JP2017111315A - レンズ装置、カメラ本体および撮影装置 - Google Patents

レンズ装置、カメラ本体および撮影装置 Download PDF

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大輔 藤原
早川 誠
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Abstract

【課題】3つの位置を備える操作スイッチで、撮影モードの切り替えおよびレンズユニットの位置規制を可能とし、大型化を回避したレンズ装置、カメラ本体および撮影装置を提供する。【解決手段】カメラ本体に接続可能なレンズ装置であって、少なくとも一つのレンズユニットと、第1の位置、第2の位置、第3の位置に移動可能な操作スイッチと、を備え、前記操作スイッチが前記第2の位置に位置する場合には、前記レンズ装置の設定、或いは前記カメラ本体の設定、のうちの一つが切り換えられ、或いは切り換え可能な状態とされ、前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、前記少なくとも一つのレンズユニットの位置が規制される、或いは前記少なくとも一つのレンズユニットの非撮影位置への移動が許可される。【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ装置、カメラ本体および撮影装置に関し、特に通常撮影状態と非撮影状態又は限定された撮影状態を切り替える、更に撮影設定を変更する操作スイッチを設けたレンズ装置、カメラ本体および撮影装置に関するものである。
従来、レンズ装置におけるレンズ鏡筒には沈胴式の鏡筒のように通常撮影状態と非撮影状態とを切り替えるものがあった。レンズ鏡筒に設けられたスイッチにより、ズームリングを回動させると通常撮影が可能なズームの領域と、レンズ鏡筒を沈胴状態に短縮し非撮影状態にする沈胴の領域に切り替えることが可能な構造が知られている(特許文献1)。
また、ズームロック機能付きの鏡筒のように所定のズーム位置において前玉が自重等で突出してしまわないようにズーム位置をロックさせることにより、通常撮影と限定された撮影状態に切り替えるものがあった。
一方で、マニュアル操作リングを備え、マニュアル操作リングを回動させることによりフォーカス位置等の撮影設定を変更できるレンズ鏡筒があった。
特開2011−39321号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、マニュアル操作リングを回動させることで撮影設定を変更する場合、レンズ鏡筒に撮影設定の内容を選択する為のスイッチと上記撮影状態切り替えのスイッチを設ける必要が生じる。レンズ鏡筒にこのような複数のスイッチを設ける場合、レンズ鏡筒が大型化することを回避することが望ましい。
本発明の目的は、3つの位置を備える操作スイッチで、撮影モードの切り替えおよびレンズユニットの位置規制を可能とし、大型化を回避したレンズ装置、カメラ本体および撮影装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るレンズ装置は、カメラ本体に接続可能なレンズ装置であって、少なくとも一つのレンズユニットと、第1の位置、第2の位置、第3の位置に移動可能な操作スイッチと、を備え、前記操作スイッチが前記第2の位置に位置する場合には、前記レンズ装置の設定、或いは前記カメラ本体の設定、のうちの一つが切り換えられ、或いは切り換え可能な状態とされ、前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、前記少なくとも一つのレンズユニットの位置が規制される、或いは前記少なくとも一つのレンズユニットの非撮影位置への移動が許可される、ことを特徴とする。
また、本発明に係る撮影装置は、撮像素子を含むカメラ本体と、該カメラ本体に接続され、被写体からの光を前記撮像素子に導くレンズ装置と、を備える撮影装置であって、前記レンズ装置が、少なくとも一つのレンズユニットと、第1の位置、第2の位置、第3の位置に移動可能な操作スイッチと、を有しており、前記撮影装置が、前記操作スイッチが前記第2の位置に位置する場合には、前記レンズ装置の設定、或いは前記カメラ本体の設定、のうちの一つを切り換える、或いは切り換え可能な状態とし、前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、前記少なくとも一つのレンズユニットの位置を規制する、或いは前記少なくとも一つのレンズユニットの非撮影位置への移動を許可する制御手段、
を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るカメラ本体は、少なくとも一つのレンズユニットと、第1の位置、第2の位置、第3の位置に移動可能な操作スイッチと、を有するレンズ装置を接続可能なカメラ本体であって、前記操作スイッチが前記第2の位置に位置する場合には、前記レンズ装置の設定、或いは前記カメラ本体の設定、のうちの一つを切り換える、或いは切り換え可能な状態とし、前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、前記少なくとも一つのレンズユニットの位置を規制する、或いは前記少なくとも一つのレンズユニットの非撮影位置への移動を許可する制御手段、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、3つの位置を備える操作スイッチで、撮影モードの切り替えおよびレンズユニットの位置規制を可能とし、大型化を回避したレンズ装置、カメラ本体および撮影装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るレンズ鏡筒の斜視図である。 第1の実施形態に係るレンズ鏡筒の沈胴状態の断面図である。 第1の実施形態に係るレンズ鏡筒の撮影状態の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るレンズ鏡筒の斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るレンズ鏡筒の斜視図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(撮影装置、カメラ本体およびレンズ装置)
以下、本発明の第1の実施形態に係るレンズ装置としてのレンズ鏡筒の構成並びにカメラ本体を備える光学機器である撮影装置としてのカメラの構成について、図1乃至図3を用いて説明する。図1において、200は交換レンズを示し、19は回転させることにより撮影設定の内容(種類)の変更を行うマニュアル操作リング(マニュアルリング)、35は回転させることによりズーミングを行うズームリング(ズーム環)である。また、21は後に詳述する操作スイッチとしての切り替えスイッチである。
図2、図3で、500はカメラ本体であり、本実施形態の交換レンズ200はカメラ本体500にマウント32でバヨネット固定され、レンズ装置を構成する。光学機器である撮像装置として、カメラ本体500に接続可能な交換レンズ200がマウント32で固定されると、各レンズの動作を制御するプリント基板31は接点ブロック33を通し交換レンズ200の外部となるカメラ本体500と通信可能となる。
510はカメラマイコンであり、カメラ全体の動作の制御を司るマイクロコンピュータであり、本実施形態に関わる各種制御もこのカメラマイコン510により実行される。600はカメラ本体500に搭載された撮像素子であり、交換レンズ200を通過した被写体からの光を受け、その光を電気信号に変換するCMOSやCCD等の光-電気変換素子である。
図2は、交換レンズ200が沈胴状態(収納するために撮影状態より全長が短い)を示した図である。1はレンズユニットとしての1群レンズ、2は1群レンズ1を保持する1群鏡筒、17は1群鏡筒を固定する1群筒である。また、3はレンズユニットとしての2群レンズ、4は2群レンズ3を保持する2群ユニットである。2群ユニット4は、光軸に対して垂直な面上で2群レンズ3を移動することで、いわゆる手ブレを補正する光学防振機能を果たす。
ここで、この沈胴状態(非撮影状態、撮影不可状態)とは、前述のように、通常の撮影が行える状態よりもレンズ全長が短くなる状態を意味している。通常、交換レンズが沈胴状態にある時は、どのような距離に配置された被写体に対してもピントが合わない、或いはピントが合ったとしてもある1つの距離に配置された被写体にしかピントが合わない。
5はレンズユニットとしての3群レンズ、6は3群レンズ5を保持する3群鏡筒である。この3群レンズ5の被写体側には、上記光学防振機能を果たす2群ユニット4が固定されている。7はレンズユニットとしての4群レンズであり、8は4群レンズ7を保持する4群鏡筒で3群鏡筒6に固定される。9はフォーカスレンズであり、10はフォーカスレンズ9を保持するフォーカス鏡筒で、3群鏡筒6に設けられた案内機構、駆動機構によって光軸方向へ移動し、合焦動作を行う。
11はレンズユニットとしての5群レンズ、12は5群レンズ11を保持する5群鏡筒である。34は光量調節を行う絞りユニットであり、3群鏡筒6に固定される。そして、絞りユニット34を3群鏡筒6に固定した後、2群ユニット4も3群鏡筒6に固定される。
14は保持部材であるところの案内筒であり、16は案内筒14の外周に回転可能に嵌合したカム環である。18はカム環付勢バネであり、図示の断面とは異なる回転位相位置で案内筒14にカム環16を付勢する。23は固定鏡筒であり、案内筒14を固定する。
31はレンズの駆動用IC、マイコン等が配置されたプリント基板であり、固定鏡筒23に固定されている。27は外観リングユニットであり、32はマウントで固定鏡筒23にビス固定される。外観リングユニット27は、固定鏡筒23とマウント32に挟まれ固定される。36は裏蓋であり、マウント32に固定されている。
マニュアルリング19は、固定鏡筒23を軸として回転可動に支持されている。マニュアルリング19を回転させると、その回転を不図示のセンサが検出し、回転量に応じて後述する撮影設定の内容(種類)の変更を行う。33は接点ブロックであり、プリント基板31と不図示の配線(フレキシブルプリント基板など)によって接続されて、マウント32にビス固定される。
なお、図2において、13は第2キーリング、20は第1ズーム外観リング、22はスイッチレバー、24はスイッチカム、25は付勢バネ、26はスイッチカバー、28はフィルタリング、29はネームリング、30はマスク、37は付勢ピンである。また、38は第2ズーム外観リングである。
次に、各レンズのズーム動作について説明する。1群鏡筒2および1群筒17は、1群筒17に設置された図示しないコロにてカム環16に係合されており、カム環16の光軸周りの回転に伴い光軸方向に移動させることができる。15は案内筒14の物体側先端に固定された第1キーリングであり、第1キーリング15に設置された不図示の3ヵ所の突起が1群筒17の内面に設置された不図示の3ヵ所の直進溝にそれぞれ係合し、1群筒17の直進移動を支持する。
また、3群鏡筒6は図示しないコロにてカム環16に係合されている。そして、固定された2群ユニット4、絞りユニット34、4群鏡筒8、フォーカス鏡筒10およびその案内機構・駆動機構、5群鏡筒12と共に、カム環16の光軸周りの回転に伴い光軸方向に移動させることができる。
35はマニュアルズームリング(ズームリング)であり、固定鏡筒23に回転自在に支持される。カム環16は不図示のコロを介してズームリング35と連結されており、ユーザーがズームリング35を回転させることでカム環16が回転する。カム環16の外面には1群筒17に設置された不図示のコロと係合するカム溝が設置され、また内面には3群鏡筒6に設置された不図示のコロと係合するカム溝が設置されている。
これらのカム溝は、ズームリング35を回転させることで、レンズ鏡筒が図2の沈胴状態からレンズ鏡筒全長が伸長した図3の撮影状態となり、撮影状態においてはWIDE〜TELE間で各レンズが所望の間隔となるような軌跡となっている。ズームリング35の回転は不図示のセンサーによって検出され、その信号をプリント基板31のIC(集積回路)で、回転量に応じてズーム位置を判断し、ズーム位置に応じたフォーカス、防振、絞りの制御を行う。このようなズームリング35には、操作スイッチとしての切り替えスイッチ21(図1、図2)が設けられている。
(操作スイッチ)
操作スイッチとしての切り替えスイッチ(以下、スイッチ)21はズームリング35に光軸方向へ可動に支持されており、3ポジションに切り替えが可能(移動可能)となっている。即ち、撮影状態(通常撮影)に対応する第1の位置(原点位置)と、第1の位置と異なる第2の位置と、第1の位置を挟んで第2の位置と異なる第3の位置と、を備え、第1の位置と第2の位置との間、および第1の位置と第3の位置との間が切り替え可能である。本実施形態では、第2及び第3の位置は、第1の位置を挟んでレンズ群の光軸方向にあり、第2の位置は原点位置に対し後側(像面側)、第3の位置は原点位置に対し前側(被写体側)にある。
そして、付勢部材(不図示)により第2の位置あるいは第3の位置から第1の位置(第2及び第3の位置に対し中央の位置)に自動復帰するように付勢されている。以下、撮影状態と沈胴状態との間の切り替えについて、撮影状態から沈胴状態への切り替えと、沈胴状態から撮影状態への切り替えに分けて説明する。
(撮影状態から沈胴状態への切り替え)
以下、スイッチ21を使用して、撮影状態にあるときのレンズ群(レンズユニット)の配置から少なくとも一つのレンズユニットの位置を規制する状態(ここでは沈胴状態)の配置への切り替えを行う動作について説明する。本実施形態では、撮影状態にあるときのレンズユニットの全部(全て)が光軸方向に変位して沈胴状態の配置(非撮影位置)となる。
本実施形態では、スイッチ21における第1の位置から第3の位置への移行は、撮影状態にあるときのレンズユニットの配置から沈胴状態への切り替えを許容(許可)する。そして、第1の位置から第3の位置への移行により沈胴状態への切り替えが許容された状態で、撮影状態にあるときのレンズユニットの配置から沈胴状態のレンズユニットの配置へ変位させる操作のための第1の操作環としてズームリング35を有する。即ち、本実施形態では、スイッチ21を第1の位置から第3の位置へスライドさせた状態でズームリング35を第1の方向(沈胴側)に回動させることにより、撮影状態から沈胴状態に移行させることができる。
そして、ズームリング35の回動後にスイッチ21から指を離すと、スイッチ21は第1の位置に復帰する。
(沈胴状態から撮影状態への切り替え)
本実施形態では、スイッチ21における第1の位置から第3の位置への移行は、沈胴状態にあるときのレンズユニットの配置から撮影状態への切り替えを許容する。そして、このように撮影状態への切り替えが許容された状態で、沈胴状態のレンズユニットの配置から撮影状態にあるときのレンズユニットの配置へ変位させる操作のための操作環として上記第1の操作環(ズームリング35)を有する。即ち、沈胴状態において、スイッチ21を第1の位置から第3の位置へスライドさせた状態でズームリング35を上記第1の方向と反対側の第2の方向(ワイド側)に回動させることにより、沈胴状態から撮影状態に移行させることができる。
そして、ズームリング35の回動後にスイッチ21から指を離すと、スイッチ21は第1の位置に復帰する。このような第1の位置へ復帰した状態は、第1の位置から第3の位置への移行がされた状態ではない(沈胴状態への切り替えが許容されない)ため、ズームリング35は沈胴側へ回転することができない。これにより、意図せずにズームリング35が沈胴領域に移動してしまうことが無い。
(撮影設定の切り替え)
次に、スイッチ21(図1、図2)を使用して、マニュアルリング19(図1、図2)で変更する撮影設定の種類(内容)を切り替える(選択する)動作について説明する。本実施形態では、スイッチ21における第1の位置から第2の位置への移行は、撮影設定として異なる種類への切り換えを許容する。即ち、操作スイッチであるスイッチ21が第2の位置に位置する場合には、レンズ装置の設定、或いはカメラ本体の設定、のうちの一つを切り換える、或いは切り換え可能な状態とする。
具体的には、スイッチ21を第1の位置から光軸方向像面側の第2の位置に変位(スライド)させると、スイッチ21と電気的に接続されたフレキシブルプリント基板(不図示)を介し、プリント基板31を経てカメラ本体500に電気信号が伝達される。そして、伝達された電気信号はカメラマイコン510(図2)に入力され、スイッチ21およびマニュアルリング19の操作に応じた制御処理がカメラマイコン510にて実行される。
本実施形態では、スイッチ21を第1の位置から第2の位置へ変位(スライド)させる毎に、第2の操作環としてのマニュアルリング19で変更する撮影設定の種類(内容)が順次切り替わる。複数の撮影設定(撮影モード)で動作可能な本実施形態におけるレンズ装置で、切り替わる撮影設定の内容と順序は、例えば、フォーカス位置→絞り値→ISO感度→露出補正値→フォーカス位置といったものである。
即ち、第1の位置から第2の位置への移行により許容される撮影設定の異なる種類への切り替えは、全体として循環するように第1の位置から第2の位置への移行ごとに順に行われる。上記のように、操作スイッチの第1の位置から第2の位置への移行(その後自動的に第1の位置に復帰)すると、撮影設定の内容が変更可能となる。具体的な方法としては、操作スイッチが第2の位置に位置する状態で、第2の操作環を操作することで設定する対象(設定項目の種類)を変更しても良いし、第2の位置に移動する度に設定対象を変更しても良い。
また、操作スイッチが第2の位置に移動する度に設定対象を変更する場合には、第2の操作環はその設定対象におけるパラメータの変更を行うために操作すれば良い。すなわち、第2の操作環は、設定対象(設定項目の種類)を変更するように構成されていても良いし、設定対象における設定パラメータを変更するように構成されていても良い。
本実施形態では、付勢部材(不図示)によりスイッチ21は第2の位置から第1の位置に自動的に復帰する為、カメラを構えながら簡単な操作で撮影設定の種類(内容)を切り替えることができる。
なお、撮影設定の種類(内容)に関する順序は上述したものに限られず、他の順序とすることができる。また、撮影設定の種類(内容)は上述したものに限られない。撮影設定の種類(内容)は、例えば、フォーカス位置、絞り値、シャッタースピード、ズーム位置、ISO感度、ホワイトバランス、露出補正値、フォーカス位置調整敏感度、撮影モードのうちの少なくとも2つとすることができる。
また、前述の撮影設定の種類によっては、カメラ本体500内のカメラマイコン510に電気信号が伝達されることなく、設定を変更可能である。例えば、フォーカス位置、絞り値、ズーム位置などは、レンズ装置内部の制御対象(設定値、制御パラメータ)であるため、カメラマイコンを介さずに、レンズマイコンのみで制御対象を制御可能である。
また、撮影設定の種類は上記に限られない。例えば、撮影設定の種類を、露出を制御するための複数の撮影モードとしても構わない。複数の撮影モードとは、例えば、絞り値とシャッター速度をカメラ(或いはレンズ)が決めるプログラムオート、撮影者が選んだシャッター速度、絞り値に対してカメラが絞り値を決めるシャッター優先オート、絞り優先オート等である。
つまり、前述のスイッチを第1の位置から第2の位置へ移行(移動)させる度に、プログラムオート→シャッター速度優先オート→絞り優先オート→プログラムオート、といったように撮影モードが切り替わるようにすれば良い。尚、撮影モードは、他には、夜景撮影モード、ポートレート撮影モード、花火撮影モード、室内撮影モード、風景撮影モード、マクロ撮影モードなどであっても良い。また、スイッチが第2の位置に位置している最中は、撮影設定(或いは撮影モード)の制御対象(或いは撮影モード)が順次切り替わるようにしても良い。
以上、本実施形態では、操作スイッチが第1の位置に位置する場合には、レンズ装置を第1の撮影モードで動作させ、操作スイッチが第2の位置に位置する場合には、レンズ装置の撮影モードを第1の撮影モードから順次切り替える。かつ、操作スイッチが第3の位置に位置する場合には、全てのレンズユニットの位置を規制するように、制御手段を備える。
ここで、第1の撮影モードとは、現状のレンズ或いはカメラの設定を変更しない状態であるが、操作スイッチが第1の位置に位置する状態であっても、カメラ本体側からの操作によってそれらの設定を変更することは可能である。これにより、本実施形態では、レンズ鏡筒に設けるスイッチを増やすことなく、撮影状態と沈胴状態の切り替え、更に撮影設定の種類(内容)の切り替えを操作性良く、しかもレンズ鏡筒が大型化せず、デザイン性を損なうことなく行うことができる。
《第2の実施形態》
以下、図4を参照して、本発明の第2の実施形態に係るレンズ装置としてのレンズ鏡筒について説明する。本実施形態は、スイッチにおける第1の位置と第3の位置との間の移行自体で、撮影状態にあるときのレンズユニットの配置とズームロック状態(レンズ群における光軸方向の全長が固定された状態)の配置を切り替えるものである。
図4において、700は交換レンズを示し、719は回転させることにより撮影設定の変更を行うマニュアルリングを示す。735は、回転させることによりズーミングを行うズームリングを示す。721は、操作スイッチとしての切り替えスイッチ(以下、スイッチ)を示す。701は1群レンズを示し、717は1群レンズを固定する1群筒を示す。ユーザーがズームリング735を回動させることで不図示のカム環が回転し、不図示のカム環に設置された不図示のカム溝に係合した1群レンズ717と不図示のレンズ群が光軸方向に進退し、ズーム動作が行われる。
ズームリング735には、スイッチ721が設けられている。スイッチ721はズームリング735に光軸方向へ可動に支持されており、3ポジションに切り替えが可能である。スイッチ721はズームリング735に光軸方向へ可動に支持されており、3ポジションに切り替えが可能となっている。
即ち、撮影状態(通常撮影)に対応する第1の位置と、第1の位置と異なる第2の位置と、第1の位置を挟んで第2の位置と異なる第3の位置と、を備え、第1の位置と第2の位置との間、および第1の位置と第3の位置との間が切り替え可能である。本実施形態では、第2及び第3の位置は、第1の位置を挟んでレンズユニットの光軸方向にあり、第2の位置は第1の位置に対し後側(像面側)、第3の位置は第1の位置に対し前側(被写体側)、にある。そして、付勢部材(不図示)により第2の位置から第1の位置(第1及び第2の位置に対し中央の位置)に自動復帰するように付勢されている。
スイッチ721を使用して撮影状態とズームロック状態とを切り替える動作について、以下説明する。撮影状態(例えばレンズ群の光軸方向の全長が短くなるワイド端)において、スイッチ721を第1の位置から第3の位置に変位(スライド)させると、ズームロック状態(レンズ群における光軸方向の全長が固定された状態)となる。即ち、スイッチ721に設けた不図示の突起とズームリング735に設けた不図示の切り欠きが係合してズームリング735が回動できなくなる。
この状態では、ズーム位置はワイド端に固定され1群筒717が自重等で突出することが無い。ズームロック状態を解除するには、スイッチ721を第3の位置から第1の位置に切り替える。これにより、スイッチ721とズームリング735との係合が外れ、ズームリング735が回動できるようになり、ズーミングを行うことができる。
次に、スイッチ721(図4)を使用して、マニュアルリング719(図4)で変更する撮影設定の種類(内容)を切り替える(選択する)動作について説明する。本実施形態では、スイッチ721における第1の位置から第2の位置への移行は、撮影設定として異なる種類への切り替えを許容する。
即ち、スイッチ721を第1の位置から光軸方向像面側の第2の位置に変位(スライド)させると、スイッチ721と電気的に接続されたフレキシブルプリント基板(不図示)を介し、カメラ本体に電気信号が伝達される。そして、伝達された電気信号はカメラマイコンに入力され、スイッチ721およびマニュアルリング719の操作に応じた制御処理がカメラマイコンにて実行される。
本実施形態では、スイッチ721を第1の位置から第2の位置へ変位(スライド)させる毎に、第2の操作環としてのマニュアルリング719で変更する撮影設定の種類(内容)が順次切り替わる。切り替わる撮影設定の内容と順序は、例えば、フォーカス位置→絞り値→ISO感度→露出補正値→フォーカス位置といったものである。即ち、第1の位置から第2の位置への移行により許容される撮影設定の異なる種類への切り替えは、全体として循環するように第1の位置から第2の位置への移行ごとに順に行われる。
本実施形態では、付勢部材(不図示)によりスイッチ721は第2の位置から第1の位置に自動的に復帰する為、カメラを構えながら簡単な操作で撮影設定の種類(内容)を切り替えることができる。
以上、本実施形態では、操作スイッチが第1の位置に位置する場合には、レンズ装置を第1の撮影モードで動作させ、操作スイッチが第2の位置に位置する場合には、レンズ装置の撮影モードを第1の撮影モードから順次切り替える。かつ、操作スイッチが第3の位置に位置する場合には、ズームロックに関連する少なくとも一つのレンズユニットの位置を規制するように、制御手段を備える。これにより、本実施形態によれば、レンズ鏡筒に設けるスイッチを増やすことなく、撮影状態と沈胴状態の切り替え、更に撮影設定の種類(内容)の切り替えを操作性良く、しかもレンズ鏡筒が大型化せず、デザイン性を損なうことなく行うことができる。
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態に係るレンズ装置としてのレンズ鏡筒およびその変形例を図5(a)および図5(b)で説明する。第1の実施形態では、操作スイッチを撮影状態から沈胴状態への切り替えに用いたが、本実施形態では更に操作スイッチを通常の撮影状態からマクロモード撮影状態への変更に用いる。第1の実施形態と共通する部分(主に撮影状態と沈胴状態の切換え)については、説明を省略する。図5は、操作環の回転による撮影状態の切換えを、操作スイッチの状態に関連して説明する模式図である。
図5(a)で、操作環が沈胴端Aにある時、操作スイッチは第1の位置から、第2の位置に可動でき、前述したように、撮影設定を異なる種類へ変更できる。そして、操作環が沈胴端Aにあって、操作スイッチが第2の位置にある時に、操作スイッチの操作力を開放する(操作スイッチを放す)と自動的に第1の位置に戻る。
また、操作環が沈胴端Aにある時、操作スイッチは第1の位置から、第3の位置に可動できる。そして、操作環が沈胴端Aにある時、第3の位置で操作環を回転させることは可能であり、第3の位置で操作環を回転させると、沈胴切換え状態B(図5)へ回転可能となる。沈胴端Aで操作スイッチが第3の位置にある時に、操作スイッチの操作力を開放する(操作スイッチを放す)と自動的に第1の位置に戻る。
操作環が沈胴切換え状態Bにある時は、操作スイッチの操作力を開放しても第1の位置には戻らず、操作スイッチは第3の位置に留まり、操作環の回転が許容される。そして、操作環をWIDE端まで回すと、操作スイッチの操作力を開放した場合、操作スイッチは第1の位置に復帰する。
そして、操作環が撮影状態Cにある時は、操作スイッチは第1の位置から、第2の位置に可動でき、前述したように、撮影設定を異なる種類へ変更できる。
ここで、図5(a)において、操作環が撮影状態Cにある時、操作スイッチは第1の位置から第3の位置に可動でき、第3の位置で操作環を回転させることが可能であり、また、操作スイッチが第1の位置にあっても、操作環は回転可能である。このため、操作スイッチが第1の位置にあっても第3の位置にあっても操作環の回転状態に変化はないが、操作スイッチを第3の位置に保持すれば、撮影状態Cからマクロ撮影状態Eあるいは沈胴端Aへ一気に回転させることができる。
また、操作環が撮影状態Cにあって操作スイッチが第3の位置にある時に、操作スイッチの操作力を開放する(操作スイッチを放す)と自動的に第1の位置に戻る。
そして、操作環がマクロモード切換え状態Dにある時は、操作力を開放しても第1の位置には戻らず、操作スイッチは第3の位置に留まり、操作環のマクロモード撮影状態Eへの回転が許容される。そして、マクロモード撮影状態Eでは、操作力を開放した場合、操作スイッチは第1の位置に復帰する。このようなマクロモード撮影状態Eでは、撮影状態よりもより近接撮影が可能となる。
そして、操作環がマクロモード撮影状態Eにある時、操作スイッチは第1の位置から、第2の位置に可動でき、前述したように、撮影設定を異なる種類へ変更できる。また、操作環がマクロモード撮影状態Eにある時、操作スイッチは第1の位置から、第3の位置に可動できる。第3の位置で操作環を回転させると、マクロモード切換え状態Dへ回転可能となる。
ここで、本実施形態では、撮影状態全域で第3の位置へ操作可能としたが、WIDE端・TELE端のみで可能としても良い(図5(b))。以上のように、操作スイッチを第1の位置から第3の位置へ移動することで、操作スイッチが原点位置にある場合の各操作環回転角度位置による操作環の回転状態(回転可・不可)を切り替えることができる。
以上述べたように、本実施形態では、操作スイッチは沈胴への切換えのみならず、マクロモードへの変更にも使用することができる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、第2及び第3の位置は、第1の位置を挟んでレンズユニットの光軸方向にあったが、光軸方向で第2の位置と第3の位置を逆にしても良い。また、本発明は光軸方向に設ける場合に限られない。例えば、第2及び第3の位置は第1の位置を挟んで周方向にあっても良いし、第2及び第3の位置の一方が第1の位置に対し光軸方向にあり、他方が第1の位置に対し周方向にあっても良い。
(変形例2)
上述した第1の実施形態では、第2及び第3の位置の両方の位置から第1の位置へ自動的に復帰するものであり、第2の実施形態では、第2の位置からのみ第1の位置へ自動的に復帰するものであったが、本発明はこれに限定されない。第3の位置からのみ第1の位置へ自動的に復帰するものであっても良い。即ち、第2及び第3の位置の少なくとも一方から第1の位置へ自動的に復帰するものであれば良い。
また、本発明は自動的に復帰する場合に限られず、自動復帰せずに操作力を加えて戻すように構成するものであっても良い。
(変形例3)
上述した実施形態で、第1の位置から第2の位置への移行による、設定の種類の変更や設定対象の中のパラメータの変更について、変更内容をカメラ本体に通信するもしくはカメラ本体の表示部に表示しても良い。あるいは、第1の位置から第2の位置への移行により設定の種類の変更や設定対象の中のパラメータの変更が許容された状態であって、マニュアルリング(第2の操作環)が操作された状態で、上記通信もしくは表示を行っても良い。
(変形例4)
上述した実施形態で、操作スイッチが第3の位置に位置する場合には、少なくとも一つのレンズユニットを所定の位置に移動させる、あるいは少なくとも一つのレンズユニットの移動を禁止することを述べたが、本発明はこれに限られない。操作スイッチが第3の位置に位置する場合には、更に、オートフォーカスを禁止する、あるいは撮影を禁止するものであっても良い。
(変形例5)
上述した実施形態では、撮像素子を備えるレンズ装置を示したが、光変調素子を備えるプロジェクタ等のレンズ装置にも本発明は適用できる。
21、721・・切り替えスイッチ

Claims (20)

  1. カメラ本体に接続可能なレンズ装置であって、
    少なくとも一つのレンズユニットと、
    第1の位置、第2の位置、第3の位置に移動可能な操作スイッチと、を備え、
    前記操作スイッチが前記第2の位置に位置する場合には、前記レンズ装置の設定、或いは前記カメラ本体の設定、のうちの一つが切り換えられ、或いは切り換え可能な状態とされ、 前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、前記少なくとも一つのレンズユニットの位置が規制される、或いは前記少なくとも一つのレンズユニットの非撮影位置への移動が許可される、
    ことを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合、前記少なくとも一つのレンズユニットは、沈胴状態における位置に移動することが許可されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記操作スイッチが前記第3の位置に位置するとき、沈胴状態に規制されることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ装置。
  4. 前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、撮影が禁止されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のレンズ装置。
  5. 第1の操作環を備え、
    前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する状態で前記第1の操作環が操作されることにより、前記少なくとも一つのレンズユニットが前記規制された位置、又は前記非撮影位置に移動される、ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のレンズ装置。
  6. 前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、オートフォーカスが禁止されることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載のレンズ装置。
  7. 前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、前記少なくとも一つのレンズユニットの移動が禁止されることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載のレンズ装置。
  8. 前記操作スイッチが前記第3の位置に位置するときに、前記レンズユニットはズームロック状態に規制されることを特徴とする請求項7に記載のレンズ装置。
  9. 前記操作スイッチが前記第3の位置に位置するときに、前記レンズユニットはマクロモードに規制されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  10. 前記第2の位置および第3の位置の少なくとも一方から前記第1の位置へは自動的に復帰することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  11. 前記第1の位置から前記第2の位置への移行による前記設定の切り替えは、全体として循環するように前記第1の位置から前記第2の位置への移行ごとに順に行われることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  12. 前記設定は、フォーカス位置、絞り値、シャッタースピード、ズーム位置、ISO感度、ホワイトバランス、露出補正値、フォーカス位置調整敏感度のうちの少なくとも2つであることを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。
  13. 前記第1の位置から前記第2の位置への移行による前記設定の切り替えが許容された状態で、前記設定の対象を変更するための第2の操作環を有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  14. 前記第1の位置から前記第2の位置への移行により前記設定におけるパラメータの変更が許可された状態において、前記パラメータを変更するための第2の操作環を有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  15. 前記第1、2、3の位置は前記レンズユニットの光軸方向に沿って並んで配置されており、
    前記第2の位置および第3の位置は、前記第1の位置を挟んで反対側に位置することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のレンズ装置。
  16. 前記設定の変更内容を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項に記載のレンズ装置。
  17. 前記設定の変更内容を、前記レンズ装置の外部へ通信することを特徴とする請求項1乃至16いずれか1項に記載のレンズ装置。
  18. 前記操作スイッチが第1の位置に位置する場合には、前記レンズ装置の設定や前記カメラ本体の設定は、前記カメラ本体側からの操作によって切り換えられる、或いは切り換え可能な状態とされる、ことを特徴とする請求項1乃至17いずれか1項に記載のレンズ装置。
  19. 撮像素子を含むカメラ本体と、該カメラ本体に接続され、被写体からの光を前記撮像素子に導くレンズ装置と、を備える撮影装置であって、
    前記レンズ装置が、
    少なくとも一つのレンズユニットと、
    第1の位置、第2の位置、第3の位置に移動可能な操作スイッチと、
    を有しており、
    前記撮影装置が、
    前記操作スイッチが前記第2の位置に位置する場合には、前記レンズ装置の設定、或いは前記カメラ本体の設定、のうちの一つを切り換える、或いは切り換え可能な状態とし、前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、前記少なくとも一つのレンズユニットの位置を規制する、或いは前記少なくとも一つのレンズユニットの非撮影位置への移動を許可する制御手段、
    を備えることを特徴とする撮影装置。
  20. 少なくとも一つのレンズユニットと、第1の位置、第2の位置、第3の位置に移動可能な操作スイッチと、を有するレンズ装置を接続可能なカメラ本体であって、
    前記操作スイッチが前記第2の位置に位置する場合には、前記レンズ装置の設定、或いは前記カメラ本体の設定、のうちの一つを切り換える、或いは切り換え可能な状態とし、前記操作スイッチが前記第3の位置に位置する場合には、前記少なくとも一つのレンズユニットの位置を規制する、或いは前記少なくとも一つのレンズユニットの非撮影位置への移動を許可する制御手段、
    を備えることを特徴とするカメラ本体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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