JP2017106870A - 計器用表示板 - Google Patents

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Abstract

【課題】より立体感を高めて表示可能な計器用表示板を提供する。【解決手段】表示板は、透光性の基板112aの表面に所定の第一の模様をなす第一の微細凹凸部112cが形成され、基板112aの裏面に所定の第一の色調である第一の地色層112fが形成されてなる中央領域A1と、基板112aの表面に前記第一の模様と異なる第二の模様をなす第二の微細凹凸部112dが形成され、基板112dの裏面に前記第一の色調と異なる第二の色調である第二の地色層112gが形成されてなるリング状領域A2と、を備えてなる。【選択図】図3

Description

本発明は、計器用表示板に関する。
従来の計器用表示板として、例えば下記特許文献1に開示されるものがある。
特許文献1に開示された計器用表示板は、図柄としての凹凸部が形成された転写型の転写面に紫外線硬化樹脂を配置し、前記紫外線硬化樹脂の、前記転写面とは反対側に、前記紫外線硬化樹脂と当接するように樹脂シートの第1面を配置し、前記第1面とは反対側の第2面側から紫外線を照射して前記紫外線硬化樹脂を硬化させるとともに、硬化した前記紫外線硬化樹脂とともに前記樹脂シートを前記転写型から剥離させることによって、得られるものである。
かかる製造方法によって得られる計器用表示板は、例えば同心円状の微細凹凸を図柄として形成することで、樹脂によって形成されながらもヘアライン加工が施された金属板のような質感や見栄え(以下、金属調ともいう)を得ることができる。また、かかる計器用表示板は、前記樹脂シートの前記第2面側に車両情報を表す指標部に対応して開口部が設けられた暗色系の遮光層(地色層)を設け、前記第2面側に光源を配置することによって、指標部を透過照明することができる。
特開2014−30994号公報
しかしながら、特許文献1に開示される計器用表示板は、微細凹凸が単調であると平坦な見栄えとなり、意匠の立体感の演出については、改善の余地がある。例えば、計器用表示板に背景部分と色の異なるリング状意匠を形成する場合、計器用表示板に形成される微細凹凸が単調であると、リング状意匠と背景部分との間で見栄えの変化が色の切り替えのみであり、リング状意匠の立体感の演出が十分でない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、より立体感を高めて表示可能な計器用表示板を提供することを目的とする。
本発明の計器用表示板は、前述の課題を解決するために、透光性の基板の表面に所定の第一の模様をなす第一の微細凹凸部が形成され、前記基板の裏面に所定の第一の色調である第一の地色層が形成されてなる第一の領域と、
前記基板の表面に前記第一の模様と異なる第二の模様をなす第二の微細凹凸部が形成され、前記基板の裏面に前記第一の色調と異なる第二の色調である第二の地色層が形成されてなるリング状の第二の領域と、を備えてなることを特徴とする。
本発明によれば、より立体感を高めて表示可能な計器用表示板を提供することができる。
本発明の実施形態である車両用計器の正面図である。 図1中のX−X線断面図である。 (a)図1中のX−X線拡大断面図であり、(b)図1中のY−Y線拡大断面図である。 図1中の部分Zの拡大図である。 本発明の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の計器用表示板をいわゆる後付け用の車両用計器に適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、表示板(計器用表示板)112を正面視したときの(ユーザが表示板112を正面から見て車両情報(アナログ表示部110)を確認する場合の)視認側を「表」とし、背面側を「裏」とする。
本実施形態における表示板112は、コンビネーションメータとは別に後付けされる車両用計器100に組み込まれるものである。そのため、まず、車両用計器100の概略構成を説明した後で、表示板112について詳細に説明する。
図1は車両用計器100を示す正面図であり、図2は車両用計器100を示すX−X線断面図である。車両用計器100は、アナログ表示部110と、ケース体120と、前面カバー130と、見返し部材140と、第一の光源150と、第二の光源160と、導光部材170と、拡散板180と、回路基板190と、から主に構成される。
アナログ表示部110は、指針111と表示板112に形成される指標部114との対比判読によって車両情報を表示するものである。アナログ表示部110は、ケース体120内に収納され、指針111及び表示板112が開口部123から露出するように配置されている。車両用計器100は、前記車両情報として、吸気圧(過給圧)を表示するいわゆるターボ計であり、アナログ表示部110は、吸気圧を−100kP〜+200kPaまでの範囲で表示可能となっている。
指針111は、透過性の樹脂材料からなる指示部111aと、回転駆動部材であるステッピングモータ113に設けられる回転軸113aに固定される指針基部111bと、指針基部111bの前面を覆う遮光部材であり黒色の合成樹脂材料からなる指針キャップ111cと、を有する。なお、指示部111aの背面側は赤色の箔がホットスタンプされている。指針111は、ステッピングモータ113の回転駆動に伴って表示板112上を回動し、表示板112に形成される指標部114の主目盛部114a,第一の副目盛部114bあるいは第二の副目盛部114cの各目盛を指示部111aによって指示するものである。また、指針111は、ケース体120内に配設される第一の光源150からの第一の照明光L1が透過することで所定の色にて照明される。
ケース体120は、例えばアルミ等の金属材料からなる略円筒状の後ケース121と、シルバー色の不透過性の合成樹脂材料などからなるリング状の前ケース122と、から主に構成され、車両用計器100を構成する各種部材を収納するものである。ケース体120は、表側にアナログ表示部110を露出させる開口部123を有する。また、ケース体120内には、第一,第二の光源150,160のそれぞれの照明領域を区切る仕切り壁124が設けられている。
前面カバー130は、例えば透過性の合成樹脂材料からなる板状の部材であり、後ケース121と前ケース122との間にケース体120の開口部123を覆うように配設される。
見返し部材140は、例えば黒色などの不透過性の合成樹脂材料からなるリング状の部材であり、後ケース121と前面カバー130との間にアナログ表示部110を囲むように配設される。
第一の光源150は、例えばLED(Light Emitting Diode)からなり、表示板112の裏側に複数配設されて指針111を照明する第一の照明光L1を発するものである。なお、本実施形態においては第一の照明光L1は赤色の発光色を示す。
第二の光源160は、例えばLEDからなり、表示板112の裏側に複数配設され表示板112を照明する第二の照明光L2を発するものである。なお、本実施形態においては第二の光源160は、例えば白色の発光色を示し表示板112の指標部114を照明する白色LEDと、例えば青色の発光色を示し表示板112のピーク表示部115を照明する青色LEDと、例えば赤色の発光色を示し表示板112のワーニング表示部116を照明する赤色LEDと、を含む。各色LEDは、ケース体120の仕切り壁124によってそれぞれの照明領域が区切られている。
導光部材170は、ポリカーボネイトやアクリル等の透過性の合成樹脂材料からなる透過性部材であり、ケース体120内に指針111と第一の光源150との間に位置するように配設される。導光部材170は、中央部分に指針111の指針基部111b及びステッピングモータ113の回転軸113aが貫通する貫通孔171を有する。導光部材170は、第一の光源150の第一の照明光L1を指針111に導くものであり、第一の照明光L1を入射する入射部172と、第一の照明光L1を指針111に向けて出射する出射部173と、を有する。第一の照明光L1は、入射部172に入射されると出射部173を介して指針111に入射し、指示部111aを透過照明する。なお、入射部172は、第一の光源150からの第一の照明光L1を効率よく入射できるよう、その断面形状が半円の凸状となっている。
拡散板180は、表示板112と第二の光源160との間に配設され、表示板112に向けて出射される第二の光源160の第二の照明光L2を表示板112の面方向に拡散させる拡散部材である。第二の照明光L2は、拡散板180を介して表示板112に向けて出射され、表示板112を透過照明する。なお、表示板112は図示しない接着層を介して拡散板180に接着されている。拡散板180は、中央部分に指針111の指針基部111b及びステッピングモータ113の回転軸113aが貫通する貫通孔を有する。
回路基板190は、例えばガラスエポキシ樹脂からなる絶縁性の板状の基材に各種配線がプリント形成されてなる。回路基板190には、ステッピングモータ113,第一の光源150及び第二の光源160のほか、これらの動作を制御する制御部(図示しない)が実装される。回路基板190は、車両のバッテリー電源と接続され、前記制御部は、例えば車両のキースイッチのオン操作に伴って電源が供給されて動作を開始する。前記制御部は、車両側から取得した車両情報に基づいてステッピングモータ113を回転駆動させ、また、第一、第二の光源150、160を点灯あるいは消灯させる。なお、車両情報の取得方法は公知のあらゆる方法を用いることができる。例えば、車両用計器100は、車両側に取り付けられ車両情報を検出する各種センサ等と接続されて車両情報を取得してもよいし、複数種類の車両情報データを求めるコントロールユニットにより生成され複数種類の車両情報データを含むシリアルデータを受信して車両情報を取得してもよい。さらに、車両側に設けられる車両診断コネクタを介して車両情報を取得してもよい。
表示板112は、主目盛部114a,第一の副目盛部114b,第二の副目盛部114c及び文字部114dからなる指標部114と、ピーク表示部115と、ワーニング表示部116と、が形成された板状の部材である。表示板112の表示面(表面)は、指針111の回転中心(回転軸113a)を中心とした円状の中央領域(第一の領域の一例)A1と、中央領域A1の外周を囲むリング状領域(第二の領域の一例)A2と、を有する。中央領域A1には、文字部114dの一部,ピーク表示部115及びワーニング表示部116が形成され、リング状領域A2には、主目盛部114a,第一の副目盛部114b,第二の副目盛部114c及び文字部114dの一部が形成されている。表示板112は、中央部分に指針111の指針基部111b及びステッピングモータ113の回転軸113aが貫通する貫通孔を有する。
主目盛部114aは、所定の値を示すように配置された複数の目盛からなる。具体的に、車両用計器100の主目盛部114aは、−100kPa,−80kPa,−60kPa,−40kPa,−20kPa,0kPa,+50kPa,+100kPa,+150kPa及び+200kPaの数値を示す10個の目盛である。主目盛部114aは、最小目盛位置が時計目盛位置の6時の位置となり、また最大目盛位置が時計目盛位置の3時の位置となり、指針111の回転中心を中心とした約270°の円弧を描くようにマイナス(負圧)側は間隔が狭く、プラス(正圧)側は間隔がマイナス側よりも広くなる不均等なレイアウトで表示板112に配置されている。
第一の副目盛部114bは、主目盛部114aの各目盛間の内側に配置された複数の目盛からなり、主目盛部114aの各目盛よりも短く形成されている。具体的に、第一の副目盛部114bの各目盛は、主目盛部114aの各目盛間にマイナス側にあっては1個ずつ、プラス側にあっては4個ずつ、すなわち10kPa毎に配置されている。
第二の副目盛部114cは、主目盛部114aの各目盛間の外側に配置された複数の目盛からなり、主目盛部114aの各目盛よりも短く形成されている。具体的に、第二の副目盛部114cの各目盛は、主目盛部114aの各目盛間にマイナス側にあっては7個ずつ、プラス側にあっては19個ずつ、すなわち2.5kPa毎に配置されている。
文字部114dは、主目盛部114aが示す数値(の一部)を表した数字や車両用計器100の種別や表示単位を表す文字からなる。具体的に、車両用計器100の文字部114dは、主目盛部114aが示す数値を表した「0.8」,「0.6」,「0.4」,「0.2」,「0」,「0.5」,「1.0」,「1.5」及び「2.0」なる数字と、車両用計器100の種別を示す「TURBO」なる文字と、表示単位を示す「×100kPa」なる数字及び文字と、からなる。
ピーク表示部115は、車両用計器100が示す車両情報の計測値が前記制御部に記憶される最大値となったことを点灯あるいは点滅によって報知するものである。
ワーニング表示部116は、車両用計器100が示す車両情報の計測値が前記制御部に予め記憶される所定の警告値に達したことを点灯あるいは点滅によって報知するものである。
図3は、表示板112を示す拡大断面図であり、図3(a)は図1中のX−X線断面図であり、図3(b)は図1中のY−Y線断面図である。表示板112は、指針111の裏側に位置する。表示板112は、透過性の基板112aの表面(図3における上面)に、主目盛部114a,ピーク表示部115及びワーニング表示部116となる個所に設けられる凸部112bと、ピーク表示部115及びワーニング表示部116を除く中央領域A1となる個所に設けられる第一の微細凹凸部112cと、主目盛部114aの除くリング状領域A2となる個所に設けられる第二の微細凹凸部112dと、リング状領域A2の中央領域A1との境界部分(内側境界部分)となる個所及びリング状領域A2のリング状領域A2より外側の外縁領域A3(図1では図示せず)との境界部分(外側境界部分)となる個所に設けられる平滑部112eと、を備えて構成される。また、表示板112は、基板112aの裏面(図3における下面)に、中央領域A1及び外縁領域A3となる個所に設けられる第一の地色層112fと、リング状領域A2となる個所に設けられる第二の地色層112gと、備えて構成される。
透過性の基板112aは、例えばアクリル、ポリカーボネート樹脂からなる透明または着色された透光性の材料で構成される板状あるいはシート状の部材である。基板112aは、車両用計器100の外形に対応して、例えば図1に示すように、円板状に形成される。
凸部112b,第一の微細凹凸部112c,第二の微細凹凸部112d及び平滑部112eは、例えば紫外線硬化樹脂層112iで構成され、例えば型成形される。型成形による場合、まず、凸部112b,第一の微細凹凸部112c,第二の微細凹凸部112d及び平滑部112eに対応した形状(凹部,微細凹凸及び平面部)が形成された金型を用意する。次に、前記金型に紫外線硬化樹脂を充填し紫外線硬化樹脂層112iを形成する。次に、紫外線硬化樹脂層112iの前記金型側と反対側の面に基板112aを配置する。次に、基板112a側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂層112iを硬化させる。次に、紫外線硬化樹脂層112i及び基板112aを前記金型から剥離させる。これにより、凸部112b,第一の微細凹凸部112c,第二の微細凹凸部112d及び平滑部112eを得ることができる。なお、凸部112b,第一の微細凹凸部112c,第二の微細凹凸部112d及び平滑部112eは樹脂材料による型成形のほか、インクによる印刷成形や基板112aの表面を切削するなどによって形成してもよい。また、第一,第二の微細凹凸部112c,112dの高さ(微細の程度)は任意であるが、視認者が見て凹凸であることを認識できない程度とすることが望ましい。
凸部112bは、前述のように、基板112aの主目盛部114a,ピーク表示部115及びワーニング表示部116となる個所に第一,第二の微細凹凸部112c,112dよりも表側に突出するように設けられる。凸部112bのうち、主目盛部114aとなる個所に設けられる凸部112bの表面には、印刷やホットスタンプ等によって、透光性の着色層112hが設けられる。着色層112hは、任意の色調が選択される。例えば明度の高い白やシルバーによれば第二の光源160の非点灯時にも凸部112bの視認性を高めることができ、明度の低い黒やガンメタリックとすれば第二の光源160の非点灯時に凸部112bを視認されにくくできる。また、凸部112bの表面は、平滑化処理されてもよい。ここで、平滑化処理とは凸部112bの表面粗さを形成時よりも小さくする(表面を滑らかにする)処理をいう。平滑化処理の具体的手段としては、無色透明層の印刷形成や研磨処理が挙げられる。凸部112bの表面に平滑化処理を施すことによって、凸部112bの表面を光沢度の高い状態にでき、より立体感を強調することができる。また、凸部112bの透明度を上げることができるため透過照明の輝度を向上することができる。
第一の微細凹凸部112cは、前述のように、基板112aの表面のピーク表示部115及びワーニング表示部116を除く中央領域A1となる個所に設けられる。図4は図1における表示板112の部分Zの拡大図である。図4に示すように、第一の微細凹凸部112cは、指針111の回転中心を中心とした同心円状の模様(第一の模様の一例)をなす。第一の微細凹凸部112cによる第一の模様は、金属板に形成されるヘアラインを表現している金属調模様である。
第二の微細凹凸部112dは、前述のように、基板112aの表面の主目盛部114aの除くリング状領域A2となる個所に設けられる。図4に示すように、第二の微細凹凸部112dは、指針111の回転中心を中心とした放射状(旭光状)の模様(第二の模様の一例)をなす。第二の微細凹凸部112dによる第二の模様は、金属板に形成されるヘアラインを表現している金属調模様である。また、第二の微細凹凸部112dは、第一の微細凹凸部112cがなす第一の模様(本実施形態では同心円状)とは異なる模様をなすように形成される。ここで「異なる模様」には、微細凹凸の方向が異なるほか、太さや間隔が異なる場合も含む。このように、表示板112において模様の異なる第一,第二の微細凹凸部112c,112dを設けた効果については後で述べる。
平滑部112eは、前述のように、基板112aの表面のリング状領域A2の中央領域A1との境界部分となる個所及びリング状領域A2の外縁領域A3との境界部分となる個所に設けられる。平滑部112eは、紫外線硬化樹脂層112iのうち微細凹凸が設けられていない部分であり、第一,第二の微細凹凸部112c,112dよりも表面粗さが小さく(平滑な)、光沢のある部分である。本実施形態において平滑部112eは平面である。平滑部112eは、少なくとも第一の微細凹凸部112cと第二の微細凹凸部112dとの境界部分に設けられるものであればよく、中央領域A1のリング状領域A2との境界部分となる個所や中央領域A1とリング状領域A2とを跨ぐ境界部分となる個所に設けられてもよい。さらに、本発明の平滑部は、平面のほか、微細凹凸部が設けられていない部分であれば、傾斜面や曲面であってもよい。このように、平滑部112eを設けた効果については後で述べる。
第一の地色層112fは、任意の第一の色調の遮光性インクを基板112aの裏面に印刷形成してなる。第一の地色層112fの第一の色調は、例えば明度の低い黒やガンメタリックである。第一の地色層112fは、前述のように、基板112aの裏面の中央領域A1及び外縁領域A3となる個所に設けられる。また、第一の地色層112fは、文字部114d,ピーク表示部115及びワーニング表示部116となる個所に対応して第一の開口部112jが形成されている。第一の開口部112jは、表側から見て文字部114d,ピーク表示部115及びワーニング表示部116の意匠をなす形状に設けられており、第二の光源160からの第二の照明光L2が第一の開口部112jから紫外線硬化樹脂層112iを通過して表示板112の表面側から出射されることで、文字部114d,ピーク表示部115及びワーニング表示部116が透過照明される。なお、第一の開口部112jに透光性の着色層や透明層を形成してもよい。中央領域A1のうち文字部114d,ピーク表示部115及びワーニング表示部116以外の部分(背景部分)は、第一の地色層112fの第一の色調が視認される。
第二の地色層112gは、第一の地色層112fとは色調の異なる遮光性インクを基板112aの裏面に印刷形成してなる。第二の地色層112gの第二の色調は、第一の地色層112fの第一の色調と明度が異なることが望ましく、例えば明度の高いシルバーである。第二の地色層112gは、前述のように、表示板112の裏面のリング状領域A2となる個所に設けられる。また、第二の地色層112gは、主目盛部114a,第一の副目盛部114b,第二の副目盛部114c及び文字部114dとなる個所に対応して第二の開口部112kが形成されている。第二の開口部112kは、表側から見て主目盛部114a,第一の副目盛部114b,第二の副目盛部114c及び文字部114dの意匠をなす形状に設けられており、第二の光源160からの第二の照明光L2が第二の開口部112kから紫外線硬化樹脂層112iを通過して表示板112の表面側から出射されることで、主目盛部114a,第一の副目盛部114b,第二の副目盛部114c及び文字部114dが透過照明される。なお、第二の開口部112kに透光性の着色層や透明層を形成してもよい。また、第二の開口部112kのうち、主目盛部114a(凸部112b)に対応する第二の開口部112kは、主目盛部114aの各目盛の短手方向において凸部112bの幅よりも幅が広く形成されており(図3(b)参照)、透過照明の際に主目盛部114aの輪郭が光輝して強調されるようになっている。リング状領域A2のうち主目盛部114a,第一の副目盛部114b,第二の副目盛部114c及び文字部114d以外の主な部分は、第二の地色層112gの第二の色調が視認される。
かかる表示板112の構造によれば、表示板112の表示領域のうち、中央領域A1においては基板112aの表面に第一の微細凹凸部112cが形成され、裏面に第一の地色層112fが形成される。一方で、リング状領域A2においては基板112aの表面に第二の微細凹凸部112dが形成され、裏面に第二の地色層112gが形成される。したがって、中央領域A1とリング状領域A2とは、互いに色調が異なり、かつ、表面に施される微細凹凸の模様が異なる。これにより、色調の変化に加えて、表面に照射される外光の反射の具合(表面の光り方)も異なるため、背景部分となる中央領域A1とリング状意匠をなすリング状領域A2とで、質感の変化を大きくすることができ、リング状意匠の立体感を高めることができる。
また、リング状領域A2のうち、第一の微細凹凸部112cと第二の微細凹凸部112dとの間を含む平滑部112eが設けられた境界部分においては、第一,第二の微細凹凸部112c,112dのいずれとも外光の反射の具合が異なり、平滑部112eでの外光の反射によってリング状領域A2にリングの角を面取り(C面)したような質感を得ることができる。これにより、リング状意匠の立体感をさらに高めることができる。また、平滑部112eによって第一,第二の地色層112f,112gの印刷ズレが認識されにくくなり、歩留まりが向上する。
また、リング状領域A2において、基板112aの表面には主目盛部114aの意匠をなす凸部112bが設けられている。これにより、リング状領域A2の表面に実際に立体的な変化が生じるためリング状意匠の立体感をさらに高めることができる。
以上のような作用及び効果は表示板112の以下の構成によって得ることができる。
本実施形態における表示板112は、透光性の基板112aの表面に所定の第一の模様をなす第一の微細凹凸部112cが形成され、基板112aの裏面に所定の第一の色調である第一の地色層112fが形成されてなる中央領域A1と、
基板112aの表面に前記第一の模様と異なる第二の模様をなす第二の微細凹凸部112dが形成され、基板112aの裏面に前記第一の色調と異なる第二の色調である第二の地色層112gが形成されてなるリング状のリング状領域A2と、を備えてなる計器用表示板である。
表示板112は、基板112aの表面の第一の微細凹凸部112cと第二の微細凹凸部112dとの間に第一,第二の微細凹凸部112c,112dよりも平滑である平滑部112eが設けられてなる。
表示板112は、リング状領域A2において基板112aの表面に所定の意匠をなす凸部112bが設けられてなる。
なお、本発明は、上記実施形態のほかに種々の変更(構成要素の削除を含む)が可能であることはもちろんである。図5は本発明の変形例を示す断面図である。変形例において、表示板112は圧空成形などによって立体成形されている。具体的には、リング状領域A2が中央領域A1に対して表側に突出するように形成されている。このように、表示板112は立体成形されるものであってもよい。これによれば、色調と微細凹凸の変化に加えて、表面の立体的な変化によってさらに立体感を高めることができる。また、この場合、平滑部112eを奥行き方向の位置が異なる中央領域A1とリング状領域A2とを繋ぐ境界部分としてもよい。これによれば、微細凹凸の変化と立体的な変化の切り替えがより強調され、リング状意匠の立体感をさらに高めることができる。
また、表示板112の中央に基板112aの表面に第一,第二の微細凹凸部112c,112dと異なる模様をなす第三の微細凹凸部が形成された第三の領域をさらに設けてもよい。このとき、基板112aの表面の第一の微細凹凸部112cと前記第三の微細凹凸部との間に平滑部を設けてもよい、
また、本発明の計器用表示板を複数のアナログ表示部とデジタル表示部とを備えるコンビネーションメータに適用してもよい。このとき、第一の地色層及び第一の微細凹凸部が形成される第一の領域は、指針の回転中心を中心とした中央領域及びリング状の第二の領域の外側の領域であってもよい。
本発明は、計器用表示板に好適である。
100 車両用計器
111 指針
112 表示板(計器用表示板)
112a 基板
112b 凸部
112c 第一の微細凹凸部
112d 第二の微細凹凸部
112e 平滑部
112f 第一の地色層
112g 第二の地色層
112h 着色層
112i 紫外線硬化樹脂層
112j 第一の開口部
112k 第二の開口部
114 指標部
114a 主目盛部
114b 第一の副目盛部
114c 第二の副目盛部
114d 文字部
115 ピーク表示部
116 ワーニング表示部
120 ケース体
130 前面カバー
140 見返し部材
150 第一の光源
160 第二の光源
170 導光部材
180 拡散板
190 回路基板
A1 中央領域(第一の領域)
A2 リング状領域(第二の領域)
A3 外縁領域

Claims (3)

  1. 透光性の基板の表面に所定の第一の模様をなす第一の微細凹凸部が形成され、前記基板の裏面に所定の第一の色調である第一の地色層が形成されてなる第一の領域と、
    前記基板の表面に前記第一の模様と異なる第二の模様をなす第二の微細凹凸部が形成され、前記基板の裏面に前記第一の色調と異なる第二の色調である第二の地色層が形成されてなるリング状の第二の領域と、を備えてなることを特徴とする計器用表示板。
  2. 前記基板の表面の前記第一の微細凹凸部と前記第二の微細凹凸部との間に前記第一,第二の微細凹凸部よりも平滑である平滑部が設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の計器用表示板。
  3. 前記第二の領域において前記基板の表面に所定の意匠をなす凸部が設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の計器用表示板。
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