JP2017108380A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017108380A
JP2017108380A JP2016187845A JP2016187845A JP2017108380A JP 2017108380 A JP2017108380 A JP 2017108380A JP 2016187845 A JP2016187845 A JP 2016187845A JP 2016187845 A JP2016187845 A JP 2016187845A JP 2017108380 A JP2017108380 A JP 2017108380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
electrode
pixel electrode
cell
pixel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016187845A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6785429B2 (ja
Inventor
山田 隆善
Takayoshi Yamada
隆善 山田
雅史 村上
Masafumi Murakami
雅史 村上
西村 佳壽子
Kazuko Nishimura
佳壽子 西村
旭成 金原
Akinari Kanehara
旭成 金原
康夫 三宅
Yasuo Miyake
康夫 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JP2017108380A publication Critical patent/JP2017108380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6785429B2 publication Critical patent/JP6785429B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/50Control of the SSIS exposure
    • H04N25/57Control of the dynamic range
    • H04N25/58Control of the dynamic range involving two or more exposures
    • H04N25/581Control of the dynamic range involving two or more exposures acquired simultaneously
    • H04N25/585Control of the dynamic range involving two or more exposures acquired simultaneously with pixels having different sensitivities within the sensor, e.g. fast or slow pixels or pixels having different sizes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/14603Special geometry or disposition of pixel-elements, address-lines or gate-electrodes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/667Camera operation mode switching, e.g. between still and video, sport and normal or high- and low-resolution modes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/702SSIS architectures characterised by non-identical, non-equidistant or non-planar pixel layout
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/709Circuitry for control of the power supply

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとを容易に切り替え可能な撮像装置を提供する。【解決手段】本開示の撮像装置は、対向電極と、対向電極に対向する第1画素電極と、対向電極に対向する第2画素電極と、対向電極に対向する第3画素電極と、前記第1画素電極、前記第2画素電極および前記第3画素電極と対向電極との間に挟まれた光電変換層と、第1画素電極に電気的に接続された第1信号検出回路と、第2画素電極に電気的に接続された第2信号検出回路と、第3画素電極と第1信号検出回路との間に接続された第1スイッチング素子と、第3画素電極と第2信号検出回路との間に接続された第2スイッチング素子と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、撮像装置に関する。
従来、光電変換を利用したイメージセンサが広く用いられている。イメージセンサの分野においては、ダイナミックレンジ拡大の要求がある。
下記の特許文献1は、フォトダイオードの受光面積が互いに異なる高感度素子102aおよび低感度素子102bを受光領域に配列した固体撮像素子100を開示している(図2)。特許文献1の固体撮像素子100では、高感度素子102aと低感度素子102bとの間で露光時間を変えて撮影を行っている。そして、高感度素子102aからの画像データと、低感度素子102bからの画像データとを個別に取得してこれらを合成することにより、広ダイナミックレンジ画像を得ている。さらに、被写体の画像中の輝度差が小さい場合には、低感度素子102bの露光時間を長くしている。そうすることによって、広ダイナミックレンジ画像と比較して高解像度の画像を得ている。
特開2007−288522号公報
しかしながら、特許文献1の固体撮像素子100では、高感度素子102aと低感度素子102bとの間で露光時間が異なるような制御が行われるので、露光時間の違いに起因して画質に劣化が生じてしまう。例えば、動いている物体を撮影したときに、得られた画像中に輝度ムラが生じ得る。また、特に高解像度の画像の取得においては、露光時間が長くなるために1フレーム分の画像の取得に要する時間(以下、「フレームレート」と呼ぶことがある。)が長くなってしまう。
本開示の限定的ではないある例示的な実施形態によれば、以下が提供される。
対向電極と、前記対向電極に対向する第1画素電極と、前記対向電極に対向する第2画素電極と、前記対向電極に対向する第3画素電極と、前記第1画素電極、前記第2画素電極および前記第3画素電極と前記対向電極との間に挟まれた光電変換層と、前記第1画素電極に電気的に接続された第1信号検出回路と、前記第2画素電極に電気的に接続された第2信号検出回路と、前記第3画素電極と前記第1信号検出回路との間に接続された第1スイッチング素子と、前記第3画素電極と前記第2信号検出回路との間に接続された第2スイッチング素子と、を備える、撮像装置。
包括的または具体的な態様は、素子、デバイス、装置、モジュール、システム、集積回路、方法またはコンピュータプログラムで実現されてもよい。また、包括的または具体的な態様は、素子、デバイス、装置、モジュール、システム、集積回路、方法およびコンピュータプログラムの任意の組み合わせによって実現されてもよい。
開示された実施形態の追加的な効果および利点は、明細書および図面から明らかになる。効果および/または利点は、明細書および図面に開示の様々な実施形態または特徴によって個々に提供され、これらの1つ以上を得るために全てを必要とはしない。
本開示の実施形態によれば、取得される画像の劣化を抑制しながら、広ダイナミックレンジの撮影と、高解像度の撮影との間の切り替えが可能である。
図1は、本開示の第1の実施形態に係る撮像装置の回路構成の一例を模式的に示す図である。 図2は、画素セル14Aの例示的なデバイス構造を示す模式的な断面図である。 図3は、光電変換部10およびその近傍を拡大して示す模式的な断面図である。 図4は、光電変換部10を半導体基板31の法線方向から見たときの模式的な平面図である。 図5は、図3に示す状態から感度調整電圧を変化させたときにおける光電変換部10およびその近傍を拡大して示す模式的な断面図である。 図6は、図5に示す光電変換部10を半導体基板31の法線方向から見たときの模式的な平面図である。 図7は、信号電荷が正孔である場合における、感度調整電圧と画素セル14Aの感度との間の関係を模式的に示す図である。 図8は、撮像装置100Aの画素アレイにおける第1画素セルおよび第2画素セルの構成の一例を示す模式的な断面図である。 図9は、図8に示す第1画素セル14aおよび第2画素セル14bを半導体基板31の法線方向から見たときの、画素電極50a、補助電極61a、画素電極50bおよび補助電極61bの配置の一例を示す模式的な平面図である。 図10は、高解像度モードにおける撮像装置100Aの動作を説明するための図である。 図11は、図10に示す状態における光電変換部10を半導体基板31の法線方向から見たときの模式的な平面図である。 図12は、表2のパターン13に対応する、広ダイナミックレンジモードにおける領域Raの大きさを模式的に示す平面図である。 図13は、表2のパターン13に対応する、高解像度モードにおける領域Raの大きさを模式的に示す平面図である。 図14は、本開示の第2の実施形態に係る撮像装置における画素セルの構成の一例を示す模式的な断面図である。 図15は、図14に示す画素セル14Bにおける第1画素電極50x、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zの形状および配置の一例を示す模式的な平面図である。 図16は、図14に示す状態から、スイッチSw3およびスイッチSw4の接続が変更された状態の画素セル14Bを示す模式的な断面図である。 図17は、図16に示す状態の画素セル14Bを半導体基板31の法線方向から見たときの模式的な平面図である。 図18は、本開示の第3の実施形態に係る撮像装置における画素セルの構成の一例を示す模式的な断面図である。 図19は、図18に示す画素セルにおける第1画素電極、第2画素電極の形状および配置の一例を示す模式的な平面図である。 図20は、図18に示す状態から、スイッチSw5およびスイッチSw6の接続が変更された状態の画素セルを示す模式的な断面図である。 図21は、図20に示す状態の画素セルを半導体基板の法線方向から見たときの模式的な平面図である。 図22は、本開示の第3の実施形態の変形例1に係る撮像装置における画素電極の形状および配置の一例を示す模式的な平面図である。 図23は、本開示の第3の実施形態の変形例1に係る撮像装置における画素電極の形状および配置の一例を示す模式的な平面図である。 図24は、本開示の第3の実施形態の変形例2に係る撮像装置における画素電極の形状および配置の一例を示す模式的な平面図である。 図25は、本開示の第3の実施形態の変形例2に係る撮像装置における画素電極の形状および配置の一例を示す模式的な平面図である。 図26は、本開示の実施形態に係る撮像装置を含む撮像モジュールの例示的な構成を示すブロック図である。
本開示の一態様の概要は以下のとおりである。
[項目1]
第1のモードと第2のモードとを有する撮像装置であって、
第1画素電極、前記第1画素電極に電気的に接続された第1信号検出回路、前記第1画素電極の周囲に配置された第1補助電極、前記第1画素電極と前記第1補助電極とに対向する第1対向電極、ならびに、前記第1画素電極および前記第1補助電極と前記第1対向電極との間に配置された第1光電変換層を含む第1画素セルと、
第2画素電極、前記第2画素電極に電気的に接続された第2信号検出回路、前記第2画素電極の周囲に配置された第2補助電極、前記第2画素電極と前記第2補助電極とに対向する第2対向電極、ならびに、前記第2画素電極および前記第2補助電極と前記第2対向電極との間に配置された第2光電変換層を含む第2画素セルと、
前記第1補助電極および前記第2補助電極に電気的に接続され、前記第1補助電極および前記第2補助電極の少なくとも一方に、前記第1のモードと前記第2のモードとの間で異なる電圧を供給する電圧供給回路と、
を備える撮像装置。
項目1の構成によれば、第1補助電極および第2補助電極に印加する電圧のうちの少なくとも一方を変更することにより、2つのモード間の切り替えを行うことが可能である。
[項目2]
前記第1画素電極の電極面積は、前記第2画素電極の電極面積よりも大きい、項目1に記載の撮像装置。
項目2の構成によれば、第1画素セルおよび第2画素セルをそれぞれ高感度セルおよび低感度セルとして利用し得る。
[項目3]
前記第1画素電極と前記第1補助電極との間の距離の最小値は、前記第2画素電極と前記第2補助電極との間の距離の最小値よりも小さい、項目1または2に記載の撮像装置。
項目3の構成によれば、第1画素セルおよび第2画素セルをそれぞれ高感度セルおよび低感度セルとして利用し得る。
[項目4]
前記第1画素電極、前記第1補助電極、前記第2画素電極および前記第2補助電極は、同層である、項目1から3のいずれかに記載の撮像装置。
項目4の構成によれば、製造工程の複雑化を回避し得る。
[項目5]
前記第1光電変換層および前記第2光電変換層のそれぞれは、連続する単一の層の一部である、項目1から4のいずれかに記載の撮像装置。
項目5の構成によれば、製造工程の複雑化を回避し得る。
[項目6]
前記第1対向電極および前記第2対向電極のそれぞれは、連続する単一の電極の一部である、項目1から5のいずれかに記載の撮像装置。
項目6の構成によれば、製造工程の複雑化を回避し得る。
[項目7]
前記第1光電変換層および前記第2光電変換層の主面に垂直な方向から見たとき、
前記第1補助電極は、第1開口部を有し、
前記第2補助電極は、第2開口部を有し、
前記第1画素電極は、前記第1開口部の内側に配置されており、
前記第2画素電極は、前記第2開口部の内側に配置されている、項目1から6のいずれかに記載の撮像装置。
[項目8]
対向電極と、
前記対向電極に対向する第1画素電極と、
前記対向電極に対向する第2画素電極と、
前記対向電極に対向する第3画素電極と、
前記第1画素電極、前記第2画素電極および前記第3画素電極と前記対向電極との間に挟まれた光電変換層と、
前記第1画素電極に電気的に接続された第1信号検出回路と、
前記第2画素電極に電気的に接続された第2信号検出回路と、
前記第3画素電極と前記第1信号検出回路との間に接続された第1スイッチング素子と、
前記第3画素電極と前記第2信号検出回路との間に接続された第2スイッチング素子と、
を備える、撮像装置。
項目8の構成によれば、第3画素電極を第1画素電極および第2画素電極のいずれに接続するかに応じて、第1信号検出回路に接続された電極と、第2信号検出回路に接続された電極との間の面積比を変更することができる。電極の面積比の変更により、例えば、広ダイナミックレンジでの撮影モードと、高解像度での撮影モードとを切り替えることが可能である。
[項目9]
前記第1画素電極、前記第2画素電極および前記第3画素電極は同層である、項目8に記載の撮像装置。
[項目10]
前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子は、前記第3画素電極を、前記第1信号検出回路および前記第2信号検出回路のいずれか一方に電気的に接続する、項目8または9に記載の撮像装置。
[項目11]
前記第1画素電極の面積に対する、前記第2画素電極の面積と前記第3画素電極の面積との和の比は、0.01以上1以下である、項目8〜10のいずれか1項に記載の撮像装置。
項目11の構成によれば、第3画素電極を第2画素電極に接続することにより、第1信号検出回路に接続される電極の面積と、第2信号検出回路に接続される電極の面積との間の比を1に近づけ得る。
[項目12]
前記第1画素電極、前記第2画素電極および前記第3画素電極の周囲に配置された補助電極をさらに備える、項目8〜11のいずれか1項に記載の撮像装置。
項目12の構成によれば、隣接する他の画素との間に生じた電荷を補助電極によって収集し得るので、画素間における混色の発生を抑制し得る。
[項目13]
前記第1信号検出回路の出力および前記第2信号検出回路の出力に基づいて被写体からの距離を算出する測距回路をさらに備える、項目1から12のいずれか1項に記載の撮像装置。
項目13の構成によれば、測距に特化した画素を感光領域に設けることなく、いわゆる像面位相差オートフォーカスを実行することが可能である。
[項目14]
項目1から13のいずれか1項に記載の撮像装置と、
前記撮像装置からの画素信号に基づいて画像データを生成するカメラ信号処理回路と、を備える撮像モジュール。
項目14の構成によれば、単一の装置で広ダイナミックレンジの画像データおよび高解像度の画像データを取得することが可能である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも包括的または具体的な例を示す。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。本明細書において説明される種々の態様は、矛盾が生じない限り互いに組み合わせることが可能である。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。以下の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素は共通の参照符号で示し、説明を省略することがある。
(第1の実施形態)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る撮像装置の回路構成の一例を模式的に示している。図1に示す撮像装置100Aは、複数の画素セル14Aと周辺回路とを有する。後に詳しく説明するように、撮像装置100Aは、広ダイナミックレンジでの撮影が可能な広ダイナミックレンジモードと、広ダイナミックレンジモードよりも高い解像度での撮影が可能な高解像度モードとを切り替え可能な構成を有する。
複数の画素セル14Aは、例えば半導体基板に2次元に配列されることにより、感光領域(画素領域)を形成する。後述するように、複数の画素セル14Aは、広ダイナミックレンジモードにおいて高感度の画素セルとして機能する第1画素セルと、広ダイナミックレンジモードにおいて第1画素セルよりも低感度の画素セルとして機能する第2画素セルとを含む。なお、図1では、4つの画素セル14Aが2行2列に配置された構成を示しているが、これは、あくまでも一例に過ぎない。感光領域に含まれる画素セル(ここでは画素セル14A)の数および配置は、図1に例示する構成に限定されない。
各画素セル14Aは、光電変換部10と、信号検出トランジスタ11と、リセットトランジスタ12と、アドレストランジスタ(行選択トランジスタ)13とを含む。信号検出トランジスタ11、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13は、典型的には、電界効果トランジスタ(FET)である。以下では、特に断りの無い限り、信号検出トランジスタ11、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13としてNチャンネルMOSを利用した例を説明する。
後に図面を参照して詳しく説明するように、光電変換部10は、画素電極50と、補助電極61と、これらに対向する対向電極と、画素電極50および対向電極の間に配置される光電変換層とを含む。各画素セル14Aの光電変換部10には、撮像装置100Aの動作時に光電変換部10の対向電極に所定の電圧を印加する蓄積制御線16が接続されている。蓄積制御線16を介して光電変換部10に供給される電圧は、すべての画素セル14Aに共通であり得る。蓄積制御線16を介して光電変換部10に供給される電圧は、一定の大きさの電圧であってもよいし、時間的に変化する電圧であってもよい。
光電変換部10の画素電極50は、光電変換によって光電変換層中に生成された正および負の電荷のうちの一方を信号電荷として収集する。補助電極61は、撮像装置100Aの動作時に、所定の電圧を印加可能に構成される。この例では、感光領域を構成する複数の画素セル14Aのそれぞれにおける補助電極61が、電圧供給回路60に接続された感度調整線28aおよび28bのいずれか一方に接続されている。電圧供給回路60は、撮像装置100Aの動作時、感度調整線28aおよび28bを介して、補助電極61に所定の電圧を供給する。後述するように、補助電極61に印加される電圧は、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間で共通であることもあるし、異なることもある。
後に図面を参照して詳しく説明するように、補助電極61に印加する電圧を調整することにより、画素電極50によって捕捉される信号電荷量を調整することが可能である。換言すれば、補助電極61に印加する電圧の調整により、画素セル14Aにおける感度を調整することが可能である。例えば、感度調整線28aに補助電極61が接続された画素セル14Aと、感度調整線28bに補助電極61が接続された画素セル14Aとの間で感度を異ならせることが可能である。あるいは、感度調整線28aに補助電極61が接続された画素セル14Aと、感度調整線28bに補助電極61が接続された画素セル14Aとの間で感度を揃えることも可能である。
図1に例示する構成では、行方向に沿って、感度調整線28aに補助電極61が接続された画素セル(以下、「第1画素セル」と呼ぶことがある。)14Aと、感度調整線28bに補助電極61が接続された画素セル(以下、「第2画素セル」と呼ぶことがある。)14Aとが交互に配置されている。また、列方向に沿っても、感度調整線28aに補助電極61が接続された画素セル14Aと、感度調整線28bに補助電極61が接続された画素セル14Aとが交互に配置されている。本明細書において、行方向は、行が延びる方向を意味し、列方向は、列が延びる方向を意味する。つまり、図1において、紙面における上下方向が列方向であり、紙面における左右方向が行方向である。もちろん、第1画素セルおよび第2画素セルの配置は、図1に示す例に限定されず、任意に設定可能である。
電圧供給回路60は、少なくとも、第1画素セルの補助電極に供給する電圧および第2画素セルの補助電極に供給する電圧の少なくとも一方を2つのモードの間で変更可能な構成を有していればよく、特定の電源回路に限定されない。電圧供給回路60は、所定の電圧を生成する回路であってもよいし、他の電源から供給された電圧を所定の電圧に変換する回路であってもよい。以下では、電圧供給回路60から補助電極61に供給される電圧を感度調整電圧と呼ぶことがある。
電圧供給回路60は、典型的には、周辺回路の一部として、感光領域外に設けられる。電圧供給回路60は、撮像装置100Aを操作するユーザの指令、撮像装置100Aが備える他の制御回路などの指令に応じた感度調整電圧を、感度調整線28aおよび28bを介して画素セル14Aの補助電極61に供給する。電圧供給回路60は、後述する垂直走査回路15の一部であってもよい。電圧供給回路60の出力が、垂直走査回路15を介して補助電極61に供給されてもよい。
光電変換部10の画素電極50は、信号検出トランジスタ11の制御端子(ここではゲート)に接続されている。画素電極50によって収集された信号電荷は、画素電極50と信号検出トランジスタ11のゲートとの間の電荷蓄積ノード24に蓄積される。すなわち、信号検出トランジスタ11のゲートには、電荷蓄積ノード24に蓄積された信号電荷の量に応じた電圧が印加される。信号検出トランジスタ11の入力(ここではドレイン)は、各画素セルに所定の電源電圧を供給する電源線21(ソースフォロア電源)に接続されており、信号検出トランジスタ11は、電荷蓄積ノード24に蓄積された信号電荷の量に応じた電圧を出力する。換言すれば、信号検出トランジスタ11は、光電変換部10によって生成された信号を増幅して出力する。画素電極50と信号検出トランジスタ11のゲートとの間の電荷蓄積ノード24は、リセットトランジスタ12の出力(ここではドレイン)との接続を有する。
信号検出トランジスタ11には、アドレストランジスタ13が接続されている。アドレストランジスタ13は、信号検出トランジスタ11の出力(ここではソース)と、複数の画素セル14Aによって構成された画素アレイの列ごとに設けられた複数の垂直信号線17のうちの1つとの間に接続されている。図示するように、アドレストランジスタ13のゲートは、垂直走査回路(「行走査回路」とも呼ばれる。)15に接続されたアドレス信号線26に接続されている。垂直走査回路15は、アドレス信号線26に印加する電圧レベルの制御により、画素セル14Aから画素信号を行単位で垂直信号線17に選択的に読み出す。
複数の垂直信号線17のそれぞれには、負荷回路18およびカラム信号処理回路(「行信号蓄積回路」とも呼ばれる。)19が接続されている。負荷回路18および信号検出トランジスタ11は、ソースフォロア回路を形成する。カラム信号処理回路19は、相関二重サンプリングに代表される雑音抑圧信号処理およびアナログ−デジタル変換(AD変換)などを行う。垂直信号線17に対応して画素アレイの列ごとに設けられるカラム信号処理回路19には、水平信号読出し回路(「列走査回路」とも呼ばれる。)20が接続されている。水平信号読出し回路20は、複数のカラム信号処理回路19から水平共通信号線29に信号を順次読み出す。
図1に例示する構成では、垂直信号線17とリセットトランジスタ12との間に反転増幅器(「フィードバックアンプ」とも呼ばれる。)22が接続されている。図示するように、ここでは、反転増幅器22の反転入力端子に垂直信号線17が接続されている。撮像装置100Aの動作時、反転増幅器22の非反転入力端子には、所定の基準電圧Vrefが印加される。反転増幅器22の出力端子には、フィードバック線23が接続されている。図示するように、フィードバック線23は、画素アレイの列に対応するように設けられており、その列に属する画素セル14Aのリセットトランジスタ12の入力との接続を有する。
リセットトランジスタ12の制御端子(ここではゲート)は、リセット信号線27に接続されている。この例では、リセット信号線27は、垂直走査回路15に接続されている。すなわち、この例では、垂直走査回路15は、リセット信号線27に印加する電圧の制御によって画素アレイ中の画素セル14Aを行単位で選択し、信号電圧の読み出しおよび画素電極50の電位のリセットを行う。ここで、画素アレイ中のある列に着目すると、その列に属する画素セル14Aのうちの1つにおけるリセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13をオンすることにより、反転増幅器22を含むフィードバックループを形成することができる。フィードバックループの形成により、その画素セル14Aの電荷蓄積ノード24の電位を、垂直信号線17の電位が上述の基準電圧Vrefに等しくなるような電位に収束させ得る。このとき、反転増幅器22の出力電圧は、0Vまたは0V近傍の正電圧であり得る。基準電圧Vrefとしては、電源電圧(例えば3.3V)と接地(0V)との範囲内の任意の電圧を用い得る。言い換えれば、リセットにおける基準電圧として、一定の範囲内であれば任意の電圧(例えば電源電圧以外の電圧)を利用できる。
図2は、画素セル14Aの例示的なデバイス構造を模式的に示す。図2に例示する構成において、光電変換部10は、信号検出トランジスタ11、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13が形成された半導体基板31の上方に配置されている。半導体基板31は、その全体が半導体である基板に限定されず、感光領域が形成される側の表面に半導体層が設けられた絶縁基板などであってもよい。ここでは、半導体基板31としてP型シリコン(Si)基板を用いる例を説明する。なお、本明細書における「上方」の用語は、部材間の相対的な配置を説明するために用いられており、撮像装置の使用時の姿勢を限定する意図ではない。
半導体基板31は、不純物領域(ここではN型領域)41A〜41Eと、画素セル14A間の電気的な分離のための素子分離領域42とを有する。不純物領域41Aは、アドレストランジスタ13のソース領域およびドレイン領域の一方として機能する。不純物領域41Bは、アドレストランジスタ13のソース領域およびドレイン領域の他方として機能する。不純物領域41Aは、垂直信号線17(図2において不図示、図1参照)との接続を有する。不純物領域41Aおよび41Bの間には、ゲート絶縁層38Aおよびゲート電極39Aが配置される。
図2に例示する構成において、不純物領域41Bは、信号検出トランジスタ11のソース領域としての機能も有する。すなわち、この例では、アドレストランジスタ13および信号検出トランジスタ11は、不純物領域41Bを共有している。信号検出トランジスタ11は、ドレイン領域としての不純物領域41Cと、不純物領域41Bおよび41Cの間に配置されたゲート絶縁層38Bおよびゲート電極39Bとを含む。不純物領域41Cは、電源線21(図2において不図示、図1参照)との接続を有する。
不純物領域41Dは、リセットトランジスタ12のソース領域およびドレイン領域の一方として機能する。不純物領域41Eは、リセットトランジスタ12のソース領域およびドレイン領域の他方として機能する。不純物領域41Cと不純物領域41Dとの間には、素子分離領域42が設けられている。不純物領域41Eは、フィードバック線23(図2において不図示、図1参照)との接続を有する。不純物領域41Dおよび41Eの間には、ゲート絶縁層38Cおよびゲート電極39Cが配置される。
図示する例において、信号検出トランジスタ11、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13は、層間絶縁層43A〜43Cに覆われており、層間絶縁層43C上に光電変換部10が配置されている。光電変換部10は、画素電極50と、補助電極61と、対向電極52と、光電変換層51とを含む。
図示する例において、画素電極50および補助電極61は、層間絶縁層43C内に配置されている。画素電極50は、典型的には、空間的に分離されることにより、隣接する他の画素セル14Aの画素電極50から電気的に分離されている。補助電極61は、画素電極50の周囲に配置される。この例では、画素電極50および補助電極61が同層に配置されている。画素電極50および補助電極61は、アルミニウム、銅などの金属、または、不純物がドープされることにより導電性が付与されたポリシリコンなどから形成される。画素電極50を構成する材料と、補助電極61を構成する材料とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図示するように、対向電極52は、画素電極50および補助電極61に対向している。対向電極52は、例えば、ITOなどの導電性透明材料を用いて形成される透明電極である。この対向電極52は、上述の蓄積制御線16(図1参照)との接続を有する。したがって、対向電極52は、撮像装置100Aの動作時に所定の電圧を印加可能に構成されている。なお、本明細書における「透明」は、検出しようとする波長範囲の光の少なくとも一部を透過することを意味し、可視光の波長範囲(例えば、380nm以上780nm以下)全体にわたって光を透過することは必須ではない。本明細書においては、赤外線および紫外線を含めた電磁波全般を、便宜上「光」と表現する。対向電極52上には、マイクロレンズ、カラーフィルタなどが配置され得る。
対向電極52と、画素電極50および補助電極61との間に光電変換層51が配置される。撮像装置100Aに入射した光は、対向電極52を介して光電変換層51に入射する。光電変換層51は、有機材料またはアモルファスシリコンなどの無機材料から形成される。光電変換層51は、有機材料から構成される層と無機材料から構成される層とを含んでいてもよい。光電変換層51は、光が照射されることにより、正孔−電子対を生成する。
蓄積制御線16を介して対向電極52の電位を制御することにより、光電変換によって生じた正および負の電荷のうちの一方を、信号電荷として画素電極50によって収集することができる。例えば、信号電荷として正孔を利用する場合、画素電極50よりも対向電極52の電位を高くすればよい。以下では、信号電荷として正孔を利用する例を説明する。もちろん、信号電荷として電子を利用してもよい。
画素電極50によって収集された電荷は、電荷蓄積ノード24(図1参照)を含む電荷蓄積領域に蓄積される。図2に示す例では、画素電極50は、配線46A〜46C、プラグ47A〜47C、ならびに、コンタクトプラグ45Aおよび45Bを介して、リセットトランジスタ12のドレイン領域またはソース領域としての不純物領域41Dと、信号検出トランジスタ11のゲート電極39Bとに電気的に接続されている。画素電極50、配線46A〜46C、プラグ47A〜47C、コンタクトプラグ45Aおよび45B、不純物領域41D、ならびに、ゲート電極39Bは、信号電荷を蓄積する電荷蓄積領域を構成する。信号検出トランジスタ11をその一部に含む信号検出回路25は、電荷蓄積領域に蓄積された電荷量に応じた信号を出力する。この例では、信号検出回路25は、信号検出トランジスタ11、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13を含む。なお、上述の垂直走査回路15、電圧供給回路60、負荷回路18、カラム信号処理回路19、反転増幅器22、水平信号読出し回路20などを含む周辺回路が、信号検出回路25と同様に、半導体基板31に形成されていてもよい。
図2に例示する構成において、画素電極50の周囲に配置される補助電極61は、層間絶縁層43C中に設けられたプラグ48を介して、層間絶縁層43B中に設けられた配線28に接続されている。配線28は、図1を参照して説明した感度調整線28aおよび28bのいずれかとの接続を有する。後述するように、補助電極61に印加する電圧(以下、「感度制御電圧」ということがある。)を制御することによって、画素セル14Aにおける感度を変化させることが可能である。
撮像装置100Aにおける画素セル14Aの製造には、一般的な半導体製造プロセスを用い得る。特に、半導体基板31としてシリコン基板を用いる場合には、種々のシリコン半導体プロセスを利用することができる。
(感度調整電圧の制御による感度の変調)
以下、撮像装置100Aの例示的な動作を説明することにより、感度調整電圧の制御による、画素セル14Aにおける感度の変調を説明する。
図3は、光電変換部10およびその近傍の断面を拡大して示す。画像の取得に際しては、まず、画素電極50の電位のリセットが行われる。信号電荷の蓄積(露光といってもよい。)に先立ち、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13をONとし、その後、これらをOFFにする。リセットにより、画素電極50を含む電荷蓄積ノード24の電位が、初期値としてリセット電圧(例えば0V)に設定される。
撮影は、光電変換層51にバイアス電圧が印加された状態で行われる。信号電荷の蓄積の際、対向電極52は、蓄積制御線16を介して所定の電圧(例えば10V程度)が印加された状態にある。さらに、本開示の実施形態においては、撮影時、電圧供給回路60から補助電極61に感度調整電圧が印加される。例えば、感度調整電圧として、リセット電圧(ここでは0V)よりも低い電圧(例えば−2V)が補助電極61に印加される。
リセット動作の終了後、対向電極52および補助電極61に所定の電圧が印加された状態で、露光を行う。上述したように、光の入射により、光電変換層51は、正および負の電荷を生成する。ここでは、画素電極50の電位(ここでは0V)および補助電極61の電位(ここでは−2V)が、対向電極52の電位(例えば10V)よりも低く設定されている。そのため、光電変換層51内において光電変換によって発生した正および負の電荷のうち、正の電荷(典型的には正孔)は、画素電極50および補助電極61が配置されている側に向かって移動する。光電変換で発生した正の電荷のうち、画素電極50に到達した電荷は、画素電極50によって収集される。画素電極50によって収集された電荷が、信号電荷として検出される。他方、補助電極61に到達した電荷は、補助電極61によって収集される。補助電極61によって収集された信号電荷の電荷量は、画素信号に反映されない。
このことは、光電変換層51に照射された光のうち、領域51Aに照射された光が実質的に検出されることを意味する。つまり、画素セル14Aは、撮像面に入射した光のうち、領域51Aに入射した光を実質的に検出する。ここで、図3に示す領域51Aは、光電変換層51のうち、光電変換によって生成された信号電荷(例えば正孔)が主として画素電極50に収集されるような領域であり、領域51Bは、光電変換層51のうち、光電変換によって生成された信号電荷が主として補助電極61に収集されるような領域である。ここで説明する例では、画素電極50と対向電極52との間の電位差(10V)よりも、補助電極61と対向電極52との間の電位差(12V)の方が大きい。そのため、生成された正の電荷は、画素電極50よりも補助電極61に向かって移動しやすい。その結果、光電変換層51のうち、画素電極50との重なりを有する部分である領域51Aにおいて発生する正の電荷が、主に画素電極50へ移動し、信号電荷として検出される。他方、光電変換層51のうち、補助電極61との重なりを有する部分を含む領域51Bにおいて発生する正の電荷は、主に補助電極61に向かって移動し、補助電極61によって収集される。なお、補助電極61のうち、2つの画素セル間にある部分は、隣接する画素セル間における混色を防止するシールド電極として機能する。
図4は、半導体基板31の法線方向から見たときの光電変換部10を模式的に示す。図4では、破線により、補助電極61に−2Vの感度調整電圧が印加されているときの領域51Aが模式的に示されている。図4に示す例では、領域51Aは、光電変換層51と平行な平面において、画素電極50よりも少し大きい第1の面積を有している。図4に示すように、撮像面の法線方向から見たときの領域51Aの形状および面積は、画素電極50の形状および面積と必ずしも一致しない。また、後述するように、領域51Aの形状および/または面積は、画素電極50、補助電極61および対向電極52に印加される電圧の組み合わせ方によって変化し得る。撮像面の法線方向から見たときの領域51Bの形状および面積も、補助電極61の形状および面積と必ずしも一致しない。図4は、あくまでも模式的に領域51Aを示しており、領域51Aと領域51Bとの間に明確な境界が存在するわけではない。
次に、感度調整電圧として、−2Vよりも高い電圧を補助電極61に印加した場合を想定する。例えば、対向電極52に印加される電圧(ここでは10V)よりも低く、かつ、リセット電圧(ここでは0V)よりも高い電圧(例えば5V)を補助電極61に印加した場合を想定する。
図5は、補助電極61に5Vの感度調整電圧を印加したときの光電変換部10およびその近傍の断面を拡大して示し、図6は、半導体基板31の法線方向から見たときの、補助電極61に5Vの感度調整電圧が印加された状態の光電変換部10を模式的に示す。
光電変換層51内において光電変換で発生した正の電荷が補助電極61および画素電極50に向かって移動する点は、図3および図4を参照して説明した例と同様である。ただし、この例では、感度調整電圧(ここでは5V)がリセット電圧(ここでは0V)よりも高く設定されているので、光電変換層51で生成した正の電荷は、補助電極61よりも画素電極50に向かって移動しやすい。そのため、この例では、補助電極61へ流れ込む正の電荷の量は、図3および図4を参照して説明した例と比較して少ない。その結果、図5および図6に模式的に示すように、画素電極50へ移動し得る正の電荷が分布する領域51Cは、−2Vの感度調整電圧が補助電極61に印加されているときの領域51Aと比較して大きくなる。領域51Cは、例えば、光電変換層51と平行な平面において、第1の面積よりも大きい第2の面積を有する。また、補助電極61へ移動し得る正の電荷が分布する領域51Dは、−2Vの感度調整電圧が補助電極61に印加されているときの領域51Bに比べて小さくなる。
このように、感度調整電圧を変化させることにより、画素電極50によって信号電荷が捕捉される領域(領域51A、51C)の大きさを変化させ得る。換言すれば、感度調整電圧を変化させることにより、画素セル14Aにおける受光領域を変化させたときと同様の効果が得られる。つまり、感度調整電圧を変化させることによって画素セル14Aの感度を変化させることが可能である。図3および図4と、図5および図6との比較からわかるように、補助電極61に−2Vの感度調整電圧を印加したときの画素セル14Aの感度は、補助電極61に5Vの感度調整電圧を印加したときの感度よりも小さい。
図7は、信号電荷が正孔である場合における、感度調整電圧と画素セル14Aの感度との間の関係を模式的に示す。図7に示すように、感度調整電圧を変化させると、画素セル14Aの感度も変化し、例えば感度調整電圧を大きくすると感度は増大する。このように本開示の第1の実施形態によれば、感度が可変の画素セル14Aを有する撮像装置100Aを実現し得る。
さらに、本開示の第1の実施形態では、感光領域に、感度調整線28aとの接続を有する第1画素セルと、感度調整線28bとの接続を有する第2画素セルとを配置している。したがって、例えば、第1画素セルと第2画素セルとに、互いに異なる感度調整電圧を印加することが可能である。すなわち、比較的容易に、第1画素セルと第2画素セルとの間で異なる感度を実現し得る。また、言うまでもないが、第1画素セルと第2画素セルとに、共通の感度調整電圧を印加することも可能である。以下、感度調整電圧の制御による、撮像装置100Aにおけるモードの切り替えの例を説明する。
(撮像装置100Aにおけるモードの切り替え)
図8は、撮像装置100Aの画素アレイにおける第1画素セルおよび第2画素セルの断面を模式的に示す。図8に示す第1画素セル14aおよび第2画素セル14bは、上述の画素セル14Aの一例である。図8では、第1画素セル14aおよび第2画素セル14bが互いに隣接した構成を示している。しかしながら、これはあくまでも一例であり、画素アレイにおける第1画素セル14aおよび第2画素セル14bの配置は、任意に設定可能である。画素アレイ中における第1画素セル14aの総数と、第2画素セル14bの総数とが一致している必要もない。なお、図8では、図面が過度に複雑になることを避けるため、信号検出トランジスタ11などの図示を省略している。他の図面においても、断りなく一部の部材の図示を省略することがある。
図8に示す例において、第1画素セル14aおよび第2画素セル14bのデバイス構造は、図2を参照して説明したデバイス構造と基本的にほぼ同じである。すなわち、第1画素セル14aは、画素電極50a、補助電極61a、対向電極52a、光電変換層51aおよび第1信号検出回路25aを有している。図8では、リセットトランジスタ12(図2参照)のドレイン領域またはソース領域として機能する不純物領域41Daが、第1信号検出回路25aの一部として示されている。上述したように、この不純物領域41Daは、画素電極50aに電気的に接続されている。第1画素セル14aの補助電極61aは、感度調整線28aに接続される。他方、第2画素セル14bは、画素電極50b、補助電極61b、対向電極52b、光電変換層51bおよび第2信号検出回路25bを有する。第2信号検出回路25bは、画素電極50bに電気的に接続された不純物領域41Dbをその一部に含む。補助電極61bは、感度調整線28bに接続される。図1を参照して説明したように、感度調整線28aおよび感度調整線28bは、電圧供給回路60に接続されている。
図8に例示する構成において、第1画素セル14aの対向電極52aおよび第2画素セル14bの対向電極52bの各々は、連続する単一の電極の一部である。このように、対向電極52aおよび対向電極52bは、必ずしも互いに分離されている必要はない。図8に示すように、複数の画素セルにわたって対向電極(ここでは対向電極52aおよび対向電極52b)を形成することにより、複数の第1画素セル14aおよび複数の第2画素セル14bに一括して共通の電圧を印加することができる。もちろん、蓄積制御線16を介して所望の電圧を印加することが可能であれば、互いに隣接する2つの画素セルの間で対向電極が空間的に分離されていても構わない。例えば、対向電極52aと対向電極52bとが空間的に分離されていても構わない。
また、ここでは、第1画素セル14aの光電変換層51aおよび第2画素セル14bの光電変換層51bの各々は、連続する単一の光電変換層の一部を構成している。言うまでもないが、例えば、互いに隣接する2つの画素セルの間において光電変換層が空間的に分離されていてもよい。図8中、破線で示す領域Raは、光電変換によって生成された信号電荷が主として画素電極50aに収集されるような領域を模式的に示しており、領域Rbは、光電変換によって生成された信号電荷が主として画素電極50bに収集されるような領域を模式的に示している。
ここでは、画素電極50a、補助電極61a、画素電極50bおよび補助電極61bが同層に配置されている。したがって、例えば、画素電極50a、補助電極61a、画素電極50bおよび補助電極61bを形成するための材料を共通化することにより、これらの電極を一括して形成することが可能である。
図9は、半導体基板31の法線方向から見たときの、画素電極50a、補助電極61a、画素電極50bおよび補助電極61bの配置の一例を示す。図9に例示する構成において、補助電極61aは、その中央に開口部Apaを有しており、画素電極50aは、開口部Apaの内側に配置されている。換言すれば、補助電極61aは、画素電極50aを取り囲むようにして画素電極50aの周囲に配置されており、補助電極61aと画素電極50aとの間には、大きさGaの空隙が形成されている。同様に、図9に示す例では、補助電極61bは、その中央に開口部Apbを有しており、画素電極50bが、開口部Apbの内側に配置されている。補助電極61bと画素電極50bとの間には、大きさGbの空隙が形成されている。この例では、補助電極61aと画素電極50aとの間の距離Gaの最小値は、補助電極61bと画素電極50bとの間の距離Gbの最小値よりも小さい。
なお、撮像面上において複数の画素セルの間に明確な境界は存在しない。ただし、図9に示すように、画素電極(例えば画素電極50a)の周囲に補助電極(例えば補助電極61a)が配置されている場合には、個々の画素セルを、補助電極の外形に対応する領域として考えることができる。この例では、補助電極61aおよび補助電極61bのサイズは、ほぼ同じであり、したがって、第1画素セル14aおよび第2画素セル14bのサイズは、ほぼ同じである。もちろん、補助電極61aおよび補助電極61bのサイズは、互いに異なっていてもよい。
図9に示すように、ここで説明する例では、第1画素セル14aの画素電極50aの電極面積は、第2画素セル14bの画素電極50bの電極面積よりも大きい。本明細書における「電極面積」は、光電変換部10を支持する基板(ここでは半導体基板31)の法線方向から見たときにおける、電極の面積を意味する。なお、光電変換層51の主面の法線方向は、典型的には、基板の法線方向に概ね平行である。
再び図8を参照する。図8に例示する構成において、電圧供給回路60は、スイッチSw1およびSw2と、電圧V1の電圧源および電圧V2の電圧源とを有している。もちろん、電圧供給回路60の具体的な構成は、図8に例示する構成に限定されない。ここで、電圧V1およびV2は、V1<V2の関係を満たし、かつ、対向電極52aおよび52bに印加される電圧よりも小さい感度調整電圧である。例えば、電圧V1は、リセット電圧(例えば0V)よりも低い電圧(例えば−2V)であり得る。電圧V2は、リセット電圧よりも高い電圧(例えば5V)であり得る。
図8は、感度調整線28aおよび28bが、それぞれ、スイッチSw1およびSw2を介して電圧V1の電圧源に接続された状態を示している。感度調整線28aおよび28bが、ともに電圧V1の電圧源に接続されているので、第1画素セル14aの補助電極61aおよび第2画素セル14bの補助電極61bには、共通して電圧V1が供給される。したがって、図8に示す状態において、対向電極52aと補助電極61aとの間の電位差、および、対向電極52bと補助電極61bとの間の電位差は、互いに等しい。また、リセット電圧は、典型的には第1画素セル14aおよび第2画素セル14bにおいて共通であるので、対向電極52aと画素電極50aとの間の電位差、および、対向電極52bと画素電極50bとの間の電位差も、互いに等しい。つまり、図8に示す状態では、画素電極の電極面積を除いて第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間に相違点はないといえる。
上述したように、ここでは、画素電極50aの電極面積が画素電極50bの電極面積よりも大きい。そのため、図8および図9に模式的に示すように、領域Raの面積は、領域Rbの面積よりも大きい。すなわち、同じ照射量で比較した場合、画素電極50aは、画素電極50bよりも多くの信号電荷を収集することができる。換言すれば、第1画素セル14aの感度は、第2画素セル14bの感度よりも高く、したがって、第1画素セル14aおよび第2画素セル14bを、それぞれ、高感度セルおよび低感度セルとして利用することができる。このように、互いに電極面積の異なる画素電極を有する複数の画素セルを画素アレイ中に配置し、複数の画素セル間で補助電極に共通の感度調整電圧を印加することにより、複数の画素セルの間で、画素電極の電極面積の比に応じた感度比を実現することが可能である。
高感度セルとしての第1画素セル14aからの画素信号は、黒潰れが少ない画像の信号であり、低感度セルとしての第2画素セル14bからの画素信号は、白飛びが少ない画像の信号であるといえる。高感度セルとしての第1画素セル14aからの画素信号と、低感度セルとしての第2画素セル14bからの画素信号とを、それぞれ、第1信号検出回路25aおよび第2信号検出回路25bを介して取得することにより、同一のシーンの撮影において、感度の異なる2つの画像データを得ることができる。これらの2つの画像データを合成することにより、コントラスト比の大きなシーンであっても白飛びおよび黒潰れの無い画像を形成することが可能である。このような画像の形成は、「ハイダイナミックレンジ合成」と呼ばれる。このように、本開示の実施形態によれば、複数回の撮影を行うことなく、ハイダイナミックレンジ合成のための画像データを取得することが可能である。すわなち、広ダイナミックレンジでの撮影が可能である。
第1の実施形態によれば、広ダイナミックレンジでの撮影において、高感度セルと低感度セルとの間で露光時間を変える必要がない(高感度セルと低感度セルとの間において異なるタイミングで電子シャッタを実行する必要がない)ので、高感度セルおよび低感度セルのそれぞれに対応する2つの走査回路を設ける必要がない。また、高感度セルと低感度セルとの間で感度調整電圧を微調整すれば、高感度セルと低感度セルとの間の感度比を微調整することも可能である。
さらに、第1画素セル14aの補助電極61aおよび第2画素セル14bの補助電極61bに供給する感度調整電圧を図8に示す状態から他の状態に変更することにより、撮像装置100Aのモードを、広ダイナミックレンジモードよりも高い解像度での撮影が可能な高解像度モードに切り替えることが可能である。
図10は、高解像度モードにおける撮像装置100Aの動作を説明するための図である。図11は、半導体基板31の法線方向から見たときの、図10に示す状態における光電変換部10を模式的に示す。図8に示す状態から図10に示す状態にスイッチSw1の接続を変更することにより、第1画素セル14aの補助電極61aおよび第2画素セル14bの補助電極61bに、互いに異なる感度調整電圧を印加することができる。この例では、スイッチSw1の接続の変更により、補助電極61aおよび補助電極61bに、それぞれ、電圧V1および電圧V2を印加している。
第2画素セル14bに注目すると、図8に示す状態と比較して、より高い感度調整電圧(ここでは電圧V2)が補助電極61bに印加されている。したがって、より多くの信号電荷(例えば正孔)が画素電極50bによって収集されるようになり、結果として、領域Rbが、図8に示す状態と比較して大きくなる。すなわち、受光領域を拡大したときと同様の効果が得られ、図8に示す状態と比較して第2画素セル14bの感度が増大する。なお、画素電極50bと補助電極61bとの間の距離Gbが大きいほど、感度調整電圧を変更することによって調整可能な、画素電極50bによって信号電荷が捕捉される領域(ここでは領域Rb)のサイズの変化の範囲を大きくできる。
このとき、電極面積の比に応じて電圧V1および電圧V2の値を適切に選択することにより、図11に模式的に示すように、第1画素セル14aにおける領域Raの面積と、第2画素セル14bにおける領域Rbの面積とをほぼ等しくし得る。すなわち、感度調整電圧の制御により、第2画素セル14bにおける感度を第1画素セル14aにおける感度に近づけ得る。このとき、第1画素セル14aにおける機能と第2画素セル14bにおける機能とは、ほぼ同等であるといえる。したがって、例えば画素アレイ中における第1画素セル14aの数と第2画素セル14bの数とが等しい場合、第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間の感度差を縮小してこれらの間で感度を揃えることにより、広ダイナミックレンジモードと比較して解像度を2倍に向上させ得る。このように、本開示の第1の実施形態によれば、感度調整電圧の制御によって、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間の切り替えを実現し得る。
本開示の実施形態における高解像度モードによれば、特許文献1に記載の技術のように高感度素子と低感度素子との間で露光時間を異ならせる手法と比較して、1回の撮影により、1フレーム分の画像データを取得できる。したがって、低感度素子の露光時間を延ばす必要がなく、フレームレートが悪化することもない。本開示の実施形態による高解像度の撮影は、高速で移動する物体の撮影にも適している。また、本開示の実施形態による高解像度の撮影によれば、得られる画像中に、短時間露光の画素と長時間露光の画素とが混在しない。したがって、露光時間の異なる画素の混在に起因するにじみなどの発生を抑制して、画像の劣化を抑制し得る。なお、画素アレイ中に高感度セルと低感度セルとを配置し、増幅回路を用いて、低感度セルによって取得される画素信号を選択的に増幅することによっても、高感度セルと低感度セルとの間の感度差を縮小し得る。しかしながら、このような手法によると、低感度セルの画素信号中のノイズも増幅されてしまうので、SN比が低下する。本開示の実施形態によれば、低感度セルからの画素信号の選択的な増幅が必要ないので、このようなSN比の低下は、発生しない。
高解像度モードでは、例えば互いに隣接する第1画素セル14aおよび第2画素セル14bの組を位相差AF(Auto Focus)用の画素の組として利用することも可能である。すなわち、互いに隣接する第1画素セル14aおよび第2画素セル14bの組を画素アレイ中に複数配置しておくことにより、それらの組における第1画素セル14aからの出力と第2画素セル14bからの出力とを位相差検出に利用し得る。撮像装置100Aは、第1画素セル14aからの出力と第2画素セル14bからの出力とに基づいて撮像面と被写体との間の距離を算出する測距回路を有していてもよい。なお、位相差検出に利用される第1画素セル14aおよび第2画素セル14bの組は、画素アレイ中において必ずしも互いに隣接している必要はない。
高解像度モードにおいて位相差検出用の画素セルとして機能する第1画素セル14aおよび第2画素セル14bの組は、広ダイナミックレンジモードにおいては、ハイダイナミックレンジ合成に用いられる画素信号の取得に利用される。したがって、本開示の実施形態によれば、撮像面に位相差検出のみに用いられる画素を配置することなく、画素アレイ中の画素セルを有効に利用して位相差検出を行い得る。さらに、例えば、図1に示すように、感度調整線28aに接続された画素セル14A(すなわち第1画素セル14a)および感度調整線28bに接続された画素セル14A(すなわち第2画素セル14b)を、画素アレイの行および列に沿って交互に配置しておけば、位相差検出に利用する第1画素セル14aおよび第2画素セル14bの組の数および位置を撮影シーンに応じて任意に変更することも可能である。
なお、画素アレイ中の一部の第1画素セル14aの補助電極61aに、他の第1画素セル14aの補助電極61aと独立した異なる感度調整電圧を印加し、かつ、それら一部の第1画素セル14aに隣接する第2画素セル14bの補助電極61bに、他の第2画素セル14bの補助電極61bと独立した異なる感度調整電圧を印加するような配線を施しておけば、広ダイナミックレンジモードにおいて位相差検出を行うことも可能である。
言うまでもないが、第1画素セル14aの補助電極61aおよび第2画素セル14bの補助電極61bに供給する感度調整電圧の組み合わせは、上述した例に限定されない。下記の表1は、第1画素セル14aの補助電極61aおよび第2画素セル14bの補助電極61bに供給する感度調整電圧の組み合わせの例を示す。
Figure 2017108380
表1中、パターン1〜パターン4は、高解像度モードにおいて、電圧V2を基準として相対的に低い感度調整電圧(ここでは電圧V1)を第1画素セル14aの補助電極61aに供給することにより、第1画素セル14aの感度を低下させて第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間の感度差を縮小する電圧印加パターンである。なお、表1中、丸括弧内の下向きの矢印は、感度を低下させることを意味し、上向きの矢印は、感度を増大させることを意味する。
表1中のパターン1では、広ダイナミックレンジモードにおいて、第1画素セル14aの補助電極61aに供給する感度調整電圧と、第2画素セル14bの補助電極61bに供給する感度調整電圧とを共通(ここでは電圧V2)としている。しかしながら、例えばパターン2に示すように、広ダイナミックレンジモードにおいて、第1画素セル14aの補助電極61aに、電圧V2よりも高い電圧V3を供給してもよい。ここで、電圧V3は、電圧V1および電圧V2と同様に、対向電極52aおよび52bに印加される電圧よりも小さい感度調整電圧である。電圧V1、電圧V2および電圧V3の具体的な値は、第1画素セル14aおよび第2画素セル14bの電極構造に応じて適宜決定されればよい。第1画素セル14aの補助電極61aに電圧V3を供給した場合、補助電極61aに電圧V2を印加した状態よりも領域Raをさらに拡大し得るので、第1画素セル14aの感度は、第1画素セル14aの補助電極61aに電圧V2が印加されている時よりも増大する。すなわち、パターン1と比較して、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間における第1画素セル14aの感度差をより拡大し得る。したがって、広ダイナミックレンジモードにおける、第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間の感度差をより大きくし得る。
パターン3のように、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間において、第1画素セル14aの補助電極61aに印加する感度調整電圧と、第2画素セル14bの補助電極61bに印加する感度調整電圧とを互いに入れ替えてもよい。このように、2つのモードの間で、第1画素セル14aの補助電極61aに印加する感度調整電圧と、第2画素セル14bの補助電極61bに印加する感度調整電圧とを互いに入れ替えるには、例えば、図10に示す状態(高解像度モードに対応)から、スイッチSw1の接続先を電圧V1の電圧源に変更し、スイッチSw2の接続先を電圧V2の電圧源に変更することによって高解像度モードから広ダイナミックレンジモードへの切り替えを行えばよい。あるいは、パターン4のように、広ダイナミックレンジモードにおいて、第1画素セル14aの感度を上昇させ、かつ、第2画素セル14bの感度を低下させるような感度調整電圧の組み合わせを適用してもよい。
表1中、パターン5〜パターン8は、高解像度モードにおいて、電圧V2を基準として相対的に高い感度調整電圧(ここでは電圧V3)を第2画素セル14bの補助電極61bに供給することにより、第2画素セル14bの感度を上昇させて第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間の感度差を縮小する電圧印加パターンである。表1中、パターン5の行が、図8〜図11を参照して説明した例における、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間の感度調整電圧の印加の仕方に相当する。上述のパターン1〜パターン4のように高解像度モードにおいて高感度セルの感度を低下させることによって高感度セル−低感度セル間の感度差を縮小する電圧印加パターンと比較して、パターン5〜パターン8のように高解像度モードにおいて低感度セルの感度を増大させることによって高感度セル−低感度セル間の感度差を縮小する電圧印加パターンは、前者と比較してフレームレートの低下を抑制できるので有利である。広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間における第2画素セル14bの感度差をより拡大する観点からは、これらの4つのパターンのうち、パターン7がより効果的であると考えられる。
表1中、パターン9〜パターン12は、高解像度モードにおいて、第1画素セル14aの感度を低下させ、かつ、第2画素セル14bの感度を増大させるような感度調整電圧の組を用いて第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間の感度差を縮小する電圧印加パターンである。上述のパターン2およびパターン7では、第1画素セル14aの補助電極61aに印加される感度調整電圧、および、第2画素セル14bの補助電極61bに印加される感度調整電圧のうちのいずれか一方は、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間において固定されている。これに対し、パターン12では、電圧V2よりも低い電圧V1および電圧V2よりも高い電圧V3を用い、補助電極61aに印加される感度調整電圧および補助電極61bに印加される感度調整電圧の両方を、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間において互いに入れ替えている。したがって、広ダイナミックレンジモードにおいてより大きなダイナミックレンジを確保するという観点からは、表1に示すパターン1〜12のうちでは、パターン12を採用することによってより高い効果が得られると期待できる。
表1に示すように、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間において、第1画素セル14aの補助電極61aに印加する感度調整電圧、および、第2画素セル14bの補助電極61bに印加する感度調整電圧の一方を変化させてもよいし、両方を変化させてもよい。第1の実施形態によれば、広ダイナミックレンジモードにおいて、高感度セルと低感度セルとの間で比較的大きな感度比(例えば100:1)を実現し得る。
ここで説明した例では、第1画素セル14aにおける画素電極50aの電極面積と、第2画素セル14bにおける画素電極50bの電極面積とを異ならせることにより、広ダイナミックレンジモードにおいて、第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間に感度差を与えている。しかしながら、この例に限定されず、例えば、補助電極61aのサイズと補助電極61bのサイズとを異ならせることにより、広ダイナミックレンジモードにおいて、第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間に感度差を与えてもよい。つまり、第1画素セル14aおよび第2画素セル14bのサイズが互いに異なっていてもよい。
あるいは、第1画素セル14aにおける画素電極50aの電極面積と、第2画素セル14bにおける画素電極50bの電極面積とを共通としてもよい。下記の表2は、第1画素セル14aにおける画素電極50aの電極面積と、第2画素セル14bにおける画素電極50bの電極面積とが共通とされた構成における、第1画素セル14aの補助電極61aおよび第2画素セル14bの補助電極61bに供給する感度調整電圧の組み合わせの例を示す。
Figure 2017108380
画素電極50aの電極面積と、画素電極50bの電極面積とが等しい場合、補助電極61aと補助電極61bとの間で互いに異なる感度調整電圧を独立して印加可能に構成されている点を除いて、第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間でデバイス構造に実質的な相違はないといえる。したがって、画素電極50aの電極面積と、画素電極50bの電極面積とが等しい場合、第1画素セル14aの補助電極61aに印加する感度調整電圧と第2画素セル14bの補助電極61bに印加する感度調整電圧とを共通とすれば、高解像度モードが実現される。
表2中、パターン13では、広ダイナミックレンジモードにおいて、第1画素セル14aの補助電極61aに印加する感度調整電圧を相対的に高くすることによって、第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間に感度差を発生させている。図12および図13は、表2のパターン13に対応する、高解像度モードにおける領域Raおよび広ダイナミックレンジモードにおける領域Raをそれぞれ模式的に示す。図12に示す状態では、領域Raの面積は、領域Rbの面積にほぼ等しく、図13に示す状態では、領域Raの面積は、領域Rbの面積よりも大きい。
表2中、パターン14では、広ダイナミックレンジモードにおいて、第2画素セル14bの補助電極61bに印加する感度調整電圧を相対的に低くすることによって、第1画素セル14aと第2画素セル14bとの間に感度差を発生させている。パターン15のように、高解像度モードと比較して、広ダイナミックレンジモードにおいて第1画素セル14aの補助電極61aに印加する感度調整電圧を相対的に高くし、第2画素セル14bの補助電極61bに印加する感度調整電圧を相対的に低くしてもよい。広ダイナミックレンジモードにおいてより大きなダイナミックレンジを確保するという観点からは、表2に示すパターン13〜15のうちでは、パターン15を採用することがより効果的であると考えられる。
図8〜図13に示す例では、画素電極50aおよび補助電極61aは、矩形状の外形を有する。しかしながら、画素電極50aおよび補助電極61aの形状は、この例に限定されない。例えば、画素電極50aおよび補助電極61aの外形は、円状、楕円状、多角形状などであり得る。画素電極50aの外形と補助電極61aの外形とが同じである必要もない。また、これらの例では、補助電極61aが、連続した単一の電極として形成されている。しかしながら、これはあくまでも例に過ぎず、例えば、補助電極61aが、空間的に分離された複数のサブ補助電極から構成されていてもよい。第2画素セル14bの画素電極50bおよび補助電極61bについても、第1画素セル14aの画素電極50aおよび補助電極61aと同様のことがいえる。
(第2の実施形態)
図14は、本開示の第2の実施形態に係る撮像装置における画素セルの断面を模式的に示す。図14に示す撮像装置100Bは、複数の画素セル14Bを有する。複数の画素セル14Bは、上述の画素セル14Aと同様に、感光領域に例えばマトリクス状に配置される。撮像装置100Bも、上述の撮像装置100Aと同様に、広ダイナミックレンジでの撮影が可能な広ダイナミックレンジモードと、広ダイナミックレンジモードよりも高い解像度での撮影が可能な高解像度モードとを切り替え可能である。
図14に示すように、画素セル14Bは、光電変換層51と、光電変換層51の一方の主面に対向する対向電極52を有する。光電変換層51および対向電極52は、典型的には、複数の画素セル14Bにわたって形成される。画素セル14Bは、第1信号検出回路25aと、第1画素電極50xと、第2信号検出回路25bと、第2画素電極50yと、第1画素電極50xおよび第2画素電極50yの間に配置された第3画素電極50zとを有する。図示する例において、第1画素電極50x、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zは、同層に配置されており、光電変換層51の主面のうち、対向電極52が配置されていない側に配置されている。
第1信号検出回路25aおよび第2信号検出回路25bの各々は、図2を参照して説明した信号検出回路25と同様の構成を有し得る。ここでは、第1信号検出回路25aのうち、第1信号検出回路25aにおけるリセットトランジスタのドレイン領域またはソース領域として機能する不純物領域41Daと、第2信号検出回路25bのうち、第2信号検出回路25bにおけるリセットトランジスタのドレイン領域またはソース領域として機能する不純物領域41Dbとが示されている。図示するように、不純物領域41Daおよび不純物領域41Dbは、これらの間に素子分離領域42が設けられることによって電気的に分離されている。
図14において模式的に示すように、第1信号検出回路25aは、第1画素電極50xとの接続を有し、第2信号検出回路25bは、第2画素電極50yとの接続を有する。第1画素電極50xによって収集された信号電荷は、不純物領域41Daをその一部に含む電荷蓄積領域に蓄積され、蓄積された信号電荷量に対応する画素信号が、第1信号検出回路25aに対応する垂直信号線17を介して読み出される。同様に、第2画素電極50yによって収集された信号電荷は、不純物領域41Dbをその一部に含む電荷蓄積領域に蓄積され、蓄積された信号電荷量に対応する画素信号が、第2信号検出回路25bに対応する垂直信号線17を介して読み出される。すなわち、画素セル14Bは、2本の垂直信号線17との接続を有し、2本の垂直信号線17のうちの一方は、第1画素電極50xによって収集された信号電荷に対応する信号を出力し、他方の垂直信号線17は、第2画素電極50yによって収集された信号電荷に対応する信号を出力する。
図14に示すように、画素セル14Bは、さらに、切り替え回路64を含む。切り替え回路64は、第3画素電極50zを第1画素電極50xに電気的に接続するか、第3画素電極50zを第2画素電極50yに電気的に接続するかを切り替え可能な構成を有する。
切り替え回路64は、典型的には、1以上のスイッチング素子を有する。図14に例示する構成において、切り替え回路64は、第1画素電極50xおよび第3画素電極50zの間に接続されたスイッチSw3と、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zの間に接続されたスイッチSw4とを有し、これらのオンおよびオフにより、第1画素電極50xおよび第3画素電極50zを電気的に接続するか、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zを電気的に接続するかを切り替える。スイッチSw3およびスイッチSw4は、典型的には、半導体基板31に形成される電界効果トランジスタである。もちろん、本開示のスイッチSw1〜Sw4は、電界効果トランジスタに限定されない。なお、図14では、図面が複雑となることを回避するために、便宜的に回路記号を用いてスイッチSw3およびスイッチSw4を図示している。図14は、第1画素電極50xに第3画素電極50zが接続された状態を示している。この状態において、第2画素電極50yは、第1画素電極50xおよび第3画素電極50zから電気的に分離されている。
図14に示す例では、画素セル14Bは、第1画素電極50x、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zの周囲に配置された補助電極61を有する。図示する例において、補助電極61は、第1画素電極50x、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zと同層に配置されている。撮像装置100Bの動作時、補助電極61には、所定の電圧が供給される。第1画素電極50x、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zを取り囲むように補助電極61を配置することにより、互いに隣接する画素セル14B間における混色を抑制し得る。第2の実施形態では、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間において、補助電極61に印加する電圧を変更する必要はない。補助電極61は、複数の画素セル14Bの間で一体的に形成されていてもよい。
図15は、半導体基板31の法線方向から見たときの、第1画素電極50x、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zの形状および配置の一例を示す。図15は、第1画素電極50x、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zの間の電極面積の比が5:4:1に設定された構成を例示している。
スイッチSw3およびスイッチSw4をそれぞれオンおよびオフとした状態では、第1画素電極50xと第3画素電極50zとが電気的に接続される。この状態においては、第1信号検出回路25aに電気的に接続された電極の電極面積(ここでは第1画素電極50xの電極面積と第3画素電極50zの電極面積との和)と、第2信号検出回路25bに電気的に接続された電極の電極面積(ここでは第2画素電極50yの電極面積)との間の比が、9:1となる。したがって、同じ照射量で比較した場合、第1画素電極50xを含む電荷蓄積領域と、第2画素電極50yを含む電荷蓄積領域とに、電極面積の比に応じた比で信号電荷を蓄積し得る。図15中に太い破線で示す領域R1は、光電変換層51のうち、光電変換によって生成された信号電荷(例えば正孔)が主として第1画素電極50xおよび第3画素電極50zに収集されるような領域を模式的に示し、領域R2は、信号電荷が主として第2画素電極50yに収集されるような領域を模式的に示す。領域R1および領域R2の間の面積比は、おおよそ9:1である。
このように、第1画素電極50xと第2画素電極50yとの間に第3画素電極50zを配置して、第3画素電極50zを第1画素電極50xに接続することにより、画素セル14B内に互いに異なる感度を有する2つのサブ画素セルを配置したときと同様の効果が得られる。すなわち、第1信号検出回路25aを含むサブ画素セル(ここでは画素セル14Bの左側の領域)を高感度セルとして利用し、第2信号検出回路25bを含むサブ画素セル(ここでは画素セル14Bの右側の領域)を低感度セルとして利用し得る。第1信号検出回路25aからの出力と第2信号検出回路25bからの出力とを個別に取得することにより、同一のシーンの撮影において、感度の異なる2つの画像データを取得することができる。したがって、第1の実施形態と同様に、広ダイナミックレンジでの撮影が可能である。
図16および図17は、図14に示す状態から、スイッチSw3およびスイッチSw4の接続を変更した状態を模式的に示す。図16に模式的に示すように、スイッチSw3およびスイッチSw4をそれぞれオフおよびオンに切り替えることにより、第1画素電極50xと第3画素電極50zとの間の接続を解消して、第2画素電極50yと第3画素電極50zとを電気的に接続することができる。このとき、第1画素電極50x、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zの間の電極面積の比が5:4:1であるので、第1信号検出回路25aに電気的に接続された電極の電極面積(ここでは第1画素電極50xの電極面積)と、第2信号検出回路25bに電気的に接続された電極の電極面積(ここでは第2画素電極50yの電極面積と第3画素電極50zの電極面積との和)との間の比が、5:5となる。すなわち、光電変換によって生成された信号電荷(例えば正孔)が主として第1画素電極50xに収集されるような領域R3の面積と、信号電荷が主として第2画素電極50yおよび第3画素電極50zに収集されるような領域R4の面積とを、ほぼ等しくし得る。換言すれば、第1信号検出回路25aを含むサブ画素セル(ここでは画素セル14Bの左側の領域)と、第2信号検出回路25bを含むサブ画素セル(ここでは画素セル14Bの右側の領域)との間の感度差を、実効的に0とすることが可能である。
この例では、第1画素電極50xの電極面積に対する、第2画素電極50yの電極面積と第3画素電極50zの電極面積との和の比は、ほぼ1である。第1画素電極50xの電極面積に対する、第2画素電極50yの電極面積と第3画素電極50zの電極面積との和の比は、この例に限定されず、例えば、0.01以上1以下であってもよい。ここで、比の下限である「0.01」は、実質的に0.01とみなせる値を含む。また、比の上限である「1」も、実質的に1とみなせる値を含む。
このように、スイッチSw3およびスイッチSw4の接続の変更により、感度において同等な2つのサブ画素セルを画素セル14B中に配置したときと同様の効果が得られる。したがって、第1信号検出回路25aからの出力と、第2信号検出回路25bからの出力とを同等に扱うことができ、これらに基づいて、広ダイナミックレンジモードと比較して2倍の解像度の画像が得られる。つまり、スイッチSw3およびスイッチSw4の接続の変更によって、高解像度モードへの切り替えが実現する。
第2の実施形態では、典型的には、第1画素電極50xと第2画素電極50yとの間に補助電極61が配置されない。したがって、第1画素電極50xと第2画素電極50yとの間に補助電極61を配置した構成と比較して、光電変換によって生じた信号電荷のうち、補助電極61によって収集される部分を低減できるので、光電変換によって生じた信号電荷をより有効に利用し得る。なお、1つの画素セル14Bに含まれる第3画素電極50zの数は、1つに限定されない。画素セル14Bは、2以上の第3画素電極50zを含み得る。1つの画素セル14Bに含まれる第3画素電極50zの数を増加させることにより、感度比のバリエーションを増加させ得る。第1画素電極50x、第2画素電極50yおよび第3画素電極50zの形状も、図示する例に限定されない。
図16および図17に示す状態では、画素セル14Bの左半分の領域に入射した光に対応する画素信号が第1信号検出回路25aから出力され、画素セル14Bの右半分に入射した光に対応する画素信号が第2信号検出回路25bから出力される。上述したように、高解像度モードでは、第1信号検出回路25aからの出力と、第2信号検出回路25bからの出力とを同等に扱うことができる。したがって、第1信号検出回路25aからの出力と、第2信号検出回路25bからの出力とを利用して、第1の実施形態と同様に位相差検出を行うことが可能である。第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、画素アレイ中の画素セルを有効に利用して位相差検出を行い得る。
(第3の実施形態)
図18は、本開示の第3の実施形態に係る撮像装置における画素セルの断面を模式的に示す。図18に示す撮像装置100Cは、複数の画素セルを有する。なお、複数の画素セル14Cは、上述の画素セル14Aおよび14Bと同様に、感光領域に例えばマトリクス状に配置される。撮像装置100Cは、2つの動作モードで撮像した画像を基に、演算によって解像度のより高い画像を得ることができる。
図18に示すように、画素セル14Cは、光電変換層51と、光電変換層51の一方の主面に対向する対向電極52とを有する。光電変換層51および対向電極52は、典型的には、複数の画素セル14Cにわたって形成される。画素セル14Cは、信号検出回路25と、第1画素電極50sと、第2画素電極50tとを有する。図示する例において、第1画素電極50s、第2画素電極50tは、同層に配置されており、光電変換層51の主面のうち、対向電極52が配置されていない側に配置されている。
信号検出回路25は、図2を参照して説明した信号検出回路25と同様の構成を有し得る。ここでは、信号検出回路25のうち、信号検出回路25におけるリセットトランジスタのドレイン領域またはソース領域として機能する不純物領域41Dが示されている。図示するように、隣接する2つの画素セル14Cは、素子分離領域42によって電気的に分離されている。
図18において模式的に示すように、信号検出回路25は、第2画素電極50tとの接続を有する。第2画素電極50tによって収集された信号電荷は、不純物領域41Dをその一部に含む電荷蓄積領域に蓄積され、蓄積された信号電荷量に対応する画素信号が、信号検出回路25に対応する垂直信号線17(図18では不図示)を介して読み出される。
図18に示すように、画素セル14Cは、さらに、切り替え回路64を含む。切り替え回路64は、第1画素電極50sを同じ画素セル14Cの第2画素電極50tに電気的に接続するか、第1画素電極50sを隣接する画素セル14C内の第2画素電極50tに電気的に接続するかを切り替え可能な構成を有する。
切り替え回路64は、典型的には、1以上のスイッチング素子を有する。図18に例示する構成において、切り替え回路64は、第1画素電極50sと、同じ画素セル14Cの第2画素電極50tとの間に接続されたスイッチSw5と、第1画素電極50sと、隣接する画素セル14Cの第2画素電極50tとの間に接続されたスイッチSw6とを有する。スイッチSw5およびスイッチSw5のオンおよびオフにより、第1画素電極50sを同じ画素セル14Cの第2画素電極50tに電気的に接続するか、隣接する画素セル14Cの第2画素電極50tに電気的に接続するかを切り替える。スイッチSw5およびスイッチSw6は、典型的には、半導体基板31に形成される電界効果トランジスタである。もちろん、本開示のスイッチSw5、Sw6は、電界効果トランジスタに限定されない。なお、図18では、図面が複雑となることを回避するために、便宜的に回路記号を用いてスイッチSw5およびスイッチSw6を図示している。図18は、第1画素電極50sが同じ画素セル14Cの第2画素電極50tに接続された状態を示している。この状態において、第1画素電極50sは、隣接する第2画素電極50tから電気的に分離されている。
図19は、半導体基板31の法線方向から見たときの、第1画素電極50sおよび第2画素電極50tの形状および配置の一例を示す。第1画素電極50sと第2画素電極50tとの間の電極面積の比が1:1に設定された構成を例示している。
スイッチSw5およびスイッチSw6をそれぞれオンおよびオフとした状態では、第1画素電極50sと、同じ画素セル14Cの第2画素電極50tとが電気的に接続される。この状態においては、同じ画素セル14C内の第1画素電極50sおよび第2画素電極50tによって収集された信号電荷が、信号検出回路25によって読み出される。図19中に太い破線で示す領域R5は、光電変換層51のうち、光電変換によって生成された信号電荷(例えば正孔)が、同じ画素セル14C内の第1画素電極50sおよび第2画素電極50tに収集されるような領域を模式的に示す。
図20および図21は、図18に示す状態から、スイッチSw5およびスイッチSw6の接続を変更した状態を模式的に示す。図20に模式的に示すように、スイッチSw5およびスイッチSw6をそれぞれオフおよびオンに切り替えることにより、同じ画素セル14C内の第1画素電極50sおよび第2画素電極50tの間の接続を解消して、第2画素電極50tと、隣接する画素セル14Cの第1画素電極50sとを電気的に接続することができる。この状態においては、第2画素電極50tと、隣接する画素セル14Cの第1画素電極50sとによって収集された信号電荷が、信号検出回路25によって読み出される。図21中に太い破線で示す領域R6は、光電変換層51のうち、光電変換によって生成された信号電荷(例えば正孔)が、第2画素電極50tと、隣接する画素セル14Cの第1画素電極50sとに収集されるような領域を模式的に示す。
図19および図21を比べるとわかるように、スイッチSw5およびスイッチSw6の接続を変更することによって、画像を形成する単位画素の位置がシフトしている。すなわち、領域R6は、領域R5に対して半画素分だけ左右方向にシフトしている。このような互いに単位画素の位置がシフトした画像を取得することによって、演算によって解像度のより高い画像を得ることができる。
(第3の実施形態の変形例1)
図22は、半導体基板31の法線方向から見たときの、本変形例のカラー撮像装置における画素電極の配置を示している。図22に示すように、画素セル14Dは互いに隣接する2行2列の4つの画素電極を含み、複数の画素セル14Dがマトリクス状に配置されている。また、画素セル14D単位で、緑色フィルタ(G1およびG2)、青色フィルタ(B)および赤色フィルタ(R)のいずれかが規則的に配置されている。
画素セル14Dの断面構造は、基本的には、図18に示す第3の実施形態と同様であるため説明を省略し、異なる点を説明する。画素セル14Dは、信号検出回路と、第1画素電極70aと、第2画素電極70bと、第3画素電極70cと、第4画素電極70dとを有する。信号検出回路は、第4画素電極70dとの接続を有する。
画素セル14Dは、切り替え回路を含む。切り替え回路は、第4画素電極70dを同じ画素セル14D内の第1画素電極70a、第2画素電極70bおよび第3画素電極70cに電気的に接続するか、別の画素セル14Dの画素電極70e、70fおよび70gに電気的に接続するかを切り替え可能な構成を有する。具体的には、第1画素電極70a、第2画素電極70b、第3画素電極70c、画素電極70e、70fおよび70gのそれぞれと、第4画素電極70dとの間にスイッチを設けている。
第1の動作モードでは、第4画素電極70dは、同じ画素セル14D内の第1画素電極70a、第2画素電極70bおよび第3画素電極70cに電気的に接続される。このとき、図22に太い破線で示す領域R7が画像を構成する単位画素となる。第2の動作モードでは、第4画素電極70dは、緑色フィルタが配置された別の画素セル14Dの画素電極70e、70fおよび70gに電気的に接続される。このとき、図23に太い破線で示す領域R8が画像を構成する単位画素となる。
第1の動作モードと、第2の動作モードとでは、互いに接続される4つの画素電極の中心位置が異なる。すなわち、図22および図23に示すように、第1の動作モードの場合の中心位置は点Aであり、第2の動作モードの場合の中心位置は点Bである。
第1の動作モードの場合、画素セル14Dには緑色フィルタが配置されているため、画素セル14Dにおいて赤色および青色の光による信号を直接得ることができない。そこで、例えば、画素セル14Dの位置における青色の画像情報を得たい場合には、画素セル14Dの周辺に位置する青色の画素セルの画像情報を抽出し、その画像情報を用いて補間する。例えば、画素セル14Dの右隣の青色画素セルや、斜め下方に位置する青色画素セルの情報を用いて、画素セル14Dにおける青色の画像情報を補間することができる。
本変形例では、さらに第2の動作モードによって、第1の動作モードとは異なる位置における各色の画像情報を得ることができる。例えば、画素セル14Dの右隣の青色画素セルの右下に位置する画素電極は、第2の動作モードにおいて、点Cを中心とする他の青色画素セルの3つの画素電極と電気的に接続される。これにより、点Cの位置において青色の画像情報を得ることができる。したがって、第2の動作モードによって得られた青色の画像情報も加えて補間することにより、第1の動作モードのみの場合と比較して、青色の画像情報をより細かく補間できるようになる。
以上説明したように、本変形例では、第1の動作モードおよび第2の動作モードで撮像することにより、互いに単位画素の中心位置が異なる2つの画像を得ることができる。これらの画像は互いに単位画素の中心位置が異なるため、これらの画像を基に演算することによって、解像度を高めた画像を得ることができる。
(第3の実施形態の変形例2)
図24は、半導体基板の法線方向から見たときの、本変形例の撮像装置における画素電極の配置を示している。図24に示すように、画素セル14Eは、画素電極511a〜511fの6つの画素電極を含み、複数の画素セル14Eがマトリクス状に配置されている。
画素セル14Eの断面構造は、基本的には、図18に示す第3の実施形態と同様であるため説明を省略し、異なる点を説明する。画素セル14Eは、2つの信号検出回路と、画素電極511a〜511fとを有する。2つの信号検出回路のうち1つは画素電極511aに接続され、もう1つは画素電極511fに接続されている。
画素セル14Eは、切り替え回路を含む。切り替え回路は、画素電極511b、511c、511d、511eをこれらに隣接する画素電極511aに電気的に接続するか、これらに隣接する画素電極511fに電気的に接続するかを切り替え可能な構成を有する。具体的には、画素電極511aと、これに隣接する画素電極511b、511c、511d、511eとの間と、画素電極511fと、これに隣接する画素電極511b、511c、511d、511eとの間とにスイッチを設けている。
第1の動作モードでは、画素電極511aは、これに隣接する画素電極511b、511c、511d、511eに電気的に接続される。また、画素電極511fは、これに隣接する画素電極511b、511c、511d、511eと電気的に絶縁される。この状態においては、同じ画素セル14E内の画素電極511a、511b、511c、511d、511eによって収集された信号電荷が、画素電極511aに接続された信号検出回路によって読み出される。また、画素電極511fによって収集された信号電荷が、画素電極511fに接続された信号検出回路によって読み出される。図24中に太い破線で示す領域R9は、光電変換層のうち、光電変換によって生成された信号電荷(例えば正孔)が、同じ画素セル14E内の画素電極511a、511b、511c、511d、511eに収集されるような領域を模式的に示す。また、図24中に太い破線で示す領域R10は、光電変換層のうち、光電変換によって生成された信号電荷(例えば正孔)が、画素電極511fに収集されるような領域を模式的に示す。第1の動作モードでは、領域R9の形状および面積を、領域R10の形状および面積とほぼ等しくし得る。換言すれば、画素電極511aを含むサブ画素セルと、画素電極511fを含むサブ画素セルとの間の感度差を、実効的に0とすることが可能である。
第2の動作モードでは、画素電極511fは、これに隣接する画素電極511b、511c、511d、511eと電気的に接続される。ここで、画素電極511fに接続される画素電極511b、511c、511d、511eのそれぞれは、画素電極511fが属する画素セル14Eに隣接する別の画素セル14Eに含まれている。また、画素電極511aは、隣接する画素電極511b、511c、511d、511eと電気的に絶縁される。この状態においては、画素電極511fと、これに隣接する画素電極511b、511c、511d、511eとによって収集された信号電荷は、画素電極511fに接続された信号検出回路によって読み出される。また、画素電極511aによって収集された信号電荷は、画素電極511aに接続された信号検出回路によって読み出される。図25中に太い破線で示す領域R11は、光電変換層のうち、光電変換によって生成された信号電荷(例えば正孔)が、画素電極511aに収集されるような領域を模式的に示す。また、図25中に太い破線で示す領域R12は、光電変換層のうち、光電変換によって生成された信号電荷(例えば正孔)が、画素電極511fと、これに隣接する画素電極511b、511c、511d、511eとに収集されるような領域を模式的に示す。第2の動作モードでは、領域R11と領域R12との面積差を持たせ得る。換言すれば、画素電極511aを含むサブ画素セルを低感度セルとして利用し、画素電極511fを含むサブ画素セルを高感度セルとして利用することができる。したがって、第2の動作モードでは、感度の異なる2つの画像データを同時に取得することができる。したがって、第1の実施形態と同様に、広ダイナミックレンジでの撮影が可能である。
以上説明したように、第1の動作モードでは、同一感度の単位画素が高密度に並ぶため、画像処理により解像度の高い画像を得ることができる。また、第2の動作モードでは、感度の異なる単位画素の信号を合成することにより、ダイナミックレンジの広い画像を得ることができる。
(撮像モジュール)
図26は、本開示の実施形態に係る撮像装置を含む撮像モジュールの例示的な構成を示す。図26に示す撮像モジュール200は、撮像装置100と、レンズおよび絞りなどを含む光学系110と、カメラ信号処理回路120と、システムコントローラ130とを有する。撮像モジュール200は、ユーザからの入力を受け付けるための、各種のボタン、タッチスクリーンなどを含む入力インターフェースを有していてもよい。
撮像装置100としては、上述の撮像装置100Aまたは撮像装置100Bを用いることができる。図26に例示する構成では、撮像装置100は、測距回路105を含んでいる。測距回路105は、例えば、マイクロコンピュータであり、第1信号検出回路25aおよび第2信号検出回路25bからの出力を取得して、これらの出力に基づいて撮像面と被写体との間の距離を算出する。
カメラ信号処理回路120は、半導体素子などから構成され、撮像装置100から出力される画素信号を処理することによって画像データを生成する。例えば、カメラ信号処理回路120は、広ダイナミックレンジモードにおいて、撮像装置100の出力に基づいてハイダイナミックレンジ合成を実行する。ハイダイナミックレンジ合成の具体的な方法は、特定の方法に限定されず、ハイダイナミックレンジ合成に用いられる種々の信号処理方法を適用し得る。
カメラ信号処理回路120は、DSP(Digital Signal Processor)、ISP(Image Signal Processor)、FPGA(field-programmable gate array)などによって実現され得る。カメラ信号処理回路120は、1以上のメモリを含み得る。カメラ信号処理回路120は、ハイダイナミックレンジ合成および高解像度の画像形成に特化された処理回路に限定されない。ハイダイナミックレンジ合成および/または高解像度の画像形成は、汎用の処理回路と、必要な処理が記述されたプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。このプログラムは、カメラ信号処理回路120中のメモリ、システムコントローラ130中のメモリなどに格納され得る。
システムコントローラ130は、典型的には、CPUなどの半導体集積回路であり、撮像モジュール200における各部を制御する。システムコントローラ130は、1以上のメモリを含み得る。システムコントローラ130が、上述の測距回路105をその一部に含んでいてもよい。
システムコントローラ130は、例えば、垂直走査回路15の駆動、測距回路105の駆動、電圧供給回路60から感度調整線28aおよび28bに印加する電圧の切り替え、切り替え回路64における接続の切り替えなどを制御する。システムコントローラ130は、例えば、入力インターフェースからの信号を受け取り、感度調整線28aおよび28bに印加すべき電圧を電圧供給回路60に指示する。あるいは、切り替え回路64における接続を切り替える。すなわち、システムコントローラ130は、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間の切り替えを実行する。システムコントローラ130は、第1信号検出回路25aおよび第2信号検出回路25bからの出力に基づいて、被写体における輝度の範囲を判定し、高解像度モードへの切り替えを実行してもよい。
以上に説明したように、本開示の実施形態によれば、補助電極に印加する感度調整電圧の制御により、広ダイナミックレンジモードと高解像度モードとの間の切り替えを実現し得る。本開示の実施形態による撮像装置は、上述した例のほかに種々の改変が可能である。例えば、信号検出トランジスタ11、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13の各々は、NチャンネルMOSであってもよいし、PチャンネルMOSであってもよい。これらの全てがNチャンネルMOSまたはPチャンネルMOSのいずれかに統一されている必要もない。信号検出トランジスタ11、リセットトランジスタ12およびアドレストランジスタ13の少なくとも1つが、バイポーラトランジスタであってもよい。
本開示の撮像装置は、例えばイメージセンサ、デジタルカメラなどに有用である。本開示の撮像装置は、医療用カメラ、ロボット用カメラ、セキュリティカメラ、車両に搭載されて使用されるカメラなどに用いることができる。
14A、14B 画素セル
14a 第1画素セル
14b 第2画素セル
24 電荷蓄積ノード
25a 第1信号検出回路
25b 第2信号検出回路
28a、28b 感度調整線
31 半導体基板
50、50a、50b 画素電極
50x 第1画素電極
50y 第2画素電極
50z 第3画素電極
51、51a、51b 光電変換層
52、52a、52b 対向電極
60 電圧供給回路
61、61a、61b 補助電極
64 切り替え回路
100A、100B 撮像装置
105 測距回路
200 撮像モジュール
Apa、Apb 開口部

Claims (7)

  1. 対向電極と、
    前記対向電極に対向する第1画素電極と、
    前記対向電極に対向する第2画素電極と、
    前記対向電極に対向する第3画素電極と、
    前記第1画素電極、前記第2画素電極および前記第3画素電極と前記対向電極との間に挟まれた光電変換層と、
    前記第1画素電極に電気的に接続された第1信号検出回路と、
    前記第2画素電極に電気的に接続された第2信号検出回路と、
    前記第3画素電極と前記第1信号検出回路との間に接続された第1スイッチング素子と、
    前記第3画素電極と前記第2信号検出回路との間に接続された第2スイッチング素子と、
    を備える、撮像装置。
  2. 前記第1画素電極、前記第2画素電極および前記第3画素電極は同層である、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子は、前記第3画素電極を、前記第1信号検出回路および前記第2信号検出回路のいずれか一方に電気的に接続する、請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1画素電極の面積に対する、前記第2画素電極の面積と前記第3画素電極の面積との和の比は、0.01以上1以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1画素電極、前記第2画素電極および前記第3画素電極の周囲に配置された補助電極をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1信号検出回路の出力および前記第2信号検出回路の出力に基づいて被写体からの距離を算出する測距回路をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置からの画素信号に基づいて画像データを生成するカメラ信号処理回路と、を備える撮像モジュール。
JP2016187845A 2015-12-03 2016-09-27 撮像装置 Active JP6785429B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015236864 2015-12-03
JP2015236864 2015-12-03

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020169762A Division JP7117542B2 (ja) 2015-12-03 2020-10-07 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017108380A true JP2017108380A (ja) 2017-06-15
JP6785429B2 JP6785429B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=58799987

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016187845A Active JP6785429B2 (ja) 2015-12-03 2016-09-27 撮像装置
JP2020169762A Active JP7117542B2 (ja) 2015-12-03 2020-10-07 撮像装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020169762A Active JP7117542B2 (ja) 2015-12-03 2020-10-07 撮像装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US9888190B2 (ja)
JP (2) JP6785429B2 (ja)
CN (1) CN106954008B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019176463A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置およびカメラシステム、ならびに、撮像装置の駆動方法
JP2019190892A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 受光装置及び測距装置
JP2021514463A (ja) * 2018-02-15 2021-06-10 ベロダイン ライダー ユーエスエー,インコーポレイテッド アバランシェフォトダイオード(apd)ブラインドを軽減するためのシステムおよび方法
WO2022230522A1 (ja) * 2021-04-26 2022-11-03 キヤノン株式会社 測距装置および計測ユニット
WO2023199560A1 (ja) * 2022-04-15 2023-10-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置およびカメラシステム

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6408372B2 (ja) * 2014-03-31 2018-10-17 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置及びその駆動制御方法、並びに、電子機器
JP6910009B2 (ja) * 2017-02-03 2021-07-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置およびカメラシステム
CN108389870A (zh) 2017-02-03 2018-08-10 松下知识产权经营株式会社 摄像装置
CN108389875A (zh) 2017-02-03 2018-08-10 松下知识产权经营株式会社 摄像装置
CN108462843A (zh) * 2017-02-22 2018-08-28 松下知识产权经营株式会社 摄像装置及摄像模块
JP6784609B2 (ja) * 2017-02-24 2020-11-11 キヤノン株式会社 光電変換装置、撮像システム及び移動体
JP2019047294A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置および固体撮像装置の制御方法
JP7308440B2 (ja) * 2017-09-28 2023-07-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置、およびカメラシステム
CN110139047B (zh) * 2018-02-08 2023-06-20 松下知识产权经营株式会社 摄像装置及相机系统、以及摄像装置的驱动方法
EP3605016B1 (en) 2018-04-16 2022-04-06 Shenzhen Goodix Technology Co., Ltd. Image sensing system and electronic device
WO2020218048A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像素子
IT201900007225A1 (it) * 2019-05-24 2020-11-24 Fond Bruno Kessler Sensore di immagine a stato solido con fotomoltiplicatore distribuito ad elevata risoluzione spaziale
KR20210002966A (ko) * 2019-07-01 2021-01-11 삼성전자주식회사 이미지 센서 및 그것의 구동 방법
CN110536082B (zh) * 2019-08-30 2021-11-02 上海中航光电子有限公司 主动式像素传感电路及传感器、显示面板及装置
CN110620861B (zh) * 2019-09-24 2021-10-15 Oppo广东移动通信有限公司 图像传感器、相机模组和终端
JP7471871B2 (ja) * 2020-03-10 2024-04-22 キヤノン株式会社 電子デバイス、システム及び電子デバイスの制御方法
JP2024072541A (ja) * 2022-11-16 2024-05-28 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004511137A (ja) * 2000-09-27 2004-04-08 ロックウェル・サイエンティフィック・ライセンシング・エルエルシー 調整可能な解像度を有する像形成器
JP2014049727A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Canon Inc 固体撮像装置
JP2015076722A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 富士フイルム株式会社 固体撮像素子および撮像装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6469050A (en) 1987-09-10 1989-03-15 Olympus Optical Co Solid-state image sensor
FI119173B (fi) * 2001-11-23 2008-08-29 Planmed Oy Anturijärjestely ja menetelmä digitaalisessa pyyhkäisykuvantamisessa
JP2004172858A (ja) 2002-11-19 2004-06-17 Sony Corp 撮像装置および撮像方法
JP2006094263A (ja) 2004-09-27 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd 撮像装置
JP2007288522A (ja) 2006-04-17 2007-11-01 Fujifilm Corp 撮像装置及び固体撮像素子駆動方法
CN101842765B (zh) * 2008-01-25 2012-11-07 夏普株式会社 附带光传感器的显示装置
US20110102392A1 (en) * 2008-07-01 2011-05-05 Akizumi Fujioka Display device
JP4444371B1 (ja) * 2009-09-01 2010-03-31 富士フイルム株式会社 撮像素子及び撮像装置
JP2013046013A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Sony Corp 固体撮像素子および電子機器
JP5883721B2 (ja) * 2012-05-11 2016-03-15 株式会社ジャパンディスプレイ 液晶表示装置
JP2015207594A (ja) 2014-04-17 2015-11-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 固体撮像装置
WO2016067508A1 (ja) * 2014-10-27 2016-05-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像形成システム、画像形成方法、撮像素子、およびプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004511137A (ja) * 2000-09-27 2004-04-08 ロックウェル・サイエンティフィック・ライセンシング・エルエルシー 調整可能な解像度を有する像形成器
JP2014049727A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Canon Inc 固体撮像装置
JP2015076722A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 富士フイルム株式会社 固体撮像素子および撮像装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021514463A (ja) * 2018-02-15 2021-06-10 ベロダイン ライダー ユーエスエー,インコーポレイテッド アバランシェフォトダイオード(apd)ブラインドを軽減するためのシステムおよび方法
JP7366035B2 (ja) 2018-02-15 2023-10-20 ベロダイン ライダー ユーエスエー,インコーポレイテッド アバランシェフォトダイオード(apd)ブラインドを軽減するためのシステムおよび方法
US11906626B2 (en) 2018-02-15 2024-02-20 Velodyne Lidar Usa, Inc. Systems and methods for mitigating avalanche photodiode (APD) blinding
JP2019176463A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置およびカメラシステム、ならびに、撮像装置の駆動方法
JP7174928B2 (ja) 2018-03-29 2022-11-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置およびカメラシステム、ならびに、撮像装置の駆動方法
JP2019190892A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 受光装置及び測距装置
JP7246863B2 (ja) 2018-04-20 2023-03-28 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 受光装置、車両制御システム及び測距装置
US11714172B2 (en) 2018-04-20 2023-08-01 Sony Semiconductor Solutions Corporation Light reception device and distance measurement device
WO2022230522A1 (ja) * 2021-04-26 2022-11-03 キヤノン株式会社 測距装置および計測ユニット
GB2621767A (en) * 2021-04-26 2024-02-21 Canon Kk Distance measurement apparatus and measurement unit
WO2023199560A1 (ja) * 2022-04-15 2023-10-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置およびカメラシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US10165206B2 (en) 2018-12-25
US9888190B2 (en) 2018-02-06
JP6785429B2 (ja) 2020-11-18
CN106954008B (zh) 2020-11-17
US20180124339A1 (en) 2018-05-03
CN106954008A (zh) 2017-07-14
US20170163917A1 (en) 2017-06-08
JP7117542B2 (ja) 2022-08-15
JP2021036668A (ja) 2021-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7117542B2 (ja) 撮像装置
US11532652B2 (en) Imaging device and image acquisition device
JP7178644B2 (ja) 撮像装置および画像取得装置
JP7246009B2 (ja) 撮像装置
US9843751B2 (en) Solid-state image sensor and camera system
US20190222785A1 (en) Image sensor and driving method thereof
US9591244B2 (en) Solid-state imaging device having plural hybrid pixels with dual storing function
US10199408B2 (en) Imaging device including first and second pixels
JP7018593B2 (ja) 撮像装置、および、カメラシステム
US11637976B2 (en) Imaging device
JP4298276B2 (ja) 光電変換装置
TW201523849A (zh) 固態影像感測裝置
US20230215882A1 (en) Imaging device
US9894288B2 (en) Image forming method for forming a high-resolution image, and a related image forming apparatus and image forming program
JP6733159B2 (ja) 撮像素子、及び撮像装置
JP5619093B2 (ja) 固体撮像装置及び固体撮像システム
WO2023199560A1 (ja) 撮像装置およびカメラシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201007

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6785429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151