JP2017112769A - バックアップ電源装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

バックアップ電源装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】RTC回路に併設された一次電池の寿命を長くし、従来よりも小容量の一次電池を採用できるようにして製造コストを減らし、回路サイズを小さくする。
【解決手段】バックアップ電源装置は、RTC回路(リアルタイムクロック回路)、処理回路、処理回路に電力を供給し動作させる処理回路用電源、処理回路用電源に一端が接続され他端側にRTC回路が接続されるスイッチ部、一次電池を含むバックアップ電池回路、スイッチ部の他端とRTC回路にカソードが接続され、アノードがバックアップ電池回路に接続され、処理回路用電源からの電流の流れ込みを防ぐ逆流防止ダイオード、記憶部を含む。処理回路は、処理回路用電源がONしている累計時間を求め、累計時間に基づき逆流防止ダイオードの逆方向リーク電流の合計量を求め、合計量が上限値を超えたときスイッチ部を遮断状態とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、一次電池を含むバックアップ電源装置に関する。また、このバックアップ電源装置を含む画像形成装置に関する。
商用電源のような交流電源からの電力を整流して直流電圧を生成し、生成した直流電圧を用いて回路を動作させることがある。交流電源からの電力供給が停止しても回路を動作できるように、回路に対して電池(バックアップ電源)設けることがある。このようなバックアップ用の電池を含む装置の例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、交流電源を整流して直流電源とする整流電源回路、交流電源検知手段、第1電圧レベル検出手段、第2電圧レベル検出手段、スイッチ部、検出された第1電圧レベルと第2電圧レベルに応じてスイッチ部を開閉するスイッチ駆動手段、電池を内蔵するバックアップ電源回路を含み、交流電源が接続されているとき、整流電源回路を電源とし、交流電源が接続されていないとき、バックアップ電源回路を電源とする電源バックアップ装置が記載されている。つまり、交流が入力されているとき、交流電源の電力を用いて主回路を動作させ、交流が入力されていないとき、電池で主回路を動作させる(特許文献1:特許請求の範囲参照)。
特開昭63−294233号公報
プリンター、複合機、複写機、ファクシミリ装置のような画像形成装置には、リアルタイムクロック回路が搭載されることがある。リアルタイムクロック回路は、時計として用いられる。画像形成装置の主電源がOFFされたり、画像形成装置の電源ケーブルがコンセントから外されたりしても、リアルタイムクロック回路を動作させつづけるため(時間情報を保持させ続けるため)、リアルタイムクロック回路に対し電池(バックアップ電源)が設けられる。
ここで、図9を用いて、画像形成装置でのリアルタイムクロック回路への電力供給の従来例を説明する。図9は、従来のリアルタイムクロック回路への電力供給手法を示す図である。
図9において、1000はデバイス用電源、2000はCPUのようなデバイス、3000はRTC回路(リアルタイムクロック回路)、4000は一次電池、5000はデバイス用電源からの電流の一次電池への流れ込みを防ぐための逆充電防止ダイオード、6000は一次電池からCPUへの電荷回り込みを防ぐためのダイオードを示す。
図9の従来例では、デバイス用電源1000に対し、デバイス2000、RTC回路3000、一次電池4000が並列に接続される。そして、デバイス2000とRTC回路3000の間にダイオード6000が設けられる。具体的に、ダイオード6000のアノード側にデバイス2000が、カソード側にRTC回路3000が設けられる。また、RTC回路3000と一次電池4000の間に逆充電防止ダイオード5000が設けられる。逆充電防止ダイオード5000のアノード側に一次電池4000が、カソード側にRTC回路3000が設けられる。
画像形成装置の主電源が投入され、デバイス2000を動作させるとき、デバイス用電源1000がON状態となり、デバイス用電源1000からの電力がデバイス2000に供給される。また、デバイス用電源1000からの電力は、ダイオード6000を介してRTC回路3000にも供給される。従って、デバイス用電源1000からの電力供給により、一次電池4000の電荷を消費せずにRTC回路3000を動作させることができる。一方、デバイス用電源1000がOFF状態になると、一次電池4000からRTC回路3000に電力が供給される。
ここで、デバイス用電源1000がON状態のとき、デバイス用電源1000からRTC回路3000に電力供給を行うには、デバイス用電源1000の電圧を一次電池4000よりも高くする必要がある。そのため、逆充電防止ダイオード5000が設けられるものの、デバイス用電源1000がON状態のとき逆充電防止ダイオード5000の逆方向リーク電流i0が一次電池4000に流れ込む。
一次電池4000は、二次電池と異なり、充電を前提としていない。逆方向リーク電流i0(一次電池のプラス端子に流れ込む電流)の許容量(逆充電許容量)は、電池のタイプ、容量に依存する。一次電池4000のプラス端子に流れ込んだ電流の合計が逆充電許容量を超えると、一次電池4000の寿命は縮む。また、一次電池4000は、RTC回路3000の電源として用いられるので、逆充電防止ダイオード5000には、順方向降下電圧が小さいダイオードが選ばれる。しかし、一般的に、順方向降下電圧が小さいダイオードは、逆方向リーク電流i0が大きい。
そのため、逆方向リーク電流i0の影響を大きく受け、一次電池4000の寿命が短くなるという問題がある。この問題に対して、大容量の一次電池4000を搭載する対策がとられる。しかし、この対策をとると、一次電池4000の容量を小さくできない。そのため、製造コストを減らせず、サイズ(実装面積)を小さくできないという問題もある。
特許文献1に記載の技術では、主回路の電源の切替に、第1電圧レベル検出手段、第2電圧レベル検出手段、スイッチ部、スイッチ駆動手段という複数の構成が必要である。そのため、特許文献1記載の技術は、構成が複雑であり、製造コストが高くつく、バックアップ電源用回路全体のサイズが大きくなる、といった問題を含む。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、リアルタイムクロック回路に併設された一次電池の寿命を長くし、従来よりも小容量の一次電池を採用できるようにしてバックアップ電源装置の製造コストを減らし、サイズを小さくする。
上記課題を解決するため、請求項1に係るバックアップ電源装置は、リアルタイムクロック回路と、処理回路、処理回路用電源、スイッチ部、バックアップ電池回路、逆流防止ダイオード、記憶部を含む。前記処理回路用電源は、前記処理回路に電力を供給し、前記処理回路を動作させる。前記スイッチ部は、前記処理回路用電源から前記処理回路への処理回路用電源ラインに設けられた接続点に一端が接続され、他端側に前記リアルタイムクロック回路が接続される。前記バックアップ電池回路は、前記リアルタイムクロック回路に電力を供給するための一次電池を含む。前記逆流防止ダイオードは、前記スイッチ部の他端と前記リアルタイムクロック回路の間に設けられた接続点にカソードが接続され、アノードが前記バックアップ電池回路に接続され、前記一次電池への前記処理回路用電源からの電流の流れ込みを防ぐ。前記処理回路は、前記処理回路用電源がONしている時間の積算である累計時間を求め、前記累計時間を前記記憶部に記憶させ、前記累計時間に基づき前記一次電池に流れ込んだ前記逆流防止ダイオードの逆方向リーク電流の合計量を求め、前記合計量が予め定められた上限値を超えたか否かを判断し、前記上限値を超えたとき前記スイッチ部を遮断状態とし、前記上限値を超えるまで前記スイッチ部を導通状態とする。
本発明によれば、リアルタイムクロック回路に併設された一次電池の寿命短縮を防ぐことで寿命が長いバックアップ電源装置を提供することができる。また、従来よりも小容量の一次電池を採用できるので、バックアップ電源装置の製造コストを減らすことができ、バックアップ電源装置のサイズを小型化することもできる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機の電力供給系統の一例を示す図である。 実施形態に係るバックアップ電源装置の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機での状態遷移の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る累計時間の更新の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るスイッチ部のON/OFF制御の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るスイッチ部を遮断状態とした場合のバックアップ電源装置の一例を示す図である。 実施形態に係るスイッチ部を導通状態とした場合のバックアップ電源装置の一例を示す図である。 従来のリアルタイムクロック回路への電力供給手法を示す図である。
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係るバックアップ電源装置1を含む画像形成装置を説明する。画像形成装置として複合機100を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概要)
まず、図1に基づき、実施形態に係る複合機100を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
複合機100は、制御部2aと記憶装置部3(記憶部に相当)を含む。制御部2aは、装置全体の動作を統括し複合機100の各部を制御する。制御部2aは、演算、制御を行うCPU4(処理回路に相当)、印刷に必要な画像処理を画像データに施す画像処理部21を含む。画像処理部21は、ASICのようなデバイスである。記憶装置部3はROM、RAM、HDDのような記憶装置を含み、制御用プログラムやデータを記憶する。
また、制御部2aには、時計としてのRTC回路5(リアルタイムクロック回路)と、RTC回路5に電力を供給する一次電池6(図3参照)を含むバックアップ電池回路6a、RTC回路5への電力供給元を切り替えるスイッチ部7(詳細は後述)を含む。バックアップ電源装置1は、CPU4、RTC回路5、バックアップ電池回路6a、スイッチ部7を含む。従って、複合機100は、バックアップ電源装置1を含む。
又、制御部2aは、操作パネル2bと通信可能に接続される。操作パネル2bは、表示パネル、タッチパネルを含み、設定用画面、複合機100の状態、メッセージのような情報を表示する。また、操作パネル2bは、使用者の操作を受け付ける。制御部2aは、操作パネル2bでなされた使用者の設定どおりに動作するように複合機100を制御する。
又、制御部2aは、原稿搬送部2c、画像読取部2dと通信可能に接続される。原稿搬送部2cは、セットされた原稿を読み取り位置に向けて搬送する。画像読取部2dは、原稿搬送部2cに搬送される原稿や、原稿台(コンタクトガラス、不図示)にセットされた原稿を読み取り、画像データを生成する。制御部2aは、原稿搬送部2cと画像読取部2dの動作を制御する。
又、複合機100は、印刷部9を含む。印刷部9は、エンジン制御部90、給紙部9a、搬送部9b、画像形成部9c、定着部9dを含む。エンジン制御部90と制御部2aは通信可能に接続される。制御部2aは、印刷指示、印刷ジョブの内容、印刷に用いる画像データをエンジン制御部90に与える。エンジン制御部90は、制御部2aの指示を受け、給紙部9a、搬送部9b、画像形成部9c、定着部9dの動作を制御し、給紙、用紙搬送、トナー像の形成、転写、定着のような印刷関連処理を実際に制御する。
エンジン制御部90は、用紙を一枚ずつ給紙部9aに供給させる。エンジン制御部90は、供給された用紙を画像形成部9c、定着部9dを経て排出トレイ(不図示)まで搬送部9bに搬送させる。エンジン制御部90は、搬送部9bより搬送される用紙にのせるトナー像を画像形成部9cに形成させ、トナー像を用紙に転写させる。エンジン制御部90は、用紙に転写されたトナー像を定着部9dに定着させる。搬送部9bは、トナー像が定着された用紙を排出トレイ(不図示)に排出する。
又、複合機100は、通信部22を含む。通信部22は、制御部2a内に設けられる。通信部22は、PCやサーバーのようなコンピューター200と通信するためのインターフェイスである。通信部22は、ネットワークを介し、コンピューター200と通信する。なお、USBケーブルを用いるなどして、通信部22とコンピューター200は直接的に通信可能に接続されてもよい。通信部22は、コンピューター200から画像データのような印刷内容を示すデータと印刷に関する設定を示すデータを含む印刷用データを受信する。制御部2aは、印刷用データに基づく印刷を印刷部9に行わせる。
(電力供給系統)
次に、図2を用いて、実施形態に係る複合機100での電力供給系統の一例を説明する。図2は、実施形態に係る複合機100の電力供給系統の一例を示す図である。
複合機100は、一次電源部P1と2次電源部P2を含む。一次電源部P1は、電源ケーブル(不図示)により商用電源Vac(交流電源)と接続される。一次電源部P1は、交流電圧から直流電圧を生成する。一次電源部P1は、例えば、モータ駆動用のDC24Vのような予め定められた電圧を生成し出力する。
複数種の電圧が制御部2a、エンジン制御部90、操作パネル2b、原稿搬送部2c、画像読取部2dの動作に必要である。また、CPU4、画像処理部21のようなデバイスでは、動作させるのに複数種の電圧が必要なこともある。そのため、2次電源部P2は、一次電源部P1の生成電圧に基づき、複数種の直流電圧を生成する。
複数種の電圧生成のため、2次電源部P2は、DCDCコンバーターやレギュレーターのような複数の電力変換回路P4を含む。それぞれの電力変換回路P4は、所定の大きさの電圧を生成する。そして、2次電源部P2は、制御基板(CPU4、画像処理部21、記憶装置部3のRAM、ROM、HDD、通信部22)、エンジン制御部90(エンジン基板)、操作パネル2b(パネル基板)、原稿搬送部2c(原稿搬送基板)、画像読取部2d(スキャナ基板)のような各基板の動作に必要な大きさの電圧を供給する。
(バックアップ電源装置1)
次に、図3を用いて、実施形態に係るバックアップ電源装置1の一例を説明する。図3は、実施形態に係るバックアップ電源装置1の一例を示す図である。
まず、バックアップ電源装置1は、CPU電源10、CPU4(処理回路に相当)、スイッチ部7、回り込み防止ダイオードD1、RTC回路5、安定化コンデンサーC1、バックアップ電池回路6a、逆流防止ダイオード8を含む。バックアップ電池回路6aは、制限抵抗R1、一次電池6を含む。
CPU電源10は、2次電源部P2に含まれる電力変換回路P4であって、CPU4用の電圧の生成電源(出力電源)である。CPU電源10の電圧の大きさは、CPU4を動作できる電圧範囲内(仕様で定められている駆動電圧範囲内)である。
CPU4は、CPU電源10と接続される。CPU電源10がON状態になると、CPU4への電力の供給が開始され、CPU4は起動する。CPU電源10がON状態の間、CPU4は動作する。CPU電源10がOFF状態になると、CPU4は動作停止する。
CPU電源10とCPU4の間に設けられた接続点1aにスイッチ部7と回り込み防止ダイオードD1を介してRTC回路5が接続される。図3の例では、接続点1aにスイッチ部7の一端が接続される。スイッチ部7の他端に回り込み防止ダイオードD1のアノードが接続される。回り込み防止ダイオードD1のカソードとRTC回路5が接続される。
スイッチ部7は、トランジスタのようなスイッチング素子である。スイッチ部7により、CPU電源10とRTC回路5の接続のON/OFFを行うことができる。そして、CPU4は、スイッチ部7のON/OFFを制御する。回り込み防止ダイオードD1は、後述の一次電池6からCPU4への電荷の流入を防ぐ。
RTC回路5は、時計として用いられる回路である。RTC回路5は、発振回路51、発振回路51が出力する信号の周波数を分周するなどして計時用の周波数に調整する調整回路52、RTC回路5に含まれる各部を制御するコントローラー53、秒、分、時、曜、日、月、年のような日時、時刻を示す値を保持し、調整された計時用の周波数の信号に基づき各値を更新するリアルタイムデータレジスタ54、ステータス情報や補正用の情報のようなデータを記憶するためのデータレジスタ55、CPU4と通信するためのインターフェイス部56を含む。
回り込み防止ダイオードD1のカソードとRTC回路5の間に接続点1bが設けられる。接続点1bに安定化コンデンサーC1の一端と、逆流防止ダイオード8のカソードが接続される。なお、安定化コンデンサーC1の他端は、グランドに接続される。
バックアップ電池回路6aは、制限抵抗R1、一次電池6を含む。一次電池6のマイナス極(バックアップ電池回路6aの一端)はグランドに接続され、プラス極は制限抵抗R1の一端と接続される。制限抵抗R1の他端(バックアップ電池回路6aの他端)は、逆流防止ダイオード8のアノードと接続される。
安定化コンデンサーC1は、RTC回路5に入力される電圧を安定化(平滑化)する。逆流防止ダイオード8は、CPU電源10がON状態のとき、CPU電源10からの電流の一次電池6(のプラス端子)への流れ込みを防ぐためのダイオードである。制限抵抗R1は、一次電池6の出力電流が大きくなりすぎないように制限する。本実施形態の一次電池6はコイン型のリチウム電池である。なお、一次電池6に他種の電池を用いてもよい。
(複合機100の状態に応じたRTC回路5への電力供給)
次に、図1〜図4を用いて、実施形態に係る複合機100の各状態(モード)でのRTC回路5への電力供給を説明する。図4は、実施形態に係る複合機100での状態遷移の流れの一例を示すフローチャートである。
図4のスタートは、主電源OFF状態で主電源スイッチPsが操作され、複合機100の主電源が投入された時点である。複合機100には、主電源のON/OFFを行うための主電源スイッチPsが設けられる(図2参照)。主電源OFF状態では、CPU電源10に対応する電力変換回路P4も動作を停止している。従って、CPU電源10もOFF状態である。CPU電源10の電圧がゼロVの状態では、一次電池6がRTC回路5に電力を供給する。そして、主電源OFF状態では、RTC回路5は、一次電池6からの電力に基づき動作する。具体的に、一次電池6の電圧及び電流は、制限抵抗R1、逆流防止ダイオード8を介してRTC回路5に入力される。
主電源OFF状態で主電源スイッチPsを操作することにより、複合機100の主電源を投入することができる。主電源スイッチPsへの操作により、複合機100の主電源投入指示(主電源ONの指示)がなされたとき、主電源スイッチPsからの信号が2次電源部P2に入力される(図2参照)。主電源スイッチPsからの信号に基づき、2次電源部P2での電圧生成が開始される。(2次電源部P2の動作開始、ステップ♯11)。具体的に、主電源スイッチPsからの信号に基づき、2次電源部P2に設けられた電源制御部P3(図2参照)は、予め定められた順番でそれぞれの電力変換回路P4の動作(電圧生成)を開始させる。
主電源ONにより、CPU4、画像処理部21を始め、主電源OFF状態で電力供給が停止されていた部分への電力供給が行われる。CPU電源10もON状態となる(ステップ♯12)。そして、CPU4をはじめ、複合機100に含まれるそれぞれの部分が起動し、待機状態(通常モード)となる(ステップ♯13)。待機状態では、複合機100は、ジョブを直ちに実行できる状態で維持される。待機状態では一定の電力が消費される。主電源ON状態での複合機100の消費電力を減らすため、複合機100は、省電力状態(省電力モード)を有する。省電力状態では、複合機100のうち、予め定められた供給停止部分への電力供給が停止される。
CPU4は、待機状態の間、省電力状態への移行条件が満たされたか否かを確認する(ステップ♯14)。移行条件は予め定められる。本実施形態の複合機100では、操作パネル2bに設けられた節電キー(不図示)の操作が移行条件の1つされる。また、待機状態となった後、又は、ジョブの実行後、操作パネル2bが操作されず、ジョブが実行されず、かつ、コンピューター200からジョブに関するデータを通信部22が受信しないというような待機状態のまま省電力モード移行期間経過したことも移行条件の一つとされる。
何れの移行条件も満たされないとき(ステップ♯14のNo)、フローは、ステップ♯13に戻り、待機状態が維持される。一方、移行条件が1つでも満たされたとき(ステップ♯14のYes)、CPU4は、供給停止部分への電力供給を電源制御部P3に停止させる(ステップ♯15)。
複合機100のうち、どの部分を供給停止部分とするかは、予め定められる。本実施形態の複合機100では、CPU4、画像処理部21、記憶装置部3、原稿搬送部2c、画像読取部2d、印刷部9が供給停止部分とされる。電源制御部P3は、予め定められた順番で供給停止部分への電力供給を停止してゆき、全ての供給停止部分への電力供給の停止が完了したとき、移行が完了し、省電力状態となる(ステップ♯16)。省電力状態への移行に伴い、CPU電源10もOFF状態となる。そして、CPU4も動作を停止する。
省電力状態(省電力モード)では、ジョブを実行できない。ジョブを実行するには、待機状態(通常モード)に戻す必要がある。そこで、待機状態への復帰要因が生じたか否かを検知するための監視部2eが設けられる(図1参照)。監視部2eには省電力状態でも電力が供給されるが、復帰要因を検知するための回路であるので回路規模は小さく、消費電力は小さい。そして、監視部2eは、復帰要因が生じたか否かを監視する(ステップ♯17)。
復帰要因も予め定められる。省電力状態で操作パネル2bが操作されたこと、省電力状態で通信部22がコンピューター200からプリントジョブを受信したことが復帰要因とされる。復帰要因が生じたとき、操作パネル2bや通信部22は復帰要因が生じたことを知らせる割込信号を監視部2eに入力する。なお、復帰要因は、2つとは限らず、他の事項を復帰要因と扱っても良い。
割込信号がなく、復帰要因がまだ生じていないとき(ステップ♯17のYes)、フローは、ステップ♯16に戻る。割込信号があったとき(復帰要因が生じたとき、ステップ♯17のYes)、監視部2eは、電源制御部P3に待機状態への復帰を指示する(ステップ♯18)。この指示を受けたとき、電源制御部P3は、供給停止部分への電力供給を予め定められた順番で再開し、複合機100を待機状態に戻す(ステップ♯13に戻る。)。
ここで、主電源スイッチPsにより、複合機100の主電源がOFFされたとき(主電源OFFを指示する操作が主電源スイッチPsになされたとき)、電源制御部P3からCPU4に通知が送られ、電源制御部P3及びCPU4は、主電源OFFの指示がなされたことを認識する。CPU4は、図4のフローの処理を中断する。そして、電源制御部P3は、予め定められた順番に従い、2次電源部P2に含まれる電力変換回路P4を停止させる。
(逆方向リーク電流J1による一次電池6の充電)
次に、図3を用いて、実施形態に係る一次電池6の逆方向リーク電流J1による充電を説明する。
上述のように待機状態のとき、CPU電源10はON状態である。CPU電源10がON状態のとき、CPU電源10から供給される電力によりRTC回路5が動作する。つまり、待機状態では、RTC回路5の電源は、CPU電源10である。CPU電源10の電圧の方が一次電池6の電圧よりも低いと、CPU電源10のON、OFFによらず一次電池6からRTC回路5に電力を供給される。そのため、CPU電源10がON状態のとき、CPU電源10からの電流がRTC回路5に流れるように、CPU電源10の電圧は、一次電池6の電圧よりも高くなっている。
ここで、CPU電源10からの電流が一次電池6に流れ込まないように、逆流防止ダイオード8が設けられる。逆流防止ダイオード8の順方向降下電圧が大きいほど、一次電池6がRTC回路5に入力する電圧が小さくなる。一次電池6は使用しているうちに出力電圧が低下する。RTC回路5への入力電圧がRTC回路5の最低動作電圧(RTCの動作に必要な電圧の下限値)未満となったとき、一次電池6の寿命が尽きたといえる。
逆方向リーク電流J1が無いと想定した場合、順方向降下電圧が小さいほど、RTC回路5に入力される電圧が最低動作電圧を超えている期間が長くなる。そのため、従来、順方向降下電圧が小さいダイオードが逆流防止ダイオード8として用いられている。
一方、一次電池6よりもCPU電源10の電圧の方が大きいので、CPU電源10がON状態のとき、CPU電源10から一次電池6の方向に逆方向リーク電流J1が流れる。逆方向リーク電流J1は一次電池6のプラス極に流れ込む。言い換えると、CPU電源10がON状態のとき、一次電池6はCPU電源10(逆方向リーク電流J1)により充電される。
一次電池6で充電が許容されている電流量(逆充電許容量)は、電池のタイプによって異なる。例えば、コイン型リチウム電池では、逆充電許容量は、容量(単位:mAh)の3%程度である。逆充電許容量を超える充電は、一次電池6の性能、寿命を損なう。一次電池6に流れ込んだ逆方向リーク電流J1の合計量が多くなるほど、一次電池6の性能は低下し、寿命は短くなってゆく。例えば、計算上、逆方向リーク電流J1が無ければ10年程度もつ一次電池6の寿命が、逆方向リーク電流J1の充電によって、7〜8年、場合によっては、4〜5年となることがある。
そのため、逆方向リーク電流J1は少ないことが好ましい。しかし、順方向降下電圧が小さいダイオードほど、一般的に逆方向リーク電流J1が多くなる。また、逆方向リーク電流J1が十分に小さいダイオードを逆流防止ダイオード8として選択しても、一次電池6の寿命は短くなる。
従来、この問題に対して、画像形成装置では、画像形成装置の想定製品寿命に対し、十分に容量の大きい(逆充電許容量が大きい)一次電池を使用し、画像形成装置の寿命が尽きる前に一次電池の電池切れが生じないようにしている。しかし、この対策をとると、容量の大きな一次電池は、画像形成装置の製造コスト増大、バックアップ電源装置のサイズ(実装面積)の増大を招いてしまう。
そこで、本実施形態の複合機100では、以下のようなスイッチ部7のON/OFF制御を行って容量の小さい一次電池6でも、画像形成装置の寿命が尽きる前に一次電池6の電池切れが生じないようにする。
(スイッチ部7の制御)
次に、図5〜図8を用いて、実施形態に係るスイッチ部7のON/OFF制御の一例を説明する。図5は、実施形態に係る累計時間T3の更新の流れの一例を示すフローチャートである。図6は、実施形態に係るスイッチ部7のON/OFF制御の一例を示すフローチャートである。図7は、実施形態に係るスイッチ部7を遮断状態とした場合のバックアップ電源装置1の一例を示す図である。図8は、実施形態に係るスイッチ部7を導通状態とした場合のバックアップ電源装置1の一例を示す図である。
本実施形態の複合機100では、CPU4は、一次電池6に流れ込んだ逆方向リーク電流J1の合計量が逆充電許容量(予め定められた上限値J3)に到達しているかを確認するため、CPU電源10がON状態である時間(逆方向リーク電流J1により一次電池6が充電される時間)の長さの合計を累計時間T3として記憶させる。
そして、図5のスタートは、主電源ON又は省電力状態から待機状態への復帰により、CPU電源10がON状態となった時点である。CPU電源10からの電力供給が開始されたとき、CPU4は、RTC回路5と通信を行い、現時点の日時、時刻を示す情報を供給開始時点T1として、RTC回路5のデータレジスタ55の未使用領域に記憶させる(ステップ♯21、図3参照)。
そして、CPU4は、省電力状態への移行又は主電源スイッチPsの操作に基づき、CPU電源10のOFFが行われるか否かの確認を続ける(ステップ♯22、ステップ♯22のNo→ステップ♯22)。上述したように、CPU4は、省電力状態への移行条件を認識する。また、CPU4は、電源制御部P3からの通知に基づき、主電源スイッチPsにより複合機100の主電源をOFFするための操作がなされたことを認識する。
CPU電源10のOFFがなされることを認識したとき(ステップ♯22のYes)、CPU電源10のOFFにより停止する前に、CPU4は、RTC回路5と通信を行って現時点の日時、時刻を示す情報を供給停止時点T2としてデータレジスタ55の未使用領域に記憶させる(ステップ♯23)。やがて、CPU電源10はOFFされ、CPU4は停止し、本フローは終了する(エンド)。
次に、図6を用いて、CPU電源10がONしたときのスイッチ部7のON/OFFの制御の流れを説明する。図6のスタートは、主電源スイッチPsの操作に基づく複合機100の主電源ONや、省電力状態から待機状態への復帰により、CPU電源10がON状態となり、CPU4が起動した時点である。
まず、CPU4は、データレジスタ55に供給開始時点T1と供給停止時点T2が記憶されているか否かを確認する(ステップ♯31)。初めてCPU電源10がON状態となり、CPU4が初めて起動したとき、供給開始時点T1と供給停止時点T2は記憶されていないので、ステップ♯31はNoとなる。ステップ♯31のNoのとき、本フローは終了すればよい(エンド)。
供給開始時点T1と供給停止時点T2が記憶されているとき(ステップ♯31のYes)、CPU4は、RTC回路5と通信を行い、データレジスタ55に記憶されている供給開始時点T1と供給停止時点T2を読み出す(ステップ♯32)。そして、CPU4は、供給開始時点T1から供給停止時点T2までの時間を求める(ステップ♯33)。つまり、CPU4は、CPU電源10がON状態のであった時間を求める。
そして、CPU4は、データレジスタ55に、CPU電源10がONしている時間の積算(総合計)である累計時間T3が記憶されているか否かを確認する(ステップ♯34)。今回のCPU電源10のONが2回目のとき、CPU4は、供給開始時点T1から供給停止時点T2までの時間を初めて求めることになるため、ステップ♯34はNoとなる。
ステップ♯34がNoのとき、CPU4は、求めた供給開始時点T1から供給停止時点T2までの時間を累計時間T3としてデータレジスタ55に記憶させる(図3参照、ステップ♯35)。
一方、累計時間T3が記憶されているとき(ステップ♯34のYes)、CPU4は、供給開始時点T1から供給停止時点T2までの時間を今までの累計時間T3である第1累計時間に加算して新たな累計時間である第2累計時間を求める(ステップ♯36)。そして、CPU4は、累計時間T3のデータとして、第1累計時間から第2累計時間への更新をデータレジスタ55に行わせる(ステップ♯37)。
ステップ♯35及びステップ♯37の後、CPU4は、累計時間T3に基づき一次電池6に流れ込んだ逆流防止ダイオード8の逆方向リーク電流J1の合計量を求める(ステップ♯38)。具体的に、CPU4は、CPU電源10から電力供給がなされているときの逆方向リーク電流J1の電流値であるリーク電流値J2に累計時間T3を乗じて合計量を求める。
リーク電流値J2は、予め定められ、データレジスタ55に記憶されている(図3参照)。リーク電流値J2は、実験により得られた逆方向リーク電流J1の実測値の平均値としてもよいし、逆流防止ダイオード8のデータシートに基づき定めても良い。
そして、CPU4は、合計量が予め定められた上限値J3を超えたか否かを判断する(ステップ♯39)。上限値J3は、予め定められ、データレジスタ55に記憶されている(図3参照)。上限値J3は、取り付けられた一次電池6の逆充電許容量に対応する値である。上限値J3は、一次電池6の仕様、タイプ、容量に基づき予め定められる。
合計量が上限値J3を超えているとき(ステップ♯39のYes)、寿命短縮(一次電池6の電圧低下)の観点からみて、これ以上、逆方向リーク電流J1の一次電池6への流入は好ましく無い。そこで、ステップ♯39でYesのとき、CPU4は、スイッチ部7を遮断状態(OFF状態)にする(ステップ♯310→エンド)。
スイッチ部7を遮断状態としているバックアップ電源装置1の一例を図7に示す。図7に示すように、CPU4は、スイッチ部7を遮断状態(OFF状態)とすることにより、RTC回路5及びバックアップ電池回路6aの組み合わせと、CPU電源10との接続を遮断する。これにより、CPU電源10がON状態の間、一次電池6に流れ込む逆方向リーク電流J1はない。そして、一次電池6が充電されることがなくなる。従って、充電による一次電池6の寿命短縮は生じない。
一方、合計量が上限値J3未満のとき(ステップ♯39のNo)、CPU電源10からRTCに電力を供給し、一次電池6の電力消費を抑えるほうが、一次電池6の寿命を長く保つことができる。そこで、ステップ♯39でNoのとき、CPU4は、スイッチ部7を導通状態(ON状態)にする(ステップ♯311→エンド)。
スイッチ部7を導通状態としているバックアップ電源装置1の一例を図8に示す。逆充電許容量まで余裕がある時点では、図8に示すように、CPU4は、スイッチ部7を導通状態(ON状態)とする。これにより、RTC回路5及びバックアップ電池回路6aの組み合わせと、CPU電源10とが接続される。これにより、CPU電源10からの電力によりRTC回路5を動作させることができる。
このようにして、実施形態に係るバックアップ電源装置1は、リアルタイムクロック回路(RTC回路5)、処理回路(CPU4)、処理回路用電源(CPU電源10)、スイッチ部7、バックアップ電池回路6a、逆流防止ダイオード8、記憶部(データレジスタ55、記憶装置部3)を含む。処理回路用電源は、処理回路に電力を供給し、処理回路を動作させる。スイッチ部7は、処理回路用電源から処理回路への電源ラインに設けられた接続点1aに一端が接続され、他端側にリアルタイムクロック回路が接続される。バックアップ電池回路6aは、リアルタイムクロック回路に電力を供給するための一次電池6を含む。逆流防止ダイオード8は、スイッチ部7の他端とリアルタイムクロック回路の間に設けられた接続点1bにカソードが接続され、アノードがバックアップ電池回路6aに接続され、一次電池6への処理回路用電源からの電流の流れ込みを防ぐ。処理回路は、処理回路用電源がONしている時間の積算である累計時間T3を求め、累計時間T3を記憶部に記憶させ、累計時間T3に基づき一次電池6に流れ込んだ逆流防止ダイオード8の逆方向リーク電流J1の合計量を求め、合計量が予め定められた上限値J3を超えたか否かを判断し、上限値J3を超えたときスイッチ部7を遮断状態とし、上限値J3を超えるまでの間、スイッチ部7を導通状態とする。
これにより、逆方向リーク電流J1の合計量の上限値J3への到達後、逆方向リーク電流J1の一次電池6への流入を無くすことができる。従来のように、許容量を超えた逆方向リーク電流J1による一次電池6の充電は行われなくなる。そのため、逆方向リーク電流J1の充電による一次電池6の寿命短縮を防ぐことができる。言い換えると、一次電池6の出力電圧がリアルタイムクロック回路の動作電圧以上である期間を長く保つことができる。しかも、スイッチング素子(スイッチ部7)を追加するだけで一次電池6の寿命を延ばすことができる。
また、一次電池6の容量を減らしても(一次電池6を小型化しても)、従来と同程度の一次電池6の寿命は確保することができる。そのため、従来よりも安価で小型の一次電池6を採用することができる。従って、バックアップ電源装置1の製造コストを従来よりも減らし、バックアップ電源装置1のサイズ(実装面積)を従来よりも小さくすることができる。
また、記憶部は、処理回路用電源から電力供給がなされているときの逆方向リーク電流J1の電流値であるリーク電流値J2を記憶する。処理回路は、リーク電流値J2に累計時間T3を乗じて逆方向リーク電流の合計量を求める。これにより、スイッチ部7を遮断状態と導通状態のうちいずれの状態にすべきかを簡易、迅速に定めることができる。
また、処理回路は、処理回路用電源からの電力供給が開始されたとき、リアルタイムクロック回路と通信を行って現時点の日時、時刻を示す情報を供給開始時点T1として記憶部に記憶させ、処理回路用電源のOFFがなされることを認識したときリアルタイムクロック回路と通信を行って現時点の日時、時刻を示す情報を供給停止時点T2として記憶部に記憶させ、今までの累計時間T3である第1累計時間に、供給開始時点T1から供給停止時点T2までの時間を加算して得た新たな累計時間T3である第2累計時間を求め、第1累計時間から第2累計時間への更新を記憶部に行わせる。これにより、リアルタイムクロック回路が保持する時間に基づき累計時間T3を正確に更新してゆくことができる。従って、累計時間T3を測るための特別な回路は必要がない。
また、処理回路は、データレジスタ55に累計時間T3を記憶させる。これにより、累計時間T3の記憶に特別なメモリーを新たに設ける必要がない。
また、画像形成装置(複合機100)は、上述のバックアップ電源装置1を含む。これにより、リアルタイムクロック回路のバックアップ用の一次電池6の交換が長期間にわたり不要であり、メンテナンスの手間が少ない画像形成装置を提供することができる。また、製造コストが抑えられ、小サイズのバックアップ電源装置1を含むので、低コストかつ小型化された画像形成装置を提供することができる。
ここで、上記の実施形態では、供給開始時点T1、供給停止時点T2、累計時間T3、リーク電流値J2、上限値J3をRTCのデータレジスタ55の未使用領域に記憶させる例を説明した。しかし、供給開始時点T1、供給停止時点T2、累計時間T3、リーク電流値J2、上限値J3の一部又は全部を記憶装置部3に記憶させてもよい(図1参照)。
また、上記の実施形態では、RTC回路5とともに電源に並列接続される処理回路として制御部2aのCPU4を例にあげて説明した。しかし、処理回路は、制御部2aのCPU4に限られない。処理回路は、エンジン制御部90内に設けられたCPU4(エンジンCPU4)や画像処理部21のような集積回路とし、処理回路用電源は、エンジンCPU4や画像処理部21に電力を供給する電源でもよい。
また、上記の実施形態では、バックアップ電源装置1に回り込み防止ダイオードD1を設ける例を説明した。CPU4がスイッチ部7のON/OFFを制御する。そして、スイッチ部7が、CPU電源10がOFFの間OFF状態で固定されるトランジスタのようなスイッチング素子のとき、回り込み防止ダイオードD1を設けないようにしてもよい。これにより、バックアップ電源装置1及び画像形成装置の製造コストを更に減らすことができ、バックアップ電源装置1のサイズを小さくすることができる。
このように、本発明の範囲は実施形態の説明に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、一次電池を含むバックアップ電池回路及びこのバックアップ電池回路を含む画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置) 1 バックアップ電源装置
1a 接続点 1b 接続点
10 CPU電源(処理回路用電源) 3 記憶装置部(記憶部)
4 CPU(処理回路) 6 一次電池
5 RTC回路(リアルタイムクロック回路)
55 データレジスタ(記憶部) 6a バックアップ電池回路
7 スイッチ部 8 逆流防止ダイオード
J1 逆方向リーク電流 J2 リーク電流値
J3 上限値 T1 供給開始時点
T2 供給停止時点 T3 累計時間

Claims (5)

  1. リアルタイムクロック回路と、
    処理回路と、
    前記処理回路に電力を供給し、前記処理回路を動作させる処理回路用電源と、
    前記処理回路用電源から前記処理回路への処理回路用電源ラインに設けられた接続点に一端が接続され、他端側に前記リアルタイムクロック回路が接続されるスイッチ部と、
    前記リアルタイムクロック回路に電力を供給するための一次電池を含むバックアップ電池回路と、
    前記スイッチ部の他端と前記リアルタイムクロック回路の間に設けられた接続点にカソードが接続され、アノードが前記バックアップ電池回路に接続され、前記一次電池への前記処理回路用電源からの電流の流れ込みを防ぐための逆流防止ダイオードと、
    記憶部と、を含み、
    前記処理回路は、前記処理回路用電源がONしている時間の積算である累計時間を求め、前記累計時間を前記記憶部に記憶させ、前記累計時間に基づき前記一次電池に流れ込んだ前記逆流防止ダイオードの逆方向リーク電流の合計量を求め、前記合計量が予め定められた上限値を超えたか否かを判断し、前記上限値を超えたとき前記スイッチ部を遮断状態とし、前記上限値を超えるまで前記スイッチ部を導通状態とすることを特徴とするバックアップ電源装置。
  2. 前記記憶部は、前記処理回路用電源から電力供給がなされているときの前記逆方向リーク電流の電流値であるリーク電流値を記憶し、
    前記処理回路は、前記リーク電流値に前記累計時間を乗じて前記逆方向リーク電流の前記合計量を求めることを特徴とする請求項1に記載のバックアップ電源装置。
  3. 前記処理回路は、前記処理回路用電源からの電力供給が開始されたとき、前記リアルタイムクロック回路と通信を行って現時点の日時、時刻を示す情報を供給開始時点として前記記憶部に記憶させ、前記処理回路用電源のOFFがなされることを認識したとき前記リアルタイムクロック回路と通信を行って現時点の日時、時刻を示す情報を供給停止時点として前記記憶部に記憶させ、今までの前記累計時間である第1累計時間に前記供給開始時点から前記供給停止時点までの時間を加算して得た新たな前記累計時間である第2累計時間を求め、前記第1累計時間から前記第2累計時間への更新を前記記憶部に行わせることを特徴とする請求項1又は2に記載のバックアップ電源装置。
  4. 前記記憶部は、前記リアルタイムクロック回路に含まれるデータレジスタであり、
    前記処理回路は、前記データレジスタに前記累計時間を記憶させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のバックアップ電源装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のバックアップ電源装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
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