JP2017108850A - 制御装置、制御方法、制御システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部装置から依頼された処理を好適に実施するための制御装置を提供する。【解決手段】 制御装置は、第一の外部装置からの医用画像の出力依頼である第一の依頼と、第二の外部装置からの医用画像の出力依頼である第二の依頼とを受け付け、第一の依頼または第二の依頼に基づいて出力対象の医用画像を生成し出力する処理を実行し、第一の依頼を受け付けたときに第二の依頼の処理を実行中である場合、第一の依頼と第二の依頼とに基づいて第一の依頼の処理を実行するタイミングを決定する。【選択図】 図4
Description
本発明は、制御装置、制御方法、制御システム、及びプログラムに関する。
医用画像の画像診断システムでは、放射線情報システム等の依頼端末から依頼を受けた医用画像撮像装置が被検者を撮影して医用画像を生成し、出力する。出力先は主に画像管理サーバであり、当該画像管理サーバに保存された医用画像は、読影医等の医療従事者の観察に供され、医療に関する種々の意思決定に用いられる。
医用画像が医用画像ビューアを用いた観察に供される際には、当該医用画像ビューアとは別の装置、例えば医用画像撮像装置や医用画像処理端末など用いて、当該医用画像に対する種々の処理を変更したり、追加したりといった依頼が医療従事者により出される場合がある。例えば、医用画像の3次元再構成処理のやり直しや、画像診断のための領域抽出処理や、コンピュータ診断支援処理、複数の医用画像のフュージョン処理などの依頼である。
特許文献1には、医用画像に対する処理の依頼を受けた装置における負荷が高い場合には、他の装置に当該処理の代理を依頼することが開示されている。
例えばある特定の処理が実行可能な装置が1つしか利用できないなどの事情から、医用画像に関するある特定の処理を、ある決まった装置に依頼する、という状況を考える。この場合、外部から依頼される当該特定の処理と、当該ある装置で依頼とは関係なくスケジュールされた処理と、をどのような順序で処理をするか、という処理のタイミングを決める必要がある。ここで、外部から依頼される当該特定の処理を単純に優先させてしまえば、スケジュールされた処理に遅れが生じる恐れがあり、当該スケジュールされた処理に係る画像情報を適切なタイミングで医師に提供できなくなる恐れがある。一方でスケジュールされた処理を単純に優先させてしまう場合には、また同様に特定の処理を依頼した医師の医用画像に関する種々のニーズに応えられなくなる可能性がある。
特許文献1に開示の技術では、ある一つの装置において処理の優先順位を判断することは考慮されておらず、このような課題を解決するのは難しかった。
本発明の実施形態にかかる制御装置は、第一の外部装置からの医用画像の出力依頼である第一の依頼と、第二の外部装置からの医用画像の出力依頼である第二の依頼とを受け付ける受付手段と、前記第一の依頼または第二の依頼に基づいて、出力対象の医用画像を生成し出力する処理を実行する画像出力手段と、前記受付手段により前記第一の依頼を受け付けたときに、前記第二の依頼の処理を前記画像出力手段で実行中である場合、前記第一の依頼と前記第二の依頼とに基づいて前記画像出力手段により前記第一の依頼の処理を実行するタイミングを決定する決定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ある一つの装置における限られたリソースを処理の内容に応じて好適に配分することができ、ユーザの業務効率を向上することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
医療現場では、様々な医用画像撮像装置(以下、撮像装置と称する。)により得られる画像や、各種の検査を活用して診療が行われている。撮像装置により取得された画像データを、ここでは医用画像と称する。画像データに対して、診断に好適な画像とするための画像処理等を施して得られる画像も医用画像に含まれる。撮像装置とは、たとえばコンピュータ断層撮像装置(CT:Computed Tomography)、核磁気共鳴撮像装置(MRI:Magnetic Resonance Imaging)、2次元の放射線画像を撮像する放射線撮像装置(DR:Digital Radiography)、である。
DR装置の一例として、X線を検出してデジタル画像を出力するX線検出器であるFPD(Flat Panel Detector)が用いられている。FPDを用いたX線撮影システムでは、静止画撮影に加えてマルチフレーム動画撮影が可能である。また、撮影により取得したマルチフレーム動画像に対して再構成処理を行うことで、断層画像を生成するトモシンセシス撮影も行われている。これらのX線検出器を用いたX線撮影システムにより収集された画像データは、画像管理サーバといった外部装置にデジタルデータとして送信される。ユーザである医師や技師は、画像データを、医用画像管理サーバに接続した医用画像ビューアを用いて観察したり、医用画像処理端末を用いて画像処理を施したりする。
ユーザである医師が、医用画像管理サーバに接続された医用画像ビューア上で医用画像を観察した際に、観察に適さない画像と判断する場合がある。その場合、ユーザは医用画像ビューアから、当該医用画像に対する処理を施すことが可能な装置へと、当該医用画像に対する特定の処理を施した画像の出力依頼のための情報を送信する。
前述したトモシンセシス画像を例に説明すると、ユーザは医用画像ビューアでトモシンセシス画像を観察する。ユーザは、トモシンセシス撮影で生成される断層画像である再構成画像に対して、画質が十分か、再構成画像の中に着目したい病変が撮影できているかといった点を確認する。これらの点を満足しない画像は、診療に用いるのに不適切であると判断される。その場合、ユーザはたとえばX線撮影システム(以下、モダリティと称する。)に対して、当該トモシンセシス画像の再構成処理を変更する処理を施した画像の出力依頼のための情報を送信する。これは、モダリティにトモシンセシス画像を取得するためのアプリケーションが含まれているためである。再構成処理を行う撮影方法の場合は、医用画像管理サーバにおいても、マルチフレーム撮影画像を元に再構成処理を行うことができる機器が存在する。そのような機器を使用している場合は、モダリティに再構成依頼を出さなくともPACSにて再構成処理を行うことは可能である。しかし、そのような医用画像管理サーバを使用している場合であっても、処理アルゴリズムや内部パラメータの微妙な違いによって画質が変化することがある。そのため、以前撮影した画像との経時比較や、他の症例との比較を行う場合には、同じ処理アルゴリズムで再構成画像を作成するのが好ましい。このような場合には、モダリティに対して再構成処理を施した画像の出力依頼を送信するのが好ましい。
再構成処理を施した画像の出力依頼を受けたモダリティは指定されたパラメータで再構成処理を行うが、一般的に、再構成処理には数秒から数分程度の処理時間を要する。また、再構成処理が行われる間に、モダリティのユーザによって撮影が行われる可能性がある。撮影は、放射線情報システムといった外部装置からの検査の依頼すなわち当該検査により得られる画像の出力依頼に基づいて行われる。たとえば、モダリティのユーザが動画撮影を行う場合には、モダリティを制御する制御装置のCPU、メモリ、GPUといったハードウェアのリソースが高い負荷で使用される。そのため、外部装置からの出力依頼により当該制御装置が再構成処理を行っている際に動画撮影が行われると、動画のフレーム落ちやメモリ不足によるエラー発生が生じるおそれがある。別の例では、モダリティにおいて取得された画像に対して画像処理を行っている際にも、当該制御装置のメモリやGPUといったハードウェアのリソースが使用される。そのため、外部装置からの依頼により当該制御装置が再構成処理を行っている際に画像処理が行われると、画像処理の完了が遅くなるおそれがある。
モダリティが医用画像ビューアといった外部装置から受けた出力依頼に関する処理と、放射線情報システムといった外部装置から受けた出力依頼すなわち撮影に関する処理の一方を優先するように設定すれば、他方の処理に影響が出るおそれがある。例えば、撮影にかかる処理を優先するように設定した場合には、外部装置から依頼された処理が長時間行われないおそれがある。このような場合、たとえばViewerから再構成処理を依頼したユーザの作業を滞らせるおそれがある。また、外部装置から依頼された処理を優先するように設定した場合には、同時に撮影が行われると撮影にかかる処理に通常よりも長い時間が必要となる。これは依頼された再構成処理を行うにあたり、モダリティの制御装置がハードウェアリソースをバックグラウンドで使用している際に、撮影のために同じハードウェアリソースを使用すると処理に通常よりも時間がかかるためである。このような場合、撮影を行っているユーザの業務効率が低下するおそれがある。
さらに、外部装置に出力される画像のサイズや、断層画像である場合にはスライス枚数が大きくなると、画像を外部装置に出力する間も制御装置には負荷が生じる。再構成処理に関するパラメータによっては、出力する再構成画像のサイズが大きくなる可能性がある。すなわち、制御装置が外部装置からの依頼された処理を完了した後も、当該処理により生成された画像を外部装置へ出力する処理によって制御装置には負荷が生じる。したがって、画像を外部装置に出力する間に行われる撮影の処理にも影響が生じるおそれがある。この場合も、どちらか一方の処理を優先するように設定してしまうと、他方の処理を遅らせ、ユーザの業務効率を低下させるおそれがある。
このように状況に応じて、たとえば再構成処理の出力依頼に関する処理を優先すべき場合と、モダリティでユーザの操作入力により実行されている画像処理を優先すべき場合が考えられる。本発明は、モダリティの制御装置が、実施中の処理と依頼中の処理の各段階における負荷に応じて好適にハードウェアリソースを利用できるようにすることを目的とする。特に、モダリティにおける処理の内容と、各処理にかかる時間といった負荷を考慮して、再構成処理と出力処理と撮影処理とを好適なタイミングで実施できるようにすることを目的とする。モダリティの制御装置は、外部装置からの種々の出力依頼に基づいて、出力対象の医用画像を生成し、出力する。また、モダリティの制御装置は、出力対象の医用画像を生成するための処理を実行するタイミングを出力依頼の内容に基づいて決定する。
図1は、本発明の実施形態にかかる制御装置を含むX線撮影システムの構成の一例を示す図である。以下では、医用画像を取得するためのシステムとして、X線撮影システム101を例に説明する。X線撮影システム101は、X線により被検体を撮像して得られる医用画像を取得するためのシステムである。また、ここでは被検体にX線を照射することにより、X線検出部106で得られるデータを撮像データと称し、X線検出部106が撮像データを取得することを撮像と称する。X線検出部106で取得された撮像データから医用画像の画像データを取得することを撮影と称する。所望の医用画像の取得に際して、複数の撮像による撮像データを用いてもよい。被検体の医用画像を取得するための一連の処置を検査と称する。検査は複数の撮影を含みうる。
X線撮影システム101は、X線発生部102と、照射スイッチ103と、X線制御部104と、テーブル105と、X線検出部106と、制御装置107と、操作部108と、表示部109とを有する。本発明の実施形態にかかる制御装置は、図1に示す例においては制御装置107である。
また、X線撮影システム101はネットワーク113を介してHIS/RIS114と、PACS115と、Viewer116と、プリンタ117と接続されている。図1に示される各部は、バスやその他の通信システムにより相互に接続されていればよく、それぞれを遠隔に設置することもできる。
X線発生部102は、たとえばX線管である。X線発生部102は、X線を照射する。X線発生部102は、X線の照射に伴い管電圧、管電流や、撮影角度、移動距離といった、被検体のX線画像の撮像を実施した際の撮像条件をX線制御部104へ送信する。また、X線発生部102はX線制御部104から撮像を開始する前に撮像条件を受信し、撮像準備を行う。
照射スイッチ103は、照射開始通知、照射終了通知をX線制御部104へ送信する。操作者がスイッチ押下すると、照射スイッチ103は照射開始通知を送信する。また、操作者がスイッチを放すと照射スイッチ103は照射終了通知を送信する。
X線制御部104は、操作者である技師が照射スイッチ103を押下すると、X線発生部102に高圧パルスを与え、X線発生部102から被検体が配置されている領域にX線を照射させる。X線制御部104は、撮像を実施した際の撮像条件をX線発生部102とX線検出部106から受信し、制御装置107に送信する。また、X線制御部104は制御装置107より撮像開始前に撮像条件を受信し、X線発生部102とX線検出部106に送信する。
テーブル105は、被検体を載せるための架台である。テーブルの天板の直下にはX線検出部106を天板に沿う方向に移動させるX線検出部106の移動機構を有していてもよい。
X線検出部106は、たとえばFPDである。被検体を透過もしくは周囲を通過したX線は、X線検出部106に入射する。X線検出部106の一例であるFPDは、入射したX線を電気信号に変換した後、デジタル画像として制御装置107に送信する。たとえば、FPDは入射したX線を蛍光体(不図示)が可視光に変換し、可視光をフォトダイオード(不図示)が検出し、A/D変換器(不図示)により電気信号に変換する。あるいはFPDはX線をアモルファスセレン(不図示)により電気信号に変換する。放射線画像の画素値はFPDを構成する放射線検出素子(不図示)からの出力により得られる。放射線検出素子(不図示)は、たとえば蛍光体(不図示)とフォトダイオード(不図示)で構成される。別の例では、アモルファスセレン(不図示)で構成される。
X線検出部106は、撮像を実施した際の撮像データの読み取りエリアやビニングサイズ、X線検出部移動距離といった撮像条件を制御装置107に送信する。また、X線検出部106は制御装置107から撮像を開始する前に撮像条件を受信し、撮像準備を行う。X線検出部106は、撮像データと当該撮像データの撮像時の撮像条件を、制御装置107と接続されたケーブルによる有線通信、あるいは無線通信により制御装置107に送信する。
X線撮影システム101は、トモシンセシス画像を取得することができる。トモシンセシス画像を取得するための撮像においては、X線発生部102は被検体の上部を、被検体の体軸方向に沿って弧を描くように移動する。また、X線検出部106はX線発生部102の移動方向とは反対方向に、被検体の体軸方向に沿って直線的に移動する。X線発生部102とX線検出部106を移動させつつ複数の方向からX線画像を撮像することにより、X線撮影システム101はトモシンセシス画像を取得することができる。トモシンセシス撮影において、X線制御部104は、X線が照射されたタイミング情報を受け取り、当該タイミングにおけるX線発生部102およびX線検出部106の位置情報を制御装置107に出力する。たとえばパルス状のX線を断続的に照射する場合には、当該パルス状のX線の照射開始、照射終了あるいは照射中のあるタイミングにおけるX線発生部102およびX線検出部106の位置情報を出力する。
制御装置107は、X線撮影システム101を統合的に制御する。制御装置107は、画像処理部110と、制御部111と、通信部112とを有する。
画像処理部110は、X線検出部106から受信した撮像データに対する画像処理を行う。画像処理とは、たとえば階調処理やノイズ低減処理である。また、画像処理部110は、X線検出部106から受信した撮像データと撮像条件に基づいてトモシンセシス画像を取得するための再構成処理を行う。画像処理部110は、制御部111の制御により通信部112を介して制御装置107の記憶部(不図示)や、出力対象となるPACS115に対して画像出力を行う。すなわち、画像処理部110はHIS/RIS114といった外部装置からの出力依頼に基づいて画像を生成し出力する。また、画像処理部110は、PACS115やViewer116といった外部装置からの出力依頼に基づいて、たとえば再構成処理を施した画像を生成し出力する。
制御部111は、検査実施に関わる制御を行う。検査実施に関わる制御とは、HIS/RIS114から入力された検査のオーダに基づいて、撮影条件を設定する。すなわち、制御部111は外部装置の一例であるHIS/RIS114からの医用画像の出力依頼に基づいて、医用画像を取得するための制御を行う。撮影条件には、X線発生部102及びX線検出部106を用いて撮像データを取得するための撮像条件と、撮像データから所望の画像データを取得するための画像処理条件を含む。画像処理条件には、トモシンセシス画像を取得するための再構成条件を含む。
さらに、制御部111はHIS/RIS114から入力された検査の実施順序や、それぞれの検査の実施状態を管理する。検査の実施状態とは、ある検査が開始される前の状態か、開始された状態か、完了した状態か、開始されたが完了せずに保留されている状態のいずれかである。制御部111は、通信部112を介して検査の実施状態をHIS/RIS114に送信する。また、制御部111は通信部112を介して、保留状態にある検査や完了した検査の実施情報や画像データを、制御装置107の記憶部や制御装置107と接続する外部装置に保存し、読み出しを行う。
また制御部111は、取得した撮像データの撮像時の撮像条件に含まれる、X線発生部102とX線検出部106の位置情報に基づいて、トモシンセシス画像の有効フレームを取得する。制御部111はトモシンセシス画像の再構成パラメータ、画像処理パラメータを用いてトモシンセシス画像の保存可否を判定する。ここで示す再構成パラメータは、再構成方式、フィルタタイプ、フィルタDC、カットオフ周波数、断層ピッチ、スライス枚数、ノイズ低減の少なくとも1つ以上を含む。制御部111は再構成処理の実施時にAuto Window処理の実施可否を判定し、画像処理部110にAuto Window処理依頼を通知する。制御部111は通知された位置情報を元に撮影中断状態を判定再構成の実施可否及びオブリーク断面表示可否を判定する。制御部111はX線画像データとトモシンセシス画像データによって写損処理を撮影手技内に含まれる画像データに連動させるか否か判定する。
通信部112は、後述する通信回路206を介して、X線制御部104とX線検出部106に制御部111で生成された撮像条件を送信する。また、通信部112はX線制御部104とX線検出部106から撮像データ、撮像条件を受信し、制御部111に出力する。通信部112はネットワーク113を介して、HIS/RIS114と検査に関わる情報の送受信を行う。通信部112は画像処理部110で取得された画像データやトモシンセシス画像データをPACS115に送信する。また、通信部112は後述する外部装置からの再構成依頼をネットワーク113を介して受信する。
制御装置107は取得された放射線画像に、当該画像を取得した条件や患者情報等を付帯させる。たとえばDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則って情報を付帯させ、X線画像のデータ、患者情報、及び撮影条件等の情報を含むDICOM画像ファイルを生成する。
操作部108は、操作者による操作を受け付ける入力用インタフェースである。入力用インタフェースは、たとえばキーボードやマウス、マルチタッチモニタである。
表示部109は、制御装置107からの表示制御により画面を表示する表示用インタフェースである。表示部109は、たとえば一又は複数のモニタや、マルチタッチモニタである。
HIS(Hospital Information System)/RIS(Radiology Information System)114は、患者情報や放射線撮影による検査等を含む診療情報を総合的に管理するシステムである。HIS/RIS114は放射線情報システムの一例である。
PACS(Picture Archiving and Communication System)115は、各種の撮像装置で得られた画像を保持するデータベースシステムである。PACS115は医用画像管理システムの一例である。PACS115は医用画像及びかかる医用画像の撮影条件や再構成を含む画像処理のパラメータや患者情報といった付帯情報を記憶する記憶部(不図示)と、当該記憶部に記憶される情報を管理するコントローラ(不図示)とを有する。トモシンセシス画像の付帯情報には、トモシンセシス画像の撮影におけるX線検出部106及びX線発生部102の位置情報が含まれる。また、投影画像からトモシンセシス画像を得た際の、再構成方式やフィルタ、断層ピッチ、断層枚数などの再構成パラメータが含まれる。以下では、トモシンセシス撮影における再構成パラメータの情報を、再構成情報と称する。
Viewer116は、画像診断用の端末であり、PACS115等に記憶された画像を読み出し、診断のために表示する。Viewer116は医用画像ビューアの一例である。読影を行う医師は、Viewer116を用いて画像診断レポートを作成することができる。また、Viewer116は画像処理の機能を有していてもよく、制御装置107あるいはPACS115から取得した医用画像に対して画像処理を施すことができる。この観点では、Viewer116は医用画像処理端末の一例である。X線撮影システム101には、Viewer116が複数接続されていてもよい。また、X線撮影システム101には、Viewer116が複数接続されていてもよく、少なくとも一つの医用画像ビューアと少なくとも一つの医用画像処理端末が接続されていてもよい。
プリンタ117はたとえばフィルムプリンタであり、PACS115等に記憶された画像をフィルムに出力する。
図2は、制御装置107のハードウェア構成の一例を示す図である。制御装置107は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD204と、USB205と、通信回路206と、GPUボード207と、HDMI(登録商標)208とを有する。これらは内部バスにより通信可能に接続されている。
CPU(Central Processing Unit)201は制御装置107及びこれに接続する各部を統合的に制御する制御回路である。CPU201はROM202に格納されているプログラムを実行することにより制御を実施する。またCPU201は、表示部109を制御するためのソフトウェアであるディスプレイドライバを実行し、表示部109に対する表示制御を行う。さらにCPU201は、操作部108に対する入出力制御を行う。
ROM(Read Only Memory)202は、CPUによる制御の手順を記憶させたプログラムやデータを格納する。
RAM(Random Access Memory)203は、制御装置107を及びこれに接続する各部における処理を実行するためのプログラムや、画像処理で用いる各種パラメータを記憶するためのメモリである。RAM203は、CPU201が実行する制御プログラムを格納し、CPU201が各種制御を実行する際の様々なデータを一時的に格納する。
HDD(Hard Disk Drive)204は、X線画像データなど各種データを保存する補助記憶装置である。
USB(Universal Serial Bus)205は操作部108と接続している。
通信回路206はX線撮影システム101を構成する各部や、ネットワーク113に接続されている各部との通信を行うための回路である。通信回路206は、所望の通信形態にあわせて、複数の構成により実現されていてもよい。
GPUボード207は、GPU、及びビデオメモリを含む汎用グラフィックスボードである。GPUボード207は、画像処理部110を構成し、主に断層画像の再構成処理、画像処理を行う。このような演算装置を使用するにより、専用ハードウェアを必要とせずに高速に再構成処理などの演算や画像表示を行うことが可能となる。
HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)208は、表示部109と接続している。
図3は、制御装置107の機能構成の一例を示す図である。制御装置107は、前述したように画像処理部110と、制御部111と、通信部112とを有する。画像処理部110は、再構成部312を有する。制御部111は、手技情報保存部301と、検査情報保存部302と、撮影制御部303と、決定部304と、検査制御部308と、入出力制御部309と、出力部310と、受付部311とを有する。決定部304は、負荷判定部305と、優先度設定部306と、比較部307とを有する。
手技情報保存部301は、撮影手技情報、再構成ユーザ許可設定などX線画像撮影システムの動作に関連する設定の保存、更新、削除、検索を行う。ここで述べる撮影手技情報には、撮影部位や撮影方向など撮影手技を特定するための情報、デフォルト撮影条件、デフォルト画像処理パラメータ、デフォルト再構成パラメータ、再構成ユーザ許可設定などを含む。再構成ユーザ許可設定とは、後述する負荷判定部305や優先度設定部306が処理の優先度決定に使用する情報である。その他、撮影手技情報には、ストレージ転送設定、プリント出力設定などの画像送信設定に必要な項目が含まれる。つまり、撮影手技情報とは、撮影実施から後処理、画像送信設定まで撮影手技毎に設定可能な項目である。手技情報保存部301はデータベースを用いて構成される。
検査情報保存部302は、過去に実施された検査情報の登録、更新、削除、検索を行う。検査情報保存部302はデータベースを用いて構成される。
撮影制御部303は、通信部112を介して、X線発生部102、X線検出部106を制御する。たとえば、撮影制御部303はX線発生部102とX線検出部106に対して撮影可否や、撮影実施条件や、位置情報に関するデータの送受信を行う。また、撮影制御部303は再構成処理の実施に関わる制御、画像データの保存など、X線撮影と再構成処理の実施に係る処理全般の制御を行う。
決定部304は、制御装置107において実行中の処理や実行予定の処理、外部装置から依頼されている処理の負荷に応じて、それぞれの処理の優先度を判定する。
負荷判定部305は、受付部311が受信した外部からの再構成依頼の実施とX線撮影システム101が行っている撮影処理等が互いに影響を与えないように撮影制御部303を用いてX線撮影システム101を制御する。
優先度設定部306は、出力部310が外部出力を行う際に、X線撮影システム101が行っている撮影処理等に影響を与えないように出力部310が行う出力処理の優先度を随時調整する。
比較部307は、受付部311が受信した再構成依頼を行う検査に対して、依頼に含まれる再構成パラメータをX線撮影システム101に保存されている再構成画像のパラメータと比較して、再構成処理が必要かを判定する。例えば、再構成依頼に含まれる再構成パラメータが既にX線撮影システム101で再構成済みである場合は、比較部307はパラメータが一致した旨と該当した画像のIDを受付部311に渡す。
上述したように、複数の外部装置から出力依頼があった場合に、それぞれの依頼に基づいて画像出力に係る処理を実行するタイミングを決定する。負荷判定部305、優先度設定部306、比較部307を含む決定部304の処理の詳細については後述する。
検査制御部308は、患者情報、実施予定検査情報、撮影手技情報の更新・登録制御、画面の遷移制御、トモシンセシス画像データの保存、トモシンセシス画像の追加処理など、検査実施のフロー全般の制御を行う。また、X線画像データの再出力時は、優先度設定部306において設定された転送処理の優先度に基づいて、検査制御部308は出力部310へ再出力を依頼する。
入出力制御部309は、操作部108と表示部109からの入力情報の受信制御、及び検査制御部308が通知する画面遷移などの出力指示に対する操作部108と表示部109への出力制御を行う。
出力部310は通信部112を介して、X線撮影システム101により取得された医用画像と、当該医用画像に付帯する付帯情報を出力対象となる外部装置に対して出力する。付帯情報は、たとえば当該医用画像に施された画像処理に関するパラメータや、再構成処理のパラメータや、トモシンセシス撮影における位置情報である。
受付部311は、PACS115などからX線撮影システム101に対して発行される再構成依頼を、通信部112を介して受信する。また、HIS/RIS114からX線撮影システム101に対して発行される検査オーダを、通信部112を介して受信する。すなわち、受付部311は外部装置からの医用画像の出力依頼を受け付ける受付手段の一例である。受付部311では、受信した再構成依頼の内容に基づいて検査制御部308に再構成処理の依頼または既存画像の出力を依頼する。受付部311から検査制御部308に対して処理方法を依頼する際には比較部307での比較結果を利用する。受付部311は比較部307からの情報を元に、検査制御部308に対して該当画像の読み出しを依頼し、検査制御部308が検査情報保存部302から該当画像を読み出す。
再構成部312は、X線撮影システム101においてトモシンセシス撮影が行われた場合に、複数の投影画像からトモシンセシス画像を取得するための再構成処理を行う。
図9は、X線撮影システム101においてトモシンセシス撮影を行い、再構成処理を行う際に表示部109に表示される画面の一例を示す図である。ステップS401の前には医師が、X線撮影システム101を利用して被験者に対してトモシンセシス撮影を行い、再構成パラメータを指定した上で再構成画像を作成済みのものとする。再構成画像の作成は図9に例示する再構成画面901にて行う。再構成処理は、図3に示す再構成部312により行われる。
再構成画面901は、画像表示部902、スライダー903、ツールバー904、冠状面表示部905、オブリーク表示部906、フレームビュー指示部907、再構成方式選択部908、フィルタ選択部909、フィルタDC編集部910、カットオフ周波数編集部911、断層ピッチ編集部912、スライス枚数編集部913、ノイズ低減部914、再構成処理指示部915、デフォルト設定部916、再生範囲設定部917、Window調整部918、再生処理部919、キャンセル指示部920、確定指示部921、3Dスライダー922より構成される。
画像表示部902は、再構成処理後のトモシンセシス画像をプレビュー表示する。また、再構成処理実施中は、ユーザに再構成処理中であることを報知するプログレスバーが表示され、再構成処理完了と同時にトモシンセシス画像が表示される。
スライダー903は、プレビュー表示中のトモシンセシス画像における表示中のフレーム画像の確認、フレーム画像の切り替えを行う。トモシンセシス画像のプレビュー表示と同時にスライダー横の上端から下端までに、プレビュー表示中トモシンセシス画像の全有効フレーム分のメモリが均等に表示される。ここで、有効フレーム分のみ指定可能に制御することにより、誤って無効フレームを表示してしまう可能性を低減する。スライダー903上を選択あるいはドラッグすることで選択されたメモリに対応した番号のフレームが画像表示部902に表示される。
ツールバー904は、プレビュー表示中のトモシンセシス画像に対する処理を指示するコントロールが配置される。
冠状面表示部905は、画像表示部902に表示するトモシンセシス画像を冠状面で表示するよう指示するボタンであり、第一の二次元断層画像の表示を指示するためのボタンに該当する。当該ボタンは、図9の再構成画面901が表示された初期状態で選択可能状態とされ、かつ、オン状態(選択状態)とされている。冠状面表示部905への指示を受け付けると、図9(b)に示すオブリーク角度編集部923が非表示となり、3Dスライダー922が表示される。
オブリーク表示部906は、画像表示部902に表示するトモシンセシス画像をオブリーク断面で表示するよう指示するボタンであり、第二の二次元断層画像の表示を指示するためのボタンに該当する。オブリーク表示部906への指示を受け付けると、3Dスライダー922が非表示となり、オブリーク角度編集部923が表示される
フレームビュー指示部907は、画像表示部902を格子状の複数表示領域に区切り、プレビュー表示中のトモシンセシス画像のフレーム画像群を並列表示するフレームビューへ切り替えるボタンである。オブリーク断面表示中は、無効となりフレームビュー表示不可能となる。
フレームビュー指示部907は、画像表示部902を格子状の複数表示領域に区切り、プレビュー表示中のトモシンセシス画像のフレーム画像群を並列表示するフレームビューへ切り替えるボタンである。オブリーク断面表示中は、無効となりフレームビュー表示不可能となる。
再構成方式選択部908は、FBP(Filtered Back Projection)法やシフト加算法、逐次近似再構成法といった再構成方式を選択するコントロールである。
フィルタ選択部909は、再構成処理を行う際に使用するフィルタタイプを選択するコントロールである。
フィルタDC編集部910は、再構成処理を行う際に使用するフィルタのDCパラメータを編集するコントロールである。
カットオフ周波数編集部911は、再構成処理を行う際に使用するフィルタのカットオフ周波数を編集するコントロールである。
断層ピッチ編集部912は、再構成処理を行う際のフレーム間の厚みを編集するコントロールである。
スライス枚数編集部913は、再構成処理を行う際の総フレーム数を編集するコントロールである。
ノイズ低減部914は、再構成処理を行う際にノイズ低減処理を適用するか否かを切り替えるコントロール、及び適用する際の影響度を編集するコントロールである。
再構成処理指示部915は、再構成処理の実施を指示するボタンである。ボタンが押下された時点で入力されている再構成パラメータを使用して再度再構成が実施される。この時、プレビュー表示中のトモシンセシス画像と同じ投影画像が用いられる。
デフォルト設定部916は、プレビュー表示中のトモシンセシス撮影手技のデフォルト再構成パラメータの変更を指示するボタンである。ボタンが押下されると、撮影制御部303から表示中の再構成パラメータと共に再構成パラメータ変更通知が検査制御部308へ送信される。検査制御部308は、再構成パラメータ対象のトモシンセシス撮影手技の再構成パラメータを更新し、手技保存部401へ「登録・更新」の処理依頼を送信する。
再生範囲設定部917は、範囲指定往復再生時の再生範囲を指定するコントロールである。最小フレーム番号、中心フレーム番号、最大フレーム番号を指定するつまみで構成される。それぞれのつまみを移動することで、指定した最小フレーム番号から最大フレーム番号までの範囲が再生範囲として設定される。
Window調整部918は、Window調整用コントロールの表示・非表示を切り替えるボタンである。Window調整部918をONに切り替えると、3Dスライダー922表示領域にWindow調整部918が表示される。実施形態に係る画像処理部110は、トモシンセシス画像の解析処理を行い、トモシンセシス画像から生成されるコロナル画像やオブリーク画像等のスライス画像をウィンドウ処理等の階調処理を施す。入出力制御部309は、当該ウィンドウ処理がされたスライス画像を再構成画面701の画像表示部902に表示させる。Window調整部918をOFFに切り替えると、Window調整部918が非表示となり、3Dスライダー922が表示される。
再生処理部919は、再生処理用コントロールの表示・非表示を切り替えるボタンである。再生処理部919をONに切り替えると、3Dスライダー922表示領域に再生処理部919が表示される。再生処理部919をOFFに切り替えると、再生処理部919が非表示となり、3Dスライダー922が表示される。
キャンセル指示部920は、プレビュー中のトモシンセシス画像の破棄を指示するボタンである。再構成キャンセルが指示された場合、トモシンセシス画像及び画像情報を保存せずに、ステップS609が完了し、撮影画面へ遷移する。撮影画面では、再構成画面表示前にプレビューされている画像が継続してプレビュー選択される。
確定指示部921は、プレビュー中のトモシンセシス画像の保存確定を指示するボタンである。保存確定が指示された場合、プレビュー中のトモシンセシス画像をHDD204に保存する。その後、ステップS608が完了し、撮影画面へ遷移する。
3Dスライダー922は、生成したトモシンセシス画像のフレームを擬似的に3D表示し、表示フレームの指定を行うコントロールである。3Dスライダー922上に、各トモシンセシス画像のフレームの位置関係を相対的に示した罫線が表示され、表示フレーム画像と同じフレーム番号の位置に縮小画像が表示される。3Dスライダー922上の罫線を選択する、あるいはマウスでドラッグすることで表示フレームを容易に切り替えることができる。ここで、3Dスライダー922上に表示される罫線は、トモシンセシス画像の有効フレーム分のみが表示される。また、断層ピッチやスライス枚数の編集に連動して、再構成処理後の各トモシンセシス画像のフレームの位置関係を現在の状態に重ねてプレビュー表示する。これにより、操作者が断層ピッチやスライス枚数を変更した際の厚みの変化を容易に把握することが可能となる。以上の構成となる再構成画面701が表示される。
図9(b)は、オブリーク角度編集部923である。オブリーク角度編集部923は、オブリーク角度指示部924、オブリーク角度確定部925、オブリーク断面中心点指示部926、指針画像表示部927を有する。オブリーク角度指示部924は、表示するオブリーク断面画像のオブリーク角度を編集する領域である。+−ボタン押下による角度の増減の他、キーボードやタッチパネルによる自由入力やマウスホイールを使用した編集が可能である。オブリーク角度確定部925は、編集したオブリーク角度を確定し、オブリーク断面の表示切り替えを指示する。オブリーク断面中心点指示部926は、指針画像内の任意の位置に移動可能であり、オブリーク断面の中心点を指定する。指針画像表示部927は、疑似的に表示される3次元ボクセル領域に現在指定されている中心点の位置、及び現在指定されているオブリーク角度を適用した縮小画像を表示する領域である。なお、指針画像表示部927上においてもマウスホイールなどの操作によってオブリーク角度を編集することが可能である。以上の構成となる再構成画面901が表示され、医師はこの画面上で再構成パラメータの設定などを行い、再構成画像を作成する。
図4は、外部装置から受け付けた出力依頼に基づいて、医用画像を生成し出力するための処理を実行するタイミングを決定する処理の一例を示すフローチャートである。制御装置107は、検査にかかる画像出力の依頼をHIS/RIS114といった外部装置から受け付ける。また、再構成処理といった画像処理を施した画像の出力依頼を、PACS115やViewer116といった外部装置から受け付ける。画像出力の依頼を受け付けた制御装置107は、それぞれの外部装置からの出力依頼に基づいて実行中あるいは実行予定の処理のタイミングを決定する。すなわち、制御装置107は、それぞれの処理の優先度を設定して実行する。ここでは、ステップS403とステップS404は外部装置における処理である。以下、詳述する。
ステップS401において、制御装置107はX線撮影システム101において取得された画像を外部装置に出力する。ここでは、X線撮影システム101においてトモシンセシス撮影を行い、再構成処理により取得された再構成画像をPACS115に出力する場合を例に説明する。再構成処理は、図9を用いて上述した処理により行われる。再構成部312は再構成画像を作成すると、制御部111は作成済みの再構成画像をHDD204に保存する。また、制御部111は検査情報保存部302に再構成処理のパラメータとHDD204内の再構成画像へのファイルパスを保存する。さらに、X線撮影システム101は通信部112を介してPACS115に対して、検査中に作成した再構成画像のうち、外部出力する指定がなされている再構成画像を出力処理する。その際に、再構成画像のみではなく再構成に使用した再構成パラメータや撮影を特定する識別子、画像のサイズや取得日時などのメタ情報も付随して出力しておく。こうすることにより、医師がPACS115に接続されたViewer116で再構成画像を確認し画質が不十分であると判断した際に、どのパラメータを変更すれば所望の画像を得られるかを推測しやすくなる。また、前述の再構成画像に対する外部出力する指定について、指定されていない再構成画像は出力処理がなされないが、その場合であっても再構成パラメータや画像のメタ情報などは外部装置へ出力しておく。これにより、医師がViewer116で再構成画像を確認し画質が不十分であると判断した際に、既にX線撮影システム101で同一撮影画像から作成された再構成画像のパラメータを閲覧することができる。その中に所望の再構成パラメータがある場合は、医師がその再構成パラメータを使用してX線撮影システム101への再構成依頼通知を発行することで、新たに再構成を行うよりも短時間で再構成画像を取得することができる。
ステップS402ではX線撮影システム101がHIS/RIS114及びPACS115に検査終了通知を送信する。この検査終了通知を受け取った後、医師はPACS115に接続されたViewer116を用いて再構成画像を閲覧して診断を行う。その際、医師は閲覧している再構成画像の画質やスライス幅などが不適切で、診断に利用するのに不適切であると判断する場合がある。このように判断した場合、医師は撮影をやり直す再撮影指示を出す、もしくは再構成処理をやり直す指示を出すことで所望の画像を得ることができる。医師が再撮影指示を出す場合の処理は、公知の技術を利用してX線撮影システム101に対して新たな検査依頼を通知すれば良いのでここでは割愛する。再構成処理をやり直す場合は、一般的に数秒〜数分の処理時間を要し、CPU201やGPUボード207を高負荷で利用するため、撮像装置が行う撮影処理への影響を最小限にとどめるようにする必要がある。そのため本発明では、外部装置から再構成依頼を受けたX線画像撮影システムの動作を以下のフローのようにすることで、極力撮像装置への影響が少なくなるように再構成処理を実施する。
ステップS403において、ユーザである医師の操作入力に基づいて、外部装置は制御装置107に依頼する処理を示す情報を作成する。これにより、医師は制御装置107に対して所望の処理を施した画像の出力を依頼する。ここでは、医師がPACS115に接続されたViewer116を操作し、撮影を特定する識別子、所望の再構成パラメータ、依頼優先度を含んだ再構成依頼を作成する場合を例に説明する。撮影を特定する識別子は、Viewer116で閲覧している画像の識別子を使用すればよく、PACS115が再構成依頼に自動的に付与することとしてもよい。前述した通り再構成パラメータには、再構成方式、フィルタタイプ、フィルタDC、カットオフ周波数、断層ピッチ、スライス枚数、ノイズ低減、画像のサイズを含む。再構成依頼に含まれる、依頼優先度はViewer116で診断を行っている医師が、X線撮影システム101に対して再構成をどの程度優先して実施させるかを指定するために用いる。再構成画像を再度作成するときには、即座に再構成画像が欲しい場合もあれば、次回患者が来院するまでに出来ていれば良いといった複数のケースが考えられる。依頼優先度を適切に設定して、医師が再構成依頼を作成することによって、X線撮影システム101が複数の再構成依頼を受信した場合も適切な順序で再構成処理を行うことができる。
ステップS404において、ステップS403で外部装置が作成した再構成依頼を、外部装置は制御装置107に対してネットワーク113を介して送信する。
ステップS405において、ステップS404で外部装置から送信された依頼を制御装置107は受信する。そして、決定部304は、依頼された処理の内容に基づいて、依頼された処理と同様の処理を施した画像が存在するか否かを判定する。すなわち、決定部304はPACS115やViewer116といった外部装置から依頼された処理により得られる医用画像と対応可能な医用画像が既に生成されており、出力可能であるか否かを判定する。
制御装置107は外部装置からの依頼を、通信部112を介して受信する。受付部311は受信した再構成依頼の中から撮影を特定する識別子を取り出し、検査制御部308に対して当該識別子と合致する撮影で既に再構成されている画像の再構成パラメータを問い合わせて取得する。受付部311は検査制御部308から取得した再構成パラメータと再構成依頼に含まれる再構成パラメータを比較部307により比較する。この比較により、再構成依頼に対する新たな再構成処理の要否を決定する。比較部307は、前述の再構成パラメータに含まれるそれぞれのパラメータを比較し、受付部311に比較結果を通知する。ここでの比較の判定基準としては、全パラメータが一致する、各パラメータ同士の差分が所定の範囲内に収まっている、などの方法を取っても良い。ただし全パラメータが一致していない場合は、X線撮影システム101は外部装置に対して、指定のパラメータと近いパラメータの再構成画像ならば即座に返せる旨を通知する。これにより、X線撮影システム101はViewer116で診断している医師に対して出力依頼において指定されたパラメータと近いパラメータの医用画像を出力可能である旨を報知することができる。医師は、自分が指定した再構成パラメータと即座に画像を取得できる再構成画像の再構成パラメータを見比べて、選択することができる。医師が即座に画像を取得できるパラメータを選択した場合は、長時間かかる再構成処理を行わずに再構成画像を取得できるため、医師は少ない待ち時間で再構成画像を所得でき診断効率を向上することができる。このように、決定部304は、外部装置から依頼された処理により得られる医用画像と対応可能な医用画像が出力可能であるか否かを判定する。対応可能な医用画像とは、たとえば上述したように外部装置から依頼された処理と同じ再構成パラメータや所定の範囲内の差を含む再構成パラメータにより生成された再構成画像である。比較部307が受信した再構成パラメータと検査制御部308から取得したパラメータを比較した結果、比較結果が真であった場合、ステップS406へと進む。
ステップS406において、決定部304はステップS405で取得された再構成画像が破棄された画像であるかどうかを判定する。破棄された画像とは、いわゆる写損画像であり、医師といったユーザが診療に用いるのに適切でないと判断した画像である。写損状態である場合は、ステップS407へ進む。写損状態ではないと判断された場合、ステップS408へ進む。
ステップS407において、検査制御部308はステップS405で取得された画像の写損を解除する。写損状態を解除する際には検査制御部308は検査情報保存部302に保存されている当該画像の写損状態に関する情報を更新する。写損が解除されると、ステップS408に進む。
ステップS408では、検査制御部308が比較部307で再構成パラメータが一致すると判定された再構成画像の出力準備を行う。検査制御部308による出力準備とは、たとえば検査情報保存部302への情報更新、再構成画像への出力用のヘッダ作成などを行う。出力準備が完了すると、ステップS413に進む。すなわち、Viewer116やPACS115から出力依頼のあった画像が既に制御装置107において生成されており、出力可能である場合にはそれを出力させることとする。
一方で、ステップS405において、受信した再構成依頼に含まれる再構成パラメータと一致する再構成パラメータにより取得される画像が、X線撮影システム101に存在しないと判断された場合には、ステップS405からステップS409に進む。
ステップS409において、制御装置107が実行中の処理と、後続の処理にかかる概算時間と、再構成依頼の処理にかかる概算時間を取得する。各処理に必要な時間は処理を行っているパラメータから取得するもしくは既定値を用いるなどの方法がある。画像処理の場合には、処理の種類や、処理の対象となっている画像のサイズ、枚数、パラメータから画像処理に要する時間を取得する。例えば、動画像10枚に対してエッジ強調処理を施している場合、処理の種類はエッジ強調処理、画像サイズは1500×1500画素、枚数は10、として、制御装置107が内部に保持する1枚当たりのエッジ強調にかかる時間を10倍する。そして、必要であれば、処理パラメータに応じてアルゴリズムの処理時間が長短するケースがあれば係数を時間に乗算するなどして調整する。このようにパラメータによって処理時間を概算したが、予め処理内容毎に処理時間を決めたテーブルを用意しておき、そこから撮影システムが現在の処理に応じて時間を取得し、その時間を現在の処理と後続の処理に必要な時間として使用することも可能である。事前に定められたテーブルを処理時間の概算に使用する場合は、前述の処理パラメータによる概算よりも精度が落ちる可能性があるが、計算時間をほとんど要しないため高速に処理時間の取得が可能である。また、再構成依頼の処理にかかる概算時間も同様に制御装置107が取得する。再構成依頼の処理に必要な概算時間の取得方法も、制御装置107において実行中の処理時間の取得に用いた方法と同様である。再構成依頼を例に説明すると、依頼に含まれる再構成パラメータから処理時間を取得する。再構成パラメータは再構成方式、フィルタタイプ、フィルタDC、カットオフ周波数、断層ピッチ、スライス枚数、ノイズ低減、画像のサイズを含む。再構成方式にはFBP方式、シフト加算方式、逐次近似法などの公知の技術がある。これらの再構成方式の違いによって、再構成処理にかかる時間が大きく変わる。一般的には逐次近似法を用いた場合には処理時間が長くかかり、シフト加算方式は短時間で再構成処理が可能である。例えば、あるシステムでは逐次近似法の場合は5分、FBP方式の場合は2分、シフト加算方式の場合は30秒を仮の処理時間として、他のパラメータにより処理時間を調整する。再構成処理方式以外で、大きく処理時間に影響するものが画像のサイズと断層ピッチ、スライス枚数である。再構成処理では画像のサイズに応じて、再構成画像の大きさが変わるため、システムに予め定義されている処理時間の基準となる画像のサイズと比較して画像の縦横の倍率をそれぞれ処理時間に乗算する。例えば、画像サイズが処理時間の基準となる画像サイズに対して縦横それぞれ1.5倍だった場合は前述の仮の処理時間に対して1.5×1.5=2.25倍する。また、断像ピッチとスライス枚数に応じて再構成画像のZ軸方向のサイズが変化する。再構成画像のZ軸方向のサイズがシステムに予め定義されている処理時間の基準となる再構成画像のZ軸方向と比較した倍率を前述の縦横比を乗算した結果に掛け合わせる。残りの再構成パラメータである、フィルタタイプ、フィルタDC、カットオフ周波数、ノイズ低減、によって再構成処理にかかる時間が変化する。これらの画像処理に利用するパラメータによる処理時間の変化は前述の画像サイズやスライス枚数によるデータサイズの変化と比べて小さいため無視することとしてもよい。厳密に処理時間を予測する場合は、これらのパラメータの範囲に応じて値を定めておき、先ほど求めた値に加算・乗算するなどして処理時間の概算を求めることができる。このように再構成パラメータから処理時間の概算を行う以外にも、事前に再構成方式に応じて既定の時間を定めておきその時間を処理の概算時間として用いる、一律してある値を再構成処理の概算時間として用いることとしてもよい。例えば、前述の再構成方式に応じた仮の処理時間を再構成処理の概算時間として用いるという方法である。所定の時間を概算時間として用いることで、再構成パラメータによる概算よりも実行時間予測の精度は落ちるが即座に概算時間を取得することができ、高速に後段の処理に遷移可能となる。ステップS409で取得した概算時間がシステム内で事前に定義されている値よりも長くかかる場合は、制御装置107は外部装置であるPACS115へ通信部112とネットワーク113を介して、再構成処理に長時間かかる旨を通知する。PACS115はこのメッセージを受けて、Viewer116に再構成依頼が長時間要する旨を表示しユーザである医師に報知する。これにより医師は、再構成依頼の処理に長時間かかる場合はその旨を知ることができ、他の作業を優先的に実施することができる。ここでは、再構成依頼の処理に長時間かからない場合は、報知がViewer116には表示されないため、短時間で再構成処理が完了する場合は余計な報知を表示することがなく、医師の業務効率を向上することができる。処理時間の概算と、長時間かかる場合の外部装置への通知が完了したらステップS410に進む。
ステップS410において、決定部304は概算処理時間とX線撮影システム101の現在の処理と後続の処理にかかる時間を比較し、現時点で再構成処理が実施可能かを判断する。再構成依頼を受けた時点で制御装置107において実行中の処理の内容によっては、同時に再構成処理を行うことが可能な場合があるためである。同時に再構成処理を行う場合には、出来るだけX線撮影システム101が行っている処理を妨げることが無いように処理する。ステップS410における処理の詳細は後述する。再構成処理を実施可能である場合には、ステップS411に進み、実施可能ではない場合には、ステップS415に進む。
ステップS411において、制御装置107は外部装置より依頼された処理を実行する。再構成依頼の場合には、再構成部312は依頼された再構成の処理を実行する。
ステップS412において、決定部304は依頼された処理が完了したか否かを判定する。たとえば、再構成依頼の処理を行っている間に、制御装置107で実行されている処理が遷移することにより、依頼された再構成の処理を完了できなくなる場合がある。ステップS409で取得される処理時間はあくまでも概算時間であるため、実行可能と判断して再構成依頼処理が開始された場合であっても、実際には完了できない場合があるためである。依頼された処理が完了している場合はS413に進む。制御装置107のリソースが、再構成処理を実行できない状態に遷移し、依頼された処理を完了していない場合には、ステップS414に進む。
ステップS413において、制御装置107は外部装置から依頼された処理を実行することにより取得された画像を外部装置に転送する処理を行う。ステップS413の詳細は、後述する。
ステップS414において、制御装置107の負荷に応じて、外部装置から依頼された処理を実行可能な状態になるまで、依頼された処理の実行を保留する。その際にステップS411で途中まで再構成しているデータがあっても処理のアルゴリズムによっては途中から再開することが難しい場合がある。その場合は途中まで処理した再構成データは破棄する。再構成アルゴリズムによっては、途中で中断しても、再構成処理を再開可能な場合がある。その場合は中断されるまでに得られたデータをRAM203やHDD204に記憶させ、保留の解除後に処理を再開する。ステップS409に進み、制御装置107の負荷に応じて保留を解除する。
ステップS415において、決定部304は制御装置107で実行中の処理と再構成依頼があった処理とを比較し、高使用リソースを同時に使用していないか、もしくはユーザの許可が得られれば再構成処理を実行できるか否かを判定する。S415でYESと判断された場合、ステップS416に進む。S415でNOと判定された場合はS414に進み、再構成可能な状態になるまで再構成依頼処理を保留する。
ステップS416において、制御装置107はステップS415でX線撮影システム101の処理と再構成依頼処理の高使用リソースを同時に利用しているがユーザ許可があれば実施可能と判断された場合にユーザ許可を取得する。入出力制御部309は、表示部109にポップアップを表示し、ユーザにどちらの処理を優先するかを選択させる。あるいは、事前に複数の処理においてリソースを同時使用している際に優先する処理を設定しておくようにしてもよい。ユーザ許可の有無が取得されると、ステップS417に進む。
ステップS417において、決定部304は実行中の処理と、外部装置から依頼された処理においてリソースの同時使用が無い、もしくはユーザによる処理遅延の許可が得られたかを判定する。判定の結果、YESであればステップS411に進み、外部装置から依頼された処理を実施する。判定の結果、NOであればS414に進み、制御装置107が依頼された処理を実行可能な状態になるまで、処理を保留する。
以上のように、制御装置107は、第一の外部装置の一例であるPACS115やViewer116から医用画像の出力依頼である第一の依頼を受け付ける。また、第二の外部装置の一例であるHIS/RIS114からの医用画像の出力依頼すなわち検査の依頼である第二の依頼を受け付ける。そして、制御装置107は、第一の依頼または第二の依頼に基づいて、出力対象の医用画像を生成し出力する処理を実行する。さらに制御装置107は、第二の依頼を実行中に第一の依頼を受け付けた場合には、上述したような処理に基づいて、第一の依頼を実行するタイミングを決定する。
図5は、ステップS410で行われる判定を説明するための図である。図5に、ステップS410の判定に用いる、制御装置107で実行する処理とハードウェアリソースとの関係を示す。図5に示す列501には、検査準備から検査、検査終了後、過去画像再生といった制御装置107が行う一連の処理を示す。
列501に示す処理を説明する。制御装置107は撮影に先だって検査準備を行う。検査準備では、患者情報の登録や検査オーダの準備を行う。検査オーダにおいて、静止画撮影を行うか動画撮影を行うかが指定されている。
静止画撮影では、撮影制御部303は撮影準備段階にてX線検出部106、X線制御部104、などX線撮影システムの準備処理を行う。照射スイッチ103が押下された段階で制御装置107は照射開始の段階に移行し、X線検出部106からの画像の受信に備える。X線検出部106が画像を受信し、センサの特性を補正するための簡易な画像処理を行った後、制御装置107は通信部112を用いて画像を受信する。制御装置107が画像を受信した後、制御部111は画像処理部110を用いて画像処理を行い表示部109に画像を表示する。X線検出部106は一般的に医療診断に堪えうるように高画素数の画像を取得できるように設計されている。しかし、画素数が増えると画像の容量が大きくなり、画像処理や通信処理に時間を要するため、制御装置107が表示を行うまでには長時間かかり、医師の業務効率を低下させてしまう可能性がある。そのため、X線検出部106は画素を間引いて制御装置107へ送信する処理を行う。これが501にある1stプレビューと呼ぶ処理段階である。1stプレビューでは制御装置107はX線検出部106から受信した間引き画像に対して画像処理部110を用いて画像処理を行い表示部109に表示を行う。そしてその後、間引かれていない画像全体がX線検出部106から受信できるようになり制御装置107は画像全体を受信し、画像の保存とサムネイル画像の保存を行う。それと同時に、制御装置107は画像全体に対して画像処理を行い1stプレビューで表示した画像よりも高精細な画像を表示部109に表示する。この処理が501における2ndプレビュー処理である。高精細な画像が表示部109に表示された後は、ユーザである医師が操作部108を用いて制御装置107に対して画像処理指示や距離計測などのためのオブジェクトの配置指示を行うことができる。そして、所望の撮影画像を得ることができたと判断した際には検査を終了する。
動画撮影処理の場合も同様の処理が行われるが、動画を表示する際には次のフレームを表示するまでの間隔が短いため、静止画撮影で行った1stプレビューのような間引き画像に対する処理が無い。
静止画撮影あるいは動画撮影が終了し医師が検査終了指示を制御装置107に出すと、次の検査準備処理へと制御装置107は遷移する。これは、501の最初の検査準備処理と同様の処理であり、基本的には検査準備、撮影、検査終了のフローを繰り返すことで、医師は複数の検査を行う。
また、制御装置107は過去に撮影した画像を表示する過去画像再生という機能を持つ。過去画像再生においては、医師が検査を選択しそこから撮影画像を選択することで、制御装置107はその選択画像を表示部109に表示する。制御装置107の処理にかかる時間は静止画と動画とで異なるが、選択した画像をプレビュー表示して、医師からの画像処理調整、オブジェクト操作を受け付けるというフローは同様である。
列502から列504は、列501に記載した各状態における処理のそれぞれについて、ステップS410の判定に用いられる情報である。列502には各状態における処理で負荷のかかるリソースである高使用リソースが記される。すなわち、列501に示される各状態で制御部111が高頻度で使用するリソースを表している。例えば静止画撮影の1stプレビューにおいては画像処理を行うため、GPUボード207であるGPUが高使用リソースとして挙げられている。
列503は、列501で示した各状態が、遅延を許容できる処理であるかを示したカラムである。○が付いているものは、遅延を許容するため再構成依頼を処理することができる。×が付いているものは、システム上のリソースを多く利用する、もしくは処理時間に制約があり所定の時間内に処理しなければならないと判断される処理であり、再構成依頼を処理することが出来ない。△が付いている箇所は、列502の高使用リソースと、再構成処理に使用するリソースが同時に使用される場合である。制御装置107のユーザが、再構成依頼を処理することによる他の処理の遅延を許可することで、再構成依頼を処理可能である。ここでユーザの許可は制御部111が表示部109にポップアップ画面を表示させて、優先させる処理を選択させる形態や、事前に制御装置107の設定としてユーザが許可の有無を設定して保存しておくという形態が考えられる。△がついていても502の高使用リソースと後述する再構成処理に使用するリソースの同時使用が無い場合は○がついている箇所と同様に扱うことができる。
列504は、列501で示した各状態が、処理にどれだけの時間を要するかを示した数値である。504にて“―”と記載されている箇所は動画の撮影処理と再生処理であり、どれだけの時間で完了するかが分からないためこのように記載している。ステップS410での判断の際には処理時間が“―”と記載されている箇所は長時間かかるものとして大きい数値(例えば100)などで代用すれば良い。
図6は、外部装置から依頼された再構成処理の各段階と、処理に必要となるリソースの関係を説明するための図である。列601は、再構成処理の各段階を示している。再構成依頼を受けて制御装置107が再構成処理を行う場合は、まず検査情報保存部302から撮影画像の保存場所を取得し、HDD204から再構成依頼の対象である撮影画像を読み込む。読み込まれた撮影画像に対して、画像処理部110は再構成部312によって再構成画像作成処理を実施する。作成された再構成画像はHDD204にも保存するため、制御部111は再構成画像を保存する処理を実行する。そして制御部111は出力部310を用いて、再構成依頼の依頼元に対して作成した再構成画像を出力する。
行602は、制御装置107が持つ各ハードウェアリソースを示す。これにより、再構成依頼処理においてどの程度使用されるかを参照することができる。全体を通してCPU201は各種制御のために中程度の負荷がかかっている。各処理において高負荷となるハードウェアリソースは図6では“高”と記載している。再構成依頼処理の各段階において制御装置107は、図5の503で△が付いていた箇所を実行中の時に、図6で“高”が付いているリソースが502に記載のリソースを同時使用しないかを判定して、ユーザ許可を要求するかを決定する。図6では再構成依頼処理における、各処理段階と高頻度で利用されるリソースの関係を示した。
図5と図6に示した、制御装置107の処理表と再構成依頼処理に必要なリソースの関係を元にステップS410にて撮影システムは再構成処理が実施可能かを判定する。前述した通り、503で○が記載されている処理段階では再構成依頼処理の各段階を実行可能であり、×が記載されている処理段階では再構成依頼の各段階を実行することが出来ない。ただし、503に×が付いている箇所であっても、再構成画像出力処理は低優先度で実行しても良い。これは、通信を途中で停止すると制御装置107がタイムアウト処理などを行う可能性があるため、優先度を下げて転送処理を止めないようにするためである。503に△がついている箇所を制御装置107が実行中の場合は、図6にある再構成依頼の各段階の利用リソースとS409で計算した処理の概算時間から実行可能か、もしくは何秒後に実行可能となるかを取得する。例えば、制御装置107は静止画画像処理調整を実行中であり、その際に再構成依頼処理の再構成画像作成を行う段階になったとする。この場合再構成画像作成にはGPUが高使用リソースとなっているが、502にて静止画画像処理調整も同様にGPUが高使用リソースとなっている。そのため、リソースの同時使用が発生するのでユーザ許可の有無を用いてどちらの処理を優先的に実行するかを負荷判定部305が決定する。また、他の例として制御装置107が静止画曝射開始の処理を実行中であり、その時に再構成依頼処理の再構成画像作成を行う段階になったとする。この再構成依頼処理のパラメータではステップS409で計算した処理の概算時間から再構成画像作成に6秒必要で、なおかつユーザによる遅延許容の許可が得られているものとする。この場合ステップS409では、曝射開始、1stプレビューの時点では503に×が付いているため、処理を実行できないことが分かる。保存、サムネイル保存の段階ではリソースの同時使用が無いため再構成画像作成処理を実行することが可能であるが、次に2ndプレビューが開始するまで4秒しか空き時間がない。そのため、負荷判定部305はステップS409で取得した再構成画像作成の6秒と比較すると、空き時間内に処理を完了することが出来ないことが分かる。2ndプレビュー処理が完了すると画像処理調整、オブジェクト操作、次の検査準備にかかる時間を合わせると6秒以上の空き時間ができる。そのため、負荷判定部305は再構成画像作成処理を実行可能と判断し2ndプレビュー処理後に再構成画像作成処理を実施する。処理完了までにかかる概算時間は2ndプレビュー完了までの15秒と再構成画像作成にかかる6秒を合わせて21秒となる。この秒数が既定の値以上であった場合には、制御装置107はステップS409にて外部装置にその旨を通知することにより、ユーザに報知する。このようにしてステップS410では判断処理を行う。S410で再構成処理が実行可能と判断された場合は、実際に制御装置107はステップS411にて再構成依頼の処理を行う。ここでは再構成処理とひとまとめで再構成依頼通知を完了させる処理をまとめているが、図6に示したように再構成処理を細かな段階に分解することが可能であるため、段階ごとに処理が可能かを判定し処理する形式を取っても構わない。このようにすることで、より細かい粒度で処理を実施できるため、X線撮影システムがより短時間で再構成依頼処理を完了する可能性を向上することができ、ユーザの業務効率を向上できる。また、制御装置107で行われている処理の進行に応じて、再構成依頼を処理するまでの待ち時間や、予想される処理時間を逐次再構成依頼の送信元に送信してもよい。これにより、ユーザはより容易に処理の終了時間を知ることができ、業務効率が向上する。
図7は、図4に示すステップS413において行われる転送処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、外部装置からの再構成依頼を受けて制御装置107が生成した再構成画像もしくは生成済みの再構成画像の転送処理を行う際の処理を表している。しかし、X線撮影システム101において検査を行い撮影して外部装置に出力する際のフローとしても同様である。図7に示す処理により、制御装置107が行っている検査などの処理に出来るだけ影響を与えることなく、外部装置への画像出力を実施することができる。特に、再構成画像や動画像などの画像サイズが大きくなる画像の場合には有効である。以下、詳述する。
ステップS701にて、決定部304は制御装置107が現在行っている処理について図5の判断表を利用して、高使用リソースと遅延の可否を判断する。図8に図6と同様にして、転送処理の各段階とそこで使用されるハードウェアリソースの関係を示す。図8の表を利用して、ステップS410で用いた基準と同様の基準を利用して、高使用リソースをX線撮影システムと転送処理で同時使用するかどうか、遅延を許可する処理かを判定する。リソースを同時使用する、もしくは現在制御装置107が遅延を許可しない処理である場合はS702へと進む。
ステップS702では、決定部304は転送を停止するかを判定する。ここでは、必ず転送を停止する、転送再開まで長時間かかると計算されれば停止しない場合、データサイズに応じて判断する場合が考えられる。必ず転送を停止するようにした場合は、制御装置107の動作への影響を最小限にすることができるが、転送処理の完了までにかかる時間が増加する場合が多くなる。転送再開まで長時間かかると計算されれば停止しないと判定する場合には、短時間であれば転送を待つが、動画撮影といった長時間かかる処理の場合に転送処理完了までにかかる時間を長くならないように転送を停止しない。データサイズに応じて転送の停止を判断する場合は、短時間で転送処理が終わる小さいデータサイズの再構成画像を出力する場合は転送を停止し、長時間転送処理にかかる大きいデータサイズの再構成画像を出力する場合は転送を停止しない。これらの判定によって、制御装置107自身の処理への影響を少ない形で再構成依頼の出力処理を完了することができる。ステップS702にて、転送処理を停止すると判定された場合はステップS703に進む。転送処理を停止しないと判定された場合はステップS705に進む。
ステップS703では、出力部310は優先度設定部306を利用して転送を停止状態にする。必ずしも停止状態としなくても、転送処理の優先度を優先度設定部306が最も低い優先度に設定するという処理を行っても構わない。つまりステップS703は、制御装置107の動作に影響を出来るだけ少なくすることを目的として処理を行う。ステップS703で転送処理の一次停止処理が完了すると、ステップS704に進む。
ステップS704では、出力部310は制御装置107の処理待ちを行う。処理待ちから復帰する際には、再度S701で転送を行えるかの判断を行ってから転送処理を実施する。処理待ちからの復帰方法は、定期的に制御装置107の状態をポーリングする、もしくは制御装置107の処理段階が遷移した際に出力部310が通知を受け取るといった方法を取ることが可能である。
ステップS705において、優先度設定部306は制御装置107の状態、再構成画像のサイズ、再構成依頼に含まれる依頼優先度を元にして転送処理の優先度を決定する。制御装置107の状態を元にして優先度を決定する場合には、図5に示した表の高使用リソース502と、図8に示した転送処理の各段階で使用するリソースを勘案して決定する。つまりリソースの同時使用が無く、制御装置107が遅延を許容する処理を行っている場合ほど転送処理の優先度を上げて、リソースを同時に使用している場合や撮影システムが遅延を許容できない処理の場合ほど優先度を下げる。制御装置107が使用するリソースで転送処理の優先度を変更する方式について説明したが、この他にも転送する再構成画像サイズや再構成依頼に含まれる依頼優先度、転送処理の開始時間によっても転送の優先度を変更することができる。例えば、再構成画像のサイズによって転送処理の優先度を変更する場合の方針としてサイズが小さいほど優先度を上げる場合と、サイズが大きいほど優先度を上げる場合考えられる。サイズが小さいほど優先度を上げる場合は、短時間で終わる転送タスクから優先的に実行するということになる。こうすることで、制御装置107で動いている転送タスクの数を最小限にするように転送を実行することが可能である。また、サイズが大きいほど優先度を上げる場合は、長時間かかる転送タスクを優先的に実行することができる。これにより、複数の転送タスクが制御装置107に存在したとしても、サイズが大きい再構成画像ほど優先的に転送されるようになる。そのため、大きいサイズの再構成画像は早く転送され、小さいサイズの再構成画像は優先度が低いがサイズ自体が小さいため大幅に時間がかかることなく転送できる。これにより、それぞれの転送タスクは大幅に遅れることなく完了することを見込むことができる。サイズ以外にも、再構成依頼に含まれる依頼優先度を利用して転送の優先度を決定する方法が考えられる。前述した通り、外部装置を操作している医師は、再構成依頼を作成するときに依頼優先度を含めることができる。その依頼優先度をもとにして転送処理の優先度を決定すれば良い。つまり依頼優先度が高い場合は転送処理の優先度も高くして、依頼優先度が低い場合は転送処理の優先度も低くする。この方式を転送処理の優先度決定に使用した場合、制御装置107は外部装置からの依頼に含まれている優先度に従った形で再構成画像の出力処理を行うことができ、できるだけ医師の要求に従った順序で再構成画像を出力することができる。この他にも転送の開始時間に応じて転送処理の優先度を変更する方法も考えられる。これは長時間転送処理が完了しない転送タスクほど、転送処理の優先度を上げていく方法である。上述のような画像サイズや依頼優先度に応じた再構成画像の転送処理の優先度決定を行った場合、タスクの状況によっては低優先度と設定された転送タスクが長時間完了しない可能性がある。そこで、転送処理の開始時間を記憶しておき、開始時間から一定時間が経過するごとに転送処理の優先度を上げることで、転送タスクが長時間完了しないといったケースを減らすことができる。実際のシステムにおいて、転送処理の優先度の決定方法をどのようにするかは制御装置107のシステム設計として決めればよく、実際に病院で運用する際に業務フロー上発生する再構成依頼の量や転送にかかる時間などを勘案して決定すればよい。優先度の決定方法には上記に挙げた方法を使用することもでき、また上記の方法を組み合わせて優先度を決定しても良い。ステップS705にて転送処理の優先度が決定したのち、ステップS706に進む。
ステップS706では、決定部304は転送処理に長時間かかるか否かを判定する。ステップS705で決定した転送処理の優先度と転送する再構成画像のサイズ、制御装置107の稼働状況や後続の処理の内容から、転送完了までにかかる時間を概算する。ここでの転送にかかる時間の取得方法はステップS409にて行った再構成画像の処理の概算時間の取得のように行えば良い。つまり、図5に示した制御装置107のリソース表を元に、転送処理の優先度を下げることになる処理を考慮して、ネットワークの転送スピードと現在の転送タスクの内容を元に転送完了までの概算時間を計算する。転送完了までの概算時間が、既定の値よりも大きいか否かで転送完了までの処理時間が長時間かを判定する。ここで用いる既定の値について、実際のシステムにおいては、何秒以上を長時間と定義するかを各病院の業務フローに基づいて決定すればよい。ステップS706で判定の結果、転送完了まで長時間要すると判定された場合に、ステップS708に進む。長時間はかからないと判定された場合にはステップS707に進む。
ステップ708において、制御装置107は外部装置に対して、転送に長時間かかる旨を通知する。この通知を受け取ったPACS115は、接続されているViewer116へと依頼した再構成の転送に長時間かかる旨を表示し、ユーザである医師に報知する。この報知を受けた医師は、長時間を待つ間に他の作業を実施することができ業務効率を向上することができる。別の例では、制御装置107の処理の進行に応じて、逐次外部装置に対して転送に見込まれる時間を送信し、ユーザに報知するようにしてもよい。さらに、優先度を上げる指示が出せるように外部装置を設計することも可能である。例えば、制御装置107から転送処理に長時間要する旨をユーザに報知するための情報を受信したPACS115は、優先度の設定画面を用意してViewer116に対して表示させる。外部装置で診断を行っている医師は、Viewer116に表示された報知を見て、転送処理が完了するのを待つか、転送処理の優先度を上げる指示を出すことができる。転送処理の優先度を上げる指示を医師が選択した場合、PACS115から優先度設定部306に対して転送処理の優先度を上げる指示が送られる。そして優先度設定部306は、指示された転送タスクの処理優先度を上げて処理を継続する。こうすることにより、医師は長時間転送にかかる再構成依頼であっても、早急に再構成画像が必要な場合は転送処理の優先度を上げることにより所望の画像を出来るだけ早く閲覧することが可能となる。ステップS708で外部装置に対して転送処理が長時間かかる旨を報知する、もしくはS706でYESと判定されると、ステップS707に進む。
S707において、出力部310は制御装置107が作成した再構成画像をPACS115といった外部装置に対して転送を実行する。転送については公知のDICOM規格に基づいて転送用のパケットを作成して、TCP/IPなどの通信用技術を用いてネットワーク113を介して送信を行う。S707での転送処理中に、制御装置107の状態が変化して、途中で遅延を許容しない処理が発生した、もしくはネットワークを高頻度で使用する処理が発生した場合には転送優先度の変更を行う。その場合、制御装置107は適宜S705で優先度を取得した際のロジックを用いて、転送処理の優先度を変化させる。こうすることで、一旦転送を始めてしまった場合であっても、制御装置107の動作に出来るだけ影響を与えない形で、転送処理を実行することができる。S707での転送の実施が完了すると図7で示した転送処理のフローは完了し、呼び出し元へと制御が戻る。以上で、ステップS413の転送処理を詳細に示したフローチャートを図7にて説明した。
本実施形態の構成によれば、制御装置107が外部装置から再構成依頼を受信した際に、自身の処理内容と処理の概算時間を元に処理を行うタイミングを決定し、撮影処理に影響を少ない形で再構成画像を準備し、外部装置へと出力を行うことができる。また、制御装置107に既に作成されている再構成画像のパラメータが再構成依頼にて指定された場合には、再構成処理を再度行うことなく、外部装置へと出力を行うことができる。この他にも、制御装置107再構成パラメータや自身の処理内容や後続の処理にかかる概算時間を元に、再構成処理と出力処理に長時間必要と判断した場合は、外部装置へその旨を通知することにより、ユーザに放置する。これらの処理により、外部装置を用いて診断を行っている医師は、所望の再構成画像を制御装置107に対して要求することができ、長時間かかる場合は報知を受け、他の作業を優先できるため診断効率の向上が見込まれる。また制御装置107は再構成依頼の処理と、撮影処理をお互いに影響の少ない形で実行できるため、システムに対する要求を効率的に処理することができ、システムのハードウェアリソースを有効に活用することができる。
[変形例]
上述の例では、X線撮像装置を医師が操作することを想定して説明した。撮像装置の他の例としては、MRI撮像装置やCT撮像装置でもよい。また、ユーザは放射線技師やその他の医療従事者であってもよい。
上述の例では、X線撮像装置を医師が操作することを想定して説明した。撮像装置の他の例としては、MRI撮像装置やCT撮像装置でもよい。また、ユーザは放射線技師やその他の医療従事者であってもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の各実施形態における制御装置は、単体の装置として実現してもよいし、複数の装置を互いに通信可能に組合せて上述の処理を実行する形態としてもよく、いずれも本発明の実施形態に含まれる。共通のサーバ装置あるいはサーバ群で、上述の処理を実行することとしてもよい。制御装置および制御システムを構成する複数の装置は所定の通信レートで通信可能であればよく、また同一の施設内あるいは同一の国に存在することを要しない。
本発明の実施形態には、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムのコードを読みだして実行するという形態を含む。
したがって、実施形態に係る処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の実施形態の一つである。また、コンピュータが読みだしたプログラムに含まれる指示に基づき、コンピュータで稼働しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
上述の実施形態を適宜組み合わせた形態も、本発明の実施形態に含まれる。
Claims (19)
- 第一の外部装置からの医用画像の出力依頼である第一の依頼と、第二の外部装置からの医用画像の出力依頼である第二の依頼とを受け付ける受付手段と、
前記第一の依頼または第二の依頼に基づいて、出力対象の医用画像を生成し出力する処理を実行する画像出力手段と、
前記受付手段により前記第一の依頼を受け付けたときに、前記第二の依頼の処理を前記画像出力手段で実行中である場合、前記第一の依頼と前記第二の依頼とに基づいて前記画像出力手段により前記第一の依頼の処理を実行するタイミングを決定する決定手段と、
を有することを特徴とする制御装置。 - 前記決定手段は、前記受付手段により前記第一の依頼を受け付けたときに、前記画像出力手段で実行中の前記第二の依頼の処理に要する時間と、前記第一の依頼の処理に要する時間とに基づいて、前記第二の依頼の処理が遅延を許容されている処理であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記決定手段は、前記第二の依頼の処理が遅延を許容されている処理である場合には、前記第一の依頼の処理を前記第二の依頼の処理よりも優先的に実行する決定をすることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
- 前記決定手段は、前記画像出力手段で実行中の前記第二の依頼の処理がユーザの操作入力により遅延を許容された場合には、前記受付手段により受け付けられた前記第一の依頼の処理を前記実行中の前記第二の依頼の処理よりも優先的に実行する決定をすることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の制御装置。
- 前記決定手段は、前記受付手段により受け付けられた前記第一の依頼の処理により得られる医用画像と対応可能な医用画像を前記第一の外部装置に出力可能である場合には、前記第一の依頼の処理を実行しないと決定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記決定手段は、前記受付手段により受け付けられた前記第一の依頼の処理により得られる医用画像と同じ処理を施した医用画像を前記第一の外部装置に出力可能である場合には、前記第一の依頼の処理を実行しないと決定することを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
- 前記決定手段は、前記受付手段により受け付けられた前記依頼の処理を施した医用画像を前記外部の装置に転送するか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記画像出力手段は、前記受付手段により受け付けられた前記第一の依頼の処理により得られる医用画像と対応可能な医用画像を前記第一の外部装置に出力可能である場合には、該対応可能な医用画像を前記第一の外部装置に出力することを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
- 前記画像出力手段は、診療に不適な画像であることを示す写損の情報が該対応可能な医用画像に付帯している場合には、該対応可能な医用画像が前記写損の画像であることを示す情報とともに該対応可能な医用画像を前記第一の外部装置に出力することを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
- 前記決定手段により、前記受付手段により受け付けられた前記依頼の処理を実行しないと決定された場合に、前記依頼を行った装置に対して前記依頼の処理が実行されない旨を報知する報知手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記決定手段は、前記受付手段により受け付けられた前記依頼の処理を含む、前記画像出力手段において実行される処理の優先度を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記決定手段は、前記受付手段により受け付けられた前記第二の依頼の再構成処理を実行可能であるか否かを、前記画像出力手段において実行される処理の内容に応じて判定することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記決定手段は、前記受付手段により受け付けられた前記第二の依頼の再構成処理を実行することにより取得された再構成画像を外部装置に出力するか否かを、前記画像出力手段において実行される処理の内容に応じて判定することを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記受付手段は、前記画像出力手段により取得された医用画像に対して、外部装置から前記依頼を受け付けることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記第一の外部装置は放射線情報システムであることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記第二の外部装置は医用画像管理サーバ、医用画像ビューア、医用画像処理端末のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の制御装置。
- 第一の外部装置からの医用画像の出力依頼である第一の依頼と、第二の外部装置からの医用画像の出力依頼である第二の依頼とを受け付ける受付手段と、
前記第一の依頼または第二の依頼に基づいて、出力対象の医用画像を生成し出力する処理を実行する画像出力手段と、
前記受付手段により前記第一の依頼を受け付けたときに、前記第二の依頼の処理を前記画像出力手段で実行中である場合、前記第一の依頼と前記第二の依頼とに基づいて前記画像出力手段により前記第一の依頼の処理を実行するタイミングを決定する決定手段と、
を有することを特徴とする制御システム。 - 第一の外部装置からの医用画像の出力依頼である第一の依頼を受け付けるステップと、
第二の外部装置からの医用画像の出力依頼である第二の依頼を受け付けるステップと、
画像出力手段で、前記第一の依頼または第二の依頼に基づいて、出力対象の医用画像を生成し出力する処理を実行するステップと、
前記第一の依頼を受け付けたときに、前記第二の依頼の処理を前記画像出力手段で実行中である場合、前記第一の依頼と前記第二の依頼とに基づいて前記画像出力手段により前記第一の依頼の処理を実行するタイミングを決定するステップと、
を有することを特徴とする制御方法。 - 請求項18に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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---|---|---|---|
JP2015244642A JP2017108850A (ja) | 2015-12-15 | 2015-12-15 | 制御装置、制御方法、制御システム、及びプログラム |
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