JP2017106814A - 硬さ試験機及び硬さ試験方法 - Google Patents
硬さ試験機及び硬さ試験方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017106814A JP2017106814A JP2015240827A JP2015240827A JP2017106814A JP 2017106814 A JP2017106814 A JP 2017106814A JP 2015240827 A JP2015240827 A JP 2015240827A JP 2015240827 A JP2015240827 A JP 2015240827A JP 2017106814 A JP2017106814 A JP 2017106814A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hardness
- test
- sample
- indenter
- setting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000010998 test method Methods 0.000 title claims abstract description 46
- 238000012360 testing method Methods 0.000 claims abstract description 214
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims abstract description 7
- 238000007373 indentation Methods 0.000 claims description 10
- 235000019589 hardness Nutrition 0.000 description 215
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 33
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 26
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 25
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 20
- 238000000034 method Methods 0.000 description 20
- 230000008569 process Effects 0.000 description 20
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 17
- 238000007545 Vickers hardness test Methods 0.000 description 14
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 12
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 12
- 238000007550 Rockwell hardness test Methods 0.000 description 10
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 9
- 230000006870 function Effects 0.000 description 9
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 8
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000010432 diamond Substances 0.000 description 7
- 230000008859 change Effects 0.000 description 6
- 238000007542 hardness measurement Methods 0.000 description 5
- 238000013101 initial test Methods 0.000 description 5
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 2
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 1
- 238000012812 general test Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Abstract
Description
上記の硬さ試験機において、硬さ試験を実施する際には、パラメータの設定が必要である。設定されるパラメータは、例えば、試験力の保持時間、圧子の接近速度、試験力の負荷開始から所定の試験力に到達するまでの時間等である。これらのパラメータの設定値は、例えば、ISO、JIS、ASTMなどの様々な規格によって予め定められている。硬さ試験機においては、指定の規格に準拠できるように、それぞれの設定を個別に変更できる機能が実装されている。
また、パラメータの設定変更を的確に行うためには、各規格を熟知している必要がある。従って、例えば、1台の試験機で異なる複数の硬さ試験(ビッカース、ブリネル、ロックウェルなど)の実行が可能な硬さ試験機において、各試験方法と各規格との組み合わせによるパラメータの設定を的確に行うには、硬さ試験に相当に習熟した作業者でなければ難しいという問題がある。
試料の表面に圧子により所定の試験力を負荷してくぼみを形成させ、当該くぼみの寸法を計測することにより、又は当該くぼみ形成時の圧子の押し込み深さを計測することにより、試料の硬さを測定する硬さ試験機において、
試験方法の適用規格又は使用条件と、所定の試験条件の設定と、を対応付けて記憶する記憶手段と、
作業者により選択された前記適用規格又は前記使用条件に基づいて、前記記憶手段から前記所定の試験条件を取得して設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された所定の試験条件に基づいて硬さ試験を実行し、試料の硬さを測定する測定手段と、
を備えることを特徴とする。
前記作業者により選択された前記適用規格又は前記使用条件及び前記設定手段により設定された所定の試験条件を表示手段に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする。
作業者の試験に対する所定の要望を実現する試験モードを有し、
前記記憶手段は、前記試験モードと、前記所定の試験条件の設定と、を対応付けて記憶し、
前記設定手段は、作業者により選択された前記適用規格又は前記使用条件に加え、当該作業者により選択された試験モードに基づいて、前記所定の試験条件を設定することを特徴とする。
試料の表面に圧子により所定の試験力を負荷してくぼみを形成させ、当該くぼみの寸法を計測することにより、又は当該くぼみ形成時の圧子の押し込み深さを計測することにより、試料の硬さを測定する硬さ試験機の硬さ試験方法において、
作業者により選択された試験方法の適用規格又は使用条件に基づいて所定の試験条件を設定する設定工程と、
前記設定工程で設定された所定の試験条件に基づいて硬さ試験を実行し、試料の硬さを測定する測定工程と、
を含む。
硬さ試験機1は、図1〜図3に示すように、各構成部材が配設される試験機本体2と、試験機本体2に回動自在に支持される荷重アーム3と、荷重アーム3に作用力(試験力)を付与し荷重アームを作動させるアーム作動部4と、荷重アーム3の下方の試験機本体2に回転自在に備えられたターレット8と、ターレット8に取り付けられ、先端部に圧子5を備える圧子軸6と、ターレット8に取り付けられた対物レンズ7と、ターレット8に対向配置され、試料Sが載置される試料台9と、試料台9上の試料Sに形成されたくぼみを撮像する撮像部10と、制御部100と、操作部110と、表示部120と、等を備えて構成されている。なお、硬さ試験機1では、図3に示す制御部100により、各部の動作制御が行われる。
アーム本体31の他端側は、第1の他端部31bと第2の他端部31cとの二股に分岐している。第1の他端部31bは、可撓性を有する板ばね状に形成されている。
アーム本体31の下面側には、アーム本体31の下面と試験機本体2との間にコイルばね33aにより弾性支持される荷重軸33が備えられている。
また、アーム本体31には、荷重アーム3(アーム本体31)が作動した際の、第1の他端部31bと第2の他端部31cとの開き量を検出するアーム変位検出部34が備えられている。
このように、アーム作動部4は、サーボモータ41の駆動に基づいて固定治具44を上下動させ、固定治具44と接続しているアーム本体31の第1の他端部31bにその駆動(駆動力)を伝達させて、アーム本体31(荷重アーム3)を回動させる。なお、板ばね44aは、アーム作動部4が荷重アーム3を動作させる際、撓むようになっている。
ステージ昇降部92は、ねじ部92aを備え、ねじ部92aを回転させることにより、試料ステージ91を試験機本体2に対して上下に移動可能としている。
ターレット本体81には、圧子軸6と、対物レンズ7と、圧子軸6の変位量を検出する圧子軸変位検出部20と、が備えられている。なお、圧子軸6は、圧子軸保持部61を介してターレット本体81に備えられている。
ターレット本体81は、回転軸82を中心として回転することにより、圧子軸6や対物レンズ7の配置を切り替えることができる。
圧子軸6の下端部には、圧子5が交換可能に備えられている。例えば、ビッカース硬さ試験を実施する場合には、圧子5として、ビッカース用の四角錐圧子(対面角が136±0.5°)を使用する。また、ロックウェル硬さ試験を実施する場合には、圧子5として、ロックウェル用の先端角120°のダイヤモンド円錐圧子又は球圧子(例えば直径が1/16インチ、1/8インチ、1/4インチ、1/2インチのもの)を使用する。
硬さ試験機1は、図1に示すように、ターレット8(ターレット本体81)を回転させ、圧子軸6を荷重軸33に対応する配置に切り替えることにより、荷重アーム3の回動に伴い荷重軸33が下方へ移動する動作の作用力を、圧子軸6に伝達することができる。これにより、硬さ試験機1は、圧子5を試料Sに押し当てて押し込むことが可能となる。
RAM102は、CPU101により実行された処理プログラム等を、RAM102内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
記憶部103は、例えば、プログラムやデータ等を記憶する記録媒体(図示省略)を有しており、この記録媒体は、半導体メモリ等で構成されている。また、記憶部103は、CPU101が硬さ試験機1全体を制御する機能を実現させるための各種データ、各種処理プログラム、これらプログラムの実行により処理されたデータ等を記憶する。
また、記憶部103は、試験方法の規格(ISO、JIS、ASTM等)と、所定の試験条件であるパラメータ(試験力の保持時間、圧子の接近速度、硬さ読取までの時間等)の設定と、の対応関係を管理するための設定用データを記憶する。即ち、記憶部103は、本発明の記憶手段として機能する。
また、CPU101は、検出したくぼみの所定の特徴点間の距離に基づいて、試料Sの硬さを算出する。即ち、CPU101は、試料Sに圧子5が押し込まれて形成されたくぼみの大きさ(所定の特徴点間の距離)から試料Sの硬さを測定する、例えば、ビッカース硬さ試験に基づいて、試料Sの硬さを算出する。
また、表示部120は、作業者により設定された適用規格(ISO、JIS、ASTM等)や、適用規格に対応するパラメータ(試験力の保持時間、圧子の接近速度、硬さ読取までの時間等)などを表示する。
作業者は、ビッカース試験が設定されていると判定した場合(ステップS101:YES)、ステップS103へと移行する。
一方、作業者は、ビッカース試験が設定されていないと判定した場合(ステップS101:NO)、試験方法の設定をビッカース試験に変更し(ステップS102)、ステップS103へと移行する。
作業者は、9.807N(HV0.1)に設定されていると判定した場合(ステップS103:YES)、ステップS105へと移行する。
一方、作業者は、9.807N(HV0.1)に設定されていないと判定した場合(ステップS103:NO)、試験力の設定を9.807N(HV0.1)に変更し(ステップS104)、ステップS105へと移行する。
作業者は、60μm/sに設定されていると判定した場合(ステップS105:YES)、ステップS107へと移行する。
一方、作業者は、60μm/sに設定されていないと判定した場合(ステップS105:NO)、圧子5の接近速度の設定を60μm/sに変更し(ステップS106)、ステップS107へと移行する。
作業者は、10sに設定されていると判定した場合(ステップS107:YES)、ステップS109へと移行する。
一方、作業者は、10sに設定されていないと判定した場合(ステップS107:NO)、試験力の保持時間の設定を10sに変更し(ステップS108)、ステップS109へと移行する。
具体的には、まず、作業者は、圧子軸6にビッカース硬さ試験用の圧子5を取り付ける。次いで、作業者は、ターレット8を回転させ、圧子軸6の配置を、硬さ試験におけるくぼみ形成のための配置、即ち、荷重軸33に対応する配置に切り替える(図1参照)。そして、作業者は、試料台9の試料ステージ91に試料Sを載置し、試料ステージ91を所定の高さ、位置に調整する。
次に、作業者は、操作部110での操作入力により、アーム作動部4を駆動させ、荷重アーム3を下方へと回動させる。荷重軸33は、荷重アーム3の下方への回動に伴いアーム本体31により押圧されて下方へと移動するとともに、当接する圧子軸6を下方へと移動させる。そして、圧子軸6は、先端に取り付けられた圧子5を試料Sに押し込み、くぼみを形成させる。
次に、作業者は、ターレット8を回転させ、対物レンズ7の配置を、硬さ試験におけるくぼみ観察のための配置、即ち、撮像部10に対応する配置に切り替える(図2参照)。そして、撮像部10は、試料Sに形成されたくぼみを撮像し、撮像したくぼみの画像データを制御部100に出力する。制御部100のCPU101は、入力された画像データを解析し、ビッカース硬さ試験用の圧子5により形成された略四角形のくぼみの対角線の長さを算出する。そして、CPU101は、算出した対角線の長さに基づいてビッカース硬さを算出し、算出した結果(測定値)を表示部120に表示させる。
以上により、ビッカース硬さ試験を実施することができる。
作業者は、98.07N(HV1)に設定されていると判定した場合(ステップS203:YES)、ステップS205へと移行する。
一方、作業者は、98.07N(HV1)に設定されていないと判定した場合(ステップS203:NO)、試験力の設定を98.07N(HV1)に変更し(ステップS204)、ステップS205へと移行する。
作業者は、150μm/sに設定されていると判定した場合(ステップS205:YES)、ステップS207へと移行する。
一方、作業者は、150μm/sに設定されていないと判定した場合(ステップS205:NO)、圧子5の接近速度の設定を150μm/sに変更し(ステップS206)、ステップS207へと移行する。
作業者は、60μm/sに設定されていると判定した場合(ステップS305:YES)、ステップS307へと移行する。
一方、作業者は、60μm/sに設定されていないと判定した場合(ステップS305:NO)、圧子5の接近速度の設定を60μm/sに変更し(ステップS306)、ステップS307へと移行する。
作業者は、10sに設定されていると判定した場合(ステップS307:YES)、ステップS309へと移行する。
一方、作業者は、10sに設定されていないと判定した場合(ステップS307:NO)、試験力の保持時間の設定を10sに変更し(ステップS308)、ステップS309へと移行する。
作業者は、JIS規格に設定されていると判定した場合(ステップS405:YES)、ステップS407へと移行する。圧子5の接近速度及び試験力の保持時間は、作業者が適用規格の設定をJIS規格に変更した際に、CPU101の制御により、記憶部103に記憶されている設定用データに基づいて自動的に設定される。具体的には、圧子5の接近速度は60μm/sに設定され、試験力の保持時間は10sに設定される。即ち、CPU101は、作業者により選択された適用規格に基づいて所定の試験条件(パラメータ)を設定する本発明の設定手段として機能する。なお、CPU101は、作業者により選択された適用規格に基づいてパラメータを設定する際、当該適用規格及び当該パラメータを表示部120に表示させるようにしてもよい。この場合、CPU101は、本発明の表示制御手段として機能する。
一方、作業者は、JIS規格に設定されていないと判定した場合(ステップS405:NO)、適用規格の設定をJIS規格に変更し(ステップS406)、ステップS407へと移行する。
作業者は、JIS規格に設定されていると判定した場合(ステップS505:YES)、ステップS507へと移行する。圧子5の接近速度及び試験力の保持時間は、作業者が適用規格の設定をJIS規格に変更した際に、CPU101の制御により、記憶部103に記憶されている設定用データに基づいて自動的に設定される。具体的には、圧子5の接近速度は150μm/sに設定され、試験力の保持時間は10sに設定される。
一方、作業者は、JIS規格に設定されていないと判定した場合(ステップS505:NO)、適用規格の設定をJIS規格に変更し(ステップS506)、ステップS507へと移行する。
作業者は、ASTM規格に設定されていると判定した場合(ステップS605:YES)、ステップS607へと移行する。圧子5の接近速度及び試験力の保持時間は、作業者が適用規格の設定をASTM規格に変更した際に、CPU101の制御により、記憶部103に記憶されている設定用データに基づいて自動的に設定される。具体的には、圧子5の接近速度は60μm/sに設定され、試験力の保持時間は10sに設定される。
一方、作業者は、ASTM規格に設定されていないと判定した場合(ステップS605:NO)、適用規格の設定をASTM規格に変更し(ステップS606)、ステップS607へと移行する。
作業者は、ロックウェル試験が設定されていると判定した場合(ステップS701:YES)、ステップS703へと移行する。
一方、作業者は、ロックウェル試験が設定されていないと判定した場合(ステップS701:NO)、試験方法の設定をロックウェル試験に変更し(ステップS702)、ステップS703へと移行する。
作業者は、ダイヤモンド圧子が取り付けられていると判定した場合(ステップS703:YES)、ステップS705へと移行する。
一方、作業者は、ダイヤモンド圧子が取り付けられていないと判定した場合(ステップS703:NO)、圧子5をダイヤモンド圧子に交換し(ステップS704)、ステップS705へと移行する。
作業者は、HRCが設定されていると判定した場合(ステップS705:YES)、ステップS707へと移行する。
一方、作業者は、HRCが設定されていないと判定した場合(ステップS705:NO)、スケールの設定をHRCに変更し(ステップS706)、ステップS707へと移行する。
作業者は、4sに設定されていると判定した場合(ステップS707:YES)、ステップS709へと移行する。
一方、作業者は、4sに設定されていないと判定した場合(ステップS707:NO)、試験力の保持時間の設定を4sに変更し(ステップS708)、ステップS709へと移行する。
作業者は、2sに設定されていると判定した場合(ステップS709:YES)、ステップS711へと移行する。
一方、作業者は、2sに設定されていないと判定した場合(ステップS709:NO)、硬さ読取までの時間の設定を2sに変更し(ステップS710)、ステップS711へと移行する。
具体的には、まず、作業者は、ターレット8を回転させ、圧子軸6の配置を、硬さ試験におけるくぼみ形成のための配置、即ち、荷重軸33に対応する配置に切り替える(図1参照)。そして、作業者は、試料台9の試料ステージ91に試料Sを載置し、試料ステージ91を所定の高さ、位置に調整する。
次に、作業者は、操作部110での操作入力により、アーム作動部4を駆動させ、荷重アーム3を下方へと回動させる。荷重軸33は、荷重アーム3の下方への回動に伴いアーム本体31により押圧されて下方へと移動するとともに、当接する圧子軸6を下方へと移動させる。そして、圧子軸6は、先端に取り付けられた圧子5を試料Sに押し込み、くぼみを形成させる。
なお、CPU101は、圧子5が試料Sにくぼみを形成する際、アーム変位検出部34が検出した開き量(ばね変位量)に関するアーム変位信号に基づいて、アーム作動部4の駆動を制御して荷重アーム3を回動させる。これにより、硬さ試験機1は、所定の試験力で圧子5を試料Sに押し込むことができる。
次に、圧子軸変位検出部20は、圧子5が試料Sにくぼみを形成している際の圧子軸6の移動量、変位量を検出し、検出した変位量に基づく圧子軸変位信号を制御部100に出力する。制御部100のCPU101は、入力された圧子軸変位信号に基づいてロックウェル硬さを算出し、算出した結果(測定値)を表示部120に表示させる。
以上により、ロックウェル硬さ試験を行うことができる。
作業5は、JIS K7202−2規格によるプラスチックのロックウェル硬さ試験であり、スケールとしてHRR(直径1/2インチの球圧子を使用して60kgfの試験力を負荷するパターン)を使用する。また、試料Sとしてプラスチックを使用する。また、試料数は3枚であり、1枚につき3点の試験が実施される。以下、従来の硬さ試験機における第2の硬さ試験の作業5について、図12のフローチャートを参照して説明する。
作業者は、直径1/2インチの球圧子が取り付けられていると判定した場合(ステップS803:YES)、ステップS805へと移行する。
一方、作業者は、直径1/2インチの球圧子が取り付けられていないと判定した場合(ステップS803:NO)、圧子5を直径1/2インチの球圧子に交換し(ステップS804)、ステップS805へと移行する。
作業者は、HRRが設定されていると判定した場合(ステップS805:YES)、ステップS807へと移行する。
一方、作業者は、HRRが設定されていないと判定した場合(ステップS805:NO)、スケールの設定をHRRに変更し(ステップS806)、ステップS807へと移行する。
作業者は、15sに設定されていると判定した場合(ステップS807:YES)、ステップS809へと移行する。
一方、作業者は、15sに設定されていないと判定した場合(ステップS807:NO)、試験力の保持時間の設定を15sに変更し(ステップS808)、ステップS809へと移行する。
作業者は、15sに設定されていると判定した場合(ステップS809:YES)、ステップS811へと移行する。
一方、作業者は、15sに設定されていないと判定した場合(ステップS809:NO)、硬さ読取までの時間の設定を15sに変更し(ステップS810)、ステップS811へと移行する。
作業者は、JIS Z 2245規格に設定されていると判定した場合(ステップS907:YES)、ステップS909へと移行する。試験力の保持時間及び硬さ読取までの時間は、作業者が適用規格の設定をJIS Z 2245規格に変更した際に、CPU101の制御により、記憶部103に記憶されている設定用データに基づいて自動的に設定される。具体的には、試験力の保持時間は4sに設定され、硬さ読取までの時間は2sに設定される。
一方、作業者は、JIS Z 2245規格に設定されていないと判定した場合(ステップS907:NO)、適用規格の設定をJIS Z 2245規格に変更し(ステップS908)、ステップS909へと移行する。
作業者は、JIS K7202−2規格に設定されていると判定した場合(ステップS1007:YES)、ステップS1009へと移行する。試験力の保持時間及び硬さ読取までの時間は、作業者が適用規格の設定をJIS K7202−2規格に変更した際に、CPU101の制御により、記憶部103に記憶されている設定用データに基づいて自動的に設定される。具体的には、試験力の保持時間は15sに設定され、硬さ読取までの時間は15sに設定される。
一方、作業者は、JIS K7202−2規格に設定されていないと判定した場合(ステップS1007:NO)、適用規格の設定をJIS K7202−2規格に変更し(ステップS1008)、ステップS1009へと移行する。
従って、本実施形態に係る硬さ試験機1によれば、作業者が所望の規格を選択するだけで自動的に規格に即したパラメータが設定されるので、試験方法の規格を熟知しなくとも試験方法の規格を順守することができるとともに、作業効率を向上することができる。
従って、本実施形態に係る硬さ試験機1によれば、設定されている規格や当該規格に対応する所定の試験条件の設定を作業者に視認させることができるので、規格の選択を誤っていないか確認させることができ、硬さ試験の正確性を確保することができる。
例えば、上記実施形態では、ビッカース硬さ試験やロックウェル硬さ試験などの複数の硬さ試験を1台で実施可能な硬さ試験機1を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、図15及び図16には、変形例1として、ビッカース硬さ試験機である硬さ試験機200が示されている。なお、説明の簡略化のため、実施形態と同様の構成(制御部100)については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、以下の説明において、図15におけるX方向を左右方向とし、Y方向を前後方向とし、Z方向を上下方向とする。また、X−Y面を水平面とする。
XYステージ203は、制御部100が出力する制御信号に応じて駆動する駆動機構部(図示省略)により駆動され、試料台202を圧子214aの移動方向(Z方向)に垂直な方向(X,Y方向)に移動させる。
AFステージ204は、制御部100が出力する制御信号に応じて駆動され、CCDカメラが撮像した画像データに基づき試料台202を微細に昇降させることで、試料Sの表面に焦点を合わせる。
昇降機構部205は、ユーザにより手動で駆動され、試料台202(XYステージ203、AFステージ204)をZ方向に移動させることで、試料台202と対物レンズ215との間の相対距離を変化させる。なお、昇降機構部205は、AFステージ204を含んで一体化された構成とすることも可能である。AFステージ204と昇降機構部205とが一体化された構成の場合、AFステージ204及び昇降機構部205は、制御部100が出力する制御信号に応じて駆動される。
また、AFステージ204及び昇降機構部205を備えない構成とすることも可能である。この場合、硬さ測定部201をZ方向に上下動可能に構成するとよい。即ち、硬さ測定部201のZ方向の上下動により、試料台202と対物レンズ215との間の相対距離を変化させて、試料Sの表面に焦点を合わせるオートフォーカス機能を実現することができる。
また、図17には、変形例2として、ロックウェル硬さ試験機である硬さ試験機300が示されている。なお、説明の簡略化のため、実施形態及び変形例1と同様の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
XYステージ303は、制御部100が出力する制御信号に応じて駆動する駆動機構部(図示省略)により駆動され、試料台302を圧子314aの移動方向(Z方向)に垂直な方向(X,Y方向)に移動させる。XYステージ303は、圧子軸314の中心と撮像部312の中心とのオフセット量を考慮したストロークを有している。
昇降機構部305は、ユーザにより手動で駆動され、試料台302(XYステージ303)をZ方向に移動させることで、試料台302と撮像部312の対物レンズとの間の相対距離を変化させる。
なお、撮像部312が撮像した画像データに基づき試料台302を微細に昇降させることで、試料Sの表面に焦点を合わせるAFステージを備える構成としてもよい。また、昇降機構部305を、AFステージを含んで一体化された構成とすることも可能である。AFステージと昇降機構部305とが一体化された構成の場合、AFステージ及び昇降機構部305は、制御部100が出力する制御信号に応じて駆動される。
また、昇降機構部305を備えない構成とすることも可能である。この場合、硬さ測定部301をZ方向に上下動可能に構成するとよい。即ち、硬さ測定部301のZ方向の上下動により、試料台302と撮像部312の対物レンズとの間の相対距離を変化させて、試料Sの表面に焦点を合わせるオートフォーカス機能を実現することができる。
例えば、上記実施形態では、作業者が試験方法の規格を選択することで、規格に対応するパラメータを設定するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、試験方法の規格の代わりに、作業者が独自に定めた使用条件を選択可能に構成することで、当該使用条件に対応するパラメータを設定するようにしてもよい。
ここで、使用条件には、例えば、試験方法の規格に対し更にその範囲内で上限値や下限値を設ける作業者独自の設定や、試験方法の規格に定められていない試験条件(パラメータ)の設定等が含まれる。作業者は、使用条件毎に、対応するパラメータの設定を予め登録し、設定用データとして記憶部103に記憶しておくことで、試験方法の規格と同様、使用条件を選択することが可能となる。
上記のように、作業者により選択された試験モードに基づいてパラメータを設定することで、より作業者の要望に叶った条件で硬さ試験を行うことができるので、硬さ試験に対する作業者の要望を実現することができる。
これにより、複数の作業者が1台の硬さ試験機1を共有している状況で試験間隔が空いた場合に、第三者による設定変更等に基づく設定ミスを抑制することができる。
2、210、310 試験機本体
3 荷重アーム
4 アーム作動部
5、214a、314a 圧子
6、214、314 圧子軸
7、215 対物レンズ
8、216 ターレット
9、202、302 試料台
10、312 撮像部
20 圧子軸変位検出部
100 制御部
101 CPU(設定手段、測定手段、表示制御手段)
102 RAM
103 記憶部(記憶手段)
110、207 操作部
120、208 表示部(表示手段)
201、301 硬さ測定部
203、303 XYステージ
204 AFステージ
205、305 昇降機構部
S 試料
Claims (4)
- 試料の表面に圧子により所定の試験力を負荷してくぼみを形成させ、当該くぼみの寸法を計測することにより、又は当該くぼみ形成時の圧子の押し込み深さを計測することにより、試料の硬さを測定する硬さ試験機において、
試験方法の適用規格又は使用条件と、所定の試験条件の設定と、を対応付けて記憶する記憶手段と、
作業者により選択された前記適用規格又は前記使用条件に基づいて、前記記憶手段から前記所定の試験条件を取得して設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された所定の試験条件に基づいて硬さ試験を実行し、試料の硬さを測定する測定手段と、
を備えることを特徴とする硬さ試験機。 - 前記作業者により選択された前記適用規格又は前記使用条件及び前記設定手段により設定された所定の試験条件を表示手段に表示させる表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の硬さ試験機。
- 作業者の試験に対する所定の要望を実現する試験モードを有し、
前記記憶手段は、前記試験モードと、前記所定の試験条件の設定と、を対応付けて記憶し、
前記設定手段は、作業者により選択された前記適用規格又は前記使用条件に加え、当該作業者により選択された試験モードに基づいて、前記所定の試験条件を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の硬さ試験機。 - 試料の表面に圧子により所定の試験力を負荷してくぼみを形成させ、当該くぼみの寸法を計測することにより、又は当該くぼみ形成時の圧子の押し込み深さを計測することにより、試料の硬さを測定する硬さ試験機の硬さ試験方法において、
作業者により選択された試験方法の適用規格又は使用条件に基づいて所定の試験条件を設定する設定工程と、
前記設定工程で設定された所定の試験条件に基づいて硬さ試験を実行し、試料の硬さを測定する測定工程と、
を含む硬さ試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015240827A JP6659333B2 (ja) | 2015-12-10 | 2015-12-10 | 硬さ試験機及び硬さ試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015240827A JP6659333B2 (ja) | 2015-12-10 | 2015-12-10 | 硬さ試験機及び硬さ試験方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017106814A true JP2017106814A (ja) | 2017-06-15 |
JP6659333B2 JP6659333B2 (ja) | 2020-03-04 |
Family
ID=59060645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015240827A Expired - Fee Related JP6659333B2 (ja) | 2015-12-10 | 2015-12-10 | 硬さ試験機及び硬さ試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6659333B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111936840A (zh) * | 2018-01-31 | 2020-11-13 | 伊利诺斯工具制品有限公司 | 用于执行机械性质测试的方法和装置 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11230882A (ja) * | 1998-02-10 | 1999-08-27 | Akashi Corp | 試験力自動演算式硬さ試験機 |
JP2002250682A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-06 | Shimadzu Corp | 材料試験機 |
CN101144766A (zh) * | 2007-11-01 | 2008-03-19 | 复旦大学 | 全自动显微硬度测量系统 |
JP2008180669A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-07 | Mitsutoyo Corp | 硬さ試験機 |
JP2008232657A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Mitsutoyo Corp | 硬さ試験機 |
JP2012063224A (ja) * | 2010-09-15 | 2012-03-29 | Rigaku Corp | 蛍光x線分析装置 |
JP2013257261A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Shimadzu Corp | 硬さ試験機 |
-
2015
- 2015-12-10 JP JP2015240827A patent/JP6659333B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11230882A (ja) * | 1998-02-10 | 1999-08-27 | Akashi Corp | 試験力自動演算式硬さ試験機 |
JP2002250682A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-06 | Shimadzu Corp | 材料試験機 |
JP2008180669A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-07 | Mitsutoyo Corp | 硬さ試験機 |
JP2008232657A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Mitsutoyo Corp | 硬さ試験機 |
CN101144766A (zh) * | 2007-11-01 | 2008-03-19 | 复旦大学 | 全自动显微硬度测量系统 |
JP2012063224A (ja) * | 2010-09-15 | 2012-03-29 | Rigaku Corp | 蛍光x線分析装置 |
JP2013257261A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Shimadzu Corp | 硬さ試験機 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111936840A (zh) * | 2018-01-31 | 2020-11-13 | 伊利诺斯工具制品有限公司 | 用于执行机械性质测试的方法和装置 |
JP2021517958A (ja) * | 2018-01-31 | 2021-07-29 | イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド | 機械特性試験を実行する方法及び装置 |
JP7218373B2 (ja) | 2018-01-31 | 2023-02-06 | イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド | 機械特性試験を実行する方法及び装置 |
US11796436B2 (en) | 2018-01-31 | 2023-10-24 | Illinois Tool Works Inc. | Methods and apparatus to perform mechanical property testing |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6659333B2 (ja) | 2020-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6559023B2 (ja) | 硬さ試験機及び硬さ試験方法 | |
JP5977556B2 (ja) | 硬さ試験機 | |
US10663381B2 (en) | Hardness tester and program | |
JP5955716B2 (ja) | 硬さ試験機、及び硬さ試験方法 | |
JP5998732B2 (ja) | 硬さ試験機 | |
JP5777957B2 (ja) | 硬さ試験機、及び硬さ試験方法 | |
JP6277075B2 (ja) | 硬さ試験機 | |
JP5910407B2 (ja) | 硬さ試験機および硬さ試験機における硬さ試験方法 | |
JP6560937B2 (ja) | 硬さ試験機及び硬さ試験方法 | |
JP6659333B2 (ja) | 硬さ試験機及び硬さ試験方法 | |
JP2008157716A (ja) | 硬さ試験機 | |
US10001432B2 (en) | Hardness test apparatus and hardness testing method | |
JP2010185736A (ja) | 硬さ試験機 | |
JP2000146794A (ja) | ロックウェル硬度計 | |
JP6079432B2 (ja) | 圧子ユニットおよび硬さ試験機 | |
JP2013019818A (ja) | 硬さ試験機 | |
JP2014020943A (ja) | 硬さ試験機 | |
JP2004205281A (ja) | 硬さ試験機 | |
JP4250497B2 (ja) | 硬さ試験機 | |
JP2021081344A (ja) | 硬さ試験機及びプログラム | |
JP6264313B2 (ja) | 硬さ試験機 | |
JP2017223444A (ja) | 硬さ試験機及び硬さ試験方法 | |
JP6981284B2 (ja) | 硬さ試験機 | |
JP6468134B2 (ja) | 硬さ試験機 | |
JP4851305B2 (ja) | 試料固定装置及び硬さ試験機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181106 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191008 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200206 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6659333 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |