JP2017111103A - 情報処理装置、記録方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、記録方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】位置情報の精度を高めつつ、消費電力を低減すること。【解決手段】情報処理装置は、1又は複数の無線通信装置によって送信される信号に基づいて測位を行う第1の測位部と、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて測位を行う第2の測位部と、第1の測位部によって測位される位置に対して推定される第1の誤差と、第2の測位部によって測位される位置に対して推定される第2の誤差とに基づいて、累積誤差を算出する演算部と、演算部によって算出された累積誤差に基づいて、第1の測位部による測位と、第2の測位部による測位とを切り替える制御部とを有する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、情報処理装置、記録方法、及びプログラムに関する。
ユーザー端末、タブレット端末などの情報処理装置には衛星測位システム(Global Positioning System: GPS)などが搭載されていることが多い。情報処理装置は、該GPSを使用して位置情報を取得する。
また、情報処理装置には、通信エリアにおける品質を向上させるために、通信品質、電波状況、位置情報などのエリア情報を検知・収集し、基地局へ自動送信する機能が搭載されている。
位置情報を取得する技術に関して、測位方法選択装置から測位データを取得する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、1つ又はそれ以上のアプリケーションは、測位方法選択装置に測位データを要求する。測位方法選択装置は、アプリケーション及び/又はユーザーによって規定される設定に従い、1つ又はそれ以上の測位方法を使用して、このアプリケーションに測位データを提供する。
測位方法選択装置は、アプリケーションから測位要求を受け取り、このアプリケーションによって要求される測位の質を表すパラメータを形成し、測位方法によって提供される測位データの質とアプリケーションによって要求される測位の質とを比較し、測位要求に応答してアプリケーションに測位データを送る。
特開2011−209298号公報
情報処理装置に搭載されている測位方法のうち、例えばGPSは精度よく測位できるが、GPSの電波が届かない屋内では使用できない。また、例えば、歩行者向け自律航法(Pedestrian Dead Reckoning: PDR)は、精度はあまり高くないが、屋内でも使用できる。
情報処理装置は、屋外では、GPSの電波に基づいて測位を行うことで精度よく位置情報を取得できるため、エリア情報に付帯される位置情報の精度が高くなる。一方、屋内では、PDRに基づいて測位を行うため位置情報の精度が低くなるため、エリア情報に付帯される位置情報の精度が低くなる。
ここでは、GPSの例を挙げたが、GPS、準天頂衛星(quasi-zenith satellites: QZS)などの全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System(s): GNSS)についても同様に、GNSSの電波に基づいて測位を行うことで精度よく位置情報を取得できるためエリア情報に付帯される位置情報の精度を高くできる。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、エリア情報から取得される位置情報の精度を高めるための情報を収集することを目的とする。
(1)本発明の一態様は、1又は複数の無線通信装置によって送信される信号に基づいて測位を行う第1の測位部と、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて測位を行う第2の測位部と、前記第1の測位部によって測位される位置に対して推定される第1の誤差と、前記第2の測位部によって測位される位置に対して推定される第2の誤差とに基づいて、累積誤差を算出する演算部と、前記第1の測位部による測位と、前記第2の測位部による測位とを切り替える制御部と、前記制御部によって前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位へ切り替えられてから、該第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられるまでの累積誤差の時間的な変化を記憶するとともに、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差を記憶する記憶部とを有する、情報処理装置である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)に記載の情報処理装置であって、前記第2の測位部は、前記情報処理装置が移動することによって前記1又は複数のセンサーによって取得された前記情報に基づいて測位を行う、情報処理装置である。
(3)本発明の一態様は、上記(1)又は(2)に記載の情報処理装置であって、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差よりも、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられたときの累積誤差の方が大きい場合に、該第1の測位部によって測位される位置に基づいて、前記第2の測位部によって測位された位置を変更する解析部を有する、情報処理装置である。
(4)本発明の一態様は、上記(1)から(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、前記演算部は、前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位に切り替えた位置からの移動距離に応じて算出される前記第2の誤差を前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位に切り替えたタイミングで求める、情報処理装置である。
(5)本発明の一態様は、1又は複数の無線通信装置によって送信される信号に基づいて測位を行う第1の測位部と、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて測位を行う第2の測位部とを有する情報処理装置によって実行される記録方法であって、前記第1の測位部によって測位される位置に対して推定される第1の誤差と、前記第2の測位部によって測位される位置に対して推定される第2の誤差とに基づいて、累積誤差を算出するステップと、前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位へ切り替えられてから、該第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられるまでの累積誤差の時間的な変化を記憶するとともに、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差を記憶するステップとを有する、記録方法である。
(6)本発明の一態様は、上記(5)に記載の記録方法であって、前記第2の測位部は、前記情報処理装置が移動することによって前記1又は複数のセンサーによって取得された前記情報に基づいて測位を行う、記録方法である。
(7)本発明の一態様は、上記(5)又(6)に記載の記録方法であって、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差よりも、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられたときの累積誤差の方が大きい場合に、該第1の測位部によって測位される位置に基づいて、前記第2の測位部によって測位された位置を変更するステップを有する、記録方法である。
(8)本発明の一態様は、上記(5)から(7)のいずれか1項に記載の記録方法であって、前記算出するステップは、前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位に切り替えた位置からの移動距離に応じて算出される前記第2の誤差を前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位に切り替えたタイミングで求める、記録方法である。
(9)本発明の一態様は、1又は複数の無線通信装置によって送信される信号に基づいて測位を行う第1の測位部と、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて測位を行う第2の測位部とを有する情報処理装置に、前記第1の測位部によって測位される位置に対して推定される第1の誤差と、前記第2の測位部によって測位される位置に対して推定される第2の誤差とに基づいて、累積誤差を算出させ、前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位へ切り替えられてから、該第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられるまでの累積誤差の時間的な変化を記憶するとともに、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差を記憶させる、プログラムである。
(10)本発明の一態様は、上記(9)に記載のプログラムであって、前記第2の測位部に前記情報処理装置が移動することによって前記1又は複数のセンサーによって取得された前記情報に基づいて測位を行わせる、プログラムである。
(11)本発明の一態様は、上記(9)又は(10)に記載のプログラムであって、前記情報処理装置に、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差よりも、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられたときの累積誤差の方が大きい場合に、該第1の測位部によって測位される位置に基づいて、前記第2の測位部によって測位された位置を変更させる、プログラムである。
(12)本発明の一態様は、上記(9)から(11)のいずれか1項に記載のプログラムであって、前記情報処理装置に、前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位に切り替えた位置からの移動距離に応じて算出される前記第2の誤差を、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位に切り替えたタイミングで求めさせる、プログラムである。
本発明の実施形態によれば、エリア情報から取得される位置情報の精度を高める情報を収集することができる。
一実施形態に係る情報処理装置の一例を示す図である。 一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図の一例を示す図である。 位置に対する誤差を演算する方法の一例を示す図である。 方位に対する誤差を演算する方法の一例を示す図である。 エリア情報テーブルの一例を示す図である。 一実施形態に係る情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図の一例を示す図である。 位置及び方位に対する誤差を演算する方法の一例を示す図である。 一実施形態に係る情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る端末装置の機能ブロック図の一例を示す図である。 一実施形態に係る端末装置の処理の一例を示すフローチャートである。 方位に対する誤差を演算する方法の一例を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<第1の実施形態>
<情報処理装置>
図1は、本実施形態に係る情報処理装置を示す。情報処理装置100は、複数の航法衛星300(300a、300b、300c、300d)によって無線送信される航法信号を受信し、該航法信号に基づいて該情報処理装置100の測位を行うことによって位置情報を得る。また、情報処理装置100は、基地局200によって送信される下りリンクの無線信号を受信し、該下りリンクの信号に付帯される位置情報を取得する。
また、情報処理装置100は、1又は複数のセンサーを搭載し、該1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて、該情報処理装置100の測位を行うことによって位置情報を得る。以下、基地局200、航法衛星300などの無線通信装置によって送信される無線信号に基づいて情報処理装置100の測位を行うことを「第1の測位」といい、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて情報処理装置100の測位を行うことを「第2の測位」という。
また、情報処理装置100は、第1の測位から第2の測位に切り替える際には、第2の測位の入力値として基準位置と該基準位置からの移動方向とを決定する。この第2の測位の入力値となる基準位置と該基準位置からの移動方向との精度を高くすることによって、第2の測位による測位結果の精度を高くできる。
情報処理装置100は、基地局200、航法衛星300などの無線通信装置によって送信される無線信号を受信できる場所では第1の測位を行い、受信できない場所では第2の測位を行う。
さらに、情報処理装置100は、測位の際に、第1の測位によって得られた位置に対して推定される誤差と、第2の測位によって得られた位置に対して推定される誤差とを累積することによって累積誤差を演算する。
さらに、情報処理装置100は、第2の測位から第1の測位へ切り替え、第1の測位によって位置情報が得られたときに、該位置情報によって表される位置に対して推定される誤差(以下、「第1の測位誤差」という)を取得する。
情報処理装置100は、測位によって得られる位置情報、該測位したときの日時・時刻、測位方法、通信品質、電波状況、累積誤差を検知し、これらを紐付けて記録する。さらに、情報処理装置100は、第2の測位から第1の測位に切り替えたときには、累積誤差とともに、該第1の測位によって得られた位置情報に対して推定される第1の測位誤差を記録する。
情報処理装置100の一例は、スマートフォン、タブレット端末、PC、サーバ、クラウド側の装置などである。航法衛星の一例は、全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System(s): GNSS)などである。GNSSの例は、衛星測位システム(Global Positioning System: GPS)、準天頂衛星(quasi-zenith satellites: QZS)などである。センサーの一例は、加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、気圧センサー、近接センサー、照度センサーなどである。
<情報処理装置の構成>
図2は、情報処理装置100のハードウェア構成例を示す。図2に示される例では、情報処理装置100には、1又は複数のセンサーとして、ジャイロセンサー、及び加速度センサーが搭載される。情報処理装置100にジャイロセンサー、及び加速度センサー以外のセンサーが搭載されてもよい。
情報処理装置100は、航法信号受信部102、ジャイロセンサー104、加速度センサー106、中央演算処理装置(Central Processing Unit: CPU)108、RAM(Random Access Memory)110、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)112、無線通信部116、近距離無線通信部118、及び各構成要素を図2に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン150を備える。
航法信号受信部102は、CPU108からの測位命令に応じて、航法衛星300(300a、300b、300c、300d)によって送信された航法信号を受信し、該航法信号を復調する。そして、航法信号受信部102は、復調した航法信号に基づいて所定の測位演算を行うことによって、情報処理装置100の位置情報を得る。
航法信号受信部102は、4個の航法衛星300からの航法信号を受信することで正確な受信時刻と受信機座標(3次元空間上の点)とを所定の測位演算によって求める。また、航法信号受信部102は、4個の航法衛星からの航法信号を受信できない場合には、基地局200の位置情報を補助情報として利用することによって測位を行うようにしてもよい。航法信号受信部102は、測位を行うことによって得られた位置情報をCPU108へ入力する。
ジャイロセンサー104は、例えば3軸ジャイロセンサーによって構成され、互いに直交する3軸方向の地軸の大きさをそれぞれ計測する。ジャイロセンサー104は、3軸方向の地軸の大きさを表す情報(以下、「ジャイロ情報」という)をCPU108へ入力する。
加速度センサー106は、例えば3軸加速度センサーによって構成され、互いに直交する3軸方向の加速度の大きさをそれぞれ計測する。加速度センサー106は、3軸方向の加速度の大きさを表す情報(以下、「加速度情報」という)をCPU108へ入力する。
CPU108は、情報処理装置100の全体的な制御を行う。RAM110は、CPU108に作業用のメモリ空間を提供する。EEPROM112は、不揮発性メモリの一種であり、CPU108が実行するプログラム114、後述するエリア情報テーブル120、データなどを格納する。
無線通信部116は、情報処理装置100と他の機器との間で、無線データ通信を行う。例えば、情報処理装置100は、携帯電話の基地局200との間でロングタームエボリューション(Long Term Evolution: LTE)などの携帯電話の通信規格にしたがって無線データ通信を行う。無線通信部116は、基地局200によって送信される下りリンクの信号に付帯される位置情報をCPU108へ入力する。
さらに、無線通信部116は、基地局200によって送信される下りリンクの信号の通信品質、及び電波状況を取得し、CPU108へ入力する。通信品質の一例は、データ通信の最大通信速度、平均スループット、レイテンシー、接続率などである。電波状況の一例は、電波受信電力(Reference Signal Received Power)、電波受信品質(RSRQ: Reference Signal Received Quality)、信号雑音比(SINR:Signal−to−Interference plus Noise power Ratio)などである。
近距離無線通信部118は、情報処理装置100と他の機器との間で、無線LAN、ビーエルイー(Bluetooth Low Energy: BLE)などの近距離無線通信技術によって無線データ通信を行う。例えば、情報処理装置100は、無線LANの基地局との間でワイファイ(Wireless Fidelity: Wi-Fi)などの無線通信技術の規格、例えばIEEE802.11規格にしたがって無線データ通信を行い、ブルートゥース(登録商標)発信機との間でビーエルイーによって無線データ通信を行う。
近距離無線通信部118は、無線LANの基地局、ブルートゥース(登録商標)発信機などのビーコン発信機によって送信される信号に付帯されるビーコン発信機の位置情報をCPU108へ入力する。
ここでは、近距離無線通信技術の例として、無線LAN、ビーエルイーを挙げたが、その他にも、アイアールディーエイ(Infrared Data Association: IrDA)、RFID(Radio Frequency Identification)、トランスファージェット(TransferJet)、WiMedia Alliance、ジグビー(ZigBee)などを適用できる。
<情報処理装置の機能構成>
図3は、本実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。情報処理装置100は、位置推定誤差演算部402、方位推定誤差演算部404、自律航法演算部406、自律航法誤差演算部408、累積誤差演算部410、測位制御部412、及び解析部414を有する。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM112に記憶されているプログラム114に従ったCPU108からの命令によって動作することで実現される。
<情報処理装置の各機能部>
情報処理装置100の各部を詳細に説明する。位置推定誤差演算部402は、図2に示されている航法信号受信部102、無線通信部116、近距離無線通信部118、及びCPU108によって実現される。
位置推定誤差演算部402は、航法信号受信部102によって入力される位置情報、無線通信部116によって受信される基地局200の位置情報、及び近距離無線通信部118によって受信されるビーコン発信機の位置情報の少なくとも一つに基づいて、情報処理装置100の位置情報に対して推定される誤差(以下、「位置推定誤差」という)を演算する。位置推定誤差の演算方法について詳細に説明する。
<位置推定誤差の演算方法>
図4は、位置推定誤差の演算方法の一例を示す。位置推定誤差演算部402は、航法信号受信部102によって入力された位置情報、無線通信部116によって受信される基地局200の位置情報、及び近距離無線通信部118によって受信されるビーコン発信機の位置情報の少なくとも一つに基づいて、予測区間などの統計処理を行うことによって、これから測位することによって得られる値(以下、「推定位置」という)の範囲を推定する。これによって、推定位置に対する誤差を推定できる。
図4は、4個の位置情報P1、P2、P3、及びP4のX座標及びY座標を、X軸とY座標とからなる平面にプロットすることによって作成した散布図であり、4個の位置情報P1、P2、P3、及びP4に基づいて、推定位置に対する誤差を推定する例が示される。1個−3個の位置情報に基づいて該誤差を推定するようにしてもよいし、5個以上の位置情報に基づいて該誤差を推定するようにしてもよい。
位置推定誤差演算部402は、位置情報P1から位置情報P4に基づいて、回帰直線、対数曲線などの特定の関数を用いて近似する。例えば、位置推定誤差演算部402は、回帰直線を用いて近似する場合には、最小二乗法を適用することによって、想定する関数が位置情報に対してよい近似となるように、残差の二乗和を最小とするような係数を決定する。
図4には、位置情報P1から位置情報P4を、回帰直線を用いて近似した例が示される。回帰直線を用いて近似することによって、情報処理装置100が移動する方位(以下、「初期方位」という)を該回帰直線の傾きによって表すことができる。
次に、位置推定誤差演算部402は、位置情報P1から位置情報P4の各々について、各位置情報と回帰直線との間の距離di[m](iは、i=1−4の整数)を演算する。つまり、位置推定誤差演算部402は、位置情報P1から位置情報P4の各々から回帰直線へ下した垂線の長さを求める。次に、位置推定誤差演算部402は、距離diの平均値バーdを演算する。そして、位置推定誤差演算部402は、予測区間の計算式(1)によって位置推定誤差Ep[m]を求める。
Figure 2017111103
式(1)において、diは位置情報と特定の関数(ここでは、回帰直線)との間の距離を示し、バーdはdiの平均値を示し、nは位置情報の数を示す。図4には、回帰直線(推定した方位)に対して、位置推定誤差Ep[m]の間隔を空けて描いた平行線(破線によって表す)によって、推定位置に対する誤差が示される。位置推定誤差演算部402は、位置推定誤差Epを表す情報を累積誤差演算部410へ入力する。
図3に戻り説明を続ける。方位推定誤差演算部404は、図2に示されている航法信号受信部102、無線通信部116、近距離無線通信部118、及びCPU108によって実現される。
方位推定誤差演算部404は、航法信号受信部102によって入力される位置情報、無線通信部116によって受信される基地局200の位置情報、及び近距離無線通信部118によって受信されるビーコン発信機の位置情報のいずれかに基づいて、情報処理装置100の初期方位に対して推定される誤差(以下、「方位推定誤差」という)を演算する。方位推定誤差の演算方法について詳細に説明する。
<方位推定誤差の演算方法>
図5は、方位推定誤差の演算方法の一例を示す。方位推定誤差演算部404は、航法信号受信部102、無線通信部116、及び近距離無線通信部118の少なくとも一つによって入力された複数の位置情報に基づいて、方位推定誤差を求めるために使用する複数の位置情報を選択する。図5には、方位推定誤差演算部404が、4個の位置情報P300−位置情報P303に基づいて方位推定誤差を推定する例を示す。方位推定誤差演算部404が2個−3個の位置情報に基づいて方位推定誤差を推定するようにしてもよいし、5個以上の位置情報に基づいて方位推定誤差を推定するようにしてもよい。方位推定誤差を推定するために使用する位置情報の数は予め設定されてもよいし、方位推定誤差を推定するときに設定してもよい。
図5には、第1の測位の測位結果である測位値P300、P301、P302及びP303と回帰直線L3とが示されている。また、図5には、測位値P300を中心とする円C_300と、測位値P301を中心とする円C_301と、測位値P302を中心とする円C_302と、測位値P303を中心とする円C_303とが示されている。各円C_300、C_301、C_302、C_303の半径は、該円の中心の各測位値P300、P301、P302、P303の不確からしさに応じた長さである。つまり、測位値の不確からしさが大きいほどに、該測位値を中心にした円の半径は大きくなる。ある測位値の不確からしさは、該測位値が得られた第1の測位の測定時点での第1の測位の測定誤差に基づいて決定される。第1の測位の測定時点での第1の測位の測定誤差を示す誤差情報は、第1の測位の測位結果に含まれている。つまり、第1の測位の測位結果は、測位値と、該測位値が得られた第1の測位の測定時点での第1の測位の測定誤差を示す誤差情報とを含む。
測位値P300、P301、P302及びP303は、同じ主成分分析処理の入力値に含まれる。当該主成分分析処理の結果として回帰直線L3が得られている。当該主成分分析処理の入力値に含まれる測位値のうち、時間的に最も前の測位値は測位値P300であり、時間的に最も後の測位値は測位値P303である。
本実施形態では、方位推定誤差演算部404は、第1の測位の測位結果である複数の測位値を含む入力値に対して主成分分析処理を実行する。この主成分分析処理では、主成分回帰分析が行われる。方位推定誤差演算部404は、該主成分回帰分析の結果として回帰直線を求める。方位推定誤差演算部404が求めた回帰直線の方向は、情報処理装置100が移動する方位(以下、「初期方位」という)に利用できる。方位推定誤差演算部404が求めた回帰直線の方向は、主成分ベクトルの方向である。複数の測位値を含む入力値に対し主成分分析処理を行って初期方位を求めることによって、主成分分析処理を行わずに複数の測位値をそのまま使用して測位値間の方位から初期方位を求める場合に比して、第1の測位の測定誤差による初期方位の精度の低下を防止できる。
測位値P300の座標は座標「x,y」である。測位値P300を中心にした円C_300の半径はAcである。測位値P303の座標は座標「x,y」である。測位値P303を中心にした円C_303の半径はAcである。回帰直線L3の方向つまり初期方位を示す主成分ベクトルの成分は「P,P」である。
方位推定誤差演算部404は、回帰直線L3が得られた主成分分析処理の入力値に含まれる測位値のうち、時間的に最も前の測位値P300と、時間的に最も後の測位値P303との間の距離D_aを計算する。
方位推定誤差演算部404は、次の式(2)によって角度θを計算する。角度θは、回帰直線L3と直線L5とがなす角度である。直線L5は、回帰直線L3が得られた主成分分析処理の入力値に含まれる測位値のうち、時間的に最も前の測位値P300と、時間的に最も後の測位値P303とを含む直線である。
Figure 2017111103
方位推定誤差演算部404は、次の式(3)によって方位誤差の推定値(推定方位誤差)Eを計算する。
Figure 2017111103
図5には、初期方位から推定方位誤差Eによって表される角度をなす直線L4によって、測位値P303を基準の測位値に決定することによって得られる位置情報が初期方位に対して最もずれる場合の方位が示されている。方位推定誤差演算部404は、方位推定誤差Evを表す情報を累積誤差演算部410へ入力する。
図3に戻り説明を続ける。自律航法演算部406は、図2に示されているジャイロセンサー104、加速度センサー106、及びCPU108によって実現され、ジャイロセンサー104によって入力される角速度情報、及び加速度センサー106によって入力される加速度情報に基づいて、情報処理装置100の位置を演算する。
例えば、自律航法演算部406は、自律航法によって、角速度情報に基づいて方向を推定し、加速度情報に基づいて距離を推定することによって、航法信号に基づく測位から1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づく測位に切り替えた位置(基準位置)からの相対移動量を推定することによって測位を行う。自律航法演算部406は、測位を行うことによって得られた位置情報を測位制御部412へ入力し、相対移動量を表す情報を自律航法誤差演算部408へ入力する。
自律航法誤差演算部408は、図2に示されているCPU108によって実現され、自律航法演算部406によって入力される相対移動量を表す情報に基づいて、自律航法誤差を演算する。例えば、自律航法誤差演算部408は、相対移動量の増加にしたがって増加するように自律航法誤差を演算する。具体的には、自律航法誤差演算部408は、情報処理装置100の初期位置から現在地までの延べ距離によって表される移動距離にセンサーの精度によって発生する一定の誤差によって表される誤差係数を乗算することによって自律航法誤差を演算する。自律航法誤差演算部408は、累積誤差演算部410へ推定した自律航法誤差を表す情報を入力する。
累積誤差演算部410は、図2に示されているCPU108によって実現され、位置推定誤差演算部402によって入力される位置推定誤差Epを表す情報と、方位推定誤差演算部404によって入力される方位推定誤差Evを表す情報と、自律航法誤差演算部408によって入力される自律航法誤差を表す情報とを累積することによって、累積誤差を演算する。
例えば、位置推定誤差演算部402は、所定の演算処理を行うことによって、位置推定誤差Epを表す情報と、方位推定誤差Evを表す情報と、自律航法誤差を表す情報とを累積することによって累積誤差を演算する。具体的には、累積誤差演算部410は、初期位置と測位位置との間のユークリッド距離と方位の誤差から方位誤差を算出する。そして、累積誤差演算部410は、初期位置誤差と、方位誤差と、自律航法誤差との和を求めることによって誤差を累積し、累積誤差を演算する。そして、累積誤差演算部410は、測位制御部412による命令に応じて累積誤差を表す情報をEEPROM112のエリア情報テーブル120へ格納する。
測位制御部412は、図2に示されているCPU108によって実現され、第1の測位と、第2の測位との間で切り替える制御を行い、第1の測位によって得られる位置情報、及び第2の測位によって得られる位置情報を取得する。また、測位制御部412は、無線通信部116から通信品質を表す情報、及び電波状況を表す情報を取得する。
例えば、測位制御部412は、航法信号受信部102へ測位命令を入力し、航法信号受信部102から位置情報が入力された場合に、該位置情報と、日時・時刻情報と、測位方法(第1の測位)と、通信品質と、電波状況とを紐付けて、EEPROM112のエリア情報テーブル120へ格納する。そして、測位制御部412は、累積誤差演算部410へ累積誤差をEEPROM112へ格納するように命令する。
また、航法信号受信部102へ測位命令を入力しても航法信号受信部102から位置情報が入力されない場合には、測位制御部412は、自律航法演算部406へ測位命令を入力することによって第2の測位に切り替える。また、測位制御部412は、第1の測位を行っているときの累積誤差が第1の閾値以下である場合には、第2の測位に切り替えるようにしてもよい。一方、測位制御部412は、第1の測位を行っているときの累積誤差が第1の閾値を超える場合には、第1の測位を継続するようにしてもよい。これによって、情報処理装置100は、累積誤差が第1の閾値以下である場合には第2の測位に切り替えるので、消費電力を低減できる。
そして、測位制御部412は、自律航法演算部406によって演算されることによって得られる位置情報を取得し、該位置情報と、測位方法(第2の測位)と、通信品質と、電波状況とを紐付けて、EEPROM112のエリア情報テーブル120へ格納する。そして、測位制御部412は、累積誤差演算部410へ累積誤差をEEPROM112へ格納するように命令する。
さらに、測位制御部412は、第2の測位から第1の測位へ切り替えたとき、第2の測位から第1の測位へ切り替えたことを解析部414へ通知する。さらに、測位制御部412は、第2の測位から第1の測位へ切り替えた直後に累積誤差演算部410へ、第1の測位誤差(位置推定誤差、方位推定誤差)をEEPROM112へ格納するように命令する。累積誤差演算部410は、測位制御部412よる命令に応じて、EEPROM112へ第1の測位誤差を入力する。
<エリア情報テーブル>
図6は、エリア情報テーブルの一例を示す。エリア情報テーブルには、エリア情報を識別する情報(以下、「識別情報」という)(No.)と、位置情報を取得した日時・時刻を示す情報と、測位方法を示す情報と、位置情報(緯度、経度)と、通信品質と、電波状況と、累積誤差と、第1の測位誤差とを格納する欄が設けられる。
図6に示される例では、識別情報が「1」−「4」によって表されるエリア情報は第2の測位によって行われているため、累積誤差が格納されている。さらに、識別情報が「5」によって表されるエリア情報は第1の測位によって行われ、且つ第2の測位から第1の測位に切り替えられた直後に位置情報が取得されているため、累積誤差に加えて、第1の測位誤差が格納されている。
図3に戻り説明を続ける。解析部414は、CPU108によって実現され、測位制御部412によって第2の測位から第1の測位へ切り替えたことが通知された場合に、第2の測位によって得られた位置情報を第1の測位によって得られた位置情報に基づいて変更するか否かを判断する。そして、解析部414は、位置情報を変更すると判断した場合に、第2の測位によって得られた位置情報を変更する。
具体的には、解析部414は、EEPROM112のエリア情報テーブル120を参照し、第2の測位から第1の測位に切り替えられた直後に行われた第1の測位によって得られた位置における累積誤差が第1の測位誤差以下であるか否かを判断する。累積誤差が第1の測位誤差以下である場合、解析部414は、第2の測位によって得られた位置情報は、該第2の測位の後に行われた第1の測位によって得られた位置情報の誤差以下の誤差を含むものであるため、第2の測位によって得られた位置情報を変更しないと判断する。つまり、第2の測位によって得られた位置情報の精度の方が第1の測位によって得られた位置情報の精度よりも高いため、第2の測位によって得られた位置情報を変更しないと判断する。
一方、累積誤差が第1の測位誤差を超える場合、解析部414は、第2の測位によって得られた位置情報は、該第2の測位の後に行われた第1の測位によって得られた位置情報の誤差を超える誤差を含むものであるため、第2の測位によって得られた位置情報を変更すると判断する。つまり、第1の測位によって得られた位置情報の精度の方が第2の測位によって得られた位置情報の精度よりも高いため、第2の測位によって得られた位置情報を変更すると判断する。
第2の測位によって得られた位置情報を変更する場合、解析部414は、エリア情報テーブル120の累積誤差の欄を参照し、第1の測位誤差を超える累積誤差と紐付けられた位置情報を第1の測位によって得られた位置情報、及び第1の測位誤差したがって合成する。例えば、解析部414は、第1の測位によって得られた位置情報から逆算することによって第2の測位によって得られた位置情報を変更する。
具体的には、解析部414は、第1の測位によって得られた位置情報によって表される位置を起点とし、第2の測位によって得られた位置に基づいて逆戻ることによって第2の測位によって得られた位置情報を変更する。例えば、解析部414は、第2の測位によって得られた各位置における累積誤差と、第1の測位によって得られた位置情報によって表される位置を起点とし、これまで移動した経路を逆戻ることによって第2の測位によって得られる各位置における累積誤差とを比較し、第2の測位によって得られた各位置における累積誤差の方が小さくなる測位点までを修正する。これによって、第2の測位によって得られた位置情報の精度を高めることができる。
<情報処理装置の動作>
図7−図8は、本実施形態に係る情報処理装置100の動作の一例を示す。図7はエリア情報テーブル120を作成する処理を示し、図8は位置情報を修正する処理を示す。図7に示される例では、情報処理装置100は定期的に測位を行うことによって位置情報を取得する。なお、定期的に位置情報を取得する場合に限らず不定期的に、情報処理装置100が測位を行い、位置情報を取得する場合にも適用できる。
エリア情報テーブル120を作成する処理について説明する。ステップS702では、測位制御部412は、測位のタイミングであるか否かを判断する。測位制御部412は、測位のタイミングでないと判断した場合、測位のタイミングとなるまで待機する。
ステップS704では、測位制御部412は、測位のタイミングであると判断した場合、累積誤差が第1の閾値以下であるか否かを判断する。
ステップS706では、測位制御部412は、累積誤差が第1の閾値より大きいと判断した場合、第1の測位を実行する。測位制御部412は、航法信号受信部102に測位命令を入力する。また、ここで、測位制御部412は、無線通信部116及び近距離無線通信部118の両方又は一方によって入力される位置情報を取得するようにしてもよい。
ステップS708では、航法信号受信部102によって測位が行われることによって位置情報が得られると、位置推定誤差演算部402は、該航法信号受信部102によって入力される位置情報に基づいて位置推定誤差を推定する。また、ここで、位置推定誤差演算部402は、無線通信部116及び近距離無線通信部118の両方又は一方によって入力される位置情報に基づいて位置推定誤差を推定するようにしてもよい。
ステップS710では、方位推定誤差演算部404は、該航法信号受信部102によって入力される位置情報に基づいて方位推定誤差を推定する。また、ここで、方位推定誤差演算部404は、無線通信部116及び近距離無線通信部118の両方又は一方によって入力される位置情報に基づいて方位推定誤差を推定するようにしてもよい。
ステップS712では、累積誤差演算部410は、位置推定誤差演算部402によって入力される位置推定誤差と、方位推定誤差演算部404によって入力される方位推定誤差とに基づいて累積誤差を演算し、保持する。なお、累積誤差演算部410は、累積誤差が既に保持されている場合、位置推定誤差演算部402によって入力される位置推定誤差と、方位推定誤差演算部404によって入力される方位推定誤差と、既に保持している累積誤差に基づいて累積誤差を更新する。
ステップS714では、測位制御部412は、EEPROM112のエリア情報テーブル120に、日時・時刻情報、位置情報、測位方法(第1の測位)、通信品質、及び電波状況を紐付けて格納し、累積誤差演算部410は、累積誤差を表す情報を日時・時刻情報などと紐付けて格納する。
ステップS716では、測位制御部412は、第2の測位から第1の測位へ切り替えた直後の測位であるか否かを判定する。
ステップS718では、第2の測位から第1の測位へ切り替えた直後の測位である場合、位置推定誤差演算部402は位置推定誤差を演算し、方位推定誤差演算部404は方位推定誤差を演算する。
ステップS720では、累積誤差演算部410は、第1の測位誤差(位置推定誤差、方位推定誤差)をステップS714で格納したエリア情報テーブル120の日時・時刻情報などと紐付けて格納する。
第2の測位から第1の測位へ切り替えた直後の測位でない場合又はステップS720においてエリア情報テーブル120に格納した後、ステップS702へ移行する。
ステップS722では、ステップS704において、累積誤差が第1の閾値以下であると判断した場合、測位制御部412は、自律航法演算部406へ測位命令を入力する。自律航法演算部406は、測位命令に応じて第2の測位を行う。
ステップS724では、位置推定誤差演算部402は、航法信号受信部102によって入力される位置情報に基づいて位置推定誤差を推定する。また、ここで、位置推定誤差演算部402は、無線通信部116及び近距離無線通信部118の両方又は一方によって入力される位置情報に基づいて位置推定誤差を推定するようにしてもよい。
ステップS726では、方位推定誤差演算部404は、航法信号受信部102によって入力される位置情報に基づいて方位推定誤差を推定する。また、ここで、方位推定誤差演算部404は、無線通信部116及び近距離無線通信部118の両方又は一方によって入力される位置情報に基づいて方位推定誤差を推定するようにしてもよい。
ステップS728では、自律航法演算部406によって測位が行われると、自律航法誤差演算部408は、自律航法演算部406によって入力される相対移動量に基づいて自律航法誤差を演算する。
ステップS730では、累積誤差演算部410は、自律航法誤差演算部408によって入力される自律航法誤差に基づいて累積誤差を演算し、保持する。なお、累積誤差演算部410は、累積誤差が既に保持されている場合、累積誤差演算部410によって入力される自律航法誤差と、既に保持している累積誤差とに基づいて累積誤差を更新する。
ステップS732では、測位制御部412は、EEPROM112のエリア情報テーブル120に、日時・時刻情報、位置情報、測位方法(第1の測位)、通信品質、及び電波状況を紐付けて格納し、累積誤差演算部410は、累積誤差を表す情報を日時・時刻情報などと紐付けて格納する。その後、ステップS702へ移行する。
図7に示すフローチャートにおいて、ステップS708の処理と、ステップS710の処理とを入れ替えてもよい。また、ステップS724の処理と、ステップS726の処理とを入れ替えてもよい。
位置情報を修正する処理について説明する。ステップS802では、解析部414は、測位制御部412から第2の測位から第1の測位へ切り替えられたことを表す情報が入力されたか否かを判定する。第2の測位から第1の測位へ切り替えられたことを表す情報が入力されない場合、ステップS802へ戻り、第2の測位から第1の測位へ切り替えられたことを表す情報が入力されるまで待機する。
ステップS804では、解析部414は、EEPROM112のエリア情報テーブル120を参照し、第2の測位から第1の測位に切り替えられた直後に行われた第1の測位によって得られた位置における累積誤差が第1の測位誤差以下であるか否かを判断する。累積誤差が第1の測位誤差以下である場合、解析部414は、第2の測位によって得られた位置情報は、該第2の測位の後に行われた第1の測位によって得られた位置情報の誤差以下の誤差を含むものであり精度が高いため、第2の測位によって得られた位置情報を変更しないと判断し、ステップS802へ戻る。
ステップS806では、累積誤差が第1の測位誤差を超える場合、解析部414は、第2の測位によって得られた位置情報は、該第2の測位の後に行われた第1の測位によって得られた位置情報の誤差を超える誤差を含むものであり精度が低いため、第2の測位によって得られた位置情報を変更する。位置情報を変更した後に、ステップS802へ戻る。
本実施形態に係る情報処理装置100では、測位制御部412から解析部414へ第2の測位から第1の測位へ切り替えたことが通知された場合に第2の測位によって得られた位置情報を変更するか否かを判断する場合について説明した。しかし、この例に限られない、例えば、ユーザーが情報処理装置100に所定の操作を行うことによって、第2の測位によって得られた位置情報を変更するか否かを判断するようにしてもよい。
本実施形態に係る情報処理装置100によれば、無線通信装置によって送信される無線信号に基づく測位と、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づく測位との間で切り替える。そして、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づく測位から無線通信装置によって送信される無線信号に基づく測位へ切り替えたときに、該切り替えるまでの累積誤差と、切り替えた後の測位に対する第1の測位誤差に基づいて、該切り替えるまでに1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて測位されたことによって得られた位置情報を変更するか否かを判断できる。
これによって、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて測位されることによって得られる位置情報の精度を向上させることができる。エリア情報における位置情報の精度を向上させることができるため、通信エリアにおける品質をさらに向上させることができる。
<第2の実施形態>
<情報処理装置>
本実施形態に係る情報処理装置500は、図1、図2を適用できる。
<情報処理装置の機能構成>
図9は、本実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。情報処理装置500は、位置方位推定誤差演算部602、自律航法演算部606、自律航法誤差演算部608、累積誤差演算部610、測位制御部612、及び解析部614を有する。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、情報処理装置500のEEPROM112に記憶されているプログラム114に従ったCPU108からの命令によって動作することで実現される。
<情報処理装置の各機能部>
情報処理装置500の各部を詳細に説明する。位置方位推定誤差演算部602は、図2に示されている情報処理装置500の航法信号受信部102、無線通信部116、近距離無線通信部118、及びCPU108によって実現される。
位置方位推定誤差演算部602は、航法信号受信部102によって入力される位置情報、無線通信部116によって受信される基地局200の位置情報、及び近距離無線通信部118によって受信されるビーコン発信機の位置情報のいずれかに基づいて、情報処理装置500の位置情報に対して推定される位置推定誤差及び情報処理装置500の初期方位に対して推定される方位推定誤差を演算する。位置推定誤差及び方位推定誤差の演算方法について詳細に説明する。
<位置推定誤差及び方位推定誤差の演算方法>
図10は、位置推定誤差及び方位推定誤差の演算方法の一例を示す。位置方位推定誤差演算部602は、航法信号受信部102によって入力された位置情報、無線通信部116によって受信される基地局200の位置情報、及び近距離無線通信部118によって受信されるビーコン発信機の位置情報のいずれかに基づいて、予測区間などの統計処理を行うことによって、推定位置の範囲を推定する。これによって、推定位置に対する誤差を推定できる。
図10は、5個の位置情報P1、P2、P3、P4、及びP5のX座標及びY座標を、X軸とY座標とからなる平面にプロットすることによって作成した散布図であり、5個の位置情報P1、P2、P3、P4、及びP5に基づいて、推定位置に対する誤差を推定する例が示される。
位置方位推定誤差演算部602は、航法信号受信部102によって入力された複数の位置情報に基づいて、方位推定誤差を求めるために使用する複数の位置情報を選択する。ここでは、位置方位推定誤差演算部602が、5個の位置情報に基づいて方位推定誤差を推定する例を示す。位置方位推定誤差演算部602が2個−4個の位置情報に基づいて位置推定誤差及び方位推定誤差を推定するようにしてもよいし、6個以上の位置情報に基づいて位置推定誤差及び方位推定誤差を推定するようにしてもよい。
位置推定誤差及び方位推定誤差を推定するために使用する位置情報の数が予め設定されてもよいし、位置推定誤差及び方位推定誤差を推定するときに設定してもよい。図10(1)には、複数の位置情報の各々について、各位置情報、測位された時間、推定精度が異なる例が示される。推定精度は、位置情報を中心とする円の半径によって表される。
位置方位推定誤差演算部602は、選択した複数の位置情報の各々について、各位置情報の推定精度を取得する。例えば、位置方位推定誤差演算部602は、航法衛星300から航法信号受信部102へ航法信号が到達する経路において電離層や対流圏での電波特性の変化によって生じる電波伝搬速度の遅延や、受信した航法信号を送信する航法衛星の数や配置によって生じる電波伝搬速度の遅延などに基づいて、推定精度を求める。
また、例えば、位置方位推定誤差演算部602は、基地局200や、ビーコン発信機からの無線信号の受信強度などに基づいて、推定精度を求める。図10(1)には、複数の位置情報の各々を中心とする円の半径によって推定精度が示される。
次に、位置方位推定誤差演算部602は、選択した複数の位置情報の各々について求めた推定精度の平均値バーAcを演算する。図10(2)には、複数の位置情報の各々を中心とする円の半径によって推定精度の平均値バーAcが示される。
位置方位推定誤差演算部602は、位置情報P1から位置情報P5に基づいて、回帰直線、対数曲線などの特定の関数を用いて近似する。例えば、位置方位推定誤差演算部602は、回帰直線を用いて近似する場合には、最小二乗法を適用することによって、想定する関数が測定値に対してよい近似となるように、残差の二乗和を最小とするような係数を決定する。
図10(3)には、位置情報P1から位置情報P5を、回帰直線を用いて近似した例が示される。回帰直線を用いて近似することによって、情報処理装置500が移動する方位(以下、「初期方位」という)を推定できる。
次に、位置方位推定誤差演算部602は、位置情報P1から位置情報P5の各々について、各位置情報と回帰直線との間の距離di[m](iは、i=1−5の整数)を演算する。つまり、位置方位推定誤差演算部602は、位置情報P1から位置情報P5の各々から回帰直線へ下した垂線の長さを求める。次に、位置方位推定誤差演算部602は、距離diの平均値バーdを演算する。そして、位置方位推定誤差演算部602は、上述した予測区間の計算式(1)によって位置推定誤差Ep[m]を求める。
次に、位置方位推定誤差演算部602は、選択した複数の位置情報のうち、最も早い時間に測位された位置情報と、最も遅い時間に測位された位置情報との間の間隔Dを演算する。図10(3)に示される例では、位置情報P1と位置情報P5との間の距離を求めることによって間隔D_aが得られる。
ここで、初期位置と進行方向の推定に採用する位置情報のうち、時刻的に最も前に測位された位置情報のx座標をxs、y座標をys、推定精度AcをAcsとする。また、最も後に測位された位置情報のx座標をxe、y座標をye、推定精度AcをAceとする。また、推定された初期方位のベクトルをベクトルp=(Px,Py)とし、最も前に測位された位置と最も後に測位された位置とを結んだ直線をlとする。また、ベクトルpとlとのなす角をθpとする。
次に、位置方位推定誤差演算部602は、上述した式(2)によってθpを求める。
図10(3)には、初期方位から推定方位誤差Evの角度をなす直線によって、推定位置が初期方位に対して最もずれる場合の方位が示される。位置方位推定誤差演算部602は、式(3)によって方位推定誤差Evを求める。位置方位推定誤差演算部602は、位置推定誤差Epを表す情報、及び方位推定誤差Evを表す情報を累積誤差演算部610へ入力する。これによって、位置方位推定誤差演算部602は、位置推定誤差Ep、及び方位推定誤差Evを同じロジックの演算できるため、第1の実施形態と比較して演算処理を簡略化できる。
図9に戻り、説明を続ける。自律航法演算部606、自律航法誤差演算部608、及び測位制御部612は、図3を参照して説明した自律航法演算部406、自律航法誤差演算部408、及び測位制御部412を適用できる。
累積誤差演算部610は、図2に示されているCPU108によって実現され、位置方位推定誤差演算部602によって入力される位置推定誤差Epを表す情報及び方位推定誤差Evを表す情報と、自律航法誤差演算部408によって入力される自律航法誤差を表す情報とを累積することによって、累積誤差を演算する。
例えば、累積誤差演算部610は、所定の演算処理を行うことによって、位置推定誤差Epを表す情報と、方位推定誤差Evを表す情報と、自律航法誤差を表す情報とを累積することによって累積誤差を演算する。具体的には、累積誤差演算部610は、初期位置と測位位置との間のユークリッド距離と方位の誤差から方位誤差を算出する。そして、累積誤差演算部610は、初期位置誤差と、方位誤差と、自律航法誤差との和を求めることによって誤差を累積し、累積誤差を演算する。累積誤差演算部610は、累積誤差を表す情報を測位制御部612に入力する。
<情報処理装置の動作>
図11は、本実施形態に係る情報処理装置500の動作を示す。図11に示される例では、情報処理装置500は定期的に測位を行うことによって位置情報を取得する。なお、定期的に位置情報を取得する場合に限らず不定期的に、情報処理装置500が測位を行い、位置情報を取得する場合にも適用できる。
ステップS1102−S1106は、図7に示されるステップS702−S706を適用できる。
ステップS1108では、航法信号受信部102によって測位が行われると、位置方位推定誤差演算部602は、航法信号受信部102によって入力される位置情報に基づいて位置推定誤差、及び方位推定誤差を推定する。また、ここで、位置方位推定誤差演算部602は、無線通信部116及び近距離無線通信部118の両方又は一方によって入力される位置情報に基づいて、位置推定誤差、及び方位推定誤差を推定するようにしてもよい。ステップS1110−S1120は、図7に示されるステップS712−S722を適用できる。
ステップS1122では、位置方位推定誤差演算部602は、航法信号受信部102によって入力される位置情報に基づいて位置推定誤差、及び方位推定誤差を推定する。
また、ここで、位置方位推定誤差演算部602は、無線通信部116及び近距離無線通信部118の両方又は一方によって入力される位置情報に基づいて、位置推定誤差、及び方位推定誤差を推定するようにしてもよい。ステップS1124−S1128は、図7に示されるステップS728−S732を適用できる。
本実施形態に係る情報処理装置500によれば、上述した実施形態の効果に加え、位置推定誤差及び方位推定誤差を同じロジックによって推定できるため、処理を簡略化できる。このため、CPUの処理負荷を低減でき、消費電力を低減できる。
<変形例>
<情報処理装置>
本変形例に係る情報処理装置700は、図1、図2を適用できる。本変形例に係る情報処理装置700は、第1の実施形態において、解析部414の処理を他の装置に実行させるようにしたものである。情報処理装置700と他の装置との間は、有線又は無線によって接続される。ここでは、一例として情報処理装置700と他の装置との間が無線によって接続される場合について説明する。情報処理装置700と他の装置との間が有線によって接続されるようにしてもよい。
他の装置の一例は、PC、サーバなどの端末装置800である。つまり、本変形例に係る情報処理装置700は、図3に示される位置推定誤差演算部402、方位推定誤差演算部404、自律航法演算部406、自律航法誤差演算部408、累積誤差演算部410、及び測位制御部412として機能する。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM112に記憶されているプログラム114に従ったCPU108からの命令によって動作することで実現される。
<情報処理装置の機能構成>
本変形例に係る情報処理装置700の機能は、図3を適用できる。ただし、測位制御部412は、端末装置800によってエリア情報テーブルが要求された場合に、エリア情報テーブル120に格納されるエリア情報を無線通信部116から、端末装置800へ送信する。
<端末装置の構成>
図12は、端末装置800のハードウェア構成例を示す。端末装置800は、無線通信部802、CPU804、RAM806、EEPROM808、及び各構成要素を図12に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン850を備える。
無線通信部802は、情報処理装置700との間で、データ通信を行う。例えば、情報処理装置700は、携帯電話の基地局や、アクセスポイントなどの基地局を介して無線データ通信を行う。無線通信部802は、情報処理装置700によって送信される情報をCPU804へ入力する。
CPU804は、情報処理装置700の全体的な制御を行う。RAM806は、CPU804に作業用のメモリ空間を提供する。EEPROM808は、不揮発性メモリの一種であり、CPU804が実行するプログラム810、エリア情報テーブル812、データなどを格納する。
<端末装置の機能構成>
図13は、本変形例に係る端末装置800の機能ブロック図である。端末装置800は、エリア情報取得部902、及び解析部904を有する。これら各部は、図12に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM808に記憶されているプログラム810に従ったCPU804からの命令によって動作することで実現される。
<端末装置の各機能部>
端末装置800の各部を詳細に説明する。エリア情報取得部902は、図12に示されている無線通信部802、及びCPU804によって実現され、情報処理装置700からエリア情報テーブルを取得する。
具体的には、ユーザーによって端末装置800が操作されることによってエリア情報テーブルを取得する要求を作成し、無線通信部802から情報処理装置700へエリア情報テーブルを取得する要求を送信する。そして、エリア情報取得部902は、情報処理装置700によって送信されるエリア情報テーブルをEEPROM808のエリア情報テーブル812へ格納する。
解析部904は、図3を参照して説明した解析部414を適用できる。
<情報処理装置の動作>
本変形例に係る情報処理装置700の動作の一例は、図7を適用できる。
<端末装置の動作>
図14は、本変形例に係る端末装置800の動作の一例を示す。ステップS1402では、エリア情報取得部902は、情報処理装置700からエリア情報を取得し、EEPROM808へ格納する。
ステップS1404では、解析部904は、EEPROM808のエリア情報テーブル812に格納されたエリア情報を参照し、第2の測位から第1の測位へ切り替えたエリア情報があるか否かを判断する。
第2の測位から第1の測位へ切り替えたエリア情報がない場合、第2の測位によって得られた位置情報の精度は許容できるため、終了する。
ステップS1406では、第2の測位から第1の測位へ切り替えたエリア情報がある場合、解析部904は、EEPROM808のエリア情報テーブル812を参照し、第2の測位から第1の測位に切り替えられた直後に行われた第1の測位によって得られた位置における累積誤差が第1の測位誤差以下であるか否かを判断する。
累積誤差が第1の測位誤差以下である場合、解析部414は、第2の測位によって得られた位置情報は、該第2の測位の後に行われた第1の測位によって得られた位置情報の誤差以下の誤差を含むものであるため、第2の測位によって得られた位置情報を変更しないと判断し、終了する。
ステップS1408では、累積誤差が第1の測位誤差を超える場合、解析部904は、第2の測位によって得られた位置情報は、該第2の測位の後に行われた第1の測位によって得られた位置情報の誤差を超える誤差を含むものであるため、第2の測位によって得られた位置情報を変更する。
本変形例では、第1の実施形態において解析部414の処理を他の装置に実行させるようにした場合について説明したが、第2の実施形態において解析部614の処理を他の装置に実行させるようにした場合についても適用できる。
本変形例に係る情報処理装置では、解析部の処理を他の装置に実行させるようにしたことによって、情報処理装置の負荷を低減できる。
<方位誤差の推定方法の他の例>
図15を参照して方位誤差の推定方法の他の例を説明する。図15は、方位誤差の推定方法の一例を示す。図15には、第1の測位の測位結果である測位値P401、P402、P403及びP404と回帰直線L10とが示されている。また、図15には、測位値P401を中心とする円C_401と、測位値P402を中心とする円C_402と、測位値P403を中心とする円C_403と、測位値P404を中心とする円C_404とが示されている。各円C_401、C_402、C_403、C_404の半径は、該円の中心の測位値P401、P402、P403、P404の不確からしさに応じた長さである。つまり、測位値の不確からしさが大きいほどに、該測位値を中心にした円の半径は大きくなる。ある測位値の不確からしさは、該測位値が得られた第1の測位の測定時点での第1の測位の測定誤差に基づいて決定される。第1の測位の測定時点での第1の測位の測定誤差を示す誤差情報は、第1の測位の測位結果に含まれている。つまり、第1の測位の測位結果は、測位値と、該測位値が得られた第1の測位の測定時点での第1の測位の測定誤差を示す誤差情報とを含む。
各円C_401、C_402、C_403、C_404の円周には、等間隔で、それぞれ8個の追加の入力値が示されている。これら各円C_401、C_402、C_403、C_404の円周に示される全ての追加の入力値と、測位値P401、P402、P403及びP404とから構成される主成分分析処理の入力値の集合をpnとする。この集合pnが入力値である主成分分析処理の結果として、初期方位を示す回帰直線L10が得られている。
方位推定誤差演算部404又は位置方位推定誤差演算部602は、集合pnに含まれる各入力値と回帰直線L10との垂直距離の平方和を自由度で割った値に基づいて、平均誤差Acを算出する。集合pnに含まれる各入力値と回帰直線L10との垂直距離の平方和を自由度で割った値は、回帰直線L10に対する集合pnのばらつきを表す。
直線L11及びL12は回帰直線L10に平行な直線である。各直線L11、L12と回帰直線L10との間隔は平均誤差Acである。回帰直線L10と、集合pnに含まれる各入力値から該回帰直線L10への垂線との交点の集合をpn’とする。方位推定誤差演算部404又は位置方位推定誤差演算部602は、集合pn’に含まれる任意の2つの交点の間の距離のうち、最長の距離D_bを算出する。方位推定誤差演算部404又は位置方位推定誤差演算部602は、次の式(4)によって方位誤差の推定値(推定方位誤差)Eを計算する。
Figure 2017111103
図15には、初期方位(回帰直線L10の方向)から推定方位誤差Eによって表される角度をなす直線L13によって、初期方位からの推定されるずれが示されている。
以上、本実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、情報処理装置100、情報処理装置500、又は情報処理装置700に、ジャイロセンサー及び加速度センサーの代わりに、又はジャイロセンサー及び加速度センサーとともに、ジャイロセンサー、気圧センサー、近接センサー、照度センサーなどを搭載してもよい。
そして、情報処理装置100又は情報処理装置500に搭載したジャイロセンサー及び加速度センサーの代わりに、又はジャイロセンサー及び加速度センサーとともに搭載した地磁気センサー、気圧センサー、近接センサー、照度センサーなどによって自律航法による測位を行うようにしてもよい。
ジャイロセンサー及び加速度センサーとともに、ジャイロセンサー、気圧センサー、近接センサー、照度センサーなどを搭載することによって、自律航法による測位精度を向上させることができる。このため、自律航法に基づく測位を長い距離行っても、累積誤差の増加を抑えられるため、さらに情報処理装置100又は情報処理装置500の消費電力を低減できる。
また、上述した情報処理装置が実行するプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
上述した実施形態において、スマートフォン、タブレット端末、PC、サーバ、クラウド側の装置などは情報処理装置の一例である。また、航法衛星、基地局、ビーコン発信機などは無線通信装置の一例であり、航法衛星受信部は第1の測位部の一例であり、地磁気センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、近接センサー、照度センサーなどはセンサーの一例である。
また、自律航法演算部は第2の測位部の一例であり、位置推定誤差、方位推定誤差は第1の誤差の一例であり、自律航法誤差は第2の誤差の一例であり、累積誤差演算部は演算部の一例であり、測位制御部は制御部の一例である。
本発明は特定の実施例、変形例を参照しながら説明されてきたが、各実施例、変形例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例などを理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
100、500、700…情報処理装置
102…航法信号受信部
104…ジャイロセンサー
106…加速度センサー
108…CPU
110…RAM
112…EEPROM
114…プログラム
116…無線通信部
118…近距離無線通信部
120…エリア情報テーブル
150…バスライン
200…基地局
300(300a、300b、300c、300d)…航法衛星
402…位置推定誤差演算部
404…方位推定誤差演算部
406…自律航法演算部
408…自律航法誤差演算部
410…累積誤差演算部
412…測位制御部
414…解析部
602…位置方位推定誤差演算部
606…自律航法演算部
608…自律航法誤差演算部
610…累積誤差演算部
612…測位制御部
614…解析部
800…端末装置
802…無線通信部
804…CPU
806…RAM
808…EEPROM
810…プログラム
812…エリア情報テーブル
850…バスライン
902…エリア情報取得部
904…解析部

Claims (12)

  1. 1又は複数の無線通信装置によって送信される信号に基づいて測位を行う第1の測位部と、
    1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて測位を行う第2の測位部と、
    前記第1の測位部によって測位される位置に対して推定される第1の誤差と、前記第2の測位部によって測位される位置に対して推定される第2の誤差とに基づいて、累積誤差を算出する演算部と、
    前記第1の測位部による測位と、前記第2の測位部による測位とを切り替える制御部と、
    前記制御部によって前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位へ切り替えられてから、該第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられるまでの累積誤差の時間的な変化を記憶するとともに、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差を記憶する記憶部と
    を有する、情報処理装置。
  2. 前記第2の測位部は、前記情報処理装置が移動することによって前記1又は複数のセンサーによって取得された前記情報に基づいて測位を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差よりも、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられたときの累積誤差の方が大きい場合に、該第1の測位部によって測位される位置に基づいて、前記第2の測位部によって測位された位置を変更する解析部
    を有する、請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記演算部は、前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位に切り替えた位置からの移動距離に応じて算出される前記第2の誤差を前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位に切り替えたタイミングで求める、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 1又は複数の無線通信装置によって送信される信号に基づいて測位を行う第1の測位部と、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて測位を行う第2の測位部とを有する情報処理装置によって実行される記録方法であって、
    前記第1の測位部によって測位される位置に対して推定される第1の誤差と、前記第2の測位部によって測位される位置に対して推定される第2の誤差とに基づいて、累積誤差を算出するステップと、
    前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位へ切り替えられてから、該第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられるまでの累積誤差の時間的な変化を記憶するとともに、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差を記憶するステップと
    を有する、記録方法。
  6. 前記第2の測位部は、前記情報処理装置が移動することによって前記1又は複数のセンサーによって取得された前記情報に基づいて測位を行う、請求項5に記載の記録方法。
  7. 前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差よりも、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられたときの累積誤差の方が大きい場合に、該第1の測位部によって測位される位置に基づいて、前記第2の測位部によって測位された位置を変更するステップ
    を有する、請求項5又は請求項6に記載の記録方法。
  8. 前記算出するステップは、前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位に切り替えた位置からの移動距離に応じて算出される前記第2の誤差を前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位に切り替えたタイミングで求める、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の記録方法。
  9. 1又は複数の無線通信装置によって送信される信号に基づいて測位を行う第1の測位部と、1又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて測位を行う第2の測位部とを有する情報処理装置に、
    前記第1の測位部によって測位される位置に対して推定される第1の誤差と、前記第2の測位部によって測位される位置に対して推定される第2の誤差とに基づいて、累積誤差を算出させ、
    前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位へ切り替えられてから、該第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられるまでの累積誤差の時間的な変化を記憶するとともに、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差を記憶させる、プログラム。
  10. 前記第2の測位部に前記情報処理装置が移動することによって前記1又は複数のセンサーによって取得された前記情報に基づいて測位を行わせる、請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記情報処理装置に、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられた位置に対して推定される第1の誤差よりも、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位へ切り替えられたときの累積誤差の方が大きい場合に、該第1の測位部によって測位される位置に基づいて、前記第2の測位部によって測位された位置を変更させる、請求項9又は請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記情報処理装置に、前記第1の測位部による測位から前記第2の測位部による測位に切り替えた位置からの移動距離に応じて算出される前記第2の誤差を、前記第2の測位部による測位から前記第1の測位部による測位に切り替えたタイミングで求めさせる、請求項9から請求項11のいずれか1項に記載のプログラム。
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