JP2017109345A - 振動で応答する操作パネルを備えた画像処理装置 - Google Patents

振動で応答する操作パネルを備えた画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自身の画像処理に悪影響を与えることなく、操作パネルが検知した接触に対する応答振動をユーザーに感知させることが可能な画像処理装置を提供する。【解決手段】タッチパネルは操作画面の表示領域を含み、外部の物体によるその表示領域への接触を検知する。振動生成部はその表示領域に対して振動を加える。応答制御部はタッチパネルが接触を検知したことに応じて振動生成部にその接触への応答振動を表示領域に対して加えるように指示する。応答制御部は特に、タッチパネルが接触を検知した時点で画像処理部が待機中と動作中とのいずれであるかを確認し、動作中である場合には待機中である場合よりも応答振動のレベルを低下させる。【選択図】図6

Description

本発明は画像処理装置に関し、特に、この装置の操作パネルに組み込まれたタッチパネルに、検知した接触に対して振動で応答させる技術に関する。
タッチパネルは今や、電気機器の操作には不可欠の入力装置として定着しつつある。実際、いずれの銀行の現金自動預払機(ATM)にも、いずれの駅の自動券売機にも、タッチパネルは標準装備されている。爆発的な普及を遂げたスマートフォンとタブレット端末とのいずれにおいても、タッチパネルは標準の入力装置である。近年では更に家電製品の中にも、操作パネルにタッチパネルが組み込まれた機種が多く登場している。
このようにタッチパネルが普及したのは、それがユーザーに与える操作感の良さに因るところが大きい。タッチパネルを使えばユーザーは、操作画面に表示されたアイコン、仮想ボタン等のグラフィックユーザーインターフェース(GUI)部品(以下、「ガジェット」という。)に直接触れて、それらを操作することができる。すなわち、ユーザーはキーボードもマウスも扱う必要がない。したがって、これらの扱いには不慣れなユーザーもガジェットの操作に戸惑う事態には陥りにくい。このような操作のわかりやすさから、タッチパネルがユーザーに与える操作感は良い。
この操作感を更に向上させる工夫としては、たとえばタッチパネルに、検知した接触に対して光または音で応答させる技術が知られている。具体的には、タッチパネルがユーザーの指等の接触を検知したことに応じて、ディスプレイにガジェットの色、形、輝度等の形態を変化させ、またはスピーカーに電子音を発生させる。このような視覚的または聴覚的な応答からユーザーはタッチパネルへの接触に対する「手応え」(「クリック感」、「フィードバック」ともいう。)を感じる。すなわち、その接触による操作が装置に受け付けられたことをユーザーに納得させることができる。
近年、このフィードバックの効果を更に高める技術として、フォースフィードバック(FFB)機能を実装したタッチパネルが開発されている(たとえば、特許文献1、2参照)。「FFB機能」とは、タッチパネルによる接触の検知に応じてタッチパネル(特にユーザーが接触可能なその表面)を振動させる機能をいう。この振動(以下、「応答振動」と呼ぶ。)によりユーザーに仮想ボタン等に触れたときの手応えを、あたかも機械的ボタンを押下したときの手応えのように錯覚させることが可能である。応答振動は触覚的な応答であるので、子供、高齢者等、ガジェットの形態変化または電子音の感知を比較的不得手とするユーザーにも十分に感知させることができる。
特開2006−150865号公報 特開2010−282346号公報
伊藤謙治、他2名編著、「人間工学ハンドブック」、2013年6月20日初版、朝倉書店
タッチパネルの利用は、プリンター、コピー機、スキャナー、ファクシミリ等の画像処理装置にも及んでいる。これらの装置を操作する際にユーザーは通常、タッチパネルだけを見続けるわけにはいかない。また、これらの装置の動作音、またはこれらの装置が設置されるオフィス等の環境の雑音は一般に大きいので、電子音はユーザーには聞き取りにくい。したがって、これらの装置に搭載されたタッチパネルがユーザーに与える操作感を向上させるには、FFB機能をこれらのタッチパネルへ実装することが望ましい。
しかし、画像処理装置の動作は外部からの振動/衝撃に悪影響を受けやすい。たとえばスキャナーでは自動原稿送り装置(auto document feeder:ADF)で搬送中の原稿、または原稿台に沿って移動中の光源もしくは撮像素子が外部からの振動/衝撃によって変位すると、読み取られた画像が歪む。インクジェットプリンターでは印字中にヘッドが外部からの振動/衝撃によって変位すると、印刷された画像が歪む。したがって、タッチパネルの過大な応答振動は搭載先の画像処理装置の信頼性を低下させる危険性がある。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、特に自身の画像処理に悪影響を与えることなく、FFB機能による操作パネルの応答振動をユーザーに感知させることが可能な画像処理装置を提供することにある。
本発明の1つの観点による画像処理装置は、シートからの画像の読み取り、またはシートへの画像の書き出しを行う画像処理部と、その画像処理部を内部に支持する筐体と、その筐体の表面に実装され、画像処理部に対する操作画面を表示してその操作画面に対するユーザーの操作を受け付ける操作パネルとを備えている。操作パネルは、操作画面の表示領域を含み、外部の物体によるその表示領域への接触を検知するタッチパネルと、その表示領域に対して振動を加える振動生成部と、タッチパネルが接触を検知したことに応じて振動生成部にその接触への応答振動を表示領域に対して加えるように指示する応答制御部とを有する。応答制御部は、タッチパネルが接触を検知した時点で画像処理部が待機中と動作中とのいずれであるかを確認し、動作中である場合には待機中である場合よりも応答振動のレベルを低下させる。
応答制御部は、振動生成部が表示領域に対して加える振動が画像処理部の動作にせいぜい許容上限の悪影響しか与えない場合におけるその振動のレベルを閾値に設定し、タッチパネルが接触を検知した時点で画像処理部が動作中である場合には応答振動のレベルをその閾値以下に設定してもよい。
操作画面は、応答振動を規定する振動パラメーターの設定画面を含んでもよい。この場合、応答制御部は、タッチパネルが接触を検知した時点で画像処理部が待機中である場合における振動パラメーターには、その設定画面に対するユーザーの操作が示す指定値を設定し、その時点で画像処理部が動作中である場合における振動パラメーターには、その指定値の含む振動のレベルが上記の閾値以下であればその指定値を設定し、その閾値を超えていればその指定値のうち振動のレベル以外とその閾値以下の振動のレベルとの組み合わせを設定してもよい。
この画像処理装置は、応答振動を規定する振動パラメーターの空間に描かれたユーザーの振動感覚に対する等感度曲線、を表すデータを記憶している記憶部を備えてもよい。この場合、応答制御部はそのデータを利用して、画像処理部が待機中である場合と動作中である場合との間で応答振動のレベルが同じ等感度曲線の上を推移するように振動パラメーターの値を選択してもよい。応答制御部はまた、振動生成部が表示領域に対して加える振動が画像処理部の動作にせいぜい許容上限の悪影響しか与えない場合におけるその振動のレベルを閾値に設定し、タッチパネルが接触を検知した時点で画像処理部が動作中である場合、待機中である場合と同じ等感度曲線から、振動のレベルがその閾値以下である部分を探し、その部分が見つかった場合、その部分を規定する振動パラメーターの範囲の中から、応答振動を規定する振動パラメーターの値を選択してもよい。さらに、応答制御部は、振動のレベルがその閾値以下である等感度曲線の部分が見つからなかった場合、その等感度曲線のうち、振動のレベルが最低である部分を探し、その部分を規定する振動パラメーターの値のうち振動のレベル以外を、その閾値以下の振動のレベルと組み合わせてその振動生成部に対して指示してもよい。
操作画面は、応答振動を規定するパラメーターの設定画面を含んでもよい。この場合、応答制御部は、タッチパネルが接触を検知した時点で画像処理部が待機中である場合における振動パラメーターには、設定画面に対するユーザーの操作が示す指定値を設定し、その時点で画像処理部が動作中である場合における振動パラメーターには、その指定値の含む振動のレベルがその閾値以下であればその指定値を設定し、その指定値の含む振動のレベルがその閾値を超えていれば、その指定値が属する等感度曲線から、振動のレベルがその閾値以下である部分を探してもよい。
応答制御部は、上記の指定値とは異なる振動パラメーターの値を振動生成部に対して指示した場合、画像処理部が待機中に戻った時点以後、振動生成部に対して応答振動を最初に指示する際、振動パラメーターの値をその指定値に戻してもよい。また、振動パラメーターは、振動のレベルに加えて、振動数または振動の断続間隔の少なくともいずれかを含んでもよい。
画像処理部は、シートから画像を読み取る読取部と、シートに画像を書き出す作像部とを有してもよい。この場合、応答制御部は上記の閾値を、読取部の動作時と作像部の動作時とで異なる値に設定してもよい。
画像処理部はシートを搬送しながらそのシートに対して画像の読み取りまたは書き出しを行ってもよい。この場合、応答制御部は上記の閾値を、シートの種類または搬送速度に応じて異なる値に設定してもよい。応答制御部はまた、タッチパネルが接触を検知した時点で画像処理部が動作中である場合には振動生成部を停止させてもよい。
本発明による上記の画像処理装置は、タッチパネルが接触を検知した時点で画像処理部が動作中である場合には操作パネルに応答振動のレベルを待機中である場合よりも低下させる。こうしてこの画像処理装置は、自身の画像処理に悪影響を与えることなく、操作パネルの応答振動をユーザーに感知させることができる。
(a)は、本発明の実施形態による画像処理装置の外観を示す斜視図であり、(b)は、この画像処理装置に実装されたタッチパネルの分解斜視図である。 (a)は、図1の(a)が示す直線II−IIに沿った自動原稿送り装置とスキャナーとの断面図であり、(b)は、図1の(a)が示すプリンターの内部構造を模式的に示す正面図である。 図1の(a)が示す画像処理装置の電子制御系統の構成を示すブロック図である。 図1が示す操作パネルの機能ブロック図である。 (a)は、図1の(b)が示すタッチパッドの固有振動モード(m=1,2,3;n=1,2,3)の節曲線の一覧表であり、(b)は、固有振動モード(m,n)=(1,1)、(1,2)、(2,1)の振動形を表す模式図であり、(c)は、(b)が示す各固有振動モードでの振動波形のグラフであり、(d)は、タッチパネルに実際に生じる振動波形のグラフである。 図1の(b)が示すタッチパネルの応答振動が含む固有振動モード(m,n)=(1,1)、(1,2)、(2,1)の振動波形のグラフである。 (a)は、図1の(b)が示すタッチパネルによるFFB処理のフローチャートであり、(b)は、(a)が示すステップS105において応答振動のスペクトルを変形するサブルーチンの一例のフローチャートである。 (a)は、振動刺激に対する人の手の等感度曲線を示すグラフであり、(b)は、(a)が示す等感度曲線を利用した応答振動のスペクトルの変形方法を示すグラフである。 図7の(a)が示すステップS105において応答振動のスペクトルを変形するサブルーチンの変形例のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像処理装置の外観]
図1の(a)は、本発明の実施形態による画像処理装置の外観を示す斜視図である。この画像処理装置100は胴内排紙型の複合機(multi-function peripheral:MFP)であり、スキャナー、カラーコピー機、およびカラーレーザープリンターによる画像処理機能を併せ持つ。
図1の(a)を参照するに、MFP100の筐体の上面にはADF110が開閉可能に装着されている。ADF110の直下に位置する筐体の上部にはスキャナー120が内蔵され、下部にはプリンター130が内蔵され、更にその底部には複数段の給紙カセット140が引き出し可能に取り付けられている。スキャナー120とプリンター130との間には隙間GAPが開けられ、その中に排紙トレイ150が配置されている。この隙間GAPの奥には排紙口131が設置され、そこから排紙トレイ150へシートが排紙される。隙間GAPの横に位置する筐体の前面部分には操作パネル160が取り付けられている。操作パネル160の前面にはタッチパネル170が埋め込まれ、その周囲に各種の機械的な押しボタン161が配置されている。タッチパネル170は、操作画面、各種情報の入力画面等のGUI画面を表示し、その画面が含むアイコン、仮想ボタン、メニュー、ツールバー等のガジェットを通してユーザーの入力操作を受け付ける。
[タッチパネルの構造]
図1の(b)は、図1の(a)が示すタッチパネル170の分解斜視図である。図1の(b)を参照するに、タッチパネル170は、液晶ディスプレイ(LCD)171、タッチパッド172、カバー173、および圧電アクチュエーター174が積層された構造を含む。
LCD171は、制御回路基板175からフレキシブル印刷回路基板(FPC)176を通して印加される電圧に応じ、バックライトの一様な光を画素単位で変調する。これにより画面の輝度が画素単位で変化して、その画面に画像が表示される。
タッチパッド172はLCD171の画面上に積層され、たとえば抵抗膜方式の構造を含む。具体的には、透明なガラス等から成る基板の上面を酸化インジウムスズ(ITO)等から成る透明な導電膜が覆い、更にその上にスペーサーを間に挟んで別の透明な導電膜が拡がっている。2枚の導電膜はケーブル177を通して外部の電子回路に接続され、その回路から交互に電流の供給を受ける。このとき、ユーザーの指がタッチパネル170に接触すると、その接触部分では上側の導電膜が凹んで下側の導電膜と短絡するので、電流の供給を受けていない方の導電膜の電位が変化する。この電位の変化からその指の接触が検出され、さらにその変化量から接触点の座標が算定される。
カバー173はポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂から成る透明なフィルムであり、タッチパッド172の上面を覆って外部の塵埃および水分から保護する。
圧電アクチュエーター174はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電体から成る帯状の薄膜部材であり、たとえばタッチパッド172の周縁部にタッチパッド172の周に沿って複数枚(図1の(b)では2枚)接着されている。圧電アクチュエーター174は外部から電圧が印加されると変形し(たとえば長手方向に伸び)、その電圧が除去されると元の形(たとえば元の長さ)へ戻る。したがって、その電圧の印加が周期的に繰り返されれば、その周波数に等しい振動数で圧電アクチュエーター174は振動する。
[ADFの構造]
図2の(a)は図1の(a)が示す直線II−IIに沿ったADF110の断面図である。図2の(a)を参照するにADF110は、給紙トレイ111の上から原稿DC0を1枚ずつ給紙ローラー11Aで給紙口113の中へ取り込み、搬送ローラー群11B〜11Gで給紙口113から搬送経路に沿って排紙口115まで送り、排紙ローラー11Hで排紙口115から排出する。排紙口115から排出された原稿DC2は排紙トレイ112に収容される。原稿はこの搬送経路を通過する間に、ADF110の底面ではスキャナー120からの照射光によって表面を走査され、ADF110の内部では裏面スキャナー116からの照射光によって裏面を走査される。
[スキャナーの構造]
図2の(a)はまた、図1の(a)が示す直線II−IIに沿ったスキャナー120の断面図を含む。図2の(a)を参照するに、スキャナー120の上面に開けられたスリットを塞ぐコンタクトガラス121が、ADF110の底面に露出した原稿の搬送経路の一部に面している。スキャナー120はこのコンタクトガラス121を通して、この搬送経路の一部を通過する原稿の表面に光を照射し、その反射光を検出する。スキャナー120の上面ではまたプラテンガラス122が、コンタクトガラス121の塞ぐスリットとは別の開口部を塞いでいる。スキャナー120はこのプラテンガラス122を通して、その上に載せられた原稿の表面に光を照射し、その反射光を検出する。
スキャナー120の内部にはスライダー123が、コンタクトガラス121の直下からプラテンガラス122の端までの間を往復運動可能に設置されている。スライダー123はその上面からコンタクトガラス121またはプラテンガラス122を通して線光源128の光を原稿の表面へ照射する。スライダー123は更に、その原稿の表面で反射されて上面から入射した光をミラー129で1対のミラー124とレンズ125とへ向けて反射する。この反射光をこれらの光学素子124、125は集束させて、その光量をラインセンサー126に検出させる。この光量は原稿の表面の色(正確には光反射率)に応じて変化するので、この光量の検出に応じてラインセンサー126から出力される電気信号は、原稿の表面に表示された画像を表す。同様に、裏面スキャナー116から出力される電気信号は原稿の裏面に表示された画像を表す。これらの電気信号は画像処理回路127によって画像データに変換され、プリンター130または外部の電子機器へ出力される。
[プリンターの構造]
図2の(b)は、プリンター130の構造を模式的に示す正面図である。図2の(b)にはプリンター130の要素が、あたかも筐体の前面を透かして見えているように描かれている。図2の(b)を参照するに、プリンター130は電子写真式のカラープリンターすなわちカラーレザープリンターであり、給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40を含む。これらの要素10、…40は協働してMFP100の筐体内でシートを搬送しながら、画像データに基づいてそのシートに画像を形成する。
給送部10は搬送ローラー群12P、12F、12R、13、15を利用して給紙カセット11または手差しトレイ16からシートSHTを1枚ずつ作像部20へ給送する。シートSHTの材質はたとえば紙または樹脂であり、紙種はたとえば、普通紙、上質紙、カラー用紙、または塗工紙であり、サイズはたとえば、A3、A4、A5、またはB4である。
作像部20は、給送部10から送られたシートSH2の上にトナー像を形成する。具体的には、4つの作像ユニット21Y、21M、21C、21Kのそれぞれがまず、露光部26からのレーザー光を利用して感光体ドラム25Y、25M、25C、25Kの表面を画像データに基づいたパターンで露光し、その表面に静電潜像を作成する。各作像ユニット21Y、…は次にその静電潜像を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)のいずれかのトナーで現像する。得られた4色のトナー像は1次転写ローラー22Y、22M、22C、22Kと感光体ドラム25Y、…との間の電界によって感光体ドラム25Y、…の表面から順番に中間転写ベルト23の表面上の同じ位置へ転写される。こうしてその位置に1つのカラートナー像が構成される。このカラートナー像は更に中間転写ベルト23と2次転写ローラー24との間の電界により、両者23、24の間のニップへ通紙されたシートSH2の表面へ転写される。その後、シートSH2に分離電圧が印加されることによってそのシートSH2が2次転写ローラー24から剥がされ、定着部30へ送り出される。
定着部30は、作像部20から送り出されたシートSH2の上にトナー像を熱定着させる。具体的には、定着ローラー31と加圧ローラー32との間のニップへそのシートSH2が通紙されるとき、定着ローラー31はそのシートSH2の表面へ内蔵のヒーターの熱を加え、加圧ローラー32はそのシートSH2の加熱部分に対して圧力を加えて定着ローラー31へ押し付ける。定着ローラー31からの熱と加圧ローラー32からの圧力とにより、トナー像がそのシートSH2の表面上に定着する。その後、定着部30はこのシートSH2を上部からガイド板41に沿って排紙口42へ送り出す。
排紙部40は、定着部30から送り出されたシートSH3を排紙ローラー43によって排紙口42から排出し、排紙トレイ46に収容する。
[画像処理装置の電子制御系統]
図3は、MFP100の電子制御系統の構成を示すブロック図である。図3を参照するにこの系統では、プリンター130に加え、操作部50、画像入力部60、および主制御部70がバス80を通して互いに通信可能に接続されている。この系統によりMFP100の画像処理部の動作、すなわちADF110とスキャナー120とによる原稿からの画像の読み取り、およびプリンター130によるシートへの画像の書き出しが制御される。
−操作部−
操作部50は、操作パネル160を始め、MFP100に実装された入力装置の全体であり、ユーザーの操作を受け付けて解釈し、主制御部70へ通知する。操作パネル160はタッチパネル170に加え、振動生成部51、記憶部52、制御部53、および表示部54を含む。振動生成部51は、図1の(b)が示す圧電アクチュエーター174とその駆動回路との組み合わせであり、圧電アクチュエーター174を駆動してタッチパネル170、特に操作画面の表示領域に対して振動を加える。記憶部52は、EEPROM、フラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性半導体メモリー装置、またはハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)等の不揮発性大容量記憶装置である。記憶部52はたとえば、操作パネル160の各種機能を制御部53に実現させるためのファームウェアとアプリケーションプログラムとを格納し、環境変数等の保存領域を制御部53に提供する。制御部53は、マイクロプロセッサ(MPU/CPU)、ASIC、FPGA等の集積回路で構成され、記憶部52の記憶するファームウェア等を実行することにより操作パネル160の各種機能を実現する。制御部53は特に、図1の(b)が示すタッチパッド172、または図1の(a)が示す押しボタン161を通してユーザーの入力操作を受け付けて解釈し、その解釈に基づいてその入力操作に関する情報(以下、「操作情報」という。)を生成して主制御部70へ送信する。表示部54は、図1の(b)が示すLCD171、制御回路基板175、およびFPC176と、それらに画像データを適切な態様で提供する信号処理回路(DSP)との組み合わせである。表示部54は主制御部70からの指示に応じて操作画面等のGUI画面の画像データを処理することにより、そのGUI画面をタッチパネル170に再現する。
−画像入力部−
画像入力部60は、図2の(a)が示すADF110とスキャナー120とに加え、メモリーインタフェース(I/F)61とネットワーク(LAN)I/F62とを含む。メモリーI/F61はUSBポートまたはメモリーカードスロット等の映像入力端子を通して、USBメモリー、HDD、またはSSD等、外付けの記憶装置から印刷対象の画像データを読み込み、またはそれらの記憶装置へスキャナー120で取り込んだ画像データを書き出す。LANI/F62は、外部のLANまたは電子機器に有線または無線で接続され、接続先から印刷対象の画像データを取得し、または接続先へスキャナー120で取り込んだ画像データを送出する。
−主制御部−
主制御部70は、MFP100の内部に設置された1枚の印刷回路基板に実装された集積回路である。図3を参照するに主制御部70は、CPU71、RAM72、およびROM73を含む。CPU71は1つのMPUで構成され、各種ファームウェアを実行することにより他の要素10、20、…、50、60に対する制御主体としての多様な機能を実現する。たとえばCPU71は操作部50に操作画面等のGUI画面を表示させてユーザーの入力操作を受け付けさせる。この入力操作に応じてCPU71は、稼動モード、待機モード、スリープモード等、MFP100の動作モードを決定し、その動作モードに応じた処理を各要素10、…、60に指示する。RAM72は、DRAM、SRAM等の揮発性半導体メモリー装置であり、CPU71がファームウェアを実行する際の作業領域をCPU71に提供すると共に、画像入力部60が取得した印刷対象の画像データを一時的に保存する。ROM73は書き込み不可の不揮発性記憶装置と書き換え可能な不揮発性記憶装置との組み合わせで構成されている。前者はファームウェアを格納し、後者は、EEPROM、フラッシュメモリー、SSD等の半導体メモリー装置、またはHDDを含み、CPU71に環境変数等の保存領域を提供する。
[操作パネルの機能]
図4は操作パネル160の機能ブロック図である。図4を参照するにタッチパネル170はマルチタッチ対応の4線抵抗膜方式である。具体的には、タッチパネル170は図1の(b)が示す要素、すなわちLCD171、タッチパッド172等に加えて、タイミング制御部431、電圧/電流監視部432、アナログ−デジタル(AD)変換部433、マルチタッチ判定部434、測距部435、および座標算定部436を更に含む。これらの要素431〜436は電子回路のモジュール群であり、たとえば操作パネル160に内蔵の印刷回路基板に実装され、または単一の集積回路に組み込まれている。これらの要素431〜436を利用してタッチパネル170はユーザーの指によるタッチパッド172への接触を検出し、その接触点の座標を算定する。
制御部53は、記憶部52に格納されたファームウェアまたはアプリケーションプログラムを実行することにより、ユーザー操作解釈部531、応答制御部532、および表示制御部533として機能する。ユーザー操作解釈部531は、タッチパッド172または押しボタン161が示すユーザーの入力操作を解釈して操作情報を生成する。応答制御部532はタッチパネル170にFFB機能を実現させる。具体的には、応答制御部532はタッチパネル170による接触の検知に応じて振動生成部51に応答振動の振幅の振動数分布、すなわちスペクトルを指示する。この指示に従って振動生成部51が圧電アクチュエーター174を駆動することにより、タッチパッド172に対して応答振動が加えられる。表示制御部533は、LCD171、制御回路基板175、およびFPC176に対するDSPとして機能する。すなわち、表示制御部533は主制御部70からの指示に従い、GUI画面の画像データを処理して制御回路基板175へ送出し、FPC176にその画像データでLCD171の各画素の輝度を変調させる。これにより、タッチパネル170にGUI画面が再現される。
通信部440は制御部53をバス80へ通信可能に接続する。このバス80を通して通信部440は主制御部70から指示と画像データとを受信して制御部53へ渡し、制御部53の生成した操作情報等を主制御部70へ送信する。
−タッチパネルによる接触の検知−
タッチパッド172は2枚の透明な矩形状の導電膜(たとえばITOの薄膜)401、402を含む。これらの導電膜401、402は一定の間隔を空けて平行に重ねられている。上側の導電膜401は各短辺に沿って第1電極421と第2電極422とを含み、かつ長辺方向(図4ではX軸方向)の電気抵抗率が一定である。下側の導電膜402は各長辺に沿って第3電極423と第4電極424とを含み、かつ短辺方向(図4ではY軸方向)の電気抵抗率が一定である。いずれの電極421、…、424もケーブル177によって電圧/電流監視部432に接続されている。
タイミング制御部431は内蔵のクロックを利用して一定の周波数(たとえば数十kHz)のタイミング信号TSを生成して電圧/電流監視部432へ供給する。電圧/電流監視部432はこのタイミング信号TSに同期して次の動作(1)、(2)を交互に繰り返す。(1)第1電極421と第2電極422との間にバイアス電圧を印加してそれらの間の電流量を監視すると共に、第3電極423と第4電極424とをハイインピーダンス(すなわち、各導電膜401、402の全体での抵抗値よりも十分に高い抵抗値)に保ってそれらの電位を監視する。(2)第3電極423と第4電極424との間にバイアス電圧を印加してそれらの間の電流量を監視すると共に、第1電極421と第2電極422とをハイインピーダンスに保ってそれらの電位を監視する。AD変換部433は電圧/電流監視部432によって測定された電位と電流量とのアナログ値をデジタル値に変換する。
マルチタッチ判定部434は、AD変換部433から出力されるデジタルの電流量を監視し、その電流量が基準値を超えていればマルチタッチの検出を座標算定部436へ通知する。この基準値は、電圧/電流監視部432が動作(1)を行う期間では、2枚の導電膜401、402が高々1点でしか短絡していない場合における第1電極421と第2電極422との間の電流量を表し、動作(2)を行う期間では、同じ場合における第3電極423と第4電極424との間の電流量を表す。2枚の導電膜401、402が2点以上で短絡した場合、それらの短絡点間では電流が両方の導電膜401、402を並列に流れる。したがって、導電膜401、402間の短絡が高々1点である場合よりも、動作(1)の期間では第1電極421と第2電極422との間の抵抗値が降下し、動作(2)の期間では第3電極423と第4電極424との間の抵抗値が降下する。その結果、各電極対421−422、423−424間の電流量が基準値を超える。それ故、この超過は、導電膜401、402間の短絡が2点以上であること、すなわちマルチタッチを意味する。
測距部435は、AD変換部433から出力されるデジタルの電流量を監視し、その電流量から、2枚の導電膜401、402間の短絡が2点であるとした場合におけるそれら2点間の距離を見積もる。上記のとおり、2枚の導電膜401、402間の短絡が2点以上である場合は高々1点である場合よりも、動作(1)の期間では第1電極421と第2電極422との間の抵抗値が降下し、動作(2)の期間では第3電極423と第4電極424との間の抵抗値が降下する。このとき、各抵抗値の降下量は実質上、2枚の導電膜401、402間の短絡が2点であるとした場合におけるそれら2点間の距離で決まる。この関係を利用して測距部435はこの距離を、各電極対421−422、423−424間の電流量と基準値との間の差から推定する。
座標算定部436は、AD変換部433から出力される各電極421、…、424の電位のデジタル値を監視し、それらの電位から、ユーザーの指がタッチパネル170に接触した位置の座標を次のように算定する。
電圧/電流監視部432が動作(1)を行う期間では第1電極421と第2電極422との間のバイアス電圧と一定の電気抵抗率とにより、上側の導電膜401の長辺方向(X軸方向)に一定の電位勾配が生じる。この状態で上側の導電膜401が下側の導電膜402とある範囲内で短絡した場合、第3電極423と第4電極424とがハイインピーダンスに保たれているので、いずれの電極423、424も短絡範囲の中心点と電位が実質的に一致する。この中心点の電位は、第1電極421からこの中心点までの間の抵抗とこの中心点から第2電極422までの間の抵抗とによる分圧比で決まる。第1電極421と第2電極422との間(X軸方向)の電位勾配は一定であるので、この分圧比はこの中心点による第1電極421から第2電極422までの距離の内分比、すなわち第1電極421からこの中心点までの距離とこの中心点から第2電極422までの距離との比に等しい。
したがって、座標算定部436はまず、第3電極423または第4電極424における電位の変化を検出し、この変化後の電位、第1電極421または第2電極422の電位、およびそれらの間のバイアス電圧から短絡範囲の中心点による分圧比を求める。座標算定部436は次に、この分圧比からこの中心点と第1電極421または第2電極422との間の距離を導電膜401、402の長辺方向におけるこの中心点の座標(図4ではX座標)として算定する。マルチタッチ判定部434の出力がマルチタッチの検出を示していない場合、座標算定部436はこの中心点の座標を導電膜401、402の長辺方向における接触点の座標(X座標)として出力する。一方、マルチタッチ判定部434の出力がマルチタッチの検出を示している場合、座標算定部436はこの中心点の座標に、測距部435から出力される距離の半値を加えた値と、その座標からその半値を除いた値とを、導電膜401、402の長辺方向における2つの接触点の座標(X座標)として出力する。
電圧/電流監視部432が動作(2)を行う期間では第3電極423と第4電極424との間のバイアス電圧と一定の電気抵抗率とにより、下側の導電膜402の短辺方向(Y軸方向)に一定の電位勾配が生じる。一方、第1電極421と第2電極422とがハイインピーダンスに保たれているので、いずれの電極421、422も短絡範囲の中心点と電位が実質的に一致する。この中心点の電位は、第3電極423からこの中心点までの間の抵抗とこの中心点から第4電極424までの間の抵抗とによる分圧比で決まり、この分圧比はこの中心点による第3電極423と第4電極424との間の距離の内分比に等しい。
したがって、座標算定部436はまず、第1電極421または第2電極422における電位の変化を検出し、この変化後の電位、第3電極423または第4電極424の電位、およびそれらの間のバイアス電圧から短絡範囲の中心点による分圧比を求める。座標算定部436は次に、この分圧比からこの中心点と第3電極423または第4電極424との間の距離を求める。座標算定部436は更に、マルチタッチ判定部434の出力がマルチタッチの検出を示しているか否かに応じて、この距離そのもの、またはこの距離と測距部435から出力される距離の半値との和および差を、導電膜401、402の短辺方向における接触点の座標(Y座標)として出力する。
−ユーザー操作の解釈−
ユーザー操作解釈部531は、座標算定部436から受信した接触点の座標をGUI画面が含む、仮想ボタン、メニューの項目等のガジェットの座標と照合して、それらの中からユーザーの操作対象を推定する。ユーザー操作解釈部531は更に接触点の座標の継時的変化から、タップ、フリック、スライド、ローテーション等のジェスチャーの種類を識別し、この種類と操作対象のガジェットとに基づいて、ユーザーのジェスチャーが指標する入力操作を解釈する。ユーザー操作解釈部531はまた、操作パネル160上の各種の押しボタン161が押下されたか否かを監視し、いずれかの押しボタン161が押下された場合にそのボタンを識別し、印刷の開始、停止等、そのボタンに対応付けられた処理を解釈する。こうして得られた解釈に基づき、ユーザー操作解釈部531は操作情報を生成して主制御部70へ通知する。
−応答振動の生成(FFB)−
図4が示すとおり、振動生成部51は駆動部410を含む。駆動部410は圧電アクチュエーター174の駆動回路であり、圧電アクチュエーター174に対して電圧を周期的に印加する。駆動部410は特にその電圧の波形のスペクトルを、応答制御部532から指示された応答振動のスペクトルに合わせる。これにより、圧電アクチュエーター174からタッチパッド172へ加えられる振動のスペクトルが応答振動のスペクトルに実質的に一致する。
応答制御部532は応答振動のスペクトルを次のように設定する。応答制御部532はまずタッチパネル170による接触の検知を、ユーザー操作解釈部531が座標算定部436から接触点の座標を受信したことから察知する。この受信に応じてユーザー操作解釈部531が操作対象のガジェットを推定したとき、そのガジェットが振動での応答対象であるか否かを応答制御部532は判別する。振動での応答対象としては、仮想ボタン等、ガジェットに触れたときの手応えをユーザーに感じさせるべきものが選択される。操作対象のガジェットが振動での応答対象である場合、応答制御部532は主制御部70に、現時点で画像処理部、すなわちADF110、スキャナー120、およびプリンター130がいずれも待機中であるか、それともこれらのいずれかが動作中であるかを確認する。画像処理部の要素110、120、130がいずれも待機中である場合、応答制御部532は第1スペクトルを応答振動のスペクトルに設定する。第1スペクトルはたとえば記憶部52に格納されたファームウェアまたはアプリケーションプログラムによって規定され、一般に、仮想ボタン、メニュー、ツールバー等、振動での応答対象のガジェットの種類ごとに、または、タップ、フリック、スライド等、ジェスチャーの種類ごとに異なるパターンを示す。画像処理部の要素110、…のいずれかが動作中である場合、応答制御部532は第1スペクトルを第2スペクトルに変形して応答振動のスペクトルに設定する。第2スペクトルは第1スペクトルよりも応答振動のレベルが低く設定されている。
−応答振動のスペクトル−
応答振動は圧電アクチュエーター174からタッチパッド172に対して加えられる。このとき、タッチパッド172は応答振動の含む振動数成分のうち自身の固有振動数と一致する成分に共振する。したがって、応答振動のスペクトルはタッチパッド172の固有振動数別の振動レベル、たとえば振動強度(媒質の加速度)の組み合わせで表現される。
図5の(a)はタッチパッド172の固有振動モード(m=1,2,3;n=1,2,3)の節曲線の一覧表である。図5の(a)では、各矩形がタッチパッド172の輪郭を表し、白地の領域と斜線の領域との間の境界線が固有振動の「節」、すなわち振動レベルが定常的に“0”である箇所を表す。タッチパッド172はすべての辺がLCD171に固定されているので、図5の(a)が示すとおり、タッチパッド172の内側には節がその長辺または短辺に平行な直線として現れる。これらの節直線のうち、長辺に平行な本数に“1”を加えた値mを「長辺方向の次数」と呼び、短辺に平行な本数に“1”を加えた値nを「短辺方向の次数」と呼ぶ。これらの次数の対(m,n)で固有振動モードは識別される。いずれの次数m、nも“1”以上の任意の整数値を取り得る。一般に、節直線の総数m+n−2が大きいほど固有振動数が高い。
図5の(b)は固有振動モード(m,n)=(1,1)、(1,2)、(2,1)の振動形を表す模式図であり、(c)は、各固有振動モードでの振動波形のグラフである。図5の(b)が示す曲線はタッチパッド172の表面の等高線を表す。この表面の高さの経時的変化に伴ってその表面内の1点の加速度αが経時的に変化する。この変化を図5の(c)のグラフは表す。図5の(b)を参照するに、最低次の固有振動モード(m,n)=(1,1)ではタッチパッド172の内側に節直線が現れないので、その表面全体が同位相でその法線方向に振動し、その表面内の各点の高さが正弦波状に変化する。固有振動数が次に高い固有振動モード(m,n)=(1,2)、(2,1)ではタッチパッド172の内側に節直線が1本だけ現れ、この節直線を間に挟んで両側の表面部分が逆位相でその法線方向に振動する。すなわち、片側の表面部分が“山”状に膨らむときには逆側の表面部分が“谷”状に凹む。各表面部分内では各点の高さが同じ正弦波状に変化する。
図5の(d)は、タッチパッド172に実際に生じる振動波形のグラフである。図5の(d)を参照するに、実際の振動の波形はかなり複雑である。しかし、この振動は、図5の(a)の示す固有振動モードの間で図5の(c)の示す正弦波を様々な振幅Δαで重ね合わせたものである。したがって、応答振動は固有振動モード(m,n)間での振動強度αの振幅Δαの組み合わせで表現される。
図6は、応答振動が含む固有振動モード(m,n)=(1,1)、(1,2)、(2,1)の振動波形のグラフである。図6では、破線が第1スペクトルの波形を示し、実線が第2スペクトルの波形を示す。これらの波形が示すとおり、第2スペクトルの含む各固有振動モードのレベルα2は第1スペクトルの含む同じモードのレベルα1よりも低く、更に閾値αth以下である。この閾値αthは、応答振動が画像処理部の要素110、…のいずれの動作にもせいぜい許容上限の悪影響しか与えない場合におけるその応答振動の強度を表す。
具体的にはたとえば、ADF110が原稿を搬送中である場合、応答振動に伴ってその原稿がコンタクトガラス121上で変位してもその変位がせいぜい、スキャナー120の読み取った画像に視認できない歪みしか与えないように閾値αthは設定される。スキャナー120のスライダー123が移動中である場合、応答振動に伴ってスライダー123が変位してもその変位がせいぜい、スキャナー120の読み取った画像に視認できない歪みしか与えないように閾値αthは設定される。プリンター130がシートに印字中である場合、応答振動に伴ってそのシートそのもの、そのシートを搬送するローラー12P、…、感光体ドラム25Y、…、中間転写ベルト23、または転写ローラー22Y、…、24が変位してもその変位がせいぜい、そのシート上のトナー像に視認できない歪みしか与えないように閾値αthは設定される。
閾値αthは一般に、ADF110、スキャナー120、プリンター130のうちいずれの要素が動作中であるかによって大きさが異なる。一方、動作中の要素が同じであれば閾値αthは一般に、異なる固有振動モード間での差が無視可能に小さい。したがって、応答制御部532は閾値αthを、画像処理部の要素110、…のいずれが動作中であるかに応じて異なる値に設定し、この値をいずれの固有振動モードに対しても共通の閾値として適用する。
画像処理部の要素110、…のいずれかが動作中である場合、応答制御部532はまず第1スペクトルの含む各固有振動モードのレベルα1を閾値αthと比較し、このレベルα1が閾値αthを超えている場合、第2スペクトルの含む同じモードの振動レベルα2を閾値αth以下の値に設定する。同様の処理を第1スペクトルの含む固有振動モードのすべてに対して行うことにより、応答制御部532は第1スペクトルを第2スペクトルに変形する。
具体的にはたとえば、図6の示す第1スペクトルでは最低次とその次との固有振動モード(m,n)=(1,1)、(1,2)のレベルα1が閾値αthを超えている。したがって、応答制御部532は、第2スペクトルが含むこれらのモードのレベルα2に閾値αthを設定する。一方、第1スペクトルでは次の固有振動モード(m,n)=(2,1)のレベルα1がすでに閾値αth以下であるので、応答制御部532はこのレベルα1をそのまま、第2スペクトルが含む同じモードの振動レベルα2に設定する。
[タッチパネルによるFFB処理の流れ]
図7の(a)は、タッチパネル170によるFFB処理のフローチャートである。この処理は、表示部54が主制御部70からの指示に応じて操作画面等のGUI画面をタッチパネル170の表示領域に再現したときに開始され、そのGUI画面が表示されている期間中定期的に、たとえばLCD171の水平走査周期ごとに、すなわち数十kHzの周波数で繰り返される。
ステップS101では、応答制御部532はタッチパネル170がユーザーの指等の接触を検出したか否か、具体的にはユーザー操作解釈部531が座標算定部436から接触点の座標を受信したか否かを確認する。受信していれば処理がステップS102へ進み、受信していなければ処理が終了する。
ステップS102では、ユーザー操作解釈部531が座標算定部436から接触点の座標を受信している。したがって、応答制御部532は、この座標に基づいてユーザー操作解釈部531によって推定されたユーザーの操作対象のガジェットが振動での応答対象であるか否かを確認する。応答対象であれば処理がステップS103へ進み、応答対象でなければ処理が終了する。
ステップS103では、ユーザーの操作対象のガジェットが振動での応答対象であるので、応答制御部532は主制御部70に、現時点で画像処理部の要素110、120、130がいずれも待機中であるか、またはいずれかが動作中であるかを確認する。いずれも待機中であれば処理がステップS104へ進み、いずれかが動作中であれば処理がステップS105へ進む。
ステップS104では、画像処理部の要素110、120、130がいずれも待機中であるので、応答制御部532は第1スペクトルを応答振動のスペクトルに設定する。その後、処理はステップS106へ進む。
ステップS105では、画像処理部の要素110、120、130のいずれかが動作中であるので、応答制御部532は第1スペクトルを第2スペクトルに変形し、その第2スペクトルを応答振動のスペクトルに設定する。その後、処理はステップS106へ進む。
ステップS106では、応答制御部532はステップS104またはステップS105で設定した応答振動のスペクトルを振動生成部51の駆動部410に指示する。その後、処理は終了する。
図7の(b)は、ステップS105において応答振動のスペクトルを第1スペクトルから第2スペクトルへ変形するサブルーチンのフローチャートである。
ステップS111では、応答制御部532はタッチパッド172の固有振動モード(m,n)を固有振動数が低い順に1つずつ選択する。その後、処理はステップS112へ進む。
ステップS112では、応答制御部532は第1スペクトルのうち、ステップS111で選択した固有振動モード(m,n)のレベルα1が閾値αthを超えているか否かを確認する。閾値αthを超えていれば処理はステップS113へ進み、超えていなければ処理はステップS114へ進む。
ステップS113では、ステップS111で選択した固有振動モード(m,n)のレベルα1が閾値αthを超えているので、応答制御部532は、第2スペクトルが含む同じモードのレベルα2を閾値αthに設定する。その後、処理はステップS114へ進む。
ステップS114では、ステップS111で選択した固有振動モード(m,n)の固有振動数が上限に達したか否かを応答制御部532は確認する。この上限はたとえば、ユーザーの指が感知することの可能な範囲に設定されている。固有振動数が上限に達していなければ処理がステップS111から繰り返され、達していれば処理が図7の(a)の示すステップS106へ戻る。
[実施形態の利点]
本発明の実施形態によるMFP100の操作パネル160では上記のとおり、タッチパネル170が接触を検知した場合に応答制御部532は応答振動のスペクトルを振動生成部51に指示する。このスペクトルは、接触の検知時点で画像処理部の要素110、120、130のいずれもが待機中であれば第1スペクトルに設定され、いずれかの要素が動作中である場合には第2スペクトルに設定される。第1スペクトルでは閾値αthを超えている固有振動モードのレベルが第2スペクトルでは閾値αthに抑えられているので、応答振動の強度は、画像処理部が動作中である場合には待機中である場合よりも低下する。こうしてMFP100は、自身の画像処理に悪影響を与えることなく、操作パネル160の応答振動をユーザーに感知させることができる。
[変形例]
(A)図1の(a)が示す画像処理装置100はMFPである。本発明の実施形態による画像処理装置はその他に、レーザープリンター、インクジェット等の他方式のプリンター、コピー機、スキャナー、FAX等のいずれの単機能機であってもよい。
(B)操作部50はユーザーに応答振動をカスタマイズさせてもよい。具体的にはたとえば操作部50は表示部54に、応答振動を規定するパラメーターの設定画面を操作画面の一部として表示させてもよい。このようなパラメーターにはたとえば、振動の強度、振動数、および振動の断続間隔が含まれる。この設定画面を通して操作部50はユーザーからたとえば、応答振動のレベルの増減量、各レベルに対して設定すべき上下限値等、応答振動に関するユーザーの嗜好を表す指標(以下、「嗜好指標」と呼ぶ。)の入力を受け付ける。嗜好指標は、ADF110、スキャナー120、プリンター130のいずれが動作中であるかに応じて異なる値に設定されてもよい。受け付けた嗜好指標を操作部50は主制御部70に、環境変数の一種としてROM73に保存させる。これらの嗜好指標に従って応答制御部532は第1スペクトルを更新し、応答振動を規定するパラメーターに、嗜好指標に対応する指定値を設定する。この場合、応答振動の含む固有振動モードのいずれかのレベルに対する指定値が閾値αthを超えてもよい。応答制御部532は、タッチパネル170が接触を検知した時点で画像処理部の要素110、120、130がいずれも待機中である場合、および、要素110、…のいずれかが動作中であっても指定値の含む応答振動の強度が閾値αth以下である場合、すべての指定値をそのまま応答振動の設定に利用してもよい。一方、その時点で要素110、…のいずれかが動作中であり、かつ指定値の含む応答振動の強度が閾値αthを超えている場合には応答制御部532は、それらの指定値のうち振動の強度以外を閾値αth以下の振動の強度と組み合わせて、応答振動の設定に利用してもよい。
(C)図4の示すタッチパネル170は、2枚の抵抗膜を利用したマルチタッチ対応の4線抵抗膜方式である。タッチパネルはその他に、5線抵抗膜方式、複数の抵抗膜のマトリクスを利用したマルチタッチ対応の抵抗膜方式、静電容量方式、または光学式等、周知のいずれの方式であってもよい。いずれの方式による構造においても振動生成部は、ユーザーに指を接触させるべきタッチパッド、またはそれを覆うシート、フィルム、パネル等の保護部材に対して振動を加えることは可能である。
(D)図1の(b)、図4が示すように、タッチパッド172への加振には1対の圧電アクチュエーター174が利用される。圧電アクチュエーターは、図1の(b)、図4の示す配置に限られず、たとえばタッチパッド172のすべての辺に配置されてもよい。圧電アクチュエーターの他に、偏心モーター、ボイスコイルモーター等がタッチパッド172への加振に利用されてもよい。
(E)図5、図6が示す振動のスペクトルは振動強度αすなわち媒質の加速度で振動レベルを表現している。各スペクトルはその他に、媒質の速度または変位量で振動レベルを表現してもよい。
(F)図6が示す閾値αthは、画像処理部の要素110、…のいずれが動作中であるかに応じて異なる値に設定される一方、応答振動のスペクトルが含む固有振動モードのすべてに対して共通である。その他に、画像処理部の要素110、…間での閾値αthの差が無視可能な程度である場合、要素110、…のいずれが動作中であるかにかかわらず、閾値αthが共通の値に揃えられてもよい。また、応答振動が動作中の画像処理部へ与える悪影響の程度が振動数に応じて無視できない変化を示す場合、閾値αthは固有振動モード別に異なる値に設定されてもよい。さらに、閾値αthは処理対象のシートの厚さ、紙種、秤量、または搬送速度に応じて異なる値に設定されてもよい。具体的には、シートが薄いほど、シートの表面が滑りやすいほど、シートが軽いほど、およびシートの動きが遅いほど、外部からの振動に起因するシートの変位が一般に大きいので、閾値αthは低く設定されてもよい。
(G)図7が示すFFB処理では応答制御部532は、第1スペクトルの含む固有振動モード別に閾値αthを超えるレベルα1を閾値αthに置き換えることにより、第1スペクトルを第2スペクトルに変形する。応答制御部532はその他に、レベルα1が閾値αthを超える固有振動モードを第1スペクトルから除去することにより、第1スペクトルを第2スペクトルに変形してもよい。第1スペクトルを第2スペクトルに変形する代わりに応答制御部532は、少なくとも画像処理部110、…が動作中である間は振動生成部51を停止させてもよい。いずれによっても、応答振動が画像処理部110、…の動作へ与える悪影響が回避される。
応答制御部532はまた、ユーザーの振動感覚に対する等感度曲線を第1スペクトルから第2スペクトルへの変形に利用してもよい。これにより、画像処理部の待機中と動作中とでの応答振動の違いをユーザーに感じさせることなく応答振動のレベルを低減させて、画像処理部の動作への悪影響を避けることができる。
「等感度曲線」とは、物理的には振動レベルが互いに異なるにもかかわらず、人には同じレベルに感じられる振動刺激の1群を、振動パラメーターの空間において表現する曲線をいう(たとえば、非特許文献1、第78ページ、図2.70参照)。応答制御部532は、画像処理部110、…が待機中である場合と動作中である場合との間で応答振動のレベルが同じ等感度曲線の上を推移するように振動パラメーターの値を選択してもよい。この場合、応答振動のレベル低下がユーザーには気づかれにくい。
図8の(a)は、振動刺激に対する人の手の等感度曲線を示すグラフである。図8の(a)を参照するにこの等感度曲線は、「振動レベル」と「振動数」との2種類の振動パラメーターで表された2次元空間に複数本描かれている。各曲線は、振動数が一定値frf(たとえば250Hz)である基準振動と強度が同じように被験者には感じられた振動刺激の1群を表す。異なる等感度曲線の間では基準振動の物理的な振動レベルαrfが異なる。これらの等感度曲線を表すデータBVSはたとえば図4が示すように記憶部52に格納される。応答制御部532は振動生成部51に応答振動のスペクトルを指示する際、このデータBVSを参照して第1スペクトルから第2スペクトルの変形に利用する。
図8の(b)は、図8の(a)が示す等感度曲線を利用した応答振動のスペクトルの変形方法を示すグラフである。図8の(b)を参照するに、第1スペクトルの含む固有振動モードの1つ(m,n)=(1,1)の振動レベルは閾値αthを超えている。したがって応答制御部532は第1スペクトルを第2スペクトルに変形する際、このモード(m,n)=(1,1)に代わるモードを第2スペクトルに次のように設定する。
まず、モード(m,n)=(1,1)の固有振動数と振動レベルとの対(f1、α11)の位置する等感度曲線から、たとえばレベルαrf=30dBの基準振動に対する等感度曲線ES1のように振動レベルが閾値αth以下である部分ARRが見つかる場合を想定する。この場合に応答制御部532は、この部分ARRの振動数の範囲に固有振動数が属する固有振動モードの中の1つ、たとえば固有振動数が最低値f2であるモード(m,n)=(2,1)を選択し、この部分ARRが示すこのモードの振動レベルα21を第2スペクトルに設定する。
次に、モード(m,n)=(1,1)の固有振動数と振動レベルとの対(f1、α12)の位置する等感度曲線からは、たとえばレベルαrf=50dBの基準振動に対する等感度曲線ES2のように振動レベルが閾値αth以下である部分が見つからない場合を想定する。この場合に応答制御部532はまず、この等感度曲線ES2のうち振動レベルが最低である部分MNRを探し、この部分MNRに固有振動数が属する固有振動モードの中の1つ、たとえば固有振動数が最低値f2であるモード(m,n)=(2,1)を選択する。このモードの振動レベルα22は閾値αthを超えているので、応答制御部532は次に、このモードの振動レベルが閾値αth以下であるような別の等感度曲線、たとえばレベルαrf=30dBの基準振動に対する等感度曲線ES1を探す。この等感度曲線ES1ではモード(m,n)=(2,1)の振動レベルα21が閾値αth以下であるので、応答制御部532はこのモードの振動レベルα21を第2スペクトルに設定する。
図9は、図7の(a)が示すステップS105において応答振動のスペクトルを変形する際に等感度曲線を利用するサブルーチンのフローチャートである。図9を参照するに、この処理は図7の(b)の示す処理とは、ステップS113がステップS121〜S124に置換されている点でのみ異なり、その他のステップは同様である。これら同様なステップには図7の(b)の示す符号と同じ符号が付されている。
ステップS111では、応答制御部532はタッチパッド172の固有振動モード(m,n)を固有振動数が低い順に1つずつ選択する。その後、処理はステップS112へ進む。
ステップS112では、応答制御部532は第1スペクトルのうち、ステップS111で選択した固有振動モード(m,n)のレベルα1が閾値αthを超えているか否かを確認する。閾値αthを超えていれば処理はステップS121へ進み、超えていなければ処理はステップS114へ進む。
ステップS121では、ステップS111で選択した固有振動モード(m,n)のレベルα11またはα12が閾値αthを超えている。応答制御部532は、このモード(m,n)の固有振動数と振動レベルとの対(f1、α11)または(f1、α12)の位置する等感度曲線ES1またはES2をデータBVSから検索し、この等感度曲線ES1またはES2から振動レベルが閾値αth以下である部分を探す。この部分が見つかれば処理はステップS122へ進み、見つからなければステップS123へ進む。
ステップS122では、ステップS121で検索した等感度曲線ES1から振動レベルが閾値αth以下である部分ARRが見つかる。この部分ARRの振動数の範囲に固有振動数が属する固有振動モードの中の1つ(p,q)を応答制御部532は選択し、この部分ARRが示すこのモード(p、q)の振動レベルα2を第2スペクトルに設定する。その後、処理はステップS114へ進む。
ステップS123では、ステップS121で検索した等感度曲線ES2からは振動レベルが閾値αth以下である部分が見つからない。応答制御部532はこの等感度曲線ES2のうち振動レベルが最低である部分MNRを探し、この部分MNRに固有振動数が属する固有振動モードの中の1つ、たとえば固有振動数が最低値f2であるモード(r,s)を選択する。その後、処理はステップS124へ進む。
ステップS124では、ステップS123で選択したモード(r,s)の振動レベルが閾値αth以下であるような別の等感度曲線ES1を応答制御部532は検索して、この等感度曲線ES1が示すこのモード(r、s)の振動レベルα2を第2スペクトルに設定する。その後、処理はステップS114へ進む。
ステップS114では、ステップS111で選択した固有振動モード(m,n)の固有振動数が上限に達したか否かを応答制御部532は確認する。上限に達していなければ処理がステップS111から繰り返され、達していれば処理が図7の(a)の示すステップS106へ戻る。
このように応答制御部532は、第1スペクトルの含む固有振動モード(m,n)の振動レベルα1が閾値αthを超えている場合、このモード(m,n)の固有振動数と振動レベルとの対の位置する等感度曲線から、振動レベルが閾値αth以下である部分を探す。この部分ARRが等感度曲線ES1から見つかれば応答制御部532はこの部分ARRから固有振動モード(p,q)を選択し、その振動レベルα2を第2スペクトルに設定する。その結果、第1スペクトルと第2スペクトルとの間では応答振動のレベルα1、α2が同じ等感度曲線ES1の上を推移する。こうしてMFP100は、応答振動がユーザーに与える心理的な強度を変えることなく、その物理的な強度を自身の画像処理に悪影響を与えないレベルまで低下させることができる。
一方、振動レベルが閾値αth以下である部分が等感度曲線ES2から見つからなくても応答制御部532は、この等感度曲線ES2の振動レベルが最低である部分MNRから固有振動モード(r,s)を選択し、このモード(r,s)の振動レベルが閾値αth以下である別の等感度曲線ES1からその振動レベルα2を第2スペクトルに設定する。その結果、第1スペクトルにおいて閾値αthを超えたレベルα1を持つ固有振動モード(m,n)と、このモード(m,n)に代えて第2スペクトルに設定された閾値αth以下のレベルα2を持つ固有振動モード(r,s)との間で心理的な強度の差が最小限に狭められる。こうしてMFP100は、応答振動の物理的な強度を自身の画像処理に悪影響を与えないレベルまで低下させることを、ユーザーには気づきにくくすることができる。
本発明は操作パネルに関し、上記のとおり、操作パネルを搭載する装置の動作中における応答振動のレベルを待機中よりも低減させる。このように、本発明は明らかに産業上利用可能である。
100 MFP
160 操作パネル
161 押しボタン
170 タッチパネル
171 LCD
172 タッチパッド
173 カバー
174 圧電アクチュエーター
175 制御回路基板
176 FPC
177 ケーブル
50 操作部
51 振動生成部
52 記憶部
53 操作部の制御部
54 表示部
401 タッチパッドの上側の導電膜
402 タッチパッドの下側の導電膜
421 タッチパッドの第1電極
422 タッチパッドの第2電極
423 タッチパッドの第3電極
424 タッチパッドの第4電極
410 圧電アクチュエーターの駆動部
431 タイミング制御部
432 電圧/電流監視部
433 AD変換部
434 マルチタッチ判定部
435 測距部
436 座標算定部
531 ユーザー操作解釈部
532 応答制御部
533 表示制御部

Claims (12)

  1. シートからの画像の読み取り、またはシートへの画像の書き出しを行う画像処理部と、
    前記画像処理部を内部に支持する筐体と、
    前記筐体の表面に実装され、前記画像処理部に対する操作画面を表示して前記操作画面に対するユーザーの操作を受け付ける操作パネルと、
    を備える画像処理装置であり、
    前記操作パネルは、
    前記操作画面の表示領域を含み、外部の物体による前記表示領域への接触を検知するタッチパネルと、
    前記表示領域に対して振動を加える振動生成部と、
    前記タッチパネルが接触を検知したことに応じて前記振動生成部に当該接触への応答振動を前記表示領域に対して加えるように指示する応答制御部と、
    を有し、
    前記応答制御部は、前記タッチパネルが接触を検知した時点で前記画像処理部が待機中と動作中とのいずれであるかを確認し、動作中である場合には待機中である場合よりも応答振動のレベルを低下させる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記応答制御部は、
    前記振動生成部が前記表示領域に対して加える振動が前記画像処理部の動作にせいぜい許容上限の悪影響しか与えない場合における当該振動のレベルを閾値に設定し、
    前記タッチパネルが接触を検知した時点で前記画像処理部が動作中である場合には応答振動のレベルを前記閾値以下に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記操作画面は、応答振動を規定する振動パラメーターの設定画面を含み、
    前記応答制御部は、
    前記タッチパネルが接触を検知した時点で前記画像処理部が待機中である場合における振動パラメーターには、前記設定画面に対するユーザーの操作が示す指定値を設定し、
    当該時点で前記画像処理部が動作中である場合における振動パラメーターには、前記指定値の含む振動のレベルが前記閾値以下であれば前記指定値を設定し、前記閾値を超えていれば前記指定値のうち振動のレベル以外と前記閾値以下の振動のレベルとの組み合わせを設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 応答振動を規定する振動パラメーターの空間に描かれたユーザーの振動感覚に対する等感度曲線、を表すデータを記憶している記憶部
    を更に備え、
    前記応答制御部は前記データを利用して、前記画像処理部が待機中である場合と動作中である場合との間で応答振動のレベルが同じ等感度曲線の上を推移するように振動パラメーターの値を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記応答制御部は、
    前記振動生成部が前記表示領域に対して加える振動が前記画像処理部の動作にせいぜい許容上限の悪影響しか与えない場合における当該振動のレベルを閾値に設定し、
    前記タッチパネルが接触を検知した時点で前記画像処理部が動作中である場合、待機中である場合と同じ等感度曲線から、振動のレベルが前記閾値以下である部分を探し、
    当該部分が見つかった場合、当該部分を規定する振動パラメーターの範囲の中から、応答振動を規定する振動パラメーターの値を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記応答制御部は、
    振動のレベルが前記閾値以下である等感度曲線の部分が見つからなかった場合、当該等感度曲線のうち、振動のレベルが最低である部分を探し、
    当該部分を規定する振動パラメーターの値のうち振動のレベル以外を、前記閾値以下の振動のレベルと組み合わせて前記振動生成部に対して指示する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記操作画面は、応答振動を規定するパラメーターの設定画面を含み、
    前記応答制御部は、
    前記タッチパネルが接触を検知した時点で前記画像処理部が待機中である場合における振動パラメーターには、前記設定画面に対するユーザーの操作が示す指定値を設定し、
    当該時点で前記画像処理部が動作中である場合における振動パラメーターには、前記指定値の含む振動のレベルが前記閾値以下であれば前記指定値を設定し、
    前記指定値の含む振動のレベルが前記閾値を超えていれば、前記指定値が属する等感度曲線から、振動のレベルが前記閾値以下である部分を探す
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記応答制御部は、前記指定値とは異なる振動パラメーターの値を前記振動生成部に対して指示した場合、前記画像処理部が待機中に戻った時点以後、前記振動生成部に対して応答振動を最初に指示する際、振動パラメーターの値を前記指定値に戻すことを特徴とする請求項3または請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 振動パラメーターは、振動のレベルに加えて、振動数または振動の断続間隔の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項3から請求項8までのいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記画像処理部は、
    シートから画像を読み取る読取部と、
    シートに画像を書き出す作像部と、
    を有し、
    前記応答制御部は前記閾値を、前記読取部の動作時と前記作像部の動作時とで異なる値に設定する
    ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項5、請求項6、請求項7、または請求項8に記載の画像処理装置。
  11. 前記画像処理部はシートを搬送しながら当該シートに対して画像の読み取りまたは書き出しを行い、
    前記応答制御部は前記閾値を、当該シートの種類または搬送速度に応じて異なる値に設定する
    ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、または請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 前記応答制御部は、前記タッチパネルが接触を検知した時点で前記画像処理部が動作中である場合には前記振動生成部を停止させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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