JP2017112039A - ウインドウリアランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のリアウインドウの一部に1つのランプ機能あるいは複数のランプ機能を有する灯具領域を設けたウインドウリアランプを提供することにある。
【解決手段】車外側に位置する無色透明の透明板20と車内側に位置する暗色半透明のスモーク板15とを空気層30を挟んで対向配置してリアウインドウ1を構成し、該リアウインドウ1の一部に、光源2から出射して透明板20内を導光された光を複数の全反射面による内部反射によって車外に出射する導光光学系からなるランプ機能を有する灯具領域(S)を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明はウインドウリアランプに関するものであり、詳しくは、車両のリアウインドウの一部に1つのランプ機能あるいは複数のランプ機能を有する灯具領域を設けたウインドウリアランプを提供することにある。
従来、車両用灯具を一体的に組み込んだ車両のリアウインドウ(リアパネル)としては、例えば、特許文献1に「車両用灯具および車両のリアパネル」の名称で開示されたものがある。
それは、図15(テール&ストップランプの拡大断面図)及び図16(発光部の作用説明図)に示すように、車両のリアパネルRPのほぼ上半部領域に位置するリアウインドウRWを形成するクリアースモーク樹脂80と、外面に多数の点刻ステップ81からなる光拡散処理が施されたクリアー樹脂82が一体形成され、一体化されたクリアースモーク樹脂80とクリアー樹脂82のリアウインドウRW領域を除く領域の内面に黒色塗装膜83が被覆されている。なお、クリアー樹脂82には外面に保護膜86が形成されている。
これにより、夜間のLED84点灯時には、LED84から出射してクリアー樹脂82内に入射した光の一部が、クリアー樹脂82内を導光中に点刻ステップ81で拡散されて拡散光が光出射面85から出射され、出射光がテール&ストップランプTSLからの光として観視者に認識される。一方、昼間のLED84非点灯時には、クリアー樹脂82を通して内面の黒色塗装膜83が観視されて黒色の外観が認識される。
そのため、LED84の非点灯時に外観黒色領域BAであってテール&ストップランプTSLの存在を認識させない領域から、LED84の点灯時にテール&ストップランプTSLとしての光が出射されることにより、灯具の特異性を演出して観視者に意外性を感じさせるものである。
特開2014−175199号
ところで、上記構成からなるリアパネルRPは、LED84から出射してクリアー樹脂82内に入射した光のうち、クリアー樹脂82内を導光中に点刻ステップ81で拡散されなかった光はその先に位置するクリアースモーク樹脂80内に入射し、クリアースモーク樹脂80内をリアウインドウRW領域まで導光される。そして、リアウインドウRW領域において、車室内及び車室外に向けて出射されることになる。
その結果、意図しない領域からの出射光によって見栄えが劣るものとなり、灯具としての商品性が低下する。また複数のランプ機能を持たせる場合、例えば、赤色光によるテール&ストップランプ機能とアンバー光によるターンシグナルランプ機能を持たせる場合、夫々の光の出射領域が不明瞭となり、且つ夫々の光の混色によって所望の色度とは異なる色度になるおそれがある。つまり、発光範囲や色度等の不具合の発生が予想される。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、車両のリアウインドウの一部に1つのランプ機能又は複数のランプ機能を持たせた車両用灯具(ウインドウリアランプ)において、夫々のランプ機能の領域が明瞭であると共に、混色による色度の不具合を抑制することができ、且つ車室内に光漏れを生じることのない車両用灯具(ウインドウリアランプ)を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、車外側に位置する無色透明の透明板と車内側に位置する暗色半透明のスモーク板とが空気層を挟んで対向配置されてなる車両用リアウインドウと、出射光が前記透明板内に入射するように該透明板の端部近傍に配置されてなる光源と、を備え、前記車両用リアウインドウは一部に、前記光源から出射して前記透明板内を導光された光が該透明板に設けられた複数の全反射面による内部反射によって車外に出射される導光光学系からなるランプ機能を有する灯具領域が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、車外側に位置する無色透明の透明板と車内側に位置して前記透明板よりも屈折率が小さい暗色半透明のスモーク板とが対向接触してなる車両用リアウインドウと、出射光が前記透明板内に入射するように該透明板の端部近傍に配置されてなる光源と、を備え、前記車両用リアウインドウは一部に、前記光源から出射して前記透明板内を導光された光が該透明板に設けられた複数の全反射面による内部反射によって車外に出射される導光光学系からなるランプ機能を有する灯具領域が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、前記透明板に設けられた複数の全反射面は、所定の密度でドット状に分散配置されてなる錐体形状の複数の凹部の側面、あるいは、前記透明板内を導光される光の導光方向に対して適宜な方向に延設されてなるV字状の複数の溝部の側面であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項3において、前記凹部あるいは前記溝部はいずれも、前記光源から離れる方向に向かって深さが深くなるように設定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、前記透明板は、前記灯具領域より前記光源に遠い側に、該灯具領域に位置する部分よりも肉厚の薄い部分を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、車外側に位置する無色透明の透明板と車内側に位置する暗色半透明のスモーク板とを空気層を挟んで対向配置して車両用リアウインドウを構成し、該車両用リアウインドウの一部に、光源から出射して透明板内を導光された光を複数の全反射面による内部反射によって車外に出射する導光光学系からなるランプ機能を有する灯具領域を設けた。
これにより、車両用リアウインドウの灯具領域が明瞭になると共に、灯具領域以外の領域からの車内側及び車外側への光の出射が抑制される。
第1の実施形態に係るウインドウリアランプの部分断面図である。 図1の部分拡大図である。 第1の実施形態に係る透明板を光出射面側から見た斜視図である。 第1の実施形態に係る光路説明図である。 第1の実施形態に係る他の透明板を光出射面側から見た斜視図である。 第2の実施形態に係るウインドウリアランプの部分断面図である。 第3の実施形態に係るウインドウリアランプの部分断面図である。 第3の実施形態に係る他のウインドウリアランプの部分断面図である。 第4の実施形態に係るウインドウリアランプの部分断面図である。 ウインドウ領域の部分断面図である。 同じく、ウインドウ領域の部分断面図である。 第5の実施形態に係るウインドウリアランプの部分断面図である。 ウインドウリアランプの部分断面図である。 灯具ユニットの取付図である。 従来例の説明図である。 同じく、従来例の説明図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図14を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
本発明のウインドウリアランプは、車両のリアウインドウを利用して構成され、リアウインドウの一部に導光光学系からなるランプ機能を有する灯具領域を設けたものである。
図1は、ウインドウリアランプに係る第1の実施形態の部分断面図である。第1の実施形態は、リアウインドウ1が、車内側に配置された暗色半透明部材からなり両面が平坦なスモーク板15と、車外側に配置された無色透明部材からなる透明板20とが、空気層30を挟んで対向配置されてなる3層構造を有している。
透明板20の一端部近傍には、光出射面2aを、透明板20の端面の光入射面21に向けた光源(LED2)が基板5に実装されて配置されている。
透明板20の、スモーク板15と対向する側の面(背面)22の所定の領域には、円錐状の複数の凹部23が領域内全面に亘って所定の密度でドット状に分散配置されている。夫々の凹部23は図2(図1の部分拡大図)にあるように、円錐状の軸Zが透明板20の背面22の延長面に対して垂直に延びると共に、側面23cと軸Zとのなす角(θ)が、透明板20の空気層30に対する臨界角よりも大きくなるように設定されている。
更に、臨界角が45°よりも小さい場合は、側面23cと軸Zとのなす角(θ)を45°近傍に設定することが好ましい。
また、円錐状の凹部23の、透明板20の板厚方向の深さは、図3(透明板20を車外側に位置する光出射面24側から見た斜視図)に示すように、光源のLED2から離れる方向に向かって深くなるように設定されている。具体的には、第1の実施形態においては、LED2に近い側に第1の凹部23aを設け、第1の凹部23aよりもLED2に遠い側に第1の凹部23aよりも深くて大きい第2の凹部23bを設けた。
そして、透明板20の、LED2に近い側にあって第1の凹部23aが設けられた領域(第1領域(S1))とLED2から遠い側にあって第1の凹部23aよりも深くて大きい第2の凹部23bが設けられた領域(第2領域(S2))とによって灯具領域(S)が構成され、灯具領域(S)よりも更にLED2から遠い側にウインドウ領域(W)が構成されている。ウインドウ領域(W)は従来のリアウインドウの機能を有している。
そこで、LED2が点灯(発光)すると、図4(光路説明図)にあるように、LED2からの出射光が透明板20の光入射面21から透明板20に入射し、導光板20内を面方向に沿って導光される。そして、透明板20内を導光中の光は、その一部が第1の凹部23aの側面23cに、空気層30に対する臨界角よりも大きな角度で到達(入射)して該側面23cで内部反射(全反射)されて透明板20内を前面(車外側で且つ車両の後方側の面)の光出射面24に向けて導光され、光出射面24から外部に出射される。
また、透明板20内を導光中の光のうち、第1の凹部23aが設けられた領域を通過した光は、その先の、第1の凹部23aよりも深くて大きい第2の凹部23bの側面23cに空気層30に対する臨界角よりも大きな角度で到達(入射)して該側面23cで内部反射(全反射)されて透明板20内を前面の光出射面24に向けて導光され、光出射面24から外部に出射される。
これにより、透明板20の、光源のLED2に近い側にあって第1の凹部23aが設けられた領域(第1領域(S1))、及びLED2から遠い側にあって第1の凹部23aよりも深くて大きい第2の凹部23bが設けられた領域(第2領域(S2))の夫々の領域から出射された光は、互いにほぼ同じ輝度分布を形成する。換言すると、透明板20の第1領域(S1)と第2領域(S2)とで構成された灯具領域(S)からの出射光は、灯具領域(S)の領域内全面に亘って輝度ムラが抑制されるため、灯具領域(S)は第1領域(S1)と第2領域(S2)とを光学的に一体化したランプ機能として機能する。
なお、上述したように、LED2から出射して透明板20内を導光されて第1の凹部23aを通過した光は、その先の、第1の凹部23aよりも深くて大きい第2の凹部23bの側面で内部反射(全反射)されるため、該第2の凹部23bによって更にその先の、リアウインドウ1の灯具領域(S)以外の領域(ウインドウ領域)(W)への進行が遮られる。その結果、リアウインドウ1のウインドウ領域(W)からの車内側及び車外側への光の出射が抑制されると共に、灯具領域(S)が明瞭になる。
また、透明板20の、第1の凹部23a及び第2の凹部23bが設けられた側の面(背面(車内側で且つ車両の前方側の面)22と対向する側にスモーク板15が配置されており、透明板20から車内側に漏れた光を遮るようにしている。これにより、運転者に対する幻惑光の発生の防止を図っている。
なお、透明板20内を導光された光を光出射面24側に向ける手段としては、必ずしも上記ドット状に配置された複数の凹部23に限られるものではなく、図5(透明板20を車外側に位置する光出射面24側から見た斜視図)に示すように、例えば、透明板20内を導光される光の導光方向に垂直な方向に延びる、複数の、断面がV字状の溝(V溝)35を並設してもよい。なお、V溝35の延長方向は必ずしも透明板20内を導光される光の導光方向に垂直な方向に限定されるものではなく、リアウインドウ1の傾斜状態によって透明板20内を導光される光の導光方向に対して適宜な方向に設定される。
この場合も、V溝35の、透明板20の板厚方向の深さを、光源のLED2から離れる方向に向かって深くなるように設定する。これを上記第1の実施形態に対応させると、LED2に近い側に第1のV溝35aを設け、第1のV溝35aよりもLED2に遠い側に第1のV溝35aよりも深くて大きい第2のV溝35bを設ける。
同時に、第1のV溝35a及び第2のV溝35bの夫々の、LED2側に位置する側面(導光光が到達(入射)する面)35cは、透明板20の背面22の延長面の垂線Dに対して、空気層30に対する臨界角よりも大きい角度で傾斜している。
なお、この場合も上述の凹部23と同様に、臨界角が45°よりも小さい場合は、側面35cと透明板20の背面22の延長面の垂線Dとのなす角(α)を45°近傍に設定することが好ましい。
これにより、複数の凹部23をドット状に配置した場合とほぼ同様の光学的な機能及び効果を得ることができる。
次に、上記第1の実施形態に基づく第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は図6(ウインドウリアランプに係る第2の実施形態の部分断面図)にあるように、第1の実施形態に対して、スモーク板15の、透明板20と対向する側の面(前面)16の該透明板20の凹部23に対応する位置に、凹部23と略同形の凸部17を設け、透明板20の凹部23内に空気層30を介してスモーク板15から突出した凸部17を収容する構成としている。
また、同時に、第2の凹部23bよりも更にLED2に遠い側(第2の凹部23bの先)を、全長に亘って薄肉で形成した薄肉部25で構成し、薄肉部25の側面25aを、第1の凹部23a及び第2の凹部23bの夫々の側面23cと同様に、透明板20の背面22の垂線(図示せず)に対して、空気層30に対する臨界角よりも大きい角度で傾斜させた。
この場合も、上述の凹部23と同様に、臨界角が45°よりも小さい場合は、側面25aと透明板20の背面22の垂線とのなす角を45°近傍に設定することが好ましい。
これに伴い、スモーク板15の、透明板20と対向する側の面(前面)16の該透明板20の上記薄肉部25に対応する位置に、薄肉部25と略同形の厚肉部18を設け、透明板20の薄肉部25を空気層3を介してスモーク板15の厚肉部18で補充する構成としている。これにより、スモーク板15と空気層30と透明板20との3層構造からなるリアウインドウ1を、全面に亘って均一な厚みで形成することができる。
そこで、LED2から出射して透明板20内を導光されて第1の凹部23a及び第2の凹部23bを通過した光は、その先の薄肉部25の側面25aで内部反射(全反射)されて透明板20内を前面の光出射面24に向けて導光され、光出射面24から外部に出射される。
このように、LED2から出射して透明板20内を導光されて第1の凹部23a及び第2の凹部23bを通過した光が、薄肉部25の側面25aで遮蔽されて薄肉部25への進行が遮られると共に、薄肉部25には光を内部反射(全反射)する凹部あるいはV溝が設けられていないため、薄肉部25で構成された、リアウインドウ1の、灯具領域(S)よりも更にLED2から遠い側に位置するウインドウ領域(W)からの車内側及び車外側への光の出射が抑制される。
また、透明板20の凹部23から車内側に光が漏れたとしても、スモーク板15の凸部17が凹部23内に近接して収容されているため、凸部17の側面17aによる反射光の発生が抑えられ、透明板20への戻り光(再入射光)による雑光の影響が防止される。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、図7(ウインドウリアランプに係る第3の実施形態の部分断面図)及び図8(ウインドウリアランプに係る第3の実施形態の部分断面図)に示すように、上記第1の実施形態及び第2の実施形態に対して、灯具領域(S)をスモーク板15と空気層30と透明板20との3層構造とし、ウインドウ領域(W)をスモーク板15のみによって構成するものである。
なお、灯具領域(S)とウインドウ領域(W)との境のスモーク板15の側面15a及び透明板20の側面25aの夫々の形状は、たとえば、図7に示すように、スモーク板15の背面14の垂線(図示せず)及び透明板20の背面22の垂線(図示せず)の夫々に対して、空気層30に対する臨界角よりも大きい角度の傾斜面、あるいは、図8に示すように、スモーク板15の背面14の垂線(図示せず)及び透明板20の背面22の垂線(図示せず)の夫々に沿う垂直面などが考えられる。
なお、透明板20の側面25aが傾斜面の場合は、上述の凹部23と同様に、臨界角が45°よりも小さい場合は、側面25aと透明板20の背面22の延長面の垂線とのなす角を45°近傍に設定することが好ましい。
これにより、スモーク板15と空気層30と透明板20との3層構造と、スモーク板15のみの構造とにより一体化されたリアウインドウ1を、全面に亘って均一な厚みで形成することができる。また、ウインドウ領域(W)をスモーク板15のみによって構成することにより、ウインドウ領域(W)への光の進行をより確実に抑制することができる。
ところで、上述の第1の実施形態〜第3の実施形態は、リアウインドウの一端部にのみ光源のLEDを配置した構成としたが、第4の実施形態として、リアウインドウの前記一端部に対向する他端部にも光源を配置する構成とすることも可能である。
その場合、リアウインドウの構造は、上記第1の実施形態〜第3の実施形態の構成をそのままリアウインドウの他端部側にも用い、ウインドウ領域(W)の両側に灯具領域(S)を一体的に構成することによりリアウインドウを構成するものである。
具体的には、例えば、上記第2の実施形態の構成を用いた第4の実施形態のウインドウリアランプの部分断面図が図9に示されている。
図9より、リアウインドウ1の両端近傍の夫々に光源の第1のLED3及び第2のLED4が配置され、第1のLED3側に、第1の凹部23a及び第2の凹部23bが設けられた透明板20と、凸部17が設けられたスモーク板15とが空気層30を挟んで対向配置されてなる3層構造の灯具領域(Sa)が形成され、同様に、第2のLED4側に、第1の凹部23a及び第2の凹部23bが設けられた透明板20と、凸部17が設けられたスモーク板15とが空気層30を挟んで対向配置されてなる3層構造の灯具領域(Sb)が形成されている。
そして、灯具領域(Sa)と灯具領域(Sb)との間に、透明板10の薄肉部25とスモーク板15の厚肉部18とが空気層30を挟んで対向配置されてなる3層構造のウインドウ領域(W)が位置して、リアウインドウ1が構成されている。
リアウインドウ1を上記構成とすると、リアウインドウ1の両端近傍の夫々に配置された第1のLED3と第2のLED4とを、互いに異なる発光色のLEDとすることにより、灯具領域(Sa)と灯具領域(Sb)とに互いに異なるランプ機能を持たせることができる。
例えば、第1のLED3を赤色光を発する赤色LEDとし、第2のLED4をアンバー光を発するアンバーLEDとすると、第1のLED(赤色LED)3側に位置する灯具領域(Sa)はテール&ストップランプの機能を有し、第2のLED(アンバーLED)4側に位置する灯具領域(Sb)はターンシグナルランプの機能を有するものとなる。
このように、リアウインドウ1を第4の実施形態の構成とすることにより、リアウインドウ1に複数のランプ機能を持たせることができる。
同時に、灯具領域(Sa)及び灯具領域(Sb)が、夫々の側に配置された第1のLED3及び第2のLED4の夫々から出射して透明板20内を導光された光がウインドウ領域(W)に進行するのを遮るような構成となっている。そのため、互いに異なる発光色を有する第1のLED3及び第2のLED4を同時点灯(発光)しても、灯具領域(Sa)及び灯具領域(Sb)の夫々からは、互いの第1のLED3及び第2のLED4の発光色が混ざり合うことのない夫々の光源色の光が出射される。
なお、ウインドウ領域(W)は、図10(ウインドウ領域の部分断面図)に示すように、スモーク板15の、透明板20の薄肉部25に対応する部分に肉抜き部19を設けてスモーク板15の肉厚を灯具領域(Sa)及び灯具領域(Sb)と同一にすることも可能である。また、同様に、スモーク板15の、透明板20の薄肉部25に対応する部分に肉抜き部19を設けると共に、図11(ウインドウ領域の部分断面図)に示すように、スモーク板15の、透明板20の薄肉部25に対応する部分に肉抜き部19を設けると共に、灯具領域(Sa)及び灯具領域(Sb)の夫々とウインドウ領域(W)との境を曲面形状19aにすることもできる。
なお、上述の第1の実施形態〜第4の実施形態においてはいずれも、透明板20とスモーク板15との間に空気層30が設けられていたが、第5の実施形態として、スモーク板15を透明板20よりも低い屈折率の材料で形成することにより、図12(ウインドウリアランプに係る第5の実施形態の部分断面図)にあるように、空気層30を取り除いて透明板20とスモーク板15とを対向接触(面接触)40させることができる。
この場合、スモーク板15と対向接触する、透明板20の第2の凹部23bの側面23c及び薄肉部25の側面25aの夫々を、透明板20の背面22の垂線(図示せず)に対して、スモーク板15に対する臨界角よりも大きくなるように設定する。
更に、臨界角が45°よりも小さい場合は、透明板20の第2の凹部23bの側面23c及び薄肉部25の側面25aの夫々と、透明板20の背面22の垂線とのなす角を45°近傍に設定することが好ましい。
これにより、透明板20とスモーク板15との間に空気層30を挟んだ場合と同様な、光学的な作用効果を得ることができる。
上述の第1の実施形態〜第5の実施形態において、図13(ウインドウリアランプの部分断面図)に示すように、スモーク板15の、透明板20と対向する面と反対側の面(背面)14の該透明板20の少なくとも第1の凹部23a、第2の凹部23b及び側面25aに対応する位置に、黒色等の遮光部材14aを設けることも可能である。
これにより、透明板20の第1の凹部23a、第2の凹部23b及び側面25aから漏れた光がスモーク板15を透過しても遮光部材14aで確実に遮られるため、透明板20から車内側に漏れた光が車内に侵入することはない。
なお、上述のすべての実施形態が、リアウインドウに直接ランプ機能を有する灯具領域を設ける構成とされたが、この構成が困難な場合は、図14(灯具ユニットの取付図)に示すように、同様の構成の灯具ユニット45を作製し、その灯具ユニット45を別付でリアウインドウ46(特に、リアウインドウ46の室内47側)に取り付けることも考えられる。
これにより、リアウインドウにおける灯具の配置位置の自由度が高まって、デザイン上の見栄の向上を図ることができる。
なお、凹部23の形状は上記円錐形状に限られるものではなく、例えば、底面が長円、三角形、正方形、長方形等からなる錐体形状でも可能である。
1… リアウインドウ
2… 光源(LED)
2a… 光出射面
3… 光源(第1のLED)
4… 光源(第2のLED)
5… 基板
14… 背面
14a… 遮光部材
15… スモーク板
15a… 側面
16… 前面
17… 凸部
17a… 側面
18… 厚肉部
19… 肉抜き部
19a… 曲面形状
20… 透明板
21… 光入射面
22… 背面
23… 凹部
23a… 第1の凹部
23b… 第2の凹部
23c… 側面
24… 光出射面
25… 薄肉部
25a… 側面
30… 空気層
35… V溝
35a… 第1のV溝
35b… 第2のV溝
35c… 側面
40… 対向接触
45… 灯具ユニット
46… リアウインドウ
47… 室内

Claims (5)

  1. 車外側に位置する無色透明の透明板と車内側に位置する暗色半透明のスモーク板とが空気層を挟んで対向配置されてなる車両用リアウインドウと、
    出射光が前記透明板内に入射するように該透明板の端部近傍に配置されてなる光源と、を備え、
    前記車両用リアウインドウは一部に、前記光源から出射して前記透明板内を導光された光が該透明板に設けられた複数の全反射面による内部反射によって車外に出射される導光光学系からなるランプ機能を有する灯具領域が設けられていることを特徴とするウインドウリアランプ。
  2. 車外側に位置する無色透明の透明板と車内側に位置して前記透明板よりも屈折率が小さい暗色半透明のスモーク板とが対向接触してなる車両用リアウインドウと、
    出射光が前記透明板内に入射するように該透明板の端部近傍に配置されてなる光源と、を備え、
    前記車両用リアウインドウは一部に、前記光源から出射して前記透明板内を導光された光が該透明板に設けられた複数の全反射面による内部反射によって車外に出射される導光光学系からなるランプ機能を有する灯具領域が設けられていることを特徴とするウインドウリアランプ。
  3. 前記透明板に設けられた複数の全反射面は、所定の密度でドット状に分散配置されてなる錐体形状の複数の凹部の側面、あるいは、前記透明板内を導光される光の導光方向に対して適宜な方向に延設されてなるV字状の複数の溝部の側面であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のウインドウリアランプ。
  4. 前記凹部あるいは前記溝部はいずれも、前記光源から離れる方向に向かって深さが深くなるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載のウインドウリアランプ。
  5. 前記透明板は、前記灯具領域より前記光源に遠い側に、該灯具領域に位置する部分よりも肉厚の薄い部分を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のウインドウリアランプ。
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