピストン49の累積回転数を記録しておき、バランス調整作業時までの累積回転数Nと、その際の誤差の修正に要したピストン49の回転方向と回転数とを記憶する。そして1回目のバランス調整後に、再び上記ピストン49の回転数が上記累積回転数Nとなったら、上述した流通量を計測することなく、上記誤差の修正に要したピストン49の回転方向と回転数とによる補正を実行すればよい。この場合には、流通量を計測することのない補正作業を数回実行した後に、再び流通量を計測したバランス調整作業を行えばよく、実際に流通量を計測するバランス調整作業の回数を少なくすることができる。
さらに上記バランス調整作業後は、両可変容積室9、9’の容積差が零となることが望ましいが、必ずしも零となるまで調整する必要はなく、適当な範囲であれば両者に容量差があってもかまわない。
1 透析器 5、5’透析液容器
8、8’ 供給室 9、9’ 可変容積室
10、10’ 回収室 13 透析液供給回路
14 透析液回収回路 18、18’ 供給弁
31、31’ 回収弁 38、38’ 導入弁
40、40’ 廃棄弁 45 連通路
46 ポンプ手段 48 シリンダ
49 ピストン 52 サーボモータ
57 フローセンサ(計測手段)

Claims (3)

  1. 内部に第1供給室と第1可変容積室と第1回収室との3室を順次区画形成した第1透析液容器と、内部に第2供給室と第2可変容積室と第2回収室との3室を順次区画形成した第2透析液容器と、一方の可変容積室から他方の可変容積室に液体を移動させて各可変容積室内の容積を増減させるポンプ手段とを備え、一方の供給室から透析器を介して一方の回収室に透析液を供給する間に、該一方の可変容積室内の容積を減少させるとともに他方の可変容積室内の容積を増大させ、これと同時に他方の供給室に新鮮透析液を供給するとともに他方の回収室の使用済み透析液を外部に排出するようにした血液透析装置において、
    上記第1供給室から第1回収室へ給送される液体の流通量と、上記第2供給室から第2回収室へ給送される液体の流通量とをそれぞれ計測する計測手段を設け、いずれか一方の流通量が他方の流通量よりも少なくなった場合には、上記ポンプ手段により両流通量の差が小さくなるように当該一方の可変容積室内の液体を他方の可変容積室に移動させることを特徴とする血液透析装置。
  2. 上記計測手段は、上記供給室と回収室とを連通する透析液の回路に設けられて液体の流れの有無を検出するフローセンサと、上記供給室から回収室へ液体の給送を開始してから上記フローセンサが液体の流れが無くなったことを検出するまでの時間をカウントするカウンタとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の血液透析装置。
  3. 上記ポンプ手段は、正転されることによって一方の可変容積室内の液体を他方の可変容積室に移動させるとともに、逆転されることによって他方の可変容積室内の液体を一方の可変容積室に移動させるようになっており、いずれか一方の流通量が他方の流通量よりも少なくなった場合には、上記ポンプ手段の正転の回転数と逆転の回転数とを異ならせて、上記両流通量の差を小さくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血液透析装置。
JP2015251891A 2015-12-24 2015-12-24 血液透析装置 Active JP6620549B2 (ja)

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